以下の詳細な説明は、本発明が実施され得る本開示の特定の詳細及び態様を例示として示す添付の図面を参照する。本発明の範囲から逸脱することなく、他の態様が利用されてもよく、構造的、論理的及び電気的変更が行われてもよい。本開示の様々な態様は、必ずしも相互に排他的ではない。その理由は、本開示のいくつかの態様は、新たな態様を形成するために本開示の1つ以上の他の態様と組み合わせることができるからである。
本開示の態様に対応する様々な例について以下に説明する。
例1は、通信ネットワークの1つ以上のネットワークスライスと、割当量監視コンポーネントと、管理コンポーネントとを含む通信ネットワーク構成であり、割当量監視コンポーネントは、ネットワークスライスにおいて登録される移動端末の最大数及び/又はネットワークスライスにおいて提供されるセッションの最大数を制限する割当量に到達したか否かを検出するように構成され、割当量監視コンポーネントは、割当量に到達した場合に管理コンポーネントに通知するように構成され、管理コンポーネントは、割当量に到達した場合にネットワークスライスへの登録又はネットワークスライスにおけるセッションの確立のための移動端末の要求を拒否するように構成される。
例2は、例1の通信ネットワーク構成であり、管理コンポーネントは、通信ネットワークのコアネットワークの一部である。
例3は、例1又は2の通信ネットワーク構成であり、通信ネットワークは、5G移動通信ネットワークである。
例4は、例1~3のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、セッションの数は、プロトコルデータユニットセッションの数である。
例5は、例1~4のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、ネットワークスライスにおいて登録された現在の移動端末の数及び/又はネットワークスライスにおいて提供された現在のセッションの数に関する情報を取得するように構成されたデータ取得コンポーネントを更に含む。
例6は、例5の通信ネットワーク構成であり、割当量監視コンポーネントは、ネットワークスライスにおいて登録された現在の移動端末の数及び/又はネットワークスライスにおいて提供された現在のセッションの数に基づいて割当量に到達したか否かを検出するように構成される。
例7は、例5又は6の通信ネットワーク構成であり、データ収集コンポーネント及び割当量監視コンポーネントは、同じネットワークコンポーネントによって実装される。
例8は、例5~7のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、データ取得コンポーネントは、ネットワークデータ分析機能又は運用・管理・保守コンポーネント又はポリシー制御機能である。
例9は、例1~8のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、割当量監視コンポーネントは、ネットワークデータ分析機能又は運用・管理・保守コンポーネント又はポリシー制御機能である。
例10は、例1~9のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、割当量は、ネットワークスライスにおいて登録される移動端末の最大数を制限し、管理コンポーネントは、アクセス及びモビリティ管理機能を含む。
例11は、例1~10のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、割当量は、ネットワークスライスにおいて提供されるセッションの最大数を制限し、管理コンポーネントは、セッション管理機能を含む。
例12は、例1~11のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、割当量監視コンポーネントは、ポリシー制御機能を介して管理コンポーネントに通知するように構成される。
例13は、例1~12のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、割当量の仕様を記憶するように構成された記憶コンポーネントを含む。
例14は、例13の通信ネットワークコンポーネントであり、記憶コンポーネントは、サードパーティネットワークコンポーネントによって割当量の設定を可能にするように構成される。
例15は、例13又は14の通信ネットワーク構成であり、記憶コンポーネントは、運用・管理・保守コンポーネントである。
例16は、例12~15のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、ネットワークスライスにおいて登録された現在の移動端末の数及び/又はネットワークスライスにおいて提供された現在のセッションの数に関する情報を取得するように構成されたデータ取得コンポーネント及び記憶コンポーネントは、同じネットワークコンポーネントによって実装される。
例17は、例1~16のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、管理コンポーネントは、割当量監視コンポーネントから、割当量に到達したときに通知されるように要求するように構成される。
例18は、例17の通信ネットワーク構成であり、管理コンポーネントは、割当量監視コンポーネントから、通知サービスサブスクリプションによって割当に到達したときに通知されるように要求するように構成される。
例19は、例1~18のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、複数の移動端末からネットワークスライスへの登録又はセッションの確立のための要求を受信するように構成された複数の管理コンポーネントを含み、ネットワークスライスへの登録又はセッションの確立についての複数の未回答の場合に、割当量に到達したために要求が部分的にのみ満たされ得るか否かを検査し、要求が部分的にのみ満たされることができる場合、管理コンポーネントによって受信された要求を拒否するように管理コンポーネントのうち1つ以上を制御するように構成された制御コンポーネントを更に含む。
例20は、例19の通信ネットワーク構成であり、制御コンポーネントは、複数の管理コンポーネントがネットワークスライスへの登録又はセッションの確立のための要求を受信した移動端末から1つ以上の移動端末を選択し、選択された1つ以上の移動端末の要求を拒否するように管理コンポーネントのうち1つ以上を制御する構成される。
例21は、例20の通信ネットワーク構成であり、制御コンポーネントは、オペレータポリシーに基づいて、及び/又は1つ以上の移動端末の優先順位を示すUEの加入情報に基づいて、1つ以上の移動端末を選択するように構成される。
例22は、例1~21のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、管理コンポーネントは、移動端末がネットワークスライスへの登録又はネットワークスライス内のセッションの確立を要求し得ないバックオフ時間を含むメッセージを移動端末に送信することによって、移動端末の要求を拒否するように構成される。
例23は、例1~22のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、割当量は、ネットワークスライスのカバレッジエリアの所定の地理的サブエリアに位置する移動端末について、ネットワークスライスにおいて登録される移動端末の最大数及び/又はネットワークスライスにおいて提供されるセッションの最大数を制限し、管理コンポーネントは、割当量に到達し且つ移動端末がサブエリアに位置する場合に、ネットワークスライスへの登録又はネットワークスライスにおけるセッションの確立のための移動端末の要求を拒否するように構成される。
例24は、例1~23のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、通信ネットワーク構成は、第1の通信ネットワークと、異なるプロバイダの第2の通信ネットワークとを含み、管理コンポーネントは、第1の通信ネットワークの一部であり、割当量監視コンポーネントは、第1の通信ネットワーク及び/又は第2の通信ネットワークの一部である。
例25は、例1~23のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、通信ネットワーク構成は、移動端末用の訪問先通信ネットワークである第1の通信ネットワークと、移動端末用のホーム通信ネットワークである第2の通信ネットワークとを含み、管理コンポーネントは、訪問先通信ネットワークの一部であり、割当量監視コンポーネントは、ホーム通信ネットワークの一部である。
例26は、例1~23のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、通信ネットワーク構成は、非公衆ネットワークである第1の通信ネットワークと、公衆ネットワークである第2の通信ネットワークとを含み、管理コンポーネントは、第1の通信ネットワークの一部であり、割当量監視コンポーネントは、第2の通信ネットワークの一部である。
例27は、例24~26のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、要求は、割当量が定義されている第1の通信ネットワークのネットワークスライスにマッピングする第1の通信ネットワークのコアネットワークスライスの登録のための移動端末の要求である。
例28は、例1~27のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、移動端末のユーザ加入情報を記憶するユーザ加入記憶コンポーネントを含み、ユーザ加入情報は割当量を指定する。
例29は、例28の通信ネットワーク構成であり、ユーザ加入情報は、通信ネットワークの複数のネットワークスライスについて、それぞれ、それぞれのネットワークスライスへの登録又はそれぞれのネットワークスライスにおけるセッションの確立のための移動端末による要求が存在する場合、それぞれの割当量が検査されるべきか否かを指定する。
例30は、例28又は29の通信ネットワーク構成であり、管理コンポーネント及び/又は割当量監視コンポーネントは、移動端末による要求に応じて、管理コンポーネントで利用可能なそのローカル設定又はオペレータのポリシーを検査するように、及び/又はユーザ加入記憶コンポーネントを調べて、ネットワークスライスについて割当量が検査されるべきか否かを判断し、ネットワークスライスについて割当量が検査されるべき場合に、検出、通知及び/又は場合によって要求の拒否を実行するように構成される。
例31は、例1~30のいずれか1つの通信ネットワーク構成であり、管理コンポーネントは、ローカル設定又はネットワークプロバイダのネットワーク管理及びネットワークオーケストレーションプラットフォームによって、通信システムのネットワークプロバイダのポリシーに基づいて、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを検査するように構成される。
例32は、登録及び/又はセッション要求を処理するための方法であり、ネットワークスライスにおいて登録される移動端末の最大数及び/又はネットワークスライスにおいて提供されるセッションの最大数を制限する割当量に到達したか否かを検出するステップと、割当量に到達した場合に管理コンポーネントに通知するステップと、管理コンポーネントが、割当量に到達した場合にネットワークスライスへの登録又はネットワークスライスにおけるセッションの確立のための移動端末の要求を拒否するステップとを含む。
例33は、例32の方法であり、管理コンポーネントは、通信ネットワークのコアネットワークの一部である。
例34は、例32又は33の方法であり、通信ネットワークは、5G移動通信ネットワークである。
例35は、例32~34のいずれか1つの方法であり、セッションの数は、プロトコルデータユニットセッションの数である。
例36は、例32~35のいずれか1つの方法であり、ネットワークスライスにおいて登録された現在の移動端末の数及び/又はネットワークスライスにおいて提供された現在のセッションの数に関する情報を取得するステップを更に含む。
例37は、例36の方法であり、ネットワークスライスにおいて登録された現在の移動端末の数及び/又はネットワークスライスにおいて提供された現在のセッションの数に基づいて割当量に到達したか否かを検出するステップを含む。
例38は、例36又は37の方法であり、同じネットワークコンポーネントによって検出するステップ及び取得するステップを実行するステップを含む。
例39は、例36~38のいずれか1つの方法であり、取得するステップは、ネットワークデータ分析機能又は運用・管理・保守コンポーネント又はポリシー制御機能によって実行される。
例40は、例32~39のいずれか1つの方法であり、検出するステップは、ネットワークデータ分析機能又は運用・管理・保守コンポーネント又はポリシー制御機能によって実行される。
例41は、例32~40のいずれか1つの方法であり、割当量は、ネットワークスライスにおいて登録される移動端末の最大数を制限し、管理コンポーネントは、アクセス及びモビリティ管理機能を含む。
例42は、例32~41のいずれか1つの方法であり、割当量は、ネットワークスライスにおいて提供されるセッションの最大数を制限し、管理コンポーネントは、セッション管理機能を含む。
例43は、例32~42のいずれか1つの方法であり、ポリシー制御機能を介して管理コンポーネントに通知するステップを含む。
例44は、例32~43のいずれか1つの方法であり、割当量の仕様を記憶するステップを含む。
例45は、例44の方法であり、サードパーティネットワークコンポーネントによって割当量を設定するステップを含む。
例46は、例44又は45の方法であり、運用・管理・保守コンポーネントによって割当量の仕様を記憶するステップを含む。
例47は、例43~46のいずれか1つの方法であり、同じネットワークコンポーネントによって、ネットワークスライスにおいて登録された現在の移動端末の数及び/又はネットワークスライスにおいて提供された現在のセッションの数に関する情報の取得を実行し、割当量の仕様を記憶するステップを含む。
例48は、例32~47のいずれか1つの方法であり、管理コンポーネントは、割当量に到達したときに通知されるように要求する。
例49は、例48の方法であり、管理コンポーネントは、通知サービスサブスクリプションによって割当に到達したときに通知されるように要求する。
例50は、例32~49のいずれか1つの方法であり、複数の管理コンポーネントが、複数の移動端末からネットワークスライスへの登録又はセッションの確立のための要求を受信するステップと、ネットワークスライスへの登録又はセッションの確立についての複数の未回答の場合に、割当量に到達したために要求が部分的にのみ満たされ得るか否かを検査するステップと、要求が部分的にのみ満たされることができる場合、管理コンポーネントによって受信された要求を拒否するように管理コンポーネントのうち1つ以上を制御するステップとを含む。
例51は、例50の方法であり、複数の管理コンポーネントがネットワークスライスへの登録又はセッションの確立のための要求を受信した移動端末から1つ以上の移動端末を選択するステップと、選択された1つ以上の移動端末の要求を拒否するように管理コンポーネントのうち1つ以上を制御するステップとを含む。
例52は、例51の方法であり、オペレータポリシーに基づいて、及び/又は1つ以上の移動端末の優先順位を示すUEの加入情報に基づいて、1つ以上の移動端末を選択するステップを含む。
例53は、例32~52のいずれか1つの方法であり、移動端末がネットワークスライスへの登録又はネットワークスライス内のセッションの確立を要求し得ないバックオフ時間を含むメッセージを移動端末に送信することによって、移動端末の要求を拒否するステップを含む。
例54は、例32~53のいずれか1つの方法であり、割当量は、ネットワークスライスのカバレッジエリアの所定の地理的サブエリアに位置する移動端末について、ネットワークスライスにおいて登録される移動端末の最大数及び/又はネットワークスライスにおいて提供されるセッションの最大数を制限し、当該方法は、割当量に到達し且つ移動端末がサブエリアに位置する場合に、ネットワークスライスへの登録又はネットワークスライスにおけるセッションの確立のための移動端末の要求を拒否するステップを含む。
例55は、例32~54のいずれか1つの方法であり、第1の通信ネットワークと、異なるプロバイダの第2の通信ネットワークとを含む通信ネットワーク構成によって実行され、管理コンポーネントは、第1の通信ネットワークの一部であり、検出するステップは、第1の通信ネットワーク及び/又は第2の通信ネットワークのコンポーネントによって実行される。
例56は、例32~54のいずれか1つの方法であり、移動端末用の訪問先通信ネットワークである第1の通信ネットワークと、移動端末用のホーム通信ネットワークである第2の通信ネットワークとを含む通信ネットワーク構成によって実行され、管理コンポーネントは、訪問先通信ネットワークの一部であり、検出するステップは、ホーム通信ネットワークによって実行される。
例57は、例32~54のいずれか1つの方法であり、非公衆ネットワークである第1の通信ネットワークと、公衆ネットワークである第2の通信ネットワークとを含む通信ネットワーク構成によって実行され、管理コンポーネントは、第1の通信ネットワークの一部であり、検出するステップは、第2の通信ネットワークによって実行される。
例58は、例55~57のいずれか1つの方法であり、要求は、割当量が定義されている第1の通信ネットワークのネットワークスライスにマッピングする第1の通信ネットワークのコアネットワークスライスの登録のための移動端末の要求である。
例59は、例32~58のいずれか1つの方法であり、移動端末のユーザ加入情報を記憶するステップを含み、ユーザ加入情報は割当量を指定する。
例60は、例59の方法であり、ユーザ加入情報は、通信ネットワークの複数のネットワークスライスについて、それぞれ、それぞれのネットワークスライスへの登録又はそれぞれのネットワークスライスにおけるセッションの確立のための移動端末による要求が存在する場合、それぞれの割当量が検査されるべきか否かを指定する。
例61は、例59又は60の方法であり、管理コンポーネントで利用可能なそのローカル設定又はオペレータのポリシーを検査するステップ、及び/又は移動端末による要求に応じて、ユーザ加入記憶コンポーネントを調べて、ネットワークスライスについて割当量が検査されるべきか否かを判断し、ネットワークスライスについて割当量が検査されるべき場合に、検出、通知及び/又は場合によって要求の拒否を実行するステップを含む。
例62は、例32~61のいずれか1つの方法であり、ローカル設定又はネットワークプロバイダのネットワーク管理及びネットワークオーケストレーションプラットフォームによって、通信システムのネットワークプロバイダのポリシーに基づいて、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを検査するステップを含む。
更なる実施形態によれば、コンピュータによって実行されると、コンピュータに例1~31のいずれか1つの方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能媒体が提供される。
上記の例のいずれかの特徴のうち1つ以上は、他の例のいずれか1つと組み合わされてもよい点に留意すべきである。
以下に、様々な例について、より詳細に説明する。
図1は、例えば3GPP(Third Generation Partnership Project)によって指定される5G(Fifth Generation)に従って構成された無線通信システム100を示す。
無線通信システム100は、UE(user equipment)、NE(nano equipment)等のような移動無線端末デバイス102を含む。加入者端末とも呼ばれる移動無線端末デバイス102は、端末側を形成し、以下に説明する無線通信システム100の他のコンポーネントは、移動無線通信ネットワーク側の一部、すなわち、移動無線通信ネットワーク(例えば、PLMN(Public Land Mobile Network))の一部である。
さらに、無線通信システム100は無線アクセスネットワーク103を含み、無線アクセスネットワーク103は、複数の無線アクセスネットワークノード、すなわち、5G(Fifth Generation)無線アクセス技術(5G New Radio)に従って無線アクセスを提供するように構成された基地局を含んでもよい。無線通信システム100はまた、LTE(Long Term Evolution)又は他の移動無線通信標準に従って構成されてもよいが、ここでは一例として5Gが使用される点に留意すべきである。各無線アクセスネットワークノードは、エアインタフェース上で移動無線端末デバイス102との無線通信を提供してもよい。無線アクセスネットワーク103は任意の数の無線アクセスネットワークノードを含んでもよい点に留意すべきである。
無線通信システム100は、RAN103に接続されたAMF(Access and Mobility Management Function)101と、UDM(Unified Data Management)104と、NSSF(Network Slice Selection Function)105とを含むコアネットワーク118を更に含む。ここで、以下の例では、UDMは、実際のUEのサブスクリプションデータベース、例えばUDR(Unified Data Repository)として知られているものから更に構成されてもよい。コアネットワーク118は、AUSF(Authentication Server Function)114と、PCF(Policy Control Function)115とを更に含む。
コアネットワーク118は、複数のネットワークスライス106、107を有してもよく、各ネットワークスライス106、107について、オペレータ(MNO(Mobile Network Operator)とも呼ばれる)は、複数のNSI(network slice instance)108、109を作成してもよい。例えば、コアネットワーク118は、eMBB(Enhanced Mobile Broadband)を提供するための3つのCNI(core network slice instance)108を有する第1のコアネットワークスライス106と、V2X(Vehicle-to-Everyting)を提供するための3つのCNI(core network slice instance)109を有する第2のコアネットワークスライス107とを含む。
典型的には、ネットワークスライスが配備されるとき、NF(network function)は、NSI(network slice instance)を形成するようにインスタンス化又は参照(既にインスタンス化されている場合)され、ネットワークスライスインスタンスに属するネットワーク機能は、ネットワークスライスインスタンス識別情報で構成される。
具体的には、図示の例では、第1のコアネットワークスライス106の各インスタンス108は、第1のSMF(Session Management Function)110及び第1のUPF(User Plane Function)111を含み、第2のコアネットワークスライス107の各インスタンス109は、第2のSMF(Session Management Function)112及び第2のUPF(User Plane Function)113を含む。SMF110、112は、PDU(Protocol Data Unit)セッションを処理するためのものであり、すなわち、PDUセッションを作成、更新及び削除し、UPF(User Plane Function)とのセッションコンテキストを管理するためのものである。
S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance information)は、ネットワークスライスを識別し、以下から構成される。
-機能及びサービスに関して想定されるネットワークスライス挙動を参照するSST(Slice/Service type);
-同じスライス/サービスタイプの複数のネットワークスライスの間を区別するために、スライス/サービスタイプを補足するオプション情報であるSD(Slice Differentiator)。
NSSAIは、1つ以上のS-NSSAIを含んでもよい。
Allowed NSSAI(許可NSSAI)は、例えば登録手順の間に、サービングPLMN(Public Land Mobile Network)によって提供されるNSSAIであり、現在の登録エリアのサービングPLMNにおけるUEについてネットワークによって許可されたS-NSSAI値を示す。
Configured NSSAI(構成NSSAI)は、UEにおいて提供されているNSSAIである。これは1つ以上のPLMNに適用されてもよい。
Requested NSSAI(要求NSSAI)は、要求されたネットワークスライスへのPDUセッションを確立するために、UEが登録中にネットワークに提供するNSSAIである。
コアネットワーク118は、NWDAF(Network Data Analytics Function)117を更に含んでもよい。NWDAFは、ネットワーク機能からの要求によって、ネットワーク分析情報を提供することを担う。例えば、ネットワーク機能は、特定のネットワークスライスの負荷レベルに関する特定の分析情報を要求してもよい。或いは、ネットワーク機能は、ネットワークスライスの負荷レベルが変化するか或いは特定の閾値に到達した場合にNWDAFによって通知されることを確保するために、サブスクライブサービスを使用することができる。NWDAF117は、移動無線通信ネットワーク側の様々なネットワーク機能、例えば、AMF101、SMF110、112及びPCF115へのインターフェースを有してもよい。簡単のために、NWDAF117とAMF101との間のインターフェースのみが示されている。
無線通信システム100は、例えば、RAN103及びコアネットワーク118に接続された1つ以上のOAMサーバによって実装されたOAM(Operation, Administration and Maintenance)機能(又はエンティティ)116を更に含んでもよい(接続は、簡単のために図示しない)。
無線通信システム100のような5G無線通信システムでは、ネットワークスライス関連の割当量が定義されてもよい。これは、例えば、UEの最大数及び/又はネットワークスライス106、107によって提供されるPDUセッションの最大数が制限できることを意味する。
ネットワークスライスについてのネットワークスライス割当量は、例えば、MNO(mobile network operator)によってのみ定義されてもよく、或いは、サードパーティサービスプロバイダ(例えば、ネットワークスライスによってサービスを提供する)とMNOとの双方によって定義されてもよい。例えば、MNO及びサードパーティサービスプロバイダは、ネットワークスライスのインスタンス化の前に、対応するSLA(service level agreement)を有してもよい。
ネットワークスライス内のUEの最大数は、「端末数」属性によって定義されてもよい。PDUセッションの最大数は、「接続数」属性によって定義されてもよい。例えば、ネットワークスライスNRM(Network Resource Model)の情報モデルによれば、「maxNumberofUEs」属性は、OAM116において提供されてもよい。同様に、一実施形態によれば、最大接続数に関する属性も、OAM116に含まれてもよい。
図2は、ネットワークスライス割当量を有する無線通信システム200を示す。
無線通信システム200は、例えばRAN103に対応するRAN201と、例えばネットワークスライス106、107のうち1つに対応する、例えば(コア)ネットワークスライス203を含む5GC118に対応する5Gコアネットワーク202と、例えばOAM116に対応するOAM204とを含む。ネットワークスライス203への無線アクセスを提供する複数のRAN201が存在してもよい点に留意すべきである。
OAM204は、ネットワークスライス203についての1つ以上の割当量、例えば、ネットワークスライス203によって、ネットワークスライスによりサポートされる(或いは許容される)UEの最大数及び/又はPDUセッションの最大数を記憶するデータベース205(例えばストレージ又はメモリ)を有する。
任意選択で、割当量は、ネットワークスライス203についてのUEの数及び/又はPDUセッションの数を制限するように無線通信システム200のオペレータに要求するサードパーティサービスプロバイダ206による要求209に基づいてもよい。
複数のUE207がネットワークスライス203に既にアクセスしている(すなわち、ネットワークスライス203に登録されている、及び/又はネットワークスライス203によってPDUセッションを有する)と仮定する。更なるUE208が、コアネットワークスライス203にアクセスするために(すなわち、コアネットワークスライス203に登録するために、或いはコアネットワークスライス203によってPDUセッションを有するために)要求210を送信すると更に仮定する。
以下では、対応するネットワークスライス割当量(すなわち、UEの最大数又はPDUセッションの最大数)に(UE207によって)既に到達している場合、すなわち、ネットワークスライス割当量を実現する場合に、5Gコアネットワーク118が更なるUE208の要求210を処理することを可能にするメカニズムを提供する実施形態について説明する。
ネットワークスライス割当量の実現は、異なる粒度でもよい点に留意すべきである。例えば、ネットワークスライス割当量は、全体のPLMNネットワーク、又はネットワークスライスがPLMNネットワークにおいてカバーするエリアの1つ(すなわち、PLMNカバレッジエリアのサブエリア)である特定の(地理的)エリアについて定義されてもよい。言い換えると、このような粒度によって、全体のPLMNカバレッジエリア内のネットワークスライスについてサービス提供されるUEの最大数、又は特定の(サブ)エリアの同じネットワークスライスについてサービス提供されるUEの最大数が存在してもよいことを意味する。同様に、例えば、全体のPLMN内のネットワークスライスについてサービス提供されるPDUセッションの最大数、又は特定のエリアの同じネットワークスライスについてサービス提供されるPDUセッションの最大数が存在してもよい。特定のエリアは、登録エリア、トラッキングエリア、又は基地局によってサービス提供される最小エリアに基づいて定義されてもよく、或いは、地理的エリアの地理的仕様によって定義されてもよい。
以下に説明するメカニズムは、(例えば、S-NSSAIベースの)輻輳制御、アクセス制御及びバーリング(例えば、UAC(Unified Access Control))に加えて、実装されてもよい点に留意すべきである。これらは、双方ともネットワークスライス関連の割当量を遂行するという問題に対処していない。
図3は、無線通信システム300のネットワークスライスに登録されることが許容されるUEの最大数に関するネットワークスライス割当量の処理を示す。
無線通信システム200と同様に、無線通信システム300は、RAN301と、(コア)ネットワークスライス303を有する5GC(5G core network)302と、OAM304とを含む。図2の例のように、サードパーティサービスプロバイダは、ネットワークスライス割当量の定義に関与してもよい。
この例では、ネットワークスライス割当量は、ネットワークスライス303において登録されることが許容されるUEの最大数を制限すると仮定する。したがって、OAM304は、そのデータベース305に、この場合にはUEの最大数を含む関連する割当量情報を記憶する。さらに、ネットワークスライス303の現在の使用に関する情報、すなわち、ネットワークスライス303において現在登録されているUE307の数を取得して記憶する。例えば、OAM304は、ネットワークスライス303のAMF309からネットワークスライス303の現在の使用の情報を収集してもよい。
以下では、割当量に到達し、314において更なるUE308がネットワークスライスを指定するRequested NSSAIによって登録要求を送信する場合を、5GC302がどのように処理するかの例について説明する。このような登録要求は、5GC302のAMF309によって受信される。
312において、例えば定期的に(例えば、イベントベースのサブスクリプション/通知)或いは要求によって(例えば、要求/応答手法を介して)、OAM304は、関連する(ネットワークスライス)割当量情報及びネットワークスライス303の現在の使用に関する情報を5GC302に、例えば図1のNWDAF117に対応する、例えば5GC302のNWDAF(Network Data Analytics Function)310に提供する。OAM304は、例えば、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によってこの情報をNWDAF310に提供してもよい。
313において、ネットワークスライス303の現在の使用がネットワークスライス割当量に到達した場合、NWDAF310は、ネットワークスライス割当量に到達したことを認識させるように、他の5GCネットワーク機能に通知する。これは、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって実行されてもよい。例えば、NWDAF310は、この方式でAMF309に通知してもよく、及び/又はPCF311に通知してもよい。PCF311に通知する場合、PCF311は、次に、例えばAMF309とPCF311との間のAMポリシーアソシエーション確立/変更のような通信の過程で、AMF309に通知してもよい(ネットワークスライス割当量に到達しているという通知をサポートするように強化又は拡張される)。
NWDAFを介してネットワーク機能を通知する代わりに、OAM304は、NWDAFの関与なしに、割当量に到達したことをAMF309、PCF311又はSMFのようなネットワーク機能に直接通知してもよい点に留意すべきである。
割当量に到達したことに従って、315において、AMF309は、ネットワークスライス303への登録の拒否によって314の要求に応答する。例えば、登録受付(ネットワークスライス203以外の1つ以上の許可されたネットワークスライスを示す)を送信してもよい。登録受付メッセージは、ネットワークスライス303の拒否S-NSSAIの指示を含み、ネットワークスライス割当量に到達したことを示す拒否原因値を更に含んでもよく、バックオフ時間の指示を含んでもよい。UE308は、バックオフ時間が経過したときにのみ、ネットワークスライス303への登録を再び要求するように構成されてもよい。UEを登録することができるネットワークスライス203以外の許可されたネットワークスライスが存在しない場合、AMFは、ネットワークスライスが許可されないという原因値及び/又はネットワークスライス割当量に到達したという原因値を有する登録拒否メッセージを送信してもよい。
UE308は、バックオフ時間が実行している間にネットワークスライス割当量にもはや到達していないというメッセージをコアネットワーク/無線アクセスネットワークから受信してもよい点に留意すべきである。これは、UEが登録要求をネットワークに再び送信することを可能にする。
したがって、通信ネットワークは、ネットワーク割当量を実現する。5GC302は、OAM304がこのような実現を認識するように、ネットワークスライス割当量到達の実現が進行中であるという通知をOAM304に送信してもよい。
図4は、無線通信システム400のネットワークスライスによって提供されることが許容されるPDUセッションの最大数に関するネットワークスライス割当量の処理を示す。
無線通信システム200と同様に、無線通信システム400は、RAN401と、(コア)ネットワークスライス403を有する5GC(5G core network)302と、OAM404とを含む。図2の例のように、サードパーティサービスプロバイダは、ネットワークスライス割当量の定義に関与してもよい。
この例では、ネットワークスライス割当量は、ネットワークスライス403において提供されることが許容されるPDUセッションの最大数を制限すると仮定する。したがって、OAM404は、そのデータベース405に、この場合にはPDUセッションの最大数を含む関連する割当量情報を記憶する。さらに、ネットワークスライス403の現在の使用に関する情報、すなわち、ネットワークスライス403においてUE407に対して提供された現在のPDUセッションの数を取得して記憶する。例えば、OAMは、ネットワークスライス403のSMF412からネットワークスライスのこのような現在の使用を収集してもよい。
以下では、割当量に到達し、415においてUE408(UE407の一部でもよい)がネットワークスライスを指定するRequested NSSAIによって更なるPDUセッションのPDUセッション要求を送信する場合を、5GC402がどのように処理するかの例について説明する。このようなPDUセッション要求は、5GC402のSMF412によって受信される。
413において、例えば定期的に、OAM404は、関連する(ネットワークスライス)割当量情報及びネットワークスライス403の現在の使用に関する情報を5GC402に、例えば図1のNWDAF117に対応する、例えば5GC402のNWDAF(Network Data Analytics Function)410に提供する。OAM404は、例えば、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によってこの情報をNWDAF410に提供してもよい。
414において、ネットワークスライス403の現在の使用がネットワークスライス割当量に到達した場合、NWDAF410は、ネットワークスライス割当量に到達したことを認識させるように、他の5GCネットワーク機能に通知する。これは、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって実行されてもよい。例えば、NWDAF410は、この方式でSMF412に通知してもよく、及び/又はPCF411に通知してもよい。PCF411に通知する場合、PCF411は、次に、SMF412に通知してもよい。
NWDAFを介してネットワーク機能を通知する代わりに、OAM404は、NWDAFの関与なしに、割当量に到達したことをAMF409、PCF411又はSMF412のようなネットワーク機能に直接通知してもよい点に留意すべきである。
割当量に到達したことに従って、416において、SMF409は、PDUセッション確立の登録の拒否によって415の要求に応答する。例えば、SMF409は、ネットワークスライス割当量に到達したこと、すなわち、ネットワークスライス内で既に確立された現在のPDUセッション数が、ネットワークスライスがサポート又は提供できるPDUセッションの最大数に到達したことを示す拒否原因値を含んでもよく、バックオフ時間の指示を含んでもよいPDUセッション確立拒否メッセージを送信してもよい。UE408は、バックオフ時間が経過したときにのみ、ネットワークスライス402によって提供されるPDUセッションを再び要求するように構成されてもよい。
UE408は、バックオフ時間が実行している間にネットワークスライス割当量にもはや到達していないというメッセージをコアネットワーク/無線アクセスネットワークから受信してもよい点に留意すべきである。これは、UEがPDU確立要求をネットワークに再び送信することを可能にする。
したがって、通信ネットワークは、ネットワーク割当量を実現する。5GC402は、OAM404がこのような実現を認識するように、ネットワークスライス割当量到達の実現が進行中であるという通知をOAM404に送信してもよい。
上記のように、サードパーティサービスプロバイダ406は、OAM404、405におけるネットワークスライス割当量の定義に関与してもよい。
図5は、ネットワークスライス割当量を設定又は更新するようにサードパーティをサポートするためのOAMサービスの拡張を示すフロー図500を示す。
この場合、オペレータに属しておりサービスプロバイダとして機能するOAM501及びサードパーティ(例えばサードパーティサーバ)が、フローに関与する。
503において、サードパーティは、ネットワークスライス割当量の仕様を含んでもよいNWSliceConfigUpdateRequestメッセージ504を送信する。ネットワークスライス割当量は、ネットワークスライスがサポートするUEの最大数又はPDUセッションの最大数とすることができる。メッセージ504は、その目的のために新たに導入されたメッセージタイプでもよく、その目的のために新たに導入された情報要素によるネットワークスライス割当量の仕様を含んでもよい。
これに応じて、505において、OAM501は、指定のネットワークスライス割当量でそのデータベース(例えばOAMデータベース305、405に対応する)を更新し、サードパーティ502に対して506におけるネットワークスライス割当量の更新(又は定義)を確認する。
ネットワーク機能又はRAN301、401のような無線通信システム300、400のコンポーネントは、対応するサブスクリプションによって定義されるネットワークスライス割当量についての情報をOAM304、404から取得してもよい。
図6は、5GCネットワーク又はRANによるネットワークスライス割当量情報のサブスクリプションを可能にするためのOAMサービスの拡張を示すフロー図600を示す。
サービス利用者として機能する5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント601、及びサービスプロバイダとして機能するOAM602が、フローに関与する。双方は移動ネットワークオペレータに属する。
603において、5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント601は、定義されているネットワークスライス割当量に関する情報について通知されるようにサブスクライブするために、サブスクライブメッセージ604をOAM602に送信する。これは、その目的のために新たに導入された情報要素によって生じてもよい。これはS-NSSAIを指定してもよい。
これに応じて、605において、OAM602は、ネットワークスライスについて許容されるUEの最大数及び/又はPDUセッションの最大数(例えば、情報が要求された複数のネットワークスライスのネットワークスライス当たり)について5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント601に通知する。OAM602は、情報が更新される場合、これを繰り返してもよい。OAM602は、その目的のために新たに導入された情報要素によってこの情報を送信してもよい。
同様に、ネットワーク機能若しくはRAN301、401、又はサードパーティのような無線通信システム300、400のコンポーネントは、ネットワークスライス割当量に到達したことに関して、OAM304から情報を取得してもよく、OAM304、404からの情報をサブスクライブしてもよい。
図7は、ネットワークスライス割当量に到達した場合の通知のサブスクリプションを可能にするためのOAMサービスの拡張を示すフロー図700を示す。
サービス利用者として機能する5GCネットワーク機能、RANコンポーネント又はサードパーティコンポーネント701、及びサービスプロバイダとして機能するOAM702が、フローに関与する。5GCネットワーク機能、RANコンポーネント及びOAMは移動ネットワークオペレータに属する。サードパーティコンポーネントはアプリケーション機能でもよく、これは、サービスプロバイダとして機能するオペレータによって所有されるエンティティでもよく、或いはサードパーティサービスプロバイダによって所有されるエンティティでもよい。
703において、5GCネットワーク機能、RANコンポーネント又はサードパーティコンポーネント701は、ネットワークスライス割当量に到達したことについて通知されるようにサブスクライブするために、サブスクライブメッセージ704をOAM702に送信する。これは、その目的のために新たに導入された情報要素によって生じてもよい。これはS-NSSAIを指定してもよい。
これに応じて、705においてネットワークスライス割当量に到達した場合、706において、OAM702は、ネットワークスライス割当量に到達したことを5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント又はサードパーティコンポーネント701に通知し、及び/又は(例えば、通知が要求されている)ネットワークスライス内のUEの最大数及び/又はPDUセッションの最大数に到達したことを示してもよい。OAM702は、その目的のために新たに導入された情報要素によってこの情報を送信してもよい。
ネットワークスライス割当量が満たされたときにNWDAF310、410がOAM304、404から通知される場合、ネットワーク機能又はRAN301、401のような無線通信システム300、400のコンポーネントは、対応するサブスクリプションによってネットワークスライス割当量に到達したことに関する情報をNWDAF310、410から取得してもよい。或いは、5GC又はRAN301、401におけるネットワーク機能は、NWDAF310、410の関与なしに、OAM304、404から情報を直接取得してもよい。
図8は、ネットワークスライス割当量に到達した場合の通知のサブスクリプションを可能にするためのNWDAFサービスの拡張を示すフロー図800を示す。
サービス利用者として機能する5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント801、及びサービスプロバイダとして機能するNWDAF802が、フローに関与する。
803において、5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント801は、ネットワークスライス割当量に到達したときに通知されるようにサブスクライブするために、サブスクライブメッセージ804をOAM802に送信する。これは、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribeメッセージによって行ってもよく、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribeメッセージは、例えばNWSliceQuota又はネットワークスライスによってサポートされるUEの最大数/PDUセッションの最大数等の、その目的のために新たに導入された情報要素を含んでもよい。さらに、5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント801は、S-NSSAI(通知が要求されたネットワークスライスを識別するため)、任意選択でNSI-ID(network slice instance-ID)情報要素(例えば、その目的のために新たに導入される)を指定するAnalyticsFiltersを定義してもよい。これは、5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント801が、UEの最大数に到達したことについてのみ通知を受けたいこと、又はPDUセッションの最大数に到達したことについてのみ通知を受けたいことを示すことを可能にする。言い換えると、この情報要素は、5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント801が関心を有するものをNWDAF802に示すことを可能にする。示されていない場合、NWDAFは、単に、ネットワークスライス割当量に到達したことが、UEの最大数に到達した場合又はPDUセッションの最大数に到達した場合のものであるという指示と共に、ネットワークスライス割当量情報を5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント801に提供する。
これに応じて、805において、ネットワークスライス割当量に到達した場合、NWDAF802は、それぞれ、ネットワークスライス割当量に到達したこと、及び/又は、UEの最大数に到達したこと、及び/又は、PDUセッションの最大数に到達したことを5GCネットワーク機能又はRANコンポーネント801に通知する。NWDAF802は、その目的のために新たに導入された情報要素によってこの情報を送信してもよい。
図3を参照して説明したように、AMF309は、登録UEの最大数に到達した場合、登録要求を拒否する。これは、図9においてより詳細に示されている。
図9は、登録拒否メッセージのための割当量制限到達拒否原因の使用を示すフロー図900を示す。
UE901及びAMF902がフローに関与する。
903において、UE901は要求NSSAIを有する登録要求をAMF902に送信する。要求NSSAIは要求S-NSSAIのリストである。言い換えると、この登録要求は、ネットワークスライスに登録されるための要求、及び/又はそれぞれの要求されたネットワークスライスについてPDUセッションを確立するための要求から構成されてもよい。NSSAIによって識別されるネットワークスライス内のUEの最大数、及び/又はネットワークスライス内に既に提供されているPDUセッションの最大数に関するネットワーク割当量制限に到達したと仮定する。したがって、AMF902は、そのネットワークスライスについての登録要求を拒否する。複数のネットワークスライスについての登録要求がこの方式で拒否されてもよい点に留意すべきである。
AMF902は、1つ以上の他のネットワークスライス(NSSAIによっても識別される)の登録が許可されるか否かに応じて応答してもよい。
1つ以上の他の要求されたネットワークスライスにおける登録が許可される場合、904において、AMF902は、登録受付(登録が拒否されたネットワークスライス以外の1つ以上の許可されたネットワークスライスを示す)を送信する。
さらに、登録受付メッセージは、拒否S-NSSAIの指示を含み、ネットワークスライス割当量(制限)に到達したことを示す拒否原因値を更に含んでもよく、バックオフ時間の指示を含んでもよい。さらに、ネットワークスライス割当量に到達したという指示は、UEの最大数のため或いはネットワークスライスにおいて既に提供されているPDUセッションの最大数に到達したためであることを更に示してもよい。UE901は、バックオフ時間が経過したときにのみ、割当量制限に到達するまで登録が拒否されたネットワークスライスへの登録を再び要求するように構成されてもよい。
他の要求されたネットワークスライスの登録が許可されない場合、905において、AMF902は、拒否S-NSSAIの指示を含み、ネットワークスライス割当量(制限)に到達したことを示す拒否原因値を更に含んでもよく、バックオフ時間の指示を含んでもよい登録拒否メッセージを送信する。UE901は、バックオフ時間が経過したときにのみ、割当量制限に到達したために登録が拒否されたネットワークスライスへ登録を再び要求するように構成されてもよい。
UE901は、バックオフ時間が実行している間にネットワークスライス割当量にもはや到達していないというメッセージをコアネットワーク/無線アクセスネットワークから取得してもよい点に留意すべきである。これは、UEが登録要求をネットワークに再び送信することを可能にする。
図4を参照して説明したように、SMF412は、PDUセッションの最大数に到達した場合、PDU確立要求を拒否する。これは、図10においてより詳細に示されている。
図10は、PDUセッション確立拒否メッセージのための割当量制限到達拒否原因の使用を示すフロー図1000を示す。
UE1001、AMF1002及びSMF1003がフローに関与する。
1004において、UE1001は、PDUセッションが提供されるべきネットワークスライスのS-NSSAIを示すPDU確立要求を、AMF1002を介してSMF1003に送信する。
そのネットワークスライスについてPDUセッションの最大数に到達したと仮定する。したがって、1005において、SMF1003は、AMF1002を介してPDU確立拒否をUE1001に送信する。
PDUセッション確立拒否は、ネットワークスライスが提供できるネットワークスライス割当量又はPDUセッションの最大数に到達したことを示す拒否原因値を含んでもよく、バックオフ時間の指示を含んでもよい。UE1001は、バックオフ時間が経過したときにのみ、ネットワークスライスによって提供されるPDUセッションを再び要求するように構成されてもよい。
UE1001は、バックオフ時間が実行している間にネットワークスライス割当量にもはや到達していないというメッセージをコアネットワーク/無線アクセスネットワークから取得してもよい点に留意すべきである。これは、UEがPDUセッション確立要求をネットワークに再び送信することを可能にする。
2つのUEが同じネットワークスライスにアクセスするが、同時に異なるAMFを介してアクセスする場合、「競合問題」が生じる可能性がある点に留意すべきである。すなわち、UEのうち1つにとって、UEのうち1つの登録が割当量の到達をもたらす場合、他のUEについての登録が拒否されるべきである。
一実施形態によれば、この問題は、PCFが、応答がUEに送信される前に、例えばAMFが登録受付メッセージをUEに返信する前に、ネットワークスライス割当量に到達していることに関する情報をNWDAFから(サブスクリプション又は要求によって)取得することによって対処される。
NWDAFは、ネットワークがサポートできるUEの最大数及び/又はPDUセッションの最大数に到達したか否かをPCFに更に示してもよい点に留意すべきである。これは、PCFが、ネットワークスライスについて登録されるためにUEによって送信される新たな登録要求、又はネットワークスライスへの新たなPDUセッションを確立するための新たなPDUセッション確立要求が存在する場合には常に、そのネットワークスライス割当量に既に到達していることをAMF又はSMFのような他の5GCネットワーク機能に更に示すことを可能にする。
図11は、異なるAMFを介して登録を要求する2つのUEの場合の競合問題への対処を示すフロー図1100を示す。
第1のUE1101、第1のAMF1101、PCF1103、NWDAF1104、第2のAMF1105及び第2のUE1106が、フローに関与する。例えば、UE1101、1106は、図3における更なるUE308のような2つの更なるUEに対応してもよく、AMF1102、1105は、図3のAMF309のような2つの異なるAMFに対応してもよい。PCF1103は、PCF310に対応してもよく、NWDAF1104は、NWDAF310に対応してもよい。
1107において、PCF1103は、(例えばネットワークスライス303の)ネットワークスライス割当量に関する情報及びNWDAF1104においてネットワークスライス割当量に到達したときの通知について、図8を参照して説明したのと同様にサブスクライブする。
1108において、NWDAF1104は、ネットワークスライスにおいて許容されるUE及び/又はPDUセッションの最大数、及びネットワークスライスについての現在のUE及び/又はPDUセッションの数についてPCF1103に通知する。
1109において、第1のUE1101が登録要求を第1のAMF1102に送信し、1110において、実質的に同時に(第1のUE1101による登録要求が処理される前に)、第2のUE1106が登録要求を第2のAMF1105に送信すると仮定する。
1111及び1112において、AMF1101、1105は、それぞれ第1のUE1101及び第2のUE1106を指定して、AMポリシーアソシエーション要求をPCF1103に送信する。
1113において、PCF1103は、全てのUE要求を受け付けることができるか否かについて、その(ネットワークオペレータの)ポリシー及びNWDAF1104から受信したスライス関連の情報を検査する。全てを受け付けることができない場合、1103において、PCFは、PCFにおいて利用可能な(オペレータ)ポリシー/ローカル設定に基づいて、どのUEの要求を受け付けることができるかを判断する。
この例では、双方のUEの要求を受け付けることはできず、PCF1103は、第1のUE1101の要求を拒否すべきであると判断したと仮定する。
したがって、それぞれ1114及び1115において、PCF1103は、AMポリシーアソシエーション応答をAMF1102、1105のそれぞれに送信し、これは、ネットワークスライス割当量に到達したことを第1のAMF1102に示す。したがって、1116において、第1のAMF1102は、例えば図9を参照して説明したように、第1のUE1101によるネットワークスライスへの登録を拒否する。これに対して、1117において、第2のAMF1105は、第2のUE1106によるネットワークスライスへの登録を受け付ける。
したがって、PCF311、411がネットワークスライス割当量に到達したことを認識することが望ましいことがある。これは、1つのネットワーク内でさえ、複数のPCFが配備されてもよく、これらのPCFに利用可能な情報は、典型的には同期されるからである。対照的に、1つのネットワークスライスにおいて、複数のAMFインスタンスが存在してもよいが、何らかの判断を行うために使用される情報は、典型的には、これらの間で同期されない。
図11に示す競合状況に加えて、同様の競合状況であるが、複数のPDUセッション確立要求が異なるUEにより異なるSMFに同時に送信される場合も生じ得る。この場合、PCFは、全てのUEのPDUセッション確立要求を受け付けることができるか否かについて、その(ネットワークオペレータの)ポリシー及びNWDAF1104から受信したスライス関連の情報を検査する。全てを受け付けることができない場合、1103において、PCFは、PCFにおいて利用可能な(オペレータ)ポリシー/ローカル設定に基づいて、どのUEの要求を受け付けることができるかを判断する。
以下では、NWDAF310、410が、ネットワークスライスにおいて登録された現在のUE数又はネットワークスライスにおいて提供された現在のPDUセッション数について認識するために、5GCのNF又はOAMからどのように情報を収集し得るかの例について説明する。
図12は、指定のエリア内の特定のネットワークスライス(又は特定の複数のネットワークスライス)において登録された現在のUE数を認識するために、AMFから情報を収集するNWDAFの一例を示すフロー図1200を示す。
NWDAFがネットワークスライスによってサービス提供されているUEの総数を認識するために、NWDAFは、どのAMFが関与しているかを事前に認識しており、どのAMFがネットワークスライスによってカバーされるどのエリアにサービス提供しているかを更に認識していることを仮定する点に留意すべきである。ネットワークスライスに正常に登録されたUEの数について、ネットワークスライスに関与する全てのAMFから情報を収集すると、ネットワークスライスによってサービス提供されているUEの総数をもたらす。
AMF1201及びNWDAF1202がフローに関与する。
1203において、NWDAF1202は、エリアに登録されたUEの数、及び1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて、ネットワークスライスにおいて登録されたUEの数について通知を受けるために、サブスクライブ要求をAMF1201に送信する。NWDAF1202は、S-NSSAI又はS-NSSAIのリストによって1つ以上のネットワークスライスを指定してもよい。要求は、任意選択で、トラッキングエリア識別子のリスト(エリアを指定するためのもの)又は登録エリアのリスト又は地理的エリアのリストを更に含んでもよい。
1204において、AMF1201は、サブスクリプションを確認する(エリアに存在する現在のUE数及び1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて登録されたUEの数についてNWDAFに通知してもよい)。
1205において、AMF1201は、エリアに存在するUEの数及び/又は1つ以上のネットワークスライスにおいて登録されているUEの数が変化したことを検出し、したがって、1206において、エリアに存在するUEの数及び1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて登録されているUEの数の変化についてNWDAF1202に通知する。
図13は、全体のPLMNにおける1つ以上の特定のネットワークスライスについての現在のUE数を認識するために、OAMから情報を収集するNWDAFの一例を示すフロー図1300を示す。
ここでの仮定は、OAMが、例えばネットワークスライスにおいてAMFと通信することを介して、ネットワークスライスによって登録又はサービス提供されている現在のUE数の情報を収集しているということである。
OAM1301及びNWDAF1302がフローに関与する。
1303において、NWDAF1302は、1つ以上のネットワークスライス(これは、1つ以上のネットワークスライスのリスト、例えばS-NSSAIのリストによって指定されてもよい)に登録されたUEの数について通知を受けるために、サブスクライブ要求をOAM1301に送信する。
1304において、OAM1301はサブスクリプションを確認する。
1305において、OAM1301は、1つ以上のネットワークスライスに登録されたUEの数についてNWDAFに通知する。1306において1つ以上のネットワークスライスにおけるUEの数の変更がある場合、1307において、OAM1301は、1つ以上のネットワークスライスにおいて登録されたUEの数の変化についてNWDAFに通知する。
図14は、特定のネットワークスライス(又は特定の複数のネットワークスライス)によって提供される現在のPDUセッション数を認識するために、SMFから情報を収集するNWDAFの一例を示すフロー図1400を示す。
NWDAFがネットワークスライスによってサービス提供されているPDUセッションの総数を認識するために、NWDAFは、どのSMFがネットワークスライスに関与しているかを事前に認識していることを仮定する点に留意すべきである。ネットワークスライスにおいてPDUセッションを正常に確立したUEの数について、ネットワークスライスに関与する全てのSMFから情報を収集すると、ネットワークスライスによってサービス提供されているPDUセッションの総数をもたらす。
SMF1401及びNWDAF1402がフローに関与する。
1403において、NWDAF1402は、S-NSSAI又はS-NSSAIのリストによって指定する1つ以上のネットワークスライスの各ネットワークスライスによって提供されるPDUセッションの数について通知を受けるために、サブスクライブ要求をSMF1401に送信する。
1404において、SMF1401は、サブスクリプションを確認する(1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて提供された現在のPDUセッション数についてNWDAF1402に通知してもよい)。
1405において、SMF1401は、1つ以上のネットワークスライスによって提供されるPDUセッションの数が変化したことを検出し、したがって、1406において、1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて提供されるPDUセッションの数の変化についてNWDAF1402に通知する。
図15は、全体のPLMNにおける1つ以上の特定のネットワークスライスによって提供される現在のPDUセッション数を認識するために、OAMから情報を収集するNWDAFの一例を示すフロー図を示す。
ここでの仮定は、OAMが、例えばネットワークスライスにおいてSMFと通信することを介して、ネットワークスライスによってサポートされている現在のPDUセッション数の情報を収集しているということである。
OAM1501及びNWDAF1502がフローに関与する。
1503において、NWDAF1502は、1つ以上のネットワークスライス(これは、1つ以上のネットワークスライスのリスト、例えばS-NSSAIのリストによって指定されてもよい)のそれぞれについて、ネットワークスライスにおいて提供されたPDUセッションの数について通知を受けるために、サブスクライブ要求をOAM1501に送信する。
1504において、OAM1501はサブスクリプションを確認する。
1505において、OAM1501は、1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて、ネットワークスライスにおいて提供されたPDUセッションの数についてNWDAF1502に通知する。
1506において1つ以上のネットワークスライスによって提供されたPDUセッションの数の変更がある場合、1507において、OAM1501は、1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて、ネットワークスライスにおいて提供されたPDUセッションの数についてNWDAF1502に通知する。
図12及び図14の例によれば、OAMに対して、現在の登録UE数又はPDUセッション数をNWDAF(又は5GCネットワーク機能)に提供させる代わりに、NWDAFは、5GC NFから直接情報を収集してもよい。すなわち、NWDAFは、AMFを介して正常に登録されたUEの数をコアネットワークスライス(S-NSSAIによって識別される)のAMFから収集してもよく、及び/又はSMFを介して正常に確立されたPDUセッションの数をコアネットワークスライス(S-NSSAIによって識別される)のSMFから収集してもよい。
図12~図15の例では、割当量に到達するか否かを検査するための情報は、NWDAFによって収集されるが、これはOAM又はPCFのような他のコンポーネントによっても実行されてもよい点に留意すべきである。例えば、PCFは、PCR(policy control request)トリガー「存在報告エリアにおけるUEの存在の変化」を利用してもよく、それに従って、AMFは、AMポリシーアソシエーション確立又はUEポリシーアソシエーション確立後にPCFと再び相互作用する。これは、UEが存在報告エリアに出入りするときにトリガーされる。したがって、PCFは、例えば、UEの存在を監視してもよい。
他の可能性は、二次認証及び認可を提供するコンポーネント(すなわち、スライス固有の認証及び認可)が、NWスライス割当量制限に到達したときにNWDAF又はOAMのいずれかに直接通知されるようにサブスクライブすることである。スライス固有の認証及び認可がネットワークオペレータPLMNではないサードパーティによって所有される場合、スライス固有の認証及び許可は、NWスライス割当量制限に到達したときにNEF(Network Exposure Function)を介して通知されるようにサブスクライブしてもよく、次いで、NEFは、ネットワークスライス割当量に到達したというこの情報をNWDAF又はOAMに対して更にサブスクライブする。スライス固有の認証及び認可が、ネットワークスライス割当量に到達したことについて通知された後に、割当量に到達したか否かに応じて、UEを認可しなくてもよく、それに従って許可NSSAIが設定(又は更新)されてもよい。
さらに、AF(Application Function)は、NWDAFに対して直接に或いはNEF(Network Exposure Function)を介して、NWスライス割当量到達イベントに関して、或いはネットワークスライスによってサポートされる現在のUE数/現在のPDUセッション数に関して、NWDAFにサブスクライブしてもよく、次いで、NEFはNWDAFに更にサブスクライブする。
上記の実施形態及び対応する図面では、単一のネットワークスライスが移動通信ネットワークのRAN及び/又はCN部によって提供されるが、RAN及びCNが、1つよりも多くのネットワークスライスをサービス提供してもよく、或いは同じネットワークスライスをサービス提供している複数のRANが存在し得ることも可能である。
上記の実施形態は、更なるUE208がネットワークスライス203を含むPLMNに対してネットワークスライス203にアクセスするための要求210を送信する場合に対処する。しかし、UE208はまた、要求をV-PLMN(visited PLMN)に送信してもよく、ネットワークスライス203は、UEのH-PLMN(home PLMN)の一部でもよい。
したがって、以下では、移動通信システム(例えば、5GS)がローミングシナリオにおいてネットワークスライス関連の割当量を実現し、例えば、ネットワークスライス内のUEの最大数及び/又はPDUセッションの最大数が、PLMNの間でネットワークスライス割当量内に保持されることを確保するためのメカニズムを提供する実施形態について説明する。
図16は、ローミングシナリオにおいてネットワークスライス割当量を有する無線通信システム1600を示す。
無線通信システムは、V-PLMN1611と、H-PLMN1612とを含む。図2の無線通信システム200と同様に、H-PLMN1612は、例えばRAN103に対応するH-PLMN RAN1601と、例えばネットワークスライス106、107のうち1つに対応する、例えばH-PLMN(コア)ネットワークスライス1603を含む5GC118に対応するH-PLMN 5Gコアネットワーク(5GC)1602と、例えばOAM116に対応するH-PLMN OAM1604とを含む。ネットワークスライス1603への無線アクセスを提供する複数のH-PLMN RAN1601が存在してもよい点に留意すべきである。
H-PLMN OAM1604は、H-PLMNネットワークスライス1603についての1つ以上の割当量、例えば、H-PLMNネットワークスライス1603によって、ネットワークスライスによりサポートされる(或いは許容される)UEの最大数及び/又はPDUセッションの最大数を記憶するH-PLMNデータベース1605(例えばストレージ又はメモリ)を有する。
任意選択で、割当量は、H-PLMNネットワークスライス1603についてのUEの数及び/又はPDUセッションの数を制限するようにH-PLMN1612のオペレータに要求するサードパーティサービスプロバイダ1606による要求に基づいてもよい。
複数の非ローミングUE1607が、H-PLMNネットワークスライス1603に既にアクセスしている(すなわち、H-PLMNネットワークスライス1603に登録されている、及び/又はH-PLMNネットワークスライス1603によってPDUセッションを有する)と仮定する。
H-PLMN1612と同様に、V-PLMN1611は、例えばRAN103に対応するV-PLMN RAN1613と、例えばネットワークスライス106、107のうち1つに対応する、例えばV-PLMN(コア)ネットワークスライス1615を含む5GC118に対応するV-PLMN 5Gコアネットワーク1614と、例えばOAM116に対応するV-PLMN OAM1616とを含む。V-PLMNネットワークスライス1615への無線アクセスを提供する複数のV-PLMN RAN1613が存在してもよい点に留意すべきである。
V-PLMN OAM1616は、V-PLMNデータベース1617(例えば、ストレージ又はメモリ)を有する。
複数のローミングUE1618がV-PLMNネットワークスライス1615にアクセスしている(すなわち、V-PLMNネットワークスライス1615に登録されている、及び/又はV-PLMNネットワークスライス1615によってPDUセッションを有する)と仮定する。ローミングUE1618のホームネットワークは、H-PLMN1612である。
V-PLMN1611は、V-PLMNネットワークスライス1618を介してH-PLMNネットワークスライス203へのアクセスをローミングUE1618に提供する。したがって、V-PLMNネットワークスライス1618は、V-PLMN1611内に配備されたH-PLMNネットワークスライス1603として、或いはH-PLMNネットワークスライス1603にマッピングされたものとして見なされることができる。後者の場合、マッピングは、例えば、H-PLMNにおけるネットワークスライス識別子をV-PLMNにおけるネットワークスライス識別子にマッピングすること、すなわち、H-PLMNにおけるS-NSSAIをV-PLMNにおけるS-NSSAIにマッピングすることによって行われることができる。しかし、V-PLMNネットワークスライス1618は、複数のH-PLMN及び/又はH-PLMNネットワークスライスの間で共有されてもよい点に留意すべきである。
更なるUE1608がV-PLMNコアネットワークスライス1615にアクセスするために(すなわち、V-PLMNコアネットワークスライス1615に登録するために、或いはV-PLMNコアネットワークスライス1615によってPDUセッションを有するために)要求1610を送信すると仮定する。しかし、これは、H-PLMNコアネットワークスライス1603との登録又はH-PLMNコアネットワークスライス1603内のPDUセッションを意味するので、要求がH-PLMNコアネットワークスライス1603についての割当量に違反するという理由で、要求が許可されるべきではないことが生じ得る。
以下では、図16のようなローミングシナリオにおいて(登録UEの最大数及び/又はPDUセッションの最大数に関する)ネットワークスライス関連の割当量の実現をサポートするための実施形態について説明する。以下の例は主に登録の場合について記載されている点に留意すべきである。これらの例は、図3~15を参照して説明したように、上記の実施形態(非ローミングの場合)と同様に、PDUセッションの場合にも同様に適合されてもよい。
図17は、ローミングシナリオにおいて無線通信システム1700のネットワークスライスにおいて登録されることが許容されるUEの最大数に関するネットワークスライス割当量の処理を示す。
無線通信システム1700は、図16のV-PLMN1611及びH-PLMN1612について説明したコンポーネントを有するV-PLMN1711及びH-PLMN1712を含む。
この例では、ネットワークスライス割当量は、H-PLMNネットワークスライス1703に登録されることが許容されるUEの最大数を制限すると仮定する。したがって、1719において、H-PLMN OAM1704は、そのH-PLMNデータベース1705に、この場合にはUEの最大数を含む関連する割当量情報を記憶する。
1720において、例えば定期的に(例えば、イベントベースのサブスクリプション/通知)或いは要求によって(例えば、要求/応答手法を介して)、H-PLMN OAM1704は、関連する(ネットワークスライス)割当量情報及びH-PLMNネットワークスライス1703の現在の使用に関する情報をH-PLMN 5GC1702に、例えば図1のNWDAF117に対応する、例えばH-PLMN 5GC1702のH-PLMN NWDAF(Network Data Analytics Function)1728に提供する。H-PLMN OAM1704は、例えば、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって、この情報をH-PLMN NWDAF1728に提供してもよい。或いは、H-PLMN NWDAFは、他のH-PLMN 5GCネットワーク機能からH-PLMNネットワークスライス1703の現在の使用に関する情報を収集してもよく、例えば、図12及び図14にそれぞれ示す手順と同様に、ネットワークスライス1703に登録されているUEの数、又はネットワークスライス1703において確立されているPDUセッションの数について、H-PLMNにおけるAMF又はH-PLMNにおけるSMFから収集してもよい。
1721において、H-PLMNネットワークスライス1703の現在の使用がネットワークスライス割当量に到達した場合、H-PLMN NWDAF1728は、ネットワークスライス割当量に到達したことを認識させるように、他のH-PLMN 5GCネットワーク機能に通知する。これは、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって実行されてもよい。例えば、H-PLMN NWDAF1728は、この方式でH-PLMN AMF1729に通知してもよく、及び/又はH-PLMN PCF1730に通知してもよい。
図16の例のように、1722において、更なるローミングUE1708がH-PLMNネットワークスライスを指定するRequested NSSAIによって登録要求を送信すると仮定する。要求は、V-PLMN1711のV-PLMN AMF 1730によって受信される。
1723において、V-PLMNネットワークスライス1715のローカル設定及び/又はポリシーに基づいて、V-PLMN AMF1731は、スライス割当量に到達したか否かを検査するべきであると判断する。このために、H-PCF1730及びV-PLMN PCF1732を選択(及び接触)する。
1724及び1725において、V-PLMN AMF1731は、V-PLMN PCF1732を介して、H-PLMN PCF1730と共に、H-PLMNネットワークスライス割当量に到達したか否かを検査し、H-PLMN PCF1730は、H-PLMNスライス割当量に到達したという指示をV-PLMN PCF1732に提供し、次いで、指示がV-PLMN AMF1731に更に転送される。
1726において、V-PLMN AMFは、例えば「H-PLMN NWスライス割当量到達」という原因値を有するRejected S-NSSAIを送信することによって、それに従って対応することができる。
図18は、第1の変形例に従ってネットワークスライス割当量に到達したという指示をサポートするためのPCFサービスの拡張を示すフロー図1800を示す。
例えばV-PLMN AMF1731に対応するV-PLMN AMF1801、例えばV-PLMN PCF1732に対応するV-PLMN PCF1802、及び例えばH-PLMN PCF1730に対応するH-PLMN PCF1803が、フローに関与する。
1804において、H-PLMN PCF1803は、ネットワークスライス(例えば、H-PLMNネットワークスライス1703)の割当量に到達したことをOAM又はNWDAFから通知される。これは、上記の実施形態(例えば、非ローミングの場合)に記載のように生じてもよい。
1805において、図17の1722に対応して、V-PLMN AMF1801は、UEからS-NSSAI(すなわち、ネットワークスライス)についての登録要求を受信する。ローカル設定及び/又はオペレータのポリシー(例えば、V-PLMN OAMによって提供される)に基づいて、V-PLMN AMF1801は、S-NSSAIについて割当量制限に到達したか否かを検査すると判断する。
このため、1806において、Npcf_AMPolicyControl_CreateメッセージをV-PLMN PCF1802に送信し、次いで、1807において、Npcf_requestメッセージをH-PLMN PCF1803に送信する。
Npcf_requestメッセージは、V-PLMNのIDを含み、これは、H-PLMN PCF1803が要求NWスライス割当量到達指示(すなわち、割当量に到達したか否かの指示)がV-PLMNに送信されるべきか否か、又はUEが何らかのH-PLMN内部の拒否原因によりアクセスを許容されないことを示す何らかの他の指示を認識することを可能にする。
1808において、H-PLMN PCF1803は、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを示すNpcf_responseメッセージによって応答する。1809において、V-PLMN PCF1802は、それに従ってV-PLMN AMF1801に応答する。
図19は、第2の変形例に従ってネットワークスライス割当量に到達したという指示をサポートするためのPCF及びNWDAFサービスの拡張を示すフロー図1900を示す。
例えばV-PLMN AMF1731に対応するV-PLMN AMF1901、例えばV-PLMN PCF1732に対応するV-PLMN PCF1902、及び例えばH-PLMN NWDAF1728に対応するH-PLMN NWDAF1903が、フローに関与する。
1904において、H-PLMN NWDAF1903は、ネットワークスライス(例えば、H-PLMNネットワークスライス1703)内のUEの数を監視し、ネットワークスライスについての割当量に到達したか否かを認識する。
1905において、図17の1722に対応して、V-PLMN AMF1731は、UEからS-NSSAI(すなわち、ネットワークスライス)についての登録要求を受信する。ローカル設定及び/又はオペレータのポリシー(例えば、V-PLMN OAMによって提供される)に基づいて、V-PLMN AMF1901は、S-NSSAIについて割当量制限に到達したか否かを検査すると判断する。
このため、1906において、Npcf_AMPolicyControl_CreateメッセージをV-PLMN PCF1902に送信し、次いで、1907において、Nnwdaf_AnalyticsInfo要求メッセージをH-PLMN NWDAF1903に送信する。図17とは対照的に、V-PLMN PCF1902は、(1726におけるように)H-PLMN PCF1903とは連絡せず、この変形例ではH-PLMN NWDAF1903に連絡する点に留意すべきである。
1908において、H-PLMN NWDAF1903は、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを示すNnwdaf_AnalyticsInfo応答メッセージによって応答する。1909において、V-PLMN PCF1902は、それに従ってV-PLMN AMF1901に応答する。
図20は、第3の変形例に従ってネットワークスライス割当量に到達したという指示をサポートするためのNWDAFサービスの拡張を示すフロー図2000を示す。
例えばV-PLMN AMF1731に対応するV-PLMN AMF1901、及び例えばH-PLMN NWDAF1728に対応するH-PLMN NWDAF2003が、フローに関与する。
2004において、H-PLMN NWDAF2003は、ネットワークスライス(例えば、H-PLMNネットワークスライス1703)内のUEの数を監視し、ネットワークスライスについての割当量に到達したか否かを認識する。
2005において、図17の1722に対応して、V-PLMN AMF2001は、UEからS-NSSAI(すなわち、ネットワークスライス)についての登録要求を受信する。ローカル設定及び/又はオペレータのポリシー(例えば、V-PLMN OAMによって提供される)に基づいて、V-PLMN AMF2001は、S-NSSAIについて割当量制限に到達したか否かを検査すると判断する。
このため、2006において、Nnwdaf_AnalyticsInfo要求メッセージをH-PLMN NWDAF2003に送信する。図17とは対照的に、V-PLMN AMF2001は、この変形例ではH-PLMN NWDAF2003に直接連絡する点に留意すべきである。
2007において、H-PLMN NWDAF2003は、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを示すNnwdaf_AnalyticsInfo応答メッセージによって応答する。
図21は、第4の変形例に従ってネットワークスライス割当量に到達したという指示をサポートするためのNWDAFサービスの拡張を示すフロー図を示す。
例えばV-PLMN AMF1731に対応するV-PLMN AMF2101、例えばV-PLMN1714のNWDAFに対応するV-NWDAF2102、及び例えばH-PLMN NWDAF1728に対応するH-PLMN NWDAF2103が、フローに関与する。
2104において、H-PLMN NWDAF2103は、ネットワークスライス(例えば、H-PLMNネットワークスライス1703)内のUEの数を監視し、ネットワークスライスについての割当量に到達したか否かを認識する。
2105において、図17の1722に対応して、V-PLMN AMF2101は、UEからS-NSSAI(すなわち、ネットワークスライス)についての登録要求を受信する。ローカル設定及び/又はオペレータのポリシー(例えば、V-PLMN OAMによって提供される)に基づいて、V-PLMN AMF2101は、S-NSSAIについて割当量制限に到達したか否かを検査すると判断する。
このため、2106において、Nnwdaf_AnalyticsInfo要求メッセージをV-PLMN NWDAF2102に送信する。図17とは対照的に、V-PLMN AMF2101は、この変形例ではV-PLMN NWDAF2102に連絡する点に留意すべきである。
2107において、次に、V-PLMN NWDAF2102は、Nnwdaf_AnalyticsInfo要求メッセージをH-PLMN NWDAF2103に送信する。
2108において、H-PLMN NWDAF2103は、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを示すNnwdaf_AnalyticsInfo応答メッセージによって応答する。
次に、2109において、V-PLMN NWDAF2102は、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを示すNnwdaf_AnalyticsInfo応答メッセージによってV-PLMN AMF2101に応答する。
要求/応答メカニズムを使用するのではなく、V-PLMN NWDAF2102はまた、図22に示すように、サブスクリプションによってネットワーク割当量に到達したか否かの情報を取得してもよい。
図22は、PLMNの間でネットワークスライス割当量に到達したという指示をサポートするためのNWDAFサービスの拡張を示すフロー図2200を示す。
V-PLMN NWDAF2201(又は一般的にはNGCネットワーク機能)及びH-PLMN NWDAF2202がフローに関与する。
2203において、V-PLMN NWDAF2201は、UEの最大数又はPDUセッションの最大数に関するネットワークスライス割当量に到達した場合に通知されることを要求するために、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_SubscribeメッセージをH-PLMN NWDAF2202に送信する。これは、V-NWDAF2201(又は一般的にはV-PLMNの5GC NF(例えばV-PLMN PCF又はV-PLMN AMF))が、H-PLMN NWDAF2202からのNWスライス割当量到達イベントにサブスクライブすることを意味する。
2204において、ネットワークスライス割当量に到達した場合、H-PLMN NWDAF2202は、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_NotifyメッセージによってV-PLMN NWDAF2201に通知する。
非ローミングの場合に登録の場合について図9を参照して説明したようにAMF409が登録受付若しくは登録拒否(任意選択でバックオフタイマを有する)で応答したのと同様に、或いは図10を参照して説明したようにPDU確立拒否(任意選択でバックオフタイマを有する)で応答したのと同様に、ネットワークスライス割当量に到達した場合、V-PLMN AMF1731は、(1726において)更なるUE1708の要求に応答してもよい。
拒否原因としてNW割当量制限到達の代わりに、AMFは、UEへの登録受付を応答する際に遅延を回避するために登録拒否メッセージの他の拒否理由を含めてもよい。すなわち、V-PLMN AMF1732は、H-PLMNから割当量に到達したか否かの情報をまだ受信していない場合、H-PLMNとの割当量の検査のために登録受付(又は拒否)メッセージが遅延しないように、拒否原因「NWスライス割当量到達検査」を含めてもよい。
これは、割当量に到達したか否かの情報がまだV-PLMN AMF1732において利用可能でない場合、V-PLMN AMF1731は、「NWスライス割当量到達検査」が保留中であることを示す「Rejected S-NSSAI」で登録受付(又は拒否)をUEに送信してもよいことを意味する。或いは、V-PLMN AMFは、UEに送信される登録受付において空のAllowed NSSAIを提供してもよく、その結果、UEはV-PLMNにおいて登録されるが、割当量に到達したか否かの検査の完了を待機するものとする。この場合、UEは、緊急サービスを除き、V-PLMNによって提供されるサービスを使用することを試みない。空のAllowed NSSAIを提供するというこの代替案は、非ローミングシナリオにも適用可能である。
図23は、他の実施形態に従ってローミングシナリオにおいて無線通信システム2300のネットワークスライスにおいて登録されることが許容されるUEの最大数に関するネットワークスライス割当量の処理を示す。
図17の無線通信1700と同様に、無線通信システム2300は、図16のV-PLMN1611及びH-PLMN1612について説明したコンポーネントを有するV-PLMN2311及びH-PLMN2312を含む。
この例では、ネットワークスライス割当量は、H-PLMNネットワークスライス2303に登録されることが許容されるUEの最大数を制限すると仮定する。したがって、2319において、H-PLMN OAM2304は、そのH-PLMNデータベース2305に、この場合にはUEの最大数を含む関連する割当量情報を記憶する。
この実施形態では、2320において、例えばUDM104に対応するH-PLMN2312のUDM2329は、更なるローミングUE2308の加入情報に、UEの登録要求(及び/又はPDUセッションの場合のPDUセッション要求)を受け付ける前に、NWSliceQuotaReachedCheckが実行されるべきであることを示す指示を記憶する。
2321において、例えば定期的に(例えば、イベントベースのサブスクリプション/通知)或いは要求によって(例えば、要求/応答手法を介して)、H-PLMN OAM2304は、関連する(ネットワークスライス)割当量情報及びH-PLMNネットワークスライス2303の現在の使用に関する情報をH-PLMN 5GC2302に、例えば図1のNWDAF117に対応する、例えばH-PLMN 5GC2302のH-PLMN NWDAF(Network Data Analytics Function)2328に提供する。H-PLMN OAM2304は、例えば、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって、この情報をH-PLMN NWDAF2328に提供してもよい。或いは、H-PLMN NWDAFは、他のH-PLMN 5GCネットワーク機能からH-PLMNネットワークスライス1703の現在の使用に関する情報を収集してもよく、例えば、図12及び図14にそれぞれ示す手順と同様に、ネットワークスライス2303に登録されている非ローミングUEの数、又はネットワークスライス2303において確立されているPDUセッションの数について、H-PLMNにおけるAMF又はH-PLMNにおけるSMFから収集してもよい。
図16及び図17の例のように、2322において、更なるローミングUE2308がH-PLMNネットワークスライスを指定するRequested NSSAIによって登録要求を送信すると仮定する。要求は、V-PLMN2311のV-PLMN AMF2330によって受信される。
2323において、V-PLMN AMFは、Nudm_SDM_Get要求をUDM2329に送信することによって、更なるローミングUE2308の加入を検査する。Nudm_SDM_Get要求に対して、UDM2329は、更なるローミングUE2308についてネットワーク割当量が検査されるべきであることを示すNudm_SDM_Get応答で応答する。
2324において、V-PLMN AMF2330は、UE2329から受信した加入情報に基づいて、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを検査すべきであると判断する。
2325において、割当量に到達したか否かを検査するために、V-PLMN AMF2330は、Nnwdaf_AnalyticsInfo要求をH-PLMN2328に送信する。Nnwdaf_AnalyticsInfo要求に対して、H-PLMN2328は、Nnwdaf_AnalyticsInfo応答で応答する。
2326において、V-PLMN AMFは、例えば「H-PLMN NWスライス割当量到達」という原因値を持つRejected S-NSSAIを送信することによって、それに従って対応することができる。
言い換えると、H-PLMN2312におけるUDM2329は、更なるUEの要求を受け付ける前にネットワークスライス割当量到達検査が実行されるべきであるという指示をV-PLMN AMF2330に提供する。その後、V-PLMN AMF2330は、H-PLMN NWDAF2328から対応する情報を直接要求することによって、或いは他のNF(例えば、V-PLMN PCF、V-PLMN NWDAF又はH-PLMN PCF)を介して、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを検査する。V-PLMN AMFが他のNFを介して割当量に到達したか否かを検査する手順は、図18、図19及び図21で既に説明したものと同じである。
図24は、ネットワークスライス割当量到達検査の指示(すなわち、ネットワークスライス割当量が検査されるべきであるという指示)をサポートするためのUDMサービスの拡張の一例を示すフロー図2400を示す。
例えばV-PLMN AMF2330に対応するV-PLMN AMF2401、及び例えばUDM2329に対応するUDM2402が、フローに関与する。
2403において、V-PLMN AMF2401は、UE(例えば、更なるローミングUE2308)を指定するNudm_SDM_Get_requestメッセージをUDM2402に送信する。
2404において、UDM2402は、1つ以上のネットワークスライスについて、ネットワークスライスにおいて登録する(或いはPUDセッションの場合にPDUセッションを要求する)際に、ネットワークスライス割当量がUEについて検査されるべきであることを示すNudm_SDM_Get応答で応答する。
ローミングシナリオにおけるUE及び/又はPDUセッションの数の監視に関して、これは上記の非ローミングシナリオと同様に実行されてもよい。
具体的には、V-PLMN AMF1731、2330は、図12を参照して説明したようにAMF1201が情報をNWDAF1202に提供するのと同様に(すなわち、同じプロセスに従って)、対応する情報をH-PLMN NWDAF1728、2328に提供してもよい。
どの情報が他のPLMNに公開され得るかを各PLMN(V-PLMN及びH-PLMN)が制御し得るように、V-PLMN AMF1731、2330とH-PLMN NWDAF1728、2328との間にネットワーク公開機能が設けられてもよい点に留意すべきである(これは、以下に記載する手順にも当てはまる)。
V-PLMN AMF1731、2330はまた、図25に示すように、V-NWDAFを介して、ローミングシナリオにおいてUE数に関する情報をH-PLMN NWDAF1728、2328に提供してもよい。或いは、V-PLMN AMF1731、23300は、V-NWDAFが関与することなく、ローミングシナリオにおいてUE数に関する情報をH-PLMN NWDAF1728、2328に直接提供してもよい。
図25は、指定のエリア内の特定のネットワークスライスについての現在の登録UE数を認識するために、V-PLMN AMFから情報を収集するH-PLMN NWDAFの一例を示すフロー図2500を示す。
図25の手法は、図12と同様に動作する上記の手法の変形例として見なされることができる。
例えば、V-PLMN AMF1731、2330に対応するV-PLMN AMF2501、例えばV-PLMN1711、2311のV-NWDAF2502、及び例えばH-PLMN NWDAF1728、2328に対応するH-PLMN NWDAF2503が、フローに関与する。
2504において、V-NWDAF2502は、エリアに登録されたUEの数、及び1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて、ネットワークスライスにおいて登録されたUEの数について通知を受けるために、サブスクライブ要求をV-PLMN AMF2501に送信する。V-NWDAF2502は、S-NSSAI又はS-NSSAIのリストによって1つ以上のネットワークスライスを指定してもよい。要求は、任意選択で、トラッキングエリア識別子のリスト(エリアを指定するためのもの)又は登録エリアのリスト又は地理的エリアのリストを更に含んでもよい。同じネットワークスライスにサービス提供する複数のV-PLMN AMFが存在する場合、V-PLMN NWDAFは、複数のサブスクライブ要求をこれらのV-PLMN AMFに送信してもよい。このような場合、V-PLMN NWDAFは、例えば、ネットワークスライスの全てのエリアからのUEの数を単純に合計することによって、特定のネットワークスライスにおいて登録されているUEの総数を計算する。
2505において、V-PLMN AMF2501は、サブスクリプションを確認する(エリアに存在する現在のUE数及び1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて登録されたUEの数についてV-NWDAFに通知してもよい)。
2506において、V-PLMN AMF2501は、例えばネットワークスライスにおけるUEの登録の成功によって、エリアに存在するUEの数及び/又は1つ以上のネットワークスライスにおいて登録されているUEの数が変化したことを検出し、したがって、2507において、エリアに存在するUEの数及び1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて登録されているUEの数の変化についてV-NWDAF2502に通知する。
2508において、H-PLMN NWDAF2503は、スライス負荷(すなわち、例えばスライス1703、2303の登録UE数)について通知を受けることを要求するために、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_SubscribeメッセージをV-PLMN NWDAF2202に送信する。これは、2507、2506、2505又は2504の前に生じてもよい。
2509において、V-PLMN NWDAF2502は、ネットワークスライス負荷についてNnwdaf_AnalyticsSubscription_NotifyによってH-PLMN NWDAF2503に通知する。
ローミングの場合に全体のPLMN内の1つ以上の特定のネットワークスライスについての現在のUE数を認識するための情報の収集に関して、V-PLMN OAM1716、2316は、図13を参照して説明したように、非ローミングの場合にOAM1301がNWDAF1302と行うのと同様に、H-PLMN NWDAF1728、2328と共に方法を実行してもよい。
或いは、H-PLMNにおけるOAM1704、2304は、H-PLMNにおけるOAMにおいてこのような情報が利用可能ではない場合、UEの数に関する情報を収集してもよい点に留意すべきである。そうでなく、H-PLMNにおけるOAM1704、2304がV-PLMN1711、2311にローミングしてネットワークスライス1715、2315にアクセスしているUEの数を認識している場合、H-PLMN NWDAF1728、2328は、VPLMN1716、2316におけるOAMからこのような情報を収集することなく、また、V-PLMNにおける5G CNネットワーク機能からこのような情報を収集することなく、HPLMNにおけるOAM1704、2304からこのような情報を直接取得してもよい。
ローミングの場合に全体の1つ以上の特定のネットワークスライスについての現在のPDUセッション数を認識するための情報の収集に関して、V-PLMN SMFは、図14を参照して説明したように、非ローミングの場合にSMF1401がNWDAF1402と行うのと同様に、H-PLMN NWDAF1728、2328と共に方法を実行してもよい。
どの情報が他のPLMNに公開され得るかを各PLMN(V-PLMN及びH-PLMN)が制御し得るように、V-PLMN SMFとH-PLMN NWDAF1728、2328との間にネットワーク公開機能が設けられてもよい点に留意すべきである(これは、以下に記載する手順にも当てはまる)。
図26は、1つ以上の特定のネットワークスライスについての現在のPDUセッション数を認識するために、V-PLMN SMFから情報を収集するH-PLMN NWDAFの一例を示すフロー図2600を示す。
図26の手法は、図14と同様に動作する上記の手法の変形例として見なされることができる。
例えばV-PLMN1711、2311のV-SMF2601、例えばV-PLMN1711、2311のV-NWDAF2602、及び例えばH-PLMN NWDAF1728、2328に対応するH-PLMN NWDAF2603が、フローに関与する。
2604において、NWDAF2602は、1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについてPDUセッションの数について通知を受けるために、サブスクライブ要求をV-SMF2601に送信する。V-NWDAF2602は、S-NSSAI又はS-NSSAIのリストによって1つ以上のネットワークスライスを指定してもよい。同じネットワークスライスにサービス提供する複数のV-PLMN SMFが存在する場合、V-PLMN NWDAFは、複数のサブスクライブ要求をこれらのV-PLMN SMFに送信してもよい。このような場合、V-NWDAFは、例えば、同じネットワークスライスにサービス提供する各V-SMFからのPDUセッションの数を合計することによって、このネットワークスライスにおいて確立されているPDUセッションの総数を計算する。
2605において、V-SMF2601は、サブスクリプションを確認する(1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについて現在のPDUセッション数についてV-NWDAFに通知してもよい)。
2606において、V-SMF2601は、例えばネットワークスライスにおけるUEについてのPDUセッション確立の成功によって、1つ以上のネットワークスライスにおけるPDUセッションの数が変化したことを検出し、したがって、2607において、1つ以上のネットワークスライスのそれぞれについてPDUセッションの数の変化についてV-NWDAF2602に通知する。
2608において、H-PLMN NWDAF2603は、スライス負荷(すなわち、例えばスライス1703、2303のPDUセッション)について通知を受けることを要求するために、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_SubscribeメッセージをV-PLMN NWDAF2202に送信する。これは、2607、2606、2605又は2604の前に生じてもよい。
2609において、V-PLMN NWDAF2602は、ネットワークスライス負荷についてNnwdaf_AnalyticsSubscription_NotifyによってH-PLMN NWDAF2603に通知する。
ローミングの場合に全体のPLMN内の1つ以上の特定のネットワークスライスについてのPDUセッションを認識するための情報の収集に関して、V-PLMN OAM1716、2316は、図15を参照して説明したように、非ローミングの場合にOAM1501がNWDAF1502と行うのと同様に、H-PLMN NWDAF1728、2328と共に方法を実行してもよい。
或いは、H-PLMNにおけるOAM1704、2304は、H-PLMNにおけるOAMにおいてこのような情報が利用可能ではない場合、PDUセッションの数に関する情報を収集してもよい点に留意すべきである。そうでなく、H-PLMNにおけるOAM1704、2304がV-PLMN1711、2311にローミングしてネットワークスライス1715、2315にアクセスしているUEのPDUセッション数を認識している場合、H-PLMN NWDAF1728、2328は、VPLMN1716、2316におけるOAMからこのような情報を収集することなく、また、V-PLMNにおける5G CNネットワーク機能からこのような情報を収集することなく、HPLMNにおけるOAM1704、2304からこのような情報を直接取得してもよい。
V-PLMN AMF1731、2330においてローカル設定又はオペレータポリシーを有する代わりに、特定のネットワークスライス(S-NSSAIによって指定される)についてネットワークスライス割当量に到達したか否かを検査すべきか否かを認識するために、HPLMNにおけるOAM1704、2304は、VPLMNにおけるOAM1716、2316と通信してもよく、次いで、VPLMNにおけるOAM1716、2316は、V-PLMN-OAM1716、2316によってこのような情報をV-PLMN AMF1731、2330に更に通信する点に留意すべきである。
さらに、図25及び図26のように、V-PLMN1711、2311におけるネットワーク機能にH-PLMN NWDAF1728、2328と通信させる代わりに、V-PLMN AMF又はV-SMFは、V-NWDAFと通信してもよく、次いで、V-NWDAFは、ネットワークスライス割当量に到達したか否かを検査するためにH-PLMN NWDAFと更に通信する。
ローミングの場合をサポートするために、オペレータは、非ローミングUEの数とローミングUEの数とを区別したいと思うことがある。したがって、NEST(network slice type)において、スライス内のローミングUEの数及び/又は非ローミングUEの数を指定することは有用になり得る。このために、GST(Generic Network Slice Template)に対する更なる属性が、以下の表1の行3及び行4に与えられるように提供されてもよい(ネットワークスライス、例えば、ネットワークスライス1703、2303のGSTを示す)。
シナリオによっては、ローミング端末の数の仕様で十分になり得る点に留意すべきである。PDUセッションの場合には、非ローミング及びローミングについての接続(すなわち、セッション)の数に対して同様の概念が適用されてもよい(表1の行6及び行7の更なる属性を参照)。
さらに、(NESTの)ネットワークスライスは、複数のネットワークスライスインスタンスを有してもよい。以下では、NESTについて複数のネットワークスライスインスタンスを有する態様に対処するための手法が提供される。
オペレータの運用上又は配備上の必要性に基づいて、ネットワークスライスインスタンスは1つ以上のS-NSSAIに関連付けられることができ、S-NSSAIは1つ以上のネットワークスライスインスタンスに関連付けられることができる。同じS-NSSAIに関連する複数のネットワークスライスインスタンスは、同じトラッキングエリア又は異なるトラッキングエリアに配備されてもよい。
NEST(Network Slice Type)は、複数のネットワークスライスインスタンスによってサポートされる場合であっても、ネットワークスライスに適用される。これは、例えば、NESTにおいてサポートするネットワークスライスについて「端末の最大数」が指定され、このネットワークスライス(S-NSSAI)に関連する複数のネットワークスライスインスタンスが存在する場合、このネットワークスライスの全てのネットワークスライスインスタンスによってサポートされる端末の総数は、NESTにおいて指定された端末の最大数を超えないものとする。NESTは値で満たされたGSTである点に留意すべきである。
図27は、第1のネットワークスライスインスタンス2703及び第2のネットワークスライスインスタンス2704を有するネットワークスライス2702についてのNEST2701を示す。
NEST2701は、1000個の端末が、ネットワークスライス2702において登録されることが許容される端末の最大数であることを指定する。この最大数は、例えば、第1のネットワークスライスインスタンス2703(例えば、非ローミングUEにサービス提供するために提供される)についてのUEの最大数が800であり、第2のネットワークスライスインスタンス2704(例えば、ローミングUEにサービス提供するために提供される)についてのUEの最大数が200であるように、2つのネットワークスライスインスタンス2703、2704に分散されてもよい。表1と同様に、GSTは、ネットワークスライス内の複数のネットワークスライスインスタンスをサポートし、どのネットワークスライスインスタンスが何個のUE又は何個のPDUセッション/接続をサポートするかを指定するために拡張されてもよい。
このために、以下の表2の行2、行4、行5、行7及び行8(ネットワークスライス、例えば、ネットワークスライス1703、2303のGSTを示す)に与えられるように、GST(Generic Network Slice Template)に対する更なる属性が提供されてもよい。
図6~図10と同様の手順が、ネットワークスライスの複数のネットワークスライスインスタンスの場合に適用されてもよい。このために、対応するメッセージは、S-NSSAIを指定するとき、1つ以上のNSI-IDを更に指定してもよい。
様々な実施形態によれば、上記のローミングの場合のように、2つのPLMN(V-PLMN及びH-PLMN)を有する代わりに、ネットワークスライス割当量に到達したこと及びネットワークスライス割当量の監視に関する情報は、PLMNに統合されたNPNの場合に適用される。ここで、SMF及び/又はUPFはNPNによって管理されてもよいが、AMF及びRANはPLMNによって提供される。このような場合、ネットワークスライス割当量を認識しているNWDAF又はNFは、NPNにおいて確立されたPDUセッションの数を監視する必要があってもよい。
以下では、NWDAF、OAM及び/又はPLMNにおける他のネットワーク機能の間の相互作用を含む、NPN(Non-Public Network)を含むシナリオのような処理のための手法について説明する。
図28は、SNPN(standalone NPN)シナリオにおいてネットワークスライスにおいて登録されることが許容されるUEの最大数に関するネットワークスライス割当量を有する無線通信システム2800を示す。
SPSNのシナリオでは、NPNは、RANと、NPN自体によって所有及び管理される5GC NFとを有する。
無線通信システムは、NPN2811と、PLMN2812とを含む。図2の無線通信システム200と同様に、PLMN2812は、例えばRAN103に対応するPLMN RAN2801と、例えばネットワークスライス106、107のうち1つに対応する、例えばPLMN(コア)ネットワークスライス2803を含む5GC118に対応するPLMN 5Gコアネットワーク(5GC)2802と、例えばOAM116に対応するPLMN OAM2804とを含む。ネットワークスライス2803への無線アクセスを提供する複数のPLMN RAN2801が存在してもよい点に留意すべきである。
PLMN OAM2804は、PLMNネットワークスライス2803についての1つ以上の割当量、すなわち、PLMNネットワークスライス2803によって、ネットワークスライスによりサポートされる(或いは許容される)UEの最大数を記憶するPLMNデータベース2805(例えばストレージ又はメモリ)を有する。
任意選択で、割当量は、PLMNネットワークスライス2803についてのUEの数を制限するようにPLMN2812のオペレータに要求するサードパーティサービスプロバイダ2806による要求に基づいてもよい。
複数の非ローミングUE2807が、PLMNネットワークスライス2803に既にアクセスしている(すなわち、PLMNネットワークスライス2803に登録されている)と仮定する。
NPN2811は、NPN RAN2813と、例えばNPN(コア)ネットワークスライス2815を含む5GC118に対応するNPN 5Gコアネットワーク(5GC)2814とを含む。NPNネットワークスライス2815への無線アクセスを提供する複数のNPN RAN2813が存在してもよい点に留意すべきである。
複数のNPN UE2818が、NPNネットワークスライス2815に既にアクセスしている(すなわち、NPNネットワークスライス2815に登録されている)と仮定する。
NPN2811は、NPNネットワークスライス2815を介したPLMNネットワークスライス2803へのアクセスをNPN UE2818に提供する。
2820において、例えば定期的に(例えば、イベントベースのサブスクリプション/通知)或いは要求によって(例えば、要求/応答手法を介して)、PLMN OAM2804は、関連する(ネットワークスライス)割当量情報及びPLMNネットワークスライス2803において登録された現在のUE数に関する情報をPLMN 5GC2802に、例えば図1のNWDAF117に対応する、例えばH-PLMN 5GC2802のPLMN NWDAF(Network Data Analytics Function)2828に提供する。PLMN OAM2804は、例えば、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって、この情報をPLMN NWDAF2828に提供してもよい。
2821において、PLMNネットワークスライス2803において登録された現在のUE数がネットワークスライス割当量に到達した場合、PLMN NWDAF2828は、ネットワークスライス割当量に到達したことを認識させるように、他のH-PLMN 5GCネットワーク機能に通知する。これは、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって実行されてもよい。例えば、PLMN NWDAF2828は、この方式でPLMN AMF2829に通知してもよく、及び/又はPLMN PCF2830に通知してもよい。
2822において、更なるNPN UE2808がPLMNネットワークスライス2803を指定するRequested NSSAIによって登録要求を送信すると仮定する。
NPN UE2808は、PLMN2812に登録する前に、NPNドメインに既に登録されていると仮定する。
PLMNにおけるコアネットワークスライス2803にアクセスするために、更なるUE2808は、N3IWF(Non-3GPP interworking function)2835の識別子を有するPLMNによって構成されてもよい。UEからの要求は、NPN2811のNPN UPF2831によって受信され、NPN UPF2831がN3IWF2835に転送する。
2823において、UE2808からの登録要求に従って、N3IWF2835は、登録要求(コアネットワークスライス2803を指定する)をPLMN AMF2829に送信する。
割当量に到達した場合、2824において、PLMN AMF2829は、ネットワークスライス2803への登録の拒否によって2823の要求に応答する。例えば、登録受付(ネットワークスライス2803以外の1つ以上の許可されたネットワークスライスを示す)を送信してもよい。登録受付メッセージは、ネットワークスライス2803の拒否S-NSSAIの指示を含み、ネットワークスライス割当量に到達したことを示す拒否原因値を更に含んでもよく、バックオフ時間の指示を含んでもよい。許可されたネットワークスライスが存在しない場合、PLMN AMFは、UEに送信される登録受付において空のAllowed NSSAIを提供してもよく、その結果、UEはPLMNにおいて登録されるが、割当量に到達したか否かの検査の完了を待機するものとする。この場合、UEは、オペレータポリシーに応じて緊急サービスを除き、PLMNによって提供されるサービスを使用することを試みない。
2825において、N3IWF2835は、PLMN AMFの応答をUE2808に転送する。
要約すると、PLMN2812におけるネットワークスライス2803にアクセスできるようにするために、NPN UE2808は、ネットワークスライス2803をPLMN2812に登録する必要がある。登録は、N3IWF2835を介して行われる。N3IWF2835は、PLMN2812において(例えば、UEによって送信されたANパラメータに基づいて)適切なAMF2829を発見する。PLMN AMF2829がネットワークスライス割当量に到達したことを認識していると仮定すると、登録要求を受け付けるが、「NWスライス割当量到達」を示す拒否原因でネットワークスライス2803の登録を拒否してもよく、或いは代わりに、登録要求を受け付けるが、上記のように空のAllowed NSSAIを提供してもよい。次いで、この登録受付メッセージは、例えばIP_Secメッセージで、N3IWF2835を介してNPN UE2808に転送される。
図29は、SNPN(standalone NPN)シナリオにおいてネットワークスライス内のPDUセッションの最大数に関するネットワークスライス割当量を有する無線通信システム2900を示す。
無線通信システムは、NPN2911と、PLMN2912とを含む。図2の無線通信システム200と同様に、PLMN2912は、例えばRAN103に対応するPLMN RAN2901と、例えばネットワークスライス106、107のうち1つに対応する、例えばPLMN(コア)ネットワークスライス2903を含む5GC118に対応するPLMN 5Gコアネットワーク(5GC)2902と、例えばOAM116に対応するPLMN OAM2904とを含む。ネットワークスライス2903への無線アクセスを提供する複数のPLMN RAN2901が存在してもよい点に留意すべきである。
PLMN OAM2904は、PLMNネットワークスライス2903についての1つ以上の割当量、すなわち、PLMNネットワークスライス2903によって、ネットワークスライスによりサポートされる(或いは許容される)PDUセッションの最大数を記憶するPLMNデータベース2905(例えばストレージ又はメモリ)を有する。
任意選択で、割当量は、PLMNネットワークスライス2903についてのPDUセッションの数を制限するようにPLMN2912のオペレータに要求するサードパーティサービスプロバイダ2906による要求に基づいてもよい。
複数の非ローミングUE2907が、PLMNネットワークスライス2903によってPDUセッションを既に有していると仮定する。
NPN2911は、NPN RAN2913と、例えばNPN(コア)ネットワークスライス2915を含む5GC118に対応するNPN 5Gコアネットワーク(5GC)2914とを含む。NPNネットワークスライス2915への無線アクセスを提供する複数のNPN RAN2913が存在してもよい点に留意すべきである。
複数のNPN UE2918が、NPNネットワークスライス2915にアクセスしている(すなわち、NPNネットワークスライス2915によってPDUセッションを有する)と仮定する。
NPN2911は、NPNネットワークスライス2915を介したPLMNネットワークスライス2903へのアクセスをNPN UE2918に提供する。
2920において、例えば定期的に(例えば、イベントベースのサブスクリプション/通知)或いは要求によって(例えば、要求/応答手法を介して)、PLMN OAM2904は、関連する(ネットワークスライス)割当量情報及びPLMNネットワークスライス2903の現在のPDUセッション数に関する情報をPLMN 5GC2902に、例えば図1のNWDAF117に対応する、例えばH-PLMN 5GC2902のPLMN NWDAF(Network Data Analytics Function)2928に提供する。PLMN OAM2904は、例えば、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって、この情報をPLMN NWDAF2928に提供してもよい。
2921において、PLMNネットワークスライス2903の現在のPDUセッション数がネットワークスライス割当量に到達した場合、PLMN NWDAF2928は、ネットワークスライス割当量に到達したことを認識させるように、他のH-PLMN 5GCネットワーク機能に通知する。これは、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって実行されてもよい。例えば、PLMN NWDAF2928は、この方式でPLMN SMF2930に通知してもよい。
2922において、更なるNPN UE2908がPLMNネットワークスライス2803を指定するRequested NSSAIによってPDUセッション要求を送信すると仮定する。
NPN UE2908がPLMNネットワークスライス2903についてPDUセッションを確立する前に、NPN UE2908はNPNドメイン及びPLMNドメインにおいて既に登録されていると仮定する。
UEからの要求は、NPN2911のNPN UPF2931によって受信され、NPN UPF2931がN3IWF2935及びPLMN AMF2929を介してPLMN SMF2930に転送する。
割当量に到達した場合、2923において、PLMN SMF2930は、ネットワークスライス2903へのPDUセッションの拒否によって2922の要求に応答する。例えば、ネットワークスライス割当量に到達したことを示す拒否原因値を含むPDUセッション拒否を送信してもよく、バックオフ時間の指示を含んでもよい。
要約すると、PDUセッション確立は、NPNドメインにおけるN-UPFを介してPLMN2912におけるN3IWFを介して行われる。N3IWF2935は、PLMN2912におけるAMF2929を介してPDUセッション確立要求をSMF2930に転送する。OAM2905又はNWDAF2928のいずれかからNWスライス割当量に到達したことをSMF2930が認識していると仮定すると、SMF2930は、「NWスライス割当量到達」を示す拒否原因でUEの要求を拒否する。次いで、このPDUセッション確立拒否メッセージは、PLMNにおけるAMF2029及びN3IWF2935を介して、次いでNPNドメインにけるN-UPF2931を介してUE2908に転送される。
図30は、PNI-NPN(Public Network Integrated NPN)シナリオにおいてネットワークスライスにおいて登録されることが許容されるUEの最大数に関するネットワークスライス割当量を有する無線通信システム3000を示す。
PNI-NPNシナリオにおいて、PLMNによって所有され、PLMNによって提供及び管理されるいくつかのネットワークエンティティ(RAN又はいくつかの5GC NF)が存在する。
無線通信システムは、NPN3011と、PLMN3012とを含む。図2の無線通信システム200と同様に、PLMN3012は、例えばRAN103に対応するPLMN RAN3001と、例えばネットワークスライス106、107のうち1つに対応する、例えばPLMN(コア)ネットワークスライス3003を含む5GC118に対応するPLMN 5Gコアネットワーク(5GC)3002と、例えばOAM116に対応するPLMN OAM3004とを含む。ネットワークスライス3003への無線アクセスを提供する複数のPLMN RAN3001が存在してもよい点に留意すべきである。
PLMN OAM3004は、PLMNネットワークスライス3003についての1つ以上の割当量、すなわち、PLMNネットワークスライス3003によって、ネットワークスライスによりサポートされる(或いは許容される)UEの最大数を記憶するPLMNデータベース3005(例えばストレージ又はメモリ)を有する。
任意選択で、割当量は、PLMNネットワークスライス3003についてのUEの数を制限するようにPLMN3012のオペレータに要求するサードパーティサービスプロバイダ3006による要求に基づいてもよい。
複数のPLMN UE3007が、PLMNネットワークスライス3003に既にアクセスしている(すなわち、PLMNネットワークスライス3003に登録されている)と仮定する。
NPN3011は、NPN RAN3013と、例えばNPN(コア)ネットワークスライス3015を含む5GC118に対応するNPN 5Gコアネットワーク(5GC)3014とを含む。NPNネットワークスライス3015への無線アクセスを提供する複数のNPN RAN3013が存在してもよい点に留意すべきである。
複数のNPN UE3018が、NPNネットワークスライス3015に既にアクセスしている(すなわち、NPNネットワークスライス3015に登録されている)と仮定する。
NPN3011は、NPNネットワークスライス3015を介したPLMNネットワークスライス3003へのアクセスをNPN UE3018に提供する。
3020において、例えば定期的に(例えば、イベントベースのサブスクリプション/通知)或いは要求によって(例えば、要求/応答手法を介して)、PLMN OAM3004は、関連する(ネットワークスライス)割当量情報及びPLMNネットワークスライス3003において登録された現在のUE数に関する情報をPLMN 5GC3002に、例えば図1のNWDAF117に対応する、例えばH-PLMN 5GC3002のPLMN NWDAF(Network Data Analytics Function)3028に提供する。PLMN OAM3004は、例えば、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって、この情報をPLMN NWDAF3028に提供してもよい。
3021において、更なるNPN UE3008がPLMNネットワークスライス3003を指定するRequested NSSAIによって登録要求を送信すると仮定する。
UEからの要求は、NPN3011のNPN AMF3031によって受信される。
3022において、N-AMF3031において利用可能なローカル設定及び/又はポリシーに基づいて、N-AMF3031は、NPN UE3008を登録する前に、スライス割当量に到達したか否かを検査する必要があると判断する。或いは、図23に記載のものと同様の手法が使用されてもよく、N-AMF3030は、ネットワークスライスについて登録されるべきUEを受け付ける前に、スライス割当量に到達したか否かの検査が行われるべきか否かを認識するために、UDMから情報を取得してもよい。
3023において、割当量に到達したか否かを検査するために、N-AMF2330は、Nnwdaf_AnalyticsInfo要求をPLMN NWDAF2328に送信し、これに対してPLMN NWDAF2328は、Nnwdaf_AnalyticsInfo応答で応答する。
この応答が割当量に到達したことを示す場合、3024において、PLMN AMF3029は、ネットワークスライス3003への登録の拒否によって3021の要求に応答する。例えば、登録受付(ネットワークスライス3003以外の1つ以上の許可されたネットワークスライスを示す)を送信してもよい。登録受付メッセージは、ネットワークスライス3003の拒否S-NSSAIの指示を含み、ネットワークスライス割当量に到達したことを示す拒否原因値を更に含んでもよく、バックオフ時間の指示を含んでもよい。許可されたネットワークスライスが存在しない場合、PLMN AMFは、UEに送信される登録受付において空のAllowed NSSAIを提供してもよく、その結果、UEはPLMNにおいて登録されるが、割当量に到達したか否かの検査の完了を待機するものとする。この場合、UEは、オペレータポリシーに応じて緊急サービスを除き、PLMNによって提供されるサービスを使用することを試みない。
図30は、N-AMF3031がPLMN NWDAF3028と直接通信できることを示しているが、他の代替案も可能である。例えば、N-AMF3031は、まず、NPN 5GC3014におけるNPN NWDAFと通信し、次いで、PLMN NWDAF3028と更に通信し、UEによって要求されたときにネットワークスライス割当量に到達したか否かの情報を取得してもよい。
さらに、各UE登録要求についてPLMN NWDAF3028から情報を要求する代わりに、NPN AMF3031は、PLMN NWDAF3028において(場合によってはNPN NWDAFを介して)「NWスライス割当量到達情報」イベントにサブスクライブしてもよい。或いは、このようなネットワークスライス割当量到達情報は、PLMN3012におけるOAM3004から生じてもよく、OAM3004は、情報をNPN AMF3031に直接送信してもよく、或いはNPNドメインも自身のOAMドメインを有する場合には、PLMN3012におけるOAM3004は、このようなネットワークスライス割当量到達情報をNPNドメインにおけるOAMに伝達してもよい。
図31は、PNI-NPN(Public Network Integrated NPN)シナリオにおいてネットワークスライス内のPDUセッションの最大数に関するネットワークスライス割当量を有する無線通信システムを示す。
無線通信システムは、NPN3111と、PLMN3112とを含む。図2の無線通信システム200と同様に、PLMN3112は、例えばRAN103に対応するPLMN RAN3101と、例えばネットワークスライス106、107のうち1つに対応する、例えばPLMN(コア)ネットワークスライス3103を含む5GC118に対応するPLMN 5Gコアネットワーク(5GC)3102と、例えばOAM116に対応するPLMN OAM3104とを含む。ネットワークスライス3103への無線アクセスを提供する複数のPLMN RAN3101が存在してもよい点に留意すべきである。
PLMN OAM3104は、PLMNネットワークスライス3103についての1つ以上の割当量、すなわち、PLMNネットワークスライス3103によって、ネットワークスライスによりサポートされる(或いは許容される)PDUセッションの最大数を記憶するPLMNデータベース3105(例えばストレージ又はメモリ)を有する。
任意選択で、割当量は、PLMNネットワークスライス3103についてのPDUセッションの数を制限するようにPLMN3112のオペレータに要求するサードパーティサービスプロバイダ3106による要求に基づいてもよい。
複数のPLMN UE3107が、PLMNネットワークスライス3103によってPDUセッションを既に有していると仮定する。
NPN3111は、NPN RAN3113と、例えばNPN(コア)ネットワークスライス3115を含む5GC118に対応するNPN 5Gコアネットワーク(5GC)3114とを含む。NPNネットワークスライス3115への無線アクセスを提供する複数のNPN RAN3113が存在してもよい点に留意すべきである。
複数のNPN UE3118が、NPNネットワークスライス3115にアクセスしている(すなわち、NPNネットワークスライス3115によってPDUセッションを有する)と仮定する。
NPN3111は、NPNネットワークスライス3115を介したPLMNネットワークスライス3103へのアクセスをNPN UE3118に提供する。
3120において、例えば定期的に(例えば、イベントベースのサブスクリプション/通知)或いは要求によって(例えば、要求/応答手法を介して)、PLMN OAM3104は、関連する(ネットワークスライス)割当量情報及びPLMNネットワークスライス3103の現在のPDUセッション数に関する情報をPLMN 5GC3102に、例えば図1のNWDAF117に対応する、例えばH-PLMN 5GC3102のPLMN NWDAF(Network Data Analytics Function)3128に提供する。PLMN OAM3104は、例えば、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって、この情報をPLMN NWDAF3128に提供してもよい。
3121において、PLMNネットワークスライス3103の現在のPDUセッション数がネットワークスライス割当量に到達した場合、PLMN NWDAF3128は、ネットワークスライス割当量に到達したことを認識させるように、他のH-PLMN 5GCネットワーク機能に通知する。これは、その目的のために新たに導入されたIE(information element)によって実行されてもよい。例えば、PLMN NWDAF3128は、この方式でPLMN SMF3130に通知してもよい。
3122において、更なるNPN UE3108がPLMNネットワークスライス3103を指定するRequested NSSAIによってPDUセッション要求を送信すると仮定する。
UEからの要求は、NPN3111のNPN AMF3131によって受信され、NPN AMF3131は、N-SMF3132を介してPLMN SMF3130転送する。
割当量に到達した場合、3123において、PLMN SMF3130は、ネットワークスライス3103へのPDUセッションの拒否によって3122の要求に応答する。例えば、ネットワークスライス割当量に到達したことを示す拒否原因値を含み、バックオフ時間の指示を含んでもよいPDUセッション拒否を送信してもよい。
図31は、PLMN SMF3130が「NWスライス割当量到達」をPLMN NWDAF3128から通知されることを示しているが、NPN AMF3131又はNPN SMF3132は、「NWスライス割当量到達」情報をサブスクライブする場合、P-NWDAF3128からこのような情報を通知されることも可能である。その場合、NPNドメイン(NPN NWDAF)には、このような情報をNPN AMF3131又はNPN SMF3132に転送し得るNWDAFが存在してもよい。
或いは、P-NWDAF3128から通知を受ける代わりに、PLMN SMF3130がP-NWDAF3128から「NWスライス割当量到達」情報のこのような指示を受信していない場合、PLMN SMF3130はまた、割当量に到達したか否かを検査するために、要求をPLMN NWDAF3128に送信してもよい。他の選択肢は、PLMN SMF3130が何らかの方法でPLMN3112におけるPCFと通信し、このPDUセッション確立要求が受け付けられるべきか否かを判断してもよいことである。これはまた、複数のPDUセッション確立要求が同じネットワークスライスについて複数のUEによって同時に送信される場合の競合状態の場合にも役立ち得る。
競合問題は、図11を参照して説明したように、非ローミングの場合と同様にローミングの場合及びNPNの場合においても対処され得る点に留意すべきである。
図32は、PLMN/NPNドメイン3208、3209の間のNWDAF3205、NEF(Network Exposure Function)3206及び他のネットワーク機能3207を有する5GSの可能な設定3201、3202、3203、3204を示す。
これは、NWDAFを有するネットワークアーキテクチャがPLMNの間又はNPNドメインの間で異なるように設定される場合、「NWスライス割当量到達情報」を取得する可能性を生じさせる。
要約すると、様々な実施形態によれば、図33に示すような通信ネットワークが提供される。
図33は、一実施形態による通信ネットワーク構成3300を示す。
通信ネットワーク構成3300は、通信ネットワーク3301の1つ以上のネットワークスライス3302を含む。
通信ネットワーク構成3300は、割当量監視コンポーネント3303と、管理コンポーネント3304とを更に含む。
割当量監視コンポーネント3303は、ネットワークスライスにおいて登録される移動端末の最大数及び/又はネットワークスライスにおいて(或いはネットワークスライスによって)提供されるセッションの最大数を制限する割当量に到達したか否かを検出するように構成され、割当量に到達した場合に管理コンポーネントに通知するように構成される。
管理コンポーネント3304は、割当量に到達した場合にネットワークスライスへの登録又はネットワークスライスにおける(或いはネットワークスライスによる)セッションの確立のための移動端末の要求を拒否するように構成される。
様々な実施形態によれば、言い換えると、通信ネットワークは、割当量監視コンポーネント及び管理コンポーネントを含む制御構成を含む。割当量監視コンポーネントは、検出コンポーネントとしても見なされてもよく、ネットワークスライスの割当量(登録端末の数及び/又は確立されたセッションの数に関する)が制限に到達したか否かを検査する。到達した場合、例えばネットワークスライスのそれぞれの種類の要求を処理することを担うコンポーネントである管理コンポーネントに通知する。この通知は直接的なものでもよいが、他のコンポーネントを介して実行されてもよい。例えば、OAMは、NWDAF及び/又はPCFを介してAMFに通知してもよく、NWDAFは、PCFを介してAMFに通知してもよい。通知(割当量監視コンポーネントによる指示でもよい)に応じて、管理コンポーネントは要求を拒否する。
言い換えると、制御構成は、割当量を実現するように構成される。したがって、これはまた、割当量実現構成と見なされてもよい。
ネットワークスライスは、移動無線通信ネットワークのCN部、RAN部、又はCN部とRAN部との双方をカバーしてもよい点に留意すべきである。特に、これは、ネットワークスライスがコアネットワークスライスでもよく、或いはRANネットワークスライスでもよく、或いはコアネットワークコンポーネント及びRANネットワークコンポーネントの双方を含むネットワークスライスでもよいことを意味する。
様々な実施形態によれば、例えば5GC/RANにおいて、例えば通信ネットワーク機能に対して、ネットワークスライス関連の割当量情報を通知及び/又は更新するためのメカニズムが導入される。これはまた、PLMNの間(例えば、H-PLMNとV-PLMNとの間)及びPLMNとNPNとの間で実行されてもよい。次いで、登録又はセッション確立のための移動端末、例えばUEの要求は、ネットワークスライス割当量に基づいて拒否されてもよい。これは、例えば、ローミング中のUE、すなわち、V-PLMNにおいて登録又はPDUセッションを要求するUEでもよい。これは、オペレータが、ネットワークスライス関連の割当量(例えば、PLMNの間であってもサービスレベル合意に基づいてもよい)を実現することを可能にする。ローミングの場合、ネットワークスライス割当量は、H-PLMN(例えば、H-PLMNオペレータ)によって指定されてもよく、或いはH-PLMN及びV-PLMN(例えば、H-PLMNオペレータ及びV-PLMNオペレータ)によって合意されてもよい。例えば、サードパーティが、例えば通信ネットワークのオペレータのOAMから、ネットワークスライス関連の割当量の定義又は更新を要求することが許可されてもよい。
言い換えると、図33の手法は、例えば、ネットワークスライス内のUEの最大数及び/又は(例えば、PDU)セッションの最大数がネットワークスライス割当量内に保持されることを確保にするために、ネットワークスライス関連の割当量処理を実現するための5GSのためのメカニズムを提供する。
図33の通信ネットワーク構成3300は、全体の無線通信ネットワークの一部、例えば、5G無線通信ネットワークを少なくとも示してもよい点に留意すべきである。例えば、割当量実現に関与する部分、すなわち、割当量監視コンポーネント及び管理コンポーネントを含み、少なくとも1つのネットワークスライスを含む制御構成のみを示してもよい。これは、通信ネットワーク構成3300が無線通信ネットワークのコンポーネントの一部(特に、1つ以上のコアネットワークコンポーネント)を示し、無線アクセスネットワーク等のような完全な無線通信ネットワークを必ずしも含まないことを意味する。
割当量監視コンポーネントは、データ取得コンポーネント、すなわち、UEの数及び/又はPDUセッションの数に関してネットワークスライスの現在の状態の情報を収集するように構成されたネットワークコンポーネントに結合されてもよく、或いは、これを含んでもよい。
割当量監視コンポーネントは、管理コンポーネントによって送信された要求に応じて、管理コンポーネントに通知するように構成されてもよい。割当量に到達した場合、割当量監視コンポーネントはこの応答を送信してもよい。
通信ネットワーク構成は、どのネットワークスライスが、移動端末の要求を受け付ける前に割当量到達の検査を受けるかを指定するように構成されたユーザ加入コンポーネントを含んでもよい。ユーザ加入コンポーネントは、複数のネットワークスライスのそれぞれについて、ネットワークスライスにおける登録(登録移動端末の最大数に関する割当量の場合)又はセッション確立(セッションの最大数に関する割当量の場合)のための移動端末からの要求の場合に、それぞれの割当量(すなわち、ネットワークスライスについて定義された割当量)が検査されるべきか否かを記憶してもよい。
5GコアネットワークNF(network function)は、どのネットワークスライスがネットワークスライス割当量に到達したか否かの検査を受けるかをS-NSSAIによって通知されてもよい。
ローミングの場合、通信ネットワーク構成は、複数のネットワークプロバイダ又はオペレータ、例えば、第1のプロバイダ及び第2のプロバイダに属する複数の通信ネットワークを含んでもよい。割当量監視コンポーネントは、第1のネットワークプロバイダの第1の通信ネットワークに位置してもよい。管理コンポーネントは、第1の通信ネットワーク又は第2のネットワークプロバイダの第2の通信ネットワークに位置してもよい。
管理コンポーネントは、ネットワークスライス割当量検査が保留中である間に、ネットワークへの登録のための移動端末の要求を拒否するように構成されてもよい。
ネットワークスライスは、複数のインスタンスを有するように構成されてもよく、ネットワークスライス割当量は、各ネットワークスライスインスタンス(例えば、非ローミングUEの最大数を有する1つのインスタンスと、ローミングUEの最大数を有する他のインスタンス)について制限されてもよい。
通信ネットワークは、例えば、図34に示すような方法を実行する。
図34は、一実施形態に従って登録及び/又はセッション要求を処理するための方法を示すフロー図3400を示す。
3401において、ネットワークスライスにおいて登録される移動端末の最大数及び/又はネットワークスライスにおいて提供されるセッションの最大数を制限する割当量に到達したか否かが検出される。
3402において、割当量に到達した場合に管理コンポーネントに通知される。
3403において、管理コンポーネントは、割当量に到達した場合にネットワークスライスへの登録又はネットワークスライスにおけるセッションの確立のための移動端末の要求を拒否する。
通信ネットワーク構成のコンポーネント(例えば、割当量監視コンポーネント及び管理コンポーネント)及び通信ネットワークの更なるコンポーネントは、例えば、1つ以上の回路によって実装されてもよい。「回路」は、メモリ、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせに記憶された特別目的回路又はプロセッサ実行ソフトウェアでもよいいずれかの種類の論理実装エンティティとして理解されてもよい。したがって、「回路」は、配線論理回路、又はプログラム可能プロセッサ、例えばマイクロプロセッサのようなプログラム可能論理回路でもよい。「回路」は、プロセッサ実行ソフトウェア、例えばいずれかの種類のコンピュータプログラムでもよい。上記のそれぞれの機能のいずれかの種類の実装も、「回路」として理解されてもよい。
更なる実施形態によれば、通信ネットワークがネットワークスライス関連の割当量管理を実行するための方法及び構成が提供される。一実施形態によれば、ネットワークスライスは、無線アクセスネットワーク(RAN)部と、コアネットワーク(CN)のコアネットワーク部とから構成され、コアネットワーク部は、1つ以上のネットワークエンティティを含む。運用及び管理コンポーネント(OAM)がネットワークスライスに提供される。当該方法及び配置において、UEはネットワークスライスへのアクセスを要求するか、或いはネットワークスライスへのPDUセッションを設定することを要求する。OAMコンポーネント又はコアネットワークは、ネットワークスライスに関連する割当量管理を実行し、割当量管理は、ネットワークスライス割当量(例えば、UEの最大数、PDUセッションの最大数等を含む)でネットワークスライスを構成すること、(例えば、コアCN又はRAN内の1つ以上のネットワークエンティティによって)ネットワークスライス割当量に到達したときのイベントをサブスクライブすること、ネットワークスライス割当量に到達した場合、イベントにサブスクライブしているネットワークエンティティにイベントを通知すること、ネットワークスライス割当量に到達したという指示と、バックオフタイマが実行中にUEが要求を再び送信するのを禁止するためのバックオフタイマとによって、ネットワークスライスへのアクセス又はネットワークスライス内のPDUセッションの確立のためのUE要求をそれぞれ拒否することを含む。
特定の態様が記載されているが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の態様の真意及び範囲から逸脱することなく、形式及び詳細における様々な変更が行われてもよいことが、当業者によって理解されるべきである。したがって、その範囲は添付の特許請求の範囲によって示されており、したがって、特許請求の範囲の均等の意味及び範囲内に入る全ての変更が包含されることが意図される。