JP7250498B2 - 網を椅子部材に取り付けた構造 - Google Patents

Description

本発明は、椅子部材の構造に関し、前記椅子部材とは、椅子に接続する背もたれ部、又はシート部を指し、特に、網を主な支持とする椅子部材構造を指す。

椅子は、座るものに支持を提供する部材であり、背もたれ部、又はシート部を含む製造は、多くが革、布で発泡綿を包んで支持体とし、底板上に固定し、快適な支持力を提供しているが、通気性が良好ではなく、従って、後期には、網体等の軟性材質を主な支持体としたものが開発され、それを中空のフレームに組み立て、椅子の主要支持部材とし、人体の背中部、又は臀部の寄りかかりを提供する。網体の通気、風通しは良好であり、その椅子を長時間使用する人に蒸し暑さ、不快な感覚をもたらすことを顕著に改善することができる。

但し、網体に顕著な隙間を有し、それと椅子のフレームを1つに組み立てて背もたれ部、又はシート部などの椅子部材とすることは、容易なことではない。従来の単純な釘打ち貼り合わせ、又は縫合技術では、人体が該網体に加える力を完全に受けることができず、従って、しばしば該網体とフレームの接合端に離脱等の状況が発生し、複雑な機械構造組み立て設計によるものであれば、製造時の失敗率が高いだけでなく、組み立てに時間、労力を要し、工場の大量生産作業を満たすことができない。

また、完全に網体を人体の支持とした構成要素、特に、椅子のシート部が腿に対して支持する部位は、硬質に近いフレームにより、長時間では、人に明らかに不快を感じさせる。

特開2016-112363号公報

本発明の目的は、「網を椅子部材に取り付けた構造」を提供し、網体と、網体の周縁に貼合して該網体を固定するエッジストリップと、上にスロットを囲うように設置し、複数の固定孔を配置した中空のフレームと、「ボウル」のような形状であり、周囲に載置台を囲うように設置し、該載置台上に該複数の固定孔に対応する複数の組み立て孔、及びフレームの組み立ての位置を仕切る環壁を配置したベースと、前記環壁の内側縁に沿ってベースの局部空間に分布され、該網体に覆われる緩衝体と、を含み、組み立て時、先ず網体を載置したエッジストリップをスロット内に埋め込み、網体を該フレームの一側に配置し、その中空部位を覆い、前記緩衝体をベースの環壁内側縁の載置台上に鎖合し、最後に、該網体を接続したフレームを環壁外側の載置台上に置き、該網体に緩衝体を含むベース表面を覆わせ、該複数の固定孔によりそれぞれ載置台上の複数の組み立て孔に対応させ、複数の螺子等の固定部材により網体を貫通してフレームを組み合わせ、ベース上に固定し、これにより、該緩衝体は、座る者の腿部、又は肩部に快適な支持を提供でき、一般の網椅子のようにフレームに直接接触して硬過ぎる不快感を発生することがなく、これら椅子部材の組み立て上の効率及び安定性を大幅に向上させることである。

また、該フレーム上においてベース方向に予め複数の位置合わせ部材を設け、該ベースの対応箇所に予め対応する複数の位置合わせ溝を設け、該複数の位置合わせ部材及び位置合わせ溝の予備挿入干渉によって該固定孔を該組み立て孔の位置と確実に対応させ、組み立ての安定性、及び効率を顕著に向上させる。

本発明の網を椅子部材に取り付けた構造は、前記椅子部材が、椅子に接続する背もたれ部又はシート部であり、網体と、網体の周縁に貼合して該網体を固定させるエッジストリップと、中空のフレームであり、フレーム上にスロットを囲うように設け、エッジストリップをスロット内に埋め込ませ、該網体をフレームの一側に配置し、その中空部位を覆い、フレーム上に複数の固定孔を設けた中空のフレームと、「ボウル」のような形状であり、その周囲に載置台を囲うように設け、該載置台上に該複数の固定孔に対応する複数の組み立て孔、及びフレームの組み立ての位置を仕切る環壁を設けたベースと、 を含み、該フレームは、環壁の外側縁に設けられ、フレーム上でベース方向に複数の位置合わせ部材を設け、該ベースの対応箇所に予め対応する複数の位置合わせ溝を設け、該複数の位置合わせと位置合わせ溝の予備挿入干渉によって、複数の固定部材を順に該複数の組み立て孔、網体、及び複数の固定孔を通過して網体付きのフレームをベースに固定する。

組み立てた椅子１のシート部１１の構造は、該緩衝体６が座る者の腿部に緩やかな支持を提供する以外に、該網体３が更に確実、強固な弾性力を有し、座る者の臀部の支持効果を提供し、座った感覚を更に快適にする。以上の構造設笑みによって、組み立ての効率を顕著に向上しており、生産事業の大量製造に更に有利になっていることが分かる。

本発明の椅子の説明図である。 本発明の椅子のシート部の構造分解図である。 本発明のエッジストリップ及び網体の組み合わせ図である。 図１のシート部の断面図である。 図４の局部拡大図である。 本発明のフレーム及びベースの組み立ての対応関係図である。

図１に示すように、本発明の弾性複合材プロセスは、混合ステップ、混練ステップ及び発泡ステップを含む。

本発明の記載する椅子部材は、図１に示すように、椅子１に接続して人体の背中部又は臀部に支持を提供する背もたれ部１０、又はシート部１１を指す。

図1の椅子のシート部１１の構造を説明する。図２～図５を同時に参照し、それは、ベース２、網体３、エッジストリップ４、中空のフレーム５、及び緩衝体６を含み、そのうち、前記網体３は、座る者の臀部に支持を提供し、前記エッジストリップ４は、網体３の周縁に貼合して該網体３を固定して後続の組み立てをさせる。前記中空のフレーム５上にスロット５０を囲うように設け、該エッジストリップ４をスロット５０内に埋め込ませ、網体３を該フレーム５の一側に配置し、該フレーム５の中空部位を覆い、また、フレーム５上に複数の固定孔５１を設け、ベース２と組み立てに用いる。前記ベース２は、「ボウル」のような形状であり、その外周に載置台２０を囲うように設け、該載置台２０上に固定孔５２に対応する複数の組み立て孔２１を設け、該載置台２０上に更に、環壁２２を設け、フレーム５の組み立ての位置を仕切り、具体的には、該フレーム５は、環壁２２の外側縁に設けられ、また、前記フレーム５の上部は、該環壁２２の方向に押圧フランジ（pressing flange）５２を突出する。

前記緩衝体６は、発泡体、例えば、スポンジであることができ、該載置台２０上に固定され、具体的には、該緩衝体６は、前記環壁２２の内側縁に沿ってベース２の局部空間に分布され、略コ字形を呈し、その端部は、ベース２の方向に位置決め柱６０を突出し、各位置決め柱６０に対応するベース２上に位置決め溝２３２を設け、組み立て時に該位置決め溝２３により該位置決め柱６０を予め暫定的に固定し、更に、螺子等の鎖合部材７で該緩衝体６を載置台２０に固定する。このように、本発明が椅子１のシート部１１として用いられる時、該緩衝体６は、座る者の腿部に緩やか支持を提供し、腿部の疲労及び不快感を軽減する。本発明が椅子１の背もたれ部１０として用いられる時、該緩衝体６は、座る者の肩部、頸部の支持及び寄りかかりを提供し、一般の網椅子のような硬過ぎる構造設計ではない。

組み立て時、先ず網体３付きのエッジストリップ４をスロット５内に埋め込み、網体３を該中空のフレーム５一側に配置させ、中空部位を覆い、前記緩衝体６をベース２の環壁２２内側縁の載置台２０上に鎖合し、最後に該網体３を接続したフレーム５を環壁２２外側の載置台２０に置き、該網体３に緩衝体６を含むベース２表面を覆わせ、該複数の固定孔５１によりそれぞれ載置台２０上の複数の組み立て孔２１に対応させ、複数の螺子等の固定部材８によって網体３を通過してフレーム５を組み立て、ベース２上に固定させる。

図５を参考し、組み立てた椅子１のシート部１１の構造は、該シート部１１の前縁に支持体６を設け、該支持泰６の高さは、網体３の水平面がフレーム５よりもやや高くなるように支持し、言い換えれば、固定部材８が該フレーム５を鎖合すると同時に、この高さの差により、フレーム５に合わせて鎖合時に押圧フランジを押下させ、該網体３がベース２の表面に強固に固定されて弾性を有するように補助し、座る者の腿部に良好な支持を獲得させる。

また、発明者が該フレーム５及びベース２の組み立て時、フレーム５の固定孔５１が網体３により遮蔽され、そのベース２の組み立て孔２１と対応する位置を視覚的に判断することが困難となることを考慮している。これに対して、図６に示すように、発明者は、特に、該フレーム５上において、ベース２の方向へ複数の位置合わせ部材５３を設け、該ベース２と対応する箇所に対応する複数の位置合わせ溝２４を予め設け、該複数の位置合わせ部材５３及び位置合わせ溝２２の予備挿入干渉によって、フレーム５及びベース２の両者を鎖合する前に、該固定孔５１が更に容易且つ確実に該組み立て孔２１の位置と対応でき、組み立ての利便性、正確性、及び効率を向上している。

組み立てた椅子１のシート部１１の構造は、該緩衝体６が座る者の腿部に緩やかな支持を提供する以外に、該網体３が更に確実、強固な弾性力を有し、座る者の臀部の支持効果を提供し、座った感覚を更に快適にする。以上の構造設笑みによって、組み立ての効率を顕著に向上しており、生産事業の大量製造に更に有利になっていることが分かる。

１ 椅子
１０ 背もたれ部
１１ シート部
２ ベース
２０ 載置台
２１ 組み立て孔
２２ 環壁
２３ 位置決め溝
２４ 位置合わせ溝
３ 網体
４ エッジストリップ
５ フレーム
５０ スロット
５１ 固定孔
５２ 押圧フランジ
５３ 位置合わせ部材
６ 緩衝体
７ 鎖合部材
８ 固定部材

Claims (4)

1. 網を椅子部材に取り付けた構造であって、前記椅子部材は、椅子に接続する背もたれ部又はシート部であり、
   網体と、
   網体の周縁に貼合して該網体を固定させるエッジストリップと、
   中空のフレームであり、フレーム上にスロットを囲うように設け、エッジストリップをスロット内に埋め込ませ、該網体をフレームの一側に配置し、その中空部位を覆い、フレーム上に複数の固定孔を設けた中空のフレームと、
   「ボウル」のような形状であり、その周囲に載置台を囲うように設け、該載置台上に該複数の固定孔に対応する複数の組み立て孔、及びフレームの組み立ての位置を仕切る環壁を設けたベースと、
   を含み、該フレームは、環壁の外側縁に設けられ、フレーム上でベース方向に複数の位置合わせ部材を設け、該ベースの対応箇所に予め対応する複数の位置合わせ溝を設け、該複数の位置合わせと位置合わせ溝の予備挿入干渉によって、複数の固定部材を順に該複数の組み立て孔、網体、及び複数の固定孔を通過して網体付きのフレームをベースに固定する、網を椅子部材に取り付けた構造。
2. 更に緩衝体を含み、該緩衝体は、前記環壁の内側縁に沿ってベースの局部空間に分布し、網体により覆われ、該緩衝体の高さが網体の水平面をフレームより高く支え、前記フレームの上部は、該環壁方向に押圧フランジを突出する請求項１に記載の網を椅子部材に取り付けた構造。
3. 前記緩衝体は、略コ字形を呈し、その端部にベース方向に位置決め柱を突出させ、各位置決め柱に対応するベース上に位置決め溝を設け、該位置決め柱は、位置決め溝に挿入され、鎖合部により該緩衝体を載置台上に固定する請求項２に記載の網を椅子部材に取り付けた構造。
4. 網を椅子部材に取り付けた構造であって、前記椅子部材は、椅子に接続する背もたれ部又はシート部であり、
   網体と、
   網体の周縁に貼合して該網体を固定させるエッジストリップと、
   中空のフレームであり、フレーム上にスロットを囲うように設け、エッジストリップをスロット内に埋め込ませ、該網体をフレームの一側に配置し、その中空部位を覆い、フレーム上に複数の固定孔を設けた中空のフレームと、
   「ボウル」のような形状であり、その周囲に載置台を囲うように設け、該載置台上に該複数の固定孔に対応する複数の組み立て孔、及びフレームの組み立ての位置を仕切る環壁を設けたベースと、
   前記環壁の内側縁に沿ってベースの局部空間に分布され、網体に覆われた緩衝体と、
   を含み、該フレームは、環壁の外側縁に設けられ、複数の固定部材を順に該複数の組み立て孔、網体、及び複数の固定孔を通過して網体付きのフレームをベースに固定し、
   該緩衝体の高さが網体の水平面をフレームより高く支え、前記フレームの上部は、該環壁方向に押圧フランジを突出する、網を椅子部材に取り付けた構造。

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