JP7279549B2 - 放送受信装置 - Google Patents

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Description

本開示は、オーディオ信号等を出力する放送受信装置に関する。
従来の音響技術では、耳の高さを基準とした平面上に複数のスピーカを配置することで臨場感を高める効果を得ていた(従来の5.1チャネルや7.1チャネルのオーディオ)。近年の立体音響と呼ばれる技術では、スピーカの配置位置に高さ方向の成分を加え、3次元的にスピーカを配置することで、より臨場感の高い音響空間を表現することができるようになった。
この立体音響技術を用いて、Dolby社のDolby Atmos(登録商標)またはDTS社のDTS:X(登録商標)などの新たな立体音響技術が普及し始めている。これらは、スピーカの3次元配置に加え、オーディオ信号に任意の位置情報を持たせたオブジェクトベースオーディオと呼ばれる新しい概念を導入している。この技術は、既にAVアンプ、AVレシーバ等に搭載され、臨場感の高い音響空間の構築を実現している。
一方、22.2チャネル立体音響を含む新4K8K放送が既に開始されている。この22.2チャネル立体音響は、チャネルベースのオーディオ技術を基本とし、スピーカの3次元配置を加えたものである。従って、計24個のスピーカの配置位置は予め定められている。
この22.2チャネルの立体音響空間を再現するために、各家庭に計24個ものスピーカが必要となるのは、一般的には困難なことである。そこで、各家庭で22.2チャネルの立体音響を楽しむために、22.2チャネルのオーディオデータを伝統的なサラウンド形式である5.1チャネルのオーディオデータにダウンミックスする方法が提案されている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
しかしながら、コンテンツが22.2チャネルのオーディオデータでありながら、出力時に5.1チャネルのオーディオデータにダウンミックスするのは、近年の立体音響技術の普及の方向からみれば、十分なものとは言えない。
そこで、22.2チャネルのオーディオデータを5.1チャネルのオーディオデータにダウンミックスしたものよりも高い臨場感を得るため、立体音響技術として普及しつつあるオブジェクトベースのオーディオ技術を活用することが考えられる(例えば非特許文献1および非特許文献2参照)。
特許第6228700号公報 特許第6228701号公報
三次元マルチチャンネル音響方式スタジオ規格(ARIB-STD B59規格)、電波産業会、 Dolby Atmos(登録商標) Home Theater Installation Guidelines、[online]、[令和1年6月28日検索]、インターネット<URL:https://www.dolby.com/us/en/technologies/dolby-atmos/dolby-atmos-home-theater-installation-guidelines.pdf>
しかしながら、22チャネルのオーディオ技術とオブジェクトベースのオーディオ技術とでは、もともと音響空間を構築するための考え方が異なるため、22.2チャネルのオーディオ技術の定義するスピーカ位置と、オブジェクトベースのオーディオ技術の定義するスピーカ位置とに互換性はない。そのため、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することは、容易ではない。
本開示は、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる放送受信装置を提供することを目的とする。
本開示の一形態における放送受信装置は、チューナを経由して得られた放送ストリームまたは光学メディアに記録された放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを判別するチャネル構成判別部と、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置の情報を取得するスピーカ位置情報取得部と、前記放送ストリームに含まれるチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力するデータ変換部とを備え、前記データ変換部は、前記チャネル構成が22.2チャネルである場合に、前記22.2チャネルのうち前記スピーカ位置の座標変換を行う必要があるチャネルのオーディオデータに対して前記スピーカ位置の座標情報を付与し、かつ、前記スピーカ位置の座標変換を行う必要がないチャネルのオーディオデータに対してスピーカラベル情報を付与することで、前記チャネルベースのオーディオデータを前記オブジェクトベースのオーディオデータに変換する。
本開示の一形態における放送受信装置は、チューナを経由して得られた放送ストリームまたは光学メディアに記録された放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを判別するチャネル構成判別部と、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置の情報を取得するスピーカ位置情報取得部と、前記放送ストリームに含まれるチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力するデータ変換部とを備え、前記データ変換部は、前記チャネル構成が22.2チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して前記スピーカ位置の座標情報を付与することで、前記チャネルベースのオーディオデータを前記オブジェクトベースのオーディオデータに変換する。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の放送受信装置によれば、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。
図1は、実施の形態1に係る放送受信装置の構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る放送受信装置のオーディオ処理部の構成を示す図である。 図3は、実施の形態1のオーディオ処理部に入力されるオーディオストリームの一例を示す図である。 図4は、実施の形態1のオーディオ処理部にて変換されるオーディオデータを示す図である。 図5は、直交座標で表される座標情報を示す図である。 図6は、極座標で表される座標情報を示す図である。 図7Aは、音響空間の中層におけるスピーカの配置の一例を示す図である。 図7Bは、音響空間の上層におけるスピーカの配置の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1の放送受信装置のオーディオ処理部の動作を示す図である。 図9は、実施の形態1に係る放送受信装置のオーディオ処理部の他の構成を示す図である。 図10は、図9に示すオーディオ処理部のデータ量調整部の構成を示す図である。 図11は、実施の形態1の変形例に係る放送受信装置のオーディオ処理部の構成を示す図である。 図12は、実施の形態1の変形例のオーディオ処理部にて変換されるオーディオデータを示す図である。 図13は、実施の形態2に係る放送受信装置のオーディオ処理部の構成を示す図である。 図14は、実施の形態2のオーディオ処理部にて変換されるオーディオデータを示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の一形態に係る実現形態を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。本発明の実現形態は、現行の独立請求項に限定されるものではなく、他の独立請求項によっても表現され得る。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
[1-1.放送受信装置の全体構成]
まず、本実施の形態に係る放送受信装置1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態1に係る放送受信装置1の構成例を示す図である。
放送受信装置1は、オーディオ信号等を出力する装置である。放送受信装置1は、例えば、テレビジョン、ブルーレイレコーダ、ブルーレイプレイヤまたは、セットトップボックスなどに用いられる放送受信装置である。
図1に示すように、放送受信装置1は、第1信号入力部21および第2信号入力部22と、分離制御部40と、ビデオ処理部50と、オーディオ処理部10と、信号出力部60と、メモリ70とを備える。
第1信号入力部21は、放送波信号が入力されるチューナと、チューナで選択した周波数信号を復調する復調部とを備える。第1信号入力部21に入力された放送波信号は、チューナおよび復調部を介して放送ストリーム(TLV形式)に変換され、分離制御部40に出力される。
第2信号入力部22は、光学メディアが挿入されるディスクドライブと、ディスクドライブで読み取った信号を処理するFE(フロントエンド)信号処理部とを備える。光学メディアに記録された放送ストリーム(TLV形式またはTS形式)は、ディスクドライブおよびFE信号処理部を介して、分離制御部40に出力される。
放送受信装置1は、第1信号入力部21および第2信号入力部22の少なくとも一方を備えていればよい。例えば、放送受信装置1がブルーレイレコーダである場合、放送受信装置1は、第1信号入力部21および第2信号入力部22の両方を備えることになる。放送受信装置1がテレビジョンである場合、放送受信装置1は、第1信号入力部21を備え、第2信号入力部22を備えていなくてもよい。
分離制御部40は、第1信号入力部21および第2信号入力部22から出力された放送ストリームを分離して出力する。例えば、分離制御部40に入力された放送ストリームは、ビデオストリーム、オーディオストリーム、MPT(MMT Package Table)等の管理情報、および、その他データに分離される。そしてビデオストリームは、ビデオ処理部50へ出力され、オーディオストリームは、オーディオ処理部10のオーディオデコーダ100およびチャネル構成情報取得部101へ出力される。また、MPT等の管理情報の一部は、オーディオ処理部10のチャネル構成判別部102へ出力される。
ビデオ処理部50は、入力されたビデオストリームを処理して信号出力部60へ出力する。オーディオ処理部10は、入力されたオーディオストリームのオーディオデータをメモリ70に格納された情報とともに処理して信号出力部60へ出力する。オーディオ処理部10については、後で詳しく説明する。
信号出力部60は、ビデオ出力部61、デジタルビデオ・オーディオ出力部62、オーディオ出力部63、および、デジタルオーディオ出力部64を備えている。例えば、ビデオ出力部61は、ディスプレイへの信号出力を行い、デジタルビデオ・オーディオ出力部62は、HDMI(登録商標)またはMHLで規格化された信号出力を行い、オーディオ出力部63は、スピーカまたはヘッドホンなどへの信号出力を行う。デジタルオーディオ出力部64は、IEC60958に準拠した光デジタル出力または同軸デジタル出力を行い、また、HDMI1.4で定義されているARC(Audio Return Channel)、または、HDMI2.1で定義されているeARC(Enhanced Audio Return Channel)による方式での信号出力を行う。
なお、信号出力部60は、各出力部61~64の全てを備えている必要はない。例えば、放送受信装置1がテレビジョン用の放送受信装置である場合、信号出力部60は、ビデオ出力部61、オーディオ出力部63およびデジタルオーディオ出力部64を備え、デジタルビデオ・オーディオ出力部62を備えていなくてもよい。
このように、放送受信装置1は、放送ストリームにオーディオ処理等を行ってオーディオ信号等を出力する。
[1-2.オーディオ処理部の構成]
次に、オーディオ処理部10の構成について、図2~図7Bを参照しながら説明する。
図2は、放送受信装置1のオーディオ処理部10の構成を示す図である。
オーディオ処理部10は、入力されたオーディオストリームをデコード処理して出力する。また、オーディオ処理部10は、オーディオストリームに含まれるチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力する。
本実施の形態のオーディオ処理部10は、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換するために、以下の構成を備えている。なお、チャネルベースのオーディオデータは、所定位置のチャネルごとに設定される音のデータであり、オブジェクトベースのオーディオデータは、音のデータおよびその音を出力する位置の情報を含むデータである。
図2に示すように、オーディオ処理部10は、オーディオデコーダ100と、チャネル構成情報取得部101と、チャネル構成判別部102と、データ変換部103と、スピーカ位置情報取得部104とを備える。
オーディオ処理部10に入力されたオーディオストリームは、オーディオデコーダ100とチャネル構成情報取得部101に入力される。
オーディオデコーダ100は、入力されたオーディオストリームを復号化して、チャネルベースのオーディオデータを出力する。オーディオデコーダ100から出力されたチャネルベースのオーディオデータは、オーディオ出力部63およびデータ変換部103のそれぞれに入力される。
チャネル構成情報取得部101は、入力されたオーディオストリームに基づいて、オーディオのチャネル構成に関する情報であるチャネル構成情報を取得する。チャネル構成情報とは、放送ストリームのオーディオのチャネルがどんなチャネルで構成されているか、例えば、22.2チャネルで構成されているか、それとも7.1チャネル、5.1チャネル、2チャネルまたは1チャネルで構成されているかを示す情報である。
図3は、オーディオ処理部10に入力されるオーディオストリームの一例を示す図である。図3には、オーディオストリームのヘッダにオーディオスペシフィックコンフィギュレーションが含まれ、さらに、オーディオスペシフィックコンフィギュレーションの中に、チャネルコンフィギュレーションが含まれている例が示されている。
チャネル構成情報取得部101は、オーディオストリーム内のチャネルコンフィギュレーションからチャネル構成情報を取得し、チャネル構成情報をチャネル構成判別部102に出力する。
あるいは、チャネル構成判別部102は、チャネル構成判別部102に入力された管理情報の中の音声アセット情報に基づいて、チャネル構成情報を取得する。音声アセット情報は、オーディオストリームの音声データを取り扱うために必要な情報である。音声アセット情報には、前述したチャネル構成情報が含まれている。なお、音声アセット情報については、他の非特許文献である「高度広帯域衛星デジタル放送運用規定(ARIB TR-B39)、電波産業会」に詳しく記載されている。
このように、チャネル構成判別部102は、チャネル構成情報取得部101からチャネル構成情報を取得し、また、放送ストリームに含まれる音声アセット情報からチャネル構成情報を取得する。これらのチャネル構成情報の取得は、同時に実行されてもよいし、一方のみ実行されてもよい。
チャネル構成判別部102は、放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを判別する。また、チャネル構成判別部102は、判別した結果をチャネル判別情報としてデータ変換部103へ出力する。
データ変換部103は、チャネル構成判別部102にてオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであると判別された場合に、スピーカ位置情報取得部104から所定の情報を取得し、入力されたチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力する。なお、オーディオのチャネル構成が22.2チャネルでないと判別された場合については、実施の形態2で説明する。
図4は、オーディオ処理部10のデータ変換部103にて変換されるオーディオデータを示す図である。図4には、データ変換部103に入力されたチャネルベースのオーディオデータにスピーカ位置の情報の一例である座標情報およびスピーカラベル情報が付与され、オブジェクトベースのオーディオデータとして出力されている例が示されている。
座標情報は、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置の座標情報である。この座標情報は、例えば、座標情報テーブルとしてメモリ70に格納されている。座標情報は、図5に示すような直交座標で表されてもよいし、図6に示すような極座標で表されてもよい。
スピーカラベル情報は、放送受信装置1が出力する音声コーデック仕様(以下、出力音声コーデック仕様とする。)で定義されているスピーカを特定するための情報であり、放送受信装置1の信号出力部60に接続された機器でも解釈可能な情報である。このスピーカラベル情報は、例えば、ラベル情報テーブルとしてメモリ70に格納されている。なお、スピーカラベル情報については、他の非特許文献である「Backwards-compatible object audio carriage using Enhanced AC-3、ETSI TS 103 420 V1.2.1 (2018-10)」に詳しく記載されている。
なお、座標情報やスピーカラベル情報は、オーディオ処理部10をプログラムで実現する場合などでは、当該プログラム中に記載されていても良い。
スピーカ位置情報取得部104は、データ変換部103からのリードアクセスに基づいて、メモリ70から座標情報およびスピーカラベル情報を取得し、データ変換部103に出力する。
データ変換部103は、22.2チャネルのうちスピーカ位置の座標変換を行う必要があるチャネルのオーディオデータに対して、座標情報を付与する。また、データ変換部103は、22.2チャネルのうちスピーカ位置の座標変換を行う必要がないチャネルのオーディオデータに対して、放送受信装置1の出力音声コーデック仕様で定義されているスピーカをそのまま当てはめるため、スピーカラベル情報を付与する。
ここで、22.2チャネルのうちスピーカ位置の座標変換を行う必要があるチャネルについて、図4、図7Aおよび図7Bを参照しながら説明する。
図7Aは、音響空間の中層におけるスピーカの配置の一例を示す図である。図7Bは、音響空間の上層におけるスピーカの配置の一例を示す図である。図7Aおよび図7Bでは、22チャネルのスピーカの位置をハッチングドッドで示し、atoms typical configurationで規格されるスピーカの位置を斜線ハッチングで示している。なお、atoms typical configurationは、放送受信装置1の出力音声コーデック仕様の一例である。
図7Aに示すように音響空間の中層では、例えば、22.2チャネルのFL、FR、FCのスピーカが、放送受信装置1の出力音声コーデック仕様で定義されたL、R、Cのスピーカと同じ位置、または、近辺に位置するように配置されている。また、図7Bに示すように音響空間の上層では、例えば、22.2チャネルのTpSiL、TpSiR、TpFC、TpBCのスピーカが、放送受信装置1の出力音声コーデック仕様で定義された6chのスピーカから遠く離れた位置に配置されている。
図7Aおよび図7Bに示したスピーカの位置関係により、図4に示す例では、上層に位置するチャネル(TpSiL、TpSiR、TpFC、TpBC)に対応する各オーディオデータには、座標変換を行うために座標情報が付与されている。また、中層に位置するチャネル(FL、FR、FC)に対応する各オーディオデータには、座標変換を行う必要がないので座標情報が付与されず、スピーカラベル情報が付与されている。
このようにデータ変換部103は、スピーカの位置関係に基づいて、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置が放送受信装置1の出力音声コーデック仕様で定義されているスピーカ位置と所定距離以上離れているチャネルを、座標変換を行う必要があるチャネルとしてもよい。また、データ変換部103は、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置が放送受信装置1の出力音声コーデック仕様で定義されているスピーカ位置と同じチャネルまたは所定距離以上離れていないチャネルを、座標変換を行う必要がないチャネルとしてもよい。この所定距離は、音響空間の大きさ、形状等に応じて適宜設定される。
オーディオ処理部10は、スピーカ位置情報取得部104から出力された座標情報またはスピーカラベル情報をメタデータに組み込み、入力されたオーディオデータにメタデータを付与することで、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換する。そして、オブジェクトベースのオーディオデータをデジタルオーディオ出力部64に出力する。これによれば、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。
[1-3.オーディオ処理部の動作]
次に、オーディオ処理部10の動作について、図8を参照しながら説明する。なお、ここで示す動作は、放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであると判別された場合について説明する。
図8は、放送受信装置1のオーディオ処理部10の動作を示す図である。図8には、複数のチャネルに対応する各オーディオデータを1つずつ変換処理する例が示されている。
まず、オーディオ処理部10は、変換処理を行っていない未選択チャネルがあるか否かを判断する(ステップS11)。
未選択チャネルが有る場合(S11にてYes)、オーディオ処理部10は未選択チャネルのうちの1つのチャネルを選択する(ステップS12)。
次に、オーディオ処理部10は、選択したチャネルが座標変換すべきチャネルであるか否かを判断する(ステップS13)。座標変換すべきか否かは、例えば、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置と、放送受信装置1の出力音声コーデック仕様で定義されているスピーカ位置との距離が閾値以上であるか否かによって判断される。
オーディオ処理部10は、選択したチャネルの座標を変換すべきと判断した場合(S13にてYes)、チャネルベースのオーディオデータに座標情報を付与する(ステップS14)。オーディオ処理部10は、選択したチャネルの座標を変換すべきでないと判断した場合(S13にてNo)、チャネルベースのオーディオデータにスピーカラベル情報を付与する(ステップS15)。このように、チャネルベースのオーディオデータに座標情報またはスピーカラベル情報が付与されることで、チャネルベースのオーディオデータがオブジェクトベースのオーディオデータに変換される(ステップS16)。
そして、ステップS11に戻り、未選択チャネルが無くなるまでこれらのステップが繰り返される。未選択チャネルが無くなると(S11にてNo)、全チャネルのオーディオデータが、デジタルオーディオ出力部64に出力される(ステップS17)。これにより、オーディオ処理部10の動作が終了する。
このように、オーディオ処理部10は、座標情報またはスピーカラベル情報をオーディオデータに付与することで、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換する。これによれば、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。
[1-4.効果等]
本実施の形態の放送受信装置1は、チューナを経由して得られた放送ストリームまたは光学メディアに記録された放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを判別するチャネル構成判別部102と、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置の情報を取得するスピーカ位置情報取得部104と、放送ストリームに含まれるチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力するデータ変換部103とを備える。データ変換部103は、チャネル構成が22.2チャネルである場合に、22.2チャネルのうちスピーカ位置の座標変換を行う必要があるチャネルのオーディオデータに対してスピーカ位置の座標情報を付与し、かつ、スピーカ位置の座標変換を行う必要がないチャネルのオーディオデータに対してスピーカラベル情報を付与することで、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換する。
このように、チャネルベースのオーディオデータに座標情報またはスピーカラベル情報を付与することで、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。
また、データ変換部103は、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置が放送受信装置1の出力音声コーデック仕様で定義されているスピーカ位置と所定距離以上離れているチャネルを、スピーカ位置の座標変換を行う必要があるチャネルとし、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置が放送受信装置1の出力音声コーデック仕様で定義されているスピーカ位置と同じチャネルまたは所定距離以上離れていないチャネルを、スピーカ位置の座標変換を行う必要がないチャネルとしてもよい。
これによれば、スピーカ位置の座標変換を行う必要があるチャネルと座標変換を行う必要がないチャネルを的確に決めることができる。これにより、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で的確に構築することができる。
また、放送受信装置1は、さらに、スピーカ位置の情報を格納するメモリ70を備え、スピーカ位置情報取得部104は、メモリ70からスピーカ位置の情報を取得してデータ変換部103に出力してもよい。
これによれば、データ変換部103は、スピーカ位置の情報をチャネルベースのオーディオデータに的確に付与することができる。これにより、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で的確に構築することができる。
また、放送受信装置1は、さらに、放送ストリームからチャネル構成に関する情報を取得するチャネル構成情報取得部101を備え、チャネル構成判別部102は、チャネル構成情報取得部101からチャネル構成に関する情報を取得し、上記判別を行ってもよい。
これによれば、チャネル構成判別部102は、放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを的確に判別することができる。そのため、データ変換部103は、22.2チャネルに対応したスピーカ位置の情報をオーディオデータに的確に付与することができる。これにより、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で的確に構築することができる。
また、チャネル構成判別部102は、放送ストリームに含まれる音声アセット情報からチャネル構成に関する情報を取得し、上記判別を行ってもよい。
これによれば、チャネル構成判別部102は、放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを的確に判別することができる。そのため、データ変換部103は、22.2チャネルに対応したスピーカ位置の情報をオーディオデータに的確に付与することができる。これにより、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で的確に構築することができる。
[1-5.オーディオ処理部の他の構成]
次に、オーディオ処理部の他の構成について、図9および図10を参照しながら説明する。ここでは、データ変換部103に入力するオーディオデータのデータ量を削減する例について説明する。
図9は、放送受信装置1のオーディオ処理部10の他の構成を示す図である。
図9に示すオーディオ処理部10は、図2に示す構成に加え、さらに、データ量調整部106を備えている。データ量調整部106は、オーディオデコーダ100とデータ変換部103との間に設けられ、データ変換部103に入力されるオーディオデータのデータ量を調整する。このようにオーディオ処理部10がデータ量調整部106を備えることで、データ変換部103で処理するデータ量を減らすことができ、また、デジタルオーディオ出力部64に出力するデータ量を減らすことができる。
図10は、図9に示すオーディオ処理部10のデータ量調整部106の構成を示す図である。図10に示すように、データ量調整部106は、調整データ出力部107とチャネル選択部108とを備えている。
チャネル選択部108は、例えば、外部のリモートコントローラ等によって設定入力されたチャネルを、データ量を調整すべきチャネルとして選択する。これによれば、外部からの設定入力に基づいて、データ量を調整するチャネルを適切に設定することができる。
なお、チャネル選択部108は、入力されたオーディオデータのゲインを解析し、ゲインの低いチャネルを、データ量を調整するチャネルとして選択してもよい。これによれば、音響品質が低下することを抑制しつつ、データ量を調整することができる。
調整データ出力部107は、例えば、チャネル選択部108で選択したチャネルのオーディオデータのビット深度を24ビットから16ビットへ変換してデータ変換部103に出力する。これによれば、データ量の調整によって音響品質が低下することを抑制できる。チャネル選択部108は、調整データ出力部107の処理が24ビットから16ビットへの変換処理である場合、データ量を調整するチャネルとして全チャネルを選択してもよい。
なお、調整データ出力部107は、チャネル選択部108で選択したチャネルのオーディオデータをデータ変換部103に出力せず、当該チャネル以外のチャネルのオーディオデータをデータ変換部103に出力してもよい。これによれば、データ量の調整によって音響品質が低下することを抑制できる。
また、調整データ出力部107は、チャネル選択部108で選択したチャネルのオーディオデータを当該チャネルと異なるオーディオデータにミキシングし、ダウンミックスすることでデータ変換部103に出力してもよい。これによれば、データ量の調整によって音響品質が低下することを抑制できる。
[1-6.実施の形態1の変形例]
次に、実施の形態1の変形例に係る放送受信装置1について、図11および図12を参照しながら説明する。変形例では、オーディオ処理部10が、全てのチャネルのオーディオデータに対して座標情報を付与する例について説明する。
図11は、変形例に係る放送受信装置1のオーディオ処理部10の構成を示す図である。変形例のオーディオ処理部10は、実施の形態1と同様に、オーディオデコーダ100と、チャネル構成情報取得部101と、チャネル構成判別部102と、データ変換部103と、スピーカ位置情報取得部104とを備える。
図12は、変形例のオーディオ処理部10にて変換されるオーディオデータを示す図である。図12には、データ変換部103に入力されたチャネルベースのオーディオデータの全てに座標情報が付与され、オブジェクトベースのオーディオデータとして出力されている例が示されている。
スピーカ位置情報取得部104は、データ変換部103からのリードアクセスに基づいて、メモリ70から座標情報を取得し、データ変換部103に出力する。
データ変換部103は、チャネル構成判別部102にてオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであると判別された場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して座標情報を付与することで、入力されたチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力する。
このように変形例の放送受信装置1は、チューナを経由して得られた放送ストリームまたは光学メディアに記録された放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを判別するチャネル構成判別部102と、22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置の情報を取得するスピーカ位置情報取得部104と、放送ストリームに含まれるチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力するデータ変換部103とを備える。データ変換部103は、チャネル構成が22.2チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対してスピーカ位置の座標情報を付与することで、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換する。
これによれば、音響品質が低下することを抑制し、かつ、22.2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。
なお、変形例のオーディオ処理部10も前述した実施の形態1と同様に、データ量調整部106を備えていてもよい。データ量調整部106は、チャネル選択部108と調整データ出力部107とを備えていてもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る放送受信装置1Aについて、図13および図14を参照しながら説明する。実施の形態2では、例えば放送番組の切り替え等により、放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルになっていないと判別された場合について説明する。またここでは、チャネル構成が、7.1チャネル、5.1チャネル、2チャネル、1チャネルのうち、いずれかのチャネルとなっている場合を例に挙げて説明する。
図13は、実施の形態2に係る放送受信装置1Aのオーディオ処理部10の構成を示す図である。なお、図13に示す放送受信装置1Aでは、第1信号入力部21、第2信号入力部22、ビデオ処理部50および信号出力部60の一部の記載を省略している。
実施の形態2のオーディオ処理部10は、実施の形態1と同様に、オーディオデコーダ100と、チャネル構成情報取得部101と、チャネル構成判別部102と、データ変換部103と、スピーカ位置情報取得部104とを備える。
チャネル構成判別部102は、放送番組の切り替え等による放送ストームの変化を監視し、放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを適宜判別する。また、実施の形態2では、チャネル構成が22.2チャネルでない場合、さらに、チャネル構成が7.1チャネルであるか否か、5.1チャネルであるか否か、2チャネルであるか否か、1チャネルであるか否かを判別する。チャネル構成判別部102は、判別した結果をチャネル判別情報としてデータ変換部103へ出力する。
図14は、実施の形態2のオーディオ処理部10にて変換されるオーディオデータを示す図である。図14には、データ変換部103に入力されたチャネルベースのオーディオデータの全てにスピーカラベル情報が付与され、オブジェクトベースのオーディオデータとして出力されている例が示されている。
スピーカ位置情報取得部104は、データ変換部103からのリードアクセスに基づいて、メモリ70からスピーカラベル情報を取得し、データ変換部103に出力する。
データ変換部103は、オーディオのチャネル構成が7.1チャネルであると判別された場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して7.1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する。また、データ変換部103は、オーディオのチャネル構成が5.1チャネルであると判別された場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して5.1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する。また、データ変換部103は、オーディオのチャネル構成が2チャネルであると判別された場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して2チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する。また、データ変換部103は、オーディオのチャネル構成が1チャネルであると判別された場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する。
このように放送受信装置1Aは、切り替わった放送番組のチャネル構成に応じてオーディオ処理を実行する。そして放送受信装置1Aは、放送番組が元の22.2チャネルに戻った場合、実施の形態1に示したオーディオ処理を再び実行する。
このように実施の形態2の放送受信装置1Aでは、チャネル構成判別部102が、さらに、チャネル構成が7.1チャネルであるか否かを判別する。データ変換部103は、上記チャネル構成が7.1チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して7.1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する。これにより、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換する。
この放送受信装置1Aによれば、22.2チャネルに限られず、7.1チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。また、この放送受信装置1Aによれば、放送番組の切り替えがあった場合であっても、ソフトウエア処理のオーバヘッドが発生することを抑制し、オーディオデータの頭欠けなどの音切れが発生することを抑制できる。
また、実施の形態2の放送受信装置1Aでは、チャネル構成判別部102が、さらに、チャネル構成が5.1チャネルであるか否かを判別する。データ変換部103は、上記チャネル構成が5.1チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して5.1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する。これにより、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換する。
この放送受信装置1Aによれば、22.2チャネルに限られず、5.1チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。また、この放送受信装置1Aによれば、放送番組の切り替えがあった場合であっても、ソフトウエア処理のオーバヘッドが発生することを抑制し、オーディオデータの頭欠けなどの音切れが発生することを抑制できる。
また、実施の形態2の放送受信装置1Aでは、チャネル構成判別部102が、さらに、チャネル構成が2チャネルであるか否かを判別する。データ変換部103は、上記チャネル構成が2チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して2チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する。これにより、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換する。
この放送受信装置1Aによれば、22.2チャネルに限られず、2チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。また、この放送受信装置1Aによれば、放送番組の切り替えがあった場合であっても、ソフトウエア処理のオーバヘッドが発生することを抑制し、オーディオデータの頭欠けなどの音切れが発生することを抑制できる。
また、実施の形態2の放送受信装置1Aでは、チャネル構成判別部102が、さらに、チャネル構成が1チャネルであるか否かを判別する。データ変換部103は、上記チャネル構成が1チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する。これにより、チャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換する。
この放送受信装置1Aによれば、22.2チャネルに限られず、1チャネルの音響空間をオブジェクトベースのオーディオ技術で構築することができる。また、この放送受信装置1Aによれば、放送番組の切り替えがあった場合であっても、ソフトウエア処理のオーバヘッドが発生することを抑制し、オーディオデータの頭欠けなどの音切れが発生することを抑制できる。
(その他の実施の形態)
以上、本開示の態様に係る放送受信装置について、実施の形態等に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本開示の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本開示の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
また、以下に示す形態も、本開示の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
(1)上記の放送受信装置を構成する構成要素の一部は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムであってもよい。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の放送受信装置を構成する構成要素の一部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の放送受信装置を構成する構成要素の一部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)また、上記の放送受信装置を構成する構成要素の一部は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、上記の放送受信装置を構成する構成要素の一部は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
(5)本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
(6)また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
(7)また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(8)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
本開示の放送受信装置は、テレビジョン、ブルーレイレコーダ、ブルーレイプレイヤ、セットトップボックスなどに利用できる。
1、1A 放送受信装置
10 オーディオ処理部
21 第1信号入力部
22 第2信号入力部
40 分離制御部
50 ビデオ処理部
60 信号出力部
61 ビデオ出力部
62 デジタルビデオ・オーディオ出力部
63 オーディオ出力部
64 デジタルオーディオ出力部
70 メモリ
100 オーディオデコーダ
101 チャネル構成情報取得部
102 チャネル構成判別部
103 データ変換部
104 スピーカ位置情報取得部
106 データ量調整部
107 調整データ出力部
108 チャネル選択部

Claims (16)

  1. チューナを経由して得られた放送ストリームまたは光学メディアに記録された放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを判別するチャネル構成判別部と、
    22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置の情報を取得するスピーカ位置情報取得部と、
    前記放送ストリームに含まれるチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力するデータ変換部と
    を備え、
    前記データ変換部は、前記チャネル構成が22.2チャネルである場合に、前記22.2チャネルのうち前記スピーカ位置の座標変換を行う必要があるチャネルのオーディオデータに対して前記スピーカ位置の座標情報を付与し、かつ、前記スピーカ位置の座標変換を行う必要がないチャネルのオーディオデータに対してスピーカラベル情報を付与することで、前記チャネルベースのオーディオデータを前記オブジェクトベースのオーディオデータに変換する
    放送受信装置。
  2. 前記データ変換部は、
    前記22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置が前記放送受信装置の出力音声コーデック仕様で定義されているスピーカ位置と所定距離以上離れているチャネルを、前記スピーカ位置の座標変換を行う必要があるチャネルとし、
    前記22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置が前記放送受信装置の出力音声コーデック仕様で定義されているスピーカ位置と同じチャネルまたは前記所定距離以上離れていないチャネルを、前記スピーカ位置の座標変換を行う必要がないチャネルとする
    請求項1に記載の放送受信装置。
  3. チューナを経由して得られた放送ストリームまたは光学メディアに記録された放送ストリームのオーディオのチャネル構成が22.2チャネルであるか否かを判別するチャネル構成判別部と、
    22.2チャネル規格で定義されているスピーカ位置の情報を取得するスピーカ位置情報取得部と、
    前記放送ストリームに含まれるチャネルベースのオーディオデータをオブジェクトベースのオーディオデータに変換して出力するデータ変換部と
    を備え、
    前記データ変換部は、前記チャネル構成が22.2チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して前記スピーカ位置の座標情報を付与することで、前記チャネルベースのオーディオデータを前記オブジェクトベースのオーディオデータに変換する
    放送受信装置。
  4. さらに、前記スピーカ位置の情報を格納するメモリを備え、
    前記スピーカ位置情報取得部は、前記メモリから前記スピーカ位置の情報を取得して前記データ変換部に出力する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  5. さらに、前記放送ストリームから前記チャネル構成に関する情報を取得するチャネル構成情報取得部を備え、
    前記チャネル構成判別部は、前記チャネル構成情報取得部から前記チャネル構成に関する情報を取得し、前記判別を行う
    請求項1~4のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  6. 前記チャネル構成判別部は、前記放送ストリームに含まれる音声アセット情報から前記チャネル構成に関する情報を取得し、前記判別を行う
    請求項1~4のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  7. さらに、前記データ変換部に入力される前記オーディオデータのデータ量を調整するデータ量調整部を備える
    請求項1~6のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  8. 前記データ量調整部は、
    前記データ量を調整するチャネルを選択するチャネル選択部と、
    前記チャネル選択部で選択したチャネルのオーディオデータのビット深度を24ビットから16ビットへ変換して前記データ変換部に出力する調整データ出力部と
    を備える請求項7に記載の放送受信装置。
  9. 前記データ量調整部は、
    前記データ量を調整するチャネルを選択するチャネル選択部と、
    前記チャネル選択部で選択したチャネルのオーディオデータを前記データ変換部に出力せず、当該チャネル以外のチャネルのオーディオデータを前記データ変換部に出力する調整データ出力部と
    を備える請求項7に記載の放送受信装置。
  10. 前記データ量調整部は、
    前記データ量を調整するチャネルを選択するチャネル選択部と、
    前記チャネル選択部で選択したチャネルのオーディオデータを当該チャネルと異なるオーディオデータにミキシングして前記データ変換部に出力する調整データ出力部と
    を備える請求項7に記載の放送受信装置。
  11. 前記チャネル選択部は、外部から設定入力されたチャネルを、前記データ量を調整するチャネルとして選択する
    請求項8~10のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  12. 前記チャネル選択部は、前記オーディオデータのゲインが低いチャネルを、前記データ量を調整するチャネルとして選択する
    請求項8~10のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  13. 前記チャネル構成判別部は、さらに、前記チャネル構成が7.1チャネルであるか否かを判別し、
    前記データ変換部は、前記チャネル構成が7.1チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して前記7.1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する
    請求項1~12のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  14. 前記チャネル構成判別部は、さらに、前記チャネル構成が5.1チャネルであるか否かを判別し、
    前記データ変換部は、前記チャネル構成が5.1チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して前記5.1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する
    請求項1~12のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  15. 前記チャネル構成判別部は、さらに、前記チャネル構成が2チャネルであるか否かを判別し、
    前記データ変換部は、前記チャネル構成が2チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して前記2チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する
    請求項1~12のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  16. 前記チャネル構成判別部は、さらに、前記チャネル構成が1チャネルであるか否かを判別し、
    前記データ変換部は、前記チャネル構成が1チャネルである場合に、全てのチャネルのオーディオデータに対して前記1チャネルに対応するスピーカラベル情報を付与する
    請求項1~12のいずれか1項に記載の放送受信装置。
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