JP7268305B2 - 作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、作業工具に関する。
作業工具では、電流実効値が15A以下において運転可能となるように内部制御されており、出力不足により作業性が低下する場合がある。
このため、例えば、特許文献1のエアコンプレッサでは、家庭用電源で駆動するメインモータと、バッテリで駆動する補助モータとがそれぞれ設けられている。そして、出力不足の場合、メインモータとともに補助モータが駆動することにより出力不足が補われる。
特開2018-3693号公報
特許文献1には、電動モータ(12)に電力を供給する電源は、直流電源または交流電源の何れでもよく、直流電源は、ケーシング(11)に着脱可能な電池パックでも良いことが開示されている。
本発明は、製品寸法や重量の増加を抑えつつ、作業性を向上させる作業用工具を提供することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による作業用工具は、モータと、第1の電源からモータへ供給される電力を供給する第1の電力供給部と、第2の電源からモータへ供給される電力を供給する第2の電力供給部と、第1の電力供給部及び第2の電力供給部を制御する制御部と、を備えている。モータは、第1の電力供給部と接続された第1の巻線部と、第2の電力供給部と接続された第2の巻線部と、を有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。本発明の代表的な実施の形態によれば、製品寸法や重量の増加を抑えつつ、作業性を向上させる作業用工具を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る空気圧縮機の構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気圧縮機の回路構成の一例を示すブロック図である。 モータコイルの回路図である。 モータの構成の一例を示す分解図である。 本発明の実施の形態1に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空気圧縮機の回路構成の他の例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るモータの他の例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態6に係る作業工具の例を示す図である。 本発明の実施の形態6に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。なお、本実施の形態では、作業工具として空気圧縮機を例に挙げて説明する。空気圧縮機は、モータを動力として圧縮空気を生成する圧縮空気生成部と、生成された圧縮空気を貯留する空気タンクを備えている。
<空気圧縮機の構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気圧縮機の構成の一例を示す平面図である。図1(a)は、上面1u側から見た空気圧縮機1を示している。図1(b)は、バッテリ40の平面図を示している。図1(c)は、表示パネル70の平面図を示している。図2は、本発明の実施の形態1に係る空気圧縮機の回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図2では、すべての回路が示されているわけではなく、本実施の形態の説明に必要な主要な回路構成が主に示されている。
図1(a)に示すように、空気圧縮機1は、家庭用電源(第1の電源)のコンセント接続可能な電源プラグ2を備えている。空気圧縮機1には、電源プラグ2を介して、家庭用電源から電力が供給される。
図1(a),(b)に示すように、空気圧縮機1の上面1uには、バッテリ40が設けられている。バッテリ40は、空気圧縮機1に対し着脱自在であり、空気圧縮機1から直接充電されてもよいし、外部の充電器により充電されてもよい。例えば、空気圧縮機1において出力不足等の所定の状況が生じた場合、バッテリ40からDC電源が供給される。これにより、空気圧縮機1は、家庭用電源及びバッテリ40から供給される電力により動作する。なお、バッテリ40は、上面1u以外の場所に設けられてもよい。また、バッテリ40は複数設けられてもよい。
図1(a),(c)に示すように、空気圧縮機1の上面1uには、表示パネル70が設けられている。表示パネル70には、運転スイッチ71、運転モード切換スイッチ72、運転モード表示部73、空気タンクの圧力を表示するタンク内圧力表示部74が設けられている。運転スイッチ71は、空気圧縮機1の動作開始や動作停止を切り換えるスイッチである。
運転モード切換スイッチ72は、家庭用電源から供給されるAC電源のみで駆動させる通常運転モードと、AC電源及びバッテリ40から供給されるDC電源により駆動させるハイパワーモードと、を切り換えるスイッチである。ユーザーが運転モード切換スイッチ72を操作することにより、動作モードを強制的に切り換えることが可能となる。例えば、ハイパワーモードで動作中、運転モード切換スイッチ72が操作されると、動作モードは通常モードに切り換わる。これにより、バッテリ40の電力消費量が抑えられる。また、通常モードにおいて、運転モード切換スイッチ72が操作されると、動作モードはハイパワーモードに切り換わる。これにより、作業効率を向上させることが可能となる。
運転モード表示部73は、空気圧縮機1の運転モードを表示する。例えば、通常モードの場合、「通常運転」の表示に対応する左側の領域が点灯し、ハイパワーモードの場合、「ハイパワー」の表示に対応する左側の領域が点灯する。これにより、ユーザーに現在の運転モードが通知される。また、運転モードスイッチ72が操作されると、運転モード表示部73における表示が切り換わる。例えば、通常モードのときに運転モードスイッチ72が操作されると、「通常運転」の表示に対応する領域が消灯し、「ハイパワー」の表示に対応する領域が点灯する。一方、ハイパワーモードのときに運転モードスイッチ72が操作されると、「ハイパワー」の表示に対応する領域が消灯し、「通常運転」の表示に対応する領域が点灯する。
図1(a)に示すように、空気圧縮機1には、2つのカプラ3,4が設けられている。カプラ3,4は、それぞれに対応する空気供給管(図示は省略)を介して、圧縮空気を貯留する空気タンク(図示は省略)と接続される。圧縮空気は、空気供給管を介してカプラに取り付けられた釘打ち機等の各種機器へ供給される。
また、空気圧縮機1の上面1uには、カプラ3,4のそれぞれに対応する圧力計5,6及び圧力調整バルブ7,8が設けられている。圧力計5は、カプラ3と接続される空気供給管内の圧力を測定する装置であり、圧力計6は、カプラ4と接続される空気供給管内の圧力を測定する装置である。圧力調整バルブ7,8は、空気タンク内の圧力を調整する装置である。例えば、圧力調整バルブ7は、空気タンクの圧縮空気をカプラ3と対応する空気供給管へ吐出することにより空気タンクを減圧し、圧力調整バルブ8は、空気タンクの圧縮空気をカプラ4と対応する空気供給管へ吐出することにより空気タンクを減圧する。
〈AC側制御部の構成〉
図2に示すように、空気圧縮機1は、AC側制御部1A、バッテリ側制御部1Bを備えている。AC側制御部1Aは、電源部10、電源電流検出部11、電源電圧検出部12、モータ電流検出部13、AC電源用インバータ(第1の電力供給部)15、AC電源用モータコイル(第1の巻線部)20、位置検出素子21、回転子位置検出部25、モータ回転数検出部27、AC電源用演算部30、制御信号出力回路31等を備えている。
電源部10は、AC電源を制御する電源回路である。電源部10は、例えば、AC電源をDC電源に変換する整流回路、平滑回路、ノイズ除去回路等を含み、AC電源から変換されたDC電源をAC電源用インバータ15へ供給する。また、電源部10は、AC/DCコンバータ等によりAC電源をDC電源に変換してもよい。
電源電流検出部11は、電源プラグ2を介して家庭用電源から供給される電源の電流値を検出する機能ブロックである。電源電流検出部11は、検出した電流値をAC電源用演算部30及びバッテリ用演算部60へ送信する。電源電圧検出部12は、家庭用電源から供給される電源の電圧値を検出する機能ブロックである。電源電圧検出部12は、検出した電圧値をAC電源用演算部30へ送信する。
モータ電流検出部13は、電源部10からAC電源用インバータ15へ供給されるDC電源の電流値を検出する機能ブロックである。モータ電流検出部13は、検出した電流値をAC電源用演算部30へ送信する。
AC電源用モータコイル20は、後述するモータ80の固定子81に設けられる。AC電源用モータコイル20は、U相、V相、W相のそれぞれに対応する複数のコイル(第1の巻線部、以下ではAC電源用コイルとも呼ぶ)が設けられ、各相のコイルは、同相のスイッチング素子とそれぞれ接続される。AC電源用モータコイル20については、後で詳しく説明する。
AC電源用インバータ15は、AC電源用モータコイル20の各コイルに供給する電流を制御する機能ブロックである。具体的には、AC電源用インバータ15は、U相、V相、W相に対応する複数のスイッチング素子(図示は省略)を有し、制御信号出力回路31から送信される制御信号に基づいて各スイッチング素子のオンオフを切り換えることにより、AC電源用モータコイル20の各コイルに供給される電流の位相を制御する。
位置検出素子21は、例えばホールIC等で構成され、回転子82に取り付けられた永久磁石の磁界の強度に応じた所定の位置検出信号を生成し、生成した位置検出信号を回転子位置検出部25へ送信する。
回転子位置検出部25は、位置検出信号に基づいて回転子82の位置情報を検出する回路である。例えば、回転子位置検出部25は、位置検出信号に基づいて回転子82の回転角を位置情報として検出する。回転子位置検出部25は、検出した回転子82の位置情報をモータ回転数検出部27、及びAC電源用演算部30へ送信する。
モータ回転数検出部27は、受信した回転子82の位置情報に基づいて、回転子82の単位時間当たりの回転数を検出する。また、モータ回転数検出部27は、検出した回転子82の回転数をAC電源用演算部30へ送信する。
制御信号出力回路31は、AC電源用演算部30から送信される信号に基づいて、各スイッチング素子の制御信号を生成し、生成した制御信号をAC電源用インバータ15へ送信する。
タンク圧力検出部32は、空気タンク内部の圧力を検出し、検出した圧力をAC電源用演算部30及びバッテリ用演算部60へ送信する。
AC電源用演算部30は、AC側制御部1Aの各部を制御する機能ブロックである。例えば、AC電源用演算部30は、AC電源用モータコイル20へ供給する電流を制御するための信号を生成し、生成した信号を制御信号出力回路31へ送信する。また、AC電源用演算部30は、各部から受信した情報に基づいて空気圧縮機1の動作モードの設定や、表示パネル70における表示内容の制御等を行う。AC電源用演算部30及び制御信号出力回路31は、空気圧縮機1における制御部(第1の制御部)を構成する。
〈バッテリ側制御部の構成〉
バッテリ側制御部1Bは、電圧検出部42、モータ電流検出部43、バッテリ用インバータ(第2の電力供給部)45、バッテリ用モータコイル(第2の巻線部)50、位置検出素子51、回転子位置検出部55、モータ回転数検出部57、バッテリ用演算部60、制御信号出力回路61等を備えている。
電圧検出部42は、バッテリ40から供給されるDC電源の電圧値を検出する機能ブロックである。電圧検出部42は、検出した電圧値をバッテリ用演算部60へ送信する。モータ電流検出部43は、バッテリ40からバッテリ用インバータ45へ供給されるDC電源の電流値を検出する機能ブロックである。モータ電流検出部43は、検出した電流値をバッテリ用演算部60へ送信する。
バッテリ用モータコイル50は、後述するモータ80の固定子81に設けられる。バッテリ用モータコイル50は、U相、V相、W相のそれぞれに対応する複数のコイル(第2の巻線部、以下ではバッテリ用コイルとも呼ぶ)が設けられ、各相のコイルは、同相のスイッチング素子とそれぞれ接続される。バッテリ用モータコイル20については、後で詳しく説明する。
バッテリ用インバータ45は、バッテリ用モータコイル50の各コイルに供給する電流を制御する機能ブロックである。具体的には、バッテリ用インバータ45は、U相、V相、W相に対応する複数のスイッチング素子(図示は省略)を有し、制御信号出力回路61から送信される制御信号に基づいて各スイッチング素子のオンオフを切り換えることにより、バッテリ用モータコイル50の各コイルに供給される電流の位相を制御する。各相に対応するコイルに供給される電流の位相は、例えば、AC電源用インバータ15における同相のAC電源用モータコイル20の各コイルに供給される電流の位相と同一となるように設定される。
位置検出素子51は、例えばホールIC等で構成され、回転子82に取り付けられた永久磁石の磁界の強度に応じた所定の位置検出信号を生成し、生成した位置検出信号を回転子位置検出部55へ送信する。
回転子位置検出部55は、位置検出信号に基づいて回転子82の位置情報を検出する回路である。例えば、回転子位置検出部55は、位置検出信号に基づいて回転子82の回転角を位置情報として検出する。回転子位置検出部55は、検出した回転子82の位置情報をモータ回転数検出部57、及びバッテリ用演算部60へ送信する。
モータ回転数検出部57は、受信した回転子82の位置情報に基づいて、回転子82の単位時間当たりの回転数を検出する。また、モータ回転数検出部57は、検出した回転子82の回転数をバッテリ用演算部60へ送信する。
制御信号出力回路61は、バッテリ用演算部60から送信される信号に基づいて、各スイッチング素子の制御信号を生成し、生成した制御信号をバッテリ用インバータ45へ送信する。
バッテリ用演算部60は、バッテリ側制御部1Bの各部を制御する機能ブロックである。例えば、バッテリ用演算部60は、バッテリ用モータコイル50へ供給する電流を制御するための信号を生成し、生成した信号を制御信号出力回路31へ送信する。その際、バッテリ用演算部60は、例えば、AC電源用演算部30からAC側制御部30で検出される回転角の情報等を取得し、AC側及びバッテリ側において、各モータコイルへ供給される電流の位相がU相、V相、W相の各相で一致するように制御する。
また、バッテリ用演算部60は、運転モード表示部73における表示内容を制御する。例えば、ユーザーにより運転モード切換スイッチ72が操作されると、その旨をAC電源用演算部30へ通知し、運転モード表示部73における表示内容を切り換える。また、バッテリ用演算部60及び制御信号出力回路61は、空気圧縮機1における制御部(第2の制御部)を構成する。
〈モータの構成〉
図3は、モータコイルの回路図である。図3(a)は、AC電源用モータコイル20の回路図であり、図3(b)は、バッテリ用モータコイル50の回路図である。
図3(a)に示すように、AC電源用モータコイル20は、例えば、12個のコイルU1a~U4a,V1a~V4a,W1a~W4aを備えている。コイルU1a,U2aは直列に接続され、コイルU1aとは反対側のコイルU2aの端部は、AC電源用インバータ15のU相に対応するスイッチング素子と接続されている。コイルV1a,V2aは直列に接続され、コイルV1aとは反対側のコイルV2aの端部は、AC電源用インバータ15のV相に対応するスイッチング素子と接続されている。コイルW1a,W2aは直列に接続され、コイルW1aとは反対側のコイルW2aの端部は、AC電源用インバータ15のW相に対応するスイッチング素子と接続されている。一方、コイルU2aとは反対側のコイルU1aの端部,コイルV2aとは反対側のコイルV1aの端部,コイルW2aとは反対側のコイルW1aの端部は、互いに接続されている。
コイルU3a,U4a,V3a,V4a,W3a,W4aの接続関係についても、これと同様である。このように、AC電源用モータコイル20は、複数のコイルがスター型に結線された構成となっている。
バッテリ用モータコイル50も、図3(b)に示すように、6個のコイルU1b,U2b,V1b,V2b,W1b,W2bがスター型に結成され、6個のコイルU3b,U4b,V3b,V4b,W3b,W4bがスター型に結線された構成となっている。このように、本実施の形態では、バッテリ用コイルの個数と、AC電源用コイルの個数は同数となっている。
図4は、モータの構成の一例を示す分解図である。図4(a)は、モータ80の固定子81の構成を示す図であり、図4(b)は、ステータコイルStの拡大図である。図4(c)は、モータ80の回転子82の構成を示す図である。本実施の形態に係るモータ80は、例えば、インナーローラタイプのブラシレスモータである。
図4(a)に示すように、固定子81には、円周方向に沿って配置された複数のステータコイルStが設けられている。それぞれのステータコイルStは、U相、V相、W相に対応している。図3の回路図と対応させたステータコイルStの配置例が、図4(a)に示されている。具体的には、図示で上から時計回りにU1,U2,W2,W1,V3,V4,U4,U3,W3,W4,V2,V1に対応するステータコイルStがそれぞれ配置されている。もちろん、ステータコイルStの配置はこれに限定されるものではない。
図4(a),(b)に示すように、それぞれのステータコイルStには、インシュレータIn1の周りにバッテリ用コイル及びAC電源用コイルが形成されている。ここで示す例では、内側にバッテリ用コイルが形成され、その外側にAC電源用コイルが形成されているが、コイルの配置はこれと逆であってもよい。ステータコイルStは、フレームFl1に固定されている。なお、ステータコイルStとフレームFl1とは、インシュレータIn2により絶縁されている。また、ステータコイルStの中心側には、コア部Crが設けられている。すなわち、AC電源用コイル及び対応するバッテリ用コイルは、共通のコア部を有する。ステータコイルStとコア部Crとは、インシュレータIn3により絶縁されている。
それぞれのステータコイルStは、同相のバッテリ用コイル及びAC電源用コイルからなる。例えば、U1に対応するステータコイルStには、AC電源用コイルU1a及びバッテリ用コイルU1bが含まれる。V1に対応するステータコイルStには、AC電源用コイルV1a及びバッテリ用コイルV1bが含まれる。W1に対応するステータコイルStには、AC電源用コイルW1a及びバッテリ用コイルW1bが含まれる。これ以外のステータコイルについても同様である。このように、それぞれのAC電源用コイルは、それぞれ異なるバッテリ用コイルと対応している。
回転子82は、ステータコイルStの各コイルに供給される電流に基づいて固定子81の内部で回転運動を行う。図4(c)に示すように、回転子82には、複数のマグネットMgが設けられている。これらのマグネットMgは、フレームFl2に固定されている。図4(c)の例では、回転子82には8個のマグネットMgが設けられているが、マグネットMgの個数は、これより多くてもよいし、これより少なくてもよい。
<モータの制御方法>
次に、本実施の形態に係るモータの制御方法について説明する。本実施の形態では、主に単位時間あたりのモータ80の回転数に応じて運転モードを切り換える方法について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。
モータ80の制御は、図5に示すステップS10~S140により行われる。モータ80の制御が開始されると、まず、電源がオンになっているかどうかが判断される(ステップS10)。具体的には、AC電源用演算部30は、表示パネル70の運転スイッチ71が押され、空気圧縮機1が運転状態となっているかどうかを判定する。AC電源用演算部30が、運転スイッチ71は押されていないと判断した場合(No)、モータ80の制御は終了する。すなわち、この場合、AC電源用演算部30は、モータ80が動作可能な状態になっていないと判断する。
一方、AC電源用演算部30が、運転スイッチ71は押されたと判断した場合(Yes)ステップS20の処理が行われる。すなわち、この場合、AC電源用演算部30は、モータ80gが動作可能な状態になっていると判断する。
ステップS20では、空気タンクの内圧が所定の圧力閾値(第1の圧力閾値)未満となっているかどうかが判断される。具体的には、タンク圧力検出部32が検出した値に基づいて、AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は4.4Mpa以上であると判断した場合(No)、ステップS10の処理が再度行われる。すなわち、この場合、AC電源用演算部30は、空気タンク内の圧縮空気の貯留量が十分であると判断する。
一方、AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は4.4Mpa未満であると判断した場合(Yes)、ステップS30の処理が行われる。すなわち、この場合、AC電源用演算部30は、空気タンク内の圧縮空気の貯留量が十分ではないと判断する。なお、第1の圧力閾値4.4MPaは、あくまで一例であり、ユーザーにより任意に設定可能である。
ステップS30では、ユーザーにより設定されている運転モードの確認が行われる。例えば、運転モードが「ハイパワーモード」に設定されていれば(Yes)、ステップS40の処理が行われる。
ステップS40では、AC電源用モータコイル20に対し電流が供給される。具体的には、AC電源用演算部30は、制御信号出力回路31へ所定の信号を送信し、制御信号出力回路31から制御信号を送信させる。これにより、AC電源用インバータ15の各スイッチング素子が動作し、AC電源用モータコイル20の各コイルに対し電流が供給される。これにより、モータ80の回転子82が回転する。すなわち、この場合、AC電源用インバータ15のみ駆動することにより、モータ80が駆動する。
ステップS50では、単位時間あたりのモータ80の回転数が所定の回転数閾値以下かどうかが判断される。具体的には、モータ回転数検出部27が検出した単位時間あたりのモータ80の回転数に基づいて判断される。
AC電源用演算部30が、単位時間あたりのモータ80の回転数が2500回/min以下であると判断した場合(Yes)、ステップS60の処理が行われる。すなわち、この場合、モータ80の回転数が十分ではないと判断される。
ステップS60では、バッテリ用モータコイル50に対しても電流が供給される。具体的には、バッテリ用演算部60は、制御信号出力回路61へ所定の信号を送信し、制御信号出力回路61から制御信号を送信させる。これにより、バッテリ用インバータ45の各スイッチング素子が動作し、バッテリ用モータコイ50の各コイルに対し電流が供給される。すなわち、この場合、AC電源用インバータ15及びバッテリ用インバータ45を駆動することにより、モータ80が駆動する。引き続いて、ステップS80の処理が行われる。
一方、ステップS50において、AC電源用演算部30が、単位時間あたりのモータ80の回転数が2500回/minより大きいと判断した場合(No)、ステップS70の処理が行われる。すなわち、この場合、モータ80の回転数が十分であると判断される。
ステップS70では、バッテリ用モータコイル20への電流供給が停止される。具体的には、バッテリ用演算部60は、制御信号出力回路61へバッテリ用モータコイル50への電流供給を停止させる所定の信号を送信する。制御信号出力回路61は、バッテリ用演算部60から受信した信号に基づいて、バッテリ用インバータ45への制御信号の供給を停止する。これにより、バッテリ用モータコイル50への電流供給が停止される。なお、ステップS70への移行時、バッテリ用モータコイル50への電流供給が停止された状態であれば、本ステップを無視してステップS80の処理が行われる。
ステップS80では、空気タンクの内圧が所定の圧力閾値(第1の圧力閾値)以上であるかどうかが判断される。ステップS80はステップS20と類似している。AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は4.4Mpa未満であると判断した場合(No)、ステップS10の処理が再度行われる。すなわち、この場合、AC電源用演算部30は、空気タンク内の圧縮空気の貯留量が十分ではないと判断する。
一方、AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は4.4Mpa以上であると判断した場合(Yes)、ステップS90の処理が行われる。すなわち、この場合、AC電源用演算部30は、空気タンク内の圧縮空気の貯留量が十分であると判断する。
ステップS90では、AC電源用モータコイル20及びバッテリ用モータコイル50への電流供給が停止され、モータ80が停止する処理が行われる。バッテリ用モータコイル50への電流供給の停止処理は、ステップS70と同様であるので説明は省略する。
AC電源用演算部30は、制御信号出力回路31へAC電源用モータコイル20への電流供給を停止させる所定の信号を送信する。制御信号出力回路31は、AC電源用演算部30から受信した信号に基づいて、AC電源用インバータ15への制御信号の供給を停止する。これにより、AC電源用モータコイル20及びバッテリ用モータコイル50への電流供給が停止され、モータ80が停止する。なお、ステップS80において、バッテリ用モータコイル50への電流供給されていない場合には、AC電源用モータコイル20への電流供給を停止する処理のみが行われる。
ステップS100では、空気タンクの圧力が所定の圧力閾値(第2の圧力閾値)未満であるかどうかが判断される。本ステップは、モータ80が停止した後、圧縮空気が使用され、空気タンクの内圧が低下した場合に対応するためのステップである。
ステップS100も、ステップS20と類似している。AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は2.5Mpa以上であると判断した場合(No)、ステップS90に戻る。すなわち、この場合、AC電源用演算部30は、空気タンク内の圧縮空気の貯留量が十分であると判断する。なお、このときモータ80はすでに停止しているので、ステップS90は無視される。このように、モータ80停止後の空気タンクの圧力がモニタリングされる。一方、AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は2.5Mpa未満であると判断した場合(Yes)、ステップS10の処理が再度行われる。すなわち、この場合、AC電源用演算部30は、空気タンク内の圧縮空気の貯留量が十分ではないと判断し、後のステップにおいてモータ80が再度駆動される。このように、空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、第2の圧力閾値以上である場合、AC電源用インバータ15及びバッテリ用インバータ45が駆動される。
ところで、ステップS40において、運転モードが「通常モード」に設定されていれば(No)、ステップS110の処理が行われる。ステップS110は、ステップS40と同様の処理が行われる。
ステップS120では、空気タンクの内圧が所定の圧力閾値(第1の圧力閾値)以上となっているかどうかが判断される。ステップS120は、ステップS80等と類似している。AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は4.4Mpa未満であると判断した場合(No)、ステップS10の処理が再度行われる。一方、AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は4.4Mpa以上であると判断した場合(Yes)、ステップS130の処理が行われる。
ステップS130では、AC電源用モータコイル20への電流供給が停止される。ステップS130は、ステップS90と類似しているので説明は省略する。
ステップS140は、空気タンクの内圧が所定の圧力閾値(第1の圧力閾値)以上となっているかどうかが判断される。ステップS140は、ステップS100等と類似している。AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は2.5Mpa以上であると判断した場合(No)、ステップS130に戻る。なお、このときモータ80はすでに停止しているので、ステップS130は無視される。このように、通常モードにおいても、モータ80停止後の空気タンクの圧力がモニタリングされる。一方、AC電源用演算部30が、空気タンクの内圧は2.5Mpa未満であると判断した場合(Yes)、ステップS10の処理が再度行われる。そして、後のステップにおいてモータ80が再度駆動される。
なお、これらのステップ以外にも、動作モードがハイパワーモードから通常動作モードに切り換えられた場合、バッテリ用演算部60は、バッテリ用モータコイル50への電流供給を停止する処理を行う。例えば、ステップS30の後に、ステップS90に類似するバッテリ用モータコイル50への電流供給を停止するステップが行われる。
<その他の動作>
なお、空気圧縮機1は、バッテリのみで動作してもよい。この場合、バッテリ用演算部60は、空気タンクの圧力を判定する。また、モータ80の回転数は、バッテリ側制御部1Bのモータ回転数検出部57の検出結果が用いられる。
<本実施の形態による主要な効果>
本実施の形態によれば、1個のステータコイルStに、AC電源用コイル及びバッテリ用コイルが設けられている。そして、空気タンクの内圧やモータの回転数に応じて、AC電源用コイル及びバッテリ用コイルに電流が供給され、モータの出力が向上する。これにより、2個のコイルが1個分のスペースに設けられることとなるので、製品寸法や重量の増加を抑えつつ、作業性を向上させる作業用工具を提供することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、固定子81には、それぞれのステータコイルStに対応し、ステータコイルSt内のAC電源用コイル及びバッテリ用コイルに共通なコア部Crが設けられている。この構成によれば、コイルの個数が増加しても、コア部Crの個数の増加が抑えられるので、製品寸法や重量の増加が抑えられる。
また、本実施の形態によれば、モータ80の回転数が、所定の回転数閾値以下でなければバッテリ用モータコイル50に電流は供給されない。この構成によれば、バッテリの消耗が抑えられ、長時間にわたってバッテリの使用が可能となる。
また、本実施の形態によれば、AC電源側制御部1Aと、バッテリ側制御部1Bとが分離されている。この構成によれば、AC電源側制御部1Aと、バッテリ側制御部1Bとの絶縁性を向上させることが可能となる。また、これにより、それぞれの制御部1A,1Bにおけるノイズが低減される。
〈変形例1〉
次に、本実施の形態に係る変形例について説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る空気圧縮機の回路構成の他の例を示すブロック図である。図6には、演算部が1個のみで構成された空気圧縮機の回路構成が示されている。
演算部30Aは、図2のAC電源用演算部30及びバッテリ用演算部60の両方の処理を行う。なお、この構成では、空気圧縮機がバッテリのみで駆動される場合も演算部30Aが処理を行うので、図2に示すバッテリ側の位置検出素子51、回転子位置検出部52、モータ回転数検出部53は削除される。
この構成によれば、部品点数が削減されるので、製品寸法や重量の増加がより抑えられる。
〈変形例2〉
次に、本実施の形態に係る他の変形例について説明する。図7は、本発明の実施の形態1に係るモータの他の例を示す図である。図7では、AC電源用コイルのステータコイルSt1と、バッテリ用コイルのステータコイルSt2とが、モータ80の回転軸の周方向に沿って交互に配置された例が示されている。ステータコイルSt1,St2は、同相の電流に対応するコイルが隣り合って配置されてもよいし、それ以外の方法で配置されてもよい。
この構成によれば、それぞれのステータコイルSt1,St2の構成が簡略化され、小型化される。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。前述の実施の形態1では、モータ80の回転数に応じてバッテリ用モータコイル50に電流を供給するかどうかが判断されたが、本実施の形態では、AC電源側の電源電流に応じてバッテリ用モータコイル50に電流を供給するかどうかが判断される。なお、以下では、前述の実施の形態と重複する箇所については、原則として説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態2に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、図5と類似しており、ステップS50がステップS250に置き換えられた点以外は図5と同様である。
ステップS250では、AC電源の電源電流が所定の電流閾値以上であるかどうかが判断される。AC電源側演算部30は、電源電流検出部11が検出する電流値に基づいて、AC電源の電源電流が14A以上であると判断した場合(Yes)、ステップS60の処理が行われる。一方、AC電源側演算部30が、AC電源の電源電流は14A以上ではないと判断した場合(No)、ステップS70の処理が行われる。なお、この電流閾値はユーザーにより任意に設定可能である。ただし、前述したように、例えば、基本契約の電流(例えば15A)を超えない範囲に電流閾値が設定される必要がある。
このように、空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、AC電源の電流が電流閾値未満である場合、AC電源用インバータ15のみ駆動される。また、空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、AC電源の電流が電流閾値以上である場合、AC電源用インバータ15及びバッテリ用インバータ45が駆動される。
本実施の形態成によれば、すでに述べた効果に加え、次の効果が得られる。電源電流の電流を抑えつつ、モータ80の出力を向上させることが可能となる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。本実施の形態では、空気タンクの内圧に応じてバッテリ用モータコイル50に電流を供給するかどうかが判断される。図9は、本発明の実施の形態3に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートは、図5と類似しており、ステップS50がステップS350に置き換えられた点以外は図5と同様である。
ステップS350では、空気タンクの内圧が、第1の圧力閾値未満、かつ、第2の圧力閾値より大きい第3の圧力閾値以上であるかどうかが判断される。ステップS350は、ステップS20等と類似している。AC電源側演算部30が、空気タンクの内圧は、例えば3.0MPa以上であると判断した場合(Yes)、ステップS60の処理が行われる。一方、AC電源側演算部30が、空気タンクの内圧は3.0MPa未満であると判断した場合(No)、ステップS70の処理が行われる。なお、第3の圧力閾値は、ユーザーにより任意に設定可能である。
本実施の形態によれば、空気タンクの内圧が所定の圧力以上に保持されるので、負荷の大きい作業が継続して実施させることが可能となる。また、これにより、作業効率をより向上させることが可能となる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。本実施の形態では、AC電源の電源電圧に応じてバッテリ用モータコイル50に電流を供給するかどうかが判断される。図10は、本発明の実施の形態4に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、図5と類似しており、ステップS50がステップS450に置き換えられた点以外は図5と同様である。
ステップS450では、AC電源の電源電圧が所定の電圧閾値以下であるかどうかが判断される。AC電源用演算部30が、電源電圧検出部12が検出する電圧値に基づいて、AC電源の電源電圧は、例えば90V以下であると判断した場合(Yes)、ステップS60の処理が行われる。一方、AC電源側演算部30が、AC電源の電源電流が90Vより大きいと判断した場合(No)、ステップS70の処理が行われる。なお、この電圧閾値はユーザーにより任意に設定可能である。
このように、空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、AC電源の電圧が電圧閾値より大きい場合、AC電源用インバータ15のみ駆動される。そして、空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、AC電源の電圧が電圧閾値以下である場合、AC電源用インバータ15及びバッテリ用インバータ45が駆動される。
例えば屋外で空気圧縮機等の作業工具を使用する場合には、延長ケーブルが使用されるなど電源ケーブルが非常に長くなり、AC電源から作業工具までの間で電圧降下が生じることがある。このようなケースにおいて、他の工具の使用などで、一時的に圧縮機に供給される電圧が降下しても、本実施のようにバッテリによりサポートされる構成であれば、モータ80の出力を確保することが可能となる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について説明する。本実施の形態では、所定の判定期間における空気タンクの内圧の減少量に応じてバッテリ用モータコイル50に電流を供給するかどうかが判断される。図11は、本発明の実施の形態5に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートは、図5と類似しており、ステップS50がステップS550に置き換えられた点以外は図5と同様である。
ステップS550では、判定期間における前記空気タンクの内圧の減少量が減少量閾値以上であるかどうかが判断される。AC電源用演算部30が、タンク圧力検出部32は検出する圧力をモニタリングし、例えば判定期間(例えば10秒)における圧力の減少量が所定の減少量閾値(例えばX%)以上であると判断した場合(Yes)、ステップS60の処理が行われる。一方、AC電源側演算部30が、判定期間における圧力の減少量が所定の減少量閾値(例えばX%)未満であると判断した場合(No)、ステップS70の処理が行われる。なお、この減少量閾値はユーザーにより任意に設定可能である。また、ここでは、圧力の減少率と減少量閾値とが比較されているが、これ以外にも、単に圧力の減少量と減少量閾値とが比較されてもよい。
このように、空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、判定期間における空気タンクの内圧の減少量が減少量閾値未満である場合、AC電源用インバータ15のみが駆動される。そして、空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、判定期間における空気タンクの内圧の減少量が減少量閾値以上である場合、AC電源用インバータ15及びバッテリ用インバータ45が駆動される。
例えば、釘打ち機等、短時間で大量の圧縮空気が使用される作業工具が使用される場合がある。この場合、空気タンクの内圧が急激に低下し、作業を継続して実施できない場合も生じ得る。ところが、本実施の形態によれば、このような短時間での圧力低下を検出することにより、圧力低下が抑えられる。これにより、作業が継続して実施することが可能となる。また、空気タンクの内圧が急激に低下したときだけバッテリが使用されるので、バッテリの消耗が抑えられる。
なお、すでに述べた実施の形態1の変形例1~2は、実施の形態2~5においても好適に適用される。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6について説明する。本実施の形態では、圧縮空気を用いない作業工具におけるモータ制御について説明する。図12は、本発明の実施の形態6に係る作業工具の例を示す図である。
図12(a)には、電動丸鋸200が示されている。電動丸鋸200は、円形の鋸刃210を備え、モータを動力として鋸刃210を回転させることにより、対象物を切断する。図12(b)には、グラインダ300が示されている。グラインダ300は、円形の切削砥石310を備え、モータを動力として研削砥石310を回転させることにより、対象物の表面を研削する。
図13は、本発明の実施の形態6に係るモータの制御方法の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートは、空気タンクの圧力に関するステップを除けば、図5と類似している。具体的には、図13では、図5のステップS20,S80~S100,S120~S140が削除されている。すなわち、本実施の形態では、モータ80の回転数のみで、バッテリ用インバータ45へ電流が供給されるかどうかが判断される。
ステップS10において、AC電源用演算部30が、運転スイッチ71は押されていないと判断した場合(No)、ステップS30の処理が行われる。ステップS60,S70の処理が行われると、ステップS10の処理が再度行われる。ステップS110の処理が行われると、ステップS10の処理が再度行われる。
本実施の形態によれば、圧縮空気を用いない作業工具においても、バッテリを用いたモータ80制御が可能となる。
なお、ここでは、実施の形態1に対応させて、モータ80の回転数に基づいた制御について説明したが、これ以外にも、例えば、AC電源の電流値(実施の形態2)、AC電源の電圧値(実施の形態4)によるモータ80の制御も可能である。また、実施の形態1の変形例1~2も、本実施の形態に適用可能である。
(その他)
すでに述べたが、作業工具においても、バッテリ40の充電が可能である。例えば、AC電源側に電力の余裕がある場合、AC電源側演算部30とバッテリ側演算部60とが連携し、整流されたDC電源がAC電源側制御部1Aからバッテリ側制御部1Bへ供給される。そして、供給されたDC電力が、バッテリ40へ供給され、バッテリ40が充電される。
グラインダや丸鋸のようにイナーシャルの大きな回転体を有する機器においては、回生制動(電子ブレーキ)により発電した電力をバッテリに充電するようにしても良い。
更に、停電時や、ブレーカ遮断時、あるいは他の機器の使用により、AC電源が一時的に駆動可能電圧の閾値以下に降下した場合は、バッテリのみでの駆動を許容しても良い。さらに、AC電源が復旧した場合は、一定時間、AC電源と、DC電源でモータを駆動しても良い。
圧縮機の再起動時(モータ停止時から起動)の電流負荷が大きいので、AC電源の供給が一時的に停止した場合であっても、DC電源でモータを低速(通常速度でも良い)で回転させ続け、再起動時にAC電源と、DC電源でモータを駆動することで、AC電源の電流負荷を抑えることができる。
更には、再起動時にAC電源と、DC電源でモータを駆動し、通常回転速度より高速で運転させることで、圧縮空気の充填時間を通常と変わりなく行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1…空気圧縮機、11…電源電流検出部、12…電源電圧検出部、13…モータ電流検出部、15…AC電源用インバータ、20…AC電源用モータコイル、27…モータ回転数検出部、30…AC電源用演算部、30A…演算部、31…制御信号出力回路、32…タンク圧力検出部、40…バッテリ、42…電圧検出部、43…モータ電流検出部、45…バッテリ用インバータ、50…バッテリ用モータコイル、57…モータ回転数検出部、60…バッテリ用演算部、61…制御信号出力回路、80…モータ、81…固定子、82…回転子、200…電動丸鋸、300…グラインダ

Claims (12)

  1. 第1の巻線部と、第2の巻線部と、を有するモータと、
    前記モータを動力として圧縮空気を生成する圧縮空気生成部と、
    前記圧縮空気を貯留する空気タンクと、
    前記第1の巻線部と接続され、第1の電源から供給されるAC電源を受けて前記モータへ電力を供給する第1の電力供給部と、
    前記第2の巻線部と接続され、第2の電源から供給されるDC電源を受けて前記モータへ電力を供給する第2の電力供給部と、
    前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1の巻線部は、複数の第1の巻線コイルを有し、
    前記第2の巻線部は、複数の第2の巻線コイルを有し、
    前記モータは、前記第1の巻線コイルと、前記第2の巻線コイルと、を共に備える共通のコア部を有し、
    前記制御部は、前記第1の電力供給部を制御する第1の制御部と、前記第1の制御部から出力される信号に基づいて前記第2の電力供給部を制御する第2の制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第2の電力供給部からの電力の供給を停止した状態で、前記第1の電力供給部から電力の供給を行い、前記モータを動作させる第1の運転モードと、前記第1の電力供給部からの電力の供給と、前記第2の電力供給部からの電力の供給を共に行うことで、前記モータを動作させる第2の運転モードと、の間で変更可能とされている作業工具。
  2. 前記制御部は、前記第1の電源の電流が電流閾値未満である場合、前記第1の電力供給部のみ駆動させ、前記第1の電源の電流が前記電流閾値以上である場合、前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を駆動させる、請求項1に記載の作業工具。
  3. 前記制御部は、前記空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、前記第1の電源の電流が前記電流閾値未満である場合、前記第1の電力供給部のみ駆動させ、前記空気タンクの内圧が前記第1の圧力閾値未満、かつ、前記第1の電源の電流が前記電流閾値以上である場合、前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を駆動させる、請求項2に記載の作業工具。
  4. 前記制御部は、単位時間あたりの前記モータの回転数が回転数閾値より大きい場合、前記第1の電力供給部のみ駆動させ、単位時間あたりの前記モータの回転数が前記回転数閾値以下である場合、前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を駆動させる、請求項1に記載の作業工具。
  5. 前記制御部は、前記空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、単位時間あたりの前記モータの回転数が前記回転数閾値より大きい場合、前記第1の電力供給部のみ駆動させ、前記空気タンクの内圧が前記第1の圧力閾値未満、かつ、単位時間あたりの前記モータの回転数が前記回転数閾値以下である場合、前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を駆動させる、請求項4に記載の作業工具。
  6. 前記制御部は、前記第1の電源の電圧が電圧閾値より大きい場合、前記第1の電力供給部のみ駆動させ、前記第1の電源の電圧が前記電圧閾値以下である場合、前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を駆動させる、請求項1に記載の作業工具。
  7. 前記制御部は、前記空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、前記第1の電源の電圧が前記電圧閾値より大きい場合、前記第1の電力供給部のみ駆動させ、前記空気タンクの内圧が前記第1の圧力閾値未満、かつ、前記第1の電源の電圧が前記電圧閾値以下である場合、前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を駆動させる、請求項6に記載の作業工具。
  8. 前記制御部は、前記空気タンクの内圧が第1の圧力閾値より低い第2の圧力閾値未満である場合、前記第1の電力供給部のみ駆動させ、前記空気タンクの内圧が前記第1の圧力閾値未満、かつ、前記第2の圧力閾値以上である場合、前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を駆動させる、請求項1に記載の作業工具。
  9. 前記制御部は、前記空気タンクの内圧が第1の圧力閾値未満、かつ、判定期間における前記空気タンクの内圧の減少量が減少量閾値未満である場合、前記第1の電力供給部のみを駆動させ、前記空気タンクの内圧が前記第1の圧力閾値未満、かつ、前記判定期間における前記空気タンクの内圧の減少量が前記減少量閾値以上である場合、前記第1の電力供給部及び前記第2の電力供給部を駆動させる、請求項1に記載の作業工具。
  10. 前記第1の電源と接続可能な電源プラグを備えている、請求項1から9のいずれか1項に記載の作業工具。
  11. 前記第2の電源は、前記圧縮空気生成部に対して着脱自在なバッテリであり、前記バッテリは、前記圧縮空気生成部に取り付けられた状態で、上方から視認可能である、請求項1から10のいずれか1項に記載の作業工具。
  12. 前記第1の運転モードと、前記第2の運転モードと、の間で運転モードを切り換える運転モード切換スイッチを有する、請求項1から11のいずれか1項に記載の作業工具。
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