JP7285180B2 - 誘電性インク組成物 - Google Patents

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Description

本開示は、誘電性インク組成物及び誘電性インク組成物を使用して形成されたデバイスに関する。
プリンテッドエレクトロニクス技術は、導電性インクを使用して電子デバイスを製造するための手法である。アンテナ、チップ相互接続、及び他のデバイス要素などの複合プリンテッドエレクトロニクスデバイスアーキテクチャは、多くの場合、互いに電気的に接触することなく2本のプリント配線が交差するクロスオーバーを可能にする絶縁性誘電体層を含む。
UV硬化性組成物は、100%固体、速硬化、及び最終ポリマーのカスタマイズ可能な特性などの利点の可能性により、印刷可能な誘電材料の魅力的な選択肢である。これらのUV硬化性組成物を使用するときに克服すべき1つの課題は、モノマーラジカルと酸素との反応により生じて、「デッド(dead)」ヒドロペルオキシ基(R-O-O-H)を生成し、それによって、図1に示されるように、表面において光開始剤を効果的に消費する表面硬化阻害である。その結果は、べたっとした未硬化表面であり、それは、誘電体表面上に印刷された導電性インク線に対して有害な影響を有し得る。
十分な表面硬化を有し、導電性が良好な表面上の導電性インク特徴部の印刷を支持することが可能な印刷可能なUV硬化性誘電材料は、当該技術分野において歓迎すべき材料である。
本開示の実施形態は、誘電性インク組成物に関する。誘電性インク組成物は、(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物と、増感光開始剤と、アミン共力剤光開始剤と、ホスフィンオキシド光開始剤と、を含む。
本開示の実施形態は、デバイスに関する。デバイスは、基材と、基材の上に配置された第1の導電線と、接合部において第1の導電線の上に配置された第2の導電線と、を備える。誘電体層は、第2の導電線から第1の導電線を電気的に絶縁するように第1の導電線と第2の導電線との間の接合部に配置される。誘電体層は、誘電性インク組成物を印刷することによって形成され、誘電性インク組成物は、(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物と、増感光開始剤と、アミン共力剤光開始剤と、ホスフィンオキシド光開始剤と、を含む。
表面硬化阻害の既知の問題により、紫外線によって部分的にのみ硬化された表面を有する誘電体組成物を示す。 本開示の実施例に係るアミン共力剤光開始剤の構造式を示す。 本開示の実施例に係る増感光開始剤の構造式を示す。 本開示の一実施形態に係る、第1の導電線と第2の導電線との間の接合部に配置された誘電体層の断面図を示す。 本開示の一実施形態に係る、第1の導電線と第2の導電線との間の接合部に配置された誘電体層の斜視図を示す。 本開示の一実施形態に係る誘電性インク組成物の粘度データのグラフを示す。 本開示の実施例に係る、銀線がその上に印刷された誘電体層であって、誘電性インク組成物で作製された誘電体層の顕微鏡画像を示す。 本開示の実施例に係る、銀線がその上に印刷された誘電体層であって、誘電性インク組成物で作製された誘電体層の顕微鏡画像を示す。 本明細書に記載の実施例に係る、銀線がその上に印刷された誘電体層であって、比較誘電性インク組成物で作製された誘電体層の顕微鏡画像を示す。 本明細書に記載の実施例に係る、銀線がその上に印刷された誘電体層であって、比較誘電性インク組成物で作製された誘電体層の顕微鏡画像を示す。
図のいくつかの詳細は簡略化されており、厳密な構造精度、詳細、及び縮尺は維持されるものではなく、実施形態の理解を容易にするように描かれていることに留意されたい。
ここで、本教示の実施形態は参照によって詳細になされ、その例を、添付の図面に示す。図面中、同様の参照番号は、同じ要素を指定するために全体にわたって使用されている。以下の説明では、その一部を形成し、本教示が実施され得る特定の例示的な実施形態を実例として示す添付図面を参照する。したがって、以下の説明は、単なる例示に過ぎない。
本開示の実施形態は、誘電性インク組成物に関する。インク組成物は、(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物と、増感光開始剤と、アミン共力剤光開始剤と、ホスフィンオキシド光開始剤と、を含む。
硬化性誘電性インク組成物は、(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物を含有する。モノマーは、他のモノマー及び/又はオリゴマーとフリーラジカル重合反応を起こすことができる化学反応性官能基を含む。単種のモノマーを使用してもよく、又は異なる種のモノマーの組み合わせを使用してもよい。好適な例示的なモノマーとしては、モノ及び多官能性(例えば、ジ-、トリ-など)(メタ)アクリレートが挙げられる。本明細書で使用するとき、用語「(メタ)アクリレート」又は「(メタ)アクリレート」は、メタクリレート単独、アクリレート単独、又はメタクリレートとアクリレートとの組み合わせを包含する。
好適な例示的な一官能性(メタ)アクリレートとしては、2-フェノキシエチルアクリレート、アルコキシル化ラウリルアクリレート、アルコキシル化フェノールアクリレート、アルコキシル化テトラヒドロフルフリルアクリレート、カプロラクトンアクリレート、環状トリメチロールプロパンホルミルアクリレート、エチレングリコールメチルエーテルメタクリレート、エトキシル化ノニルフェノールアクリレート、イソボルニルアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Corp.製のSR506)、イソボルニルメタクリレート(例えば、Sartomer Chemical Corp.製のSR423)、イソデシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクタデシルアクリレート(ステアリルアクリレート)、テトラヒドロフルフリルアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR285)、トリデシルアクリレート、及び4-アクリルモルホリン(Aldrich Chemical Co.製)が挙げられる。IGM Resinsから製品名Photomer 4184で入手可能な、2-[[(ブチルアミノ)カルボニル]オキシ]エチルアクリレートなどの単官能性ウレタン(メタ)アクリレートを使用してもよい。
好適な例示的な二官能性(メタ)アクリレートとしては、1,12-ドデカンジオールジアクリレート、1,3-ブチレングリコールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジアクリレート、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR238B)、アルコキシル化ヘキサンジオールジアクリレート、アルコキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR230)、エトキシル化(4)ビスフェノールAジアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR601)、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール(400)ジアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR344)、プロポキシル化(2)ネオペンチルグリコールジアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR9003B)、テトラエチレングリコールジアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR268)、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR833S)、トリエチレングリコールジアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR272)、及びトリプロピレングリコールジアクリレートが挙げられる。
好適な例示的な三官能性(メタ)アクリレートとしては、エトキシル化(9)トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、プロポキシル化(3)グリセリルトリアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR9020)、プロポキシル化(3)トリメチロールプロパントリアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR492)、及びトリス(2-ヒドロキシエチルエチル)イソシアヌレートトリアクリレート(本明細書ではトリス(2-ヒドロキシエチルアクリレート)イソシアヌレートとも呼び、例えば、Sartomer Chemical Co.からSR368として市販されている)が挙げられる。
他の好適な多官能性(メタ)アクリレートとしては、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR399)、及びエトキシル化(4)ペンタエリスリトールテトラアクリレート(例えば、Sartomer Chemical Co.製のSR494)が挙げられる。
実施形態では、モノマーは、単官能性(メタ)アクリレート、ジ(メタ)アクリレート、及びトリ(メタ)アクリレートなどの3種類全てのうちの1つ以上を含む。ここで、ジ(メタ)アクリレート及びトリ(メタ)アクリレートは、本明細書では、二官能性(メタ)アクリレート及び三官能性(メタ)アクリレートと呼ぶ。したがって、一実施形態では、モノマーは、少なくとも1つの単官能性(メタ)アクリレート、少なくとも1つの二官能性(メタ)アクリレート、及び少なくとも1つの三官能性(メタ)アクリレートを含むことができる。一実施形態では、本開示の組成物は、2、3、4つ以上の異なる(メタ)アクリレートモノマーを含む。
実施形態では、モノマーは、トリス(2-ヒドロキシエチルアクリレート)など、架橋剤(例えば、三官能性(メタ)アクリレート架橋剤)として作用するトリ(メタ)アクリレートを含む。三官能性(メタ)アクリレート架橋剤の量は、湿潤誘電性インク組成物の総重量に基づいて、例えば、約2重量%~約25重量%、例えば、約5重量%~約20重量%又は約5重量%~約15重量%などの任意の好適な量であり得る。特に明記しない限り、誘電性インク組成物の成分について本明細書に記載される全ての重量パーセントは、湿潤誘電性インク組成物の総量(例えば、印刷の準備ができている組成物)に基づく。
実施形態では、モノマーは、トリシクロデカンジメタノールジアクリレートを含まない。実施形態では、モノマーは、非オリゴマー性ウレタン(メタ)アクリレート、尿素(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、又はこれら3つの全てを含まない。実施形態では、モノマーは、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレートを含まない。実施形態では、モノマーは、単官能性ウレタン(メタ)アクリレートを含まない。実施形態では、モノマーは、2-[[(ブチルアミノ)カルボニル]オキシ]エチルアクリレートを含まない。
室温で液体である硬化性誘電性インク組成物中で利用されるモノマーは、それぞれ、TA instruments製のAres G2などの市販のレオメーターを使用して測定される動的粘度によって特徴付けられてもよい。実施形態では、モノマーは、約25℃で約50cP未満の動的粘度を有する。これは、モノマーが約25℃で約40cP未満の、又は約25℃で約30cP未満の動的粘度を有する実施形態を含む。実施形態では、モノマーは、約25℃で約5cP~約50cPの範囲の動的粘度を有する。これは、粘度が約25℃で約5cP~約30cPの範囲、又は約5℃で約5cP~約25cPの範囲である実施形態を含む。2種類以上のモノマーが硬化性誘電性インク組成物中に存在する場合、これらの粘度値は、硬化性誘電性インク組成物中に存在する各個々のモノマーの粘度値を表し得る。
室温で固体である硬化性誘電性インク組成物に利用されるモノマーは、それぞれ、融解温度によって特徴付けられてもよい。実施形態では、モノマーは、約30℃~約100℃の範囲の融解温度を有する。これは、溶融温度が約30℃~約70℃、又は約40℃~約60℃の範囲である実施形態を含む。
硬化性誘電性インク組成物に利用されるモノマーは、高いガラス転移温度(Tg)によって特徴付けられてもよい。例えば、モノマーのうちの1つ以上は、約20℃~約300℃の範囲、例えば、約35℃~約275℃、又は約60℃~約200℃、又は約80℃~約200℃のガラス転移温度を有し得る。比較的高いガラス転移温度を有するモノマーの例は、約100℃のガラス転移温度を有するイソボルニルアクリレートである。多官能性(メタ)アクリレートは、その高い架橋度により、100℃を超えるガラス転移温度を有し得る。比較的高いガラス転移温度を有する多官能性モノマーの例は、ガラス転移温度272℃のトリス-(2-ヒドロキシエチルアクリレート)イソシアヌレートである。他の例示的なガラス転移温度としては、SR272(トリEGDA)、47℃のTg;S268(テトラEGDA)、23℃のTg;及びBR741D、79℃のTgなどの様々なモノマー/オリゴマーが挙げられる。比較的高いガラス転移温度を有する1つ以上のモノマーを用いることにより、誘電材料から作製された任意の部品の靭性を改善することができる。これは、誘電体が3D印刷された部品に使用される場合など、様々なプロセスにおいて有用であり得る。
モノマーは、様々な好適な量で、本発明の硬化性誘電性インク組成物中に含まれてもよい。実施形態では、モノマーは、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約1重量%~約50重量%の範囲の量で硬化性誘電性インク組成物中に存在する。これは、モノマーが、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約1重量%~約10重量%、約4重量%~約8重量%、約8重量%~約20重量%、約20重量%~約45重量%、又は約25重量%~約40重量%の範囲の量で存在する実施形態を含む。2種以上のモノマーが硬化性誘電性インク組成物中に存在する実施形態では、これらの量は、硬化性誘電性インク組成物中に存在する各個々のモノマーの量を表し得る。
実施形態では、硬化性誘電性インク組成物中に存在するモノマーの総量は、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて90重量%以下である。これは、総量が、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約35重量%~約80重量%、約50重量%~約75重量%、又は約55重量%~約75重量%の範囲である実施形態を含む。
実施形態では、硬化性誘電性インク組成物は、異なる粘度値を有する少なくとも2種のモノマーを含む。本発明の硬化性誘電性インク組成物は、最低粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%対最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%の比較的高い比(粘度値を室温(例えば、25℃)で測定した場合の、(最低粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%)/(最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%)で決定される)によって特徴付けられてもよい。実施形態では、この比は、少なくとも約2である。これは、比が少なくとも約3、少なくとも約4、又は少なくとも約5である実施形態を含む。実施形態では、この比は、約2~約10の範囲である。これは、比が約3~約9、又は約4~約9、又は約5~約8の範囲である実施形態を含む。例示的な計算として、本出願の実施例1の表1の配合における単官能性モノマー及び二官能性モノマーとしては、イソボルニルアクリレート(粘度約8cps)、トリエチレングリコールジアクリレート(粘度約15cps)、及びテトラエチレングリコールジアクリレート(粘度約20cps)が挙げられる。したがって、実施例1の配合では、最低粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%対最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量比は、テトラエチレングリコールジアクリレート(6.9重量%)の重量%で割ったイソボルニルアクリレートの重量%(37.7重量%)であり、これは、約5.5の比となる。
一実施形態では、硬化性誘電性インク組成物は、少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する。単種のオリゴマーを使用してもよく、又は異なる種のオリゴマーの組み合わせを使用してもよい。好適な例示的な(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、及びウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーに関して、既知の方法を使用して、ヒドロキシル末端ウレタン化合物を(メタ)アクリル酸と反応させること、又はイソシアネート末端化合物をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと反応させることなどによって、化合物を調製してもよい。オリゴマーは、分子内の分岐度に応じて、それらの官能性によって特徴付けられてもよい。実施形態では、硬化性誘電性インク組成物中で利用されるオリゴマーとしては、二官能性化合物、三官能性化合物、四官能性化合物、五官能性化合物、六官能性化合物、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
硬化性誘電性インク組成物に利用されるオリゴマーは、それぞれ、TA instruments製のAres G2などの市販のレオメーターを使用して測定される動的粘度によって特徴付けられてもよい。実施形態では、オリゴマーは、約50℃で約10,000cP~約200,000cPの範囲の粘度を有する。これは、粘度が約50℃で約15,000cP~約35,000cP、又は約50℃で約100,000cP~約200,000cPの範囲である実施形態が含まれる。実施形態では、オリゴマーは、約25℃で約1,000cP~約20,000cPの範囲の粘度を有する。これは、粘度が約25℃で約1,000cP~約15,000cP、又は約25℃で約5,000cP~約10,000cPの範囲である実施形態を含む。2種類以上のオリゴマーが硬化性誘電性インク組成物中に存在する場合、これらの粘度値は、硬化性誘電性インク組成物中に存在する各個々のオリゴマーの粘度値を表し得る。
硬化性誘電性インク組成物中で利用されるオリゴマーは、それぞれ、市販の示差走査熱量計(例えば、TA Instruments製のDiscovery DSC 2500)上で、変調示差走査熱量測定を用いて測定されるガラス転移温度Tによって特徴付けられてもよい。実施形態では、Tは、約300℃未満、実施形態では約200℃未満又は約100℃未満である。これは、Tが約50℃~約300℃、約60℃~約200℃、又は約60℃~約100℃の範囲である実施形態を含む。2種類以上のオリゴマーが硬化性誘電性インク組成物中に存在する場合、これらのT値は、硬化性誘電性インク組成物中に存在する個々のオリゴマーそれぞれのTg値を表し得る。
好適な例示的なポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、Sartomer Chemical Co.から商品名CN293、CN299、CN292、CN296、CN2279、CN2262、CN2267、CN2200、CN2203、及びCN2281として市販されているものが挙げられる。
好適な例示的なポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、Rahn Corp.から商品名Genomer 3364、Genomer 3414、Genomer 3457、及びGenomer 3497として市販されているものが挙げられる。
好適な例示的なエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、Sartomer Chemical Co.から商品名CN104Z、CN2102E、CN110、CN120Z、CN116、CN117、CN118、CN119、及びCN2003Bとして市販されているもの、又はRahn Corp.から商品名Genomer 2235、Genomer 2252、Genomer 2253、Genomer 2255、Genomer 2259、Genomer 2263、Genomer 2280、及びGenomer 2281として市販されているものが挙げられる。
好適な例示的なウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、Sartomer Chemical Co.から商品名CN9782、CN9783、CN992、CN975(六官能性)、及びCN972で市販されているものなどの芳香族ウレタン(メタ)アクリレート、又はRahn Corp.から商品名Genomer 4622及びGenomer 4217として市販されているものが挙げられる。脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートとしては、Sartomer Chemical Co.から商品名CN9004、CN9005、CN9006、CN9023、CN9028、CN9178、CN969、CN9788、CN986、CN989、CN9893、CN996、CN2920、CN3211、CN9001、CN9009、CN9010、CN9011、CN9071、CN9070、CN929、CN962、CN9025、CN9026、CN968、CN965、CN964、CN991、CN980、CN981、CN983、CN9029、CN9030、CN9031、CN9032、CN9039、CN9018、CN9024、及びCN9013として市販されているもの、又はRahn Corp.から商品名Genomer 4188、Genomer 4215、Genomer 4230、Genomer 4267、Genomer 4269、Genomer 4312、Genomer 4316、Genomer 4425、Genomer 4590、及びGenomer 4690として市販されているものが挙げられる。他の例としては、Sartomer Chemical Co.から商品名CN1963及びCN1964として市販されている二官能性ウレタンメタクリレートオリゴマーが挙げられる。
他の好適な例示的なウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、Dymax Corporationから商品名BR-441B、BR-471、BR704P、BR-741、BR-741D(二官能性脂肪族ポリエステルウレタンアクリレートオリゴマー)、BR-742P、BR-7432GI30、BR-744BT、BR742M、BR-941、B-952、BR-116、BR-146及びBR-202として市販されている、Bomar(商標)シリーズのポリエステルウレタンアクリレートオリゴマーが挙げられる。他の例としては、Dymax Corporationから商品名Bomar(商標)XR-741MSとして市販されている二官能性ポリエステルウレタンメタクリレートオリゴマーが挙げられる。
IGM Resinsから商品名Photomer 6008、Photomer 6010、Photomer 6019、Photomer 6184、Photomer 6630、及びPhotomer 6892として市販されているものなどの三官能性ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを使用してもよい。
実施形態では、硬化性誘電性インク組成物は、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて、10重量%超のオリゴマーを含む。これは、硬化性誘電性インク組成物が、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約10重量%~約75重量%、例えば、約15重量%~約50重量%、又は約15重量%~約30重量%、又は約17重量%~約25重量%のオリゴマーを含む実施形態を含む。オリゴマーの最大量は、選択されたオリゴマー(複数可)に依存するが、一般に、選択された噴射温度(例えば、約85℃)又は最大噴射温度で硬化性誘電性インク組成物を依然として噴射することが可能な量である。実施形態では、オリゴマーの最大量は、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて約75重量%である。実施形態では、硬化性誘電性インク組成物は、約50重量%超~75重量%のオリゴマーを含む。2種以上のオリゴマーが硬化性誘電性インク組成物中に存在する実施形態では、これらの量は、硬化性誘電性インク組成物中のオリゴマーの総量を表す。
本発明の硬化性誘電性インク組成物は、オリゴマー対モノマーの比((全オリゴマーの重量%)/(全モノマーの重量%)によって決定される)によって特徴付けられてもよい。実施形態では、この比は、少なくとも約0.2である。これは、この比が、約0.2~約1.5、例えば、約0.2~約1、又は約0.2~約0.7、又は約0.25~約0.5である実施形態を含む。本発明の硬化性誘電性インク組成物は、三官能性モノマーの重量パーセントの合計対他の全てのモノマーの重量パーセントの合計の比((全三官能性モノマーの重量%)/(全非三官能性モノマーの重量%)によって決定される)によって特徴付けられてもよい。実施形態では、三官能性モノマー対全非三官能性モノマーの合計の比は、約1:8~約1:4、例えば、約1.2:8~約1:5、又は約1.4:8~約1:5の範囲である。
本開示の組成物は、アミン共力剤光開始剤を用いる。好適なアミン共力剤光開始剤は、水素原子をペルオキシラジカルに供与することができる第3級アミン基を含む光活性有機化合物である。好適なアミン共力剤光開始剤の例は、2-(4-メチルベンジル)-2-(ジメチルアミノ)-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オンであり、これはFLORHAM Park,NJのBASFから入手可能なIrgacure 379として市販されている。図2は、2-(4-メチルベンジル)-2-(ジメチルアミノ)-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オンの構造を示し、第3級アミン基は破線で囲まれている。好適なアミン共力剤の別の例は、エチルミヒラーケトン(Ethyl Michler’s ketone、EMK)である。好適な市販のアミン共力剤光開始剤の例としては、Rahn製の、Genomer 514、Genomer 5161、Genomer 5271、及びGenomer 5275などのオリゴアミン、Genocure MDEA、Genocure EMK、Genocure EHA、Genocure EPDなどのアミン、Genopol AB-2などのポリマーアミン共力剤が挙げられる。Sartomer製の他のアミン共力剤の例としては、CN371及びCN3715、CN3755などのアミノ化アクリレートが挙げられる。IGM resinsからの他の例としては、Omnipol ASA(ポリマーアミン)、Esacure A 198(二官能性アミン共力剤)、Omnirad EDB、Omnirad EHA、Omnirad IADB、Omnirad 369、及びOmnirad 379が挙げられる。上記のアミン共力剤光開始剤のいずれかの組み合わせを用いることができる。
アミン共力剤光開始剤が、酸素を捕捉するためにどのように機能するかについての潜在的なメカニズムを、以下のスキーム1に示す。
Figure 0007285180000001
本開示の誘電体フィルムのUV硬化中、光開始剤が紫外線で活性化されるとき、又は活性化光開始剤がモノマー又はオリゴマーなどの別の化合物と反応するときなどに活性ラジカルが形成される。活性ラジカルは、誘電体フィルムの表面付近の酸素と望ましくなく反応し、それによってペルオキシラジカルを形成し、プロセスにおいて活性ラジカルを不活性なペルオキシラジカルに変換することができる。これは、不活性なペルオキシラジカルは重合反応を促進することができず、それによって非効率的及び/又は不十分な硬化をもたらすので望ましくない。しかしながら、本開示のアミン共力剤光開始剤は、水素原子を不活性なペルオキシラジカルに供与することができ、プロセスにおいて、スキーム1に示すように、活性アルキルアミノラジカルを形成する。得られる活性アルキルアミノラジカルは、高い反応性を有し、それによって、誘電性インク組成物中に用いられる(メタ)アクリレート化合物の重合反応を促進することができる。更に、活性アルキルアミノラジカルは、誘電体フィルムの表面における酸素によって影響を受けず、それにより、表面における誘電体フィルムの適切な硬化を可能にする。
誘電性インク組成物に使用されるアミン共力剤光開始剤の量は、得られる誘電体フィルムの表面で所望の硬化をもたらす任意の好適な量であり得る。一例として、アミン共力剤光開始剤の量は、湿潤誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約0.5重量%~約10重量%の範囲、例えば、約1.5重量%~約7.5重量%、又は約3重量%~約6重量%、又は約3重量%~約4.5重量%であり得る。
増感光開始剤は、硬化プロセスに用いられかつ光開始剤にエネルギーを伝達するために使用される長波長UV光を回収するために用いられる。使用される特定の増感光開始剤は、硬化に使用されるUV光の波長に依存し得る。一実施形態では、増感光開始剤は、約270nm~約410nmの範囲の紫外線を吸収し、それによって励起した開始剤(本明細書では「励起トリプレット増感剤」とも呼ぶ)を形成する。励起トリプレット増感剤は、次に、そのトリプレットエネルギーを、誘電性インク組成物中で使用されるアミン共力剤光開始剤及び/又は他の光開始剤に通過させることができる。
硬化に使用される光の波長でUV光を吸収し、エネルギーを誘電性インク組成物中の他の光開始剤に伝達して、フリーラジカルの生成を可能にし、重合プロセスを開始することができる、任意の好適な増感光開始剤を用いることができる。好適な増感光開始剤の例は、2-イソプロピルチオキサントンであり、これはFlorham Park,NJのBASFからDarocure ITXとして市販されているチオキサントン光開始剤である。図3は、2-イソプロピルチオキサントンの構造を示す。他の好適な増感光開始剤の例としては、2,4-ジエチルチオキサントン(DETX)、2-クロロチオキサントン(CTX)、2,4-ジメチルチオキサントン(RTX)、及び1-クロロ-4-プロポキシチオキサントン(CPTX)などのチオキサントンが挙げられる。市販の増感剤の他の例としては、Rahn Corporation(Genopol TX-2(ポリマーチオキサントン)、Genocure ITX、Genocure DETX、IGM Resins(Omnipol TX,Omnipol 3TX、Omnipol BL728、全てポリマー);Omnirad ITX、Omnirad DETX、Lambson Group Ltd:Speedcure ITX、Speedcure 2-ITX、Speedcure 7010(CPTX)、Speedcure 7010-L(ポリマー)、が挙げられる。
誘電性インク組成物に使用される増感光開始剤の量は、適切な硬化を達成するために所望の重合度を提供する任意の好適な量であり得る。一例として、増感光開始剤の量は、湿潤誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約0.5重量%~約10重量%の範囲、例えば、約1.5重量%~約7.5重量%、又は約3重量%~約6重量%、又は約3重量%~約4.5重量%であり得る。
誘電体組成物中のアミン共力剤光開始剤と増感光開始剤との組み合わせは、硬化の加速をもたらし、誘電体層の表面における酸素の捕捉を可能にする。したがって、誘電体層の表面(例えば、完全な表面硬化又は実質的に完全な表面硬化)において、適切な硬化度をより効率的に達成することができる。
ホスフィンオキシド光開始剤もまた、本開示の組成物に使用される。ホスフィンオキシドは、長波長UV吸収剤であり、特にLED光及び高度に着色されたコーティングに適しており、コーティングへの高度な浸透による深さ硬化にも適している。好適なホスフィンオキシド光開始剤の例は、Florham Park,NJのBASFからIrgacure 819として市販されているフェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシドである。他の好適なホスフィンオキシドとしては、ジフェニル-(2,4,6,トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(TPO)及びエチル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィネート(TPO-L)が挙げられる。市販のホスフィンオキシド光開始剤の例としては、BASF製のLucirin TPO及びLucirin TPO-L、Zurich,SwitzerlandのRahn AG製のGenocure TPO及びGenocure TPO-L、並びにCharlotte,North CarolinaのIGM Resins製のOmnirad TPO、Omnirad TPO-L、及びOmnirad 819が挙げられる。上記のホスフィンオキシドのいずれかの組み合わせを用いることができる。
誘電性インク組成物に用いられるホスフィンオキシド光開始剤の量は、適切な硬化を提供するように所望の重合を提供する任意の好適な量であり得る。一例として、ホスフィンオキシド光開始剤の量は、湿潤誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約0.5重量%~約10重量%の範囲、例えば、約1.5重量%~約7.5重量%、又は約3重量%~約6重量%、又は約3重量%~約4.5重量%であり得る。
一実施形態では、誘電性インク組成物に用いられる唯一の光開始剤は、アミン共力剤光開始剤、増感光開始剤、及びホスフィンオキシド光開始剤である。あるいは、誘電性インク組成物は、上記に列挙したもの以外の1つ以上の追加の光開始剤を更に含有することができる。選択されたオリゴマー及び/又は選択されたモノマーの間にフリーラジカル重合反応を誘導するために、例えば、UV又は可視放射線を吸収する任意の光開始剤を任意選択的に使用してもよい。ベンゾフェノン、ベンゾインエーテル、ベンジルケタール、α-ヒドロキシアルキルフェノン、α-アルコキシアルキルフェノン、α-アミノアルキルフェノン、及びアシルホスフィンフォト開始剤などの好適な例示的な任意選択的な光開始剤を使用してもよい。光開始剤2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(TPO)を使用してもよい。好適な例示的な任意選択的な光開始剤としては、BASFから商品名Irgacure-184及びIrgacure TPOとして市販されているものを使用してもよい。
任意選択的な光開始剤は、様々な好適な量で硬化性誘電性インク組成物中に含まれてもよい。実施形態では、硬化性誘電性インク組成物は、湿潤誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約0.1重量%~約10重量%の任意選択的な光開始剤を含む。これは、硬化性誘電性インク組成物が、湿潤誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約0.1重量%~約8重量%、又は約0.1重量%~約6重量%の光開始剤を含む実施形態を含む。2種以上の任意選択的な光開始剤が硬化性誘電性インク組成物中に存在する実施形態では、これらの量は、硬化性誘電性インク組成物中の任意選択的な光開始剤のそれぞれの量を表し得る。
任意選択的に、様々な他の添加剤成分を誘電性インク組成物に添加してもよい。好適な例示的な添加剤としては、着色剤、熱安定性を促進する重合阻害剤、及び酸化防止剤が挙げられる。添加剤は、存在する場合、様々な好適な量で含まれてもよい。実施形態では、硬化性誘電性インク組成物は、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約0.1重量%~約15重量%の熱安定性及び/又は酸化防止剤添加剤を含み、硬化性誘電性インク組成物の総重量に基づいて、約0.1重量%~約10重量%、又は約0.1重量%~約5重量%の添加剤を含む。2種以上の添加剤が硬化性誘電性インク組成物中に存在する実施形態では、これらの量は、硬化性誘電性インク組成物中の添加剤のそれぞれの量を表し得る。
本開示の誘電性インク組成物は、透明又は着色され得る。着色剤が用いられる場合、着色剤は、染料、顔料、又はこれらの混合物から選択することができる。任意の染料又は顔料は、誘電インク中に分散又は溶解することができ、インク成分と適合性があることを条件として、任意の染料又は顔料を選択することができる。
着色剤は、例えば、約0.1重量パーセントのインク~約50重量パーセントのインク、又は約0.2重量パーセントのインク~約20重量パーセントのインク、又は約0.5重量パーセントのインク~約10重量パーセントの湿潤誘電性インク組成物などの所望の色又は色相を得るための任意の所望の又は有効な量で誘電性インク組成物中に存在してもよい。
例えば溶媒などの印刷可能なインクでの使用に好適な任意の他の成分も、任意選択的に、本開示の組成物中に含まれ得る。当業者であれば、使用可能な他の成分を容易に決定することができるであろう。
インク組成物は、任意の所望の又は好適な方法によって調製することができる。例えば、様々な硬化性誘電性インク組成物は、上記に提供された指針に従って形成されてもよく、例えば、開示された構成成分の様々な組み合わせを開示された量及び比で有する硬化性誘電性インク組成物で形成してもよい。このような硬化性誘電性インク組成物は、本明細書を通して開示される特性の様々な組み合わせを(未硬化及び未硬化形態で)有してもよい。いくつかの実施形態では、硬化性誘電性インク組成物は、開示される構成成分、すなわち、オリゴマー成分、モノマー成分、光開始剤成分、及び任意選択的に添加剤成分からなるか又は本質的になる。
硬化性誘電インク組成物は、選択された成分を、均質な液体混合物を形成するのに十分な条件下で選択された量で組み合わせることによって形成してもよい。例示的な方法を、以下の実施例で説明する。
硬化前の湿潤誘電性インク組成物は、インクジェットプリンタ又はエアロゾルプリンタを使用して噴射するのに好適な複素粘度によって特徴付けられてもよい。これらの粘度値は、そのような粘度値を有する硬化性誘電性インク組成物が、典型的な噴射温度(例えば、85℃)で様々なデジタル付加製造システムによって噴射することができるという点で、「ジェット粘度値」と呼んでもよい。例えば、湿式インク組成物は、85℃で約2cps~約20cps、例えば、約5cps~15cps又は約5cps~10cpsの複素粘度を有し得る。粘度は、25mmの平行プレート及びペルチェ加熱システムを装備したAres G2レオメーターを使用して、100℃~25℃の温度範囲にわたって複素粘度を測定することによって得ることができる。インクのサンプルをレオメーター上に102℃で置き、平衡化させ、次いで、10rad/sで1.5℃/分の速度で約100℃~25℃の温度範囲にわたって掃引する。
図4A及び4Bを参照すると、本開示は、基材102を備えるデバイス100にも関する。第1の導電線104は、基材102の上に配置される。第2の導電線108は、接合部110において第1の導電線104の上に配置される。導電線104、108を互いから電気的に絶縁するように、第1の導電線104と第2の導電線108との間の接合部110に誘電体層106が配置される。誘電体層106は、本明細書に記載の誘電性インク組成物のいずれかを印刷することによって形成される。
基材102は、本開示の誘電体インクを印刷することができる任意の所望の基材であり得る。基材102の例としては、厚紙又はコピー紙などの紙製品、布地、織物製品、プラスチック、ポリマーフィルム、セラミックなどの無機記録媒体、無機誘電材料(例えば、二酸化ケイ素)、半導体、金属、木材、回路基板、トランジスタなどの部分的又は全体に製作された電子デバイスが挙げられる。
一実施形態では、誘電体層106(本明細書では「誘電体フィルム」と呼ぶこともある)は、導電線104の一部分及び/又は接合部110に近接した基材の部分の上のみに印刷することができる。あるいは、誘電体層106は、導電線104全体及び/又は基材102全体にわたって形成することができる。誘電体層106の厚さは、導電線間に所望の電気絶縁を提供する任意の厚さであり得る。例えば、誘電体層106の厚さは、約50nm~約1ミリメートル以上、例えば、約100nm~約500マイクロメートル又は約200nm~約100マイクロメートルの範囲であり得る。
誘電体層106は、インクジェット印刷及びエアロゾルジェット印刷を含む誘電体インクを印刷するのに好適な任意の印刷技術によって堆積させることができる。誘電体インクを印刷するために、任意の好適な印刷デバイスを使用することができる。本明細書で使用するとき、用語「印刷デバイス」は、任意の目的のために印刷出力機能を実行するためにインクを噴射することができる、3Dプリンタ、インクジェットプリンタ、エアロゾルジェットプリンタ、デジタル複写機、製本機、ファクシミリマシン、多機能マシンなどの任意の装置を包含する。
誘電体層106は、任意の好適なUV波長で任意の好適な紫外光源を使用して硬化することができる。一実施例では、光源は、約395nmでUV放射を射出するLEDである。
本開示のアミン共力剤及び増感光開始剤を含む誘電性インク組成物を使用して作製された誘電体層は、他の光開始剤(例えば、下記の表1の比較例4の光開始剤)を本開示のアミン共力剤及び増感光開始剤を伴わないで使用することを除いて、同じ誘電性インク組成物を用いて作製された誘電体層と比較して、UV LED光源のより迅速に、潜在的にはより少ないパス(例えば、単一パス)で硬化することができる。
実施例1~4:インク組成物
全体的な手順(小規模調製):アンバーガラス30mL瓶に、磁気撹拌棒をと共に、表1の成分を添加した。瓶を、350RPMで撹拌しながら80℃に設定したVario-Magサーモウェルに移した。30分後、インクを加熱器/撹拌器から除去した。
より大規模(>20mL):ガラスビーカーをジャケット付き加熱マントルに取り付け、80℃に加熱した。次に、4枚刃のインペラを備えたオーバーヘッドミキサーを浸漬し、各種成分をビーカーに添加した。混合物を、全ての固体成分が完全に溶解するまで300RPMで混合しながら30分間加熱し、混合物は透明で均質な液体であった。最後に、材料を1μmパーカーフィルタに圧力下で通過させて、最終インク組成物を得た。表1に、配合をまとめる。
Figure 0007285180000002
誘電体インク特性
実施例2(表1)のインクの粘度を、高温から低温までの範囲の温度掃引試験を実施することによって測定した。具体的には、粘度は、25mmの平行プレート及びペルチェ加熱システムを装備したAres G2レオメーターを使用して、100℃~25℃の温度範囲にわたって複素粘度を測定することによって得た。インクのサンプルを102℃のレオメーターに載せ、平衡化させ、次いで温度範囲を10rad/sで1.5℃/分の速度で25℃に掃引する。結果を図5に示す。
UV硬化性誘電体インクの誘電特性
実施例2のインクを用いて作製したUV硬化性誘電材料の容量を約5.25nF/cmとし、誘電率を約3.90と算出した。
実施例5:導電性インクコーティング及び導電性インクでのオーバープリンティング
1ミルの間隙を有するスクウェアギャップコータを使用して、実施例1の誘電体インクの薄いフィルムを、前処理した2インチ×3インチの顕微鏡スライド上に引き伸ばした。次いで、6センチメートルの間隙で、インクフィルムをPhoseon 12W UV LED下で、ランプをUV光源の下に5秒間保持することによって硬化させた。Dimatix DMP2800プリンタを使用して、ナノ粒子ベースの銀インクを硬化インクフィルムの上にオーバープリントした。銀インク印刷は、以下のように実施した。インクは、5m/秒の印刷速度で室温でインクジェットされ、滴塊は7ngであった。標準的な試験パターンをガラス上の硬化した誘電体フィルムコーティング上に直接印刷し、次いで120℃の炉内で30分間熱アニールした。
実施例6:PET基材上の誘電インクコーティング、及び導電性インクでのオーバープリンティング
1ミルの間隙を有するスクウェアギャップコータを使用して、実施例1の誘電体インクの薄いフィルムを前処理したPET基材上に引き伸ばした。そのフィルムを、190.5mm/s~381mm/秒の範囲の速度を有するベルト上で移動する基材を有するPhoseon 16W UV LEDランプ下で硬化させた(1152mJ/cm~576mJ/cmの範囲のエネルギー密度、及び10.1W/cmの出力)。
構内インクジェットプリンタ上のXerox印刷ヘッドを使用して、銀ナノ粒子(AgNP)インクを印刷し、プラテンを70℃に加熱した。AgNPインクは、良好な線を印刷した。AgNPインクを、以下の設定を使用して、Novacentrix Pulseforge 1200を使用して焼結した。400V、エンベロープ4000μs、10μパルス、50%のデューティサイクルであり、これにより4.12J/cmのエネルギーを与える。
電気試験
実施例6の光焼結銀線について、8画素線の抵抗を測定することによって導電性を評価した。平均抵抗は、~8Ωであった。線の寸法は、だいたい、~50mmの長さ、~2.8μmの高さ、~408μmの幅であり、体積伝導率は~9×10S/cmと算出された。
改善されたnanoAg線の印刷適性は、本発明の誘電体インク材料の改善されたUV LED表面硬化を用いて実証された。未硬化の表面残留物の証拠は見られなかったが、対照用の実施例4は、粘着性があり、こすり洗いされたときに染み込んでいた。図6~9に、これらの比較を示す。詳細には、図6及び7は、銀インク線が印刷された、実施例1のインクで作製された誘電体の顕微鏡画像を示す。図8及び9は、銀インク線が印刷された、比較例4のインクで作製された誘電体の顕微鏡画像を示す。実施例1の誘電体インクで作製された誘電体上に印刷された銀インク線は、改善された均一性及び連続性を示す。要約すると、実施例1のインクで作製された誘電体は、導電性銀インクのオーバープリンティングを支持するために示された完全に硬化したタックフリーフィルムであった。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物と、
増感光開始剤と、
アミン共力剤光開始剤と、
ホスフィンオキシド光開始剤と、を含む、誘電性インク組成物。
〔2〕前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物が、前記(メタ)アクリレートオリゴマーのうちの少なくとも1つ、及び前記(メタ)アクリレートモノマーのうちの少なくとも2つを含み、前記少なくとも2つの(メタ)アクリレートモノマーが、最低粘度の単官能性又は二官能性モノマー、及び最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーを含む、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーが、前記誘電性インク組成物の総重量に基づいて約10重量%~約70重量%の範囲の量であり、(メタ)アクリレートオリゴマーの総量の重量%対(メタ)アクリレートモノマーの総量の重量%の比が、少なくとも約0.2である、前記〔2〕に記載の組成物。
〔4〕前記最低粘度の単官能性モノマー又は二官能性モノマーの重量%対前記最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%の比が、少なくとも約2である、前記〔2〕に記載の組成物。
〔5〕前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーが、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、及びウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群から選択される、前記〔2〕に記載の組成物。
〔6〕前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物が、少なくとも2つの異なる(メタ)アクリレートモノマーを含み、前記少なくとも2つの異なる(メタ)アクリレートモノマーが、単官能性(メタ)アクリレート、二官能性(メタ)アクリレート、三官能性(メタ)アクリレート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、前記〔1〕に記載の組成物。
〔7〕前記少なくとも1種の(メタ)アクリレート化合物が、前記(メタ)アクリレートモノマーを含み、前記(メタ)アクリレートモノマーが、三官能性(メタ)アクリレート架橋剤を含む、前記〔1〕に記載の組成物。
〔8〕前記増感光開始剤が、チオキサントン光開始剤である、前記〔1〕に記載の組成物。
〔9〕前記アミン共力剤光開始剤が、2-(4-メチルベンジル)-2-(ジメチルアミノ)-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オン、エチルミヒラーケトン(EMK)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、前記〔1〕に記載の組成物。
〔10〕前記ホスフィンオキシド光開始剤が、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、ジフェニル-(2,4,6,トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(TPO)、エチル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィネート(TPO-L)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、前記〔1〕に記載の組成物。
〔11〕着色剤、重合阻害剤、酸化防止剤、及び溶媒からなる群から選択される少なくとも1つの任意選択的な成分を更に含む、前記〔1〕に記載の組成物。
〔12〕前記〔1〕に記載の誘電性インク組成物をインクジェット印刷することを含む、方法。
〔13〕前記〔1〕に記載の誘電性インク組成物をエアロゾルジェット印刷することを含む、方法。
〔14〕デバイスであって、
基材と、
前記基材の上に配置された第1の導電線と、
接合部において前記第1の導電線の上に配置された第2の導電線と、
前記第2の導電線から前記第1の導電線を電気的に絶縁するように、前記第1の導電線と前記第2の導電線との間の前記接合部に配置された誘電体層であって、前記誘電体層が、誘電性インク組成物を印刷することによって形成され、前記誘電性インク組成物が、
(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物と、
増感光開始剤と、
アミン共力剤光開始剤と、
ホスフィンオキシド光開始剤と、を含む、誘電体層と、を備える、デバイス。
〔15〕前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物が、前記(メタ)アクリレートオリゴマーのうちの少なくとも1つ、及び前記(メタ)アクリレートモノマーのうちの少なくとも2つを含み、前記少なくとも2つの(メタ)アクリレートモノマーが、最低粘度の単官能性又は二官能性モノマー、及び最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーを含む、前記〔14〕に記載のデバイス。
〔16〕前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーが、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、及びウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群から選択される、前記〔15〕に記載のデバイス。
〔17〕前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物が、少なくとも2つの異なる(メタ)アクリレートモノマーを含み、前記少なくとも2つの異なる(メタ)アクリレートモノマーが、単官能性(メタ)アクリレート、二官能性(メタ)アクリレート、三官能性(メタ)アクリレート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、前記〔14〕に記載のデバイス。
〔18〕前記増感光開始剤が、チオキサントン光開始剤である、前記〔14〕に記載のデバイス。
〔19〕前記アミン共力剤光開始剤が、2-(4-メチルベンジル)-2-(ジメチルアミノ)-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オン、エチルミヒラーケトン(EMK)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、前記〔14〕に記載のデバイス。
〔20〕前記ホスフィンオキシド光開始剤が、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、ジフェニル-(2,4,6,トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(TPO)、エチル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィネート(TPO-L)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、前記〔14〕に記載のデバイス。

Claims (18)

  1. (メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物と、
    増感光開始剤と、
    2-(4-メチルベンジル)-2-(ジメチルアミノ)-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オン、エチルミヒラーケトン(EMK)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される光開始剤と、
    ホスフィンオキシド光開始剤と、を含み、
    前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物が、前記(メタ)アクリレートオリゴマーのうちの少なくとも1つ、及び前記(メタ)アクリレートモノマーのうちの少なくとも4つを含み、前記少なくとも4つの(メタ)アクリレートモノマーが、少なくとも1つの単官能性(メタ)アクリレート、少なくとも2つの二官能性(メタ)アクリレート、及び少なくとも1つの三官能性(メタ)アクリレートを含み、前記少なくとも1つの単官能性(メタ)アクリレートと前記少なくとも2つの二官能性(メタ)アクリレートが最低粘度の単官能性又は二官能性モノマー、及び最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーを含み、前記最低粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%対前記最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%の比が、少なくとも2であり、かつ、前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーが、誘電性インク組成物の総重量に基づいて10重量%~70重量%の範囲の量である、誘電性インク組成物。
  2. 前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーが、前記誘電性インク組成物の総重量に基づいて15重量%~70重量%の範囲の量であり、(メタ)アクリレートオリゴマーの総量の重量%対(メタ)アクリレートモノマーの総量の重量%の比が、少なくとも0.2である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記最低粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%対前記最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%の比が、5~10である、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーが、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、及びウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記少なくとも2つの二官能性(メタ)アクリレートが、トリエチレングリコールジアクリレート及びテトラエチレングリコールジアクリレートである、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記少なくとも1つの三官能性(メタ)アクリレートが、トリス(2-ヒドロキシエチルアクリレート)イソシアヌレートである、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記増感光開始剤が、チオキサントン光開始剤である、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記ホスフィンオキシド光開始剤が、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、ジフェニル-(2,4,6,トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(TPO)、エチル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィネート(TPO-L)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  9. 着色剤、重合阻害剤、酸化防止剤、及び溶媒からなる群から選択される少なくとも1つの任意選択的な成分を更に含む、請求項1に記載の組成物。
  10. 請求項1に記載の誘電性インク組成物をインクジェット印刷することを含む、方法。
  11. 請求項1に記載の誘電性インク組成物をエアロゾルジェット印刷することを含む、方法。
  12. デバイスであって、
    基材と、
    前記基材の上に配置された第1の導電線と、
    接合部において前記第1の導電線の上に配置された第2の導電線と、
    前記第2の導電線から前記第1の導電線を電気的に絶縁するように、前記第1の導電線と前記第2の導電線との間の前記接合部に配置された誘電体層であって、前記誘電体層が、誘電性インク組成物を印刷することによって形成され、前記誘電性インク組成物が、
    (メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリレートオリゴマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物と、
    増感光開始剤と、
    2-(4-メチルベンジル)-2-(ジメチルアミノ)-1-(4-モルホリノフェニル)ブタン-1-オン、エチルミヒラーケトン(EMK)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される光開始剤と、
    ホスフィンオキシド光開始剤と、を含む、誘電体層と、を備え、
    前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物が、前記(メタ)アクリレートオリゴマーのうちの少なくとも1つ、及び前記(メタ)アクリレートモノマーのうちの少なくとも4つを含み、前記少なくとも4つの(メタ)アクリレートモノマーが、少なくとも1つの単官能性(メタ)アクリレート、少なくとも2つの二官能性(メタ)アクリレート、及び少なくとも1つの三官能性(メタ)アクリレートを含み、前記少なくとも1つの単官能性(メタ)アクリレートと前記少なくとも2つの二官能性(メタ)アクリレートが、最低粘度の単官能性又は二官能性モノマー、及び最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーを含み、前記最低粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%対前記最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーの重量%の比が、少なくとも2であり、かつ、前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーが、前記誘電性インク組成物の総重量に基づいて10重量%~70重量%の範囲の量である、デバイス。
  13. 前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物が、前記(メタ)アクリレートオリゴマーのうちの少なくとも1つ、及び前記(メタ)アクリレートモノマーのうちの少なくともつを含み、前記少なくともつの(メタ)アクリレートモノマーが、最低粘度の単官能性又は二官能性モノマー、及び最高粘度の単官能性又は二官能性モノマーを含む、請求項12に記載のデバイス。
  14. 前記少なくとも1つの(メタ)アクリレートオリゴマーが、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、及びウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群から選択される、請求項13に記載のデバイス。
  15. 前記少なくとも1つの(メタ)アクリレート化合物が、少なくともつの異なる(メタ)アクリレートモノマーを含み、前記少なくともつの異なる(メタ)アクリレートモノマーが、単官能性(メタ)アクリレート、二官能性(メタ)アクリレート、三官能性(メタ)アクリレート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載のデバイス。
  16. 前記増感光開始剤が、チオキサントン光開始剤である、請求項12に記載のデバイス。
  17. 前記ホスフィンオキシド光開始剤が、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、ジフェニル-(2,4,6,トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(TPO)、エチル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィネート(TPO-L)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載のデバイス。
  18. 前記チオキサントン光開始剤が、2-イソプロピルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン(DETX)、2-クロロチオキサントン(CTX)、2,4-ジメチルチオキサントン(RTX)、及び1-クロロ-4-プロポキシチオキサントン(CPTX)からなる群から選択される、請求項7に記載の組成物。
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