JP7266873B2 - 脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置 - Google Patents

脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7266873B2
JP7266873B2 JP2019169022A JP2019169022A JP7266873B2 JP 7266873 B2 JP7266873 B2 JP 7266873B2 JP 2019169022 A JP2019169022 A JP 2019169022A JP 2019169022 A JP2019169022 A JP 2019169022A JP 7266873 B2 JP7266873 B2 JP 7266873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brain activity
stimulation
subject
brain
activity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019169022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021045301A (ja
Inventor
雅彦 春野
ガネッシュ ゴウリシャンカー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Information and Communications Technology
Original Assignee
National Institute of Information and Communications Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Information and Communications Technology filed Critical National Institute of Information and Communications Technology
Priority to JP2019169022A priority Critical patent/JP7266873B2/ja
Publication of JP2021045301A publication Critical patent/JP2021045301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7266873B2 publication Critical patent/JP7266873B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Description

この開示は、脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置に関し、より特定的には、脳活動に対して外部から刺激を与える脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置に関する。
スポーツや音楽演奏などでは、連続的な動作を必要とする系列運動が行われる。この系列運動において、失敗すると罰(例えば、スポーツにおいて負けるなど)を受ける緊張(ストレス)があると、普段と同じ系列運動を行うことができずにパフォーマンスが低下することが知られる。トップレベルのアスリートや演奏家であっても、大会やコンクールの重要な場面において緊張(ストレス)により、普段の実力を発揮できないことが知られている。
従来、緊張によるパフォーマンスの低下について、非特許文献1では、到達運動や把持力の生成など単純な運動課題が、大きな報酬を予測する線条体の活動であると捉えられている。
Vikram S.Chib、外3名、"Neural mechanisms underlying paradoxical performance for monetary incentives are driven by loss aversion."、Neuron、2012年、VOLUME 74、ISSUE 3、p.582-594
しかし、非特許文献1では、到達運動や把持力の生成など単純な運動についての脳活動を研究されているにすぎず、スポーツや音楽演奏などで特徴となる高速の系列運動についての脳活動については研究の対象とそれていない。また、非特許文献1では、運動についての脳活動を捉える研究はなされているが、当該脳活動に対して積極的に刺激を与えるなどの操作は行っていない。
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う場合に、パフォーマンスの低下を抑える脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置を提供することである。
ある実施形態に従うと、脳活動に対して外部から刺激を与える脳活動刺激システムであって、ストレスが付加された状態で系列運動を行う被験者の脳における前帯状皮質背側部での活動の位置を、機能的核磁気共鳴画像法で特定する脳活動特定部と、被験者の前帯状皮質背側部での活動を低下させるため、脳活動特定部で特定した位置に外部から刺激を与える外部刺激部と、を備える。
好ましくは、脳活動特定部で被験者ごとに特定した脳活動の位置を記憶する記憶部を含む制御部を、さらに備える。
好ましくは、脳活動特定部で特定する位置は、MNI標準座標系での[0,36,36]の位置を少なくとも含む所定の範囲である。
好ましくは、外部刺激部は、脳活動特定部で特定した位置に、外部から経頭蓋磁気刺激法で磁気刺激を与える。
別の実施形態に従うと、脳活動に対して外部から刺激を与える脳活動刺激装置であって、外部から被験者の脳に刺激を加える印加部と、ストレスが付加された状態で系列運動を行う被験者の脳における前帯状皮質背側部での活動の位置に、被験者の前帯状皮質背側部での活動を低下させるため刺激を加えることができるように印加部を固定する固定部とを、備える。
ある実施形態に従う脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置では、失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う場合に、パフォーマンスの低下を抑えることができる。
実施の形態1における脳活動刺激システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1における脳活動特定部の外観を示す概略図である。 実施の形態1における脳活動特定部で被験者が行う運動を説明するための概略図である。 テストセッションでの部分学習者(part-learners)および単純学習者(single-learners)の押し間違いの数を示したグラフである。 テストセッションでの部分学習者(part-learners)の脳活動を示すMRI画像である。 電気刺激の数と図5で特定した内側前頭葉の脳活動との相関を示すグラフである。 実施の形態1における外部刺激部の外観を示す概略図である。 実施の形態1における外部刺激部で被験者が行う運動を説明するための概略図である。 テストセッションでの磁気刺激の有無による押し間違いの数を示したグラフである。 実施の形態2における脳活動刺激装置の外観を示す概略図である。
<実施の形態1>
本実施の形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、実施の形態1における脳活動刺激システム100の構成を示すブロック図である。図1を参照して、脳活動刺激システム100について説明する。脳活動刺激システム100は、脳活動の位置を機能的核磁気共鳴画像法で特定する脳活動特定部10と、脳活動の位置に外部から刺激を与える外部刺激部20と、脳活動特定部10と外部刺激部20とを関連付ける制御部30とを含んでいる。
脳活動特定部10は、失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う被験者の脳活動の位置を、機能的核磁気共鳴画像法で特定している。ここで、機能的核磁気共鳴画像法(fMRI:functional Magnetic Resonance Imaging)は、核磁気共鳴画像法(MRI:Magnetic Resonance Imaging)を利用して、ヒトの脳活動に関連した血流動態反応を視覚化する方法である。特に、機能的核磁気共鳴画像法では、感覚刺激や認知課題遂行による脳活動と安静時や対照課題遂行による脳活動の違いを検出して、関心のある脳機能の構成要素に対応する脳賦活領域を特定することが可能である。
外部刺激部20は、脳活動特定部10で特定した被験者の脳活動の位置に外部から刺激を与える。外部刺激部20が脳活動に与える刺激は、磁気刺激、電流刺激、超音波刺激など、いずれの刺激であっても、また、複数の刺激を組み合わせたものであってもよい。以下の説明では、外部刺激部20は、経頭蓋磁気刺激法(TMS:Transcranial magnetic stimulation)を用いて脳活動に磁気刺激を与えるものとする。経頭蓋磁気刺激法は、電磁石によって生み出される急激な磁場の変化により、弱い電流を脳の組織内に誘起させることで、脳内のニューロンを刺激する方法である。
制御部30は、例えばコンピュータであって、脳活動特定部10で特定した被験者の脳活動の位置を読み出し、当該位置に刺激を与えるように外部刺激部20を制御する。制御部30は、脳活動特定部10および外部刺激部20と通信可能に接続されており、その接続は有線、無線のいずれであってもよい。もちろん、制御部30は、脳活動特定部10と外部刺激部20とを関連付ける構成であればよく、単に脳活動特定部10から特定した被験者の脳活動の位置を読み出し、表示するだけの構成で、使用者が当該表示に従い脳活動特定部10で特定した位置を外部刺激部20で刺激を与えてもよい。さらに、脳活動刺激システム100は、制御部30を設けずに脳活動特定部10,外部刺激部20のみで構成してもよい。つまり、脳活動刺激システム100は、脳活動特定部10で特定した脳活動の位置を、直接または使用者が間接的に外部刺激部20に渡して、当該位置に外部刺激部20で刺激を与えるシステムでもよい。
制御部30は、図示していないが記憶部を含んでおり、脳活動特定部10で特定した被験者の脳活動の位置情報を個人ごとに記憶部に記憶することができる。また、制御部30は、個人を識別する情報(例えばID情報)を入力すると、対応する個人の脳活動の位置の情報を記憶部から読み出し、出力することができる。もちろん、脳活動特定部10に記憶部を設け、当該記憶部に脳活動特定部10で特定した被験者の脳活動の位置情報を個人ごとに記憶してもよい。
脳活動刺激システム100では、スポーツや音楽演奏などで特徴的な系列運動において失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態において、系列運動のパフォーマンス低下の原因となる内側前頭葉(特に、前帯状皮質背側部(dACC:the dorsal anterior cingulate cortex))の活動を脳活動特定部10で個人毎に特定する。これまで、失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う場合に、系列運動のパフォーマンスが低下する原因について、脳のメカニズムが不明であった。そのため、系列運動のパフォーマンス低下を抑えるために脳活動に対して積極的に刺激を与えるなどの操作を行うことができなかった。脳活動に対して積極的に刺激を与えて系列運動のパフォーマンスを改善する手法として、うつ病や運動障害の対策として経頭蓋磁気刺激法などで脳活動に刺激を与える手法が知られている。
脳活動刺激システム100では、系列運動のパフォーマンスが低下する原因として内側前頭葉の脳活動が関与しているとのメカニズムに基づき、脳活動特定部10で当該原因となる内側前頭葉の脳活動の位置を個人毎に特定し、特定した位置に対して外部刺激部20で外部から刺激を与える。脳活動刺激システム100は、外部刺激部20で外部から刺激を与えることで、緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う場合にパフォーマンス低下の原因となる内側前頭葉の脳活動が削滅するので、系列運動のパフォーマンス低下を抑えることができる。このような脳活動刺激システム100を効率的に活用することで、スポーツや音楽演奏を行う人のサポート、また、スポーツや音楽演奏のトレーニングのサポートなど幅広い応用が期待される。
また、脳活動刺激システム100では、脳活動特定部10で特定した内側前頭葉の脳活動を被験者に提示することを制御部30で行うことができる。被験者に内側前頭葉の脳活動を提示することで、その活動を減少させるアシストする機能もあり、脳活動刺激システム100は、経頭蓋磁気刺激法などの刺激と併用することで、より高いトレーニング効果を得ることができる。脳活動刺激システム100は、スポーツや音楽演奏を行う人のサポート、また、スポーツや音楽演奏のトレーニングのサポートすることで、スポーツ大会や音楽コンクールの場面で緊張のため実力を発揮できないことを防ぐことができる。
以下、緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う被験者の脳活動の位置を、脳活動特定部10で特定する処理について具体的に説明する。図2は、実施の形態1における脳活動特定部10の外観を示す概略図である。脳活動特定部10は、図2に示すように機能的核磁気共鳴画像装置(fMRI11)である。fMRI11には、被験者Pの運動を評価できるように表示モニタ12と、操作ボタン13とを設けてある。なお、図2では、作図の関係でfMRI11の内面の横側に表示モニタ12を図示してあるが、実際は仰向けに寝ている被験者Pが見やすい位置に表示モニタ12が設けてある。操作ボタン13は、被験者Pの右手の人差し指、中指、薬指に対応する3つのボタン13a~13cが設けてある。被験者Pは、表示モニタ12の画面上に、順に提示されるボタン操作の指示に従い、操作ボタン13をできるだけ早く、押し間違いがないように操作する。つまり、脳活動特定部10は、ボタン操作の指示に対応して操作ボタン13の操作する運動を被験者Pに行わせ、脳活動を測定している。
具体的に、被験者Pに行わせる運動について説明する。図3は、実施の形態1における脳活動特定部10で被験者Pが行う運動を説明するための概略図である。脳活動特定部10は、被験者Pに対して10回ボタン操作の指示に提示する”長さ10”の運動を繰り返し行わせる。”長さ10”の運動は、図3に示すようにリセット時間(5秒~9秒でランダムに決定)後のシーケンス時間の間に10回ボタン操作の指示に提示され、このリセット時間とシーケンス時間とのセットを20回繰り返す。被験者Pは、”長さ10”の運動中に提示されるボタン操作の指示に従い操作ボタン13の3つのボタン13a~13cから指示されたボタンを選択して押下する。
本実施の形態1では、被験者Pを、”長さ10”の運動を繰り返し行う単純学習者(single-learners)と、”長さ10”の運動を、”長さ6”の運動と”長さ4”の運動とに分けて練習を行った後に”長さ10”の運動を繰り返し行う部分学習者(part-learners)とに分けて系列運動のパフォーマンスを評価している。ここで、”長さ6”の運動は、被験者Pに対してシーケンス時間の間に6回ボタン操作の指示に提示し、”長さ4”の運動は、被験者Pに対してシーケンス時間の間に4回ボタン操作の指示に提示する。”長さ10”の運動を、”長さ6”の運動と”長さ4”の運動とに分けることで、1つ運動を系列運動として被験者Pに練習させることができる。
そのため、”長さ10”の運動を系列運動として”長さ6”の運動と”長さ4”の運動とに分けて練習した部分学習者(part-learners)は、単純学習者(single-learners)に比べて操作ボタン13の押し間違いが少なく、系列運動のパフォーマンスが高い。しかし、操作ボタン13を押すのが遅い、押し間違えがある場合に、被験者Pに罰を与えるテストセッションが始まると、部分学習者(part-learners)は、単純学習者(single-learners)に比べて操作ボタン13の押し間違いが多くなり系列運動のパフォーマンスが低下する。ここで、本実施の形態1では、被験者Pに与える罰として、被験者Pが操作ボタン13を押下するのが遅い、押し間違えた場合に左手の腕に装着した電極から電気刺激が与える。与える電気刺激は、被験者Pが連続2回なら我慢でき連続3回だと我慢できないと自己申告した刺激レベルに設定してある。そのため、被験者Pは、テストセッションで失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態での運動を行うことになる。
テストセッションが始まると、練習において高いパフォーマンスを示していた部分学習者(part-learners)が単純学習者(single-learners)に比べて系列運動のパフォーマンスが低下し、より多くの電気刺激を受けた。図4は、テストセッションでの部分学習者(part-learners)および単純学習者(single-learners)の押し間違いの数を示したグラフである。図4からも分かるように、緊張(ストレス)が付加された状態での運動(テストセッション)では、部分学習者(part-learners)の系列運動のパフォーマンスが低下している。このことは、部分学習者(part-learners)が緊張により系列運動のパフォーマンスを低下させていることを示している。より詳細に検討すると、部分学習者(part-learners)のパフォーマンスの低下は、2つの系列運動の繋ぎ目(”長さ10”の運動の”長さ6”の運動と”長さ4”の運動と繋ぎ目)に限局することが確認されている。
図5は、テストセッションでの部分学習者(part-learners)の脳活動を示すMRI画像である。図5(a)は、立位の被験者Pを水平方向の断面画像であり、軸位断である。図5(b)は、立位の被験者Pを垂直方向の断面画像であり、矢状断である。テストセッションを20回行った場合に、2つの系列運動の繋ぎ目において被験者Pの操作ボタン13の操作時間の遅延することと相関する脳活動をfMRI11で探索すると、図5において白い部分で示す内側前頭葉の脳活動が操作ボタン13の操作時間の遅延と相関することが分かった。特に、内側前頭葉の脳活動は、前帯状皮質背側部(dACC)での活動であり、MNI(Montreal Numerological Institute)標準座標系での[0,36,36]の位置を少なくとも含む所定の範囲での活動であることが分かった。
図6は、電気刺激の数と図5で特定した内側前頭葉の脳活動との相関を示すグラフである。図6の横軸は内側前頭葉の脳活動を示し、縦軸は電気刺激の数を示している。図6に示す丸印は、部分学習者(part-learners)の一人を示している。図6のグラフから分かるように、図5で特定した内側前頭葉の脳活動が高いほど電気刺激の数が多くなる正の相関を示している。この結果から、失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態で被験者Pが系列運動を行った場合にパフォーマンスを低下させている原因として、内側前頭葉の脳活動が高くなることが示唆されている。また、脳活動特定部10は、上記で説明したように、緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う被験者Pの脳活動の位置を特定することで、系列運動のパフォーマンス低下の原因となる内側前頭葉の脳活動の位置を個別に同定できる。なお、脳活動特定部10は、系列運動のパフォーマンス低下の原因となる内側前頭葉の脳活動の位置を特定するために行った上記の運動は一例であって、他の運動を行って系列運動のパフォーマンス低下の原因となる内側前頭葉の脳活動の位置を特定してもよい。
次に、脳活動特定部10で特定した被験者Pの脳活動の位置に、外部刺激部20で外部から刺激を与える処理について具体的に説明する。外部刺激部20は、脳活動に対して外部から刺激を与える脳活動刺激装置であり、特に、実施の形態1では脳活動に対して外部から磁気刺激を与える経頭蓋磁気刺激装置であるとして以下説明する。もちろん、外部刺激部20は、脳活動に対して外部から電流刺激や超音波刺激などを与える脳活動刺激装置であってもよい。
図7は、実施の形態1における外部刺激部20の外観を示す概略図である。外部刺激部20は、外部から被験者Pの脳に磁気刺激を加えるための励磁コイル21(印加部)と、励磁コイル21を固定する固定部22とを含んでいる。なお、励磁コイル21には、被験者Pの脳の深い部分を刺激できる双円錐型コイル(double-cone coil)を用いてもよい。
励磁コイル21は、ケーブルを介して電気的にコイル駆動電源21aと接続されている。コイル駆動電源21aは外部電源等と接続し、励磁コイル21に電力を供給する機能を有している。被験者Pは、椅子に着座し固定部22から伸びるガイド部材22bで頭部を固定されている。脳活動特定部10で特定した位置(具体的には、内側前頭葉の位置)に磁気刺激を与えられるように、ガイド部材22bで固定された被験者Pの頭皮表面の所定位置に励磁コイル21を配置する。外部刺激部20は、この所定位置に配置された励磁コイル21から、被験者Pの脳内神経に所定強度の磁気刺激を加えることで、系列運動のパフォーマンス低下の原因となる内側前頭葉の脳活動を抑制する。
コイル駆動電源21aは、励磁コイル21への電流パルスの供給を制御するもので、既存の種々のタイプのものを用いることができる。コイル駆動電源21aのオン/オフ(ON/OFF)操作や、磁気刺激の強度やサイクルを決定付ける電流パルスの強度やパルス波形の設定等は、操作者によって行うことができる。
本実施の形態1では、外部刺激部20により1Hzの繰り返し(例えば、300パルス)の磁気刺激を内側前頭葉に与えることで、内側前頭葉の脳活動を低下させ、系列運動のパフォーマンス低下を抑えることができる。外部刺激部20は、前帯状皮質背側部(dACC)、特に、MNI標準座標系での[0,36,36]の位置を少なくとも含む所定の範囲に1Hzの繰り返し(例えば、300パルス)の磁気刺激を与える。なお、本実施の形態1では、図7に示すように外部刺激部20で内側前頭葉に磁気刺激を与えた被験者Pに対して運動を評価できるように表示モニタ23と、操作ボタン24とを設けてある。操作ボタン24は、被験者Pの右手の人差し指、中指、薬指に対応する3つのボタン24a~24cが設けてある。被験者Pは、表示モニタ23の画面上に、順に提示されるボタン操作の指示に従い、操作ボタン24をできるだけ早く、押し間違いがないように操作する。
具体的に、被験者Pに行わせる運動について説明する。図8は、実施の形態1における外部刺激部20で被験者Pが行う運動を説明するための概略図である。実施の形態1では、被験者Pに対して、”長さ10”の運動を系列運動として”長さ6”の運動と”長さ4”の運動とに分けた練習を複数回行った後に、”長さ10”の運動を繰り返し行わせる。”長さ10”の運動は、図3で示した内容と同じで、リセット時間(5秒~9秒でランダムに決定)後のシーケンス時間の間に10回ボタン操作の指示に提示され、このリセット時間とシーケンス時間とのセットを20回繰り返す。被験者Pは、”長さ10”の運動中に提示されるボタン操作の指示に従い操作ボタン24の3つのボタン24a~24cから指示されたボタンを選択して押下する。
本実施の形態1では、被験者Pを、テストセッションを行う前に脳活動に対して外部から磁気刺激を与える部分学習者(TMS part-learners)と、テストセッションを行う前に脳活動に対して外部から磁気刺激を与えない部分学習者(SHAM part-learners)とに分けて系列運動のパフォーマンスを評価している。ここで、磁気刺激を与えない部分学習者(SHAM part-learners)は、磁気刺激を与える部分学習者(TMS part-learners)と磁気刺激を与えない点以外では同じ条件となるように、図7で示したガイド部材22bで頭部を固定し所定位置に励磁コイル21を配置する。
操作ボタン24を押すのが遅い、押し間違えがある場合に、被験者Pに罰を与えるテストセッションが始まると、磁気刺激を与える部分学習者(TMS part-learners)は、磁気刺激を与えない部分学習者(SHAM part-learners)に比べて操作ボタン24の押し間違いが少なくなり系列運動のパフォーマンス低下を抑えることができる。
図9は、テストセッションでの磁気刺激の有無による押し間違いの数を示したグラフである。図9からも分かるように、失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態での運動(テストセッション)において、磁気刺激を与える部分学習者(TMS part-learners)は、磁気刺激を与えない部分学習者(SHAM part-learners)に比べて系列運動のパフォーマンス低下が抑えられている。このことは、テストセッションを行う前に脳活動に対して外部から被験者Pに磁気刺激を与えることで、被験者Pの系列運動のパフォーマンスを低下させないことが可能であることを示している。より詳細に検討すると、磁気刺激を与える部分学習者(TMS part-learners)は、2つの系列運動の繋ぎ目(”長さ10”の運動の”長さ6”の運動と”長さ4”の運動と繋ぎ目)で生じる内側前頭葉の脳活動を低下させることができ、系列運動のパフォーマンス低下を抑えることができている。つまり、外部刺激部20は、被験者Pの内側前頭葉の位置に磁気刺激を与えることで、内側前頭葉の脳活動を低下させ、被験者Pの系列運動のパフォーマンス低下を抑えることができる。
脳活動刺激システム100では、脳活動特定部10で個人毎に特定した内側前頭葉の脳活動の位置を、制御部30の記憶部または脳活動特定部10の記憶部に記憶させておき、外部刺激部20で特定した内側前頭葉の脳活動の位置に刺激(例えば、磁気刺激など)を与える。これにより、脳活動刺激システム100は、失敗すると罰を受ける緊張(ストレス)が付加された状態でも、系列運動のパフォーマンス低下を抑えることができる。さらに、脳活動刺激システム100では、脳活動特定部10で特定した内側前頭葉の脳活動の状態(fMRI11からの出力信号)、被験者Pに提示しながら系列運動を行うことで、緊張(ストレス)が付加された状態での内側前頭葉の脳活動を制御することができるようになる。
以上のように、本実施の形態1に係る脳活動刺激システム100では、ストレスが付加された状態で系列運動を行う被験者Pの脳活動の位置を、機能的核磁気共鳴画像法で特定する脳活動特定部10と、脳活動特定部10で特定した被験者Pの脳活動の位置に外部から刺激を与える外部刺激部20と、を備える。これにより、本実施の形態1に係る脳活動刺激システム100では、外部から刺激を与えることで特定した被験者Pの脳活動を低下させ、緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う場合でも、パフォーマンスの低下を抑えることができる。
脳活動刺激システム100は、脳活動特定部10で被験者Pごとに特定した脳活動の位置を記憶する記憶部を含む制御部30を、さらに備えてもよい。これにより、脳活動刺激システム100では、より多くの被験者Pに対して脳活動特定部10で特定した被験者Pの脳活動の位置に外部から刺激を与えることができる。
なお、脳活動特定部10で特定した被験者Pの脳活動の位置は、被験者Pの内側前頭葉の特定位置である。特に、内側前頭葉の特定位置は、MNI標準座標系での[0,36,36]の位置を少なくとも含む所定の範囲である。
また、外部刺激部20は、脳活動特定部10で特定した被験者Pの脳活動の位置に、外部から経頭蓋磁気刺激法で磁気刺激を与えることが好ましい。特に、外部刺激部20は、励磁コイル21に双円錐型コイル(double-cone coil)を用いて磁気刺激を、脳活動特定部10で特定した被験者Pの脳活動の位置に与えることが好ましい。
また、脳活動に対して外部から刺激を与える脳活動刺激方法であって、脳活動特定部10でストレスが付加された状態で系列運動を行う被験者Pの脳活動の位置を、機能的核磁気共鳴画像法で特定するステップと、特定した被験者Pの脳活動の位置に外部刺激部20で外部から刺激を与えるステップと、を含む。これにより、脳活動刺激方法では、外部から刺激を与えることで特定した被験者Pの脳活動を低下させ、緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う場合でも、パフォーマンスの低下を抑えることができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、脳活動特定部10で機能的核磁気共鳴画像法を使って、ストレスが付加された状態で系列運動を行う脳活動の位置を被験者Pの個人毎に特定していた。しかし、機能的核磁気共鳴画像法を使って脳活動の位置を特定するためには、時間とコストが必要となる。そこで、本実施の形態2では、本実施の形態1で得た知見を活かし、被験者Pの個人毎に機能的核磁気共鳴画像法を使って、ストレスが付加された状態で系列運動を行う脳活動の位置を特定することなく、既に特定された内側前頭葉の位置に外部から刺激を与える脳活動刺激装置について説明する。
具体的に、実施の形態1では、緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う被験者Pの内側前頭葉に刺激(例えば、磁気刺激)を与えて、当該内側前頭葉の活動を低下させることで、系列運動のパフォーマンス低下を抑えることができるとの知見を得た。前帯状皮質背側部(dACC)、特に、MNI標準座標系での[0,36,36]の位置を少なくとも含む所定の範囲に刺激を与えることで、内側前頭葉の活動を低下させ、系列運動のパフォーマンス低下を抑えることができる。
本実施の形態2に係る脳活動刺激装置は、前帯状皮質背側部(dACC)、特に、MNI標準座標系での[0,36,36]の位置に刺激を与えることができる装置である。図10は、実施の形態2における脳活動刺激装置20Aの外観を示す概略図である。なお、脳活動刺激装置20Aが脳活動に与える刺激は、磁気刺激、電流刺激、超音波刺激など、いずれの刺激であっても、また、複数の刺激を組み合わせたものであってもよい。以下の説明では、脳活動刺激装置20Aは、経頭蓋磁気刺激法(TMS)を用いて脳活動に刺激を与えるものとする。また、脳活動刺激装置20Aは、図7に示す外部刺激部20と対応する装置であり、同じ構成について同じ符号を付して説明する。
脳活動刺激装置20Aは、外部から被験者Pの脳に磁気刺激を加えるための励磁コイル21(印加部)と、励磁コイル21を固定する固定部22とを含んでいる。なお、励磁コイル21には、被験者Pの脳の深い部分を刺激できる双円錐型コイル(double-cone coil)を用いてもよい。
励磁コイル21は、ケーブルを介して電気的にコイル駆動電源21aと接続されている。コイル駆動電源21aは外部電源等と接続し、励磁コイル21に電力を供給する機能を有している。被験者Pは、椅子に着座し固定部22から伸びるガイド部材22bで頭部を固定される。被験者Pの頭部におけるMNI標準座標系での[0,36,36]の位置に磁気刺激を与えることができるように、ガイド部材22bで固定された被験者Pの頭皮表面の所定位置に励磁コイル21を配置する。ここで、被験者Pの頭部におけるMNI標準座標系での[0,36,36]の位置は、例えば、被験者Pが過去撮影したMRI画像などから被験者Pの頭部での座標系とMNI標準座標系とを対応させることで特定する。つまり、MNI標準座標から被験者Pの頭部での実際の位置を特定する。
脳活動刺激装置20Aは、この所定位置に配置された励磁コイル21から、被験者Pの脳内神経に所定強度の磁気刺激を加えることで、系列運動のパフォーマンス低下の原因となる内側前頭葉の脳活動を抑制させる。
脳活動刺激装置20Aは、個人毎に機能的核磁気共鳴画像法を使って、ストレスが付加された状態で系列運動を行う脳活動の位置を特定する方が高い精度で内側前頭葉の責任部位(MNI標準座標系での[0,36,36]の位置)に磁気刺激を与えることができる。しかし、高い精度を求めなければ、既知の情報から内側前頭葉の責任部位(MNI標準座標系での[0,36,36]の位置)を特定し、脳活動刺激装置20Aで、機能的核磁気共鳴画像法を使うことなく内側前頭葉の責任部位に磁気刺激を与えてもよい。なお、固定部22は、図10に示すような励磁コイル21を支える柱ではなく、励磁コイル21を内側に取り付けたキャップでもよい。当該キャップを被験者Pが正しく被ることで、内側前頭葉の責任部位に磁気刺激を与えることができる位置に励磁コイル21を自動的に配置することができる。
以上のように、本実施の形態2に係る脳活動刺激装置20Aでは、外部から被験者Pの脳に刺激を加える励磁コイル21と、ストレスが付加された状態で系列運動を行う被験者Pの脳活動の位置に、刺激を加えることができるように励磁コイル21を固定する固定部22とを、備える。これにより、本実施の形態2に係る脳活動刺激装置20Aでは、外部から刺激を与えることで特定した被験者Pの脳活動を低下させ、緊張(ストレス)が付加された状態で系列運動を行う場合でも、パフォーマンスの低下を抑えることができる。
なお、被験者Pの脳活動の位置は、被験者Pの内側前頭葉の特定位置である。特に、内側前頭葉の特定位置は、MNI標準座標系での[0,36,36]の位置を少なくとも含む所定の範囲である。
また、励磁コイル21は、被験者Pの脳活動の位置に、外部から経頭蓋磁気刺激法で磁気刺激を与えることが好ましい。特に、励磁コイル21は、双円錐型コイルを用いて磁気刺激を被験者Pの脳活動の位置に与えることが好ましい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 脳活動特定部、12,23 表示モニタ、13,24 操作ボタン、20 外部刺激部、20A 脳活動刺激装置、21 励磁コイル、21a コイル駆動電源、22 固定部、22b ガイド部材、30 制御部、100 脳活動刺激システム。

Claims (5)

  1. 脳活動に対して外部から刺激を与える脳活動刺激システムであって、
    ストレスが付加された状態で系列運動を行う被験者の脳における前帯状皮質背側部での活動の位置を、機能的核磁気共鳴画像法で特定する脳活動特定部と、
    前記被験者の前記前帯状皮質背側部での活動を低下させるため、前記脳活動特定部で特定した位置に外部から刺激を与える外部刺激部と、を備える、脳活動刺激システム。
  2. 前記脳活動特定部で前記被験者ごとに特定した脳活動の位置を記憶する記憶部を含む制御部を、さらに備える、請求項1に記載の脳活動刺激システム。
  3. 前記脳活動特定部で特定する位置は、MNI標準座標系での[0,36,36]の位置を少なくとも含む所定の範囲である、請求項1または2に記載の脳活動刺激システム。
  4. 前記外部刺激部は、前記脳活動特定部で特定した位置に、外部から経頭蓋磁気刺激法で磁気刺激を与える、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の脳活動刺激システム。
  5. 脳活動に対して外部から刺激を与える脳活動刺激装置であって、
    外部から被験者の脳に刺激を加える印加部と、
    ストレスが付加された状態で系列運動を行う前記被験者の脳における前帯状皮質背側部での位置に、前記被験者の前記前帯状皮質背側部での活動を低下させるため刺激を加えることができるように前記印加部を固定する固定部とを、備える、脳活動刺激装置。
JP2019169022A 2019-09-18 2019-09-18 脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置 Active JP7266873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169022A JP7266873B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019169022A JP7266873B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021045301A JP2021045301A (ja) 2021-03-25
JP7266873B2 true JP7266873B2 (ja) 2023-05-01

Family

ID=74876848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019169022A Active JP7266873B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7266873B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20240003486A (ko) 2022-07-01 2024-01-09 한국기계연구원 비침습형 자극기 및 이를 이용한 자극방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140148657A1 (en) 2011-02-03 2014-05-29 Ramoot At Tel-Aviv University Ltd. Method and system for use in monitoring neural activity in a subject's brain
CN104474636A (zh) 2014-11-20 2015-04-01 西安索立德医疗科技有限公司 一种多点多频三维经颅磁刺激***及颅内外坐标转换方法
US20150174418A1 (en) 2012-06-22 2015-06-25 Thync, Inc. Device and Methods for Noninvasive Neuromodulation Using Targeted Transcranial Electrical Stimulation
WO2015122369A1 (ja) 2014-02-14 2015-08-20 国立大学法人東京大学 脳内電流シミュレーション方法とその装置,及び脳内電流シミュレーション装置を含む経頭蓋磁気刺激システム
US20190247662A1 (en) 2017-12-04 2019-08-15 Neuroenhancement Lab, LLC Method and apparatus for neuroenhancement to facilitate learning and performance

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140148657A1 (en) 2011-02-03 2014-05-29 Ramoot At Tel-Aviv University Ltd. Method and system for use in monitoring neural activity in a subject's brain
US20150174418A1 (en) 2012-06-22 2015-06-25 Thync, Inc. Device and Methods for Noninvasive Neuromodulation Using Targeted Transcranial Electrical Stimulation
WO2015122369A1 (ja) 2014-02-14 2015-08-20 国立大学法人東京大学 脳内電流シミュレーション方法とその装置,及び脳内電流シミュレーション装置を含む経頭蓋磁気刺激システム
CN104474636A (zh) 2014-11-20 2015-04-01 西安索立德医疗科技有限公司 一种多点多频三维经颅磁刺激***及颅内外坐标转换方法
US20190247662A1 (en) 2017-12-04 2019-08-15 Neuroenhancement Lab, LLC Method and apparatus for neuroenhancement to facilitate learning and performance

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
HAMILTON Roy, et al.,Rethinking the thinking cap : Ethics of neural enhancement using noninvasive brain stimulation,Neurology,米国,American Academy of Neurology,2011年01月11日,76(2),pp.187-193

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021045301A (ja) 2021-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Burke et al. Transcranial magnetic stimulation: Neurophysiological and clinical applications
RU2688723C1 (ru) Способ реабилитации пациентов с постинсультными нарушениями
Buccino et al. Neural circuits underlying imitation learning of hand actions: an event-related fMRI study
Wright et al. The effect of PETTLEP imagery on strength performance
JP6012466B2 (ja) 磁気刺激デバイスおよび方法
Walsh et al. Transcranial magnetic stimulation: a neurochronometrics of mind
Chang et al. Dose-response effect of acute resistance exercise on Tower of London in middle-aged adults
Nedelko et al. Age-independent activation in areas of the mirror neuron system during action observation and action imagery. A fMRI study
Rodríguez et al. The role of mirror neurons in observational motor learning: an integrative review
Seiler et al. Biological evidence of imagery abilities: Intraindividual differences
Karlinsky et al. Action-skilled observation: Issues for the study of sport expertise and the brain
US20050153268A1 (en) Brain-based processing skill enhancement
Cattaneo et al. Transcranial magnetic mapping of the short-latency modulations of corticospinal activity from the ipsilateral hemisphere during rest
JP7266873B2 (ja) 脳活動刺激システム、および脳活動刺激装置
Binney et al. Frontotemporal stimulation modulates semantically-guided visual search during confrontation naming: a combined tDCS and eye tracking investigation
Kim et al. Optimal stimulation site for rTMS to improve motor function: Anatomical hand knob vs. hand motor hotspot
EP4037563B1 (en) Imaging-based reflex measurements for sedation depth monitoring
Chernikova et al. New approaches in the study of the neuroplasticity process in patients with central nervous system lesions
Krakauer Avoiding performance and task confounds: multimodal investigation of brain reorganization after stroke rehabilitation
Ivanova et al. Brain-computer-interface technology with multisensory feedback for controlled ideomotor training in the rehabilitation of stroke patients
JP2003079626A (ja) 超音波ドプラー法を応用した脳機能解析方法及びその脳機能解析システム
Vesia et al. Learning from goal and action based observations differentially modulates functional motor cortical plasticity
EP4088777A1 (en) Method and system to trigger the activation of the cortico-hippocampal memory system
RU2329028C2 (ru) Способ диагностики и способ коррекции психофизиологического состояния организма человека
Du Toit et al. Evaluation of visual skills in sedentary and active work environments

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7266873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150