JP7248008B2 - 領域評価システム、方法およびプログラム - Google Patents

領域評価システム、方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7248008B2
JP7248008B2 JP2020503155A JP2020503155A JP7248008B2 JP 7248008 B2 JP7248008 B2 JP 7248008B2 JP 2020503155 A JP2020503155 A JP 2020503155A JP 2020503155 A JP2020503155 A JP 2020503155A JP 7248008 B2 JP7248008 B2 JP 7248008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mission
area
utility
route
task
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020503155A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019167161A1 (ja
Inventor
宏彰 猪爪
慎二 中台
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2019167161A1 publication Critical patent/JPWO2019167161A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7248008B2 publication Critical patent/JP7248008B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/0047Navigation or guidance aids for a single aircraft
    • G08G5/0069Navigation or guidance aids for a single aircraft specially adapted for an unmanned aircraft
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/0047Navigation or guidance aids for a single aircraft
    • G08G5/006Navigation or guidance aids for a single aircraft in accordance with predefined flight zones, e.g. to avoid prohibited zones
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/10Simultaneous control of position or course in three dimensions
    • G05D1/101Simultaneous control of position or course in three dimensions specially adapted for aircraft
    • G05D1/104Simultaneous control of position or course in three dimensions specially adapted for aircraft involving a plurality of aircrafts, e.g. formation flying
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/60Intended control result
    • G05D1/69Coordinated control of the position or course of two or more vehicles
    • G05D1/695Coordinated control of the position or course of two or more vehicles for maintaining a fixed relative position of the vehicles, e.g. for convoy travelling or formation flight
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/003Flight plan management
    • G08G5/0034Assembly of a flight plan
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/003Flight plan management
    • G08G5/0039Modification of a flight plan
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U2101/00UAVs specially adapted for particular uses or applications
    • B64U2101/60UAVs specially adapted for particular uses or applications for transporting passengers; for transporting goods other than weapons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U2201/00UAVs characterised by their flight controls
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G5/00Traffic control systems for aircraft, e.g. air-traffic control [ATC]
    • G08G5/04Anti-collision systems
    • G08G5/045Navigation or guidance aids, e.g. determination of anti-collision manoeuvers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、移動体の運航に用いられる領域を評価する領域評価システム、領域評価方法および領域評価プログラムに関する。
今後、物流目的などで、ドローンなどの無人航空機(Unmanned Aircraft Vehicles,UAV)の活用が広がっていくことが見込まれている。しかし、UAVが安全に飛行可能な空の領域には限りがあるため、各事業者またはUAVの運航を管理する運航管理システムでは、UAVが安全に飛行するための運航経路や運航領域を確保もしくは提供する仕組みが必要になる。なお、UAVに限らず移動体の運航を管理する場合も同様である。
移動体のコンフリクト回避の1つの方法として、1つまたは複数の事業者の移動体の運航計画を管理する運航管理システムを設け、該運航管理システムが、申請された移動体の運航計画に対して、承認済みの他の運航計画との間で使用領域が重複していないかを確認した上で承認を行うことが考えられる。
このとき、運航管理システムは、使用領域の重複が同一の事業者によるものであれば、両方の運航計画を承認して、その事業者内で移動体の衝突を回避する制御等を行わせることもできる。また、1つの事業者であっても移動体に実際の運航を指示する指示系統等が異なる場合はそれらを他事業者として、排他制御を行うこともできる。以下では、領域が排他的に割り当てられる「移動体の運航の指示系統」を指して、「事業者」という。
なお、本発明において「領域」は、それぞれがある幅をもった空間および時間で定義されるものとする。すなわち、空間が異なれば異なる領域とみなされるだけでなく、同じ空間でも時間帯が異なれば異なる領域とみなされる。
このような運航管理システムを前提にした場合、各事業者は、運航計画に含まれる領域の他事業者への割り当て状況に応じて、移動体の運航計画の見直し(運航経路の再設定等)を余儀なくされたり、事業者間で領域の交渉を行うことが考えられる。
移動体の運航計画の見直しや移動経路の再設定に関連する技術として、例えば、特許文献1には、ミッション実行中に、敵または脅威(本例でいう他の移動体)の力の動きを予測して、致命的な遭遇の可能性を低減または排除するように自軍のパスプラン(経路)を再計画することが記載されている。
また、特許文献2には、自律乗物システムプラットフォームにおいて各コンポーネントを監視するとともに他のコンポーネントとの間で調整しながら、自律乗物内の処理および意思決定を行うミッションマネージャモジュールの例が記載されている。
また、特許文献3には、空資源の物理的移動を計画し、期限日における空資源の利用可能性を最適な資産割り当てポリシーに基づいて保証しつつ、信頼性、収益性およびサービスレベル合意の点から注文を遂行する最善の方法を決定する注文管理システムが記載されている。なお、特許文献3に記載の注文管理システムは、顧客による設定オプションの受容に基づいて、注文またはそのコンポーネントを再処理することが記載されている。
米国特許第8566027号明細書 特開2015-205691号公報 特開2014-032645号公報
運航に使用される領域に対して他事業者との間でインタラクションがある場合、例えば他事業者との間で移動に使用する領域を共有し取り合う必要がある場合にも、自身にとって不利にならない選択をすることが求められる。ここで、「選択」は、例えば、ミッションの選択や、ある領域の取得にかかる選択(取得するか否か)や解放にかかる選択(解放するか否か)などである。不利な選択をしないためには、ミッション内容およびそれに含まれる各移動体の運航経路ひいては該運航経路で使用する領域を適切に評価することが重要となる。特に、ミッションレベルで領域を評価することが重要となる。
本発明では、ミッションを、「その事業者が管理する1つ以上のタスク(務め)に対して実行性を持たせたもの(具体的な計画群)」、より具体的には、「その事業者が管理する1つ以上のタスクの各々を実行可能なように資源(移動体資源、領域資源等)の割り当てを行って得られる運航計画群」と定義する。ここで、タスクは、移動体の運航を伴うタスクであって、空間と時間の指定を少なくとも含む。なお、あるタスクに対して、移動体資源の割り当ておよび割り当てられた各移動体資源に対する運航経路の決定により得られる運航計画群は、ミッションの一例である。
ここで、タスクにおける空間の指定は、該運航の目的地点や対象範囲を規定できればよい。運航の目的地点の例としては、ゴールを含む1以上の地点(スタートや中継点を含んでもよい)が挙げられる。また対象範囲の例としては、監視を目的とする運航における運航対象空間(監視すべき空間)等が挙げられる。また、運航タスクにおける時間の指定は、該運航の達成時刻(ゴールへの到達制限時刻)や運航にかかる所要時間を規定できればよい。換言すると、タスクは、少なくとも、運航の目的地点または対象範囲を規定する空間の情報と、該運航の達成時刻または所要時間を規定する時間の情報とによって示される、移動体の運航にかかるタスクである。なお、タスクは、そのタスクの実行によって与えられる経済的または業務的な効用の指定を含んでいてもよい。ここで、経済的または業務的な効用を、「報酬」や「予算」や「重要度」などと読み替えることも可能である。
例えば、他事業者との間で領域の排他制御を行う運航管理システムに運航計画の申請を行う場面や、他事業者と交渉して領域の使用権を譲渡等する場面を考える。このような場面では、自身にとって不利にならないように、ミッション内容およびそれに含まれる各移動体の運航経路ひいては該運航経路で使用する領域を適切に評価した上で、ミッション内容を選択することが必要となる。また、計画済みのミッション内容で使用するある領域を評価した結果、その領域を使用すると自身にとって不利になるようであれば、ミッション計画に立ち戻ってより適切なミッションを決定する、すなわちミッションを再計画することが求められる。
このように、他事業者との間で少なくとも領域に関するインタラクションがある場合に、自身にとって不利な選択をしないためには、ミッションレベルでの効用、より具体的にはそのミッションに含まれる全てのタスクの運航経路およびそれに基づく効用を勘案して、領域を評価する必要がある。しかし、そのような観点で領域を評価する点について、特許文献1~3では何ら考慮されていない。
例えば、特許文献1に示されるような、単に衝突を回避するための移動体の運航計画(パスプラン)レベルでの評価や修正だけでは、ミッションレベルでの最適化までを行うことができず、自身にとって不利な選択をする可能性がある。これは、特許文献1における運航計画の判断指標には、衝突防止という排他条件はあっても、領域に対する評価(価値判断等)の概念がないために、その領域を使用するタスクの効用が適切に評価されないためである。
なお、他事業者とのインタラクションがある環境において、自ミッションの効用(業務的価値や経済的価値等)に基づいて領域を評価する点が何ら考慮されていないのは、特許文献2、3も同様である。
例えば、それぞれ異なる目的を有する事業者(経済主体)が複数いる環境で、オークションや交渉や管理システムへの申請等を介して領域の確保を行う際に対価の支払いを伴う場合を考える。そのような場合、事業者側では、ある対価を払ってその領域を確保することが自身のミッションにとって有効か(他のミッション内容と比べてミッションレベルの効用を高めるか)どうかを正しく評価することが求められる。例えば、領域評価の結果によっては、ミッション計画からやりなおして移動体の配送拠点(スタート位置)を変更等する方がミッションレベルの効用が高まることも考えられる。また、例えば、領域の効用をミッションレベルで適切に評価できれば、他事業者との領域交渉において不利のない交渉(対価の提示等)を行うことができる。
本発明は、上記課題に鑑み、運航に使用される領域に対して他事業者との間でインタラクションがある場合にも、自事業者にとって適切に領域を評価できる領域評価システム、領域評価方法および領域評価プログラムを提供することを目的にする。
本発明による領域評価システムは、移動体の運航経路に用いられる第1の領域を使用する第1のミッションと、少なくとも第1の領域を使用しない点で第1のミッションと異なる第2のミッションとが与えられたとき、第1の領域の価値を、第1のミッションの、ミッションに含まれる移動体によるタスクの達成に対する報酬と移動コストとに基づいて規定される効用と第2のミッションの効用の差異に基づいて評価する領域評価部を備え、第1の領域は、他者を相手に行われる使用権の授受の対象とされる領域であることを特徴とする。
本発明による領域評価方法は、情報処理装置が、移動体の運航経路に用いられる第1の領域を使用する第1のミッションと、少なくとも第1の領域を使用しない点で第1のミッションと異なる第2のミッションとが与えられたとき、第1の領域の価値を、第1のミッションの、ミッションに含まれる移動体によるタスクの達成に対する報酬と移動コストとに基づいて規定される効用と第2のミッションの効用の差異に基づいて評価し、第1の領域は、他者を相手に行われる使用権の授受の対象とされる領域であることを特徴とする。
本発明による領域評価プログラムは、コンピュータに、移動体の運航経路に用いられる第1の領域を使用する第1のミッションと、少なくとも第1の領域を使用しない点で第1のミッションと異なる第2のミッションとが与えられたとき、第1の領域の価値を、第1のミッションの、ミッションに含まれる移動体によるタスクの達成に対する報酬と移動コストとに基づいて規定される効用と第2のミッションの効用の差異に基づいて評価する処理を実行させ、第1の領域は、他者を相手に行われる使用権の授受の対象とされる領域であることを特徴とする。
本発明は、運航に使用される領域に対して他事業者との間でインタラクションがある場合にも、自事業者にとって適切に領域を評価できる。
第1の実施形態の領域評価システムの構成例を示す構成図である。 第1の実施形態の領域評価システムの構成例を示す構成図である。 領域Rの効用f(R)の算出結果の例を示す説明図である。 領域Rの例を示す説明図である。 第2の実施形態の移動体運航管理システムの概略構成図である。 第2の実施形態の移動体運航管理システムの概略構成図である。 第2の実施形態の業務管理システム100Aにおける領域評価の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるミッションの生成処理の一例を示すフローチャートである。 MP10Aが割り当てるグラフとパスとの関係を示す説明図である。 領域のイメージ図である。 領域のイメージ図である。 MP10Aにおけるグラフの作成例を示す説明図である。 PP20Aによる最適経路および移動コストの算出例を示す説明図である。 MP10Aにおけるグラフの更新例を示す説明図である。 オークションによる経路の価格付けの例を示す説明図である。 オークションによる経路の価格付けの例を示す説明図である。 オークション形式で領域が確保される場合の業務管理システム100Aの動作例を示すフローチャートである。 オークション時の領域の効用の評価例を示す説明図である。 オークション時の領域の効用の評価例を示す説明図である。 オークション時の領域の効用の評価例を示す説明図である。 オークション形式で領域が確保される場合の業務管理システム100Aの動作の他の例を示すフローチャートである。 最適ミッション生成時の領域の効用の評価の具体例を示す説明図である。 最適ミッション生成後のオークション時の領域の効用の評価の具体例を示す説明図である。 オークション時の最適ミッションの見直し例を示す説明図(1)である。 オークション時の最適ミッションの見直し例を示す説明図(2)である。 オークション時の最適ミッションの見直し例を示す説明図(3)である。 交渉対象領域の例を示す説明図である。 交渉により領域が確保される場合の業務管理システム100Aの動作例を示すフローチャートである。 交渉前の領域の効用の評価例を示す説明図である。 交渉中の領域の効用の評価例を示す説明図である。 本発明の各実施形態にかかるコンピュータの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の領域評価システムの概要を示すブロック図である。
実施形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1および図2は、本発明の第1の実施形態の領域評価システムの構成例を示す構成図である。図1および図2に示すように、本実施形態の領域評価システム100は、業務計画部10と、1つ以上の経路計画部20(20-1~20-n)とを備える。
なお、図1は、経路計画部20と移動体30とが1対1で対応する分散型のシステム構成例であり、図2は、1つの経路計画部20が、当該領域評価システム100のユーザとされる事業者(以下、自事業者という場合がある)が管理する全ての移動体と対応する集中型のシステム構成例である。なお、経路計画部20は、必ず1対1もしくは1対ALLで移動体30と対応づけられている必要はなく、自事業者が管理する1つ以上の移動体30と対応づけられていればよい。
業務計画部10は、運航を伴うタスクであって空間と時間の指定を含むタスクが与えられると、これまでに与えられた1つ以上のタスクを対象に1つまたは複数のミッションを計画(生成)する。なお、以下では、ミッションの生成対象とされる1つ以上のタスクをまとめて、対象タスクと呼ぶ場合がある。
業務計画部10は、例えば、対象タスクの各々またはそれらの組み合わせに対して、1つ以上の移動体資源の割り当てと該移動体資源に対する具体的な運航計画の割り当てとを行うことにより、ミッションを生成してもよい。業務計画部10は、例えば、対象タスクの各々を実行可能なように、1つ以上の移動体資源(ただし、具体的な運航経路の指定はない)の割り当てを行って、第1次ミッションを生成してもよい。ここで、第1次ミッションにおいて行われる移動体資源の割り当てには、経路計画部20が最適パスを導出する際に必要とする運航条件の指定が含まれる。一例として、業務計画部10は、スタート地点の指定、スタート時刻の指定、対象範囲もしくはゴール地点を含む1以上の地点の指定、実行完了までの許容時刻の指定、および運航可能領域の指定の少なくともいずれかを含む移動体資源の割り当てを行って第1次ミッションを生成してもよい。そして、生成した第1次ミッションに対して経路計画部20に最適パス(運航経路)を導出させて、第2次ミッションを生成する。ここで、第2次ミッションは、第1次ミッションで割り当てられた該移動体資源に対してさらに具体的な運航経路が指定されたミッションをいう。その上で、業務計画部10は、生成した第2次ミッションの中から、効用(ミッション効用)が最適値をとるミッションを選択することで、最適ミッションを生成してもよい。
なお、最適ミッションの生成過程には、後述するように、運航経路に使用される領域の確保や評価を行う手続きが含まれていてもよい。以下では、運航経路の少なくとも一部に未確保の領域を含む第2次ミッションと、運航計画の全ての領域が確保された第2次ミッションとを特に区別せずに、単に「ミッション」という場合がある。
経路計画部20は、第1次ミッションが与えられると、与えられた第1次ミッションに対して最適パスを計画(導出)する。
例えば、業務計画部10は、あるミッションmのミッション効用u(m)の算出を以下の式(1)を用いて行ってもよい。
u(m)=r(m)-c(m) ・・・(1)
ここで、r(m)はmのミッション報酬を表し、c(m)はmのミッションコストを表しており、それぞれタスクjの報酬rおよび該タスクに割り当てられた移動体の移動コストcを用いて次のように算出できる。なお、ミッション効用uの算出方法がこれに限定されない。例えば、ミッション効用uは、対象タスクの効用(報酬と移動体の移動コストに基づく効用)を用いて算出されるものであればよい。なお、以下の式(3)では、1つのタスクに1つに移動体が割り当てられる例を示しているが、1つのタスクに対して2つの移動体が割り当てられたり(1つのタスクの対象範囲を2つの移動体で分割して運航する等)、2以上のタスクに対して1つの移動体が割り当てられる(1つの移動体が2つのタスクの目的地点のいずれかを中継する等)場合もある。なお、その場合において、1つの移動体の運航を1つのタスク(疑似タスク)とみなして、移動体とタスクとが1対1に対応するようにすることも可能である。その場合、疑似タスクは、元の対象タスクの情報を適宜加工して引き継げばよい。加工の例として、報酬の加算/除算や、ゴール地点や中継地点の設定などが挙げられる。
r(m)=Σr ・・・(2)
c(m)=Σc ・・・(3)
ここで、移動コストは、ある運航経路に沿ってスタート(出発位置)からゴール(到着位置)まで移動体が移動する際の、その運航経路の評価値であってもよい。移動コストが低いほど、好ましい経路と言える。また、以下では、ある条件下で最も低い移動コストで到着位置まで移動できる運航経路を、その条件下での最適パス(最適経路)や最適解と呼ぶ場合がある。なお、移動コストの算出対象とする運航経路は1つに限定されない。例えば、複数の運航経路を設定し、各々の運航経路に基づく移動コストを算出することも可能である。
移動コストの算出は、例えば、コスト関数を用いることができる。コスト関数は、指定された運航経路にかかる移動コストを計算する計算式である。ここで、コスト関数には、移動距離、移動時間、消費エネルギ、経路上の各点における障害物との距離などが要素として含まれうる。なお、コスト関数=「移動距離」と「障害物との距離」との重み付け和とする等、これらのうち複数の要素を組み合わせてコスト関数を定義してもよい。コスト関数の定義によって、経路探索の最適解は異なる。
また、本実施形態では、ミッションやタスクや領域の「効用」を、それが自身にとってどの程度「得」または「損」となるかを表す値として定義する。一例として、ある事業者に与えられたタスクに対して計画される、あるミッションに対する領域の効用は、そのミッションに含まれる全ての運航計画がスタートからゴールまで到達することにより与えられたタスクを全て満足する問題において、該領域が自分にとってどの程度「得」または「損」があるかを表す値とされる。例えば、領域の効用は、その領域を使用することにより、より低い移動コストで全ての運航計画がゴールまで到達し、かつ与えられたタスクを全て達成する場合にプラスの値(最高値)となり、一部でもより高い移動コストでゴールする運航計画があったり、一部でも達成できないタスクがある場合にはマイナスの値となる。このとき、各運航経路の移動コストの内訳には、当該運航経路を移動するためにかかる移動体の移動コストだけでなく、当該運航経路に使用される領域を確保するためのコスト(後述する経路価格等)が含まれ得る。
領域評価部40は、このようなミッション効用uに基づいて、ある特定の領域Rを使用する任意のmと、領域Rを使用しない任意のmが与えられたときに、これらの異なるmについての効用u(m)およびu(m)の差異から、領域Rの効用f(R)を評価する。
領域評価部40は、例えば、業務計画部10が生成した2以上のミッションであって経路計画部20がパスを導出した2以上のミッションに含まれる2つのミッションにおいて、一方のミッションが使用していて他方のミッションが使用していない領域の少なくとも一部の効用を、一方のミッションであるミッションmの効用と、他方のミッションであるミッションmの効用の差異に基づいて評価してもよい。
ところで、上記のmとmはそれぞれ、そのミッションの生成条件において生成されるミッションの中でミッション効用が最適値をものであってもよい(式(3)参照)。一例として、上記のmとmは、1つ以上のタスクが与えられたときに、領域Rを使用できる条件の下で生成されるミッションの中でミッション効用が最適値をとるものと、領域Rを使用できない条件の下で生成されるミッションの中でミッション効用が最適値をとるものとであってもよい。これらは、例えば、領域Rの使用可否が変化しうる場合において、ミッションの見直し前と見直し後のそれぞれにおいて効用uが最適値をとるミッションであってもよい。
=arg maxu(m) ・・・(3)
ここで、mは、ある事業者において1つ以上のタスクが与えられたときに、生成されうるもしくは生成されたミッションの集合に含まれるいずれの要素を表す。なお、mは、そのような集合において効用が最適値をとるミッションを表す。
また、上記のmとmはそれぞれ、1つ以上のタスクに対して、業務計画部10と経路計画部20とによって、ミッション効用uが最適値をとるよう導出されたミッションであってもよい。より具体的に、上記のmとmはそれぞれ、そのミッションにおいて与えられた1つ以上のタスクに対して、1つ以上の移動体資源の割り当て結果と、割り当て結果で示される移動体資源の各々に対するパスの導出結果とに基づいて、効用が最適値をとるよう導出されたミッションであってもよい。このとき、パスの導出結果が次のように表されてもよい(式(4)参照)。
=arg minc(p) ・・・(4)
ここで、pは、その事業者において対象タスクに対し割り当てられたある移動体資源において導出されうるもしくは導出されたパス集合に含まれるいずれの要素を表す。なお、pは、そのような集合においてコストが最小値をとるパス(最適パス)を表す。なお、c(p)はパスpのコストを表わしており、例えば、以下の式(5)を用いて算出される。例えば、上記のタスクの移動コストの和で表されるミッションコストc(m)を、対象タスクに対して割り当てられた全ての移動体資源において導出された最適パスのコストの和とみなしてもよい。
c(p)=pの到達時間+pの実コスト・・・(5)
ここで、pの到達時間はそのパスを移動体が移動するための時間を表す。また、pの実コストは、そのパスを移動するためにかかる移動体の移動コストと、そのパスで使用される領域を確保するためのコスト(経路価格等)とに基づいて定められてもよい。
これは、スタートとゴールが決められた状態の1つ以上のタスクに対して割り当てられたパスの集合体に対して、各パスの長さ(到達時間)のみを考慮して最適パスを求めるのではなく、各パスの移動にかかる移動体の移動コストや領域の価格等も含めて最適パスを求めることを意味している。また、このような最適パスの導出およびコスト計算により、最終的なミッションの効用u(m)や該効用u(m)を基に算出される領域の効用f(r)においても、そのミッションまたは比較対象とされるミッションで使用されるパス(運航経路)の長さだけでなく、その運航経路の運航にかかる移動体の移動コストや領域の価格が反映されたものになることを意味している。
なお、mとmは、必ずしも効用uが最適値をとるものでなくてもよい。すなわち、領域Rの効用f(R)を評価する際に用いる2つのmとmは、領域Rについて使用状況が異なって(使用または未使用に分かれて)おり、かつ評価時点で効用uが算出可能なミッションであればよい。
また、図3は、領域Rの効用f(R)の算出結果の例を示す説明図である。本例では、2つの対象タスクに対して、2つのミッション(M1およびM2)が生成されたとする。ミッションの生成に用いた各種パラメータ(対象タスク、移動体の割り当て、割り当てた移動体における移動コスト等)および算出されたミッション効用は次の通りである。
1.ミッションM1
A.タスクアサイン
・タスクJ1(配送先D1):拠点S1(拠点S1にいる移動体30-1)
・タスクJ2(配送先D2):拠点S2(拠点S1にいる移動体30-2)
B.報酬r(m)
・タスクJ1:100
・タスクJ2:100
・合計Σr(j):100+100=200
C.移動コストc(j):pの到着時間+pの価格
・タスクJ1(経路P1):10+0=10
・タスクJ2(経路P2):15+0=15
・合計Σc(j):10+15=25
D.ミッション効用u(m):Σr(j)-Σc(j)
・ミッションM1:200-25=175
2.ミッションM2
A.タスクアサイン
・タスクJ1(配送先D1):拠点S2(拠点S2にいる移動体30-3)
・タスクJ2(配送先D2):拠点S2(拠点S1にいる移動体30-2)
B.報酬r(m)
・タスクJ1:100
・タスクJ2:100
・合計Σr(j):100+100=200
C.移動コストc(j):pの到着時間+pの価格
・タスクJ1(経路P3):40+0=40
・タスクJ2(経路P2):15+0=15
・合計Σc(j):40+15=55
D.ミッション効用u(m):Σr(j)-Σc(j)
・ミッションM2:200-55=145
これより、例えば、ミッションM1が使用し、かつミッションM2が使用していない領域R(本例では、経路P3に使用される領域)の効用f(R)を、ミッションM1の効用u(M1)とミッションM2の効用u(M2)とに基づいて、f(R)=u(M1)-u(M2)=175-145=30と求めてもよい。
また、評価対象とする領域Rの例としては、次のようなものが挙げられる。図4は、評価対象とする領域Rの例を示す説明図である。なお、図4では、3つの視点(“What”、“Who”、“When”)から領域Rの例を表わしている。すなわち、評価対象とする領域Rは、運航前の領域でもよいし、運航中の領域でもよい。また、領域Rは、いずれかの事業者に所有(使用権が確保)されている領域でもよいし、いずれの事業者にも所有(使用権が確保)されていない領域でもよい。また、領域Rは、市場型、すなわち不特定の事業者を相手に行われるやりとり(領域の授受)の対象とされる領域でもよいし、相対型、すなわち特定の事業者を相手に行われるやりとり(領域の授受)の対象とされる領域でもよい。なお、これらを適宜組み合わせることも可能である。
また、「市場型」の例としては、市場原理に従ってやりとりが行われるオークションや、管理者に申請した順番・申請内容の優先度等所定条件に基づいてやりとりが行われる承認制度などが挙げられる。また、「相対型」の例としては、1対1の交渉などが挙げられる。
また、「運航前」の例として、領域Rは、領域評価を行う事業者(またはいずれかの事業者)においてあるミッションの計画段階で該ミッションに含まれる運航計画に用いられる領域であってもよい。また、「運航中」の例として、領域Rは、その事業者(またはいずれかの事業者)においてあるミッションに含まれるいずれかの運航計画を移動体が実行中にその運航計画に用いられる領域であってもよい。なお、ある事業者にとって運航前の領域が、別の事業者にとって運航中の領域の場合もあるが、その場合、領域評価を行う事業者から見た領域の状態をいうものとする。
さらなる例として、上記の領域Rは、mとm(より具体的にはそれらに含まれる運航計画)がいずれも運航前において使用状況が異なる領域であってもよいし、mとmの少なくとも一部が運航中において使用状況が異なる領域であってもよい。また、上記の領域Rは、交渉などの協議に基づいて特定の事業者との間で直接行われる使用権の移転(譲渡もしくは譲受)により、使用状況が異なるもしくは異なることになる領域であってもよい。また、上記の領域Rは、オークションなどの市場原理に基づいて行われる使用権の移転により、使用状況が異なるもしくは異なることになる領域であってもよい。また、上記の領域Rは、特定の誰か(もしくは事業者)に所有されている領域であってもよいし、いずれの事業者にも所有されていない領域でもよい。もちろん、これらも適宜組み合わせることができる。
いずれの場合においても、運航に使用される領域(自事業者が使用する場合に限らず自事業者が使用しないことによって他の事業者が使用する場合も含む)の効用を、指定されたミッションに従って適正に評価できるので、領域の確保や譲渡等において自身に不利な選択をすることを防止できる。
なお、上記の例では、ミッションを、業務計画部10と経路計画部20とで分担して生成する例を示したが、1つの計画部(例えば、業務計画部10)が、第1次ミッションを生成し、生成した第1次ミッションに対して最適パス(運航経路やその進み方)を導出してミッション(第2次ミッション)を生成することも可能である。すなわち、与えられたタスクに対して、運航条件を指定した移動体資源の割り当てから行って、その割り当てられた移動体資源の各々に対してパスの導出を行ってミッションが生成されればよく、それを行う処理部の数は特に限定されない。
実施形態2.
次に、移動体の運航に用いる領域や移動体の運航計画の管理(申請の受付、承認、コンフリクト制御等)を行う移動体運航管理システム(UAV Traffic Management System,UTMS)への、上記の領域評価システムの適用例を示す。
図5および図6は、本発明の第2の実施形態の移動体運航管理システムの概略構成、および該運航管理システムに含まれる領域評価システムとしての業務管理システムの構成例を示す構成図である。
図5および図6に示す移動体運航管理システム300Aは、領域管理システム200と、1つ以上の業務管理システム100Aとを備える。本例において、業務管理システム100Aは、移動体を運航させることにより各種業務を行う事業者と1対1に対応づけられている。また、業務管理システム100Aの各々は、その事業者が管理する1つ以上の移動体30と通信可能に接続される。
領域管理システム200は、上記移動体(複数の事業者がそれぞれの業務に用いる移動体)の運航に用いられる領域の管理を行う。領域管理システム200は、例えば、各々の事業者(各々の事業者が対応する各々の業務管理システム100A)から領域の申請や移動体の運航計画の申請を受け付け、受け付けた領域や受け付けた運航計画で使用される領域を、該事業者に割り当てたり、受け付けた運航計画で使用される領域の使用権を確認して運航計画の承認を行う。なお、本例では、移動体の運航に用いられる領域が、少なくとも事業者間で排他的に割り当てられるものとする。なお、移動体の運航に用いられる領域が、移動体間で排他的に割り当てられてもよい。
業務管理システム100Aは、自事業者の、移動体の運航を少なくとも伴う業務を管理するシステムである。本例の領域評価システム100としての業務管理システム100Aは、MP(Mission Planner)10Aと、PP(Path Planner)20Aと、領域評価部40Aと、運航計画申請部50Aと、交渉部60Aとをさらに備える。なお、MP10Aは上記の業務計画部10に対応し、PP20Aは上記の経路計画部20に対応し、領域評価部40Aは上記の領域評価部40に対応している。
なお、図5に示す例は、その事業者が管理する全ての移動体30のパスを1つのPP20Aが生成する集中型の領域評価システムとしての業務管理システムの構成例である。なお、図5には、各々の業務管理システム100Aが、自事業者(当該業務管理システム100Aが対応づけられている事業者)が管理する全ての移動体30のパスを生成する1つのPP20Aを含む構成が示されているが、PP20Aは、別システムに設けられてもよい。
また、図6に示す例は、移動体ごとに個別のPP20Aが設けられる分散型の領域評価システム(図1参照)としての業務管理システムの構成例である。なお、図6には、移動体30の各々が、自身のパスを生成するPP20Aを含む構成が示されているが、業務管理システム100A内に、自身が管理する複数の移動体30の各々に対応する複数のPP20Aが含まれる構成であってもよい。
なお、移動体運航管理システム300Aにおいて、PP20Aは、必ずしも事業者ごとや移動体ごとに設けられなくてもよく、各事業者のMP10Aが自身が管理する移動体30のパス生成先として定められる1つまたは複数のPP20Aと通信可能に接続されていればよい。
運航計画申請部50Aは、MP10Aが生成したミッション(例えば、最適ミッション)に基づいて、領域管理システム200に対して自事業者の移動体30の運航計画の申請を行う。運航計画申請部50Aは、例えば、ミッションが与えられると、該ミッションに含まれる1つ以上の移動体の運航計画について、領域管理システム200に対して申請を行ってもよい。このとき、運航計画申請部50Aは、当該ミッションに含まれる1つ以上の移動体資源およびそれに対して導出されたパスを、そのまま該移動体資源が対応する移動体30およびその運航経路とみなして申請用の運航計画を生成して申請してもよい。
また、運航計画申請部50Aは、運航計画の申請と併せて、該運航計画で使用する領域の申請を、領域管理システム200に対して行うことも可能である。このとき、運航計画申請部50Aは、確保したい領域について価格を設定して申請してもよい。
交渉部60Aは、他事業者間で運航に用いる領域の使用権の受け渡しを行う際に、価格の交渉を行う。
次に、本実施形態の移動体運航管理システム300Aの動作を説明する。以下では、特に、移動体運航管理システム300Aのうち業務管理システム100Aで行われる領域評価に関する動作を説明する。図7は、本実施形態の業務管理システム100Aにおける領域評価の動作例を示すフローチャートである。
図7に示す例では、まず、MP10Aは、与えられた1つ以上の対象タスクに対して、現在の利用可能領域を経路選択領域として、ミッションを計画(生成)する(ステップS11)。このとき、MP10Aは、第1の実施形態と同様、PP20Aを利用しながらミッションを計画してもよい。
ここで、利用可能領域は、その事業者が現時点において利用可能な領域(例えば、自事業者に割り当てられた領域や、誰にも占有されていない領域であって運航可能な領域等)である。また、経路選択領域は、PP20Aがパスを導出する際に該パスが通る領域として選択できる領域である。換言すると、PP20Aは、経路選択領域以外の領域を通るパスは導出できない。
次に、MP10Aは、与えられた1つ以上の対象タスクに対して、効用の評価対象とする領域である評価対象領域(領域R)を経路選択領域に加えてまたは評価対象領域を経路選択領域から除外して、ミッションを計画する(ステップS12)。なお、ミッションの生成方法は、ステップS11と同様でよい。
次に、領域評価部40Aは、評価対象領域の効用f(R)を算出する(ステップS13)。対象領域の効用の算出方法は、第1の実施形態と同様でよい。すなわち、評価対象領域を使用することによるミッション効用(ステップS11で生成されるミッションの効用)と、評価対象領域を使用しない場合のミッション効用(ステップS12で生成されるミッションの効用)の差異に基づいて、評価してもよい。
なお、上記動作例において、ステップS11とステップS12とで実行順番を逆にしてもよい。また、ステップS11とステップS12とを並列に実行してもよいし、1つの処理で同時に2つのミッションを生成することも可能である。
また、図8は、ステップS11およびステップS12で行われるミッションの生成処理の一例を示すフローチャートである。
図8は、対象タスクとして移動体による配送タスクが与えられ、ミッションとして荷物配達シナリオ(具体的な運航経路が示される移動体の運航計画群)を生成する場合のミッションの生成処理の一例である。また、以下に、そのような配送タスクに対して荷物配達シナリオを生成するためのパラメータの例を示す。
・自事業者は1つ以上の配送拠点を有している。
・複数の配送タスクが、それぞれ配送先と目標到達時間の指定とともに与えられる。
・MPは、各配送タスクに対して、効用が最大となるように配送拠点(および/またはUAV)を割り当てる。
・PPは、各UAV(各配送拠点に対し割り当てられたUAV)に対して配送拠点から配送先までのパスを生成する。
・各配送タスクには、達成に対する報酬が設けられている。
図8に示すように、まず、ミッションの生成条件(対象タスクや経路選択領域の情報等)が与えられると、まず、MP10Aが、対象タスクの各々の配送先(ゴール地点)と配送拠点とを結ぶグラフ(有向グラフ)を作成する(ステップS101)。MP10Aは、例えば、配送拠点を開始点、配送先を終了点とする有向グラフを作成してもよい。
次に、MP10Aは、グラフのエッジ移動コストを初期化する(ステップS102)。その上で、MP10Aは、各タスクの配送先に対して配送元(スタート地点)とする拠点(並びに移動体資源)を割り当て、ミッションを生成するとともに、該ミッションの効用を算出する(ステップS103)。ここで生成されるミッションは、上記の第1次ミッションに相当する。このとき、MP10Aは、与えられた対象タスクに対し、現時点の各グラフのエッジ移動コストに基づくミッション効用が最適値をとるミッションを生成してもよい。
次に、MP10Aは、ミッションに含まれる各グラフを対象に、実際の移動経路とコスト(最適パスおよび当該パスの実コスト)の算出をPP20Aに依頼する。
依頼を受けたPP20Aは、指定されたグラフについて、与えられた経路選択領域の中から実際に移動体が運航する運航経路(最適パスとなる移動経路等)や、そのパスの実コストを算出する(ステップS201)。このとき、パスの実コストは、当該パスが通る領域の価格に基づく値が設定されてもよい。なお、既に獲得済みの領域であれば価格を0とすることも可能である。
MP10Aは、PP20Aから算出結果を受け取って、各グラフおよびそのエッジ移動コストを更新する(ステップS104)。この更新によって得られるミッションは、上記の第2次ミッションに相当する。
次に、MP10Aは、いずれかのグラフのエッジ移動コストに変更があったか否かを判定する(ステップS105)。変更があれば(ステップS105のYes)、ステップS103に戻り、拠点の割り当てからミッションの見直しを行う。変更がなければ(ステップS106のNo)、現在のミッション(各グラフが対応する移動経路および移動コストを、そのまま各移動体の運航経路および移動コストとする運航計画が示されたミッション)を出力する。MP10Aは、ミッションとして、生成した各グラフが対応する移動経路および移動コストを、そのまま各移動体の運航経路および移動コストとする運航計画群を、出力してもよい。
このとき、ステップS103でミッション効用が最適値をとるミッションを生成し、ステップS201でパスコストが最小値をとるパス(最適パス)を導出していれば、現在のミッションを最適ミッションとして出力してもよい。
次に、上記のMP10AおよびPP20Aの動作について、より具体的に説明する。図9は、MP10Aが割り当てるグラフとPP20Aが導出するパスとの関係を示す説明図である。
図9(a)に示すように、MP10Aは、拠点とタスクの配送先とを結ぶ有向グラフによりタスクを表現してもよい。図9(a)において、s1、s2は拠点を表し、d1、d2はタスクの配送先を表している。また、c11、c12、c21、c22は各有向グラフの移動コスト(エッジ移動コスト)を表している。なお、ここでは、“cxy”の表記においてxが拠点の識別子、yが配送先の識別子を表している。また、図9(b)に示すように、PP20Aは、MP10Aから有効グラフが指定されると、実際の運航範囲や運航条件等に基づいて、パス(運航経路)を導出してもよい。
図10は領域の定義の一例を示す説明図である。図10(a)は、2次元空間において定義される領域の例を示す説明図であり、図10(b)は、3次元空間において定義される領域の例を示す説明図である。なお、領域は、領域管理システム200において、空間座標(本例では、2次元座標)と時間とで区切られた、(空間+1)次元の情報(3次元ブロックの情報)として管理されてもよい(図10(c))。以下では、説明を簡単にするため、移動体の運航経路として2次元に拡がる領域を例示するが、該経路が3次元に拡がる領域にも適用可能であることは当業者であれば容易に想像されるであろう(図11参照)。
また、移動体30としてのUAVが行う配送に関する配送タスクに対してミッションを生成するMP10Aの例として、次のような機能および目的関数が挙げられる。
MP10Aの機能:
・ミッション効用u(m)を最大化するミッションmを算出する。
ここで、u(m)およびmは、上記の式(1)および式(3)と同様でよい。なお、本例においてミッションmは、与えられたタスクに対する移動体資源アサインの組み合わせで表される。
制約条件:
・流量保存則、エッジ容量制約など。
例えば、MP10Aは、制約条件として流量保存則(フロー保存則とも呼ばれる)を適用してもよい。すなわち、スタート地点(拠点)、ゴール地点(配送先)およびこれらの間にある中継点において、入出力量(本例の場合、当該地点に入る移動体と該地点から出る移動体の数)が一致する、という制約を与えてもよい。また、例えば、MP10Aは、制約条件として、さらにエッジ容量に関する制約を加えてもよい。ここで、エッジ容量とは、各拠点からある1つのタスクに対してアサイン可能な移動体の数を表す。例えば、配送を1台のみで行う場合、容量は1に設定される。
移動コストの初期値:
・ユーグリッド距離(推定)
MP10Aは、移動コスト(上記の各グラフのエッジ移動コスト)の初期値を、ユークリッド距離で推定してもよい。
ミッションのリプランニング:
移動コストに変化が生じた場合、オンラインで(即座に)ミッションの再計画を行う。このとき、負閉路除去法などの最小フローコスト問題の効率的解法を使用してもよい。
また、そのようなMP10Aが割り当てたミッションに対してパスを生成するPP20Aの例として、次のような機能および目的関数が挙げられる。
PP20Aの機能:
・ミッションmを制約してk番目のUAVの最適パスp を算出する。
ここで、p は、上記の式(4)と同様でよい。ただし、c(p)をc(p)とする。
制約条件(パス導出時)の例:
・(1)スタート地点とゴール地点
・(2)ゴール到達制限時刻
・(3)利用可能領域のみ使用可
・(4)連続飛行可能時間内
パスのリプランニング:
移動コストに変化が生じた場合、オンラインで(即座に)パスの再計画を行う。このとき、D*(Dスター)などのオンライン経路計画アルゴリズムを使用してもよい。
時間軸の考慮:
領域状態が、空間座標(例えば、3次元座標)と時間で区切られた(空間+1)次元のブロック(例えば、4次元ブロック)で管理される場合、時間軸も考慮した経路計画を行う(図9(c)、図11等参照)。
次に、具体例を用いて上記のミッション生成処理(図8参照)を説明する。本例のMP10Aの入力・出力は次の通りである。
MP10Aの入力:
・(1)配送タスク(配送先と配送要求時間(到達制限時間)とあれば報酬)の集合
・(2)配送拠点(およびそれが有する移動体資源)の集合
・(3)運航に用いる領域についての領域状態(使用禁止か否か、承認済みか否か、使用可能な価格等)
MP10Aの出力:
・ミッション(運航計画群)のプランとその効用
また、図12(a)に、本例における入力情報の例を示す。図12(a)に示すように、本例では、(1)配送タスクに関し、(配送先,到達制限時間,報酬)={(d1,20,100),(d2,20,100)}が入力され、(2)配送拠点に関し、配送拠点={s1,s2}が入力されたとする。
計算フロー:
・(ステップS101):
MP10Aは、配送拠点と配送先をつないだグラフを生成する。図12(b)は、本例で生成されるグラフの例である。
・(ステップS102):
MP10Aは、グラフのエッジ移動コストを2点間の直線距離移動時間(直線距離/移動速度)として初期化する(図12(b)参照)。本例では、各グラフ(s1-d1を結ぶグラフg11、s1-d2を結ぶグラフg12、s2-d1を結ぶグラフg21、s2-d2を結ぶグラフg22)のエッジ移動コストc11、c12、c21、c22がそれぞれ、4、15、15、3と計算されたものとする。
・(ステップS103):
MPA10Aは、各配送タスクに対して配送元(スタート地点)とする拠点(並びに移動体資源)を割り当てる。このとき、MPA10Aは、各配送タスクの配送先に対して、それぞれ最もエッジ移動コストの低い拠点(さらに該拠点が有する移動体資源)を割り当ててもよい。全ての配送タスクに対して拠点を割り当てた結果として、上記の第1次ミッションが生成される。
図12(b)に示す例では、配送先1に対してエッジ移動コストc11=4の拠点1が割り当てられ、配送先2に対してエッジ移動コストc22=3の拠点2が割り当てられている。なお、MPA10Aは、全ての配送タスクに拠点を割り当てると、割り当てられた拠点(以下、配送拠点という)に応じて定める全ての配送タスクのエッジ移動コストと、全ての配送タスクの報酬とに基づいて、現在のミッション(現在のグラフ集合)の効用を求めてもよい。例えば、図12(b)に示す例の場合、次のようにミッションの効用が求められる。
(第1次)ミッション効用:
・ミッション報酬=タスク報酬の総和=100+100=200
・ミッションコスト=タスクの移動コスト(初期値)の総和=4+3=7
・ミッションの効用=ミッション報酬-ミッションコスト=200-7=193
・(ステップS201):
PP20Aは、ステップS103で生成されたミッションに含まれる全てのグラフ(すなわち、配送先と配送拠点の組で表される移動体資源)について、与えられた経路選択領域において、その配送拠点から配送先までの最適経路およびその移動コストを算出し、その結果をMP10Aに通知する。このとき、本例のPP20Aは、時間軸も考慮した経路計画を行う。
図13は、PP20Aによる最適経路および移動コストの算出例を示す説明図である。図13に示す例は、図12に示したs1-d1を結ぶグラフg11についての算出例である。図13(a)に、MP10Aで生成されたグラフを示し、図13(b)、(c)にPP20Aによる最適経路および移動コストを示している。なお、図13(b)、(c)では、簡略化のため領域をなす空間を2次元平面で表しているが、空域などの場合は、空間は3次元空間となる。この場合、PP20Aは、3次元座標(空間座標)と時間で区切られた4次元ブロックにおいて、時間軸も考慮した経路計画を行えばよい。なお、図13(b)では、時間とともに他者割当領域が変化しているが、これは他者においても時間軸を考慮した経路計画および運航が行われていることを表している。
図13(a)に示す例では、MP10Aにより算出された移動コスト(s1-d1間の直線距離移動時間)は4であったが、図13(c)に示すように、PP20Aにより算出された移動コスト(実際の到着時間)は7であった。
・(ステップS104~ステップS105):
MP10Aは、PP20Aからこのような算出結果に基づいて、グラフ上の移動コストを更新する。図14(a)に更新前、(b)に更新後のグラフを示す。本例では、PP20Aより、s1-d1間の移動コストc11=7、s2-d2間の移動コストc22=25と算出されたとする。その場合、MP10Aは、移動コストの更新が行われたとしてステップS103に戻り、ミッションの見直しを行う。
・(2回目のステップS103):
MP10Aは、例えば、更新前のミッションの効用に比べて更新後のミッションの効用が低かった場合、拠点の割り当てからミッションの見直しを行ってもよい。本例の場合、更新前のミッションの効用=ミッション報酬(100+100)-ミッションコスト(4+3)=193であったが、更新後のミッションの効用=ミッション報酬(100+0)-ミッションコスト(7+N/A)=93となる。ここでは、到達制限時刻オーバー(例えば、図中のs2-d2間参照。)など達成できないグラフ(タスク)については、その報酬およびコストをミッションの報酬およびコストに反映させずに、ミッションの効用を算出している。
この結果に基づいて、MP10Aは、ミッションの見直し(拠点の再割り当て)をしてもよい。本例では、配送先d2への配送拠点をs1からs2に変更する。この処理は、当該ミッションを表すグラフ集合から、グラフg22が削除されてグラフg12が追加されることに相当する。そして、MP10Aは、新たにミッションに追加されたグラフg12について、実際の移動経路とコストの算出をPP20Aに依頼する。
・(2回目のステップS201)
PP20Aは、1回目と同様、指定されたグラフについて、与えられた経路選択領域において、その配送拠点から配送先までの最適経路およびその移動コストを算出し、その結果をMP10Aに通知する。本例では、PP20Aにより、当該グラフの移動コスト(実際の到着時間)が18と算出されたとする。
以降、MP10Aは、この結果を受けてグラフの移動コストの更新を行い、ミッションの効用を再算出する。本例の場合、更新後のミッションの効用=ミッション報酬(100+100)-ミッションコスト(7+18)=175となる(図14(c)参照)。
本例では、PP20Aによる最適パスの導出により移動コストが更新されたことに伴い、MP10Aは再度ミッションの見直しを図る。このとき、MP10Aは、配送拠点の割り当てを見直した結果、他に割り当て可能な拠点がない場合や、拠点があっても拠点変更後のミッションの効用が現在のミッションの効用よりも小さい場合などは、ミッションの変更を行わずそのまま処理を終了する。本例の場合も、MP10Aは、他に割り当て可能な拠点がないため、現在のミッションが最適ミッションであるとして処理を終了する。
次に、本実施形態における領域評価の利活用方法について、具体例を提示しながら説明する。
a.(運航計画申請時)
1.(競り上げオークション形式)
以下、運航計画申請時に競り上げオークション形式によって領域が割り当てられる場合の領域評価例について説明する。以下に示す例では、オークションにより経路価格が変動する場合を想定している。
オークションに基づいた領域割り当てが行われる場合、領域管理者は運航開始前のある一定時間、運航計画のビッドを受け付けてもよい。このとき、運航計画のビッド価格を、例えば、当該運航計画の中で利用する各領域の価格により定めてもよい。一例として、当該運航計画の中で利用する各領域の価格の総和や最大値などが挙げられる。すると、各領域の価格は、オークションによって、その領域に対する申請数すなわちその領域を含む運航計画数に応じて上昇していく。以下に、オークションにおける領域価格および経路価格(運航計画のビッドに必要な価格)の例を示す。
領域価格=他者が最後に当該領域を含む経路の使用を申請したときの価格+1
・・・(a11)
経路価格=経路に含まれる各領域の価値の最大値 ・・・(a12)
また、この場合において、各事業者は、自身の運航計画が示す運航経路にかかる移動体の移動コストを次のように見積もって、ミッションの効用を算出してもよい。
移動コスト=a×f(到達時間)+b×g(経路価格)・・・(a13)
式(a13)において、a、bは係数を表し、f()、g()は任意の関数を表している。なお、ミッションの効用u(m)は、上述したように、当該ミッションに関わる全てのタスクを対象にして、Σ報酬-Σ移動コストを求めればよい。
図15および図16は、オークションによる経路の価格付けの例を示す説明図である。図14に示す例では、まず、事業者Aが経路p1をビッドする(図15(a))。このとき、事業者Aは、当該経路p1が他の誰の運航計画とも干渉(領域の重複)がないため、初期価格(本例では0)でビッド可能とする。
次いで、事業者Bが経路p2をビッドする(図15(b))。このとき、事業者Bは、当該経路p2が事業者Aの経路p1と、領域R1で干渉するため、当該領域R1を含む経路p2を、干渉領域である領域R1の現在価格=0よりも1つ大きい価格=1にしてビッドする。これは、経路p1との干渉の結果、領域R1の入札価格が1に繰り上がり、それを含む経路p2の入札価格も1となるためである。
事業者Bが経路p2を価格=1でビッドした結果、領域R1の価格が1となり、それに伴い該領域R1を含む経路p1の価格も1となって、それよりも低い価格でビッドした事業者Aの経路p1は否認される。
事業者Aが再び同じ経路p1をビッドするためには、経路p1の現在価格=1(これは、経路p1上の領域に他の事業者が付した最高価格に相当)よりも高い価格でビッドする必要がある。すなわち、領域R1に価格=1を付した事業者Bの経路p2のビッド価格よりも高い価格=2でビッドする必要がある。本例では、事業者Aは、経路p1を価格=2で再ビッドする(図15(c))。
その後、事業者Bが更なるビッドを辞退すれば、事業者Aに経路p1が割り当てられる。事業者Aは、経路p1に対して入札価格=2を支払う(図15(d))。
図16に示す例は、事業者Bが経路p2を、価格=1でビッドするところまでは、図15に示す例と同じである(図16(b))。本例でも、事業者Bが経路p2を価格=1でビッドした結果、領域R1の価格が1、該領域R1を含む経路p1の価値が1となり、それよりも低い入札価格でビッドした事業者Aの経路p1は否認される。
さらに本例では、事業者Cが、経路p3をビッドする(図16(c))。このとき、事業者Cは、当該経路p3を、他の経路との干渉領域である領域R2の現在価格=0よりも1つ大きい価格=1にしてビッドする。これは、経路p2が経路p2と干渉した結果、干渉領域である領域R2の入札価格が1に繰り上がり、それを含む経路p3の入札価格も1となるためである。
事業者Cが経路p3を価格=1でビッドした結果、領域R2の価格が1、該領域R2を含む経路p1の価値が1となり、これによっても事業者Aの経路p1は否認される。
事業者Aは、再び同じ経路p1をビッドするためには、経路p1の現在価格=1(これは、経路p1上の領域に他の事業者が付した最高価格に相当)よりも高い価格でビッドする必要がある。本例の場合、領域R1に価格=1を付した事業者Bの経路p2へのビッド価格および領域R2に価値=1を付した事業者Cの経路p3へのビッド価格よりも高い価格=2でビッドする必要がある(図16(d))。
なお、図示省略しているが、仮に事業者Aが更なるビッドを辞退すれば、事業者Bに経路p2が割り当てられるとともに事業者Cに経路p3が割り当てられる。各事業者は、割り当てられた経路に対して自身の入札価格=1を支払う。
一方、事業者Aが経路p1を価格=2で再ビッドした場合、領域R1および領域R2の価格が2、該領域を含む経路p1および経路p2の価値が2となり、これによって事業者Bの経路p2および事業者Cの経路p3は否認されることとなる。
次に、上記のようなオークション形式で領域が確保されるときの業務管理システム100A全体の動作を説明する。図17は、オークション形式で領域が確保される場合の業務管理システム100Aの動作例を示すフローチャートである。
図17に示す例では、まず、MP10Aが、与えられた対象タスクに対して自身が生成した複数のミッション(以下、ミッション候補という)の中からミッションを1つ選択する(ステップa101)。
次いで、運航計画申請部50Aが、選択したミッションに使用する全ての移動体の運航計画を、領域管理システム200に申請する(ステップa102)。ここでの運航計画の申請は、上述したオークションにおける「経路のビッド」に相当する。
領域管理システム200は、上記のようなオークション形式に従って申請された運航計画に使用される領域の割り当てを行い、領域の割り当て結果に基づく運航計画の承認/否認の判定結果を返す。ここでの運航計画の承認は、上述したオークションにおける「ビッドした経路に対する領域の割り当て」に相当し、運航計画の否認は、「ビッドした経路の否認」に相当する。
運航計画の承認/否認の判定結果を受け付けると、運航計画申請部50Aは、否認された運航計画があるか否かを判定する(ステップa103)。否認された運航計画がなければ(ステップa103のNo)、与えられた対象タスクに対するミッションとして現在のミッションを確定させて処理を終了する。
一方、否認された運航計画があれば(ステップa103のYes)、MP10Aは、否定された運航計画(経路)に含まれる領域の状態(割当有無等)および価格変化に基づいて、現在のミッションの効用を更新する(ステップa104)。
次いで、領域評価部40Aは、申請した領域、特に否認された運航計画に使用される領域の効用を評価する(ステップa105)。
該領域の効用が閾値以上であれば(ステップa106のYes)、運航計画申請部50Aが、当該領域を使用する運航計画を再度申請する(ステップa107)。運航計画申請部50Aは、例えば、否認された運航計画を、価格を変更して再度申請する。なお、ステップa107の後は、ステップa103に戻り、申請結果を待つ。
一方、該領域の効用が閾値未満であれば(ステップa106のNo)、MP10Aは、他にミッション候補があるか否かを判定する(ステップa108)。MP10Aは、他にミッション候補があれば(ステップa108のYes)、ステップa101に戻ってミッションの選択から、上記処理を繰り返す。
一方、MP10Aは、他にミッション候補がなければ(ステップa108のNo)、当該経路にかかるタスクについては実施不可(解なし)として、処理を終了する。なお、他のオークションの結果によっては、今回の否認原因となった他の運航計画との干渉領域が解放される(当該他の運航計画が、別の干渉領域での競合等によりビッドを辞退する等)ことも考えられる。その場合は時間を置いて再度申請を行ってもよい。
図18~図20は、オークション時の領域の効用の評価の具体例を示す説明図である。図18~図20は、ミッション候補として2つのミッション(M1、M2)があった場合において、申請した運航計画が否認される毎に行う領域評価の具体例をそれぞれ示している。
図18に示す例は、事業者Aが、ミッションM1に含まれる経路p1に対応する第1の運航計画と、経路p2に対応する第2の運航計画とをそれぞれ価格=0で申請した結果として、事業者Bが経路p4を価格=1で申請したため、経路p1に対応する第1の運航計画が否認された場合の例である。なお、本例において、申請前のミッションM1の効用u(M1)=ミッション報酬(100+100)-ミッションコスト((10+0)+(15+0))=200-25=175であったとする。また、他のミッション候補であるミッションM2のミッションの効用u(M2)=ミッション報酬(100+100)-ミッションコスト((40+0)+(15+0))=200-55=145であったとする。なお、ミッションコストの(40+0)は、第1のタスク(配送先d1)に対応する経路p1の移動コスト(到達時間(40)+経路価格(0))を表している。また、(15+0)は第2のタスク(配送先d2)に対応する経路p2の移動コスト(到達時間(15)+経路価格(0))を表している。ミッションコストの表記において以下同様である。
本例の場合、ステップa104で、事業者AのMP10Aは、否認された第1の運航経路について、否認の理由として通知された干渉領域である領域R1の現在価格(本例の場合、価格=1)やそれに基づく経路p1の経路価格(入札価格)=2等を基にミッションM1の効用を更新すればよい。例えば、MP10Aは、上記のミッションコスト(10+15)のうち経路p1にかかる移動コスト(到達時間=10)に、当該経路価格(当該経路の入札価格)=2を反映して、ミッションM1の効用を再計算すればよい。当該効用は、当該経路を再申請したときのミッションM1の効用に相当する。本例では、再計算後のミッションM1の効用u(M1)=ミッション報酬(100+100)-ミッションコスト((10+2)+(15+0))=200-27=173となる。
次いで、ステップa105で、領域評価部40Aが、否認された経路p1の当該否認の理由となった領域R1の効用f(R1)を、当該領域R1を含むミッションM1の更新後の効用u(M1)と、該領域R1を含まないミッションM2の効用u(M2)とを基に、次のように評価する。
f(R1)=u(M1)-u(M2)=173-145=28
次のステップa106では、算出した領域R1の効用が所定の閾値以上か否かを判定する。本例では、閾値として0を用いる。したがって、上記のf(R1)≧0なので、ステップa107に進む。
ステップa107では、運航計画申請部50Aが、経路p1に対応する第1の運航計画を、価格=2で再申請する。
その後、事業者Bが、経路p4を価格=3で再ビッドすると、事業者Aは、再度否認の通知を受け付けることとになる。このようにしてお互いに再ビッドを繰り返した結果、事業者Aに、第1の運航経路について、否認の旨、および否認の理由として干渉領域である領域R1の現在価格(本例の場合、価格=29)やそれに基づく経路p1の経路価格(入札価格)が通知されたとする(図19参照)。
図19は、事業者Bからの経路p4に対して行われた価格=29の再ビッドの結果、経路p1の経路価格が30となったときの領域効用の算出例である。図19に示す例では、再計算後のミッションM1の効用u(M1)=ミッション報酬(100+100)-ミッションコスト((10+30)+(15+0))=200-55=145となり、その結果、領域R1の効用f(R1)=u(M1)-u(M2)=145-145=0と算出される。f(R1)≧0なので、ステップa107に進み、経路p1に対応する第1の運航計画を価格=30で再申請する。
また、図20は、事業者Bからの経路p4に対して行われた価格=31の再ビッドの結果、経路p1の経路価格が32となったときの領域効用の算出例である。図20に示す例では、再計算後のミッションM1の効用u(M1)=ミッション報酬(100+100)-ミッションコスト((10+32)+(15+0))=200-57=143となり、その結果、領域R1の効用f(R1)=u(M1)-u(M2)=143-145=-2と算出される。f(R1)<0なので、これ以上のビッドはせずにステップa108に進み、他にミッション候補があるか否かを判定する。
ステップa108では、他のミッション候補としてM2があることから、ステップa101に戻り、申請対象とするミッションを選択しなおす。本例では、ミッションM2が選択され、続くステップa102で、運航計画申請部50Aが、経路p1の再ビッドを辞退して、代わりにミッションM2に含まれる経路p3をビッドする。なお、経路p2については承認状態をそのまま維持すればよい。
なお、図17に示す例は、MP10Aが、複数のミッション候補を生成し、その中から任意のミッションを運航計画の申請候補とする場合の例であるが、MP10Aが、複数のミッション候補の中から予め最適ミッションを選択して出力する場合は、例えば、図21に示すような動作としてもよい。
図21は、オークション形式で領域が確保される場合の業務管理システム100Aの動作の他の例を示すフローチャートである。図21は、MP10Aが予め最適ミッションを生成して出力する場合の動作例である。図21に示す例では、図17のステップa101に代わり、MP10Aが、最適ミッションを生成するミッションプランニング処理を行う点(ステップa111)、およびステップa108の動作が省略される点が異なっている。
すなわち、図21に示す例では、最初にMP10Aが、最適ミッションを生成するミッションプランニング処理を行う(ステップa111)。このとき、MP10Aは、ミッションプランニング処理で、例えば、複数のミッション候補の中から、領域の状態や経路価格をも考慮した最適ミッションを出力してもよい。
最適ミッションの生成方法は、例えば、式(3)に示すように、ミッション効用を最大化するミッション(タスクアサインの組合せ)を算出してもよい。このとき、各タスクに使用する経路は任意でよいが、各パスの移動コストを、到達時間だけでなく経路価格に基づいて算出する。また、ミッション(タスクアサインの組合せ)の算出においては、負閉路除去法などの最小フローコスト問題の効率的解法を使用してもよい。
なお、以降、ステップa102~a106までは図17に示す例と同様である。本例では、選択したミッション(最適ミッション)中に否認された運航計画があり(ステップa103のYes)、かつ申請した領域の効用が閾値未満であった場合(ステップa106のNo)、他のミッション候補の有無を判定せずにステップa111に戻る。
2度目以降のステップa111では、現在(否認後)の領域の状態や経路価格を反映した上で、最適ミッションの見直し(例えば、最適パスの見直しやそれに基づく拠点割り当ての見直し等)を行う。このとき、ミッション内容に変更がなければ、否認された経路にかかるタスクについては実施不可(解なし)として、処理を終了してもよい。
図22は、最適ミッション生成時の領域の効用の評価の具体例を示す説明図である。また、図23は、その後のオークション時の領域の効用の評価の具体例を示す説明図である。
図22では、2つの拠点(s1,s2)を有する事業者の配送先d1、d2に対応する2つの対象タスクに対して、M1~M4のミッション候補があり、そのうちのミッションM1が最適ミッションに選ばれたことを示している。なお、図22に示す例において、配送先d1に対応するタスクの到達制限時間=50、報酬=100であり、配送先d2に対応するタスクの到達制限時間=20、報酬=100である。
また、ミッションM1におけるタスクアサインは第1のタスク:s1-d1および第2のタスク:s2-d2であり、ミッション報酬=(100+100)=200、ミッションコスト=((10+0)+(15+0))=25である。したがって、ミッション効用u(M1)=200-25=175と算出される。
また、ミッションM2におけるタスクアサインは第1のタスク:s2-d1および第2のタスク:s2-d2であり、ミッション報酬=(100+100)=200、ミッションコスト=((40+0)+(15+0))=55である。したがって、ミッション効用u(M2)=200-55=145と算出される。
また、ミッションM3におけるタスクアサインは第1のタスク:s1-d1および第2のタスク:s1-d2(ただし、第2のタスクは到達ならず)であり、ミッション報酬=(100+0)=100、ミッションコスト=((10+0)+(N/A)=10である。したがって、ミッション効用u(M3)=100-10=90と算出される。
また、ミッションM4におけるタスクアサインは第1のタスク:s3-d1および第2のタスク:s1-d2(ただし、第2のタスクは到達ならず)であり、ミッション報酬=(100+0)=100、ミッションコスト=((40+0)+(N/A)=40である。したがって、ミッション効用u(M4)=100-40=60と算出される。以上の結果から、MP10Aは、最適ミッションとしてM1を出力する。
図23では、ミッションM1に含まれる各タスクの経路について運航計画を申請した結果、競り上げを繰り返し、第1のタスクの経路p1の価格が32となった場合の領域の効用の評価の具体例を示す説明図である。本例の場合、ステップa104で経路p1に含まれる他事業者との干渉領域とされる領域R1の効用を、その領域を使用するミッションM1と、その領域を使用しないミッションM2の効用とに基づいて、次のように算出する。
まず、更新後のミッションコスト=((10+32)+(15+0))=57より、M1の効用u(M1)=200-57=143となる。したがって、領域R1の効用f(R1)=143-145=-2と算出される。領域R1の効用f(R1)<0のため、経路p1について更なるビッドは行われない。
本例では、その後a111に戻り、MP10Aが、更新後のミッション効用を基に、ミッションM2を最適ミッションに選びなおす。
また、図24~図26は、オークション時の最適ミッションの見直しの他の例を示す説明図である。図24は1回目の計画時における最適ミッションの例を示す説明図である。図25は、1回目の最適ミッションの入札結果を受けて2回目の計画時における最適ミッションの例を示す説明図である。図26は、2回目の最適ミッションの入札結果を受けて3回目の計画時における最適ミッションの例を示す説明図である。なお、図24~図26では、説明を簡便にするため、対象タスクが1つの例を示している。本例の対象タスクは配送先d1、到達制限時刻=20、達成報酬=100とする。
本例では、まず、MP10Aは、配送先d1までの配送を、拠点s1から経路p1でアサインしたとする。このとき、タスクアサイン:s1-d1、経路p1、経路コスト=10(到達時間=10、経路価格=0)であった。したがって、ミッションの効用=100-10=90と算出される(図24参照)。
当該最適ミッションの入札の結果、経路p1の価格が15まで上昇して、ミッションの効用=100-(10+15)=75になったとする。MP10Aは、経路p1の価格上昇に伴い、タスクアサインs1-d1に対する経路を経路p2に変更する(最適ミッションの見直し)。なお、経路p2の到達時間=13であり、入札前のミッションの効用=100-13=87であった。
運航計画申請部50Aは、見直し後の最適ミッションについて運航計画の申請を行う(図25参照)。なお、図25には、比較のため、経路p1に対応するミッションについて該経路の入札結果に基づく更新後の効用等も示している。
当該最適ミッションの入札の結果、経路p2の価格が7まで上昇して、ミッションの効用=100-(13+87)=80になったとする。MP10Aは、経路p2の価格上昇に伴い、d1に対する配送拠点を、より低いコスト(経路p3)で配送可能なs2に変更する(最適ミッションの見直し)。なお、このときのs2-d1の経路p3の到達時間=18であり、入札前のミッションの効用=100-18=82であった。
運航計画申請部50Aは、見直し後の最適ミッションについて運航計画の申請を行う(図26参照)。なお、図26には、比較のため、さらに経路p2に対応するミッションについて該経路の入札結果に基づく更新後の効用等も示している。
当該最適ミッションの入札の結果、経路p3は価格=1で確保され、ミッションの効用=100-(18+1)=81になったとする。
このような場合において、例えば、領域評価部40Aは、経路p1にのみ含まれる領域R1の効用f(R1)を、当該領域を含むミッションの効用-当該領域を含まないミッションの最大効用=75-81=-6と算出できる。同様に、経路p2にのみ含まれる領域R2の効用f(R2)を、当該領域を含むミッションの効用-当該領域を含まないミッションの最大効用=80-81=-1と算出できる。同様に、経路p3にのみ含まれる領域R3の効用f(R3)を、当該領域を含むミッションの効用-当該領域を含まないミッションの最大効用=81-80=1と算出できる。
b.(交渉形式)
次に、他事業者との間で領域交渉を行う場合の領域評価例について説明する。これにより、交渉により経路価格が変更する場合においても適切に交渉価格を算出できる。なお、以下に示す例では、運航計画申請時に、領域交渉を行う例を示すが、運行中においても同様に行うことができる。
図27は、交渉対象領域の例を示す説明図である。上記の例では、図27に示すように、事業者Aが最適ミッションを生成中などにおいて、事業者Bによって予約されている領域の影響で拠点s1から配送先d1への解がない場合に、MP10Aは、拠点s2から配送を行う経路p3に対してタスクアサインを行っていた。しかし、拠点s1から配送を行う経路p1を使用する方がミッションの効用が高くなる可能性がある場合、経路p1上の領域について権利を譲り受けるための交渉を事業者Bに対して行ってもよい。
その場合、交渉を持ちかける側は、他事業者が予約済みの領域の効用が閾値以上であれば、当該他事業者と交渉を行うようにしてもよい。このとき、交渉対象領域とされる領域Rは、自事業者のミッションまたはミッション候補に含まれる経路上の領域であって他事業者が予約済みの領域(干渉領域)であってもよい。以下に、交渉対象領域Rの効用の算出方法および交渉対象領域Rに関する交渉の効用の算出方法を示す。
交渉対象領域Rの効用f(R)=(領域Rを使用するミッションの効用)-(領域Rを使用しないミッションの効用)
領域Rに関する交渉の効用g(R)=f(R) ・・・(b1)
例えば、交渉を持ちかける側は、上記で示されるような交渉の効用を高めるように、交渉対象領域とその価格を決定する。
一方、交渉を受ける側は、自身にとっての交渉対象領域の効用を評価し、該領域の効用が閾値以下であれば交渉を受け入れてもよい。
領域Rに関する交渉の効用g(R)=-f(R) ・・・(b2)
例えば、交渉を受ける側は、交渉対象領域の効用が閾値以上である場合すなわち交渉の効用が閾値未満である場合、交渉を拒否するか、領域の効用が閾値以下すなわち交渉の効用が閾値以上となるよう交渉価格を提示してもよい。
なお、いずれの場合も(交渉を持ちかける側および受ける側)の交渉対象領域Rの効用の算出方法も、上述の式(1)と同様である。
また、図28は、交渉により領域が確保される場合の業務管理システム100Aの動作例を示すフローチャートである。図28に示す例では、まず、事業者A(後に交渉を依頼する側)のMP10Aが、自身の利用可能領域のみを経路選択領域としてミッションプランニングを行う(ステップb101)。
次いで、事業者AのMP10Aは、自身の利用可能領域に他者占有領域を加えたものを経路選択領域としてミッションプランニングを行う(ステップb102)。
次いで、事業者Aの領域評価部40Aが、他者占有領域の効用(交渉の効用)を算出する(ステップb103)。このとき、領域評価部40Aは、交渉価格も含めて効用を算出してもよい。
算出された交渉対象価格の効用が閾値以上であれば(ステップb104のYes)、交渉部60Aが、当該領域を交渉対象領域として、当該他者(効用を算出した他者占有領域を保持している他事業者)に該領域の交渉を行う(ステップb105)。一方、算出された交渉対象価格の効用が閾値未満であれば、ステップb102に戻り、MP1の0Aが、また別の他者占有領域を加えてミッションの更なる見直しを行うか(ステップb104のNo(2))、解なしとしてそのまま処理を終了する(ステップb104のNo(1))。
交渉を受ける側の事業者BのMP10Aは、予め自身の利用可能領域のみを経路選択領域としてミッションプランニングを行っているものとする(ステップb111)。なお、交渉を受けてから、ステップb111を行うことも可能である。
次いで、事業者BのMP10Aは、自身の利用可能領域から交渉対象領域を除外したものを経路選択領域としてミッションプランニングを行う(ステップb112)。
次いで、事業者Bの領域評価部40Aが、交渉対象領域の効用(-交渉の効用)を算出する(ステップb113)。このとき、領域評価部40Aは、交渉価格も含めて効用を算出してもよい。
算出された交渉対象価格の効用が閾値以上であれば(ステップb114のYes)、事業者Bの交渉部60Aは、当該領域に対する交渉に合意し、その旨を、交渉を依頼してきた事業者Aに通知する(ステップb115)。また、算出された交渉対象価格の効用が閾値以上であれば(ステップb114のNo)、交渉否認の旨、または新たな交渉価格を通知する(ステップb116)。なお、事業者Bでは、ステップb116の後、さらなる交渉を待つ状態に移行してもよい。
なお、ステップb101、b102は、実行順序を逆にしてもよいし、並行して実行してもよいし、1つの動作にして同時に算出することも可能である。
また、交渉は、交渉相手と直接やりとりしてもよいし、第三者であるコーディネータ(例えば、領域管理システム200)を介して行ってもよい。また、上記において交渉対象領域の交渉価格は、領域の価格ひいては経路の移動コストに反映されるものとする。
また、図29は、交渉前の領域の効用の評価例を示す説明図であり、図30は、交渉中の領域の効用の評価例を示す説明図である。
なお、図29、図30では、説明を簡便にするため、対象タスクが1つの例を示している。本例の対象タスクは配送先d1、到達制限時刻=50、達成報酬=100とする。
本例では、事業者AのMP10Aは、事業者Bによって予約されている領域の影響で拠点s1から配送先d1への解がないため、拠点s2から配送先d1へ配送を行う経路p3を最適ミッションとする。図29では、2つの拠点(s1,s2)を有する事業者Aの配送先d1に対応する1つの対象タスクに対して、p1~p3の3つの経路候補(ミッション候補)があり、そのうちの経路p3が最適ミッションに選ばれたことを示している。
なお、経路p1におけるタスクアサインはs1-d1であり、ミッション報酬=100、ミッションコスト(移動コスト)=(10+∞)=∞であり、ミッションの効用は0である。また、経路p2におけるタスクアサインはs1-d1であり、ミッション報酬=100、ミッションコスト=(20+∞)=∞であり、ミッションの効用は0である。また、経路p3におけるタスクアサインはs2-d1であり、ミッション報酬=100、ミッションコスト=(40+5)=45であり、ミッションの効用は55である。なお、経路p3の移動コストには、運航計画の入札による経路価格が反映されている。
なお、交渉前において、領域評価部40Aは、経路p1にのみ含まれる領域R1の効用f(R1)を、当該領域を含むミッションの効用-当該領域を含まないミッションの最大効用=0-55=-55と算出できる。同様に、経路p2にのみ含まれる領域R2の効用f(R2)を、当該領域を含むミッションの効用-当該領域を含まないミッションの最大効用=0-55=-55と算出できる。同様に、経路p3にのみ含まれる領域R3の効用f(R3)を、当該領域を含むミッションの効用-当該領域を含まないミッションの最大効用=55-0=55と算出できる。
このような場合において、事業者Aは、拠点s1から経路p1を使用して配送先d1に配送する方がミッションの効用が高くなる可能性があるため、事業者Bが予約済みの領域のうち経路p1上の領域を交渉対象領域として、事業者Bにその権利を譲り受けるための交渉を行ってもよい。
図30では、経路p1およびp2について、交渉価格をxとしたときの、移動コスト(ミッションコスト)とミッション効用の計算式、およびその具体例を示している。例えば、経路p1について交渉価格x=1として交渉を行った場合、領域の効用(交渉の効用)=89-55=34(≧0)となる。なお、当該交渉が成立した場合、ミッションの効用=89となる。しかし、例えば、交渉価格=1の申し出に対して、事業者Bが交渉価格=40を返してきた場合、領域の効用(交渉の効用)=50-55=-5(<0)となる。この場合、事業者Aは経路p1の使用を断念して交渉不成立とし、他の経路上の領域について新たな交渉を行ってもよい。
例えば、事業者Aの交渉部60Aは、経路p1の交渉不成立を受けて、経路p2上の領域R2について交渉を行ってもよい。例えば、経路p2上の領域R2について交渉価格x=3として交渉を行った場合、領域の効用(交渉の効用)=77-55=22(≧0)となる。交渉を受けた事業者(仮に事業者B)が当該交渉価格に合意すれば、交渉が成立し、経路p2を使用して拠点s1からの配送が可能になる。
また、例えば、経路p2上の領域R2について交渉価格x=1として交渉を行ったが、相手側から交渉価格=28が返ってきたとする。この場合、領域の効用(交渉の効用)=52-55=-3(<0)となる。この場合、事業者Aは経路p2の使用も断念して交渉不成立とし、元の経路p3での配送を行う。
その他の実施形態.
なお、上記では、配送タスクを例に種々の領域の評価例を示したが、本発明の領域の評価方法は配送タスクに使用される領域に限定されない。他の例として、警備や防犯目的でルート周回や対象追跡を行うタスクや、測量や点検目的で対象エリアを網羅的に運航するタスクや、災害対応(被害状況把握や被災者捜索など)を目的として対象エリアを網羅的に運航するタスクや、農業系(農薬散布、植育状態測定など)を目的として対象エリアを網羅的に運航するタスクや、ニュース・芸能・スポーツなどにおいて対象物追跡や多角撮影を行うタスクや、個人運転の車・タクシー・バスなどの業務車両・船舶・ドローンタクシー等を利用して人の輸送を行うタスクなどが挙げられる。
c.(対象エリアを網羅的に運航するタスクの場合)
例えば、業務計画部10やMP10Aは、各対象エリアに対して1つ以上の移動体資源を割り当てた結果として、ミッションの効用(各エリアのカバー時間の総和、最大値)が最小となるように移動体資源を割り当ててもよい。その際、経路計画部20やPP20Aは、例えば、移動コスト=エリアカバー時間として、移動コストが最小となるよう経路を導出してもよい。
また、交渉を受ける際には、交渉対象領域にかかるルートを変更した場合の移動コストからミッションの効用を算出し、ルート変更する前のミッションの効用と比較して、該領域の効用を算出してもよい。例えば、交渉対象領域を一定時間解放し、その時間帯は他のエリアの監視等を行うようルート変更するなどが挙げられる。また、状況によっては、対象エリアを分割して、それぞれ個別に移動体をアサインすることも考えられる。
また、図31は、本発明の各実施形態にかかるコンピュータの構成例を示す概略ブロック図である。コンピュータ1000は、CPU1001と、主記憶装置1002と、補助記憶装置1003と、インタフェース1004と、ディスプレイ装置1005と、入力デバイス1006とを備える。
上述の各実施形態のシステムが備えるサーバその他の装置等は、コンピュータ1000に実装されてもよい。その場合、各装置の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置1003に記憶されていてもよい。CPU1001は、プログラムを補助記憶装置1003から読み出して主記憶装置1002に展開し、そのプログラムに従って各実施形態における所定の処理を実施する。なお、CPU1001は、プログラムに従って動作する情報処理装置の一例であり、CPU(Central Processing Unit)以外にも、例えば、MPU(Micro Processing Unit)やMCU(Memory Control Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などを備えていてもよい。
補助記憶装置1003は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例として、インタフェース1004を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1000に配信される場合、配信を受けたコンピュータは1000がそのプログラムを主記憶装置1002に展開し、各実施形態における所定の処理を実行してもよい。
また、プログラムは、各実施形態における所定の処理の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、プログラムは、補助記憶装置1003に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで各実施形態における所定の処理を実現する差分プログラムであってもよい。
インタフェース1004は、他の装置との間で情報の送受信を行う。また、ディスプレイ装置1005は、ユーザに情報を提示する。また、入力デバイス1006は、ユーザからの情報の入力を受け付ける。
また、実施形態における処理内容によっては、コンピュータ1000の一部の要素は省略可能である。例えば、コンピュータ1000がユーザに情報を提示しないのであれば、ディスプレイ装置1005は省略可能である。例えば、コンピュータ1000がユーザから情報入力を受け付けないのであれば、入力デバイス1006は省略可能である。
また、上記の各実施形態の各構成要素の一部または全部は、汎用または専用の回路(Circuitry)、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実施される。これらは単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。また、上記の各実施形態各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
上記の各実施形態の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
次に、本発明の概要を説明する。図32は、本発明の領域評価システムの概要を示すブロック図である。
図32に示す領域評価システムは、領域評価部601を備える。
領域評価部601(例えば、領域評価部40)は、第1の領域を使用する第1のミッションと、第1の領域を使用しない第2のミッションとが与えられたとき、第1の領域の効用を、第1のミッションの効用と第2のミッションの効用の差異に基づいて評価する。
このような構成により、運航に使用される領域に対して他事業者との間でインタラクションがある場合にも、自事業者にとって適切に領域を評価できる。ひいては、自身にとって不利にならない選択をすることができる。
なお、上記の実施形態は以下の付記のようにも記載できる。
(付記1)第1の領域を使用する第1のミッションと、第1の領域を使用しない第2のミッションとが与えられたとき、第1の領域の効用を、第1のミッションの効用と第2のミッションの効用の差異に基づいて評価する領域評価部を備えたことを特徴とする領域評価システム。
(付記2)第1のミッションおよび第2のミッションはそれぞれ、そのミッションの生成条件において生成されるミッションの中で、効用が最適値をとるミッションである付記1に記載の領域評価システム。
(付記3)第1のミッションおよび第2のミッションはそれぞれ、そのミッションにおいて与えられた1つ以上のタスクに対して、1つ以上の移動体資源の割り当て結果と、割り当て結果で示される移動体資源の各々に対するパスの導出結果とに基づいて、効用が最適値をとるよう導出されたミッションである付記1または付記2に記載の領域評価システム。
(付記4)第1の領域は、運航前の領域である付記1から付記3のいずれかに記載の領域評価システム。
(付記5)第1の領域は、運航中の領域である付記1から付記3のいずれかに記載の領域評価システム。
(付記6)第1の領域は、不特定の者を相手に行われるやりとりの対象とされる領域である付記1から付記5のいずれかに記載の領域評価システム。
(付記7)第1の領域は、特定の者を相手に行われるやりとりの対象とされる領域である付記1から付記5のいずれかに記載の領域評価システム。
(付記8)第1の領域は、いずれかの者に所有されている領域である付記1から付記7のいずれかに記載の領域評価システム。
(付記9)第1の領域は、いずれの者にも所有されていない領域である付記1から付記7のいずれかに記載の領域評価システム。
(付記10)移動体の運航を伴う1つ以上のタスクであって、それぞれが空間と時間の指定を含む1つ以上のタスクが与えられると、1つ以上の移動体資源であって所定の運航条件が指定された移動体資源を割り当てて、ミッションを生成する業務計画部と、業務計画部が計画したミッションが与えられると、当該ミッションに含まれる移動体資源の各々に対してパスを導出する経路計画部とを備え、領域評価部は、業務計画部によって生成された2以上のミッションであって経路計画部によってパスが導出された2以上のミッションに含まれる2つのミッションにおいて、一方のミッションが使用していて他方のミッションが使用していない領域の少なくとも一部の効用を、一方のミッションである第1のミッションの効用と、他方のミッションである第2のミッションの効用の差異に基づいて評価する付記1から付記9のいずれかに記載の領域評価システム。
(付記11)業務計画部が割り当てる移動体資源は、スタート地点の指定、スタート時刻の指定、対象範囲もしくはゴール地点を含む1以上の地点の指定、実行完了までの許容時刻の指定、および運航可能領域の指定の少なくともいずれかを含む付記10に記載の領域評価システム。
(付記12)
ミッションの効用は、当該ミッションにおいて与えられたタスクの経済的または業務的な効用と、当該ミッションに含まれる移動体資源の移動コストとに基づいて定められる付記10または付記11に記載の領域評価システム。
(付記13)情報処理装置が、第1の領域を使用する第1のミッションと、第1の領域を使用しない第2のミッションとが与えられたとき、第1の領域の効用を、第1のミッションの効用と第2のミッションの効用の差異に基づいて評価することを特徴とする領域評価方法。
(付記14)コンピュータに、第1の領域を使用する第1のミッションと、第1の領域を使用しない第2のミッションとが与えられたとき、第1の領域の効用を、第1のミッションの効用と第2のミッションの効用の差異に基づいて評価する処理を実行させるための領域評価プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
以上、本実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明は、UAVの運航計画に限らず、自動配送トラック等の運航事業者における配車計画やルート計画、さらには、自動運転車の走行中の車線変更や右左折といった運航車線の切り替えを行う際の経路確保用途にも好適に適用可能である。
100 領域評価システム
10 業務計画部
20 経路計画部
30 移動体
40 領域評価部
300A 移動体運航管理システム(UTMS)
200 領域管理システム
100A 業務管理システム
10A MP(Mission Planner)
20A PP(Path Planner)
40A 領域評価部
50A 運航計画申請部
60A 交渉部
601 領域評価部
1000 コンピュータ
1001 CPU
1002 主記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 インタフェース
1005 ディスプレイ装置
1006 入力デバイス

Claims (10)

  1. 移動体の運航経路に用いられる第1の領域を使用する第1のミッションと、少なくとも前記第1の領域を使用しない点で前記第1のミッションと異なる第2のミッションとが与えられたとき、前記第1の領域の価値を、前記第1のミッションの、ミッションに含まれる移動体によるタスクの達成に対する報酬と移動コストとに基づいて規定される効用と前記第2のミッションの前記効用の差異に基づいて評価する領域評価部を備え、
    前記第1の領域は、他者を相手に行われる使用権の授受の対象とされる領域である
    ことを特徴とする領域評価システム。
  2. 前記第1のミッションおよび第2のミッションはそれぞれ、そのミッションの生成条件において生成されるミッションの中で、効用が最適値をとるミッションである
    請求項1に記載の領域評価システム。
  3. 前記第1のミッションおよび前記第2のミッションはそれぞれ、1つ以上の移動体の運航を伴うタスクに対して、該タスクに割り当てられる1つ以上の移動体の各々に対するコストを最小にする、スタートとゴールが決められた運航経路に基づいて、効用が最適値をとるよう導出されたミッションである
    請求項2に記載の領域評価システム。
  4. ミッションには移動体の運航計画が含まれ、前記第1の領域は、前記運航計画において用いられる予定の領域である
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の領域評価システム。
  5. ミッションには移動体の運航計画が含まれ、前記第1の領域は、移動体が前記運航計画を実行している領域である
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の領域評価システム。
  6. ッションが与えられると、当該ミッションに含まれる移動体の各々に対してコストを最小にする、スタートとゴールが決められた運航経路を導出する経路計画部を備え、
    前記領域評価部は、前記経路計画部によって、スタートとゴールが決められた運航経路が導出された2つのミッションにおける一方のミッションである前記第1のミッションの効用と、他方のミッションである前記第2のミッションの効用の差異に基づいて、前記第1の領域の価値を評価する
    請求項3に記載の領域評価システム。
  7. 移動体には、スタート地点、スタート時刻、対象範囲もしくはゴール地点を含む1以上の地点、実行完了までの許容時刻、および運航可能領域の少なくともいずれかが指定される
    請求項6に記載の領域評価システム。
  8. ミッションの効用は、当該ミッションにおいて与えられた前記タスクの経済的または業務的な価値と、当該ミッションに含まれる前記移動体の移動コストとに基づいて定められる
    請求項6または請求項7に記載の領域評価システム。
  9. 情報処理装置が、
    移動体の運航経路に用いられる第1の領域を使用する第1のミッションと、少なくとも前記第1の領域を使用しない点で前記第1のミッションと異なる第2のミッションとが与えられたとき、前記第1の領域の価値を、前記第1のミッションの、ミッションに含まれる移動体によるタスクの達成に対する報酬と移動コストとに基づいて規定される効用と前記第2のミッションの前記効用の差異に基づいて評価し、
    前記第1の領域は、他者を相手に行われる使用権の授受の対象とされる領域である
    ことを特徴とする領域評価方法。
  10. コンピュータに、
    移動体の運航経路に用いられる第1の領域を使用する第1のミッションと、少なくとも前記第1の領域を使用しない点で前記第1のミッションと異なる第2のミッションとが与えられたとき、前記第1の領域の価値を、前記第1のミッションの、ミッションに含まれる移動体によるタスクの達成に対する報酬と移動コストとに基づいて規定される効用と前記第2のミッションの前記効用の差異に基づいて評価する処理
    を実行させ、
    前記第1の領域は、他者を相手に行われる使用権の授受の対象とされる領域である
    領域評価プログラム。
JP2020503155A 2018-02-28 2018-02-28 領域評価システム、方法およびプログラム Active JP7248008B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/007453 WO2019167161A1 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 領域評価システム、方法および記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019167161A1 JPWO2019167161A1 (ja) 2021-02-25
JP7248008B2 true JP7248008B2 (ja) 2023-03-29

Family

ID=67805247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020503155A Active JP7248008B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 領域評価システム、方法およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11941994B2 (ja)
JP (1) JP7248008B2 (ja)
WO (1) WO2019167161A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018120013A1 (de) * 2018-08-16 2020-02-20 Autel Robotics Europe Gmbh Verfahren, vorrichtung und system zur übertragung von weginformationen, unbemanntes luftfahrzeug, bodenstation und computerlesbares speichermedium
US11513537B2 (en) * 2019-05-09 2022-11-29 Toyota Motor Eng & Mfg North America, Inc. Managing drones in vehicular system
US20230394970A1 (en) * 2020-10-28 2023-12-07 Nec Corporation Evaluation system, evaluation method, and evaluation program
WO2024147181A1 (ja) * 2023-01-05 2024-07-11 三菱電機株式会社 情報処理装置、生成方法、及び生成プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003214879A (ja) 2002-01-17 2003-07-30 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置
JP2004538438A (ja) 1998-12-31 2004-12-24 ハネウェル・インコーポレーテッド 多次元航路オプティマイザ
JP2005504274A (ja) 2001-09-20 2005-02-10 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 4次元ルートプランナ
JP2005122108A (ja) 2003-09-22 2005-05-12 Sharp Corp 液晶表示装置
JP2011058899A (ja) 2009-09-09 2011-03-24 Pioneer Electronic Corp ナビゲーション装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2016075499A (ja) 2014-10-03 2016-05-12 株式会社ゼンリンデータコム 駐車場決定支援装置、注意喚起装置、およびコンピュータプログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4402859B2 (ja) 2001-08-02 2010-01-20 株式会社東芝 地上走行誘導支援装置
US8126642B2 (en) 2008-10-24 2012-02-28 Gray & Company, Inc. Control and systems for autonomously driven vehicles
US8942914B2 (en) 2011-02-22 2015-01-27 General Electric Company Methods and systems for managing air traffic
US8566027B2 (en) 2012-03-14 2013-10-22 Lockheed Martin Corporation Route re-planning using enemy force lethality projection
JP6211759B2 (ja) 2012-07-31 2017-10-11 タタ コンサルタンシー サービシズ リミテッドTATA Consultancy Services Limited ライナ配送サービスの注文管理
US9417070B1 (en) * 2013-04-01 2016-08-16 Nextgen Aerosciences, Inc. Systems and methods for continuous replanning of vehicle trajectories
US9754496B2 (en) * 2014-09-30 2017-09-05 Elwha Llc System and method for management of airspace for unmanned aircraft

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004538438A (ja) 1998-12-31 2004-12-24 ハネウェル・インコーポレーテッド 多次元航路オプティマイザ
JP2005504274A (ja) 2001-09-20 2005-02-10 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 4次元ルートプランナ
JP2003214879A (ja) 2002-01-17 2003-07-30 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置
JP2005122108A (ja) 2003-09-22 2005-05-12 Sharp Corp 液晶表示装置
JP2011058899A (ja) 2009-09-09 2011-03-24 Pioneer Electronic Corp ナビゲーション装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2016075499A (ja) 2014-10-03 2016-05-12 株式会社ゼンリンデータコム 駐車場決定支援装置、注意喚起装置、およびコンピュータプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019167161A1 (ja) 2021-02-25
US20210142679A1 (en) 2021-05-13
WO2019167161A1 (ja) 2019-09-06
US11941994B2 (en) 2024-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7248008B2 (ja) 領域評価システム、方法およびプログラム
JP6707125B2 (ja) 共有可能な注文を割り当てるためのシステムおよび方法
JP6965929B2 (ja) 運航管理システム、方法およびプログラム
Furini et al. The time dependent traveling salesman planning problem in controlled airspace
EP4141599A1 (en) Multi-robot route planning
JP6927644B2 (ja) 最適経路決定装置及び最適経路決定プログラム
JP6760501B2 (ja) 領域評価システム、方法およびプログラム
US20220171385A1 (en) Competitive and collaborative autonomous vehicle task performance
Linares et al. A simulation framework for real-time assessment of dynamic ride sharing demand responsive transportation models
Chen et al. PPtaxi: Non-stop package delivery via multi-hop ridesharing
US20220171386A1 (en) Autonomous vehicle-to-autonomous vehicle coordination of collaborative tasks
Fauadi et al. Intelligent combinatorial auctions of decentralized task assignment for AGV with multiple loading capacity
CN112925308A (zh) 路径规划方法、装置及计算机存储介质
Laesanklang et al. Mixed Integer Programming with Decomposition to Solve a Workforce Scheduling and Routing Problem.
Cho et al. An integrated method for berth allocation and quay crane assignment to allow for reassignment of vessels to other terminals
US10423904B2 (en) Workforce optimization by improved provision of job performance plan
Inotsume et al. Path negotiation for self-interested multirobot vehicles in shared space
WO2024097449A1 (en) Method and system for dynamic allocation of vehicles to fleets
CN116810827A (zh) 自主移动设备中的任务分派
Arslan et al. Splitting shopping and delivery tasks in an on-demand personal shopper service
JP6943033B2 (ja) 領域管理システム、方法およびプログラム
Ehsani et al. The merits of sharing a ride
Aissat et al. A posteriori approach of real-time ridesharing problem with intermediate locations
O’Brien et al. Dynamic task allocation approaches for coordinated exploration of Subterranean environments
Araúzo et al. Agent based modelling and simulation of an auction market for airport slots allocation

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200826

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7248008

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151