以下、本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る情報処理システムの構成の一例が示されている。
本実施形態に係る情報処理システムは、一例として、端末装置10とサーバ12とを含む。端末装置10とサーバ12は、通信経路Nを介して互いに通信する機能を有する。通信経路Nは、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークである。なお、複数の端末装置10や複数のサーバ12や他の装置が、情報処理システムに含まれていてもよい。
端末装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称する)、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等である。端末装置10は、情報処理装置の一例に相当する。
サーバ12は、情報を記憶するように構成されている装置である。サーバ12は、外部装置の一例に相当する。サーバ12には、例えば、画像データや文書データや音楽データ等のデータが記憶されている。データは、データ実体と、データの属性を示す属性情報とを含む。画像データ中のデータ実体は、画像そのもの(例えばビットマップ画像データ等のように画像形式を有するデータ)であり、文書データ中のデータ実体は、文書そのもの(例えばテキストデータ等のようにテキスト形式を有するデータ)であり、音声データ中のデータ実体は、音声そのもの(例えばmp3データ等のように音声形式を有するデータ)である。属性情報は、データ実体に付帯されるメタデータである。属性情報は、例えば、データの名称や、データの生成日時や、データの更新日時や、データのサイズ(つまりデータ容量)や、データの形式等を示す情報である。サーバ12は、クラウドサービス等によって実現されてもよい。
例えば、端末装置10からサーバ12にデータが送信されて、サーバ12に当該データが記憶される。また、サーバ12に記憶されているデータや、当該データの属性を示す属性情報等が、サーバ12から端末装置10に送信される。
以下、図2を参照して、端末装置10の構成について説明する。
通信部14は通信インターフェースであり、情報を他の装置に送信する機能、及び、他の装置から送られてきた情報を受信する機能を有する。通信部14は、無線通信機能を有していてもよいし、有線通信機能を有していてもよい。
UI部16はユーザインターフェースであり、表示部と操作部とを含む。表示部は、例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイ等の表示装置である。操作部は、キーボードやマウス等の入力装置である。表示部と操作部とを兼ね備えたユーザインターフェース(例えばタッチパネル等)が、UI部16として用いられてもよい。
記憶部18は、情報を記憶する1又は複数の記憶領域である。各記憶領域は、端末装置10に設けられている1又は複数の記憶装置(例えばハードディスクドライブやメモリ等の物理ドライブ)として定義されてもよいし、1又は複数の記憶装置に設定された論理パーティション又は論理ドライブとして定義されてもよい。
取得部20は、サーバ12から情報を取得するように構成されている。取得部20は、例えば、通信部14を介してサーバ12から情報を取得する。
切替部22は、取得部20による情報の取得モードを切り替えるように構成されている。切替部22は、例えば、第1取得モードと第2取得モードとを切り替えて、取得部20によって実行される取得モードを設定する。第1取得モードは、取得部20が、データの属性を示す属性情報をサーバ12から取得するモードである。第2取得モードは、取得部20が、データの特徴を表す画像を表示するための情報をサーバ12から取得するモードである。なお、第1取得モードが「第1モード」の一例に相当し、第2取得モードが「第2モード」の一例に相当する。
取得部20は、切替部22によって設定された取得モードを実行することで、サーバ12から情報を取得する。
切替部22は、データ毎に、第1取得モードと第2取得モードとを切り替えてもよいし、取得対象の全データについて一括して、第1取得モードと第2取得モードとを切り替えてもよい。
切替部22は、ユーザの指示に従って、第1取得モードと第2取得モードとを切り替えてもよいし、予め定められた切替条件に従って、第1取得モードと第2取得モードとを切り替えてもよい。この場合も、切替部22は、データ毎に取得モードを切り替えてもよいし、取得対象の全データについて一括して取得モードを切り替えてもよい。
切替条件は、データの画質、データの容量及びデータの種類等である。例えば、切替部22は、データ毎に、データの解像度、データの容量又はデータの種類に応じて、第1取得モードと第2取得モードとを切り替えてもよい。データの種類は、データ形式によって定まる。データの種類として、例えば、画像データ、文書データ及び音声データ等が挙げられる。切替部22は、取得対象となる全データの容量に応じて、第1取得モードと第2取得モードとを切り替えてもよい。
切替部22は、情報の表示モードを切り替えるように構成されてもよい。切替部22は、例えば、第1表示モードと第2表示モードとを切り替えて、後述する表示制御部28によって実行される表示モードを設定する。第1表示モードは、データの属性情報を表示するモードである。第2表示モードは、データの特徴を表す画像を表示するモードである。なお、第1表示モードが「第1モード」の一例に相当し、第2表示モードが「第2モード」の一例に相当する。
後述する表示制御部28は、切替部22によって設定された表示モードを実行することで、情報をUI部16の表示部に表示させる。
切替部22は、データ毎に、第1表示モードと第2表示モードとを切り替えてもよいし、表示対象の全データについて一括して、第1表示モードと第2表示モードとを切り替えてもよい。
切替部22は、ユーザの指示に従って、第1表示モードと第2表示モードとを切り替えてもよいし、上記の切替条件に従って、第1表示モードと第2表示モードとを切り替えてもよい。この場合も、切替部22は、データ毎に表示モードを切り替えてもよいし、表示対象の全データについて一括して表示モードを切り替えてもよい。切替部22は、表示対象となる全データの容量に応じて、第1表示モードと第2表示モードとを切り替えてもよい。
データの特徴を表す画像は、例えば、縮小された画像、つまりサムネイル画像である。例えば、画像データの特徴を表す画像は、当該画像データのサムネイル画像である。データの特徴を表す画像を表示するための情報は、当該データそのものであってもよいし、当該データの特徴を表す画像データそのもの(つまりサムネイル画像データそのもの)であってもよい。データの特徴を表す画像を表示するための情報は、当該データの属性情報を含んでもよい。画像データが文書を表すデータである場合、当該画像データの特徴を表す画像を表示するための情報は、当該文書のレイアウトを表す画像データであってもよい。以下、文書のレイアウトを表す画像を「テンプレート画像」と称することとする。
設計データ生成部24は、文書を表す画像データを受けて、当該文書のレイアウトを表すテンプレート画像データと、当該文書の構成を示す構成情報とを含む設計データを生成するように構成されている。構成情報は、例えば、文書を構成する各領域の座標情報、各領域に記入されるべき情報の種類を示す情報、及び、各領域の名称を示す情報等を含む。設計データには、画像データの属性情報が含まれてもよい。なお、設計データ生成部24がサーバ12に設けられて、設計データの生成がサーバ12によって実行されてもよい。
制御部26は、端末装置10の各部の動作を制御するように構成されている。また、制御部26は、表示制御部28を含む。
表示制御部28は、情報をUI部16の表示部に表示させるように構成されている。表示制御部28は、例えば、取得部20がサーバ12から取得した情報を表示部に表示させる。また、切替部22によって表示モードが設定された場合、表示制御部28は、切替部22によって設定された表示モードを実行する。
以下、図3を参照して、サーバ12の構成について説明する。
通信部30は通信インターフェースであり、情報を他の装置に送信する機能、及び、他の装置から送られてきた情報を受信する機能を有する。通信部30は、無線通信機能を有していてもよいし、有線通信機能を有していてもよい。
記憶部32は、情報を記憶する1又は複数の記憶領域である。各記憶領域は、端末装置10に設けられている1又は複数の記憶装置(例えばハードディスクドライブやメモリ等の物理ドライブ)として定義されてもよいし、1又は複数の記憶装置に設定された論理パーティション又は論理ドライブとして定義されてもよい。
登録部34は、サーバ12以外の装置(例えば端末装置10や他の装置)からサーバ12に送信されてきたデータを、記憶部32に記憶させるように構成されている。例えば、設計データや画像データ等が端末装置10からサーバ12に送信されてきた場合、登録部34は、当該設計データや当該画像データを記憶部32に記憶させる。
制御部36は、サーバ12の各部の動作を制御するように構成されている。
以下、具体例を挙げて、本実施形態に係る情報処理システムによる処理について詳しく説明する。
以下では、文書を表す画像データがサーバ12の記憶部32に記憶され、取得部20は、画像データの属性を示す属性情報、又は、画像データの特徴を表すサムネイル画像を表示するための情報を、サーバ12から取得するものとする。
ここでは、文書を表す画像データの一例として、帳票を表す画像データが記憶部32に記憶されるものとする。帳票は、例えば、氏名記入欄、住所記入欄及び連絡先記入欄等を有し、記入者によって文字列等が各記入欄に記入されることが想定されている文書である。もちろん、帳票以外の文書を表す画像データが記憶部32に記憶されてもよい。
本実施形態では、まず、帳票についての設計データがサーバ12の記憶部32に記憶されることで、(1)帳票がサーバ12に登録される。次に、(2)記入済みの帳票を表す画像データが、端末装置10からサーバ12に送信されて、サーバ12の記憶部32に記憶される。次に、(3)端末装置10が、画像データの属性を示す属性情報、又は、画像データの特徴を表す画像を表示するための情報を、サーバ12から取得する。以下、各処理について詳しく説明する。
(1)帳票をサーバ12に登録する処理
以下、帳票をサーバ12に登録する処理について説明する。帳票についての設計データがサーバ12の記憶部32に記憶されることで、当該帳票がサーバ12に登録される。
例えば、氏名記入欄や住所記入欄等を有する帳票が、スキャナやカメラ等の画像読取装置によって読み取られることで、当該帳票を表す画像データが生成される。もちろん、帳票を表す画像データは、別の手法によって生成されてもよい。帳票を表す画像データは、端末装置10に入力される。
設計データ生成部24は、帳票を表す画像データを受けて、当該画像データから、当該帳票のレイアウトを表すテンプレート画像データと、当該帳票の構成を示す構成情報とを抽出し、当該テンプレート画像データと当該構成情報とを含む設計データを生成する。テンプレート画像データは、当該帳票を構成する各記入欄等を表す画像データである。当該帳票は、文字列等が記入されていない帳票であってもよいし、文字列等が記入された帳票であってもよい。
端末装置10に入力された画像データが、文字列等が記入されていない帳票を表す画像データである場合、テンプレート画像データは、入力された画像データそのものであってもよい。別の例として、設計データ生成部24は、端末装置10に入力された画像データから、枠状の形状を有する領域を記入欄として抽出し、各記入欄を表す画像データをテンプレート画像データとして生成してもよい。この場合、入力された画像データは、文字列等が記入された帳票を表す画像データであってもよい。記入欄を抽出する技術として、例えば、公知の技術が用いられる。
図4には、テンプレート画像の一例が示されている。テンプレート画像38は、例えば、文字列等が記入されていない帳票を表す画像データそのものである。テンプレート画像38には、氏名記入欄や住所記入欄等が表されている。
表示制御部28は、テンプレート画像38をUI部16の表示部に表示させる。登録者であるユーザはUI部16を用いて、テンプレート画像38に表された各記入欄を指定し、記入欄毎に入力種類を設定する。入力種類は、記入欄に入力されるべき情報の種類である。入力種類は、例えば、文字列、数値及びチェックマーク等である。つまり、文字列が記入されるべき文字列記入欄、数値が記入されるべき数値記入欄、及び、チェックマークが記入されるべきチェックボックス等が、帳票に含まれており、テンプレート画像38に表されている。例えば、氏名記入欄や住所記入欄は、文字列が記入されるべき文字列記入欄の一例に相当する。例えば、ユーザがUI部16を用いて、テンプレート画像38に表されている氏名記入欄を指定し、入力種類として文字列を設定する。
図4に示す例では、符号40,42,44,46,48,50,52が指し示す領域が、記入欄としてユーザによって指定されている。例えば、符号40が指し示す領域は、金融機関名を入力すべき記入欄であり、符号42が指し示す領域は、住所を記入すべき記入欄であり、符号44が指し示す領域は、氏名を記入すべき記入欄であり、符号46が指し示す領域は、押印欄である。
図5には、入力種類を設定するため画面の一例が示されている。この画面54には、符号40が指し示す記入欄の入力種類を設定するための画面である。例えば、当該記入欄は、矩形状の領域であり、その矩形の各頂点の座標が、当該記入欄の座標として特定されている。例えば、ユーザがUI部16を用いて、テンプレート画像38上で、符号40が指し示す領域を指定すると、表示制御部28は、画面54をUI部16の表示部に表示させる。ユーザは、画面54上にて入力種類を設定することになる。設計データ生成部24は、テンプレート画像38における当該記入欄の座標を特定する。その座標を示す情報が、画面54に表示される。また、記入欄の名称等がユーザによって入力されてもよい。他の記入欄についても、入力種類が設定される。
なお、テンプレート画像38が表示される代わりに、帳票を表す画像そのものが表示されてもよい。この場合、当該画像を対象として、入力欄の指定、及び、入力種類の設定が行われる。
設計データ生成部24は、テンプレート画像38における各記入欄の座標を特定し、各記入欄の座標情報と、各記入欄に設定された入力種類を示す情報とを含む構成情報を生成する。そして、設計データ生成部24は、テンプレート画像データと構成情報とを含む設計データを生成する。
ユーザはUI部16を用いて、業務名と帳票名とを入力する。業務名は、帳票に関連する業務の名称である。帳票名は、帳票の名称である。設計データ生成部24は、業務名を示す情報と帳票名と示す情報とを、設計データの属性情報として設計データに含める。例えば、業務名は「AAA」であり、帳票名は「BBB」であるものとする。
ユーザがUI部16を用いて、サーバ12への帳票の登録を指示すると、上記のようにして生成された設計データが、端末装置10からサーバ12に送信される。サーバ12の登録部34は、当該設計データを記憶部32に記憶させる。当該設計データは、業務名と帳票名とに関連付けられて、記憶部32に記憶される。例えば、1又は複数の設計データのそれぞれが、業務名と帳票名とに関連付けられて記憶部32に記憶される。
(2)記入済みの帳票を表す画像データをサーバ12に記憶させる処理
以下、記入済みの帳票を表す画像データをサーバ12に記憶させる処理について説明する。記入者は、帳票に含まれる各記入欄に数値や文字列等を記入する。記入済みの帳票が、スキャナやカメラ等の画像読取装置によって読み取られることで、記入済みの帳票を表す画像データが生成される。例えば、記入済みの帳票を表す画像データは端末装置10に入力される。ユーザはUI部16を用いて、当該帳票に関連する業務の名称と、当該帳票の名称を入力する。端末装置10の制御部26は、業務名を示す情報と帳票名を示す情報とを、記入済みの帳票を表す画像データの属性情報に含める。記入済みの帳票を表す画像データは、端末装置10からサーバ12に送信されて、サーバ12の記憶部32に記憶される。記入済みの帳票を表す画像データは、業務名と帳票名とに関連付けられて、記憶部32に記憶される。なお、記入済みの帳票を表す画像データは、端末装置10からサーバ12に送信されずに、画像読取装置からサーバ12に送信されてもよい。この場合、画像読取装置又は端末装置10を用いて、業務名と帳票名とが入力される。
図6には、記入済みの帳票を表す画像の一例が示されている。画像56は、記入済みの帳票を表す画像の一例である。画像56には、図4に示されているテンプレート画像38と同様に各入力欄が表されている。各記入欄には、記入者によって、文字列や数値が記入されており、また、押印欄には印影が形成されている。画像56のデータが、サーバ12に送信されて記憶部32に記憶される。
例えば、記入済みの帳票を表す複数の画像データが、サーバ12に送信されて記憶部32に記憶される。各画像データの属性情報には、業務名を示す情報と帳票名を示す情報とが含まれており、各画像データは、業務名と帳票名とに関連付けられて記憶部32に記憶される。また、各画像データの属性情報には、画像読取装置によって読取が行われた日時を示す情報が含まれてもよい。
上記のように、設計データは、業務名と帳票名とに関連付けられて記憶部32に記憶されており、記入済みの帳票を表す各画像データは、業務名と帳票名とに関連付けられて記憶部32に記憶されている。従って、同一の業務名と同一の帳票名とに関連付けられている設計データと1又は複数の画像データとが、互いに関連付けられている。その結果、業務名が指定されると、当該業務名に関連付けられている設計データと画像データとが検索される。同様に、帳票名が指定されると、当該帳票名に関連付けられている設計データと画像データとが検索される。業務名と帳票名の両方が指定されると、当該業務名と当該帳票名とに関連付けられている設計データと画像データとが検索される。
また、記入済みの帳票を表す画像データに対して、OCR(Optical Character Recognition)処理等の文字認識処理が実行されることで、当該画像データから文字が認識され、当該画像データから文字情報が抽出される。文字認識処理は、端末装置10によって実行されてもよいし、画像読取装置によって実行されてもよいし、サーバ12によって実行されてもよい。例えば、文字認識処理が実行される装置又はクラウド等に、文字認識用の辞書のデータが記憶されており、その辞書のデータが用いられることで文字が認識される。例えば、画像56に対して文字認識処理が実行されることで、各記入欄から文字情報が抽出される。記入欄毎に、記入欄の座標情報と、当該記入欄から抽出された文字情報とが対応付けられ、これらの情報を含む文字認識結果情報が、画像56のデータに対応付けられて記憶部32に記憶される。他の画像データについても同じである。
(3)サーバ12から情報を取得する処理
以下、サーバ12から情報を取得する処理について説明する。例えば、作業者であるユーザがUI部16を用いて、サーバ12からの情報の取得を指示すると、取得部20は、第1取得モード又は第2取得モードを実行することで、サーバ12から情報を取得する。切替部22は、ユーザの指示に従って、又は、予め定められた切替条件に従って、取得モードを第1取得モード又は第2取得モードに設定する。取得部20は、切替部22によって設定された取得モードを実行する。以下、第1取得モードと第2取得モードについて詳しく説明する。
(3-1)第1取得モード
以下、第1取得モードについて説明する。取得部20は、第1取得モードを実行することで、記入済みの帳票を表す画像データの属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、取得部20によって取得された属性情報をUI部16の表示部に表示させる。属性情報には、例えば、画像データの名称、更新日時、サイズ及びデータ形式等を示す情報が含まれている。
取得部20は、サーバ12に記憶されている全画像データの属性情報をサーバ12から取得してもよい。ユーザがUI部16を用いて、取得対象の業務名を指定した場合、取得部20は、ユーザによって指定された業務名に関連付けられている画像データの属性情報をサーバ12から取得する。ユーザがUI部16を用いて、取得対象の帳票名を指定した場合、取得部20は、ユーザによって指定された帳票名に関連付けられている画像データの属性情報をサーバ12から取得する。ユーザがUI部16を用いて、取得対象の業務名と帳票名とを指定した場合、取得部20は、作業者によって指定された業務名と帳票名とに関連付けられている画像データの属性情報をサーバ12から取得する。また、ユーザがUI部16を用いて、記憶部32における特定の記憶領域(例えばフォルダ等)を指定した場合、取得部20は、当該特定の記憶領域に記憶されている画像データの属性情報をサーバ12から取得する。
図7には、第1取得モードにおいて表示される画面の一例が示されている。画面58は、UI部16の表示部に表示される。画面58には、取得部20によって取得された属性情報の一覧が表示されている。ここでは、ユーザによって業務名「AAA」と帳票名「BBB」とが指定されており、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられている画像データの属性情報が取得されて、画面58に表示されている。属性情報は、画像データの属性を表現する文字列によって構成されている。画面58には、一例として、各画像データの名称、更新日時、サイズ及びデータ形式等を示す情報が表示されている。
なお、画像データの属性情報を表示する表示モードが、第1表示モードである。第1取得モードが取得部20によって実行されて属性情報が取得された場合、表示制御部28は、第1表示モードを実行することで、属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
(3-2)第2取得モード
以下、第2取得モードについて説明する。取得部20は、第2取得モードを実行することで、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像を表示するための情報を、サーバ12から取得する。表示制御部28は、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像を、UI部16の表示部に表示させる。記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像は、例えば、当該帳票のレイアウトを表すテンプレート画像のサムネイル画像である。この場合、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像を表示するための情報は、当該帳票のレイアウトを表すテンプレート画像データである。なお、後述するように、これらは一例に過ぎない。他の例については、下記の実施例にて説明する。表示制御部28は、テンプレート画像データのサムネイル画像データを生成し、当該サムネイル画像データに基づくサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。本実施形態では、以下に示すように、第2取得モードに関して、実施例1から実施例6のいずれかが実行される。以下、各実施例について詳しく説明する。
(3-2-1)第2取得モードの実施例1
以下、図8を参照して、第2取得モードの実施例1について詳しく説明する。図8には、実施例1に係る処理を示すフローチャートが示されている。
まず、取得部20は、リストデータをサーバ12から取得する(S01)。リストデータは、サーバ12に記憶されている画像データのリストを示すデータであって、記入済みの帳票を表す画像データのリストを示すデータである。リストデータには、各画像データの名称を示す情報、各画像データに関連付けられている業務名を示す情報、及び、各画像データに関連付けられている帳票名を示す情報が含まれている。なお、業務名を示す情報と帳票名を示す情報は、画像データの名称を示す情報に含まれていてもよい。また、記入済みの帳票が読み取られた日時を示す情報、すなわちスキャン日時を示す情報が、画像データの名称を示す情報に含まれてもよい。
ユーザがUI部16を用いて、業務名や帳票名を指定した場合、取得部20は、指定された業務名や帳票名に関連付けられている画像データのリストを示すリストデータをサーバ12から取得する。また、ユーザがUI部16を用いて、記憶部32における特定の記憶領域(例えばフォルダ等)を指定した場合、取得部20は、当該特定の記憶領域に記憶されている画像データのリストを示すリストデータを取得する。表示制御部28は、リストをUI部16の表示部に表示させてもよい。これにより、画像データの名称の一覧が表示部に表示される。
次に、取得部20は、当該リスト中の最初の画像データを処理対象のデータに設定する(S02)。なお、リスト中の各画像データの並び順は、予め定められていてもよいし、ユーザによって変更されてもよい。例えば、画像データの名称や、画像データの容量や、作成日時等に基づいて、並び順が定められる。例えば、最初の画像データの名称は、「業務AAA-帳票BBB_0004」であるものとする。
次に、取得部20は、処理対象の画像データに関する設計データが取得済みであるか否かを確認する(S03)。ステップS03の処理について詳しく説明する。上記のリストには、各画像データの業務名を示す情報と帳票名を示す情報とが含まれている。また、設計データには、業務名を示す情報と帳票名を示す情報とが含まれている。このように、画像データと設計データはそれぞれ、業務名と帳票名とに関連付けられている。取得部20は、処理対象の画像データに関連付けられている業務名及び帳票名と同一の業務名及び帳票名が関連付けられている設計データが、取得部20によってサーバ12から既に取得されているか否かを確認する。
処理対象の画像データに関連付けられている業務名及び帳票名と同一の業務名及び帳票名が関連付けられている設計データが取得済みである場合(S03,Yes)、処理はステップS05に移行する。
処理対象の画像データに関連付けられている業務名及び帳票名と同一の業務名及び帳票名が関連付けられている設計データが取得済みではない場合(S03,No)、取得部20は、当該業務名及び当該帳票名に関連付けられている設計データをサーバ12から取得する(S04)。つまり、取得部20は、当該業務名を示す情報と当該帳票名を示す情報とを含む設計データを、サーバ12から取得する。
例えば、処理対象の画像データに関連付けられている業務名が「AAA」であり、帳票名が「BBB」である場合において、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられている設計データが取得済みではない場合、取得部20は、当該設計データをサーバ12から取得する。
次に、表示制御部28は、取得部20によって取得された設計データからテンプレート画像データを抽出する(S05)。ここでは、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられているテンプレート画像データが抽出される。
次に、表示制御部28は、処理対象の画像データのサムネイル画像データとして、当該テンプレート画像データのサムネイル画像データを生成する(S06)。例えば、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられているテンプレート画像データのサムネイル画像データが、処理対象の画像データのサムネイル画像データとして生成される。当該テンプレート画像データのサムネイル画像データは、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データのサムネイル画像データとして用いられる。
テンプレート画像データが、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像を表示するための情報の一例に相当する。テンプレート画像データのサムネイル画像データが、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像データの一例に相当する。
リスト中に次の画像データが存在する場合(S07,Yes)、取得部20は、当該次の画像データを処理対象のデータに設定する(S08)。その後、処理はステップS03に戻り、当該次の画像データを対象として、ステップS03~S06の処理が実行される。
例えば、当該次の画像データの名称は、「業務AAA-帳票BBB_0005」であるものとする。当該次の画像データに関連付けられている業務名が「AAA」であり、帳票名が「BBB」である場合、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられている設計データは、取得部20によって既に取得されているため(S03,Yes)、取得部20は、当該設計データをサーバ12から再度取得しない。この場合、表示制御部28は、既に取得されている当該設計データからテンプレート画像データを抽出し(S05)、当該次の画像データのサムネイル画像データとして、当該テンプレート画像データのサムネイル画像データを生成する(S06)。当該テンプレート画像データのサムネイル画像データは、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データのサムネイル画像データとして用いられる。つまり、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データと、「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データとで、同一の設計データが用いられ、同一のテンプレート画像データのサムネイル画像データが用いられる。換言すると、同一の業務名と同一の帳票名とに関連付けられている、記入済みの帳票を表す複数の画像データが、リストに含まれている場合、当該業務名と当該帳票名とに関連付けられている1つの設計データが、取得部20によって1回取得される。そして、当該設計データに含まれるテンプレート画像データが、何回も用いられることで、当該複数の画像データのそれぞれのサムネイル画像データが生成される。名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データと、「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データとでは、記入されている情報が異なっている場合であっても、同一のサムネイル画像データが用いられる。
リスト中に次の画像データが存在しない場合(S07,No)、表示制御部28は、生成されたサムネイル画像データに基づくサムネイル画像を、UI部16の表示部に表示させる(S09)。このとき、表示制御部28は、記入済みの帳票を表す画像データの名称をサムネイル画像に対応付けて、サムネイル画像を表示部に表示させる。サムネイル画像を表示する表示モードは、第2表示モードの一例に相当する。
図9には、第2取得モードの実施例1において表示される画面の一例が示されている。画面60は、UI部16の表示部に表示される。画面60には、上記のようにして生成されたサムネイル画像62,64等が表示されている。サムネイル画像62,64は、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられた設計データに含まれているテンプレート画像データに基づいて生成されたサムネイル画像データに基づく画像である。サムネイル画像62は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データのサムネイル画像として表示されている。サムネイル画像64は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データのサムネイル画像として表示されている。サムネイル画像62,64は、同一のテンプレート画像データに基づく同一の画像である。名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データとでは、記入されている情報が異なっている場合であっても、同一のテンプレート画像データから生成されたサムネイル画像データに基づくサムネイル画像が、サムネイル画像62,64として表示される。また、サムネイル画像62,64のそれぞれには、画像データの名称が対応付けられている。例えば、「業務AAA-帳票BBB_0004」を示す文字列が、サムネイル画像62に対応付けられて表示されている。サムネイル画像64についても同様である。
同一の業務名と同一の帳票名とが関連付けられている、記入済みの帳票を表す複数の画像データがリストに含まれている場合、1つの設計データが1回取得されて、当該設計データに含まれるテンプレート画像データが何回も用いられることで、当該複数の画像データのそれぞれのサムネイル画像データが生成される。こうすることで、記入済みの帳票を表すすべての画像データをサーバ12から取得してサムネイル画像データを生成する場合と比べて、通信のデータ量が減る。つまり、通信の負荷が減る。
例えば、リストに100個の画像データが含まれている場合であっても、当該100個の画像データが、同一の業務名と同一の帳票名とに関連付けられている場合、1つの設計データがサーバ12から取得される。そして、当該設計データに含まれるテンプレート画像データに基づいて、当該100個の画像データのそれぞれのサムネイル画像データが生成される。こうすることで、100個の画像データすべてをサーバ12から取得する場合と比べて、通信のデータ量が減る。
テンプレート画像のサムネイル画像は、帳票のレイアウトを表している。それ故、文字列からなる属性情報のみが表示される場合と比べて、ユーザが画像データの内容を把握し易くなる。
上記の例では、取得部20は、テンプレート画像データを含む設計データをサーバ12から取得し、表示制御部28が、テンプレート画像データに基づいてサムネイル画像データを生成する。別の例として、取得部20は、サムネイル画像データをサーバ12から取得してもよい。この場合、サーバ12において、テンプレート画像データに基づいてサムネイル画像データが生成される。
(3-2-2)第2取得モードの実施例2
以下、図10を参照して、第2取得モードの実施例2について詳しく説明する。図10には、実施例2に係る処理を示すフローチャートが示されている。
図10中のステップS10~S14の処理は、図8中のステップS01~S05の処理と同じであるため、説明を省略し、ステップS15以降の処理について説明する。
取得部20は、処理対象の画像データに対応付けられている文字認識結果情報をサーバ12から取得する(S15)。上記のように、記入済みの帳票を表す画像データに対して文字認識処理が実行されることで、記入欄毎に、記入欄の座標情報と、当該記入欄から抽出された文字情報とが対応付けられて、これらの情報を含む文字認識結果情報が、当該画像データに対応付けられて記憶部32に記憶されている。取得部20は、当該文字認識結果情報を取得する。例えば、処理対象の画像データが、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データである場合、取得部20は、当該画像データに対応付けられている文字認識結果情報をサーバ12から取得する。
次に、表示制御部28は、ステップS15にて取得された文字認識結果情報に含まれる座標情報に基づいて、当該文字認識結果情報に含まれる文字情報を、ステップS14にて抽出されたテンプレート画像データに合成し、当該文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像データを、処理対象の画像データのサムネイル画像データとして生成する(S16)。つまり、表示制御部28は、テンプレート画像データに文字情報を記入し、文字情報が記入されたテンプレート画像データのサムネイル画像データを生成する。
テンプレート画像データと文字認識結果情報とが、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像を表示するための情報の一例に相当する。つまり、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像を表示するための情報には、記入済みの帳票を表す画像データから抽出された文字列が含まれる。文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像データが、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像データの一例に相当する。
リスト中に次の画像データが存在する場合(S17,Yes)、取得部20は、当該次の画像データを処理対象の画像データに設定する(S18)。その後、処理はステップS12に戻り、当該次の画像データを対象として、ステップS12~S16の処理が実行される。
例えば、当該次の画像データの名称は、「業務AAA-帳票BBB_0005」であるものとする。この場合、上記の実施例1と同様に、取得部20は、設計データをサーバ12から再度取得しない。しかし、取得部20は、当該次の画像データに対応付けられている文字認識結果情報をサーバ12から取得する。そして、表示制御部28は、当該文字認識結果情報に含まれる文字情報を、既に取得されているテンプレート画像データに合成し、当該文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像データを、当該次の画像データのサムネイル画像データとして生成する。これにより、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」の画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」の画像データとで、同一のテンプレート画像データが用いられるが、各画像データに対応付けられている文字認識結果情報が互いに異なるため、文字情報が互いに異なるサムネイル画像データが生成される。
リスト中に次の画像データが存在しない場合(S17,No)、表示制御部28は、生成されたサムネイル画像データに基づくサムネイル画像を、UI部16の表示部に表示させる(S19)。このとき、表示制御部28は、記入済みの帳票を表す画像データの名称をサムネイル画像に対応付けて、サムネイル画像を表示部に表示させる。サムネイル画像を表示する表示モードは、第2表示モードの一例に相当する。
図11には、第2取得モードの実施例2において表示される画面の一例が示されている。画面60は、UI部16の表示部に表示される。画面60には、上記のようにして生成されたサムネイル画像66,68等が表示されている。サムネイル画像66は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データのサムネイル画像として表示されている。サムネイル画像68は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データのサムネイル画像として表示されている。サムネイル画像66は、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられた設計データに含まれているテンプレート画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データから抽出された文字情報とに基づいて生成されたサムネイル画像である。サムネイル画像68は、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられた設計データに含まれているテンプレート画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データから抽出された文字情報とに基づいて生成されたサムネイル画像である。サムネイル画像66,68とでは同一のテンプレート画像データが用いられているため、サムネイル画像66に表されている帳票のレイアウトと、サムネイル画像68に表されている帳票のレイアウトとは同じである。名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データと、「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データとでは、記入されている情報が異なっているため、サムネイル画像66,68のそれぞれに表されている文字情報は互いに異なる情報である。また、サムネイル画像66,68のそれぞれには、画像データの名称が対応付けられている。
テンプレート画像データと文字情報とに基づいてサムネイル画像データが生成されているため、文字認識結果が反映されたサムネイル画像が表示される。
一般的に、画像データよりも文字情報の方がデータ容量は少ないため、記入済みの帳票を表す画像データを取得せずに文字情報を取得してサムネイル画像を表示することで、記入済みの帳票を表す画像データを取得する場合と比べて、通信のデータ量が減る。それと共に、文字認識結果が反映されたサムネイル画像が表示される。
例えば、リストに100個の画像データが含まれている場合において、当該100個の画像データが、同一の業務名と同一の帳票名とに関連付けられている場合、1つの設計データと100個の文字認識結果情報とがサーバ12から取得される。こうすることで、100個の画像データすべてをサーバ12から取得する場合と比べて、通信のデータ量が減る。また、100個の画像データのそれぞれの文字認識結果が反映されたサムネイル画像が表示される。
(3-2-3)第2取得モードの実施例3
以下、図12を参照して、第2取得モードの実施例3について詳しく説明する。図12には、実施例3に係る処理を示すフローチャートが示されている。
まず、取得部20は、図8中のステップS01と同様に、リストデータをサーバ12から取得する(S20)。
次に、ユーザはUI部16を用いて、サムネイル画像の画質を選択する(S21)。例えば、表示制御部28は、画質を選択するための画面をUI部16の表示部に表示させる。ユーザは、当該画面上にて画質を選択する。ここでは一例として、高、中、低等のように、画質が3段階に分けられている。もちろん、これ以外の設定方法によって画質が定められてもよい。また、画質によってデータ容量が変わり、それによって通信料金が変わる場合もあるため、各画質のサムネイル画像を表示するために要する通信料金が表示されてもよい。また、各画質のデータ容量が表示されてもよい。ユーザは、これらの情報を参考にして画質を選択してもよい。
次に、取得部20は、リスト中の最初の画像データを処理対象のデータに設定する(S22)。
ユーザによって選択された画質が高画質である場合(S23,Yes)、取得部20は、当該処理対象の画像データをサーバ12から取得する(S24)。次に、表示制御部28は、取得部20によって取得された画像データのサムネイル画像データを生成する(S30)。
当該処理対象の画像データが、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像を表示するための情報の一例に相当する。当該処理対象の画像データのサムネイル画像データが、記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像データの一例に相当する。このように、処理対象の画像データそのものが、特徴を表す画像を表示するための情報として用いられてもよい。
ユーザによって選択された画質が高画質ではない場合(S23,No)、取得部20は、図8中のステップS03と同様に、処理対象の画像データに関する設計データが取得済みであるか否かを確認する(S25)。
処理対象の画像データに関連付けられている業務名及び帳票名と同一の業務名及び帳票名が関連付けられている設計データが取得済みである場合(S25,Yes)、処理はステップS27に移行する。
処理対象の画像データに関連付けられている業務名及び帳票名と同一の業務名及び帳票名が関連付けられている設計データが取得済みではない場合(S25,No)、取得部20は、図8中のステップS04と同様に、当該業務名及び当該帳票名に関連付けられている設計データをサーバ12から取得する(S26)。つまり、取得部20は、当該業務名を示す情報と当該帳票名を示す情報とを含む設計データを、サーバ12から取得する。
次に、表示制御部28は、取得部20によって取得された設計データからテンプレート画像データを抽出する(S27)。
次に、ユーザによって選択された画質が中画質である場合(S28,Yes)、取得部20は、図10中のステップS15と同様に、処理対象の画像データに対応付けられている文字認識結果情報をサーバ12から取得する(S29)。次に、表示制御部28は、図10中のステップS16と同様に、ステップS29にて取得された文字認識結果情報に含まれる文字情報を、ステップS27にて抽出されたテンプレート画像データに合成し、当該文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像データを、処理対象の画像データのサムネイル画像データとして生成する(S30)。
ユーザによって選択された画質が中画質ではない場合(S28,No)、つまり、ユーザによって選択された画質が低画質である場合、表示制御部28は、図8中のステップS06と同様に、ステップS27にて抽出されたテンプレート画像データのサムネイル画像データを生成する(S30)。
リスト中に次の画像データが存在する場合(S31,Yes)、取得部20は、当該次の画像データを処理対象の画像データに設定する(S32)。その後、処理はステップS23に戻り、当該次の画像データを対象として、ステップS23~S30の処理が実行される。
リスト中に次の画像データが存在しない場合(S31,No)、表示制御部28は、生成されたサムネイル画像データに基づくサムネイル画像を、UI部16の表示部に表示させる(S33)。このとき、表示制御部28は、記入済みの帳票を表す画像データの名称をサムネイル画像に対応付けて、サムネイル画像を表示部に表示させる。サムネイル画像を表示する表示モードは、第2表示モードの一例に相当する。
(3-2-4)第2取得モードの実施例4
以下、図13を参照して、第2取得モードの実施例4について詳しく説明する。図13には、実施例4に係る処理を示すフローチャートが示されている。
まず、取得部20は、図8中のステップS01と同様に、リストデータをサーバ12から取得する(S40)。
次に、取得部20は、リストに含まれる全画像データの総データ容量を算出する(S41)。例えば、取得部20は、リストに含まれる各画像データのデータ容量を示す情報をサーバ12から取得し、全画像データの総データ容量を算出する。なお、データ容量を示す情報は、画像データの属性情報に含まれてサーバ12の記憶部32に記憶されている。
全画像データの総データ容量が、予め定められた閾値以上ではない場合(S42,No)、つまり、当該総データ容量が、閾値未満である場合、取得部20は高画質処理を実行する(S43)。高画質処理は、図12中のステップS24の処理、及び、ステップS30以降の処理である。高画質処理が実行されることで、リストに含まれる全画像データがサーバ12から取得され、取得された画像データのサムネイル画像データが生成され、当該サムネイル画像データに基づくサムネイル画像が表示される。なお、閾値はユーザ等によって変更されてもよい。
全画像データの総データ容量が、閾値以上である場合(S42,Yes)、取得部20は、リストに含まれる全画像データについての設計データと文字認識結果情報との総データ容量を算出する(S44)。例えば、取得部20は、リストに含まれる各画像データに関連付けられている各設計データのデータ容量を示す情報と、リストに含まれる各画像データに関連付けられている文字認識結果情報のデータ容量を示す情報と、をサーバ12から取得し、これらの情報の総データ容量を算出する。
全画像データについての設計データと文字認識結果情報との総データ容量が、閾値以上ではない場合(S45,No)、つまり、当該総データ容量が、閾値未満である場合、取得部20は中画質処理を実行する(S46)。中画質処理は、図12中のステップS25,S26,S27,S29の処理、及び、ステップS30以降の処理である。中画質処理が実行されることで、リストに含まれる画像データに関連する設計データと、リストに含まれる全画像データの文字認識結果情報とがサーバ12から取得され、文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像データが生成され、当該サムネイル画像データに基づくサムネイル画像が生成される。
全画像データについての設計データと文字認識結果情報との総データ容量が、閾値以上である場合(S45,Yes)、取得部20は、リストに含まれる各画像データに関連付けられている設計データの総データ容量を算出する(S47)。
設計データの総データ容量が、閾値以上ではない場合(S48,No)、つまり、当該総データ容量が閾値未満である場合、取得部20は低画質処理を実行する。低画質処理は、図12中のステップS25,S26,S27の処理、及び、ステップS30以降の処理である。低画質処理が実行されることで、リストに含まれる画像データに関連する設計データがサーバ12から取得され、テンプレート画像データのサムネイル画像データが生成され、当該サムネイル画像データに基づくサムネイル画像が表示される。
設計データの総データ容量が、閾値以上である場合(S48,Yes)、サムネイル画像は表示されない。この場合、取得部20は、リストに含まれる各画像データの属性情報をサーバ12から取得し、表示制御部28は、図7に示すように、各画像データの属性情報をUI部16の表示部に表示させてもよい。
上記の例では、全画像データのデータ容量に応じて、処理が切り替えられているが、データ毎に個別的に処理が切り替えられてもよい。例えば、処理対象の画像データのデータ容量が、予め定められた閾値未満である場合、取得部20は、当該画像データそのものをサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該画像データのサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。処理対象の画像データのデータ容量が、閾値以上となる場合において、当該画像データに関連する設計データと当該画像データの文字認識結果情報との合計のデータ容量が閾値未満となる場合、取得部20は、当該設計データと当該文字認識結果情報とをサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該設計データからテンプレート画像データを抽出し、当該テンプレート画像データと当該文字認識結果情報に含まれる文字情報とを合成し、文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像データを生成する。表示制御部28は、そのサムネイル画像データに基づくサムネイル画像を、当該画像データのサムネイル画像として、UI部16の表示部に表示させる。設計データと文字認識結果情報との合計のデータ容量が閾値以上となる場合、取得部20は、当該設計データをサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該設計データに含まれるテンプレート画像データのサムネイル画像データを生成し、当該サムネイル画像データに基づくサムネイル画像を、当該画像データのサムネイル画像として、UI部16の表示部に表示させる。
(3-2-5)第2取得モードの実施例5
以下、図14を参照して、第2取得モードの実施例5について詳しく説明する。図14には、実施例5に係る処理を示すフローチャートが示されている。実施例5では、画像データ毎に、サムネイル画像の画質が選択される。
まず、取得部20は、図8中のステップS01と同様に、リストデータをサーバ12から取得する(S50)。
次に、ユーザはUI部16を用いて、画像データ毎にサムネイル画像の画質を選択する(S51)。
例えば、表示制御部28は、ステップS50にて取得されたリストデータに基づくリストをUI部16の表示部に表示させる。例えば図15に示すように、リストを表示する画面70が、表示部に表示される。画面70には、リストに含まれる各画像データの名称を示す情報が表示されている。
図15に示す例では、符号72が指し示すように、ユーザによって、IDが「4」の画像データが選択されている。ユーザがUI部16を用いて、画質選択ウィンドウの表示指示を与えた場合、表示制御部28は、画質選択ウィンドウ74を画面58上に表示させる。例えば、マウスの右クリックによって画質選択ウィンドウ74が表示される。
画質選択ウィンドウ74内には、サムネイル画像の画質の一覧が表示されており、当該一覧の中からユーザによって選択された画質が、ユーザによって選択されている画像データのサムネイル画像データの画質として設定される。図15に示す例では、IDが「4」の画像データのサムネイル画像データの画質が、ユーザによって選択される。
他の画像データについても、画面70上で、ユーザによって、サムネイル画像データの画質が選択される。なお、ユーザによって画質が選択されない画像データのサムネイル画像データの画質は、予め定められた画質に設定される。予め定められた画質は、例えば、低画質又は中画質である。もちろん、ユーザ等によって、予め定められた画質が変更されてもよい。
ユーザによって選択された画質が高画質である場合(S52,Yes)、取得部20は、処理対象の画像データをサーバ12から取得する(S53)。次に、表示制御部28は、取得部20によって取得された画像データのサムネイル画像データを生成する(S58)。
ユーザによって選択された画質が高画質ではない場合において(S52,No)、処理対象の画像データに関する設計データが取得済みではない場合、取得部20は、図8中のステップS04と同様に、当該設計データをサーバ12から取得する(S54)。当該設計データが取得済みである場合には、取得部20は、当該設計データを再度取得しない。
次に、表示制御部28は、設計データからテンプレート画像データを抽出する(S55)。
ユーザによって選択された画質が中画質である場合(S56,Yes)、取得部20は、処理対象の画像データに対応付けられている文字認識結果情報をサーバ12から取得する(S57)。
表示制御部28は、図10中のステップS16と同様に、文字認識結果情報に含まれる文字情報をテンプレート画像データに合成し、当該文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像データを、処理対象の画像データのサムネイル画像データとして生成する(S58)。
ユーザによって選択された画質が中画質ではない場合(S56,No)、つまり、ユーザによって選択された画質が低画質である場合、表示制御部28は、テンプレート画像データのサムネイル画像データを生成する(S58)。
表示制御部28は、上記のようにして生成されたサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる(S59)。
(3-2-6)第2取得モードの実施例6
以下、第2取得モードの実施例6について説明する。記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像を表示するための情報は、当該画像データが属する画像データ群を代表する画像データであってもよい。以下、画像データ群を代表する画像データを、「代表画像データ」と称することとする。記入済みの帳票を表す画像データの特徴を表す画像は、代表画像データのサムネイル画像である。
例えば、同一の業務名と同一の帳票名とに関連付けられている、記入済みの帳票を表す1又は複数の画像データは、同一の画像データ群に属する。取得部20は、同一の業務名と同一の帳票名とに関連付けられている1又は複数の画像データの中の代表画像データをサーバ12から取得する。例えば、取得部20は、上記のリストに含まれる複数の画像データを対象として、業務名と帳票名とを基準として、各画像データを画像データ群に分類する。同一の業務名と同一の帳票名とに関連付けられている画像データは、同一の画像データ群に分類される。例えば、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられている複数の画像データは、同一の画像データ群に分類される。
取得部20は、画像データ群毎に、画像データ群に含まれる1つの画像データを代表画像データとして定め、当該代表画像データをサーバ12から取得する。代表画像データは、例えば、同一の画像データ群に含まれる1又は複数の画像データの中からユーザによって指定された画像データであってもよいし、リストにおいて予め定められた位置に配置された画像データ(例えば、リストの最上位に表示されている画像データ)であってもよいし、当該1又は複数の画像データの中で最もデータ容量が小さい画像データであってもよいし、自動的にランダムに選択された画像データであってもよい。
例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データとは、同一の業務名と同一の帳票名とに関連付けられている画像データであるため、同一の画像データ群に属している。この場合、取得部20は、当該画像データ群に含まれる1つの画像データを代表画像データとして定め、当該代表画像データをサーバ12から取得する。例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データが代表画像データとして定められ、取得部20は、当該代表画像データをサーバ12から取得する。
表示制御部28は、画像データ群毎に、取得部20によって取得された代表画像データのサムネイル画像データを生成する。表示制御部28は、画像データ群毎に、画像データ群に含まれる各画像データのサムネイル画像として、当該画像データ群についての代表画像データのサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。
例えば、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられている100個の画像データがリストに含まれている場合、当該100個の画像データによって、1つの画像データ群が形成される。取得部20は、当該画像データ群に含まれる1つの画像データを代表画像データとして定めて、当該代表画像データをサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該代表画像データのサムネイル画像データを生成する。そのサムネイル画像データは、上記の100個の画像データのそれぞれのサムネイル画像データとして用いられる。つまり、上記の100個の画像データのそれぞれのサムネイル画像として、100個のサムネイル画像が表示される。100個のサムネイル画像は、代表画像データのサムネイル画像であり、すべて同一の画像である。また、表示制御部28は、各画像データの名称を各サムネイル画像に対応付けて、各サムネイル画像を表示部に表示させる。
図9を参照して説明すると、サムネイル画像62,64等の代わりに、代表画像データのサムネイル画像が表示される。また、図9に示す例と同様に、各画像データの名称がサムネイル画像に対応付けられて表示される。
(4)取得モードを切り替える処理
以下、取得モードを切り替える処理について詳しく説明する。
(4-1)ユーザの指示に従って取得モードを切り替える処理
以下、ユーザの指示に従って取得モードを切り替える処理について説明する。まず、取得部20は、上記のリストデータをサーバ12から取得する。ユーザがUI部16を用いて、業務名や帳票名を指定した場合、取得部20は、指定された業務名や帳票名に関連付けられている画像データのリストを示すリストデータをサーバ12から取得する。また、ユーザがUI部16を用いて、記憶部32における特定の記憶領域(例えばフォルダ等)を指定した場合、取得部20は、当該特定の記憶領域に記憶されている画像データのリストを示すリストデータを取得する。
表示制御部28は、リストをUI部16の表示部に表示させる。これにより、画像データの名称の一覧が表示部に表示される。例えば図15に示されている画面70が、表示部に表示される。
ユーザはUI部16を用いて、表示部に表示されているリストを参照し、画像データ毎に、第1取得モード又は第2取得モードを指定する。
例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データについては、第1取得モードが指定され、名称が「業務AAA-帳票BBB_0006」である画像データについては、第2取得モードが指定されたものとする。
取得部20は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データの属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データについて、取得部20によって取得された属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
また、取得部20は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0006」である画像データについて、上述した第2取得モードの実施例1から実施例6のいずれかを実行することで、当該画像データの特徴を表す画像を表示するための情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、上記の実施例1から実施例6のいずれかに従って、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データについて、サムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。上述したように、当該サムネイル画像として、テンプレート画像データのサムネイル画像、代表画像データのサムネイル画像、又は、当該画像データのサムネイル画像が表示される。また、取得部20によって文字認識結果情報が取得されている場合、文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像が表示される。
表示モードの観点から説明すると、表示制御部28は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データについては第1表示モードを実行し、名称が「業務AAA-帳票BBB_0006」である画像データについては第2表示モードを実行したことになる。
図16には、属性情報とサムネイル画像との表示例が示されている。画面76は、UI部16の表示部に表示される。
例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データとについては、第1取得モードが指定されている。つまり、これらの画像データについては第1表示モードが指定されている。
また、名称が「業務AAA-帳票BBB_0006」である画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0007」である画像データとについては、第2取得モードが指定されている。つまり、これらの画像データについては第2表示モードが指定されている。
表示制御部28は、画面76を、第1表示モード用の表示領域である第1表示領域78と、第2表示モード用の表示領域である第2表示領域80とに分ける。表示制御部28は、第1表示領域78内に、第1取得モードを実行することで取得された属性情報を表示し、第2表示領域80内に、第2取得モードを実行することで生成されたサムネイル画像を表示する。
名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データとについては、属性情報として、名称を示す情報、更新日時を示す情報、データのサイズを示す情報、及び、データ形式を示す情報等が表示される。
サムネイル画像82は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0006」である画像データのサムネイル画像として表示されている画像である。サムネイル画像84は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0007」である画像データのサムネイル画像として表示されている画像である。サムネイル画像82,84は、例えば、テンプレート画像データのサムネイル画像であり、文字認識結果情報を含まない画像である。名称が「業務AAA-帳票BBB_0006」である画像データと、名称が「業務AAA-帳票BBB_0007」である画像データとでは、業務名が互いに同一であり、帳票名が互いに同一であるため、サムネイル画像82,84は同一の画像である。
画面76に属性情報やサムネイル画像が表示されている場合において、ユーザによって表示モードの切替指示が与えられた場合、切替部22は、ユーザの指示に従って表示モードを切り替えてもよい。例えば、ユーザが、画面76上で、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データを指定し、第2表示モードの実行を指示した場合、切替部22は、表示モードを第1表示モードから第2表示モードに切り替える。この場合、取得部20は、上記の実施例1から実施例6のいずれかを実行し、表示制御部28は、属性情報に代えてサムネイル画像を第2表示領域80内に表示する。同様に、第2表示モードに従って表示されている画像データについて、ユーザが第1表示モードの実行を指示した場合、サムネイル画像に代えて、当該画像データの属性情報が第1表示領域78内に表示される。
なお、図16に示す例では、属性情報とサムネイル画像とが混在して表示されているが、全画像データについて第1取得モードが実行されて、全画像データについて属性情報が表示されてもよいし、全画像データについて第2取得モードが実行されて、全画像データについてサムネイル画像が表示されてもよい。
文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像が表示されてもよい。図17に示されているサムネイル画像86,88は、文字情報が合成されたテンプレート画像データのサムネイル画像である。例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0006」である画像データから抽出された文字情報が、テンプレート画像データに合成され、当該文字情報が合成されたテンプレート画像データに基づいて、サムネイル画像86が生成されている。同様に、名称が「業務AAA-帳票BBB_0007」である画像データから抽出された文字情報が、テンプレート画像データに合成され、当該文字情報が合成されたテンプレート画像データに基づいて、サムネイル画像88が生成されている。
また、記入済みの帳票を表す画像データのサムネイル画像、又は、代表画像データのサムネイル画像が表示されてもよい。図18に示されているサムネイル画像90,92は、業務名「AAA」及び帳票名「BBB」に関連付けられている画像データ群の代表画像データのサムネイル画像である。別の例として、サムネイル画像90は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0006」である画像データのサムネイル画像であってもよい。同様に、サムネイル画像92は、名称が「業務AAA-帳票BBB_0007」である画像データのサムネイル画像であってもよい。
記入済みの帳票を表す画像データのサムネイル画像や、代表画像データのサムネイル画像には、帳票に実際に記入された文字列等が表されている。一方、テンプレート画像データのサムネイル画像には、そのような文字列等は表されていない。それ故、テンプレート画像のサムネイル画像を用いることで、記入済みの帳票を表す画像データのサムネイル画像や、代表画像データのサムネイル画像を用いる場合と比べて、帳票に記入された文字列等に対するセキュリティが向上する。
また、表示用のサムネイル画像が用いられてもよい。表示用のサムネイル画像は、例えば、テンプレート画像データのサムネイル画像と、当該サムネイル画像上に重畳された、画像データの特徴を表す文字列と、によって構成されている画像である。図19に、表示用のサムネイル画像の一例が示されている。サムネイル画像94は、業務名「AAA」と帳票名「BBB」とに関連付けられているテンプレート画像データのサムネイル画像と、当該サムネイル画像上に重畳された、画像データの特徴を表す文字列(例えば、「業務AAA、帳票BBB」)と、によって構成されている画像である。サムネイル画像96についても同様である。
(4-2)切替条件に従って取得モードを切り替える処理
以下、切替条件に従って取得モードを切り替える処理について説明する。まず、取得部20は、上記のリストデータをサーバ12から取得する。ユーザがUI部16を用いて、業務名や帳票名を指定した場合、取得部20は、指定された業務名や帳票名に関連付けられている画像データのリストを示すリストデータをサーバ12から取得する。また、ユーザがUI部16を用いて、記憶部32における特定の記憶領域(例えばフォルダ等)を指定した場合、取得部20は、当該特定の記憶領域に記憶されている画像データのリストを示すリストデータを取得する。リストデータには、各画像データの解像度を示す情報が含まれている。
表示制御部28は、リストをUI部16の表示部に表示させてもよい。これにより、画像データの名称の一覧が表示部に表示される。例えば図15に示されている画面70が、表示部に表示される。
(4-2-1)画像データの解像度に応じて取得モードを切り替える処理
以下、画像データの解像度に応じて取得モードを切り替える処理について説明する。
切替部22は、処理対象の画像データ毎に、処理対象の画像データの解像度に応じて、第1取得モードと第2取得モードとを切り替える。
処理対象の画像データの解像度が、予め定められた閾値以上である場合、切替部22は、取得モードを第1取得モードに切り替える。この場合、取得部20は、当該処理対象の画像データの属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該処理対象の画像データについて、当該処理対象の画像データの属性情報をUI部16の表示部に表示させる。閾値は、ユーザによって変更されてもよい。
例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データの解像度が閾値以上である場合、取得部20は、当該画像データの属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該画像データの属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
処理対象の画像データの解像度が閾値未満である場合、切替部22は、取得モードを第2取得モードに切り替える。この場合、取得部20は、当該処理対象の画像データについて、上述した実施例1から実施例6のいずれかを実行することで、当該画像データの特徴を表す画像を表示するための情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、上記の実施例1から実施例6のいずれかに従って、当該処理対象の画像データについて、サムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。
例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データの解像度が閾値未満である場合、当該画像データについて、サムネイル画像がUI部16の表示部に表示される。
画像データ毎に、画像データの解像度に応じて第1取得モード又は第2取得モードが実行されることで、例えば図16から図19のいずれかに示されているように、画像データ毎に、属性情報又はサムネイル画像が表示される。もちろん、全画像データについて第1取得モードが実行されたり、全画像データについて第2取得モードが実行されたりする場合もある。
一般的に、解像度が閾値以上となる画像データのデータ容量は、解像度が閾値未満となる画像データのデータ容量と比べて大きい。解像度が閾値以上となる画像データについては、サムネイル画像を表示するための情報を取得せずに、属性情報を取得することで、サムネイル画像を表示するための情報を取得する場合と比べて、通信の負荷が減る。解像度が閾値未満となる画像データについては、サムネイル画像を表示するための情報を取得することで、属性情報を取得する場合と比べて、ユーザが画像データの内容を把握し易くなる。
切替部22は、処理対象のデータ毎に、処理対象の画像データの解像度に応じて、第1表示モードと第2表示モードとを切り替えてもよい。
処理対象の画像データの解像度が閾値以上である場合、切替部22は、表示モードを第1表示モードに切り替える。この場合、表示制御部28は、当該処理対象の画像データについて、当該処理対象の画像データの属性情報をUI部16の表示部に表示させる。取得部20が、当該属性情報をサーバ12から既に取得している場合、表示制御部28は、既に取得された当該属性情報をUI部16の表示部に表示させる。取得部20が、当該属性情報をサーバ12から取得していない場合、取得部20は、当該属性情報をサーバ12から取得し、表示制御部28は、当該属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
処理対象の画像データの解像度が閾値未満である場合、切替部22は、表示モードを第2表示モードに切り替える。この場合、表示制御部28は、上記の実施例1から実施例6のいずれかに従って、当該処理対象の画像データについて、サムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。取得部20が、当該処理対象の画像データの特徴を表す画像を表示するための情報をサーバ12から既に取得している場合、表示制御部28は、既に取得された当該情報に基づくサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。取得部20が、当該情報を取得していない場合、取得部20は、当該情報をサーバ12から取得し、表示制御部28は、当該情報に基づくサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。
(4-2-2)画像データのデータ容量に応じて取得モードを切り替える処理
以下、画像データのデータ容量に応じて取得モードを切り替える処理について説明する。
切替部22は、処理対象の画像データ毎に、処理対象の画像データのデータ容量に応じて、第1取得モードと第2取得モードとを切り替える。
処理対象の画像データのデータ容量が、予め定められた閾値以上である場合、切替部22は、取得モードを第1取得モードに切り替える。この場合、取得部20は、当該処理対象の画像データの属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該処理対象の画像データについて、当該処理対象の画像データの属性情報をUI部16の表示部に表示させる。閾値は、ユーザによって変更されてもよい。
例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0004」である画像データのデータ容量が閾値以上である場合、取得部20は、当該画像データの属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該画像データの属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
処理対象の画像データのデータ容量が閾値未満である場合、切替部22は、取得モードを第2取得モードに切り替える。この場合、取得部20は、当該処理対象の画像データについて、上述した実施例1から実施例6のいずれかを実行することで、当該画像データの特徴を表す画像を表示するための情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、上記の実施例1から実施例6のいずれかに従って、当該処理対象の画像データについて、サムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。
例えば、名称が「業務AAA-帳票BBB_0005」である画像データのデータ容量が閾値未満である場合、当該画像データについて、サムネイル画像がUI部16の表示部に表示される。
画像データ毎に、画像データのデータ容量に応じて第1取得モード又は第2取得モードが実行されることで、例えば図16から図19のいずれかに示されているように、画像データ毎に、属性情報又はサムネイル画像が表示される。もちろん、全画像データについて第1取得モードが実行されたり、全画像データについて第2取得モードが実行されたりする場合もある。
データ容量が閾値以上となる画像データについては、サムネイル画像を表示するための情報を取得せずに、属性情報を取得することで、サムネイル画像を表示するための情報を取得する場合と比べて、通信の負荷が減る。データ容量が閾値未満となる画像データについては、サムネイル画像を表示するための情報を取得することで、属性情報を取得する場合と比べて、ユーザが画像データの内容を把握し易くなる。
切替部22は、処理対象のデータ毎に、処理対象の画像データのデータ容量に応じて、第1表示モードと第2表示モードとを切り替えてもよい。
処理対象の画像データのデータ容量が閾値以上である場合、切替部22は、表示モードを第1表示モードに切り替える。この場合、表示制御部28は、当該処理対象の画像データについて、当該処理対象の画像データの属性情報をUI部16の表示部に表示させる。取得部20が、当該属性情報をサーバ12から既に取得している場合、表示制御部28は、既に取得された当該属性情報をUI部16の表示部に表示させる。取得部20が、当該属性情報をサーバ12から取得していない場合、取得部20は、当該属性情報をサーバ12から取得し、表示制御部28は、当該属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
処理対象の画像データのデータ容量が閾値未満である場合、切替部22は、表示モードを第2表示モードに切り替える。この場合、表示制御部28は、上記の実施例1から実施例6のいずれかに従って、当該処理対象の画像データについて、サムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。取得部20が、当該処理対象の画像データの特徴を表す画像を表示するための情報をサーバ12から既に取得している場合、表示制御部28は、既に取得された当該情報に基づくサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。取得部20が、当該情報を取得していない場合、取得部20は、当該情報をサーバ12から取得し、表示制御部28は、当該情報に基づくサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。
(4-2-3)データの種類に応じて取得モードを切り替える処理
以下、データの種類に応じて取得モードを切り替える処理について説明する。
切替部22は、処理対象のデータ毎に、処理対象のデータの種類に応じて、第1取得モードと第2取得モードとを切り替える。
処理対象のデータの種類が第1種類である場合、切替部22は、取得モードを第1取得モードに切り替える。この場合、取得部20は、当該処理対象のデータの属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該処理対象のデータについて、当該処理対象のデータの属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
処理対象のデータの種類が、第1種類とは異なる第2種類である場合、切替部22は、取得モードを第2取得モードに切り替える。この場合、取得部20は、当該処理対象のデータの特徴を表す画像を表示するための情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、処理対象のデータについて、サムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。
第1種類のデータは、第2種類のデータと比べて、データ容量が大きくなると想定されるデータである。例えば、画像データと音声データが、第1種類のデータの一例に該当する。文書データが、第2種類のデータの一例に相当する。
処理対象のデータが画像データである場合、取得部20は、当該画像データの属性情報をサーバ12から取得する。処理対象のデータが音声データである場合、取得部20は、当該音声データの属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、これらの属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
処理対象のデータが文書データである場合、取得部20は、当該文書データのサムネイル画像を表示するための情報をサーバ12から取得する。文書データのサムネイル画像を表示するための情報は、例えば、当該文書データそのものであってもよいし、当該文書データのレイアウトを表す、予め生成されたテンプレート画像データであってもよいし、当該文書データを模式的に表す表示用のテンプレート画像データであってもよい。表示制御部28は、文書データのサムネイル画像を表示するための情報に基づいてサムネイル画像データを生成し、当該サムネイル画像データに基づくサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。なお、文書データのサムネイル画像データがサーバ12によって生成されてもよい。この場合、取得部20は、当該文書データのサムネイル画像を表示するための情報として、当該サムネイル画像データをサーバ12から取得する。表示制御部28は、当該サムネイル画像データに基づくサムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。
第1種類のデータについては、サムネイル画像を表示するための情報を取得せずに、属性情報を取得することで、サムネイル画像を表示するための情報を取得する場合と比べて、通信の負荷が減る。第2種類のデータについては、サムネイル画像を表示するための情報を取得することで、属性情報を取得する場合と比べて、ユーザがデータの内容を把握し易くなる。
(4-2-4)処理対象の全画像データのデータ容量に応じて取得モードを切り替える処理
以下、処理対象の全画像データのデータ容量に応じて取得モードを切り替える処理について説明する。処理対象の全画像データは、取得対象の全画像データの一例に相当する。
リストに含まれる全画像データのデータ容量が、予め定められた閾値以上である場合、切替部22は、取得モードを第1取得モードに切り替える。この場合、取得部20は、全画像データについて属性情報をサーバ12から取得する。表示制御部28は、全画像データについて、属性情報をUI部16の表示部に表示させる。
リストに含まれる全画像データのデータ容量が閾値未満である場合、切替部22は、取得モードを第2取得モードに切り替える。この場合、取得部20は、全画像データについて、上述した実施例1から実施例6のいずれかを実行する。表示制御部28は、上述した実施例1から実施例6のいずれかに従って、全画像データについて、サムネイル画像をUI部16の表示部に表示させる。
なお、画像データ以外のデータ(例えば音声データや文書データ)についても、全データのデータ容量に応じて取得モードが切り替えられてもよい。
上記の端末装置10及びサーバ12のそれぞれの各部の機能は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、端末装置10及びサーバ12はそれぞれ、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、端末装置10及びサーバ12のそれぞれの各部の機能が実現される。上記プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、端末装置10及びサーバ12のそれぞれの各部の機能は、例えばプロセッサ、電子回路又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、端末装置10及びサーバ12のそれぞれの各部の機能は、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。