JP7285223B2 - シミュレーション装置、シミュレーション方法、及びプログラム - Google Patents

シミュレーション装置、シミュレーション方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、流体の流れを解析するシミュレーション装置、シミュレーション方法、及びプログラムに関する。
壁面に接している流体の流れを、分子動力学法を用いて解析する手法が下記の非特許文献1に開示されている。壁面と接する位置(壁面境界)において流体の平均速度がゼロであることが妥当であることが実験から分かっている。非特許文献1に開示された手法では、壁面境界にミラー境界条件を適用し、壁面での流体の接線方向の平均速度がゼロになるように粒子の速度をリセットしている。
T. Ishiwata, T. Murakami, S. Yukawa and N. Ito, "Particle Dynamics Simulations of the Navier-Stokes Flow with Hard Disks", International Journal of Modern Physics C, Vol. 15, No.10 (2004), pp.1413-1424
流体を高分子とし、非特許文献1に記載されているミラー境界条件を適用して流体の流れを解析したところ、壁面境界で粒子の滑りが観測され、流速がゼロにならないことが判明した。なお、高分子の粒子の解析には、クレマーグレストモデル(Kremer-Grestモデル)を用いた。
本発明の目的は、高分子からなる流体等の解析においても、壁面での流速がほぼゼロになり、実際の流速の分布を反映した解析を行うことが可能なシミュレーション装置、シミュレーション方法、及びプログラムを提供することである。
本発明の一観点によると、
壁面に接触する流体を複数の流体粒子で表した解析モデルにおいて、前記複数の流体粒子の挙動を解析するシミュレーション装置であって、
前記壁面の形状を定義する情報、前記複数の流体粒子が前記壁面から受ける相互作用ポテンシャルを定義する情報、及び前記流体の物性値を含むシミュレーション条件が入力される入力部と、
前記入力部に入力されたシミュレーション条件を取得し、取得された情報に基づいて前記複数の流体粒子について運動方程式を解いて前記複数の流体粒子の位置を時間発展させる処理部と
を有し、
前記処理部は、
前記複数の流体粒子のうち前記壁面までの距離が近接判定閾値以下になった流体粒子を壁面近接粒子として検出し、
前記壁面近接粒子と相互作用を及ぼし合う位置に複数の仮想粒子を発生させ、前記複数の仮想粒子の位置は固定し、前記壁面近接粒子と前記複数の仮想粒子との間に、前記壁面に対して平行な方向への前記壁面近接粒子の移動を妨げる相互作用ポテンシャルを作用させて、前記壁面近接粒子について運動方程式を解くシミュレーション装置が提供される。
本発明の他の観点によると、
壁面に接触する流体を複数の流体粒子で表した解析モデルにおいて、前記複数の流体粒子の挙動を解析するシミュレーション方法であって、
前記壁面の形状を定義する情報、前記複数の流体粒子が前記壁面から受ける相互作用ポテンシャルを定義する情報、及び前記流体の物性値を含むシミュレーション条件を取得し、
取得された情報に基づいて前記複数の流体粒子について運動方程式を解いて前記複数の流体粒子の挙動を解析し、
解析中に、前記複数の流体粒子のうち前記壁面までの距離が近接判定閾値以下になった流体粒子を壁面近接粒子として検出し、
検出された前記壁面近接粒子と相互作用を及ぼし合う位置に複数の仮想粒子を発生させ、前記複数の仮想粒子の位置は固定し、前記壁面近接粒子と前記複数の仮想粒子の間に、前記壁面近接粒子の前記壁面に対して平行な方向への移動を妨げる相互作用ポテンシャルを作用させて、前記壁面近接粒子について運動方程式を解くシミュレーション方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によると、
壁面に接触する流体を複数の流体粒子で表した解析モデルにおいて、前記複数の流体粒子の挙動を解析するシミュレーションをコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記壁面の形状を定義する情報、前記複数の流体粒子が前記壁面から受ける相互作用ポテンシャルを定義する情報、及び前記流体の物性値を含むシミュレーション条件を取得する機能と、
取得された情報に基づいて前記複数の流体粒子について運動方程式を解いて前記複数の流体粒子の挙動を解析する機能と、
解析中に、前記複数の流体粒子のうち前記壁面までの距離が近接判定閾値以下になった流体粒子を壁面近接粒子として検出する機能と、
検出された前記壁面近接粒子と相互作用を及ぼし合う位置に複数の仮想粒子を発生させ、前記複数の仮想粒子の位置は固定し、前記壁面近接粒子と前記複数の仮想粒子の間に、前記壁面近接粒子の前記壁面に対して平行な方向への移動を妨げる相互作用ポテンシャルを作用させて、前記壁面近接粒子について運動方程式を解く機能と
をコンピュータに実現させるプログラムが提供される。
高分子からなる流体等の解析においても、壁面での流速がほぼゼロになり、実際の流速の分布を反映した解析を行うことが可能である。
図1は、流体が流れる円管の中心軸を含む断面図である。 図2は、実施例によるシミュレーション装置のブロック図である。 図3Aは、実施例によるシミュレーション装置で行うシミュレーションの解析モデルの一例を示す図であり、図3Bは、流体粒子の間で作用する相互作用ポテンシャルφ(r)の一例を示すグラフであり、図3Cは、壁面が流体粒子に及ぼす相互作用ポテンシャルφ(r)の一例を示すグラフである。 図4は、本実施例によるシミュレーション方法のフローチャートである。 図5は、符号付距離関数を説明するための模式図である。 図6は、ステップS4(図4)の詳細な処理を示すフローチャートである。 図7は、壁面と流体粒子との位置関係を示す模式図である。 図8Aは、壁面近接粒子から壁面下した垂線に対して平行な方向から見たときの壁面近接粒子及び複数の仮想粒子の位置関係を示す図であり、図8Bは、壁面近接粒子から壁面に下した垂線に対して垂直な方向から見たときの壁面近接粒子及び複数の仮想粒子の位置関係を示す図であり、図8Cは、相互作用ポテンシャルφを示すグラフである。 図9は、べき乗則流体の流れをシミュレーションしたときのシミュレーション結果を示すグラフである。
実施例について説明する前に、高分子からなる流体の円管内における流速分布について説明する。
図1は、流体が流れる円管10の中心軸を含む断面図である。円管10の中心軸に平行な方向をz軸方向とし、中心軸からの距離をrで表す。円管10の内側の半径をRで表す。高分子材料においては、粘度とひずみ速度との関係がべき乗則に従うことが知られている。べき乗則流体のせん断応力をτ、粘性係数をη、ひずみ速度をγドットで表すと、以下の式が成り立つ。
Figure 0007285223000001
ここで、式(1)の右辺の
Figure 0007285223000002
は、みかけの粘度となる。nは定数である。ニュートン流体においてはnが1であり、高分子の流体においては、通常、nが1以下である。
円管内の流速分布には理論解が存在し、速度v(r)は以下の式で表される。
Figure 0007285223000003
ここで、ρは流体の密度、gは重力加速度であり、ρgは体積力を表す。速度v(r)は、円管の中心(r=0)で最大となり、円管の壁面(r=R)でゼロになる。
ニュートン流体の流れを、分子動力学法を用いてシミュレーションする際に、壁面境界にミラー境界条件を適用し、壁面での流体のz軸方向の速度がゼロになるように粒子の速度をリセットする処理を行うと、シミュレーションによって得られた速度分布は、壁面においてほぼゼロになる。ところが、式(1)の定数nが1以下のべき乗則流体の速度分布をシミュレーションによって求めると、壁面における速度がゼロにならないことが判明した。以下に説明する実施例では、高分子等のべき乗則流体のシミュレーションにおいても、壁面における粒子の速度がほぼゼロになる。
次に、図2~図8Cを参照して、実施例によるシミュレーション装置及びシミュレーション方法について説明する。
図2は、実施例によるシミュレーション装置のブロック図である。実施例によるシミュレーション装置は、入力部30、処理部31、出力部32、及び記憶部33を含む。入力部30から処理部31にシミュレーション条件等が入力される。さらに、オペレータから入力部30に各種指令(コマンド)等が入力される。入力部30は、例えば通信装置、リムーバブルメディア読取装置、キーボード等で構成される。
処理部31は、入力されたシミュレーション条件及び指令に基づいて分子動力学法またはくりこみ群分子動力学法(以下、単に分子動力学法という。)を用いたシミュレーションを行う。さらに、シミュレーション結果を出力部32に出力する。シミュレーション結果には、シミュレーション対象物である粒子系の粒子の状態、粒子系の物理量の時間的変化等を表す情報が含まれる。処理部31は、例えばコンピュータの中央処理ユニット(CPU)を含む。分子動力学法によるシミュレーションをコンピュータに実行させるためのプログラムが、記憶部33に記憶されている。出力部32は、通信装置、リムーバブルメディア書込み装置、ディスプレイ等を含む。
図3Aは、実施例によるシミュレーション装置で行うシミュレーションの解析モデルの一例を示す図である。円管10の内側の壁面11に接触する高分子材料からなる流体が、円管10内を流れる。流体は、複数の流体粒子21の集合体として表される。いくつかの流体粒子21が結合して1つの高分子20を構成している。流体は、複数の高分子20を含む。流体粒子21は、高分子20を構成するモノマーに相当する。
図3Aに示した解析モデルにおいて、高分子20からなる粒子系の挙動を、分子動力学法により解析する。このとき、流体粒子21の各々には、流体粒子21同士の相互作用による力、流体粒子21と壁面11との相互作用による力、及び外部から与えられる体積力が作用する。円管10の軸方向に関して両端の端面においては、周期境界条件を適用する。
次に、流体粒子21同士の相互作用について説明する。
流体粒子21同士の相互作用ポテンシャルφ(r)として、任意の流体粒子21の間においては、
Figure 0007285223000004
が適用される。ここで、rは、流体粒子21からの距離を表す。
ポテンシャルUF0(r)は、基本的に下記の式で表される。
Figure 0007285223000005
ここで、fは無次元化された関数を表し、ε及びσは、流体粒子21を特徴づけるフィッティングパラメータである。フィッティングパラメータεはエネルギの次元を持ち、相互作用係数と呼ばれる。フィッティングパラメータσは距離の次元を持ち、粒子の大きさに依存する。ポテンシャルUF0(r)として、例えばレナードジョーンズ型ポテンシャルを適用することができる。なお、その他に、モース型ポテンシャルを適用することも可能である。
図3Bは、流体粒子21の間で作用する相互作用ポテンシャルφ(r)の一例を示すグラフである。流体粒子21の近傍において距離rが大きくなるにしたがってポテンシャルが低下し、流体粒子21からの距離rがrの位置でポテンシャルが最小値を示す。流体粒子21からの距離rがrより遠い範囲では、距離rが大きくなるにしたがってポテンシャルが徐々に大きくなり、0に漸近する。
同一の高分子20内の相互に隣接する流体粒子21の間においては、ポテンシャルUF0(r)に有限伸長非線形弾性ポテンシャルUch(r:ε,σ)が追加されて
Figure 0007285223000006
が適用される。有限伸長非線形弾性ポテンシャルUch(r:ε,σ)は、ポテンシャルUF0(r)を定義するフィッティングパラメータε及びσに依存するパラメータを含む。
次に、流体粒子21と壁面11との間の相互作用について説明する。
流体粒子21が壁面11から受ける相互作用ポテンシャルφ(r)として、
Figure 0007285223000007
を適用する。
ポテンシャルUW0(r)は、ポテンシャルUF0(r)と同様に、基本的に下記の式で表される。
Figure 0007285223000008
ここで、fは無次元化された関数を表し、ε及びσは、壁面11を特徴づけるフィッティングパラメータである。ポテンシャルUW0(r)として、例えばレナードジョーンズ型ポテンシャルを適用することができる。なお、その他に、壁面11に近づくにしたがって流体粒子21に加わる斥力が大きくなるようなポテンシャル、例えばモース型ポテンシャル等を適用することも可能である。
図3Cは、壁面11が流体粒子21に及ぼす相互作用ポテンシャルφ(r)の一例を示すグラフである。相互作用ポテンシャルφ(r)の形状は、相互作用ポテンシャルφ(r)の形状と類似している。本実施例では、相互作用ポテンシャルφ(r)と、相互作用ポテンシャルφ(r)とを同一としている。すなわち、式(8)のフィッティングパラメータε及びσが、それぞれ式(5)のフィッティングパラメータε及びσに等しい。なお、式(8)のフィッティングパラメータε及びσを、それぞれ式(5)のフィッティングパラメータε及びσに等しくする必要はない。フィッティングパラメータε及びσが異なる種々の条件でシミュレーションを行い、現実の流速分布を最もよく反映している条件を、フィッティングパラメータε及びσの値として採用してもよい。
図4は、本実施例によるシミュレーション方法のフローチャートである。図4に示した各処理は、処理部31(図2)が記憶部33(図2)に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
まず、シミュレーション対象の円管10の壁面11(図3A)の形状、流体粒子21を定義する情報(例えば流体の物性値)、初期条件、その他のシミュレーション条件を決定する。これらの情報を入力部30に入力する。処理部31は、入力部30から、シミュレーション対象の円管10の壁面11の形状を定義する形状定義データ、流体粒子21を定義する情報、初期条件、及びその他の必要なシミュレーション条件を取得する(ステップS1)。
流体粒子21を定義する情報には、例えば、式(5)のフィッティングパラメータε及びσの値、式(6)の有限伸長非線形弾性ポテンシャルUch(r:ε,σ)を定義する情報、粒子の質量等が含まれる。本実施例においては、式(8)のフィッティングパラメータε及びσの値は、式(5)のフィッティングパラメータε及びσの値と同一とする。
初期条件には、流体粒子21の位置や速度の初期値を定義する情報が含まれる。その他のシミュレーション条件には、流体に作用する体積力を規定するための流体の密度や重力に関する情報、流体の粘性係数に関する情報等が含まれる。
次に、壁面11の形状に基づいて、符号付距離関数(SDF)を生成する(ステップS2)。図5を参照して、符号付距離関数について説明する。
図5は、符号付距離関数を説明するための模式図である。流体の流路を含む空間を三次元直交格子で分割する。複数の格子点GPの各々について、格子点GPから壁面11に下した垂線PLの長さr(すなわち格子点GPから壁面11までの距離)を、格子点GPの各々に対応させる。壁面11より内側の格子点GPに対しては正の距離を対応付け、外側の格子点GPに対しては負の距離を対応付ける。図5では、空間を二次元で表しているが、実際には三次元の空間内の各格子点GPに、壁面11までの符号付の距離が対応付けられる。空間内の各位置に、壁面11までの符号付の距離を対応付けた情報は、符号付距離関数といわれる。
符号付距離関数を用い、必要に応じて補間演算を行うことにより、空間内の任意の点について、壁面11までの距離、及び壁面11に下した垂線の方向を求めることができる。任意の点について、壁面11までの距離と垂線の方向とがわかれば、壁面11から受ける相互作用ポテンシャルに基づいて、流体粒子21が壁面11から受ける力を計算することができる。
図4のステップS2において符号付距離関数を生成した後、円管10(図3A)の壁面11の内側の空間に、複数の高分子20を構成する複数の流体粒子21を配置する(ステップS3)。複数の流体粒子21を配置した後、流体粒子21ごとに、流体粒子21に作用する相互作用ポテンシャルに基づいて運動方程式を解くことにより、流体粒子21の位置を時間発展させる(ステップS4)。ステップS4の詳細な処理については、後に図6~図8Cを参照して説明する。解析終了条件を満たすまで、流体粒子21の位置を時間発展させる処理を繰り返す(ステップS5)。例えば、流れ場が定常状態に達したら、解析終了条件が満たされたと判定する。解析が終了すると、解析結果を出力部32に出力する(ステップS6)。出力される情報には、例えば流体粒子21の速度分布を表す情報等が含まれる。
図6は、ステップS4(図4)の詳細な処理を示すフローチャートである。図6のステップS411からステップS419までの処理を、全ての流体粒子21のそれぞれについて実行する(ステップS420)。
まず、着目する流体粒子21が壁面11に近接しているか否かを判定する(ステップS411)。
図7を参照して、ステップS411の処理について説明する。
図7は、壁面11と流体粒子21との位置関係を示す模式図である。流体粒子21から壁面11までの距離が近接判定閾値L1以下である場合、その流体粒子21は壁面11に近接していると判定する。本明細書において、壁面11までの近接判定閾値L1以下の流体粒子21を「壁面近接粒子」ということとする。
近接判定閾値L1として、例えば、式(7)及び図3Cに示した壁面11と流体粒子21との相互作用ポテンシャルφが最小となるときの距離rを採用する。これは、流体粒子21が壁面11から斥力を受け始めたら、その流体粒子21を壁面近接粒子21Aとして取り扱うことを意味する。物理的には、判定対象の流体粒子21と壁面11との間に他の流体粒子21が存在しない場合、その流体粒子21を壁面近接粒子21Aとして取り扱うことに相当する。
着目する流体粒子21が壁面近接粒子であるとき、着目する流体粒子21の位置を時間発展させる前(直近のタイムステップ実行前)においても、着目する流体粒子21が壁面11に近接していたか否かを判定する(ステップS412)。時間発展前には、着目する流体粒子21が壁面11に近接していなかった場合、すなわち、直近のタイムステップにおける流体粒子21の移動により、壁面11に近接していない位置から近接した位置に移動した場合には、着目する流体粒子21の近傍に複数の仮想粒子を配置する(ステップS415)。
図8A~図8Cを参照して、仮想粒子を配置する処理について説明する。
図8Aは、壁面近接粒子21Aから壁面11下した垂線に対して平行な方向から見たときの壁面近接粒子21A及び複数の仮想粒子25の位置関係を示す図である。図8Bは、壁面近接粒子21Aから壁面11に下した垂線26に対して垂直な方向から見たときの壁面近接粒子21A及び複数の仮想粒子25の位置関係を示す図である。
例えば、壁面近接粒子21Aから壁面11に下した垂線26に対して直交し、壁面近接粒子21Aを通過する仮想的な平面27の上に、3個の仮想粒子25を配置する。3個の仮想粒子25は、それぞれ壁面近接粒子21Aの位置を重心とする正三角形の3つの頂点の位置に配置する。仮想的な平面27の面内の回転方向に関する正三角形の姿勢はランダムとする。
次に、仮想粒子25が壁面近接粒子21Aに及ぼす相互作用ポテンシャルφについて説明する。相互作用ポテンシャルφを、以下のように定義する。
Figure 0007285223000009
ここで、rは壁面近接粒子21Aと仮想粒子25との距離、ε、σはフィッティングパラメータである。式(9)の1行目の式の右辺の定数0.25をゼロに置き換えると、相互作用ポテンシャルφはレナードジョーンズ型のポテンシャルになる。
図8Cは、相互作用ポテンシャルφを示すグラフである。壁面近接粒子21Aと仮想粒子25との距離rがLrm未満のとき、壁面近接粒子21Aが仮想粒子25から斥力を受ける。距離rがLrm以上のとき、壁面近接粒子21Aは仮想粒子25から力を受けない。ここで、Lrmは、式(9)の21/6σに等しい。本明細書において、距離Lrmを「斥力発生最長距離」ということとする。
仮想粒子25(図8A)を配置するとき、仮想粒子25の各々と壁面近接粒子21Aとの距離は、斥力発生最長距離Lrmと等しくする。このとき、壁面近接粒子21Aの位置において、仮想粒子25による相互作用ポテンシャルφの大きさはゼロである。従って、仮想粒子25を配置する前後において系全体のエネルギは変化しない。
3個の仮想粒子25の位置を頂点とする正三角形の内部では、正三角形の重心位置において相互作用ポテンシャルφが最小になる。すなわち、壁面近接粒子21Aが正三角形の内部で移動すると、壁面近接粒子21Aを重心位置に押し戻そうとする力が壁面近接粒子21Aに作用する。言い換えると、3個の仮想粒子25による相互作用ポテンシャルφは、壁面近接粒子21Aの、壁面11に対して平行な方向への移動を妨げる方向に作用する。なお、壁面近接粒子21Aが1タイムステップの時間発展によって正三角形の外側まで移動しないように、時間刻み幅を小さく設定することが好ましい。
相互作用ポテンシャルφとして、式(9)のポテンシャル以外のものを採用してもよい。例えば、流体粒子21から仮想粒子25までの距離が斥力発生最長距離Lrm未満のとき、流体粒子21に斥力が発生し、斥力発生最長距離Lrm以上のときには流体粒子21が仮想粒子25から力を受けないようなポテンシャルを採用してもよい。
図6のステップS415で仮想粒子25を配置した後、壁面近接粒子21Aに作用する力を計算する(ステップS416)。壁面近接粒子21Aには、仮想粒子25(図8A、図8B)からの相互作用ポテンシャルφ(図8C)、壁面からの相互作用ポテンシャルφ(図3C)、及び他の流体粒子21からの相互作用ポテンシャルφ(図3B)による力が作用する。その後、着目する流体粒子21について運動方程式を解き、その位置を時間発展させる(ステップS419)。
ステップS412において、時間発展前にも、着目する流体粒子21が壁面11に近接していたと判定された場合、着目する流体粒子21の近傍には、既に3個の仮想粒子25(図8A、図8B)が配置されている。この仮想粒子25の位置を固定した条件の下で、着目する流体粒子21に作用する力を計算する(ステップS416)。その後、着目する流体粒子21について運動方程式を解き、その位置を時間発展させる(ステップS419)。
ステップS411において、着目する流体粒子21が壁面11に近接していないと判定された場合、着目する流体粒子21に仮想粒子25が対応付けられているか否かを判定する(ステップS413)。着目する流体粒子21が、仮想粒子25に対応付けられていない場合、相互作用ポテンシャルφ(図3C)及びφに(図3B)基づいて、流体粒子21に作用する力を計算する(ステップS418)。その後、着目する流体粒子21について運動方程式を解き、その位置を時間発展させる(ステップS419)。
ステップS413において、着目する流体粒子21に対して仮想粒子25が対応付けられていると判定された場合、着目する流体粒子21が仮想粒子除去条件を満たしているか否かを判定する(ステップS414)。
図8Bを参照して、仮想粒子除去条件について説明する。着目する流体粒子21に対応する3個の仮想粒子25が配置されている仮想的な平面27から、着目する流体粒子21までの距離rが、斥力発生最長距離Lrm(図8C)以上である場合、着目する流体粒子21は仮想粒子除去条件を満たしていると判定する。すなわち、仮想粒子除去条件が満たされる場合は、着目する流体粒子21に、いずれの仮想粒子25からも力が作用しない。なお、流体粒子21と3個の仮想粒子25との距離の最小値が斥力発生最長距離Lrm以上のとき、仮想粒子除去条件が満たされると判定するようにしてもよい。
ステップS414で仮想粒子除去条件が満たされていると判定された場合には、着目する流体粒子21に対応付けられている仮想粒子25(図8A、図8B)を除去する(ステップS417)。仮想粒子25を除去した状態で、着目する流体粒子21に作用する力を計算する(ステップS418)。その後、着目する流体粒子21について運動方程式を解き、その位置を時間発展させる(ステップS419)。
ステップS414で仮想粒子除去条件が満たされていないと判定された場合には、仮想粒子25(図8A、図8B)が配置されている条件の下で、着目する流体粒子21に作用する力を計算する(ステップS416)。その後、着目する流体粒子21について運動方程式を解き、その位置を時間発展させる(ステップS419)。
次に、上記実施例の優れた効果について説明する。
上記実施例では、壁面11に近接した壁面近接粒子21A(図8A、図8B)に対して複数の仮想粒子25を配置し、仮想粒子25が壁面近接粒子21Aに対して、壁面11に平行な方向への移動を抑制する力を与えている。このため、解析モデルにおいて、壁面11の近傍において流体の滑りなしの状態を再現することができる。
また、上記実施例では、壁面11の形状に基づいて符号付距離関数を生成している。解析中に符号付距離関数を用いることにより、流体粒子21から壁面11までの距離や、流体粒子21から壁面11に下した垂線26(図8B)の方向を容易に求めることができる。
次に図9を参照して、上記実施例の優れた効果を確認するために行ったシミュレーション結果について説明する。シミュレーションにおいて、円管10の壁面11(図3A)を、半径20mm、長さ80mmの円筒とした。長さ方向の両端面には周期境界条件を適用した。また、流体粒子21に円管10の軸方向の体積力を加え、平均流速が2m/sになるまで解析を行った。高分子20の挙動の解析には、クレマーグレストモデルを適用した。
図9は、べき乗則流体の流れをシミュレーションしたときのシミュレーション結果を示すグラフである。横軸は円管10の中心軸からの半径方向の距離を単位「mm」で表し、縦軸は流体粒子21の軸方向の速度を単位「m/s」で表す。図9に示したグラフにおいて、丸記号は実施例によるシミュレーション方法を用いて解析した結果を示し、ひし形記号は、比較例によるシミュレーション方法を用いて解析した結果を示し、実線は理論解を示す。
次に、比較例によるシミュレーション方法について簡単に説明する。比較例では、円管10の壁面11に沿って複数の壁面粒子を配置し、壁面粒子と流体粒子との間で相互作用ポテンシャルを定義する。1層目の複数の壁面粒子を、壁面11に沿い、かつ流体粒子が壁面粒子の間をすり抜けることができる隙間を持たせて配置する。1層目の壁面粒子より深い位置に、1層目の壁面粒子の隙間を塞ぐように2層目の複数の壁面粒子を配置する。
流体粒子21が1層目の複数の壁面粒子の隙間に入り込むことにより、壁面11の近傍における流体の滑りなし状態が再現される。2層目の壁面粒子が1層目の壁面粒子の隙間を塞ぐことにより、流体粒子21が壁面11を貫通して円管10の外側まで流出してしまうことが防止される。
実施例によるシミュレーション方法で求めた流速の分布は、実線で示した理論解によく一致していることがわかる。このシミュレーションから、実施例によるシミュレーション方法は、壁面近傍における流体の滑りなし状態をよく再現していることが確認された。
また、比較例による方法でも、壁面近傍における流体の滑りなし状態がよく再現されている。ところが、比較例によるシミュレーション方法では、壁面11に沿う複数の壁面粒子を配置しなければならない。壁面粒子を配置するには、一般的に壁面11を三角メッシュで区切り、節点に1層目の壁面粒子を配置する。生成される三角メッシュの品質によっては、2層目の壁面粒子で1層目の壁面粒子の隙間を埋めることが困難な場合が生じ得る。特に、壁面11の幾何学的形状が複雑な場合に、三角メッシュの品質が低下しやすい。三角メッシュの品質が低下すると、1層目の壁面粒子の隙間を塞ぐように、2層目の壁面粒子を配置するためのアルゴリズムが複雑になる。
本実施例では、壁面11に沿う壁面粒子を配置する必要がないため、2層目の壁面粒子を配置するための複雑なアルゴリズムが不要である。
次に、上記実施例の変形例について説明する。
上記実施例では、壁面11(図3A)を円筒形状としているが、壁面11の形状は円筒形状に限らず、より複雑な形状の壁面についても、上記実施例を適用することが可能である。また、上記実施例では、壁面近接粒子21Aの近傍に3個の仮想粒子25(図8A)を配置したが、4個以上の仮想粒子25を配置してもよい。
上記実施例では、壁面11の形状を定義する符号付距離関数を利用して解析を行ったが、流体粒子21から壁面11までの距離や、流体粒子21から壁面11に下した垂線の方向を求めることができるその他の関数を用いて壁面11の形状を定義してもよい。
上記実施例の効果を確認するためのシミュレーションでは、複数の流体粒子21が高分子20を構成しているべき乗則流体について解析を行ったが、上記実施例は、ニュートン流体の解析に適用することも可能である。
各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 流体が流れる円管
11 壁面
20 高分子
21 流体粒子
21A 壁面近接粒子
25 仮想粒子
26 壁面近接粒子から壁面に下した垂線
27 仮想粒子が配置されている仮想的な平面
30 入力部
31 処理部
32 出力部
33 記憶部

Claims (9)

  1. 壁面に接触する流体を複数の流体粒子で表した解析モデルにおいて、前記複数の流体粒子の挙動を解析するシミュレーション装置であって、
    前記壁面の形状を定義する情報、前記複数の流体粒子が前記壁面から受ける相互作用ポテンシャルを定義する情報、及び前記流体の物性値を含むシミュレーション条件が入力される入力部と、
    前記入力部に入力されたシミュレーション条件を取得し、取得された情報に基づいて前記複数の流体粒子について運動方程式を解いて前記複数の流体粒子の位置を時間発展させる処理部と
    を有し、
    前記処理部は、
    前記複数の流体粒子のうち前記壁面までの距離が近接判定閾値以下になった流体粒子を壁面近接粒子として検出し、
    前記壁面近接粒子と相互作用を及ぼし合う位置に複数の仮想粒子を発生させ、前記複数の仮想粒子の位置は固定し、前記壁面近接粒子と前記複数の仮想粒子との間に、前記壁面に対して平行な方向への前記壁面近接粒子の移動を妨げる相互作用ポテンシャルを作用させて、前記壁面近接粒子について運動方程式を解くシミュレーション装置。
  2. 前記壁面近接粒子と前記複数の仮想粒子の各々との間に作用する相互作用ポテンシャルは、粒子間の距離が近づくにしたがって斥力が大きくなる形状を有する請求項1に記載のシミュレーション装置。
  3. 前記処理部は、前記壁面近接粒子が前記複数の仮想粒子の各々から力を受けない距離まで遠ざかると、前記壁面近接粒子に対して発生した前記複数の仮想粒子を除去する請求項1または2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記処理部は、前記複数の仮想粒子を発生させるときに、前記壁面近接粒子から前記壁面におろした垂線に対して直交する平面上であって、前記壁面近接粒子の位置を重心とする正三角形の頂点の位置にそれぞれ前記複数の仮想粒子を発生させる請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  5. 前記壁面近接粒子と前記複数の仮想粒子の各々との間に作用する相互作用ポテンシャルは、粒子間の距離が斥力発生最長距離以上のときは粒子に力を作用させず、粒子間の距離が前記斥力発生最長距離未満の時は粒子に斥力を作用させる請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  6. 前記処理部は、前記複数の仮想粒子を発生させるときに、前記壁面近接粒子からの距離が前記斥力発生最長距離の位置に前記複数の仮想粒子を発生させる請求項5に記載のシミュレーション装置。
  7. 前記処理部は、前記複数の流体粒子が配置される空間を直交格子で分割し、前記壁面の形状を定義する情報に基づいて、各格子点に、前記壁面からの距離を対応付けた符号付距離関数を生成し、前記複数の流体粒子と前記壁面との距離を前記符号付距離関数を用いて求める請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
  8. 壁面に接触する流体を複数の流体粒子で表した解析モデルにおいて、前記複数の流体粒子の挙動を解析するシミュレーション方法であって、
    前記壁面の形状を定義する情報、前記複数の流体粒子が前記壁面から受ける相互作用ポテンシャルを定義する情報、及び前記流体の物性値を含むシミュレーション条件を取得し、
    取得された情報に基づいて前記複数の流体粒子について運動方程式を解いて前記複数の流体粒子の挙動を解析し、
    解析中に、前記複数の流体粒子のうち前記壁面までの距離が近接判定閾値以下になった流体粒子を壁面近接粒子として検出し、
    検出された前記壁面近接粒子と相互作用を及ぼし合う位置に複数の仮想粒子を発生させ、前記複数の仮想粒子の位置は固定し、前記壁面近接粒子と前記複数の仮想粒子の間に、前記壁面近接粒子の前記壁面に対して平行な方向への移動を妨げる相互作用ポテンシャルを作用させて、前記壁面近接粒子について運動方程式を解くシミュレーション方法。
  9. 壁面に接触する流体を複数の流体粒子で表した解析モデルにおいて、前記複数の流体粒子の挙動を解析するシミュレーションをコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記壁面の形状を定義する情報、前記複数の流体粒子が前記壁面から受ける相互作用ポテンシャルを定義する情報、及び前記流体の物性値を含むシミュレーション条件を取得する機能と、
    取得された情報に基づいて前記複数の流体粒子について運動方程式を解いて前記複数の流体粒子の挙動を解析する機能と、
    解析中に、前記複数の流体粒子のうち前記壁面までの距離が近接判定閾値以下になった流体粒子を壁面近接粒子として検出する機能と、
    検出された前記壁面近接粒子と相互作用を及ぼし合う位置に複数の仮想粒子を発生させ、前記複数の仮想粒子の位置は固定し、前記壁面近接粒子と前記複数の仮想粒子の間に、前記壁面近接粒子の前記壁面に対して平行な方向への移動を妨げる相互作用ポテンシャルを作用させて、前記壁面近接粒子について運動方程式を解く機能と
    をコンピュータに実現させるプログラム。
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