JP7245182B2 - 医療システム、コンピュータプログラム、および遠隔制御装置における通知制御方法 - Google Patents

医療システム、コンピュータプログラム、および遠隔制御装置における通知制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7245182B2
JP7245182B2 JP2020005839A JP2020005839A JP7245182B2 JP 7245182 B2 JP7245182 B2 JP 7245182B2 JP 2020005839 A JP2020005839 A JP 2020005839A JP 2020005839 A JP2020005839 A JP 2020005839A JP 7245182 B2 JP7245182 B2 JP 7245182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
warning
display
notification
remote control
medical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020005839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021112347A (ja
Inventor
幸一郎 安達
誠一郎 山下
恭平 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by J Morita Manufaturing Corp filed Critical J Morita Manufaturing Corp
Priority to JP2020005839A priority Critical patent/JP7245182B2/ja
Priority to CN202110043621.8A priority patent/CN113138706A/zh
Priority to US17/148,560 priority patent/US11775069B2/en
Priority to EP21151636.4A priority patent/EP3851065B1/en
Publication of JP2021112347A publication Critical patent/JP2021112347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7245182B2 publication Critical patent/JP7245182B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

本開示は、医療機器と通信可能な遠隔制御装置を備える医療システム、遠隔制御装置に用いられるコンピュータプログラム、および遠隔制御装置における警告の通知方法に関する。
特許文献1、2および3に記載されるように、医療機器と通信する遠隔制御装置を用いる医療システムが知られている。特許文献1には、歯内治療器具が取り付けられた無線ハンドピースと、測定ユニットと、無線ハンドピースと通信することができる演算表示ユニットとを備える歯内治療システムが記載されている。演算表示ユニットは、測定ユニットによって測定された歯内治療器具におけるトルクの変遷を表す曲線を生成して表示する。特許文献2には、根管拡大用ハンドピース等の治療器が記載されている。治療器自身が持たない診断機能は外部診断機器に委ねられ、治療器が、外部診断機器からの診断情報を受信して表示するように構成されている。
特表2018-518223号公報 特開2011-189037号公報
医療機器が遠隔制御装置と通信する場合に、遠隔制御装置において、医療機器と同様の表示制御などが行われる場合がある。たとえば、医療機器の表示部(ディスプレイ)と遠隔制御装置の表示部(ディスプレイ)において、同じ(又は略同じ)表示内容とするミラーリング制御が行われ得る。しかしながら、たとえば診療に関する警告など、重要な情報についても医療機器と遠隔制御装置で同様にユーザに知らせている場合には、ユーザは、医療機器と遠隔制御装置の両方を信用し得る。両者間の通信が良好でない状況(たとえば通信遅延または通信障害など)が生じた際には、遠隔制御装置の方において正確な通知がなされない可能性がある。そのような場合には、思わぬ診療トラブルを招く可能性もある。
本開示は、ユーザに対して警告を適切に通知することができる医療システム、コンピュータプログラム、および警告の通知方法を説明する。
本開示の一態様は、医療機器と、医療機器と通信可能な遠隔制御装置とを備える医療システムである。この医療システムにおいて、医療機器は、医療機器において行われる診療に関するデータを遠隔制御装置へ送信する第1通信部と、データに応じた図形または文字を表示する第1表示部と、データに応じた図形または文字を第1表示部に表示させると共に、データが警告を通知すべき条件を満たす場合に、視覚的な通知、聴覚的な通知、または触覚的な通知の少なくともいずれかの通知態様にて医療機器に警告を通知させる第1制御部と、を有し、遠隔制御装置は、医療機器からデータを受信する第2通信部と、データに応じた図形または文字を表示する第2表示部と、データに応じた図形または文字を第2表示部に表示させると共に、データが条件を満たす場合に、医療機器において行われる通知態様のうち一部の通知態様でのみ遠隔制御装置に警告を通知させるか又は遠隔制御装置に警告を通知させない第2制御部と、を有する。
この医療システムでは、医療機器において、警告を通知すべき条件をデータが満たす場合には、第1制御部によって医療機器が制御され、視覚的な通知、聴覚的な通知、または触覚的な通知の少なくともいずれかの通知態様にて警告が通知される。一方、遠隔制御装置では、第2表示部において、データに応じた図形または文字が表示される。この第2表示部における表示内容は、基本的に、医療機器の第1表示部における表示内容と同様である(異なる部分が存在する場合もあるが)。一方で警告の通知に関しては、遠隔制御装置では、第2制御部によって遠隔制御装置が制御され、医療機器において行われる通知態様のうち一部の通知態様でのみ、警告が通知される。又は、遠隔制御装置では、警告が通知されない。このように、警告の通知に関して、遠隔制御装置では、医療機器よりも限定された通知度合いとなっている。このことは、ユーザにとって、医療機器における通知の方が高い信頼性を有することを意味する。たとえば両者間の通信が良好でない状況(たとえば通信遅延または通信障害などの通信不良)が生じた場合であっても、ユーザは、遠隔制御装置における通知に頼ることなく、医療機器における通知を参照する。よって、ユーザに対して警告を適切に通知することができる。
医療機器は、聴覚的な通知態様にて警告を通知する音出力部を有し、第1制御部は、データが条件を満たす場合に音出力部に警告を通知させ、第2制御部は、データが条件を満たすか否かに関わらず、聴覚的な通知態様では遠隔制御装置に警告を通知させなくてもよい。この場合、聴覚的な通知(音による通知)は、医療機器においてのみ行われ、遠隔制御装置では行われない。このように音の有無で両者を差別化することにより、ユーザにとって、警告が発せられたタイミング或いは警告の事実がより理解されやすい。
第1制御部は、音出力部に対する消音設定を受け付けず、音出力部が常に所定の音量を発することができるように制御してもよい。この場合、ユーザが誤って医療機器に対して消音設定をしようとしても、消音設定は受け付けられない。音による警告の通知は医療機器でのみ行われるので、医療機器の音出力部における音量が維持されることは重要である。医療機器における音による警告の通知が確実にユーザに伝わり、システムとしての信頼性が高まる。
第1制御部は、データが条件を満たす場合に、第1表示部に警告に応じた特定図形または特定文字を表示させることで視覚的な通知態様にて警告を通知させ、第2制御部は、データが条件を満たす場合に、第2表示部に特定図形または特定文字を表示させることで視覚的な通知態様にて警告を通知させてもよい。この場合、視覚的な警告の通知に関しては、医療機器でも遠隔制御装置でも、各表示部で同様に特定図形または特定文字が表示される。通信が良好な場合には、ユーザは、医療機器でも遠隔制御装置でも、所望のタイミングで警告を知ることができる。
第1制御部は、データが条件を満たす場合に、第1表示部に警告に応じた特定図形または特定文字を表示させることで視覚的な通知態様にて警告を通知させ、第2制御部は、データが条件を満たすか否かに関わらず、視覚的な通知態様では遠隔制御装置に警告を通知させなくてもよい。この場合、遠隔制御装置では視覚的な警告の通知が行われないため、ユーザは、警告に関しては医療機器に注目しておけばよいと理解する。
第1制御部は、データが条件を満たす場合に、医療機器に触覚的な通知態様にて警告を通知させ、第2制御部は、データが条件を満たすか否かに関わらず、触覚的な通知態様では遠隔制御装置に警告を通知させなくてもよい。この場合、遠隔制御装置では触覚的な警告の通知が行われないため、ユーザは、警告に関しては医療機器に注目しておけばよいと理解する。
本開示の別の態様は、医療機器と通信可能な遠隔制御装置に用いられるコンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、遠隔制御装置を制御するコンピュータに、医療機器から受信する診療に関するデータに応じた図形または文字を遠隔制御装置の表示部に表示させる表示処理を実行させ、データが警告を通知すべき条件を満たす場合に、医療機器において行われる、視覚的な通知、聴覚的な通知、または触覚的な通知の少なくともいずれかの通知態様のうち一部の通知態様でのみ遠隔制御装置に警告を通知させるか又は遠隔制御装置に警告を通知させない通知処理を実行させる。
本開示の更に別の態様は、医療機器と通信可能な遠隔制御装置における警告の通知方法である。この通知方法は、医療機器から受信する診療に関するデータに応じた図形または文字を遠隔制御装置の表示部に表示させる表示工程と、データが警告を通知すべき条件を満たす場合に、医療機器において行われる、視覚的な通知、聴覚的な通知、または触覚的な通知の少なくともいずれかの通知態様のうち一部の通知態様でのみ遠隔制御装置に警告を通知させるか又は遠隔制御装置に警告を通知させない通知工程と、を備える。
これらのコンピュータプログラムおよび警告の通知方法によれば、警告の通知に関して、遠隔制御装置では、医療機器において行われる通知態様のうち一部の通知態様でのみ、警告が通知される。又は、遠隔制御装置では、警告が通知されない。このように、警告の通知に関して、遠隔制御装置では、医療機器よりも限定された通知となっている。このことは、ユーザにとって、医療機器における通知の方が高い信頼性を有することを意味する。たとえば両者間の通信が良好でない状況(たとえば通信遅延または通信障害などの通信不良)が生じた場合であっても、ユーザは、遠隔制御装置における通知に頼ることなく、医療機器における通知を参照する。よって、ユーザに対して警告を適切に通知することができる。
本発明のいくつかの態様によれば、ユーザに対して警告を適切に通知することができる。
本開示の一実施形態に係る医療システムを示す図である。 医療機器および遠隔制御装置からなる医療システムの概略構成を示す図である。 医療機器および遠隔制御装置の各制御部によって実行される処理を示すフロー図である。 図4(a)は医療機器における警告の通知態様の一例を示す図、図4(b)は図4(a)のときの遠隔制御装置における警告の通知態様の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず図1および図2を参照して、本実施形態に係る歯科診療システム(医療システム)Sについて説明する。歯科診療システムSは、たとえば、患者の歯牙の根管壁を切削することで根管拡大を行うための歯科治療システムである。歯科診療システムSは、1つ又は複数の医療機器を備え得る。歯科診療システムSは、たとえば、根管拡大を行うための治療器具であるインスツルメント2を有する根管長測定器(医療機器)10を備える。歯科診療システムSは、更に、根管長測定器10から離れた位置で用いられ、根管長測定器10におけるディスプレイ12と同様の項目・内容を表示するタブレット(遠隔制御装置)30とを備える。
歯科診療システムSは、根管拡大以外のあらゆる歯科診療に適用されてよい。本明細書において、歯科診療とは、歯科に関する診察および治療を包含する概念である。
図2に示されるように、根管長測定器10は、ユーザである歯科医師が根管治療を行う際に使用される装置である。根管長測定器10は、制御部(第1制御部)11、ディスプレイ(第1表示部)12、スピーカ(音出力部)15、メモリ14、および無線通信部(第1通信部)17を備えており、これらは本体(筐体)に収納されている。制御部11は、CPU等のプロセッサと、RAMおよびROM等を含む記憶装置とを備えたコンピュータである。制御部11は、操作部13を介して入力された切削工具8の制御モード及びユーザ設定モード等に基づいて、インスツルメント2のモータユニット6を制御する。また制御部11は、インスツルメント2の駆動状態と歯牙の治療状態を示す信号に基づいて、ディスプレイ12を表示制御する。さらに制御部11は、タブレット30にも、ディスプレイ12に表示させる表示項目および内容と同様の表示がなされるよう、無線通信部17を介してタブレット30に信号を送信する。根管長測定器10とタブレット30との間で、いわゆるミラーリング制御が行われる。なお、「歯牙の治療状態」とは、上記した根管長を含む概念である。また「ユーザ」は、根管長測定器10を用いて歯科診療を行う歯科医師を含むが、当該歯科医師以外の歯科医師、若しくは歯科助手などをも含む概念である。
ディスプレイ12は、たとえば液晶パネル等を含み、根管長測定器10における歯科治療に関する諸々の情報を表示する。またディスプレイ12は、インスツルメント2の駆動状態と歯牙の治療状態を表示する。本実施形態では、ディスプレイ12は、根管長測定器10において警告を通知すべき条件が満たされた場合に、ユーザに対して警告表示を行うことで警告を通知する。すなわち、ディスプレイ12は、ユーザに対し、視覚的な通知態様にて警告を通知する。以下の説明において、「根管長測定器10において警告を通知すべき条件」を「警告通知条件」と略称する。
操作部13は、インスツルメント2の駆動制御に関するユーザからの入力を受け付ける部分である。操作部13は、ユーザが、治療において実行したい切削工具8の制御モードや、自己に適した各種設定(たとえば切削工具8の回転数や所望の根管長など)を行ったり、電源をオン・オフしたりするための入力装置である。
スピーカ15は、たとえば設定中の操作音や、治療中における根管長に応じた音(所望の根管長に切削工具8の先端が達した場合の警告音を含む)を発する。本実施形態では、スピーカ15は、根管長測定器10において警告通知条件が満たされた場合に、ユーザに対して音を発することで警告を通知する。すなわち、スピーカ15は、ユーザに対し、聴覚的な通知態様にて警告を通知する。制御部11は、警告通知条件が満たされた場合に、スピーカ15を制御してスピーカ15に警告を通知させる。この場合の警告通知は、警告に応じた特定音を発することで行われる。特定音は、正常な動作時に発せられる音とは異なっている。特定音は、たとえば、正常な動作時に発せられる音よりも大きいか、より短い周期で繰り返されるか、異なるパターンで発せられる音等である。
メモリ14には、以下に詳述する警告の通知制御を行うためのコンピュータプログラムが格納される。メモリ14には、その他、根管長測定器10の各種制御を行うためのプログラムが格納されてよい。また、メモリ14には、回転数などの設定情報が格納されている。
無線通信部17は、根管長測定器10において行われる診療に関するデータをタブレット30へ送信する。無線通信部17は、たとえば、根管長を示すデータを、無線通信により、タブレット30の無線通信部35へと送信する。本明細書において、「データ」とは、根管長測定器10を用いて行われる診療に関する何らかの「値」に相当する。
図1に示されるように、根管長測定器10は、口腔電極ケーブル4bに接続された口腔電極3と、インスツルメントケーブル4aに接続されたインスツルメント2とを備える。インスツルメントケーブル4aおよび口腔電極ケーブル4bは、図1に示されるように、装置本体に接続された1本のケーブル4の途中から分岐するように設けられてもよい。これらのケーブル4(インスツルメントケーブル4aおよび口腔電極ケーブル4b)内には、インスツルメント2を駆動するための電源供給用リード線や、各種の信号を伝送するための信号用リード線等が通っている。
インスツルメント2は、ユーザが手に持って根管拡大を行うためのハンドピース7と、ハンドピース7の基端側に着脱自在に接続されたモータユニット6とを含む。ハンドピース7は、その先端に設けられたヘッド部7aを含んでおり、ヘッド部7aには切削工具(ファイル又はリーマ等)8が保持されている。モータユニット6には、ハンドピース7内の回転力伝達機構を介して切削工具8を回転駆動させるマイクロモータが内蔵されている。切削工具8は、根管長、すなわち根管内における切削工具8の先端の位置を検出するための根管長測定回路の第1の電極として機能する。口腔電極3は、その先端に設けられたフック部3aを含んでいる。フック部3aは、根管拡大が行われる際、患者の口角に引っ掛けられ、根管長測定回路の第2の電極として機構する。
根管長測定器10によって、患者に対する治療中において根管長が測定される。歯牙の根管内に挿入された切削工具8と、患者の口角に掛けられた口腔電極3とによって、閉回路が形成される。切削工具8と口腔電極3との間のインピーダンスを計測することによって、歯牙の先端位置(根尖)から切削工具8の先端までの距離が測定される。この測定された距離を根管長とする。根管長測定回路は、たとえば根管長測定器10内に形成される。
ユーザは、根管長測定器10を使用する際、操作部13を用いて、あらゆる量的パラメータの設定を行うことができる。量的パラメータとは、根管長測定器10の各部を制御するためのパラメータであり、たとえば、インスツルメント2における切削工具8の動作に関するパラメータである。歯科診療システムSでは、ユーザは、端末装置であるタブレット30を用いて、これらの量的パラメータを設定することができる。
タブレット30は、ユーザによって利用される端末である。図2に示されるように、タブレット30は、制御部(第2制御部)31、タッチパネルディスプレイ(第2表示部)32、メモリ33、スピーカ34、および無線通信部(第2通信部)35を備えている。タブレット30は、無線通信部35を備えることにより、根管長測定器10の無線通信部17との間で無線通信可能である。タブレット30と、根管長測定器10との間の無線通信は、たとえばBluetooth(登録商標)およびWi-Fiを含む公知のあらゆる無線通信手段であってよい。
制御部31は、CPU等のプロセッサと、RAMおよびROM等を含む記憶装置とを備えたコンピュータである。制御部31は、タッチパネルディスプレイ32を制御する。制御部31は、ユーザによって入力された量的パラメータの設定値に基づき、根管長測定器10に信号を送信することにより、当該設定値に従って根管長測定器10が動作するよう、根管長測定器10を制御する。根管長測定器10の制御部11は、タブレット30から送信される量的パラメータの設定値を示す信号を入力し、根管長測定器10の各部を制御する。制御部11は、操作部を介して入力されたインスツルメント2の制御モード及びユーザ設定モード等に基づいて、インスツルメント2を制御する。また制御部11は、インスツルメント2の駆動状態と歯牙の治療状態を示す信号に基づいて、ディスプレイ12をそれぞれ表示制御する。ユーザは、タッチパネルディスプレイ32を視認することで、治療の状況が適切であるか否かを確認したり、所望の治療状態が実現されているかを確認したりできる。
根管長測定器10とタブレット30とにおける通知態様の対比(共通点および相違点)について説明する。本明細書において、「通知態様」は、視覚的な通知、聴覚的な通知、および触覚的な通知を含み得る。視覚的な通知は、たとえばディスプレイ12およびタッチパネルディスプレイ32における表示である。聴覚的な通知は、たとえばスピーカ15およびスピーカ34における音の出力である。触覚的な通知は、たとえば根管長測定器10およびタブレット30に備わるバイブレータ(図示せず)による振動の発生である。各通知態様は、上記の態様に限られず、他の公知の態様が採用されてもよい。
タブレット30の制御部31は、根管長測定器10から送信された信号を受信してミラーリング制御を行うことにより、タッチパネルディスプレイ32を表示制御する。ミラーリング制御により、タブレット30にも、根管長測定器10のディスプレイ12に表示される表示項目および内容と同様の表示がなされる。すなわち、根管長測定器10のディスプレイ12は、診療に関するデータに応じた図形または文字を表示する。これに対し、タブレット30のタッチパネルディスプレイ32は、基本的にはディスプレイ12と同様、診療に関するデータに応じた図形または文字を表示する。
ディスプレイ12およびタッチパネルディスプレイ32におけるミラーリング制御を実現するため、根管長測定器10の制御部11は、診療に関するデータに応じた図形または文字をディスプレイ12に表示させる。またタブレット30の制御部31は、基本的には制御部11と同様、診療に関するデータに応じた図形または文字をタッチパネルディスプレイ32に表示させる。これらの制御により、ディスプレイ12における表示内容と、タッチパネルディスプレイ32における表示内容は、同じ又は略同じとなる。
図4(a)に示されるように、根管長測定器10のディスプレイ12には、ユーザによって選択された設定モードを表示する操作モード表示部41と、測定した根管長を詳細に表示する多数の要素を含むドット表示部42と、根管長を複数のゾーンに分けて段階的に表示するゾーン表示部43と、切削工具8の回転数等を表示する数値表示部44と、切削工具8に加わるトルク値を表示するための多数の要素を含むドット表示部46とが設けられている。ディスプレイ12には、実行されている制御モードを示すための制御モード文字表記48と制御モード図形47とが設けられている。
本実施形態では、ディスプレイ12は、根管長測定器10において警告通知条件が満たされた場合に、ユーザに対して警告表示を行うことで警告を通知する。すなわち、ディスプレイ12は、ユーザに対し、視覚的な通知態様にて警告を通知する。視覚的な通知態様とは、たとえば、所定の警告に応じた特定図形または特定文字を表示させることを意味する。より詳細には、制御部11は、診療に関するデータが警告通知条件を満たす場合に、ディスプレイ12に特定図形または特定文字を表示させることで、視覚的な通知態様にて警告を通知させる。
また図1に示されるように、タブレット30のタッチパネルディスプレイ32には、ユーザによって選択された設定モードを表示する操作モード表示部61と、測定した根管長を詳細に表示する多数の要素を含むドット表示部62と、根管長を複数のゾーンに分けて段階的に表示するゾーン表示部63と、切削工具8の回転数等を表示する数値表示部64と、切削工具8に加わるトルク値を表示するための多数の要素を含むドット表示部66とが設けられている。タッチパネルディスプレイ32には、実行されている制御モードを示すための制御モード文字表記68と制御モード図形67とが設けられている。
本実施形態では、タッチパネルディスプレイ32は、根管長測定器10において警告通知条件が満たされた場合に、ユーザに対して警告表示を行うことで警告を通知する。すなわち、タッチパネルディスプレイ32は、ユーザに対し、視覚的な通知態様にて警告を通知する。より詳細には、制御部31は、診療に関するデータが警告通知条件を満たす場合に、タッチパネルディスプレイ32に特定図形または特定文字を表示させることで、視覚的な通知態様にて警告を通知させる。タッチパネルディスプレイ32に表示される特定図形および特定文字は、同一の警告通知条件に対しては、ディスプレイ12に表示される特定図形および特定文字と同じ又は略同じである。
図2に戻り、スピーカ34は、根管長測定器10の正常な動作時において、診療に必要な音をユーザに向けて出力する。無線通信部35は、根管長測定器10の無線通信部17から送信された診療に関するデータを受信する。「正常な動作」とは、警告を通知すべき状態・ステータスを含まない動作をいう。
続いて、歯科診療システムSにおいて設定される量的パラメータについて説明する。量的パラメータは、根管長測定器10のスピーカにおける音量を含む。量的パラメータは、根管切削拡大におけるエンドモータの回転数を含んでよく、切削工具8のトルク値を含んでもよい。また量的パラメータは、切削工具8を自動的にストップ(オートストップ)させる根管の長さ(位置)や、切削工具8を自動的に反転(アピカルリバース)させる根管の長さ(位置)を含んでよい。量的パラメータは、切削工具8の先端が所定の根管の長さ(位置)に位置した際にユーザに警告を通知するための、警告用の根管の長さ(位置)を含んでよい。量的パラメータは、根管長測定器10におけるディスプレイ12のLED光量を含んでよい。
タブレット30のメモリ33は、以下に詳述する警告の通知制御を行うためのコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムは、たとえばアプリケーションプログラムである。メモリ33は、上述した各種の量的パラメータに関する設定情報を記憶する。なお、メモリ33は、根管長測定器10の各種制御を行うための他のコンピュータプログラムを記憶してもよい。メモリ33の代わりに、制御部31のROMが用いられてもよい。
制御部31は、オペレーティングシステムおよびコンピュータプログラムを実行する。タブレット30の各機能要素(各処理)は、制御部31またはメモリ33にコンピュータプログラムを読み込ませてそのコンピュータプログラムを実行させることで実現される。コンピュータプログラムは、タブレット30の各機能要素を実現するためのコードを含む。制御部31はコンピュータプログラムに従って、タッチパネルディスプレイ32および無線通信部35を動作させ、メモリ33等におけるデータの読み出しおよび書き込みを行う。この処理によりタブレット30の各機能要素が実現される。処理に必要なデータまたはデータベースはメモリ33等に格納されてもよい。コンピュータプログラムは、例えば、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、コンピュータプログラムは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
歯科診療システムSでは、正常な動作時においては、ディスプレイ12およびタッチパネルディスプレイ32における表示制御、および、スピーカ15およびスピーカ34における音出力制御において、特に大きな違いはない。本実施形態では、制御部11および制御部31は、診療において警告通知条件を記憶している。たとえば、上述した量的パラメータのうち「警告用の根管の長さ」は、警告通知条件のひとつである。その他、警告通知条件として、たとえば、「根管長測定回路異常(根管長が正しく測定できない状況)」、「モータに加わるトルク」、「モータの回転数」、「バッテリの残量(電池電圧)」等が挙げられる。制御部11および制御部31は、警告を通知すべきか否かに関わる同一の判断条件を記憶しており、取得したデータとこの判断条件とに基づいて、所定の演算を行う等により判断を行う。この判断条件は、たとえば、データに示される値に関する閾値である。閾値は、値そのものと比較される閾値であってもよく、値を所定の算式によって換算したものと比較される閾値であってもよい。制御部11および制御部31は、警告を通知すべきと判断した場合には、根管長測定器10およびタブレット30をそれぞれ異なる方法で処理する。
次に、図3を参照して、根管長測定器10の制御部11およびタブレット30の制御部31によって実行される処理について説明する。まず、制御部11は無線通信部17を通じてタブレット30との通信処理を開始する(ステップS11)。制御部31は無線通信部35を通じて根管長測定器10との通信処理を開始する(ステップS21)。次に、制御部11は、根管長測定器10において行われる診療に関するデータをタブレット30に送信する(ステップS12)。制御部31は、制御部11から送信された診療に関するデータを受信する(ステップS22)。図3に示される例では、診療に関するデータの例として、「ステータス情報」が例示されている。ステータス情報は、たとえば、根管拡大形成における根管長であってもよく、回転数であってもよく、トルクであってもよく、回転方向等であってもよい。
制御部11は、ディスプレイ12を制御して、ディスプレイ12に根管長測定器10のステータス情報を表示させる(ステップS13)。また制御部31は、タッチパネルディスプレイ32を制御して、タッチパネルディスプレイ32に根管長測定器10のステータス情報を表示させる(ステップS23;表示処理/表示工程)。これにより、上述したミラーリング制御が実現される。図1に示されるように、ディスプレイ12およびタッチパネルディスプレイ32における表示画面は、同様の図形および文字を含んでいる。このように、制御部11は、診療に関するデータに応じた図形または文字をディスプレイ12に表示させる。制御部31は、診療に関するデータに応じた図形または文字をタッチパネルディスプレイ32に表示させる。根管長測定器10を用いて診療を行う歯科医師は、ディスプレイ12を参照してもよいし、タブレット30を参照してもよい。歯科医師以外のユーザは、タブレット30を参照することで、歯科医師が行っている治療の状況または状態を把握できる。
次に、制御部11は、ステータス情報が警告すべき情報に相当するか否かを判断する(ステップS14)。制御部11は、ステータス情報に示される値と、記憶された警告通知条件とに基づいて、所定の演算を行う等により判断を行う。たとえば、「警告用の根管の長さ」の値が警告通知条件として記憶されている場合に、制御部11は、ステータス情報に示される現在の根管長と「警告用の根管の長さ」の値とを比較する。現在の根管長が「警告用の根管の長さ」の値以上である場合には、当該ステータス情報は、警告すべき情報に相当する。一方、制御部31は、ステータス情報が警告すべき情報に相当するか否かを判断する(ステップS24)。制御部31は、ステータス情報に示される値と、記憶された警告通知条件とに基づいて、所定の演算を行う等により判断を行う。制御部31における判断処理は、制御部11における判断処理と同じであってよい。
制御部11は、ステータス情報が警告すべき情報に相当すると判断した場合(ステップS14;YES)、ディスプレイ12およびスピーカ15を制御して、ディスプレイ12における警告表示およびスピーカ15からの警告音の出力を行わせる(ステップS15)。たとえば、図4(a)に示されるように、ディスプレイ12は、レベルを示す複数のバーで構成されるゲージである、ドット表示部42を含む。ディスプレイ12では、ドット表示部42のゲージのうちの1つのバーが点滅し、強調表示されている。これと同時に、スピーカ15から、「ピー」等といった警告音が出力されている。バーの点滅は、特定図形に相当する。
制御部31は、ステータス情報が警告すべき情報に相当すると判断した場合(ステップS24;YES)、タッチパネルディスプレイ32のみを制御して、タッチパネルディスプレイ32における警告表示のみを出力させる(ステップS25;通知処理/通知工程)。たとえば、図4(b)に示されるように、タッチパネルディスプレイ32では、ドット表示部62のうちの1つのバーが点滅し、強調表示されている。しかし、ディスプレイ12と異なる点として、スピーカ34からは何の警告音も出力されていない。バーの点滅は、特定図形に相当する。
このように、歯科診療システムSでは、診療に関するデータが警告を通知すべき条件を満たす場合に、根管長測定器10の制御部11は、視覚的な通知および聴覚的な通知の2つからなる通知態様にて、根管長測定器10に警告を通知させる。一方で、診療に関するデータが警告を通知すべき条件を満たす場合に、タブレット30の制御部31は、視覚的な通知のみからなる通知態様にて、タブレット30に警告を通知させる。制御部31は、根管長測定器10において行われる通知態様のうち、一部の通知態様でのみ(警告表示のみで)、タブレット30に警告を通知させる。
なお、このように、本実施形態では根管長測定器10における警告音の出力は重要である。根管長測定器10では、スピーカ15の音を消せない(0にできない)ようになっている。根管長測定器10の操作部13等を用いて、ユーザはスピーカ15の音量を調整可能となっているが、制御部11は、スピーカ15に対する消音設定を受け付けない。制御部11は、スピーカ15が常に所定の音量を発することができるようにスピーカ15を制御している。一方でタブレット30のタッチパネルディスプレイ32には、スピーカ15における消音操作が無効とされている旨のメッセージ(文字)または図形等が表示される。メッセージの例としては、「根管長測定器では治療を安全に行うため音量オフ設定ができなくなっています」等が挙げられる。
これらの各ステップS11~S15、およびS21~S25は、一定時間、たとえば数ミリ秒ごとに実行され、実行される度に、記憶されるステータス情報が上書きされてもよい。
ステップS15の警告出力処理の後、制御部11は、通信が終了または途切れたかを判断し(ステップS16)、通信が終了または途切れたと判断した場合には(ステップS16;YES)、一連の処理を終了する。制御部11は、ステップS16において通信が継続していると判断した場合には(ステップS16;NO)、ステップS12の処理に戻る。ステップS25の警告出力処理の後、制御部31は、通信が終了または途切れたかを判断し(ステップS26)、通信が終了または途切れたと判断した場合には(ステップS26;YES)、一連の処理を終了する。制御部31は、ステップS26において通信が継続していると判断した場合には(ステップS26;NO)、ステップS22の処理に戻る。
なお、ステップS14において、ステータス情報が警告すべき情報に相当しないと判断した場合は(ステップS14;NO)、制御部11は、ステップS16の判断処理を行う。ステップS24において、ステータス情報が警告すべき情報に相当しないと判断した場合は(ステップS24;NO)、制御部31は、ステップS26の判断処理を行う。
以上の一連の処理により、根管長測定器10およびタブレット30におけるステータス情報の送受信、タッチパネルディスプレイ32のミラーリング制御、および警告通知条件が満たされた場合の警告通知が行われる。
本実施形態の歯科診療システムSでは、根管長測定器10において、警告を通知すべき条件をデータが満たす場合には、制御部11によって根管長測定器10が制御され、視覚的な通知および聴覚的な通知の両方の通知態様にて警告が通知される。一方、タブレット30では、タッチパネルディスプレイ32において、データに応じた図形または文字が表示される。このタッチパネルディスプレイ32における表示内容は、基本的に、根管長測定器10のディスプレイ12における表示内容と同様である(異なる部分が存在する場合もある)。一方で警告の通知に関しては、タブレット30では、制御部31によってタブレット30が制御され、根管長測定器10において行われる通知態様のうち一部の通知態様(警告表示)でのみ、警告が通知される。このように、警告の通知に関して、タブレット30では、根管長測定器10よりも限定された通知度合いとなっている。このことは、ユーザにとって、根管長測定器10における通知の方が高い信頼性を有することを意味する。たとえば両者間の通信が良好でない状況(たとえば通信遅延または通信障害などの通信不良)が生じた場合であっても、ユーザは、タブレット30における通知に頼ることなく、根管長測定器10における通知を参照する。よって、ユーザに対して警告を適切に通知することができる。ユーザがタブレット30における通知に頼ってしまうと、通信不良の場合に、診療トラブルを招きかねない。本開示の歯科診療システムSによれば、そのような診療トラブルを未然に防ぐことができる。
また本実施形態のコンピュータプログラムおよび警告の通知方法によっても、上述した歯科診療システムSにおける作用・効果と同様の作用・効果を得ることができる。
制御部31は、データが警告通知条件を満たすか否かに関わらず、聴覚的な通知態様ではタブレット30に警告を通知させない。すなわち、聴覚的な通知(音による通知)は、根管長測定器10においてのみ行われ、タブレット30では行われない。このように音の有無で両者を差別化することにより、ユーザにとって、警告が発せられたタイミング或いは警告の事実がより理解されやすい。
制御部11は、スピーカ15に対する消音設定を受け付けず、スピーカ15が常に所定の音量を発することができるように制御する。ユーザが誤って根管長測定器10に対して消音設定をしようとしても、この消音設定は受け付けられない。音による警告の通知は根管長測定器10でのみ行われるので、根管長測定器10のスピーカ15における音量が維持されることは重要である。根管長測定器10における音による警告の通知が確実にユーザに伝わり、システムとしての信頼性が高まる。
制御部11は、データが警告通知条件を満たす場合に、ディスプレイ12に警告に応じた特定図形または特定文字を表示させることで視覚的な通知態様にて警告を通知させる。制御部31は、データが警告通知条件を満たす場合に、タッチパネルディスプレイ32に特定図形または特定文字を表示させることで視覚的な通知態様にて警告を通知させる。視覚的な警告の通知に関しては、根管長測定器10でもタブレット30でも、各表示部で同様に特定図形または特定文字が表示される。通信が良好な場合には、ユーザは、根管長測定器10でもタブレット30でも、所望のタイミングで警告を知ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。
制御部11は、データが警告通知条件を満たす場合に、ディスプレイ12(第1表示部)に警告に応じた特定図形または特定文字を表示させることで視覚的な通知態様にて警告を通知させる。これに対して制御部31は、上記実施形態とは異なり、データが警告通知条件を満たすか否かに関わらず、視覚的な通知態様ではタブレット30(遠隔制御装置)に警告を通知させなくてもよい。この場合、タブレット30では視覚的な警告の通知が行われないため、ユーザは、警告に関しては根管長測定器10に注目しておけばよいと理解する。この場合、タブレット30は、ユーザによって、たとえば通常の診療状態の確認や医療機器の各種設定に特化して用いられてもよい。
上記実施形態では、視覚的な通知と聴覚的な通知が用いられる場合を主に説明したが、これに限られず、触覚的な通知を適宜組み合わせてもよい。医療機器では、これら3種類の通知のうちの1つ~3つが採用されてよい。遠隔制御装置では、医療機器において行われる通知態様のうち一部の通知態様(上記の1つ~3つよりも少ない通知態様)でのみ、警告の通知を行ってもよい。なお、遠隔制御装置の第2制御部は、遠隔制御装置に何ら警告を通知させない構成であってもよい。
制御部11は、データが条件を満たす場合に、根管長測定器10(医療機器)にバイブレーション等による触覚的な通知態様にて警告を通知させ、これに対して制御部31は、データが条件を満たすか否かに関わらず、触覚的な通知態様ではタブレット30(遠隔制御装置)に警告を通知させなくてもよい。この場合、タブレット30では触覚的な警告の通知が行われないため、ユーザは、警告に関しては根管長測定器10に注目しておけばよいと理解する。この場合、タブレット30は、ユーザによって、たとえば通常の診療状態の確認や医療機器の各種設定に特化して用いられてもよい。
視覚的な警告の通知を行う場合に、特定図形は、点滅だけに限られずあらゆる態様を採ってもよい。拡大表示、色を変える表示、動きをもたせた表示、または図形と文字を組み合わせた表示等、各種の表示態様が採用されてよい。ユーザによって視認されやすい表示態様であることが望ましい。視覚的な警告の通知を行う場合に、特定文字のみが用いられてもよい。特定文字としては、通常の文字よりも拡大された文字、色を変えた文字、または警告メッセージを示す文字等が挙げられるが、文字についても各種の表示態様が採用されてよい。
本発明は、歯科診療以外のあらゆる医療機器および医療システムに適用されてよい。それぞれ表示部を有する医療機器と遠隔制御装置とを備える医療システムである限り、本発明は、どのようなシステムにも適用可能である。
10…根管長測定器(医療機器)、11…制御部(第1制御部)、12…ディスプレイ(第1表示部)、15…スピーカ(音出力部)、17…無線通信部(第1通信部)、30…タブレット(遠隔制御装置)、31…制御部(第2制御部、コンピュータ)、32…タッチパネルディスプレイ(第2表示部)、34…スピーカ、35…無線通信部(第2通信部)、S…歯科診療システム(医療システム)。

Claims (5)

  1. 医療機器と、前記医療機器と通信可能な遠隔制御装置とを備える医療システムであって、
    前記医療機器は、
    治療をするためのインスツルメントと、
    前記医療機器において行われる診療に関するデータを前記遠隔制御装置へ送信する第1通信部と、
    前記データに応じた図形または文字を表示する第1表示部と、
    音を出力する第1音出力部と、
    ユーザ操作に応じて前記インスツルメントの制御パラメータを設定し、前記データに応じた前記図形または前記文字を前記第1表示部に表示させると共に、前記データが警告を通知すべき条件を満たす場合に、視覚的な警告を前記第1表示部に表示させ、警告を示す特定音を前記第1音出力部に出力させる第1制御部と、を有し、
    前記遠隔制御装置は、
    前記医療機器から前記データを受信する第2通信部と、
    前記データに応じた前記図形または前記文字を表示する第2表示部と、
    音を出力する第2音出力部と、
    ユーザ操作に応じて前記インスツルメントの制御パラメータを設定し、前記データに応じた前記図形または前記文字を前記第2表示部に表示させると共に、前記データが前記条件を満たす場合に、視覚的な警告を前記第2表示部に表示させ、警告を示す特定音を前記第2音出力部に出力させない第2制御部と、を有する、医療システム。
  2. 前記医療機器は、根管長測定器であり、
    前記インスツルメントは、根管を拡大するための切削工具を含む治療器具であり、
    前記遠隔制御装置は、タブレットであり、
    前記第1通信部、及び、前記第2通信部は、Bluetooth(登録商標)又は、Wi-Fiによって前記データを送受信するものであり、
    前記条件は、前記切削工具の先端が前記根管の所定位置に位置した場合を含む、請求項1に記載の医療システム。
  3. 前記第1制御部は、前記第1音出力部に対する消音設定を受け付けず、前記第1音出力部が常に所定の音量を発することができるように制御する、請求項1または2に記載の医療システム。
  4. 医療機器と通信可能な遠隔制御装置に用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記遠隔制御装置を制御するコンピュータに、
    前記医療機器から受信する診療に関するデータに応じた図形または文字を遠隔制御装置の表示部に表示させる表示処理を実行させ、
    前記データが警告を通知すべき条件を満たす場合に、前記医療機器において行われる視覚的な警告の通知態様で前記遠隔制御装置に警告を通知させ、前記医療機器において行われる聴覚的な通知態様では前記遠隔制御装置に警告を通知させない通知処理を実行させる、コンピュータプログラム。
  5. 医療機器と通信可能な遠隔制御装置における通知制御方法であって、
    前記遠隔制御装置は表示部と音出力部とを有し、
    前記遠隔制御装置が、
    前記医療機器から受信する診療に関するデータに応じた図形または文字を前記表示部に表示させる表示工程と、
    前記データが警告を通知すべき条件を満たす場合に、前記医療機器において行われる視覚的な警告の通知態様で前記表示部に警告を通知させ、前記医療機器において行われる聴覚的な通知態様では前記音出力部に警告を通知させない通知工程と、を実行する、遠隔制御装置における通知制御方法。
JP2020005839A 2020-01-17 2020-01-17 医療システム、コンピュータプログラム、および遠隔制御装置における通知制御方法 Active JP7245182B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020005839A JP7245182B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 医療システム、コンピュータプログラム、および遠隔制御装置における通知制御方法
CN202110043621.8A CN113138706A (zh) 2020-01-17 2021-01-13 医疗***、存储介质、警告的通知方法及受理方法
US17/148,560 US11775069B2 (en) 2020-01-17 2021-01-14 Remote control device for medical system
EP21151636.4A EP3851065B1 (en) 2020-01-17 2021-01-14 Medical system, computer program and warning notification method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020005839A JP7245182B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 医療システム、コンピュータプログラム、および遠隔制御装置における通知制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021112347A JP2021112347A (ja) 2021-08-05
JP7245182B2 true JP7245182B2 (ja) 2023-03-23

Family

ID=77077352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020005839A Active JP7245182B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 医療システム、コンピュータプログラム、および遠隔制御装置における通知制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7245182B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002011025A (ja) 2000-06-27 2002-01-15 Osada Res Inst Ltd 根管長測定システム
JP2005144194A (ja) 2001-05-02 2005-06-09 Morita Mfg Co Ltd 歯科用診療装置
JP2010075625A (ja) 2008-09-29 2010-04-08 Yoshida Dental Mfg Co Ltd 歯科用医療機器
JP2010516359A (ja) 2007-01-24 2010-05-20 カルテンバッハ ウント ホイクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 歯科処置ステーションに関する、システムパラメータとデータを表示し管理するための装置
JP2014502448A (ja) 2010-11-08 2014-01-30 ゾール メディカル コーポレイション 遠隔医療装置アラーム
JP2016055173A (ja) 2014-09-05 2016-04-21 ナム,ユン 歯科ハンドピース用ドリルの3次元空間的角度の補正装置及び補正方法
JP2016171926A (ja) 2015-03-17 2016-09-29 テルモ株式会社 医療機器のアラーム相殺音波出力装置およびアラーム相殺方法
JP2017225818A (ja) 2016-06-22 2017-12-28 コヴィディエン リミテッド パートナーシップ 流体冷却マイクロ波アブレーションシステムの状態を決定するためのシステムおよび方法
US20180307797A1 (en) 2017-04-21 2018-10-25 Kavo Dental Technologies, Llc Predictive maintenance system and method for 1-wire handpiece
US20180357384A1 (en) 2017-06-08 2018-12-13 Kavo Dental Technologies, Llc Universal interface for dental devices

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0669462B2 (ja) * 1991-05-13 1994-09-07 城田電気炉材株式会社 歯科用根尖位置検出装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002011025A (ja) 2000-06-27 2002-01-15 Osada Res Inst Ltd 根管長測定システム
JP2005144194A (ja) 2001-05-02 2005-06-09 Morita Mfg Co Ltd 歯科用診療装置
JP2010516359A (ja) 2007-01-24 2010-05-20 カルテンバッハ ウント ホイクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 歯科処置ステーションに関する、システムパラメータとデータを表示し管理するための装置
JP2010075625A (ja) 2008-09-29 2010-04-08 Yoshida Dental Mfg Co Ltd 歯科用医療機器
JP2014502448A (ja) 2010-11-08 2014-01-30 ゾール メディカル コーポレイション 遠隔医療装置アラーム
JP2016055173A (ja) 2014-09-05 2016-04-21 ナム,ユン 歯科ハンドピース用ドリルの3次元空間的角度の補正装置及び補正方法
JP2016171926A (ja) 2015-03-17 2016-09-29 テルモ株式会社 医療機器のアラーム相殺音波出力装置およびアラーム相殺方法
JP2017225818A (ja) 2016-06-22 2017-12-28 コヴィディエン リミテッド パートナーシップ 流体冷却マイクロ波アブレーションシステムの状態を決定するためのシステムおよび方法
US20180307797A1 (en) 2017-04-21 2018-10-25 Kavo Dental Technologies, Llc Predictive maintenance system and method for 1-wire handpiece
US20180357384A1 (en) 2017-06-08 2018-12-13 Kavo Dental Technologies, Llc Universal interface for dental devices

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021112347A (ja) 2021-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11775069B2 (en) Remote control device for medical system
JP3676753B2 (ja) 歯科用診療装置
EP3851066B1 (en) Display apparatus and display control method
JP5033804B2 (ja) 患者モニタリング警報エスカレーションシステムおよび方法
US5295833A (en) Dental root canal diagnostic and treating equipment
JP5909037B2 (ja) アラーム優先度の変更機能付き生体情報モニタ装置及びアラーム制御方法
EP2289393B1 (en) Biological information monitoring system
US20160085415A1 (en) Multi-parameter, risk-based early warning and alarm decision support with progressive risk pie visualizer
EP2762063B1 (en) Physiological data monitor
JP6826202B2 (ja) 歯科用治療装置、およびその駆動方法
JP7245182B2 (ja) 医療システム、コンピュータプログラム、および遠隔制御装置における通知制御方法
EP3386395A1 (en) Patient monitor, vital sign software control method, and program
JP2007143602A (ja) 歯科診療情報共有システム
JP2005144194A (ja) 歯科用診療装置
JP7323387B2 (ja) 生体情報モニタ装置、生体情報モニタ装置のアラーム制御方法、及び生体情報モニタ装置のアラーム制御プログラム
JP2005144194A5 (ja)
JP2011135950A (ja) 診療装置
JP2003199770A (ja) 歯科用診療装置
JP4323554B1 (ja) 根管治療システム
EP3977919A1 (en) Biological monitoring device
JP2002011025A (ja) 根管長測定システム
JP6948805B2 (ja) 根管形成器
JP6989479B2 (ja) 歯科用治療装置、およびその駆動方法
JP6581321B1 (ja) 生体情報モニタ装置、生体情報モニタ装置のアラーム制御方法、及び生体情報モニタ装置のアラーム制御プログラム
JP2015228971A (ja) 血圧測定装置、方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7245182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150