JP7275931B2 - Vehicle controller and computer program - Google Patents
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Description
本開示は、車両のドアのロック制御に関する。 The present disclosure relates to vehicle door lock control.
電子キーやスマートフォンなどの携帯機を車両のキーとして用い、携帯機と車両との間の無線通信を利用して、車両のドアのロックおよびアンロックを制御するシステムが用いられている。例えば、特許文献１には、イグニッションがオフであり、車両のキーがキーシリンダに挿入されておらず、ドアが開状態から閉状態に変わった場合に、車両の制御装置は、携帯機であるリモコンから登録済みのＩＤコードを受信するか否かを判定し、かかるＩＤコードを受信しない場合に、運転者が車両から離れたものとして、所定時間待機した後に車両のドアをロック状態にするオートドアロック制御装置が開示されている。このような処理が実行されることにより、運転者は、キーおよびリモコンを持って車を離れる際にドアロックのための操作を行わずに済み、煩わしさが抑えられる。 2. Description of the Related Art A system that uses a portable device such as an electronic key or a smart phone as a vehicle key and uses wireless communication between the portable device and the vehicle to control locking and unlocking of vehicle doors is used. For example, in Patent Document 1, when the ignition is off, the vehicle key is not inserted into the key cylinder, and the door changes from the open state to the closed state, the vehicle control device is a portable device. An auto door determines whether or not a registered ID code is received from a remote controller, and if the ID code is not received, assumes that the driver has left the vehicle, waits for a predetermined time, and then locks the doors of the vehicle. A lock control device is disclosed. By executing such processing, the driver does not need to operate to lock the doors when leaving the vehicle with the key and the remote controller, thus reducing inconvenience.
特許文献１では、車両のイグニッションがオンの状態においては、オートドアロックは実行されないこととなる。例えば、運転者が、車両内に残る乗員のために空調を作動させておくことを目的として、イグニッションをオンの状態にしたままリモコンを所持して車両から降りる場合には、オートドアロックは実行されない。このような場合であっても、車両内に残っている乗員が運転者の後から車両から降りる場合には、防犯上、ドアロックが自動的に実行されることが望ましい。しかし、特許文献１では、このように車両内に残っている乗員が運転者の後から降車する場合のオートドアロックについて、十分に検討されていない。このため、車両内に残っている乗員が携帯機を所持する利用者の後から降車する場合において、ドアを自動的にロック可能な技術が望まれる。 In Patent Document 1, automatic door locking is not performed when the ignition of the vehicle is on. For example, if the driver exits the vehicle with the ignition on and the remote control in hand to keep the air conditioning running for the occupants remaining in the vehicle, the automatic door lock will not be executed. . Even in such a case, it is desirable that the doors are automatically locked from the viewpoint of crime prevention when an occupant remaining in the vehicle exits the vehicle after the driver. However, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-300001 does not fully consider the automatic door lock when the occupant remaining in the vehicle exits the vehicle after the driver. For this reason, there is a demand for a technology capable of automatically locking the doors when the occupant remaining in the vehicle exits the vehicle after the user carrying the portable device.
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。 The present disclosure can be implemented as the following forms.
本開示の一形態として、車両（３００）に搭載され、前記車両のドア（１５０）のロックとアンロックとを制御する車両制御装置（１０）が提供される。この車両制御装置は、前記車両に搭載された無線通信部（２０）を介して携帯機（２００）と無線通信を行う通信部（１１１）と、前記車両のドアの開閉を制御する開閉制御装置（３６）から受信する信号に基づき、前記ドアの開閉状態を特定する開閉状態特定部（１１２）と、前記車両に設けられた操作部（３２）の操作と前記携帯機からの指示とのうちの少なくとも一方に応じて、前記ドアのロックおよびアンロックを制御するロック制御装置（３０）に対して、前記ドアのロックを指示するロック指示部（１１３）と、前記通信部による前記携帯機との無線通信の可否に応じて前記携帯機が前記車両の内部に存在するか否かを特定する携帯機特定部（１１４）と、前記車両の動作状態が、前記車両のイグニッションがオンである走行可能状態と、前記イグニッションがオフである走行不可能状態とのうちのいずれの状態であるかを特定する状態特定部（１１５）と、を備える。前記携帯機が前記車両の内部に存在しないと特定され、且つ、前記動作状態が前記走行可能状態から前記走行不可能状態に変化したと特定された場合に、前記ロック指示部は、その後に前記開閉状態が開状態から閉状態に変化したことを含む予め定められたロック指示条件が成立した場合に、前記ロック制御装置に対して前記ドアのロックを指示する。 As one form of the present disclosure, a vehicle control device (10) is provided which is mounted on a vehicle (300) and controls locking and unlocking of a door (150) of the vehicle. This vehicle control device includes a communication unit (111) that performs wireless communication with a portable device (200) via a wireless communication unit (20) mounted on the vehicle, and an opening/closing control device that controls opening and closing of the door of the vehicle. (112) for specifying the open/closed state of the door based on the signal received from (36); operation of the operation unit (32) provided in the vehicle; and instruction from the portable device. a lock instruction unit (113) that instructs a lock control device (30) that controls locking and unlocking of the door to lock the door according to at least one of the above; a portable device identification unit (114) that identifies whether or not the portable device exists inside the vehicle according to whether or not wireless communication is possible; A state identification unit (115) that identifies any of a possible state and a non-running state in which the ignition is off . When it is determined that the portable device is not present inside the vehicle and that the operating state has changed from the travelable state to the travel-impossible state, the lock instruction unit subsequently instructs the When a predetermined lock instruction condition including a change in the open/closed state from the open state to the closed state is established, the lock control device is instructed to lock the door.
上記形態の車両制御装置によれば、携帯機が車両の内部に存在しないと特定され、且つ、車両の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化したと特定された場合に、ロック指示部は、その後に開閉状態が開状態から閉状態に変化したことを含む予め定められたロック指示条件が成立した場合に、ロック制御装置に対してドアのロックを指示するので、車両の動作状態が走行可能状態のまま利用者、例えば運転者が携帯機を所持して車両から降車したとしても、残っている乗員が動作状態を走行不可能状態に変更した上で降車してドアを閉じた場合には、ドアのロックが実行されることとなる。このため、車両内に残っている乗員が携帯機を所持する利用者の後から降車する場合において、ドアを自動的にロックすることができる。 According to the vehicle control device of the above aspect, when it is specified that the portable device is not present inside the vehicle and it is specified that the operating state of the vehicle has changed from the drivable state to the undrivable state, the lock instruction is given. Since the unit instructs the lock control device to lock the door when a predetermined lock instruction condition including a change in the open/closed state from the open state to the closed state is satisfied thereafter, the operating state of the vehicle is improved. Even if the user, such as the driver, gets out of the vehicle with the portable device still in a drivable state, the remaining occupants change the operating state to a drivable state, get out of the vehicle, and close the door. In that case, the door will be locked. Therefore, when the passenger remaining in the vehicle gets off after the user carrying the portable device, the door can be automatically locked.
本開示は、車両制御装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、車両制御装置を備える車両、ドアロック制御方法、かかる方法を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現することができる。 The present disclosure can also be implemented in various forms other than the vehicle control device. For example, it can be realized in the form of a vehicle including a vehicle control device, a door lock control method, a computer program for realizing such a method, a storage medium storing such a computer program, or the like.
Ａ．第１実施形態：
Ａ１．装置構成：
図１に示す車両用電子キーシステム４００（以下、単に「電子キーシステム４００」とも呼ぶ）は、リモートキーレスエントリおよびスマートエントリを実現する。リモートキーレスエントリとは、車両３００のユーザが携帯機２００の後述の操作部２６０を操作すると、かかる操作に応じて車両３００のドア１５０の開閉、開錠、施錠等が行われる機能・サービスを意味する。また、スマートエントリとは、車両３００のユーザが携帯機２００を携帯して車両３００の近傍の無線通信可能な領域に進入したとき、或いは、かかる進入の後に車両のドアハンドルにタッチしたときに、ドアの開錠が行われたり、ユーザが携帯機２００を携帯した状態で運転席に座って所定のスイッチを操作することにより、エンジンを始動させたりする機能・サービスを意味する。
A. First embodiment:
A1. Device configuration:
A vehicle electronic key system 400 (hereinafter also simply referred to as "
電子キーシステム４００は、携帯機２００と、いわゆる車載機としての制御装置１０と、ＵＨＦ受信アンテナ２２と、５つのＬＦ送信アンテナ２６と、ロック制御装置３０と、ドアロック用アクチュエータ３４と、開閉制御装置３６と、ドア開閉用アクチュエータ３８と、ＣＡＮ（Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）５０とを備える。また、図２に示すように、電子キーシステム４００は、無線通信部２０と、操作部３２とを備える。無線通信部２０は、上述の５つのＵＨＦ受信アンテナ２２およびＬＦ送信アンテナ２６に加えて、ＵＨＦ受信回路２４および５つのＬＦ送信回路２８を備える。なお、図１では、図示の便宜上、ＵＨＦ受信回路２４、ＬＦ送信回路２８および操作部３２が省略されている。
The
携帯機２００は、車両３００用の電子キーとしてユーザに携帯されて用いられる。携帯機２００として、例えば、電子キーの専用装置の他、電子キーとしての機能を有する携帯通信端末、例えば、電子キー用アプリケーションがインストールされたスマートフォンを用いてもよい。図２に示すように、携帯機２００は、制御部２１０と、ＵＨＦ送信回路２２０と、ＵＨＦ送信アンテナ２３０と、ＬＦ受信回路２４０と、ＬＦ受信アンテナ２５０と、操作部２６０とを備える。制御部２１０は、携帯機２００を全体制御する。具体的には、制御部２１０は、リモートキーレスエントリを実現するために、操作部２６０における操作内容の特定、ＬＦ受信回路２４０を介して受信する信号に基づく処理、復号化に要する情報や携帯機２００の識別子といった認証用情報を、ＵＨＦ送信回路２２０を介して送信する処理などを実行する。制御部２１０は、図示しない記憶部に予め記憶されている制御プログラムを図示しないＣＰＵが実行することにより実現されてもよい。ＵＨＦ送信回路２２０は、制御部２１０から受け取ったデータにより搬送波を変調し、また、変調後の信号を増幅してＵＨＦ（Ｕｌｔｒａ Ｈｉｇｈ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）帯の周波数の信号（以下、「ＵＨＦ信号」とも呼ぶ）としてＵＨＦ送信アンテナ２３０に出力する。ＵＨＦ帯は、例えば、３００ＭＨｚ～３ＧＨｚの周波数帯を意味する。ＬＦ受信回路２４０は、ＬＦ受信アンテナ２５０を介して受信するＬＦ（Ｌｏｗ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）帯の信号（以下、「ＬＦ信号」と呼ぶ）の増幅および符号化を行って、ＬＦ信号が示すデータを抽出して制御部２１０に渡す。ＬＦ帯は、例えば、３０ｋＨｚ～３００ｋＨｚの周波数帯を意味する。操作部２６０は、図１に示す車両３００のドア１５０のうちの後方のドア１５０の開閉、各ドア１５０のロックおよびアンロックを指示するためのスイッチを有する。操作部２６０における操作内容は、制御部２１０に渡され、ＵＨＦ信号に操作指示として含まれて車両制御装置１０に送信される。
制御装置１０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）１１とメモリ１２とＣＡＮ通信部１３とを備えるＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ）により構成されている。本実施形態において、メモリ１２は、不揮発性メモリ、例えば、ＥＥＰＲＯＭを有する。メモリ１２には、後述の制御用プログラムが予め記憶されている。また、メモリ１２には、後述の各種フラグ（エンジン停止フラグおよび降車フラグ等）が記憶される。ＣＡＮ通信部１３は、ＣＡＮ５０を介した通信を実行する。ＣＰＵ１１は、メモリ１２に予め記憶されている制御用プログラムを実行することにより、通信部１１１、開閉状態特定部１１２、ロック指示部１１３、携帯機特定部１１４、状態特定部１１５および認証部１１６として機能する。
The
通信部１１１は、無線通信部２０を介して携帯機２００と通信を行う。開閉状態特定部１１２は、ＣＡＮ５０を介して開閉制御装置３６から受信する信号に基づき、ドア１５０の開閉状態を特定する。ロック指示部１１３は、操作部３２の操作と携帯機２００から受信する信号とのうちの少なくとも一方に応じて、ロック制御装置３０に対して、ドア１５０のロックまたはアンロックを指示する。
The
携帯機特定部１１４は、通信部１１１による携帯機２００との無線通信の可否に応じて携帯機２００が車両３００の内部に存在するか否かを特定する。具体的には、携帯機特定部１１４は、車両３００の内部に配置されているＬＦ送信アンテナ２６から送信されるＬＦ信号に対する応答信号であるＵＨＦ信号を、携帯機２００から受信する場合には、携帯機２００が車両３００の内部に存在すると特定し、かかるＵＨＦ信号を受信しない場合には、携帯機２００が車両３００の内部に存在しないと特定する。
Portable
状態特定部１１５は、車両３００の動作状態が走行可能状態と走行不可能状態とのうちのいずれの状態であるかを特定する。
認証部１１６は、携帯機２００から受信する信号に含まれる認証情報を利用して、携帯機２００が車両３００に対応付けられた電子キーであるか否かの認証を行う。
無線通信部２０は、通信部１１１の制御に応じて携帯機２００と無線通信を行う。無線通信部２０は、上述のとおり、ＵＨＦ受信アンテナ２２と、ＵＨＦ受信回路２４と、５つのＬＦ送信アンテナ２６と、５つのＬＦ送信回路２８とを備える。ＵＨＦ受信アンテナ２２は、ＵＨＦ信号を受信するためのアンテナである。ＵＨＦ受信回路２４は、ＵＨＦ受信アンテナ２２および制御装置１０に電気的に接続されており、ＵＨＦ受信アンテナ２２を介してＵＨＦ信号を受信し、また、受信したＵＨＦ信号の増幅および符号化を行って、ＵＨＦ信号が示すデータを抽出して通信部１１１に渡す。各ＬＦ送信アンテナ２６は、ＬＦ信号を送信するためのアンテナである。図１に示すように、ＬＦアンテナは、車両３００に分散して配置されている。具体的には、左右の後方座席の２つドア１５０の内側のハンドルの内部と、運転席と助手席との間と、前方座席と後方座席との間と、後方座席とトランクとの間とに配置されている。なお、ＬＦ送信アンテナ２６は、左右の前方座席の２つのドアの内側のハンドルの内部に設けられていてもよい。図２に示す５つＬＦ送信回路２８は、それぞれＬＦ送信アンテナ２６と１対１で接続されている。また、ＬＦ送信回路２８は、いずれも制御装置１０に電気的に接続されている。各ＬＦ送信回路２８は、制御装置１０から受け取ったデータにより搬送波を変調し、また、変調後の信号の増幅を行ってＬＦ信号としてＵＨＦ受信アンテナ２２を介して送信する。
The
ロック制御装置３０は、ドアロック用アクチュエータ３４の動作を制御することにより、ドア１５０のロックおよびアンロックの実行を制御する。本実施形態において、ロック制御装置３０は、ＥＣＵとして構成されており、ＣＡＮ５０を介して制御装置１０と通信可能に構成されている。ドアロック用アクチュエータ３４は、ドア１５０のロックおよびアンロックを実行する。ドアロック用アクチュエータ３４は、例えば、ドア１５０を車体に係合させるための爪と、かかる爪を動作させるためのソレノイド等により構成される。
開閉制御装置３６は、ドア開閉用アクチュエータ３８の動作を制御することにより、後方のドア１５０の開閉を制御する。本実施形態において、開閉制御装置３６は、ＥＣＵとして構成されており、ＣＡＮ５０を介して制御装置１０と通信可能に構成されている。ドア開閉用アクチュエータ３８は、後方のドア１５０の自動開閉を実行する。本実施形態において、後方のドア１５０は、スライドドアとして構成されている。ドア開閉用アクチュエータ３８は、例えば、ドアをスライドさせるモータやリンク機構等により構成される。
The opening/
上記構成を有する電子キーシステム４００におけるリモートキーレスエントリについて説明する。運転者などの携帯機２００を持つ利用者が、車両３００の外において、携帯機２００の操作部２６０を操作してドア１５０の開動作を指示すると、携帯機２００の制御部２１０は、携帯機２００の識別子および開動作の指示を含むＵＨＦ信号を、ＵＨＦ送信回路２２０およびＵＨＦ送信アンテナ２３０を介して送信する。制御装置１０において、通信部１１１は、無線通信部２０（ＵＨＦ受信アンテナ２２およびＵＨＦ受信回路２４）を介してＵＨＦ信号を受信する。認証部１１６は、受信したＵＨＦ信号に含まれる識別子等の認証情報に基づき認証を行い、認証が成功した場合、開閉制御装置３６にドア１５０の開動作を指示する。開閉制御装置３６は、ドア開閉用アクチュエータ３８の動作を制御してドア１５０を開く。なお、ドア１５０の閉動作は、上述の開動作と同様であるので、その詳細な説明を省略する。ドア１５０のロックの詳細については後述する。
Remote keyless entry in electronic
Ａ２．ロック制御処理：
電子キーシステム４００では、イグニッションがオンして車両３００が走行可能状態になると、ロック制御処理が実行される。ロック制御処理とは、ドア１５０のロックを制御するための処理である。
A2. Lock control processing:
In electronic
携帯機特定部１１４は、車両３００内に携帯機２００が存在するか否かを判定する（ステップＳ１０５）。車両３００内に携帯機２００が存在すると判定された場合（ステップＳ１０５：ＹＥＳ）、再度ステップＳ１０５が実行される。つまり、処理は、車両３００内に携帯機２００が存在しないと判定されるまで待機することとなる。
The portable
車両３００内に携帯機２００が存在しないと判定された場合（ステップＳ１０５：ＮＯ）、状態特定部１１５は、車両３００の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化したか否かを判定する（ステップＳ１１０）。「車両３００の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化したか否か」とは、そのような変化が起こった履歴があるか否かではなく、ステップＳ１１０を実行するタイミングでちょうどそのような変化が起こっているか否かを意味する。車両３００の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化したと判定された場合（ステップＳ１１０：ＹＥＳ）、状態特定部１１５は、エンジン停止フラグを「１」に設定する（ステップＳ１１５）。エンジン停止フラグとは、走行不可能状態であることを示すフラグであり、初期値は「０（ゼロ）」に設定されている。車両３００内に携帯機２００が存在せず、且つ、車両３００の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化する場合とは、携帯機２００を所持する利用者が、イグニッションをオンのまま降車し、その後、車両３００内に残っていた乗員がイグニッションをオフする操作を行う場合が想定される。かかる乗員は、例えば、携帯機２００を所持する利用者に遅れて車両３００から降車するための準備として、イグニッションをオフする操作を行うことが想定される。ステップＳ１１５の完了後、処理はステップＳ１０５に戻る。
When it is determined that the
車両３００の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化していないと判定された場合（ステップＳ１１０：ＮＯ）、状態特定部１１５は、エンジン停止フラグは「１」であるか否かを判定する（ステップＳ１２０）。図３に示すように、ロック制御処理では、ステップＳ１０５～Ｓ１５０が繰り返し実行される。したがって、「走行可能状態から走行不可能状態に変化していないと判定された場合」とは、今回のステップＳ１１０では変化していないと判定されたが、前回以前にステップＳ１１０が実行された際には、変化していると判定されていた場合も含み得る。上述のように、ひとたびステップＳ１１５が実行された場合には、エンジン停止フラグには「１」が設定されている。したがって、その後、ステップＳ１０５に戻った後にステップＳ１２０が実行される際には、エンジン停止フラグが「１」であると判定される。これに対して、ステップＳ１１５が実行されていない状況、つまり、車両３００の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化していない状況では、エンジン停止フラグは「０」に設定されており、エンジン停止フラグが「１」でないと判定される。
When it is determined that the operating state of
エンジン停止フラグが「１」でないと判定された場合（ステップＳ１２０：ＮＯ）、処理は、上述のステップＳ１０５に戻る。これに対して、エンジン停止フラグが「１」であると判定された場合（ステップＳ１２０：ＹＥＳ）、開閉状態特定部１１２は、ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したか否かを判定する（ステップＳ１２５）。ステップＳ１２５においてドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したと判定される場合とは、車両３００内に残っていた乗員がイグニッションオフ操作の後、ドア１５０を開けて降車し、その後ドア１５０を閉じた場合が想定される。
If it is determined that the engine stop flag is not "1" (step S120: NO), the process returns to step S105. On the other hand, if it is determined that the engine stop flag is "1" (step S120: YES), the open/closed
ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したと判定された場合（ステップＳ１２５：ＹＥＳ）、開閉状態特定部１１２は、降車フラグを「１」に設定する（ステップＳ１３０）。降車フラグとは、携帯機２００を所持する利用者の降車後に車両３００に残っていた乗員が車両３００から降りたことを示すフラグであり、初期値は「０（ゼロ）」に設定されている。ステップＳ１３０の完了後、処理はステップＳ１０５に戻る。
When it is determined that the open/closed state of the
ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化しないと判定された場合（ステップＳ１２５：ＮＯ）、開閉状態特定部１１２は、降車フラグは「１」であるか否かを判定する（ステップＳ１３５）。降車フラグは「１」でないと判定された場合（ステップＳ１３５：ＮＯ）、処理はステップＳ１０５に戻る。これに対して、降車フラグは「１」であると判定された場合（ステップＳ１３５：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、ステップＳ１３５の完了後、所定時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ１４０）。所定時間が経過していないと判定された場合（ステップＳ１４５：ＮＯ）、処理はステップＳ１０５に戻る。所定時間は例えば、２秒間としてもよい。なお、２秒間に限らず、任意の時間であってもよい。
When it is determined that the open/closed state of the
これに対して、所定時間が経過したと判定された場合（ステップＳ１４０：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、ロック制御装置３０に対して全てのドアのロックを指示する（ステップＳ１４５）。ロック指示部１１３は、設定されているすべてのフラグをクリア、すなわち初期値に戻す（ステップＳ１５０）。ステップＳ１５０の完了後、処理はステップＳ１０５に戻る。ステップＳ１４５が実行される場合、携帯機２００を所持する利用者が降車した後、車両３００内に残った乗員がイグニッションをオフし、ドア１５０を開けて降車した後にドア１５０を閉じ、所定期間が経過している。したがって、車両３００内に残った乗員が降車した後にドア１５０が自動的にロックされることとなる。
On the other hand, if it is determined that the predetermined time has passed (step S140: YES), the
第１実施形態において、エンジン停止フラグが「１」に設定されており（ステップＳ１２０：ＹＥＳ）、ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化している最中ではなく（ステップＳ１２５：ＮＯ）、降車フラグが「１」に設定されており（ステップＳ１３５：ＹＥＳ）、所定期間経過した（ステップＳ１４０：ＹＥＳ）との条件は、本開示におけるロック指示条件に相当する。なお、エンジン停止フラグが「１」に設定されているのは、車両３００の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化したことがあったことを示し、また同様に、降車フラグが「１」に設定されているのは、ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したことがあったことを示す。したがって、第１実施形態では、「ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したことがあり、且つ、所定期間が経過した」との条件が、本開示におけるロック指示条件に相当する。
In the first embodiment, the engine stop flag is set to "1" (step S120: YES), and the opening/closing state of the
以上説明した第１実施形態の車両制御装置１０によれば、携帯機２００が車両３００の内部に存在しないと特定され、且つ、車両３００の動作状態が走行可能状態から走行不可能状態に変化したと特定された場合に、ロック指示部１１３は、その後にドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化した場合に、ロック制御装置３０に対してドア１５０のロックを指示するので、車両３００の動作状態が走行可能状態のまま利用者が携帯機２００を所持して車両３００から降車したとしても、残っている乗員が動作状態を走行不可能状態に変更した上で車両３００から降車してドア１５０を閉じた場合には、ドア１５０のロックが実行されることとなる。このため、車両３００内に残っている乗員が携帯機２００を所持する利用者の後から降車する場合において、ドア１５０を自動的にロックすることができる。
According to the
Ｂ．第２実施形態：
第２実施形態の電子キーシステム４００は、第１実施形態の電子キーシステム４００と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。第２実施形態の電子キーシステム４００は、図４に示す追加ロック制御処理を追加して実行する点において、第１実施形態の電子キーシステム４００と異なる。追加ロック制御処理とは、図３に示すロック制御処理に追加して実行される処理であり、ロック制御処理が実行された後に、さらに、車両３００から乗員が降車した場合に、ドア１５０をロックするための処理である。追加ロック制御処理は、上述のロック制御処理と同様に、イグニッションがオンして車両３００が走行可能状態になると実行される。
B. Second embodiment:
Since the electronic
ロック指示部１１３は、上述のロック制御処理によりロックが実施されたか否かを判定する（ステップＳ２０５）。例えば、上述のロック制御処理のステップＳ１４５が実行された場合には、ステップＳ１５０の完了後にかかる実行の有無を示すフラグを「１」に設定する構成とし、ステップＳ２０５では、かかるフラグが「１」であるか否かにより、ロック制御処理によりロックが実施されたか否かを判定してもよい。
The
ロック制御処理によりロックが実施されていないと判定された場合（ステップＳ２０５：ＮＯ）、処理はステップＳ２０５に戻る。これに対して、ロック制御処理によりロックが実施されたと判定された場合（ステップＳ２０５：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、車両３００の動作状態が走行可能状態である又はドア１５０の開閉状態が開状態であるか否かを判定する（ステップＳ２１０）。ロック指示部１１３は、車両３００の動作状態が走行可能状態であるか否かは、状態特定部１１５に問い合わせることにより判定する。また、ロック指示部１１３は、ドア１５０の開閉状態が開状態あるか否かは、開閉状態特定部１１２に問い合わせることにより判定する。ロック制御処理によりロックが行われた後に、車両３００の動作状態が走行可能状態である又はドア１５０の開閉状態が開状態である場合とは、ロック制御処理によりロックされた状態の車両３００内に残っている乗員が、イグニッションをオフからオンに変更した、或いは、ドア１５０のアンロック操作を行った上でドア１５０を開けた場合が想定される。
If the lock control process determines that the lock is not implemented (step S205: NO), the process returns to step S205. On the other hand, if the lock control process determines that the lock has been performed (step S205: YES), the
車両３００の動作状態が走行可能状態である又はドア１５０の開閉状態が開状態であると判定された場合（ステップＳ２１０：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、降車フラグをクリアする、すなわち、初期値の「０」に設定する（ステップＳ２１５）。上述のように、車両３００の動作状態が走行可能状態である又はドア１５０の開閉状態が開状態であると判定される場合、車両３００内に未だ乗員が残っていることを意味し、降車は完了していないため、降車フラグをクリアするようにしている。
When it is determined that the operating state of
車両３００の動作状態が走行可能状態でなく、且つドア１５０の開閉状態が開状態でないと判定された場合（ステップＳ２１０：ＮＯ）、開閉状態特定部１１２は、ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したか否かを判定する（ステップＳ２２０）。ステップＳ２２０は、上述のロック制御処理のステップＳ１２５と同じであるので、その詳細な説明を省略する。ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したと判定された場合（ステップＳ２２０：ＹＥＳ）、開閉状態特定部１１２は、降車フラグを「１」に設定する（ステップＳ２２５）。ステップＳ２２５は、上述のロック制御処理のステップＳ１３０と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
When it is determined that the operating state of the
ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化しないと判定された場合（ステップＳ２２０：ＮＯ）、開閉状態特定部１１２は、降車フラグは「１」であるか否かを判定する（ステップＳ２３０）。ステップＳ２３０は、上述のロック制御処理のステップＳ１３５と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
When it is determined that the open/closed state of the
降車フラグは「１」でないと判定された場合（ステップＳ２３０：ＮＯ）、処理はステップＳ２０５に戻る。これに対して、降車フラグは「１」であると判定された場合（ステップＳ２３０：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、ステップＳ２３０の完了後、所定時間が経過したか否かを判定する（ステップＳ２３５）。ステップＳ２３５は、上述のロック制御処理のステップＳ１４０と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
If it is determined that the exit flag is not "1" (step S230: NO), the process returns to step S205. On the other hand, if it is determined that the get-off flag is "1" (step S230: YES), the
所定時間が経過していないと判定された場合（ステップＳ２３５：ＮＯ）、処理はステップＳ２０５に戻る。これに対して、所定時間が経過したと判定された場合（ステップＳ２３５：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、ロック制御装置３０に対して全てのドアのロックを指示する（ステップＳ２４０）。ステップＳ２４０は、上述のロック制御処理のステップＳ１４５と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
If it is determined that the predetermined time has not passed (step S235: NO), the process returns to step S205. On the other hand, if it is determined that the predetermined time has passed (step S235: YES), the
ステップＳ２４０の実行後、開閉状態特定部１１２は、降車フラグをクリアする（ステップＳ２４５）。このステップＳ２４５は、上述のステップＳ２１５と同じである。したがって、ステップＳ２４０ですべてのドア１５０が再びロックされた後に降車フラグはクリアされることとなる。このため、さらに車両３００内に乗員が残っており、かかる乗員が車両３００から降りた場合には、改めて降車フラグが「１」に設定され、すべてのドア１５０のロックが実行されることとなる。
After executing step S240, the open/closed
以上説明した第２実施形態の車両制御装置１０は、第１実施形態の車両制御装置１０と同じ効果を有する。加えて、携帯機２００を所持する利用者が車両３００から降りた状態において、複数の乗員が車両３００に残っており、これらの乗員が複数回に分かれて降車する場合に、降車ごとにドア１５０を自動的にロックすることができる。
The
Ｃ．第３実施形態：
図５に示す第３実施形態の電子キーシステム４００ａは、ＣＰＵ１１が予約受付部１１７としても機能する点において、第１実施形態の電子キーシステム４００と異なる。第３実施形態の電子キーシステム４００ａにおけるその他の構成要素は、第１実施形態の電子キーシステム４００と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
C. Third embodiment:
The electronic
予約受付部１１７は、車両３００の動作状態が走行可能状態であり、且つ、ドア１５０の開閉状態が閉状態であることを含む所定の予約条件が成立した状況において、ロック指示予約を受け付ける。ロック指示予約とは、「ロック指示条件が成立した場合にロック指示部１１３により行われるロック制御装置３０に対するドア１５０のロックの指示の予約」を意味する。「ロック指示条件」とは、第１実施形態において説明したとおり、エンジン停止フラグが「１」に設定されており（ステップＳ１２０：ＹＥＳ）、ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化している最中ではなく（ステップＳ１２５：ＮＯ）、降車フラグが「１」に設定されており（ステップＳ１３５：ＹＥＳ）、所定期間経過した（ステップＳ１４０：ＹＥＳ）との条件である。換言すると、ロック指示条件は、「ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したことがあり、且つ、所定期間が経過した」との条件を意味する。
図６および図７に示す第３実施形態のロック制御処理は、図６に示すステップＳ１０１～Ｓ１０４を、上述のステップＳ１０５の前に追加して実行する点において、図３に示す第１実施形態のロック制御処理と異なる。第３実施形態のロック制御処理のその他の手順は、第１実施形態のロック制御処理の手順と同じであるので、同一の手順には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。 The lock control process of the third embodiment shown in FIGS. 6 and 7 is similar to that of the first embodiment shown in FIG. 3 in that steps S101 to S104 shown in FIG. different from the lock control processing of Other procedures of the lock control process of the third embodiment are the same as those of the lock control process of the first embodiment, so the same steps are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
予約受付部１１７は、ロック予約フラグは「１」であるか否かを判定する（ステップＳ１０１）。ロック予約フラグとは、ロック制御処理のステップＳ１４５の実行が予約されたか否かを示すフラグであり、「１」は、予約がされたことを示す。ロック予約フラグの初期値は「０」である。
The
ロック予約フラグは「１」であると判定された場合（ステップＳ１０１：ＹＥＳ）、図７に示すように、第１実施形態において説明したステップＳ１０５が実行される。これに対して、図６に示すように、ロック予約フラグは「１」ではないと判定された場合（ステップＳ１０１：ＮＯ）、ロック指示部１１３は、車両３００の動作状態が走行可能状態であり、且つ、車両３００内に携帯機２００が存在せず、且つ、全てのドア１５０の開閉状態が閉状態であるか否かを判定する（ステップＳ１０２）。例えば、運転者が携帯機２００を所持してイグニッションをオンにしたまま車両３００から降りてドア１５０を閉じた場合、車両３００の動作状態が走行可能状態であり、且つ、車両３００内に携帯機２００が存在せず、且つ、全てのドア１５０の開閉状態が閉状態となる。なお、本実施形態において、ステップＳ１０２における判定条件、すなわち、「車両３００の動作状態が走行可能状態であり、且つ、車両３００内に携帯機２００が存在せず、且つ、全てのドア１５０の開閉状態が閉状態である」は、本開示の「予約条件」に対応する。
When it is determined that the lock reservation flag is "1" (step S101: YES), step S105 described in the first embodiment is executed as shown in FIG. On the other hand, when it is determined that the lock reservation flag is not "1" (step S101: NO), as shown in FIG. Also, it is determined whether or not the
車両３００の動作状態が走行可能状態でなく、または、車両３００内に携帯機２００が存在し、または、全てのドア１５０の開閉状態が閉状態でないと判定された場合（ステップＳ１０２：ＮＯ）、図６および図７に示すように、処理はステップＳ１０１に戻る。これに対して、車両３００の動作状態が走行可能状態であり、且つ、車両３００内に携帯機２００が存在せず、且つ、全てのドア１５０の開閉状態が閉状態であると判定された場合（ステップＳ１０２：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、車両３００の外部からロック操作があったか否かを判定する（ステップＳ１０３）。本実施形態では、ステップＳ１０３の「ロック操作」は、携帯機２００の操作部２６０を利用したドア１５０をロックするための操作、例えば、ロック用ボタンの押下を意味する。
If it is determined that the operating state of the
車両３００の外部からロック操作がないと判定された場合（ステップＳ１０３：ＮＯ）、図６および図７に示すように、処理はステップＳ１０１に戻る。これに対して、車両３００の外部からロック操作があったと判定された場合（ステップＳ１０３：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、ロック予約フラグを「１」に設定する（ステップＳ１０４）。ステップＳ１０４の完了後、図７に示すように、第１実施形態において説明したステップＳ１０５が実行される。このステップＳ１０４がひとたび実行された場合、次回ステップＳ１０１が実行される際には、ロック予約フラグは「１」であると判定されるため、図７に示すステップＳ１０５以降の処理が実行される。これに対して、ステップＳ１０４が実行されない限り、次回ステップＳ１０１が実行されても、ステップＳ１０３においてロック操作があったと判定されない限り、ステップＳ１０５以降の処理は実行されない。つまり、運転者は、ステップＳ１０２の状況において、ステップＳ１０３に示すロック操作を行うことにより、ステップＳ１０５以降の処理の実行可否を制御することができる。
When it is determined that there is no lock operation from outside vehicle 300 (step S103: NO), the process returns to step S101 as shown in FIGS. On the other hand, if it is determined that the lock operation has been performed from outside the vehicle 300 (step S103: YES), the
以上説明した第３実施形態の車両制御装置１０は、第１実施形態の車両制御装置１０と同様な効果を有する。加えて、車両３００の動作状態が走行可能状態であり、且つ、ドア１５０の開閉状態が閉状態であることを含む予め定められた予約条件が成立した状況において、ロック指示予約を受け付ける予約受付部１１７を、さらに備えるので、ロック指示条件が成立した場合にロック指示部１１３によりロックの指示を行うか否かを利用者（運転者）が制御でき、利用者の利便性を向上できる。また、上述の「予約条件」は、携帯機２００が車両３００の内部に存在しないと特定され、且つ、車両３００の外部においてロック操作が行われたとの条件を含むので、利用者は、車両３００から降車して、車両３００の外部においてロック操作を行うことにより、ロック指示条件が成立した場合にロック指示部１１３によりロックの指示を行うことを、容易に予約できる。
The
Ｄ．第４実施形態：
第４実施形態の電子キーシステム４００ａの構成は、第３実施形態の電子キーシステム４００ａの構成と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。したがって、第４実施形態の電子キーシステム４００ａにおいても、ＣＰＵ１１は予約受付部１１７としても機能する。
D. Fourth embodiment:
Since the configuration of the electronic
図８に示す第４実施形態におけるロック制御処理のフローチャートは、ステップＳ１０２に代えてステップＳ１０２ａを実行する点と、ステップＳ１０３に代えてステップＳ１０３ａを実行する点とにおいてのみ、図６に示す第３実施形態のロック制御処理のフローチャートと異なる。なお、第４実施形態におけるロック制御処理では、図８に示す手順の実行後、第３実施形態と同様に、図７に示す手順が実行される。 The flowchart of the lock control process in the fourth embodiment shown in FIG. 8 differs from the third lock control process shown in FIG. It differs from the flowchart of the lock control process of the embodiment. In the lock control process according to the fourth embodiment, after the procedure shown in FIG. 8 is executed, the procedure shown in FIG. 7 is executed as in the third embodiment.
図８に示すステップＳ１０２ａにおいて、ロック指示部１１３は、車両３００の動作状態が走行可能状態であり、且つ、車両３００内に携帯機２００が存在し、且つ、全てのドア１５０の開閉状態が閉状態であるか否かを判定する。車両３００の動作状態が走行可能状態でなく、または、車両３００内に携帯機２００が存在せず、または、全てのドア１５０の開閉状態が閉状態でないと判定された場合（ステップＳ１０２ａ：ＮＯ）、図６および図７に示すように、処理はステップＳ１０１に戻る。これに対して、車両３００の動作状態が走行可能状態であり、且つ、車両３００内に携帯機２００が存在し、且つ、全てのドア１５０の開閉状態が閉状態であると判定された場合（ステップＳ１０２ａ：ＹＥＳ）、ロック指示部１１３は、車両３００の内部からロック操作があったか否かを判定する（ステップＳ１０３ａ）。
In step S102a shown in FIG. 8, the
車両３００の内部からロック操作がないと判定された場合（ステップＳ１０３ａ：ＮＯ）、図６および図７に示すように、処理はステップＳ１０１に戻る。これに対して、車両３００の内部からロック操作があったと判定された場合（ステップＳ１０３ａ：ＹＥＳ）、上述のステップＳ１０４が実行されて、ロック予約フラグが「１」に設定される。 When it is determined that there is no locking operation from inside vehicle 300 (step S103a: NO), the process returns to step S101 as shown in FIGS. On the other hand, if it is determined that the lock operation has been performed from inside the vehicle 300 (step S103a: YES), the above-described step S104 is executed and the lock reservation flag is set to "1".
以上説明した第４実施形態の車両制御装置１０は、第３実施形態の車両制御装置１０と同様な効果を有する。加えて、上述の「予約条件」は、携帯機２００が車両３００の内部に存在すると特定され、且つ、車両３００の内部においてロック操作が行われたとの条件を含むので、利用者（運転者）は、車両３００から降車する前に、車両３００の内部においてロック操作を行うことにより、ロック指示条件が成立した場合にロック指示部１１３によりロックの指示を行うことを、容易に予約できる。
The
Ｅ．第５実施形態：
図９に示す第５実施形態の電子キーシステム４００ｂは、乗員有無特定部７０を備える点と、ＣＰＵ１１が特定結果受信部１１８としても機能する点とにおいて、第１実施形態の電子キーシステム４００と異なる。第５実施形態の電子キーシステム４００ｂにおけるその他の構成要素は、第１実施形態の電子キーシステム４００と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
E. Fifth embodiment:
The electronic
乗員有無特定部７０は、車両３００内部における乗員の有無を特定する。本実施形態において、乗員有無特定部７０は、各座席に配置された着座センサと、着座センサと電気的に接続されている制御装置とを備える。本実施形態において、着座センサは、感圧センサにより構成されている。制御装置は、着座センサから受信する信号を利用して各座席への乗員の着席の有無を特定することにより、車両３００の内部における乗員の有無を特定する。本実施形態において制御装置は、ＥＣＵにより構成され、ＣＡＮ５０に接続されている。特定結果受信部１１８は、乗員有無特定部７０からＣＡＮ５０を介して乗員有無の特定結果を受け取る。
The occupant presence/
図１０に示す第５実施形態のロック制御処理は、ステップＳ１２３を追加して実行する点において、第１実施形態のロック制御処理と異なる。第５実施形態のロック制御処理のその他の手順は、第１実施形態のロック制御処理と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。 The lock control process of the fifth embodiment shown in FIG. 10 differs from the lock control process of the first embodiment in that step S123 is additionally executed. Other procedures of the lock control process of the fifth embodiment are the same as those of the lock control process of the first embodiment.
ステップＳ１２０において、エンジン停止フラグが「１」であると判定された場合（ステップＳ１２０：ＹＥＳ）、特定結果受信部１１８は、乗員有無特定部７０から受け取る特定結果に基づき、車両３００の内部に乗員がいるか否かを判定する（ステップＳ１２３）。
In step S120, if it is determined that the engine stop flag is "1" (step S120: YES), the identification
車両３００の内部に乗員がいないと判定された場合（ステップＳ１２３：ＮＯ）、上述のステップＳ１２５以降の処理が実行される。したがってこの場合、ロック指示条件が成立した場合には、ステップＳ１４５が実行されて、すべてのドア１５０がロックされる。これに対して、車両３００の内部に乗員がいると判定された場合（ステップＳ１２３：ＹＥＳ）、処理はステップＳ１０５に戻る。したがって、この場合、ステップＳ１４５は実行されないこととなる。
If it is determined that there is no occupant inside the vehicle 300 (step S123: NO), the processes after step S125 are executed. Therefore, in this case, if the lock instruction condition is satisfied, step S145 is executed and all the
このような処理は、言い換えると、第５実施形態の車両制御装置１０においては、ロック指示条件は、「ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化したことがあり、且つ、所定期間が経過した」との条件に加えて、「乗員有無特定部７０から受け取る乗員有無の特定結果が、車両３００の内部に乗員がいない」との条件を含む、とも言える。
In other words, in the
このように、第５実施形態では、車両３００の内部に乗員がいる場合、つまり、携帯機２００を所持する利用者とは別の乗員が複数人車両３００に残っている状況において、その一部の乗員が車両３００から降りた場合であっても、ステップＳ１４５は実行されず、ドア１５０はロックされない。これに対して、最後の一人の乗員が車両３００から降りた場合には、ステップＳ１４５が実行されてドア１５０はロックされることとなる。
Thus, in the fifth embodiment, when there are passengers inside the
以上説明した第５実施形態の車両制御装置１０は、第１実施形態の車両制御装置１０と同様な効果を有する。加えて、第５実施形態におけるロック指示条件は、乗員有無特定部７０から受け取る乗員有無の特定結果が、車両３００の内部に乗員がいないとの条件を含むので、車両３００の内部に乗員が残っている状態においては、ドア１５０のロックを指示しないようにできる。このため、車両３００の内部に乗員が残っているにも関わらずにドア１５０を無駄にロックすることを回避できる。
The
Ｆ．その他の実施形態：
（Ｆ１）第５実施形態において、乗員有無特定部７０は、着座センサと着座センサと電気的に接続されている制御装置とを備えていたが、本開示はこれに限定されない。乗員有無特定部７０は、例えば、シートベルトの装着センサ、車内を撮像するカメラ、および車内を検知範囲とする赤外線センサなど、乗員の有無を検知可能な任意のセンサと制御装置とを備えていてもよい。
F. Other embodiments:
(F1) In the fifth embodiment, the occupant
（Ｆ２）第３実施形態のステップＳ１０３における「ロック操作」、および第４実施形態のステップＳ１０３ａにおける「ロック操作」は、いずれも、携帯機２００の操作部２６０を利用したドア１５０をロックするための操作、例えば、ロック用ボタンの押下であったが、本開示はこれに限定されない。例えば、携帯機２００がＮＦＣ（Near Field Communication）による通信が実行可能な構成においては、携帯機２００をＮＦＣ用アンテナ、例えば、ドア１５０の外側のハンドルに配置されているＮＦＣ用アンテナに近接させる操作を、ドア１５０をロックするための操作としてもよい。かかる構成とすることにより、携帯機２００をドア１５０の外側のハンドルに非常に近接しないと通信ができないため、通信内容の漏洩を抑制できるという格別な効果を奏する。また、例えば、携帯機２００を所持したまま利用者がドア１５０の外側のハンドルに設けられたタッチセンサにタッチする動作を、ドア１５０をロックするための操作としてもよい。
(F2) Both the "locking operation" in step S103 of the third embodiment and the "locking operation" in step S103a of the fourth embodiment are for locking the
（Ｆ３）各実施形態において、ロック制御処理のステップＳ１４０を省略してもよい。すなわち、ステップＳ１３５において、降車フラグは「１」であると判定された場合（ステップＳ１３５：ＹＥＳ）には、所定期間を待たずにステップＳ１４５を実行して、すべてのドア１５０をロックしてもよい。かかる構成においては、「ドア１５０の開閉状態が開状態から閉状態に変化した」との条件が、本開示におけるロック指示条件に対応する。
(F3) In each embodiment, step S140 of the lock control process may be omitted. That is, in step S135, when it is determined that the getting-off flag is "1" (step S135: YES), step S145 is executed without waiting for the predetermined period, and all the
（Ｆ４）各実施形態のロック制御処理のステップＳ１４５、および第２実施形態の追加ロック制御処理のステップＳ２４０では、全てのドア１５０を対象にロックされていたが、開閉状態が開状態から閉状態に変化したドア１５０のみを対象にロックされてもよい。
(F4) In step S145 of the lock control process of each embodiment and step S240 of the additional lock control process of the second embodiment, all the
（Ｆ５）各実施形態における電子キーシステム４００、４００ａ、４００ｂの構成は、あくまでも一例であり、様々に変更可能である。例えば、制御装置１０は、車載機として機能しなくてもよい。すなわち、車両３００が、制御装置１０とは別のＥＣＵを車載機として搭載する構成であってもよい。また、例えば、車両３００におけるＬＦ送信アンテナ２６の数および配置場所は、他の任意の数および他の任意の配置位置であってもよい。同様に、車両３００におけるＵＨＦ受信アンテナ２２の数および配置場所は、他の任意の数および他の任意の配置位置であってもよい。また、例えば、ロック制御装置３０と開閉制御装置３６とは同一のＥＣＵにより構成されてもよい。また、携帯機２００と車両制御装置１０との間の無線通信は、ＬＦ信号およびＵＨＦ信号のやりとりに代えて、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）や、ＢＬＥ（Bluetooth Low Energy：登録商標）であってもよい。
(F5) The configuration of the electronic
（Ｆ６）本開示に記載の車両制御装置１０及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の車両制御装置１０及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の車両制御装置１０及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(F6) The
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した形態中の技術的特徴に対応する本実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。 The present disclosure is not limited to the embodiments described above, and can be implemented in various configurations without departing from the scope of the present disclosure. For example, the technical features in the present embodiment corresponding to the technical features in the form described in the Summary of the Invention section can be used to solve some or all of the above problems, or Substitutions and combinations may be made as appropriate to achieve part or all. Also, if the technical features are not described as essential in this specification, they can be deleted as appropriate.
１０ 車両制御装置、２０ 無線通信部、３０ ロック制御装置、３２ 操作部、３６ 開閉制御装置、１１１ 通信部、１１２ 開閉状態特定部、１１３ ロック指示部、１１４ 携帯機特定部、１１５ 状態特定部、１５０ ドア、２００ 携帯機、３００ 車両 10 vehicle control device, 20 wireless communication unit, 30 lock control device, 32 operation unit, 36 opening/closing control device, 111 communication unit, 112 opening/closing state identification unit, 113 lock instruction unit, 114 portable device identification unit, 115 state identification unit, 150 doors, 200 portable devices, 300 vehicles
Claims (7)
前記車両に搭載された無線通信部（２０）を介して携帯機（２００）と無線通信を行う通信部（１１１）と、
前記車両のドアの開閉を制御する開閉制御装置（３６）から受信する信号に基づき、前記ドアの開閉状態を特定する開閉状態特定部（１１２）と、
前記車両に設けられた操作部（３２）の操作と前記携帯機からの指示とのうちの少なくとも一方に応じて、前記ドアのロックおよびアンロックを制御するロック制御装置（３０）に対して、前記ドアのロックを指示するロック指示部（１１３）と、
前記通信部による前記携帯機との無線通信の可否に応じて前記携帯機が前記車両の内部に存在するか否かを特定する携帯機特定部（１１４）と、
前記車両の動作状態が、前記車両のイグニッションがオンである走行可能状態と、前記イグニッションがオフである走行不可能状態とのうちのいずれの状態であるかを特定する状態特定部（１１５）と、
を備え、
前記携帯機が前記車両の内部に存在しないと特定され、且つ、前記動作状態が前記走行可能状態から前記走行不可能状態に変化したと特定された場合に、前記ロック指示部は、その後に前記開閉状態が開状態から閉状態に変化したことを含む予め定められたロック指示条件が成立した場合に、前記ロック制御装置に対して前記ドアのロックを指示する、
車両制御装置。 A vehicle control device (10) mounted on a vehicle (300) for controlling locking and unlocking of a door (150) of the vehicle,
a communication unit (111) that performs wireless communication with a portable device (200) via a wireless communication unit (20) mounted on the vehicle;
an open/closed state identification unit (112) for identifying the open/closed state of the door based on a signal received from an opening/closing control device (36) for controlling opening/closing of the door of the vehicle;
A lock control device (30) for controlling locking and unlocking of the door in accordance with at least one of an operation of an operation unit (32) provided on the vehicle and an instruction from the portable device, a lock instruction unit (113) for instructing locking of the door;
a portable device identification unit (114) that identifies whether or not the portable device exists inside the vehicle according to whether wireless communication with the portable device is possible by the communication unit;
a state identification unit (115) that identifies whether the operating state of the vehicle is a travelable state in which the ignition of the vehicle is on or a travel-impossible state in which the ignition is off; ,
with
When it is determined that the portable device is not present inside the vehicle and that the operating state has changed from the travelable state to the travel-impossible state, the lock instruction unit subsequently instructs the instructing the lock control device to lock the door when a predetermined lock instruction condition including a change in the open/closed state from the open state to the closed state is satisfied;
Vehicle controller.
前記ロック指示部は、前記ロック指示条件が成立して前記ロック制御装置に対して前記ドアのロックを指示した後、前記動作状態が前記走行可能状態であると特定されることと、前記開閉状態が開状態であると特定されることと、のうちの少なくとも一方が実行された場合、その後に前記開閉状態が開状態から閉状態に変化した場合に、前記ロック制御装置に対して前記ドアのロックを指示する、車両制御装置。 In the vehicle control device according to claim 1,
After the lock instruction condition is met and the lock control device is instructed to lock the door, the lock instruction unit specifies that the operating state is the travelable state, and the open/closed state. is specified as an open state, and when at least one of the above is executed, the lock control device is instructed to open the door when the open/close state changes from the open state to the closed state. A vehicle control device that instructs locking.
前記動作状態が前記走行可能状態であり、且つ、前記開閉状態が閉状態であることを含む予め定められた予約条件が成立した状況において、ロック指示予約を受け付ける予約受付部（１１７）を、さらに備え、
前記ロック指示予約は、前記ロック指示条件が成立した場合に前記ロック指示部により行われる前記ロック制御装置に対する前記ドアのロックの指示の予約である、車両制御装置。 In the vehicle control device according to claim 1 or claim 2,
a reservation acceptance unit (117) for accepting a lock instruction reservation in a situation where a predetermined reservation condition including the operating state being the travelable state and the opening/closing state being the closed state is satisfied; prepared,
The vehicle control device, wherein the lock instruction reservation is a reservation of an instruction to lock the door to the lock control device by the lock instruction unit when the lock instruction condition is satisfied.
前記予約条件は、前記携帯機が前記車両の内部に存在しないと特定され、且つ、前記車両の外部においてロック操作が行われたとの条件を含む、車両制御装置。 In the vehicle control device according to claim 3,
The vehicle control device, wherein the reservation conditions include conditions that the portable device is specified not to exist inside the vehicle and that a lock operation has been performed outside the vehicle.
前記予約条件は、前記携帯機が前記車両の内部に存在すると特定され、且つ、前記車両の内部においてロック操作が行われたとの条件を含む、車両制御装置。 In the vehicle control device according to claim 3,
The vehicle control device, wherein the reservation conditions include conditions that the portable device is identified as being present inside the vehicle and that a lock operation is performed inside the vehicle.
前記車両の内部における乗員の有無を特定する乗員有無特定部（７０）から、乗員有無の特定結果を受け取る特定結果受信部（１１８）を、さらに備え、
前記ロック指示条件は、前記特定結果が、前記車両の内部に乗員がいないとの条件を含む、車両制御装置。 In the vehicle control device according to any one of claims 1 to 5,
further comprising a identification result receiving unit (118) that receives a identification result of the presence or absence of an occupant from an occupant presence identification unit (70) that identifies the presence or absence of an occupant inside the vehicle;
The vehicle control device, wherein the lock instruction condition includes a condition that the identification result indicates that there is no passenger inside the vehicle.
前記車両のドアの開閉を制御する開閉制御装置から受信する信号に基づき、前記ドアの開閉状態を特定する機能と、
前記車両に設けられた操作スイッチの操作と前記携帯機からの指示とのうちの少なくとも一方に応じて、前記ドアのロックおよびアンロックを制御するロック制御装置に対して、前記ドアのロックを指示する機能と、
前記携帯機との前記無線通信の可否に応じて前記携帯機が前記車両の内部に存在するか否かを特定する機能と、
前記車両の動作状態が、前記車両のイグニッションがオンである走行可能状態と、前記イグニッションがオフである走行不可能状態とのうちのいずれの状態であるかを特定する機能と、
を前記車両制御装置が備えるコンピュータに実現させ、
前記ドアのロックを指示する機能は、前記携帯機が前記車両の内部に存在しないと特定され、且つ、前記動作状態が前記走行可能状態から前記走行不可能状態に変化したと特定された場合に、その後に前記開閉状態が開状態から閉状態に変化したことを含む予め定められたロック指示条件が成立した場合に、前記ロック制御装置に対して前記ドアのロックを指示する機能を含む、
コンピュータプログラム。 A computer program for controlling locking and unlocking of doors of a vehicle using a vehicle control device mounted on the vehicle and performing wireless communication with a portable device,
a function of identifying the open/closed state of the door based on a signal received from an opening/closing control device that controls opening/closing of the door of the vehicle;
A lock control device for controlling locking and unlocking of the door is instructed to lock the door in accordance with at least one of an operation of an operation switch provided on the vehicle and an instruction from the portable device. and the ability to
a function of determining whether or not the portable device is present inside the vehicle according to whether or not the wireless communication with the portable device is possible;
a function of specifying whether the operating state of the vehicle is a travelable state in which the vehicle 's ignition is on or a travel-impossible state in which the ignition is off ;
is realized by a computer provided in the vehicle control device,
The function of instructing the locking of the door is performed when it is specified that the portable device is not present inside the vehicle and that the operating state has changed from the travelable state to the travel-impossible state. and a function of instructing the lock control device to lock the door when a predetermined lock instruction condition including a change in the open/closed state from the open state to the closed state is satisfied after that,
computer program.
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