JP7251997B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本開示は、排気を浄化するように構成された排気浄化装置に関する。
上記の排気浄化装置として、触媒等の排気を浄化する浄化部を備えた構成が知られている。例えば、下記特許文献1には、浄化部の手前で排気の旋回流を発生させる技術が提案されている。
国際公開第WO2016/194201号
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、浄化部の手前で排気に強い旋回流が生じると、浄化部の中心付近への排気の流量が減少し、浄化部を有効に機能させることができないという課題が見出された。
本開示の1つの局面は、排気を浄化するように構成された排気浄化装置において、浄化部を有効に機能させることができるようにすることにある。
本開示の一態様は、排気浄化装置であって、導入部と、屈曲部と、接続部と、排気分散部と、浄化部と、を備える。
導入部は、管状に形成され、排気が導入される。屈曲部は、管状に形成され、導入部の下流側にて屈曲する排気の流路を有する。接続部は、管状に形成され、屈曲部の下流側にて屈曲部における流路と連通する流路を有する。
浄化部は、接続部内に配置され、排気を浄化する機能を有する。排気分散部は、屈曲部に配置され、屈曲部における流路内にて排気の一部の流れ方向を排気の他の一部とは異なる方向に分散させる機能を有する。
このような構成によれば、排気分散部が排気の流れを分散させるので、排気が屈曲して流れる際における排気の流速を抑制することができる。よって、排気が屈曲部から接続部に移動する際に、一方向の強い旋回流が発生することを抑制することができる。このように強い旋回流を抑制することで、流路内の排気の流速を浄化部により均等に排気を導入することができる。したがって、排気浄化装置において浄化部を有効に機能させることができる。
本開示の一態様では、排気分散部は、屈曲部において浄化部と対向する部位を表す対向部に配置されてもよい。
このような構成によれば、排気分散部が浄化部から比較的遠い位置に配置されるので、浄化部の近くで排気の流路が狭められることを抑制できる。よって、流路が狭められることによる排気の圧力損失を抑制することができる。
本開示の一態様では、排気分散部は、対向部のうちの外周側の部位を表す外周部を除く部位にて、外周部よりも浄化部側に突出してもよい。
このような構成によれば、排気分散部が外周部を除く部位にて突出して配置されるので、排気分散部の周囲における外周部に沿う2方向に排気の流路を形成でき、また、排気分散部の浄化部側にも排気の流路を形成できる。よって、排気を3方向に分散して流すことができるので、流路内において排気をより均一に流すことができる。
本開示の一態様では、対向部は、導入部から遠ざかるにつれて浄化部に近づいてもよい。
このような構成によれば、対向部に沿って流れる排気が浄化部側に誘導されやすくすることができるので、排気が旋回流となることをより抑制することができる。
本開示の一態様は、排気分散部は、対向部の少なくとも一部が浄化部側に突出するように構成された突出部、をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、対向部を浄化部側に突出させることで排気分散部を構成するので、排気分散部を屈曲部とは異なる部材とする構成と比較して、排気浄化装置の部品点数を削減することができる。
本開示の一態様では、排気分散部は、対向部にて浄化部側に突出して配置される板状部材、をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、排気分散部を板状部材で構成するので、屈曲部の加工が困難な場合であっても、簡易に排気分散部を形成することができ、良好に排気を分散させて流すことができる。
本開示の一態様では、排気分散部は、導入部から導入部における排気の流れ方向に沿って屈曲部を見たときに、導入部の一部が排気分散部によって閉塞して見えるように構成してもよい。
このような構成によれば、導入部から導入される排気が、排気分散部を避けるように分散して流れる構成を確実に実現することができる。
なお、本開示の一態様では、屈曲部は、屈曲部の上流側での流路と屈曲部の下流側での流路とが直交するように屈曲する排気の流路を有してもよい。なお、ここでいう「直交」には「略直交」を含んでもよい。このような構成によれば、屈曲部の上流側での流路と屈曲部の下流側での流路とが直交しない構成と比較して、屈曲部の外周部に沿って一方向の強い旋回流が発生するため、本構成の排気分散部を備えることで、より排気の分散を効率よく行うことができる。よって、効率的に旋回流を抑制することができる。
第1実施形態の排気浄化装置の構成を示す斜視図である。 第1屈曲部の構成を示す斜視図である。 第1屈曲部の構成を示す正面図である。 第1実施形態の排気浄化装置における排気の流線図である。 参考例の排気浄化装置における排気の流線図である。 第2実施形態の第1屈曲部の構成を示す斜視図である。 第3実施形態の排気浄化装置の構成を示す斜視図である。 第3実施形態の排気浄化装置における排気の流線図である。 第3実施形態の排気浄化装置での排気の流速を明度で示す流速分布図である。 参考例の排気浄化装置での排気の流速を明度で示す流速分布図である。 第1変形例の第1屈曲部の構成を示す斜視図である。 第2変形例の第1屈曲部の構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す排気浄化装置1は、内燃機関から排出される排気が導入され、排気を浄化する機能を有する装置である。排気浄化装置1は、内燃機関に隣接して、例えば、エンジンブロックの外周面に沿って配置される。なお、図1等の図面では、排気の流れ方向を白抜き矢印で示す。また、排気浄化装置1の下流側には、例えば、消音器等が配置される。
排気浄化装置1は、導入部11と、第1屈曲部12と、第1接続部13と、を備える。また、排気浄化装置1は、第2屈曲部16と、第2接続部17と、複数の触媒31,32を備えてもよい。導入部11、第1屈曲部12、第1接続部13、第2屈曲部16、および第2接続部17は、それぞれ管状に形成され、該管の内部が排気の流路20となるように、流路20が順に連通するように構成される。
導入部11は、排気浄化装置1において排気の流れに対して最も上流側に位置し、内燃機関から排気が導入される部位である。
第1屈曲部12は、導入部11の下流側にて屈曲する排気の流路20を有する部位である。そして、図1に示す例では、第1屈曲部12は、屈曲する排気の流路20によって、導入部11から水平方向に導入された排気の流れ方向を、鉛直方向下向きに偏向する機能を有する。なお、導入部11は、第1屈曲部12の水平方向の中心よりもやや右側にオフセットした位置にて第1屈曲部12に接続されている。
第1接続部13は、第1屈曲部12の下流側にて第1屈曲部12における流路20と連通する直線状の流路20を有する部位である。第2屈曲部16は、第1接続部13の下流側にて屈曲する排気の流路20を有する部位である。第2接続部17は、第2屈曲部16の下流側にて第2屈曲部16における流路20と連通する直線状の流路20を有する部位である。
複数の触媒31,32は、それぞれ円筒形に形成されるとともに、第1接続部13および第2接続部17内にそれぞれ配置され保持される。複数の触媒31,32は、一般的な触媒としての機能を有する。すなわち、複数の触媒31,32は、所定の作動温度範囲内で、排気を浄化する作用を促進する機能を有する。
次に、第1屈曲部12の詳細構成について、図2および図3を用いて説明する。なお、導入部11における排気の流れ方向に直交する任意の仮想平面で、導入部11を切断したときの切り口を導入口11Aとし、図2および図3では、排気浄化装置1の導入口11Aから第1屈曲部12を経て第1接続部13の一部までの部位を図示している。
ここで、第1屈曲部12は、排気の流れ方向が偏向される部位であるため、排気の流れが不均一になりやすく、また、排気の圧力損失が生じやすい部位である。発明者による検討の結果、排気の流れが不均一となること、および排気の圧力損失を抑制するためには、排気が旋回流となることを抑制できるとよいことが分かった。本実施形態では、排気の旋回流を抑制するために、第1屈曲部12を下記のように構成する。
第1屈曲部12において、第1接続部13に配置された触媒31と対向する部位を対向部12Aとする。換言すれば、対向部12Aは、本実施形態の場合、第1屈曲部12における鉛直方向上側の面である。
対向部12Aは、突出部12Bと、外周部12Cとを備える。突出部12Bは、対向部12Aにおける外周部12Cを除く部位が触媒31側に突出するように構成された部位である。突出部12Bは、導入口11Aから対抗する方向へ遠ざかるにつれ、触媒31からの距離、すなわち流路の高さが低くなるように構成されてもよく、この場合、突出部12Bは、導入部11からの排気の流れ方向を下向きに偏向する機能を有する。
好ましくは、導入口11Aから突出部12Bを見ると、突出部12Bは、壁状、つまり、導入部11からの排気の流れ方向が、鉛直方向下側に偏向されるよう構成されてもよい。このように構成されることで、より導入口からの排気の分散が行え、旋回流が抑制される。
外周部12Cは、対向部12Aにおける外周側の部位である。外周部12Cは、導入部11から遠ざかるにつれて、徐々に触媒31に近づくように、換言すれば、触媒31からの流路20の高さが低くなるように構成される。ただし、本実施形態での触媒31から外周部12Cまでの距離は、最も触媒31からの距離が近くなる部位であっても、触媒31から突出部12Bまでの距離よりも遠くなるように設定される。
ここで、図3には、導入部11、特に導入部11における排気の流れ方向に沿って導入口11Aから第1屈曲部12を見たときの状態を示している。図3において、対向部12Aにおける外周側において排気が流れる領域を領域A、触媒31側において排気が流れる領域を領域Cとする。また、図3において、領域Aおよび領域Cを除く領域を領域Bとする。
本実施形態の構成では、導入部11の一部が突出部12Bによって閉塞して見える。換言すれば、突出部12Bは、領域Bを閉塞するように見える。ただし、突出部12Bは、領域Bから図3における突出部12Bの手前側に沿って左側に続く流路20が形成されるように配置されている。
このような突出部12Bは、第1屈曲部12における流路20内にて排気の一部の流れ方向を排気の他の一部とは異なる方向に分散させる機能を有する。具体的には、図4に示すように、領域Aを通過する排気の流れ方向は、突出部12Bの右側にて第1屈曲部12の外周に沿う流れ方向Aとなる。
また、領域Bを通過する排気の流れ方向は、突出部12Bの左側にて第1屈曲部12の外周に沿う流れ方向Bとなる。また、領域Cを通過する排気の流れ方向は、突出部12Bの下側から触媒31に向かう流れ方向Cとなる。
ここで、図4は、第1実施形態の第1屈曲部12において排気の流れのシミュレーション結果を流線図として示した図である。図4に示す例では、後述する図5の例と比較して、旋回流が弱いことが分かる。本実施形態の構成では、排気が流れ方向A,B,Cに分散されているため、排気の一方向に流れる力が弱められ、旋回流が抑制されていると考えられる。
一方で、図5には、突出部12Bを備えることなく、第1屈曲部が単に屈曲した流路のみを備える構成(以下、参考例の構成)にて、排気の流れのシミュレーション結果を流線図として示した図を示す。図5に示す例では、図4に示す例に対して、強い旋回流が生じており、排気が概ね分散されることなく一方向に流れていることが分かる。
[1-2.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)本開示の一態様は、排気浄化装置1であって、導入部11と、第1屈曲部12と、第1接続部13と、突出部12Bと、触媒31,32と、を備える。
導入部11は、管状に形成され、排気が導入される。第1屈曲部12は、管状に形成され、導入部11の下流側にて屈曲する排気の流路20を有する。第1接続部13は、管状に形成され、第1屈曲部12の下流側にて第1屈曲部12における流路20と連通する直線状の流路20を有する。
触媒31は、第1接続部13内に配置され、排気を浄化する機能を有する。突出部12Bは、第1屈曲部12に配置され、第1屈曲部12における流路20内にて排気の一部の流れ方向を排気の他の一部とは異なる方向に分散させる機能を有する。
このような構成によれば、突出部12Bが排気の流れを分散させるので、排気が屈曲して流れる際における排気の流速を抑制することができる。よって、排気が第1屈曲部12から第1接続部13に移動する際に、一方向の強い旋回流が発生することを抑制することができる。このように強い旋回流を抑制することで、流路20内の排気の流速を触媒31,32により均等に排気を導入することができる。また、旋回流を抑制できるため、排気の圧力損失を抑制することができる。したがって、排気浄化装置1において触媒31,32を有効に機能させることができる。
(1b)本開示の一態様では、突出部12Bは、第1屈曲部12において触媒31,32と対向する部位を表す対向部12Aに配置されている。
このような構成によれば、突出部12Bが触媒31,32から比較的遠い位置に配置されるので、触媒31,32の近くで流路20が狭められることを抑制できる。よって、流路20が狭められることによる排気の圧力損失を抑制することができる。
(1c)本開示の一態様では、突出部12Bは、対向部12Aにおける外周側の部位を表す外周部12Cを除く部位にて、外周部12Cよりも触媒31,32側に突出している。
このような構成によれば、突出部12Bが外周部12Cを除く部位にて突出して配置されるので、突出部12Bの周囲における外周部12Cに沿う2方向に排気の流路20を形成でき、また、突出部12Bの触媒31,32側にも排気の流路20を形成できる。よって、排気を3方向に分散して流すことができるので、流路20内において排気をより均一に流すことができる。
(1d)本開示の一態様では、対向部12Aは、導入部11から遠ざかるにつれて触媒31,32に近づくように構成される。
このような構成によれば、対向部12Aに沿って流れる排気が触媒31,32側に誘導されやすくすることができるので、排気が旋回流となることをより抑制することができる。
(1e)本開示の一態様は、突出部12Bは、対向部12Aの少なくとも一部が触媒31,32側に突出するように構成される。
このような構成によれば、対向部12Aを触媒31,32側に突出させることで突出部12Bを構成するので、突出部12Bを第1屈曲部12とは異なる部材とする構成と比較して、排気浄化装置1の部品点数を削減することができる。
(1f)本開示の一態様では、突出部12Bは、導入部11から導入部11における排気の流れ方向に沿って第1屈曲部12を見たときに、導入部11の一部が突出部12Bによって閉塞して見えるように構成される。
このような構成によれば、導入部11から導入される排気が、突出部12Bを避けるように分散して流れる構成を確実に実現することができる。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態以下の実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態の排気浄化装置1では、第1屈曲部12が突出部12Bを備えた。これに対し、第2実施形態の排気浄化装置2では、第1屈曲部12Eが突出部12Bを備えることなく、突出部12Bと同様の機能を有するプレート15を備える点で、第1実施形態と相違する。
[2-2.構成]
第2実施形態の排気浄化装置2において、第1屈曲部12Eは、図6に示すように、突出部12Bを備えることなく、対向部12Aの全体は、触媒31からの距離が外周部12Cを構成する曲面と同一になるように構成される。ただし、対向部12Aの内側、すなわち触媒31側には、対向部12Aから触媒31側に突出して配置される板状部材であるプレート15を備える。プレート15は、第1実施形態における突出部12Bに対応する部位、換言すれば、外周部12Cの触媒31側を除く部位にて配置される。
プレート15は、鉛直方向に立設される部材を備える。プレート15は、突出部12Bの外形と概ね一致する。なお、第2実施形態では、プレート15は、鉛直方向に立設される部材のみを備え、この部材によって囲まれる空間を閉塞するための略水平方向に配置される部材を備えない。ただし、他の実施形態として、鉛直方向に立設される部材によって囲まれる空間を閉塞するための、略水平方向に配置される部材が備えられてもよい。
[2-3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2a)排気浄化装置2は、対向部12Aにて触媒31,32側に突出して配置されるプレート15、をさらに備える。
このような構成によれば、突出部12Bをプレート15で構成するので、第1屈曲部12の加工が困難な場合であっても、良好に排気を分散させて流すことができる。
[3.第3実施形態]
[3-1.第1実施形態との相違点]
前述した第1実施形態では、触媒31から外周部12Cまでの距離は、最も触媒31からの距離が近くなる部位であっても、触媒31から突出部12Bまでの距離よりは遠くなるように設定された。これに対し、第3実施形態の排気浄化装置3では、触媒31から外周部12Cまでの距離が、最も触媒31からの距離が近くなる部位では、触媒31から突出部12Bまでの距離と同じ距離になるように設定される点で、第1実施形態と相違する。
[3-2.構成]
第3実施形態の排気浄化装置3においては、図7に示すように、第1屈曲部12Fを備える。第1屈曲部12Fにおいて、対向部12Aは、突出部12Bおよび外周部12Cを備える。ただし、第3実施形態の第1屈曲部12Fでは、外周部12Cが、導入部11から遠ざかるにつれて、第1実施形態の構成よりも急速に触媒31に近づくように、外周部12Cにおける水平方向に対する傾きがより大きく構成される。
この結果、外周部12Cは、導入部11から遠い部位で、突出部12Bにかなり接近する。外周部12Cと突出部12Bとは、同一の平面を構成する必要はないが、好ましくは、第1屈曲部12Fのように、外周部12Cは、突出部12Bと一体になり、突出部12Bと同一の平面を構成するとよい。
図8は、第3実施形態の第1屈曲部12Fにおいて排気の流れのシミュレーション結果を流線図として示した図である。図8からは、第1実施形態の第1屈曲部12と同様に、排気は、主として、流れ方向A,B,Cに分散されることが分かる。
また、図9、図10には、触媒31の上面における排気の流速の分布を示す。図9は、第3実施形態の排気浄化装置3における流速の分布であり、図10は、参考例の構成における流速の分布である。また、図9、図10では、明度が高いほど流速が大きく、明度が均一であるほど流速が均一であることを示す。
図10に示す参考例の構成では、明度が高い部位および明度が低い部位が存在し、流速が不均一であるのに対して、図9に示す第3実施形態の排気浄化装置3では、概ね明度が一定であり、流速が均一であることが分かる。
なお、第3実施形態の排気浄化装置3の構成では、参考例の構成と比較して、排気の流速が一定である程度を数値化した流速一様度が、14.6%程度向上した。また、第3実施形態の排気浄化装置3の構成では、第1実施形態の排気浄化装置1と比較しても、流速一様度が1.7%程度向上した。
[3-3.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(3a)本開示の一態様では、第1屈曲部12Fにおいて対向部12Aは、導入部11から遠ざかるにつれて触媒31,32に近づくように構成される。特に、外周部12Cは、導入部11から遠ざかるにつれて突出部12Bにかなり接近する。好ましくは、第1屈曲部12Fのように、外周部12Cは、導入部11から最も遠い部位で突出部12Bと一体になり、突出部12Bと同一の平面を構成するとよい。
このような構成によれば、対向部12Aに沿って流れる排気が触媒31,32側に誘導されやすくすることができるので、排気が旋回流となることをより抑制することができる。また、このような構成では、排気の旋回流が発生するスペースを狭くすることで旋回流の発生を抑制することができる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)上記実施形態では、導入部11が、第1屈曲部12の水平方向の中心よりもやや右側にオフセットした位置にて第1屈曲部12に接続されるよう構成したが、これに限定されるものではない。例えば、図11に示す第1変形例の第1屈曲部12Gのように、突出部12Bを備える構成において、水平方向の中央にて導入部11が接続されるよう構成してもよい。また、図12に示す第2変形例の第1屈曲部12Hのように、突出部12Bに換えてプレート15を備える構成において、水平方向の中央にて導入部11が接続されるよう構成してもよい。
(4b)上記実施形態では、突出部12Bおよびプレート15のうちの一方を備える構成としたが、突出部12Bおよびプレート15の両方を備える構成でもよい。このような構成によれば、外周部12Cに対する突出部12Bの突出量を大きく確保できない場合に、プレート15を用いて突出部12Bの機能を補うことができる。
また例えば、第1屈曲部12Gを複数の車両に共用する場合、内燃機関の種別、すなわち、排気の流れの態様が異なる場合において、排気の流れを最適化するために、プレート15のみを変更する構成が考えられる。このようにすれば、排気の流れに合わせて、排気の流れを最適化するプレート15の形状を選択することができる。
(4c)上記実施形態では、排気を浄化する機能を有する浄化部として、触媒31,32を備えたが、これに限定されるものではない。例えば、浄化部として、触媒31,32に換えて、或いは、触媒31,32に加えて、フィルタを備える構成としてもよい。フィルタとしては、例えば、DPF(Diesel particulate filter)等のフィルタを採用してもよい。
(4d)上記実施形態では、突出部12Bおよびプレート15等の排気分散部を第1屈曲部12,12E,12F,12G,12H(以下、12等)の中央付近に配置したが、これに限定されるものではない。例えば、排気分散部は、第1屈曲部12等の中央よりも導入口11A側にて、導入口11Aから流入する排気が当たるように配置されてもよい。
このような構成によれば、排気分散部が第1屈曲部12等の中央よりも近く、より多くの排気が排気分散部に当たるようにすることができるので、排気をより分散でき、旋回流を抑制することができる。
(4e)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(4f)上述した排気浄化装置1,2,3の他、当該排気浄化装置1,2,3構成要素とするシステムなど、種々の形態で本開示を実現することもできる。
[5.実施形態の構成と本開示の構成との対応関係]
上記実施形態での第1屈曲部12等は、本開示での屈曲部に相当し、上記実施形態での第1接続部13は、本開示での接続部に相当する。また、上記実施形態での触媒31,32は、本開示での浄化部に相当し、上記実施形態での突出部12Bおよびプレート15は、本開示での排気分散部に相当する。また、上記実施形態でのプレート15は、板状部材に相当する。
1,2,3…排気浄化装置、11…導入部、11A…導入口、12,12E,12F,12G,12H…第1屈曲部、12A…対向部、12B…突出部、12C…外周部、13…第1接続部、15…プレート、16…第2屈曲部、17…第2接続部、20…流路、31,32…触媒。

Claims (8)

  1. 管状に形成され、排気が導入される導入部と、
    管状に形成され、前記導入部の下流側にて、前記導入部から水平方向に導入された排気の流れ方向を、鉛直方向下向きに偏向するための、屈曲する排気の流路を有する屈曲部と、
    管状に形成され、前記屈曲部の下流側にて前記屈曲部における前記流路と連通する流路を有する接続部と、
    前記接続部内に配置され、排気を浄化する機能を有する浄化部と、
    前記屈曲部に配置され、前記屈曲部における流路内にて前記排気の一部の流れ方向を前記排気の他の一部とは異なる方向に分散させる機能を有する排気分散部と、
    を備え、
    前記導入部は、前記屈曲部において前記水平方向とは直交する左右方向の中心からオフセットした位置にて前記屈曲部に接続されている排気浄化装置。
  2. 請求項1に記載の排気浄化装置であって、
    前記排気分散部は、前記屈曲部において前記浄化部と対向する部位を表す対向部に配置される
    排気浄化装置。
  3. 請求項2に記載の排気浄化装置であって、
    前記排気分散部は、前記対向部のうちの外周側の部位を表す外周部を除く部位にて、該外周部よりも前記浄化部側に突出する
    ように構成される排気浄化装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の排気浄化装置であって、
    前記排気分散部は、前記対向部の少なくとも一部が前記浄化部側に突出するように構成された突出部、
    をさらに備える排気浄化装置。
  5. 請求項3を引用する請求項4に記載の排気浄化装置であって、
    前記外周部の一部と前記突出部とは同一の平面を構成する
    ように構成される排気浄化装置。
  6. 請求項2から請求項の何れか1項に記載の排気浄化装置であって、
    前記対向部は、前記導入部から遠ざかるにつれて前記浄化部に近づく
    ように構成される排気浄化装置。
  7. 請求項2から請求項6の何れか1項に記載の排気浄化装置であって、
    前記排気分散部は、前記対向部にて前記浄化部側に突出して配置される板状部材、
    をさらに備える排気浄化装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の排気浄化装置であって、
    前記排気分散部は、前記導入部から該導入部における排気の流れ方向に沿って前記屈曲部を見たときに、前記導入部の一部が前記排気分散部によって閉塞して見える
    ように構成される排気浄化装置。
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