JP7281010B1 - バルブエレメント及びポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付け、寸法管理、取り扱い及び締め代管理が容易で、弁部の変形に影響を与えずに十分なシール性を確保する。【解決手段】ポンプは、ポンプヘッドと、ポンプヘッドに接続されるバルブシートと、ポンプヘッドとバルブシートとの間に配置されるバルブエレメントと、バルブシートのポンプヘッドと反対側に液密に接続され、ポンプ室の一部を構成するダイヤフラムと、ダイヤフラムを往復動する駆動機構と、を備え、バルブエレメントは、弁部と、弁部の周囲に間隔を空けて設けられたシール部と、弁部とシール部とを連結する連結部と、を含み、弁部及び連結部が、シール部よりも薄く、ポンプヘッド及びバルブシートのいずれか一方の接続面側には、バルブエレメントのシール部が嵌まる溝状の収容部が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、バルブエレメント及びポンプに関する。
ダイヤフラムの往復動により移送流体を移送するポンプ(例えば、特許文献1及び2参照)には、例えばポンプヘッド(ヘッドプレート)とバルブシート(ベースプレート、中間プレート)の間に、移送流体の流れ及び微差圧により動作するバルブ(プレート弁、リード弁)が設けられる。このバルブは、ポンプヘッドとバルブシートと共に流入弁及び流出弁を構成する。そして、バルブの周囲は、シールリングや弁ディスクにより形成されるシール領域に取り囲まれている。
特許第5312545号公報 特許第3621702号公報
上記特許文献1に開示された従来技術のバルブは、特に小型ポンプ又は超小型ポンプに適用可能とされている。バルブの組み付けに際しては、弁プレートが引張りプレロードされた状態となるように、ベースプレートの収容部に弁ウェブに繋がるアンカエレメントが取り付けられる。その上で、シールリングを溝に嵌め込み、ヘッドプレートとベースプレートを締め付けている。
しかしながら、バルブそのものが小型であるため、ベースプレートへの組み付けが困難となる。また、弁プレートとシールリングが別部品であるため、寸法管理及び取り扱いが煩雑となり部品点数が増えてしまう。更に、引張りプレロードが生じているため、アンカエレメント及び弁ウェブに応力が作用して、弁プレートの変形に影響を及ぼす可能性がある。
上記特許文献2に開示された従来技術のバルブは、弁舌片と弁ディスクがウエブで連結された一体構造を有している。バルブの組み付けに際しては、弁ディスクが弁舌片の外側の緊締領域となるように、ヘッドプレートと中間プレートで締め付けてシールした状態で取り付けられる。これにより、弁舌片の変形に影響を与えない構造としている。
しかしながら、弁舌片、ウエブ及び弁ディスクの厚さが同じであるため、狭いスペース状態下に適用するために厚さを薄くすればするほど、弁舌片の変形に影響を与えずに緊締領域における十分なシール性を確保するための弁ディスクの締め代管理が著しく困難となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、組み付け、寸法管理、取り扱い及び締め代管理が容易で、弁部の変形に影響を与えずに十分なシール性を確保することができるバルブエレメント及びポンプを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るバルブエレメントは、弁部と、前記弁部の周囲に間隔を空けて設けられたシール部と、前記弁部と前記シール部とを連結する連結部と、を備え、前記弁部及び前記連結部は、前記シール部よりも薄い。
本発明の一実施形態において、前記弁部、前記シール部及び前記連結部の一方の面は、フラット面を形成する。
本発明の他の実施形態において、前記弁部及び前記連結部の厚さは、前記シール部の厚さの1/3以上1/2以下である。
本発明の更に他の実施形態において、前記シール部は、第1方向に延びる一対の第1平行辺及び前記第1方向と交差する第2方向に延びる一対の第2平行辺を含む環状の外周部と、前記外周部の一対の第1平行辺の中央同士を繋ぐ中央部と、を有し、前記弁部は、前記一対の第2平行辺と前記中央部との間にそれぞれ設けられた複数の円板状の弁体と、前記弁体の外周縁と前記連結部とを連結する複数の結合片と、を有し、前記連結部は、それぞれの一方の端部が前記外周部の一対の第2平行辺と接続されると共に、それぞれの他方の端部が前記中央部に接続されて、前記弁体の前記第2方向の一方の側と他方の側とにそれぞれ配置されたビーム部を有し、前記結合片は、前記弁体と前記弁体の前記第2方向の両側に配置された前記ビーム部とをそれぞれ連結する。
本発明の一態様に係るポンプは、ポンプヘッドと、前記ポンプヘッドに接続されるバルブシートと、前記ポンプヘッドと前記バルブシートとの間に配置されるバルブエレメントと、前記バルブシートの前記ポンプヘッドと反対側に液密に接続されポンプ室の一部を構成するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを往復動する駆動機構と、を備え、前記バルブエレメントは、弁部と、前記弁部の周囲に間隔を空けて設けられたシール部と、前記弁部と前記シール部とを連結する連結部と、を含み、前記弁部及び前記連結部は、前記シール部よりも薄く、前記ポンプヘッド及び前記バルブシートのいずれか一方の接続面側には、前記バルブエレメントの前記シール部が嵌まる溝状の収容部が形成されている。
本発明の一実施形態において、前記ポンプヘッド及び前記バルブシートのいずれか他方の接続面側には、前記収容部に収容された前記シール部を押圧する凸状の押圧部が形成されている。
本発明の他の実施形態において、前記バルブエレメントの前記弁部、前記シール部及び前記連結部の一方の面は、フラット面を形成する。
本発明の更に他の実施形態において、前記バルブエレメントの前記弁部及び前記連結部の厚さは、前記シール部の厚さの1/3以上1/2以下である。
本発明の更に他の実施形態において、前記バルブエレメントの前記シール部は、第1方向に延びる一対の第1平行辺及び前記第1方向と交差する第2方向に延びる一対の第2平行辺を含む環状の外周部と、前記外周部の一対の第1平行辺の中央同士を繋ぐ中央部と、を有し、前記弁部は、前記一対の第2平行辺と前記中央部との間にそれぞれ設けられた複数の円板状の弁体と、前記弁体の外周縁と前記連結部とを連結する複数の結合片と、を有し、前記連結部は、それぞれの一方の端部が前記外周部の一対の第2平行辺と接続されると共に、それぞれの他方の端部が前記中央部に接続されて、前記弁体の前記第2方向の一方の側と他方の側とにそれぞれ配置された複数のビーム部を有し、前記結合片は、前記弁体と前記弁体の前記第2方向の両側に配置された前記ビーム部とをそれぞれ連結し、前記収容部及び前記押圧部は、前記バルブエレメントの前記シール部の前記外周部及び前記中央部の形状に対応した形状で形成されている。
本発明によれば、組み付け、寸法管理、取り扱い及び締め代管理が容易で、弁部の変形に影響を与えずに十分なシール性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るポンプの構成を一部断面で示す側面図である。 図1のA-A線拡大断面を一部に示す正面図である。 図1のB-B線拡大断面を一部に示す上面図である。 同ポンプのバルブシートの上面を示す平面図である。 同ポンプのポンプヘッドの底面を示す平面図である。 同ポンプに用いられるバルブエレメントを示す斜視図である。 同ポンプに用いられるバルブエレメントを示す平面図である。 図7のC-C線断面図である。 図7のD-D線断面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るバルブエレメント及びポンプを詳細に説明する。ただし、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、以下の実施形態においては、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を附して重複した説明を省略する。また、実施形態においては、各構成要素の配置、縮尺及び寸法等が誇張或いは矮小化されて実際のものとは一致しない状態で示されている場合、並びに一部の構成要素につき記載が省略されて示されている場合があるとする。
[ポンプの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るポンプの構成を一部断面で示す側面図である。図2は、図1のA-A線拡大断面を一部に示す正面図である。図3は、図1のB-B線拡大断面を一部に示す上面図である。図4は、ポンプのバルブシートの上面を示す平面図である。図5は、ポンプのポンプヘッドの底面を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係るポンプ1は、例えば小型又は超小型タイプのポンプである。ポンプ1は、ポンプヘッド10と、バルブシート20と、ポンプ本体2と、駆動モータ4Aと、を備える。また、ポンプ1は、バルブエレメント30と、ダイヤフラム40と、を備える。ポンプヘッド10及びバルブシート20は、例えば樹脂成形品からなる。
ポンプヘッド10は、移送流体の吸込口11a及び吐出口12aを有する。吸込口11a及び吐出口12aは、例えば、駆動モータ4Aのモータシャフト6Bと交差する水平方向に直線状に並ぶように配置されている。吸込口11aには、図中矢印Eで示すように移送流体が流入する。吐出口12aからは、図中矢印Fで示すように移送流体が流出する。
吸込口11aに連通する吸込流路11は、水平方向に延び、流通路13に連通する。流通路13は、垂直方向に延び上方及び下方に開口する。流通路13の上方の開口は、チャンバー室17aに連通している。流通路13の下方の開口は、ポートP1を構成する。ポートP1の開口周縁部には、弁座面13aが形成されている。流通路13の下方の開口部には、その中心を通り開口部を二分するリブ13bが設けられている。リブ13bは、高圧時のバルブエレメント30の変形を防止する。ポートP1は、後述するバルブエレメント30を介してバルブシート20のバルブ室21に連通している。吐出口12aに連通する吐出流路12は水平方向に延び、流通路15に連通する。流通路15は、垂直方向に延び下方に開口する。流通路15の開口は、バルブ室14に連通している。ポンプヘッド10の上部には、チャンバーダイヤフラム9cを介してヘッドカバー19がボルト9aにより締結されている。チャンバーダイヤフラム9cは、チャンバー室17aを上方から液密に覆う。チャンバーダイヤフラム9cは、吸込側の移送流体の慣性抵抗を減少させるものである。これにより、吸込側の各配管部の振動を減少させることができる。ヘッドカバー19の中央部には、ヘッドカバー19とチャンバーダイヤフラム9cに囲まれた空間17bと外部とを上下方向に連通する空気孔19aが設けられている。また、ボルト9aにより、ポンプヘッド10の下方に、一実施形態に係るバルブエレメント30を挟んでバルブシート20が接続された状態で、ポンプヘッド10が筐体を構成するポンプ本体2に取り付けられている。
バルブシート20は、バルブ室21とポンプ室3とを連通し垂直方向に延びる流通路23を有する。また、バルブシート20は、ポンプ室3と連通すると共に、バルブエレメント30を介してバルブ室14と連通し、垂直方向に延びる流通路22を有する。流通路22の上方の開口は、ポートP2を構成する。ポートP2の開口周縁部には、弁座面22aが形成されている。流通路22の上方の開口部には、その中心を通り開口部を二分するリブ22bが設けられている。リブ22bは、高圧時のバルブエレメント30の変形を防止する。
なお、ポンプヘッド10の流通路13及びバルブシート20の流通路23は、吸込側流通路を構成する。また、ポンプヘッド10の流通路15及びバルブシート20の流通路22は、吐出側流通路を構成する。ポンプ室3は、バルブシート20の下面側に形成され、バルブシート20とポンプ本体2との間に液密に張設状態で支持されたダイヤフラム40によって、ポンプ室3の内部空間が画成されている。
ポンプヘッド10とバルブシート20との間には、図3に示すように、バルブエレメント30が配置されている。バルブエレメント30は、例えばゴムやエラストマー等の弾性を有する材料からなる。バルブエレメント30は、ポートP1,P2を開閉する弁部31と、ポートP1,P2の周囲をそれぞれシールするシール部32と、弁部31とシール部32とを連結する連結部33と、を有する。なお、バルブエレメント30は、バルブシート20の上面側に、弁部31、シール部32及び連結部33のフラット面FSが位置する状態で配置されている。バルブエレメント30の詳細については後述する。
バルブシート20の上面側(接続面側)には、図4に示すように、バルブエレメント30のシール部32が嵌まる溝状の収容部29が形成されている。弁部31が収容されるバルブ室21には、弁部31と流通路23の開口部との間に隙間を作るための複数の突起21aが形成されている。一方、ポンプヘッド10の底面(下面)側(接続面側)には、図5に示すように、上記収容部29に収容されたバルブエレメント30のシール部32を押圧する凸状の押圧部18が形成されている。弁部31が収容されるバルブ室14には、弁部31と流通路15の開口部との間に隙間を作るための複数の突起14aが形成されている。
収容部29及び押圧部18は、いずれか一方がポンプヘッド10側に設けられ、いずれか他方がバルブシート20側に設けられていればよい。なお、押圧部18が凸状であるため、ポンプヘッド10及びバルブシート20の位置関係は、正確且つ容易に規定される。また、収容部29及び押圧部18は、バルブエレメント30のシール部32の形状に対応した形状で形成されている。これにより、図2に示すように、収容部29に収容されたバルブエレメント30のシール部32は、ボルト9aを締結した際に、押圧部18の押圧力により所定量(例えば、厚さの10%~20%等)潰される。なお、凸状の押圧部18を形成しない場合であっても、シール部32の厚さを厚くすることで、シール部32を所定量潰すことは可能である。
上記のようにシール部32が潰されることにより、バルブエレメント30の弁部31とポートP1,P2の周囲がシールされる。また、ポンプヘッド10とバルブシート20との間もシールされる。なお、上記ボルト9aは、ポンプヘッド10のボルト穴28a(図5参照)及びバルブシート20のボルト穴28(図4参照)を通して、ポンプ本体2に締結される。
ポンプ室3の一部を構成するダイヤフラム40は、駆動手段4により上下方向に往復動される。駆動手段4は、コンロッド5と、クランクシャフト6Aと、モータシャフト6Bと、を含む。コンロッド5は、ダイヤフラム40にインサートボルト49を介して連結されている。クランクシャフト6Aは、偏心軸をなし、コンロッド5に軸受6を介して連結されている。モータシャフト6Bは、クランクシャフト6Aと一体回転する回転軸であり、駆動モータ4Aから延びている。
ダイヤフラム40の駆動機構は、駆動手段4及び駆動モータ4Aにより構成される。ダイヤフラム40は、駆動機構によって、駆動モータ4Aのモータシャフト6Bの回転運動がクランクシャフト6A及びコンロッド5を介して往復動に変換されて伝達されることにより、ポンプ室3の容積を変化させるように往復動する。このような駆動機構については既知であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、ポンプ本体2の正面側には、モータシャフト6Bの軸受6aを内部に有するカバープレート7がボルト9bにより締結されている。このカバープレート7を取り外すことによって、例えばメンテナンス時等に、ポンプ本体2の内部にアクセスすることが可能となる。
[バルブエレメントの構成]
次に、上記ポンプヘッド10及びバルブシート20の間に配置されるバルブエレメント30について説明する。
図6は、ポンプに用いられるバルブエレメントを示す斜視図である。図7は、ポンプに用いられるバルブエレメントを示す平面図である。図8は、図7のC-C線断面図である。図9は、図7のD-D線断面図である。
図6~図9に示すように、バルブエレメント30は、弁部31と、シール部32と、連結部33と、を有する。バルブエレメント30は、シール部32と弁部31とが、連結部33により連結されて一体形状に形成された部品である。なお、シール部32は、弁部31の周囲に間隔を空けて設けられている。
シール部32は、図中X方向(第1方向)に延びる一対の第1平行辺37a及びX向と直交するY方向(第2方向)に延びる一対の第2平行辺37bを有し、内側角丸部37cを四隅に含む矩形環状の外周部37を有する。また、シール部32は、外周部37の一対の第1平行辺37aの中央同士を繋ぐ中央部38を有する。弁部31は、円板状の弁体31aと、この弁体31aの外周縁からシール部32の中央部38と平行に延びる一対の結合片31bと、を有する。なお、弁部31は、シール部32の一対の第2平行辺37bと中央部38との間にそれぞれ設けられている。
連結部33は、シール部32の外周部37の一対の第1平行辺37aと平行に延びる4つのビーム部33aを有している。各ビーム部33aは、一方の端部が、シール部32の一対の第2平行辺37bの端部及び内側角丸部37cの一部と接続されている。また、ビーム部33aは、他方の端部が、シール部32の中央部38に接続されている。ビーム部33aは、このように外周部37及び中央部38に接続された状態で、複数の弁部31のそれぞれY方向の両側に配置され、一対の結合片31bの端部にそれぞれ接続されている。
図8及び図9に示すように、バルブエレメント30は、弁部31、シール部32及び連結部33の一方の面が、上記のようなフラット面FSを形成している。また、バルブエレメント30は、弁部31及び連結部33の厚さH2が、例えばシール部32の厚さH1の1/3以上1/2以下となるように形成されるようにしてもよい。弁部31の一方は、ポートP1を開閉する吸込側の逆止弁を構成する。また、弁部31の他方は、ポートP2を開閉する吐出側の逆止弁を構成する。
[バルブエレメント及びポンプの動作]
ポンプヘッド10及びバルブシート20の間にバルブエレメント30が配置されたポンプ1は、次のように動作する。まず、移送流体の吸込動作では、ダイヤフラム40が下死点位置に到達する動作で、吸込側流通路の途中に配置されたバルブエレメント30の弁部31が下方に変位してポートP1が開かれる。弁部31はバルブ室21の突起21aに当接し、下方への動きを規制される。このとき、吐出側流通路の途中に配置されたバルブエレメント30の弁部31により、ポートP2は閉じられる。そして、移送流体は、吸込口11a、吸込流路11、流通路13、ポートP1、バルブ室21及び流通路23を通って、ポンプ室3内に流入する。
一方、移送流体の吐出動作では、ダイヤフラム40が上死点位置に到達する動作で、吐出側流通路の途中に配置されたバルブエレメント30の弁部31が上方に変位してポートP2が開かれる。弁部31はバルブ室14の突起14aに当接し、上方への動きを規制される。このとき、吸込側流通路の途中に配置されたバルブエレメント30の弁部31により、ポートP1は閉じられる。そして、移送流体は、ポンプ室3から、流通路22、ポートP2、バルブ室14、流通路15及び吐出流路12を通って、吐出口12aから流出する。
[一実施形態のバルブエレメント及びポンプの効果]
このように構成されたバルブエレメント30を用いたポンプ1によれば、シール部32の形状に対応する形状でバルブシート20に形成された収容部29に、バルブエレメント30のシール部32を嵌め込むだけで、シール部32と一体の複数の弁部31をポートP1,P2に対応する正規の位置に配置して、バルブエレメント30をバルブシート20に組み付けることができる。このため、バルブエレメント30の組み付けの作業性を向上させ、取り扱い及び組み付け作業を容易にすることができる。
また、バルブエレメント30は、上記のようにポンプヘッド10とバルブシート20との間に配置されてポンプ本体2に組み付けられた際に、シール部32の形状と対応する形状に形成されたポンプヘッド10の押圧部18によって、シール部32が押圧されて収容部29内でシール部32が潰される。一方、シール部32と離れた弁部31及びこれらを接続する連結部33は、ポンプヘッド10の底面(下面)とバルブシート20の上面との間で、各弁部31の弁動作を妨げない状態(非加圧状態)に挟持される。従って、このバルブエレメント30を適用したポンプ1では、シール部32の締め代管理が容易となり、各弁部31の変形(弁動作)に影響を与えずにその周囲を確実にシールすることができる。
すなわち、バルブエレメント30は、シール部32が潰されたことの変位による歪みや応力等の影響が、シール部32と間隔を空けて配置された弁部31に接続される連結部33によって吸収される構造を備えている。このため、ポンプ1への組み付け後においても、各弁部31にシール性を確保するためのこのような影響が及ぶことはなく、各弁部31の弁動作は設計時の性能を確実に発揮することが可能である。
また、バルブエレメント30は、弁部31及び連結部33が上記のような非加圧状態でポンプヘッド10とバルブシート20との間に配置されるので、結合片31bを含む弁部31の耐久性を向上させることができる。そして、バルブエレメント30は、シール部32及び弁部31が連結部33により接続されているので、例えばバルブシート20への組み付けの際に、シール部32と弁部31を別々に組み付ける必要はなくなるので、組み付けの作業時間を短縮させることができる。
更に、バルブエレメント30を用いたポンプ1では、バルブエレメント30、バルブシート20の収容部29及びポンプヘッド10の押圧部18が、バルブエレメント30のシール部32の形状を基準とした形状、寸法で形成されているため、薄い弁部31の寸法を基準として締め代管理を行う必要が無く、結果としてシール性を確保するための各部の寸法管理が容易となる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 ポンプ
2 ポンプ本体
3 ポンプ室
4 駆動手段
4A 駆動モータ
10 ポンプヘッド
11a 吸込口
12a 吐出口
18 押圧部
20 バルブシート
29 収容部
30 バルブエレメント
31 弁部
31a 弁体
31b 結合片
33 連結部
32 シール部
37 外周部
37c 内側角丸部
38 中央部
40 ダイヤフラム
P1,P2 ポート

Claims (9)

  1. 弁部と、
    前記弁部の周囲に間隔を空けて設けられたシール部と、
    前記弁部と前記シール部とを連結する連結部と、を備え、
    前記弁部及び前記連結部は、前記シール部よりも薄く、
    前記シール部は、環状の外周部と、前記外周部の中央を繋ぐ中央部と、を有し、
    前記弁部は、前記外周部と前記中央部との間にそれぞれ設けられた複数の円板状の弁体と、前記弁体の外周縁と前記連結部とを連結する複数の結合片と、を有し、
    前記連結部は、それぞれの一方の端部が前記外周部と接続されると共に、それぞれの他方の端部が前記中央部に接続されて、前記弁体に間隔を空けてそれぞれ配置された複数のビーム部を有し、
    前記結合片は、前記弁体と前記ビーム部とをそれぞれ連結する
    バルブエレメント。
  2. 前記弁部、前記シール部及び前記連結部の一方の面は、フラット面を形成する
    請求項1記載のバルブエレメント。
  3. 前記弁部及び前記連結部の厚さは、前記シール部の厚さの1/3以上1/2以下である
    請求項1又は2記載のバルブエレメント。
  4. 前記外周部は、第1方向に延びる一対の第1平行辺及び前記第1方向と交差する第2方向に延びる一対の第2平行辺を含み、
    前記中央部は、前記外周部の一対の第1平行辺の中央同士を繋ぎ、
    前記弁体は、前記一対の第2平行辺と前記中央部との間にそれぞれ設けられ
    前記ビーム部は、前記一方の端部が前記外周部の一対の第2平行辺と接続されると共に、前記他方の端部が前記中央部に接続されて、前記弁体の前記第2方向の一方の側と他方の側とにそれぞれ配置され
    前記結合片は、前記弁体と前記弁体の前記第2方向の両側に配置された前記ビーム部とをそれぞれ連結する
    請求項1又は2記載のバルブエレメント。
  5. ポンプヘッドと、
    前記ポンプヘッドに接続されるバルブシートと、
    前記ポンプヘッドと前記バルブシートとの間に配置されるバルブエレメントと、
    前記バルブシートの前記ポンプヘッドと反対側に液密に接続され、ポンプ室の一部を構成するダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムを往復動する駆動機構と、を備え、
    前記バルブエレメントは、弁部と、前記弁部の周囲に間隔を空けて設けられたシール部と、前記弁部と前記シール部とを連結する連結部と、を含み、前記弁部及び連結部が、前記シール部よりも薄く、
    前記シール部は、環状の外周部と、前記外周部の中央を繋ぐ中央部と、を有し、
    前記弁部は、前記外周部と前記中央部との間にそれぞれ設けられた複数の円板状の弁体と、前記弁体の外周縁と前記連結部とを連結する複数の結合片と、を有し、
    前記連結部は、それぞれの一方の端部が前記外周部と接続されると共に、それぞれの他方の端部が前記中央部に接続されて、前記弁体に間隔を空けてそれぞれ配置された複数のビーム部を有し、
    前記結合片は、前記弁体と前記ビーム部とをそれぞれ連結し、
    前記ポンプヘッド及び前記バルブシートのいずれか一方の接続面側には、前記バルブエレメントの前記シール部が嵌まる溝状の収容部が形成されている
    ポンプ。
  6. 前記ポンプヘッド及び前記バルブシートのいずれか他方の接続面側には、前記収容部に収容された前記シール部を押圧する凸状の押圧部が形成されている
    請求項5記載のポンプ。
  7. 前記バルブエレメントの前記弁部、前記シール部及び前記連結部の一方の面は、フラット面を形成する
    請求項5又は6記載のポンプ。
  8. 前記バルブエレメントの前記弁部及び前記連結部の厚さは、前記シール部の厚さの1/3以上1/2以下である
    請求項5又は6記載のポンプ。
  9. 前記バルブエレメントの前記シール部の前記外周部は、第1方向に延びる一対の第1平行辺及び前記第1方向と交差する第2方向に延びる一対の第2平行辺を含み、
    前記中央部は、前記外周部の一対の第1平行辺の中央同士を繋ぎ、
    前記弁体は、前記一対の第2平行辺と前記中央部との間にそれぞれ設けられ
    前記ビーム部は、前記一方の端部が前記外周部の一対の第2平行辺と接続されると共に、前記他方の端部が前記中央部に接続されて、前記弁体の前記第2方向の一方の側と他方の側とにそれぞれ配置され
    前記結合片は、前記弁体と前記弁体の前記第2方向の両側に配置された前記ビーム部とをそれぞれ連結し、
    前記収容部及び前記押圧部は、前記バルブエレメントの前記シール部の前記外周部及び前記中央部の形状に対応した形状で形成されている
    請求項6記載のポンプ。
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