JP7272326B2 - 操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置 - Google Patents

操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置 Download PDF

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Description

本発明は、操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置に関する。
製鉄業における高炉プロセスにおいて、溶銑温度および溶銑の生産速度(以下、「造銑速度」という)は重要な管理指標である。溶銑温度が高くなると、余剰な還元材を消費するのみならず、炉内ガスの膨張によって原料降下が不安定となる。また、溶銑温度が極端に低下すると、スラグの排滓性が悪化し、高炉の生産性が著しく低下する。オペレータは、溶銑温度を制御するために、主に送風湿分、微粉炭比を操作している。一方、高炉では、後工程よって指定される目標造銑速度を順守して操業を行うことが求められる。この造銑速度を制御するためには、送風流量や富化酸素流量を調整する。
また、高炉プロセスは、固体が充填された状態で操業を行うため、プロセス全体の熱容量が大きく、操作(操業アクション)に対する応答の時定数が長いという特徴を有している。更に、高炉の上部(炉頂部)から装入された原料が高炉の下部(炉下部)に降下するまでには数時間オーダーの無駄時間が存在する。そのため、高炉操業を適切に行うためには、将来の高炉の状態に基づいて操業アクションを決定することが必要である。
このような背景から、特許文献1では、物理モデルを用いた将来予測に基づく高炉の制御方法が提案されている。特許文献1に記載された高炉の制御方法では、現在の炉頂ガスの組成に合致するように、物理モデルに含まれるガス還元速度パラメータを調整し、パラメータ調整後の物理モデルを用いて炉熱を予測している。
特開平11-335710号公報
しかしながら、特許文献1で利用されている物理モデルは、偏微分方程式等の複雑な数式に基づいて溶銑温度や造銑速度の予測を行うため、操業に携わるオペレータの視点からはその算出根拠を理解しづらく、制御系を信頼して使用する上での障壁となっていた。
また、原料の粉化や未燃微粉炭の発生による通気性の悪化に起因した炉内ガスの吹き抜け等、現状の物理モデルでは予測が困難な現象が存在するため、高炉操業の完全な自動化を達成することは当面は困難である。そのため、オペレータの技能を高めるための人間機械協調技術も必要と考えられるが、上記のような物理モデルに基づく制御システムではこのような課題には十分に対応できていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オペレータが炉内状態を考慮して適切な操業アクションを導出することが可能となる操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る操業ガイダンス方法は、高炉内の状態を計算可能な物理モデルを用いて、現在の操業状態を将来も保持した場合の前記高炉内の状態を予測する第一の予測ステップと、前記高炉内の状態を予測した際の、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支および炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支を、出力装置に表示する表示ステップと、を含む。
また、本発明に係る操業ガイダンス方法は、上記発明において、前記表示ステップが、前記レースウェイ領域における酸素収支、前記炉内全体の炭素収支および前記酸化鉄由来の酸素収支について、現在の状態および現在の操業状態を将来も保持した場合の状態を、比較可能に並べて表示する。
また、本発明に係る操業ガイダンス方法は、上記発明において、前記物理モデルを用いて、オペレータによって入力する任意の仮想的な操業条件のもとで操業を行った場合の将来の高炉内の状態を予測する第二の予測ステップを更に含み、前記表示ステップが、前記レースウェイ領域における酸素収支、前記炉内全体の炭素収支および前記酸化鉄由来の酸素収支について、現在の状態および前記仮想的な操業条件のもとで操業を行った場合の状態を、グラフ上で比較可能に並べて表示する。
また、本発明に係る操業ガイダンス方法は、上記発明において、前記第二の予測ステップが、前記操業条件を示す複数の操作変数を任意の値に指定可能な入力インターフェースを前記出力装置に表示し、前記入力インターフェースによって指定された操作変数に基づいて、将来の高炉内の状態を予測する。
また、本発明に係る操業ガイダンス方法は、上記発明において、前記レースウェイ領域における酸素収支が、レースウェイ領域に吹き込まれる酸素の供給速度と、レースウェイ領域で燃焼される炭素の消費速度との関係を示し、前記炉内全体の炭素収支が、炉頂から供給されるコークス由来の炭素の供給速度と、炉内で燃焼される炭素の消費速度との関係を示し、前記酸化鉄由来の酸素収支が、炉頂から供給される酸化鉄由来の鉄の投入速度と、炉頂から供給される酸化鉄由来の酸素の投入速度と、炉頂から供給される酸化鉄のガスによる還元反応速度との関係を示し、前記表示ステップが、前記レースウェイ領域における酸素収支、前記炉内全体の炭素収支および前記酸化鉄由来の酸素収支のうち、前記酸化鉄由来の鉄の投入速度以外を、前記グラフ上の第一軸方向に沿って並べて表示し、前記酸化鉄由来の鉄の投入速度を、前記第一軸方向に直交する第二軸方向に表示する。
また、本発明に係る操業ガイダンス方法は、上記発明において、前記表示ステップが、前記第一の予測ステップおよび前記第二の予測ステップの少なくとも一方で予測した操業状態の造銑速度、コークス比および微粉炭流量比を含む操業指標の予測前後における変化を、比較可能に表示する。
また、本発明に係る操業ガイダンス方法は、上記発明において、前記表示ステップが、前記レースウェイ領域における酸素収支、前記炉内全体の炭素収支および前記酸化鉄由来の酸素収支に加えて、炉内への入熱と炉内で消費される熱との関係を示す炉内の熱収支を前記出力装置に表示する。
また、本発明に係る操業ガイダンス方法は、上記発明において、前記表示ステップが、各収支を溶銑の単位重量当たりに換算して表示する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る高炉の操業方法は、上記の操業ガイダンス方法によるガイダンスに従って高炉を制御するステップを含む。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る溶銑の製造方法は、上記の操業ガイダンス方法によるガイダンスに従って高炉を制御し、溶銑を製造するステップを含む。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る操業ガイダンス装置は、高炉内の状態を計算可能な物理モデルを用いて、現在の操業状態を将来も保持した場合の前記高炉内の状態を予測する予測手段と、前記高炉内の状態を予測した際の、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支および炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支を表示する表示手段と、を備える。
本発明に係る操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置によれば、高炉内の状態を予測した際の、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支および炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支を表示することにより、オペレータが適切な操業アクションを導出することが可能となる。従って、高炉の高効率かつ安定的な操業を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る操業ガイダンス装置の概略的な構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る操業ガイダンス方法で用いる物理モデルの入力変数および出力変数の一例を示す図である。 図3は、レースウェイ領域における酸素収支を示すグラフである。 図4は、炉内全体のコークス由来の炭素収支を示すグラフである。 図5は、炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支を示すグラフである。 図6は、炉内の物質収支を時間当たりで示したグラフである。 図7は、炉内の熱収支を時間当たりで示したグラフである。 図8は、炉内の物質収支を溶銑の単位重量当たりで示したグラフである。 図9は、炉内の熱収支を溶銑の単位重量当たりで示したグラフである。 図10は、本発明の実施形態に係る操業ガイダンス方法において、物理モデルによる造銑温度および溶銑温度の予測結果を示す図である。 図11は、炉内の物質収支を時間当たりで示したグラフであって、コークス比を増加させる前後の値を示すグラフである。 図12は、炉内の熱収支を時間当たりで示したグラフであって、コークス比を増加させる前後の値を示すグラフである。 図13は、炉内の物質収支を溶銑の単位重量当たりで示したグラフであって、コークス比を増加させる前後の値を示すグラフである。 図14は、炉内の熱収支を時間当たりで示したグラフであって、コークス比を増加させる前後の値を示すグラフである。 図15は、複数の操作変数を任意の値に指定可能な入力インターフェースの一例を示す図である。 図16は、炉内の物質収支を時間当たりで示したグラフであって、コークス比を増加させる前後の値および微粉炭流量の減少後の値を示すグラフである。 図17は、炉内の熱収支を時間当たりで示したグラフであって、コークス比を増加させる前後の値および微粉炭流量の減少後の値を示すグラフである。 図18は、炉内の物質収支を溶銑の単位重量当たりで示したグラフであって、コークス比を増加させる前後の値および微粉炭流量の減少後の値を示すグラフである。 図19は、炉内の熱収支を時間当たりで示したグラフであって、コークス比を増加させる前後の値および微粉炭流量の減少後の値を示すグラフである。
本発明の実施形態に係る操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置について、図面を参照しながら説明する。
〔操業ガイダンス装置の構成〕
まず、本発明の実施形態に係る操業ガイダンス装置の構成について、図1を参照しながら説明する。操業ガイダンス装置100は、情報処理装置101と、入力装置102と、出力装置103と、を備えている。
情報処理装置101は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用の装置によって構成され、RAM111、ROM112およびCPU113を備えている。RAM111は、CPU113が実行する処理に関する処理プログラムや処理データを一時的に記憶し、CPU113のワーキングエリアとして機能する。
ROM112は、本発明の実施形態に係る操業ガイダンス方法を実行する制御プログラム112aと、情報処理装置101全体の動作を制御する処理プログラムや処理データを記憶している。
CPU113は、ROM112内に記憶されている制御プログラム112aおよび処理プログラムに従って情報処理装置101全体の動作を制御する。このCPU113は、後記する操業ガイダンス方法において、第一の予測ステップを行う第一の予測手段、第二の予測ステップを行う第二の予測手段および表示ステップを行う表示手段として機能する。
入力装置102は、キーボード、マウスポインタ、テンキー等の装置によって構成され、情報処理装置101に対して各種情報を入力する際に操作される。出力装置103は、表示装置や印刷装置等によって構成され、情報処理装置101の各種処理情報を出力する。出力装置103は、後記する操業ガイダンス方法において、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支、炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支、炉内の熱収支等を表示する。
〔物理モデルの構成〕
次に、本発明の実施形態に係る操業ガイダンス方法で用いる物理モデルについて説明する。本発明で用いる物理モデルは、参考文献1(羽田野道春ら:“高炉非定常モデルによる火入れ操業の検討”,鉄と鋼,vol.68,p.2369)記載の方法と同様に、鉄鉱石の還元、鉄鉱石とコークスとの間の熱交換、および鉄鉱石の融解等の複数の物理現象を考慮した偏微分方程式群から構成されており、非定常状態における高炉内の状態を示す変数(出力変数)を計算可能な物理モデルである(以下、「非定常モデル」という)。
図2に示すように、この非定常モデルに対して与える境界条件の中で時間変化する主なもの(入力変数,高炉の操作変数(操業因子ともいう))は、以下の通りである。
(1)炉頂におけるコークス比(CR)[kg/t]:溶銑1トン当たりのコークスの投入量
(2)送風流量(BV)[Nm/min]:高炉に送風される空気の流量
(3)富化酸素流量(BVO)[Nm/min]:高炉に吹き込まれる富化酸素の流量
(4)送風温度(BT)[℃]:高炉に送風される空気および富化酸素の温度
(5)微粉炭流量(微粉炭吹込み量、PCI)[kg/min]:溶銑生成量1トンに対して使用される微粉炭の重量
(6)送風湿分(BM)[g/Nm]:高炉に送風される空気の湿度
また、非定常モデルによって形成される主な出力変数は、以下の通りである。
(1)炉内におけるガス利用率(ηCO):CO/(CO+CO
(2)コークスや鉄の温度
(3)鉄鉱石の酸化度
(4)原料の降下速度
(5)ソルーションロスカーボン量(ソルロスカーボン量)
(6)溶銑温度
(7)造銑速度(溶銑生成速度)
(8)炉体ヒートロス量:冷却水により炉体を冷却した際に冷却水が奪う熱量
本発明では、出力変数を計算する際のタイムステップ(時間間隔)は30分とした。但し、タイムステップは目的に応じて可変であり、本実施形態の値に限定されることはない。
上記の非定常モデルは、例えば下記式(1)、(2)のように示すことができる。この非定常モデルを用いることにより、時々刻々変化する溶銑温度および造銑速度を含む出力変数を計算することができる。
Figure 0007272326000001
Figure 0007272326000002
ここで、上記式(1)、(2)において、x(t)は非定常モデル内で計算される状態変数(コークスや鉄の温度、鉄鉱石の酸化度、原料の降下速度等)、y(t)は制御変数である溶銑温度(Hot Metal Temperature:HMT)、造銑速度等である。また、Cは非定常モデル内で計算される状態変数の中から制御変数を抽出するための行列または関数である。
また、上記式(1)におけるu(t)は、非定常モデルの入力変数である、送風流量、富化酸素流量、微粉炭流量、送風湿分、送風温度およびコークス比である。このu(t)は、「u(t)=(BV(t),BVO(t),PCI(t),BM(t),BT(t),CR(t))」で表すことができる。
〔操業ガイダンス方法〕
次に、本実施形態に係る操業ガイダンス方法について説明する。本実施形態に係る操業ガイダンス方法は、第一の予測ステップと、第二の予測ステップと、収支算出ステップと、表示ステップと、を行う。第一の予測ステップおよび第二の予測ステップは、どちらを先に実施してもよい。また、第一の予測ステップおよび第二の予測ステップは、必ずしも両方を実施する必要はなく、どちらか一方のみを実施してもよい。
(第一の予測ステップ)
第一の予測ステップでは、前記した非定常モデルを用いて、現在の操業状態を将来も保持した場合の、将来の任意の時刻における高炉内の状態を予測する。本ステップで予測する高炉内の状態としては、例えば溶銑温度、造銑速度、高炉の通気度、炉頂の圧力と羽口の圧力との差を示す圧損等が挙げられる。本実施形態では、本ステップにおいて、溶銑温度および造銑速度を予測する場合について説明する。なお、第一の予測ステップの具体例については後記する。
(第二の予測ステップ)
第二の予測ステップでは、前記した非定常モデルを用いて、オペレータによって入力する任意の仮想的な操業条件のもとで操業を行った場合の将来の高炉内の状態を予測する。本ステップでは、例えば操業条件を示す複数の操作変数を任意の値に指定した入力インターフェース(図15参照)を出力装置103に表示させ、オペレータが指定した操作変数の値に基づいて、将来の任意の時刻における高炉内の状態を予測する。本実施形態では、本ステップにおいて、溶銑温度および造銑速度を予測する場合について説明する。なお、第二の予測ステップの具体例については後記する。
(収支算出ステップ)
収支算出ステップでは、炉内の物質収支および熱収支を算出する。炉内の物質収支としては、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支および炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支が挙げられる。
レースウェイ領域における酸素収支とは、レースウェイ領域に吹き込まれる酸素の供給速度と、レースウェイ領域で燃焼される炭素の消費速度との関係を示している(後記する図3参照)。また、炉内全体の炭素収支とは、炉頂から供給されるコークス由来の炭素の供給速度と、炉内で燃焼される炭素の消費速度との関係を示している(後記する図4参照)。
また、酸化鉄由来の酸素収支とは、炉頂から供給される酸化鉄由来の鉄の投入速度と、炉頂から供給される酸化鉄由来の酸素の投入速度と、炉頂から供給される酸化鉄のガスによる還元反応速度との関係を示している(後記する図5参照)。また、炉内の熱収支とは、炉内への入熱と炉内で消費される熱との関係を示している(後記する図7参照)。
本ステップでは、具体的には、現在の物質収支および熱収支、第一の予測ステップで高炉内の状態を予測した際の将来の任意の時刻の物質収支および熱収支、第二の予測ステップで高炉内の状態を予測した際の将来の任意の時刻の物質収支および熱収支、を算出する。なお、収支算出ステップで算出する各収支の詳細については後記する(後記する図3~図9、図11~図14、図15~図19参照)。
(表示ステップ)
表示ステップでは、収支算出ステップで算出した各収支を出力装置103に表示させ、オペレータに提示する。本ステップでは、現在の物質収支および熱収支、第一の予測ステップで高炉内の状態を予測した際の将来の任意の時刻の物質収支および熱収支、第二の予測ステップで高炉内の状態を予測した際の将来の任意の時刻の物質収支および熱収支、を出力装置103に表示する。なお、表示ステップで表示する算出する各収支の詳細については後記する(後記する図11~図14、図16~図19参照)。
前記した第一の予測ステップを実施した場合、本ステップでは、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支、炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支について、現在の状態および現在の操業状態を将来も保持した場合の状態を、一つのグラフ上で同一軸方向に沿って、比較可能に並べて表示する(図11および図13参照)。これにより、オペレータに対して、現在の操業状態を将来も保持した場合の炉内の物質収支を視覚的に提示することができるため、オペレータが適切な操業アクションを導出しやすくなる。
また、前記した第一の予測ステップに加えて第二の予測ステップを行った場合、本ステップでは、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支、炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支について、現在の状態、現在の操業状態を将来も保持した場合の状態または仮想的な操業条件のもとで操業を行った場合の状態を、グラフ上で同一軸方向に沿って、比較可能に並べて表示する(図16および図18参照)。これにより、オペレータに対して、仮想的な操業条件のもとで操業を行った場合の炉内の物質収支を視覚的に提示することができるため、オペレータが適切な操業アクションを導出しやすくなる。
また、本ステップでは、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支、炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支のうち、酸化鉄由来の鉄の投入速度以外を、グラフ上の第一軸方向に沿って並べて表示し、酸化鉄由来の鉄の投入速度を、第一軸方向に直交する第二軸方向に表示する(図11、図13、図16および図18参照)。すなわち、各収支の値のうち、互いに比例する値がある場合は、同軸ではなく別軸に配置して提示する。これにより、オペレータに対して、各収支の値同士の関係も含めて提示することができるため、オペレータが適切な操業アクションを導出しやすくなる。
また、本ステップでは、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支および酸化鉄由来の酸素収支に加えて、炉内への入熱と炉内で消費される熱との関係を示す炉内の熱収支を出力装置103に表示させ(図12、図14、図17および図19参照)、オペレータに提示してもよい。これにより、オペレータに対して、炉内の熱収支を視覚的に提示することができるため、オペレータが適切な操業アクションを導出しやすくなる。
また、本ステップでは、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支、酸化鉄由来の酸素収支および炉内の熱収支を、時間当たりで表示してもよく(図11、図12、図16および図17参照)、あるいは各収支を溶銑の単位重量当たりに換算して表示してもよい(図14、図15、図18および図19参照)。このように、炉内の物質収支および熱収支を溶銑の単位重量当たりに換算して示すことにより、溶銑の単位重量当たりの微粉炭の量やコークスの量、ソルーションロスカーボン量、溶銑・スラグ顕熱を、オペレータに提示することができる。
また、本ステップでは、第一の予測ステップおよび第二の予測ステップの少なくとも一方で予測した操業状態の造銑速度、コークス比および微粉炭流量比を含む操業指標の予測前後における変化を、比較可能に表示する(図11、図13、図16および図18参照)。これにより、オペレータに対して、操業状態および操業指標の予測前後における変化を視覚的に提示することができるため、オペレータが適切な操業アクションを導出しやすくなる。
〔各収支の詳細〕
以下、収支算出ステップで算出し、表示ステップで表示する各収支の詳細について説明する。
(レースウェイ領域における酸素収支)
まず、レースウェイ領域における酸素収支について説明する。レースウェイ領域に吹き込まれる酸素は、送風空気(富化酸素含む)、送風湿分および微粉炭中の酸素分からなる。それぞれの供給(投入)速度[kmolO/sec]を、O_in(1)、O_in(2)、O_in(3)とする。また、レースウェイ領域において燃焼される炭素は、コークス由来または微粉炭由来のものである。そのため、レースウェイ領域における酸素と炭素の反応は、下記式(3)~(6)のいずれかとなる。
Figure 0007272326000003
Figure 0007272326000004
Figure 0007272326000005
Figure 0007272326000006
ここで、上記式(3)による炭素の消費速度をC_out(1)、上記式(4)による炭素の消費速度をC_out(2)、上記式(5)、(6)による炭素の消費速度をC_out(3)と置く。上記式(3)~(6)のいずれの反応形態においても、CとOのモル比は1:1であるため、下記式(7)に示すように、レースウェイ領域に吹き込まれる酸素の供給速度[kmolO/sec]と、炭素の消費速度[kmolC/sec]とは、一致しなければならない。
Figure 0007272326000007
また、上記式(7)の収支関係を棒グラフで示したものが図3である。
(炉内全体の炭素収支)
続いて、炉内全体のコークス中の炭素収支について説明する。レースウェイ領域において、上記式(3)、(4)によって消費される炭素以外に、炉内では下記式(8)~(12)に示すような反応で炭素が消費される。
Figure 0007272326000008
Figure 0007272326000009
Figure 0007272326000010
Figure 0007272326000011
Figure 0007272326000012
ここで、上記式(8)による炭素の消費速度をC_out(4)、上記式(9)~(12)による炭素の消費速度をC_out(5)と置く。また、炉頂から供給されるコークス由来の炭素の供給速度(以下、「炉頂から供給される炭素の供給速度」という)をC_top_inと置くと、定常状態では、炭素の消費速度と炭素の供給速度とは等しくなるべきであり、下記式(13)が成立する。
Figure 0007272326000013
但し、コークス比の変更直後等の過渡状態では、上記式(13)は成り立たないことに注意する必要がある。また、上記式(13)に示した炭素の供給速度と炭素の消費速度との収支関係を棒グラフで示したものが図4である。
また、炉頂から供給される炭素の供給速度C_top_inと、鉱石中の酸化鉄由来のFe分の供給速度(以下、「鉱石中のFe分の供給速度」という)Fe_top_inとの間には、オペレータの操作変数であるコークス比CR[kg/t]を用いると、下記式(14)に示すような比例関係が成立する。
Figure 0007272326000014
(酸化鉄由来の酸素収支)
続いて、酸化鉄由来の酸素収支について説明する。鉱石中の酸化鉄由来の酸素は、下記式(15)~(17)に示す反応のいずれかによって還元される。
Figure 0007272326000015
Figure 0007272326000016
Figure 0007272326000017
一方、上記式(15)~(17)に示す反応によって生じたCO,HOを、CO,Hガスに復元する上記式(9)、(10)の反応も生じている。
ここで、上記式(15)~(17)の合計で表される鉱石中の酸化鉄の還元速度O_red(0)から、上記式(9)、(10)、(15)の合計で表される直接還元の反応速度O_red(1)を差し引いた値を、ガス還元反応速度O_red(2)=O_red(0)-O_red(1)とする。また、炉頂から供給される鉱石中の酸化鉄由来の酸素の供給速度(以下、「鉱石中の酸素の供給速度」という)をO_top_inと置くと、定常状態では下記式(18)に示すような酸素収支が成立する。
Figure 0007272326000018
更に、前記した鉱石中のFe分の供給速度Fe_top_inと鉱石中の酸素の供給速度O_top_inとの間には、炉頂における鉱石酸化度a(おおよそ1.5)を用いると、下記式(19)に示すような比例関係が成立する。
Figure 0007272326000019
このような、鉱石中の酸素の供給速度、鉱石中のFe分の供給速度およびガス還元反応速度を棒グラフで示したものが図5である。また、図3~図5で説明したレースウェイ領域における酸素収支、炉内全体のコークス由来の炭素収支および炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支を統合したものが図6である。同図は、炉内の物質収支の時間当たりの値を示している。また、同図の縦軸において、プラス側は炉内における値の増加分を示しており、マイナス側は羽口における値の減少分を示している。また、同図に示すように、各収支の値を結ぶ線分(例えば線分OG、線分AF、線分BE)を明示したり、線分BEの傾きが微粉炭比PCRを意味することをグラフ中に明示してもよい。このように、各収支の値と関連する操作変数についてもグラフ中に明示することにより、例えば造銑速度および溶銑温度の変化が生じた要因等について、オペレータに対して視覚的に提示することが可能となる。
図中の線分AFの傾きは、上記式(14)で示したコークス比CRに比例する。また、線分BEの傾きは、装入鉄モル当たりの微粉炭中の炭素量を意味しており、微粉炭比に比例する。また、線分OGの傾きは、上記式(19)のaであり、鉱石中のFe分の供給速度Fe_top_inと鉱石中の酸素の供給速度O_top_inとの比例定数を意味している。
後記するように、炉内の物質収支の統合グラフを用いて、現状の物質収支とオペレータが操作変数を変更した際の物質収支とをそれぞれ提示することにより、オペレータが操作変数を変更した際の造銑速度[t/min]の変化を定量的に把握することが可能となる(図16および図18参照)。
例えば、他の操作変数を保ったまま微粉炭流量のみを増加させた場合、線分OBの長さは不変のまま線分ABが長くなるため、線分OAの長さで表されるレースウェイ領域における炭素の消費速度が低下する。これにより、炉頂から供給される炭素の供給速度(C_top_in)に対応する線分CAも短くなる。その結果、当該線分CAに比例して、炉頂から供給される鉱石中のFe分の供給速度(Fe_top_in)に対応する線分CFも短くなるため、造銑速度が低下する。
(炉内の熱収支)
続いて、炉内の熱収支について説明する。炉内に投入される入熱は、羽口におけるコークスおよび微粉炭の燃焼熱、炉内での間接還元熱、送風顕熱に由来する。これらをそれぞれQ_in(1)、Q_in(2)、Q_in(3)と置く。また、炉内で消費される熱は、溶銑およびスラグの顕熱、直接還元反応熱、送風湿分によるコークスのガス化反応熱、炉壁から冷却水または大気へ放出されるヒートロス、炉頂から排出されるガスの顕熱等に分類される。これらをそれぞれQ_out(1)、Q_out(2)、Q_out(3)、Q_out(4)、Q_out(5)と置く。
これらを棒グラフで示したものが図7である。同図は、炉内の熱収支の時間当たりの値を示している。炉内の熱収支は、定常状態では下記式(20)の関係が成り立つ。
Figure 0007272326000020
ここで、図6および図7で示した炉内の物質収支および熱収支は、時間当たりの値であったが、溶銑の単位重量当たりの溶銑顕熱にほぼ比例する溶銑温度や、溶銑の単位重量当たりの炭材の量である還元材比等を求めるためには、溶銑の単位重量当たりの物質収支および熱収支を求める必要がある。そこで、図6および図7で示した変数を、Fe_top_in(炉頂から供給される鉱石中のFe分の供給速度)によって除算した値を図8および図9に示す。このように、炉内の物質収支および熱収支を溶銑の単位重量当たりに換算して示すことにより、溶銑の単位重量当たりの微粉炭の量やコークスの量、ソルーションロスカーボン量、溶銑・スラグ顕熱を、オペレータに提示することができる。
〔第一の予測ステップの具体例〕
以下、操業ガイダンス方法の第一の予測ステップの具体例について説明する。まず、現在の全ての操作変数の操作量が一定に保たれたことを仮定して、将来の溶銑温度および造銑速度の予測計算を行う。具体的には、現在の時間ステップをt=0と置き、下記式(21)、(22)を用いて、将来の溶銑温度および造銑速度を算出する。
Figure 0007272326000021
Figure 0007272326000022
このようにして求めた制御変数(ここでは溶銑温度および造銑速度)の応答yのことを、本実施形態では「自由応答」と称する。コークス比を増加させる操業アクションを2時間前に実施した場合の造銑速度および溶銑温度の自由応答を、図10(c)、(d)の実線で示す。同図に示すように、コークス比を増加させたことにより、造銑速度が1000t/day程度低下し、溶銑温度が100℃程度上昇している。
また、図8および図9に示した炉内の物質収支および熱収支の棒グラフに対して、第一の予測ステップで予測した炉内状態のもとでの物質収支および熱収支の棒グラフを隣に並べたものを、図11および図12に示す。
図11および図12において、O_in、C_out、C_top_in、C_out、O_top_in、O_red、Q_inおよびQ_outを示す棒グラフのうち、左側がコークス比を増加させる直前(現状)の値、右側がコークス比を増加させてから12時間後の値である。また、同図において、Fe_top_inを示す棒グラフのうち、上側がコークス比を増加させる直前(現状)の値、下側がコークス比を増加させてから12時間後の値である。
図11において、造銑速度を表す線分AEの長さが減少したのは、コークス比に比例する線分AFの傾きが増加したこと、および炉頂から供給される炭素の供給速度(C_top_in)に対応する線分CAの長さが短くなったこと、の二つに影響されている。また、線分AFの傾きが増加したのは、コークス比を増加させた直接的な効果である。これにより、造銑速度に対応する線分AEが短くなる。また、それに比例して、炉頂から供給される鉱石中の酸素の供給速度(O_top_in)も減少するため、直接還元による炭素の消費速度も小さくなる。更に、造銑速度にほぼ比例する浸炭速度も低下するため、線分COの長さも減少している。そのため、炉頂からの炭素供給速度(C_top_in)に対応する線分CAが短くなり、更に造銑速度が低下する。
また、図12に示すように、炉内に供給される時間当たりの熱量の総量および内訳に変化はないが、溶銑・スラグの顕熱が減少する一方でヒートロスや炉頂ガス顕熱が増加していることが分かる。
また、図11および図12で示した炉内の時間当たりの物質収支および熱収支を、溶銑の単位重量当たりに換算したものを、図13および図14に示す。なお、図13に示すように、各収支の値を結ぶ線分(例えば線分O’G’、線分A’F’、線分B’E’)を明示したり、線分A’B’が微粉炭比PCRを意味していることをグラフ中に明示してもよい。
図13に示すように、線分O’A’が、コークス比の増加後に長くなっていることがわかる。これは、コークス比を増加させたため、炉内での直接還元および浸炭反応を経た後の、羽口高さにおける溶銑の単位重量当たりのコークス量が増加したことを意味する。また微粉炭比を意味する線分A’B’についても長くなっている。これは、図11と同様に、微粉炭流量が不変のまま造銑速度が低下することにより、溶銑の単位重量当たりの微粉炭量が増加したためである。
更に、図14に示すように、造銑速度が低下したことにより、溶銑の単位重量当たりの供給熱量が、送風顕熱、羽口における炭素の燃焼熱ともに大きくなっている。また、図12では低下していた時間当たりの溶銑・スラグ顕熱についても、溶銑の単位重量当たりの量としては増加しているため、溶銑温度が増加することがわかる。このように、時間当たりおよび溶銑の単位重量当たりの物質収支および熱収支を図で提示することにより、造銑速度および溶銑温度の変化が生じた要因について、オペレータが考察することが可能となる。
〔第二の予測ステップの具体例〕
以下、第二の予測ステップの具体例について説明する。前記した第一の予測ステップを行い、その結果に基づいて炉内の物質収支および熱収支を提示することにより、炉内の状態および制御変数の将来の変化を先読みすることが可能となるが、その変化に対応してオペレータが適切な操業アクションを講じることが必要となる。例えば、図10では、溶銑温度が1600℃近くまで上昇することが予測されており、過剰である。そこで、第二の予測ステップを行うことにより、オペレータが仮想的に操作変数を変化させた際の将来の炉内の物質収支および熱収支も併せて提示することができる。
オペレータが操作可能な操作変数(仮想的な操作変数)は、前記したように、送風流量、富化酸素流量、微粉炭流量、コークス比、送風湿分および送風温度であるため、例えば図15に示すように、各操作変数を任意の値に指定可能な入力インターフェースを出力装置103に表示し、当該入力インターフェースによって指定された操作変数に基づいて、将来の高炉内の状態を予測する。具体的には、入力インターフェースによって指定した操作変数をu1とし、例えば下記式(23)、(24)により、仮想的な操業条件下における将来予測を行う。
Figure 0007272326000023
Figure 0007272326000024
例えば、前記した図13および図14のように、コークス比を増加させた2時間後のタイミングにおいて、微粉炭流量を減少させて溶銑温度を適正な範囲に保つことを考える。ここでは、オペレータが図15の微粉炭流量PCIの値を操作し、微粉炭流量を150kg/minだけ減少させた場合について、上記式(23)、(24)によって造銑速度および溶銑温度を予測した結果(応答y)を、図10(c)、(d)の破線で示す。同図に示すように、オペレータが微粉炭流量を減少させる操作を行うことにより、コークス比の増加によって過剰となった溶銑温度を適切な水準に戻せることがわかる。
また、図11および図12に示した炉内の物質収支および熱収支の棒グラフに対して、第一の予測ステップで予測した炉内状態のもとでの物質収支および熱物質収支の棒グラフを、第二の予測ステップで予測した炉内状態のもとでの物質収支および熱収支の棒グラフに差し替えたものを、図16~図19に示す。図16は、炉内の物質収支を時間当たりで示したグラフ、図17は、炉内の熱収支を時間当たりで示したグラフ、図18は、炉内の物質収支を溶銑の単位重量当たりで示したグラフ、図19は、高炉内の熱収支を時間当たりで示したグラフである。
図16~図19において、O_in、C_out、C_top_in、C_out、O_top_in、O_red、Q_inおよびQ_outを示す棒グラフのうち、左側がコークス比を増加させる直前(現状)の値、右側が仮想的な操業アクションを行った後の値である。また、同図において、Fe_top_inを示す棒グラフのうち、上側がコークス比を増加させる直前(現状)の値、下側が仮想的な操業アクションを行った後の値である。
図11と図16とを比較すると、微粉炭流量を減少させ、羽口における炭素の消費速度を上昇させることにより、炉頂から供給される炭素の供給速度(C_top_in)が増加し、その結果、コークス比の増加によって低下した造銑速度が、コークス比の増加前の水準まで回復できることがわかる。
また、造銑速度が増加し、微粉炭流量が減少したことにより、微粉炭比を表す図16の線分BEの傾き、図18の線分A’B’の長さが減少するため、コークス比の増加による溶銑・スラグ顕熱の上昇が補償される。これにより、図10(d)の破線に示すように、溶銑温度がコークス比増加前の水準とほぼ同等の値に保持することが可能となる。
なお、図16~図19では、コークス比の増加による造銑速度の低下および溶銑温度の上昇に対して、微粉炭流量を減少させるという、最も典型的な操業アクションの例を提示したが、他にも例えば、送風流量または酸素流量の増加によっても同様の制御目的を達成することは可能であり、更に操作変数による複合アクションの解も考えられる。
〔高炉の操業方法〕
本実施形態に係る操業ガイダンス方法を高炉の操業方法に適用することも可能である。この場合、この場合、前記した操業ガイダンス方法における第一の予測ステップ、第二の予測ステップ、収支算出ステップおよび表示ステップに加えて、表示ステップによるガイダンスに従って高炉を制御するステップを含む高炉の操業方法。
〔溶銑の製造方法〕
本実施形態に係る操業ガイダンス方法を溶銑の製造方法に適用することも可能である。この場合、前記した操業ガイダンス方法における第一の予測ステップ、第二の予測ステップ、収支算出ステップおよび表示ステップに加えて、表示ステップによるガイダンスに従って高炉を制御し、溶銑を製造するステップを行う。
以上説明したような本実施形態に係る操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置によれば、高炉内の状態を予測した際の、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支および炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支を表示することにより、オペレータが適切な操業アクションを導出することが可能となる。従って、高炉の高効率かつ安定的な操業を実現することができる。
また、本実施形態に係る操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置によれば、オペレータが指定する仮想的な操業条件下における炉内状態の予測結果または無操作状態での将来予測結果を、物質収支および熱収支とともに提示することができる。これにより、オペレータが操業アクションの効果を定量的にかつ根拠をもって把握し、適切な操業アクションを自ら導出することが可能となる。
以上、本発明に係る操業ガイダンス方法、高炉の操業方法、溶銑の製造方法、操業ガイダンス装置について、発明を実施するための形態および実施例により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
100 操業ガイダンス装置
101 情報処理装置
102 入力装置
103 出力装置
111 RAM
112 ROM
112a 制御プログラム
113 CPU

Claims (11)

  1. 高炉内の状態を計算可能な物理モデルを用いて、現在の操業状態を将来も保持した場合の前記高炉内の状態を予測する第一の予測ステップと、
    前記高炉内の状態を予測した際の、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支および炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支を、一つのグラフ上で統合して、出力装置に表示する表示ステップと、
    を含む操業ガイダンス方法。
  2. 前記表示ステップは、前記レースウェイ領域における酸素収支、前記炉内全体の炭素収支および前記酸化鉄由来の酸素収支について、現在の状態および現在の操業状態を将来も保持した場合の状態を、比較可能に並べて表示する請求項1に記載の操業ガイダンス方法。
  3. 前記物理モデルを用いて、オペレータによって入力する任意の仮想的な操業条件のもとで操業を行った場合の将来の高炉内の状態を予測する第二の予測ステップを更に含み、
    前記表示ステップは、前記レースウェイ領域における酸素収支、前記炉内全体の炭素収支および前記酸化鉄由来の酸素収支について、現在の状態および前記仮想的な操業条件のもとで操業を行った場合の状態を、グラフ上で比較可能に並べて表示する請求項2に記載の操業ガイダンス方法。
  4. 前記第二の予測ステップは、前記操業条件を示す複数の操作変数を任意の値に指定可能な入力インターフェースを前記出力装置に表示し、前記入力インターフェースによって指定された操作変数に基づいて、将来の高炉内の状態を予測する請求項3に記載の操業ガイダンス方法。
  5. 前記レースウェイ領域における酸素収支は、レースウェイ領域に吹き込まれる酸素の供給速度と、レースウェイ領域で燃焼される炭素の消費速度との関係を示し、
    前記炉内全体の炭素収支は、炉頂から供給されるコークス由来の炭素の供給速度と、炉内で燃焼される炭素の消費速度との関係を示し、
    前記酸化鉄由来の酸素収支は、炉頂から供給される酸化鉄由来の鉄の投入速度と、炉頂から供給される酸化鉄由来の酸素の投入速度と、炉頂から供給される酸化鉄のガスによる還元反応速度との関係を示し、
    前記表示ステップは、前記レースウェイ領域における酸素収支、前記炉内全体の炭素収支および前記酸化鉄由来の酸素収支のうち、前記酸化鉄由来の鉄の投入速度以外を、前記グラフ上の第一軸方向に沿って並べて表示し、前記酸化鉄由来の鉄の投入速度を、前記第一軸方向に直交する第二軸方向に表示する請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の操業ガイダンス方法。
  6. 前記表示ステップは、前記第一の予測ステップおよび前記第二の予測ステップの少なくとも一方で予測した操業状態の造銑速度、コークス比および微粉炭流量比を含む操業指標の予測前後における変化を、比較可能に表示する請求項3または請求項4に記載の操業ガイダンス方法。
  7. 前記表示ステップは、前記レースウェイ領域における酸素収支、前記炉内全体の炭素収支および前記酸化鉄由来の酸素収支に加えて、炉内への入熱と炉内で消費される熱との関係を示す炉内の熱収支を前記出力装置に表示する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の操業ガイダンス方法。
  8. 前記表示ステップは、各収支を溶銑の単位重量当たりに換算して表示する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の操業ガイダンス方法。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の操業ガイダンス方法によるガイダンスに従って高炉を制御するステップを含む高炉の操業方法。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の操業ガイダンス方法によるガイダンスに従って高炉を制御し、溶銑を製造するステップを含む溶銑の製造方法。
  11. 高炉内の状態を計算可能な物理モデルを用いて、現在の操業状態を将来も保持した場合の前記高炉内の状態を予測する予測手段と、
    前記高炉内の状態を予測した際の、レースウェイ領域における酸素収支、炉内全体の炭素収支および炉内全体の酸化鉄由来の酸素収支を、一つのグラフ上で統合して表示する表示手段と、
    を備える操業ガイダンス装置。
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