JP7266792B2 - 情報処理システムおよびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、被験者に違和感を生じさせることを抑制しながら、被験者が不正常である場合に速やかに通知を行うことを目的とする。
請求項2に記載の発明は、前記履歴情報生成手段は、前記履歴情報として予め定めた単位期間での前記生体データの時系列変化を表す情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記履歴情報生成手段は、複数の前記単位期間に取得された前記時刻情報と前記生体データとに基づき、前記履歴情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記被験者が居住する居住空間に設けられ、当該居住空間での当該被験者の行動データを取得する行動データ取得手段をさらに備え、前記出力手段は、前記第1予測時刻に前記生体データが得られない場合であって、且つ前記行動データ取得手段により前記行動データが取得されない場合に、前記第1の不正常情報を出力し、当該第1予測時刻に当該生体データおよび当該行動データが得られない場合であって、前記第2予測時刻に当該生体データおよび当該行動データが得られない場合に、前記第2の不正常情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記出力手段は、前記第1予測時刻に前記生体データが取得された場合であっても、当該生体データの値が前記履歴情報と異なる場合には、前記第1の不正常情報を出力し、前記第2予測時刻に当該生体データが取得された場合であっても、当該生体データの値が当該履歴情報と異なる場合には、前記第2の不正常情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記履歴情報生成手段は、前記生体データ取得手段による前記生体データの取得状況に応じて、複数の前記履歴情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、被験者の寝具での生体データを取得する機能と、前記生体データを取得する際の時刻情報を取得する機能と、前記時刻情報と前記生体データとから生成された履歴情報に基づき、前記被験者の当該生体データが取得されると予測される第1予測時刻および当該第1予測時刻よりも後の第2予測時刻を算出する機能と、前記第1予測時刻に前記被験者の前記生体データが取得されない場合に、当該被験者が不正常である可能性を示す第1の不正常情報を出力し、当該第1予測時刻および前記第2予測時刻の双方に当該被験者の当該生体データが取得されない場合に、当該第1の不正常情報と比べて不正常である可能性が高いことを示す第2の不正常情報を出力する機能とを実現するプログラムである。
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成を示す図である。
情報処理システム1は、被験者が居住する居住空間Sに設けられ被験者の生体データや行動等を検知する検知部2、検知部2による検知結果等に基づいて被験者の状態を判定し通知するサーバ装置3、被験者の関係者が操作する携帯端末4が、インターネット10を通じて接続されている。
ここで、被験者の関係者には、例えば被験者の家族、被験者宅を訪問するホームヘルパー、被験者が入居する施設の従業員、医療機関の従業員等が挙げられる。
なお、図1に示す情報処理システム1では、サーバ装置3および携帯端末4がそれぞれ1つであるが、複数存在してもよい。
また、検知部2は、各センサとインターネット10との接続を実現する通信装置27と、各センサと通信装置27とを接続するネットワーク28とを備えている。なお、検知部2の各センサは、通信装置27を介さずにインターネット10に直接接続してもよい。
センサ部211としては、被験者が就寝する寝具の下に敷いて使用するマット型のセンサが挙げられる。例えばセンサ部211は、導電性の生地と複数個の圧電素子によって構成され、周期的な微振動を検知の対象とする。なお、センサ部211は、マイクロ波ドップラーレーダーを使用してもよい。本実施の形態の場合、センサ部211は、生体データとして、脈拍、体温、呼吸数、寝返り等の体動を検知する。また、センサ部211は、寝具に人物が入ったこと、および寝具から人物が出たことを検知する。
そして、ベッドセンサ21は、予め定めた時間単位(例えば、1分単位)で、センサ部211により取得される生体データと、計時部212により取得される時刻情報とをサーバ装置3へ送信する。また、本実施の形態のベッドセンサ21は、例えば被験者が寝具にいない場合のようにセンサ部211にて生体データを検出しない場合にも、生体データを検出しない旨の信号と時刻情報とをサーバ装置3へ送信する。
携帯端末4は、情報を表示する表示部および他の装置等との通信を行う通信部を備える情報機器であり、例えばスマートフォン、タブレット型端末、ノート型のコンピュータである。
サーバ装置3は、所謂コンピュータであり、アプリケーションプログラムを実行する演算装置31と、各種のデータを記憶する記憶装置33と、情報処理システム1(図1参照)を構成する他の装置との通信を行う通信装置35と、これらを接続するバス37とを備えている。
演算装置31は、CPU(=Central Processing Unit)と、BIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROM(=Read Only Memory)と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)とを有している。ここでのROMは、不揮発性の半導体メモリであれば書き換えが可能でもよい。
演算装置31は、生体データおよび時刻情報に基づいて生体データの履歴情報を生成する履歴情報生成部311と、検知部2による検知結果および履歴情報に基づいて被験者の状態を判定する判定部313と、判定部313による判定結果を通知する通知部315として機能する。履歴情報生成部311、判定部313および通知部315の各機能は、アプリケーションプログラムの実行を通じて実現される。
履歴情報の詳細、および履歴情報生成部311による履歴情報の生成処理については、後段にて具体例を挙げて説明する。
本実施の形態では、判定部313および通知部315が出力手段および行動データ取得手段の一例である。
記憶装置33に記憶される各種のデータは、情報処理システム1を用いる被験者の数だけ記憶されており、被験者の管理に用いられるID(Identifier)によって管理されている。
関係者の連絡先には、例えば関係者が操作する携帯端末4(図1参照)の電話番号、メールアドレス等が記録される。
上述したように、検知部2(図1参照)は、予め定めた時間単位(この例では、1分単位)で、ベッドセンサ21で取得された生体データおよび時刻情報をサーバ装置3へ送信する。また、検知部2は、ベッドセンサ21のセンサ部211(図1参照)にて生体データを検出しない場合にも、生体データを検出しない旨の信号および時刻情報をサーバ装置3へ送信する。
記憶装置33では、図3に示すように、ベッドセンサ21で取得された生体データ(または、生体データを検出しない旨の信号)と、時刻情報とが対応付けて記憶される。この例では、生体データとして、被験者が寝具にいるか否か、睡眠状態、脈拍数、呼吸数、および体動の有無が、時刻情報ごと(すなわち、1分単位)に記憶されている。
上述したように、履歴情報は、単位期間(この例では、1日間)に取得される生体データを時系列で表した情報であって、生体データと、ベッドセンサ21によりこの生体データが取得されると予測される予測時刻とを対応付けた情報である。詳細については後述するが、本実施の形態では、履歴情報は、複数の単位期間(この例では、数日間)に取得された生成元情報(生体データおよび時刻情報)に基づいて生成される。
検知部2の通信装置27は、居住空間Sに設けられた各種のセンサから出力されるセンサ信号を、インターネット10を介してサーバ装置3へ送信する。ここでのセンサ信号には、ベッドセンサ21で取得された被験者の生体データおよび時刻情報が含まれる。上述したように、検知部2は、予め定めた時間単位(1分単位)で、ベッドセンサ21で取得された生体データおよび時刻情報をサーバ装置3へ送信する。
この処理は、予め定めた単位期間(この例では1日間)の間、継続的に実行される。すなわち、予め定めた単位期間が経過していない場合(ステップ102でNO)、サーバ装置3は、生体データおよび時刻情報を記憶する処理を継続する。
予め定めた複数の単位期間の生成元情報が収集されていない場合(ステップ103でNO)、サーバ装置3は、生成元情報が収集されるまでの間、生体データおよび時刻情報を記憶する処理を継続する。
具体的には、履歴情報生成部311は、それぞれの生成元情報における生体データとこの生体データが取得された時刻情報とに基づき、生体データが取得されると予測される予測時刻を算出する。この例では、上述したように、履歴情報生成部311は、予測時刻として、臥床、睡眠開始、睡眠終了、離床のそれぞれについて第1予測時刻および第2予測時刻を算出する。また、履歴情報生成部311は、それぞれの生成元情報における生体データに基づき、生体データの予測値情報として、睡眠中の被験者の脈拍数、呼吸数および体動数の予測値を算出する。
なお、サーバ装置3は、履歴情報生成部311により生成された履歴情報を記憶装置33に記憶した後も、継続して生体データおよび時刻情報を取得してもよい。そして、履歴情報生成部311は、予め定めた単位期間を経過する度に、取得した生体データおよび時刻情報に基づいて記憶装置33に記憶される履歴情報を更新してもよい。
上述したように、検知部2は、予め定めた時間単位で、ベッドセンサ21で取得された生体データ、または生体データを検出しない旨の信号をサーバ装置3へ送信する。
現在時刻が第1予測時刻でない場合(ステップ201でNO)、サーバ装置3は、現在時刻が第1予測時刻となるまでステップ201の処理を継続する。
そして、第1予測時刻に取得されると予測される生体データが取得された場合(ステップ202でYES)、判定部313は、被験者が正常であると判定し(ステップ203)、一連の処理を終了する。なお、本実施の形態では、ステップ203において、判定部313により被験者が正常であると判定された場合、通知部315による通知は行わないが、被験者が正常である旨の通知を関係者の携帯端末4(図1参照)等に行ってもよい。
そして、ベッドセンサ21以外のセンサからの検知信号が取得された場合(ステップ204でYES)、判定部313は、被験者が正常であると判定し(上述したステップ203)、一連の処理を終了する。
現在時刻が第2予測時刻でない場合(ステップ207でNO)、サーバ装置3は、現在時刻が第2予測時刻となるまでステップ207の処理を継続する。
そして、第2予測時刻に取得されると予測される生体データが取得された場合(ステップ208でYES)、判定部313は、被験者が正常であると判定する(ステップ209)。次いで、通知部315が、被験者が正常である旨を示す正常情報を通知し(ステップ210)、一連の処理を終了する。ここで、本実施の形態では、第1予測時刻が生体データおよび他の検知信号が取得されない場合に、ステップ206において第1の不正常情報を通知している。このため、ステップ210において改めて正常情報を通知することで、関係者等が被験者の状態を正確に把握することができる。なお、通知部315が通知する正常情報については、後段にて具体例を挙げて説明する。
そして、ベッドセンサ21以外のセンサからの検知信号が取得された場合(ステップ211でYES)、判定部313が、被験者が正常であると判定し(ステップ209)、通知部が、被験者が正常である旨を示す正常情報を通知し(ステップ210)、一連の処理を終了する。
上述したように、第2予測時刻は、履歴情報の元となった全ての単位期間の生成元情報において、対応する生体データが取得された時刻である。このため、第2予測時刻に生体データが取得できない場合には、被験者が不正常である可能性がより高いと推測される。したがって、ステップ213において通知する第2の不正常情報では、第1の不正常情報と比べて被験者が不正常である可能性がより高い旨の通知を行うことが好ましい。
通知を受けた携帯端末4は、通知を受けた情報を表示部に表示する。情報は、例えばメッセージとして表示される。
図7(a)に示す例では、携帯端末4に「〇〇さんの生体データが検知できません。〇〇さんに異常が生じている可能性があります。」とのメッセージが表示されている。これにより、第1の不正常情報が通知された場合に、携帯端末4を操作する関係者が、被験者が不正常である可能性があることを知ることができる。
例えば、サーバ装置3の判定部313は、上述したステップ202、208において予測時刻(第1予測時刻、第2予測時刻)に生体データが取得された場合であっても、取得された生体データの値等が履歴情報から算出された予測値情報と異なっている場合には、被験者が不正常であると判定してもよい。例えば、判定部313は、取得された生体データとして睡眠中の心拍数等が予測値情報と異なっている場合、被験者が不正常であると判定してもよい。この場合、通知部315は、被験者が不正常である可能性を示す不正常情報として、関係者の携帯端末4に「〇〇さんの心拍数が普段よりも高い(低い)ようです。〇〇さんは体調不良の可能性があります。」等のメッセージを表示させてもよい。
また、サーバ装置3から通知された情報を受け付けた携帯端末4や固定端末は、図7(a)~(c)に示したようなメッセージの表示によって関係者等に情報を提示するほか、音声等によって情報を提示してもよい。
履歴情報生成部311が、被験者の生活状況やそれに基づく生体データの取得傾向等に応じて複数パターンの履歴情報を生成し、判定部313が、複数パターンの履歴情報から選択した履歴情報に基づいて被験者の状態を判定することで、例えば被験者に異常が生じていないにもかかわらず被験者が不正常であると誤判定されることが抑制される。
Claims (7)
- 被験者の寝具での生体データを取得する生体データ取得手段と、
前記生体データを取得する際の時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記時刻情報と前記生体データとから生成された履歴情報に基づき、前記被験者の当該生体データが取得されると予測される第1予測時刻および当該第1予測時刻よりも後の第2予測時刻を算出する履歴情報生成手段と、
前記第1予測時刻に前記被験者の前記生体データが取得されない場合に、当該被験者が不正常である可能性を示す第1の不正常情報を出力し、当該第1予測時刻および前記第2予測時刻の双方に当該被験者の当該生体データが取得されない場合に、当該第1の不正常情報と比べて不正常である可能性が高いことを示す第2の不正常情報を出力する出力手段と
を備える情報処理システム。 - 前記履歴情報生成手段は、前記履歴情報として予め定めた単位期間での前記生体データの時系列変化を表す情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記履歴情報生成手段は、複数の前記単位期間に取得された前記時刻情報と前記生体データとに基づき、前記履歴情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記被験者が居住する居住空間に設けられ、当該居住空間での当該被験者の行動データを取得する行動データ取得手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記第1予測時刻に前記生体データが得られない場合であって、且つ前記行動データ取得手段により前記行動データが取得されない場合に、前記第1の不正常情報を出力し、当該第1予測時刻に当該生体データおよび当該行動データが得られない場合であって、前記第2予測時刻に当該生体データおよび当該行動データが得られない場合に、前記第2の不正常情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記出力手段は、前記第1予測時刻に前記生体データが取得された場合であっても、当該生体データの値が前記履歴情報と異なる場合には、前記第1の不正常情報を出力し、前記第2予測時刻に当該生体データが取得された場合であっても、当該生体データの値が当該履歴情報と異なる場合には、前記第2の不正常情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記履歴情報生成手段は、前記生体データ取得手段による前記生体データの取得状況に応じて、複数の前記履歴情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- コンピュータに、
被験者の寝具での生体データを取得する機能と、
前記生体データを取得する際の時刻情報を取得する機能と、
前記時刻情報と前記生体データとから生成された履歴情報に基づき、前記被験者の当該生体データが取得されると予測される第1予測時刻および当該第1予測時刻よりも後の第2予測時刻を算出する機能と、
前記第1予測時刻に前記被験者の前記生体データが取得されない場合に、当該被験者が不正常である可能性を示す第1の不正常情報を出力し、当該第1予測時刻および前記第2予測時刻の双方に当該被験者の当該生体データが取得されない場合に、当該第1の不正常情報と比べて不正常である可能性が高いことを示す第2の不正常情報を出力する機能と
を実現するプログラム。
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