JP7261064B2 - 画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラムに関するものである。
RGB形式で入力された印刷データ(画像データ)をCMYK形式のデータに変換するための色変換パラメータ(プロファイル)を保持する画像形成装置が知られている。画像形成装置では、CMYK形式の画像データに対して、エッジ強調(シャープネス)処理等の画像処理が行われる。特許文献1には、画像形成装置において画像形成に用いられるCMYK形式の画像データに対してエッジ強調処理を行う技術が記載されている。このような画像形成装置では、予め保持している色変換パラメータを用いて出力されるCMYK形式の画像データに対して最適となるように、エッジ強調の度合いが設定されている。
特開2015-2443号公報
上述のような画像形成装置において、印刷データがRGB形式ではなくCMYK形式で入力される場合がある。例えば、何らかのアプリケーションでRGB形式からCMYK形式への変換が行われた後の印刷データが画像形成装置に入力される場合がある。この場合、画像形成装置は、どのような色変換パラメータを用いてRGB形式からCMYK形式に変換されたのかを特定できない。
このようにCMYK形式で入力された印刷データに対して、RGB形式で入力された場合と同様のエッジ強調処理を行った場合、最適なエッジ強調処理を行うことができないことがありうる。例えば、コントラストに関連する処理の影響を受けやすいブラック成分(K成分)が印刷データに多く含まれていると、シャープネスがかかりすぎてしまうという課題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、入力された印刷データ(画像データ)の色空間に依存して当該印刷データに対してエッジ強調処理が過剰に行われることを防ぐ技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、印刷対象の画像データの入力を受け付ける受け付け手段と、前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換手段と、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換手段による変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理手段であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理手段と、を備え、前記処理手段は、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合に、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合よりも、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを弱くすることを特徴とする。
本発明によれば、入力された印刷データ(画像データ)の色空間に依存して当該印刷データに対してエッジ強調処理が過剰に行われることを防ぐことが可能になる。
画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図。 画像形成装置のハードウェア構成例を示す断面図。 画像処理部による画像処理に対応する機能ブロック構成例を示すブロック図。 エッジ強調部によるエッジ強調処理の手順を示すフローチャート。 エッジ強調処理の結果の例を示す図。 白色度の累積の対象となる、注目画素の周囲の画素群の例を示す図。 エッジ強調量の補正用の補正値αCMYの例を示す図。 エッジ強調処理の結果の例を示す図。 エッジ強調部によるエッジ強調処理の手順を示すフローチャート。 エッジ強調量の補正用の補正値αKの例を示す図。 エッジ強調の度合いを調整するためのUIの例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一又は同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1実施形態]
<画像形成装置の構成>
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。画像形成装置10は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Ye)(以下では、輝度Yと区別するため単色の場合に限り「Ye」と表記する。)及びブラック(K)の、4色のトナーを用いてシートに画像を形成する画像形成機能(印刷機能)を有する。画像形成装置10は、更に、原稿の画像の読み取り(スキャン)を行う読取機能、原稿の画像のコピーを行うコピー機能、及び画像データを外部装置へ送信する送信機能等の、種々の機能を有する。
画像形成装置10は、画像読取部101、画像処理部102、記憶部103、CPU104、画像出力部105、ユーザインタフェース(UI)部106、及び通信部107を備える。なお、画像形成装置10は、画像データを管理するサーバ装置、プリントの実行を指示するパーソナルコンピュータ(PC)等の外部装置に、有線又は無線ネットワーク等を介して接続可能である。
記憶部103は、ROM、RAM、及びハードディスクドライブ(HDD)等のデバイスで構成される。ROMは、CPU104によって実行される各種の制御プログラム及び画像処理プログラムを格納する。RAMは、CPU104が各種のデータ及び情報を格納する参照領域又は作業領域として用いられる。また、色変換処理(色分解処理)に用いられる色変換テーブル、及び画像処理用のその他の処理パラメータも、RAM又はHDDに格納される。CPU104は、RAM及びHDDに画像データを蓄積することで、例えば、ページのソートを行い、ソートされた複数のページにわたる原稿の画像データを蓄積し、複数部数の印刷出力を行う処理を実行しうる。
画像読取部101は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。画像出力部105は、シートに画像を形成(出力)する。なお、シートは、記録紙、記録材、記録媒体、用紙、転写材、転写紙等と称されてもよい。UI部106は、各種情報を表示する表示部、及びユーザの操作を受け付ける入力部で構成される。入力部は、例えば、表示部と一体化したタッチパネルである。UI部106は、例えば、画像処理部102による画像処理の種類又は設定等をユーザが指示するための操作を受け付ける。
通信部107は、外部装置と通信可能な通信インタフェースである。通信部107は、例えば、外部装置から印刷データ(画像データ)を受信し、受信した印刷データを記憶部103に保存する。また、通信部107は、記憶部103に格納されている印刷データ(画像データ)を外部装置へ送信する。
画像処理部102には、画像読取部101又は通信部107等から、画像データを含む印刷データが入力される。印刷データは、ページ記述言語(PDL)と呼ばれる、描画を指示するためのプログラミング言語(例えば、LIPS又はPostScript(登録商標))で記述される。なお、LIPSの印刷データはRGB色空間で表現され、PostScriptの印刷データはCMYK色空間で表現される。画像処理部102は、印刷データを解釈するインタプリタをPDLの種類ごとに有している。
画像処理部102は、入力された印刷データを中間データに変換し、当該中間データを記憶部103に設けられたバッファに格納(バッファリング)する。その際、画像処理部102は、異なる種類のPDLで記述された印刷データを共通の中間データに変換する。なお、上記のバッファは、RAM又はHDDの記憶領域に設けられる。画像処理部102は、更に、バッファリングされた中間データに基づいて、印刷データに対応する色空間の画像データを生成し、生成した画像データを記憶部103のバッファに格納する。その際、画像処理部102は、色変換処理、エッジ強調処理及びハーフトーン処理を、画像データに対して行う。
図2は、画像形成装置10のハードウェア構成例を示す断面図である。ここでは、画像読取部101によって原稿の画像を読み取り、当該画像を画像出力部105によってシートに印刷するコピー処理を例に、画像形成装置10の構成及び動作を説明する。
画像読取部101において、原稿台ガラス203と原稿圧板202との間に置かれた、読取対象の原稿204に対して、ランプ205からの光が照射される。原稿204からの反射光は、ミラー206及び207に導かれ、レンズ208によって3ラインセンサ210上に結像される。なお、レンズ208には赤外カットフィルタ231が設けられている。ミラー206及びランプ205を含むミラーユニットは、モータ(図示せず)によって駆動されて速度Vで矢印の方向に移動する。また、ミラー207を含むミラーユニットは、モータによって駆動されて速度V/2で矢印の方向に移動する。このように、3ラインセンサ210の電気的走査方向(主走査方向)に対して垂直方向(副走査方向)にこれらのミラーユニットが移動することで、原稿204の全面が走査される。
3ラインセンサ210は、3ラインのCCD210-1,210-2,210-3で構成される。3ラインセンサ210は、入射光を電気信号に変換し、レッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)の色成分から成る、RGB色空間の画像データを生成し、画像処理部102へ送信する。標準白色板211は、3ラインセンサ210の各CCDによって生成された画像データの補正に用いられる。
画像処理部102は、3ラインセンサ210から入力されたRGB色空間の画像データに対して色変換処理を行う。具体的には、画像処理部102は、入力された画像データから、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Ye)及びブラック(K)の各色成分の画像データ(CMYK色空間の画像データ)を生成する。更に、画像処理部102は、生成した画像データに対してハーフトーン処理を行い、ハーフトーン処理が行われた画像データを画像出力部105へ送信する。
画像出力部105において、画像処理部102から受信した、CMYK色空間の画像データは、レーザドライバ212へ入力される。レーザドライバ212は、入力された画像データの各色成分データに応じて半導体レーザ素子213を駆動する。半導体レーザ素子213から出力されたレーザビームは、ポリゴンミラー214、fθレンズ215及びミラー216を介して、感光ドラム217に照射される。これにより、感光ドラム217に入力された画像データに対応する静電潜像が感光ドラム217に形成される。
現像器219~222は、それぞれC,M,Ye,Kのトナーを用いて、感光ドラム217に形成された静電潜像を現像する。これにより、感光ドラム217上にトナー像が形成される。給紙カセット225から供給されたシートは、搬送路を搬送されて転写ドラム223に巻き付けられる。感光ドラム217上のC,M,Ye,Kのトナー像が、シート上に順に重ね合わせて転写される。このようにして、多色画像が形成されたシートは、定着ユニット226による定着処理が行われた後、装置外の排紙トレイへ排出される。
<画像処理部の機能構成>
図3は、本実施形態に係る画像処理部102による画像処理に対応する機能ブロック構成例を示すブロック図である。図3に示されるように、画像処理部102は、画像形成装置10における印刷対象の画像データの入力として、RGB色空間(第1色空間)の画像データと、CMYK色空間(第2色空間)の画像データとのいずれかの入力を受け付ける。上述のように、3ラインセンサ210から画像データが入力される場合に、RGB色空間の画像データが画像処理部102に入力される。また、外部装置からRGB色空間で記述された印刷データが受信された場合に、RGB色空間の画像データが画像処理部102に入力される。
画像処理部102は、RGB色空間の画像データが入力された場合には、エッジ強調処理の実行前に色変換処理を実行する。色変換部301は、RGB色空間の画像データを、トナー色に対応する4色の色成分から成る、CMYK色空間の画像データに変換する。この変換は、記憶部103(HDD)に格納されている色変換テーブル(色変換パラメータ)を用いて行われる。このように、色変換部301は、画像処理部102(画像形成装置10)への入力画像データの色空間がRGB色空間(第1色空間)である場合に、当該画像データをCMYK色空間(第2色空間)の画像データに変換する。
エッジ強調部302は、CMYK色空間の画像データに対して、後述するエッジ強調処理を行う。図3に示されるように、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がRGB色空間(第1色空間)である場合には、色変換部301による変換後の、CMYK色空間の画像データに対してエッジ強調処理を行う。一方、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がCMYK色空間(第2色空間)である場合には、当該入力画像データに対してエッジ強調処理を行う。
本実施形態では、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がRGB色空間である場合と、入力画像データの色空間がCMYK色空間である場合とで、エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる。これにより、入力された印刷データ(画像データ)の色空間に依存して当該印刷データに対してエッジ強調処理が過剰に行われることを防ぐことを可能にする。
後述するように、エッジ強調部302によるエッジ強調処理は、処理対象の画像データから得られる輝度信号に対するフィルタ処理を含む。本実施形態では、図4を用いて後述するように、入力画像データの色空間に応じて、フィルタ処理におけるフィルタゲインを調整することで、エッジ強調の度合いを調整する例を説明する。エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がCMYK色空間(第2色空間)である場合に、入力画像データの色空間がRGB色空間(第1色空間)である場合よりも、フィルタゲインを小さくする。これにより、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がCMYK色空間(第2色空間)である場合に、入力画像データの色空間がRGB色空間(第1色空間)である場合よりも、エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを弱くする。
エッジ強調処理が行われた画像データは、エッジ強調部302からハーフトーン処理部303へ出力される。ハーフトーン処理部303は、例えばディザ法を用いたハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理後の画像データは、画像出力部105へ送信されるか、又は記憶部103に格納される。
<エッジ強調処理>
図4は、エッジ強調部302によって実行されるエッジ強調処理の手順を示すフローチャートである。図4に示される各ステップの処理は、CPU104からの命令に従ってエッジ強調部302(画像処理部102)によって実行される。
ここでは、一例として、処理対象の画像データに含まれる色成分信号のうち、ブラックに対応する色成分信号(K信号)から得られる輝度信号(L信号)に対するフィルタ処理におけるフィルタゲインを、入力画像データの色空間に応じて調整する。これにより、とりわけコントラストに関連する処理の影響を受けやすいK信号に対して、過剰にエッジ強調(シャープネス)処理が行われることを防止することが可能になる。
まずS401で、エッジ強調部302は、入力されたCMYK色空間の画像データを、ブラック以外の色に対応する色成分信号であるCMY信号と、ブラックに対応する色成分信号であるK信号とに分離する。更に、エッジ強調部302は、CMY信号をRGB信号に変換し、K信号をL信号に変換する。例えば、入力された画像データの各色の信号値(C,M,Ye,K)が8ビットで構成される(256階調の信号値である)場合、次式により、RGB信号及びL信号(輝度)の信号値への変換が可能である。
R=255-C
G=255-M
B=255-Ye
L=255-K (1)
なお、式(1)における数値「255」は、ビット数dに応じて(2d-1)として定められた値である。
S401において得られた各画素のRGB信号は、S402~S408の処理の対象となる。S401において得られた各画素のL信号は、S410~S415の処理の対象となる。S402~S408の処理及びS410~S415の処理は、それぞれ、画像データを構成する各画素を順に注目画素に設定して実行される。なお、S402~S408の処理とS410~S415の処理とは並列に実行されてもよいし、順に実行されてもよい。
(RGB信号に対するエッジ強調処理)
S402~S408の処理により、RGB信号の信号値(R,G,B)からエッジ強調後の信号値(R',G',B')が得られる。
まずS402で、エッジ強調部302は、RGB信号に対して、輝度・色差系の色空間への色変換を行う。本実施形態では、注目画素について、RGB信号の信号値(R,G,B)を、次式のように、YCbCr色空間の信号値(Y,Cb,Cr)に変換する。
Y = 0.2990*R+0.5870*G+0.1140*B
Cb=-0.1687*R-0.3313*G+0.5000*B
Cr= 0.5000*R-0.4187*G-0.0813*B (2)
なお、RGB信号の各色の信号値が8ビットで構成される場合、Y信号(輝度)は0~255の値、Cb信号(色差)は-128~127の値、Cr信号(色差)は-128~127の値を有する。この変換により、RGB信号が、Y信号、Cb信号及びCr信号に変換される。
次にS403で、エッジ強調部302は、輝度信号(Y)及び色差信号(CbCr)から、所定のサイズのウィンドウ(フィルタウィンドウ)内の、注目画素及びその周囲の画素を含む複数の画素の信号値を抽出する。本実施形態では、一例として5×5画素のサイズのフィルタウィンドウが用いられる。
更にS404で、エッジ強調部302は、Y信号のフィルタウィンドウ内の信号値に対して所定のフィルタ係数のフィルタの畳み込み(フィルタ処理)を行うことによって、エッジ強調を行う。このフィルタ処理により、Y信号から、エッジ強調後の輝度信号であるY'信号が得られる。本実施形態において、S404のフィルタ処理は、処理対象の画像データに含まれる色成分信号のうち、ブラック以外の色に対応する色成分信号から得られる輝度信号(Y信号)に対する第1フィルタ処理の一例である。エッジ強調部302は、S404のフィルタ処理におけるフィルタゲインを、入力画像データの色空間によらず同一にする。
S404におけるフィルタ処理の例としては、ラプラシアンフィルタを用いて2次微分の成分を計算し、得られた値を原画像の信号値から減算する処理がある。この処理を1回の畳み込みで実現する場合、例えば、以下のように行列で表現されるフィルタ係数が使用される。
Figure 0007261064000001
このフィルタ係数行列のサイズは、S403で使用されるフィルタウィンドウサイズ以下とされる必要がある。本実施形態では、S404の処理は、輝度信号(Y)に対してのみ行われ、色差信号(CbCr)に対しては行われない。これにより、画像の明るさのみが強調され、画像のエッジ部分における色変化を抑えることが可能になる。
ここで、図5は、S404の処理結果の例を示す図である。図5に示されるグラフの横軸は画素の位置を示し、縦軸は各画素の輝度を示す。図5に示されるように、Y信号の変化点付近において、エッジ強調後のY'信号に変化が生じている。具体的には、エッジ強調後のY'信号は、画像の暗い部分についてはより暗くなり、明るい部分についてはより明るくなるように、コントラストが与えられることを示している。
S404の処理が完了すると、次にS405で、エッジ強調部302は、フィルタウィンドウ内の、注目画素の周囲の画素の白色度の累積値を求める。この累積値は、S406及びS407においてエッジ強調量の補正に用いられる。
本実施形態では、彩度が低く、かつ、輝度が高い画素を、白色度が高い画素と定義し、そのような画素の白色度が高い値を有するように白色度を設定する。具体的には、彩度Sは、色差信号(CbCr)を用いて算出される。上述のように、色差信号(CbCr)は色成分を示し、信号値(Cb,Cr)=(0,0)からの距離により、色の鮮やかさ(彩度)が表現される。このため、彩度Sは次式により求められる。
S=(Cb2+Cr21/2 (3)
更に、ある画素の白色度Wは、例えば、上式により得られた彩度S、S401においてK信号から得られたL信号(輝度)、及びS402においてRGB信号から得られたY信号(輝度)を用いて、次式により求められる。
W=Y2+L2+(255-S)2 (4)
ここで、Y信号及びL信号は、値が大きいほど輝度が高いことを示し、彩度Sは、値が大きいほど彩度が高いことを示す。一方、(255-S)は、値が大きいほど彩度が低いことを示す。したがって、ある画素の白色度Wは、当該画素の輝度が高いほど大きな値となり、また、彩度が低いほど大きい値となる。高輝度の無彩色が白であることを考慮すれば、式(4)のWは、白色度を示すことが理解されよう。なお、L信号はK信号の補数であることから、白色度Wは、Y信号(輝度)及びK信号に基づいて決定しているとも理解されよう。
S405において、エッジ強調部302は、注目画素の周囲の所定数の画素(画素群)について白色度Wを求め、その累積値を求める。図6は、注目画素の周囲の16画素について白色度Wの累積値を求める例を示している。図6の例では、注目画素601の周囲の、記号「x」で示される16個の画素群602について、それぞれ白色度Wが求められ、その累積値ΣWが求められる。本例によれば、例えば、正方形状に配置された画素群602のうち、当該正方形の一辺を構成する画素のみが白い場合の累積値に対して、全画素が白い場合は4倍の累積値が得られることになる。このようにして、着目画素の周囲の画素群の白さの程度として、白色度Wの積算値ΣWが求められる。
次にS406で、エッジ強調部302は、S405で得られた累積値ΣWに応じて、エッジ強調量を補正する補正値αCMYを生成する。補正値αCMYは、0から1.0の値を取りうる。αCMY=1.0は補正が不要であり、αCMYの値が小さいほど補正量が大きくなるように定義される。例えば、図7に示されるように、αCMYは、累積値ΣWが小さいほど1.0に近づき、累積値ΣWが大きいほど小さくなる(0に近づく)ように生成される。エッジ強調部302は、図7に示される対応関係を用いて、累積値ΣWに対応する補正値αCMYを取得する。なお、補正値αCMYの生成は、累積値ΣWを入力とし、αCMYを出力としたルックアップテーブル(LUT)を用いることで実現できる。このLUTは、予め記憶部103に格納され、記憶部103から読み出されて使用されうる。
更にS407で、エッジ強調部302は、S406で得られた補正値αCMY、S402で得られた原画像のY信号、及びS404で得られたエッジ強調後のY'信号に基づいて、エッジ強調量の補正処理を行う。補正後の輝度信号であるY''信号は、次式のように、Y信号及びエッジ強調後のY'信号に対して、それぞれαCMYに応じた重み付けを行い、重み付け後の信号を合成することによって得られる。
Y''=(1.0-αCMY)*Y+αCMY*Y' (5)
このようにして、エッジ強調部302は、エッジ強調量の補正のために、S404のフィルタ処理が行われる前の輝度信号(Y信号)と当該フィルタ処理により得られた輝度信号(Y'信号)とを、それぞれ重み付けして合成する。
その後S408で、エッジ強調部302は、S407の補正処理後の信号に対して、YCbCr色空間からRGB色空間への逆変換を行う。具体的には、次式のように、S402における色変換の逆行列演算を行うことで、注目画素についてのエッジ強調後の信号値(R',G',B')が得られる。
R'=Y'' +1.4020*Cr
G'=Y''-0.3441*Cb-0.7141*Cr
B'=Y''+1.7720*Cb (6)
(L信号に対するエッジ強調処理)
一方、S410~S415の処理により、L信号の信号値からエッジ強調後の輝度信号であるL''信号の信号値が得られる。
まずS410で、エッジ強調部302は、L信号(輝度)から、S403と同様に、所定のサイズのフィルタウィンドウ内の、注目画素及びその周囲の画素を含む複数の画素の信号値を抽出する。
次にS411で、エッジ強調部302は、画像処理部102に入力された画像データ(印刷データ)の色空間(入力色空間)が、RGB色空間であるかCMYK色空間であるかを判定する。エッジ強調部302は、入力色空間がRGB色空間である場合にはS412へ処理を進め、CMYK色空間である場合にはS413へ処理を進める。
入力された画像データの色空間がRGB色空間である場合、S412で、エッジ強調部302は、L信号に対してS404と同様にエッジ強調を行う。具体的には、エッジ強調部302は、L信号のフィルタウィンドウ内の信号値に対して所定のフィルタ係数のフィルタの畳み込み(フィルタ処理)を行うことで、L信号からエッジ強調後の輝度信号であるL'信号を求める。
一方、入力された画像データの色空間がCMYK色空間である場合、S413で、エッジ強調部302は、S412とは異なるフィルタ係数を用いて、L信号に対してエッジ強調を行うことで、エッジ強調後のL'信号を求める。具体的には、エッジ強調部302は、S412で使用される各フィルタ係数に対して、フィルタ処理におけるフィルタゲインを調整するためのゲイン調整値Gを一様に乗算する。これにより、フィルタ係数を用いたフィルタ処理によるエッジ強調の度合いを変更する。本実施形態では、一例として、ゲイン調整値G=0.5に設定する。これにより、画像データの色空間がCMYK色空間である場合、画像データの色空間がRGB色空間である場合と比べて、K信号に対するエッジ強調の度合いが抑制される。
例えば、ゲイン調整値G=0.5の場合、S404及びS412で使用されるフィルタ係数にゲイン調整値Gを乗算することで、以下のようなフィルタ係数行列が得られる。
Figure 0007261064000002
なお、このフィルタ係数行列を使用した場合、L'信号の値が全体的に低くなり、暗い画像が得られることになるため、フィルタ係数行列の中央に位置する係数(1.04)を、当該行列内の係数の総和が1.0となるように調整(オフセット)する。本例では、中央に位置する係数に0.5を加算して得られた、以下のフィルタ係数行列が、S413の処理に使用される。なお、ゲイン調整値Gが適用された上記のフィルタ係数行列が予め用意され、記憶部103に格納されていてもよい。また、ゲイン調整値Gは、1.0未満の値であれば、0.5以外の値であってもよい。
本実施形態において、S412及びS413のフィルタ処理は、ブラックに対応する色成分信号から得られる輝度信号(L信号)に対する第2フィルタ処理の一例である。エッジ強調部302は、入力画像データの色空間に応じてエッジ強調の度合いを調整するために、上述のようにして、フィルタ処理におけるフィルタゲインを入力画像データの色空間に応じて調整する。
ここで、図8は、S412及びS413の処理結果の例を示す図である。図8に示されるグラフの横軸は画素の位置を示し、縦軸は各画素の輝度を示す。図8に示されるように、L信号(輝度)の変化点付近において、入力色空間がRGB色空間である場合とCMYK色空間である場合のいずれも、エッジ強調後のL'信号に変化が生じている。具体的には、エッジ強調後のL'信号は、画像の暗い部分についてはより暗くなり、明るい部分についてはより明るくなるように、コントラストが与えられることを示している。また、入力色空間がCMYK色空間である場合のL'信号は、入力色空間がRGB色空間である場合のL'信号よりも変化の大きさが小さくなっており、これはエッジ強調の度合いが抑制されていることを示している。
このような処理によれば、CMYK色空間で表現された印刷データ(画像データ)に対して外部装置において想定外の色変換が行われていたとしても、画像処理部102においてK信号に対して過度のエッジ強調を行ってしまうことを防止できる。
次にS414で、エッジ強調部302は、S406と同様に、S405で得られた白色度の累積値ΣWに応じて、エッジ強調量を補正する補正値αKを生成する。更にS415で、エッジ強調部302は、S407と同様に、S414で得られた補正値αK、S401で得られた原画像のL信号(輝度)、及びS412で得られたエッジ強調後のL'信号に基づいて、エッジ強調量の補正処理を行う。補正後のL''信号は、次式のように、L信号及びエッジ強調後のL'信号に対して、それぞれαKに応じた重み付けを行い、重み付け後の信号を合成することによって得られる。
L''=(1.0-αK)*L+αK*L' (7)
このようにして、エッジ強調部302は、エッジ強調量の補正のために、S412又はS413のフィルタ処理が行われる前の輝度信号(L信号)と当該フィルタ処理により得られた輝度信号(L'信号)とを、それぞれ重み付けして合成する。
S408及びS415の処理が完了すると、S409で、エッジ強調部302は、上述の処理により得られた信号値(R',G',B',L'')を、次式のようにS401の変換の逆変換により、エッジ強調処理後のCMYK信号の信号値に変換する。
C'=255-R'
M'=255-G'
Ye'=255-B'
K'=255-L'' (8)
入力された画像データの全画素について上述の処理を行うことにより、エッジ強調処理が行われた画像データが生成される。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置10において、画像処理部102は、印刷対象の画像データの入力を受け付ける。色変換部301は、入力画像データの色空間がRGB色空間(第1色空間)である場合に、当該画像データをCMYK色空間(第2色空間)の画像データに変換する。エッジ強調部302は、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がRGB色空間である場合には、色変換部301による変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行う。一方、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がCMYK色空間である場合には、当該入力画像データに対してエッジ強調処理を行う。
上述のエッジ強調処理において、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がRGB色空間である場合とCMYK色空間である場合とで、エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる。より具体的には、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間がCMYK色空間である場合に、入力画像データの色空間がRGB色空間である場合よりも、エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを弱くする。これにより、入力された印刷データ(画像データ)の色空間に依存して当該印刷データに対してエッジ強調処理が過剰に行われることを防ぐことが可能になる。
また、上述のエッジ強調処理では、入力される印刷データの色空間(入力色空間)に応じて、K信号から生成されるL信号(輝度)に対して適用されるフィルタ係数を、ゲイン調整値により調整している。即ち、フィルタ処理におけるフィルタゲインを調整している。これにより、とりわけ、トナーの明度が最も低く、コントラストに関連する処理の影響を受けやすいK信号に対して、過剰にエッジ強調(シャープネス)処理が行われることを防止できる。また、CMY信号から生成されるY信号(輝度)に対して適用されるフィルタ係数を、入力される印刷データの色空間に依らず共通にする(同一にする)ことにより、それぞれ異なる色空間の印刷データに対してエッジ強調の効果を維持できる。
なお、本実施形態は種々の変更が可能である。例えば、本実施形態ではエッジ強調処理を行う色空間として輝度・色差系のYCbCr色空間が用いられているが、輝度・色差系の他の色空間(例えば、L*a*b*色空間)が用いられてもよい。また、エッジ強調処理には、上述の手法以外の手法(例えば、アンシャープマスク)を用いられてもよい。
また、白色度Wは、S405において彩度S及びY信号(輝度)を用いて算出されているが、Y信号のみが用いられてもよい。これは、Y信号にもRGB信号の成分が十分に反映されており、ある画素のY信号の値が十分大きければ、当該画素を白色とみなすことができるためである。この場合、例えばS405においてΣWに代えて着目画素の周囲の画素群のY信号の信号値の累積値ΣYを求め、当該累積値ΣYに対応する補正値αCMYを求めてもよい。また、S415においてL信号(輝度)に対して適用される補正値αKとして、ΣWに依らず予め定められた一定値が用いられてもよい。
また、本実施形態では、CMY信号から生成されるY信号(輝度)に対して適用されるフィルタ係数を、入力される印刷データの色空間に依らず共通にしているが、これに限定されない。例えば、入力される印刷データの色空間がCMYK色空間である場合に、K信号に対して抑制されたエッジ強調の度合いを、CMY信号に対するエッジ強調で補ってもよい。その場合、例えば、CMY信号から生成されるY信号に対して適用されるフィルタ係数に、ゲイン調整値Gの逆数を適用することで、印刷データの色空間がRGB色空間である場合よりも、エッジ強調の度合いを強めてもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態では、画像処理部102に入力された画像データ(印刷データ)の色空間(入力色空間)がCMYK色空間である場合に、フィルタ係数にゲイン調整値Gを適用することでエッジ強調量を補正する構成を説明した。本実施形態では、入力色空間がRGB色空間である場合とCMYK色空間である場合とで異なる補正値αKを用いることでエッジ強調量を補正する構成を説明する。なお、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図9は、本実施形態に係るエッジ強調処理の手順を示すフローチャートである。図9に示される各ステップの処理は、CPU104からの命令に従ってエッジ強調部302(画像処理部102)によって実行される。
本実施形態では、エッジ強調部302は、S410の処理を行った後、S412へ処理を進める。即ち、エッジ強調部302は、S412で、入力色空間に応じてフィルタ係数を変更せずに、L信号(輝度)に対してS404と同様のフィルタ処理を行い、S405へ処理を進める。
また、エッジ強調部302は、S412の処理の完了後、S405において注目画素の周囲の画素群について白色度の累積値が算出されると、次にS901へ処理を進める。S901で、エッジ強調部302は、画像処理部102に入力された画像データ(印刷データ)の色空間(入力色空間)が、RGB色空間であるかCMYK色空間であるかを判定する。エッジ強調部302は、入力色空間がRGB色空間である場合にはS414へ処理を進め、CMYK色空間である場合にはS902へ処理を進める。
S414で、エッジ強調部302は、第1実施形態と同様に、S405で得られた白色度の累積値ΣWに応じて、エッジ強調量を補正する補正値αKを生成し、S415へ処理を進める。一方、S902で、エッジ強調部302は、エッジ強調量を補正する補正値αKとして、S414とは異なる補正値を生成する。具体的には、エッジ強調部302は、図10に示されるように、αKの最大値が1.0よりも低い値となるように、補正値αKを生成する。図10の例では、補正値αKの最大値は、図7の例における最大値1.0の半分である0.5となっている。エッジ強調部302は、図10に示される対応関係を用いて、累積値ΣWに対応する補正値αKを取得する。
その後、S415で、エッジ強調部302は、S414又はS902において生成された補正値αKを用いて、注目画素についてエッジ強調量の補正処理を行う。これにより、図8に示されるように、入力色空間がCMYK色空間である場合に、入力色空間がRGB色空間である場合よりも、K信号から生成されるL信号に対するに対するエッジ強調の度合いが抑制される。即ち、第1実施形態と同様の結果を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態では、エッジ強調部302(画像処理部102)は、入力される印刷データの色空間(入力色空間)に応じて、K信号から生成されるL信号に適用する補正値αKを調整して適用する。即ち、エッジ強調部302は、入力画像データの色空間に応じて、エッジ強調量の補正のための補正処理に用いられる重み付け係数(補正値αK)を調整することで、エッジ強調の度合いを調整する。これにより、第1実施形態と同様、入力された印刷データ(画像データ)の色空間に依存して当該印刷データに対してエッジ強調処理が過剰に行われることを防ぐことが可能になる。また、K信号に対して、過剰にエッジ強調処理が行われることを防止できる。
なお、本実施形態では、エッジ強調量の補正のために補正値αKを調整する例を説明したが、補正値αKの調整と、第1実施形態で説明したゲイン調整値Gの適用との両方が行われてもよい。
また、本実施形態では、CMY信号から生成されるY信号(輝度)に対して適用される補正値CMYを、入力される印刷データの色空間に依らず共通にしているが、これに限定されない。例えば、入力される印刷データの色空間がCMYK色空間である場合に、K信号に対して抑制されたエッジ強調の度合いを、CMY信号に対するエッジ強調で補ってもよい。その場合、例えば、入力色空間がCMYK色空間である場合に、CMY信号から生成されるY信号に適用する補正値αCMYを、入力色空間がRGB色空間である場合よりも、相対的に大きくすることで、エッジ強調の度合いを強めてもよい。
[第3実施形態]
第1実施形態では、画像処理部102に入力された画像データ(印刷データ)の色空間(入力色空間)ごとに、異なるフィルタ係数を用いる構成を説明した。本実施形態では、ユーザインタフェース(UI)を介してユーザによって指定された設定値に応じてフィルタ係数を変更可能にする構成を説明する。なお、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図11は、UI部106に表示される操作画面(UI)の例を示す図である。図11に示されるように、UI1100は、スライドバー1101を操作することにより、エッジ強調の度合いをユーザが設定できるように構成される。CPU104は、UI1100における設定を示す設定値を記憶部103に格納することで、ユーザの操作に従ってエッジ強調の度合いを設定する。UI1100では、一例として、エッジ強度の度合いを、(度合いが弱い順に)0,0.5,0.8,1.0の設定値に対応する、4段階(「しない」、「弱」、「中」及び「強」)のいずれかに設定可能である。
エッジ強調部302(画像処理部102)は、UI1100を介して設定された設定値に従って、S404、S412及びS413で用いるフィルタ係数を調整する。具体的には、エッジ強調部302は、フィルタ係数行列の各フィルタ係数に設定値を乗算することによって、フィルタ係数を調整する。なお、この調整により、エッジ調整後の画像が暗い画像になることを防止するために、第1実施形態で説明したように、フィルタ係数行列の中央に位置する係数を、当該行列内の係数の総和が1.0となるように調整(オフセット)してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、エッジ強調部302は、ユーザによる設定に従ってエッジ強調の度合いを調整する。これにより、第1実施形態と同様の効果に加えて、ユーザの好みに応じてエッジ強調の度合いを変更することが可能になる。
なお、本実施形態では、入力色空間がCMYK色空間である場合に適用されるゲイン調整値Gは、UI1100における設定に依存しないが、これに限定されない。例えば、UI1100を介して設定された設定値が示すエッジ強調の度合いが強いほど、ゲイン調整値Gが1.0に近づくように、ゲイン調整値Gを調整してもよい。また、設定可能なエッジ強調の度合いとして最大の度合いが指定された場合に、最大のエッジ強調効果を得るために、ゲイン調整値Gを1.0に設定することで、K信号に対するエッジ強調の度合いを抑制しないようにしてもよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上述の実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。したがって、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
10:画像形成装置、101:画像読取部、102:画像処理部、103:記憶部、104:CPU、105:画像出力部、106:UI部、107:通信部、301:色変換部、302:エッジ強調部、303:ハーフトーン処理部

Claims (19)

  1. 印刷対象の画像データの入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換手段と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換手段による変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理手段であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理手段と、を備え、
    前記処理手段は、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合に、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合よりも、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを弱くする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 印刷対象の画像データの入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換手段と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換手段による変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理手段であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理手段と、を備え、
    前記エッジ強調処理は、処理対象の画像データから得られる輝度信号に対するフィルタ処理を含み、
    前記処理手段は、前記入力された画像データの色空間に応じて、前記フィルタ処理におけるフィルタゲインを調整することで、前記エッジ強調の度合いを調整する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記処理手段は、前記処理対象の画像データに含まれる色成分信号のうち、ブラックに対応する色成分信号から得られる輝度信号に対する前記フィルタ処理における前記フィルタゲインを、前記入力された画像データの色空間に応じて調整する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記処理手段は、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合に、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合よりも、前記フィルタゲインを小さくする
    ことを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
  5. 前記エッジ強調処理は、処理対象の画像データに含まれる色成分信号のうち、ブラック以外の色に対応する色成分信号から得られる輝度信号に対する第1フィルタ処理と、ブラックに対応する色成分信号から得られる輝度信号に対する第2フィルタ処理と、を含み、
    前記処理手段は、前記第1フィルタ処理におけるフィルタゲインを、前記入力された画像データの色空間によらず同一にし、前記第2フィルタ処理におけるフィルタゲインを、前記入力された画像データの色空間に応じて調整する
    ことを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 印刷対象の画像データの入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換手段と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換手段による変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理手段であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理手段と、
    ユーザの操作に従って前記エッジ強調の度合いを設定する設定手段と、を備え、
    前記処理手段は、前記設定手段による設定に従って前記エッジ強調の度合いを調整する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 印刷対象の画像データの入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換手段と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換手段による変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理手段であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理手段と、を備え、
    前記第1色空間は、RGB色空間であり、
    前記第2色空間は、CMYK色空間である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 印刷対象の画像データの入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換手段と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換手段による変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理手段であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理手段と、
    前記処理手段による前記エッジ強調処理が行われた前記第2色空間の画像データに基づいて、シートに画像を印刷する印刷手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記エッジ強調処理は、処理対象の画像データから得られる輝度信号に対するフィルタ処理と、エッジ強調量の補正のために、前記フィルタ処理が行われる前の輝度信号と前記フィルタ処理により得られた輝度信号とを、それぞれ重み付けして合成する補正処理と、を含み、
    前記処理手段は、前記入力された画像データの色空間に応じて、前記補正処理に用いられる重み付け係数を調整することで、前記エッジ強調の度合いを調整する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  10. 画像データの入力を受け付ける受け付け工程と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換工程と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換工程における変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理工程であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理工程と、を含み、
    前記処理工程では、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合に、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合よりも、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを弱くする
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  11. 画像データの入力を受け付ける受け付け工程と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換工程と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換工程における変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理工程であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理工程と、を含み、
    前記エッジ強調処理は、処理対象の画像データから得られる輝度信号に対するフィルタ処理を含み、
    前記処理工程では、前記入力された画像データの色空間に応じて、前記フィルタ処理におけるフィルタゲインを調整することで、前記エッジ強調の度合いを調整する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. 前記処理工程では、前記処理対象の画像データに含まれる色成分信号のうち、ブラックに対応する色成分信号から得られる輝度信号に対する前記フィルタ処理における前記フィルタゲインを、前記入力された画像データの色空間に応じて調整する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. 前記処理工程では、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合に、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合よりも、前記フィルタゲインを小さくする
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成装置の制御方法。
  14. 前記エッジ強調処理は、処理対象の画像データに含まれる色成分信号のうち、ブラック以外の色に対応する色成分信号から得られる輝度信号に対する第1フィルタ処理と、ブラックに対応する色成分信号から得られる輝度信号に対する第2フィルタ処理と、を含み、
    前記処理工程では、前記第1フィルタ処理におけるフィルタゲインを、前記入力された画像データの色空間によらず同一にし、前記第2フィルタ処理におけるフィルタゲインを、前記入力された画像データの色空間に応じて調整する
    ことを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
  15. 画像データの入力を受け付ける受け付け工程と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換工程と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換工程における変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理工程であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理工程と、
    ユーザの操作に従って前記エッジ強調の度合いを設定する設定工程と、を含み、
    前記処理工程では、前記設定工程における設定に従って前記エッジ強調の度合いを調整する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  16. 画像データの入力を受け付ける受け付け工程と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換工程と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換工程における変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理工程であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理工程と、を含み、
    前記第1色空間は、RGB色空間であり、
    前記第2色空間は、CMYK色空間である
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  17. 画像データの入力を受け付ける受け付け工程と、
    前記入力された画像データの色空間が第1色空間である場合に、当該画像データを第2色空間の画像データに変換する変換工程と、
    前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合には、前記変換工程における変換後の画像データに対してエッジ強調処理を行い、前記入力された画像データの色空間が前記第2色空間である場合には、前記入力された画像データに対して前記エッジ強調処理を行う処理工程であって、前記入力された画像データの色空間が前記第1色空間である場合と前記第2色空間である場合とで、前記エッジ強調処理におけるエッジ強調の度合いを異ならせる、前記処理工程と、
    前記処理工程における前記エッジ強調処理が行われた前記第2色空間の画像データに基づいて、シートに画像を印刷する印刷工程と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  18. 前記エッジ強調処理は、処理対象の画像データから得られる輝度信号に対するフィルタ処理と、エッジ強調量の補正のために、前記フィルタ処理が行われる前の輝度信号と前記フィルタ処理により得られた輝度信号とを、それぞれ重み付けして合成する補正処理と、を含み、
    前記処理工程では、前記入力された画像データの色空間に応じて、前記補正処理に用いられる重み付け係数を調整することで、前記エッジ強調の度合いを調整する
    ことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置の制御方法。
  19. 請求項10から18のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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