JP7286978B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを有するキャリッジユニットを備える液体噴射装置に関する。
特許文献1には、記録ヘッド(液体噴射ヘッドの一例)を有するキャリッジを備えたシリアル型の記録装置(液体噴射装置の一例)が開示されている。この記録装置は、キャリッジの移動方向に沿って配設された第1ガイド部を備え、キャリッジの基端部がその幅方向における両端部に位置する第1摺動部を介して第1ガイド部に対してスライド可能に取り付けられている。記録装置は、液体供給元からキャリッジへインクを供給するインクチューブを備える。インクチューブは、一端側が液体供給元側と接続され、U字状反転部を介して他端側がキャリッジの先端部において記録ヘッド側と接続される。キャリッジにはインクチューブの記録ヘッド側に接続される接続部の近傍位置を保持するチューブ保持部材が固定されている。チューブ保持部材がキャリッジに固定される位置は、キャリッジの幅方向の両端に位置する第1摺動部の間である。記録装置は、複数本のインクチューブを鉛直方向に並べた状態でU字状反転部においてチューブを水平に湾曲させる引き回すチューブの引き回し構造を採用している。
特開2012-179728号公報
しかし、チューブを水平に湾曲させた状態で引き回す構造において、チューブにおけるキャリッジの接続箇所から延出する部分は、キャリッジの移動経路上の位置によって屈曲状態が変化してチューブがキャリッジに接触する場合がある。この場合、キャリッジがチューブの反力を接続箇所以外に接触箇所でも受けることになり、チューブ反力を受ける位置及び方向が変化する。これにより、キャリッジの姿勢ずれやキャリッジの摺動抵抗の変動が発生する。キャリッジの姿勢ずれは液体の噴射方向の変動をもたらし、一方、キャリッジの摺動抵抗の変動はキャリッジの速度変動をもたらす。液体噴射方向の変動とキャリッジ速度の変動のうち少なくとも一方が原因で、印刷精度の低下を招くという課題がある。なお、チューブを複数本並べて引き回す構造に限らず、1本のチューブを引き回す構造であっても概ね同様の課題がある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えるとともに、前記液体噴射ヘッドの走査方向に往復動するキャリッジユニットと、前記液体噴射ヘッドに供給する液体を収容可能であり、前記キャリッジユニットとは別の設置位置に設けられる液体収容容器と、前記液体収容容器から送られる液体を前記キャリッジユニットに供給するチューブとを備え、前記チューブは、前記キャリッジユニットの往復動するときの一方向を第1方向、他方向を第2方向としたとき、前記チューブは、前記液体収容容器側から前記第2方向に向かって延びたのちに前記媒体の搬送方向の上流へ向かう変位を伴って湾曲する湾曲部を形成して前記第1方向に折り返して前記キャリッジユニットに接続され、前記キャリッジユニットは、前記チューブの前記キャリッジユニットに対する接続起点から湾曲部に向かって延出する一部が前記キャリッジユニットの移動に伴って変位する範囲よりも前記搬送方向の上流に向かって広がる空間部を有する。
第1実施形態における液体噴射装置の斜視図。 筐体を取り外した状態の液体噴射装置を示す斜視図。 キャリッジユニット及びその周辺を示す反ホーム位置側から見た側面図。 キャリッジユニット及びその周辺を示す平面図。 キャリッジユニット及びその周辺を示す斜視図。 キャリッジユニット及びその周辺を示すホーム位置側から見た側面図。 キャリッジユニットの動作の様子及びチューブの屈曲変化の様子を示す模式平面図。 第2実施形態におけるキャリッジユニット及びその周辺を示すホーム位置側から見た側面図。 第3実施形態におけるキャリッジユニットの斜視図。 キャリッジユニット及びその周辺を示す模式平面図。
(第1実施形態)
以下、液体噴射装置の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1では、液体噴射装置11が水平面上に置かれているものとして、互いに直交する3つの仮想軸を、X軸、Y軸及びZ軸とする。Z軸は鉛直方向と平行であり、X軸は液体噴射ヘッドの走査方向と平行であり、Y軸は、印刷時の媒体の搬送方向と平行である。Y軸と平行な一方向が、印刷時の媒体の搬送方向Y1である。なお、Y軸において筐体12における後述する操作パネルが配置される面を前面、前面とは反対側の面を背面ということもある。
図1に示す液体噴射装置11は、シリアル印刷方式のインクジェットプリンターである。図1に示すように、液体噴射装置11は、直方体状の筐体12と、筐体12の上側に例えば背面側を回動軸として開閉可能に設けられたカバー13とを備える。液体噴射装置11は、一例として複合機であり、筐体12の大部分を占める印刷ユニット20と、筐体12の上端部及びカバー13とにより構成される読取ユニット30とを有する。筐体12の正面下部に設けられた凹部14には、媒体収納部の一例としてのカセット21が着脱可能な状態で挿着されている。カセット21には、用紙等の記録媒体M(以下、単に「媒体M」ともいう。)が複数枚収容される。各カセット21の正面中央部には、ユーザーが指を引っ掛けて着脱できる***作部21Aが設けられている。なお、図1に示す例では、カセット21は鉛直方向Z1に2段設けられている。カセット21の数は、1つでもよいし、3段以上の複数でもよい。
筐体12におけるカセット21の上方位置には、印刷された媒体Mが排出される排出口15が開口している。排出口15とカセット21の間には伸縮式の排出トレイ22が設けられている。排出トレイ22は、搬送方向Y1の下流へ延出させた状態で使用され、排出された印刷後の媒体Mは排出トレイ22上に積載される。また、筐体12には排出口15の上方位置に操作パネル24が設けられている。操作パネル24は、ユーザーが液体噴射装置11に指示を与える際に操作される複数のスイッチよりなる操作部25と、メニューやメッセージ等が表示される表示部26とを備える。操作部25には、電源スイッチ25Aや選択スイッチ等が含まれる。ここで、表示部26をタッチパネルとし、表示部26の操作機能が操作部25の一部を兼ねてもよい。なお、図面では、X軸の一方向を第1方向X1、X軸の他方向を第2方向X2とする。
また、図1に示すように、カバー13は、本例では読取ユニット30の原稿台カバー31となっており、その上には複数枚の原稿を載置(セット)可能な原稿トレイ33を備えた自動原稿送り装置32(Auto Document Feeder)が装備されている。読取ユニット30は、エッジガイド33Aにより幅方向に位置決めされた原稿Dを原稿トレイ33から1枚ずつ給送して読み取るシートフィーダー型のスキャナー機能と、原稿台カバー31を開けると露出する原稿台に載置された原稿Dを読取るフラットベット型のスキャナー機能とを備える。シートフィーダー型のスキャナー機能では、第1方向X1へ一枚ずつ給送された原稿Dは読取ユニット30により読み取られたのち第2方向X2に排出されて排出トレイ31A上に積載される。
このように読取ユニット30を備えた複合機である液体噴射装置11は、インクジェット方式の印刷機能の他に、読取ユニット30が原稿Dを読み取るスキャナー機能と、読取ユニット30が読み取った原稿Dの画像を印刷するコピー印刷機能とを備える。
図1に示すように、筐体12の前部における一端部には、液体供給ユニット27が設けられている。液体供給ユニット27内には、インク等の液体をそれぞれ収容する複数の液体収容容器28(図2も参照)が収容されている。複数の液体収容容器28は、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの色の異なるインクを収容する。液体収容容器28が収容する液体は、液体噴射装置11が媒体Mに噴射して印刷するために用いられる。液体供給ユニット27は、前面に液体収容容器28ごとの液量を示す複数の窓部27Aを有している。液体収容容器28は、例えばインクタンクであるが、インクパック又はインクカートリッジでもよい。
液体供給ユニット27は、上部に開閉可能な蓋部27Bを有している。例えば、窓部27Aを見て液量が少なくなると、ユーザーは蓋部27Bを開けて、液体収容容器28の供給口へ例えばインクボトル(いずれも図示略)からインク等の液体を補給する。
図2は、筐体12を取り外した状態の液体噴射装置11の内部構造を示す。
図2に示すように、液体噴射装置11は、その走査方向Xの中央部にカセット21から供給された媒体Mが搬送される搬送領域FAを有する。液体噴射装置11は、印刷対象となる媒体Mをカセット21から1枚ずつ給送して搬送領域FAを通る経路で搬送する搬送部40と、搬送領域FAの媒体Mに対して移動しながら液体を噴射して印刷するキャリッジユニット50とを備える。
搬送部40は、液体噴射装置11の後部にカセット21から媒体Mを1枚ずつ給送する給送部41を有する。給送部41は、搬送方向Y1に並んで配置された複数の中間ローラー(図示略)を有する。給送部41は、不図示のピックアップローラーの回転によりカセット21から後方へ送り出した媒体Mを中間ローラーの外周に沿って反転させたのち搬送領域FAを通って搬送方向Y1に搬送する。搬送領域FAにはキャリッジユニット50が印刷を施す対象の媒体Mを支持する支持台42が配置されている。搬送部40は搬送経路に沿って複数のローラーを有し、ローラーの回転によって媒体Mを搬送方向Y1に搬送する。
図2に示すように、キャリッジユニット50は、走査方向Xに往復移動可能に設けられたキャリッジ51と、キャリッジ51の下部に備えられて媒体Mに液体を噴射する液体噴射ヘッド54(図3参照)とを備える。図2に示すように、キャリッジユニット50は第1ガイド部材17と第2ガイド部材18とにそれぞれ案内されることで走査方向Xに移動可能に支持されている。キャリッジユニット50は、各ガイド部材17,18に沿って走査方向Xに往復移動する。液体噴射装置11におけるキャリッジユニット50の移動経路の一端部後方には、キャリッジユニット50の駆動源となるキャリッジモーター52が配設されている。キャリッジモーター52の駆動力は無端状のタイミングベルト53を介してキャリッジユニット50に伝達される。タイミングベルト53は不図示の一対のプーリーに巻き掛けられて走査方向Xに延びるように第1ガイド部材17に沿って張設されている。一方のプーリーがキャリッジモーター52の出力軸に連結されている。キャリッジモーター52が正転駆動されると、キャリッジユニット50が第1方向X1に往動し、キャリッジモーター52が逆転駆動されると、キャリッジユニット50が第2方向X2に復動する。
図2では、キャリッジユニット50は、媒体Mに印刷を行わない非印刷時に待機するホーム位置HP(ホームポジション)に位置している。図2に示すように、本例では、キャリッジユニット50が、走査方向Xにおいて液体供給ユニット27の配置位置と反対側の端部にあるときの位置が、ホーム位置HPとなる。走査方向Xにおいてホーム位置HPとは反対側となる端部の位置が、キャリッジ51の反ホーム位置AH(図7も参照)である。キャリッジ51は、媒体Mに印刷する場合、ホーム位置HPと反ホーム位置AHとの間の移動可能範囲内のうち媒体Mの幅に応じた印刷領域で往復移動する。
図2に示すように、液体収容容器28は、液体噴射ヘッド54(図3参照)に供給する液体を収容可能であり、キャリッジユニット50とは別の設置位置に設けられる。本例では、キャリッジユニット50に液体を供給する液体収容容器28が、キャリッジユニット50のホーム位置HPとは反対側の反ホーム位置AH側の設置位置に配置されている。液体噴射装置11は、キャリッジユニット50に接続され、液体収容容器28から送られる液体をキャリッジユニット50に供給するチューブ61を備える。チューブ61は、例えば可撓性を有する合成樹脂材料よりなる。
液体供給ユニット27は液体収容容器28が挿着される供給管(図示略)を有する装着部29を有する。装着部29に一端部が接続されたチューブ61は、キャリッジユニット50の移動経路よりも搬送方向Y1の下流域において走査方向Xに引き回されてその他端部がキャリッジユニット50に接続されている。こうして複数の液体収容容器28とキャリッジ51は、それぞれと対応する複数のチューブ61を通じて接続されている。複数のチューブ61は、鉛直方向Z1に一列に並べた状態に保持されたチューブ束60として引き回されている。なお、装着部29は、液体収容容器28から液体をキャリッジユニット50へ供給するポンプを備えてもよい。
ここで、キャリッジユニット50の往復動するときの一方向を第1方向X1、他方向を第2方向X2としたとき、チューブ61は、液体収容容器28側から第2方向X2に向かって延びたのちに媒体Mの搬送方向Y1の上流へ向かう変位を伴って湾曲する湾曲部62を形成して第1方向X1に折り返してキャリッジユニット50に接続される。チューブ61は、装着部29から延びたのち筐体12の前部内面に沿って走査方向Xに真っ直ぐ引き回されたのちに、その全長の途中の部分で搬送方向Y1の下流側から上流側へ向かう変位を伴って水平に湾曲して折り返すU字状の湾曲部62を有する。
チューブ61内を液体が流れる方向を液体供給方向とする。チューブ61は、湾曲部62よりも液体供給方向の上流部分が略水平に延びる第1直状部61Aと、湾曲部62よりも液体供給方向の下流部分が略水平に延びる第2直状部61Bとを有する。第1直状部61Aと第2直状部61Bとのそれぞれの長さは、キャリッジユニット50の移動に伴って湾曲部62の形成位置が変化することで変化する。チューブ束60を構成する複数本のチューブ61は鉛直方向Z1に重なるように一列に配列されている。
液体噴射装置11において、チューブ61の第1直状部61Aのうちキャリッジユニット50の移動により変位しない液体収容容器28寄りの固定部分は支持部材(図示略)により筐体12の前部内面に直接又は部材を介して固定されている。チューブ束60は、その長手方向において固定部分を除く変位する部分が、可撓性を有するフィルム又はシートよりなる支持部材63により支持されることで、その垂れ下りが抑制されている。
本実施形態では、チューブ61の他端部は、キャリッジユニット50の搬送方向Y1の下流端部に接続されている。このため、チューブ61の第1直状部61Aとキャリッジユニット50は、搬送方向Y1において湾曲部62の曲率半径の約1.5倍~2倍の距離を隔てて位置する。つまり、キャリッジユニット50の移動経路よりも搬送方向Y1の下流の領域に、湾曲部62の移動スペースが確保されている。キャリッジユニット50は、液体収容容器28からチューブ61を通じて供給される液体を、走査方向Xに往復動する途中で液体噴射ヘッド54(図3参照)から噴射することで媒体Mに印刷する。
また、ホーム位置HPに配置されたキャリッジユニット50の直下に相当する位置には、液体噴射ヘッド54(図3参照)のクリーニング等を行うメンテナンス機構71が配設されている。また、液体噴射装置11は、支持台42に対する液体噴射ヘッド54の高さ位置を変更して液体噴射ヘッド54と媒体Mとのギャップを媒体Mの種類に応じて調整するギャップ調整機構72を備える。
図3~図5に示すように、キャリッジ51は、上方に向かって開口する四角箱状の収容部55と、収容部55の後側上部から後方へ延出する延出部56と、収容部55の前部から搬送方向Y1の下流に向かう前方に向かって突出する突出部57とを有する。収容部55には、複数本のチューブ61から供給された各色の液体が一時貯留される複数の液体貯留体59が収容されている。液体貯留体59は略直方体形状を有し、走査方向Xにチューブ61の本数と同数が一列に配列され、各チューブ61から供給される液体をそれぞれ貯留する。各液体貯留体59に貯留された液体は液体噴射ヘッド54へ供給される。
図3に示すように、第1ガイド部材17及び第2ガイド部材18は、キャリッジユニット50を搬送方向Y1にチューブ61とは反対側の位置で走査方向Xに案内するとともに、鉛直方向Z1に異なる位置にそれぞれ配置されている。第1ガイド部材17は、円柱状のガイド軸により構成される主軸である。また、第2ガイド部材18は、板金よりなるメインフレーム19の一部を断面逆U字状に形成することで構成される。キャリッジユニット50はその背面部に第1ガイド部材17が挿通される丸穴を有する一対の連結部51A(図7参照)を有し、一対の連結部51Aによって第1ガイド部材17に対して走査方向Xに移動可能に支持されている。キャリッジユニット50は、一対の連結部51Aを介して走査方向Xに位置の異なる二箇所で支持されることでZ軸回りの回動が規制される。
図3に示すように、第2ガイド部材18は、第1ガイド部材17よりも鉛直方向Z1の上方位置に配置されている。延出部56が第2ガイド部材18に対して走査方向Xに移動可能に支持されることで、第1ガイド部材17に対するキャリッジユニット50のX軸回りの回動、特に図3における時計回り方向の回動を規制する。なお、キャリッジユニット50は、第1ガイド部材17に対してX軸、Y軸及びZ軸の各方向に不図示のばねにより付勢する付勢機構を設けることで、3軸の各方向のがたつきが抑制される構成としてもよい。但し、本実施形態では、ばねで付勢しなくてもキャリッジユニット50の姿勢ずれを抑制できるので、3軸のばねを全て廃止したり1軸又は2軸のばねを廃止したりしてもよい。また、少なくとも1軸をばねで付勢する付勢機構を設ける場合でも、キャリッジユニット50の姿勢ずれを抑制できることから、ばねの付勢力を弱く設定してもよい。
図3に示すように、キャリッジユニット50は、媒体Mに液体を噴射する液体噴射ヘッド54を備えるとともに、液体噴射ヘッド54の走査方向Xに往復動する。液体噴射ヘッド54の移動領域と対向する下方位置には、媒体Mを支持する前述の支持台42が配置されている。支持台42に支持された媒体Mと液体噴射ヘッド54との間に適切なギャップが確保される。キャリッジユニット50が第1ガイド部材17に沿って走査方向Xに往復動する過程で、液体噴射ヘッド54が液体を媒体Mに向けて吐出することによって、媒体Mに画像等が印刷される。
詳しくは、キャリッジユニット50が走査方向Xに移動する過程で液体噴射ヘッド54が液体を吐出して媒体Mに1走査分の印刷を施す走査動作と、搬送部40が媒体Mを次の印刷位置まで搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことで、媒体Mに印刷がなされる。印刷済みの媒体Mは、搬送部40によって排出口15から排出され、排出トレイ22(図1参照)上に積載される。
図3に示すように、搬送部40は、液体噴射ヘッド54が液体を噴射する対象となる媒体Mを搬送する。搬送部40は、媒体Mを印刷時に第1搬送方向Y1に搬送する第1搬送経路K1と、両面印刷時に第1面の印刷を終えた媒体Mを第1搬送方向Y1と反対の方向である第2搬送方向Y2に搬送する第2搬送経路K2とを備える。搬送部40は、第1搬送経路K1に沿って第1搬送方向Y1の上流から下流へ向かって順に配置された、搬送ローラー対45、第1排出ローラー対46及び第2排出ローラー対47を有する。
搬送ローラー対45は、搬送方向Y1において液体噴射ヘッド54の走査経路の位置よりも上流位置に配置されている。第1排出ローラー対46と第2排出ローラー対47は、液体噴射ヘッド54よりも搬送方向Y1の下流の位置に配置されている。第1排出ローラー対46よりも第2排出ローラー対47は搬送方向Y1の下流に位置する。各ローラー対45~47は搬送モーター(図示略)の動力で駆動される。2つの排出ローラー対46,47は、搬送ローラー対45と共に連動して駆動され、印刷中の媒体Mの搬送及び印刷を終えた媒体Mの排出を行う。また、第1搬送経路K1に沿う位置には、媒体Mを第1搬送経路K1に沿ってガイドする1つ以上の浮きローラー48が設けられている。チューブ61は、第2排出ローラー対47の上方に湾曲部62が位置する状態で引き回されている。
また、図3に示すように、第1搬送経路K1と第2搬送経路K2との接続箇所が、第1排出ローラー対46と第2排出ローラー対47との間に設けられている。両面印刷を行うときに第1面を印刷された媒体Mは、第2排出ローラー対47により搬送方向Y1に排出され、その媒体Mの後端が第2搬送経路K2への入口を過ぎると、第2排出ローラー対47の回転を逆転させることで、媒体Mをスイッチバック搬送させ、スイッチバック搬送の結果、媒体Mは第2搬送経路K2へ逆搬送される。第2搬送経路K2に沿う位置には反転ローラー対49が設けられている。反転ローラー対49により媒体Mは第2搬送経路K2を通って上流側へ逆搬送されたのち、不図示の中間ローラーの外周を経由することで反転される。そして、反転された媒体Mは液体噴射ヘッド54と対向可能な印刷位置へ向かって再給送される。
図3に示すように、本実施形態の液体噴射装置11では、液体噴射ヘッド54よりも搬送方向Y1の下流に、第1排出ローラー対46と第2排出ローラー対47との二対を配置するので、排出ローラー対が1つのみ配置される構成に比べ、キャリッジユニット50の下流域に搬送方向Y1に広い空間が確保されている。そして、この広い空間をチューブ61の引き回しスペースに使用し、かつ第2排出ローラー対47の上方に湾曲部62が位置するようにチューブ61を引き回すとともにそのチューブ61の先端部をキャリッジ51の下流端部に接続している。
図4、図5に示すように、突出部57は、収容部55の幅寸法のおよそ半分の幅寸法でかつ収容部55に対して走査方向Xにホーム位置HPと反対の方向へ偏倚した位置から搬送方向Y1の下流に向かって突出している。キャリッジユニット50は、突出部57に対してホーム位置HP側の位置に空間部S1を有する。突出部57には、キャリッジユニット50に接続されるチューブ61と、突出部57内に引き込まれたチューブ61Cとを接続する継手部材58が凹部57Aに組み付けられている。継手部材58は走査方向Xの両面から突出する管部65(図4参照)を有し、管部65にチューブ61の先端部が外挿されることで、チューブ61の先端部はキャリッジユニット50に接続されている。また、一端部が継手部材58に接続された複数本のチューブ61Cは、鉛直方向Z1に一列に並ぶ配列から走査方向Xに一列に並ぶ配列にその配列の向きを変更しつつキャリッジ51内を引き回され、それぞれの他端部が各液体貯留体59の供給口部59Aに接続されている。なお、支持部材63は、チューブ61のうちキャリッジユニット50の移動に伴って屈曲変化する部分の側面に沿って設けられている。支持部材63はチューブ61に対してその長手方向に間隔を開けて取着された複数の保持部材64により保持されている。
図4、図5に示すように、突出部57において継手部材58よりもホーム位置HP寄りの端部には、継手部材58から延出するチューブ61を規制する規制部57Bが設けられている。キャリッジユニット50においてチューブ61が規制部57Bによって規制された箇所がチューブ61の接続起点C1となる。本例では、規制部57Bは、チューブ61の外径と同じ寸法又は若干短い寸法の幅を有する凹部よりなる。チューブ61において凹部よりなる規制部57Bに挟持されて規制された部分が接続起点C1となる。このため、キャリッジユニット50はチューブ61の反力を規制部57Bの位置、つまり接続起点C1で受ける。この点で、接続起点C1は、チューブ61がキャリッジユニット50の移動過程で屈曲する屈曲起点でもある。なお、接続起点C1は、チューブ61の外周上の一点を指す訳ではなくチューブ61の外周に亘る領域を指す。
また、本例では、規制部57Bは、キャリッジユニット50における走査方向Xの中央部に位置する。このため、キャリッジユニット50はチューブ61の反力を走査方向Xの中央部で受ける。なお、図4、図5に示す例では、チューブ61を凹部よりなる規制部57Bに挟持させた規制部分を接続起点C1とするが、これに限定されない。例えば、規制部57Bをチューブ61の外径の例えば2倍以上の十分広い幅の凹部としてチューブ61が変位しても接触しない凹部とするとともに、継手部材58の管部65に外挿されて規制されたチューブ61の先端部を、接続起点C1とする構成も可能である。
また、図4、図5に示すように、キャリッジユニット50は、チューブ61における接続起点C1から湾曲部62に向かって延出した部分である一部61Dが、キャリッジユニット50の移動に伴って変位する範囲よりも搬送方向Y1の上流に向かって広い空間部S1を有する。つまり、チューブ61における接続起点C1から第2方向X2へ延出する一部61Dが、搬送方向Y1の上流へ最も変位しても、キャリッジユニット50に接触させない空間部S1が設けられている。
ここで、図7を参照して、キャリッジユニット50の移動過程におけるチューブ61の湾曲部62の変位の様子を説明する。図7に示すように、チューブ61は、キャリッジユニット50の走査方向Xへの移動に伴い、湾曲部62がキャリッジユニット50の移動量の約半分の移動量でキャリッジユニット50と同じ方向に移動する。このとき、チューブ61は湾曲部62の曲率半径の変化を伴う。
図7に示すように、キャリッジユニット50は、媒体Mに液体を噴射しないときに移動経路上の一端部である待機位置の一例としてのホーム位置HPで待機し、ホーム位置HPにあるときに湾曲部62に最も近づく。このキャリッジユニット50がホーム位置HPにあるとき、湾曲部62は最も曲率半径が小さくなる。
また、図7に示すように、キャリッジ51がホーム位置HPから離れるに連れて湾曲部62の曲率半径が大きくなり、キャリッジ51が同図に二点鎖線で示す移動経路上の中央部に位置するときに湾曲部62の曲率半径が最大となる。そして、キャリッジ51が同図に二点鎖線で示す反ホーム位置AHにあるときに、湾曲部62の曲率半径は、最小曲率半径と最大曲率半径との間の値となる。
本例では、チューブ61の接続起点C1に対して湾曲部62はホーム位置HP側に位置する。このため、空間部S1は、キャリッジユニット50の接続起点C1よりもホーム位置HP側に形成されている。つまり、キャリッジユニット50においてチューブ61の接続起点C1よりもホーム位置HP側の領域には、湾曲部62が最大曲率半径に変位しても、チューブ61における接続起点C1から延出する一部61Dがキャリッジユニット50に接触することを回避する空間部S1が形成されている。また、本例では、チューブ61の接続起点C1は、キャリッジユニット50の搬送方向Y1の下流端部に位置する。このため、空間部S1は、キャリッジユニット50の搬送方向Y1の下流端部かつホーム位置HP側の部分に設けられている。
図4に示す上方から下方を見た平面視において、空間部S1は、チューブ61における接続起点C1から延びる一部61Dが、キャリッジユニット50の移動に伴って変位する範囲よりも搬送方向Y1の上流に向かって広い領域として設けられている。図4~図6に示すように、空間部S1は、キャリッジユニット50の搬送方向Y1の下流側の端面55Aと、端面55Aと交差し端面55Aから搬送方向Y1の下流に向かって接続起点C1に近づく方向に面が延びる壁部57Cとによって凹設されている。つまり、空間部S1は、キャリッジユニット50の接続起点C1の近傍に、接続起点C1よりも搬送方向Y1の上流に位置する端面55Aと、端面55Aに対して搬送方向Y1の下流へ延びる壁部57Cとにより凹設された凹部により形成されている。本例では、前述の規制部57Bは、壁部57Cに凹設された凹部よりなる。
また、空間部S1は、チューブ61の上下にも、チューブ61と接触しない広さの空間を有する。空間部S1の下限は、チューブ61の下端よりも鉛直方向Z1の下方に位置する面55Bによって区画される。垂れ下がり防止用の支持部材63及び保持部材64も面55Bに接触しない空間が鉛直方向Z1に確保されている。本例では、空間部S1は、キャリッジユニット50における接続起点C1よりも走査方向Xにホーム位置HP側かつ接続起点C1よりも搬送方向Y1の上流側の領域に凹設された凹部よりなる。この凹部を形成する複数の面により空間部S1は区画される。なお、面55Bを無くした空間部S1としてもよい。
図4に示すように、接続起点C1におけるチューブ61から搬送方向Y1の上流へ距離L1の位置に端面55Aが位置し、キャリッジユニット50のホーム位置HP側の側面から第1方向X1に向かって距離L2の位置に壁部57Cが位置する。接続起点C1から延出する一部61Dは、キャリッジユニットの移動に伴い搬送方向Y1の上流への変位する最大変位距離よりも大きな値に第1距離L1が設定される。こうして空間部S1は、キャリッジ51の接続起点C1から走査方向Xにホーム位置HPに向かって第1距離L1の範囲かつ接続起点C1から搬送方向Y1の上流に向かって第2距離L2の範囲に設けられている。
このため、キャリッジユニット50の移動過程において、湾曲部62が図4に示す最小曲率半径となるホーム位置HPにあるときも、図7に二点鎖線で示す最大曲率半径となる移動経路上の中央位置にあるときも、チューブ61の接続起点C1から延びる一部61Dは、空間部S1内で変位してキャリッジユニット50と接触しない。よって、キャリッジユニット50のチューブ61の反力を受ける部分は、常に規制部57Bにより規制された接続起点C1となる。このため、キャリッジユニット50の移動過程で、その移動位置によってキャリッジユニット50のチューブ61の反力を受ける箇所が位置変化することが回避される。
次に、図6を参照して、キャリッジユニット50に対するチューブ61の高さ位置について説明する。図6に示すように、チューブ61は鉛直方向Z1において第1ガイド部材17と第2ガイド部材18との鉛直方向Z1の外側両端の間の範囲に配置されている。すなわち、チューブ61の鉛直方向Z1における配置領域TAは、第1ガイド部材17の下端と第2ガイド部材18の上端との間の範囲内に位置する。また、キャリッジユニット50は第2ガイド部材18に対して支持点P1で支持されている。そして、チューブ61の鉛直方向Z1における配置領域TAは、鉛直方向Z1において第1ガイド部材17の軸心C0と第2ガイド部材18の支持点P1との間の範囲内に配置されている。また、チューブ61は、第2ガイド部材18よりも下方に位置する第1ガイド部材17とキャリッジユニット50との摺動部分の一部を含む範囲に配置されている。なお、支持点P1は、点接触を指す訳ではなく、キャリッジユニット50と第2ガイド部材18は、支持点P1の箇所で、線接触又は面接触している。
本例では、チューブ61の配置領域TAよりも第1ガイド部材17の軸心C0が下方へ若干外れて位置する。チューブ61の配置領域TAが、主軸である第1ガイド部材17の軸心C0を含むことが望ましい。これは、キャリッジユニット50が受けたチューブ61の反力を第1ガイド部材17の軸心C0で受け止めることができるからである。
但し、本例では、図6に示すように、チューブ61は、鉛直方向Z1においてキャリッジユニット50の重心Gを含む範囲に配置される。本例のキャリッジユニット50は収容部55に複数の液体貯留体59を収容する。複数の液体貯留体59は液体を貯留する状態でキャリッジユニット50の上部に位置する。そのため、キャリッジユニット50の重心Gは、液体貯留体59を搭載しない構成に比べ、鉛直方向Z1の上方にシフトしている。本例では、キャリッジユニット50の重心Gは、鉛直方向Z1に第1ガイド部材17の軸心C0よりも上方に位置する。このため、本例では、チューブ61の配置領域TAは、第1ガイド部材17の軸心C0を含まない高さ位置にあるものの、キャリッジユニット50の重心Gを含む高さ位置にある。このため、キャリッジユニット50が受けるチューブ61の反力はキャリッジユニット50の重心Gに作用する。
また、図7に示すように、キャリッジユニット50がホーム位置HPにあるときにチューブ61が最小曲率半径になるので、筐体12のホーム位置HP側の側壁12S(図1参照)を、ホーム位置HPにあるキャリッジ51に寄せて配置し、液体噴射装置11の幅寸法が相対的に小さくなっている。
液体噴射装置11は不図示の制御部を備える。制御部は、キャリッジモーター52、液体噴射ヘッド54及び搬送モーター等を制御する。液体噴射装置11は、ホスト装置(図示略)と通信可能に接続される。制御部は、ホスト装置から受信した印刷データに基づいて印刷制御を行う。なお、ホスト装置は、例えば、パーソナルコンピューター、携帯情報端末(PDA(Personal Digital Assistants))、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話等のうちいずれか1つにより構成される。
次に、液体噴射装置11の作用について説明する。
液体噴射装置11が印刷の指示を受け付けると、給送部41が駆動されてカセット21から給送された媒体Mは搬送領域FAを搬送方向Y1に搬送される。そして、キャリッジユニット50が走査方向Xに移動する途中で液体噴射ヘッド54が媒体Mに向けて液体を噴射して1走査分の印刷を行う印刷動作と、媒体Mを次の印刷位置までローラー対45~47により搬送する搬送動作とを交互に行うことで媒体Mへの印刷が進められる。
図7に示すように、キャリッジユニット50の走査方向Xへの移動に伴い、チューブ61の湾曲部62がキャリッジユニット50の移動量の約半分の移動量でキャリッジユニット50と同じ方向に移動する。このキャリッジユニット50の移動過程において湾曲部62の曲率半径が変化する。
キャリッジユニット50は、図7に実線で示すホーム位置HPにあるとき、湾曲部62に最も近づく。このとき、湾曲部62は最も曲率半径が小さくなる。
また、図7に示すように、キャリッジ51がホーム位置HPから離れるに連れて湾曲部62の曲率半径が大きくなり、キャリッジ51が同図に二点鎖線で示す移動経路上の中央部に位置するときに湾曲部62の曲率半径が最大となる。そして、キャリッジ51が同図に二点鎖線で示す反ホーム位置AHにあるときに、湾曲部62の曲率半径は、最小曲率半径と最大曲率半径との間の値となる。
本例では、チューブ61の湾曲部62は接続起点C1に対してホーム位置HP側に位置する。そして、チューブ61の接続起点C1から湾曲部62に向かって延出する一部61Dは、湾曲部62が最大曲率半径に変位しても、キャリッジユニット50に接触することを回避可能な空間部S1が形成されている。よって、キャリッジユニット50が往復動する移動経路上のどの位置にあっても、チューブ61の接続起点C1から延出する一部61Dは、キャリッジユニットに接触することがない。
例えば、空間部S1が無い構成の場合、チューブ61の接続起点C1から延出する一部61Dが搬送方向Y1に大きく変位したときに、その一部61Dはキャリッジユニット50に接触する。この場合、キャリッジユニット50は、チューブ61の反力を、接続起点C1である規制部57Bだけでなく、チューブ61の一部61Dがキャリッジユニット50と接触した箇所からも受ける。すなわち、キャリッジユニット50がチューブ61の反力を受ける箇所が変動する。この結果、キャリッジユニット50の移動位置に応じた姿勢ずれを招く。そして、キャリッジユニット50の姿勢ずれは、液体噴射ヘッド54の液体噴射方向のずれ、およびキャリッジユニット50の移動時における各ガイド部材17,18との摺動抵抗の変動をもたらす。キャリッジユニット50の摺動抵抗の変動は、キャリッジユニット50の速度変動をもたらす。そして、液体噴射ヘッド54の液体噴射方向のずれ、およびキャリッジユニット50の速度変動のうち少なくとも一方が原因で、印刷精度が低下する。
これに対して、本実施形態では、キャリッジユニット50は、チューブ61のキャリッジユニット50に対する接続起点から湾曲部62に向かって延出する一部61Dが、キャリッジユニット50の移動に伴って変位する範囲よりも搬送方向Y1の上流に向かって広い空間部S1を有する。よって、キャリッジユニット50の移動に伴ってチューブ61のうち接続起点C1から延出する一部61Dが変位しても、その変位は空間部S1内の変位で収まり、その一部61Dがキャリッジユニット50と接触することがない。すなわち、キャリッジユニット50は、その移動経路上のどの位置にあっても、常にチューブ61の反力を規制部57Bで受ける。この結果、チューブ61の反力を受ける箇所が変動することに起因するキャリッジユニット50の姿勢ずれを抑制できる。そして、キャリッジユニット50の姿勢ずれに起因する液体噴射ヘッド54の液体噴射方向のずれ及びキャリッジユニット50の速度変動を抑制できる。よって、キャリッジユニット50が受けるチューブ61の反力に起因する印刷精度の低下が抑制される。
図4、図5に示すように、チューブ61を接続起点C1で規制する規制部57Bは、キャリッジユニット50の幅中央部に位置する。なお、中央部とは、中心を意味するものではなく、中心からずれている領域も含む。このため、キャリッジユニット50はチューブ61の反力を常に走査方向Xの中央部で受ける。すなわち、キャリッジユニット50はチューブ61の反力を走査方向Xにおいて一対の連結部51Aの間で受けるので、キャリッジユニット50のZ軸回りの回動ずれが発生しにくい。よって、キャリッジユニット50の姿勢ずれに起因する印刷精度の低下がより効果的に抑制される。
また、図6に示すように、チューブ61は鉛直方向Z1において第1ガイド部材17と第2ガイド部材18との鉛直方向Z1における外側両端の間の範囲に配置されている。よって、キャリッジユニット50は、チューブ61の反力を第1ガイド部材17と第2ガイド部材18との鉛直方向Z1における外側両端の間で受ける。また、チューブ61は、第1ガイド部材17とキャリッジユニット50との摺動部分の一部を含む範囲に配置されている。よって、キャリッジユニット50が受けたチューブ61の反力は第1ガイド部材17が受ける。これらの結果、キャリッジユニット50のガイド部材17の軸心C0を中心とするX軸回りの回動ずれが発生しにくい。
また、図6に示すように、キャリッジユニット50は上部に液体貯留体59を備えるため、液体貯留体59を備えない構成に比べ、キャリッジユニット50の重心Gが高くなる。本例では、チューブ61の配置領域TAは、第1ガイド部材17の軸心C0を含まない高さ位置にあるものの、キャリッジユニット50の重心Gを含む高さ位置にある。このため、チューブ61の反力がキャリッジユニット50の重心Gに作用する。これにより、キャリッジユニット50の第1ガイド部材17の軸心C0を中心とするX軸回りの回動ずれが発生しにくい。
また、図4、図5及び図7に示すように、キャリッジユニット50は、媒体Mに液体を噴射しないときの待機位置であるホーム位置HPにあるときに湾曲部62に最も近づく。このため、媒体Mのジャムが発生してキャリッジユニット50がホーム位置HPに戻った状態にあるとき、湾曲部62がキャリッジユニット50に対して搬送領域FAと反対側に位置し、搬送領域FAには位置しないので、媒体Mのジャムを解消するメンテナンス作業を行う際にチューブ61が邪魔にならない。
空間部S1は、キャリッジユニット50のホーム位置HP側に形成されている。このため、キャリッジユニット50がホーム位置HPにあるとき、湾曲部62の曲率半径が小さくなるうえ、チューブ61のうち空間部S1に入り込む一部61Dのうちの一部分も湾曲を呈し、結果として、湾曲部62の一部が空間部S1に入り込む。液体噴射装置11の筐体12のホーム位置HP側の側壁12Sの位置を、ホーム位置HPにあるときのキャリッジユニット50に寄せた配置が可能になる。よって、筐体12の幅寸法を短くして、液体噴射装置11の幅サイズを小型化できる。
また、空間部S1は、キャリッジユニット50の走査方向Xと交差する搬送方向Y1の下流側の端面55Aと、端面55Aと交差し端面55Aから搬送方向Y1の下流に向かって接続起点C1に近づく方向に面が延びる壁部57Cとによって、キャリッジユニット50に凹設されている。このため、キャリッジユニット50の移動時に接続起点C1から延出する一部61Dが変位しても、端面55Aに接触しない。
また、媒体Mに両面印刷する場合、第1面への印刷を終えた媒体Mは、搬送ローラー対45及び2つの排出ローラー対46,47により第1搬送経路K1に沿って第1搬送方向Y1に排出されたのち、第2搬送方向Y2へ引き戻すスイッチバック搬送され、第2搬送経路K2へ引き込まれる。そして、第2搬送経路K2を通って逆搬送された媒体Mは、給送部41を構成する中間ローラーの外周を経由することで反転され、印刷済みの第1面と反対側の面である第2面を被印刷面として液体噴射ヘッド54へ向かって再給送される。そして、媒体Mの第2面に印刷されることで両面印刷が行われる。両面印刷を終えた媒体Mは排出口15から排出され、排出トレイ22上に積載される。このように本実施形態では、第1排出ローラー対46よりも搬送方向Y1の下流位置に、スイッチバック搬送させて媒体Mを第2搬送経路K2へ引き込むために用いられる第2排出ローラー対47を有する。このため、筐体12内には、キャリッジユニット50の移動経路よりも搬送方向Y1の下流域、つまり第2排出ローラー対47の上方に搬送方向Y1に比較的長い空間が確保される。
そして、この第2排出ローラー対47の上方の空間を利用して、湾曲部62が第2排出ローラー対47の上方に位置する状態でチューブ61が引き回されている。このため、キャリッジユニット50の搬送方向Y1の下流端部にチューブ61の接続起点C1を設定できる。これにより収容部55がチューブ61の接続スペースに使用されることがないので、収容部55に複数の液体貯留体59を収容することができる。このため、液体貯留体59に所定量の液体を貯留することにより、例えば、装着部29においてポンプの駆動頻度の低減を実現したり、液体噴射ヘッド54への液体供給量の不足に起因する液体噴射量のばらつき等の不具合の発生を抑制できたりする。
上記実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)液体噴射装置11は、媒体Mに液体を噴射する液体噴射ヘッド54を備えるとともに、液体噴射ヘッド54の走査方向に往復動するキャリッジユニット50を備える。また、液体噴射装置11は、液体噴射ヘッド54に供給する液体を収容可能であり、キャリッジユニット50とは別の設置位置に設けられる液体収容容器28を備える。さらに、液体噴射装置11は、液体収容容器28から送られる液体をキャリッジユニット50に供給するチューブ61を備える。チューブ61は、キャリッジユニット50の往復動するときの一方向を第1方向X1、他方向を第2方向X2としたとき、液体収容容器28から第2方向X2に向かって延びたのちに媒体Mの搬送方向Y1の上流へ向かう変位を伴って湾曲する湾曲部62を形成して第1方向X1に折り返してキャリッジユニット50に接続される。キャリッジユニット50は、チューブ61のキャリッジユニット50に対する接続起点C1から湾曲部62に向かって延出する一部61Dがキャリッジユニット50の移動に伴って変位する範囲よりも搬送方向Y1の上流に向かって広がる空間部S1を有する。よって、チューブ61のうちキャリッジユニット50に対する接続起点C1から延出する一部61Dは、キャリッジユニット50の移動に伴って変位しても、その変位は空間部S1内の変位で収まり、キャリッジユニット50と接触することがない。このため、キャリッジユニット50は移動経路上のどの位置にあってもチューブ61の反力を常に接続起点C1で受けるので、チューブ反力を受ける箇所の変動に起因するキャリッジユニット50の姿勢ずれを抑制できる。この結果、印刷精度の低下を抑制できる。
(2)キャリッジユニット50はチューブ61を接続起点C1で規制する規制部57Bを有する。規制部57Bは、キャリッジユニット50における走査方向Xの中央部に位置する。このため、キャリッジユニット50はチューブ61の反力を常に走査方向Xの中央部で受けるので、中央部以外の例えば端部などの他の部位でチューブ61の反力を受ける構成に比べ、キャリッジユニット50の姿勢ずれが発生しにくい。よって、キャリッジユニット50の姿勢ずれに起因する印刷精度の低下をより効果的に抑制できる。
(3)キャリッジユニット50は、媒体Mに液体を噴射しないときに移動経路の一方の端部であるホーム位置HPで待機し、ホーム位置HPにあるときに湾曲部62に最も近づく。このため、キャリッジユニット50がホーム位置HPにあるとき、湾曲部62が、走査方向Xにおいて搬送領域FAと反対側に位置し、搬送領域FAに位置しない。よって、キャリッジユニット50がホーム位置HPにある状態で、ユーザーが媒体Mのジャムを解消するなどのメンテナンス作業を行うときにチューブ61が邪魔にならない。
(4)空間部S1は、キャリッジユニット50の接続起点C1よりもホーム位置HP側に形成されている。このため、チューブ61において接続起点C1からホーム位置HPに向かう方向へ延出する一部61Dが、キャリッジユニット50の移動過程でキャリッジユニット50に接触することを回避できる。キャリッジユニット50がホーム位置HPにあるとき、湾曲部62の曲率半径が小さくなるうえ、湾曲部62の一部が空間部S1に入り込むので、液体噴射装置11の筐体12におけるホーム位置HP側の側壁12Sの位置を、ホーム位置HPにあるときのキャリッジユニット50に寄せる配置が可能になる。よって、液体噴射装置11の幅サイズを小型化できる。
(5)空間部S1は、キャリッジユニット50の走査方向Xと交差する搬送方向Y1の下流側の端面55Aと、端面55Aと交差し端面55Aから搬送方向Y1の下流に向かって接続起点C1に近づく方向に面が延びる壁部57Cとによって凹設されている。よって、チューブ61の接続起点C1に対して端面55Aが搬送方向Y1の上流側に位置するので、キャリッジユニット50の移動時にチューブ61が変位しても端面55Aに接触しない。
(6)キャリッジユニット50を搬送方向Y1にチューブ61とは反対側の位置で走査方向Xに案内するとともに鉛直方向Z1の異なる位置に配置された第1ガイド部材17及び第2ガイド部材18を備える。チューブ61は、鉛直方向Z1において第1ガイド部材17と第2ガイド部材18との鉛直方向Z1における外側両端の間の範囲に配置されている。このため、チューブ61の反力を第1ガイド部材17と第2ガイド部材18との鉛直方向Z1における外側両端の間の範囲で受けるので、キャリッジユニット50のガイド部材17の軸心C0を中心とするX軸回りの回動ずれが発生しにくい。よって、印刷精度の低下を抑制できる。
(7)チューブ61は、第2ガイド部材18よりも下方に位置する第1ガイド部材17とキャリッジユニット50との摺動部分の一部を含む範囲に配置されている。チューブ61の反力を受けたキャリッジユニット50からの力は第1ガイド部材17が摺動部分で受けるので、キャリッジユニット50の第1ガイド部材17の軸心C0を中心とするX軸回りの回動ずれが発生しにくい。よって、印刷精度の低下を抑制できる。
(8)キャリッジユニット50は、チューブ61を通じて供給された液体を貯留する液体貯留体59を上部に備える。チューブ61は、鉛直方向Z1においてキャリッジユニット50の重心Gを含む範囲に配置される。よって、チューブ61の反力がキャリッジユニット50の重心Gに作用する。これにより、キャリッジユニット50のガイド部材17の軸心C0を中心とするX軸回りの回動ずれが発生しにくい。よって、印刷精度の低下を抑制できる。
(9)チューブ61は、第2排出ローラー対47の上方に湾曲部62が位置する状態で引き回されている。よって、第2排出ローラー対47の上方の空間を利用してチューブ61を引き回すことができる。
(10)上記(1)~(8)によりキャリッジユニット50の姿勢ずれを抑制できることから、キャリッジユニット50は、第1ガイド部材17に対してX軸、Y軸及びZ軸の各方向に不図示のばねにより付勢する付勢機構の廃止、少なくとも1軸のばねの廃止、あるいはばねの設定付勢力の低減を実現できる。この結果、付勢機構の付勢力に起因するキャリッジユニット50の移動時における摺動抵抗を低減できる。よって、摺動抵抗に起因するキャリッジユニット50の姿勢ずれを抑制できる。この点からも、キャリッジユニット50の姿勢ずれに起因する印刷精度の低下を一層抑制できる。また、付勢機構に起因する第1ガイド部材17の摩耗を低減できる。
(第2実施形態)
次に、図8を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、チューブ61のキャリッジユニット50に対する配置高さが前記第1実施形態と異なる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図8に示すように、チューブの配置領域TAは、前記第1実施形態よりも鉛直方向Z1に少し低く位置する。そのため、チューブ61の配置領域TAは、第2ガイド部材18よりも下方に位置する第1ガイド部材17の軸心C0を含む範囲に配置されている。また、チューブ61は、第1ガイド部材17とキャリッジユニット50との摺動部分の全部を含む範囲に配置されている。本例では、チューブ束60を構成する複数本のチューブ61を鉛直方向Z1に一列に並べた配置領域TAは、第1ガイド部材17とキャリッジユニット50との摺動部分の全部を含む範囲に配置されている。
この第2実施形態によれば、第1実施形態における前記(1)~(10)の効果が同様に得られるうえ、以下の効果を得ることができる。
(11)チューブ61は、第1ガイド部材17の軸心C0を含む範囲に配置されている。このため、チューブ61の反力を受けたキャリッジユニット50からの力は第1ガイド部材17が軸心C0で受けるので、その軸心C0を中心とする回転モーメントがキャリッジユニット50に発生しにくい。キャリッジユニット50の第1ガイド部材17の軸心C0を中心とするX軸回りの回動ずれが発生しにくい。よって、印刷精度の低下を抑制できる。また、本実施形態では、チューブ61は、第1ガイド部材17とキャリッジユニット50との摺動部分の全部を含む範囲に配置されている。よって、前記第1実施形態における前記(7)の効果を一層効果的に得られる。
(第3実施形態)
次に、図9、図10を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、キャリッジユニット50に対するチューブ61の引き回し構造が、前記各実施形態と異なる。すなわち、チューブ61の接続起点C1がキャリッジユニット50の収容部55内に位置している。
図9、図10に示すように、チューブ束60を構成する複数本のチューブ61は鉛直方向Z1に並んで配列されており、第1直状部61Aと湾曲部62と第2直状部61Bとを有する。湾曲部62では、チューブ61は、第1直状部61Aから第2直状部61Bへ至る過程で折り返すように水平方向に湾曲する。キャリッジユニット50は、第1ガイド部材17と第2ガイド部材18とにより走査方向Xに案内されるキャリッジ51と、キャリッジ51の下部に搭載される液体噴射ヘッド54(図10参照)とを備える。キャリッジ51の収容部55内には継手部材81が組み付けられている。継手部材81はその側面から水平に突出する不図示の複数の管部を有し、これら複数の管部のそれぞれに複数のチューブ61の先端部が外挿されることで、継手部材81に複数のチューブ61の先端部が接続されている。チューブ61の先端部が継手部材81の管部に外挿されることで規制されていることから、本実施形態では、継手部材81が規制部の一例に相当する。
前記第1実施形態等では、チューブ61がキャリッジユニット50の搬送方向Y1における下流端部に接続され、この下流端部に接続起点C1が位置する構成であったのに対し、この第3実施形態では、チューブ61の接続先である継手部材81が収容された収容部55内にチューブ61の接続起点C1が位置する。つまり、接続起点C1が、キャリッジユニット50の下流端部よりも所定距離だけ上流側に位置する。このため、キャリッジユニット50の下流端部と第1直状部61Aとの間の搬送方向Y1の距離が、第1実施形態の構成に比べ短く済む。
図9、図10に示すように、キャリッジユニット50の収容部55内には、キャリッジユニットの移動過程で、接続起点C1から湾曲部62に向かって延出する一部61Dが変位する範囲(図10を参照)よりも搬送方向Y1の上流に向かって広がる空間部S2が形成されている。空間部S2の搬送方向Y1の上流への広さは壁面51Bにより規定される。接続起点C1から搬送方向Y1の上流に向かって壁面51Bまでの距離が、図10に二点鎖線で示す湾曲部62が最大曲率半径になったときの接続起点C1から搬送方向Y1の上流への一部61Dの変位量よりも長くなる位置に壁面51Bが形成されている。そして、収容部55の湾曲部62側の側壁51Dには、チューブ61の一部61Dが最大変位してもキャリッジユニット50に接触しないだけの広さの開口部51Cが開口している。また、チューブ61の一部61Dは、収容部55の底面51E又は底面51E上に組み付けられた基板を含む板材などの収容物に対して鉛直方向Z1の上方に離れて位置する。空間部S2は、キャリッジユニット50のホーム位置HP側(図10では右側)の側壁51Dに内方に向かって水平に凹設され、壁面51Bと底面51Eとで区画された凹部により形成されている。
本実施形態のチューブ61の引き回し構造は、前記第1実施形態と同様に第2排出ローラー対47を備えた液体噴射装置11に適用できるとともに、第2排出ローラー対47を備えない液体噴射装置11にも適用できる。第2排出ローラー対47を備えない液体噴射装置11では、筐体12内におけるキャリッジユニット50の移動経路よりも搬送方向Y1の下流域にチューブ61を引き回す広い空間を確保しにくい。これに対して、図9、図10に示す構成であれば、湾曲部62に前記第1実施形態と同じ曲率半径を確保しつつ、キャリッジユニット50の移動経路よりも搬送方向Y1の下流域にチューブ61を引き回すことができる。
なお、この第3実施形態では、チューブ61の鉛直方向Z1における配置領域TAが、第1ガイド部材17と第2ガイド部材18との鉛直方向Z1における外側両端の間の範囲に配置されている。また、チューブ61の配置領域TAが、キャリッジユニットの重心G及び第1ガイド部材17の軸心C0を含む範囲に設定されている。この第3実施形態に示されるチューブ61の引き回し構造を採用する液体噴射装置においても、前記第1実施形態における前記(1)~(7),(10)及び第2実施形態における前記(11)の効果が同様に得られる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のような形態に変更することもできる。さらに、上記実施形態および以下に示す変更例を適宜組み合わせたものを更なる変更例とすることもできるし、以下に示す変更例同士を適宜組み合わせたものを更なる変更例とすることもできる。
・チューブ61の湾曲部62をキャリッジユニット50の反ホーム位置AH側に配置するチューブ61の引き回し構造を採用してもよい。例えば、前記各実施形態において、ホーム位置HPと反ホーム位置AHとを反対に位置設定し、液体収容容器28を前記実施形態と走査方向Xに反対の位置に配置するとともにチューブ61の引き回し経路を前記実施形態と走査方向Xに左右対称にレイアウトする。この場合、キャリッジユニット50にチューブ61における接続起点C1から湾曲部62に向かって延出する部分である一部61Dの変位する範囲よりも搬送方向Y1の上流に向かって広がる空間部S1を設けることで、同様の効果が得られる。
・チューブ61の接続起点C1及び規制部を、キャリッジユニット50における走査方向Xの中央部以外の部分に配置してもよい。例えば、接続起点C1及び規制部を、キャリッジユニット50の第2方向X2の側端から第1方向X1に少し離れた第2方向X2寄りの端部に配置し、この接続起点C1から第2方向X2に向かって一部61Dが延出する構成でもよい。また、接続起点C1及び規制部を、キャリッジユニット50の第1方向X1の側端から第2方向X2に少し離れた第1方向X1寄りの端部に配置し、この接続起点C1から第2方向X2に向かって一部61Dが延出する構成でもよい。特に後者の構成では、キャリッジユニット50がホーム位置HPにあるとき、湾曲部62の一部が空間部S1に入り込む量を多く確保できるので、液体噴射装置11のさらなる幅サイズの小型化を実現できる。
・前記実施形態において、第1ガイド部材17をガイド軸に替え、メインフレーム19の一部により形成されるレール部としてもよい。また、第2ガイド部材18をガイド軸としてもよい。
・チューブ61は、複数本を束ねたチューブ束の構成に限らず、1本のみの構成でもよい。例えば、黒1色で印刷する液体噴射装置11において1本のチューブ61を備えた構成において適用してもよい。
・前記各実施形態において、排出ローラー対を1つにしてもよい。また、排出ローラー対は3つ以上の複数でもよい。
・媒体Mは、用紙に限らず、可撓性のプラスチックフィルムや、布、不織布などであってもよい。
・液体噴射装置11は、媒体としての用紙又はフィルムに印刷する印刷装置に限定されず、布に印刷する捺染装置でもよい。
・液体噴射装置は、キャリッジユニット50が走査方向Xに移動するシリアルプリンターに限定されず、キャリッジユニット50が主走査方向と副走査方向との2方向に移動可能なラテラル式プリンターでもよい。
・液体噴射装置は、印刷用のプリンターに限定されない。例えば、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体を噴射し、媒体の一例である基板に電気配線パターン、又は、液晶、EL(エレクトロルミネッセンス)及び面発光などの各種の方式のディスプレイの画素を製造するものでもよい。さらに未硬化の樹脂液を噴射して立体物を形成する三次元造形用の液体噴射装置でもよい。
前記実施形態および変更例から把握される技術思想を、その作用効果と共に以下に記載する。
液体噴射装置において、媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えるとともに、前記液体噴射ヘッドの走査方向に往復動するキャリッジユニットと、前記液体噴射ヘッドに供給する液体を収容可能であり、前記キャリッジユニットとは別の設置位置に設けられる液体収容容器と、前記液体収容容器から送られる液体を前記キャリッジユニットに供給するチューブと、を備え、前記チューブは、前記キャリッジユニットの往復動するときの一方向を第1方向、他方向を第2方向としたとき、前記チューブは、前記液体収容容器から前記第2方向に向かって延びたのちに前記媒体の搬送方向の上流へ向かう変位を伴って湾曲する湾曲部を形成して前記第1方向に折り返して前記キャリッジユニットに接続され、前記キャリッジユニットは、前記チューブの前記キャリッジユニットに対する接続起点から湾曲部に向かって延出する一部が前記キャリッジユニットの移動に伴って変位する範囲よりも前記幅方向の上流に向かって広がる空間部を有する。
この構成によれば、チューブのうちキャリッジユニットに対する接続起点から延出する一部は、キャリッジユニットの移動に伴って変位しても、その変位は空間部内の変位で収まり、キャリッジユニットと接触することがない。このため、キャリッジユニットは移動経路上のどの位置にあってもチューブ反力を常に接続起点で受けるので、チューブ反力を受ける箇所の変動に起因するキャリッジユニットの姿勢ずれを抑制できる。この結果、印刷精度の低下を抑制できる。
上記液体噴射装置において、前記キャリッジユニットは前記チューブを前記接続起点で規制する規制部を有し、前記規制部は、前記キャリッジユニットにおける走査方向の中央部に位置してもよい。
この構成によれば、キャリッジユニットはチューブ反力を常に走査方向の中央部で受けるので、中央部以外の例えば端部などの他の部位でチューブ反力を受ける構成に比べ、キャリッジユニットの姿勢ずれが発生しにくい。よって、キャリッジユニットの姿勢ずれに起因する印刷精度の低下をより効果的に抑制できる。
上記液体噴射装置において、前記キャリッジユニットは、媒体に液体を噴射しないときに移動経路の一端部である待機位置で待機し、当該待機位置にあるときに前記湾曲部に最も近づく構成でもよい。
この構成によれば、キャリッジユニットが待機位置にあるとき、湾曲部が走査方向において搬送領域と反対側に位置し、搬送領域に位置しないので、ユーザーが媒体のジャムを解消するなどのメンテナンス作業を行うときにチューブが邪魔にならない。
上記液体噴射装置において、前記空間部は、前記キャリッジユニットの前記接続起点よりも前記待機位置側に形成されてもよい。
この構成によれば、チューブにおいて接続起点から待機位置に向かう方向へ延出する一部が、キャリッジユニットの移動過程でキャリッジユニットに接触することを回避できる。また、キャリッジユニットが待機位置にあるとき、湾曲部の曲率半径が小さくなるうえ、湾曲部の一部が空間部に入り込むので、液体噴射装置の筐体における待機位置側の側壁の位置を、待機位置にあるときのキャリッジユニットに寄せる配置が可能になる。よって、液体噴射装置の幅サイズを小型化できる。
上記液体噴射装置において、前記空間部は、前記キャリッジユニットの走査方向と交差する搬送方向の下流側の端面と、当該端面と交差し当該端面から前記搬送方向の下流に向かって前記接続起点に近づく方向に面が延びる壁部とによって凹設されてもよい。
この構成によれば、キャリッジユニットにおいて空間部を形成する端面が接続起点に対して搬送方向の上流側に位置するので、キャリッジユニットの移動過程でチューブが変位しても端面に接触しない。
上記液体噴射装置において、前記キャリッジユニットを前記搬送方向に前記チューブとは反対側の位置で前記走査方向に案内するとともに鉛直方向の異なる位置に配置された第1ガイド部材及び第2ガイド部材を備え、前記チューブは、前記鉛直方向において前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との前記鉛直方向における外側両端の間の範囲に配置されてもよい。
この構成によれば、チューブの反力を第1ガイド部材と第2ガイド部材との鉛直方向における外側両端の間の範囲で受けるので、キャリッジユニットのガイド部材を中心とする回動ずれが発生しにくい。よって、印刷精度の低下を抑制できる。
上記液体噴射装置において、前記第1ガイド部材は前記第2ガイド部材よりも下方に位置し、前記チューブは、前記第1ガイド部材と前記キャリッジユニットとの摺動部分の一部又は全部を含む範囲に配置されてもよい。
この構成によれば、チューブの反力を受けたキャリッジユニットからの力は第1ガイド部材が摺動部分で受けるので、キャリッジユニットの第1ガイド部材の軸線回りの回動ずれが発生しにくい。よって、印刷精度の低下を抑制できる。
上記液体噴射装置において、前記チューブは、鉛直方向において前記第1ガイド部材の軸心を含む範囲に配置されてもよい。
この構成によれば、チューブの反力を受けたキャリッジユニットからの力は第1ガイド部材が軸心で受けるので、その軸心を中心とする回転モーメントがキャリッジユニットに発生しにくい。キャリッジユニットの第1ガイド部材の軸線回りの回動ずれが発生しにくい。よって、印刷精度の低下を抑制できる。
上記液体噴射装置において、前記キャリッジユニットは、前記チューブを通じて供給された液体を貯留する液体貯留体を上部に備え、前記チューブは、鉛直方向において前記キャリッジユニットの重心を含む範囲に配置されてもよい。
この構成によれば、チューブの反力がキャリッジユニットの重心に作用するので、キャリッジユニットのガイド部材の軸線を中心とする回動ずれが発生しにくい。よって、印刷精度の低下を抑制できる。
上記液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドが液体を噴射する対象となる媒体を搬送する搬送部を更に備え、前記搬送部は、前記液体噴射ヘッドよりも前記搬送方向の下流の位置に第1排出ローラー対と、当該第1排出ローラー対よりも当該搬送方向の下流に位置する第2排出ローラー対とを備え、前記チューブは、前記第2排出ローラー対の上方に前記湾曲部が位置する状態で引き回されてもよい。
この構成によれば、第2排出ローラー対の上方の空間を利用してチューブを引き回すことができる。
11…液体噴射装置、12…筐体、12S…側壁、15…排出口、17…第1ガイド部材、18…第2ガイド部材、20…印刷ユニット、21…カセット、22…排出トレイ、24…操作パネル、25…操作部、26…表示部、27…液体供給ユニット、28…液体収容容器、29…装着部、30…読取ユニット、32…自動原稿送り装置、33…原稿トレイ、40…搬送部、41…給送部、42…支持台、45…搬送ローラー対、46…第1排出ローラー対、47…第2排出ローラー対、50…キャリッジユニット、51…キャリッジ、52…キャリッジモーター、54…液体噴射ヘッド、55…収容部、55A…端面、55B…面、56…ガイド部、57B…規制部、57C…壁部、59…液体貯留体、60…チューブ束、61…チューブ、61A…第1直状部、61B…第2直状部、62…湾曲部、61D…チューブの一部、63…支持部材、64…保持部材、71…メンテナンス機構、72…ギャップ調整機構、81…継手部材、D…原稿、M…媒体、HP…待機位置の一例としてのホーム位置、AH…反ホーム位置、K1…第1搬送経路、K2…第2搬送経路、S1…空間部、S2…空間部、C1…接続起点、G…重心、C0…第1ガイド部材の軸心、L1…第1距離、L2…第2距離、TA…配置領域、X…走査方向、X1…第1方向、X2…第2方向、Y1…搬送方向、Z1…鉛直方向。

Claims (10)

  1. 媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えるとともに、前記液体噴射ヘッドの走査方向に往復動するキャリッジユニットと、
    前記液体噴射ヘッドに供給する液体を収容可能であり、前記キャリッジユニットとは別の設置位置に設けられる液体収容容器と、
    前記液体収容容器から送られる液体を前記キャリッジユニットに供給するチューブと、
    を備え、
    前記チューブは、前記キャリッジユニットの往復動するときの一方向を第1方向、他方向を第2方向としたとき、前記チューブは、前記液体収容容器側から前記第2方向に向かって延びたのちに前記媒体の搬送方向の上流へ向かう変位を伴って湾曲する湾曲部を形成して前記第1方向に折り返して前記キャリッジユニットに接続され、
    前記キャリッジユニットは、前記チューブの前記キャリッジユニットに対する接続起点(C1)から前記湾曲部に向かって延出する一部が前記キャリッジユニットの移動に伴って変位する範囲よりも前記搬送方向の上流および下方に向かって広がる空間部を有し、
    前記チューブは複数本を有して構成され、前記接続起点において鉛直方向に一列に並ぶように配列されており、
    前記空間部は、前記接続起点(C1)よりも前記搬送方向の上流に位置する端面(55A)と、前記チューブの下端よりも鉛直方向の下方に位置する面(55B)と、により区画されており、
    前記接続起点から前記湾曲部に向かって延出する前記チューブは、前記キャリッジユニットの移動経路上の位置によって前記湾曲部の曲率半径が変化するが、前記空間部における前記上流に位置する端面(55A)および前記下方に位置する面(55B)には接触しない、ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記キャリッジユニットは前記チューブを前記接続起点で規制する規制部を有し、
    前記規制部は、前記キャリッジユニットにおける走査方向の中央部に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記キャリッジユニットは、媒体に液体を噴射しないときに移動経路の一方の端部である待機位置で待機し、当該待機位置にあるときに前記湾曲部に最も近づく、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記空間部は、前記キャリッジユニットの前記接続起点よりも前記待機位置側に形成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記空間部は、前記キャリッジユニットの前記搬送方向の下流側の端面と、当該端面と交差し当該端面から前記搬送方向の下流に向かって前記接続起点に近づく方向に面が延びる壁部とによって凹設されている、ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記キャリッジユニットを前記搬送方向に前記チューブとは反対側の位置で前記走査方向に案内するとともに鉛直方向の異なる位置に配置された第1ガイド部材及び第2ガイド部材を備え、
    前記チューブは、前記鉛直方向において前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との前記鉛直方向における外側両端の間の範囲に配置されている、ことを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 前記第1ガイド部材は前記第2ガイド部材よりも下方に位置し、
    前記チューブは、前記第1ガイド部材と前記キャリッジユニットとの摺動部分の一部又は全部を含む範囲に配置されている、ことを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
  8. 前記チューブは、鉛直方向において前記第1ガイド部材の軸心を含む範囲に配置される、ことを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
  9. 前記キャリッジユニットは、前記チューブを通じて供給された液体を貯留する液体貯留体を上部に備え、
    前記チューブは、鉛直方向において前記キャリッジユニットの重心を含む範囲に配置される、ことを特徴とする請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  10. 前記液体噴射ヘッドが液体を噴射する対象となる媒体を搬送する搬送部を更に備え、
    前記搬送部は、前記液体噴射ヘッドよりも前記搬送方向の下流の位置に第1排出ローラー対と、当該第1排出ローラー対よりも当該搬送方向の下流に位置する第2排出ローラー対とを備え、
    前記チューブは、前記第2排出ローラー対の上方に前記湾曲部が位置する状態で引き回されている、ことを特徴とする請求項1~請求項9のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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