JP7259983B2 - 電池パック及び電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は電池パック及び、電池パックを用いてモータ、照明等の負荷を稼働させる電気機器に関するものである。
電動工具等の電気機器の電源として、リチウムイオン電池等の二次電池を用いた電池パックが広く用いられている。電池パックは電気機器本体に着脱可能に構成され、放電によって電圧が低下したら電池パックを電気機器本体から取り外して、外部充電装置を用いて充電される。通常、電池パックの出力電圧は固定であるが、特許文献1では電池を収容するハウジング内に複数のセルユニットを設け、それらを直列接続として出力するか、並列接続として出力するかを接続手段により選択可能として、異なる電圧の機器に対応可能とした電池パックが実現されている。この電池パックを用いると、複数の電気機器を使用する際に、それぞれ別種類の電池パックを準備する必要がなくなる。また、特許文献1の電池パックは、電圧の切り替えに際して特別な操作が不要であって、操作ミス発生の虞がない。さらに、特許文献1の電池パックは、第1のセルユニットと第2のセルユニットを内蔵し、一方のセルユニット側にマイコン及び電源を設け、他方のセルユニット側に放電回路を設け、放電回路は、マイコンの起動と連動して動作するように構成している。
特開2019-004631号公報
特許文献1の電池パックでは、マイコンが起動すると、マイコンの動作状況(スリープモード等)によらずに常に放電回路が動作しているため、細かい電圧バランスの調整が不十分であった。また、特許文献1の電池パックにおいて第2のセルユニット側(他方のセルユニット側)に新たな電力消費回路を追加すると、電圧バランスが崩れる要因となってしまい、その対策が必要であることが発明者らの検証によって判明した。
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数のセルユニットの接続形態を切り替え可能とした電池パックにおいて、複数のセルユニット毎に設けられる電池セル保護回路とこれらの監視をするマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と称する)を設け、セルユニット間の電圧バランスの不均衡をマイコンによって調整できるようにした電池パック及び電気機器を提供することにある。本発明の他の目的は、複数のセルユニットの接続形態を切り替え可能とした電池パックにおいて、一方のセルユニット側の電力で駆動されるマイコンによって、他方のセルユニット側の電力消費量を微調整して、双方のセルユニットの電力消費が均等になるようにした電池パック及びそれを用いた電気機器を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。本発明の一つの特徴によれば、複数の電池セルが直列に接続されたセルユニットとして少なくとも第1及び第2のセルユニットを有し、第1のセルユニットは第2のセルユニットよりも高電圧側に接続された状態で第1及び第2のセルユニットが互いに直列に接続される直列接続状態と、直列接続状態以外の接続状態に切り替えられるよう構成された電池パックにおいて、第1及び第2のセルユニットの一方(例えば第2のセルユニット)に接続され、少なくとも一方のセルユニットを構成する電池セルの状態を監視し、電池パックの放電を制御するための放電制御信号を出力できるよう構成された制御部(マイコンを含む)を設けた。また、第1及び第2のセルユニットの他方(例えば第1のセルユニット)に接続され、制御部の状態に応じて他方のセルユニット側の消費電力を微調整する調整部を設けた。さらに電池パックは、制御部に接続され、制御部に電源電圧を供給する電源部を備え、電源部は一方のセルユニットに接続され、制御部は電源部と一方のセルユニットの負極に接続され、電源部は一方のセルユニットから入力された電圧から電源電圧を生成して制御部に供給するように構成した。
本発明の他の特徴によれば、第2のセルユニットに電源部が接続され、第2のセルユニットから電源部を介して制御部に電源電圧が供給される。また、制御部は、自身の状態又は一方のセルユニットに接続された接続素子の状態に応じて調整部を制御するようにした。さらに、調整部は、他方のセルユニットと並列に接続された抵抗部と、抵抗部と直列接続されたスイッチ部を備えた放電回路であり、制御部はスイッチ部を制御する。
本発明のさらに他の特徴によれば、制御部は、少なくともノーマルモード、スリープモードを含む複数の動作モードを備え、ノーマルモードの場合には、制御部はスリープモードの場合よりも他方のセルユニットの消費電力が大きくなるように調整部を制御する。また、動作モードとして無線通信モードを備え、制御部は、前記無線通信モードの場合には、スリープモードの場合よりも他方のセルユニットの消費電力が大きくなるように調整部を制御する。ここで、第1及び第2のセルユニットの電圧差が所定値以上の場合、制御部は電圧差が所定値未満になるまで調整部を常に動作(オン)させる。第1及び第2のセルユニットの電圧差が所定値未満の場合、制御部は動作モードに応じて調整部を制御する。
本発明のさらに他の特徴によれば、電池パックと、電池パックに接続できる電気機器本体として少なくとも第1の電気機器本体を有する電気機器であって、電池パックが第1の電気機器本体に接続された場合は、第1及び第2のセルユニットが互いに直列に接続される直列接続状態となり、電池パックが第1の電気機器本体に接続されない場合は、第1及び第2のセルユニットが互いに電気的に独立した非接続状態となる。また、電池パックは、電池パックが第2の電気機器本体に接続された場合は第1及び第2のセルユニットが互いに並列に接続される並列接続状態となり、電池パックが第2の電気機器本体から取り外された場合は、第1及び第2のセルユニットが互いに電気的に独立した非接続状態(電気的に第1及び第2のセルユニットが切り離された状態)となるように構成した。
本発明によれば、制御部からの制御信号によって他方のセルユニットの消費電力を調整する調整部を設けたので、複数のセルユニット間の消費電力のバランスを精度良く調整できる。このため、一方のセルユニット側に、電力を消費する負荷装置(無線通信回路や表示ランプ等)を設けたとしても、実際の使用状況に応じて細かにセルユニット間の消費電力のバランス調整が可能となる。さらに、消費電力を調整する調整部の稼働又は停止は制御部によって制御できるので、制御部に含まれるマイコンのスリープなどを行っても、セルユニット間の電力バランスの調整が容易に対応できる。
本発明に係る電池パック100の電動工具本体1、51への装着状況を説明するための図である。 本発明の実施例に係る電池パック100の外観を示す斜視図である。 (A)は正極端子(162と172)、負極端子(167と177)の形状を示す部分斜視図と高電圧出力時の接続回路を示す図であり、(B)は高電圧電気機器のターミナル部30と、電池パック100側の端子との接続状況を示すための部分斜視図である。 (A)は正極端子(162と172)、負極端子(167と177)の形状を示す部分斜視図と低電圧出力時の接続回路を示す図であり、(B)は低電圧電気機器のターミナル部80と、電池パック100側の端子との接続状況を示すための部分斜視図である。 電池パック100の基本的な内部回路を示すブロック図である。 本実施例の電池パック100を接続した高電圧用の電気機器(電動工具本体1)の回路図である。 消費電流制御手段195の動作モードの例を示す図である。 本実施例に係る電池パック100の電圧バランスを調整するための電流消費制御を示すフローチャートである。 第2の実施例に係る電池パック100の電圧バランスを調整するための電流消費制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。本明細書においては、電気機器の一例として電池パックにて動作する電動工具を用いて説明するものとする。
図1は本実施例に係る電池パックの電動工具への装着状況を説明するための図である。電気機器の一形態である電動工具には様々な種類のものがあり、現在広く用いられている定格18Vの電池パックを用いる電動工具に加えて、より高出力が得られる定格36Vの電池パック100を用いる電動工具が市販されている。また、出願人によって定格18Vの電動工具本体51又は定格36Vの電動工具本体1のいずれにも装着可能な電池パックが市販されている。
図1で示す電動工具本体1、51はいずれもインパクト工具と呼ばれるものである。電動工具本体1、51は、図示しないビット等の先端工具を出力軸9、59に装着し、先端工具に回転力や軸方向の打撃力を加えることにより締め付け作業を行う工具である。ここでは出力軸9、59に断面形状が六角形状の六角穴(図示せず)が形成され、ワンタッチ式の装着機構8、58が設けられる。電動工具本体1、51は、外形を形成する外枠たるハウジング2、52を備える。ハウジング2、52は、略筒状の胴体部2a、52aと、胴体部2a、52aの軸方向中央付近から直交方向(下方)に延在するハンドル部2b、52bが形成される。ハンドル部2b、52bの一部であって作業者が把持した際に人差し指があたる付近には、トリガ状の動作スイッチ4、54が設けられる。動作スイッチ4、54の近傍には、出力軸9、59の回転方向を切り換える為の正逆切替レバー5、55が設けられる。ハンドル部2b、52bの下方には電池パック100を装着するための電池パック装着部2c、52cが形成される。
電動工具本体51は定格電圧18Vの電池パックを用いる電気機器である。電動工具本体1は定格電圧36Vの電池パックを用いる電気機器本体である。従来の36V専用の電池パックは、定格3.6Vのリチウムイオン電池のセル10本を直列接続したセルユニットが1組だけ収容されていた。本実施例の電池パック100においては、定格3.6Vのリチウムイオン電池のセル5本を直列接続してなるセルユニットが2組収容され、これら2つのセルユニットを直列接続した状態とすることで36Vの定格出力が得られるようにし、直列接続状態以外の並列接続した状態とすることで18Vの定格出力が得られるように構成した。尚、本明細書では、電圧18Vを、電圧36Vに比べて低い電圧であるという意味で「低電圧」と呼び、36Vを「高電圧」と呼ぶ。
本実施例の電池パック100は、電池パック100側の端子構成と、36V用の電動工具本体1の機器側のターミナル部30の端子構成を工夫することにより、電動工具本体51にも電動工具本体1にも装着できるようにした。また、電池パック100を矢印a1のように18V用の電動工具本体51に装着すると電池パック100の出力が自動的に18Vとなり、矢印a2のように36V用の電動工具本体1に装着すると電池パック100の出力が自動的に36Vとなる。つまり、電池パック100を電動工具本体1又は51のいずれかに装着することによって、装着された電動工具本体に合わせた出力電圧に切り替わるものである。
図2は本発明の実施例に係る電池パック100の斜視図である。電池パック100は電池パック装着部2c、52c(図1参照)に対して装着及び取り外しが可能である。また、従来の定格18V用の電池パックと取り付け上の互換性を持たせるために、電池パック100の装着部分の形状は従来の電池パックと同じとしている。電池パック100の筐体は、上下方向に分割可能な下ケース101と上ケース110により形成される。上ケース110は、電池パック装着部2cに取り付けるために2本のレール溝138a、138bが形成された装着機構が形成される。レール溝138a、138bは、電池パック100の装着方向と平行な方向に延びるように、且つ、上ケース110の左右側面に突出するように形成される。レール溝138a、138bは、電動工具本体1の電池パック装着部2cに形成されたレール(図示せず)と対応した形状に形成され、レール溝138a、138bが電気機器本体側のレールと嵌合した状態で、ラッチ141の爪となる係止部142にて係止することにより電池パック100が電動工具本体1、51に固定される。電池パック100を電動工具本体1、51から取り外すときは、左右両側にあるラッチ141を押すことにより、係止部142が内側に移動して係止状態が解除されるので、その状態で電池パック100を装着方向と反対側に移動させる。
上ケース110の下段面111と上段面115は階段状に形成され、それらの接続部分から後方側に延びる複数のスロット121~128が形成される。スロット121~128は電池パック装着方向に所定の長さを有するように切り欠かれた部分であって、この切り欠かれた部分の内部には、電動工具本体1、51又は外部の充電装置(図示せず)の機器側端子と嵌合可能な複数の接続端子が配設される。スロット121~128は、電池パック100の右側のレール溝138aに近い側のスロット121が充電用正極端子(C+端子)の挿入口となり、スロット122が放電用正極端子(+端子)の挿入口となる。また、左側のレール溝138bに近い側のスロット127が負極端子(-端子)の挿入口となる。正極端子と負極端子の間には、電池パック100と電動工具本体1、51や外部の充電装置(図示せず)への信号伝達用の複数の信号端子が配置され、ここでは信号端子用の4つのスロット123~126が電力端子群の間に設けられる。尚、スロット123は予備の端子挿入口であり、本実施例では端子は設けられない。スロット124は電池パック100の識別情報となる信号を電動工具本体又は充電装置に出力するためのT端子用の挿入口である。スロット125は外部の充電装置(図示せず)からの制御信号が入力されるためのV端子用の挿入口である。スロット126はセルに接触して設けられた図示しないサーミスタ(感温素子)による電池の温度情報を出力するためのLS端子用の挿入口である。負極端子(-端子)の挿入口となるスロット127の左側には、さらに電池パック100内に含まれる電池保護回路(図示せず)による異常停止信号を出力するLD端子用のスロット128が設けられる。
上段面115の後方側には、***するように形成された***部132が形成される。***部132の中央付近に窪み状のストッパ部131が形成される。ストッパ部131は、電池パック100を、電池パック装着部2c、52cに装着した際に突き当て面となる。電池パック100が電動工具本体1、51の所定の位置に装着されると電動工具本体1、51に配設された複数の端子(機器側端子)と電池パック100に配設された複数の接続端子が接触して導通状態となる。
図3(A)は本実施例の正極端子(162と172)、負極端子(167と177)の形状を示す部分斜視図と高電圧出力時の接続回路を示す図であり、(B)は高電圧用電気機器のターミナル部30と、電池パック100側の端子との接続状況を示すための部分斜視図である。図3(A)に示すように、本実施例の電池パック100の正極端子と負極端子は、電圧可変電池パックを実現するために2つずつ設けられる。正極端子は、上側正極端子162と下側正極端子172より構成され、図2に示したスロット122内に配置される。同様に、負極端子は、上側負極端子167と下側負極端子177より構成され、図3に示したスロット127内に配置される。正極端子及び負極端子以外の接続端子、即ち、スロット124~126、128のT端子、V端子、LS端子、LD端子(いずれも図示せず)の端子数は1つずつである。
スロット122が設けられる位置の内側空間には、上側正極端子162と下側正極端子172が上限に並んで配置される。上側正極端子162と下側正極端子172は金属板のプレス加工によって形成され、脚部を回路基板150に半田付け等により強固に固定したものである。上側正極端子162と下側正極端子172は距離を隔てて配置され、電気的に非導通状態にある。同様にしてスロット127が設けられる位置の内側空間には、上側負極端子167と下側負極端子177が並んで配置される。上側正極端子162と上側負極端子167、下側正極端子172と下側負極端子177は同じ金属部品である。
電池パック100の内部には、5本のリチウムイオン電池セルが直列に接続された上側セルユニット(第一セルユニット)146と下側セルユニット(第二セルユニット)147が収容され、上側セルユニット146の正極が第一正極端子に相当する上側正極端子162に接続され、上側セルユニット146の負極が第一負極端子に相当する下側負極端子177に接続される。同様にして、下側セルユニット147の正極が第二正極端子に相当する下側正極端子172に接続され、下側セルユニット147の負極が第二負極端子に相当する上側負極端子167に接続される。このような電池パック100の形態において、電動工具本体1側の正極用入力端子を上側正極端子162に接続し、負極用入力端子を上側負極端子167に接続するとともに、点線39で示すように下側正極端子172と下側負極端子177を電気的に接続すれば、上側セルユニット146と下側セルユニット147の直列接続の出力、即ち定格36Vが電池パック100から電動工具本体1の負荷装置40に出力されることになる。ここで上側セルユニット146を高電圧側(高電位側)のセルユニットと呼び、下側セルユニット147を低電圧側(グランド側)のセルユニットと呼ぶ。
図3(B)は定格36Vの電動工具本体1のターミナル部30と、電池パック100側の接続端子(162、167、172,177)との接続関係を示す図である。ターミナル部30は、電動工具本体1の電池パック装着部2cに設けられる。ターミナル部30には、電池パック100のスロット121~128(図2参照)に対応する機器側端子(32、39a、34~36、37、39b、38)が設けられ、合成樹脂製の基台31に鋳込まれるようにして固定される。短絡回路39は金属板でできた短絡子で構成でき、図3で示したように正極入力端子32や負極入力端子37等の他の機器側端子と共に、合成樹脂製の基台31にU字状に折り曲げた金属板を鋳込むことで構成できる。U字状に折り曲げた金属板の一方側の端部が短絡用端子39aとなり、他方側の端部が短絡用端子39bとなる。基台31の上側の接続端子部と、下側の板状の端子部であって同じ参照符号の部分は電気的に導通されている金属板により構成される。ここではスロット123(図2参照)に対応する位置には機器側端子は設けられない。電力用の入力端子として、受電用の正極入力端子32と負極入力端子37は小さいサイズで構成され、短絡用端子39a、39bの上側にそれぞれ設けられる。正極入力端子32と短絡用端子39aは導通していない。また、負極入力端子37と短絡用端子39bは導通していない。
電池パック100の装着時において、正極入力端子32は上側正極端子162だけに嵌合し、負極入力端子37は上側負極端子167だけに嵌合する。また、電動工具本体1のターミナル部30には、下側正極端子172と下側負極端子177を短絡させる小さい端子39a、39bが設けられるので、電池パック100の装着時には下側正極端子172と下側負極端子177が短絡回路39によって電気的に接続される。
正極入力端子32は、上側正極端子162と嵌合する部分であって平板状に形成された端子部と、電動工具本体1側の回路基板側との結線を行うものであって基台31の上方に突出する端子部により構成される。正極入力端子32は合成樹脂製の基台31に鋳込まれる。負極入力端子37も正極入力端子32と同様であって、端子板の高さが、他の端子(34~36、38)板に比べて半分よりやや小さい程度の高さとされる。他の端子(34~36、38)は信号伝達用の端子である。ターミナル部30の合成樹脂製の基台31の前側と後側には、ハウジング2によって挟持されるための凹部31aと31bが設けられる。
図3(B)において、電池パック100を装着する際には、電池パック100を電動工具本体1に対して差し込み方向に沿って相対移動させると、正極入力端子32と短絡用端子39aが同一のスロット122(図3参照)を通って内部まで挿入され、上側正極端子162と下側正極端子172にそれぞれ嵌合される。このとき、正極入力端子32が上側正極端子162の嵌合部間を押し広げるようにして上側正極端子162の腕部162aと162bの間に圧入され、短絡用端子39aが下側正極端子172の腕部172aと172bの間を押し広げるようにして圧入される。同様にして、負極入力端子37と短絡用端子39bが同一のスロット127(図2参照)を通って内部まで挿入され、それぞれ上側負極端子167と下側負極端子177に嵌合される。この際、負極入力端子37が嵌合部間を押し広げるようにして上側負極端子167の腕部167aと167bの間に圧入される。さらに、短絡用端子39bが下側負極端子177の腕部177aと177bの間を押し広げるようにして圧入される。このように図3(B)の接続形態の実現によって、上側セルユニット146と下側セルユニット147の直列接続の出力、即ち定格36Vが電池パック100から出力されることになる。
図4(A)及び(B)は、従来の18V用の電動工具本体51(図1参照)に本実施例の電池パック100を装着した際の接続状態を示す図である。正極入力端子82と負極入力端子87は、他の接続端子と同じ形状であり、上下方向の高さも同じである。電池パック100が電動工具本体51に取り付けられるときは、正極入力端子82の端子部は、上側正極端子162と下側正極端子172の開口端部の双方を押し広げるように嵌合圧入されて、正極入力端子82の端子部の上側一部の領域が上側正極端子162と接触し、下側一部の領域が下側正極端子172と接触する。このように正極入力端子82の端子部を上側正極端子162の腕部162a、162bと下側正極端子172の腕部172a、172bに同時に嵌合させることによって、2つの正極端子(162と172)が短絡状態となる。同様にして負極入力端子87の端子部は、上側負極端子167と下側負極端子177の開口端部の双方を押し広げるように嵌合圧入されて、負極入力端子87の端子部の上側一部の領域が上側負極端子167と接触し、下側一部の領域が下側負極端子177と接触する。このように負極入力端子87の端子部を上側負極端子167の腕部167a、167bと下側負極端子177の腕部177a、177bに同時に嵌合させることによって、2つの負極端子(167と177)が短絡状態となり、電動工具本体51には上側セルユニット146と下側セルユニット147の並列接続の出力、即ち定格18Vが電池パック100から電動工具本体51の負荷装置90に出力されることになる。
以上のように本実施例の電池パック100は、18V用の電動工具本体51か36V用の電動工具本体1のいずれかに装着することにより、電池パック100の出力が自動的に切り替わる。この電圧切替えは電池パック100側にて行うのではなくて、電動工具本体1、51側のターミナル部の形状によって自動的に行われるので、電圧設定ミスが生ずる虞が全くない。また、電池パック100側には、機械的なスイッチのような専用の電圧切替機構を設ける必要が無いので、構造が単純で故障の虞が低く、長寿命の電池パックを実現できる。
電池パック100を外部充電装置(図示せず)を用いて充電する場合は、従来の18V用電池パックと同じ充電装置にて充電が可能である。電池パック100のスロット121には、上側正極端子162と下側正極端子172と同等の形状の充電用の正極端子が設けられるので、放電用の正極端子(162、172)の代わりに、充電用の正極端子(図示せず)を外部充電装置(図示せず)の正極端子に接続するようにすれば良い。このように電池パック100は、上側セルユニット146と下側セルユニット147を並列接続させた状態として18V用の充電装置を用いて充電を行うので、本実施例の電池パック100を充電するにあたって、新しい充電装置を準備しなくて済むという利点がある。
図5は本実施例の電池パック100の内部回路を示すブロック図である。ここでは上側セルユニット146及び下側セルユニット147に対する、マイコン190と保護IC151、181の接続状況を説明するための基本的な構成部分だけを図示しており、その他の関連する回路、特に、本体機器側の信号端子とのやりとりを行うための回路等の図示を省略している。電池パック100は、図3にて示したように上側正極端子(上+)162と、下側正極端子(下+)172と、上側負極端子(上-)167と、下側負極端子(下+)177と、LD端子168を有して構成される。電池パック100にはこれら以外に、充電用の上側正極端子(上+)と、下側正極端子172と、その他の信号端子群(T端子、V端子、LS端子)が設けられるが、ここではそれらの図示を省略している。上側正極端子162と下側負極端子177には、上側セルユニット146の出力が接続される。即ち、上側セルユニット146の正極(+出力)が上側正極端子162に接続され、上側セルユニット146の負極(-出力)が下側負極端子177に接続される。同様にして、下側セルユニット147の正極(+出力)が下側正極端子172に接続され、下側セルユニット147の負極(-出力)が上側負極端子167に接続される。
上側セルユニット146と下側セルユニット147にはそれぞれ、電池セルの電圧を監視するための保護IC151、181が接続され、これら保護IC151、181にはマイコン190が接続される。保護IC151は、上側セルユニット146の各電池セルの両端電圧を入力することにより、過充電保護機能、過放電保護機能の他、セルバランス機能、カスケード接続機能、断線検出機能を実行するもので、“リチウムイオン電池用保護IC”として市販されている集積回路である。また、保護IC151は、上側セルユニット146の電池セルの電圧が所定値未満に低下して過放電状態になった場合は、過放電を示す信号(ハイ信号)156をマイコン190に出力し、上側セルユニット146の電池セルの電圧が充電時に所定値以上に到達して過充電状態でなった場合は、過充電を示す信号(ハイ信号)155をマイコン190に出力する。
下側セルユニット147には保護IC181が接続される。ここでは、下側セルユニット147の回路中、即ち下側正極端子172と上側負極端子167の間の回路中には、マイコン190がさらに設けられる。つまり、上側セルユニット146と並列に設けられる回路には保護IC151が配置されるのに対して、下側セルユニット147と並列に設けられる回路には、保護IC181とマイコン(Micro Controller Unit)190が配置される。マイコン190には、保護IC151からの出力(過放電信号156、過充電信号155)と、保護IC181からの出力(過放電信号186、過充電信号185)が入力される。マイコン190には、例えばアナログ・フロント・エンド(AFE)と呼ばれる電圧検出回路を含み、電流検出回路183の出力電圧から下側セルユニット147に流れる電流値を測定する。上側セルユニット146と下側セルユニット147に含まれる各電池セルの電圧調整は、それぞれの保護IC(151、181)が行う。マイコン190は、各電池セルの電圧調整がされた上側セルユニット146と下側セルユニット147間の電圧バランスの調整を行うようにしたものである。
マイコン190の駆動用の電源は、下側セルユニット147に接続される電源回路(電源部)187によって生成され、基準電圧(VDD1)がマイコン190に供給される。下側セルユニット147のグランド側には電流値を測定するためのシャント抵抗182が設けられる。
マイコン190は、電流値やセル温度の監視を行うと共に、上側セルユニット146と下側セルユニット147の状態を監視して双方の動作状況を統合して制御する。また、電動工具本体1の緊急的な停止が必要となった場合には、LD端子168を介して放電禁止信号188を電気機器本体側に伝達する。保護IC181は下側セルユニット147内の電池セルの電圧を監視し、電圧が所定の下限値まで低下した状態(過放電状態)を検出した場合に過放電信号186をマイコン190に送出する。また、図示しない外部の充電装置に電池パック100が装着されて、充電が行われている際に、保護IC181は電池セルの電圧が所定の上限値を越えたことを検出した場合に、過充電状態を示す過充電信号185をマイコン190に送出する。マイコン190は図示しないLS端子を介して図示しない充電装置に充電停止信号を送出する。
マイコン190には、ブルートゥース(Bluetooth: Bluetooth SIG, Inc. USAの登録商標)を用いた無線通信手段192が設けられる。無線通信手段192は、マイコン190の制御によってペアリング登録された外部機器との無線通信を行うもので、図示しないアンテナ部が含まれる。マイコン190には記憶部191が接続され、外部機器とのペアリング、ペアリング後に送受信される情報を適宜記憶する。電池パック100には、図示しないペアリングスイッチが設けられ、作業者がペアリングスイッチを押すことによってマイコン190による外部機器とのペアリング登録処理が実行される。以上の構成によって、電池パック100は、無線通信手段を用いて外部の機器と双方向の通信が可能となる。この通信によって外部機器は電池パック100から管理情報を入手して、所定のアルゴリズムを用いて電池パック100の状態を分析することが可能となる。
マイコン190には、セル温度検出手段193が接続される。セル温度検出手段193には図示しない複数の温度センサの出力が接続される。温度センサとしては、サーミスタを用いることができ、サーミスタの一つ以上を上側セルユニット146に接する又は近接する箇所に設け、別のサーミスタを下側セルユニット147に接する又は近接する箇所に設けている。セル温度検出手段193は、温度変化に対するサーミスタの電気抵抗の変化を利用して、上側セルユニット146と下側セルユニット147のそれぞれの温度を測定し、マイコン190に出力する。
電源回路187は、下側セルユニット147の電力によってマイコン190の動作用の電源を生成するものである。本実施例の電池パック100は、18Vと36Vの電圧切替式なので、上側セルユニット146側の保護回路にマイコンを搭載すると、2つのセルユニットの直列接続時と並列接続時において、マイコン190のグランド電位が変わってしまう。一方、下段側に電源回路187を設けるのであれば電源回路187のグランド電位は変化しない。そこで、本実施例ではマイコン190を上側セルユニット146の回路中では無くて、下側セルユニット147の回路中に設けた。このマイコン190の配置により、出力電圧を定格18Vと36Vの切替式としてもマイコン190を安定して稼働できる。マイコン190は、自身にかかる電源電圧(VDD)の保持と、解除を切り替えることができ、通常動作状態(ノーマルモード)と動作機能制限状態(いわゆるスリープモード)と動作停止状態(いわゆるシャットダウン)を有する。
マイコン190には、上側正極端子162に接続される上側電圧検出回路189の出力が入力される。この出力は、電池パック100が電動工具本体1、51や外部充電装置(図示せず)に装着されていない場合は、上側セルユニット146の電位を示す。一方、低電圧(18V)用の電動工具本体1に装着された場合、上側正極端子162と下側正極端子172が接続されるため、上側セルユニット146と下側セルユニット147の各々の正極が同電位となり、各々の負極が同電位となる。このことからマイコン190は、上側正極端子162の電位と、下側正極端子172の電位を比較することによって、電池パック100が非装着の状態であるか、低電圧機器本体に装着されているか、高電圧機器に装着されているかを判別できる。尚、下側正極端子172の電位検出のためには、下側セルユニット147内の電池セルのうち最上位の電池セル147aの正極電位をマイコン190が取得できるように構成すると良い。電池パック100からの電力供給を止めなければならない状況、例えば、放電時の過大電流、放電時のセル電圧の低下(過放電)、セル温度の異常上昇(過温度)等が生じた際には、マイコン190を介して電動工具本体側に放電禁止信号188を伝達することで、電動工具本体1、51の動作を素早く停止できる。放電禁止信号188の伝達は、マイコン190のI/Oポートからハイ信号を出力することによりスイッチング素子184を導通させることによってLD端子168をグランド電位に落とすことによって行われる。
以上の構成によって、出力電圧(セルユニットの接続形態)を自動で切り替え可能な電池パック100を実現できる。しかしながら、本実施例の基本構成では、下側セルユニット147が、マイコン190の消費電力、無線通信手段192の消費電力、セル温度検出手段193の消費電力を供給するため、そのままでは下側セルユニット147の総消費電力が、上側セルユニット146の総消費電力よりも大きくなってしまう。消費電力のアンバランス状態が長く続くことは、下側セルユニット147側の電位が上側セルユニットに対して低くなるので好ましくない。上側セルユニット146と下側セルユニット147を並列接続させて定格18Vの出力をする際に、並列接続状態になった直後にセルユニット間の電圧不均衡により循環電流が流れるためである。そこで本実施例では、消費電力が少ない上側セルユニット146の回路中に下側セルユニット147との消費電流量を調整する消費電流制御手段195を設けた。消費電流制御手段195は、2つのセルユニットのうち消費電力の少ない側、ここでは上側セルユニット146と並列に介在させるものであって、集積化された保護IC151とは別の負荷回路として構成される。
消費電流制御手段195はマイコン190からの指示によって動作する。マイコン190は、自身にかかる電源電圧(基準電圧VDD)の保持と、解除を切替えることができ、通常動作状態(ノーマルモード)と動作機能制限状態(いわゆるスリープモード)と動作停止状態(いわゆるシャットダウン)を有する。マイコン190の電源回路187は保護IC181と共用であるため、マイコンが起動すると保護IC181も同時に起動する。また、基準電圧VDDがハイになると、スイッチング素子154のソース-ドレイン間が導通するので、保護IC151の電源ON/OFFポートが接地され、保護IC151が起動する。
消費電流制御手段195は、抵抗器による抵抗部と、スイッチング素子197によるスイッチ部によって構成される電気回路(放電回路)である。抵抗部は抵抗器196の抵抗値は数百Ω程度である。ここでは疑似負荷となる抵抗器196が上側セルユニット146の両端子間に接続されており、その回路をスイッチ部たるスイッチング素子197によってオン又はオフする。スイッチング素子197のゲート端子はマイコン190のI/O端子に接続される。抵抗器196の一端は上側セルユニット146の正極出力に接続され、他端はスイッチング素子197のドレイン端子に接続される。スイッチング素子197のソース端子は上側セルユニット146のグランドラインに接続される。スイッチング素子197は、マイコン190からの制御信号194によってオン又はオフされる。この消費電流制御手段195は、マイコン190からの指示がオフの時は、スイッチング素子197のゲート電位が0Vである。するとスイッチング素子197はOFF状態になる。スイッチング素子197はOFF状態にあると、抵抗器196への電流経路が遮断されため、消費電流制御手段195による電力消費はゼロである。尚、本回路図では消費電流制御手段195の基本原理を示すために簡単に図示したが、スイッチング動作を安定させるためにスイッチング素子を複数設けた回路としたりスイッチング素子197をNチャンネルでなくPチャンネルとしたり、抵抗の大きさや設置位置を変えたりして種々の変更をしても、目的とされる電力消費ができるならば良い。
以上のように、消費電流制御手段195を設けたことによって、下側セルユニット147側で余剰消費された電力消費分を上側セルユニット146の回路内でも同様に消費できる。さらに、消費電流制御手段195の可動、停止の切り替えをマイコン190から任意に制御できるので、マイコン190によってセルユニット間の高精度な電力バランス調整が実行できるようになった。
マイコン190の状態には、ノーマル、スリープ、シャットダウンの3段階がある。ノーマルはマイコン190が常時起動している状態である。スリープは外部回路やマイコン190自身の機能の動作を最小限に制限し、マイコン190が自ら間欠的に起動するモードであり、例えば10ミリ秒の起動後に240ミリ秒停止するというような動作を繰り返す。シャットダウンは、基準電圧VDDが全く供給されない状態であって、マイコン190が完全に停止している状態である。マイコン190は、電池パック100が電動工具本体1に装着されている時だけでなく、装着されていないときも動作可能である。但し、電池パック100が装着されていない時や、装着時であっても電動工具が一定時間以上使用されていない時、例えば、電気機器本体のトリガ操作が終了してから2時間程度トリガ操作が行われなかった場合は、マイコン190はスリープ状態に移行する。電動工具本体1の動作スイッチ4が再び引かれてモータ3に電流が流れると、マイコン190は、電流検出回路183によって検出される電流値の増加を検知してノーマル状態に復帰する。
本実施例では、複数設けたセルユニットのうち一つの保護回路中にだけマイコン190を含めた構成にした場合に、電池パックを長期間放置することによる複数のセルユニット間の電位差の拡大を、マイコン190が設けられない他のセルユニットの保護回路に消費電流制御手段195を付加して解決した。また、消費電流制御手段195の動作又は停止を、マイコン190からの放電の制御信号194によって任意に制御できるようにした。この構成において、マイコン190は実際の上側セルユニット146の電圧と、下側セルユニット147の電圧を比較しながら、自らの動作モードや、下側セルユニット147を電源とする周辺回路(無線通信手段192、セル温度検出手段193等)の電力消費に応じて、消費電流制御手段195を動作させる。この結果、マイコン190は複数のセルユニット(146、147)毎の消費電流のバランスを良好に調整することができ、長期にわたる使用後(特に保管後)であってもセルユニット毎の電圧バランスが悪化しない電池パックを実現できた。
図6は電池パック100が装着される電動工具本体1(高電圧用電気機器)の回路図である。右側が電池パック100であり、具体的な回路構成は図5で示したものと同じである。図3で示したように定格36Vの電動工具本体1のターミナル部30には、下側正極端子172と下側負極端子177を短絡させる短絡回路39が含まれる。このように電動工具本体1に短絡回路39を有するターミナル部30(図3参照)を設けることによって、2つの正極端子(162、172)と2つの負極端子(167、177)を有する本実施例の電池パック100を装着するだけで、上側セルユニット146と下側セルユニット147の直列接続回路を確立することができる。電動工具本体1には、モータ3の回転制御を行うためのマイコン20が含まれる。マイコン20の駆動用の電圧(5V又は3.3V)は、正極入力端子32と負極入力端子37の両端電圧を入力とする電源回路21により供給される。
マイコン20は、例えばアナログ・フロント・エンド(AFE)と呼ばれる電圧検出回路を含み、マイコン20の入力ポートには電池電圧検出回路22から正極入力端子32の電圧(V+)が入力される。マイコン20は、出力ポート(A/D出力端子)を介してスイッチング素子25をオンにするための信号を出力する。スイッチング素子25は、放電禁止信号を受信した際に、マイコン20の制御によってモータ3を停止する際のスイッチである。スイッチ(SW)状態検出回路23は、動作スイッチ4の状態がオンかオフかを検出する回路であり、動作スイッチ4のレバーが少しでも引かれるとオン信号をマイコン20に出力する。マイコン20は各種の制御用の信号や、センサ類からの入力信号、電池パック100への制御信号等の様々な信号の入出力が行われる。電流検出回路24は、シャント抵抗26の両端電圧を測定することによって電流値の大きさをマイコン20に出力する。
LD端子38は、抵抗器28を介してマイコン20の入出力ポートに接続される。抵抗器28とマイコン20の間は、抵抗器27を介して基準電圧VDDに接続される。電池パック100側のマイコン190が放電禁止信号188を送出する(ハイにする)と、スイッチング素子184が導通することによって、LD端子146、38がグランド電位に落とされる。この結果、抵抗器28に接続されるマイコン20の入力電位が、抵抗器27と28の分圧電位に変化するので、マイコン20は、放電禁止状態になったことを検出できる。
図7は消費電流制御手段195の動作モードの例を示す図である。縦軸は消費電流制御手段195のスイッチング素子197へのゲート信号として入力される制御信号194の電位を示し、横軸は時間の経過(単位:秒)である。時間Tが管理対象の単位時間である。図7(A)は、マイコン190が通常の動作をしている状態(ノーマルモード)の際の、消費電流制御手段195の稼働状況を示す。ここでは制御信号201は、ノーマルモードにおける制御信号194の信号パターンであり、1サイクルの時間Tのうち前半約半分の時間Bの区間だけをON(消費電流制御手段195のスイッチング素子197のゲート電圧がハイであり、スイッチング素子197が導通して抵抗器196により電力消費が行われている状態)とし、残りの区間をスイッチング素子197のOFF(スイッチング素子197のゲート電圧がゼロの遮断状態)にして抵抗器196により電力が消費されない状態とする。ノーマルモードにおいては、1サイクルの時間Tのパターンによる消費電流制御手段195の動作を間欠的に繰り返す。
図7(B)はマイコン190がスリープ状態にある時の消費電流制御手段195の稼働状況であり、スリープモードを示す。この際の制御信号202は、1サイクルの時間Tのうち最初の短い時間CだけをONとして消費電流制御手段195を稼働させ、残りの大部分を非稼働状態、即ち、抵抗器196により電力が消費されない状態とする。図7(B)の動作モードでは、消費電流制御手段195による消費電力が、図7(A)より約1/40程度に低減される。尚、スリープ状態では、最初の短い時間Cとほぼ同じ時間、又は時間Cよりわずかに長い時間だけマイコン190が動作し、それ以外の時間は休止している。
図7(C)はマイコン190が通常の動作をしている状態であって、さらに無線通信手段192(図5参照)を稼働させている状態の消費電流制御手段195の稼働状況である(無線通信モード)。ここでは、ノーマルモードで消費させるマイコン190の消費電力(図7(A)の時間B分)に加えて、無線通信手段192によって増加する分の消費電力を加算した合計時間(=時間A)とする。この時間Aは、1サイクルの時間Tの約7割程度となる。このように、マイコン190の制御によって、下側セルユニット147にて制御部の動作のために消費される分の電力を、消費電流制御手段195によって上側セルユニット146から放電させることができる。
図7(D)は消費電流制御手段195を連続稼働させている状態である。ここでは1サイクルの時間Tの全区間において、消費電流制御手段195のスイッチング素子197をオンにし続けて消費電流制御手段195を連続稼働させる。
次に図8のフローチャートを用いて、本実施例に係る電池パック100の電圧バランスを調整するための電流消費制御フローを説明する。本フローチャートの手順は、マイコン190が起動している時に実行され、マイコン190が停止(シャットダウン)するまで実行される。マイコン190がスリープモードで動作する時には、マイコン190が起動している間だけ本フローチャートが実行される。
消費電流制御フローは、マイコン190が消費電流制御手段195を稼働させて、上側セルユニット146の電力を消費させることにより、下側セルユニット147の電圧と合わせる制御である。マイコン190が起動されたら、マイコン190は図示しない記憶手段内に格納されている図8の手順のプログラムを実行する(ステップ220)。最初にマイコン190は、セルユニット146と147の電圧を比較し、上側セルユニット146の電圧が下側セルユニット147の電圧よりも所定値以上高いか否かを判定する(ステップ221)。所定値以上高いということは、上側セルユニット146の電圧と下側セルユニット147の電圧との乖離が大きいことを意味するので、図7(D)に示した放電パターンとすべく、消費電流制御手段195をONにする時間を示すパラメータ、即ち放電時間XをTにセットし(ステップ225)、ステップ228に進む。ここでTは、図7で示す“管理対象単位時間”であり、例えば、数百mm秒単位である。
上側セルユニット146の電圧と下側セルユニット147の電圧の差が所定値未満の場合は、マイコン190によって無線通信モードが実行されているか否かを判定する(ステップ222)。無線通信モードが実行中の場合は、放電時間XをAにセットし(ステップ226)、ステップ228に進む。無線通信モードが実行中でない場合は、ステップ223へ進む。ステップ223では、マイコン190の動作モードがノーマルモードにあるかを判定し、ノーマルモードの場合は放電時間XをBにセットし(ステップ227)、ステップ228に進む。ステップ223でノーマルモードではない場合、即ち、スリープモードの場合は、放電時間XをCにセットする(ステップ224)。
次に、マイコン190の時間カウンタtの値が、管理対象単位時間Tに未到達か否かを判定する(ステップ228)。マイコン190が起動して、最初にステップ221~224が実行された直後は、t=0であるため、t<Tが真(YES)になり、ステップ229にてtに“1”をインクリメントする(ステップ229)。“1”は時間カウンタtのカウント単位であり、例えばmm秒単位である。ステップ228にて時間カウンタtがTと等しくなった場合は、ステップ228の判断がNOとなるので、ステップ230に進んで時間カウンタtを0にクリアする。
次に、マイコン190の時間カウンタtの値が、放電時間を終了させる放電時間Xに到達したか否かを判定する(ステップ231)。放電時間Xに到達していないときは、消費電流制御手段195をオンにして、又は、オンの状態を維持して(ステップ232)、ステップ221に戻る。放電時間Xに到達した後は、消費電流制御手段195をオフにして、ステップ221に戻る。
以上の制御を繰り返すことによって、管理対象単位時間Tのうち前半の時間Xは、マイコン190が消費電流制御手段195を動作させ、時間X以降の後半部分は、消費電流制御手段195を停止させる。本実施例によれば、マイコン190によって消費電流制御手段195を細かく動作させるようにしたので、セルユニット間の電圧調整を精度良く行うことが可能になると共に、電池パックの電力管理の自由度が高くなった。特に、消費電流制御手段195の稼働と停止を、マイコン190によってソフトウェアにより制御するので、精度の高い制御が可能となった。尚、本実施例の制御は、上側セルユニット146と下側セルユニット147を有して、電気機器本体に装着された際に初めて上側セルユニット146と下側セルユニット147が電気的に接続されるような電池パックであれば、電池電圧が固定の電池パックにおいても同様に適用できる。
次に、図9を用いて本発明の第2の実施例に係る電池パック100の電圧バランス調整手順を説明する。第2の実施例では、第1の実施例の放電時間Xの設定方法を、マイコン190に接続された周辺機器(例えば回路A~回路C)の状態に応じてきめ細かく設定するようにしたものである。ここでは、点線で示す後半部分のステップ250~255は、図8のフローチャートのステップ228~233と同じである。本フローチャートはマイコン190が起動している時に実行され、マイコン190が停止(シャットダウン)するまで実行される。スリープモード時には、マイコン190が起動している間だけ本フローチャートが実行される。
最初に、放電時間Xの初期値として“a”をセットする(ステップ241)。“a”はマイコン190が消費する最小の電力、即ち、スリープ時のマイコン190の消費電力を消費電流制御手段195で消費するのに要する時間である。これは、マイコン190が下側セルユニット147の電力だけを消費して、上側セルユニット146の電力を消費しないので、そのアンバランスを解消するための制御である。次に、マイコン190は、下側セルユニット147を電源とする回路A(例えば、無線通信手段192)が動作中の場合は、回路Aが消費する電力分を消費電流制御手段195で消費するのに要する時間Dとして加算する(ステップ242、243)。回路Aが稼働していない時、即ち停止中の場合はステップ244に進む(ステップ242)。
次に、マイコン190は、下側セルユニット147を電源とする回路B(例えば、セル温度検出手段193)が動作中の場合は、回路Bが消費する電力分を消費電流制御手段195で消費するのに要する時間Eとして加算する(ステップ244、245)。回路Bが稼働していない時、即ち停止中の場合はステップ246に進む(ステップ244)。次に、マイコン190は、下側セルユニット147を電源とする回路C(例えば、図示しない電池残量表示ランプ)が動作中の場合は、回路Cが消費する電力分を消費電流制御手段195で消費するのに要する時間Fを加算する(ステップ246、247)。回路Cが稼働していない時、即ち停止中の場合はステップ248に進む(ステップ246)。
次に、マイコン190は、セルユニット146と147のセル電圧を比較し、上側セルユニット146の電圧が下側セルユニット147の電圧よりも所定値以上高いか否かを判定する(ステップ248)。所定値以上高いということは、上側セルユニット146の電圧と下側セルユニット147の電圧との乖離が大きいことを意味するので、図7(D)に示した放電パターンとすべく、消費電流制御手段195をONにする時間を示すパラメータ、放電時間XをTにセットする(ステップ249)。放電時間X=Tは、消費電流制御手段195を用いた上側セルユニット146の電力消費を最大に行うということであるので、ステップ243、245、247で設定した値よりも大きくなる関係、即ち、T>a+D+E+Fとなる。
次に、ステップ240~249の手順によって決定された消費電流制御手段195の放電時間Xに基づいて、ステップ250~255を実行することにより消費電流制御手段195を動作又は停止させる。ステップ250~255の処理は、図8で示したステップ228~233の処理と同一であるので、繰り返しの説明は省略する。ステップ254、255の次には、ステップ241に戻る。
第2の実施例を用いることによって、下側セルユニット147側に、回路A~C以外の更なる電力消費回路が加わったとしても、それらの消費量に合わせた最適な消費電流制御手段195の稼働が可能となり、上側セルユニット146と下側セルユニット147の電力バランス調整を良好に行うことできる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。本実施例の電池パック100は、電圧切替え方式の物に限定されずに、複数のセルユニットを有するものならば、同様に適用できる。例えば、電圧固定式の電池パックであって、上側セルユニットと下側セルユニットの出力を電池パック内で並列接続して出力するような電池パックにおけるセルユニット間の電圧バランス調整用に本発明を用いることができる。つまり、本願請求項の発明は、複数のセルユニットを有する電池パックであれば、様々な電圧、様々な二次電池の種類、様々な筐体であっても良い。また、電池パック100が装着される電気機器本体の種類は、上述の実施例で説明したインパクト工具だけに限定されずに、電池パック100が装着可能であって、電池パック100を主電源として、又は、副電源として動作する任意の電気機器本体であっても良い。
1…電動工具本体、2…ハウジング、2a…胴体部、2b…ハンドル部、2c…電池パック装着部、3…モータ、4…動作スイッチ、5…正逆切替レバー、8…装着機構、9…出力軸、20…マイコン、21…電源回路、22…電池電圧検出回路、23…状態検出回路、24…電流検出回路、25…スイッチング素子、26…シャント抵抗、27,28…抵抗器、30…ターミナル部、31…基台、31a…凹部、32…正極入力端子、34…T端子、35…V端子、36…LS端子、37…負極入力端子、38…LD端子、39…短絡回路、39a,39b…短絡用端子、40…負荷装置、51…電動工具本体、52…ハウジング、52a…胴体部、52b…ハンドル部、52c…電池パック装着部、80…ターミナル部、81…基台、82…正極入力端子、84…T端子、85…V端子、86…LS端子、87…負極入力端子、88…LD端子、90…負荷装置、100…電池パック、101…下ケース、110…上ケース、111…下段面、115…上段面、121~128…スロット、131…ストッパ部、132…***部、138a,138b…レール溝、141…ラッチ、142…係止部、146…上側セルユニット、147…下側セルユニット、147a…電池セル、150…回路基板、151…保護IC、154…スイッチング素子、155…過充電信号、156…過放電信号、162…上側正極端子、162a,162b…腕部、167…上側負極端子、167a,167b…腕部、168…LD端子、172…下側正極端子、172a,172b…腕部、177…下側負極端子、177a,177b…腕部、181…保護IC、182…シャント抵抗、183…電流検出回路、184…スイッチング素子、185…過充電信号、186…過放電信号、187…電源回路(電源部)、188…放電禁止信号、189…上側電圧検出回路、190…マイコン、191…記憶部、192…無線通信手段、193…セル温度検出手段、194…(放電)制御信号、195…消費電流制御手段(調整部)、196…抵抗器、197…スイッチング素子、201~204…制御信号、A…基準電位、VDD…(電池パック100の)基準電圧、VDD…(電動工具本体1の)基準電圧

Claims (11)

  1. 複数の電池セルが直列に接続されたセルユニットとして少なくとも第1及び第2のセルユニットを有し、前記第1のセルユニットが前記第2のセルユニットよりも高電圧側に接続された状態で前記第1及び第2のセルユニットが互いに直列に接続される直列接続状態と、前記直列接続状態以外の接続状態に切り替えられるよう構成された電池パックであって、
    前記第1及び第2のセルユニットの一方に接続され、少なくとも前記一方のセルユニットを構成する前記電池セルの状態を監視し、前記電池パックの放電を制御するための放電制御信号を出力できるよう構成された制御部と、
    前記第1及び第2のセルユニットの他方に接続された調整部と、
    を備え
    前記制御部は、前記制御部又は前記セルユニットの一方に接続された周辺機器又は接続素子の状態に応じて制御信号を出力するよう構成され、
    前記調整部は、前記制御部から出力された前記制御信号に応じて前記他方のセルユニットの消費電力を調整するよう構成される、
    ことを特徴とする電池パック。
  2. 前記制御部に接続され、前記制御部に電源電圧を供給する電源部を備え、
    前記電源部は、前記一方のセルユニットに接続され、
    前記制御部は、前記電源部と前記一方のセルユニットの負極に接続され、前記電源部は、前記一方のセルユニットから入力された電圧から前記電源電圧を生成して前記制御部に供給することを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記第2のセルユニットに前記電源部が接続され、前記第2のセルユニットから前記電源部を介して前記制御部に前記電源電圧が供給されることを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記制御部は、前記制御部のI/O端子から前記制御信号を出力するよう構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電池パック。
  5. 前記調整部は、前記他方のセルユニットと並列に接続された抵抗部と、前記抵抗部と直列接続されたスイッチ部と、を備えた放電回路であり、
    前記制御部は、前記スイッチ部のオン時間を制御することを特徴とする請求項4に記載の電池パック。
  6. 前記制御部は、少なくともノーマルモード、スリープモードを含む動作モードを備え、
    前記制御部は、前記ノーマルモードの場合には、前記スリープモードの場合よりも前記他方のセルユニットの消費電力が大きくなるように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電池パック。
  7. 制御部は、前記動作モードとして無線通信モードを備え、
    前記制御部は、前記無線通信モードの場合には、前記スリープモードの場合よりも前記他方のセルユニットの消費電力が大きくなるように制御することを特徴とする請求項6に記載の電池パック
  8. 前記第1及び第2のセルユニットの電圧差が所定値以上の場合、前記制御部は、前記電圧差が所定値未満になるまで前記調整部を常に動作させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電池パック。
  9. 前記第1及び第2のセルユニットの電圧差が所定値未満の場合、前記制御部は、前記動作モードに応じて前記調整部を制御することを特徴とする請求項6又は7に記載の電池パック。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載された前記電池パックと、
    前記電池パックに接続できる電気機器本体として少なくとも第1の電気機器本体と、
    を有する電気機器であって、
    前記電池パックが前記第1の電気機器本体に接続された場合は、前記第1及び第2のセルユニットが互いに直列に接続される直列接続状態となり、
    前記電池パックが前記第1の電気機器本体に接続されない場合は、前記第1及び第2のセルユニットが互いに電気的に独立した非接続状態となることを特徴とする電気機器。
  11. 請求項1から請求項のいずれかに記載された前記電池パックと、
    前記電池パックに接続できる電気機器本体として少なくとも第2の電気機器本体と、
    を有する電気機器であって、
    前記電池パックが前記第2の電気機器本体に接続された場合は、前記第1及び第2のセルユニットが互いに並列に接続される並列接続状態となり、
    前記電池パックが前記第2の電気機器本体に接続されない場合は、前記第1及び第2のセルユニットが互いに電気的に独立した非接続状態となることを特徴とする電気機器。
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