JP7279025B2 - 射出成形用金型及びそれに含まれるリップ型並びに射出成形方法 - Google Patents

射出成形用金型及びそれに含まれるリップ型並びに射出成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、射出成形用金型及びそれに含まれるリップ型並びに射出成形方法に関する。
特許文献1には、プリフォームのネック部(特許文献1では「口頸部」と称されている)を射出成形するのに用いられる、左右に2分割されたリップ型(特許文献1では「スライドインサート金型」と称されている)の内部を貫通するように、冷却液を供給することが提案されている。
特許第5540861号公報
ところで、射出成形したプリフォームをブロー成形する手法として、例えば、射出成形したプリフォームの予熱を維持してそのままブロー成形する、ホットパリソン式(「1ステージ式」と称されることもある)と、射出成形したプリフォームを一旦冷ましてその後に再加熱してブロー成形する、コールドパリソン式(「2ステージ式」と称されることもある)と、がある。
ホットパリソン式では、キャビティ型とは別体のリップ型を、射出成形時にはキャビティ型に型締めさせる、また、射出成形後には該型締めを解除して別の装置に搬送させる、等という、コールドパリソン式では採られない動作に対応できるよう、コールドパリソン式と比べて、リップ型に対する構成上の制約が多くなりやすい。
近年、単位面積あたりの生産量を高めたいという要望からリップ型をはじめとする各部の薄肉化が求められている状況も相まって、ホットパリソン式で用いられるリップ型には、特許文献1のような冷却液の回路を単純に適用するのが困難である、という問題があった。一方、ホットパリソン式であっても、最終成形品をハイサイクルで製造するのにネック部の冷却効率の向上が求められる場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ホットパリソン式での射出成形において、プリフォームのネック部の冷却効率の向上を好適な態様で図ることができる、射出成形用金型及びそれに含まれるリップ型並びに射出成形方法に関する。
上記課題を解決する本発明の態様は、開口する一端側がネック部とされる有底筒状のプリフォームを射出成形するのに適した射出成形用金型であって、前記ネック部の外周面を成形する、複数の割型から構成されるリップ型と、前記リップ型を係合可能な係合凹部を有するキャビティ型と、を備え、前記リップ型は、前記ネック部の前記外周面を包囲する、環状部と、前記環状部から連続して立ち上がる、テーパー部と、前記リップ型の前記環状部及び前記テーパー部を前記係合凹部に係合したときに所定の冷媒供給装置に連通し、かつ、前記環状部の表面の少なくとも一部を含んで形成される、冷媒流路と、を備えることを特徴とする射出成形用金型にある。
ここで、前記環状部は、前記ネック部の前記外周面に対応する内周面を有し、前記内周面の周方向に沿って、前記冷媒流路を備えることが好ましい。
また、前記環状部は、その一部が中空状に形成され、前記中空状に形成された部分が、前記冷媒流路とされることが好ましい。
また、少なくとも二以上の前記冷媒流路を備えることが好ましい。
また、前記リップ型は、第1の割型及び第2の割型から構成され、前記第1の割型及び前記第2の割型の各々が、前記冷媒流路を備えることが好ましい。
また、前記冷媒流路を第1冷媒流路としたとき、前記キャビティ型は、前記キャビティ型の表面の少なくとも一部を含んで形成される、第2冷媒流路を備えることが好ましい。
また、前記第1冷媒流路と、前記第2冷媒流路と、の少なくとも一部が重複してなることが好ましい。
上記課題を解決する本発明の他の態様は、開口する一端側がネック部とされる有底筒状のプリフォームの、前記ネック部の外周面を射出成形するのに適したリップ型であって、前記リップ型は、キャビティ型の係合凹部に係合可能であり、かつ、前記ネック部の前記外周面を包囲する、環状部と、前記環状部から連続して立ち上がる、テーパー部と、前記リップ型の前記環状部及び前記テーパー部を前記係合凹部に係合したときに所定の冷媒供給装置に連通し、かつ、前記環状部の表面の少なくとも一部を含んで形成される、冷媒流路と、を備えることを特徴とするリップ型にある。
上記課題を解決する本発明の更に他の態様は、開口する一端側がネック部とされる有底筒状のプリフォームを射出成形するのに適した射出成形方法であって、キャビティ型の係合凹部に係合可能であり、かつ、前記ネック部の前記外周面を包囲する、環状部と、前記環状部から連続して立ち上がる、テーパー部と、を備える、前記ネック部の外周面を成形するリップ型を用い、前記リップ型の前記環状部及び前記テーパー部を前記係合凹部に係合したときに所定の冷媒供給装置に連通し、かつ、前記環状部の表面の少なくとも一部を含んで形成される、冷媒流路に、前記冷媒供給装置から所定の冷媒を供給することを特徴とする射出成形方法にある。
本発明によれば、ホットパリソン式での射出成形において、プリフォームのネック部の冷却効率の向上を好適な態様で図ることができる、射出成形用金型及びそれに含まれるリップ型並びに射出成形方法を提供することができる。
実施形態1の射出ブロー成形装置による、成形品の構成例を示す図。 実施形態1の射出成形用金型を含む射出ブロー成形装置の構成例を示す図。 実施形態1の射出成形用金型の構成例を示す図。 実施形態1の射出成形用金型を構成する、リップ型の構成例を示す図。 実施形態1の射出成形用金型を構成する、リップ型の構成例を示す図。 実施形態1の射出成形用金型を構成する、リップ型の構成例を示す図。 実施形態1の射出成形用金型を構成する、キャビティ型の構成例を示す図。 変形例に係る射出成形用金型の構成例を示す図。
以下、本発明の一態様について、図面を参照して説明する。同一の部材については、同じ符号が付され、適宜説明が省略されている。各図における各部の縮尺や形状は、便宜的に設定されている場合がある。
(実施形態1)
図1(a)及び図1(b)は、ホットパリソン式の射出ブロー成形装置I(図2参照)により成形される、プリフォーム1及び最終成形品5の各々の構成例を示している。図1(a)に示すように、プリフォーム1は、開口する一端側がネック部2とされる有底筒状である。すなわち、プリフォーム1は、ネック部2と、ネック部2に連続する胴部3と、胴部3に連続する底部4と、を有している。射出ブロー成形装置Iは、射出成形したプリフォーム1の予熱を維持してそのままブロー成形し、これにより、図1(b)に示すような、最終成形品5を成形する。最終成形品5は、飲料等の保存に用いられる樹脂容器であり、代表的には、PETボトルである。
図2は、射出成形用金型10を含む、ホットパリソン式の射出ブロー成形装置Iの構成例を示す図である。射出ブロー成形装置Iは、射出成形用金型10(射出成形部10)と、温調部30と、ブロー成形部40と、取出部50と、を備えて構成されている。各部は、搬送機構60を中心として、水平方向に所定角度(図2の例では90度)毎に回転した位置に設けられている。なお、射出ブロー成形装置Iは、射出成形部10とブロー成形部40のみで構成される場合は180度毎に、射出成形部10とブロー成形部40および取出部50とで構成される場合は120度毎に、搬送機構60を中心に水平方向へ回転した位置に各々設けるようにしても良い。
射出成形部10は、射出装置100のノズルから供給されるPET等の樹脂材料を原料にして、プリフォーム1を成形する(射出成形工程)。温調部30は、プリフォーム1の温度を適正な温度に調整する(温調工程)。温調部30において、温度を調整するほか、所定のロッド部材等によりプリフォーム1の底部4を押し下げてプリフォーム1を縦軸方向に延伸させてもよい。
ブロー成形部40は、延伸ロッドによりプリフォーム1の底部4を押し下げてプリフォーム1を縦軸方向に延伸させるとともに、プリフォーム1の内部に高圧エアをブローして横軸方向に延伸させて、最終成形品5を成形する(ブロー成形工程)。取出部50は、最終成形品5を外部に取り出す(取出し工程)。
搬送機構60には、射出成形部10と、温調部30と、ブロー成形部40と、取出部50と、からなる処理ユニットと同数の、4枚の移送板(図示は省略)が配されている。搬送機構60は、これらの移送板を間欠的に回転(図2の例では、反時計回り方向に回転)させ、処理ユニットに配置させる。
図3は、射出成形部10の構成例を示す断面図である。射出成形部10は、リップ型11と、キャビティ型12と、コア型13と、を備えて構成されている。リップ型11は、図4に示すように、複数の割型(第1の割型11A及び第2の割型11B)から構成されており、プリフォーム1のネック部2の外周面を成形する。また、リップ型11は上記移送板に設けられており、搬送機構60の回転に応じて、プリフォーム1や最終成形品5のネック部を保持した状態で順次搬送されるようになっている。なお、搬送機構60は、リップ型11をキャビティ型12に対して昇降させる、昇降装置(図示せず)を兼ねている。
キャビティ型12は、第1キャビティ型14(リップ型接触キャビティ型)と、第2キャビティ型15と、を備えて構成されている。第1キャビティ型14は、第2キャビティ型15の上部に設けられ、リップ型11が係合する係合凹部16を形成する。第1キャビティ型14に対してリップ型11が下降し、リップ型11が係合凹部16に係合(嵌合)することで、リップ型11が、第1キャビティ型14により型締めされることになる。
リップ型11が型締めされた第1キャビティ型14に対して、コア型13が下降し、このとき、リップ型11と、キャビティ型12(第1キャビティ型14及び第2キャビティ型15)と、コア型13と、で空間17が形成される。この空間17内に、第2キャビティ型15の底部中央に設けられたゲート18を介して樹脂材料を充填させ、これにより、プリフォーム1を成形することができる。
図4は、射出成形部10を構成する、リップ型11の構成例を示す斜視図である。図5は、射出成形部10を構成する、リップ型11の構成例を示す側面図である。また図6は射出成形部10を構成する、リップ型11の構成例を示す断面図であり、図5のA-A線に対応する断面図である。リップ型11は、上下方向を切断線(パーティングライン)として2等分された、第1の割型11A及び第2の割型11Bから構成されており、第1の割型11A及び第2の割型11Bの各々に、プリフォーム1のネック部2の外周面を成形する、内周面19が形成されている。第1の割型11A及び第2の割型11Bの、各々の内周面19の形状に応じて、ネック部2の外周面の形状が規定されることとなる。
リップ型11は、ネック部2の外周面を包囲する環状部(厚肉部)20と、環状部20から連続して立ち上がるテーパー部(薄肉部)21と、を備えて構成されている。環状部20は、内周面19の法線方向に延在する、プレート状の部材である。テーパー部21は、環状部20の外縁から一方側(図4及び図5に示す例では紙面上側)に立ち上がり、環状部20から離れるにつれて拡径している。なお、環状部20の鉛直断面の厚さは、テーパー部の水平断面の厚さよりも大きく形成されている。
ここで、環状部20には、その表面の少なくとも一部を含んで構成される冷媒流路(ガス流路)22(第1冷媒流路22a(第1ガス流路))が設けられている。冷媒流路22に、冷媒となる所定のガスを供給することで、プリフォーム1のネック部2の、冷却効率の向上を図ることができる。ホットパリソン式での射出成形においても、このような冷却効率の向上を図ることで、最終成形品5をハイサイクルで製造するのに有利となる場合がある。なお冷媒となるガスとしては、例えば空気が挙げられる。ただし冷媒は、液体として取り扱われるものや、低温炭酸ガスや液体窒素等、冷媒流路22内で熱によりガス化するものも含むものとする。
環状部20の外周面23(環状部20を挟んで内周面19とは反対側の周面)には、複数の開口24が設けられ、これらの開口24が、第1冷媒流路22aに連通している。例えば、第1冷媒流路22aの一端側に連通する開口24(開口24a)が、冷媒となるガスの上流側(入口側)とされ、第1冷媒流路22aの他端側に連通する開口24(開口24b)が、冷媒となるガスの下流側(出口側)とされる。
環状部20は、その一部が中空状に形成され、その中空状に形成された部分が、第1冷媒流路22aとされている。また、第1冷媒流路22aはリップ型11の内周面19の周方向に沿って形成されている。更に、第1冷媒流路22aは、第1の割型11A及び第2の割型11Bの各々に形成されている。
しかも、第1冷媒流路22aは、第1の割型11Aと第2の割型11Bとの各々に、複数(ここでは2つ)形成されている。何れの第1冷媒流路22aも、リップ型11の内周面19の周方向に沿って形成されている。
プリフォーム1のネック部2の冷却効率の向上を図るには、リップ型11のうち、なるべく内周面19に近い位置に冷媒流路22を設け、また、冷媒となるガスとリップ型11との接触機会(熱交換の機会)を増やし、更に、有効に機能する冷媒流路22の数を増やすのが有利である。一方、そのような冷媒流路22を形成するには構成上、リップ型11は、ある程度の肉厚が必要になる。
本実施形態では、リップ型11の、ネック部2の外周面を包囲する部分(環状部20)であれば、これを比較的厚肉に構成し得ることに注目し、ここに狙って冷媒流路22を形成したものである。逆に言えば、リップ型11は、環状部20を備えるからこそ、冷媒流路22を構成し得るスペースを確保できる。また環状部20は、冷媒流路22を構成したとしても十分な強度が得られ、しかも、上記のような冷媒流路22の各種の態様の変形や応用が可能になる。一方、テーパー部21は肉薄に形成される傾向にあるため、強度を考慮すると、冷媒流路22を構成し得るスペースを確保するのは非常に困難になる。
図7は、射出成形部10のうち、リップ型11が型締めされる、第1キャビティ型14の構成例を示す斜視図である。図7に示すように、第1キャビティ型14には、その内周面(係合凹部16の表面)に開口する溝部25が形成されている。また、第1キャビティ型14には、その内周面及び外周面のそれぞれに開口する貫通孔26が設けられている。この貫通孔26の一端側は、溝部25の上端側に連通している。なお、貫通孔26の溝部25とは反対側は、所定の冷媒供給装置(図示せず)に接続されている。なお、冷媒供給装置は、冷媒となるガス等を供給できるものであればよく、従来公知の各種装置を用いることができる。
射出成形部10では、第1のキャビティ型14の係合凹部16にリップ型11を係合することで、すなわちリップ型11の環状部20及びテーパー部21を第1キャビティ型14に型締めすることで、第2冷媒流路22b(第2ガス流路)が形成される。第2冷媒流路22bは、上記の溝部25と、上記の貫通孔26と、リップ型11の外周面23と、によって形成される。また係合凹部16にリップ型11を係合することで、第1キャビティ型14の溝部25の下端側が、リップ型11の開口24aに向かい合い、第2冷媒流路22bが第1冷媒流路22aと連通されて冷却流路22が形成される。
この状態で、例えばエアジェットクーラー等の冷媒供給装置をオンオフすることで、冷媒流路22に冷却ガス等の冷媒を供給し、又はその供給を停止させることができる。特に、本実施形態では、第2冷媒流路22bの一部(溝部25に対応する部分)は、リップ型11の外周面23によっても画成されている。つまり、第1冷媒流路22aと第2冷媒流路22bとは、その一部が重複している。この構成では、第1キャビティ型14の第2冷媒流路22bに導入されたガス等の冷媒は、リップ型11の外周面23に沿って、リップ型11側の第1冷媒流路22aに導入される。従って、冷媒となるガスとリップ型11との接触機会を増やすことができるので、冷却効率の向上を図りやすくなる。
本実施形態では、冷媒としてガスを用いるので、例えば冷媒として冷却水を用いる場合のような水漏れは生じない。なお、ここでいう水漏れは、リップ型とキャビティ型とのクリアランスからの水漏れや、リップ型とキャビティ型との型締めを解除し、キャビティ型に対してリップ型を離間させたときに、流路内に残存する冷却水が液だれする場合の水漏れを含む。また冷媒としてガスを用いることで、冷却水を供給するための給排水システムを設ける必要もない。たとえリップ型とキャビティ型との間にクリアランスが生じる場合でも、空冷式であれば有効に機能させることができる。さらに、成形運転時に離型(分離)させられるリップ型11とキャビティ型12(第1キャビティ型14)との間で冷媒が給排(交換)できる構成になっており、成形機側で大きな改造を実施する必要性も無い。
なお射出成形部10では、プリフォーム1を射出成形し終えると、キャビティ型12及びコア型13をプリフォーム1から引き離す。つまり、プリフォーム1をキャビティ型12及びコア型13から離型させる。そして、プリフォーム1のネック部2がリップ型11によって保持された状態とし、射出成形部10から温調部30にプリフォーム1を搬送させる。
温調部30では、プリフォーム1の胴部3の温度をブロー成形に適した所定温度に調整する。そして、所定温度に調整されたプリフォーム1を、ここでもリップ型11で保持された状態で、温調部30からブロー成形部40に搬送させる。ブロー成形部40は、ブロー成形金型内に配置されているプリフォーム1の内部に、ブローコア型を介して高圧エアを供給することで、プリフォーム1の胴部3を縦軸方向及び横軸方向に延伸させる。これにより、最終成形品5が成形される。
ブロー成形部40では、その後、ブロー成形された最終成形品5をブローキャビティ型及びブローコア型から離型させる。リップ型11により最終成形品5が保持された状態で、ネック部が取出部50に移動して、最終的にリップ型11から最終成形品5を取り外す。
以上説明した射出成形部10及びそれに含まれるリップ型11並びに射出成形方法によれば、ホットパリソン式での射出成形において、プリフォーム1のネック部2の冷却効率の向上を好適な態様で図ることができる。
(変形例)
図8(a)、図8(b)及び図8(c)は、各々、実施形態1に係る射出成形部10及びリップ型11の変形例を示している。例えば、図8(a)に示すように、第1キャビティ型14の溝部25に対応するように、リップ型11にも溝部27を形成してもよい。この構成では、リップ型11を第1キャビティ型14に型締めしたとき、第1キャビティ型14の溝部25及びリップ型11の溝部27と貫通孔26と、によって第2冷媒流路22bが画成される。
また、図8(b)に示すように、第1冷媒流路22aと、第2冷媒流路22bと、を直線的に形成してもよい。この場合、第1冷媒流路22aと、第2冷媒流路22bと、は重複しないが、ホットパリソン式での射出成形において、プリフォームのネック部の冷却効率の向上を図る上で有効ではある。
また、図8(c)に示すように、リップ型11を第1キャビティ型14に型締めした際に、リップ型11(環状部20)に接触する第2キャビティ型15の接触面に、第1冷媒流路22aとなる凹部28を形成してもよい。この場合でも、環状部20の表面の少なくとも一部を含んで、第1冷媒流路22aを形成することができる。
(他の実施形態)
以上、本実施形態に係る、射出成形部10及びそれに用いられるリップ型11並びに射出成形方法の一態様について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。特に、第1冷媒流路22a及び/又は第2冷媒流路22bの形状、位置、数等の構成は、上記はあくまで一態様であり、第1冷媒流路22aは、リップ型11の環状部20の表面の少なくとも一部を含んで形成されていればよいし、第2冷媒流路22bは、キャビティ型12(第1キャビティ型14及び/又は第2キャビティ型15)の表面の少なくとも一部を含んで形成されていればよい。
本発明は、射出成形用金型及びそのリップ型並びに射出成形方法に関する産業分野で利用することができる。
1 プリフォーム
2 ネック部
3 胴部
4 底部
5 最終成形品
10 射出成形用金型(射出成形部)
11 リップ型
11A 第1の割型
11B 第2の割型
12 キャビティ型
13 コア型
14 第1キャビティ型(リップ型接触キャビティ型)
15 第2キャビティ型
16 係合凹部
17 空間
18 ゲート
19 リップ型の内周面
20 環状部(厚肉部)
21 テーパー部(薄肉部)
22 冷媒流路(ガス流路)
22a 第1冷媒流路(第1ガス流路)
22b 第2冷媒流路(第2ガス流路)
23 リップ型の外周面
24 開口
24a 冷媒(ガス)の上流側(入口側)の開口
24b 冷媒(ガス)の下流側(出口側)の開口
25 溝部
26 貫通孔
27 溝部
28 凹部
30 温調部
40 ブロー成形部
50 取出部
60 搬送機構
100 射出装置

Claims (7)

  1. 開口する一端側がネック部とされる有底筒状のプリフォームを射出成形するのに適した射出成形用金型であって、
    前記ネック部の外周面を成形する、複数の割型から構成されるリップ型と、
    前記リップ型を係合可能な係合凹部を有するキャビティ型と、を備え、
    前記リップ型は、
    前記ネック部の前記外周面を包囲する、環状部と、
    前記環状部から連続して立ち上がる、テーパー部と、
    前記リップ型の前記環状部及び前記テーパー部を前記係合凹部に係合したときに所定の冷媒供給装置に連通し、かつ、前記環状部の表面の少なくとも一部を含んで形成される、冷媒流路と、を備え
    前記冷媒流路を第1冷媒流路としたとき、
    前記キャビティ型は、
    前記キャビティ型の表面の少なくとも一部を含んで形成される、第2冷媒流路を備え、
    前記第1冷媒流路と、前記第2冷媒流路と、の少なくとも一部が重複してなる
    ことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 前記環状部は、前記ネック部の前記外周面に対応する内周面を有し、
    前記内周面の周方向に沿って、前記冷媒流路を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 前記環状部は、その一部が中空状に形成され、
    前記中空状に形成された部分が、前記冷媒流路とされる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の射出成形用金型。
  4. 少なくとも二以上の前記冷媒流路を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の射出成形用金型。
  5. 前記リップ型は、第1の割型及び第2の割型から構成され、
    前記第1の割型及び前記第2の割型の各々が、前記冷媒流路を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の射出成形用金型。
  6. 開口する一端側がネック部とされる有底筒状のプリフォームの、前記ネック部の外周面を射出成形するのに適したリップ型であって、
    前記リップ型は、キャビティ型の係合凹部に係合可能であり、かつ、
    前記ネック部の前記外周面を包囲する、環状部と、
    前記環状部から連続して立ち上がる、テーパー部と、
    前記リップ型の前記環状部及び前記テーパー部を前記係合凹部に係合したときに所定の冷媒供給装置に連通し、かつ、前記環状部の表面の少なくとも一部を含んで形成される、冷媒流路と、を備え
    前記冷媒流路を第1冷媒流路としたとき、
    前記第1冷媒流路の少なくとも一部は、前記キャビティ型の表面の少なくとも一部を含んで形成される第2冷媒流路の少なくとも一部と重複する
    ことを特徴とするリップ型。
  7. 開口する一端側がネック部とされる有底筒状のプリフォームを射出成形するのに適した射出成形方法であって、
    キャビティ型の係合凹部に係合可能であり、かつ、
    前記ネック部の外周面を包囲する、環状部と、
    前記環状部から連続して立ち上がる、テーパー部と、を備える、前記ネック部の外周面を成形するリップ型を用い、
    前記リップ型の前記環状部及び前記テーパー部を前記係合凹部に係合したときに所定の冷媒供給装置に連通し、かつ、前記環状部の表面の少なくとも一部を含んで形成される、冷媒流路に、前記冷媒供給装置から所定の冷媒を供給し、
    前記冷媒流路を第1冷媒流路としたとき、
    前記キャビティ型は、
    前記キャビティ型の表面の少なくとも一部を含んで形成される、第2冷媒流路を備え、
    前記第1冷媒流路と、前記第2冷媒流路と、の少なくとも一部が重複してなる
    ことを特徴とする射出成形方法。
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