JP7276356B2 - 光ファイバセンシングシステム、状態検知装置、状態検知方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
また、光ファイバセンシングでは、振動だけではなく、音や温度も検知することが可能であるが、これらの特性を用いた高度な状態検知も期待されている。
光ファイバを含むケーブルと、
前記ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える。
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える。
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得し、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する。
コンピュータに、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する手順と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する手順と、
を実行させるためのプログラムが格納される。
<実施の形態1>
<実施の形態1の構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの構成について説明する。なお、本実施の形態1では、監視対象がフェンス10及びその周辺にいる人であるものとして説明するが、監視対象はこれに限定されるものではない。
(1)フェンス10を掴んで揺らす
(2)フェンス10を叩く
(3)フェンス10をよじ登る
(4)フェンス10に梯子を掛けて、梯子を登る
(5)フェンス10周辺をうろつく
(6)フェンス10周辺に穴を掘る
(7)フェンス10周辺で発砲する
(8)フェンス10周辺に物を置く
・第1のパターン(事後解析):
図5に示されるように、状態検知部32は、光ファイバセンシングを行う光ファイバセンシングエリア内の各位置における音響データそのものは、光ファイバ検知部31から取得し、保存しておく。そして、状態検知部32は、振動データが有するパターンに基づいて、所定のイベントが発生したことが検知されると、所定のイベントの発生位置を特定し、特定された位置の位置情報を取得し、取得された位置情報に対応付けられた音響データであって所定のイベントの発生時刻の前後の音響データを読み出し、読み出された音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。
図6に示されるように、状態検知部32は、振動データが有するパターンに基づいて、所定のイベントが発生したことが検知されると、所定のイベントの発生位置を特定し、特定された位置の位置情報を取得し、以降、取得された位置情報に対応付けられた音響データを光ファイバ検知部31から取得し、取得された音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する。
・第1の方法:
状態検知部32は、危険を知らせる危険音(例えば、銃声音、破裂音、衝撃音、悲鳴等)の音響データが有する固有パターンを事前に学習しておく。そして、状態検知部32は、図7に示されるように、光ファイバ検知部31から取得された、所定のイベントの発生位置で発生した音響データが有するパターンと、事前に学習された危険音の音響データが有するパターンと、のパターンマッチングを行い、所定のイベントの発生位置で危険音が発生したか否かを判断する。図7に示される例では、パターンマッチングの結果、所定のイベントの発生位置で発生した音響データは、銃声音の音響データとパターンが略一致している。そのため、状態検知部32は、監視対象は発砲を行ったと検知する。従って、本方法によれば、所定のイベントとして監視対象の行動に起因した大きな振動を検知したときに、監視対象が取った行動を検知することが可能になる。
状態検知部32は、所定のイベントの発生位置で発生した音響データが有するパターンに基づいて、監視対象の状態として、監視対象の会話内容を音声認識により検知する。従って、本方法によれば、例えば、所定のイベントとして、監視対象がフェンス10周辺に穴を掘る等の不審行動を検知したときに、監視対象のその後の会話を拾い上げること等が可能になる。
続いて、状態検知部32は、所定のイベントの発生位置を特定し、データをサンプリングするエリアを、特定された位置周辺の狭域のエリアに絞り込む(ステップS12)。
その後、状態検知部32は、上述の絞り込まれた狭域のエリアにおける第2のパラメータをサンプリングして取得し、取得された第2のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する(ステップS13)。
図10に示されるように、コンピュータ60は、プロセッサ601、メモリ602、ストレージ603、入出力インタフェース(入出力I/F)604、及び通信インタフェース(通信I/F)605等を備える。プロセッサ601、メモリ602、ストレージ603、入出力インタフェース604、及び通信インタフェース605は、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路で接続されている。
以下、図11を参照して、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの動作フローについて説明する。
上述したように本実施の形態1によれば、状態検知装置30は、光ファイバケーブル20に含まれる少なくとも1つの光ファイバから受信した戻り光(光信号)に基づいて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得し、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、フェンス10及びその周辺で発生した所定のイベントを検知した後、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態を検知する。このように、互いに異なるパラメータを連携させて、監視対象の状態を検知するため、監視対象の状態をより高度にかつフレキシブルに検知することができる。
<実施の形態2の構成>
まず、図12を参照して、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの構成について説明する。なお、本実施の形態2でも、上述した実施の形態1と同様に、監視対象がフェンス10及びその周辺にいる人であるものとして説明するが、監視対象はこれに限定されるものではない。
表示部40は、状態検知部32が検知した検知結果を表示するもので、フェンス10及びその周辺を監視する監視ルーム等に設置される。なお、表示部40は、例えば、図10の表示装置6041として、図10のコンピュータ60(状態検知装置30を実現するコンピュータ)の入出力インタフェース604に接続される。
以下、図15を参照して、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの動作フローについて説明する。
その後、表示部40は、状態検知部32が検知した、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態の検知結果を表示する(ステップS13)。このとき、表示部40は、上述のように、所定のイベントの発生位置及び内容や、監視対象の状態の検知結果に応じた対処内容や、再生ボタン等をさらに表示しても良い。
上述したように本実施の形態2によれば、表示部40は、状態検知部32が検知した、フェンス10及びその周辺にいる監視対象の状態の検知結果を表示する。そのため、監視ルーム等にいる監視員等は、表示部40の表示内容に基づいて、監視対象の状態を視覚的にかつ効率良く判断することができ、警備員の派遣等の対処が必要な場合に、迅速な対処を行うことができるようになる。
本実施の形態3は、上述した実施の形態1におけるパラメータの組み合わせを変形した例である。また、本実施の形態3の監視対象は、フェンス10及びその周辺にいる人だけでなく、その他の場所にいる人にも適用可能である。なお、本実施の形態3は、光ファイバケーブル20の敷設位置がフェンス10及びその周辺に限定されないことを除いて、上述した実施の形態1と構成自体は同様である。
・第1の例:
本例は、状態検知部32が、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の周辺で発生した所定のイベントを検知した後、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知すると共に、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する例である。
本例は、状態検知部32が、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の周辺で発生した所定のイベントを検知した後、第2のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知し、監視対象の特定の状態が検知された場合、その後、第1のパラメータが有するパターンに基づいて、監視対象の状態を検知する例である。
(付記1)
光ファイバを含むケーブルと、
前記ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える光ファイバセンシングシステム。
(付記2)
前記状態検知部は、前記所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知すると共に、前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記1に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記3)
前記状態検知部は、前記所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知し、前記監視対象の特定の状態が検知された場合、その後、さらに、前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記1に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記4)
前記第1のパラメータは、振動データであり、
前記第2のパラメータは、音響データであり、
前記状態検知部は、
前記第1のパラメータである前記振動データが有するパターンに基づいて、前記所定のイベントを検知すると共に前記所定のイベントの発生位置を特定し、
前記所定のイベントの発生位置における前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記1から3のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記5)
前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人の会話を検知する、
付記4に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記6)
前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人が取った行動を検知する。
付記1から5のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記7)
前記状態検知部により検知された前記監視対象の状態の検知結果を表示する表示部をさらに備える、
付記1から6のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記8)
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える状態検知装置。
(付記9)
前記状態検知部は、前記所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知すると共に、前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記8に記載の状態検知装置。
(付記10)
前記状態検知部は、前記所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知し、前記監視対象の特定の状態が検知された場合、その後、さらに、前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記8に記載の状態検知装置。
(付記11)
前記第1のパラメータは、振動データであり、
前記第2のパラメータは、音響データであり、
前記状態検知部は、
前記第1のパラメータである前記振動データが有するパターンに基づいて、前記所定のイベントを検知すると共に前記所定のイベントの発生位置を特定し、
前記所定のイベントの発生位置における前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
付記8から10のいずれか1項に記載の状態検知装置。
(付記12)
前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人の会話を検知する、
付記11に記載の状態検知装置。
(付記13)
前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人が取った行動を検知する。
付記8から12のいずれか1項に記載の状態検知装置。
(付記14)
状態検知装置による状態検知方法であって、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得し、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
状態検知方法。
(付記15)
コンピュータに、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する手順と、
前記第1のパラメータが有するパターンに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンに基づいて、前記監視対象の状態を検知する手順と、
を実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
20 光ファイバケーブル
30 状態検知装置
31 光ファイバ検知部
32 状態検知部
40 表示部
60 コンピュータ
601 プロセッサ
602 メモリ
603 ストレージ
604 入出力インタフェース
6041 表示装置
6042 入力装置
605 通信インタフェース
Claims (6)
- 光ファイバを含むケーブルと、
前記ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンと事前に学習された第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える光ファイバセンシングシステム。 - ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する受信部と、
前記第1のパラメータが有するパターンと事前に学習された第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する状態検知部と、
を備える状態検知装置。 - 前記第1のパラメータは、振動データであり、
前記第2のパラメータは、音響データであり、
前記状態検知部は、
前記第1のパラメータである前記振動データが有するパターンと事前に学習された前記第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記所定のイベントを検知すると共に、前記第1のパラメータである前記振動データが有するパターンに基づいて、前記所定のイベントの発生位置を特定し、
前記所定のイベントの発生位置における前記第2のパラメータである前記音響データが有するパターンと事前に学習された前記第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
請求項2に記載の状態検知装置。 - 前記監視対象は、人であり、
前記状態検知部は、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された前記第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象である前記人の状態として、前記人が取った行動を検知する、
請求項2又は3に記載の状態検知装置。 - 状態検知装置による状態検知方法であって、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得し、
前記第1のパラメータが有するパターンと事前に学習された第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する、
状態検知方法。 - コンピュータに、
ケーブルに含まれる少なくとも1つの光ファイバから光信号を受信し、前記光信号に基づいて、監視対象の状態に応じたパターンを有する第1のパラメータ及び第2のパラメータを取得する手順と、
前記第1のパラメータが有するパターンと事前に学習された第1の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、所定のイベントを検知した後、前記第2のパラメータが有するパターンと事前に学習された第2の学習パターンとのパターンマッチングに基づいて、前記監視対象の状態を検知する手順と、
を実行させるためのプログラム。
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