JP7278737B2 - 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
デジタルカメラにおいて、得られた画像データから画像の特定領域(特徴量領域)の特徴量をもとに、被写体を追尾し、その被写体に対してピント、明るさ、色などの撮影条件を好適な状態に合わせて撮影することが一般的になっている。このとき、特許文献1のように、特徴量領域のサイズを広めに設定すると、被写体の追尾において、当該特徴量領域に対応する画像領域の探索に用いる情報が多くなるため、追尾性能が向上すると期待される。
特開平8-329110号公報
しかし、特許文献1の技術は、画像を探索する際に、画像情報に基づき特徴量領域のサイズを変更するものではない。従って、仮に、特許文献1に係る技術を被写体の追尾における特徴量領域の探索に適用して、追尾性能の向上のために特徴量領域のサイズを大きくしたとすると、逆に、追尾が失敗してしまうことがある。
例えば、特徴量領域が被写体領域よりも大きくなると、特徴量領域は、被写体の背景も含むことになる。この場合、被写体の追尾中に、例えば、カメラが大きく動く、被写体がそもそも動体であるなどといった状況が発生すると、特徴量領域内の背景情報が時間の経過に伴い変化することとなる。即ち、被写体(追尾対象)と背景との位置関係が大きく変わってしまい、同一特徴量が存在しなくなり、結果として、追尾が失敗してしまう。
本発明は、画像情報に基づき特徴量領域のサイズを決定することで、追尾状況によらず常に高い追尾性能を得ることが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の例に係る撮像装置は、第1の画像及び第2の画像を時系列で取得可能な撮像装置であって、前記第1の画像から追尾対象としての被写体を検出する被写体検出手段と、前記第1の画像に基づき前記被写体を含む特徴量領域を登録する特徴量領域登録手段と、前記第1及び第2の画像に係る、前記被写体の動き量を含む情報に基づき、前記特徴量領域登録手段に登録された前記特徴量領域のサイズの更新を行う特徴量領域更新手段と、前記第2の画像から、前記特徴量領域更新手段でサイズが更新された前記特徴量領域に対応する画像領域の探索を行うことで、前記被写体の追尾を行う被写体追尾手段と、を備える。
本発明によれば、画像情報に基づき特徴量領域のサイズを決定することで、追尾状況によらず常に高い追尾性能を得ることが可能な撮像装置を提供できる。
撮像装置の構成例を示すブロック図である。 被写体認識部の構成例を示すブロック図である。 撮像装置の動作例を示すフローチャートである。 被写体認識処理の例を示すフローチャートである。 被写体検出処理の例を示すフローチャートである。 被写体検出処理での評価画素及び推定領域の例を示す図である。 被写体検出処理での評価領域の例を示す図である。 背景動き量の取得処理の例を示すフローチャートである。 特徴量領域の更新処理の例を示すフローチャートである。 特徴量領域のサイズと動き量の差との関係を示す図である。 特徴量領域のサイズの変更例を示す図である。 テンプレートマッチングの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、被写体に対して特徴量領域を設定し、かつ当該特徴量領域に基づき、被写体を追尾すると共に当該被写体に対してピント、明るさ、色などの撮影条件を好適な状態に合わせる機能を有する撮像装置に関する。以下に説明する撮像装置は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、それらに使用可能な交換レンズなどの光学機器に適用される。
<撮像装置>
図1は、撮像装置の構成例を示す。
撮像装置100は、動画、静止画などの画像の撮影及び記録が可能である。撮像装置100内の各機能ブロックは、互いに通信可能な状態となるように、バス160により接続される。撮像装置100の各機能は、主制御部151がプログラムを実行して各機能ブロックを制御することにより実現される。
撮像装置100は、画像を解析し、かつその解析結果から特定の被写体領域を推定する被写体認識部161を備える。本実施形態は、被写体認識部161を用いて、画像情報(撮影時に得られる画像の情報)に基づき特徴量領域のサイズを変更可能とする点を特徴の一つとする。
ここで、画像情報は、撮影レンズ(レンズユニット)101、及び撮像素子141により、時系列で取得可能な複数の画像(複数のフレーム)に係る情報のことである。画像情報は、例えば、画面の平均輝度、WB(ホワイトバランス)、GPS機能による位置情報などを含む。また、画像情報は、後述するように、当該複数の画像から得られる情報、例えば、被写体の動き量、背景の動き量、さらには、それらから取得される被写体(追尾対象)と背景との位置関係の変化量なども含む。
このように、本実施形態では、被写体認識部161により特徴量領域のサイズを変更可能とすることで、追尾状況によらず常に高い追尾性能を得ることが可能な撮像装置を実現するものである。そのため、被写体認識部161は、被写体検出機能と、特徴量領域登録機能と、背景の動き量取得機能と、特徴量領域更新機能と、被写体追尾機能と、を有する。これらの機能の詳細については、後述する。
撮影レンズ101は、固定1群レンズ102と、ズームレンズ111と、絞り103と、固定3群レンズ121と、フォーカスレンズ131と、ズームモータ112と、絞りモータ104と、フォーカスモータ132と、を備える。固定1群レンズ102、ズームレンズ111、絞り103、固定3群レンズ121、及びフォーカスレンズ131は、撮影光学系を構成する。
尚、同図において、各レンズ102、111、121、131は、便宜上、1枚のレンズとして示しているが、複数のレンズの組み合わせから構成されてもよい。また、撮像装置100がカメラシステムを構成する場合、撮影レンズ101は、カメラ本体と一体化されてもよいし、又はカメラ本体から着脱可能なように構成されてもよい。
絞り制御部105は、絞り103を駆動する絞りモータ104の動作を制御する。即ち、絞り制御部105は、絞り103の開口径を変更する。ズーム制御部113は、ズームレンズ111を駆動するズームモータ112の動作を制御する。即ち、ズーム制御部113は、撮影レンズ101の焦点距離(画角)を変更する。
フォーカス制御部133は、撮像素子141から得られる1対の焦点検出用信号(A像及びB像)の位相差に基づき、撮影レンズ101のデフォーカス量及びデフォーカス方向を取得する。そして、フォーカス制御部133は、デフォーカス量及びデフォーカス方向をフォーカスモータ132の駆動量及び駆動方向に変換する。この駆動量及び駆動方向に基づき、フォーカス制御部133は、フォーカスモータ132の動作を制御し、フォーカスレンズ131を駆動することで、撮影レンズ101の焦点状態を制御する。
このように、フォーカス制御部133は、位相差検出方式の自動焦点検出(AF)を実施する。但し、フォーカス制御部133は、位相差検出方式によるAFに代えて、画像信号から得られるコントラスト評価値に基づくコントラスト検出方式を用いて、AFを実行してもよい。
撮影レンズ101によって撮像素子141の結像面に形成される被写体像は、撮像素子141内に配置された複数の画素のそれぞれが有する光電変換素子により電気信号(画像信号)に変換される。撮像素子141は、例えば、CCD、CMOSイメージセンサなどであり、水平方向m画素、及び垂直方向n画素の画素アレイを備える。但し、n及びmは、それぞれ2以上の自然数である。各画素は、2つの光電変換素子(光電変換領域)を有する。撮像制御部143は、主制御部151からの指示に基づき、撮像素子141からの画像信号の読み出しを制御する。
撮像素子141から読み出された画像信号は、画像信号処理部142に供給される。画像信号処理部142は、ノイズ低減処理、A/D変換処理、自動利得制御処理などの信号処理を画像信号に適用し、かつ当該信号処理が適用された画像信号を撮像制御部143に出力する。撮像制御部143は、画像信号処理部142から受信した画像信号をRAM(ランダム・アクセス・メモリ)154に保存する。
画像処理部152は、RAM154に記憶された画像信号に対して、予め定められた画像処理を適用する。画像処理部152が適用する画像処理は、例えば、ホワイトバランス調整処理、色補間(デモザイク)処理、ガンマ補正処理などのいわゆる現像処理を含む。また、当該画像処理は、信号形式変換処理、スケーリング処理などを含んでもよい。当該画像処理の例としては、これらに限定されず、上述以外の処理を行っても構わない。
画像処理部152は、自動露出制御(AE)に用いるための、被写体輝度に関する情報などを生成することもできる。特定の被写体領域に関する情報は、被写体認識部161から画像処理部152に供給され、例えば、ホワイトバランス調整処理に利用される。尚、コントラスト検出方式によるAFを行う場合、画像処理部152は、AF評価値を生成することも可能である。画像処理部152は、処理済の画像信号をRAM154に保存する。
主制御部151は、RAM154に一時的に保存された画像信号に所定のヘッダを追加することで、所定の記録形式のデータファイルを生成する。この時、画像圧縮解凍部153は、主制御部151からの指示に基づき、当該データファイルを符号化し、画像信号に関する情報量を圧縮してもよい。そして、主制御部151は、生成されたデータファイルを、例えば、メモリカードのような記録媒体157に記録する。
また、RAM154に保存された画像信号を表示する場合、主制御部151は、モニタディスプレイなどの表示部150の表示サイズに適合するように、画像処理部152に対して画像信号のスケーリング処理を指示する。この後、主制御部151は、スケーリング処理された画像信号を、表示画像データとしてRAM154のビデオメモリ領域(VRAM領域)に書き込む。表示部150は、RAM154のVRAM領域から表示画像データを読み出し、例えば、LCD、有機ELディスプレイなどの表示装置に表示する。
本実施形態の撮像装置100は、動画撮影時(撮影スタンバイ状態、又は動画記録中)において、撮影された動画を表示部150に即時表示することで、表示部150を電子ビューファインダー(EVF)として機能させる。表示部150をEVFとして機能させる際に表示される動画像及びそのフレーム画像は、ライブビュー画像、又はスルー画像と呼ばれる。また、撮像装置100は、静止画撮影を行った場合にユーザが撮影結果を確認できるように、撮影した静止画を表示部150に一定時間表示する。これらの表示動作についても、主制御部151の制御によって実現される。
操作部156は、ユーザが撮像装置100に指示を入力するためのスイッチ、ボタン、キー、タッチパネルなどを備える。操作部156による入力は、バス160を経由して、主制御部151に転送される。主制御部151は、操作部156による入力に応じた動作を実現するために各部を制御する。
主制御部151は、CPU、MPUなどのプログラマブルプロセッサを1つ以上有する。主制御部151は、フラッシュメモリなどの記憶部155に記憶されたプログラムをRAM154に読み出し、かつ当該プログラムを実行することで、各部を制御し、撮像装置100の各機能又は各処理を実現する。また、主制御部151は、被写体輝度の情報に基づき、露出条件(シャッタースピード、蓄積時間、絞り値、感度など)を自動的に決定するAE処理を実行する。被写体輝度の情報は、例えば、画像処理部152から取得できる。主制御部151は、人物の顔などの被写体領域を基準として露出条件を決定することもできる。
主制御部151は、動画撮影時において、例えば、絞りを固定とし、電子シャッタスピード(蓄積時間)及びゲインの大きさを決定する。主制御部151は、この決定された露出条件(蓄積時間及びゲインの大きさ)を撮像制御部143に通知する。撮像制御部143は、主制御部151から通知された露出条件に従った撮影が行われるように、撮像素子141の動作を制御する。
被写体認識部161の結果は、例えば、焦点検出領域の自動設定に用いることができる。この場合、特定の被写体領域に対する追尾AF機能を実現できる。また、焦点検出領域の輝度情報に基づきAE処理を行ったり、焦点検出領域の画素値に基づき画像処理(例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス調整処理など)を行ったりすることもできる。尚、主制御部151は、現在の被写体領域の位置を表す指標(例えば、当該被写体領域を囲む矩形枠)を表示画像に重畳表示させてもよい。
バッテリ159は、電源管理部158により管理され、撮像装置100の全体に電源を供給する。記憶部155は、主制御部151が実行するプログラム、プログラムの実行に必要な設定値、GUIデータ、ユーザ設定値などを記憶する。例えば、操作部156の操作により電源オフ状態から電源オン状態への移行が指示されると、記憶部155に記憶されたプログラムがRAM154に読み込まれ、かつ主制御部151が当該プログラムを実行する。
<被写体認識部>
図2は、被写体認識部の構成例を示す。
被写体認識部161は、被写体検出部201と、特徴量領域登録部202と、背景の動き量取得部203と、特徴量領域更新部204と、被写体追尾部205と、を備える。
被写体検出部201は、撮像素子141により取得され、かつ画像処理部152で処理された画像に基づき、被写体(追尾対象)の位置及びサイズを検出する。例えば、被写体検出部201は、画像処理部152から時系列で画像(フレーム)を取得し、各画像に含まれる追尾対象としての被写体を検出する。また、被写体検出部201は、被写体の位置及びサイズから、各画像内において被写体が占める領域、即ち、被写体領域を求めると共に、当該被写体領域の信頼性に関する情報を生成する。
特徴量領域登録部202は、被写体検出部201によって検出された被写体領域に基づき被写体を含む特徴量領域を決定し、かつ当該特徴量領域を登録する。ここで、特徴量領域とは、追尾対象としての被写体を追尾するに当たって、nフレーム(第1の画像)で設定される被写体を含む画像領域のことである。但し、nは、自然数(1、2、3、…)であり、nが大きくなるほど、時間が後であることを意味する。そして、被写体の追尾は、後述するように、nフレームよりも後のフレーム、例えば、(n+1)フレーム(第2の画像)において、特徴量領域に対応する画像領域を探索することにより行う。
特徴量領域登録部202は、被写体検出部201によって第1の画像から検出された被写体領域に基づき特徴量領域を登録する場合、当該特徴領域のサイズをデフォルト値(初期値)に設定する。デフォルト値は、予め決定されている。但し、デフォルト値は、ユーザが操作部156などを介して自由に変更できるように構成してもよいし、又はプログラムが自動的に最適値を設定できるように構成してもよい。
尚、後述する被写体追尾部205が特徴量領域に対応する画像領域を見つけ出して、追尾が成功となる場合には、特徴量領域登録部202は、既に登録されている特徴量領域に代えて、当該画像領域を新たな特徴量領域として登録する。一方、後述する被写体追尾部205が特徴量領域に対応する画像領域を見つけ出せず、追尾が不成功となる場合には、特徴量領域登録部202は、既に登録されている特徴量領域を引き続き登録する。
背景の動き量取得部203は、時系列で逐次供給される複数の画像に基づき、背景の動き量を取得する。背景の動き量取得部203は、例えば、当該複数の画像から背景を推定し、かつ推定された背景に基づき、複数の画像間の動きベクトルを検出する。これにより、背景の動き量取得部203は、当該動きベクトルに基づき、背景の動き量を取得できる。
また、背景の動き量取得部203は、ジャイロセンサ及び加速度センサのうちの少なくとも1つを用いて撮像装置100の動きを検出し、かつ撮像装置100の動きに基づき、背景の動き量を取得することもできる。尚、背景の動き量取得部203の動作の詳細については、後述する。
特徴量領域更新部204は、時系列で逐次供給される複数の画像に係る情報に基づき、特徴量領域登録部202に登録された特徴量領域のサイズの更新を行う。例えば、特徴量領域更新部204は、背景の動き量取得部203によって取得された背景の動き量と、後述する被写体追尾部205によって取得された被写体の動き量とに基づき、被写体と背景との位置関係の変化量を取得する。そして、特徴量領域更新部204は、当該変化量に基づき、特徴量領域登録部202に登録された特徴量領域のサイズの更新を行う。
ここで、特徴量領域登録部202が最初に登録する特徴量領域のサイズ(デフォルト値)は、過去に最も多く発生した被写体と背景との位置関係の変化量を基準値Δrefとした場合に、当該基準値Δrefに対応するサイズとするのが望ましい。基準値Δrefとデフォルト値との関係については、後述する。
そして、特徴量領域更新部204は、被写体と背景との変化量が基準値Δrefよりも大きい場合に、特徴量領域のサイズをデフォルト値よりも小さくする。また、特徴量領域更新部204は、当該変化量が基準値Δrefよりも小さい場合に、特徴量領域のサイズをデフォルト値よりも大きくする。さらに、特徴量領域更新部204は、当該変化量が大きくなるに従い特徴量領域のサイズを小さくし、かつ当該変化量が小さくなるに従い特徴量領域のサイズを大きくする。但し、特徴量領域更新部204は、当該変化量が閾値よりも大きい場合には、特徴量領域のサイズを一定とする。
被写体追尾部205は、時系列で逐次供給される複数の画像から、特徴量領域更新部204で更新された特徴量領域に対応する画像領域の探索を行うことで、被写体の追尾を行う。例えば、被写体追尾部205は、特徴量領域更新部204でサイズが更新された特徴量領域と類似度が最も高い画像領域を当該特徴量領域に対応する画像領域とし、当該画像領域に基づき被写体の追尾を行う。
ここで、類似度は、例えば、所定の関数で規定される評価値により判断し、被写体追尾部205は、当該評価値が最も低い領域を類似度が最も高い領域として決定する。また、被写体追尾部205は、評価値の最小値が閾値よりも大きい場合には、特徴量領域に対応する画像領域が見つけ出せなかったと結論付けることもできる。尚、探索結果は、画像内における被写体領域、信頼性、被写体の動き量などの情報を備え、主制御部151での各種処理に利用される。
<撮像装置の動作例>
図3は、撮像装置の動作例を示す。
本実施形態では、被写体検出処理、被写体追尾処理、並びに、被写体及び背景の動き量を検出する動き量検出処理を伴う動画撮影動作に関して説明する。動画撮影動作は、撮影スタンバイ時又は動画記録時に実行される。
尚、撮影スタンバイ時と動画記録時とでは、取り扱う画像(フレーム)の解像度など、細部において異なるが、被写体検出処理、被写体追尾処理、並びに、被写体及び背景の動き量を検出する動き量検出処理に係る内容は、基本的に同じである。従って、以下では、特に、撮影スタンバイ時と動画記録時とを区別することなく、説明する。
まず、S301において、主制御部151は、撮像装置100の電源スイッチがオンであるか否かを判定する。電源スイッチがオフであれば、本フローを終了し、電源スイッチがオンであれば、本フローをS302に進める。
次に、S302において、主制御部151は、各部を制御して、1フレーム分の撮像処理を実行した後、本フローをS303に進める。本実施形態では、撮像処理として、1対の視差画像と、1画面分の撮像画像とを取得し、これらをRAM154に保存する。また、S303において、主制御部151は、被写体認識処理を実行するように、被写体認識部161に指示を出す。ここで、被写体認識処理は、被写体検出処理、被写体追尾処理、並びに、被写体及び背景の動き量を検出する動き量検出処理を含む。被写体認識部161での被写体認識処理の詳細については、後述する。
この後、被写体領域の位置、サイズ、及び動き量が被写体認識部161から主制御部151に通知され、かつRAM154に保存される。主制御部151は、通知された被写体領域に基づき、焦点検出領域を設定する。
次に、S304において、主制御部151は、フォーカス制御部133に焦点検出処理を実行させる。フォーカス制御部133は、1対の視差画像の焦点検出領域に含まれる複数の画素のうち、同一行に配置された複数の画素から得られる複数のA信号を繋ぎ合わせてA像を生成し、かつ複数のB信号を繋ぎ合わせてB像を生成する。そして、フォーカス制御部133は、A像とB像との相対的な位置をずらしながらA像とB像の相関量を演算し、A像とB像との類似度が最も高くなる相対位置をA像とB像との位相差(ずれ量)として求める。さらに、フォーカス制御部133は、当該位相差をデフォーカス量及びデフォーカス方向に変換する。
次に、S305において、フォーカス制御部133は、S304で求めたデフォーカス量及びデフォーカス方向に対応するレンズ駆動量及び駆動方向に従ってフォーカスモータ132を駆動し、フォーカスレンズ131を移動させる。また、レンズ駆動処理が終了すると、主制御部151は、本フローをS301に戻す。
以後、S301で電源スイッチがオフと判定されるまで、S302~S305の処理が繰り返し実行される。これにより、時系列で逐次供給される複数の画像(フレーム)に対して追尾対象としての被写体の探索が行われ、被写体追尾機能が実現される。尚、図3では被写体追尾処理を逐次供給されるフレーム毎に実行するが、主制御部151の処理負荷及び消費電力の軽減を目的として、被写体追尾処理を数フレーム毎に行ってもよい。
<被写体認識処理>
図4は、被写体認識処理の例を示す。
このフローチャートは、図3のS303のサブルーチンである。
まず、S401において、被写体認識部161は、撮像制御部143から画像(フレーム)を取得する。この後、S402において、被写体検出部201は、撮像制御部143からの画像に対して、中心位置及びサイズが異なる複数の評価領域を設定し、かつ各評価領域から被写体を検出する。被写体を検出する処理の詳細については、後述する。
次に、S403において、特徴量領域登録部202は、被写体検出部201によって検出された被写体領域、又は被写体追尾部206によって検出された前フレームの特徴量領域に対応する画像領域に基づき、特徴量領域を登録する。本実施形態では、特徴量領域の登録は、最初の1フレームでは、被写体検出部201の結果に基づき行われ、それ以降のフレームでは、被写体追尾部206の結果に基づき行われる。
次に、S404において、背景の動き量取得部203は、時系列で逐次供給される複数の画像に基づき、背景の動き量を取得する。背景の動き量を取得する処理の詳細については、後述する。この後、S405において、特徴量領域更新部204は、S404によって取得された背景の動き量と、後述するS406によって取得される前フレームの被写体の動き量とに基づき、特徴量領域のサイズの更新を行う。特徴量領域のサイズを更新する処理の詳細については、後述する。
次に、S406において、被写体追尾部205は、時系列で逐次供給される複数の画像から、S405で更新された特徴量領域に対応する画像領域を探索する。例えば、被写体追尾部205は、当該特徴量領域と類似度が最も高い領域を当該特徴量領域に対応する画像領域とし、当該画像領域に基づき被写体の追尾を行う。被写体を追尾する処理の詳細については、後述する。
<被写体検出処理>
図5は、被写体検出処理の例を示す。
このフローチャートは、図4のS402のサブルーチンである。
まず、S501において、被写体検出部201は、画像の評価を行う評価領域を決定する。例えば、図6において、601は、入力画像であり、602は、評価画素であり、603は、評価領域候補である。図6(A)、図6(B)、及び図6(C)に示すように、各評価領域候補603は、互いに異なるサイズに設定される。評価画素602は、入力画像601の全画素からラスタ処理で順次選択される。
次に、S502において、被写体検出部201は、評価領域に対する外側評価領域を決定する。例えば、図7において、701は、入力画像であり、702は、評価画素であり、703は、評価領域であり、704は、外側評価領域である。図7に示すように、外側評価領域704の中心位置は、評価領域703の中心位置と同一である。また、外側評価領域704の中心位置から外枠までのサイズは、評価領域703の中心位置から外枠までのサイズよりも大きい。即ち、外側評価領域704は、評価領域703に対応する領域を除いたリング状の領域である。尚、外側評価領域704の中心位置から外枠までのサイズと、評価領域703の中心位置から外枠までのサイズとの差は、入力画像701のサイズに基づき決定し、例えば、入力画像701の水平サイズの10%とする。
次に、S503において、被写体検出部201は、評価領域と外側評価領域に対応する画像信号の相違度を評価値として算出する。
評価値Dは、以下の式により算出される。
Figure 0007278737000001
但し、dは、評価領域及び外側評価領域の色相情報から算出された相違度であり、pHiは、評価領域の色相情報がiである画素の数を表し、qHiは、外側評価領域のうち、色相情報がiである画素の数を表す。d、pSi、qSiは、それぞれ、彩度情報に関する値であり、d、pVi、qViは、輝度情報に関する値である。また、mは、色相情報、彩度情報、輝度情報が取り得る最大値である。
次に、S504において、被写体検出部201は、未処理の評価領域があるか否か判定を行う。未処理の評価領域があれば、被写体検出部201は、本フローをS501に戻し、一連の処理を繰り返す。また、未処理の評価領域がなければ、被写体検出部201は、本フローをS505に進める。
次に、S505において、被写体検出部201は、被写体を決定する。即ち、被写体検出部201は、S503において算出した評価値のうち、最も高い評価値を有する領域を被写体として決定する。
尚、ここで説明した方法は、一例であり、被写体は、図5のフロー以外の方法により決定することも可能である。例えば、図5のフローにおいて、画像の奥行情報を加味して被写体を決定することも可能である。
<背景の動き量の取得処理>
図8は、背景動き量の取得処理の例を示す。
このフローチャートは、図4のS404のサブルーチンである。
図8(A)は、推定された背景から、背景の動き量を取得する例である。
まず、S8011において、背景の動き量取得部202は、S401で逐次取得される複数の画像に基づいて、背景の推定を行う。例えば、背景の動き量取得部202は、S402の被写体検出処理により被写体が検出された場合に、当該被写体以外の画像領域を背景と推定することができる。
次に、S8012において、背景の動き量取得部202は、S401で逐次取得される複数の画像のうち、現フレームに係る画像と、それよりも1フレーム前のフレームに係る画像とを使用し、推定された背景(画像)から背景の動きベクトルを算出する。
最後に、S8013において、背景の動き量取得部202は、背景の動きベクトルに基づき、背景の動き量を取得する。
図8(B)は、特徴点マッチングにより複数の動きベクトルを算出し、これらから背景の動きベクトルを選択することで、背景の動き量を取得する例である。
まず、S8021において、背景の動き量取得部202は、S401で取得される画像内に複数の特徴点を均一に分布させ、これら均一に分布させた複数の特徴点から、特徴点毎に動きベクトルを算出する。
次に、S8022において、背景の動き量取得部202は、算出された複数の動きベクトルから背景の動きベクトルを選択する。背景の動きベクトルを選択する方法は、公知の手法を用いることができる。例えば、背景の動き量取得部202は、S8021で算出された複数の動きベクトルをヒストグラム化し、最大個数のビンに係る動きベクトルを背景の動きベクトルとして決定する。
最後に、S8023において、背景の動き量取得部202は、背景の動きベクトルに基づき、背景の動き量を取得する。
尚、背景の動きベクトルを算出するに当たり、現フレームに係る画像の1フレーム前のフレームに係る画像から当該動きベクトルの始点を検出し、かつ現フレームに係る画像から当該動きベクトルの終点を検出するのが望ましい。但し、背景の動きベクトルから取得される背景の動き量の時間に対する方向が、後述する被写体の動き量の時間に対する方向と同じであれば、当該動きベクトルの始点と終点を逆にしてもよい。
また、本実施形態では、背景の動き量を取得するに当たり、画像から算出される動きベクトルを使用したが、これに代えて、ジャイロセンサ、加速度センサなどで撮像装置の動きを検出し、当該撮像装置の動きに基づき背景の動き量を決定してもよい。
<特徴量領域の更新処理>
図9は、特徴量領域の更新処理の例を示す。
このフローチャートは、図4のS405のサブルーチンである。
まず、S901において、特徴量領域更新部204は、S8013又はS8023で取得した背景の動き量と、被写体の動き量との差を算出する。この差は、被写体と背景との位置関係の変化量に相当する。ここで、被写体の動き量は、被写体追尾部205が現フレームよりも前のフレームに係る画像から既に取得済みであり、例えば、RAM154に記憶されている。
被写体の動き量と背景の動き量との差に関しては、特徴量領域更新部204は、画像の水平方向での差の絶対値と、画像の垂直方向での差の絶対値とを算出し、それらの一方、又はそれらを足し合わせた値を、被写体の動き量と背景の動き量との差とする。例えば、特徴量領域更新部204は、水平方向における差の絶対値、及び垂直方向における差の絶対値うち、大きな値を有するほうを、被写体の動き量と背景の動き量との差として決定する。
次に、S902において、特徴量領域更新部204は、被写体の動き量と背景の動き量との差に基づき、特徴量領域登録部202に登録された特徴量領域のサイズの更新を行い、本フローを終了する。
ここで、S902において、特徴量領域のサイズの更新を行う場合、特徴量領域更新部204は、被写体の動き量と背景の動き量との差、即ち、被写体と背景との位置関係の変化量が大きくなるに従い、特徴量領域のサイズを小さくする。また、特徴量領域更新部204は、被写体の動き量と背景の動き量との差が小さくなるに従い、特徴量領域のサイズを大きくする。
図10は、特徴量領域のサイズと、被写体と背景との動き量の差との関係を示す。
デフォルト値(初期値)は、特徴量領域登録部202に最初に登録される特徴量領域のサイズである。デフォルト値に対応する動き量の差は、基準値Δrefである。
同図によれば、動き量の差が基準値Δrefよりも大きい場合(ΔH)には、特徴量領域のサイズは、デフォルト値からそれよりも小さい値に変化する(矢印A)。また、動き量の差が基準値Δrefよりも小さい場合(ΔL)には、特徴量領域のサイズは、デフォルト値からそれよりも大きい値に変化する(矢印B)。即ち、動き量の差が大きくなるに従い、特徴量領域のサイズは、小さくなり、動き量の差が小さくなるに従い、特徴量領域のサイズは、大きくなる。但し、動き量の差が閾値Δthよりも大きい場合には、特徴量領域のサイズは、一定となる。
図11は、特徴量領域のサイズと動き量の差との関係を模式的に示す。
同図(A)は、nフレームに係る画像であり、S403で登録された特徴量領域1101を示す。特徴量領域1101のサイズは、例えば、デフォルト値を有するものとする。同図(B)は、(n+1)フレームに係る画像であり、同図(A)の画像に対して、動き量の差が無いか、又はほとんど無い場合である。同図(D)は、(n+1)フレームに係る画像であり、同図(A)の画像に対して、動き量の差が大きい場合である。
同図(B)の場合、S405において、特徴量領域更新部204は、動き量の差が基準値Δrefよりも小さいと判断する。従って、同図(C)に示すように、特徴量領域更新部204は、特徴量領域1102のサイズを、同図(A)に示す特徴量領域1101のサイズよりも大きい値に更新する。
この場合、特徴量領域1102は、被写体領域よりも大きくなり、被写体と背景の情報を含むことになる。即ち、(n+2)フレームに係る画像において、特徴量領域1102に対応する画像領域を探索する際に、探索に用いる情報が多くなり、追尾性能を向上させることができる。しかも、特徴量領域1102に含まれる背景情報は、変化しないか、又はほとんど変化しないため、背景情報の変化により追尾が失敗するといった事態も発生しない。
また、同図(D)の場合、S405において、特徴量領域更新部204は、動き量の差が基準値Δrefよりも大きいと判断する。従って、同図(E)に示すように、特徴量領域更新部204は、特徴量領域1103のサイズを、同図(A)に示す特徴量領域1101のサイズよりも小さい値に更新する。
この場合、特徴量領域1103は、被写体領域とほぼ同じサイズとなり、背景を全く含まないか、又はほとんど含まなくなる。即ち、(n+2)フレームに係る画像において、特徴量領域1103に対応する画像領域を探索する際に、特徴量領域1103の背景情報の変化により、追尾が失敗してしまうといった事態が発生することはない。
<被写体追尾処理>
次に、図12を参照して、S405における被写体追尾処理について説明する。
被写体追尾部205は、S404で更新された特徴量領域に対応する画像領域を探索する。探索結果は、被写体追尾部205の出力情報として出力される。
図12は、テンプレートマッチングの例を示す。
特徴量領域に対応する画像領域の探索は、テンプレートマッチングにより行うことが可能である。テンプレートマッチングは、画素パターンをテンプレートとして設定し、テンプレートとの類似度が最も高い領域を画像内で探索する技術である。テンプレートと画像領域との類似度としては、対応画素間の差分絶対値和のような相関量を用いることができる。
図12(A)は、テンプレート1201と、その構成例1202と、を模式的に示す。テンプレートマッチングを行う場合、テンプレート1201の画素パターンが予め設定される。本実施形態では、テンプレート1201は、水平画素数W、及び垂直画素数Hのサイズを有する。そして、テンプレートマッチングは、テンプレート1201に含まれる画素の輝度値を用いて実行される。
テンプレート1201の特徴量T(i,j)は、図12(A)に示すような座標系を設定した場合、以下の式で表わされる。
Figure 0007278737000002
図12(B)は、探索領域1203内の画像領域1204と、その構成例1205と、を模式的に示す。探索領域1203は、被写体の追尾を行う後フレームに係る画像においてパターンマッチングを行う範囲を表す。探索領域1203は、当該画像の全体であってもよいし、又は一部であってよい。
探索領域1203内の座標は、(x,y)で表すものとする。画像領域1204は、探索領域1203から、テンプレート1201に対して最も類似度が高い画像領域を探索するためのもので、探索領域1203内をシフトする。このため、探索領域1203のサイズは、テンプレート1201のサイズ(水平画素数W、垂直画素数H)と同じに設定する。
被写体追尾部205は、画像領域1204をシフトさせる度に、画像領域1204に含まれる各画素の輝度値と、テンプレート1201に含まれる各画素の輝度値との類似度を算出する(パターンマッチング)。ここで、画像領域1204の特徴量S(i,j)は、図12(B)に示すような座標系を設定した場合、以下の式で表わされる。
Figure 0007278737000003
また、テンプレート1201と画像領域1204との類似性を表す評価値をV(x,y)とすると、V(x,y)は、以下の式に示す差分絶対和(SAD:Sum of Absolute Difference)で表される。
Figure 0007278737000004
但し、V(x,y)は、画像領域1204の左上頂点の座標(x,y)における評価値として表す。
そして、被写体追尾部205は、画像領域1204を、探索領域1203の左上(x=0、y=0)から右方向(x方向)に1画素ずつシフトさせ、各位置において評価値V(x,y)を算出する。また、被写体追尾部205は、画像領域1204が探索領域1203の右端(x=X-W)に達すると、次に、画像領域1204を、左端(x=0)に戻し、かつ下方向(y方向)に1画素シフトさせる(y=1)。そして、被写体追尾部205は、再び、探索領域1203の左端(x=0、y=1)から右方向(x方向)に1画素ずつシフトさせ、各位置において評価値V(x,y)を算出する。
被写体追尾部205は、以上の動作を、探索領域1203が探索領域1203の右下(x=X-W、y=Y-H)に達するまで、繰り返す。但し、Xは、探索領域1203の水平画素数(x方向の画素数)であり、Yは、探索領域1203の垂直画素数(y方向の画素数)である。また、被写体追尾部205は、各位置において算出された各評価値V(x,y)のうち、最も低い評価値を有する位置V(x,y)での画像領域1204が、テンプレート1201に対して類似度が最も高い画像領域であると判断する。
このように、被写体追尾部205は、評価値V(x,y)が最小値を示す画素領域1204の位置を、特徴量領域に対応する画素領域の位置、即ち、被写体(追尾対象)の位置として決定する。尚、被写体追尾部205は、探索結果の信頼性が低い場合、例えば、評価値V(x,y)の最小値が閾値よりも大きい場合には、特徴量領域に対応する画像領域が見つけ出せなかったと決定してもよい。
本実施形態では、パターンマッチングにおいて、特徴量として輝度値を用いる例を説明したが、輝度値以外の要素(明度、色相、彩度など)を用いてもよい。また、パターンマッチングにおける評価値V(x,y)は、複数の要素(輝度値、明度、色相、彩度など)を考慮して決定してもよい。さらに、評価値V(x,y)は、SADに代えて、正規化相互相関(NCC: Normalized Cross-Correlation)、ZNCCなどにより表すことも可能である。
<その他の実施形態>
上述の実施形態の各機能又は各処理を実現するプログラムは、予め撮像装置100内のフラッシュメモリ155、又はこれに代えてROM(図示せず)にインストールしておくことが可能である。また、上述の実施形態の1以上の機能又は処理を実現するプログラムは、ネットワーク又は記憶媒体を介して撮像装置100に供給することも可能である。この場合、撮像装置100内の主制御部151、又はこれに代えて少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)が当該供給されたプログラムを実行することで、上述の実施形態の各機能又は各処理が実現される。
また、上述の実施形態の各機能又は各処理は、上述のように、コンピュータにインストールされたプログラム(ソフトウェア)により実現可能であると共に、ハードウェア(回路)によっても実現可能である。例えば、上述の実施形態の1以上の機能又は処理は、ASIC(Application Specific IC)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの回路でも実現可能である。
<むすび>
以上、本発明によれば、画像情報に基づき特徴量領域のサイズを決定することで、追尾状況によらず常に高い追尾性能を得ることが可能な撮像装置を提供できる。例えば、被写体と背景の位置関係が大きく変化する条件下での追尾においては、特徴量領域を被写体領域とほぼ同じサイズとし、被写体と背景の位置関係がほとんど変化しない条件下での追尾においては、特徴量領域を被写体領域よりも大きくする。これにより、追尾状況によらず常に高い追尾性能を得ることが可能となる。
161: 被写体認識部
201: 被写体検出部
202: 特徴量領域登録部
203: 背景の動き量取得部
204: 特徴量領域更新部
205: 被写体追尾部

Claims (15)

  1. 第1の画像及び第2の画像を時系列で取得可能な撮像装置であって、
    前記第1の画像から追尾対象としての被写体を検出する被写体検出手段と、
    前記第1の画像に基づき前記被写体を含む特徴量領域を登録する特徴量領域登録手段と、
    前記第1及び第2の画像に係る、前記被写体の動き量を含む情報に基づき、前記特徴量領域登録手段に登録された前記特徴量領域のサイズの更新を行う特徴量領域更新手段と、
    前記第2の画像から、前記特徴量領域更新手段でサイズが更新された前記特徴量領域に対応する画像領域の探索を行うことで、前記被写体の追尾を行う被写体追尾手段と、を備える、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記特徴量領域登録手段は、前記第1の画像に基づき登録する前記特徴量領域のサイズを初期値とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記特徴量領域更新手段は、前記被写体とその背景との位置関係の変化量が基準値よりも大きい場合に、前記特徴量領域のサイズを前記初期値よりも小さくし、かつ前記変化量が前記基準値よりも小さい場合に、前記特徴量領域のサイズを前記初期値よりも大きくする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記特徴量領域更新手段は、前記変化量が大きくなるに従い前記特徴量領域のサイズを小さくし、かつ前記変化量が小さくなるに従い前記特徴量領域のサイズを大きくする、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記特徴量領域更新手段は、前記変化量が閾値よりも大きい場合に、前記特徴量領域のサイズを一定にする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記被写体追尾手段による前記探索が行われ、かつ前記追尾が成功の場合に、前記特徴量領域登録手段は、既に登録されている前記特徴量領域に代えて、前記探索に用いた前記特徴量領域を新たに登録する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記情報は、画面の平均輝度、ホワイトバランス、及びGPS機能による位置情報のうちの少なくとも1つを含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記情報は、前記被写体の背景の動き量を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第1及び第2の画像から前記背景の動き量を取得する背景の動き量取得手段をさらに備え、
    前記被写体追尾手段は、前記第1及び第2の画像から前記被写体の動き量を取得し、
    前記特徴量領域更新手段は、前記被写体の動き量及び前記背景の動き量に基づき前記特徴量領域のサイズの更新を行う、
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記背景の動き量取得手段は、
    前記第1及び第2の画像から前記背景を推定し、
    前記推定された背景に基づき、前記第1及び第2の画像間の動きベクトルを検出し、
    前記動きベクトルに基づき、前記背景の動き量を取得する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記背景の動き量取得手段は、
    ジャイロセンサ及び加速度センサの少なくとも1つにより前記撮像装置の動きを検出し、
    前記撮像装置の動きに基づき、前記背景の動き量を取得する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  12. 前記被写体の追尾に基づき前記被写体に対する撮影条件を制御する制御手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 第1の画像及び第2の画像を時系列で撮像する撮像素子と、
    前記第1の画像及び前記第2の画像を処理する少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記第1の画像から追尾対象としての被写体を検出する被写体検出手段と、
    前記第1の画像に基づき前記被写体を含む特徴量領域を登録する特徴量領域登録手段と、
    前記第1及び第2の画像に係る、前記被写体の動き量を含む情報に基づき、前記特徴量領域登録手段に登録された前記特徴量領域のサイズの更新を行う特徴量領域更新手段と、
    前記第2の画像から、前記特徴量領域更新手段でサイズが更新された前記特徴量領域に対応する画像領域の探索を行うことで、前記被写体の追尾を行う被写体追尾手段と、を備える、
    ことを特徴とする撮像装置。
  14. 第1の画像及び第2の画像を時系列で取得可能な撮像装置の制御方法であって、
    前記第1の画像から追尾対象としての被写体を検出する被写体検出工程と、
    前記第1の画像に基づき前記被写体を含む特徴量領域を登録する特徴量領域登録工程と、
    前記第1及び第2の画像に係る、前記被写体の動き量を含む情報に基づき、前記特徴量領域登録工程登録された前記特徴量領域のサイズの更新を行う特徴量領域更新工程と、
    前記第2の画像から、前記特徴量領域更新工程サイズが更新された前記特徴量領域に対応する画像領域の探索を行うことで、前記被写体の追尾を行う被写体追尾工程と、を備える、
    ことを特徴とする制御方法。
  15. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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