JP7284063B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁 Download PDF

Info

Publication number
JP7284063B2
JP7284063B2 JP2019188319A JP2019188319A JP7284063B2 JP 7284063 B2 JP7284063 B2 JP 7284063B2 JP 2019188319 A JP2019188319 A JP 2019188319A JP 2019188319 A JP2019188319 A JP 2019188319A JP 7284063 B2 JP7284063 B2 JP 7284063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable core
fuel injection
injection valve
fuel
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019188319A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021063460A (ja
Inventor
仁之 前川
友基 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019188319A priority Critical patent/JP7284063B2/ja
Publication of JP2021063460A publication Critical patent/JP2021063460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7284063B2 publication Critical patent/JP7284063B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本開示は、燃料噴射弁に関する。
例えば、特許文献1には、燃料噴射弁(インジェクタ)が開示されている。この燃料噴射弁は、可動コアの下流側に可動コアとハウジングに囲まれたダンパ室を設け、ダンパ室の圧力を利用して開閉弁時の可動コアの速度を低減して衝突エネルギを低減し、衝突における衝撃を緩和している。
特開2018-189002号公報
可動コアとハウジングとの間の摺動部におけるクリアランスが小さいと、ハウジングに対して可動コアを摺動できない。一方、クリアランスが大きいと、ダンパ室の密閉性が悪くなるため、ダンパ室による十分なダンパ効果を得られない。そのため、可動コアとハウジングとの間の摺動部におけるクリアランスを適切にしたいという要望がある。特許文献1の燃料噴射弁では、この可動コアとハウジングとの間の摺動部は、ダンパ室の上流側と下流側の2箇所に存在する。この場合、2箇所の摺動部のクリアランスに加え、2箇所の摺動部の相対的な位置も適切にすることが必要となり、加工精度を考慮すると、難しい。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、燃料噴射弁(100)が提供される。この燃料噴射弁は、燃料を噴射する噴孔(31)と内部に前記噴孔に連通する流路(43)が形成された筒状のハウジング(20)と、前記ハウジングの内部に設けられ、前記噴孔を開閉する弁体(41)を有するニードル(40)と、前記ニードルを移動させる可動コア(50)と、前記可動コアを前記ニードルの開弁方向に移動させる磁界を発生させるコイル(70)と、前記可動コアの上流側に設けられ、前記可動コアの移動範囲を規制する固定コア(60)と、前記ハウジングと、前記可動コアとの間に囲まれたダンパ室(25)と、を備え、前記可動コアは、互いに独立して摺動可能であり、かつ、シール部(54s)で互いに当接する第1可動コア(51)と第2可動コア(54)とを、前記第1可動コアが、前記固定コア側となるように有し、前記第1可動コアは、前記ハウジングとの間に第1摺動部(21a)と前記第2可動コアと当接可能な端部(53s)と、を有し、前記第2可動コアは、前記ハウジングとの間に前記第1摺動部の外径よりも小さい外径の第2摺動部(21b)と、前記第1可動コア側に前記第2摺動部の外径よりも大きく形成され、前記第1端部と接したとき、前記ダンパ室に至る燃料通路を閉塞する第2端部(55)と、を有する。この形態によれば、第1可動コアと第2可動コアとは別の部材である。そのため、第1摺動部のクリアランスが適切になるように第1可動コアを精度良く加工することができ、第2摺動部のクリアランスが適切になるように第2可動コアを精度良く加工することができ、ダンパ室を容易に形成できる。すなわち、1つの可動コアの2箇所の摺動部を同時に精度良く加工することに比べ、第1可動コアと第2可動コアを別個の部材とするので、ダンパ室に繋がる摺動部のクリアランスを精度良く加工して、ダンパ室を容易に形成できる。
本開示は、燃料噴射弁以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料噴射装置や、燃料噴射方法等の形態で実現することができる。
燃料噴射弁の概略構成図である。 ダンパ室近傍の拡大図である。
・第1実施形態:
図1に示すように、燃料噴射弁100は、ハウジング20と、噴射ノズル30と、ニードル40と、可動コア50と、固定コア60と、コイル70と、第1スプリング81と、第2スプリング82と、を備える。燃料噴射弁100は、燃料を噴射するための装置である。本実施形態の燃料噴射弁100は、流体、特に燃料として気体の燃料ガス、例えばLNG、LPG、水素などを噴射するのに用いられる。
ハウジング20は、燃料を噴射する噴射ノズル30に連通する燃料流路が形成された筒状の部材である。ハウジング20は、下流側から第1筒部材21、第2筒部材22、第3筒部材23、第4筒部材24を備える。第1筒部材21は、マルテンサイト系ステンレス鋼により形成され、所定の硬度を有するよう焼入れ処理が施されている。第1筒部材21の下流側端部には、噴射ノズル30が設けられている。噴射ノズル30は、噴孔31と、弁座32と、を備える。噴射ノズル30は、マルテンサイト系ステンレス鋼により形成されている。
第2筒部材22は、第4筒部材24は、磁性材料、例えばフェライト系ステンレス鋼で形成されている。第2筒部材22の内径は、第1筒部材21の内径よりも小さい。第3筒部材23は、非磁性材料、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼により形成されている。
第4筒部材24の端部には、略円筒状の燃料導入パイプ12が溶接等により固定されている。燃料導入パイプ12の内側には、フィルタ13が設けられている。フィルタ13は、燃料導入パイプ12の導入口14から流入した燃料の中の異物を捕集する。
燃料導入パイプ12および第4筒部材24の外側は、樹脂によりモールドされている。当該モールド部分にコネクタ15が形成されている。コネクタ15には、後述するコイル70へ電力を供給するための端子16がインサート成形されている。また、コイル70の外側には、コイル70を覆うようにして筒状のホルダ17が設けられている。第4筒部材24とホルダ17の間には略ドーナツ円板状のカバー18が設けられている。ホルダ17とカバー18は、磁性体から形成され、後述する磁気回路φの一部を形成する。
ニードル40は、噴孔31を開閉する部材であり、第1筒部材21、第2筒部材22の内部に配置された棒状の部材である。ニードル40は、下流側端部に、弁座32と当接可能な弁体41を備え、上流側端部に大径部42を有する。ニードル40の弁体41よりも少し上流側には、外側に向けて突出する摺接部46がニードル40の週報項に沿って複数個形成されている。摺接部46は、その先端を第1筒部材21の内周面に当接させた状態で摺動する。隣り合う摺接部46の間には、燃料が通過可能な凹部47が形成されている。ニードル40は、非磁性材料であるマルテンサイト系ステンレス鋼によって形成されている。ニードル40の内部には、上流側からニードル40のほぼ中央まで、燃料流路43が形成されている。燃料流路43の下流側には、ニードル40内外を連通する連通孔44が設けられている。連通孔44は、ニードル40の内部の燃料流路43と、ニードル40と第1筒部材21との間の燃料流路45とを連通している。燃料流路45の下流側は、噴射ノズル30まで至っている。
ハウジング20の内側には可動コア50が摺動可能に設けられている。可動コア50は、コイル70からの磁界を受けて、ニードル40を開弁方向に移動させる部材である。可動コア50は、互いに独立して摺動可能である上流側の第1可動コア51と、下流側の第2可動コア54とから構成されている。さらに、第1可動コア51は、第1可動コアアッパ部52と第1可動コアロア部53とから構成されている。第2可動コア54は、第1可動コアロア部53の下流側に設けられている。第1可動コアアッパ部52は磁性体であるフェライト系ステンレス鋼により形成されている。第1可動コアアッパ部52は、後述するコイル70に電力が印加されると、コイル70が発生させる磁界により力を受けて上流側に移動する。第1可動コアロア部53と、第2可動コア54はマルテンサイト系ステンレス鋼により形成され、所定の硬度を有するよう焼入れ処理が施されている。第1可動コアアッパ部52と第1可動コアロア部53とは、圧入、溶接等により一体に固定されている。可動コア50の内側には、ニードル40が挿通されている。第1可動コア51の内径は、ニードル40の大径部42の外径よりも小さく、第1可動コア51の上流側の面は、大径部42と当接可能となっている。なお、第1可動コアアッパ部52と第1可動コアロア部53とは、同一の部材としてもよい。
第1可動コアロア部53と第1筒部材21との間には、第1摺動部21aが形成されており、第2可動コア54と第1筒部材21との間には、第2摺動部21bが形成されている。第2摺動部21bの外径は、第1摺動部21aの外径よりも小さい。第1可動コアロア部53は、第2可動コア54側に、第2可動コア54と当接可能な第1端部53sを有し、第2可動コア54の第1可動コアロア部53側に第2端部55を有している。第2端部55の外径は、第2摺動部21bの外径よりも大きく、第1摺動部21aの外径よりも小さい。第1摺動部21aと第2摺動部21bの間には、第1筒部材21、第1可動コアロア部53、第2可動コア54により囲まれたダンパ室25が形成されている。第1可動コアロア部53と第1摺動部21a、第2可動コア54と第2摺動部21bの間のクリアランスは、いずれも数μm~数十μmであり、また第1可動コアロア部53と第2可動コア54は第1摺動部21a、第2摺動部21bでシールされている。第1端部53sと第2端部55とが接すると、ダンパ室に至る燃料通路が閉塞される。その結果、ダンパ室25とその他の燃料流路との間の燃料の出入りは制限され、ダンパ室25は準密閉状態となっている。
固定コア60は、可動コア50の上流側に設けられ、磁界により開弁方向に移動する可動コア50の移動範囲を規制する部材である。固定コア60は、磁性体であるフェライト系ステンレス鋼により形成される第1固定コア部材61と、マルテンサイト系ステンレス鋼により形成され、所定の硬度を有するよう焼入れ処理が施された第2固定コア部材62を備える。第1固定コア部材61と第2固定コア部材62は、例えば、圧入により固定されている。固定コア60は中空の略円筒状に形成されており、ハウジング20の内側に固定されている。具体的には、固定コア60は、ハウジング20の第4筒部材24に溶接等により固定されている。また、固定コア60の内側には、ニードル40の大径部42が摺動可能に挿通されている。
コイル70は、ボビン71に巻かれており、電力が供給(通電)されると磁界を生じる。コイル70に磁界が生じると、第1固定コア部材61、第1可動コアアッパ部52、第2筒部材22、第4筒部材24、ホルダ17、およびカバー18を通る閉じた磁気回路φが形成される。これにより、第1固定コア部材61と第1可動コアアッパ部52との間に吸引力が発生し、第1可動コアアッパ部52は第1固定コア部材61に吸引される。このとき可動コア50の上流側の端面はニードル40の大径部42に当接し、ニードル40を上流側に移動させる。すなわち、ニードル40は可動コア50とともに開弁方向へ移動する。これにより、弁体41は弁座32から離座し、噴孔31が開口し、燃料が噴射可能となる。
第1スプリング81は、下流側の端部がニードル40の大径部42の端部に当接し、上流側の端部が固定コア60の内側に圧入固定された中空のアジャスティングパイプ11の一端に当接している。第1スプリング81は、大径部42を図の下方に押すことで、ニードル40を閉弁方向に押さえる。ニードル40の大径部42が、第1可動コアロア部53を閉弁方向(図の下方)に押し、第1可動コアロア部53が第2可動コア54を閉弁方向(図の下方)に押すことで、可動コア50は、により閉弁方向に押さえられる。
第2スプリング82は、上流側の端部が可動コア50の端面に当接し、下流側の端部はハウジング20の第1筒部材21の内側に設けられた段差面に当接している。第2スプリング82は、第2可動コア54を開弁方向(図の上方)に押し、第2可動コア54は第1可動コアロア部53を開弁方向(図の上方)に押している。第1可動コアロア部53の上流側の面は、ニードル40の大径部42と当接しているので、ニードル40を開弁方向に押さえつける。ニードル40と可動コア50には、第1スプリング81による閉弁方向の付勢力と、第2スプリング82による開弁方向の付勢力とが掛かる。ここで、本実施例では、第1スプリング81の付勢力は、第2スプリング82の付勢力よりも大きく設定されている。そのため、コイル70に電力が供給(通電)されていない状態では、ニードル40の弁体41は、弁座32に着座した状態、すなわち閉弁状態となる。
以下、燃料噴射弁100の動作について説明する。コイル70に電力が供給されると、上述したように、第1固定コア部材61、第1可動コアアッパ部52、第2筒部材22、第4筒部材24、ホルダ17、およびカバー18を通る閉じた磁気回路φが形成され、第1固定コア部材61と第1可動コアアッパ部52との間に吸引力が発生し、第1可動コアアッパ部52は第1固定コア部材61に吸引される。
可動コア50の上流側の面は、大径部42と当接しているので、ニードル40を上流側に移動させる。その結果、ニードル40の弁体41が、弁座32から離座し、噴孔31が開く。燃料導入パイプ12の導入口14から流入した燃料は、中空のアジャスティングパイプ11の中、固定コア60の中を経て、ニードル40の内部の燃料流路43、連通孔44、ニードル40と第1筒部材21との間の燃料流路45を通り、噴孔31に導かれ、噴射される。
可動コア50が開弁動作により、開弁方向(図1の上方)に移動するとダンパ室25の容積は拡大し、ダンパ室25内の燃料の圧力が低下する。ダンパ室25内の燃料の圧力が低下すると、第1可動コアロア部53には閉弁方向(図1の下方)に向かう力が働く。その結果、第1可動コア51の開弁方向への移動速度は緩和され、第1可動コア51、すなわち可動コア50が固定コア60に衝突する際のエネルギを低減する。
逆に、可動コア50が閉弁動作により図1の下方に移動するとダンパ室25の容積は縮小し、ダンパ室25内の燃料の圧力は上昇する。ダンパ室25内の燃料の圧力が上昇することにより、第1可動コアロア部53には開弁方向(図1の上方)に向かう力が働く。第1可動コアロア部53は、上流側で、ニードル40の大径部42と接するため、ニードル40には開弁方向(図1の上方)に向かって力が働く。その結果、可動コア50およびニードル40の閉弁方向への移動速度は緩和する。その結果、ニードル40の弁体41が噴射ノズル30の弁座32に衝突する際のエネルギを低減する。
第1摺動部21aあるいは、第2摺動部21bにおけるクリアランスが狭すぎれば、可動コア50が移動できない。一方、クリアランスが大きすぎれば、ダンパ室25を準密閉状態にできないため、可動コア50の移動速度を緩和できない。ここで、可動コア50の第1可動コア51と、第2可動コア54とが1個の部材で形成されている場合、第1摺動部21aにおける可動コア50の外径とハウジング20の内径との間のクリアランス、第2摺動部21bにおける可動コア50の外径とハウジング20の内径との間のクリアランス、をそれぞれ高精度に形成するだけでなく、第1摺動部21aにおける可動コア50の外周位置と第2摺動部21bにおける可動コア50の外周位置について、高精度に加工する必要があった。これは、第1摺動部21aと第2摺動部21bの相対的位置が自由でないためである。これに対し、本実施形態では、可動コア50の第1可動コア51と、第2可動コア54とに分離されているため、第1摺動部21aと第2摺動部21bの相対的位置が自由となる。その結果、第1摺動部21aにおける可動コア50の外径とハウジング20の内径との間のクリアランス、第2摺動部21bにおける可動コア50の外径とハウジング20の内径との間のクリアランスを高精度に形成すればよい。すなわち、第1可動コア51については、第1摺動部21aの加工精度のみを考慮すれば良く、第2可動コア54については、第2摺動部21bの加工精度のみを考慮すれば良い。
図2は、ダンパ室25近傍の拡大図であり、可動コア50が少し開弁方向に移動した状態を示す。本実施形態では、図2に示すように第2可動コア54は、第2端部55に第1可動コアロア部53に向けて突き出る凸部54cを有し、凸部54cと第1可動コアロア部53との間にシール部54sを形成している。第1可動コアロア部53と第2可動コア54のシール部54sの最内径D2を第2摺動部21bの外径D1より大きくしている。すなわち、シール部54sは、第2摺動部21bより径方向の外側に位置する。
開弁時には、可動コア50は、図2の上方に移動し、既に説明為たように、ダンパ室25内の燃料圧力が低下する。このように、本実施形態では、凸部54cを有する第2端部55を備え、凸部54cと第1端部53sとのシール部54sの最内径D2を、第2摺動部21bの外径D1より大きくしている。本実施形態では、シール部54sの最内径D2は、第2摺動部21bの外径D1より大きいので、シール部54sより内側の面積に比例する第2可動コア54に掛かる下向きの圧力により、第1可動コアロア部53と第2可動コア54との間にお互いを引き離す方向に力がはたらく。第1可動コアロア部53と第2可動コア54との間が引き離されると、ダンパ室25に外部から燃料が流入する。燃料が流入することによりダンパ室25内の燃料圧力は上昇し、再び第1可動コアロア部53と第2可動コア54は当接する。これにより、ダンパ室25内の燃料圧力が所定値以下になることを防止し、開弁時のダンパ効果に上限を設定することが可能となる。
一方、閉弁動作時には、可動コア50は、図2の下方に移動し、ダンパ室25内の燃料圧力が上昇すると、第1可動コアロア部53と第2可動コア54との間にお互いを押し付ける方向に力がはたらき、第1可動コアロア部53と第2可動コア54の間のシール部54sにおけるシール性を向上できる。その結果、ダンパ室25によるダンパ効果を大きくできる。
以上、説明したように、第1可動コアロア部53と第2可動コア54のシール部54sの最内径D2を第2摺動部21bの外径D1より大きくすることで、ダンパ室25内の燃料圧力が所定値以下になることを防止し、開弁時のダンパ効果に上限を設定することが可能となる。
上記説明では、第2可動コア54は、第1可動コアロア部53に向けて突き出る凸部54cを有する構造としたが、第1可動コアロア部53が、第2可動コア54に向けて突き出る凸部を有している構成であってもよい。また、第1可動コアロア部53と第2可動コア54の一方が凸部を備え、他方が平坦であってもよく、一方が凸部を備え、他方が凸部に対応した凹部を備える構成であってもよい。
上記実施形態では、ダンパ室25を第1可動コアロア部53の下流側に設けたが、上流側に設けても良い。
上記実施形態では、燃料噴射弁100は、気体の燃料、水素を噴射するものとしたが、水素以外の気体や液体を噴射する燃料噴射弁であってもよい。
上記実施形態では、第1可動コアロア部53の第1端部53sと、第1可動コアロア部53のダンパ室25側の面とは、段差を有しているが、第1端部53sとの第1可動コアロア部53のダンパ室25側の面とは、平坦であってもよい。
上記実施形態では、第1筒部材21は、内側に段差を有することで、第1摺動部21aと第2摺動部21bを形成しているが、第1筒部材21の内側を段差の無い形状とし、第1筒部材21の内側に別部材を挿入し、別部材の内側に第2摺動部形成してもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
11…アジャスティングパイプ、12…燃料導入パイプ、13…フィルタ、14…導入口、15…コネクタ、16…端子、17…ホルダ、18…カバー、20…ハウジング、21…第1筒部材、21a…第1摺動部、21b…第2摺動部、22…第2筒部材、23…第3筒部材、24…第4筒部材、25…ダンパ室、30…噴射ノズル、31…噴孔、32…弁座、40…ニードル、41…弁体、42…大径部、43…燃料流路、44…連通孔、45…燃料流路、46…摺接部、47…凹部、50…可動コア、51…第1可動コア、52…第1可動コアアッパ部、53…第1可動コアロア部、53s…第1端部、54…第2可動コア、54c…凸部、54s…シール部、55…第2端部、60…固定コア、61…第1固定コア部材、62…第2固定コア部材、70…コイル、71…ボビン、81…第1スプリング、82…第2スプリング、100…燃料噴射弁

Claims (6)

  1. 燃料噴射弁(100)であって、
    燃料を噴射する噴孔(31)と内部に前記噴孔に連通する流路(43)が形成された筒状のハウジング(20)と、
    前記ハウジングの内部に設けられ、前記噴孔を開閉する弁体(41)を有するニードル(40)と、
    前記ニードルを移動させる可動コア(50)と、
    前記可動コアを前記ニードルの開弁方向に移動させる磁界を発生させるコイル(70)と、
    前記可動コアの上流側に設けられ、前記可動コアの移動範囲を規制する固定コア(60)と、
    前記ハウジングと前記可動コアとの間に囲まれたダンパ室(25)と、
    を備え、
    前記可動コアは、互いに独立して摺動可能であり、かつ、シール部(54s)で互いに当接する第1可動コア(51)と第2可動コア(54)とを、前記第1可動コアが、前記固定コア側となるように有し、
    前記第1可動コアは、前記ハウジングとの間に第1摺動部(21a)と前記第2可動コアと当接可能な第1端部(53s)と、を有し、
    前記第2可動コアは、前記ハウジングとの間に前記第1摺動部の外径よりも小さい外径の第2摺動部(21b)と、前記第1可動コア側に前記第2摺動部の外径よりも大きく形成され、前記第1端部と接したとき、前記ダンパ室に至る燃料通路を閉塞する第2端部(55)と、を有する、
    燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁であって、
    前記シール部は、前記第2摺動部より径方向の外側に位置する、燃料噴射弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁であって、
    前記第2端部は、前記第1可動コアに向けて突き出る凸部(54c)を有し、
    前記シール部は、前記凸部と前記第1可動コアとが当接する面である、燃料噴射弁。
  4. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁であって、
    前記第1可動コアは、前記第2端部に向けて突き出る凸部を有し、
    前記シール部は、前記凸部と前記第2端部とが当接する面である、燃料噴射弁。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁であって、
    前記燃料は気体である、燃料噴射弁。
  6. 請求項5に記載の燃料噴射弁であって、
    前記気体は、水素である、燃料噴射弁。
JP2019188319A 2019-10-15 2019-10-15 燃料噴射弁 Active JP7284063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019188319A JP7284063B2 (ja) 2019-10-15 2019-10-15 燃料噴射弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019188319A JP7284063B2 (ja) 2019-10-15 2019-10-15 燃料噴射弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021063460A JP2021063460A (ja) 2021-04-22
JP7284063B2 true JP7284063B2 (ja) 2023-05-30

Family

ID=75487788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019188319A Active JP7284063B2 (ja) 2019-10-15 2019-10-15 燃料噴射弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7284063B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219656A (ja) 2011-04-05 2012-11-12 Denso Corp 燃料噴射弁
JP2013227880A (ja) 2012-04-24 2013-11-07 Nippon Soken Inc 燃料噴射弁
DE102016219722A1 (de) 2016-10-11 2018-04-12 Robert Bosch Gmbh Steuerbares Saugventil für eine Hochdruckpumpe, Hochdruckpumpe

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19536330A1 (de) * 1995-09-29 1997-04-03 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzventil für Brennkraftmaschinen

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219656A (ja) 2011-04-05 2012-11-12 Denso Corp 燃料噴射弁
JP2013227880A (ja) 2012-04-24 2013-11-07 Nippon Soken Inc 燃料噴射弁
DE102016219722A1 (de) 2016-10-11 2018-04-12 Robert Bosch Gmbh Steuerbares Saugventil für eine Hochdruckpumpe, Hochdruckpumpe

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021063460A (ja) 2021-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016163110A1 (ja) 燃料噴射弁
US20210108603A1 (en) Fuel injection valve
JP2016061200A (ja) 燃料噴射弁
CN107923548B (zh) 电磁阀
JP5293230B2 (ja) 燃料噴射弁
KR101820829B1 (ko) 가이드 구조를 포함하는 고압용 솔레노이드밸브
JP6544416B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7284063B2 (ja) 燃料噴射弁
KR20160103946A (ko) 가이드 부재를 갖는 밸브 조립체
JP7323445B2 (ja) 燃料噴射弁
WO2020246385A1 (ja) 燃料噴射弁
US9394869B2 (en) Fuel injector
EP3156638B1 (en) Fuel injector
JP7376366B2 (ja) 燃料噴射弁の製造方法
JP6566077B2 (ja) 燃料噴射弁、及び、燃料噴射弁の製造方法
JP6733701B2 (ja) インジェクタ
JP6160562B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7311315B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7323444B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2019203406A (ja) 燃料噴射弁
JP7063741B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7376337B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7116609B2 (ja) 燃料噴射弁
JP7268546B2 (ja) インジェクタ
JP2012225185A (ja) 燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220708

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7284063

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150