JP7270470B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、錠受け部及び建具に関する。
従来、フック部材(鎌錠)と、ドアの閉時にフック部材に係脱可能なストライク装置(錠受け部)と、を備える錠装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-328917号公報
錠装置において、建具の建て付けなどの影響により、フック部材(鎌錠)とストライク装置(錠受け部)との間の隙間が変化することがあり、鎌錠と錠受け部材とが係合している場合において、ガタつきが生じることがあった。
本発明は、ガタつきを抑制できる錠受け部及び建具を提供することを目的とする。
本発明は、鎌部を有する鎌錠に係合可能な錠受け部であって、前記錠受け部は、前記鎌部が挿入される鎌挿入開口部を有する前面板と、前記前面板の背面側を覆うように前記前面板の背面側に配置されるカバー部材と、前記カバー部材の内部に配置され前記鎌挿入開口部を介して挿入された前記鎌部が係合可能であると共に前記前面板の厚さ方向に移動可能な係合部材と、前記係合部材における前記前面板の厚さ方向の位置を調整可能な調整ネジ部材と、を有する、錠受け部に関する。
本発明の一実施形態に係る建具を屋外側から視た斜視図である。 スライドドアの戸先側に設けられた錠装置が解錠状態である場合を示す斜視図である。 スライドドアの戸先側に設けられた錠装置が施錠状態である場合を示す斜視図である。 枠体の縦枠に設けられた錠装置を示す斜視図である。 縦枠に設けられた錠受け部を示す斜視図である。 デッド錠受け部の縦断面図である。 デッド錠受け部の分解斜視図である。 デッド錠受け部を縦枠に取り付ける手順を示す図である。
以下、本発明の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書において、「見付方向」とは、枠体2に納められたスライドドア3の面方向を意味し、「見込方向」とは、屋内外方向(即ち、奥行き方向)を意味する。
図1に示すように、本実施形態の建具1は、建物(図示せず)に固定される枠体2と、枠体2の内側に納められるスライドドア3(戸体)と、錠装置4と、を備える。
枠体2は、建物(図示せず)の所定箇所に取り付けられる。枠体2は、上枠21、下枠22及び縦枠23が、左右方向の一方側が開放するコ字状に組まれて構成される。
上枠21は、枠体2の上側に配置され、左右方向(横方向)に延びる。上枠21は、前面が開放して形成される。上枠21の前面には、上枠前面カバー211が配置されている。
下枠22は、枠体2の下側に配置され、上枠21に平行に左右方向(横方向)に延びる。
縦枠23は、上枠21の左右方向の他方側の端部と下枠22の左右方向の他方側の端部とを繋いで上下方向(縦方向)に延びる。
スライドドア3は、枠体2の内側に配置される。本実施形態においては、スライドドア3は、枠体2内を左右方向にスライド移動可能に構成され、片引きの吊り式の玄関ドア等の開き戸である。スライドドア3の上端は、上枠21の内部に配置される複数の吊車(図示せず)を介して、上枠21に吊られている。スライドドア3の戸先側の高さ方向の中央において、屋内側の面には屋内側ハンドル31(図2A参照)が設けられ、屋外側の面には屋外側ハンドル32が設けられている。
錠装置4は、図2A~図3に示すように、上部デッド錠装置5と、ラッチ錠装置6(閉位置保持機構)と、下部デッド錠装置7と、を備える。
上部デッド錠装置5及び下部デッド錠装置7は、建具1の施錠及びその解錠を行うための装置である。ラッチ錠装置6は、建具1の仮施錠及びその解錠を行うための装置である。
上部デッド錠装置5とラッチ錠装置6とは、図2A及び図2Bに示すように、デッド鎌錠51及びラッチ鎌錠61が、スライドドア3の戸先側端部の見込面33の上部側に配置され、上方にデッド鎌錠51が位置すると共に下方にラッチ鎌錠61が位置した状態で、同一のフロントプレート512に設けられている。また、上部デッド錠装置5とラッチ錠装置6とは、図3に示すように、デッド錠受け部52及びラッチ錠受け部62が、縦枠23の内側の取付面231の上部側に配置され、上方にデッド錠受け部52が位置すると共に下方にラッチ錠受け部62が位置した状態で、同一のストライク板521に設けられている。
下部デッド錠装置7は、図2A及び図2Bに示すように、デッド鎌錠8が、スライドドア3の戸先側端部の見込面33の下部側に配置される。また、下部デッド錠装置7は、デッド錠受け部9が、図3に示すように、スライドドア3の戸先側端部の見込面33の下部側に配置される。
ラッチ錠装置6は、ラッチ鎌錠61(図2A及び図2B参照)と、ラッチ錠受け部62(図3参照)と、を有する。
ラッチ鎌錠61は、図2A及び図2Bに示すように、スライドドア3の戸先側の端部の見込面33に設けられている。ラッチ鎌錠61は、ラッチ鎌部611と、トリガ部612と、を有する。
トリガ部612は、スライドドア3が閉まった際に、押し込まれる。
ラッチ錠受け部62は、図3に示すように、枠体2の縦枠23の内側の取付面231に設けられている。ラッチ鎌部611は、仮施錠の際に、ラッチ錠受け部62に係合される。
ラッチ錠装置6は、スライドドア3が開位置又は閉位置に位置する場合に応じて、ラッチ鎌錠61のラッチ鎌部611が収容される図2Aに示す解錠状態と、ラッチ鎌錠61のラッチ鎌部611が突出する図2Bに示す仮施錠状態と、に動作可能である。
ラッチ錠装置6は、スライドドア3が閉位置に位置する場合に、枠体2の縦枠23とスライドドア3の戸先との隙間に応じて、トリガ部612が押し込まれる量が変化することで、縦枠23とスライドドア3の戸先との距離を多段階の距離で保持可能である。例えば、枠体2が歪んでいる場合などの建具1の建て付け状態により、スライドドア3と縦枠23との隙間が変わることがあるため、本実施形態では、ラッチ錠装置6は、スライドドア3が閉まった際のトリガ部612の2段階の押し込み量に応じて、ラッチ鎌錠61とラッチ錠受け部62と係合時の水平方向の距離が2段階に調整されるように構成されている。
上部デッド錠装置5は、デッド鎌錠51(鎌錠)(図2A及び図2B参照)と、デッド錠受け部52(錠受け部)(図3参照)と、を有する。上部デッド錠装置5は、デッド鎌錠51の鎌部511が収容される図2Aに示す解錠状態と、デッド鎌錠51の鎌部511が突出する図2Bに示す施錠状態と、に動作可能である。
下部デッド錠装置7は、デッド鎌錠8(鎌錠)(図2A及び図2B参照)と、デッド錠受け部9(錠受け部)(図3参照)と、を有する。下部デッド錠装置7は、デッド鎌錠8の鎌部81が収容される図2Aに示す解錠状態と、デッド鎌錠8の鎌部81が突出する図2Bに示す施錠状態と、に動作可能である。
なお、上部デッド錠装置5及び下部デッド錠装置7の構成は、上部デッド錠装置5とラッチ錠装置6とが同一のストライク板521(図3参照)やフロントプレート512(図2A及び図2B参照)に設けられているのに対して、下部デッド錠装置7においては下部デッド錠装置7のみが設けられる点が異なるが、その他の構成は共通している。以下、下部デッド錠装置7の構成についてのみ説明し、上部デッド錠装置5の構成についての説明は省略する。
下部デッド錠装置7について説明する。
下部デッド錠装置7は、図2A~図3に示すように、デッド鎌錠8(鎌錠)(図2A及び図2B参照)と、デッド錠受け部9(錠受け部)(図3参照)と、を有する。図2A及び図2Bに示すように、デッド鎌錠8は、スライドドア3の戸先側端部の見込面33に設けられている。デッド鎌錠8は、鎌部81と、鎌部81を収容する鎌錠ケース(図示せず)と、鎌部81を挿通可能な鎌錠フロントプレート82と、付勢手段であるバネ(図示せず)と、を有する。
鎌部81は、施錠時において先端が上方に突出する鎌形状に形成される。操作部(図示せず)が操作されることで、鎌部81が突出してデッド錠受け部9(後述)(図3参照)に鎌部81が係合して施錠される位置(図2B参照)と、鎌部81が収容されてデッド錠受け部9から鎌部81の係合が外れて解錠される位置(図2A参照)とに、移動可能に構成される。
デッド錠受け部9は、図4~図6に示すように、枠体2の縦枠23の内側の取付面231に設けられている(取り付けられている)。デッド錠受け部9は、デッド鎌錠8の鎌部81に係合可能である。デッド錠受け部9は、ストライク板91(前面板)と、トロカバー92(カバー部材)と、係合部材93と、調整ネジ94(調整ネジ部材)と、を有する。
ストライク板91は、外形が上下方向に長い長方形の板状に形成され、デッド錠受け部9の前面に配置される。ストライク板91は、トロカバー92よりも上下方向の長さが長く形成される。ストライク板91は、例えば、アルミ材料で形成される。
ストライク板91は、鎌挿入開口部911と、調整工具用開口部912と、取付用ネジ孔913と、を有する。鎌挿入開口部911と調整工具用開口部912とは、板部分915を挟んで(介して)、上下に隣り合って並んで配置される。調整工具用開口部912が上方側に配置され、鎌挿入開口部911が下方側に配置される。ストライク板91は、例えばアルミ材料で形成され、鎌挿入開口部911及び調整工具用開口部912の間にアルミ材料で形成された板部分915を残すことで、ストライク板91の強度を向上させることができる。
鎌挿入開口部911は、ストライク板91を貫通して形成され、長方形状に開口する。鎌挿入開口部911は、デッド鎌錠8の鎌部81が挿入される。
調整工具用開口部912は、ストライク板91を貫通して形成され、円形状に開口する。調整工具用開口部912の奥側には、調整工具用開口部912の貫通方向に沿って、調整ネジ94(後述)が配置される。調整工具用開口部912を介して、調整ネジ94の頭部942が前面側の外部に露出している。調整工具用開口部912は、調整ネジ94を調整するためのドライバ(調整工具)(図示せず)を挿入可能である。
ストライク板91の表面において、調整工具用開口部912の上方側には、調整ネジ94の回転方向を示す表示916(「入」及び「出」の表示、矢印表示)が示されている。
取付用ネジ孔913は、ストライク板91の上端部及び下端部それぞれに形成される。取付用ネジ孔913には、取付ネジ901が挿入される。
トロカバー92は、図5及び図6に示すように、ストライク板91の背面側を覆うように、ストライク板91の背面側に配置される。トロカバー92は、カバー本体921と、上部フランジ923と、下部フランジ924と、引っ掛け用開口925と、を有する。
カバー本体921は、上下方向に長い略直方体の前面側が開放された箱状部材により構成される。カバー本体921の背面板921aには、調整ネジ94を空転可能な状態で調整ネジ94の先端が連結される空転孔921bが形成される。背面板921aは、ストライク板91に平行に、ストライク板91の背面から離間して配置される。
背面板921aにおいて、調整ネジ94の軸部941の先端941a(後述)側が連結される空転孔921bの部分には、背面板921aからカバー本体921の内部側(ストライク板91側)に窪む窪み絞り部921cが形成される。調整ネジ94の先端941aが連結された空転孔921bの部分には、窪み絞り部921cが形成されているため、調整ネジ94は、背面板921a側から調整ネジ94の先端941aが突出しない状態で空転孔921bに連結される。
上部フランジ923は、カバー本体921の上部に配置され、カバー本体921の手前側の上端部から上方に延びる板状に形成される。上部フランジ923には、取付用ネジ孔923aが形成される。取付用ネジ孔923aには、取付ネジ901が挿入される。上部フランジ923の下端には、係合部材93の上部引っ掛け片932(後述)を引っ掛けるための引っ掛け用開口925が形成されている。
下部フランジ924は、カバー本体921の下部に配置され、カバー本体921の手前側の下端部から下方に板状に延びて形成される。下部フランジ924は、上部フランジ923よりも上下方向の長さが長く形成される。下部フランジ924には、取付用ネジ孔924aが形成される。取付用ネジ孔924aには、取付ネジ901が挿入される。
係合部材93は、図5及び図6に示すように、トロカバー92の内部に配置される。係合部材93は、ストライク板91の鎌挿入開口部911を介して挿入された鎌部81が係合可能であると共に、後述する調整ネジ94の軸部941が軸方向に移動することで、ストライク板91の厚さ方向Tに移動可能である。係合部材93には、デッド鎌錠8の鎌部81が係合される。係合部材93は、係合部本体931と、上部引っ掛け片932(引っ掛け部)と、下部係止片933と、を有する。
係合部本体931は、カバー本体921の内部におけるストライク板91の調整工具用開口部912が連通した位置に配置され、ストライク板91に平行な板状に形成される。係合部本体931には、鎌部81が係合可能である。係合部本体931には、調整ネジ94が係合する調整ネジ係合孔934が形成される。
上部引っ掛け片932は、係合部本体931の上端部から、トロカバー92の背面板921a側に突出する。上部引っ掛け片932は、トロカバー92の引っ掛け用開口925に引っ掛けることが可能である。これにより、係合部材93は、落下することが抑制される。例えば、ストライク板91が破壊されても、上部引っ掛け片932がトロカバー92の引っ掛け用開口925に引っ掛かっているため、係合部材93は落下しない。
下部係止片933は、係合部本体931の下端部から、ストライク板91側に突出する。下部係止片933は、ストライク板91の鎌挿入開口部911の上方側の縁部に係止される。これにより、下部係止片933は、ストライク板91が落下しないように係止する。
調整ネジ94は、係合部材93におけるストライク板91の厚さ方向Tの位置を調整可能である。調整ネジ94は、図5及び図6に示すように、軸部941と、軸部941の後端に配置される頭部942と、を有する。調整ネジ94は、軸部941の先端941a側においてトロカバー92に対して空転可能な状態で連結されると共に、軸部941の軸方向の途中において係合部材93をストライク板91の厚さ方向Tに移動可能な状態で係合部材93に連結される。本実施形態においては、ストライク板91の厚さ方向Tは、係合部本体931の厚さ方向と一致し、また、調整ネジ94の軸部941(後述)の軸方向と一致する。
軸部941の先端941aは、カバー本体921の空転孔921bに連結され、調整ネジ94は、カバー本体921の背面板921aにおいてトロカバー92に対して空転可能な状態で連結される。軸部941の軸方向の途中には、係合部材93の調整ネジ係合孔934が係合した状態で連結される。
頭部942は、調整工具用開口部912に介して前面側の外部に露出する。調整ネジ94は、頭部942がストライク板91から手前側の外部に突出しない状態で、トロカバー92に対して空転するように配置される。これにより、頭部942がストライク板91から外部に突出しないため、調整ネジ94が、スライドドア3の開閉時に邪魔になったり、人の邪魔になったりしない。また、調整ネジ94の頭部942がストライク板91から突出していないため、意匠性を確保できる。
調整ネジ94をドライバ(図示せず)で回転させることで、係合部材93の調整ネジ係合孔934の位置が、軸部941の軸方向に移動され、係合部材93のストライク板91の厚さ方向Tの位置が調整される。これにより、係合部材93の係合位置を調整できる。よって、係合部材93と鎌部81とのクリアランスC(図5参照)を小さくすることができる。
ここで、従来から、例えば、枠体2が歪んでいる場合などの建具1の建て付け状態により、スライドドア3の戸先と縦枠23との隙間(いわゆる「チリ」と呼ばれる隙間)の大きさが変わることがある。そのため、本実施形態のように、図2A~図3に示すラッチ錠装置6においては、スライドドア3が閉まった際に、例えば、トリガ部612の2段階の押し込み量に応じて、ラッチ鎌錠61とラッチ錠受け部62と係合時の水平方向の距離が2段階に調整されるように構成されている。これにより、ラッチ錠装置6は、スライドドア3が閉位置に位置する場合に、枠体2とスライドドア3の戸先との隙間に応じて、枠体2とスライドドア3の戸先との距離を多段階の距離で保持可能に構成される。
このようなラッチ錠装置6を備える場合に、従来、鎌錠デッド装置として、係合部材93と鎌部81と係合距離を調整できない構成を採用した場合に、ラッチ錠装置6において仮施錠した状態で、鎌錠デッド装置で本施錠しても、係合部材93と鎌部81とのクリアランスが調整されていないため、鎌錠デッド装置で施錠した状態において、ガタツキが生じることがあった。
これに対して、本発明は、図5に示すように、調整ネジ94を回転させることで、係合部材93をストライク板91の厚さ方向Tに移動させて、係合部材93におけるストライク板91の厚さ方向Tの位置を調整できる。これにより、スライドドア3が閉位置に位置する場合に枠体2とスライドドア3の戸先との隙間に応じて枠体2とスライドドア3の戸先との距離を多段階の距離で保持可能なラッチ錠装置6を備える場合において、下部デッド錠装置7は、係合部材93と鎌部81とのクリアランスCを調整可能であるため、鎌部81のガタツキを抑制できる。
次に、デッド錠受け部9を縦枠23に取り付ける手順について説明する。
デッド錠受け部9を縦枠23に取り付ける場合には、図7に示すように、トロカバー92、係合部材93及び調整ネジ94を一体として、いわゆるケンドン式にて、縦枠23のトロカバー用開口部232(カバー部材用開口部)に嵌め込む。
ここで、縦枠23の取付面231には、図6に示すように、トロカバー用開口部232(カバー部材用開口部)と、ネジ用開口部233と、が上下に隣り合って並んで配置される。トロカバー用開口部232は、トロカバー92を挿入可能な開口である。ネジ用開口部233は、トロカバー92にストライク板91を取り付けるための取付ネジ901を挿入可能な開口である。
ネジ用開口部233は、トロカバー用開口部232の上方側に配置される。トロカバー用開口部232とネジ用開口部233とは、縦枠23の取付面231において板部分234を介して隣り合って配置されている。
縦枠23は、例えばアルミ材料で形成されており、縦枠23の取付面231において、トロカバー用開口部232及びネジ用開口部233の間にアルミ材料で形成された板部分234を残すことで、縦枠23の取付面231の強度を向上させることができる。これにより、錠装置4が施錠されている状態において、スライドドア3を強く引っ張って開けようとしても、縦枠23の取付面231の板部分234により、デッド鎌錠8の鎌部81やデッド錠受け部9のストライク板91が破壊されないように耐えることができる。
ストライク板91は、鎌挿入開口部911と、調整工具用開口部912と、取付用ネジ孔913と、を有する。鎌挿入開口部911と調整工具用開口部912とは、板部分915を挟んで(介して)、上下に隣り合って並んで配置される。調整工具用開口部912が上方側に配置され、鎌挿入開口部911が下方側に配置される。ストライク板91は、例えばアルミ材料で形成され、鎌挿入開口部911及び調整工具用開口部912の間にアルミ材料で形成された板部分915を残すことで、ストライク板91の強度を向上させることができる。これにより、錠装置4が施錠されている状態において、スライドドア3を強く引っ張って開けようとしても、板部分915により、錠装置4が破壊されないように耐えることができる。
ケンドン式でデッド錠受け部9を縦枠23のトロカバー用開口部232に嵌め込む場合には、図7に示すように、一体としたトロカバー92、係合部材93及び調整ネジ94を、トロカバー92の上部を縦枠23側に傾けて、上部側を縦枠23のトロカバー用開口部232に挿入する。その後、一体としたトロカバー92、係合部材93及び調整ネジ94を徐々に立てながら、縦枠23のトロカバー用開口部232に挿入していく。上部側を上方に更に挿入した後に、下部側を下方に下すことで、一体としたトロカバー92、係合部材93及び調整ネジ94を、縦枠23のトロカバー用開口部232に嵌め込む。その後、ストライク板91を手前側に配置して、ストライク板91とトロカバー92との間に縦枠23の取付面231を挟んだ状態で、取付ネジ901により、ストライク板91を、トロカバー92の前面に取り付ける。
ここで、本実施形態では、トロカバー92の背面板921aにおいて、空転孔921bの部分には、背面板921aから内部側に窪む窪み絞り部921cが設けられている。そのため、調整ネジ94の先端941aは、トロカバー92の背面板921aの背面から突出しない。これにより、いわゆるケンドン式で、デッド錠受け部9を縦枠23のトロカバー用開口部232に取り付ける場合において、取り付ける際に調整ネジ94の先端941aが縦枠23に当たることがないため、取付作業を妨げることが抑制される。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態のデッド錠受け部9は、鎌部81を有するデッド鎌錠8に係合可能であって、デッド錠受け部9は、鎌部81が挿入される鎌挿入開口部911を有するストライク板91と、ストライク板91の背面側を覆うようにストライク板91の背面側に配置されるトロカバー92と、トロカバー92の内部に配置され鎌挿入開口部911を介して挿入された鎌部81が係合可能であると共にストライク板91の厚さ方向Tに移動可能な係合部材93と、係合部材93におけるストライク板91の厚さ方向Tの位置を調整可能な調整ネジ94と、を有する。これにより、係合部材93をストライク板91の厚さ方向Tに移動させることができ、係合部材93と鎌部81とのクリアランスCを調整することで、鎌部81のガタツキを抑制できる。
また、本実施形態においては、調整ネジ94は、軸部941と、軸部941の後端に配置される頭部942と、を有し、係合部材93をストライク板91の厚さ方向Tに移動させることが可能な状態で、軸部941の軸方向の途中において係合部材93に連結される。これにより、調整ネジ94を回転させるだけで、係合部材93をストライク板91の厚さ方向Tに移動させることができるため、簡易な構成で、鎌部81のガタツキを抑制できる。
また、本実施形態においては、トロカバー92は、ストライク板91の背面から離間して配置される背面板921aを有し、調整ネジ94の軸部941の先端941a側は、背面板921aにおいてトロカバー92に対して空転可能な状態で連結され、背面板921aは、調整ネジ94の軸部941の先端941a側が連結される部分が、ストライク板91側に窪んで形成される。そのため、調整ネジ94の先端941aは、トロカバー92の背面板921aの背面から突出しない構成である。これにより、いわゆるケンドン式で、デッド錠受け部9を縦枠23のトロカバー用開口部232に取り付ける場合において、取り付ける際に調整ネジ94の先端941aが縦枠23に当たることがないため、取付作業を妨げることを抑制できる。
また、本実施形態においては、調整ネジ94は、頭部942がストライク板91から外部に突出しない状態で配置される。そのため、頭部942がストライク板91から外部に突出しないため、調整ネジ94が、スライドドア3の開閉時に邪魔になったり、人の邪魔になったりすることを抑制できる。また、調整ネジ94の頭部942がストライク板91から突出していないため、意匠性を確保できる。
また、本実施形態においては、係合部材93は、トロカバー92に引っ掛けることが可能な上部引っ掛け片932を有する。これにより、係合部材93は、落下することを抑制できる。例えば、ストライク板91が破壊されても、係合部材93が落下することを抑制できる。
また、本実施形態においては、ストライク板91は、調整ネジ94を調整するための調整工具を挿入可能な調整工具用開口部912を更に有し、鎌挿入開口部911と調整工具用開口部912とは、ストライク板91において板部分915を介して隣り合って配置されている。これにより、鎌挿入開口部911及び調整工具用開口部912の間に板部分915を残すことで、ストライク板91の強度を向上させることができる。よって、錠装置4が施錠されている状態において、スライドドア3を強く引っ張って開けようとしても、板部分915により、錠装置4が破壊されないように耐えることができる。
また、本実施形態の建具1は、枠体2と、枠体2内にスライド移動可能に配置されるスライドドア3と、錠装置4と、を備え、錠装置4は、錠受け部と、デッド錠受け部9に係合されるデッド鎌錠8と、を有し、錠装置4は、スライドドア3が閉位置に位置する場合に、枠体2とスライドドア3の戸先との距離を多段階の距離で保持可能なラッチ錠装置6を更に備える。これにより、スライドドア3が閉位置に位置する場合に枠体2とスライドドア3の戸先との距離を多段階の距離で保持可能なラッチ錠装置6を備える場合において、下部デッド錠装置7は、係合部材93と鎌部81とのクリアランスCを調整することで、鎌部81のガタツキを抑制できる。
また、本実施形態においては、トロカバー用開口部232とネジ用開口部233とは、取付面231において板部分234を介して隣り合って配置されている。これにより、縦枠23の取付面231において、トロカバー用開口部232及びネジ用開口部233の間に板部分234を残すことで、縦枠23の取付面231の強度を向上させることができる。よって、錠装置4が施錠されている状態において、スライドドア3を強く引っ張って開けようとしても、板部分234により、デッド鎌錠8の鎌部81やデッド錠受け部9のストライク板91が破壊されないように耐えることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
3 スライドドア(戸体)
2 枠体
4 錠装置
6 ラッチ錠装置(閉位置保持機構)
8 デッド鎌錠(鎌錠)
9 デッド錠受け部(錠受け部)
23 縦枠
81 鎌部
91 ストライク板(前面板)
92 トロカバー(カバー部材)
93 係合部材
94 調整ネジ(調整ネジ部材)
231 取付面
232 トロカバー用開口部(カバー部材用開口部)
233 ネジ用開口部
234 板部分
901 取付ネジ
911 鎌挿入開口部
912 調整工具用開口部
915 板部分
932 上部引っ掛け片(引っ掛け部)
941 軸部
942 頭部
T 厚さ方向

Claims (7)

  1. 枠体と、
    前記枠体内にスライド移動可能に配置される戸体と、
    錠装置と、を備える建具であって、
    前記錠装置は、鎌部を有する鎌錠に係合可能な錠受け部と、前記錠受け部に係合される前記鎌錠と、を有し、
    前記錠受け部は、
    前記鎌部が挿入される鎌挿入開口部を有する前面板と、
    前記前面板の背面側を覆うように前記前面板の背面側に配置されるカバー部材と、
    前記カバー部材の内部に配置され前記鎌挿入開口部を介して挿入された前記鎌部が係合可能であると共に前記前面板の厚さ方向に移動可能な係合部材と、
    前記係合部材における前記前面板の厚さ方向の位置を調整可能な調整ネジ部材と、を有し、
    前記錠装置は、前記戸体が閉位置に位置する場合に、前記枠体と前記戸体の戸先との距離を多段階の距離で保持可能な閉位置保持機構を更に備える、建具。
  2. 枠体と、
    前記枠体内にスライド移動可能に配置される戸体と、
    錠装置と、を備える建具であって、
    前記錠装置は、鎌部を有する鎌錠に係合可能な錠受け部と、前記錠受け部に係合される前記鎌錠と、を有し、
    前記錠受け部は、
    前記鎌部が挿入される鎌挿入開口部を有する前面板と、
    前記前面板の背面側を覆うように前記前面板の背面側に配置されるカバー部材と、
    前記カバー部材の内部に配置され前記鎌挿入開口部を介して挿入された前記鎌部が係合可能であると共に前記前面板の厚さ方向に移動可能な係合部材と、
    前記係合部材における前記前面板の厚さ方向の位置を調整可能な調整ネジ部材と、を有し、
    前記枠体は、前記錠受け部が取り付けられる取付面を有する縦枠を有し、
    前記取付面は、前記カバー部材を挿入可能なカバー部材用開口部と、前記カバー部材に前記前面板を取り付けるための取付ネジを挿入可能なネジ用開口部と、を有し、
    前記カバー部材用開口部と前記ネジ用開口部とは、前記取付面において板部分を介して隣り合って配置されている、建具。
  3. 前記調整ネジ部材は、軸部と、前記軸部の端部に配置される頭部と、を有し、前記係合部材を前記前面板の厚さ方向に移動させることが可能な状態で、前記軸部の軸方向の途中において前記係合部材に連結される、請求項1又は2に記載の建具
  4. 前記カバー部材は、前記前面板の背面から離間して配置される背面板を有し、
    前記調整ネジ部材の前記軸部の先端側は、前記背面板において前記カバー部材に対して空転可能な状態で連結され、
    前記背面板は、前記調整ネジ部材の前記軸部の先端側が連結される部分が、前記前面板側に窪んで形成される、請求項に記載の建具
  5. 前記調整ネジ部材は、前記頭部が前記前面板から外部に突出しない状態で配置される、請求項3又は4に記載の建具
  6. 前記係合部材は、前記カバー部材に引っ掛けることが可能な引っ掛け部を有する、請求項1~のいずれかに記載の建具
  7. 前記前面板は、前記調整ネジ部材を調整するための調整工具を挿入可能な調整工具用開口部を更に有し、
    前記鎌挿入開口部と前記調整工具用開口部とは、前記前面板において板部分を介して隣り合って配置されている請求項1~のいずれかに記載の建具
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