JP7266790B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速回転時においてステータとロータ間のギャップに空気を流通させるとともに、回転電機の一端側と他端側での冷却むらを抑制できる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機10の筐体は、ステータ12およびロータを収容し、ステータの一端側でギャップGに連通する第1空間S1と、ステータの他端側でギャップに連通する第2空間S2を形成する。ステータは、ステータ外周からギャップに連通する中間ダクト12aを軸方向の中間部に有する。筐体は、第1空間に送風機21Aからの冷却風を取り入れる一端側吸気口19Aと、第1空間から空気を排気する一端側排気口20Aと、第2空間に送風機21Bからの冷却風を取り入れる他端側吸気口19Bと、第2空間から空気を排気する他端側排気口20Bと、中間ダクトに連通し、筐体の外部から空気を取り入れる空気取り入れ口17aと、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機に関する。
例えば、大型モータまたは大型ジェネレータなどの回転電機では、高出力化や高速回転化などの要求に対応する場合、ステータの巻線部分やロータの磁石部分での放熱性の低下に伴う温度上昇が問題となる。例えば、回転電機を高出力化する場合、ステータの巻線部分に適用された厚手の高圧絶縁紙によって巻線部分の放熱性が低下しうる。また、例えば、回転電機の高回転化に対応するために、ロータの磁石外周をリングで覆ってロータに固定すると、当該リングによって磁石部分の放熱性が低下しうる。
そのため、ステータとロータ間のギャップやコイルエンド部に空気を流通させて冷却を行う回転電機が提案されている。例えば、特許文献1および2には、回転電機の軸方向の一端側および他端側にそれぞれ冷却風の吸気口と排気口を配置し、筐体の軸方向中間部に外気を取り入れる連通口を形成し、ギャップやコイルエンド部に空気を流通させる回転電機が開示されている。
特開2019-161764号公報 特開2020-145899号公報
この種の回転電機においてロータが高速回転すると、ステータとロータ間のギャップの気圧が高くなって空気が流通しにくくなる。このため、特許文献2の構成では、回転電機の軸方向の一端側と他端側で気圧差を生じさせてギャップに空気を流通させている。しかし、特許文献2の構成では、回転電機の軸方向の一端側と他端側で空気の流れが異なるため、巻線部分や磁石部分に一端側と他端側で冷却むらが生じうる。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであって、高速回転時においてステータとロータ間のギャップに空気を流通させるとともに、回転電機の一端側と他端側での冷却むらを抑制できる回転電機を提供する。
本発明の一態様は、円筒形に形成されたステータと、ステータの内周側にギャップをあけて同心状に配置されたロータと、ステータおよびロータを収容する筐体を備えた回転電機である。筐体は、ステータの一端側でギャップに連通する第1空間と、ステータの他端側でギャップに連通する第2空間を形成する。ステータは、ステータ外周からギャップに連通する中間ダクトを軸方向の中間部に有する。筐体は、第1空間に送風機からの冷却風を取り入れる一端側吸気口と、第1空間から空気を排気する一端側排気口と、第2空間に送風機からの冷却風を取り入れる他端側吸気口と、第2空間から空気を排気する他端側排気口と、中間ダクトに連通し、筐体の外部から空気を取り入れる空気取り入れ口と、を有する。また、回転電機は、一端側吸気口から第1空間への冷却風の流れを、一端側排気口側の流れよりも抑制する一端側絞り機構と、他端側吸気口から第2空間への冷却風の流れを、他端側排気口側の流れよりも抑制する他端側絞り機構と、をさらに備え、第1空間の内圧および第2空間の内圧は、それぞれ大気圧よりも低い負圧で同一の内圧に調整される。
た、上記の一態様の回転電機において、一端側絞り機構および他端側絞り機構は、空気流量を低下させるフィルタをそれぞれ含んでいてもよい。
また、上記の一態様の回転電機において、一端側絞り機構および他端側絞り機構はそれぞれ可動部を含んでいてもよく、可動部の開閉量を変化させて空気流量を制御可能であってもよい。さらに、一端側絞り機構および他端側絞り機構は、ロータの回転数に応じて空気流量を変化させてもよい。
本発明の一態様の回転電機は、高速回転時においてステータとロータ間のギャップに空気を流通させるとともに、回転電機の一端側と他端側での冷却むらを抑制できる。
本実施形態の回転電機の一例を示す外観斜視図である。 本実施形態の回転電機の概略構成図である。 本実施形態の回転電機において高回転時の空気の流れを示す図である。 比較例の回転電機において無回転時の空気の流れを示す図である。 比較例の回転電機において高回転時の空気の流れを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
実施形態では説明を分かり易くするため、本発明の主要部以外の構造や要素については、簡略化または省略して説明する。また、図面において、同じ要素には同じ符号を付す。なお、図面に示す各要素の形状、寸法などは模式的に示したもので、実際の形状、寸法などを示すものではない。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z方向は回転軸AXと平行な方向とする。X方向は、Z方向と直交する方向であって、図2の紙面奥行方向に対応する。Y方向は、X方向とZ方向との両方と直交する方向であって、図2の上下方向に対応する。図面において、必要に応じて回転電機の回転軸を符号AXで示す。また、以下の説明では、回転軸AXを中心とする周方向を単に周方向と称し、回転軸AXを中心とする径方向を単に径方向と称する。
図1は、本実施形態の回転電機10の一例を示す外観斜視図である。図2は、本実施形態の回転電機10の概略構成図である。なお、図2は、図1のA-A線断面に対応する。
本実施形態の回転電機10は、インナーロータ型モータであって、ロータシャフト11と、ステータ12とを備えている。ロータシャフト11およびステータ12は、円筒形の筐体13に収容されている。
ロータシャフト11は、回転電機10の回転軸AXに沿って配置される柱状部材であり、一端側(図2の左側)と他端側(図2の右側)がそれぞれ筐体13に設けられた軸受(不図示)により回転可能に支持されている。また、ロータシャフト11の一端側は筐体13を貫通して外部に突出し、回転電機10の負荷となる装置(不図示)と接続される。
また、ロータシャフト11においてステータ12に臨む部位には、ロータの磁極を構成する複数の永久磁石14が配置されている。各々の永久磁石14は、周方向に円弧状をなす形状の帯状片である。永久磁石14は、周方向に隣接する磁石の磁極が互い違いとなり、かつ磁石同士の外周面が面一となる状態でロータシャフト11の周方向に環状に配置される。
また、ロータシャフト11の永久磁石14の外周側には、軸方向に沿って保持リング15が嵌着されている。保持リング15は、永久磁石14を外周側から締め付けて、ロータシャフト11に永久磁石14を強固に固定する機能を担う。
ステータ12は、全体形状が円筒状であって、僅かなエアギャップGを隔ててロータシャフト11の外周に同心状に配置される。ステータ12の内周には軸方向に沿って複数のスロット(不図示)が形成され、各スロットにはコイルが巻回されている。コイルのコイルエンド部16A,16Bは、ステータ12の軸方向両端においてそれぞれステータ12から張り出し、軸方向と交差する平面(XY平面)で環状をなしている。
ステータ12の軸方向の中間部分には、ステータ12の外周側から内周側に向けて径方向に空気を流通させるための中間ダクト部12aが形成されている。中間ダクト部12aは、例えばステータコアの軸方向の所定位置にスペーサを挟み込んで空間を形成したものであり、周方向に所定間隔をおいて複数設けられている。
回転電機10においては、コイルの電流制御によりステータ12の磁界を順番に切り替えることで、ロータシャフト11の磁界との吸引力または反発力が生じる。これにより、ロータシャフト11が回転し、回転電機10が駆動する。このとき、ステータ12のコイルは通電によって発熱する。また、電磁誘導によってロータシャフト11の永久磁石14も熱を帯びる。
筐体13は、全体形状が円筒形をなす筐体本体17と、筐体本体17の一端側および他端側の開口をそれぞれ塞ぐ一対のブラケット18A,18Bとを有する。ステータ12は筐体本体17の内周に嵌合され、筐体本体17の円筒状の空間内には、ステータ12およびロータシャフト11が上記のエアギャップGを隔てて同心状に配置される。
筐体13の内部には、一端側の第1空間S1と他端側の第2空間S2とがそれぞれ形成されている。第1空間S1は、筐体本体17、一端側のブラケット18Aおよびステータ12で囲まれ、ステータ12の一端側のコイルエンド部16Aが収容されている。第2空間S2は、筐体本体17、他端側のブラケット18Bおよびステータ12で囲まれ、ステータ12の他端側のコイルエンド部16Bが収容されている。第1空間S1および第2空間S2は、それぞれエアギャップGと連通している。
図1、図2に示すように、筐体本体17には、一端側と他端側の各コイルエンド部16A,16Bに対して空気の吸気口19A,19Bおよび排気口20A,20Bが一対ずつ設けられている。
筐体本体17において第1空間S1に臨む位置には、回転軸AXを中心として180°回転対称となる位置に一端側吸気口19Aと一端側排気口20Aがそれぞれ設けられている。一端側吸気口19Aは、第1空間S1に空気を流通させる第1送風機21Aの吐き出し側に接続され、一端側排気口20Aは、第1送風機21Aの吸い込み側に接続される。これにより、第1送風機21Aからの空気は、一端側吸気口19Aから軸方向と交差する流れで第1空間S1に導入され、第1空間S1内の空気は一端側排気口20Aから第1送風機21Aに吸い込まれることで循環する。
また、筐体本体17において第2空間S2に臨む位置には、回転軸AXを中心として180°回転対称となる位置に他端側吸気口19Bと他端側排気口20Bがそれぞれ設けられている。他端側吸気口19Bは、第2空間S2に空気を流通させる第2送風機21Bの吐き出し側に接続され、他端側排気口20Bは、第2送風機21Bの吸い込み側に接続される。これにより、第2送風機21Bからの空気は、他端側吸気口19Bから軸方向と交差する流れで第2空間S2に導入され、第2空間S2内の空気は他端側排気口20Bから第2送風機21Bに吸い込まれることで循環する。
また、筐体本体17の軸方向において、第1空間S1と第2空間S2との中間には筐体本体17の外側と内側を連通させる空気取り入れ口17aが形成されている。空気取り入れ口17aは、一端側吸気口19Aと他端側吸気口19Bの間と、一端側排気口20Aと他端側排気口20Bの間にそれぞれ1つずつ設けられている。各々の空気取り入れ口17aは、筐体本体17に嵌合されたステータ12の中間ダクト部12aと対向しており、ステータ12の中間ダクト部12aを介してエアギャップGと接続されている。
また、筐体本体17とステータ12の間には、第1流路22Aと第2流路22Bがそれぞれ形成されている。第1流路22Aは、第1空間S1と空気取り入れ口17aを接続し、軸方向に沿って延びる流路である。第2流路22Bは、第2空間S2と空気取り入れ口17aを接続し、軸方向に沿って延びる流路である。第1流路22Aおよび第2流路22Bは、周方向に所定の間隔でそれぞれ複数設けられている。
上記のように、筐体本体17に形成された空気取り入れ口17aは、第1流路22A、第2流路22Bおよびステータ12の中間ダクト部12aにそれぞれ接続されている。そのため、空気取り入れ口17aから筐体13内に流れ込む空気は、第1流路22Aを経由した第1空間S1への流れと、第2流路22Bを経由した第2空間S2への流れと、中間ダクト部12aを経由してエアギャップGに至る流れに分岐する。また、空気取り入れ口17aから中間ダクト部12aを経由してエアギャップGへ流れ込んだ空気は、第1空間S1への流れと、第2空間S2への流れにそれぞれ分岐する。
また、本実施形態において、筐体13の吸気口19A,19Bの上流側には、吸気口19A,19Bから筐体13内への空気の流れを、排気口20A,20B側の流れよりも抑制する絞り機構23A,23Bが設けられている。絞り機構23A,23Bは、一例として、筐体本体17の一端側吸気口19Aおよび他端側吸気口19Bにそれぞれ取り付けられる。本実施形態において一端側と他端側での絞り機構23A,23Bの構成は共通である。
一端側の絞り機構23Aは、一端側吸気口19Aからの筐体13内への空気流量を調整し、第1空間S1の内圧を大気圧よりも低い所望の負圧に調整する機能を担う。また、他端側の絞り機構23Bは、他端側吸気口19Bからの筐体13内への空気流量を調整し、第2空間S2の内圧を大気圧よりも低い所望の負圧に調整する機能を担う。また、上記の所望の負圧は、回転電機10が所定以上の回転数で駆動するときに、エアギャップGから第1空間S1および第2空間S2に向けて空気の流れが生じる圧力に設定される。
ここで、一端側および他端側の絞り機構23A,23Bは、空気流量を低下させるフィルタを交換可能に取り付ける構成としてもよい。絞り機構23A,23Bにフィルタを適用する場合、送風機21A,21Bからの空気流量を絞って筐体13内を負圧にしつつ、吸気側の冷却風をフィルタで整流することができる。
一例として、開口部の寸法(あるいは開口率)の異なる複数のパンチングメタルを絞り機構23A,23Bのフィルタとして準備し、筐体13側が所望の空気流量となるように任意のフィルタを取り付けるようにしてもよい。なお、フィルタはパンチングメタルに限られず、他の構成であってもよい。
また、一端側および他端側の絞り機構23A,23Bは、絞りなどの可動部の開閉量を変化させて空気流量を制御可能な構成であってもよい。例えば、バタフライバルブやボールバルブ等の可動弁によって絞り機構23A,23Bを構成してもよい。
このとき、絞り機構23A,23Bは、回転電機10のロータシャフト11の回転数に応じて空気流量を変化させるように制御されてもよい。例えば、絞り機構23A,23Bは、ロータシャフト11の回転数が閾値未満の第1の回転数のときには、閾値以上の回転数である第2の回転数のときよりも絞りが開いて空気流量が大きくなるように制御される。
例えば、回転電機10の低速~中速回転域で加速が必要な高トルク時には、コイルの電流が大きくなることでコイルでの発熱も大きくなる。絞り機構23A,23Bとして可動弁を適用する場合、高トルク時には回転電機10の高回転時よりも絞り機構23A,23Bの空気流量を増加させて、送風機21A,21Bからコイルエンド部16A,16Bに流れる冷却風を増加させることができる。
ここで、第1空間S1と第2空間S2の内圧は絞り機構23A,23Bによって同一に調整されることが好ましい。第1空間S1と第2空間S2の内圧を同一にすると、空気取り入れ口17aから分岐する空気の流れが第1空間S1側と第2空間S2側で対称となり、回転電機10の軸方向の冷却むらを一層抑制することができる。
なお、空気取り入れ口17aから第1空間S1への空気流量と、空気取り入れ口17aから第2空間S2への空気流量の差が許容範囲に収まれば、第1空間S1と第2空間S2の内圧(換言すれば絞り機構23A,23Bの絞り量)には差が生じていてもよい。
以下、比較例と対比しつつ本実施形態の効果を説明する。図3は、本実施形態の回転電機10において高回転時の空気の流れを示す図である。図4は、比較例の回転電機10Aにおいて無回転時の空気の流れを示す図である。図5は、比較例の回転電機10Aにおいて高回転時の空気の流れを示す図である。なお、図3~図5では、送風機21A,21Bとその配管系の図示を適宜省略する。
まず、図4、図5の比較例の回転電機10Aでの空気の流れについて説明する。比較例の回転電機10Aの構成は、絞り機構23A,23Bを有しない点を除き、本実施形態の回転電機10の構成と同様である。
比較例の回転電機10Aにおいて送風機21A,21Bを動作させると、第1空間S1および第2空間S2ではそれぞれ排気口20A,20Bから空気が吸い出され、それぞれの内気圧が大気圧よりも低い負圧となる。すると、大気圧との気圧差により、空気取り入れ口17aから筐体13内に空気が流れ込む。
比較例の回転電機10Aにおいて無回転時の空気取り入れ口17aからの空気の流れを、図4に矢印で示す。空気取り入れ口17aからの空気の流れは、第1流路22Aを経由した第1空間S1への流れと、第2流路22Bを経由した第2空間S2への流れと、中間ダクト部12aを経由してエアギャップGに至る流れに分岐する。また、空気取り入れ口17aから中間ダクト部12aを経由してエアギャップGへ流れ込んだ空気は、第1空間S1への流れと、第2空間S2への流れにそれぞれ分岐する。
これにより、ステータ12の外周は、第1流路22Aまたは第2流路22Bを通過する空気によって冷却される。また、ステータ12の内周およびロータシャフト11は、エアギャップGを通過する空気によって冷却される。また、コイルエンド部16A,16Bは、吸気口19A,19Bを通過する空気と、空気取り入れ口17aからの空気によって冷却される。
また、比較例の回転電機10Aにおいて高速回転時の空気取り入れ口17aからの空気の流れを、図5に矢印で示す。回転電機10Aの高速回転時には、無回転時よりもエアギャップGの気圧がロータシャフト11の回転により均等に高くなる。すると、空気取り入れ口17aからエアギャップGに空気が流れ込みにくくなるので、高速回転時にはロータシャフト11の磁石部分での冷却効果が低下してしまう。
これに対し、本実施形態の回転電機10において高速回転時の空気取り入れ口17aからの空気の流れを、図3に矢印で示す。
本実施形態の回転電機10は、筐体13の吸気口19A,19Bの上流側に絞り機構23A,23Bが設けられている。そのため、本実施形態では、絞り機構23A,23Bのない比較例と比べて吸気口19A,19Bからの筐体13内への空気流量がより少なくなるため、第1空間S1と第2空間S2の内圧は比較例よりも低くなり、大気圧との気圧差も大きくなる。その結果として、本実施形態では、空気取り入れ口17aから第1空間S1や第2空間S2への空気の流れが比較例よりも多くなる。
本実施形態においても、回転電機10の高速回転時には無回転時よりもエアギャップGの気圧が高くなるが、上記のように絞り機構23A,23Bによって第1空間S1と第2空間S2の内圧は比較例よりも低くなる。したがって、本実施形態では、高速回転時においても空気取り入れ口17aからエアギャップGへの空気の流通が確保され、ロータシャフト11の磁石部分を空冷することができる。これにより、回転電機10の冷却性能がより向上し、高出力化や高速回転化を更に図ることができる。
また、本実施形態では、第1空間と第2空間に圧力差を生じさせてエアギャップGに冷却風を流通させる構成と比べると、回転電機10の一端側と他端側で冷却風の流れがほぼ対称となる。そのため、本実施形態では、回転電機10の一端側と他端側でのコイルエンド部16A,16Bや磁石部分の冷却むらを抑制できる。
また、本実施形態の構成では、回転電機10の一端側と他端側の空冷に関する仕様を同一にできるので、回転電機10の空冷に関する構成や調整などを簡素化できる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
上記実施形態では、回転電機10の一例としてモータの構成例を説明したが、本発明の回転電は、発電機に適用することも可能である。
また、本実施形態では、絞り機構23A,23Bが筐体本体17の吸気口19A,19Bに取り付けられている例を示したが、絞り機構23A,23Bは筐体13に直接取り付けられていなくてもよい。例えば、絞り機構23A,23Bは、吸気口19A,19Bと送風機21A,21Bを接続する配管上に設けられていてもよい。
なお、本実施形態では、一端側と他端側にそれぞれ送風機を配置する例を示したが、一端側と他端側で1台の送風機を共有してもよい。
また、絞り機構23A,23Bとして絞りの開閉量を制御可能な可動弁を適用する場合、回転電機の回転量に応じて絞りの開閉量を3段階以上変化させてもよい。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10,10A 回転電機
11 ロータシャフト
12 ステータ
12a 中間ダクト部
13 筐体
14 永久磁石
15 保持リング
16A,16B コイルエンド部
17 筐体本体
17a 空気取り入れ口
18A,18B ブラケット
19A,19B 吸気口
20A,20B 排気口
21A,21B 送風機
22A,22B 流路
23A,23B 絞り機構

Claims (4)

  1. 円筒形に形成されたステータと、
    前記ステータの内周側にギャップをあけて同心状に配置されたロータと、
    前記ステータおよび前記ロータを収容し、前記ステータの一端側で前記ギャップに連通する第1空間と、前記ステータの他端側で前記ギャップに連通する第2空間を形成する筐体と、を備えた回転電機であって、
    前記ステータは、ステータ外周から前記ギャップに連通する中間ダクトを軸方向の中間部に有し、
    前記筐体は、
    前記第1空間に送風機からの冷却風を取り入れる一端側吸気口と、
    前記第1空間から空気を排気する一端側排気口と、
    前記第2空間に送風機からの冷却風を取り入れる他端側吸気口と、
    前記第2空間から空気を排気する他端側排気口と、
    前記中間ダクトに連通し、前記筐体の外部から空気を取り入れる空気取り入れ口と、を有し、
    前記一端側吸気口から前記第1空間への冷却風の流れを、前記一端側排気口側の流れよりも抑制する一端側絞り機構と、
    前記他端側吸気口から前記第2空間への冷却風の流れを、前記他端側排気口側の流れよりも抑制する他端側絞り機構と、
    をさらに備え
    前記第1空間の内圧および前記第2空間の内圧は、それぞれ大気圧よりも低い負圧で同一の内圧に調整される
    回転電機。
  2. 前記一端側絞り機構および前記他端側絞り機構は、空気流量を低下させるフィルタをそれぞれ含む
    請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記一端側絞り機構および前記他端側絞り機構はそれぞれ可動部を含み、前記可動部の開閉量を変化させて空気流量を制御可能である
    請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記一端側絞り機構および前記他端側絞り機構は、前記ロータの回転数に応じて前記空気流量を変化させる
    請求項に記載の回転電機。
JP2021188334A 2021-11-19 2021-11-19 回転電機 Active JP7266790B1 (ja)

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