JP7279598B2 - 露光ヘッド、画像形成装置、読取ヘッド及び読取装置 - Google Patents

露光ヘッド、画像形成装置、読取ヘッド及び読取装置 Download PDF

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Description

本発明は露光ヘッド、画像形成装置、読取ヘッド及び読取装置に関し、例えば電子写真式の画像形成装置に搭載される露光ヘッドに適用して好適なものである。
従来、画像形成装置としては、発光素子であるLED(Light Emitting Diode)チップから出射される露光用の光を発光する露光ヘッドから、感光体ドラムの表面に光を照射して感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、さらにその静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を現像することにより、画像の印刷を行うものが広く普及している。
露光ヘッドは、例えば、複数のLEDチップが直線状に配置されたLEDアレイが実装された基板と、該LEDアレイの光軸方向に対向するように配置され、各LEDチップから出射される光をそれぞれ集光させる複数のレンズが整列され物体の正立等倍像をライン状に形成する光学系であるレンズユニットと、基板及びレンズユニットを保持するホルダとを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、基板に搭載されたLEDアレイから放射された光がレンズユニットを通過し収束され、そのレンズユニットの結像位置に配設された感光体ドラムの表面に露光することにより、静電潜像が形成される。
このようなレンズユニットは、第1のマイクロレンズを複数配列した第1のレンズアレイと、第2のマイクロレンズを複数配列した第2のレンズアレイとが、第1のマイクロレンズの光軸と第2のマイクロレンズの光軸とが一致するように遮光部材を介し積層されている。
特開2013-15847号公報
しかしながらそのような露光装置においては、レンズユニットが短手方向に反っていると、基板に実装されているLEDチップとレンズユニットとの位置がずれ、印刷品質が低下するおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、基板とレンズユニットとの位置ずれを防止し印刷品質を向上し得る露光ヘッド、画像形成装置、読取ヘッド及び読取装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の露光ヘッドにおいては、長手方向に複数の発光素子が配置される基板と、長手方向に延在し、複数の発光素子から放射される光を収束させるレンズユニットとを設け、レンズユニットは、射出成型によって作成され、長手方向においてレンズユニットにおける射出成型のゲート位置とほぼ同じ位置に設けられ基板と係合する第1の突部と、第1の突部と長手方向に離れた位置に設けられた第2の突部とを有し、基板は、第1の突部と対応する位置に設けられ、第1の突部と係合して、長手方向と直交する短手方向への第1の突部の移動を規制する第1の凹部と、第2の突部と対応する位置に設けられ、第2の突部と係合して、短手方向への第2の突部の移動を規制する第2の凹部とを有するようにした。
また本発明の画像形成装置においては、上述した露光ヘッドを設けるようにした。
さらに本発明の読取ヘッドにおいては、長手方向に複数の受光素子が配置される基板と、長手方向に延在し、複数の受光素子に放射される光を収束させるレンズユニットとを設け、レンズユニットは、射出成型によって作成され、長手方向においてレンズユニットにおける射出成型のゲート位置とほぼ同じ位置に設けられ基板と係合する第1の突部と、第1の突部と長手方向に離れた位置に設けられた第2の突部とを有し、基板は、第1の突部と対応する位置に設けられ、第1の突部と係合して、長手方向と直交する短手方向への第1の突部の移動を規制する第1の凹部と、第2の突部と対応する位置に設けられ、第2の突部と係合して、短手方向への第2の突部の移動を規制する第2の凹部とを有するようにした。
さらに本発明の読取装置においては、上述した読取ヘッドを設けるようにした。
本発明は、それぞれ基板の第1の凹部にレンズユニットの第1の突部を、基板の第2の凹部にレンズユニットの第2の突部を係合することにより、基板に対する長尺であるレンズユニットの短手方向への位置ずれを抑制できる。
本発明によれば、それぞれ基板の第1の凹部にレンズユニットの第1の突部を、基板の第2の凹部にレンズユニットの第2の突部を係合することにより、長尺であるレンズユニットの基板に対する短手方向への位置ずれを抑制でき、かくして基板とレンズユニットとの位置ずれを防止し印刷品質を向上し得る露光ヘッド、画像形成装置、読取ヘッド及び読取装置を実現できる。
カラープリンタの構成を示す左側面図である。 画像形成ユニットの構成を示す左側面図である。 LEDヘッドの構成(1)を示し、(A)はLEDヘッドを下方前側から見た斜視図、(B)はLEDヘッドを上方後側から見た斜視図である。 LEDヘッドの構成(2)を示し、図3(A)におけるA-A矢視断面図である。 LEDヘッドの構成(3)を示し、図3(B)におけるB-B矢視断面図である。 ホルダの構成を示し、(A)は底面図、(B)は正面図、(C)は平面図、(D)は部分拡大平面図である。 第1MLA及び第2MLAの構成を示し、(A)は部分拡大底面図、(B)は底面図、(C)は部分拡大正面図、(D)は正面図、(E)は部分拡大平面図、(F)は平面図である。 隔壁遮光プレートの構成を示し、(A)は部分拡大底面図、(B)は底面図、(C)は部分拡大正面図、(D)は正面図、(E)は部分拡大平面図、(F)は平面図である。 入射遮光プレートの構成を示し、(A)は部分拡大底面図、(B)は底面図、(C)は部分拡大正面図、(D)は正面図、(E)は部分拡大平面図、(F)は平面図である。 基板の構成を示し、(A)は部分拡大底面図、(B)は底面図、(C)は部分拡大正面図、(D)は正面図、(E)は部分拡大平面図、(F)は平面図である。 LEDヘッドの構成(4)を示す分解斜視図である。 LEDヘッドの組み立てを示す断面斜視図である。 第2の実施の形態によるスキャナの構成を示す側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.カラープリンタの構成]
図1に左側面図を示すように、カラープリンタ1は、カラー用電子写真式プリンタであり、例えばA3サイズやA4サイズ等の大きさでなる用紙Pに対し、所望のカラー画像を印刷する。カラープリンタ1は、略箱型に形成されたプリンタ筐体2の内部に種々の部品が配置されている。因みに以下では、図1における右端部分をカラープリンタ1の正面とし、この正面と対峙して見た場合の上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義した上で説明する。カラープリンタ1は、制御部3により全体を統括制御する。この制御部3は、図示しない通信処理部を介して、パーソナルコンピュータのような上位装置(図示せず)と無線又は有線により接続されている。制御部3は、上位装置から印刷対象のカラー画像を表す画像データが与えられると共に該カラー画像の印刷が指示されると、用紙Pの表面に印刷画像を形成する印刷処理を実行する。
プリンタ筐体2内の最下部には、用紙Pを収容する用紙収容カセット4と、用紙収容カセット4に集積された状態で収容されている用紙Pを1枚ずつ分離して給紙する給紙部5とが設けられている。給紙部5は、用紙収容カセット4の前端上側に位置しており、用紙収容カセット4の前端上側に設けられ中心軸を左右方向に向けたホッピングローラ7や、該ホッピングローラ7の上方に設けられたレジストローラ8のような複数のローラに加え、用紙Pを案内するガイド等により構成されている。
この給紙部5は、制御部3の制御によりホッピングローラ7及びレジストローラ8等を回転させ、用紙収容カセット4に収容されている用紙Pを1枚ずつに分離して取り込むと共に、取り込んだ用紙Pを前上方へ進行させた後、プリンタ筐体2内の前端近傍における上下ほぼ中央となる位置において、後方へ折り返すように進行させる。
プリンタ筐体2内における用紙収容カセット4の上方には、該プリンタ筐体2内を前後に大きく横切るようにして転写ベルトユニット10が設けられている。転写ベルトユニット10は、中心軸を左右方向に向けた細長い円筒状でなるローラ11が前後に1個ずつ配置されると共に、前後のローラ11を周回するように転写ベルト12が張架されている。転写ベルト12は、左右方向の幅が広く、且つ無端状のベルトとして形成されており、ローラ11の回転に伴って走行する。転写ベルトユニット10は、制御部3の制御に基づいてローラ11を回転させることにより転写ベルト12を走行させ、給紙部5から受け渡された用紙Pを該転写ベルト12の上面に載せて後方向へ搬送する。
一方、転写ベルトユニット10の上側、すなわちプリンタ筐体2における中央よりも上寄りには、図2に示す4個の画像形成ユニット15C、15M、15Y及び15K(以下では、これらをまとめて画像形成ユニット15とも呼ぶ)が後側から前側へ向かって順に配置されている。すなわち各色の画像形成ユニット15は、いわゆるタンデム方式で配置されている。この画像形成ユニット15C、15M、15Y及び15Kは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色にそれぞれ対応している。また画像形成ユニット15C、15M、15Y及び15Kは、互いに同様に構成されており、対応するトナーの色のみがそれぞれ相違する。画像形成ユニット15は、用紙Pの左右幅に対応するべく、左右方向に比較的長い略箱状に形成されている。
またプリンタ筐体2内には、各画像形成ユニット15C、15M、15Y及び15Kとそれぞれ対応するように、LEDヘッド16C、16M、16Y及び16K(以下では、これらをまとめてLEDヘッド16とも呼ぶ)が設けられている。このLEDヘッド16は、左右方向に細長い直方体状に構成されると共に、その内部に複数のLEDが左右方向に沿って並ぶように配置されており、制御部3から供給される画像データに応じた発光パターンで各LEDを発光させる。画像形成ユニット15は、プリンタ筐体2に装着された際、このLEDヘッド16と極めて近接するようになっており、該LEDヘッド16からの光により露光処理が行われる。
また各画像形成ユニット15C、15M、15Y及び15Kは、それぞれ上方にトナーカートリッジ18C、18M、18Y及び18K(以下では、これらをまとめてトナーカートリッジ18とも呼ぶ)が接続されている。トナーカートリッジ18は、左右方向に長い中空の容器であり、粉末状でなる各色のトナーがそれぞれ収容されると共に、所定の撹拌機構が組み込まれている。転写ベルトユニット10には、前後のローラ11の間における各画像形成ユニット15の真下となる4箇所に、それぞれ転写ローラ13C、13M、13Y及び13K(以下では、これらをまとめて転写ローラ13とも呼ぶ)が設けられている。すなわち各画像形成ユニット15は、各転写ローラ13との間に転写ベルト12の上側部分を挟んでいる。転写ローラ13は、帯電し得るように構成されている。
制御部3は、トナーカートリッジ18からトナーを画像形成ユニット15へ供給させる。これと共に制御部3は、上位装置(図示せず)から供給された画像データに応じた発光パターンを形成するようにLEDヘッド16を発光させる。これに応じて各画像形成ユニット15は、トナーカートリッジ18から供給されるトナーを用い、LEDヘッド16の発光パターンに応じたトナー画像を形成し、このトナー画像を用紙Pにそれぞれ転写する(詳しくは後述する)。これにより、転写ベルトユニット10によって搬送されている用紙P上には、画像データに応じた4色のトナー画像が順次転写されていく。
転写ベルトユニット10の後方、すなわちプリンタ筐体2の後端近傍における上下の中央近傍には、定着ユニット20が設けられている。定着ユニット20は、加熱ローラ21及び加圧ローラ22により構成されている。加熱ローラ21は、中心軸を左右方向に向けた円筒状に形成されており、内部にヒータが設けられている。加圧ローラ22は、加熱ローラ21と同様の円筒状に形成されており、上側の表面を加熱ローラ21における下側の表面に所定の押圧力で押し付けている。この定着ユニット20は、制御部3の制御に基づき、加熱ローラ21を加熱すると共に該加熱ローラ21及び加圧ローラ22をそれぞれ所定方向へ回転させる。これにより定着ユニット20は、転写ベルトユニット10から受け渡された用紙P、すなわち4色のトナー画像が重ねられた用紙Pに対して熱及び圧力を加えてトナーを定着させ、さらに後上方へ受け渡す。
定着ユニット20の後上方には、排紙部24が配置されている。排紙部24は、中心軸を左右方向に向けた複数のローラ(図示せず)や用紙を案内するガイド等の組み合わせにより構成されている。この排紙部24は、制御部3の制御に従って各ローラを適宜回転させることにより、定着ユニット20から受け渡される用紙Pを後上方へ搬送してから前方へ向けて折り返し、プリンタ筐体2の上面に形成された排出トレイ2Tへ排出する。
このようにカラープリンタ1は、印刷処理を実行する際、LEDヘッド16を発光させることにより、各色の画像形成ユニット15によってトナー画像をそれぞれ形成し、これを用紙Pに順次転写する。
[1-2.画像形成ユニットの構成]
次に、画像形成ユニット15の構成について説明する。図2に示すように画像形成ユニット15は、その外周における大部分をフレーム31により閉塞すると共に、その内部に比較的大きな空間を形成している。
画像形成ユニット15内の中央下寄りには、感光体ドラム35が設けられている。感光体ドラム35は、中心軸を左右方向に向けた円筒状に形成されており、フレーム31によりこの中心軸を中心として回転可能に支持されている。因みに感光体ドラム35は、図示しないモータから駆動力が伝達されることにより、矢印R1方向へ回転する。
フレーム31における感光体ドラム35の下面となる部分は、比較的広い範囲に亘って開放されている。このため画像形成ユニット15は、プリンタ筐体2(図1)に装着された際に、転写ベルト12又は該転写ベルト12上に載せられた用紙Pに感光体ドラム35の下面を接触させる。またフレーム31における感光体ドラム35の真上となる部分には、左右方向に細長い露光孔が穿設されている。
感光体ドラム35の後上方には、該感光体ドラム35よりも径が小さい円筒状でなる帯電ローラ36が設けられている。帯電ローラ36は、例えば半導電性の弾性材により構成されると共に、その周側面を感光体ドラム35の周側面35Sに当接させており、該周側面35Sの当接箇所を一様に帯電させる。
感光体ドラム35の前上方には、該感光体ドラム35よりも径が小さい円筒状でなる現像ローラ38が設けられている。現像ローラ38は、例えばウレタンゴム材にカーボンのような導電性物質が添加されて電気抵抗が適宜調節された半導電性ウレタンゴムにより構成されており、帯電し得る。この現像ローラ38は、後側においてその周側面を感光体ドラム35の周側面35Sに当接させると共に、前側において該現像ローラ38よりも僅かに径が小さい円筒状でなる供給ローラ39にその周側面を当接させている。供給ローラ39は、例えば半導電性発泡シリコンスポンジにより構成されている。
現像ローラ38の後上方には、薄板状の現像ブレード40が設けられている。現像ブレード40は、ステンレスやリン青銅等の金属、又はシリコンゴムのようなゴム材等により構成されている。この現像ブレード40は、後上端がフレーム31内に固定されており、その前下端と現像ローラ38の周側面との間に僅かな隙間を形成している。
かかる構成において画像形成ユニット15は、用紙Pに画像を印刷する際、制御部3の制御に基づき、感光体ドラム35を矢印R1方向へ回転させると共に、帯電ローラ36、現像ローラ38及び供給ローラ39を矢印R2方向へ回転させ、さらに帯電ローラ36及び現像ローラ38を帯電させる。
感光体ドラム35は、まず周側面35Sの後上側部分が帯電ローラ36により一様に帯電され、矢印R1方向への回転によりこの帯電した箇所を上端近傍に到達させてLEDヘッド16と対向させる。このとき感光体ドラム35の周側面35Sは、LEDヘッド16から画像データに応じた発光パターンの光が照射されることにより露光され、該画像データに応じた静電潜像が形成される。
一方、矢印R2方向へ回転する現像ローラ38は、トナーカートリッジ18から供給されるトナーが供給ローラ39によって周側面に付着し、次に現像ブレード40により余分なトナーが削ぎ落とされるため、周側面に均一な薄膜状にトナーが付着される。
感光体ドラム35は、さらに矢印R1方向へ回転することにより、現像ローラ38と当接する前端近傍において、該現像ローラ38の周側面に薄膜状に形成されているトナーを、静電潜像に応じた箇所のみ周側面35Sに付着させる。これにより感光体ドラム35の周側面35Sには、画像データに応じたトナー画像が形成される。因みにこのとき周側面35Sに形成されるトナー画像は、最終的に印刷すべき画像のうち、この画像形成ユニット15が担当する1色(すなわちシアン、マゼンタ、イエロー又はブラックの何れか)の成分のみを表した画像となっている。
その後感光体ドラム35は、さらに矢印R1方向へ回転することにより、トナー画像を下端近傍へ到達させる。このとき制御部3は、転写ベルトユニット10(図1)により用紙Pを画像形成ユニット15の下側に到達させると共に、転写ローラ13をトナーと逆の特性に帯電させている。このため画像形成ユニット15は、感光体ドラム35のうちトナー画像が形成された部分と帯電された転写ローラ13との間に用紙Pを挟持することになり、このトナー画像を用紙Pに転写する。因みにトナー画像を用紙Pに転写した後に感光体ドラム35の周側面35Sにトナーが残っていた場合、図示しないクリーニング装置によりこのトナーが除去される。
かくして画像形成ユニット15は、LEDヘッド16を感光体ドラム35の近傍に対向させ、該LEDヘッド16の露光作用によりトナー画像を該周側面35S上に形成する。
[1-3.LEDヘッドの構成]
次に、LEDヘッド16の構成について説明する。図3、図4及び図5に示すように、LEDヘッド16は、全体として左右方向に細長い直方体状に形成されており、ホルダ51にカバー53、レンズユニット57、基板66や絶縁フィルム69等が積層するように取り付けられ、封止シリコーン54、カバー接着剤55及び基板接着剤56が塗布された構成となっている。このレンズユニット57は、第1MLA60a、隔壁遮光プレート58a、第2MLA60b及び入射遮光プレート58bにより構成されている。以下では、図4及び図5における下方向を照射方向とも呼び、上方向を反照射方向とも呼ぶ。また以下では左右方向を長手方向(配列方向、主走査方向)とも呼び、この左右方向と交差する前後方向を副走査方向とも呼び、上下方向を光軸方向とも呼ぶ。さらにLEDアレイ67の配列方向である左右方向をX方向、MLA60の光軸方向である上下方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向である前後方向をY方向とする。
[1-3-1.ホルダの構成]
図4、図5及び図6に示すようにホルダ51は、例えば液晶ポリマーの金型成形で作製されており、全体として、左右方向に沿って形成された中空の四角柱から反照射方向側の側面を取り除いたような形状となっており、その横断面が英大文字の「U」のような形状であり、内部にレンズユニット57等を保持する。またホルダ51は、左右方向に細長く上下方向に薄い板状の底部51Bを中心に構成され、該底部51Bにおける前後両辺から上方へ向けて、左右方向に細長く前後方向に薄い板状の側部51Wがそれぞれ延設されており、上端部において開放するホルダ開口部51Aが形成されている。底部51Bにおける前後方向のほぼ中央には、左右方向に細長いスリット状の孔部51Lが上下方向に貫通するように穿設されている。このためホルダ51は、底部51Bの上面である反照射方向側に、前後方向及び左右方向に沿って延びる平面が形成されている。この平面は、レンズユニット57及び基板66がホルダ51内に配置される際のZ方向の位置の基準となるものであり、基準面として機能する。側部51Wにおける基板66と上下方向の位置が一致する箇所よりも僅かに上側には、側部51Wの外側と内側とを貫通するように穿設され基板接着剤56が注入される貫通穴51bが左右方向に沿って一定間隔で設けられている。また底部51Bにおける孔部51Lの前後方向の縁部には、底部51Bの外側と内側とを貫通するように穿設されカバー接着剤55が注入されるように塗布される切り欠き51aが左右方向に沿って一定間隔で設けられている。
また底部51B(図6)の反照射方向側(+Z方向側)の左右方向(X方向)の両端部近傍における前後方向(X方向)の中央部において第1MLA60aの溝60a1(後述する)と対向する箇所からは、略円柱形状のピン51cが+Z方向に向かって突出している。さらに底部51Bの+Z方向側のX方向の中央部におけるY方向の両端部において第1MLA60aの溝60a3(後述する)と対向する箇所からは、略直方体形状の凸形状51dが+Z方向に向かって突出している。
またホルダ51は、それぞれ+X方向側の端部に丸孔51e、-X方向側の端部に長孔51fが、Z方向に貫通するように穿設されている。さらにホルダ51は、+Z方向側における、丸孔51eと孔部51Lとの間と、長孔51fと孔部51Lとの間に、当接部51gが形成されている。
ホルダ51は、丸孔51e及び長孔51fがプリンタ筐体2側に設けられた突起部に嵌まり込むと共に、当接部51gがプリンタ筐体2側に設けられた当接部と当接することにより、後述するLED素子68が結像される位置が、設計された距離となるように位置決めされる。
またホルダ51は、-Z方向側における、当接部51gとX方向が同一の位置において、接合部51hが形成されている。ホルダ51の接合部51hが図示しない接続部材に接続されることにより、LEDヘッド16はプリンタ筐体2へ機械的に接続される。
[1-3-2.カバーの構成]
図4及び図5に示すようにカバー53は、例えば透明な樹脂フィルムであるPETフィルムにより構成されており、X方向に細長くZ方向に薄い板状に形成され、カバー接着剤55によりホルダ51の底部51Bに固定されることにより、レンズユニット57を外部から保護している。具体的にカバー53は、ホルダ51の孔部51Lよりも大きく、且つホルダ開口部51Aよりも小さい長方形状となっている。またカバー53は、長手方向(X方向)の中央部における短手方向の両端部に、切り欠き53a(図11)が形成されている。この切り欠き53aは、ホルダ51にレンズユニット57を位置決めする突起である凸形状51d(図6)を避けるように形成されることにより、カバー53が該凸形状51dと物理的に干渉しないようにしている。またカバー53は、ホルダ51の切り欠き51aを介しカバー53のY方向両端部における+Z方向側の面に向かってカバー接着剤55が注入されることにより、ホルダ51に固定される。さらにカバー53は、カバー53とホルダ51との間が封止シリコーン54により封止されことにより、カバー53とホルダ51との隙間が閉塞される。
[1-3-3.レンズユニットの構成]
図4及び図5に示すようにレンズユニット57は、カバー53の-Z方向側に、カバー53に積層されるようにして長手方向をX方向に沿わせて取り付けられている。このレンズユニット57は、第1MLA60a、隔壁遮光プレート58a、第2MLA60b及び入射遮光プレート58bが、+Z方向側から-Z方向側へ向かって順番にZ方向に沿って積層された構成となっている。以下では、第1MLA60a及び第2MLA60bをまとめてMLA60とも呼び、隔壁遮光プレート58a及び入射遮光プレート58bをまとめて遮光プレート58とも呼ぶ。また第1MLA60aと第2MLA60bとは、略同一形状であり、第1MLA60aをY軸を中心として180[°]回転させたものが第2MLA60bとなるため、第2MLA60bについては説明を省略する。第1MLA60a及び第2MLA60bは、シクロオレフィンポリマー樹脂を用いて射出成型により作成されており、第1MLA60a及び第2MLA60bが組み合わされることにより、LED素子68の正立等倍像を形成する。
[1-3-3-1.第1MLAの構成]
図7に示すように第2のレンズアレイとしての第1MLA60aは全体として、略円形の複数個の第2のレンズとしてのマイクロレンズ62aがX方向である配列方向に沿って略直線状に平行に2列並ぶよう配列されており、X方向に隣接するマイクロレンズ62a同士は、互いのY方向の位置がずれている。これにより第1MLA60aには、複数個のマイクロレンズ62aが平行な2列の略直線に交互に、すなわち千鳥状になるようにジグザグに配置されている。マイクロレンズ62aは、LED素子68の光を透過する素材により形成されている。このマイクロレンズ62aを通過する光の光軸であるレンズ光軸は、マイクロレンズ62aの中心に位置している。
また第1MLA60aは、X方向の両端部における+Z方向側におけるY方向の中央部においてホルダ51のピン51cと対向する箇所に、X方向の外側が開放されX方向に長い溝60a1が形成されている。さらに第1MLA60aは、X方向の両端部における-Z方向側におけるY方向の中央部よりも僅かに+Y方向寄りにおいて隔壁遮光プレート58aの溝58a2(後述する)と対向する箇所に、凸構造60a2が形成されている。
また第1MLA60aは、X方向の中央部における+Z方向側におけるY方向の両端部においてホルダ51の凸形状51dと対向する箇所に、溝60a3が形成されている。さらに第1MLA60aは、X方向の中央部における-Z方向側におけるY方向の両端部において隔壁遮光プレート58aの凹構造58a4(後述する)と対向する箇所に、凸構造60a4が形成されている。
また第1MLA60aは、Y方向の両端部における側面において隔壁遮光プレート58aの凸構造58a6(後述する)と対向する箇所に、幅広箇所60a5がX方向に沿って一定間隔で形成されている。この幅広箇所60a5は、第1MLA60aのY方向の幅が広がるようにY方向の外側に向かって突出しており、第1MLA60aの+Z方向側端部から-Z方向側端部までに亘って形成されている。
さらに第1MLA60aは、+Z方向側の側面におけるマイクロレンズ62aよりもY方向の両外側においてカバー53の-Z方向側の面と対向する箇所に、+X方向側端部から-X方向側端部までX方向の全域に亘って、当接面60a6が形成されている。さらに第1MLA60aは、-Z方向側の側面におけるマイクロレンズ62aよりもY方向の両外側において隔壁遮光プレート58aの+Z方向側の当接面58a7と対向する箇所に、+X方向側端部から-X方向側端部までX方向の全域に亘って、当接面60a6が形成されている。これらの当接面60a6は、例えば±10[um]以下程度の高い精度を持つ平面形状である。
[1-3-3-2.第2MLAの構成]
図7に示すように第1のレンズアレイとしての第2MLA60bは全体として、第1MLA60aと同一形状の略円形の複数個の第1のレンズとしてのマイクロレンズ62bがX方向である配列方向に沿って略直線状に平行に2列並ぶよう配列されており、X方向に隣接するマイクロレンズ62b同士は、互いのY方向の位置がずれている。これにより第2MLA60bには、複数個のマイクロレンズ62bが平行な2列の略直線に交互に、すなわち千鳥状になるようにジグザグに配置されている。マイクロレンズ62bは、LED素子68の光を透過する素材により形成されている。このマイクロレンズ62bを通過する光の光軸であるレンズ光軸は、マイクロレンズ62bの中心に位置している。
第1MLA60aと第2MLA60bとは、マイクロレンズ62aのレンズ光軸とマイクロレンズ62bのレンズ光軸とを一致させるように配置されている。以下では、マイクロレンズ62a及び62bをまとめてマイクロレンズ62とも呼ぶ。
[1-3-3-3.隔壁遮光プレートの構成]
図8に示すように第2の遮光部材としての隔壁遮光プレート58aは全体として、略円柱形状の複数個の第2の開口としての貫通穴58a1がX方向である配列方向に沿って略直線状に平行に2列並ぶよう配列されており、X方向に隣接する貫通穴58a1同士は、互いのY方向の位置がずれている。これにより隔壁遮光プレート58aには、複数個の貫通穴58a1が平行な2列の略直線に交互に、すなわち千鳥状になるようにジグザグに配置されている。この隔壁遮光プレート58aは、ポリカーボネートを用いて射出成型により作成されており、第2MLA60bから第1MLA60aの方向へ向けて出射されたLED素子68の光線における迷光成分をカットし、且つ第1MLA60aと第2MLA60bとの間の最適なクリアランスを確保する。貫通穴58a1は、第1MLA60aのマイクロレンズ62aと第2MLA60bのマイクロレンズ62bとの配置に対応するように、LED素子68の光を透過する貫通孔として形成されている。この貫通穴58a1の中心(すなわち重心)は、開口中心となっている。
また隔壁遮光プレート58aは、X方向の両端部における+Z方向側におけるY方向の中央部よりも僅かに+Y方向寄りにおいて第1MLA60aの凸構造60a2と対向する箇所に、X方向の外側が開放された溝58a2が形成されている。さらに隔壁遮光プレート58aは、X方向の両端部における-Z方向側におけるY方向の中央部よりも僅かに+Y方向寄りにおいて第2MLA60bの凸構造60a2と対向する箇所に、X方向の外側が開放された溝58a3が形成されている。
また隔壁遮光プレート58aは、X方向の中央部における+Z方向側における貫通穴58a1よりもY方向の両外側において第1MLA60aの凸構造60a4と対向する箇所に、凹構造58a4が形成されている。さらに隔壁遮光プレート58aは、X方向の中央部における-Z方向側における貫通穴58a1よりもY方向の両外側において第2MLA60bの凸構造60a4と対向する箇所に、Y方向の内側が開放された溝58a5が形成されている。
また隔壁遮光プレート58aは、Y方向の両端部における+Z方向側において第1MLA60aの幅広箇所60a5とY方向に対向する箇所に凸構造58a6がX方向に沿って一定間隔で形成されている。さらに隔壁遮光プレート58aは、Y方向の両端部における-Z方向側において第2MLA60bの幅広箇所60a5とY方向に対向する箇所に凸構造58a6がX方向に沿って一定間隔で形成されている。
さらに隔壁遮光プレート58aは、+Z方向側の側面における貫通穴58a1よりもY方向の両外側において第1MLA60aの-Z方向側の当接面60a6と対向する箇所に、+X方向側端部から-X方向側端部までX方向の全域に亘って、当接面58a7が形成されている。さらに隔壁遮光プレート58aは、-Z方向側の側面における貫通穴58a1よりもY方向の両外側において第2MLA60bの+Z方向側の当接面60a6と対向する箇所に、+X方向側端部から-X方向側端部までX方向の全域に亘って、当接面58a7が形成されている。これらの当接面58a7は、例えば±10[um]以下程度の高い精度を持つ平面形状である。
[1-3-3-4.入射遮光プレートの構成]
図9に示すように第1の遮光部材としての入射遮光プレート58bは、隔壁遮光プレート58aと同様に、第1MLA60a及び第2MLA60bに形成されたマイクロレンズ62a及び62bの形成位置に合わせて、貫通穴58b1が形成された、長尺の部材である。すなわち入射遮光プレート58bは全体として、略円柱形状の複数個の第1の開口としての貫通穴58b1がX方向である配列方向に沿って略直線状に平行に2列並ぶよう配列されており、X方向に隣接する貫通穴58b1同士は、X方向に沿うレンズX方向中心線L1を中心として互いにY方向の逆方向側へ等間隔を空けるようにY方向の位置がずれている。すなわちレンズX方向中心線L1は、Y方向に隣接する貫通穴58b1同士の中心をX方向へ沿っているとも言える。これにより入射遮光プレート58bには、複数個の貫通穴58b1が平行な2列の略直線に交互に、すなわち千鳥状になるようにジグザグに配置されている。この入射遮光プレート58bは、ポリカーボネートを用いて射出成型により作成されており、LED素子68から第2MLA60bへ入射される迷光成分を手前でカットする。貫通穴58b1は、第1MLA60aのマイクロレンズ62aと第2MLA60bのマイクロレンズ62bとの配置に対応するように、LED素子68の光を透過する貫通孔として形成されている。この貫通穴58b1の中心(すなわち重心)は、開口中心となっている。
また入射遮光プレート58bは、X方向の両端部近傍における+Z方向側におけるY方向の中央部において第2MLA60bの溝60a1と対向する箇所に、ピン58b2が形成されている。さらに入射遮光プレート58bは、X方向の両端部における-Z方向側におけるY方向の中央部において基板66の溝68cと対向する箇所に、ピン58b3が形成されている。
また入射遮光プレート58bは、X方向の中央部における+Z方向側における貫通穴58b1よりもY方向の両外側において第2MLA60bの溝60a3と対向する箇所に、凸構造58b4が形成されている。さらに入射遮光プレート58bは、X方向の中央部における-Z方向側における貫通穴58b1よりも-Y方向側において基板66の丸穴68d(後述する)と対向する箇所に、円筒形状であるピン58b5が形成されている。このピン58b5は、第1MLA60a及び第2MLA60bにおけるゲート60a7(後述する)と長手方向の位置がほぼ同じとなっている。
また入射遮光プレート58bは、Y方向の両端部における+Z方向側において第2MLA60bの幅広箇所60a5とY方向に対向する箇所に凸構造58b6がX方向に沿って一定間隔で形成されている。
さらに入射遮光プレート58bは、+Z方向側の側面における貫通穴58b1よりもY方向の両外側において第2MLA60bの-Z方向側の当接面60a6と対向する箇所に、+X方向側端部から-X方向側端部までX方向の全域に亘って、当接面58b7が形成されている。さらに入射遮光プレート58bは、-Z方向側の側面における貫通穴58b1よりもY方向の両外側において基板66の+Z方向側の面と対向する箇所に、+X方向側端部から-X方向側端部までX方向の全域に亘って、当接面58b7が形成されている。これらの当接面58b7は、例えば±10[um]以下程度の高い精度を持つ平面形状である。
ここで、入射遮光プレート58bにおけるピン58b5の中心とレンズX方向中心線L1(すなわち入射遮光プレート58bの短手方向(Y方向)の中央部)との間隔は、ピンレンズ間隔D1となっている。
隔壁遮光プレート58aと入射遮光プレート58bとは、貫通穴58a1の開口中心と貫通穴58b1の開口中心とを一致させるように配置されている。
このように隔壁遮光プレート58aと入射遮光プレート58bとは、貫通穴58a1と貫通穴58b1が、第1MLA60a及び第2MLA60bのマイクロレンズ62a及びマイクロレンズ62bと対応する位置に形成されている。後述するLEDアレイ67から出射された光は、レンズユニット57により収束され、帯電した感光体ドラム35(図2)上に露光することにより、静電潜像を形成する。
[1-3-3-5.ゲート位置について]
レンズユニット57内の各部材である第1MLA60a、隔壁遮光プレート58a、第2MLA60b及び入射遮光プレート58bを射出成型する際は、反りを発生させないために、長手方向端部から樹脂を流されることが望ましい。しかしながら、レンズユニット57の各部材は長尺であるため、一方の端部から樹脂を流されても、途中で樹脂が硬化し、もう一方の端部まで樹脂が流動しない可能性がある。そこで、一般的には、長手方向両端部から樹脂を流す方法がとられる。しかしながら、2点以上の箇所から樹脂が流されると、樹脂が合流する箇所でウェルドが発生し、微妙な特性の変化が生じてしまう。第1MLA60a及び第2MLA60bは光学部材であり、樹脂の特性の非連続な急峻な変化は、光学特性の急峻な変化を生じさせてしまうため、2点以上の箇所から樹脂を流入させることができない。そこで、第1MLA60a及び第2MLA60bは、長手方向の中央部側面から樹脂が流され、1点ゲートでも短い距離を樹脂が流動するような方法がとられる。したがって、本実施の形態においては、第1MLA60a及び第2MLA60bには長手方向中央部の側面にゲート60a7(図7)が存在する。隔壁遮光プレート58a及び入射遮光プレート58bは、それぞれ図示しない長手方向両端部にゲートが存在する。
[1-3-4.基板の構成]
図4及び図5に示すように基板66は、ホルダ51におけるレンズユニット57の-Z方向側に、長手方向をX方向に沿わせて取り付けられている。図10に示すようにこの基板66は、いわゆるガラスエポキシ基板でなり、X方向に細長くZ方向に薄い板状に形成されており、所定の配線パターンが形成された配線層がZ方向に複数積層された構成となっている。基板66の+Z方向側の面である照射方向側には、Y方向のほぼ中央において、レンズユニット57と対向するようにLEDアレイ67が基板66の長手方向に沿って実装されている。このLEDアレイ67は、+Z方向側へ向けて光を発光するLED素子68がX方向である配列方向に沿って所定の微小間隔毎に並んでいる。また基板66の-Z方向側の面である反照射方向側には、複数個の電子部品68aが実装されている。さらに基板66の-Z方向側におけるX方向の中央部近傍には、基板66の各種電子部品68aとカラープリンタ1の制御部3等とを導通させるケーブルを接続するためのコネクタ68bが実装されている。
これによりLEDヘッド16は、感光体ドラム35(図2)の周側面上に600[dpi]の解像度でなる静電潜像を生成する。本実施の形態においては、LEDヘッド16は600[dpi]の解像度であるため、LED素子68が1インチ当たり600個配置されている。すなわちLED素子68がX方向の間隔を0.0423[mm]として配列されている。
図3及び図4に示すように基板66は、ホルダ51の貫通穴51bを介し基板66の前後両端部における上面に向かって基板接着剤56が注入されることにより、ホルダ51に固定される。また基板66は、基板66とホルダ51との間が封止シリコーン54により封止される。これによりLEDヘッド16は、ホルダ51と絶縁フィルム69との間隙と、上述したようにホルダ51とカバー53との間隙を封止し、ホルダ51の底部51B及び前後の側部51W並びに基板66の下面により囲まれた空間をほぼ密閉することにより、この空間への異物の侵入を防止すると共に、外部からの静電気放電を防いでいる。
基板66は、絶縁フィルム69で反照射方向側の全面が覆われることにより、外部への露出が防止されている。絶縁フィルム69は、例えばマイラー(登録商標)シートやPETフィルム等、ポリエステル製の絶縁性を有する材料により構成されており、Z方向に薄く、孔部51Lよりも大きく且つY方向の幅が基板66よりも狭く、X方向に長い長方形のフィルム状に形成されている。この絶縁フィルム69は、外部から静電気が基板66に放電するのを防ぐ。
また図10に示すように基板66は、X方向の両端部におけるY方向の中央部において入射遮光プレート58bのピン58b3と対向する箇所に、X方向の外側が開放されたX方向に長い長穴である溝68cが基板66の+Z方向側面から-Z方向側面までZ方向に貫通するように形成されている。この溝68cは、長手方向において後述する丸穴68dを挟んで対称配置されている。また基板66は、X方向の中央部におけるコネクタ68b及びLED素子68よりも-Y方向側において入射遮光プレート58bのピン58b5と対向する箇所に、円筒形状である丸穴68dが基板66の+Z方向側面から-Z方向側面までZ方向に貫通するように形成されている。基板66における丸穴68dの中心とLED素子68との短手方向(Y方向)の距離である丸穴LED間隔D2は、入射遮光プレート58b(図9)におけるピンレンズ間隔D1と一致しており、誤差が±100[um]以下程度となっている。
[1-4.位置決めについて]
次に、図11を用いてLEDヘッド16の各部材の位置決め方法を詳細に説明する。
[1-4-1.X方向の位置決めについて]
まず、X方向の位置決めについて説明する。X方向の位置は、ホルダ51のX方向中央部に形成された凸形状51dが基準となる。第1MLA60aは、ホルダ51の凸形状51dに第1MLA60aの溝60a3が嵌合することにより、X方向の位置が決定する。隔壁遮光プレート58aは、第1MLA60aの凸構造60a4と、隔壁遮光プレート58aの凹構造58a4とが嵌合することにより、X方向の位置が決定する。第2MLA60bは、隔壁遮光プレート58aの溝58a5と、第2MLA60bの凸構造60a4とが嵌合することにより、X方向の位置が決定する。入射遮光プレート58bは、第2MLA60bの溝60a3と、入射遮光プレート58bの凸構造58b4とが嵌合することにより、X方向の位置が決定する。基板66は、入射遮光プレート58bのピン58b5と、基板66の丸穴68dとが嵌合することにより、X方向の位置が決定する。これらの嵌合は、最大公差が例えば10[um]程度となるように高精度に嵌合している。
[1-4-2.Y方向の位置決めについて]
次に、Y方向の位置決めについて説明する。Y方向の位置は、ホルダ51のX方向両端部に形成されたピン51cが基準となる。第1MLA60aは、ホルダ51のピン51cに第1MLA60aの溝60a1が嵌合することにより、Y方向の位置が決定する。隔壁遮光プレート58aは、第1MLA60aの凸構造60a2と、隔壁遮光プレート58aの溝58a2とが嵌合することにより、Y方向の位置が決定する。
また、第1MLA60aの幅広箇所60a5をY方向の内側へ挟み込むように隔壁遮光プレート58aの凸構造58a6が当接することにより、第1MLA60aと隔壁遮光プレート58aとの間にY方向の反りの差があった場合であっても、第1MLA60aと隔壁遮光プレート58aとの間のY方向のずれが矯正される。
第2MLA60bは、隔壁遮光プレート58aの溝58a3と、第2MLA60bの凸構造60a2が嵌合することにより、Y方向の位置が決定する。また、第2MLA60bの幅広箇所60a5をY方向の内側へ挟み込むように隔壁遮光プレート58aの凸構造58a6が当接することにより、第2MLA60bと隔壁遮光プレート58aとの間にY方向の反りの差があった場合であっても、第2MLA60bと隔壁遮光プレート58aとの間のY方向のずれが矯正される。
入射遮光プレート58bは、第2MLA60bの溝60a1と、入射遮光プレート58bのピン58b2とが嵌合することにより、Y方向の位置が決定する。また、第2MLA60bの幅広箇所60a5と入射遮光プレート58bの凸構造58b6とが嵌合することにより、第2MLA60bと入射遮光プレート58bとの間にY方向の反りの差があった場合であっても、第2MLA60bと入射遮光プレート58bとの間のY方向のずれが矯正される。
基板66は、入射遮光プレート58bのピン58b3と基板66の溝68cとが嵌合すると共に、入射遮光プレート58bのピン58b5と基板66の丸穴68dとが嵌合することにより、Y方向の位置が決定する。これらの嵌合は、最大公差が例えば10[um]程度となるように高精度に嵌合している。
[1-4-3.Z方向の位置決めについて]
次に、Z方向の位置決めについて説明する。Z方向の位置は、カバー53の-Z方向側の面が基準となる。カバー53は、冶具により、ホルダ51に高い平面度で固着される。第1MLA60a、隔壁遮光プレート58a、第2MLA60b及び入射遮光プレート58bは、高い平面度で形成された当接面同士が当接されることにより、各部材のZ方向の位置が決定される。基板66は、入射遮光プレート58bの-Z方向側の当接面58b7に、+Z方向側の面が当接されることにより、Z方向の位置が決定される。
[1-5.LEDヘッドの組み立て方法]
次に、LEDヘッド16の組み立て方法について説明する。図12に示すように、まず、カバー53がホルダ51の底部51Bにおける-Z方向側の面に図示しない冶具により固着される。次に、第1MLA60a、隔壁遮光プレート58a、第2MLA60b、入射遮光プレート58b及び基板66が、ホルダ51の内部に挿入される。これら第1MLA60a、隔壁遮光プレート58a、第2MLA60b、入射遮光プレート58b及び基板66の各部材は、X方向及びY方向の位置が、上述した溝や凸構造等がそれぞれ嵌合されることにより位置決めされ、Z方向の位置が、各部材が嵌合され基板66がカバー53方向へ付勢されることで各部材の当接面が当接されることにより位置決めされる。
次に、基板66が冶具により+Z方向へ押し付けられレンズユニット57の各部材のX方向、Y方向及びZ方向が位置決めされた状態で、ホルダ51の側部51Wにおける貫通穴51bに充填されるように基板接着剤56(図4)が塗布されることにより、基板66とホルダ51とが固着する。
次に、絶縁フィルム69(図9)が基板66に被せられ、基板66とホルダ51との隙間を閉塞させるように、基板66とホルダ51との間が封止シリコーン54(図4)により封止される。最後に、カバー53とホルダ51との隙間を閉塞させるように、カバー53とホルダ51との間が封止シリコーン54(図4)により封止される。以上の工程により、LEDヘッド16が作製される。
[1-6.動作及び効果等]
以上の構成においてLEDヘッド16は、基板66の丸穴68dにレンズユニット57における入射遮光プレート58bのピン58b5を係合して長手方向及び短手方向へのピン58b5の移動を規制し、さらに基板66の溝68cにレンズユニット57における入射遮光プレート58bのピン58b3を係合して短手方向へのピン58b3の移動を規制し、入射遮光プレート58bと基板66とを当接させるようにした。このためLEDヘッド16は、基板66に対するレンズユニット57の長手方向及び短手方向の位置ずれを防止し、位置決めを行うことができる。ここで、LED素子68とレンズユニット57とのY方向の位置ずれの許容値は、2列に並んだマイクロレンズ62のY方向の距離であるレンズピッチが0.76[mm]の場合、レンズピッチが0.1[mm]ずれると、ずれ量が0[mm]の場合と比較して、光量の変動量が倍になり、レンズピッチ周期の印刷筋が発生する可能性がある。したがって、位置ずれのずれ量の許容値は、Y方向のレンズピッチの13[%]程度(0.1/0.76)という範囲であれば、LED素子68とレンズユニット57とのY方向の位置がずれても構わないように設計されている。
またLEDヘッド16は、基板66の丸穴68dを円筒形状とし、且つ入射遮光プレート58bのピン58b5を円筒形状とするようにした。このためLEDヘッド16は、丸穴68dにピン58b5を嵌め込めば、基板66に対する入射遮光プレート58b(すなわちレンズユニット57)の長手方向及び短手方向の両方の位置合わせを同時に行うことができる。
さらにLEDヘッド16は、第1MLA60a及び第2MLA60bのゲート60a7の位置に対応する位置である長手方向の中央部においてピン58b5と丸穴68dとを設けるようにした。このためLEDヘッド16は、樹脂の流動性の観点から、射出成型する際のゲート60a7の位置を長手方向中央部側面に配置することにより、ゲート60a7付近は圧力が集中するためレンズユニット57が反りやすかったとしても、該反りを抑えやすくできる。
さらにLEDヘッド16は、第1MLA60aの幅広箇所60a5を隔壁遮光プレート58aの凸構造58a6で挟み込み第1MLA60aと隔壁遮光プレート58aとの間のY方向のずれを矯正し、第2MLA60bの幅広箇所60a5を隔壁遮光プレート58aの凸構造58a6で挟み込み第2MLA60bと隔壁遮光プレート58aとの間のY方向のずれを矯正し、第2MLA60bの幅広箇所60a5を入射遮光プレート58bの凸構造58b6で挟み込み第2MLA60bと入射遮光プレート58bとの間のY方向のずれを矯正するようにした。このためLEDヘッド16は、レンズユニット57における、第1MLA60a、隔壁遮光プレート58a、第2MLA60b及び入射遮光プレート58bの間のY方向のずれを矯正し、これら各部材をY方向に関し同様の反りにすることができる。
このためLEDヘッド16は、基板66の丸穴68dに入射遮光プレート58bのピン58b5を、基板66の溝68cに入射遮光プレート58bのピン58b3をそれぞれ係合して入射遮光プレート58bの短手方向の反りを矯正すると、レンズユニット57における入射遮光プレート58b以外の部材である第1MLA60a、隔壁遮光プレート58a及び第2MLA60bの短手方向の反りも矯正でき、基板66のLED素子68と、レンズユニット57内の各部材との短手方向の位置を合わせることができる。
ところで、材質により線膨張率は異なるため、ガラスエポキシ製である基板66と樹脂製であるレンズユニット57とにおける、温度変化に対する特に長手方向への変形(歪み)は、互いに異なることとなる。これに対しLEDヘッド16は、基板66の溝68cの形状を円形状ではなくX方向に長い長穴とすることにより、熱膨張等に起因する、基板66と入射遮光プレート58b(レンズユニット57)との間のX方向の位置ずれを許容できる。
以上の構成によればカラープリンタ1のLEDヘッド16は、長手方向である左右方向(X方向)に複数の発光素子としてのLED素子68であるLEDアレイ67が配置される基板66と、長手方向に延在し、複数のLED素子68から放射される光を収束させるレンズユニット57とを設け、レンズユニット57の入射遮光プレート58bは、基板66と係合するピン58b5と、ピン58b5と長手方向に離れた位置に設けられたピン58b3とを有し、基板66は、ピン58b5と対応する位置に設けられ、ピン58b5と係合して、長手方向と直交する短手方向である前後方向(Y方向)へのピン58b5の移動を規制する丸穴68dと、ピン58b3と対応する位置に設けられ、ピン58b3と係合して、短手方向へのピン58b3の移動を規制する溝68cとを設けるようにした。
これによりLEDヘッド16は、それぞれ基板66の丸穴68dにレンズユニット57のピン58b5を、基板66の溝68cにレンズユニット57のピン58b3を係合することにより、基板66に対する長尺であるレンズユニット57の短手方向への位置ずれを抑制できる。
[2.第2の実施の形態]
[2-1.スキャナの構成]
図13に側面図を示すようにスキャナ82は、原稿読取装置であり、例えばA3サイズやA4サイズ等の大きさでなる原稿を読み取って電子データを生成する。スキャナ82は、読取ヘッド83、ランプ84、原稿台85、レール86、駆動ベルト87及びモータ88等により構成されている。ランプ84は、照射した光が原稿Mの表面で反射して読取ヘッド83内に取り込まれるように配置されている。原稿台85は、可視光線を透過する素材で形成されており、原稿Mを載置する。レール86は、原稿台85の下方に配置されており、読取ヘッド83を移動可能に支持する。読取ヘッド83は、複数の滑車90により張架された駆動ベルト87にその一部が接続されており、モータ88で駆動された駆動ベルト87によりレール86上を移動可能に構成されている。この読取ヘッド83は、ランプ84により照射され原稿Mの表面で反射した光線を取り込み電子データに変換する。
[2-2.読取ヘッドの構成]
読取ヘッド83は、全体として、LEDヘッド16のLEDアレイ67(図4)に代えて被写体である原稿Mを、感光体ドラム35(図2)に代えて検出器であるラインセンサ94を配置したような構成となっている。この読取ヘッド83は、レンズユニット92、ミラー93及びラインセンサ94により構成されている。レンズユニット92は、第1の実施の形態によるレンズユニット57(図4)と同様に構成されている。ミラー93は、原稿Mで反射された光線の光路を折り曲げてレンズユニット92へ入射させる。ラインセンサ94は、複数の受光素子が所定の間隔で直線上に配置されており、レンズユニット92により形成された原稿画像の結像を電気信号に変換する。本実施の形態においては、ラインセンサ94は600[dpi]の解像度であるため、受光素子が1インチ当たり600個配置されている。すなわち受光素子がX方向の間隔を0.0423[mm]として配列されている。
かかる構成においてスキャナ82は、ランプ84を点灯させて原稿Mの表面に光を照射し、原稿Mの表面で反射した光線を読取ヘッド83内に取り込む。スキャナ82は、モータ88により駆動ベルト87を駆動させて読取ヘッド83及びランプ84を図13における紙面の左右方向に移動させ、原稿Mの全面から反射した光線を読取ヘッド83に取り込む。
このとき原稿Mで反射された光線は、原稿台85を透過し、ミラー93で光路が折り曲げられレンズユニット92に入射する。レンズユニット92により結像された原稿画像の結像はラインセンサ94上に形成され、ラインセンサ94は形成された原稿画像の結像を電気信号に変換して電子データを生成する。
第2の実施の形態による読取ヘッド83を有するスキャナ82は、第1の実施の形態によるLEDヘッド16を有するカラープリンタ1とほぼ同様の作用効果を奏し得る。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、それぞれ基板66に凹部である丸穴68dを、入射遮光プレート58bに突部であるピン58b5を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、それぞれ入射遮光プレート58bに凹部である丸穴を、基板66に突部であるピンを設けても良い。しかしながら、一般的にガラスエポキシ製である基板66に突起を形成するよりは、孔部を形成した方が、容易に凹部を基板66に製造できる。また、丸穴68d及び溝68cは、基板66の+Z方向側面から-Z方向側面までZ方向に貫通する場合について述べたが、丸穴68d又は溝68cの少なくとも何れか一方は、基板66の+Z方向側面から-Z方向に向かって凹設されていれば良い。さらに、基板66及び入射遮光プレート58bの両方に孔部を形成し、それら孔部の両方にピンを嵌め込んでも良い。第2の実施の形態においても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、基板66の丸穴68dを円筒形状とし、溝68cをX方向に長い長穴とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、基板66の丸穴68dと溝68cとを、他の種々の形状としても良い。その場合、入射遮光プレート58bのピン58b5とピン58b3とを、基板66の丸穴68dと溝68cとの形状に対応させた形状とすれば良い。要は、基板66の丸穴68dに入射遮光プレート58bのピン58b5が嵌まり込んだ際に基板66に対する入射遮光プレート58bのX方向及びY方向への移動が規制され、基板66の溝68cに入射遮光プレート58bのピン58b3が嵌まり込んだ際に基板66に対する入射遮光プレート58bのY方向への移動が規制されれば良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、基板66の丸穴68dに嵌まり込むピン58b5を入射遮光プレート58bに設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、レンズユニット57内の第1MLA60aや第2MLA60b等の他の部材に基板66の丸穴68dに嵌まり込むピンを設けても良く、又は、レンズユニット57内の全ての部材と基板66とを貫通するピンを設けても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、第1MLA60a及び第2MLA60bには長手方向中央部の側面にゲート60a7を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、射出成型に問題がなければ、第1MLA60a及び第2MLA60bには長手方向中央部よりも長手方向の端部へ寄った側面にゲートを設けても良い。その場合、ゲート60a7は、第1MLA60a及び第2MLA60bの長手方向の中央部から、長手方向の±20[%]以内の範囲に位置していると好ましい。その場合、基板66の長手方向に関しゲート60a7とほぼ同じ位置、すなわち、ゲート60a7から第1MLA60a及び第2MLA60bの長手方向の±20[%]以内の範囲に丸穴68dを設けると好ましい。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入射遮光プレート58bにおいて長手方向に関し第1MLA60a及び第2MLA60bのゲート60a7と同じ位置にピン58b5を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、ゲート60a7から長手方向に関し位置ずれした位置にピン58b5を設けても良い。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、第1MLA60a及び第2MLA60bにおいて-Y方向側に配置されたゲート60a7と同様に、入射遮光プレート58bにおける-Y方向側のみにピン58b5を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、入射遮光プレート58bにおける+Y方向側のみにピン58b5を設けたり、入射遮光プレート58bにおける+Y方向側と-Y方向側との両側にピン58b5を設けたりしても良い。その場合、基板66の丸穴68dは、入射遮光プレート58bにおけるピン58b5に対応させて設ければ良い。第2の実施の形態においても同様である。但し、入射遮光プレート58bにおける+Y方向側と-Y方向側との両側にピン58b5を設ける場合、位置合わせがしにくくなり基板66の丸穴68dに挿入しにくくなる傾向となる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、基板66の丸穴68dを円筒形状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、基板66の丸穴68dを長穴等、円筒形状以外の種々の形状としても良い。しかしながら、基板66の丸穴68dを円筒形状とし、且つ入射遮光プレート58bのピン58b5を円筒形状とした場合、丸穴68dにピン58b5を嵌め込めば、基板66に対する入射遮光プレート58b(レンズユニット57)のX方向及びY方向の両方の位置合わせを行うことができる。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、基板66の溝68cの形状をX方向の外側が開放されたX方向に長い長穴とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、基板66の溝68cの形状をX方向の外側が開放されていないX方向に長い長穴や、円筒形状等、X方向の外側が開放されたX方向に長い長穴以外の種々の形状としても良い。しかしながら、基板66の溝68cの形状をX方向に長い長穴とした場合、熱膨張等に起因する、基板66と入射遮光プレート58b(レンズユニット57)との間のX方向の位置ずれを許容できる。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、X方向に関し丸穴68dを挟んで対称配置となるように基板66のX方向の両端部に溝68cを形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、溝68cはX方向に関し丸穴68dを挟んで対称配置となっていなくても良い。また、基板66のX方向の一方の端部のみに溝68cを形成したり、基板66のX方向の両端部よりも内側に溝68cを形成したりしても良い。その場合、基板66におけるX方向に関しLEDアレイ67よりも外側に溝68cを形成することが好ましい。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、シクロオレフィンポリマー樹脂を用いて射出成型により第1MLA60a及び第2MLA60bを作成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート又はエポキシ樹脂等、他の種々の材料を用いて作成しても良い。しかしながら、本発明のように長手方向に長い構造体の場合、寸法安定性の観点より、吸水率の小さなシクロオレフィンポリマー樹脂を用いることが望ましい。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ポリカーボネートを用いて射出成型により隔壁遮光プレート58a及び入射遮光プレート58bを作成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等、他の種々の材料を用いて作成しても良い。しかしながら、ポリカーボネートを用いることにより、隔壁遮光プレート58a及び入射遮光プレート58bと第1MLA60a及び第2MLA60bとの線膨張係数を極力合わせることが望ましい。第2の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、タンデム方式のカラープリンタ1において、前後方向に沿って直列に配置された各色の画像形成ユニット15とそれぞれ対応する各色のLEDヘッド16に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば4サイクル方式等、他の種々の方式のカラープリンタに搭載されるLEDヘッドに適用しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、カラー印刷を行うカラープリンタ1のプリンタ筐体2に対し、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色に対応した4個のLEDヘッド16を取り付ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばカラープリンタにおいて使用されるトナーの色数に応じて、プリンタ筐体2に対し3個以下や5個以上のLEDヘッド16を取り付けるようにしても良く、またモノクロ印刷を行うモノクロプリンタにおいて1個のLEDヘッド16を取り付けるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、カラープリンタ1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、カラープリンタ1と同様にLEDヘッド16を有する装置であれば、ファクシミリ、MFP(MultiFunction Printer:複合機)、複写機等の装置にも本発明を適用しても良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、スキャナ82に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、光学的信号を電気信号に変換するセンサやスイッチや、それらを用いた入出力装置、生体認証装置、通信装置又は寸法測定器等にも本発明を適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、第1の突部としてのピン58b5と、第2の突部としてのピン58b3とを有するレンズユニットとしてのレンズユニット57と、第1の凹部としての丸穴68dと、第2の凹部としての溝68cとを有する基板としての基板66とによって、露光ヘッドとしてのLEDヘッド16を構成し、またこれを有する画像形成装置としてのカラープリンタ1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる第1の突部と、第2の突部とを有するレンズユニットと、第1の凹部と、第2の凹部とを有する基板とによって、露光ヘッドを構成し、またこれを有する画像形成装置を構成しても良い。第2の実施の形態においても同様である。
本発明は、例えば電子写真式のプリンタに搭載するLEDヘッドで利用できる。
1……カラープリンタ、2……プリンタ筐体、2T……排出トレイ、3……制御部、4……用紙収容カセット、5……給紙部、7……ホッピングローラ、8……レジストローラ、10……転写ベルトユニット、11……ローラ、12……転写ベルト、13……転写ローラ、15……画像形成ユニット、16……LEDヘッド、18……トナーカートリッジ、20……定着ユニット、21……加熱ローラ、22……加圧ローラ、24……排紙部、31……フレーム、35……感光体ドラム、35S……周側面、36……帯電ローラ、38……現像ローラ、39……供給ローラ、40……現像ブレード、51……ホルダ、51B……底部、51W……側部、51L……孔部、51A……ホルダ開口部、51a……切り欠き、51b……貫通穴、51c……ピン、51d……凸形状、51e……丸孔、51f……長孔、51g……当接部、51h……接合部、53……カバー、53a……切り欠き、54……封止シリコーン、55……カバー接着剤、56……基板接着剤、57……レンズユニット、58a……隔壁遮光プレート、58a1……貫通穴、58a2、58a3……溝、58a4……凹構造、58a5……溝、58a6……凸構造、58a7……当接面、58b……入射遮光プレート、58b1……貫通穴、58b2……ピン、58b3……ピン、58b4……凸構造、58b5……ピン、58b6……凸構造、58b7……当接面、60a……第1MLA、62a……マイクロレンズ、60a1……溝、60a2……凸構造、60a3……溝、60a4……凸構造、60a5……幅広箇所、60a6……当接面、60a7……ゲート、60b……第2MLA、62b……マイクロレンズ、66……基板、67……LEDアレイ、68……LED素子、68a……電子部品、68b……コネクタ、68c……溝、68d……丸穴、69……絶縁フィルム、82……スキャナ、83……読取ヘッド、84……ランプ、85……原稿台、86……レール、87……駆動ベルト、88……モータ、90……滑車、92……レンズユニット、93……ミラー、94……ラインセンサ、D1……ピンレンズ間隔、D2……丸穴LED間隔、L1…レンズX方向中心線、P……用紙。

Claims (13)

  1. 長手方向に複数の発光素子が配置される基板と、
    前記長手方向に延在し、前記複数の発光素子から放射される光を収束させるレンズユニットと
    を有し、
    前記レンズユニットは、
    射出成型によって作成され、
    前記長手方向において前記レンズユニットにおける前記射出成型のゲート位置とほぼ同じ位置に設けられ前記基板と係合する第1の突部と、
    前記第1の突部と前記長手方向に離れた位置に設けられた第2の突部と
    を有し、
    前記基板は、
    前記第1の突部と対応する位置に設けられ、前記第1の突部と係合して、前記長手方向と直交する短手方向への前記第1の突部の移動を規制する第1の凹部と、
    前記第2の突部と対応する位置に設けられ、前記第2の突部と係合して、前記短手方向への前記第2の突部の移動を規制する第2の凹部と
    を有することを特徴とする露光ヘッド。
  2. 前記ゲート位置は、前記レンズユニットの前記長手方向における略中央部に設けられる
    ことを特徴とする請求項に記載の露光ヘッド。
  3. 前記第1の凹部は、前記第1の突部と係合して、前記長手方向及び前記短手方向への前記第1の突部の移動を規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  4. 前記第1の凹部は、円形状である
    ことを特徴とする請求項に記載の露光ヘッド。
  5. 前記第2の凹部は、前記第2の突部と係合して、前記長手方向への前記第2の突部の移動を許容しつつ、前記短手方向への前記第2の突部の移動を規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  6. 前記第2の凹部は、
    前記長手方向において前記複数の発光素子よりも外側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  7. 前記第2の突部は複数配置され、
    前記長手方向において前記第1の突部を挟んで対称配置される
    ことを特徴とする請求項に記載の露光ヘッド。
  8. 前記基板における前記発光素子と前記第1の凹部の中心との前記短手方向の間隔と、前記レンズユニットにおけるレンズの前記長手方向に沿う中心線と前記第1の突部の中心との前記短手方向の間隔とがほぼ一致している
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  9. 前記レンズユニットは、
    前記基板の前記発光素子と対向して配置され、前記発光素子からの光の一部を遮光する第1の開口を有する第1の遮光部材と、
    前記第1の開口を通過した光を収束する複数の第1のレンズが配置された第1のレンズアレイと、
    前記第1のレンズアレイに対して、前記第1の遮光部材の反対側に配置され、前記第1のレンズからの光の一部を遮光する第2の開口を有する第2の遮光部材と、
    前記第2の開口を通過した光を収束する複数の第2のレンズが配置された第2のレンズアレイと
    を有し、
    前記第1の遮光部材は、前記第1の突部及び前記第2の突部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  10. 前記第1の凹部は、前記第1の突部が係合する第1の穴部であり、
    前記第2の凹部は、前記第2の突部が係合する第2の穴部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  11. 請求項1乃至請求項1の何れかの露光ヘッドを有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 長手方向に複数の受光素子が配置される基板と、
    前記長手方向に延在し、前記複数の受光素子に放射される光を収束させるレンズユニットと
    を有し、
    前記レンズユニットは、
    射出成型によって作成され、
    前記長手方向において前記レンズユニットにおける前記射出成型のゲート位置とほぼ同じ位置に設けられ前記基板と係合する第1の突部と、
    前記第1の突部と前記長手方向に離れた位置に設けられた第2の突部と
    を有し、
    前記基板は、
    前記第1の突部と対応する位置に設けられ、前記第1の突部と係合して、前記長手方向と直交する短手方向への前記第1の突部の移動を規制する第1の凹部と、
    前記第2の突部と対応する位置に設けられ、前記第2の突部と係合して、前記短手方向への前記第2の突部の移動を規制する第2の凹部と
    を有することを特徴とする読取ヘッド。
  13. 請求項1の読取ヘッドを有することを特徴とする読取装置。
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