JP7284290B2 - 列車制御システム及び定位置停止制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、列車制御システム及び列車位置特定方法に関し、列車の位置を特定して目標停止位置に停止する定位置停止制御を行う列車制御システム及び定位置停止制御方法に適用して好適なものである。
従来、列車を目標停止位置に停止する定位置停止制御では、現在の列車位置から目標停止位置までの残距離に応じて目標停止位置に停止するために列車が追従するべき速度を示す定位置停止パターンが用いられる。定位置停止パターンを用いて定位置停止制御を行う場合、列車は常に速度及び位置を特定することによって目標停止位置までの残距離を算出し、この残距離に応じて、列車が追従するべき速度を定位置停止パターンから算出する。そして、上記速度の算出結果に基づいて列車がブレーキ制御を行うことにより、目標停止位置(定位置)への停止が実現される。したがって、このような定位置停止制御を行うためには、列車位置と列車速度の特定が重要となる。
ここで、走行中の列車位置を特定する方法として、車軸に取り付けた速度発電機やモータにより検出した列車速度を用いて列車位置を特定する方法が知られている。例えば特許文献1では、駆動軸に取り付けられた速度発電機からの速度情報やモータの駆動制御で使用している速度情報を用いて、列車の対地速度を計測し、計測した速度から列車位置を特定する方法が開示されている。
また、走行中の列車位置を特定する別の方法として、列車に取り付けた車上子で軌道上の規定位置に設置されている地上子を検出し列車位置を特定する方法も知られている。例えば特許文献2では、規定位置に設置した地上子に列車から電力波を送信することで、地上子から列車へ列車位置を特定するための電文を送信し、列車が地上子から受信した電文に基づいて位置を特定する方法が開示されている。
特許文献2に記載された技術を利用して定位置停止制御を行う場合、地上子は定位置停止制御開始位置及び目標停止位置に設置され、列車は、定位置停止制御開始位置の地上子から電文を受信した場合、定位置停止制御を開始する。そして列車が定位置停止制御を行って停止した場合、列車は目標停止位置の地上子を検出することにより停止位置を特定し、列車が停止した位置は目標停止位置に対して、ショート位置、ジャスト位置及び、オーバー位置であるかの判定を行う。そしてこの判定結果に基づいて、定位置停止制御装置は定位置停止制御の補正を行う。
また、走行中の列車速度を特定する方法としては、例えば特許文献3に開示された方法が挙げられる。特許文献3の列車速度計測システムでは、レール下に敷設される枕木に基準マークが設けられ、列車に搭載したカメラが基準マークを撮影し、画像処理部が撮影した映像をマッチング処理することによって基準マークを抽出する。そして、演算部が、抽出した基準マークから得られる距離情報、及びカメラの撮影フレームの時間情報に基づいて、列車速度を演算する。このように列車速度を計測することにより、特許文献3の列車速度計測システムは、車輪の空転時でも正確な対地速度を計測する。
特開2008-182808号公報 特開2015-006842号公報 特開2011-209026号公報
しかし、特許文献1のように車軸に取り付けた速度発電機を用いた列車位置の特定方法では、車輪が空転または滑走することなくレールと接触している場合は、速度発電機やモータからの情報は正しく対地速度を示すことができるが、急加速時や急制動時に車輪が空転または滑走した場合には、正確な対地速度が得られずに、列車位置を正確に特定できないという問題があった。
また、特許文献2のように列車に取り付けた車上子で軌道上の規定位置に設置されている地上子を検出し列車位置を特定する方法では、多数の地上子が必要となるためその設置コストが嵩むという問題があった。また、定位置停止制御の開始位置や目標停止点を変更したい場合には、地上子の設置場所を変更する等の作業が必要となるが、作業コストの観点から、容易に地上子の位置を変更し難いという問題もあった。
また、特許文献3に開示された列車速度の特定方法は、枕木ごとに基準マークを設置する必要があるが、レール下に敷設される枕木の数は極めて多いため、枕木の数だけ基準マークを設置するコストを考えると現実的ではないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、新たに地上子を設けることなく、走行中の列車位置を正確に特定し、精度の高い定位置停止制御を実施する列車制御システム及び定位置停止制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、軌道上を走行する列車において、前記列車の走行状態に基づいて前記列車の速度を算出する速度算出部と、軌道を構成するために連続的に設置された所定の地上設備を検出する地上設備検出部と、前記地上設備検出部によって検出された前記地上設備の情報に基づいて、前記列車の位置を特定する位置特定部と、前記列車を所定の目標停止位置に停止させるブレーキ制御を行う制御部と、前記地上設備ごとに当該地上設備の設置位置と当該設置位置が前記ブレーキ制御を開始するべきブレーキ制御開始位置であるか否かを示す制御情報とを紐付けた地点情報を予め保持するデータベースと、を備え、前記位置特定部は、前記データベースの前記地点情報から、前記地上設備検出部が検出した前記地上設備に対応する前記設置位置及び前記制御情報を取得し、取得した前記設置位置を前記列車の位置とし、前記制御部は、前記速度算出部が算出した前記列車の速度、前記位置特定部が特定した前記列車の位置、及び前記位置特定部が取得した前記制御情報に基づいて、前記ブレーキ制御の内容を決定し、当該制御情報が前記ブレーキ制御開始位置であることを示す場合に前記ブレーキ制御を開始する、列車制御システムが提供される。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、列車の走行状態に基づいて前記列車の速度を算出する速度算出ステップと、軌道を構成するために連続的に設置された所定の地上設備を検出する地上設備検出ステップと、前記地上設備ごとに当該地上設備の設置位置と当該設置位置がブレーキ制御を開始するべきブレーキ制御開始位置であるか否かを示す制御情報とが予め紐付けられた地点情報から、前記地上設備検出ステップで検出された前記地上設備の情報に対応する前記設置位置及び前記制御情報を取得し、取得した前記設置位置を前記列車の位置として特定する位置特定ステップと、前記速度算出ステップで算出された前記列車の速度、前記位置特定ステップで特定された前記列車の位置、及び前記位置特定ステップで取得された前記制御情報に基づいて、前記列車を所定の目標停止位置に停止させるブレーキ制御を行う制御ステップと、を備え、前記制御ステップでは、前記位置特定ステップで取得された前記制御情報が前記ブレーキ制御開始位置であることを示す場合に前記ブレーキ制御が開始される、定位置停止制御方法が提供される。
本発明によれば、新たに地上子を設けることなく、走行中の列車位置を正確に特定し、精度の高い定位置停止制御を実施することができる。
本発明の一実施形態に係る列車制御システムの構成例を示す図である。 軌道付近の設備を説明するための図である。 地点情報の一例を示す図である。 定位置停止制御の手順例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳述する。
図1は、本発明の一実施形態に係る列車制御システムの構成例を示す図である。
図1に示したように、本実施形態に係る列車制御システム10は、レール20上を走行する列車1(例えば先頭車両)に搭載され、所定の地上設備の検出結果を利用して、列車1を目標停止位置に停止する定位置停止制御を実施する。列車制御システム10は、地上設備検出部11、位置特定部12、地点情報データベース(DB)13、速度算出部14、及び制御部15を備えて構成される。
列車1は、列車制御システム10の他に、車上子2、速度発電機3、及びブレーキ出力装置4を備えている。また、レール20が敷設された軌道側では、軌道上に地上子21が設置されている。
図1に示した各構成について説明する。
車上子2は、列車1の運行を制御するために列車1の車体下部に設置される装置であって、地上子21から送信される電文を受信する。車上子2は、地上子21から受信した電文に含まれる情報を、位置特定部12に出力する。
速度発電機3は、列車1の走行速度(列車速度)を検出するために主に車輪軸に取り付けられる既知の装置であって、列車速度に比した周波数(電圧でもよい)と車輪径とを含む速度データを速度算出部14に出力する。
ブレーキ出力装置4は、車輪に対するブレーキを出力する既知の装置である。ブレーキ出力装置4は、例えば制御部15によるブレーキノッチ指令に従ってブレーキを出力する。
地上子21は、列車1の運行を制御するために軌道上に設置される装置であって、列車1に搭載された車上子2に電文を送信する。地上子21が送信する電文には、列車1が走行している区間を識別するための走行区間情報(後述する走行区間St)や現在の列車1の位置を示す位置情報(後述する列車位置Lt)等が含まれる。
地上設備検出部11は、軌道を構成するために連続的に設置された所定の地上設備を検出することを目的として設置された装置であって、具体的には例えば、列車1の車体下部に1台以上のカメラが取り付けられることによって実現できる。地上設備検出部11は、カメラに限定されるものではなく、例えば、赤外線センサ等のセンサ機器でもよい。地上設備検出部11は、その撮影データを位置特定部12に送信する。
なお、地上設備検出部11による検出対象となる「所定の地上設備」の具体例としては、後述する図2に示す枕木22及び固定ボルト23が挙げられる。以下の説明ではまず、本実施形態の基本実施例として、枕木22を検出対象の地上設備とする場合を中心に説明し、その後、本実施形態の変形例として、固定ボルト23を検出対象の地上設備とする場合を説明する。
位置特定部12は、地上設備検出部11の撮影データから検出される所定の地上設備の情報(例えば、通過した枕木22の数)、及び地上子21から車上子2を経由して取得した情報(走行区間St、列車位置Lt)に基づいて地点情報DB13を参照し、列車1の現在位置(列車位置)を特定する機能を有する。位置特定部12は、上記の列車位置の特定に合わせて、列車1の目標停止位置までの残距離、及び定位置停止制御におけるブレーキ制御の開始位置を示す制御情報も取得し、これらを制御部15に送信する。
地点情報DB13は、地上設備検出部11による検出対象とされる地上設備について、地上設備ごとに対応する各種情報を紐付けた地点情報を格納する記憶媒体である。後述する図3では、枕木22を検出対象の地上設備とする場合の地点情報130の具体例を示している。
速度算出部14は、速度発電機3から取得した速度データ(周波数、車輪径)を用いて、列車速度と列車位置を算出する機能を有する。前述したように、速度発電機3は、列車1の車輪軸に取り付けられて、列車1の走行状態に応じて速度データを出力するものであるから、速度算出部14は、列車1の走行状態に基づいて列車速度及び列車位置を算出する機能を有する、と換言できる。
制御部15は、位置特定部12による処理結果に基づいて、列車1が追従するべき速度を示す定位置停止パターンを算出し、算出した定位置停止パターンと速度算出部14が算出した列車速度を比較することによって、列車1が目標停止位置に安全に停止するために必要なブレーキノッチ指令を算出する機能を有する。制御部15は、決定したブレーキノッチ指令をブレーキ出力装置4に出力することで、定位置停止制御のブレーキ出力を実行させる。
上記した列車制御システム10の構成要素のうち、位置特定部12、速度算出部14、及び制御部15は、例えば、プログラムを記憶したメモリ及びプログラムを読み出して実行するプロセッサを備えた計算機によって実現することができる。
図2は、軌道付近の設備を説明するための図である。図2は、列車1が駅30に停止しているときに、先頭車両の近辺を上方から見た図である。
図2に示したように、対向する2本のレール20が敷設された軌道においては、軌道上の任意の位置に地上子21が設置される他、軌道を構成するために連続的に複数の地上設備(枕木22、固定ボルト23)が設置されている。
図1でも説明したように、地上子21は、列車1の運行を制御するために設置される装置であって、列車1に搭載された車上子2に電文を送信する。地上子21の設置数に特に制限はないが、本例では、少なくとも駅30の終端側(列車1の進行方向側)に1つの地上子21が設置されるとする。
枕木22は、軌道を構成する構造物(部材)の1つで、対向する2本のレール20の間隔(軌間)を一定に保つために、2本のレール20を支持するようにレール下に連続的に敷設される。枕木22を設置する本数は、1本のレール20の長さ(レール長)に応じて規格されている。但し、枕木22の設置間隔は等しいとは限らない。
固定ボルトは、軌道を構成する構造物(部材)の1つで、レール20を枕木22または道床に固定する締結装置であり、枕木22と同様、レール方向に連続的に設置される。本実施形態における固定ボルトは、レール20を固定するために連続的に設置される締結装置であればよく、形状や形式を限定されない。
図3は、地点情報の一例を示す図である。図3には、列車制御システム10において地上設備検出部11が枕木22を検出対象の地上設備とする場合に地点情報DB13に格納される地点情報130の具体例が示されている。
図3において、地点情報130は、走行区間Sd、枕木数Cd、列車位置Ld、残距離ΔLd、及び制御情報CLdのデータ項目から構成されるテーブルデータである。以下に、各データ項目について説明する。
走行区間Sdは、列車1が走行している区間を識別するための情報である。例えば、駅間ごとに、異なる走行区間Sdの値が定義される。
枕木数Cdは、1つの走行区間においてレール20の下に設置された枕木22の累計数を示す情報である。本例では、1つの走行区間における最初の枕木22を「0」として記載しているが、これに限定されるものではない。
列車位置Ldは、当該レコードの枕木22が設置された位置を、軌道における所定の基準点からの距離で表した情報である。図3の場合、列車位置Ldは、所謂「キロ程」をメートル単位に変換して表している。
残距離ΔLdは、目標停止位置までの残距離を示す情報である。すなわち、残距離ΔLdが0の地点が目標停止位置となる。
制御情報CLdは、目標停止位置に列車1を停止するためにブレーキ制御を開始するべき地点(ブレーキ制御開始位置)を示すための情報である。例えば図3の場合、制御情報CLdは、ブレーキ制御開始位置であることを意味する「TRUE」と、ブレーキ制御開始位置ではないことを意味する「FALSE」の何れかの値を持つとしている。なお、地点情報130における制御情報CLdの値の定義は、上記例に限定されるものではない。例えば、1つの目標停止位置に列車1を停止する際に、複数種類の定位置停止パターンが用いられる場合、使用する定位置停止パターンが変更されるタイミングに合わせて、制御情報CLdを「TRUE_N(N=1,2,…)」等で定義するようにしてもよい。この場合、位置特定部12及び制御部15は、制御情報CLdの値から何段階目のTRUEかを判断することにより、使用する定位置停止パターンを識別することができる。
上記のように構成された地点情報130は、基本的(正常時)には、走行区間Sd及び枕木数Cdを検索の主キーとして参照することにより、対応するレコードの列車位置Ld、残距離ΔLd、及び制御情報CLdを取得することができる。また、詳細は後述するが、走行区間または枕木数の検出ができなくなった異常時の場合には、地点情報130は、列車位置Ldを主キーとして参照することにより、残距離ΔLd及び制御情報CLdを取得することができる。
なお、地点情報130においては、軌道を構成するために連続的に設置された枕木22について、必ずしもその全てに対してレコードを定義(設定)しなくてもよく、任意の枕木22について対応するレコードが定義されるものであってもよい。但し、この場合でも、少なくとも、走行区間Sdが変更となる最初のレコード、及び制御情報CLdが「True」となるレコードは、事前に定義されることが好ましい。
図4は、定位置停止制御の手順例を示すフローチャートである。図4では、枕木22を検出対象の地上設備とする基本実施例における、列車制御システム10による定位置停止制御について、その手順例を示している。図4に示す一連の処理は、列車1の走行中に繰り返し実行される。但し、ステップS102~S104の処理は、地上子21が検出された場合にのみ実行されると考えてよい。
なお、本例では、地点情報DB13(地点情報130)において、正常な場合、各走行区間の枕木数Cdが「0」のときの列車位置Ldが、各走行区間に設置された地上子21が持つ位置情報(列車位置Lt)と一致するように事前に設定されているとする。
図4によれば、列車1が駅30から走行を開始すると、まず、速度算出部14が、速度発電機3から得た速度データ(周波数及び車輪径)に基づいて、列車速度Vs及び列車位置Lsを算出する(ステップS101)。速度算出部14は、算出した列車速度Vsを制御部15に送信するとともに、列車位置Lsを位置特定部12に送信する。なお、速度発電機3の速度データを利用した列車速度及び列車位置の算出方法は従来広く知られており、詳細な説明は省略する。
次に、走行中の列車1では、地上子21の検出に伴う処理が行われる(ステップS102)。ステップS102では、地上子21からの電文を車上子2が受信し、車上子2が受信した電文に含まれる情報(走行区間St、列車位置Lt)を位置特定部12に出力する。そして位置特定部12は、車上子2から入力された情報を用いて、自身の内部データを更新する。
例えば、図2の場合、駅30を出発するときに、車上子2は、駅30の終端側に設置された地上子21から電文を受信し、この電文に含まれる走行区間St及び列車位置Ltを位置特定部12に出力する。位置特定部12は、内部データとして、列車1の現在の走行区間を示す「走行区間S」、列車1の現在位置を示す「列車位置L」、現在の走行区間における枕木22の累計カウント数を示す「枕木数C」を持っており、走行区間S及び列車位置Lを、車上子2から入力された走行区間St及び列車位置Ltで更新する。また、位置特定部12は、走行区間Stによる更新で走行区間Sの値が変更された場合(すなわち、新たな走行区間に入った場合)には、枕木数Cの値を「0」に設定してリセットする。
次に、位置特定部12は、地点情報DB13(地点情報130)を参照して、ステップS102で更新した内部データに対応する所定項目のデータ(列車位置Ld、残距離ΔLd、制御情報CLd)を取得する(ステップS103)。図3の例を用いて詳しく説明すると、位置特定部12は、地点情報130において、内部データの走行区間S及び枕木数Cの組合せに対応する走行区間Sd及び枕木数Cdが登録されたレコードを検索し、該当レコードにおける列車位置Ld、残距離ΔLd、制御情報CLdの各データを取得する。
次に、ステップS103で読み出した地点情報DB13のデータが正常であるか確認する(ステップS104)。具体的には、位置特定部12は、ステップS102で車上子2から取得した列車位置Lt(現在の列車位置L)と、ステップS103で走行区間S及び枕木数Cを用いて地点情報130から取得した列車位置Ltdとが一致するかを判断する。列車位置Ltと列車位置Ltdとが一致する場合、位置特定部12は正常と判断し、ステップS105の処理に進む。一方、列車位置Ltと列車位置Ltdとが一致する場合、位置特定部12は異常と判断し、ステップS109の処理に進む。
本実施形態では、ステップS104の確認が行われることにより、地上子21が検出されて列車1が新たな走行区間Stに入ったときに、新たな走行区間Stに関するデータが地点情報DB13(地点情報130)に格納されているかを確認することができる。すなわち、新たな走行区間Stについて、対応する走行区間Sdに関するデータが地点情報DB13に格納されている場合には、ステップS103において地点情報130から枕木数Cd=0における列車位置Ltdが読み出され、ステップS104の比較において列車位置Ltと一致する。一方、新たな走行区間Stについて、対応する走行区間Sdに関するデータが地点情報DB13に格納されていない(走行区間Stに対応する走行区間Sdが存在しない、または走行区間Stとは異なる走行区間Sdのデータが格納されている)場合には、ステップS103において地点情報130から読み出された列車位置Ltdは、ステップS104の比較において列車位置Ltと一致しない。そこで、ステップS104において異常(不一致)となった場合は、後述するステップS109の処理を行うことによって、速度発電機3の速度データに基づいて算出された列車位置Ls(ステップS104のNOを経由する場合は、地上子21の電文に含まれる列車位置Ltでもよい)を列車位置Lの正しい情報として採用している。
ステップS105では、地上設備(本例では枕木22)の検出に伴う処理が行われる。列車1の走行中、地上設備検出部11であるカメラは、地上設備(枕木22)を撮影し、その撮影データを位置特定部12に送信する。位置特定部12は、受信した撮影データに含まれる画像のフレームにおいて所定の画像処理を行うことにより、列車1が通過した枕木22を検出する。上記画像処理によって枕木22の通過を検出した場合に、位置特定部12は、枕木数Cの値を1カウントアップする。
ステップS105の処理に次いで、位置特定部12は、地点情報DB13(地点情報130)を参照して、ステップS105で更新した内部データに対応する所定項目のデータ(列車位置Ld、残距離ΔLd、制御情報CLd)を取得する(ステップS106)。ステップS106の具体的な処理はステップS103と同様であるが、ステップS106の場合は、枕木数Cの値が1カウントアップされている。
次に、位置特定部12は、検出された地上設備(枕木22)に基づいて特定された列車位置Ldが正常であるか確認する(ステップS107)。具体的には、位置特定部12は、ステップS106で地点情報DB13から読み出した列車位置Ldと、ステップS101で速度発電機3の速度データに基づいて算出された列車位置Lsとの差分ΔLを算出し(ΔL=Ld-Ls)、算出したΔLが既定された閾値Eに達していないかを判定する(ΔL<E?)。
ステップS107の確認においてΔLが閾値E未満の場合、位置特定部12は、地上設備(枕木22)に基づいて特定された列車位置Ldが正常であると判断する。このとき、位置特定部12は、内部データの列車位置Lの値を列車位置Ldの値で更新し、更新後の列車位置Lと、ステップS106で取得した残距離ΔLd及び制御情報CLdを制御部15に送信する(ステップS108)。ステップS108の処理後はステップS110の処理に進む。
一方、ステップS107の確認においてΔLが閾値E以上の場合、位置特定部12は、地上設備(枕木22)に基づいて特定された列車位置Ldが異常であると判断する。この場合、位置特定部12は、ステップS109の処理に進む。
ステップS109の処理は、地点情報DB13から読み出した走行区間のデータが異常であった場合(ステップS104のNO)、あるいは、検出された地上設備(枕木22)に基づく列車位置Ldが異常であった場合(ステップS107のNO)に実行される。このステップS109では、位置特定部12は、速度発電機3の速度データに基づいて算出された列車位置Lsを用いて列車位置Lを更新する。さらに、位置特定部12は、更新後の列車位置L(列車位置Ls)を用いて、地点情報130を参照し、列車位置Lに対応する列車位置Ldを含むレコードから、残距離ΔLd及び制御情報CLdを取得する。なおこのとき、異常発生時であることから安全を考慮して、本来の目標停止位置よりも手前に列車1を停止させるために、残距離ΔLdの値を所定の程度だけ小さくして取得するようにしてもよい。また、地点情報130において列車位置L(列車位置Ls)と同値の列車位置Ldが存在しない場合には、列車位置Lよりも大きな値を持つ最も近い列車位置Ldを選択すればよい。そして位置特定部12は、更新後の列車位置L、改めて取得した残距離ΔLd及び制御情報CLdを制御部15に送信し、ステップS110の処理に進む。
本実施形態では、ステップS109の処理を用意することによって、列車1における所定の異常発生時に対応することができる。より具体的には、列車1において走行区間や枕木数の適切な検出ができなくなった場合でも、位置特定部12が、速度発電機3の速度データに基づく列車位置Lsを主キーとして、地点情報130から、目標停止位置までの残距離ΔLd及び定位置停止制御の開始位置(制御情報CLd)を取得し、これらを制御部15に送信できるようにしている。
そしてステップS110では、制御部15は、ステップS108またはステップS109で位置特定部12から受信した列車位置L、残距離ΔLd、及び制御情報CLdを用いて、目標停止位置に停止するための停止パターン(定位置停止パターン)を算出し、この算出した停止パターンに対して、ステップS101で速度算出部14から受信した列車速度Vsを比較することによって、ブレーキノッチ指令を決定し、決定したブレーキノッチ指令をブレーキ出力装置4に送信する。
上記のステップS101~S110の処理が行われることにより、列車制御システム10は、定位置停止制御のためにブレーキ出力を開始することが必要なタイミングで、ブレーキノッチ指令をブレーキ出力装置4に送信することができる。そしてブレーキ出力装置4が受信したブレーキノッチ指令に従って列車1のブレーキを出力することにより、列車1は目標停止位置に停止する。
なお、本実施形態の列車制御システム10は、上述した定位置停止制御を実行する際、所定のタイミングで、ステップS101~S110の処理において検出、算出、特定、取得等した情報を所定の出力装置に出力するようにしてもよい。具体的には例えば、制御部15が受信した残距離ΔLd、すなわち、目標停止位置までの残距離を出力するようにしてもよいし、制御部15がブレーキ出力装置4にブレーキノッチ指令を出力したときに、ブレーキ制御の開始に関する情報(例えば、使用する定位置停止パターン)を出力するようにしてもよい。また、ステップS407の処理を行った場合に、異常の発生を報知する等してもよい。これらの出力が行われることによって、運転士や管制センタの担当者等は、列車1の運行・保守に関する有用な情報を得ることができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る列車制御システム10によれば、列車1に搭載した地上設備検出部11(例えばカメラ)を用いて枕木22を検出し、検出した枕木22の情報と、枕木22ごとに列車位置を紐付けた地点情報DB13(地点情報130)とを照合することにより、列車位置を特定することができる。このような列車位置の特定方法によれば、車輪の空転または滑走の影響を受けることなく、走行中の列車1の位置を正確に特定することができる。また、本実施形態に係る列車制御システム10によれば、地上子21や地上設備(枕木22)の位置変更や増設を必要とすることなく、上述したように走行中の列車1の位置を正確に特定することができるため、コスト増を抑制しながらも精度の高い定位置停止制御を実施することができる。
また、上述したように枕木22の検出に基づいて列車1の位置を特定する方法は、変形例として後述する固定ボルト23の検出に基づいて列車1の位置を特定する方法に比べて、検出の精度を高める効果を有する。この理由として、一般に、枕木22は固定ボルト23よりもサイズが大きく、地上設備検出部11による検出が容易であることが挙げられる。また、土や雪などの遮蔽物が軌道上に載った場合でも、枕木22の全体が隠れて検出不能になる可能性は、固定ボルト23よりも低く、枕木22は検出し易い地上設備と言えるためである。
次に、本実施形態に係る列車制御システム10の変形例として、地上設備検出部11による検出対象の地上設備を、基本実施例における「枕木22」から「固定ボルト23」に代えた場合について説明する。図2を参照して前述したように、固定ボルト23はレール20を固定するための締結装置であり、枕木22と同様に、軌道を構成するためにレール方向に連続的に設置される地上設備である。
本変形例の場合、地点情報130(図3参照)には、「枕木数Cd」に代えて、1つの走行区間において1本のレール20の下に設置された固定ボルト23の累計数を示す「固定ボルト数Bd」が定義される。
すなわち、本変形例で用いられる地点情報130は、走行区間Sd、固定ボルト数Bd、列車位置Ld、残距離ΔLd、及び制御情報CLdのデータ項目から構成される。この地点情報130は、基本的(正常時)には、走行区間Sd及び固定ボルト数Bdを検索の主キーとして参照することにより、対応するレコードの列車位置Ld、残距離ΔLd、及び制御情報CLdを取得することができる。また、この地点情報130は、走行区間または固定ボルト数の検出ができなくなった異常時の場合には、列車位置Ldを主キーとして参照することにより、残距離ΔLd及び制御情報CLdを取得することができる。
本変形例における列車制御システム10の定位置停止制御について、基本実施例の定位置停止制御について説明した図4の各ステップと対比しながら説明する。なお、本変形例は、地上設備検出部11による検出対象の地上設備が枕木22から固定ボルト23に変更されたものであり、基本的な処理手順は基本実施例と変わらないことから、共通する処理の詳細な説明は省略する。
列車1が駅30から走行を開始すると、図4のステップS101~S104までの処理が実行される。なお、本変形例において、位置特定部12は、内部データとして、列車1の現在の走行区間を示す「走行区間S」、列車1の現在位置を示す「列車位置L」、現在の走行区間における固定ボルト23の累計カウント数を示す「固定ボルト数B」を持っており、ステップS102の地上子21の検出に伴う処理のなかで、位置特定部12は、走行区間Stによる更新で走行区間Sの値が変更された場合(すなわち、新たな走行区間に入った場合)には、固定ボルト数Bの値を「0」に設定してリセットする。
ステップS104においてステップS103で読み出した地点情報DB13のデータが正常であると判断した場合(ステップS104のYES)、ステップS105に対応する処理として、地上設備(変形例では固定ボルト23)の検出に伴う処理が行われる。
この地上設備(固定ボルト23)の検出に伴う処理では、列車1の車体下部に設置された地上設備検出部11であるカメラが、地上設備(固定ボルト23)を撮影し、その撮影データを位置特定部12に送信する。位置特定部12は、受信した撮影データに含まれる画像のフレームにおいて所定の画像処理を行うことにより、列車1が通過した固定ボルト23を検出する。上記画像処理によって固定ボルト23の通過を検出した場合に、位置特定部12は、固定ボルト数Bの値を1カウントアップする。
次いで、ステップS106に対応する処理として、位置特定部12は、地点情報DB13(地点情報130)を参照して、先の処理で更新した内部データに基づいて、対応する所定項目のデータ(列車位置Ld、残距離ΔLd、制御情報CLd)を取得する。より具体的には、位置特定部12は、地点情報130において、内部データの走行区間S及び固定ボルト数Bの組合せに対応する走行区間Sd及び固定ボルト数Bdが登録されたレコードを検索し、該当レコードにおける列車位置Ld、残距離ΔLd、制御情報CLdの各データを取得する。
そして、ステップS107に対応する処理として、位置特定部12は、検出された地上設備(固定ボルト23)に基づいて特定された列車位置Ldが正常であるか確認する。具体的には、位置特定部12は、ステップS106に対応する処理で地点情報DB13から読み出した列車位置Ldと、ステップS101で速度発電機3の速度データに基づいて算出された列車位置Lsとの差分ΔLを算出し(ΔL=Ld-Ls)、算出したΔLが既定された閾値Eに達していないかを判定する(ΔL<E?)。位置特定部12は、ΔL<Eであれば、列車位置Ldが正常な値であると判断し、ステップS108の処理に進み、ΔL≧Eであれば、列車位置Ldが異常な値であると判断し、ステップS109の処理に進む。
そして、ステップS108またはS109の処理によって列車位置Lの値が決定され(列車位置が特定され)、ステップS110において、制御部15が、定位置停止パターンを算出し、算出した定位置停止パターンに速度算出部14で算出された列車速度Vsを照合することにより、ブレーキノッチ指令を決定し、ブレーキ出力装置4に送信する。
本変形例では以上のように定位置停止制御が行われることにより、列車制御システム10は、列車1に搭載した地上設備検出部11(例えばカメラ)を用いて固定ボルト23を検出し、検出した固定ボルト23の情報と、固定ボルト23ごとに列車位置を紐付けた地点情報DB13(地点情報130)とを照合することにより、列車位置を特定することができる。このような列車位置の特定方法によれば、車輪の空転または滑走の影響を受けることなく、走行中の列車1の位置を正確に特定することができる。また、本実施形態に係る列車制御システム10によれば、地上子21や地上設備(固定ボルト23)の位置変更や増設を必要とすることなく、上述したように走行中の列車1の位置を正確に特定することができるため、コスト増を抑制しながらも精度の高い定位置停止制御を実施することができる。
また、上述した変形例の列車制御システム10は、枕木22が敷設されていない軌道を走行する列車1に搭載して、特に効果的である。例えば、地下鉄等では、枕木22が敷設されない軌道が存在するが、このような軌道であってもレール20を固定するための固定ボルト23は必ず設置される。したがって、本変形例のように固定ボルト23の検出に基づいて列車1の位置を特定できるようにすることで、様々な軌道を走行する列車1に対応することができる。
なお、本発明は上述した実施形態(実施例)の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、本実施形態では基本実施例の他に一変形例を紹介したが、本発明はこれ以外にも様々な変形例を含み得る。例えば、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。具体的には例えば、基本実施例と変形例とを合わせることも可能であり、このとき、地上設備検出部11の検出対象とする地上設備は、枕木22及び固定ボルト23の両方となり、地点情報130に枕木数Cdと固定ボルト数Bdが定義される。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、図面において制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実施には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 列車
2 車上子
3 速度発電機
4 ブレーキ出力装置
10 列車制御システム
11 地上設備検出部
12 位置特定部
13 地点情報データベース(DB)
14 速度算出部
15 制御部
20 レール
21 地上子
22 枕木
23 固定ボルト
30 駅
130 地点情報

Claims (12)

  1. 軌道上を走行する列車において、
    前記列車の走行状態に基づいて前記列車の速度を算出する速度算出部と、
    軌道を構成するために連続的に設置された所定の地上設備を検出する地上設備検出部と、
    前記地上設備検出部によって検出された前記地上設備の情報に基づいて、前記列車の位置を特定する位置特定部と、
    前記列車を所定の目標停止位置に停止させるブレーキ制御を行う制御部と、
    前記地上設備ごとに当該地上設備の設置位置と当該設置位置が前記ブレーキ制御を開始するべきブレーキ制御開始位置であるか否かを示す制御情報とを紐付けた地点情報を予め保持するデータベースと、
    を備え、
    前記位置特定部は、前記データベースの前記地点情報から、前記地上設備検出部が検出した前記地上設備に対応する前記設置位置及び前記制御情報を取得し、取得した前記設置位置を前記列車の位置とし、
    前記制御部は、前記速度算出部が算出した前記列車の速度、前記位置特定部が特定した前記列車の位置、及び前記位置特定部が取得した前記制御情報に基づいて、前記ブレーキ制御の内容を決定し、当該制御情報が前記ブレーキ制御開始位置であることを示す場合に前記ブレーキ制御を開始する
    ことを特徴とする列車制御システム。
  2. 前記速度算出部は、前記列車の走行状態に基づいて前記列車の速度及び前記列車の位置を算出し、
    前記位置特定部は、前記地点情報から取得した情報が正常であるか否かを判断し、異常と判断した場合には、前記速度算出部で算出された前記列車の位置によって、前記列車の位置を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  3. 前記地点情報には、前記地上設備ごとに前記目標停止位置までの残距離がさらに紐付けられ、
    前記位置特定部は、前記地上設備の情報に基づく前記地点情報の参照によって、当該地上設備に対応する前記残距離をさらに取得し、
    前記制御部は、前記速度算出部で算出された前記列車の速度、及び前記位置特定部で取得された前記残距離に基づいて、前記ブレーキ制御において用いる定位置停止パターンを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  4. 前記速度算出部が算出した前記列車の速度、前記位置特定部が特定した前記列車の位置、または前記制御部が行う前記ブレーキ制御に関する情報のうち、少なくとも何れかを所定の出力装置に出力する出力部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  5. 前記所定の地上設備は、前記軌道のレール下に敷設された枕木である
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  6. 前記所定の地上設備は、前記軌道のレールを固定するために設置された固定ボルトである
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  7. 列車の走行状態に基づいて前記列車の速度を算出する速度算出ステップと、
    軌道を構成するために連続的に設置された所定の地上設備を検出する地上設備検出ステップと、
    前記地上設備ごとに当該地上設備の設置位置と当該設置位置がブレーキ制御を開始するべきブレーキ制御開始位置であるか否かを示す制御情報とが予め紐付けられた地点情報から、前記地上設備検出ステップで検出された前記地上設備の情報に対応する前記設置位置及び前記制御情報を取得し、取得した前記設置位置を前記列車の位置として特定する位置特定ステップと、
    前記速度算出ステップで算出された前記列車の速度、前記位置特定ステップで特定された前記列車の位置、及び前記位置特定ステップで取得された前記制御情報に基づいて、前記列車を所定の目標停止位置に停止させるブレーキ制御を行う制御ステップと、
    を備え、
    前記制御ステップでは、前記位置特定ステップで取得された前記制御情報が前記ブレーキ制御開始位置であることを示す場合に前記ブレーキ制御が開始される
    ことを特徴とする定位置停止制御方法。
  8. 前記速度算出ステップでは、前記列車の走行状態に基づいて前記列車の速度及び前記列車の位置を算出し、
    前記位置特定ステップでは、前記地点情報から取得した情報が正常であるか否かを判断し、異常と判断した場合には、前記速度算出ステップで算出された前記列車の位置によって、前記列車の位置を特定する
    ことを特徴とする請求項に記載の定位置停止制御方法。
  9. 前記地点情報には、前記地上設備ごとに前記目標停止位置までの残距離がさらに紐付けられ、
    前記位置特定ステップでは、前記地上設備の情報に基づく前記地点情報の参照によって、当該地上設備に対応する前記残距離をさらに取得し、
    前記制御ステップでは、前記速度算出ステップで算出された前記列車の速度、及び前記位置特定ステップで取得された前記残距離に基づいて、前記ブレーキ制御において用いる定位置停止パターンを決定する
    ことを特徴とする請求項に記載の定位置停止制御方法。
  10. 前記速度算出ステップで算出された前記列車の速度、前記位置特定ステップで特定された前記列車の位置、または前記制御ステップで行われる前記ブレーキ制御に関する情報のうち、少なくとも何れかを所定の出力装置に出力する出力ステップをさらに備える
    ことを特徴とする請求項に記載の定位置停止制御方法。
  11. 前記地上設備検出ステップで検出する前記所定の地上設備は、前記軌道のレール下に敷設された枕木である
    ことを特徴とする請求項に記載の定位置停止制御方法。
  12. 前記地上設備検出ステップで検出する前記所定の地上設備は、前記軌道のレールを固定するために設置された固定ボルトである
    ことを特徴とする請求項に記載の定位置停止制御方法。
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