JP7269763B2 - 機能説明装置、車両、及び機能説明方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載の車両説明機は、CD-ROMに記憶されている車両の装備についての機能の説明データを読出し、スピーカからの説明音声の出力によって機能を説する。説明は、イグニッションキーによる原動機の始動に従って開始され、シフトレバーの操作等の運転開始を示す動作を検出することによって終了する。
そこで、運転者に対して更なる訴求を行って、車両等の移動体に備えられた機能の利用を促すことが求められている。
本発明は、移動体に備えられた機能の利用に対する訴求効果を高めることができる機能説明装置を提供することを目的とする。
本発明の他の態様によると、前記装備品は、前記複数の運転支援機能の各々を有効にするための操作部、及び、前記車両に備えられた表示装置を含む。
本発明の他の態様によると、前記機能説明部は、前記機能説明処理において、前記表示装置に、前記複数の運転支援機能の各々の実行時における前記表示装置の表示状態を模した疑似画面を表示する。
本発明の他の態様によると、前記複数の運転支援機能は、レーンキープ機能を含み、
前記運転状況認識部が、前記運転者が直線的な道路を蛇行しながら前記車両を走行したと認識した場合には、前記機能説明部は、前記レーンキープ機能について前記機能説明処理を実行する。
本発明の他の態様によると、前記機能説明部が前記レーンキープ機能の説明音を出力するときに、前記音出力制御部は、前記レーンキープ機能を有効にするための操作を説明するタイミングで、前記レーンキープ機能の説明音の発生位置を、前記レーンキープ機能を有効にするための操作部の配置位置に定位し、前記レーンキープ機能が作動中の疑似画面を表示させて説明するタイミングで、前記レーンキープ機能の説明音の発生位置を、前記表示装置の配置位置に定位する。
本発明の他の態様によると、前記複数の運転支援機能は、先行車両追従機能を含み、前記運転状況認識部が、前記車両の前方に先行車両が走行しており、前記車両と前記先行車両との車間距離が閾値距離以上増減したと前記運転状況認識部が認識した場合には、前記機能説明部は、前記先行車両追従機能について前記機能説明処理を実行する。
本発明の他の態様によると、前記機能説明部が前記先行車両追従機能の説明音を出力するときに、前記音出力制御部は、前記先行車両追従機能を有効にするための操作を説明するタイミングで、前記先行車両追従機能の説明音の発生位置を、前記先行車両追従機能を有効にするための操作部の配置位置に定位し、前記先行車両追従機能が作動中の疑似画面を表示させて説明するタイミングで、前記先行車両追従機能の説明音の発生位置を、前記表示装置の配置位置に定位する。
本発明の他の態様は、前記機能説明装置を備えた車両である。
本発明の他の態様は、複数のスピーカを有する車両に備えられた複数の運転支援機能の各々を説明するために、コンピュータにより実行される機能説明方法であって、前記コンピュータが、前記複数のスピーカから、前記複数の運転支援機能の各々を説明するための説明音を出力する機能説明処理を実行する機能説明ステップと、前記車両の運転者に対する前記説明音の発生位置を、前記複数のスピーカからの音出力を制御して、前記複数の運転支援機能の各々に対応して前記車両に装備された装備品の配置位置に定位する説明音定位処理を実行する音出力制御ステップと、前記運転者による前記車両の過去の運転状況を記録した運転状況記録部にアクセスして、前記運転者による前記車両の過去の運転状況を認識する運転状況認識ステップと、を含み、前記機能説明ステップにおいて、前記運転状況認識ステップにおける前記運転者による前記車両の過去の運転状況の認識結果に基づいて、前記複数の運転支援機能の各々について前記機能説明処理を実行するか否かを決定する、機能説明方法である。
[1-1.車両の車室の構成]
図1は、機能説明装置の構成を含む音声画像制御装置100を備えた車両Mの車室10の構成の一例を示す概略平面図である。
車両Mは、「移動体」の一例に対応する。
ステアリングホイール14は、運転者によって把持され、車両Mの進行方向を変更する場合に操作される。
音声画像制御装置100は、「機能説明装置」の構成を含んでいる。
複数のスピーカ15は、センタースピーカ15A、右フロントスピーカ15B、左フロントスピーカ15C、左リアスピーカ15D、及び右リアスピーカ15Eを含む。複数のスピーカ15は、例えばサラウンド音声を出力する。
図2は、車両Mの運転席周りの装置の配置の一例を示す図である。
図2に示すように、車両Mは、図1に示すフロントディスプレイ113と、HUD(Head-Up Display)111と、リアビューモニタ112とを備える。
表示部材17は、「報知部」の一例に対応する。
レーンキープ実行ボタンB1及びレーンキープ終了ボタンB2は、ステアリングホイール14において右側に配置され、先行車両追従実行ボタンB3及び先行車両追従終了ボタンB4は、ステアリングホイール14において左側に配置される。
レーンキープ実行ボタンB1は、レーンキープ機能を実行する場合に運転者によって押下される。レーンキープ終了ボタンB2は、レーンキープ機能を終了する場合に運転者によって押下される。「レーンキープ機能」については、図7を参照して詳細に説明する。
「先行車両追従機能」とは、車両Mと先行車両との車間距離Dが、目標車間距離DTになるようにECU(Electronic Control Unit)の指示に従って、不図示のエンジン、ブレーキ等を用いて、車両Mの加減速制御を行う機能を示す。
車間距離Dは、不図示のレーダによって検出される。レーダは、車両Mのフロント部分、例えばフロントグリル内に設けられる。レーダは車両Mの前方に電波を放射し、先行車両で反射した反射波を検出する。
リアビューモニタ112には、セレクタ18によってパーキングポジションが選択され、処理部130によって機能説明処理が実行される場合に、車両Mの後方の外景を模した画像が表示される。
カメラ16は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)等の撮像素子及び撮像レンズ等を備えるデジタルカメラである。本実施形態のカメラ16は単眼カメラであるが、ステレオカメラで構成してもよい。
図3は、音声画像制御システム1の全体構成の一例を示す図である。
図3に示すように、音声画像制御装置100は、図示しないネットワークを介して無線接続されるサーバ装置200と共に、音声画像制御システム1を構成する。
また、図3は、音声画像制御装置100の構成を示す図である。
音声画像制御装置100は、処理部130、記憶部140、及び音声処理回路151を備える。音声画像制御装置100は、車両Mに備えられた車速センサ153、GPS155及び通信部157と接続されている。
これらの各部は、音声画像処理装置100を構成する回路基板に、コネクタ等を用いて接続されてもよい。また、音声画像処理装置100は、CAN(Controller Area Network)に適合する通信ネットワークにより、各部を接続して構成されてもよい。また、車両Mが搭載する不図示のECU等の他の装置と、音声画像処理装置100を構成する各部とが、共通の通信ネットワークにより接続された構成であってもよい。
なお、処理部130が実行する制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理部130が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
本実施形態では、音声処理回路151は、車室10に設置されたセンタースピーカ15A、右フロントスピーカ15B、左フロントスピーカ15C、左リアスピーカ15D及び右リアスピーカ15Eの各々を区別して音声を出力させる。すなわち、音声処理回路151は、センタースピーカ15A、右フロントスピーカ15B、左フロントスピーカ15C、左リアスピーカ15D及び右リアスピーカ15Eを個別に駆動して、各スピーカから異なる音量レベルの音声を出力させる。
複数の機能FNとは、車両Mの運転者が使用可能な機能を示す。本実施形態では、機能FNが、運転支援機能である場合について説明する。「運転支援機能」とは、運転者による車両Mの操縦を支援する機能を示す。具体的には、運転支援機能は、レーンキープ機能、先行車両追従機能、パーキングアシスト機能、及び衝突防止機能を含む。
具体的には、音量DB142は、操作部EPの各々を示す識別情報と対応付けて5つの音量値の比を示す情報を記憶する。例えば、5つの音量値の比は、以下に示す第1音量値比R1、第2音量値比R2、第3音量値比R3、第4音量値比R4及び第5音量値比R5である。
第2音量値比R2は、説明音SEの発生位置を基準位置に定位する場合と、説明音SEの発生位置を操作部EPに定位する場合と、における右フロントスピーカ15Bの音量値の比を示す。第3音量値比R3は、説明音SEの発生位置を基準位置に定位する場合と、説明音SEの発生位置を操作部EPに定位する場合と、における左フロントスピーカ15Cの音量値の比を示す。
第4音量値比R4は、説明音SEの発生位置を基準位置に定位する場合と、説明音SEの発生位置を操作部EPに定位する場合と、における左リアスピーカ15Dの音量値の比を示す。第5音量値比R5は、説明音SEの発生位置を基準位置に定位する場合と、説明音SEの発生位置を操作部EPに定位する場合と、における右リアスピーカ15Eの音量値の比を示す。
第1音量値比R1~第5音量値比R5については、図4及び図5を参照して詳細に説明する。
また、映像DB143は、車両Mに搭載された複数の機能FNの各々を説明するための説明音SEを処理部130が出力する場合に、HUD111に表示する画像データを記憶する。この画像データは、車両Mに搭載された各機能FNを処理部130が実行する際にHUD111に表示される画像を模した画像データである。
更に、映像DB143は、HUD111に表示する車両Mの前方の外景を模した画像データと、リアビューモニタ112に表示する車両Mの後方の外景を模した画像データとを記憶する。
認証部131は、運転者の個人認証が失敗した場合に、車両Mの操作を禁止すること運転者に報知し、運転者からの車両Mの操作を受け付けない。
また、運転状況認識部132は、過去の運転状況を示す情報を取得することによって、車両Mの過去の運転状況を認識する。
また、機能説明部133は、運転状況認識部132による運転者による車両Mの過去の運転状況の認識結果に基づいて、機能説明処理を実行するか否かを決定する。
運転者が先行車両追従実行ボタンB3を押下して先行車両追従機能が有効になると、車間距離Dが、目標車間距離DTになるように車両Mの加減速制御が実行される。したがって、先行車両追従機能を実行することによって、運転者の利便性を向上できる。
例えば、レーンキープ機能が実行される場合には、HUD111に図示しない機能説明画面が表示される。機能説明画面は、レーンキープ機能を説明するための画像を含む。機能説明部133は、レーンキープ機能に係る機能説明処理において、車両Mに備えられたHUD111に、機能説明画面を模した疑似画面を表示する。
操作部EPは、「装備品」の一例に対応する。操作部EPは、各機能FNを有効にする場合に操作される。具体的には、操作部EPは、レーンキープ実行ボタンB1、及び先行車両追従実行ボタンB3を含む。
また、例えば、機能説明部133が先行車両追従機能の説明音SEを出力するときに、音出力制御部134は、先行車追従機能を有効にするための操作を説明するタイミングで、説明音SEの発生位置を、説明音SEに対応する先行車両追従実行ボタンB3の配置位置に定位する。また、音声出量制御部134は、先行車追従機能作動中の疑似画面をHUD111に表示させて説明するタイミングで、説明音SEの発生位置を、HUD111の配置位置に定位する。このような説明音SEの定位により、運転者は先行車両追従実行ボタンB3の配置位置、及び先行車追従機能を有効にしたときのHUD111の表示状態を容易に確認できる。
例えば、音出力制御部134が、車両Mの運転者に対する説明音SEの発生位置を、機能FNに対応するスピーカ15及びHUD111以外の報知部AN(例えば、速度計171内に配置された警告ランプ等)の配置位置に定位させてもよい。
この場合には、機能説明部133がセンシングデバイスSDに関する説明を行うタイミングで、音出力制御部134は、説明声SEの発生位置をセンシングデバイスSDの配置位置に定位させる。これにより、運転者は、機能FNの説明に対応する説明音SEが、センシングデバイスSDが配置された位置から出力されると認識する。したがって、運転者は、センシングデバイスSDが配置された位置を容易に認識できる。
なお、運転者が車両Mの運転に特に集中する必要がある場合とは、例えば、車両Mが交差点に進入している場合や、車両Mが渋滞している道路を走行している場合である。
図4及び図5の各々は、第1音量値比R1~第5音量値比R5の算出方法の一例を示す平面図である。
図4は、操作部EPがレーンキープ実行ボタンB1である場合における第1音量値比R1~第5音量値比R5の算出方法を示す平面図である。
基準距離L1Aは、基準位置P1とセンタースピーカ15Aとの間の距離を示す。具体的には、基準位置P1の中心位置とセンタースピーカ15Aとの間の距離を示す。基準位置P1は、基準位置である運転者の着座位置を示す。以下の説明では、基準位置P1の中心位置を、単に基準位置P1と記載する場合がある。
基準距離L1Bは、基準位置P1と右フロントスピーカ15Bとの間の距離を示す。基準距離L1Cは、基準位置P1と左フロントスピーカ15Cとの間の距離を示す。基準距離L1Dは、基準位置P1と左リアスピーカ15Dとの間の距離を示す。基準距離L1Eは、基準位置P1と右リアスピーカ15Eとの間の距離を示す。
基準距離L1A~基準距離L1Eの各々は、破線で示している。
距離L2Aは、レーンキープ実行ボタンB1とセンタースピーカ15Aとの間の距離を示す。距離L2Bは、レーンキープ実行ボタンB1と右フロントスピーカ15Bとの間の距離を示す。距離L2Cは、レーンキープ実行ボタンB1と左フロントスピーカ15Cとの間の距離を示す。距離L2Dは、レーンキープ実行ボタンB1と左フロントスピーカ15Cとの間の距離を示す。距離L2Eは、レーンキープ実行ボタンB1と右リアスピーカ15Eとの間の距離を示す。
距離L2A~距離L2Eの各々は、実線で示している。
R1=L1A/L2A (1)
すなわち、説明音SEの発生位置を基準位置P1に定位する場合と比較して、説明音SEの発生位置をレーンキープ実行ボタンB1の配置される位置に定位する場合の方が、センタースピーカ15Aから出力される説明音SEの音量は大きい。
換言すれば、操作部EPとセンタースピーカ15Aとの距離が小さい程、第1音量値比R1は大きく設定され、操作部EPとセンタースピーカ15Aとの距離が大きい程、第1音量値比R1は小さく設定される。
R2=L1B/L2B (2)
R3=L1C/L2C (3)
R4=L1D/L2D (4)
R5=L1E/L2E (5)
このようにして、基準距離L1A~基準距離L1Eと距離L2A~距離L2Eとに基づいて、式(1)~式(5)を用いて、操作部EPがレーンキープ実行ボタンB1である場合における第1音量値比R1~第5音量値比R5を算出できる。
図5には、距離L3A、距離L3B、距離L3C、距離L3D、及び距離L3Eを記載している。
距離L3Aは、先行車両追従実行ボタンB3とセンタースピーカ15Aとの間の距離を示す。距離L3Bは、先行車両追従実行ボタンB3と右フロントスピーカ15Bとの間の距離を示す。距離L3Cは、先行車両追従実行ボタンB3と左フロントスピーカ15Cとの間の距離を示す。距離L3Dは、先行車両追従実行ボタンB3と左フロントスピーカ15Cとの間の距離を示す。距離L3Eは、先行車両追従実行ボタンB3と右リアスピーカ15Eとの間の距離を示す。
R1=L1A/L3A (6)
R2=L1B/L3B (7)
R3=L1C/L3C (8)
R4=L1D/L3D (9)
R5=L1E/L3E (10)
このようにして、基準距離L1A~基準距離L1Eと距離L3A~距離L3Eとに基づいて、式(6)~式(10)を用いて、操作部EPが先行車両追従実行ボタンB3である場合における第1音量値比R1~第5音量値比R5を算出できる。
第1音量値比R1~第5音量値比R5は、操作部EPを示す識別情報と対応付けて、音量DB142に記憶される。
音出力制御部134は、操作部EPを示す識別情報に対応する第1音量値比R1~第5音量値比R5を音量DB142から読み出して、第1音量値比R1~第5音量値比R5に基づいて、複数のスピーカ15の音量を制御する。
図6は、レーンキープ機能の一例を示す図である。「レーンキープ機能」とは、車両Mが車線に沿って走行するようにECUの指示に従って操舵機構(図示しない)を動作させて車両Mを操舵する機能を示す。
具体的には、運転者がレーンキープ実行ボタンB1を押下することによってレーンキープ機能が有効となり、運転者がレーンキープ終了ボタンB2を押下することによってレーンキープ機能が無効となる。
レーンキープ機能を有効にすることにより、このような車両Mの蛇行を抑制することができる。図6の実線DL2は、レーンキープ機能を有効にした場合の車両M1の走行軌跡を示す。すなわち、実線DL2に示すように、車両Mは車線L1に沿って直線状に走行している。このように、レーンキープ機能を利用することによって、運転者による車両Mの運転操作を支援して、車両Mの走行を安定させることができる。
疑似画面SCは、機能説明部133によって、機能説明処理において、車両Mに備えられたHUD111に表示される。
疑似画面SCは、車両Mの運転者が前方に視認する外景を模した画像を示す。疑似画面SCは、車道の端に敷設された白線を示す白線画像PWL1、PWL2と、車道の中央に敷設されたセンターラインを示すセンターライン画像PCLと、車線を示す車線画像PL1、PL2と、先行車両を示す先行車両画像PMFと、を含む。車線画像PL1は、白線画像PWL1とセンターライン画像PCLとの間に配置される。車線画像PL2は、白線画像PWL2とセンターライン画像PCLとの間に配置される。
説明文画像PGDには、レーンキープ機能を説明する説明文画像が表示される。具体的には、説明文画像PGDには、「レーンキープ機能を実行中は、車が破線で示した車線の中央付近を走行するようにアシストします。」という説明文画像が表示されている。すなわち、説明文画像PGDは、レーンキープ機能を有効にした場合に、車両Mが車線に沿って走行するように運転操作がアシストされることを表示している。
図8は、サーバ装置200の構成の一例を示す図である。
サーバ装置200は、処理部230と記憶部240と通信部250とを備える。
なお、処理部230が実行する制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理部230が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
具体的には、履歴DB241は、運転者の識別情報と、複数の機能FNの各々を示す機能識別情報と、機能識別情報が示す機能FNの説明に対応する説明音SEを複数のスピーカ15に出力させた日時情報、及び回数情報とを対応付けて記憶する。
また、履歴DB241は、運転者の識別情報と対応付けて、過去の運転状況を示す情報を記憶する。
具体的には、履歴DB241は、運転者の識別情報と、過去の運転状況を示す動画像情報とを対応付けて記憶する。過去の運転状況を示す動画像情報は、例えば車両Mに搭載されたドライブレコーダーによって取得される。
履歴DB241は、「運転状況記録部」の一例に対応する。
音声画像制御装置100の運転状況認識部132は、過去の運転状況を示す情報を応答部232から受信して、この情報に基づいて、車両Mの過去の運転状況を認識する。機能説明部133は、運転状況認識部132による運転者による車両Mの過去の運転状況の認識結果に基づいて、機能説明処理を実行するか否かを決定する。
また、機能説明部133は、複数の機能FNの各々の説明に対応する説明音SEを複数のスピーカ15に出力させた日時情報、及び回数情報を応答部232から受信して、これらの情報に基づいて、機能説明処理を実行するか否かを決定する。
図9は、音声画像制御装置100による機能説明処理の動作を示すフローチャートである。
図9に示す動作は、音声画像制御装置100の処理部130により実行される。詳細には、ステップS101-S102の処理は、認証部131が実行し、ステップS106-S107の処理は、運転状況認識部132が実行する。ステップS108-S111、及びステップS113の処理は、機能説明部133が実行し、ステップS112の処理は機能説明部133及び音出力制御部134が実行する。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
以上説明したように、本実施形態の機能説明装置としての音声画像制御装置100は、複数のスピーカ15を有する車両Mに備えられた機能FNを説明する音声画像制御装置100であって、複数のスピーカ15から、機能FNを説明するための説明音SEを出力する機能説明処理を実行する機能説明部133と、車両Mの運転者に対する説明音SEの発生位置を、複数のスピーカ15からの音出力を制御して、機能FNに対応して車両Mに装備された操作部EPの配置位置に定位する説明音定位処理を実行する音出力制御部134と、を備える。
これらの各ステップは、図9のステップS112に対応する。操作部EPは、装備品の一例に対応する。
この構成によれば、操作部EPに対応する説明音SEが出力されるときに説明音定位処理を実行するため、運転者は、機能FNに対応する操作部EPの配置位置を容易に認識できる。したがって、車両Mに備えられた機能FNの利用に対する訴求効果を高めることができる。
この構成によれば、運転者は、機能FNに対応する操作部EP、報知部AN、及びセンシングデバイスSDのうちのいずれかの配置位置を容易に認識できる。したがって、車両Mに備えられた機能FNの利用に対する訴求効果を高めることができる。
この構成によれば、過去の運転状況の認識結果に基づいて機能説明処理を実行するか否かを決定するため、機能説明処理を実行するか否かを適正に決定できる。
この構成によれば、運転者による車両Mの過去の運転状況に基づいて、運転者に適した運転支援機能を選択するため、運転者に適した運転支援機能を選択できる。
この構成によれば、機能説明処理を実行する際に、運転者は、機能FNを説明するための説明音SEを聞くことに集中できる。したがって、運転者は機能FNを効率的に習得できる。
この構成によれば、運転者は説明音SEを聞きながら疑似画面SCを視認できる。したがって、運転者は機能FNを効率的に習得できる。
Claims (9)
- 複数のスピーカを有する車両に備えられた複数の運転支援機能の各々を説明する機能説明装置であって、
前記複数のスピーカから、前記複数の運転支援機能の各々を説明するための説明音を出力する機能説明処理を実行する機能説明部と、
前記車両の運転者に対する前記説明音の発生位置を、前記複数のスピーカからの音出力を制御して、前記複数の運転支援機能の各々に対応して前記車両に装備された装備品の配置位置に定位する説明音定位処理を実行する音出力制御部と、
前記運転者による前記車両の過去の運転状況を記録した運転状況記録部にアクセスして、前記運転者による前記車両の過去の運転状況を認識する運転状況認識部と、
を備え、
前記機能説明部は、前記運転状況認識部による前記運転者による前記車両の過去の運転状況の認識結果に基づいて、前記複数の運転支援機能の各々について前記機能説明処理を実行するか否かを決定する、
機能説明装置。 - 前記装備品は、前記複数の運転支援機能の各々を有効にするための操作部、及び、前記車両に備えられた表示装置を含む、
請求項1に記載の機能説明装置。 - 前記機能説明部は、前記機能説明処理において、前記表示装置に、前記複数の運転支援機能の各々の実行時における前記表示装置の表示状態を模した疑似画面を表示する、
請求項2に記載の機能説明装置。 - 前記複数の運転支援機能は、レーンキープ機能を含み、
前記運転状況認識部が、前記運転者が直線的な道路を蛇行しながら前記車両を走行したと認識した場合には、前記機能説明部は、前記レーンキープ機能について前記機能説明処理を実行する、
請求項3に記載の機能説明装置。 - 前記機能説明部が前記レーンキープ機能の説明音を出力するときに、
前記音出力制御部は、
前記レーンキープ機能を有効にするための操作を説明するタイミングで、前記レーンキープ機能の説明音の発生位置を、前記レーンキープ機能を有効にするための操作部の配置位置に定位し、
前記レーンキープ機能が作動中の疑似画面を表示させて説明するタイミングで、前記レーンキープ機能の説明音の発生位置を、前記表示装置の配置位置に定位する、
請求項4に記載の機能説明装置。 - 前記複数の運転支援機能は、先行車両追従機能を含み、
前記運転状況認識部が、前記車両の前方に先行車両が走行しており、前記車両と前記先行車両との車間距離が閾値距離以上増減したと前記運転状況認識部が認識した場合には、前記機能説明部は、前記先行車両追従機能について前記機能説明処理を実行する、
請求項3に記載の機能説明装置。 - 前記機能説明部が前記先行車両追従機能の説明音を出力するときに、
前記音出力制御部は、
前記先行車両追従機能を有効にするための操作を説明するタイミングで、前記先行車両追従機能の説明音の発生位置を、前記先行車両追従機能を有効にするための操作部の配置位置に定位し、
前記先行車両追従機能が作動中の疑似画面を表示させて説明するタイミングで、前記先行車両追従機能の説明音の発生位置を、前記表示装置の配置位置に定位する、
請求項6に記載の機能説明装置。 - 請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の機能説明装置を備えた車両。
- 複数のスピーカを有する車両に備えられた複数の運転支援機能の各々を説明するために、コンピュータにより実行される機能説明方法であって、
前記コンピュータが、前記複数のスピーカから、前記複数の運転支援機能の各々を説明するための説明音を出力する機能説明処理を実行する機能説明ステップと、
前記車両の運転者に対する前記説明音の発生位置を、前記複数のスピーカからの音出力を制御して、前記複数の運転支援機能の各々に対応して前記車両に装備された装備品の配置位置に定位する説明音定位処理を実行する音出力制御ステップと、
前記運転者による前記車両の過去の運転状況を記録した運転状況記録部にアクセスして、前記運転者による前記車両の過去の運転状況を認識する運転状況認識ステップと、
を含み、
前記機能説明ステップにおいて、前記運転状況認識ステップにおける前記運転者による前記車両の過去の運転状況の認識結果に基づいて、前記複数の運転支援機能の各々について前記機能説明処理を実行するか否かを決定する、
機能説明方法。
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