JP7276356B2 - 光ファイバセンシングシステム、状態検知装置、状態検知方法、及びプログラム - Google Patents

光ファイバセンシングシステム、状態検知装置、状態検知方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、光ファイバセンシングシステム、状態検知装置、状態検知方法、及びコンピュータ可読媒体に関する。
近年、フェンス及びその周辺にいる監視対象(主に人)の状態を、光ファイバを用いて監視するシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の技術は、フェンスに光ファイバを敷設し、侵入者がフェンスによじ登ったり、梯子をかけて登ったりすることに起因してフェンスに発生した振動を検知する。
特開2006-208061号公報
しかし、特許文献1に記載の技術は、フェンス及びその周辺にいる監視対象の状態を、振動の大小といった大まかな基準で判断する構成となっており、このような構成では単純な状態のみしか検知することができない。
その一方、監視対象の状態をより詳細に検知するための技術として、光ファイバセンシングの動的パターンを用いたパターンセンシングが将来技術として期待されている。
光ファイバセンシングで検知できる振動データは、監視対象の状態に応じた固有パターンを有しており、それらのパターンの動的変化を分析することにより、監視対象の状態を特定することが可能である。
また、光ファイバセンシングでは、振動だけではなく、音や温度も検知することが可能であるが、これらの特性を用いた高度な状態検知も期待されている。
そこで本開示の目的は、上述した課題を解決し、より高度かつフレキシブルに監視対象の状態を検知することができる光ファイバセンシングシステム、状態検知装置、状態検知方法、及びコンピュータ可読媒体を提供することにある。
一態様による光ファイバセンシングシステムは、
光ファイバを含むケーブルと、
前記ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える。
一態様による状態検知装置は、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える。
一態様による状態検知方法は、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得し、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する。
一態様による非一時的なコンピュータ可読媒体は、
コンピュータに、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する手順と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する手順と、
を実行させるためのプログラムが格納される。
上述の態様によれば、より高度かつフレキシブルに監視対象の状態を検知することができる光ファイバセンシングシステム、状態検知装置、状態検知方法、及びコンピュータ可読媒体を提供できるという効果が得られる。
実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る光ファイバ検知部により取得される振動データの例を示す図である。 実施の形態1に係る光ファイバ検知部により取得される振動データを時系列に並べた例を示す図である。 実施の形態1に係る光ファイバ検知部により取得される音響データの例を示す図である。 実施の形態1に係る状態検知部において、振動データから音響データへ切り替えるパターンの例を示す図である。 実施の形態1に係る状態検知部において、振動データから音響データへ切り替えるパターンの他の例を示す図である。 実施の形態1に係る状態検知部において、音響データを用いて、監視対象の状態を検知する方法の例を示す図である。 実施の形態1に係る状態検知部において、センシングするエリアを絞り込む場合の動作フローの例を示す図である。 実施の形態1に係る状態検知部において、センシングするエリアを絞り込む例を示す図である。 実施の形態1に係る状態検知装置を実現するコンピュータのハードウェア構成の例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの動作フローの例を示すフロー図である。 実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。 実施の形態2に係る表示部による監視対象の状態の検知結果の表示例を示す図である。 実施の形態2に係る表示部による監視対象の状態の検知結果の他の表示例を示す図である。 実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの動作フローの例を示すフロー図である。 実施の形態3に係る状態検知部において、振動データを用いて、監視対象の状態を検知する方法の例を示す図である。 実施の形態3に係る状態検知部において、振動データを用いて、監視対象の状態を検知する方法の例を示す図である。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
<実施の形態1の構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの構成について説明する。なお、本実施の形態1では、監視対象がフェンス10及びその周辺にいる人であるものとして説明するが、監視対象はこれに限定されるものではない。
図1に示されるように、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムは、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態を検知するものであり、光ファイバケーブル20及び状態検知装置30を備えている。また、状態検知装置30は、光ファイバ検知部31及び状態検知部32を備えている。なお、光ファイバ検知部31は、受信部の一例である。
光ファイバケーブル20は、1以上の光ファイバを被覆して構成されるケーブルであり、気中のフェンス10及びフェンス10周辺の地中に一続きで敷設され、両端が光ファイバ検知部31に接続されている。図1では、光ファイバケーブル20は、気中に敷設された部分は実線で示され、地中に敷設された部分は点線で示されている。ただし、図1に示される光ファイバケーブル20の敷設方法は、一例であって、これに限定されるものではない。
光ファイバ検知部31は、光ファイバケーブル20に含まれる少なくとも1つの光ファイバにパルス光を入射する。また、光ファイバ検知部31は、パルス光が光ファイバを伝送されることに伴い発生した反射光や散乱光を、同じ光ファイバを経由して、戻り光として受信する。図1では、光ファイバ検知部31は、時計回りの方向にパルス光を入射し、時計回りの方向から、このパルス光に対する戻り光を受信すると共に、反時計回りの方向にパルス光を入射し、反時計回りの方向から、このパルス光に対する戻り光を受信する。そのため、光ファイバ検知部31は、2方向から戻り光を受信している。
フェンス10及びその周辺で振動が発生すると、その振動は光ファイバによって伝送される戻り光に重畳される。そのため、光ファイバ検知部31は、受信された戻り光に基づいて、フェンス10及びその周辺で発生した振動を検知することが可能である。また、光ファイバ検知部31は、光ファイバにパルス光を入射してから、振動が重畳された戻り光が受信されるまでの時間に基づいて、その振動が発生した位置(光ファイバ検知部31からの距離)も検知することが可能である。
例えば、光ファイバ検知部31は、受信された戻り光を分散型振動センサ(Distributed Vibration Sensor)で検知することにより、フェンス10及びその周辺で発生した振動及びその振動が発生した位置を検知し、フェンス10及びその周辺で発生した振動の振動データを取得することが可能である。例えば、図2は、フェンス10及びその周辺で発生した振動の振動データの例を示しており、横軸は、位置(光ファイバ検知部31からの距離)、縦軸は、時間経過を示している。図2に示される例では、光ファイバ検知部31から約400m離れた位置に振動が発生している。
ここで、光ファイバ検知部31で検知された、フェンス10及びその周辺で発生した振動の振動データは、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態に応じて、振動の強弱、振動位置、振動数の変動の推移等が異なる固有パターンを有している。
そのため、状態検知部32は、振動データが有する固有パターンの動的変化を分析することにより、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の行動を特定することが可能となる。フェンス10及びその周辺にいる人の行動としては、例えば、以下が考えられる。
(1)フェンス10を掴んで揺らす
(2)フェンス10を叩く
(3)フェンス10をよじ登る
(4)フェンス10に梯子を掛けて、梯子を登る
(5)フェンス10周辺をうろつく
(6)フェンス10周辺に穴を掘る
(7)フェンス10周辺で発砲する
(8)フェンス10周辺に物を置く
例えば、監視対象がフェンス10を叩きながら移動し、最終的にフェンス10周辺に穴を掘っていることを示す振動データは、図3のようになる。図3に示される振動データは、図2に示される振動データと同様の振動データを、時系列に縦方向に並べたものである。
また、フェンス10及びその周辺で発生した音及び温度も、光ファイバによって伝送される戻り光に重畳される。そのため、光ファイバ検知部31は、受信された戻り光に基づいて、フェンス10及びその周辺で発生した音及び温度も検知することが可能である。
例えば、光ファイバ検知部31は、受信された戻り光を分散型音響センサ(Distributed Acoustic Sensor)及び分散型温度センサ(Distributed Temperature Sensor)で検知することにより、フェンス10及びその周辺で発生した音及び温度を検知し、フェンス10及びその周辺で発生した音及び温度の音響データ及び温度データを取得することが可能である。その他にも、光ファイバ検知部31は、フェンス10及びその周辺で発生した歪み・応力を検知し、歪み・応力データを取得することも可能である。
ここで、上述の音響データ、温度データ、及び歪み・応力データも、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態に応じた固有パターンを有している。例えば、図4は、フェンス10及びその周辺の特定位置で発生した音の音響データの例を示しており、横軸は、時間、縦軸は、音の強度を示している。図4に示される例では、フェンス10及びその周辺の特定位置にいる監視対象の行動(この例では、後述のように、発砲)に起因した大きな音が瞬間的に発生している。
そこで、本実施の形態1においては、状態検知部32は、フェンス10及びその周辺で発生した振動、音、温度、歪み・応力等の複数のパラメータを連携させて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態の検知を行う。
以下、状態検知部32において、フェンス10及びその周辺で発生した振動及び音を連携させて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態を検知する例について説明する。
状態検知部32は、まず、フェンス10及びその周辺で発生した振動の振動データを第1のパラメータとして光ファイバ検知部31から取得し、取得された振動データが有するパターンに基づいて、フェンス10及びその周辺で所定のイベントが発生したか否かを判断する。
所定のイベントは、例えば、フェンス10及びその周辺にいる監視対象が上述の(1)~(8)のいずれかの行動をしたこととしても良い。この場合、状態検知部32において、振動データが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知する方法としては、パターンマッチングを利用する方法が挙げられる。
パターンマッチングを利用する例は、例えば、以下の通りである。すなわち、状態検知部32は、フェンス10及びその周辺で人が上述の(1)~(8)の行動をしたときに発生した振動の振動データが有する固有パターンを事前に学習しておく。学習方法としては、機械学習が考えられるが、これには限定されない。そして、状態検知部32は、光ファイバ検知部31から取得された振動データが有するパターンと、事前に学習された振動データが有するパターンと、のパターンマッチングを行い、所定のイベントが発生したか否かを判断する。
また、所定のイベントは、大きい音が発生したこととしても良い。この場合、状態検知部32は、閾値以上の振動強度を検知したことをもって、所定のイベントとして、大きい音が発生したと検知しても良い。
状態検知部32は、振動データが有するパターンに基づいて、所定のイベントが発生したことが検知されると、所定のイベントが発生した位置を特定し、特定された位置の位置情報を取得し、取得された位置情報に対応付けられた音響データを第2のパラメータとして取得し、取得された音響データを用いて、監視対象の状態を検知する。ただし、所定のイベントの発生位置の特定は必須ではない。これは、例えば、光ファイバケーブル20が比較的狭いエリアに敷設されている場合や、所定のイベントの検知により音響データの時間的な範囲を特定すれば良い場合には、所定のイベントの発生位置の特定は不要であるためである。
このとき、状態検知部32は、振動データから音響データへ切り替える前後で、データのサンプリング長を変更しても良い。例えば、本例では、状態検知には音響データを用いるため、音響データのサンプリング長を、振動データのサンプリング長よりも長くすることが考えられる。
また、状態検知部32において、振動データから音響データへ切り替えるパターンとしては、例えば、以下の2つが考えられる。
・第1のパターン(事後解析):
図5に示されるように、状態検知部32は、光ファイバセンシングを行う光ファイバセンシングエリア内の各位置における音響データそのものは、光ファイバ検知部31から取得し、保存しておく。そして、状態検知部32は、振動データが有するパターンに基づいて、所定のイベントが発生したことが検知されると、所定のイベントの発生位置を特定し、特定された位置の位置情報を取得し、取得された位置情報に対応付けられた音響データであって所定のイベントの発生時刻の前後の音響データを読み出し、読み出された音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。
・第2のパターン(リアルタイム解析):
図6に示されるように、状態検知部32は、振動データが有するパターンに基づいて、所定のイベントが発生したことが検知されると、所定のイベントの発生位置を特定し、特定された位置の位置情報を取得し、以降、取得された位置情報に対応付けられた音響データを光ファイバ検知部31から取得し、取得された音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。
ここで、状態検知部32において、音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する方法としては、例えば、以下の2つが考えられる。
・第1の方法:
状態検知部32は、危険を知らせる危険音(例えば、銃声音、破裂音、衝撃音、悲鳴等)の音響データが有する固有パターンを事前に学習しておく。そして、状態検知部32は、図7に示されるように、光ファイバ検知部31から取得された、所定のイベントの発生位置で発生した音響データが有するパターンと、事前に学習された危険音の音響データが有するパターンと、のパターンマッチングを行い、所定のイベントの発生位置で危険音が発生したか否かを判断する。図7に示される例では、パターンマッチングの結果、所定のイベントの発生位置で発生した音響データは、銃声音の音響データとパターンが略一致している。そのため、状態検知部32は、監視対象は発砲を行ったと検知する。従って、本方法によれば、所定のイベントとして監視対象の行動に起因した大きな振動を検知したときに、監視対象が取った行動を検知することが可能になる。
・第2の方法:
状態検知部32は、所定のイベントの発生位置で発生した音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態として、監視対象の会話内容を音声認識により検知する。従って、本方法によれば、例えば、所定のイベントとして、監視対象がフェンス10周辺に穴を掘る等の不審行動を検知したときに、監視対象のその後の会話を拾い上げること等が可能になる。
なお、上述の例は、所定のイベントを検知するための第1のパラメータとして、振動データを用い、監視対象の状態を検知するための第2のパラメータとして、音響データを用いる例であったが、第1のパラメータ及び第2のパラメータは、この例に限定されない。
例えば、上述の例とは逆に、第1のパラメータとして音響データを用い、第2のパラメータとして振動データを用いても良い。この場合、例えば、状態検知部32は、第1のパラメータとしての音響データが有するパターンに基づいて、所定のイベントとして悲鳴の発生を検知した場合、以降、第2のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の行動を検知し、監視対象を追跡しても良い。また、状態検知部32は、第1のパラメータとしての音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の所定の会話内容(例えば、NGワード等)を検知した場合、以降、第2のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の行動を検知し、監視対象を追跡しても良い。
また、状態検知部32は、第1のパラメータ及び第2のパラメータとして、振動データ及び音響データを用いることには限定されず、温度データ及び歪み・応力データを用いても良い。この場合、状態検知部32は、第1のパラメータ及び第2のパラメータとして、互いに異なる種類(振動、音、温度等)のデータを用いれば良い。
また、状態検知部32は、第1のパラメータ及び第2のパラメータとして、互いに異なる種類のデータを用いること以外にも、同じ種類のデータではあるがサンプリング長を用いても良い。例えば、状態検知部32は、あるサンプリング長の振動データが有するパターンに基づいて、所定のイベントが検知された後、より長いサンプリング長の振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知すること等が考えられる。
また、状態検知部32は、第1のパラメータ及び第2のパラメータとして、互いに異なる種類のデータであってサンプリングするエリアを異ならせたデータを用いたり、同じ種類のデータであってサンプリングするエリアを異ならせたデータを用いたりしても良い。
以下、状態検知部32において、第1のパラメータ及び第2のパラメータとして、サンプリングするエリアを異ならせたデータを用いる例について、図8及び図9を参照して説明する。ここでは、データをサンプリングするエリアを、広域のエリアから狭域のエリアに絞り込む例について説明する。
図8に示されるように、状態検知部32は、まず、広域のエリアにおける第1のパラメータをサンプリングして取得し、取得された第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知する(ステップS11)。
続いて、状態検知部32は、所定のイベントの発生位置を特定し、データをサンプリングするエリアを、特定された位置周辺の狭域のエリアに絞り込む(ステップS12)。
その後、状態検知部32は、上述の絞り込まれた狭域のエリアにおける第2のパラメータをサンプリングして取得し、取得された第2のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する(ステップS13)。
ここで、ステップS12のエリアの絞り込みにおいては、例えば、図9に示されるように、状態検知部32は、広域のエリアA1から、所定のイベントの発生位置周辺の狭域のエリアA2への絞り込みを行うことが考えられる。
例えば、音の詳細な解析のためには大きな音響データ及び処理が必要な場合がある。このような場合において、初めは、広域でシンプルに音響データの処理を網羅的に行い、その後、エリアを絞って音響データを詳細に解析することで、データ処理の負荷を軽減させ、システム全体を効率化することが可能である等の効果が得られる。
続いて以下では、図10を参照して、状態検知装置30を実現するコンピュータ60のハードウェア構成について説明する。
図10に示されるように、コンピュータ60は、プロセッサ601、メモリ602、ストレージ603、入出力インタフェース(入出力I/F)604、及び通信インタフェース(通信I/F)605等を備える。プロセッサ601、メモリ602、ストレージ603、入出力インタフェース604、及び通信インタフェース605は、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路で接続されている。
プロセッサ601は、例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置である。メモリ602は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリである。ストレージ603は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはメモリカード等の記憶装置である。また、ストレージ603は、RAMやROM等のメモリであっても良い。
ストレージ603は、状態検知装置30が備える光ファイバ検知部31及び状態検知部32の機能を実現するプログラムを記憶している。プロセッサ601は、これら各プログラムを実行することで、光ファイバ検知部31及び状態検知部32の機能をそれぞれ実現する。ここで、プロセッサ601は、上記各プログラムを実行する際、これらのプログラムをメモリ602上に読み出してから実行しても良いし、メモリ602上に読み出さずに実行しても良い。また、メモリ602やストレージ603は、光ファイバ検知部31及び状態検知部32が保持する情報やデータを記憶する役割も果たす。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ(コンピュータ60を含む)に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、CD-R(CD-Recordable)、CD-R/W(CD-ReWritable)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAMを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
入出力インタフェース604は、表示装置6041や入力装置6042等と接続される。表示装置6041は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイのような、プロセッサ601により処理された描画データに対応する画面を表示する装置である。入力装置6042は、オペレータの操作入力を受け付ける装置であり、例えば、キーボード、マウス、及びタッチセンサ等である。表示装置6041及び入力装置6042は一体化され、タッチパネルとして実現されていても良い。なお、コンピュータ60は、分散型振動センサ等の不図示のセンサを備え、このセンサを入出力インタフェース604に接続した構成であっても良い。
通信インタフェース605は、外部の装置との間でデータを送受信する。例えば、通信インタフェース605は、有線通信路または無線通信路を介して外部装置と通信する。
<実施の形態1の動作>
以下、図11を参照して、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの動作フローについて説明する。
図11に示されるように、まず、光ファイバ検知部31は、光ファイバケーブル20に含まれる少なくとも1つの光ファイバにパルス光を入射し、パルス光を入射した光ファイバと同じ光ファイバから戻り光を受信し、受信された戻り光に基づいて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ(例えば、振動データ)及び第2のパラメータ(例えば、音響データ)を取得する(ステップS21)。
続いて、状態検知部32は、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、フェンス10及びその周辺に発生した所定のイベントを検知する(ステップS22)。
その後、状態検知部32は、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態を検知する(ステップS23)。
<実施の形態1の効果>
上述したように本実施の形態1によれば、状態検知装置30は、光ファイバケーブル20に含まれる少なくとも1つの光ファイバから受信した戻り光(光信号)に基づいて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得し、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、フェンス10及びその周辺で発生した所定のイベントを検知した後、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態を検知する。このように、互いに異なるパラメータを連携させて、監視対象の状態を検知するため、監視対象の状態をより高度にかつフレキシブルに検知することができる。
また、本実施の形態1によれば、状態検知装置30は、上述のように、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態を検知する。すなわち、状態検知装置30は、例えば、引用文献1のように、振動の大小といった大まかな基準で状態を検知する(例えば、振動が大、振動数が高で、状態を特定する)のではなく、第2のパラメータの変化を動的に(例えば、振動の強弱の変化の推移等)パターン分析することで、監視対象の状態を検知する。そのため、監視対象の状態を高精度に検知することが可能である。
また、本実施の形態1によれば、光ファイバをセンサとして用いる光ファイバセンシング技術を利用する。そのため、電磁ノイズの影響を受けない、センサへの給電が不要になる、環境耐性に優れる、メンテナンスが容易になる等の利点が得られる。
<実施の形態2>
<実施の形態2の構成>
まず、図12を参照して、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの構成について説明する。なお、本実施の形態2でも、上述した実施の形態1と同様に、監視対象がフェンス10及びその周辺にいる人であるものとして説明するが、監視対象はこれに限定されるものではない。
図12に示されるように、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムは、上述した実施の形態1と比較して、表示部40が追加されている。
表示部40は、状態検知部32が検知した検知結果を表示するもので、フェンス10及びその周辺を監視する監視ルーム等に設置される。なお、表示部40は、例えば、図10の表示装置6041として、図10のコンピュータ60(状態検知装置30を実現するコンピュータ)の入出力インタフェース604に接続される。
表示部40は、所定のイベントの発生位置と、その発生位置にいる監視対象の状態の検知結果と、を表示しても良い。例えば、図13の例は、第1のパラメータとしての振動データを用いて、所定のイベントが検知された後、第2のパラメータとしての音響データを用いて、発砲が行われたことが検知された場合の表示例である。なお、図13のマークは、所定のイベントの発生位置を示している。また、表示部40は、所定のイベントの発生位置と、監視対象の状態の検知結果と、を同じ表示タイミングで表示しても良いし、まず、所定のイベントの発生位置を表示し、その後、監視対象の状態の検知結果を表示する等、両者の表示タイミングをずらしても良い。
また、表示部40は、所定のイベントの発生位置及び内容と、その発生位置にいる監視対象の状態の検知結果と、を表示しても良い。例えば、図14の例は、第1のパラメータとしての振動データを用いて、所定のイベントとして、監視対象がフェンス10周辺に穴を掘っていることが検知された後、第2のパラメータとしての音響データを用いて、監視対象のその後の会話内容が検知された場合の表示例である。なお、図14において、表示部40は、会話内容の再生ボタンを表示しても良い。この場合、状態検知部32は、監視対象の会話内容を録音しておき、再生ボタンがクリック等されると、録音された会話内容を再生すれば良い。また、表示部40は、所定のイベントの発生位置及び内容と、監視対象の状態の検知結果と、を同じ表示タイミングで表示しても良いし、まず、所定のイベントの発生位置及び内容を表示し、その後、監視対象の状態の検知結果を表示する等、両者の表示タイミングをずらしても良い。
また、表示部40は、監視対象の状態の検知結果に応じた対処内容(例えば、警備員の派遣、救護員の派遣、所定の通報先への通報等)を表示しても良い。例えば、状態検知装置30の任意の構成要素に、監視対象の状態と、その状態に応じた対処内容と、を対応付けたテーブルを保持させておき、表示部40は、そのテーブルに基づいて、対処内容を表示すれば良い。
<実施の形態2の動作>
以下、図15を参照して、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの動作フローについて説明する。
図15に示されるように、まず、上述の実施の形態1の図11で説明したステップS11~S13の処理が行われる。
その後、表示部40は、状態検知部32が検知した、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態の検知結果を表示する(ステップS13)。このとき、表示部40は、上述のように、所定のイベントの発生位置及び内容や、監視対象の状態の検知結果に応じた対処内容や、再生ボタン等をさらに表示しても良い。
<実施の形態2の効果>
上述したように本実施の形態2によれば、表示部40は、状態検知部32が検知した、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態の検知結果を表示する。そのため、監視ルーム等にいる監視員等は、表示部40の表示内容に基づいて、監視対象の状態を視覚的にかつ効率良く判断することができ、警備員の派遣等の対処が必要な場合に、迅速な対処を行うことができるようになる。
<実施の形態3>
本実施の形態3は、上述した実施の形態1におけるパラメータの組み合わせを変形した例である。また、本実施の形態3の監視対象は、フェンス10及びその周辺にいる人だけでなく、その他の場所にいる人にも適用可能である。なお、本実施の形態3は、光ファイバケーブル20の敷設位置がフェンス10及びその周辺に限定されないことを除いて、上述した実施の形態1と構成自体は同様である。
以下、状態検知部32で用いるパラメータの組み合わせの例について説明する。
・第1の例:
本例は、状態検知部32が、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の周辺で発生した所定のイベントを検知した後、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知すると共に、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する例である。
例えば、状態検知部32は、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の周辺で発生した所定のイベントを検知した後、第2のパラメータとしての音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知すると共に、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。これにより、所定のイベントが検知された後、監視対象が移動した場合にも、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の行動を検知し、監視対象を追跡することが可能になる。また、音響解析の対象となる位置を監視対象の位置の変化に追従させても良い。監視対象の移動に伴って音響解析の位置も移動させられれば、常に監視対象の状態(会話等)を音からも取得することが可能となる。
・第2の例:
本例は、状態検知部32が、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の周辺で発生した所定のイベントを検知した後、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知し、監視対象の特定の状態が検知された場合、その後、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する例である。
例えば、状態検知部32は、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の周辺で発生した所定のイベントを検知した後、第2のパラメータとしての音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。その結果、監視対象の特定の状態(例えば、発砲する等の緊急度の高い不審行動を取っている状態)が検知された場合には、その後、状態検知部32は、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。これにより、不審行動を取る等の特定の状態であった監視対象が移動した場合にも、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、監視対象の行動を検知し、監視対象を追跡することが可能になる。
より具体的な例としては、例えば、図16に示されるように、状態検知部32は、所定のイベントが検知された後、第2のパラメータとしての音響データが有するパターンに基づいて、監視対象(犯人)が発砲を行ったと検知したとする。この場合、状態検知部32は、その後、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、発砲を行った監視対象(犯人)を追跡する。
また、図17に示されるように、状態検知部32は、所定のイベントが検知された後、第2のパラメータとしての音響データが有するパターンに基づいて、監視対象(犯人)が発砲を行ったと検知したとする。この場合、状態検知部32は、その後、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、所定のイベントの発生位置から逃げる人を監視対象として追跡する。また、この場合、状態検知部32は、監視対象(逃げる人)が逃げる方向に基づいて、発砲を行った犯人の位置を推定することができる。図17の例では、複数の人が放射線状に逃げているため、その中心位置に犯人がいると推定できる。
また、本例は、大勢の人がいる空港等の施設に適用することもできる。例えば、状態検知部32は、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、人が集まっているという所定のイベントを検知した後、第2のパラメータとしての音響データが有するパターンに基づいて、集まっている人の会話を検知する。そして、状態検知部32は、会話内容に応じて監視対象を決定(例えば、会話内容にNGワードが含まれている人を監視対象に決定)し、その後、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、決定された監視対象を追跡する。
上述したように本実施の形態3によれば、状態検知装置30は、所定のイベントが検知された後、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知すると共に、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。又は、状態検知装置30は、所定のイベントが検知された後、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知し、監視対象の特定の状態が検知された場合、その後、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。そのため、例えば、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、周辺で所定のイベントの発生を検知し、さらに引き続き、監視対象を追跡すること等が可能になる。また、第2のパラメータとしての音響データが有するパターンに基づいて、特定の状態が検知された監視対象を、第1のパラメータとしての振動データが有するパターンに基づいて、追跡すること等も可能になる。
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上述の実施の形態では、監視対象がフェンス及びその周辺にいる人である例について説明したが、監視対象は、これに限定されない。監視対象は、フェンス以外に、壁、床、パイプライン、電柱、土木構造物、道路、線路、及びこれらの周辺等にいる人でも良い。また、これらのフェンスや壁等は、商業施設、空港、国境、病院、街中、港、プラント、介護施設、社屋、保育所、自宅等に設置されるものであっても良い。また、監視対象は、人以外に、動物、自動車等であっても良い。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
光ファイバを含むケーブルと、
前記ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える光ファイバセンシングシステム。
(付記2)
前記状態検知部は、前記所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知すると共に、前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記1に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記3)
前記状態検知部は、前記所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知し、前記監視対象の特定の状態が検知された場合、その後、さらに、前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記1に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記4)
前記第1のパラメータは、振動データであり、
前記第2のパラメータは、音響データであり、
前記状態検知部は、
前記第1のパラメータである前記振動データが有するパターンに基づいて、前記所定のイベントを検知すると共に前記所定のイベントの発生位置を特定し、
前記所定のイベントの発生位置における前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記1から3のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記5)
前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人の会話を検知する、
付記4に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記6)
前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人が取った行動を検知する。
付記1から5のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記7)
前記状態検知部により検知された前記監視対象の状態の検知結果を表示する表示部をさらに備える、
付記1から6のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記8)
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える状態検知装置。
(付記9)
前記状態検知部は、前記所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知すると共に、前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記8に記載の状態検知装置。
(付記10)
前記状態検知部は、前記所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知し、前記監視対象の特定の状態が検知された場合、その後、さらに、前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記8に記載の状態検知装置。
(付記11)
前記第1のパラメータは、振動データであり、
前記第2のパラメータは、音響データであり、
前記状態検知部は、
前記第1のパラメータである前記振動データが有するパターンに基づいて、前記所定のイベントを検知すると共に前記所定のイベントの発生位置を特定し、
前記所定のイベントの発生位置における前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記8から10のいずれか1項に記載の状態検知装置。
(付記12)
前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人の会話を検知する、
付記11に記載の状態検知装置。
(付記13)
前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人が取った行動を検知する。
付記8から12のいずれか1項に記載の状態検知装置。
(付記14)
状態検知装置による状態検知方法であって、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得し、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
状態検知方法。
(付記15)
コンピュータに、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する手順と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する手順と、
を実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
10 フェンス
20 光ファイバケーブル
30 状態検知装置
31 光ファイバ検知部
32 状態検知部
40 表示部
60 コンピュータ
601 プロセッサ
602 メモリ
603 ストレージ
604 入出力インタフェース
6041 表示装置
6042 入力装置
605 通信インタフェース

Claims (6)

  1. 光ファイバを含むケーブルと、
    前記ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
    前記第1のパラメータが有するパターンと事前に学習された第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
    を備える光ファイバセンシングシステム。
  2. ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
    前記第1のパラメータが有するパターンと事前に学習された第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
    を備える状態検知装置。
  3. 前記第1のパラメータは、振動データであり、
    前記第2のパラメータは、音響データであり、
    前記状態検知部は、
    前記第1のパラメータである前記振動データが有するパターンと事前に学習された前記第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記所定のイベントを検知すると共に、前記第1のパラメータである前記振動データが有するパターンに基づいて、前記所定のイベントの発生位置を特定し、
    前記所定のイベントの発生位置における前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンと事前に学習された前記第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
    請求項に記載の状態検知装置。
  4. 前記監視対象は、人であり、
    前記状態検知部は、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された前記第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人が取った行動を検知する、
    請求項2又は3に記載の状態検知装置。
  5. 状態検知装置による状態検知方法であって、
    ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得し、
    前記第1のパラメータが有するパターンと事前に学習された第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
    状態検知方法。
  6. コンピュータに、
    ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する手順と、
    前記第1のパラメータが有するパターンと事前に学習された第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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