JP7278177B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるような吐出容器が知られている。この吐出容器は、複数の吐出口を備えており、いずれの吐出口から内容物を吐出させるかによって、吐出される内容物の性状を切り替えることができる。
特許第5598911号公報
特許文献1の構成では、吐出口の内側の流路を切り替えることによって、内容物の性状を切り替えている。吐出口の内側の流路を切り替える場合、内容物の漏れを抑制するために要求されるシールの精度が高くなる。このため、設計の難易度が高いという課題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、吐出される内容物の性状を切り替え可能かつ設計が容易な吐出容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る吐出容器は、内容物が収容される有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部に装着された吐出器と、を備え、前記吐出器は、上方付勢状態で下方移動可能に設けられたステムと、前記ステムが下方移動されたとき、霧状の内容物を噴出する噴出孔が設けられたノズル部材と、前記ノズル部材に移動可能に外装された筒状のヘッド部材と、を有し、前記ヘッド部材には、前記噴出孔から噴出された霧状の内容物を発泡させる造泡部を有する第1吐出部と、前記噴出孔よりも大きい開口面積を有する第2吐出部と、が設けられ、前記吐出器は、前記ヘッド部材を径方向外側から囲う周壁部を有する外装部材をさらに備え、前記外装部材の前記ノズル部材に対する容器軸回りの回転は規制され、前記周壁部のうち、周方向および上下方向の位置が前記噴出孔と一致した部分には、前記周壁部を径方向に貫通する貫通孔が形成されている
上記態様によれば、噴出孔から噴出された内容物が第1吐出部を通じて吐出される場合には、造泡部によって、内容物が泡状となって吐出される。一方、噴出孔から噴出された内容物が第2吐出部を通じて吐出される場合には、第2吐出部が噴出孔よりも大きい開口面積を有しているため、内容物が霧状のまま吐出される。したがって、ヘッド部材のノズル部材に対する位置を変更するという簡易な操作によって、吐出される内容物の性状の切り替えが可能となっている。
そして、第1吐出部および第2吐出部が、ノズル部材に外装されたヘッド部材に設けられている。このように、噴出孔よりも内側の流路を切り替えるのではなく、噴出孔よりも外側の流路を切り替える構成を採用することで、従来よりも設計が容易となる。
また、内容物が、第1吐出部および第2吐出部のいずれを通過する場合でも、内容物は最終的には貫通孔から吐出される。したがって、使用者にとって、吐出器のどの部分から内容物が吐出されるかがより明確となり、操作性を向上させることができる。
ここで、前記ヘッド部材は、前記ノズル部材に対して容器軸回りに回動可能に設けられるとともに、前記第1吐出部と前記第2吐出部とが周方向に間隔を空けて配置されていてもよい。
この場合、ヘッド部材をノズル部材に対して容器軸回りに回動する操作によって、吐出される内容物の性状の切り替えが可能となり、操作性をより良好にすることができる。
本発明の上記態様によれば、吐出される内容物の性状が切り替え可能かつ設計が容易な吐出容器を提供することができる。
第1実施形態の吐出容器の縦断面図である。 図1の拡大図である。 図1のIII-III断面矢視図である。 図3からヘッド部材を回動させた状態を示す図である。 図4からヘッド部材をさらに回動させた状態を示す図である。 本実施形態の変形例に係る吐出容器の断面図である。 第2実施形態に係る吐出容器の縦断面図である。 図7の吐出容器において、外装部材およびノズル部材に対してヘッド部材を回転させた状態を示す縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の吐出容器について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着された吐出器3と、有頂筒状のキャップ体70と、を備える。容器本体2に収容される内容物は、特に限定されないが、例えば医薬品、化粧品、香料等の液体である。
吐出器3は、シリンダ10と、ピストン20と、装着キャップ30と、ステム40と、ノズル部材50と、ヘッド部材60と、を有している。ノズル部材50には噴出孔53cが設けられている。吐出器3は、ステム40が下方移動されたとき、噴出孔53cから霧状の内容物を噴出するように構成されている。ヘッド部材60は、筒状に形成されており、ノズル部材50に移動可能に外装されている。
(方向定義)
本実施形態では、吐出器3の各構成部材は、共通の軸線上に配置されている。以下、この共通の軸線を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向(容器軸方向)という。また、上下方向に沿う容器本体2の底部側を下方といい、口部2a側を上方という。上下方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は、合成樹脂材料を材質とし、例えばブロー成形などにより形成されている。なお、容器本体2の材質は、特に限定されない。口部2aは容器軸Oと同軸の円筒状に形成されており、外周面には雄ネジ部が形成されている。
図2に示すように、シリンダ10は、シリンダ本体部11と、シリンダフランジ部12と、を有している。シリンダ本体部11は、容器軸Oと同軸に配置され、上下方向に延びる円筒状に形成されている。シリンダ本体部11の上端部および下端部は開口している。シリンダ本体部11は、容器本体2の内部に位置している。シリンダフランジ部12は、シリンダ本体部11の上端部から径方向外側に向けて延びている。シリンダフランジ部12は、平面視で環状に形成されており、容器本体2の口部2aの上方に位置している。シリンダフランジ部12と口部2aとの間には、シール部材が挟まれている。シール部材は、例えばゴムパッキンなどである。
図1に示すように、シリンダ本体部11の内部には、付勢部材3aと、弁体3bと、が設けられている。本実施形態の付勢部材3aは、上下方向に延びるコイルスプリングである。付勢部材3aの上端部は、ピストン20の下端部に接触している。また、ステム40はピストン20の上端部に取り付けられている。これにより、付勢部材3aは、ピストン20を介してステム40を上方に向けて付勢している。
弁体3bは球状に形成されている。弁体3bは、シリンダ本体部11の内面における下端に設けられた弁座部に、その上方から接触している。弁体3bが弁座部に着座することで、シリンダ本体部11の下端開口は開放可能に閉塞されている。シリンダ本体部11の下端部には、吸引筒3cが嵌合されている。吸引筒3cの下端部は、容器本体2の底部近傍に位置している。
ピストン20は、シリンダ本体部11の内部に、上下方向に摺動自在に配置されている。ピストン20は容器軸Oと同軸に配置されている。ピストン20の上側部分は、シリンダ本体部11よりも上方に突出している。
図2に示すように、装着キャップ30は、装着筒部31と、環状部32と、外筒部33と、内筒部34と、を有している。装着筒部31の内周面には、口部2aの雄ネジ部に螺着された雌ネジ部が形成されている。装着筒部31が口部2aに螺着されることで、装着キャップ30が口部2aに装着されている。環状部32は、装着筒部31の上端部から径方向内側に向けて延びており、平面視で環状に形成されている。環状部32と口部2aとの間に、シリンダフランジ部12およびシール部材が挟まれている。
外筒部33は、環状部32から上方に向けて延びている。内筒部34は、環状部32の内周縁から上方に向けて延びている。外筒部33は、内筒部34よりも径方向外側に位置しており、外筒部33と内筒部34との間には径方向の隙間が設けられている。外筒部33の内周面には、径方向内側に向けて突出するとともに、上下方向に延びる縦リブ33aが形成されている。縦リブ33aは、周方向に間隔を空けて複数形成されている。内筒部34の外周面には、径方向内側に向けて窪むとともに、上下方向に延びる縦溝34aが形成されている。縦溝34aは、周方向に間隔を空けて複数形成されている。
ステム40は、上方付勢状態で下方移動可能に設けられている。ステム40は、付勢部材3aによって上方付勢されている。ステム40は、第1ステム部材40aと、第2ステム部材40bと、を備えている。
第1ステム部材40aは、容器軸Oと同軸に配置され、上下方向に延びる円筒状である。第1ステム部材40aは、ピストン20の上側部分の径方向外側に位置している。第1ステム部材40aは、ピストン20に外嵌されて連結されている。
第2ステム部材40bは、第1ステム部材40aの上方に位置する天板部41と、天板部41の外周縁から下方に延びる中筒部42と、天板部41から上方に突出する嵌合筒部43と、を備えている。
天板部41は、容器軸Oと同軸の円環状に形成されている。天板部41の径方向内側は、ピストン20の上端部によって開放可能に閉塞されている。
中筒部42は、下方に開口し、容器軸Oと同軸に配置された円筒状に形成されている。中筒部42は、第1ステム部材40aの上側部分の径方向外側に位置している。中筒部42の内周面には、第1ステム部材40aが上下方向に摺動自在に接触している。中筒部42は、内筒部34の径方向内側に嵌合されている。中筒部42は、内筒部34に対して、下方に移動可能である。中筒部42の下端部の外周面には、径方向外側に突出する係合突起が形成されている。中筒部42の係合突起は、内筒部34の上端部の内周面から径方向内側に突出する係合突起に対して下方から係合している。これにより、付勢部材3aによって上方付勢された状態であっても、ステム40が装着キャップ30から上方に外れることが規制されている。
嵌合筒部43は、中筒部42よりも径方向内側で、かつ、天板部41の内縁よりも径方向外側に位置している。嵌合筒部43は、上方に開口している。
ノズル部材50は、ステム40の上方に固定されている。ノズル部材50は、外嵌筒部51と、ノズル筒部52と、連結筒部54と、天壁部55と、垂下部56と、第1サポート筒部58と、を有している。また、ノズル筒部52の内側には、ノズルチップ53が設けられている。
外嵌筒部51は、上下方向に延びる円筒状に形成されており、ステム40の嵌合筒部43に外嵌されている。これにより、ノズル部材50とステム40とが固定されている。
ノズル筒部52は、外嵌筒部51から径方向外側に向けて延びている。ノズル筒部52の内側には、径方向に延びる円柱状の芯棒体57が形成されている。芯棒体57の外周面には、径方向に延びるとともに、ノズル筒部52の内周面との間で内容物の流動を可能とする流路溝部が形成されている。
図3に示すように、ノズルチップ53は、チップ筒部53aと、端壁部53bと、を有する有蓋円筒状に形成されている。チップ筒部53aは、径方向に延びており、ノズル筒部52内に嵌合されている。
端壁部53bは、チップ筒部53aの径方向外側の端部を覆っている。端壁部53bには、この端壁部53bを径方向に貫通する噴出孔53cが形成されている。端壁部53bの径方向内側の端面に、芯棒体57が当接している。端壁部53bの径方向内側の端面には、スピン流路が形成されている。スピン流路は、芯棒体57の外周面に形成された流路溝部を通じて、ノズル部材50の内部に連通している。
図2に示すように、連結筒部54は、上下方向に延びる円筒状に形成されている。連結筒部54は、外嵌筒部51の径方向外側に位置している。連結筒部54と外嵌筒部51とは、連結部59によって連結されている。連結筒部54の内周面には、径方向内側に向けて突出するとともに、上下方向に延びる縦リブ54aが形成されている。縦リブ54aは、装着キャップ30の縦溝34a内に位置している。これにより、ノズル部材50の装着キャップ30に対する容器軸O回りの回転移動が規制されている。なお、縦リブ54aと縦溝34aとの間には隙間が設けられており、この隙間を通して空気が流動可能となっている。
連結筒部54の外周面には、径方向内側に向けて窪むとともに上下方向に延びる縦溝が形成されている。連結筒部54の下端部には、径方向外側に向けて突出する第1係止部54bが形成されている。
図3に示すように、連結筒部54には切欠部54cが形成されている。切欠部54cは連結筒部54の一部を径方向に貫通している。ノズル筒部52および切欠部54cの周方向における位置は一致している。このため、ノズル筒部52の径方向外端部は、切欠部54cを通して、連結筒部54の外側に向けて開口している。
図2に示すように、天壁部55は、外嵌筒部51の上端部を閉塞している。垂下部56は、天壁部55から下方に向けて延びる有底円筒状に形成されている。外嵌筒部51および芯棒体57と垂下部56との間には、径方向の隙間が設けられている。この隙間は、ステム40からノズル筒部52へと向かう内容物の流路となる。
第1サポート筒部58は、天壁部55から上方に向けて延びており、容器軸Oと同軸の円筒状に形成されている。
ヘッド部材60は、外装筒部61と、頂壁部62と、第2サポート筒部63と、第1吐出部64と、を有している。外装筒部61は、上下方向に延びる円筒状に形成されており、ノズル部材50の連結筒部54を径方向外側から囲っている。外装筒部61の内周面には、径方向内側に向けて突出する突部61aおよび第2係止部61bが形成されている。本実施形態の突部61aは、外装筒部61の内周面の全周にわたって延びており、上下方向に間隔を空けて複数形成されている。突部61aにより、外装筒部61が連結筒部54に対して容器軸O回りに回動する際の動作が安定する。
第2係止部61bは、外装筒部61の下端部に形成されており、突部61aの下方に位置している。第2係止部61bが、ノズル部材50の第1係止部54bにアンダーカット嵌合することで、ヘッド部材60のノズル部材50に対する上方移動が規制されている。
頂壁部62は、外装筒部61の上端部を閉塞している。頂壁部62および外装筒部61により、ヘッド部材60は有頂円筒状に形成されている。第2サポート筒部63は、頂壁部62から下方に向けて延びている。第2サポート筒部63は、容器軸Oと同軸の円筒状に形成されており、第1サポート筒部58により径方向外側から囲われている。第1サポート筒部58と第2サポート筒部63とは、周方向に摺動可能に嵌合されている。これにより、ヘッド部材60がノズル部材50に対して容器軸O回りに回転移動するときの動作が安定する。
第1吐出部64は、外装筒部61から径方向外側に向けて延びる円筒状に形成されている。第1吐出部64の上下方向における位置は、ノズル筒部52の上下方向における位置に対応している。より詳しくは、第1吐出部64およびノズル筒部52の周方向における位置を合わせたとき、第1吐出部64の軸線とノズル筒部52の軸線とが共通の軸線上に位置する。第1吐出部64には、収容部65が形成されている。収容部65は、第1吐出部64の軸方向から見て環状に形成されており、第1吐出部64の径方向外端面から、径方向内側に向けて窪んでいる。第1吐出部64には、造泡部66が設けられている。
図3に示すように、造泡部66は、取付部66aと、メッシュ部66bと、を有している。取付部66aは、径方向に延びる筒状に形成されており、収容部65内に嵌合されている。これにより、造泡部66が第1吐出部64に固定されている。メッシュ部66bは取付部66aの径方向外側の端部を覆っている。メッシュ部66bは、例えば網状に形成されており、メッシュ部66bを通過する内容物を発泡させるように構成されている。第1吐出部64の径方向外側の開口は、メッシュ部66bによって覆われている。なお、造泡部66はメッシュ部66bを有していなくてもよい。例えば、第1吐出部64の内周面に内容物を衝突させることで発泡させてもよい。この場合、第1吐出部64の内周面が造泡部として機能する(収容部65は設けなくてもよい)。
本実施形態のヘッド部材60には、第2吐出部67が形成されている。第2吐出部67は、外装筒部61を径方向に貫通している。第2吐出部67と第1吐出部64とは、周方向に間隔を空けて配置されている。第2吐出部67の上下方向における位置は、ノズル筒部52の上下方向における位置に対応している。より詳しくは、第2吐出部67およびノズル筒部52の周方向における位置を合わせたとき、第2吐出部67の軸線とノズル筒部52の軸線とが共通の軸線上に位置する。
第2吐出部67は、ストレート部67aと、テーパ部67bと、を有している。ストレート部67aは、テーパ部67bよりも径方向内側に位置している。ストレート部67aは径方向内側に向けて開口しており、テーパ部67bは径方向外側に向けて開口している。ストレート部67aは、径方向に延びる円形孔であり、内径が一定となっている。テーパ部67bは、径方向に延びる円錐形孔であり、内径が径方向外側に向かうに従って漸次大きくなっている。ストレート部67aおよびテーパ部67bの開口面積は、噴出孔53cの開口面積よりも大きく、噴出孔53cから噴出された内容物がストレート部67aおよびテーパ部67bの内周面に衝突しない大きさとすることが好ましい。
次に、以上のように構成された吐出容器の作用について説明する。
吐出容器1を使用する場合、まずキャップ体70を取り外す。次に、必要に応じてヘッド部材60を容器軸O回りに回転させる。具体的には、内容物を泡状にして吐出させたい場合には、図3に示すように、第1吐出部64およびノズル筒部52の周方向における位置を一致させる。この状態でヘッド部材60の頂壁部62を押下すると、ヘッド部材60、ノズル部材50、およびステム40が下方移動する。
ステム40が下方移動すると、吐出器3内の圧力の変動により、ピストン20が天板部41の径方向内側を開放する。これにより、吸引筒3c、シリンダ10、およびステム40を通って、内容物がノズル部材50内に流入する。さらに内容物は、加圧された状態で、芯棒体57の外周面の流路溝部およびノズルチップ53のスピン流路を通じて、噴出孔53cに向けて流動する。これにより、霧状の内容物が噴出孔53cから噴出される。
次に、噴出孔53cから噴出した内容物は、第1吐出部64内を通過して造泡部66のメッシュ部66bへと向かう。この際、第1吐出部64内が負圧となり、空気が、外装筒部61と外筒部33との間の隙間、および縦リブ54aと縦溝34aとの間の隙間を通じて、第1吐出部64内に供給される。そして、空気と内容物とが第1吐出部64内で混合された状態でメッシュ部66bを通過することで、内容物が発泡する。したがって、第1吐出部64を通して吐出される内容物は泡状となる。
一方、図4に示すように、第2吐出部67およびノズル筒部52の周方向における位置を一致させた場合には、第2吐出部67の開口面積が噴出孔53cの開口面積よりも大きいため、噴出孔53cから噴出された内容物はそのまま吐出される。したがって、第2吐出部67を通して吐出される内容物は霧状となる。
なお、吐出容器1を使用しない場合には、図5に示すように、ノズル筒部52を第1吐出部64および第2吐出部67のいずれにも対向しない位置に位置させてもよい。このとき、ノズル部材50の装着キャップ30に対する下方移動を規制するように構成してもよい。この場合、内容物が不意に吐出されることを抑止できる。
以上説明したように、本実施形態の吐出容器1によれば、ノズル部材50に対するヘッド部材60の位置を変更するという簡易な操作によって、吐出される内容物の性状を切り替えることができる。そして、第1吐出部64および第2吐出部67が、ノズル部材50に外装されたヘッド部材60に設けられている。このように、噴出孔53cよりも内側の流路を切り替えるのではなく、噴出孔53cよりも外側の流路を切り替える構成を採用することで、吐出容器1の設計が容易となる。
また、ヘッド部材60は、ノズル部材50に対して容器軸O回りに回動可能に設けられるとともに、第1吐出部64と第2吐出部67とが周方向に間隔を空けて配置されている。この構成により、ヘッド部材60をノズル部材50に対して容器軸O回りに回動する操作によって、吐出される内容物の性状の切り替えが可能となり、操作性を良好にすることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図6に示すように、第1吐出部64に外気導入孔64aを形成してもよい。図6の例では、外気導入孔64aは第1吐出部64の根元部を貫通している。外気導入孔64aによって、外気を第1吐出部64内にスムーズに導入することで、内容物を造泡部66でより確実に発泡させることができる。
また、第1吐出部64と第2吐出部67とを上下方向に間隔を空けて配置し、ヘッド部材60をノズル部材50に対して上下方向に移動可能に設けてもよい。この場合、ヘッド部材60をノズル部材50に対して上下方向に移動させることで、内容物が第1吐出部64および第2吐出部67のいずれから吐出されるかを切り替えることができる。なお、前記実施形態のように、第1吐出部64と第2吐出部67とを周方向で間隔を空けて配置する構成を採用することで、ヘッド部材60の上下方向の寸法をより小さくすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態の吐出容器1Aにおける吐出器3は、外装部材80をさらに備えている。なお、図示は省略するが、本実施形態の吐出容器1Aも第1実施形態と同様に、容器本体2、シリンダ10、ピストン20、装着キャップ30、キャップ体70などを備えている。
外装部材80は有頂筒状に形成されており、ヘッド部材60の上部を覆っている。外装部材80とノズル部材50との容器軸O回りの相対的な回転は、不図示の回り止めによって規制されている。このため、ノズル部材50および外装部材80は、一体となって、ヘッド部材60に対して容器軸O回りに回転する。
外装部材80は、上板部81と、周壁部82と、嵌合部83と、を有している。上板部81は、平面視において円形の板状に形成されており、ノズル部材50およびヘッド部材60の上方に位置している。周壁部82は、上板部81の外周縁から下方に向けて延びており、ヘッド部材60を径方向外側から囲っている。嵌合部83は、上板部81から下方に向けて延びる筒状に形成されており、ノズル部材50が有する凹部内に嵌合している。
周壁部82のうち、周方向および上下方向の位置が噴出孔53cと一致した部分には、貫通孔84が形成されている。貫通孔84は、周壁部82を径方向に貫通している。貫通孔84の内径は、径方向外側に向かうに従って大きくなっている。
本実施形態では、ヘッド部材60における外装筒部61は、内側筒部61cおよび外側筒部61dからなる2重の筒状となっている。また、外側筒部61dは、下部の外径が上部の外径より大きく、これにより、上方を向く段差を有している。この外側筒部61dの段差に対して、外装部材80の周壁部82が、上下方向において対向している。
次に、第2実施形態における吐出容器1Aの作用のうち、第1実施形態とは異なる点について説明する。
図7では、貫通孔84と第1吐出部64(造泡部66)との周方向における位置が一致している。この状態では、噴出孔53cから噴出した内容物は、造泡部66を経由し、貫通孔84から吐出される。このため、貫通孔84から吐出される内容物は泡状となる。
次に、例えば外装部材80およびヘッド部材60を両手でそれぞれ把持することなどにより、容器軸O回りに相対的に回転させる。より詳しくは、例えば、外装部材80の周壁部82と、外側筒部61dの下部と、をそれぞれ把持して、これらを相対的に回転させる。すると、一体となっているノズル部材50と外装部材80に対して、ヘッド部材60が回転する。ヘッド部材60を、外装部材80及びノズル部材50に対して容器軸O回りに所定量回転させると、図8に示す状態となる。図8では、貫通孔84と第2吐出部67との周方向における位置が一致している。この状態では、噴出孔53cから噴出した内容物は、貫通孔84からそのまま吐出される。したがって、貫通孔84から吐出される内容物は霧状となる。
このように、本実施形態においても、ノズル部材50に対するヘッド部材60の位置を変更するという簡易な操作によって、吐出される内容物の性状を切り替えることができる。
さらに本実施形態の吐出器3は、ヘッド部材60を径方向外側から囲う周壁部82を有する外装部材80をさらに備えている。そして、外装部材80のノズル部材50に対する容器軸O回りの回転は規制され、周壁部82のうち、周方向および上下方向の位置が噴出孔53cと一致した部分には、周壁部82を径方向に貫通する貫通孔84が形成されている。この構成により、内容物が、第1吐出部64および第2吐出部67のいずれを通過する場合でも、内容物は最終的には貫通孔84から吐出される。したがって、使用者にとって、吐出器3のうちどの部分から内容物が吐出されるかがより明確となり、操作性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1吐出部64および第2吐出部67が、径方向において容器軸Oを間に挟むように配置されている。しかしながら、第1吐出部64および第2吐出部67は、第1実施形態のように、平面視で周方向に所定角度(例えば90°)異なる位置に配置されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、1A…吐出容器 2…容器本体 2a…口部 3…吐出器 40…ステム 50…ノズル部材 53c…噴出孔 60…ヘッド部材 64…第1吐出部 66…造泡部 67…第2吐出部 80…外装部材 82…周壁部 84…貫通孔 O…容器軸

Claims (2)

  1. 内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着された吐出器と、を備え、
    前記吐出器は、
    上方付勢状態で下方移動可能に設けられたステムと、
    前記ステムが下方移動されたとき、霧状の内容物を噴出する噴出孔が設けられたノズル部材と、
    前記ノズル部材に移動可能に外装された筒状のヘッド部材と、を有し、
    前記ヘッド部材には、前記噴出孔から噴出された霧状の内容物を発泡させる造泡部を有する第1吐出部と、前記噴出孔よりも大きい開口面積を有する第2吐出部と、が設けられ
    前記吐出器は、前記ヘッド部材を径方向外側から囲う周壁部を有する外装部材をさらに備え、
    前記外装部材の前記ノズル部材に対する容器軸回りの回転は規制され、
    前記周壁部のうち、周方向および上下方向の位置が前記噴出孔と一致した部分には、前記周壁部を径方向に貫通する貫通孔が形成されている、吐出容器。
  2. 前記ヘッド部材は、前記ノズル部材に対して容器軸回りに回動可能に設けられるとともに、前記第1吐出部と前記第2吐出部とが周方向に間隔を空けて配置されている、請求項1に記載の吐出容器。
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