JP7251185B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
図5は、従来のタイヤ2の断面を示す。図5に示されるように、雨天時の排水性を確保し、ハイドロプレーニング現象の発生を抑えるために、タイヤ2のトレッド4には、溝6が刻まれる。これにより、周方向に延びるリブ8がトレッド4に構成される。
図6には、車両に装着されたタイヤ2において、リブ8が路面Gと接触している状況が模式的に示される。図6(a)は直進時のリブ8の状態を示し、図6(b)は旋回時のリブ8の状態を示す。なお、この図6において右側は、車両の幅方向外側である。
溝6は通常、底面10に向かって幅が狭まる断面形状を有する。これに対してリブ8は、外面12から基部14に向かって幅が広がる断面形状を有する。
リブ8は、ランド面16と、一対の壁面18とを有する。ランド面16は、リブ8の外面12であり、路面Gと接触する。一対の壁面18はそれぞれ、リブ8の基部14からランド面16に向かって延びる。これら壁面18のうち、車両に装着された状態において、車両幅方向内側に位置する壁面18はインサイド壁面20と称され、車両幅方向外側に位置する壁面18はアウトサイド壁面22と称される。
直進時においてリブ8は、全体として路面Gに押し付けられる。旋回時のリブ8には、軸方向に沿った力、すなわち遠心力の作用が増大する。図5(b)において矢印Cで示される方向は、遠心力が作用する向きである。
図6(b)に示されるように、遠心力の作用により、リブ8の基部14がランド面16に対して車両幅方向外側にずれるように、リブ8は変形する。このリブ8の変形においては、アウトサイド壁面22は引き伸ばされ、アウトサイド壁面22側のランド面16の端の部分には大きな荷重が作用する。この端の部分の接地圧が高まるので、この端の部分には摩耗が生じやすい。インサイド壁面20は圧縮され、このインサイド壁面20側のランド面16の端の部分が浮き上がる。このため、ランド面16が十分に路面Gと接触できないだけでなく、圧縮変形したインサイド壁面20の復元力の、コーナリングフォースへの適用が妨げられる。
リブ8の断面形状は、リブ8の剛性に影響する。このリブ8の断面形状は、溝6の容積にも影響する。雨天時の排水性を確保しながら、旋回性能等の性能を向上させるために、リブ8(又は溝6)の断面形状について様々な検討が行われている。
例えば、下記の特許文献1では、優れた操縦安定性を維持しながら、摩耗後においても優れたウェット性能を発揮することができ、かつ製造時の故障を抑制することができる、溝の断面形状が提案されている。
特開2016-124442号公報
前述の特許文献1が提案するリブの断面形状では、ランド面の法線に対するアウトサイド壁面の傾斜は、ランド面の法線に対するインサイド壁面の傾斜よりも大きい。このため、旋回時においては、アウトサイド壁面側のランド面の端の部分には一般的な断面形状で構成されたリブ8のアウトサイド壁面22に比べてさらに大きな荷重が作用することが懸念される。この場合、リブのランド面内の接地圧分布に大きな偏りが生じ、偏摩耗を助長させる恐れがある。さらに、インサイド壁面側のランド面の端の部分は浮き気味になり、接地面積を十分に確保できないために、旋回時のグリップ性能が低下する恐れもある。
排水性を低下させることなく、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能を向上させるために、リブ8のボリュームは変えることなく、旋回時におけるランド面16の接地圧分布に偏りが生じることを防止できる技術の確立が求められている。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、ハイドロプレーニング性能を低下させることなく、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上が達成された、空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係る好ましい空気入りタイヤは、少なくとも2本の溝を刻むことにより、周方向に延びるリブが構成されたトレッドを備える。前記リブは、路面と接触するランド面と、当該リブの基部から当該ランド面に向かって延びる一対の壁面とを有する。前記一対の壁面のうち、車両に装着された状態で車両幅方向内側に位置する壁面はインサイド壁面であり、当該車両に装着された状態で車両幅方向外側に位置する壁面はアウトサイド壁面である。前記インサイド壁面の輪郭及び前記アウトサイド壁面の輪郭は、それぞれ曲線を含む滑らかな線で表される。車両に装着された状態において、前記基部は前記ランド面よりも車両幅方向内側に位置する。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記ランド面と前記インサイド壁面との交点における当該ランド面の第一法線から、前記アウトサイド壁面と当該アウトサイド壁面側の溝の底面との交点における当該底面の第一法線までの距離は、前記ランド面及び前記基部の幅よりも狭い。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記ランド面の第一法線から、前記インサイド壁面と当該インサイド壁面側の溝の底面との交点における当該底面の第二法線までの距離で表される、インサイドオフセット量と、前記底面の第一法線から、前記ランド面と前記アウトサイド壁面との交点における当該ランド面の第二法線までの距離で表される、アウトサイドオフセット量とは、前記ランド面の幅の3%以上30%以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記インサイドオフセット量は前記アウトサイドオフセット量よりも大きい。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記インサイド壁面は、その基部側に、前記ランド面の第一法線から突出するインサイド凸部を有し、前記アウトサイド壁面は、そのランド面側に、前記底面の第一法線から突出するアウトサイド凸部を有する。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記インサイド壁面が前記ランド面に対してなす角度は90°以上であり、前記アウトサイド壁面が当該ランド面に対してなす角度は60°以上90°以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記インサイド壁面と、当該インサイド壁面側の溝の底面とにより構成されるコーナーの輪郭は、0.5mm以上3mm以下の半径を有する円弧で表され、前記アウトサイド壁面と、当該アウトサイド壁面側の溝の底面とにより構成されるコーナーの輪郭は、0.5mm以上3mm以下の半径を有する円弧で表される。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、車両に装着された状態において、前記トレッドの、赤道面よりも車両幅方向外側の部分に、前記リブは設けられる。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記ランド面と、前記アウトサイド壁面とにより構成されるコーナーは、丸められる、又は、面取りされる。
本発明の空気入りタイヤでは、車両に装着された状態において、リブの基部はランド面よりも車両幅方向内側に位置する。このタイヤでは、旋回時の遠心力の作用により、基部が車両幅方向外向きに移動し、基部全体がランド面の直上に位置するようにリブは変形する。
このタイヤでは、旋回時において、インサイド壁面及びアウトサイド壁面のそれぞれが圧縮されるため、ランド面の接地圧分布に偏りは生じにくい。従来のタイヤで確認された、アウトサイド壁面側のランド面の端の部分における接地圧の高まりが抑えられるので、このタイヤでは、偏摩耗は生じにくい。
さらにこのタイヤでは、旋回時において、インサイド壁面側のランド面の端の部分の浮き上がりが防止されるので、ランド面が十分に路面と接触する。このタイヤでは、旋回時において十分なグリップ力が得られる上に、圧縮変形したインサイド壁面の復元力がコーナリングフォースに十分に適用される。しかもリブのインサイド壁面の輪郭と、アウトサイド壁面の輪郭とが、それぞれ曲線を含む滑らかな線で表されるので、リブが変形しても、この変形に伴う応力が特定の部分に集中することが防止される。このタイヤでは、リブの復元力がコーナリングフォースに十分にそして効果的に適用される。このタイヤでは、良好な旋回性能が得られる。
そしてこのタイヤでは、ランド面に対して基部を一方側にずらして配置することによりリブは構成されるので、溝の容積も十分に確保される。このタイヤでは、良好なハイドロプレーニング性能が得られる。
このタイヤでは、ハイドロプレーニング性能を低下させることなく、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上が達成される。本発明によれば、ハイドロプレーニング性能を低下させることなく、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上が達成された、空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤのリブの一部が示された断面図である。 図3は、遠心力の作用による、リブの変形を説明する説明図である。 図4は、リブの形状を説明する説明図である。 図5は、従来のタイヤの一部が示された断面図である。 図6は、遠心力の作用による、従来のリブの変形を説明する説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
本発明においては、タイヤを正規リムに組み込み、タイヤの内圧が正規内圧に調整され、このタイヤに荷重がかけられていない状態は、正規状態と称される。本発明では、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
本発明において正規リムとは、タイヤが依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本発明において正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は180kPaとする。
本発明において正規荷重とは、タイヤが依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最大負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ32(以下、単に「タイヤ32」と称することがある。)の一部を示す。このタイヤ32は、乗用車に装着される、すなわち乗用車用である。
図1は、タイヤ32の回転軸を含む平面に沿った、このタイヤ32の断面を示す。この図1において、左右方向はタイヤ32の軸方向であり、上下方向はタイヤ32の径方向である。この図1の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ32の周方向である。この図1において、一点鎖線CLはタイヤ32の赤道面を表す。
この図1において紙面の右側が、このタイヤ32が車両に装着された状態において、この車両の幅方向外側に相当する。この紙面の左側が、このタイヤ32が車両に装着された状態において、この車両の幅方向内側に相当する。この紙面において、「OUT」は車両幅方向外側を表し、「IN」は車両幅方向内側を表す。
このタイヤ32は、トレッド34、一対のサイドウォール36、一対のクリンチ38、一対のビード40、カーカス42、インナーライナー44及びベルト46を備える。
トレッド34は、架橋ゴムからなる。トレッド34は、その外面48において路面Gと接触する。この外面48は、トレッド面50を含む。
図1において符号TEは、トレッド34の接地端である。この接地端TEは、正規状態のタイヤ32に正規荷重を負荷して、キャンバー角0°でこのタイヤ32を平面に接地させて得られる接地面において、最も軸方向外側に位置する端により表される。
それぞれのサイドウォール36は、トレッド34の端に連なる。サイドウォール36は、トレッド34からカーカス42に沿って径方向内向きに延びる。サイドウォール36は、架橋ゴムからなる。
それぞれのクリンチ38は、径方向においてサイドウォール36の内側に位置する。図示されないが、クリンチ38はリム(図示されず)と接触する。クリンチ38は、架橋ゴムからなる。
それぞれのビード40は、クリンチ38の軸方向内側に位置する。ビード40は、コア52と、エイペックス54とを備える。コア52は、スチール製のワイヤーを含む。エイペックス54は、コア52よりも径方向外側に位置する。図1に示されたタイヤ32の断面において、エイペックス54は径方向外向きに先細りである。エイペックス54は高い剛性を有する架橋ゴムからなる。
カーカス42は、トレッド34、一対のサイドウォール36及び一対のクリンチ38の内側に位置する。カーカス42は、一方のビード40と他方のビード40との間を架け渡す。カーカス42は、少なくとも1枚のカーカスプライ56を含む。このタイヤ32では、カーカス42は1枚のカーカスプライ56からなる。このカーカスプライ56は、それぞれのコア52の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される。
図示されないが、カーカスプライ56は並列された多数のカーカスコードを含む。これらカーカスコードはトッピングゴムで覆われる。それぞれのカーカスコードは、赤道面と交差する。カーカスコードが赤道面に対してなす角度は通常、70°以上90°以下の範囲で設定される。このタイヤ32では、有機繊維からなるコードがカーカスコードとして用いられる。この有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維及びアラミド繊維が挙げられる。
インナーライナー44は、カーカス42の内側に位置する。インナーライナー44は、タイヤ32の内面を構成する。インナーライナー44は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。
ベルト46は、トレッド34の径方向内側において、カーカス42と積層される。ベルト46は、径方向に積層された少なくとも2枚の層58からなる。このタイヤ32では、ベルト46は、2枚の層58、すなわち、内側層58a及び外側層58bからなる。図1に示されるように、軸方向において、内側層58aの幅は外側層58bの幅よりも広い。
図示されないが、内側層58a及び外側層58bのそれぞれは並列された多数のベルトコードを含む。これらベルトコードはトッピングゴムで覆われる。それぞれのベルトコードは、赤道面に対して傾斜する。このベルトコードが赤道面に対してなす角度は10°以上35°以下である。このタイヤ32では、ベルトコードの材質はスチールである。
このタイヤ32では、少なくとも2本の溝60を刻むことにより、トレッド34には、周方向に延びるリブ62が構成される。
図1に示されるように、このタイヤ32では、4本の溝60が刻まれる。これら溝60は、軸方向に並列され、周方向に延びる。4本の溝60のうち、軸方向内側に位置する2本の溝60cは、センター周方向溝60cである。軸方向外側に位置する2本の溝60sは、ショルダー周方向溝60sである。
図1において、両矢印Wcはセンター周方向溝60cの溝幅である。両矢印Wsは、ショルダー周方向溝60sの溝幅である。両矢印Dcはセンター周方向溝60cの溝深さであり、両矢印Dsはショルダー周方向溝60sの溝深さである。両矢印TWは、正規状態における、一方のタイヤ32の接地端TEから他方のタイヤ32の接地端TEまでの軸方向距離、すなわち、トレッド接地幅である。
このタイヤ32では、センター周方向溝60cの溝幅Wc及びショルダー周方向溝60sの溝幅Wsは、例えば、トレッド接地幅TWの3.5%以上10.0%以下が好ましい。センター周方向溝60cの溝深さDc及びショルダー周方向溝60sの溝深さDsは、例えば、5.0mm以上12.0mm以下が好ましい。
このタイヤ32では、溝60の断面形状は従来の溝6の断面形状とは異なる。しかし、溝60の容積については、この溝60は、従来の溝6の容積と同等の容積を有することができる。
このタイヤ32では、4本の溝60を刻むことにより、トレッド34には、軸方向に並列した5本のリブ62が構成される。これらリブ62は、周方向に延びる。このタイヤ32では、これらリブ62のうち、最も軸方向内側に位置するリブ62cがセンターリブ62cであり、最も軸方向外側に位置するリブ62sがショルダーリブ62sである。センターリブ62cとショルダーリブ62sとの間に位置するリブ62mがミドルリブ62mである。これらリブ62のうち、両側を溝60で挟まれたリブ62は、センターリブ62c及びミドルリブ62mである。センターリブ62cは、赤道面上に位置する。
図2は、タイヤ32の回転軸を含む平面に沿った、このタイヤ32の断面の一部を示す。この図2には、トレッド34に設けられたリブ62の断面が示される。この図2において、左右方向はタイヤ32の軸方向であり、上下方向はタイヤ32の径方向である。この図2の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ32の周方向である。
図2に示されたリブ62は、タイヤ32が車両に装着された状態において、トレッド34の、赤道面よりも車両幅方向外側の部分に設けられるミドルリブ62mである。このミドルリブ62mに基づいて、本発明のリブ62の構成が以下に説明される。なお、この図2において、左右方向は車両の幅方向でもある。特に、紙面の右側が車両の幅方向外側に相当し、この紙面の左側が車両の幅方向内側に相当する。この図2のこの紙面の下側が路面G側である。
このタイヤ32では、リブ62は、ランド面64と、一対の壁面66とを有する。ランド面64は、路面Gと接触する。ランド面64は、トレッド34の外面48、詳細にはトレッド面50の一部をなす。それぞれの壁面66は、リブ62の基部68からランド面64に向かって延びる。この図2に示されたリブ62においては、左側に位置する壁面66がインサイド壁面70である。右側に位置する壁面66がアウトサイド壁面72である。つまり、このタイヤ32では、リブ62に構成される一対の壁面66のうち、車両に装着された状態で車両幅方向内側に位置する壁面66がインサイド壁面70であり、車両に装着された状態で車両幅方向外側に位置する壁面66がアウトサイド壁面72である。
このタイヤ32では、リブ62の基部68はリブ62の根元を意味する。具体的には、このリブ62のインサイド壁面70側の溝60の底面74とそのアウトサイド壁面72側の溝60の底面74との間の部分が、基部68である。
図2に示されるように、このタイヤ32では、インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭はそれぞれ、曲線を含む滑らかな線で表される。インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭、すなわちリブ62の壁面66の輪郭を表す、「曲線を含む滑らかな線」は、スプラインカーブとも称される。このタイヤ32では、リブ62の壁面66の輪郭は、複数の円弧を組み合わせて構成される。この輪郭が、複数の円弧と複数の直線とを組み合わせて構成されてもよい。この壁面66の輪郭においては、一の円弧と他の円弧とを組み合わせる場合、一の円弧と他の円弧とは接するように組み合わされる。円弧と直線とを組み合わせる場合、円弧と直線とは接するように、組み合わされる。これにより、壁面66の輪郭が曲線を含む滑らかな線で表される。
このタイヤ32では、軸方向において、リブ62の基部68は、ランド面64に対して一方側にずらして配置される。このタイヤ32では、車両に装着された状態において、基部68がランド面64よりも車両幅方向内側に位置するように、このリブ62は構成される。
図3には、車両に装着されたタイヤ32において、リブ62が路面Gと接触している状況が模式的に示される。図3(a)は直進時のリブ62の状態を示し、図3(b)は旋回時のリブ62の状態を示す。なお、この図3において右側は、車両の幅方向外側である。
直進時においてリブ62は、全体として路面Gに押し付けられる。これに対して旋回時においては、リブ62は路面Gに押し付けられるとともに、このリブ62には、軸方向に沿った力、すなわち遠心力の作用が増大する。図3(b)において矢印Cで示される方向は、遠心力が作用する向きである。
このタイヤ32では、車両に装着された状態において、リブ62の基部68がランド面64よりも車両幅方向内側に位置するので、図3(b)に示されるように、旋回時の遠心力の作用により、基部68が車両幅方向外向きに移動し、基部68全体がランド面64の直上に位置するようにリブ62は変形する。旋回時において、インサイド壁面70及びアウトサイド壁面72のそれぞれが圧縮されるため、このタイヤ32では、ランド面64の接地圧分布に偏りは生じにくい。このタイヤ32では、従来のタイヤ2で確認された、アウトサイド壁面72側のランド面64の端の部分における接地圧の高まりが抑えられるので、偏摩耗は生じにくい。
さらにこのタイヤ32では、インサイド壁面70側においては、ランド面64の端の部分の浮き上がりが防止されるので、旋回時において十分な接地面積が確保される。旋回時において十分なグリップ力が得られる上に、圧縮変形したインサイド壁面70の復元力がコーナリングフォースに十分に適用される。しかもリブ62のインサイド壁面70の輪郭と、アウトサイド壁面72の輪郭とが、それぞれ曲線を含む滑らかな線で表されるので、リブ62が変形しても、この変形に伴う応力が特定の部分に集中することが防止される。このタイヤ32では、リブ62の復元力がコーナリングフォースに十分にそして効果的に適用される。このタイヤ32では、良好な旋回性能が得られる。
そしてこのタイヤ32のリブ62は、ランド面64に対して基部68を一方側にずらして配置することにより構成される。このタイヤ32では、溝60の容積も十分に確保される。従来のタイヤ2に設けられる溝6の容積と同程度の溝60の容積が確保されるので、このタイヤ32では、良好なハイドロプレーニング性能が得られる。
このタイヤ32では、ハイドロプレーニング性能を低下させることなく、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上が達成される。
図2において、符号PRUはランド面64とインサイド壁面70との交点である。ランド面64とインサイド壁面70とで構成されるコーナーが丸められている場合、ランド面64の延長線とインサイド壁面70の延長線との交点により、この交点PRUは表される。実線LR1は、交点PRUを通るランド面64の法線である。この法線LR1は、ランド面64とインサイド壁面70との交点PRUにおけるランド面64の第一法線である。
図2において、符号PBSは、アウトサイド壁面72と、このアウトサイド壁面72側の溝60の底面74との交点である。図2に示されるように、アウトサイド壁面72と溝60の底面74とで構成されるコーナーが丸められている場合、アウトサイド壁面72の延長線と溝60の底面74の延長線との交点により、この交点PBSは表される。実線LB1は、交点PBSを通る溝60の底面74の法線である。この法線LB1は、アウトサイド壁面72と、このアウトサイド壁面72側の溝60の底面74との交点PBSにおける底面74の第一法線である。
図2において、符号PBUは、インサイド壁面70と、このインサイド壁面70側の溝60の底面74との交点である。図2に示されるように、インサイド壁面70と溝60の底面74とで構成されるコーナーが丸められている場合、インサイド壁面70の延長線と溝60の底面74の延長線との交点により、この交点PBUは表される。実線LB2は、交点PBUを通る溝60の底面74の法線である。この法線LB2は、インサイド壁面70と、このインサイド壁面70側の溝60の底面74との交点PBUにおける底面74の第二法線である。
図2において、符号PRSはランド面64とアウトサイド壁面72との交点である。図2に示されるように、ランド面64とアウトサイド壁面72とで構成されるコーナーが丸められている場合、ランド面64の延長線とアウトサイド壁面72の延長線との交点により、この交点PRSは表される。実線LR2は、交点PRSを通るランド面64の法線である。この法線LR2は、ランド面64とアウトサイド壁面72との交点PRSにおけるランド面64の第二法線である。
図2において、符号PREはアウトサイド壁面72側のランド面64の端である。実線LREは、ランド面64の端PREを通る、ランド面64の法線である。この法線LREは、アウトサイド壁面72側のランド面64の端PREにおけるランド面64の法線である。
この図2において、両矢印aはランド面64の第一法線LR1から溝60の底面74の第一法線LB1までの距離である。両矢印bは、ランド面64の第一法線LR1からアウトサイド壁面72側のランド面64の端PREにおけるランド面64の法線LREまでの距離である。前述の交点PRUは、インサイド壁面70側のランド面64の端でもある。したがって、この距離bはランド面64の幅でもある。両矢印cは、溝60の底面74の第二法線LB2から溝60の底面74の第一法線LB1までの距離である。前述の交点PBU及び交点PBSは基部68の端でもある。したがって、この距離cは基部68の幅でもある。本発明において、距離a、距離b及び距離c、並びに、後述する、距離d1及び距離d2は、この図2に示されたリブ62の断面において計測される最短距離により表される。
このタイヤ32では、リブ62において、ランド面64とインサイド壁面70との交点PRUにおけるランド面64の第一法線LR1から、アウトサイド壁面72と、このアウトサイド壁面72側の溝60の底面74との交点PBSにおける底面74の第一法線LB1までの部分は、リブ62の厚さ方向において、ランド面64と基部68とが重複している部分であり、縦剛性に寄与する。
このタイヤ32では、このランド面64の第一法線LR1から底面74の第一法線LB1までの距離aは、ランド面64の幅bよりも狭く、基部68の幅cよりも狭い。
このタイヤ32では、ランド面64の幅bを確保しながら、リブ62の縦剛性に貢献する部分のボリュームが低減される。言い換えれば、このタイヤ32では、ランド面64と路面Gとの接触面積を確保しながら、リブ62の縦剛性を低下させることができる。このタイヤ32は、十分なグリップ力が得られるので、旋回性能に優れる。しかもリブ62が路面Gにマイルドに接触するので、このタイヤ32は乗り心地の向上も図ることができる。さらにリブ62が路面Gにマイルドに接触することは、リブ62が路面Gに接触した際の加振音を低減させるので、このタイヤ32では、気中共鳴音が低減される。このタイヤ32では、静粛性の向上も図ることができる。この観点から、ランド面64の第一法線LR1から底面74の第一法線LB1までの距離aは、ランド面64の幅bよりも狭く、基部68の幅cよりも狭いのが好ましい。
図2において、両矢印d1はランド面64の第一法線LR1から、底面74の第二法線LB2までの距離である。この距離d1は、リブ62のインサイドオフセット量である。両矢印d2は、底面74の第一法線LB1から、ランド面64の第二法線LR2までの距離である。この距離d2は、リブ62のアウトサイドオフセット量である。
このタイヤ32では、インサイドオフセット量d1は、ランド面64の幅bの3%以上が好ましく、30%以下が好ましい。
インサイドオフセット量d1がランド面64の幅bの3%以上に設定されることにより、旋回時の遠心力の作用により基部68が車両幅方向外向きに移動し、リブ62の厚さ方向において、基部68がランド面64と十分に重複する。旋回時において、インサイド壁面70及びアウトサイド壁面72のそれぞれが圧縮されるため、このタイヤ32では、ランド面64の接地圧分布に偏りは生じにくい。ランド面64のインサイド壁面70側では、端の部分の浮き上がりが防止されるので、このタイヤ32では、旋回時において十分な接地面積が確保される。このタイヤ32では、十分なグリップ力が得られる上に、圧縮変形したインサイド壁面70の復元力がコーナリングフォースに十分に適用される。リブ62の縦剛性の低下を図ることができるので、良好な乗り心地が得られる。この観点から、インサイドオフセット量d1がランド面64の幅bの5%以上がより好ましく、10%以上がさらに好ましい。
インサイドオフセット量d1がランド面64の幅bの30%以下に設定されることにより、リブ62の剛性が適切に維持される。このタイヤ32は、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上を図ることができる。この観点から、インサイドオフセット量d1はランド面64の幅bの25%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。
このタイヤ32では、アウトサイドオフセット量d2は、ランド面64の幅bの3%以上が好ましく、30%以下が好ましい。
アウトサイドオフセット量d2がランド面64の幅bの3%以上に設定されることにより、旋回時の遠心力の作用により基部68が車両幅方向外向きに移動し、リブ62の厚さ方向において、基部68がランド面64と十分に重複する。旋回時において、インサイド壁面70及びアウトサイド壁面72のそれぞれが圧縮されるため、このタイヤ32では、ランド面64の接地圧分布に偏りは生じにくい。ランド面64のインサイド壁面70側では、端の部分の浮き上がりが防止されるので、このタイヤ32では、旋回時において十分な接地面積が確保される。このタイヤ32では、十分なグリップ力が得られる上に、圧縮変形したインサイド壁面70の復元力がコーナリングフォースに十分に適用される。リブ62の縦剛性の低下を図ることができるので、良好な乗り心地が得られる。この観点から、アウトサイドオフセット量d2がランド面64の幅bの5%以上がより好ましく、10%以上がさらに好ましい。
アウトサイドオフセット量d2がランド面64の幅bの30%以下に設定されることにより、リブ62の剛性が適切に維持される。このタイヤ32は、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上を図ることができる。この観点から、アウトサイドオフセット量d2はランド面64の幅bの25%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。
このタイヤ32では、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上を図ることができる観点から、インサイドオフセット量d1がランド面64の幅bの3%以上30%以下であり、アウトサイドオフセット量d2がランド面64の幅bの3%以上30%以下であるのがより好ましい。この場合、アウトサイド壁面72側のランド面64の端の部分における接地圧の高まりを効果的に抑制しながら、圧縮変形したインサイド壁面70の復元力の向上を図ることができる観点から、このタイヤ32では、インサイドオフセット量d1はアウトサイドオフセット量d2よりも大きいのがより好ましい。このタイヤ32は、偏摩耗の発生を効果的に抑えながら、旋回性能の向上を効果的に図ることができる。
図2に示されるように、リブ62のインサイド壁面70は、その基部68側に、ランド面64の第一法線LR1から突出するインサイド凸部76を有する。そして、アウトサイド壁面72は、そのランド面64側に、底面74の第一法線LB1から突出するアウトサイド凸部78を有する。
このタイヤ32では、旋回時の遠心力の作用により基部68が車両幅方向外向きに移動すると、リブ62の厚さ方向において、基部68がランド面64と十分に重複する。旋回時において、インサイド壁面70及びアウトサイド壁面72のそれぞれが効果的に圧縮されるため、このタイヤ32では、ランド面64の接地圧分布に偏りは生じにくい。ランド面64のインサイド壁面70側では、端の部分の浮き上がりが防止されるので、このタイヤ32では、旋回時において十分な接地面積が確保される。このタイヤ32では、十分なグリップ力が得られる上に、圧縮変形したインサイド壁面70の復元力がコーナリングフォースに十分に適用される。リブ62の縦剛性の低下を効果的に図ることができるので、良好な乗り心地が得られる。この観点から、このタイヤ32では、インサイド壁面70が、その基部68側に、ランド面64の第一法線LR1から突出するインサイド凸部76を有し、そして、アウトサイド壁面72が、そのランド面64側に、底面74の第一法線LB1から突出するアウトサイド凸部78を有するように、リブ62が構成されるのが好ましい。
図4には、図2に示されたリブ62の断面形状が示される。この図4において、左右方向はタイヤ32の軸方向であり、上下方向はタイヤ32の径方向である。この図4の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ32の周方向である。なお、この図4の左右方向は車両の幅方向でもある。特に、紙面の右側が車両の幅方向外側に相当し、この紙面の左側が車両の幅方向内側に相当する。この図4の紙面の下側が路面G側である。
前述したように、このタイヤ32では、インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭はそれぞれ、曲線を含む滑らかな線で表される。図4に示されたリブ62においては、インサイド壁面70及びアウトサイド壁面72の輪郭は、複数の円弧と、複数の直線とで構成される。これにより、インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭はそれぞれ、途中に緩やかな曲がり80を有する滑らかな線で表される。
インサイド壁面70の輪郭においては、交点PRUから地点PU1までのゾーン(以下、内側第一ゾーンとも称される。)は直線で表される。
地点PU1から地点PU2までのゾーン(以下、内側第二ゾーンとも称される。)は、インサイド壁面70の外側に中心を有する円弧を含む。この円弧は、内側第一ゾーンの直線と、地点PU1において接する。図4において矢印Ru1は、この内側第二ゾーンの円弧の半径である。
地点PU2から地点PU3までのゾーン(以下、内側第三ゾーンとも称される。)は、インサイド壁面70の内側に中心を有する円弧を含む。図4において矢印Ru2は、この内側第三ゾーンの円弧の半径である。地点PU2において、この円弧が内側第二ゾーンの円弧と直接つなげられる場合には、この円弧は、内側第二ゾーンの円弧と、地点PU2において接するように構成される。このタイヤ2では、内側第三ゾーンの円弧が、内側第二ゾーンの円弧と、両円弧の接線としての直線でつながれてもよい。この場合、この直線の中心が地点PU2として特定される。
地点PU3から交点PBUまでのゾーン(以下、内側第四ゾーンとも称される。)は、直線で表される。この直線は、内側第三ゾーンの円弧と、地点PU3において接する。
このインサイド壁面70の輪郭においては、内側第二ゾーン及び内側第三ゾーンが緩やかな曲がり80に相当する部分である。そして、このインサイド壁面70においては、内側第一ゾーンの直線の長さ及び向き、内側第二ゾーンの円弧の半径Ru1及び中心の位置、内側第三ゾーンの円弧の半径Ru2及び中心の位置、そして、内側第四ゾーンの直線の長さ及び向きは、インサイドオフセット量d1がランド面64の幅bの3%以上30%以下の範囲になるように適宜設定される。
アウトサイド壁面72の輪郭においては、交点PRSから地点PS1までのゾーン(以下、外側第一ゾーンとも称される。)は直線で表される。
地点PS1から地点PS2までのゾーン(以下、外側第二ゾーンとも称される。)は、アウトサイド壁面72の内側に中心を有する円弧を含む。この円弧は、外側第一ゾーンの直線と、地点PS1において接する。図4において矢印Rs1は、この外側第二ゾーンの円弧の半径である。
地点PS2から地点PS3までのゾーン(以下、外側第三ゾーンとも称される。)は、アウトサイド壁面72の外側に中心を有する円弧を含む。図4において矢印Rs2は、この外側第三ゾーンの円弧の半径である。地点PS2において、この円弧が外側第二ゾーンの円弧と直接つなげられる場合には、この円弧は、外側第二ゾーンの円弧と、地点PS2において接するように構成される。このタイヤ2では、外側第三ゾーンの円弧が、外側第二ゾーンの円弧と、両円弧の接線としての直線でつながれてもよい。この場合、この直線の中心が地点PS2として特定される。
地点PS3から交点PBSまでのゾーン(以下、外側第四ゾーンとも称される。)は、直線で表される。この直線は、外側第三ゾーンの円弧と、地点PS3において接する。
このアウトサイド壁面72の輪郭においては、外側第二ゾーン及び外側第三ゾーンが緩やかな曲がり80に相当する部分である。そして、このアウトサイド壁面72においては、外側第一ゾーンの直線の長さ及び向き、外側第二ゾーンの円弧の半径及び中心の位置、外側第三ゾーンの円弧の半径及び中心の位置、そして、外側第四ゾーンの直線の長さ及び向きは、アウトサイドオフセット量d2がランド面64の幅bの3%以上30%以下の範囲になるように適宜設定される。
前述したように、このタイヤ32では、インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭はそれぞれ、途中に緩やかな曲がり80を有する滑らかな線で表される。このため、このタイヤ32では、旋回時の遠心力の作用により基部68が車両幅方向外向きに移動すると、リブ62の厚さ方向において、基部68がランド面64と十分に重複する。旋回時において、インサイド壁面70及びアウトサイド壁面72のそれぞれが効果的に圧縮されるため、このタイヤ32では、ランド面64の接地圧分布に偏りは生じにくい。ランド面64のインサイド壁面70側では、端の部分の浮き上がりが防止されるので、このタイヤ32では、旋回時において十分な接地面積が確保される。このタイヤ32では、十分なグリップ力が得られる上に、圧縮変形したインサイド壁面70の復元力がコーナリングフォースに十分に適用される。しかもリブ62の縦剛性の低下を効果的に図ることができるので、良好な乗り心地が得られる。この観点から、このタイヤ32では、インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭はそれぞれ、途中に緩やかな曲がり80を有する滑らかな線で表されるのがより好ましい。
図4に示されるように、このタイヤ32では、インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭を表す線において、緩やかな曲がり80を有する部分は滑らかなS字状の線で表される。このため、このタイヤ32では、旋回時に遠心力が作用すると、基部68は車両幅方向外向きに滑らかに移動し、リブ62の厚さ方向においてランド面64とより十分に重複する。このタイヤ32では、偏摩耗の発生がより効果的に抑えられるとともに、旋回性能がより十分に向上する。この観点から、インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭がそれぞれ、途中に緩やかな曲がり80を有する滑らかな線で表される場合は、この緩やかな曲がり80を有する部分は滑らかなS字状の線で表されるのがさらに好ましい。インサイド壁面70の輪郭における緩やかな曲がり80を有する部分の形状及びリブ62の厚さ方向における位置は、アウトサイド壁面72の輪郭における緩やかな曲がり80を有する部分の形状及びリブ62の厚さ方向における位置と一致しているのがよりさらに好ましい。
このタイヤ32では、インサイド壁面70と、このインサイド壁面70側の溝60の底面74とに構成されるコーナーは丸めとされる。図4に示されたリブ62の断面において、このコーナーの輪郭は円弧で表される。図4において矢印Rbuは、この円弧の半径を表す。
このタイヤ32では、コーナーへの応力集中が抑えられる観点から、インサイド壁面70と、インサイド壁面70側の溝60の底面74とにより構成されるコーナーの輪郭は、0.5mm以上3mm以下の半径Rbuを有する円弧で表されるのが好ましい。
このタイヤ32では、アウトサイド壁面72と、このアウトサイド壁面72側の溝60の底面74とに構成されるコーナーは丸めとされる。この図4に示されたリブ62の断面において、このコーナーの輪郭は円弧で表される。図4において矢印Rbsは、この円弧の半径を表す。
このタイヤ32では、コーナーへの応力集中が抑えられる観点から、アウトサイド壁面72と、アウトサイド壁面72側の溝60の底面74とにより構成されるコーナーの輪郭は、0.5mm以上3mm以下の半径Rbsを有する円弧で表されるのが好ましい。
図4に示されるように、このタイヤ32では、アウトサイド壁面72とランド面64とで構成されるコーナーは丸めとされる。図4に示されたリブ62の断面において、このコーナーの輪郭は円弧で表される。図4において矢印Rrsは、この円弧の半径を表す。
このタイヤ32では、アウトサイド壁面72とランド面64とで構成されるコーナーを丸めとする場合、このコーナーの輪郭を表す円弧は、図4に示されるように、前述の外側第二ゾーンの輪郭を構成する円弧と直接つなげられてもよく、このコーナーの輪郭を表す円弧が、直線を介してこの外側第二ゾーンの輪郭を構成する円弧とつなげられてもよい。
このタイヤ32では、アウトサイド壁面72とランド面64とで構成されるコーナーは丸められるので、旋回時の遠心力に作用によりアウトサイド壁面72側のランド面64の端の部分に荷重が作用しても、歪が効果的に分散される。ランド面64の端の部分が摩滅することが防止されるので、このタイヤ32では、偏摩耗の発生が抑えられる。この観点から、アウトサイド壁面72とランド面64とで構成されるコーナーは丸められるのが好ましい。同様の効果が得られる観点から、このコーナーは面取りされてもよい。なお、アウトサイド壁面72とランド面64とで構成されるコーナーを丸めとする場合には、丸めとされたコーナーの輪郭を表す円弧の半径Rrsは、1mm以上が好ましく、5mm以下が好ましい。
図4において、両矢印θuはインサイド壁面70がランド面64に対してなす角度である。インサイド壁面70とランド面64とで構成されるコーナーが丸めとされた場合は、この丸めの輪郭を表す円弧の端における接線に基づいて、この角度θuは特定される。
このタイヤ32では、角度θuは90°以上が好ましい。これにより、遠心力が作用した場合の、インサイド壁面70側のランド面64の端の部分の浮き上がりが効果的に防止される。旋回時において、インサイド壁面70側のランド面64の端の部分が路面Gと十分に接触するので、十分なグリップ力が得られる上に、圧縮変形したインサイド壁面70の復元力がコーナリングフォースに十分に適用される。このタイヤ32では、リブ62の剛性が適切に維持される観点から、この角度θuは100°以下が好ましい。
図4において、両矢印θsはアウトサイド壁面72がランド面64に対してなす角度である。アウトサイド壁面72とランド面64とで構成されるコーナーが丸めとされた場合は、この丸めの輪郭を表す円弧の端における接線に基づいて、角度θsは特定される。
このタイヤ32では、角度θsは60°以上が好ましく、90°以下が好ましい。この角度θsが60°以上に設定されることにより、アウトサイド壁面72側のランド面64の端の部分の接地圧の高まりが効果的に抑制される。このタイヤ32では、ランド面64の接地圧分布に偏りが生じることが効果的に防止される。この角度θsが90°以下に設定されることにより、遠心力が作用した場合の、インサイド壁面70側のランド面64の端の部分の浮き上がりが効果的に防止される。旋回時において、インサイド壁面70側のランド面64の端の部分が路面Gと十分に接触するので、十分なグリップ力が得られる上に、圧縮変形したインサイド壁面70の復元力がコーナリングフォースに十分に適用される。
旋回時における、遠心力に伴う作用は、車両幅方向外側ほど大きい。このため、旋回時のタイヤ32においては、トレッド34の、赤道面よりも車両幅方向内側の部分よりも、このトレッド34の、赤道面よりも車両幅方向外側の部分に、大きな荷重が作用する。偏摩耗の発生を抑制しながら、旋回性能の向上を図ることができる観点から、このタイヤ32では、インサイド壁面70の輪郭及びアウトサイド壁面72の輪郭がそれぞれ曲線を含む滑らかな線で表され、車両に装着された状態において、基部68がランド面64よりも車両幅方向内側に位置するように構成されたリブ62は、トレッド34の、赤道面よりも車両幅方向内側の部分に、少なくとも、設けられるのが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、ハイドロプレーニング性能を低下させることなく、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上が達成された、空気入りタイヤ32が得られる。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は前述の実施形態に限定されるものではなく、この技術的範囲には特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例]
図1、2及び4に示された基本構成を備えた乗用車用の空気入りタイヤ(タイヤサイズ=215/55R17)を得た。
この実施例では、インサイド壁面の輪郭及びアウトサイド壁面の輪郭がそれぞれ曲線を含む滑らかな線で表されるとともに、車両に装着された状態において、基部がランド面よりも車両幅方向内側に位置するように、リブは構成された。なお、溝の容積は、後述する比較例の溝の容積と同等となるように設定された。
この実施例では、インサイドオフセット量d1は、ランド面の幅bの15%に設定された。アウトサイドオフセット量d2は、ランド面の幅bの15%に設定された。インサイド壁面がランド面に対してなす角度θuは、90°に設定された。アウトサイド壁面がランド面に対してなす角度θsは、90°に設定された。
この実施例では、インサイド壁面とインサイド壁面側の溝の底面とで構成されるコーナーは丸めとされ、この丸めの輪郭を表す円弧の半径Rbuは1.5mmに設定された。
この実施例では、アウトサイド壁面とアウトサイド壁面側の溝の底面とで構成されるコーナーは丸めとされ、この丸めの輪郭を表す円弧の半径Rbsは1.5mmに設定された。
この実施例では、アウトサイド壁面とランド面とで構成されるコーナーは丸めとされ、この丸めの輪郭を表す円弧の半径Rrsは1.5mmに設定された。
[比較例]
図5に示された基本構成を備えた乗用車用の空気入りタイヤ(タイヤサイズ=215/55R17)を得た。比較例は、従来のタイヤである。溝の容積は、実施例の溝の容積と同じである。
[ハイドロプレーニング性能]
タイヤをリム(リムサイズ=7J)に組み込み、空気を充填し、タイヤの内圧を230kPaに調整した。調整後、タイヤは、一定の水膜を張ったドラム試験機にセットされ、直線ハイドロプレーニング性能が評価された。その結果が、指数で、下記の表1に示される。数値が大きい程、排水性能に優れ、良好なハイドロプレーニング性能を有することを示す。
[偏摩耗]
タイヤをリム(リムサイズ=7J)に組み込み、空気を充填し、タイヤの内圧を230kPaに調整した。調整後、このタイヤを試験車両(乗用車)の全輪に装着した。ドライアスファルト路面のテストコースを5000km走行後、摩耗の発生状況を確認した。その結果が、下記の表1に示されている。この表1には、偏摩耗の発生が確認された場合が「Y」で、偏摩耗の発生はなく、リブ全体が均一に摩耗していた場合が「N」で表されている。
[旋回性能及び乗り心地]
タイヤをリム(リムサイズ=7J)に組み込み、空気を充填し、タイヤの内圧を230kPaに調整した。調整後、このタイヤを試験車両(乗用車)の全輪に装着した。この試験車両が、ドライアスファルト路面のテストコースに持ち込まれ、旋回性能と、乗り心地とに関する特性が、ドライバーの官能により評価された。その結果が、指数で、下記の表1に示されている。数値が大きい程、好ましい。
Figure 0007251185000001
表1に示されているように、実施例では、ハイドロプレーニング性能を低下させることなく、偏摩耗の発生を抑えながら、旋回性能の向上が達成されている。実施例では、比較例に比して評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された、リブの断面形状に関する技術は種々のタイヤにも適用されうる。
2、32・・・タイヤ
4、34・・・トレッド
6、60・・・溝
8、62・・・リブ
10、74・・・底面
12、48・・・外面
14、68・・・基部
16、64・・・ランド面
18、66・・・壁面
20、70・・・インサイド壁面
22、72・・・アウトサイド壁面
50・・・トレッド面
60c センター周方向溝
60s ショルダー周方向溝
62c センターリブ
62s ショルダーリブ
62m ミドルリブ
76 インサイド凸部
78 アウトサイド凸部
80 曲がり

Claims (10)

  1. 少なくとも2本の溝を刻むことにより、周方向に延びるリブが構成されたトレッドを備え、
    前記リブが、路面と接触するランド面と、当該リブの基部から当該ランド面に向かって延びる一対の壁面とを有し、
    前記一対の壁面のうち、車両に装着された状態で車両幅方向内側に位置する壁面がインサイド壁面であり、当該車両に装着された状態で車両幅方向外側に位置する壁面がアウトサイド壁面であり、
    前記インサイド壁面の輪郭が、途中に緩やかな曲がりを有する滑らかな線で表され、
    前記インサイド壁面の輪郭において、前記緩やかな曲がりを有する部分のランド面側及び底面側のそれぞれが直線で表され、
    前記インサイド壁面の輪郭における、前記緩やかな曲がりを有する部分が、前記ランド面側の直線と接する円弧と、前記底面側の直線と接する円弧とを含み、
    前記ランド面側の直線と接する円弧が、前記インサイド壁面の外側に中心を有し、
    前記底面側の直線と接する円弧が前記インサイド壁面の内側に中心を有し、
    前記ランド面側の直線と接する円弧と前記底面側の直線と接する円弧とが接するように両円弧が直接つながる、又は、前記ランド面側の直線と接する円弧と、前記底面側の直線と接する円弧とが、両円弧の接線としての直線でつながり、
    前記アウトサイド壁面の輪郭が、途中に緩やかな曲がりを有する滑らかな線で表され、
    前記アウトサイド壁面の輪郭において、前記緩やかな曲がりを有する部分のランド面側及び底面側のそれぞれが直線で表され、
    前記アウトサイド壁面の輪郭における、前記緩やかな曲がりを有する部分が、前記ランド面側の直線と接する円弧と、前記底面側の直線と接する円弧とを含み、
    前記ランド面側の直線と接する円弧が前記アウトサイド壁面の内側に中心を有し、
    前記底面側の直線と接する円弧が前記アウトサイド壁面の外側に中心を有し、
    前記ランド面側の直線と接する円弧と、前記底面側の直線と接する円弧とが接するように両円弧が直接つながる、又は、前記ランド面側の直線と接する円弧と、前記底面側の直線と接する円弧とが、両円弧の接線としての直線でつながり、
    車両に装着された状態において、前記基部が前記ランド面よりも車両幅方向内側に位置する、空気入りタイヤ。
  2. 前記ランド面と、前記インサイド壁面の輪郭におけるランド面側の直線との交点が、前記ランド面と前記インサイド壁面との交点であり、
    前記アウトサイド壁面の輪郭における底面側の直線と、前記溝の底面との交点が、前記アウトサイド壁面と当該アウトサイド壁面側の溝の底面との交点であり、
    前記ランド面と前記インサイド壁面との交点における当該ランド面の第一法線から、前記アウトサイド壁面と当該アウトサイド壁面側の溝の底面との交点における当該底面の第一法線までの距離が、前記ランド面及び前記基部の幅よりも狭い、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記インサイド壁面の輪郭における底面側の直線と、当該インサイド壁面側の溝の底面との交点が、前記インサイド壁面と当該インサイド壁面側の溝の底面との交点であり、
    前記ランド面と、前記アウトサイド壁面の輪郭におけるランド面側の直線との交点が、前記ランド面と前記アウトサイド壁面との交点であり、
    前記ランド面の第一法線から、前記インサイド壁面と当該インサイド壁面側の溝の底面との交点における当該底面の第二法線までの距離で表される、インサイドオフセット量と、前記底面の第一法線から、前記ランド面と前記アウトサイド壁面との交点における当該ランド面の第二法線までの距離で表される、アウトサイドオフセット量とが、前記ランド面の幅の3%以上30%以下である、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記インサイドオフセット量が前記アウトサイドオフセット量よりも大きい、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記インサイド壁面が、その基部側に、前記ランド面の第一法線から突出するインサイド凸部を有し、
    前記アウトサイド壁面が、そのランド面側に、前記底面の第一法線から突出するアウトサイド凸部を有する、請求項2から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記インサイド壁面が前記ランド面に対してなす角度が90°以上であり、
    前記アウトサイド壁面が当該ランド面に対してなす角度が60°以上90°以下である、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記インサイド壁面と、当該インサイド壁面側の溝の底面とにより構成されるコーナーの輪郭が、0.5mm以上3mm以下の半径を有する円弧で表され、
    前記アウトサイド壁面と、当該アウトサイド壁面側の溝の底面とにより構成されるコーナーの輪郭が、0.5mm以上3mm以下の半径を有する円弧で表される、請求項1からのいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 車両に装着された状態において、前記トレッドの、赤道面よりも車両幅方向外側の部分に、前記リブが設けられる、請求項1から7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記ランド面と、前記アウトサイド壁面とにより構成されるコーナーが、丸められる、又は、面取りされる、請求項1から8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記インサイド壁面の輪郭における、前記緩やかな曲がりを有する部分の形状及び前記リブの厚さ方向における位置が、前記アウトサイド壁面の輪郭における、前記緩やかな曲がりを有する部分の形状及び前記リブの厚さ方向における位置と一致する、請求項1から9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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