JP7249883B2 - 航空機の主翼および航空機 - Google Patents

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Description

本発明は、航空機の主翼および航空機に関する。
従来、航空機が低速となる離着陸時に大きな揚力を発生させるために、主翼の前縁側にスラット、後縁側にフラップといった舵面を展開させることが知られている。例えば、特許文献1には、フラップと、非展開時にフラップを格納する格納部としてのキャビティとを備えた航空機の主翼が開示されている。
米国特許第5050822号明細書
主翼に形成されるフラップの格納部の内部には、翼幅方向のいずれか一方の方向に沿って、らせん状の空気流が発生する。また、主翼には、フラップおよび格納部の下方に、フラップを移動させるための移動装置を覆うフェアリングが設けられている。フェアリングが設けられた位置の近傍では、フェアリングの側方を回り込こんで格納部内へと空気が流れ込んで気流変動が生じ、この気流変動が上記空気流を通じて下流側へと移動する。格納部内を移動してきた気流変動は、下流側に配置されたフェアリングの近傍において形状段差があることから圧力変動を誘起する。この圧力変動が音波として上流側へと伝達され、再び上流側のフェアリング近傍での気流変動を生じさせる。このように、格納部内でフィードバック的な自励振動が生じ、特定の周波数での圧力変動が大きくなり、騒音、機体振動の原因となる可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、フラップを格納する格納部の圧力変動を起因とした騒音、機体振動を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の航空機の主翼は、母翼と、前記母翼の後方に設けられたフラップと、前記母翼に設けられ、前記フラップを格納する格納部と、前記格納部の下方に設けられ、前記フラップを移動させる機構を覆うフェアリングと、前記フェアリング間に位置するように前記格納部内に配置され、前記格納部内を翼幅方向に流れる空気の少なくとも一部を遮る遮蔽部材とを備える。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の航空機は、上記航空機の主翼を備える。
本発明にかかる航空機の主翼および航空機は、フラップを格納する格納部の圧力変動を起因とした騒音、機体振動を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる航空機の主翼の周辺を模式的に示す説明図である。 図2は、実施形態にかかる航空機の主翼の要部を模式的に示す斜視図である。 図3は、フラップの一例を示す斜視図である。 図4は、フラップの他の例を示す斜視図である。 図5は、実施形態にかかる主翼において格納部内の圧力変動を数値解析した解析結果の一例を示す説明図である。 図6は、比較例としての主翼において格納部内の圧力変動を数値解析した解析結果の一例を示す説明図である。 図7は、図5および図6と同様の数値解析結果において、格納部内の所定位置における圧力変動の周波数特性を示す説明図である。 図8は、第1の変形例にかかる遮蔽部材の一例を示す説明図である。 図9は、第2の変形例にかかる遮蔽部材の一例を示す説明図である。 図10は、第2の変形例にかかる遮蔽部材の一例を示す説明図である。 図11は、第2の変形例にかかる遮蔽部材の一例を示す説明図である。 図12は、第2の変形例にかかる遮蔽部材の一例を示す説明図である。
以下に、本発明にかかる航空機の主翼および航空機の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかる航空機の主翼の周辺を模式的に示す説明図であり、図2は、実施形態にかかる航空機の主翼の要部を模式的に示す斜視図である。実施形態にかかる航空機1は、図1に示すように、胴体2、主翼100、図示しない水平尾翼および垂直尾翼等を有する。胴体2は、航空機1の機首側と機尾側とを結ぶ方向であるロール軸方向に延在して設けられる筒状の部位である。主翼100は、胴体2に揚力が伝達するように設けられ、ロール軸方向に直交するピッチ軸方向において、胴体2から外側に延在する翼体である。主翼100は、図1および図2に示すように、母翼10と、高揚力装置11とを備えている。
(母翼)
母翼10は、主として、主翼100を構成する構造体である。母翼10は、ピッチ軸方向に直交する面で切った断面において、翼形状に形成されている。母翼10の翼外面は、ロール軸方向およびピッチ軸方向に直交するヨー軸方向の上方側の翼上面と、ヨー軸方向の下方側の翼下面と、ロール軸方向の前方側の翼前面とを含んでいる。
また、本実施形態において、母翼10には、格納部101が設けられている。格納部101は、後述するフラップ装置30のフラップ31を格納位置に位置づけたとき、その一部を母翼10内に格納するための空間を形成するように、母翼10の後方側に形成される。格納部101は、図1および図2に示すように、翼上面と翼下面との間に設けられ、翼幅方向(図2参照)に沿って延在する。格納部101は、フラップ31が配置される全域に形成されている。また、本実施形態において、格納部101の内部には、遮蔽部材40が設けられている。遮蔽部材40の形状、配置位置などの詳細は、後述する。
(高揚力装置)
高揚力装置11は、航空機1の低速時、例えば航空機1の離着陸時に、航空機1の失速を抑制すべく、主翼100の揚力を増大させる装置である。高揚力装置11は、母翼10の前方側に設けられるスラット装置20と、母翼10の後方側に設けられるフラップ装置30とを備える。
(スラット装置)
スラット装置20は、スラット21と、スラット21を移動させるスラット移動機構22とを有する。スラット21は、主翼100の前縁部を構成しており、母翼10の前方側に設けられる。また、スラット21は、ピッチ軸方向に延在して設けられている。スラット移動機構22は、前方の展開位置(図1に示す位置)と後方の格納位置との間で、スラット21を移動させる。展開位置は、航空機1の離着陸時(低速時)において、スラット21を前方に展開する位置である。格納位置は、航空機1の巡航時(高速時)において、スラット21を後方に格納する位置である。
(フラップ装置)
フラップ装置30は、フラップ31と、フラップ31を移動させるフラップ移動機構32と、フェアリング33とを含む。
フラップ31は、母翼10の後方側に設けられる。フラップ31は、主翼100の翼幅方向において、互いに間隔を空けて複数設けられる。フラップ31は、図1に示すように、ピッチ軸方向に直交する面で切った断面において、翼形状に形成されている。フラップ31は、ロール軸方向の前方側の前縁31aと、ロール軸方向の後方側の後縁31bとを含んでいる。
図3は、フラップの一例を示す斜視図である。フラップ31は、図示するように、前縁31aから後縁31b側に向けて延びるスリット部31S(第1のスリット部)を有している。スリット部31Sは、フラップ31が格納部101に格納された状態で、後述する遮蔽部材40との干渉を避けるために設けられる。そのため、スリット部31Sは、少なくとも遮蔽部材40の延在方向の長さ以上の長さに形成される。
図4は、フラップの他の例を示す斜視図である。図示するように、フラップ31は、スリット部31Sの周縁に弾性部材31Eが設けられても良い。弾性部材31Eは、例えばゴムといった柔らかい材料で形成され、スリット部31Sの全域を埋めるように設けられる。ただし、弾性部材31Eは、図中に一点鎖線で示すように、スリット部31Sの延在方向に延びる切り込み311が設けられている。切り込み311は、後述する遮蔽部材40とロール軸方向から見て重なる位置に形成される。また、切り込み311は、遮蔽部材40の延在方向の長さ以上の長さに形成される。それにより、図4に示すフラップ31は、格納部101に格納されるとき、弾性部材31Eに設けられた切り込み311によって遮蔽部材40との干渉を避けることができる。
フラップ移動機構32は、後方の展開位置(図1に示す位置)と前方の格納位置との間で、フラップ31を移動させる。フラップ移動機構32は、フラップ31の一つずつに対応して、母翼10に取り付けられている。展開位置は、航空機1の離着陸時(低速時)において、フラップ31を後方に展開する位置である。格納位置は、航空機1の巡航時(高速時)において、フラップ31を前方に格納する位置である。展開位置に移動したフラップ31は、母翼10との間に隙間を形成する。一方、格納位置に移動したフラップ31は、母翼10に形成された格納部101に収められることで、母翼10の翼上面とフラップ31の上面の一部とが連続する面となる。
フェアリング33は、フラップ移動機構32を外側から覆うことにより、フラップ移動機構32が外気に晒されることを防ぐ部材である。フェアリング33は、図示しない取付部を介して母翼10に取り付けられている。
遮蔽部材40は、例えば金属材料により形成された板状部材であり、格納部101の内部に設けられている。本実施形態において、遮蔽部材40は、フラップ31の移動方向(図1の左右方向)に沿って延在する。遮蔽部材40は、図1および図2に示すように、格納部101の各面に隙間なく当接するように取り付けられている。それにより、遮蔽部材40は、図2において一点鎖線で例示する格納部101内を翼幅方向に沿って流れる空気を遮る。なお、遮蔽部材40の材料および形状は、これに限られない。遮蔽部材40は、格納部101内において形状を維持し、空気流を遮ることができれば、例えば布材料といった金属材料以外の材料で形成されてもよい。また、遮蔽部材40は、板状部材に限らず、例えば直方体といったように格納部101の延在方向において肉厚を持った部材であってもよい。また、遮蔽部材40は、空気流を十分に遮ることができれば、格納部101との間に隙間が形成されてもよいし、格納部101の外側まで延在するものであってもよい。
実施形態にかかる遮蔽部材40の配置位置について説明する。遮蔽部材40は、複数のフェアリング33間に位置するように、格納部101内に配置される(図5参照)。より詳細には、遮蔽部材40は、翼幅方向におけるフェアリング33間の中央部Cよりも格納部101内を流れる空気の流れ方向の下流側に設けられる(図5参照)。すなわち、フェアリング33間の距離L1に対して、中央部Cから距離L2(=1/2・L1)の範囲内に設けられる。本実施形態では、主翼100は、後退角や上反角を有する翼である。そのため、格納部101を流れる空気は、航空機1の胴体2側から胴体2とは反対側に向けて流れる。なお、仮に主翼100が前進角や下反角を有する翼である場合、格納部101を流れる空気は、航空機1の胴体2とは反対側から胴体2側に向けて流れることもある。
(数値解析結果)
図5は、実施形態にかかる主翼において格納部内の圧力変動を数値解析した解析結果の一例を示す説明図である。また、図6は、比較例としての主翼において格納部内の圧力変動を数値解析した解析結果の一例を示す説明図である。図6に示す比較例としての主翼200は、実施形態にかかる主翼100から遮蔽部材40を取り除いたものである。主翼200の他の構成は、主翼100と同様であるため、説明を省略し、同じ構成要素については同じ符号を付す。図5および図6は、図1に破線で示す格納部101内の断面上の圧力を示している。
また、図7は、図5および図6と同様の数値解析結果において、格納部内の所定位置における圧力変動の周波数特性を示す説明図である。図7は、フェアリング33間における中央部Cの位置において図2に示す点Aの位置を対象とし、実施形態にかかる主翼100での解析結果を実線で示し、比較例としての主翼200での解析結果を破線で示している。
まず、図2に一点鎖線で例示するように、主翼100、200に形成される格納部101の内部には、翼幅方向に沿って、らせん状の空気流が発生する。本実施形態では、上述したように、主翼100,200が後退角や上反角を有するため、格納部101を流れる空気は、航空機1の胴体2側から胴体2とは反対側に向けて流れる。また、主翼100、200には、フラップ31および格納部101の下方に、フラップ31を移動させるためのフラップ移動機構32を覆うフェアリング33が設けられている。フェアリング33が設けられた位置の近傍では、フェアリング33の側方を回り込こんで格納部101内へと空気が流れ込んで気流変動が生じ、この気流変動が上記空気流を通じて下流側へと移動する。格納部101内を移動してきた気流変動は、下流側に配置されたフェアリング33の近傍において形状段差があることから圧力変動を誘起する。この圧力変動が音波として上流側へと伝達され、再び上流側のフェアリング33近傍での気流変動を生じさせる。このように、格納部101内でフィードバック的な自励振動が生じ、特定の周波数での圧力変動が大きくなり、騒音、機体振動の原因となる可能性がある。
例えば、図6において破線で囲んだ範囲に示すように、比較例の主翼200では、格納部101内で圧力変動が生じていることがわかる。そして、図7に示すように、主翼200では、圧力変動の周波数特性に複数のピークが生じていることがわかる。空気流が上流側のフェアリング33から下流側のフェアリング33まで移流する時間と、音波が下流側のフェアリング33から上流側のフェアリング33まで伝達する時間の和を周期Tとすると、周波数f(=1/T)と、その整数倍の周波数で圧力変動が大きくなる。一方で、実施形態にかかる主翼100は、上述したように、格納部101内に配置され、格納部101内の空気流を遮る。その結果、図5において破線で囲んだ範囲に示すように、主翼100では、格納部101内での圧力変動を抑制できていることがわかる。また、図7に示すように、圧力変動の周波数特性にピークが生じることを抑制できていることがわかる。
(作用効果)
以上説明したように、実施形態にかかる主翼100は、母翼10と、母翼10の後方に設けられたフラップ31と、母翼10に設けられ、フラップ31を格納する格納部101と、格納部101の下方に設けられ、フラップ31を移動させるフラップ移動機構32を覆うフェアリング33と、フェアリング33間に位置するように格納部101内に配置され、格納部101内を翼幅方向に流れる空気を遮る遮蔽部材40と、を備える。
この構成により、格納部101内でフィードバック的な圧力変動が生じる前に、格納部101内に配置された遮蔽部材40で変動を伴う空気流を遮ることができる。その結果、自励振動の発生を抑制し、特定の周波数での圧力変動が大きくなることを抑制することができる。したがって、実施形態によれば、フラップ31を格納する格納部101の圧力変動を起因とした騒音、機体振動を抑制することが可能となる。
また、遮蔽部材40は、翼幅方向におけるフェアリング33間の中央部Cよりも格納部101内を流れる空気の流れ方向の下流側に設けられる。
この構成により、格納部101内での自励振動をより良好に抑制することができる。すなわち、フェアリング33間の中央部Cよりも上流側に遮蔽部材40を配置した場合、下流側から上流側に向かう圧力変動が遮蔽部材40に衝突し、結果的に遮蔽部材40を基点として自励振動が生じる可能性がある。遮蔽部材40をフェアリング33間の中央部Cよりも下流側に配置することで、下流側で生じた圧力変動が上流側に向かうことを抑制し、自励振動の発生をより良好に抑制することが可能となる。
また、フラップ31は、格納部101に格納された状態で、遮蔽部材40との干渉を避けるように一部が切り欠かれたスリット部31S(第1のスリット部)を有する。この構成により、フラップ31を格納部101に格納したときに、フラップ31と遮蔽部材40とが干渉することを簡易な構成により抑制することができる。
また、スリット部31S(第1のスリット部)は、図4に示すように、周縁に弾性部材31Eが設けられてもよい。この構成により、フラップ31を格納部に格納する際、弾性部材31Eによって遮蔽部材40との接触を許容することができる。その結果、スリット部31Sの隙間をできる限り小さくし、フラップ31の面積を確保することができる。
また、遮蔽部材40は、フラップ31の移動方向に沿って延在する。この構成により、フラップ31を格納部101に格納した状態で、フラップ31と遮蔽部材40とが重なり合う範囲をできる限り小さくすることができる。したがって、フラップ31に形成するスリット部31Sをできる限り小さくすることができ、フラップ31の面積を確保することが可能となる。
また、実施形態にかかる航空機1は、主翼100を備える。この構成により、上述したように、主翼100が遮蔽部材40を備えるため、フラップ31を格納する格納部101の圧力変動を起因とした騒音、機体振動を抑制することが可能となる。
本実施形態では、図5に示すように、フェアリング33間に1つの遮蔽部材40を配置するものとしたが、遮蔽部材40は、フェアリング33間に複数設けられてもよい。また、図5に示すフェアリング33間のみならず、他のフェアリング33間や、胴体2とフェアリング33間においても、遮蔽部材40を設けてもよい。
(第1の変形例)
図8は、第1の変形例にかかる遮蔽部材の一例を示す説明図である。図示するように、変形例にかかる遮蔽部材45は、一部が切り欠かれたスリット部45S(第2のスリット部)を有する。スリット部45Sは、フラップ31が格納部101に格納された状態で、フラップ31との干渉を避けるように、遮蔽部材45のフラップ31側を一部切り欠いた部分である。そのため、変形例にかかる遮蔽部材45を用いる場合、フラップ31にスリット部31Sを設ける必要はない。
この構成により、フラップ31を格納部101に格納したときに、フラップ31と遮蔽部材45とが干渉することを簡易な構成により抑制することができる。また、フラップ31にスリット部31Sを設ける必要がないため、フラップ31の面積を確保することができる。なお、遮蔽部材45にスリット部45Sを設けることで、スリット部45Sを介して格納部101内を空気が流れることになるものの、遮蔽部材45のスリット部45S以外の面で空気流の一部を遮ることで、自励振動の発生を抑制し、特定の周波数での圧力変動が大きくなることを抑制することができる。
(第2の変形例)
図9から図12は、第2の変形例にかかる遮蔽部材の一例を示す説明図である。図9から図12は、格納部101の内部を翼上面側からみた図である。以下に説明する図9から図12に示す遮蔽部材50、60、70、80を用いる場合、フラップ31にスリット部31Sを設ける必要はない。
図9に示す遮蔽部材50は、本体部51と、回動部52とを有する。本体部51は、遮蔽部材40と同様に、格納部101を塞ぐ板状部材である。回動部52は、本体部51に取り付けられたヒンジである。図9に示す例では、回動部52は、本体部51の格納部101の前面101a側の一端に設けられている。すなわち、回動部52は、遮蔽部材50の一端を形成し、格納部101に取り付けられる。これにより、フラップ31を格納部101内に格納するときには、図9に破線で示すように、回動部52を基点として本体部51を回動させれば、フラップ31と本体部51との干渉を回避させることができる。なお、遮蔽部材50の回動は、母翼10内に設けられた図示しない回動用の駆動機構を介して行われればよい。駆動機構は、例えばモータ等の能動的に力を発生させる装置を含むものであってもよいし、例えばバネといった弾性体等を用いて受動的な力を発生させる機構であってもよい。
図10に示す遮蔽部材60は、本体部61と、回動部62とを有する。図10に示す例では、回動部62は、本体部61の中途部分に取り付けられている。この構成によっても、フラップ31を格納部101内に格納するときには、図10に破線で示すように、回動部62を基点として本体部61を回動させれば、フラップ31と本体部61との干渉を回避させることができる。
図11に示す遮蔽部材70は、本体部71と、複数の回動部72とを有する。図11に示す例では、回動部72は、第1回動部72Aと、第2回動部72Bとを含む。第1回動部72Aは、本体部71の格納部101の前面101a側の一端に設けられている。すなわち、第1回動部72Aは、遮蔽部材70の一端を形成し、格納部101に取り付けられる。第2回動部72Bは、本体部71の中途に設けられる。これにより、フラップ31を格納部101内に格納するときには、図11に破線で示すように、本体部71を第2回動部72Bで屈折させ、第1回動部72Aで回動させることで、フラップ31と本体部71との干渉を回避させることができる。
図12に示す遮蔽部材80は、本体部81と、複数の回動部82とを有する。遮蔽部材80は、図11に示す遮蔽部材70の複数の回動部72に対し、回動部82が一つ多く追加されたものである。すなわち、回動部82は、本体部81の一端に設けられた第1回動部82Aと、中途に設けられた第2回動部82Bおよび第3回動部82Cとを含む。したがって、フラップ31を格納部101内に格納するときには、図12に破線で示すように、本体部81を第2回動部82Bおよび第3回動部82Cで屈折させ、さらに、第1回動部82Aで回動させることで、フラップ31と本体部81との干渉を回避させることができる。
このように、遮蔽部材50、60、70、80は、フラップ31が格納部101に格納された状態で、フラップ31との干渉を避けるように、少なくとも一つの回動部52、62、72、82を基点として回動または屈折する。この構成により、フラップ31を格納部101に格納したときに、フラップ31と遮蔽部材50、60、70、80とが干渉することを抑制することができる。また、フラップ31および遮蔽部材50、60、70、80の双方にスリットを設ける必要がないため、フラップ31および遮蔽部材50、60、70、80の面積を確保することができる。
1 航空機
2 胴体
10 母翼
11 高揚力装置
20 スラット装置
21 スラット
22 スラット移動機構
30 フラップ装置
31 フラップ
31a 前縁
31b 後縁
31E 弾性部材
31S スリット部
32 フラップ移動機構
33 フェアリング
40,45,50,60,70,80 遮蔽部材
45S スリット部
51,61,71,81 本体部
52,62,72,82 回動部
72A、82A 第1回動部
72B、82B 第2回動部
82C 第3回動部
100,200 主翼
101 格納部
101a 前面

Claims (4)

  1. 母翼と、
    前記母翼の後方に設けられたフラップと、
    前記母翼に設けられ、前記フラップを格納する格納部と、
    前記格納部の下方に設けられ、前記フラップを移動させる機構を覆うフェアリングと、
    前記フェアリング間に位置するように前記格納部内に配置され、前記格納部内を翼幅方向に流れる空気の少なくとも一部を遮る遮蔽部材と
    を備え
    前記フラップは、前記格納部に格納された状態で、前記遮蔽部材との干渉を避けるように一部が切り欠かれた第1のスリット部を有し、
    前記第1のスリット部は、周縁に弾性部材が設けられ、
    前記弾性部材は、前記第1のスリット部の全域を埋めるように配置される、航空機の主翼。
  2. 前記遮蔽部材は、前記翼幅方向における前記フェアリング間の中央部よりも前記格納部内を流れる空気の流れ方向の下流側に設けられた請求項1に記載の航空機の主翼。
  3. 前記遮蔽部材は、前記フラップの移動方向に沿って延在する請求項1または請求項2に記載の航空機の主翼。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の航空機の主翼を備えた航空機。
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