JP7243117B2 - 永久磁石及びモータ - Google Patents

永久磁石及びモータ Download PDF

Info

Publication number
JP7243117B2
JP7243117B2 JP2018191859A JP2018191859A JP7243117B2 JP 7243117 B2 JP7243117 B2 JP 7243117B2 JP 2018191859 A JP2018191859 A JP 2018191859A JP 2018191859 A JP2018191859 A JP 2018191859A JP 7243117 B2 JP7243117 B2 JP 7243117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnets
magnet
permanent magnet
permanent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018191859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019083678A (ja
Inventor
力 石坂
敏浩 黒嶋
晃司 三竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Publication of JP2019083678A publication Critical patent/JP2019083678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7243117B2 publication Critical patent/JP7243117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

本発明は、永久磁石及びモータに関する。
回転子に対して永久磁石が埋め込まれた磁石埋め込み型モータでは、回転子の回転時に発生する反磁界によって永久磁石が減磁する可能性がある。これに対して、例えば、特許文献1では、重希土類元素を磁石の表面に付着させ、加熱処理により重希土類元素を内部へ拡散させることで、磁石の一部に重希土類元素が拡散している領域を形成することで、保磁力の異なる領域を有する磁石を形成する技術が開示されている。
特開2012-4147号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術において、磁石の保磁力を高めるために用いられている重希土類元素は基本的に高価であるためにコストが増大する。また、加熱処理等の重希土類元素の拡散に係る作業コストも発生する。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、低コストで製造可能であると共に、回転子の回転時の局所的な減磁を抑制可能な永久磁石及びこの永久磁石が適用されたモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る永久磁石は、モータの回転子に取り付けられる永久磁石であって、板状の複数の磁石を組み合わせて構成され、前記回転子に取り付けた際に前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する。
また、本発明の一形態に係るモータは、複数の磁石挿入孔を有する回転子と、前記複数の磁石挿入孔にそれぞれ収容される複数の永久磁石と、を有するモータであって、前記永久磁石のうちの一部は、板状の複数の磁石を組み合わせて構成され、前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する。
上記の永久磁石及びモータによれば、永久磁石の厚さが大きい領域を一方の端部側に形成することで、永久磁石のパーミアンス係数を調整することができる。したがって、永久磁石のうちの一方の端部側に厚さが大きな領域を設けると、この永久磁石を回転子に取り付けた際に、回転子の回転時に発生し得る局所的な減磁を抑制することができる。また、上記の永久磁石は、板状の複数の磁石を組み合わせて構成されている。したがって、厚さが大きな領域を有する永久磁石を安価で製造することができ、コストの増大を抑制することができる。
ここで、上記の永久磁石において、前記複数の磁石が、前記永久磁石の厚さ方向に重ねられている態様とすることができる。
このような構成とすることで、厚さの小さな磁石を組み合わせて上記の永久磁石を製造することができ、永久磁石として用いる磁石量を必要最低限とすることができることから、コストを抑制して永久磁石を製造することができる。
また、前記複数の磁石が、前記永久磁石の長辺方向に沿って組み合わせられている態様とすることができる。
このような構成とすることで、比較的扱いやすい磁石同士を組み合わせることが可能となり、組み立てコストの上昇等を抑制することができる。
また、前記永久磁石を前記回転子に取り付けた際に、前記回転子の外方側に配置される主面の一部が突出することで、前記厚さが大きい領域が形成される態様とすることができる。
永久磁石は、回転子の外側で回転時の局所的な減磁の影響を受けやすい。そこで、回転子の外方側の主面の一部が突出する構成とすることで、回転時の局所的な減磁を好適に抑制することができる。
また、上記のモータにおいて、前記複数の磁石挿入孔は、前記回転子の回転軸の周りに周期的に配置されて、前記複数の磁石挿入孔のうちの1以上の連続する磁石挿入孔に挿入される永久磁石により、前記回転子の磁極が構成され、前記磁極を構成する永久磁石のうち、前記回転子の回転方向に対して後方側の端部に配置される永久磁石が、板状の複数の磁石を組み合わせて構成され、前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する態様とすることができる。
回転子に取り付けられて磁極を構成する永久磁石のうち、回転方向に対する後方側の端部の永久磁石が、回転時の局所的な減磁の影響を受けやすい。そこで、回転方向に対する後方側の端部の永久磁石が、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する構成とすることで、回転時の局所的な減磁を好適に抑制することができる。
また、前記複数の磁石挿入孔は、前記回転子の回転軸の周りに周期的に配置されて、前記複数の磁石挿入孔のうちの連続する2つの磁石挿入孔に挿入される2つの永久磁石により、前記回転子の磁極が構成され、前記磁極を構成する前記2つの永久磁石は、仮想線に対して対称に配置され、前記2つの永久磁石は、それぞれ板状の複数の磁石を組み合わせて構成され、前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、前記仮想線から遠い方の端部側に、他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する態様とすることができる。
上記のように、仮想線に対して対称に配置されて同一の磁極を構成する2つの永久磁石のそれぞれが、回転子の回転軸に対して直交する断面において、仮想線から遠い方の端部側に、他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する構成とすることで、回転子の回転方向によらず回転方向に対する後方側の端部において発生する可能性のある回転時の局所的な減磁を好適に抑制することができる。
本発明によれば、低コストで製造可能であると共に、回転子の回転時の局所的な減磁を抑制可能な永久磁石及びこの永久磁石が適用されたモータが提供される。
本発明の一実施形態に係るモータの概略平面図である。 永久磁石の構成を説明する概略斜視図である。 図1の一部を拡大した図である。 永久磁石の形状及び磁石の組み合わせの変更例を示す図である。 回転子のコアにおける永久磁石の配置の変更例を示す図である。 (A)は実施例1の磁化の減磁率を説明する図であり、(B)は(A)の一部拡大図である。 (A)は実施例2の磁化の減磁率を説明する図であり、(B)は(A)の一部拡大図である。 (A)は実施例3の磁化の減磁率を説明する図であり、(B)は(A)の一部拡大図である。 (A)は比較例1の磁化の減磁率を説明する図であり、(B)は(A)の一部拡大図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更をすることが可能である。
まず、実施形態に係るモータ1の構成について、図1を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ1は、固定子(ステータ)2と、固定子2の内部に回転自在に配置された回転子(ロータ)3と、回転子3のコア7と連結したシャフト8とを備えて構成されている。モータ1は、回転子3の内部に永久磁石4を埋め込まれた、所謂磁石埋め込み型モータ(IPMモータ)である。
固定子2は、鉄心5と、鉄心5に巻装された複数の巻線6とから構成される。巻線6は固定子2の内周面で等間隔に所定数配置され、巻線6への通電により、回転子3を回転させるための回転磁界を発生させる。
回転子3は、コア7と、コア7に設けられた複数の磁石挿入孔(図示せず)と、複数の磁石挿入孔に収容されて固定された複数の永久磁石4とから構成される。
コア7は、薄板状の電磁鋼板等の積層体からなる。コア7の中心部分に軸穴が形成され、この軸穴に回転子3の回転軸となるシャフト8が嵌合される。コア7の外周付近には、コア7の軸(回転子3の回転軸に対応する)周りに周期的に並んだ複数対(図1では4対)の磁石挿入孔が設けられている。磁石挿入孔の各対は、コア7の軸から延びる仮想線(図3で示す仮想線A)に対して対称的に配置されている。仮想線Aに対して対照的に配置される2つ(1対)の磁石挿入孔に収容される2つの永久磁石4は、コア7の外側が同一極となるように配置されて、1極を構成している。図1に示すモータ1の場合、回転子3の極数は4である。
磁石挿入孔には、図2に示される永久磁石4が収容される。本実施形態では、磁石挿入孔の形状は、挿入される磁石の形状に対応していて、略L字形とされる。磁石挿入孔にはフラックスバリアとなる空間が形成されていてもよい。なお、説明のために、図2ではXYZ直交座標系を示している。
永久磁石4は、図2に示すように、回転子3の回転軸方向に対して直交する方向(すなわち、回転子3を構成するコア7の主面の延在方向)に沿って重ねて配置された2つの板状の磁石4A、4Bで構成されている。より具体的には、磁石4A、4Bは長方形平板状とされている。なお、本実施形態における「板状」の磁石とは、対向配置する主面が互いに略平行である磁石である。したがって、例えば、略平行な主面を有しているが側面が傾斜している、または、主面の角部が丸められている磁石についても「板状」の磁石に含まれる。
2つの磁石4A、4Bは同じ材料で構成された永久磁石とすることができる。本実施形態に係る磁石4A、4Bは、希土類系永久磁石で構成されており、例えば、R-T-B系永久磁石とすることができる。また、その中でも、R-T-B系焼結磁石とすることができる。R-T-B系焼結磁石は、R14B結晶から成る粒子(結晶粒子)および粒界を有する。
R-T-B系焼結磁石におけるRは、希土類元素の少なくとも1種を表す。希土類元素とは、長周期型周期表の第3族に属するScとYとランタノイド元素とのことをいう。ランタノイド元素には、例えば、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu等が含まれる。R-T-B系焼結磁石におけるTは、Fe、あるいはFeおよびCoを表す。さらに、その他の遷移金属元素から選択される1種以上を含んでいてもよい。R-T-B系焼結磁石におけるBは、ホウ素(B)、あるいは、ホウ素(B)および炭素(C)を表す。
本実施形態に係るR-T-B系焼結磁石は、CuまたはAl等を含んでいてもよい。これらの元素の添加により、高保磁力化、高耐食性化、または磁気特性の温度特性の改善が可能となる。
さらに、本実施形態に係るR-T-B系焼結磁石は、重希土類元素としてDy、Tb、またはその両方を含んでいてもよい。重希土類元素は、結晶粒子及び粒界に含まれていてもよい。重希土類元素が、結晶粒子に実質的に含まれない場合は、粒界に含まれることが好ましい。粒界における重希土類元素の濃度は、結晶粒子における濃度より高いことが好ましい。本実施形態に係るR-T-B系焼結磁石は、重希土類元素が粒界拡散されたR-T-B系焼結磁石であってもよい。重希土類元素を粒界拡散したR-T-B系焼結磁石は、粒界拡散しないR-T-B系焼結磁石と比較して、より少量の重希土類元素で残留磁束密度および保磁力を向上させることができる。なお、本実施形態に係る磁石4A、4Bとして重希土類元素が粒界拡散されたR-T-B系焼結磁石を用いる場合、重希土類元素が磁石の一部分に粒界拡散されたものではなく、磁石の全体に粒界拡散されたものを使用することができる。このような構成とすることで、生産性が向上すると共に、コストが低下する。
また、本実施形態に係る磁石4A、4BがR-T-B系永久磁石である場合、R-T-B系永久磁石は、上記のように焼結を行うことにより製造されるR-T-B系焼結磁石に限定されない。例えば、焼結の代わりに熱間成型および熱間加工を行い製造されるR-T-B系永久磁石であってもよい。
室温にて原料粉末を成型することにより得られる冷間成型体に対して、加熱しながら加圧する熱間成型を行うと、冷間成型体に残存する気孔が消滅し、焼結によらずに緻密化させることができる。さらに、熱間成型により得られた成型体に対して熱間加工として熱間押出し加工を行うことにより、所望の形状を有し、かつ、磁気異方性を有するR-T-B系永久磁石を得ることができる。
なお、磁石4A、4Bは、互いに異なる材料の磁石であってもよい。
永久磁石4は、磁石4A上(Y軸正側)と磁石4Bとを厚さ方向(高さ方向:Y軸方向)に重ねる(積層する)ことで形成されている。永久磁石4の大きさは回転子の外径、極数等によって適宜選定される。磁石4Aは、例えば、長辺長さ(X軸方向長さ)は3mm~70mmの範囲であり、高さ(Y軸方向長さ)は1mm~40mmの範囲である。また、磁石4Bは、例えば、長辺長さは1mm~35mmの範囲であり、高さは1mm~40mmの範囲である。また、磁石4Bの長辺長さは、磁石4Aの長辺長さに対して5%以上50%以下が好ましく、10%以上40%以下がより好ましい。また、磁石4Bの高さは、磁石4Aの高さに対して10%以上150%以下が好ましく、20%以上100%以下がより好ましい。
なお、磁石4A、4Bは、短辺の長さは同じであることが好ましく、図2に示すように、磁石4A、4Bを重ねた際には、長辺に沿った側面(短辺と交差するXY平面に平行な側面)の端部が一致することが好ましい。
また、磁石4Bは、磁石4Aの一方側の短辺同士が平面視において重なり合うように積層される。本実施形態では、磁石4Aの主面40A(XZ平面に平行な面)に含まれる一の短辺41A(X軸負側の短辺)と、磁石4Bの主面40B(XZ平面に平行な面)に含まれる一の短辺41B(X軸負側の短辺)と、が重なる状態で、主面40Aと主面40Bとが対向した状態で磁石4A上に磁石4Bが積層される。この結果、永久磁石4の長辺方向(X軸方向)に沿って永久磁石4を見たときに、一方側(磁石4A,4Bが積層しているX軸負側)では、永久磁石4の厚さ(積層方向に沿った高さ)が大きく、他方側(磁石4A上に磁石4Bが積層していないX軸正側)では、永久磁石4の厚さが小さくなっている。このように、本実施形態に係る永久磁石4は、永久磁石4の厚さが互いに異なる領域を有している。また、永久磁石4は、断面(XY平面に平行な面)形状が略L字形状となっている。
上記の磁石4A、4Bは同一方向に磁化されており、本実施形態では高さ(厚さ)方向に平行な方向M(Y軸正方向)に磁化されている。なお、磁石4A、4Bは、いずれも一軸に平行である一様な配向であるとする。
磁石4A,4Bは、接着剤等によって接合されていてもよい。また、磁石4A、4Bの間には、接合層が介在していてもよい。一対の磁石4A、4Bの間に接合層が介在している場合、磁石4A、4Bの間隔は0.01mm~0.1mmの範囲が好ましい。
図3は、図1の一部拡大図である。上記の永久磁石4は、回転子3のコア7に設けられた磁石挿入孔(図示せず)に収容されることで、図3に示すように配置される。
永久磁石4の各対は、コア7の軸から延びる仮想線Aに対して対照的に配置されている。より具体的には、永久磁石4は、略L字形の長辺(磁石4Aにより形成される長辺部分)から延長された直線と仮想線Aとがなす角が所定の角度(例えば、45°~85°程度であるが、特に限定されない)だけ傾いた状態で、対照的に配置されている。このように、永久磁石4は、図2における上方(Y軸正側)がコア7の外周側を向くように磁石挿入孔に収容される。また、磁石挿入孔に収容された場合、永久磁石4における回転子3(コア7)の回転軸に対して直交する断面とは、図2における永久磁石4のXY平面に平行な断面となる。
この結果、図3に示すように、一対の永久磁石4は、仮想線Aから遠い側(回転子3の外周に近い側)の両端部において、永久磁石4の厚さ(シャフト8の延在方向から見たときの永久磁石4の積層方向の厚さ、または、コア7の主面上で永久磁石4の長辺の延在方向に沿って見たときの永久磁石4の幅)が大きくなり、仮想線Aから近い側(回転子3の回転軸に近い側)の両端部において永久磁石4の厚さが小さくなっている。
永久磁石4は、適宜、磁石挿入孔に充填剤を充填することで、磁石挿入孔内に固定することができる。充填剤としては、熱硬化性樹脂を用いることができ、たとえばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を用いることができる。ただし、磁石挿入孔に収納された永久磁石4が磁石挿入孔に対して固定された状態となるのであれば、必ずしも充填剤を用いる必要はない。
上記で説明した通り、本実施形態に係る永久磁石4は、一方の端部側に、他の領域よりも厚みが大きい領域を有する。永久磁石4の場合には、一方の端部側の磁石4Bが重ねられている領域が、他の領域(磁石4Bが重ねられていない領域)と比べて厚くなっている。より具体的には、回転子3の回転軸に対して直交する断面(コア7の主面と平行な断面)において、一方の端部側が他方の端部側に比べて厚い。このような構成を有することで、減磁しやすい領域での減磁を抑制することができる。
一般的に、永久磁石が取り付けられるモータでは、回転子が回転することで部分的磁石の磁化方向とは逆向きの磁界(逆磁界)がかかることが知られている。逆磁界がかかる領域は、永久磁石の配置等によって変わるが、例えば、回転子の回転方向に対して後方側(回転方向とは逆側)の端部に逆磁界がかかることが知られている。例えば、図3で示す矢印Rが回転子3の回転方向であるとすると、図3で示す2つの永久磁石4のうち、右側の永久磁石4の右側端部付近に逆磁界がかかると考えられる。このように、逆磁界が生じる領域では永久磁石の減磁が発生することが懸念される。これに対して、従来は、磁石材料に重希土類元素を含有させること等、材料の保磁力を高めることで、減磁を防ぐことが一般的であった。しかしながら、重希土類元素は高価であり、磁石の材料コストが増大してしまう。この点を鑑みて、例えば、加熱処理による拡散等を利用して一部領域にのみ重希土類元素を含有させるこことも検討されているが、依然として重希土類元素を含有させるための材料コストが高価となると共に、加熱処理が必要となるため、永久磁石の製造コストを十分に抑制できるとはいえなかった。
一方、本実施形態に係る永久磁石4では、磁石4Bが重ねられている一方の端部側が、他の領域と比べて厚くなっている。すなわち、回転子3の回転軸に対して直交する断面における永久磁石4の厚さが大きい領域を一方の端部側に形成することで、永久磁石4のパーミアンス係数を調整することができる。パーミアンス係数は、磁石の磁化方向の厚さと、磁石の磁化方向に対して垂直な方向の磁石の幅(図2において、磁化方向がY軸方向である場合の、X軸方向の長さ)と、の比に応じて変わるものである。また、磁石においてパーミアンス係数が小さい領域は、逆磁界等の影響を受けて減磁しやすい。そこで、永久磁石4では、永久磁石4のうちの逆磁界を受けやすい一方の端部側に厚さが大きな領域を設けることで、この永久磁石4を回転子3に取り付けた際に、回転子3の回転時に発生し得る局所的な減磁を抑制することができる。すなわち、逆磁界がかかりやすい領域に、永久磁石4のうち厚さが大きな領域を配置することで、当該領域における減磁を抑制することができる。
また、上記の永久磁石4は、板状の複数の磁石4A、4Bを組み合わせて構成されている。永久磁石4のような形状の磁石を製造しようとすると、製造コストが増大する。一方、板状の磁石4A,4Bは、一般的な製造方法で製造することが可能なため、コストの増大を抑制することができる。また、永久磁石4では、複数の磁石4A、4Bを組み合わせて、その厚さを変化させることで、局所的な減磁抑制を可能としている。このように、材料を変更することに代えて、板状の複数の磁石4A、4Bを組み合わせて、回転子3の回転軸に対して直交する断面において厚さが異なる領域を有する永久磁石4は、低コストで製造可能であると共に、回転子の回転時の局所的な減磁を抑制可能である。
なお、回転子3の回転軸に対して直交する断面における永久磁石4の厚さが大きくなる領域が「一方の端部側」に形成される、とは、回転子3の回転軸に対して直交する断面において永久磁石4の厚さが大きくなる領域が、永久磁石4の中央付近ではなく端部に偏って設けられることをいう。本実施形態の永久磁石では、厚さが大きな領域が一方の端部及び当該端部から磁石4Bが延在する領域に形成されているが、「厚さが大きな領域」が永久磁石の一方の端部を含んで設けられている必要はない。例えば、永久磁石4の角部を丸める等により、端部よりもその内側の領域が「厚さが大きな領域」となっていてもよい。
また、永久磁石4は、板状の磁石4A、4Bを重ねることで、厚さが大きな領域を形成している。したがって、永久磁石4としては、図2に示すように、下側(Y軸負側)の主面は磁石4Aの一方の主面40Aとは逆側の主面により形成されていて、平坦となっている。すなわち、永久磁石4の一方の磁石挿入孔に収容した際に回転軸側に配置される主面は平坦面であって、磁石4Bを重ねることにより他方側の磁石挿入孔に収容した際に回転軸に対して外方側に配置される主面の一部が突出することで、厚さが大きな領域が形成される。しかしながら、永久磁石4において厚さが大きな領域をどのように形成するかは、適宜変更することができる。また、永久磁石4を構成する磁石の組み合わせについても適宜変更することができる。
図4は、永久磁石における2つの磁石の組み合わせの変更例である。図4(A)~(C)は、いずれも変形例に係る永久磁石の断面図(回転子の回転軸に対して直交する断面における断面図)を示すものである。図4(A)~(C)は、いずれも厚さが互いにことなる2つの磁石4C、4Dを組み合わせて永久磁石を形成している。
図4(A)に示す永久磁石51は、上記実施形態で説明したように2つの磁石4A、4Bを厚さ方向に重ねることで、厚さが大きな領域を形成することに代えて、厚さが互いに異なる磁石4C、4Dを組み合わせて、永久磁石4の長辺方向(X軸方向)に沿って並べることで、厚さが大きな領域を形成している。このように、他の領域と比べて厚さが大きな領域を有する永久磁石を形成する際の複数の磁石の組み合わせ方は、適宜変更することができる。なお、磁石の組み合わせ方を変更する場合でも、板状の磁石同士を組み合わせて永久磁石を形成することで、永久磁石を低コストで製造することができる。また、永久磁石51のように長辺方向(X軸方向)に沿って磁石を並べて永久磁石を形成する場合、厚さ方向(Y軸方向)に磁石を積層する場合と比較して、磁石に発生する渦電流損失を低減することができることが考えられる。
図4(B)に示す永久磁石52は、一方側の主面の一部が突出することで厚さが大きな領域が形成されている点は、永久磁石4、51と同じであるが、突出する領域が形成される面が異なる。すなわち、永久磁石52を磁石挿入孔に収容した際に回転軸側に配置される主面(図示下方側の主面)の一部が突出している点が、永久磁石51と相違する。このように、永久磁石において厚さが異なる領域を形成する際の突出部の配置は、磁石挿入孔に収容した際に回転軸に対して外方に配置される面に限定されない。
図4(C)に示す永久磁石53は、永久磁石の両方の主面の一部に他の領域と比較して突出している領域が形成されている点が、他の永久磁石と相違する。図4(C)に示すように、対向する主面の両方の一部に他の領域と比較して突出している領域が形成されている場合、永久磁石53は、断面(XY平面に平行な面)形状が略T字形状となっている。このように、永久磁石53の断面形状が略L字形状ではなく略T字形状であっても、厚さが大きな領域が形成されていることで、当該領域におけるパーミアンス係数を大きくすることができるため、永久磁石4等と同様に回転子の回転時の局所的な減磁を抑制可能である。
なお、図4(B)に示す永久磁石52及び図4(C)に示す永久磁石53を形成する際の磁石の組み合わせ方についても適宜変更することができる。例えば、3つの磁石を組み合わせて、永久磁石を形成してもよい。
図5は、モータ1における回転子3のコア7に収容される永久磁石の配置の変更例である。図1及び図3に示すように、上記実施形態では、回転子3における1つの磁極を2つの永久磁石4を仮想線Aに対して対称配置する場合について説明したが、上記実施形態で説明した永久磁石4と他の形状の永久磁石を組み合わせて、回転子3における1つの磁極を形成してもよい。なお、図5では、磁石挿入孔の記載を省略している。
図5(A)では、矢印Rで示す回転子3の回転方向に対して後方となる図示右側の永久磁石として、磁石4A、4Bにより構成された厚さの大きな領域を有する永久磁石4が配置されているが、矢印Rで示す回転子3の回転方向に対して後方となる図示左側の永久磁石として、磁石4Aのみが配置されている。このように、逆磁界がかかる領域を考慮して、永久磁石の配置を適宜変更することができる。その際に、仮想線に対して対象となる配置としていなくてもよい。
図5(B)では、一対の永久磁石として上記実施形態で説明した永久磁石4が配置されると共に、これらの間に磁石4A、4Bとは異なる平板状の磁石4Eが配置されている。この図5(B)に示す例では、連続して配置される3つの永久磁石が磁極を構成していることになる。このように、回転子3における1つの磁極を形成する永久磁石は1以上であればよく、その数及び配置は適宜変更することができる。
以上のように、本実施形態に係る永久磁石4及びこの永久磁石4を取り付けたモータ1によれば、永久磁石4の厚さが大きい領域を一方の端部側に形成することで、永久磁石4のパーミアンス係数を調整することができる。したがって、永久磁石4のうちの一方の端部側に厚さが大きな領域を設けると、この永久磁石4を回転子3に取り付けた際に、回転子3の回転時に発生し得る局所的な減磁を抑制することができる。また、また、上記の永久磁石4は、板状の複数の磁石4A、4Bを組み合わせて構成されている。したがって、厚さが大きな領域を有する永久磁石4を安価で製造することができ、コストの増大を抑制することができる。
また、上記の永久磁石において、複数の磁石4A、4Bが、永久磁石4の厚さ方向に重ねられている構成とすることで、厚さの小さな磁石を組み合わせて上記の永久磁石を製造することができるため、磁化等に係るコストを抑制して永久磁石を製造することができる。
また、永久磁石4を回転子3に取り付けた際に、回転子3の外方側に配置される主面の一部が突出することで、厚さが大きい領域が形成される構成とすることで、回転子の外側で回転時の局所的な減磁の影響を好適に抑制することができる。
また、モータ1の回転子3に取り付けられて磁極を構成する永久磁石のうち、回転方向に対する後方側の端部の永久磁石4が、回転時の局所的な減磁の影響を受けやすい。そこで、上記実施形態で説明したように、回転方向に対する後方側の端部の永久磁石が、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する構成とすることで、回転時の局所的な減磁を好適に抑制することができる。
また、仮想線Aに対して対称に配置されて同一の磁極を構成する2つの永久磁石4のそれぞれが、回転子の回転軸に対して直交する断面において、仮想線から遠い方の端部側に、他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する構成とした場合、回転子の回転方向によらず回転方向に対する後方側の端部において発生する可能性のある回転時の局所的な減磁を好適に抑制することができる。さらに、回転子3に設けられる複数の磁極の全てにおいて、上記の構成とした場合、回転子3に設けられる全ての磁石挿入孔に対して同一形状の永久磁石4が挿入されることとなる。この場合、モータ1の組み立ての作業性も向上する。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、モータに設けられた磁石挿入孔の数は適宜増減することができ、磁石挿入孔の位置関係についても適宜変更することができる。また、永久磁石を構成する磁石の数は、適宜変更することができる。また、その形状も適宜変更することができる。
本発明の内容(効果等)を実施例及び比較例を参照してさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
永久磁石4をモータ1の回転子3に組み込んだ際の局所的な減磁を有限要素法を用いて求めた。モータ1は、スロット(不図示)を24個有した固定子2を備えており、24個のスロットそれぞれを通して巻線6が集中巻で30ターン巻回されている。巻線6は、所定の順に電気的に接続され、3相交流電源(不図示)に接続され、回転子3を回転させるための回転磁界を発生させるように構成されている。モータ1は、図3に示すような一対の永久磁石4で一つのN極又はS極を示す磁極を16対、回転子3に備えている。このように、モータ1は、16極24スロットのインナーロータ型のIPMモータである。
永久磁石4を形成する磁石4A、4B(図6及び図2参照)の磁気特性は、20℃における残留磁束密度Brは1.35[T]、保磁力Hcjは1500[kA/m]であり、150℃における残留磁束密度Brは1.1745[T]、保磁力Hcjは570[kA/m]である。永久磁石4を形成する磁石4Aの長辺長さは11.6mm、高さは5mmである。永久磁石4を形成する磁石4Bの長辺長さは2.5mmであり、磁石4Aの長辺長さに対し22%になっている。同様に、永久磁石4を形成する磁石4Bの高さは2mmであり、磁石4Aの高さに対し40%になっている。
このように構成した実施例1において、20℃、無通電時の永久磁石4の磁化を100%とし、ピーク電流100[A]の3相交流電流を巻線6に通電しながら1000[rpm]で回転子3を回転させ、さらに150℃に加熱した後、20℃に戻した時の磁化の減磁率を有限要素法で求めた。具体的には、図6(A),(B)に示す、磁石4Bの回転子外方側の隅部の半径0.2mmである領域A1の減磁率を求めたところ、6.2%であった。
(実施例2)
実施例2は、実施例1における永久磁石4を、図7(A)及び図4(C)に示す永久磁石53に置き換えた以外は、実施例1と同様の構成である。なお、図4(C)は2つの磁石の配置関係を示すための模式図であり、磁石の寸法については図4(C)よりも図7(A)が正確である。永久磁石53では、実施例1の永久磁石4のように2つの磁石4A,4Bを厚さ方向に重ねることに代えて、厚さが互いに異なる2つの磁石4C,4Dが長辺方向(X軸方向)に沿って並べて配置され、厚さが大きな領域が形成されている。磁石4Dは、磁石4Cよりも厚さが大きい。永久磁石53では、厚さが大きい領域を形成する突出部が、対向する主面の両方に形成されている。このように構成した実施例2においても、実施例1と同様に、磁石4Dの回転子外方側の隅部の半径0.2mmである領域A2(図7(A),(B)参照)の減磁率を求めたところ、14.2%であった。
(実施例3)
実施例3は、実施例1における永久磁石4を、図8(A)及び図4(B)に示す永久磁石52に置き換えた以外は、実施例1と同様の構成である。なお、図4(B)は2つの磁石の配置関係を示すための模式図であり、磁石の寸法については図4(B)よりも図8(A)が正確である。実施例3の永久磁石52は、実施例2の永久磁石53と同様に、2つの磁石4C,4Dが長辺方向(X軸方向)に沿って並べて配置されている。実施例2の永久磁石53では、厚さが大きい領域を形成する突出部が対向する主面の両方に形成されているのに対し、実施例3の永久磁石52では、上記突出部が回転軸側に配置される主面にのみ形成されている。このように構成した実施例3においても、実施例1と同様に、磁石4Dの回転子外方側の隅部の半径0.2mmである領域A3(図8(A),(B)参照)の減磁率を求めたところ、21.8%であった。
(比較例1)
比較例1は、実施例1における永久磁石4を、図9(A)に示す永久磁石401に置き換えた以外は、実施例1と同様の構成である。永久磁石401は、実施例1における磁石4Bに相当する構成を備えておらず、磁石4Bに代えて、コア7と同一材質の薄板状の電磁鋼板などの積層体を備えている。このように構成した比較例1においても、実施例1と同様に、永久磁石401の回転子外方側の隅部の半径0.2mmである領域A4(図9(A),(B)参照)の減磁率を求めたところ、38.9%であった。
上述したように、実施例1~3の減磁率はいずれも比較例1の減磁率より小さく、回転子の回転時の局所的な減磁を抑制できたことが確認された。
1…モータ、3…回転子、4,51~53…永久磁石、7…コア、4A、4B、4C…磁石。

Claims (8)

  1. モータの回転子に取り付けられる永久磁石であって、
    板状の2つの磁石を組み合わせて構成され、
    前記回転子に取り付けた際に前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有し、
    前記2つの磁石が、前記永久磁石の厚さ方向に重ねられており、
    前記2つの磁石の配向方向が、互いに同一方向であり、
    前記永久磁石を前記回転子に取り付けた際に前記回転子の外方側に配置される主面にのみ、前記厚さが大きい領域を形成する突出部が設けられており、
    前記回転軸に対して直交する断面における形状がL字形状になっている、永久磁石。
  2. モータの回転子に取り付けられる永久磁石であって、
    長方形平板状の2つの磁石を組み合わせて構成され、
    前記回転子に取り付けた際に前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有し、
    前記永久磁石を前記回転子に取り付けた際に、前記回転子の外方側に配置される主面の一部が前記回転子の外方側に突出することで、前記厚さが大きい領域が形成される、永久磁石。
  3. 前記2つの磁石が、前記永久磁石の長辺方向に沿って組み合わせられている、請求項1又は2に記載の永久磁石。
  4. 前記2つの磁石の磁気特性は、互いに同じである、請求項1~3のいずれか一項に記載の永久磁石。
  5. 複数の磁石挿入孔を有する回転子と、
    前記複数の磁石挿入孔にそれぞれ収容される複数の永久磁石と、
    を有するモータであって、
    前記永久磁石のうちの一部は、板状の2つの磁石を組み合わせて構成され、
    前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有し、
    前記2つの磁石が、前記永久磁石の厚さ方向に重ねられており、
    前記2つの磁石の配向方向が、互いに同一方向であり、
    前記永久磁石を前記回転子に取り付けた際に前記回転子の外方側に配置される主面にのみ、前記厚さが大きい領域を形成する突出部が設けられており、
    前記回転軸に対して直交する断面における形状がL字形状になっており、
    前記L字形状の長辺を構成する主面から延長された直線と、前記回転軸から延びる仮想線とがなす角が45°~85°の範囲内の角度である、モータ。
  6. 複数の磁石挿入孔を有する回転子と、
    前記複数の磁石挿入孔にそれぞれ収容される複数の永久磁石と、
    を有するモータであって、
    前記永久磁石のうちの一部は、長方形平板状の2つの磁石を組み合わせて構成され、
    前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有し、
    前記永久磁石を前記回転子に取り付けた際に、前記回転子の外方側に配置される主面の一部が前記回転子の外方側に突出することで、前記厚さが大きい領域が形成され
    前記主面から延長された直線と、前記回転軸から延びる仮想線とがなす角が45°~85°の範囲内の角度である、モータ。
  7. 前記複数の磁石挿入孔は、前記回転子の回転軸の周りに周期的に配置されて、
    前記複数の磁石挿入孔のうちの1以上の連続する磁石挿入孔に挿入される永久磁石により、前記回転子の磁極が構成され、
    前記磁極を構成する永久磁石のうち、前記回転子の回転方向に対して後方側の端部に配置される永久磁石が、板状の2つの磁石を組み合わせて構成され、前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、一方の端部側に他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する、請求項5又は6に記載のモータ。
  8. 前記複数の磁石挿入孔は、前記回転子の回転軸の周りに周期的に配置されて、
    前記複数の磁石挿入孔のうちの2つの連続する磁石挿入孔に挿入される2の永久磁石により、前記回転子の磁極が構成され、
    前記磁極を構成する前記2の永久磁石は、前記仮想線に対して対称に配置され、
    前記2の永久磁石は、それぞれ板状の2つの磁石を組み合わせて構成され、前記回転子の回転軸に対して直交する断面において、前記仮想線から遠い方の端部側に、他の領域と比べて厚さが大きい領域を有する、請求項5又は6に記載のモータ。
JP2018191859A 2017-10-31 2018-10-10 永久磁石及びモータ Active JP7243117B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017210963 2017-10-31
JP2017210963 2017-10-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019083678A JP2019083678A (ja) 2019-05-30
JP7243117B2 true JP7243117B2 (ja) 2023-03-22

Family

ID=66671208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018191859A Active JP7243117B2 (ja) 2017-10-31 2018-10-10 永久磁石及びモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7243117B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011640A (ja) 2008-06-27 2010-01-14 Hitachi Ltd 永久磁石式回転電機
JP2012075324A (ja) 2007-03-15 2012-04-12 Daikin Ind Ltd 界磁子
JP2012228016A (ja) 2011-04-18 2012-11-15 Tamagawa Seiki Co Ltd 磁石埋め込み型回転子構造
JP2012257426A (ja) 2011-06-10 2012-12-27 Denso Corp 回転電機のロータ
JP2015510387A (ja) 2012-03-13 2015-04-02 ブローゼ・ファールツォイクタイレ・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニ・コマンディットゲゼルシャフト・ヴュルツブルク 電気機械

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012075324A (ja) 2007-03-15 2012-04-12 Daikin Ind Ltd 界磁子
JP2010011640A (ja) 2008-06-27 2010-01-14 Hitachi Ltd 永久磁石式回転電機
JP2012228016A (ja) 2011-04-18 2012-11-15 Tamagawa Seiki Co Ltd 磁石埋め込み型回転子構造
JP2012257426A (ja) 2011-06-10 2012-12-27 Denso Corp 回転電機のロータ
JP2015510387A (ja) 2012-03-13 2015-04-02 ブローゼ・ファールツォイクタイレ・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニ・コマンディットゲゼルシャフト・ヴュルツブルク 電気機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019083678A (ja) 2019-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021065092A (ja) 永久磁石片
US8729763B2 (en) Rotor and IPM motor
US20130241340A1 (en) Rotor and rotating electrical machine
JP2015510388A (ja) 電気機械
JP2010119190A (ja) 磁石埋め込み型モータ用ロータと磁石埋め込み型モータ
CN102064622A (zh) 用于永磁旋转机械的转子
JP2009268204A (ja) Ipmモータ用ロータとipmモータ
JP7263698B2 (ja) 永久磁石及びモータ
JP2013207943A (ja) 永久磁石同期機
JPWO2018198866A1 (ja) 電動機要素、電動機、装置
WO2017056480A1 (ja) 電動機要素、電動機、装置
JP7251090B2 (ja) 永久磁石及びモータ
US11710994B2 (en) Rotating electrical machine
JP2009232525A (ja) Ipmモータ用ロータとipmモータ
JP7243117B2 (ja) 永久磁石及びモータ
CN218633493U (zh) 一种电机转子、电机和压缩机
JP2011229329A (ja) 永久磁石式モータ
JP6457166B2 (ja) 永久磁石電動機
JP7331356B2 (ja) 永久磁石および回転電機
JP6239825B2 (ja) 永久磁石および永久磁石製造方法
JP2006180677A (ja) 鉄心一体型スキュー磁石回転子およびその製造方法
JP2006340556A (ja) 埋め込み磁石型回転電機用永久磁石部材および回転電機
JP2000050545A (ja) 発電機又は電動機用回転子
JP7047433B2 (ja) モータ
CN111327135B (zh) 永磁铁和旋转电机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7243117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150