JP7239011B2 - 通信速度予測装置、通信速度予測方法及び記録媒体 - Google Patents

通信速度予測装置、通信速度予測方法及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、互いに通信可能な第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための通信速度予測装置、通信速度予測方法及び記録媒体の技術分野に関する。
互いに通信可能な第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための通信速度予測装置の一例が、非特許文献1に記載されている。非特許文献1には、ニューラルネットワークを用いて、TCP(Transmission Control Protocol)層における通信スループットを予測する通信速度予測装置が記載されている。
その他、本願発明に関連する先行技術文献として、特許文献1から4及び非特許文献2があげられる。
特開2018-165099号公報 再特2016-017171号公報 特開2017-188375号公報 特許第6256336号
Bo Wei et al.、"TRUST:TCP Throughput Prediction Method in Mobile Networks"、2018 IEEE Global Communications Conference、2018年12月 Evsen Yanmaz et al.、"Achieving Air-Ground Communications in 802.11 Networks with Three-Dimensional Aerial Mobility"、2013 Proceedings IEEE INFOCOM、pp.120-124、2013年4月
非特許文献1に記載された通信速度予測装置は、通信速度の予測に用いる予測モデル(例えば、ニューラルネットワーク)を適切に更新するという点で改善の余地があるという技術的問題を有している。
本発明は、上述した技術的問題を解決可能な通信速度予測装置、通信速度予測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することを課題とする。一例として、本発明は、通信速度の予測に用いる予測モデルを適切に更新可能な通信速度予測装置、通信速度予測方法及び記録媒体を提供することを課題とする。
通信速度予測装置の第1の態様は、第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測装置であって、前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測する位置予測手段と、前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測する速度予測手段と、前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出する抽出手段と、前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習する学習手段と、前記学習手段が学習した前記パラメータを用いて、前記速度予測手段が使用している前記予測モデルを更新するモデル更新手段とを備え、前記モデル更新手段は、前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更する。
通信速度予測装置の第2の態様は、第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測装置であって、前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測する位置予測手段と、前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測する速度予測手段と、前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出する抽出手段と、前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習する学習手段と、前記学習手段が学習した前記パラメータを用いて、前記速度予測手段が使用している前記予測モデルを更新するモデル更新手段とを備え、第1の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習する一方で、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測せず、前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習し、且つ、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測し、前記第1期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法とが異なる。
通信速度予測方法の第1の態様は、第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法であって、前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと、前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更することとを含む。
通信速度予測方法の第2の態様は、第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法であって、前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することとを含み、第1の期間には、前記パラメータが学習される一方で、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測されず、前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記パラメータが学習され、且つ、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測され、前記第1期間における前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記学習情報の抽出方法とが異なる。
記録媒体の第1の態様は、第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、前記通信速度予測方法は、前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと、前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更することとを含む。
記録媒体の第2の態様は、第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、前記通信速度予測方法は、前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することとを含み、第1の期間には、前記パラメータが学習される一方で、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測されず、前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記パラメータが学習され、且つ、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測され、前記第1期間における前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記学習情報の抽出方法とが異なる。
上述した通信速度予測装置、通信速度予測方法及び記録媒体によれば、通信速度の予測に用いる予測モデルを適切に更新することができる。
図1は、本実施形態の通信速度予測装置の構成を示すブロック図である。 図2は、互いに通信可能なドローン及び地上基地局を模式的に示す模式図である。 図3は、RNN(Recurrent Neural Network)を用いた予測モデルの構成の一例を示すブロック図である。 図4は、過去情報のデータ構造を示すテーブルである。 図5は、通信速度予測動作の一部を構成する初期学習動作の流れを示すフローチャートである。 図6は、通信速度予測動作の一部を構成する予測動作の流れを示すフローチャートである。 図7は、予測モデルに入力される位置データと、予測モデルから出力される速度データとを示すテーブルである。 図8は、通信速度予測動作の一部を構成する継続学習動作の流れを示すフローチャートである。 図9(a)から図9(b)の夫々は、継続学習動作において過去情報に含まれる各サンプル情報が学習情報として抽出される確率を示すグラフである。 図10(a)から図10(b)の夫々は、更新頻度情報が指定する予測モデルの更新頻度を示すグラフである。 図11(a)から図11(d)の夫々は、更新頻度情報が指定する予測モデルの更新頻度を示すグラフである。 図12(a)から図12(d)の夫々は、更新頻度情報が指定する予測モデルの更新頻度を示すグラフである。 図13は、相対的に新しい時刻に収集されたサンプル情報を用いた学習結果を用いて更新される予測モデルの予測精度を、既存の通信速度を予測する方法における予測精度と共に示す箱ひげ図である 図14は、変形例における予測動作の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、通信速度予測装置、通信速度予測方法及び記録媒体の実施形態について説明する。尚、以下の説明では、「X及び/又はY」という表現は、「X及びY」と「X又はY」の双方を意味する表現である。
(1)通信速度予測装置1の構成
初めに、図1を参照しながら、本実施形態の通信速度予測装置1の構成について説明する。図1は、本実施形態の通信速度予測装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、通信速度予測装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、記憶装置12とを備えている。CPU11と、記憶装置12とは、データバス13を介して接続されている。
CPU11は、コンピュータプログラムを読み込む。例えば、CPU11は、記憶装置12が記憶しているコンピュータプログラムを読み込んでもよい。例えば、CPU11は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体が記憶しているコンピュータプログラムを、図示しない記録媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。CPU11は、通信ネットワークインタフェースを介して、通信速度予測装置1の外部に配置される不図示の装置からコンピュータプログラムを取得してもよい(つまり、読み込んでもよい)。本実施形態では、CPU11が読み込んだコンピュータプログラムを実行すると、CPU11内には、通信速度予測動作を実現する論理的な機能ブロックが生成されると看做すことができる。つまり、CPU11は、通信速度予測動作を実現するための論理的な機能ブロック(処理モジュール)を実行するコントローラとして機能可能である。
通信速度予測動作は、互いに通信可能な二つの通信装置の間の未来の通信速度(つまり、現在時刻よりも未来の時刻における通信速度)を予測するための動作である。ここで言う通信速度は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおける七つの階層のうちの少なくとも一つにおける通信速度(言い換えれば、通信スループット)であってもよい。例えば、通信速度予測動作は、アプリケーション層における未来の通信速度を予測するための動作であってもよい。
通信速度予測動作は特に、一方が他方に対して移動可能な二つの通信装置の間の未来の通信速度を予測するための動作である。一方が他方に対して移動可能な二つの通信装置の一例が図2に示されている。図2に示すように、二つの通信装置は、空中を飛行可能な(つまり、空中を移動可能な)飛翔体であるドローンDRと、当該ドローンDRと通信可能であって且つ地上に設置された地上基地局BS(言い換えれば、アクセスポイント)とを含んでいてもよい。この場合、通信速度予測動作は、地上基地局BSに対して移動可能なドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する動作となる。特に、通信速度予測動作は、ドローンDRの移動に伴って刻一刻と変わる可能性があるドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する動作となる。以下では、説明の便宜上、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する通信速度予測動作について説明を進める。
但し、通信速度予測動作は、一方が他方に対して移動可能な任意の二つの通信装置の間の未来の通信速度を予測するための動作であってもよい。例えば、通信速度予測動作は、空中を飛行可能な又は空中に静止可能な飛翔体と、当該飛翔体と通信可能であって且つ地上又は空中を移動可能な移動基地局との間の未来の通信速度を予測する動作であってもよい。例えば、通信速度予測動作は、地上を移動可能な移動体と、当該移動体と通信可能であって且つ地上に設置された地上基地局との間の未来の通信速度を予測する動作であってもよい。例えば、通信速度予測動作は、地上を移動可能な移動体と、当該移動体と通信可能であって地上又は空中を移動可能な移動基地局との間の未来の通信速度を予測する動作であってもよい。
通信速度予測装置1は、通信速度予測動作の対象となっている二つの通信装置の少なくとも一方に内蔵されていてもよい。つまり、通信速度予測装置1は、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方に内蔵されていてもよい。ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方が、通信速度予測装置1を備えていてもよい。この場合、CPU11及び記憶装置12は、夫々、二つの通信装置の少なくとも一方が備えるCPU及び記憶装置であってもよい。つまり、CPU11及び記憶装置12、は、夫々、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方が備えるCPU及び記憶装置であってもよい。ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方が、CPU11及び記憶装置12を備えていてもよい。或いは、通信速度予測装置1は、通信速度予測動作の対象となっている二つの通信装置の少なくとも一方とは別の装置であってもよい。つまり、通信速度予測装置1は、ドローンDR及び地上基地局BSとは別の装置であってもよい。
再び図1において、CPU11内には、通信速度予測動作を実現するための論理的な機能ブロックとして、位置予測部111と、通信速度予測部112と、学習情報抽出部113と、モデル学習部114と、モデル更新部115と、情報収集部116とを備える。これらの機能ブロックの一部は、CPU11に内蔵された、または、通信速度予測装置1に接続されたGPU(Graphics Processing Unit)で実行されてもよい。
位置予測部111は、ドローンDRの未来の位置を予測する。尚、ドローンDRは、地上基地局BSに対して移動する。このため、ドローンDRが移動すると、ドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係が変わる。この場合、ドローンDRの未来の位置を予測する動作は、実質的には、ドローンDRと地上基地局BSとの未来の相対的な位置関係を予測する動作と等価である。
通信速度予測部112は、位置予測部111が予測したドローンDRの未来の位置と、予測モデルPDとを用いて、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する。予測モデルPDは、ある時刻のドローンDRの位置が入力されると、その時刻におけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を出力する演算モデルである。つまり、予測モデルPDは、ある時刻のドローンDRの位置に基づいて、その時刻におけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を予測する演算モデルである。予測モデルPDは、ドローンDRの位置に基づいてドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を予測することができる限りは、どのような予測モデルであってもよい。
本実施形態では、予測モデルPDは、RNN(Recurrent Neural Network)を用いた予測モデルであるものとする。この場合、通信速度予測部112は、予測モデルPDに対して、ドローンDRの未来の位置を含むドローンDRの位置の時系列データを入力する。その結果、予測モデルPDは、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を含むドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度の時系列データを出力する。
RNNを用いた予測モデルPDの構成の一例が図3に示されている。図3に示すように、予測モデルPDは、入力層Iと、中間層Hと、出力層Oとを備えていてもよい。入力層Iは、N(尚、Nは2以上の整数)個の入力ノードINを備えていてもよい。中間層Nは、N個の中間ノードHNを備えていてもよい。出力層Oは、N個の出力ノードONを備えていてもよい。N個の入力ノードINには、夫々、ドローンDRの位置の時系列データに含まれる時間的に連続したN個の位置データxが入力される。
予測モデルPDは、係るN個の位置データxの入力を可能にすべく、以下のようなN個の入力ノードINを備える。即ち、予測モデルPDは、図3にも例示するように、
(1)時刻tにおけるドローンDRの位置を示す位置データxが入力される入力ノードINと、
(2)時刻t+DにおけるドローンDRの位置を示す位置データxt+Dが入力される入力ノードINt+Dと、
(3)時刻t+2DにおけるドローンDRの位置を示す位置データxt+2Dが入力される入力ノードINt+2Dと、
・・・(中略)・・・、
(N)時刻t+(N-1)DにおけるドローンDRの位置を示す位置データxt+(N-1)Dが入力される入力ノードINt+(N-1)D
を備えている。尚、Dは、基準周期を示す変数である。変数Dは、例えば、数十ミリ秒から数百ミリ秒の間の値であってもよいし、アプリケーションが必要とする予測値の時間分解能に基づいて設定されてもよい。
次に、当該N個の入力ノードINに入力されたN個の位置データxは、夫々、N個の中間ノードHNに入力される。具体的には、予測モデルPDは、以下のようなN個の中間ノードHNを備える。即ち、予測モデルPDは、図3にも例示するように、
(1)入力ノードINに入力された位置データxが入力される中間ノードHNと、
(2)入力ノードINt+Dに入力された位置データxt+Dが入力される中間ノードHNt+Dと、
(3)入力ノードINt+2Dに入力された位置データxt+2Dが入力される中間ノードHNt+2Dと、
・・・(中略)・・・、
(N)入力ノードINt+(N-1)Dに入力された位置データxt+(N-1)Dが入力される中間ノードHNt+(N-1)D
を備えている。尚、各中間ノードHNは、例えば、LSTM(Long Short Term Memory)に準拠したノードであってもよいし、その他のネットワーク構造に準拠したノードであってもよい。
次に、N個の中間ノードHNの出力は、夫々、N個の出力ノードONに入力される。具体的には、予測モデルPDは、以下のようなN個の出力ノードONを備える。即ち、予測モデルPDは、図3にも例示するように、
(1)中間ノードHNの出力が入力される出力ノードONと、
(2)中間ノードHNt+Dの出力が入力される出力ノードONt+Dと、
(3)中間ノードHNt+2Dの出力が入力される出力ノードONt+2Dと、
・・・(中略)・・・、
(N)中間ノードHNt+(N-1)Dの出力が入力される出力ノードONt+(N-1)D
を備えている。
更に、当該N個の中間ノードHNの夫々の出力は、図3に示す横方向の矢線で示す通り、次段の中間ノードHNに入力される。つまり、中間ノードHNの出力が中間ノードHNt+Dに入力され、中間ノードHNt+Dの出力が中間ノードHNt+2Dに入力され、・・・(中略)・・・、中間ノードHNt+(N-2)Dの出力が中間ノードHNt+(N-1)Dに入力される。
そして、当該N個の出力ノードONは、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を含むドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度の時系列データを出力する。具体的には、予測モデルPDは、N個の出力ノードONを備える。即ち、予測モデルPDは、図3にも例示するように、
(1)時刻tにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyを出力する出力ノードONと、
(2)時刻t+DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyt+Dを出力する出力ノードONt+Dと、
(3)時刻t+2DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyt+2Dを出力する出力ノードONt+2Dと、
・・・(中略)・・・、
(N)時刻t+(N-1)DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyt+(N-1)Dを出力する出力ノードONt+(N-1)D
を備えている。
尚、時刻tから時刻t+(N-1)Dの少なくとも一つは、未来の時刻である。本実施形態では、説明の便宜上、時刻tが現在の時刻であるものとする。この場合、時刻t+Dから時刻t+(N-1)Dが、未来の時刻に相当する。従って、上述した位置予測部111は、時刻t+DにおけるドローンDRの位置と、時刻t+2DにおけるドローンDRの位置と、・・・、時刻t+(N-1)DにおけるドローンDRの位置とを予測する。通信速度予測部112は、時刻t+DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度と、時刻t+2DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度と、・・・、時刻t+(N-1)DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度とを予測する。
予測モデルPDがRNNを用いている場合には、予測モデルPDが備える中間層Hの数(つまり、階層数)に層上限値が設定されてもよい。層上限値は、例えば1であることが好ましいが、2以上の整数であってもよい。また、中間層Hに含まれる中間ノードHNの数(つまり、隠れ状態数)にもまた、ノード上限値が設定されていてもよい。ノード上限値は、例えば、10以下の整数であることが好ましいが、11以上の整数であってもよい。また、中間層Hの数及び中間ノードHNの数の少なくとも一方を変化させながら予測モデルPDを構築すると共に、当該予測モデルPDの予測精度に基づいて中間層Hの数及び中間ノードHNの数の少なくとも一方の数が決定されてもよい。
学習情報抽出部113は、予測モデルPDを学習するために用いる学習情報を生成する。具体的には、学習情報抽出部113は、ドローンDRの過去の位置を示す過去位置情報(具体的には、位置データx)と、ドローンDRと地上基地局BSとの間の過去の通信速度を示す過去速度情報(具体的には、速度データy)とが関連付けられたサンプル情報を複数含む過去情報121の少なくとも一部を、学習情報として抽出する。この場合、通信速度予測装置1(特に、後述する情報収集部116)は、位置データxと速度データyとを収集してもよい。収集された位置データxと速度データyとを含む過去情報121は、記憶装置12に記憶されていてもよい。
過去情報121の一例が図4に示されている。過去情報121は、例えば、時刻tにおけるドローンDRの位置を示す位置データxと時刻tにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyとが関連付けられたサンプル情報と、時刻t-DにおけるドローンDRの位置を示す位置データxt-Dと時刻t-DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyt-Dとが関連付けられたサンプル情報と、・・・、時刻t-MD(尚、Mは、基準周期Dに掛け合わせられる1以上の整数)におけるドローンDRの位置を示す位置データxt―MDと時刻t-MDにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyt―MDとが関連付けられたサンプル情報とを含む。尚、上述したように、本実施形態では、時刻tは現在の時刻を示すものとしているが、位置データx及び速度データyが収集された時刻tは、厳密な意味での現在の時刻よりも過去の時刻である。つまり、時刻tは、位置データx及び速度データyが収集された最新の時刻に相当する。このため、本実施形態では、現在の時刻tは、位置データx及び速度データyが収集された最新の過去の時刻tを意味するものとする。また、速度データyは、変調方式や符号化率などから計算する方法に加えて、実際に通信を行った結果から算出してもよい。通信を行った結果から算出する場合の速度データyは、時刻t-Dから時刻tの間の期間における通信量をD(=t-(t-D))で割った値であってもよいし、通信したデータのサイズを通信に要した時間で割った値であってもよい。
モデル学習部114は、学習情報抽出部113が抽出した学習情報に基づいて、予測モデルPDを学習する。具体的には、モデル学習部114は、学習情報に含まれる位置データxが予測モデルPDに入力された場合の予測モデルPDの出力と学習情報に含まれる速度データyとの差分が最小になるように、予測モデルPDのパラメータを学習する。
モデル更新部115は、通信速度予測部112が未来の通信速度を予測するために実際に使用している予測モデルPDを更新する。具体的には、モデル更新部115は、モデル学習部114の学習結果を、通信速度予測部112が未来の通信速度を予測するために実際に使用している予測モデルPDに適用することで、予測モデルPDを更新する。予測モデルPDが更新された後には、通信速度予測部112は、更新された予測モデルPD(つまり、モデル学習部114の学習結果が適用された予測モデルPD)を用いて、未来の通信速度を予測する。つまり、モデル学習部114が予測モデルPDを学習したとしても、モデル更新部115が予測モデルPDを更新しない限りは、通信速度予測部112は、モデル学習部114の学習結果が適用されていない更新前の予測モデルPDを用いて、未来の通信速度を予測する。
このため、本実施形態では、通信速度予測装置1は、実質的には、通信速度予測部112が未来の通信速度を予測するために実際に使用している第1の予測モデルPDと、モデル学習部114が学習する第2の予測モデルPDとを備えている。この場合、モデル更新部115は、モデル学習部114が学習した第2の予測モデルPDのパラメータを、通信速度予測部112が使用している第1の予測モデルPDに適用することで、第1の予測モデルPDを更新する。以下、説明の便宜上、通信速度予測部112が未来の通信速度を予測するために実際に使用している予測モデルPDを、“予測モデルPD1”と称し、且つ、モデル学習部114が学習する予測モデルPDを、“予測モデルPD2”と称して、両者を区別する。予測モデルPD1及び予測モデルPD2は、同じネットワーク構造を有するモデル(例えば、同じ入力層I、同じ中間層H及び同じ出力層Oを有するモデル)である。
情報収集部116は、所望の情報を収集(つまり、取得)する。本実施形態では特に、情報収集部116は、通信速度予測動作を行うために必要な情報を収集する。例えば、情報収集部116は、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方から、情報を収集してもよい。通信速度予測装置1がドローンDR及び地上基地局BSとは別の装置である場合には、情報収集部116は、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方と通信することで情報を収集してもよい。通信速度予測装置1がドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方に内蔵されている場合には、情報収集部116は、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方が備える各装置又は各処理部から情報を収集してもよい。
情報収集部116は、例えば、ドローンDRの位置を示す位置データxを収集してもよい。例えば、ドローンDRがGPS(Global Positioning System)等の位置計測装置を備えている場合には、情報収集部116は、位置計測装置が実際に計測したドローンDRの位置を示す位置データxを収集してもよい。尚、上述したようにドローンDRが移動するとドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係が変わるがゆえに、位置データxは、ドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係を示す情報と等価である。
情報収集部116は、例えば、ドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyを収集してもよい。例えば、ドローンDR及び地上基地局BSの一方は、ドローンDR及び地上基地局BSの他方に向けて所定の送信レートで通信速度計測用のデータを送信し、ドローンDR及び地上基地局BSの他方が当該データを受信するために要した時間を計測することで、ドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を実際に計測することができる。この場合、情報収集部116は、ドローンDR及び地上基地局BSの一方が実際に計測した通信速度を示す速度データyを収集してもよい。
情報収集部116が収集した位置データx及び速度データyは、時刻ごとに関連付けられた上で、過去情報121として記憶装置12に記憶される。尚、この説明から分かるように、過去情報121に含まれる速度データyは、通信速度予測部112が予測した通信速度を示すデータ(つまり、予測モデルPD1が出力する速度データy)ではなく、実際に計測された通信速度を示すデータ(つまり、情報収集部116がドローンDR及び地上基地局BSの一方から収集した速度データy)である。
記憶装置12は、所望の情報を記憶可能な装置である。本実施形態では特に、記憶装置12は、通信速度予測動作を行うために必要な情報を記憶する。例えば、記憶装置12は、上述した過去情報121を記憶する。記憶装置12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)及びディスクアレイ装置のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
通信速度予測動作によって予測された未来の通信速度に関する情報は、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方に出力されてもよい。例えば、通信速度予測装置1がドローンDR及び地上基地局BSとは別の装置である場合には、通信速度予測装置1は、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方と通信することで未来の通信速度に関する情報をドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方に出力(送信)する通信装置を含んでいてもよい。通信速度予測装置1がドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方に内蔵されている場合には、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方が備える各装置又は各処理部には、通信速度予測部112から未来の通信速度に関する情報が入力されてもよい。
未来の通信速度に関する情報は、ドローンDRが地上基地局BSに対して送信する情報の送信レートを制御するために用いられてもよい。未来の通信速度に関する情報は、地上基地局BSがドローンDRに対して送信する情報の送信レートを制御するために用いられてもよい。その結果、ドローンDR及び地上基地局BSの一方は、ドローンDR及び地上基地局BSの他方に対して適切に情報を送信することができる。例えば、ドローンDRが動画(つまり、映像)データを地上基地局BSに送信する場合には、ドローンDRは、未来の通信速度に関する情報に基づいて、ドローンDRが送信する動作データのビットレートを制御してもよい。その結果、ドローンDRは、地上基地局BSに対して適切なビットレートの動画データを送信することができる。
(2)通信速度予測装置1が行う通信速度予測動作
続いて、通信速度予測装置1が行う通信速度予測動作について説明する。本実施形態では、通信速度予測装置1は、ドローンDRが飛行開始した場合に、通信速度予測動作を開始する。このため、通信速度予測装置1は、ドローンDRが飛行している期間の少なくとも一部において、通信速度予測動作を行う。また、ドローンDRが飛行している期間中は、ドローンDRと地上基地局BSとの間の相対的な位置関係が変化する。このため、通信速度予測装置1は、ドローンDRと地上基地局BSとの間の相対的な位置関係が変化する期間の少なくとも一部において、通信速度予測動作を行うとも言える。また、ドローンDRと地上基地局BSとの間の相対的な位置関係が変化する期間中は、ドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度が変化する可能性がある。このため、通信速度予測装置1は、ドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度が変化する可能性がある期間の少なくとも一部において、通信速度予測動作を行うとも言える。
通信速度予測装置1は、通信速度予測動作を開始してから所定時間が経過するまでは、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測することなく、予測モデルPD2を学習するための初期学習動作を行う。例えば、通信速度予測装置1は、通信速度予測動作を開始してから、ドローンDRの飛行予定時間の1÷Kに相当する時間が経過するまでは、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測することなく、予測モデルPD2を学習するための初期学習動作を行う。尚、Kは、1以上の実数であり、例えば、6であってもよい。或いは、事前に取得したデータに対してKの値を変更した場合の予測値を算出し、それぞれの予測精度を用いてKの値を決定してもよい)一方で、通信速度予測装置1は、通信速度予測動作を開始してから所定時間が経過した後には、初期学習動作で学習された予測モデルPD2のパラメータが適用された予測モデルPD1を用いてドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する予測動作を行う。つまり、通信速度予測装置1は、初期学習動作によって予測モデルPD2を学習し始めてから所定時間が経過した後に、初期学習動作で学習された予測モデルPD2のパラメータが適用された予測モデルPD1を用いて予測動作を開始する。更に、通信速度予測装置1は、予測動作と並行して、予測モデルPD2を学習するための継続学習動作を行う。つまり、通信速度予測装置1は、通信速度予測動作を開始してから所定時間が経過した後には、予測モデルPD1を用いてドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測すると共に、予測モデルPD2をオンライン学習する。このため、以下では、初期学習動作、予測動作及び継続学習動作について順に説明する。
(2-1)初期学習動作
初めに、初期学習動作の流れについて説明する。上述したように、初期学習動作は、ドローンDRが飛行を開始した後に開始される。
ドローンDRが飛行を開始した後には、通信速度予測装置1の情報収集部116は、ドローンDRの位置を示す位置データx及びドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyを継続的に収集する。このため、例えば、ドローンDRは、ドローンDRが実際に計測したドローンDRの位置を示す位置データxを、周期的に(例えば、基準周期Dが経過するたびに)情報収集部116に送信(出力)してもよい。例えば、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方は、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方が実際に計測したドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyを、周期的に(例えば、基準周期Dが経過するたびに)情報収集部116に送信(出力)してもよい。
通信速度予測装置1は、初期学習動作を行うために十分な量の位置データx及び速度データy(つまり、過去情報121)が収集されたことを条件に、初期学習動作を開始する。なぜならば、初期学習動作は、過去情報121から抽出された学習情報に基づいて行われるがゆえに、初期学習動作を行うためには一定量以上の学習情報(つまり、過去情報121)が必要とされるからである。
以下、図5を参照しながら、初期学習動作の流れについて説明する。図5は、通信速度予測動作の一部を構成する初期学習動作の流れを示すフローチャートである。
まず、学習情報抽出部113は、記憶装置12が記憶している過去情報121から、学習情報を抽出する(ステップS11)。具体的には、学習情報抽出部113は、記憶装置12が記憶している過去情報121から、連続するS個の時刻に対応するS個のサンプル情報(つまり、S個の位置データx及び当該S個の位置データxに関連付けられたS個の速度データy)を、学習情報として抽出する。尚、Sは2以上の整数であり、例えば50であってもよい。或いは、事前に取得したデータに対してSの値を変更した場合の予測値を算出し、それぞれの予測精度を用いてSの値を決定してもよい。この際、学習情報抽出部113は、過去情報121から、S個のサンプル情報をランダムに抽出する。具体的には、学習情報抽出部113は、過去情報121に含まれる各サンプル情報が学習情報として抽出される確率が、サンプル情報に対応する時刻に関わらず一定である(或いは、ランダムである)という条件に基づいて、S個のサンプル情報を抽出する。例えば、学習情報抽出部113は、時刻t_startをランダムに選択し、選択した時刻t_startから時刻t_start+(S-1)Dに夫々対応するS個のサンプル情報を、学習情報として抽出してもよい。
その後、モデル学習部114は、ステップS11で抽出された学習情報に基づいて、予測モデルPD2を学習する(ステップS12)。具体的には、モデル学習部114は、学習情報に含まれるS個の位置データxを、予測モデルPD2の入力層Iに順に入力する。その後、モデル学習部114は、予測モデルPD2の出力と学習情報に含まれるS個の速度データyとの差分に基づいて定まる誤差関数が最小になるように、予測モデルPD2のパラメータを学習する。予測モデルPD2のパラメータは、例えば、重み及びバイアスの少なくとも一方を含んでいてもよい。
その後、モデル学習部114は、予測モデルPD2の学習を終了するか否かを判定する(ステップS13)。例えば、モデル学習部114は、通信速度予測動作を開始してから(つまり、初期学習動作を開始してから)一定時間が未だ経過していない場合には、予測モデルPD2の学習を終了しない(つまり、継続する)と判定してもよい。例えば、モデル学習部114は、通信速度予測動作を開始してから(つまり、初期学習動作を開始してから)一定時間が既に経過している場合には、予測モデルPD2の学習を終了すると判定してもよい。
ステップS13における判定の結果、予測モデルPD2の学習を終了しないと判定された場合には(ステップS13:No)、モデル学習部114は、ステップS11及びS12の動作を再度行う。つまり、モデル学習部114は、過去情報121から新たにS個のサンプル情報を学習情報として抽出し、新たに抽出された学習情報に基づいて予測モデルPD2を学習する。
他方で、ステップS13における判定の結果、予測モデルPD2の学習を終了すると判定された場合には(ステップS13:Yes)、モデル更新部115は、ステップS12におけるモデル学習部114の学習結果(つまり、学習されたパラメータ)を用いて、予測モデルPD1を更新する(ステップS13)。つまり、モデル更新部115は、ステップS12におけるモデル学習部114の学習結果(つまり、学習されたパラメータ)を、通信速度予測部112が未来の通信速度を予測するために実際に使用している予測モデルPD1に適用する。例えば、通信速度予測部112の内部に予測モデルPD1が論理的に構築されている場合には、モデル更新部115は、通信速度予測部112の内部に論理的に構築されている予測モデルPD1のパラメータを、ステップS12で学習された予測モデルPD2のパラメータに更新する(つまり、置き換える又は書き換える)。或いは、例えば、予測モデルPD1が記憶装置12に記憶されており且つ通信速度予測部112が記憶装置12に記憶されている予測モデルPD1を使用する場合には、モデル更新部115は、記憶装置12に記憶されている予測モデルPD1のパラメータを、ステップS12で学習された予測モデルPD2のパラメータに更新する。その結果、通信速度予測部112が未来の通信速度を予測するために実際に使用している予測モデルPD1が実際に更新される。
但し、予測モデルPDがRNNを用いている場合には、一の時刻の通信速度に相当する予測モデルPDの出力は、一の時刻よりも過去の他の時刻の位置データx(特に、位置データxの時系列データ)に依存する。つまり、一の時刻の通信速度に相当する予測モデルPDの出力は、一の時刻よりも過去の他の時刻に対応する中間ノードHNの出力に依存する。しかしながら、予測モデルPDが更新されたものの更新された予測モデルPDの入力層Iに位置データxの時系列データが未だ入力されていない状態では、中間ノードHNの出力が、位置データxの時系列データを反映した出力になっていない。このため、予測モデルPDによる未来の通信速度の予測精度が低い可能性がある。そこで、モデル更新部115は、ステップS14で予測モデルPD1が更新された場合には、ステップS14で更新された予測モデルPD1を初期化する(ステップS15)。具体的には、モデル更新部115は、予測モデルPD1を初期化するために、更新した予測モデルPD1に対して、過去情報121に含まれる位置データxの時系列データを入力する(ステップS15)。例えば、モデル更新部115は、現在の時刻tに対応する位置データxを起点に、時刻tから時刻t-(A-1)Dに夫々対応するA個の位置データxを予測モデルPD1に対して順に入力する。尚、Aは、2以上の整数であり、例えば、数百から千数百の間の整数であってもよい。或いは、事前に取得したデータに対してAの値を変更した場合の予測値を算出し、それぞれの予測精度を用いてAの値を決定してもよい。その結果、中間ノードHNの出力が、位置データxの時系列データを反映した出力に変わる。つまり、中間ノードHNの状態が、未来の通信速度を予測するために調整された状態に設定される。
(2-2)予測動作
続いて、図6を参照しながら、予測動作の流れについて説明する。図6は、通信速度予測動作の一部を構成する予測動作の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、位置予測部111は、ドローンDRの未来の位置を予測する(ステップS21)。例えば、位置予測部111は、過去情報121に含まれるドローンDRの過去の位置を示す位置データxに基づいて、ドローンDRの未来の位置を予測してもよい。例えば、位置予測部111は、過去情報121に含まれるドローンDRの過去の位置を示す位置データxと、ドローンDRの現在の飛行速度及び飛行方向とに基づいて、ドローンDRの未来の位置を予測してもよい。この場合、情報収集部116は、ドローンDRの現在の飛行速度及び飛行方向に関する飛行情報を収集してもよい。例えば、位置予測部111は、ドローンDRの過去の飛行経路(つまり、飛行軌跡)に基づいて、ドローンDRの未来の位置を予測してもよい。この場合、情報収集部116は、ドローンDRの過去の飛行経路に関する経路情報を収集してもよい。例えば、位置予測部111は、ドローンDRの飛行経路を示す複数のウェイポイントに関する情報に基づいて、ドローンDRの未来の位置を予測してもよい。この場合、情報収集部116は、ドローンDRのウェイポイントに関するウェイポイント情報を収集してもよい。
その後、通信速度予測部112は、ステップS21で予測されたドローンDRの未来の位置と、予測モデルPD1とを用いて、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する(ステップS22)。例えば、現在の時刻tから未来の時刻t+(E-1)D(尚、Eは2以上の整数)までの間のドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する場合には、ステップS21において、位置予測部111は、少なくとも時刻t+Dから時刻t+(E-1)Dまでの間のドローンDRの位置を予測している。この場合、通信速度予測部112は、時刻tから時刻t+(E-1)Dまでの間のドローンDRの位置を示す時系列データを予測モデルPD1に入力する。具体的には、図7に示すように、通信速度予測部112は、現在の時刻tのドローンDRの位置を示す位置データxと、未来の時刻t+DのドローンDRの位置を示す位置データxt+Dと、未来の時刻t+2DのドローンDRの位置を示す位置データxt+2Dと、・・・、未来の時刻t+(E-1)DのドローンDRの位置を示す位置データxt+(E-1)Dとを予測モデルPD1に入力する。その結果、図7に示すように、予測モデルPD1は、現在の時刻tにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyと、未来の時刻t+DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyt+Dと、未来の時刻t+2DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyt+2Dと、・・・、未来の時刻t+(E-1)DにおけるドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度を示す速度データyt+(E-1)Dとを出力する。
(2-3)継続学習動作
続いて、図8を参照しながら、継続学習動作の流れについて説明する。図8は、通信速度予測動作の一部を構成する継続学習動作の流れを示すフローチャートである。
まず、学習情報抽出部113は、記憶装置12が記憶している過去情報121から、学習情報を抽出する(ステップS31)。具体的には、学習情報抽出部113は、初期学習動作におけるステップS11の動作と同様に、過去情報121から、連続するS個の時刻に対応するS個のサンプル情報(つまり、S個の位置データx及び当該S個の位置データxに関連付けられたS個の速度データy)を、学習情報として抽出する。但し、ステップS31における学習情報の抽出方法は、ステップS11における学習情報の抽出方法とは異なる。具体的には、ステップS31では、学習情報抽出部113は、過去情報121に含まれる各サンプル情報が学習情報として抽出される確率が、サンプル情報に対応する時刻によって変わるという条件に基づいて、S個のサンプル情報を抽出する。つまり、ステップS31の動作は、過去情報121に含まれる各サンプル情報が学習情報として抽出される確率がサンプル情報に対応する時刻によって変わるという点で、過去情報121に含まれる各サンプル情報が学習情報として抽出される確率がサンプル情報に対応する時刻に関わらず一定である(或いは、ランダムである)ステップS11の動作とは異なる。
継続学習動作において過去情報121に含まれる各サンプル情報が学習情報として抽出される確率が、図9(a)及び図9(b)に示されている。図9(a)及び図9(b)に示すように、学習情報抽出部113は、第1の時刻に収集されたサンプル情報が学習情報として抽出される確率よりも、第1の時刻よりも現在の時刻に近い第2の時刻に収集されたサンプル情報が学習情報として抽出される確率の方が高くなる又は同一になる(つまり、低くならない)という確率条件に基づいて、学習情報を抽出する。この際、図9(a)に示すように、学習情報抽出部113は、サンプル情報が収集された時刻が現在の時刻tに近ければ近いほど当該サンプル情報が学習情報として収集される確率が連続的に高くなるという確率条件に基づいて、学習情報を抽出してもよい。つまり、学習情報抽出部113は、現在の時刻tに近い時刻に収集されたサンプル情報ほど学習情報として収集される確率が連続的に高くなるという確率条件に基づいて、学習情報を抽出してもよい。或いは、図9(b)に示すように、学習情報抽出部113は、サンプル情報が収集された時刻が現在の時刻tに近ければ近いほど当該サンプル情報が学習情報として収集される確率が段階的に高くなるという確率条件に基づいて、学習情報を抽出してもよい。つまり、学習情報抽出部113は、現在の時刻tに近い時刻に収集されたサンプル情報ほど学習情報として収集される確率が段階的に高くなるという確率条件に基づいて、学習情報を抽出してもよい。
この場合、学習情報抽出部113は、上述した確率条件を満たすように時刻t_startを選択し、選択した時刻t_startから時刻t+(S-1)Dに夫々対応するS個のサンプル情報を、学習情報として抽出してもよい。確率条件を満たすように時刻t_startを選択するために、学習情報抽出部113は、第1の時刻が時刻t_startとして選択される確率よりも、第1の時刻よりも現在の時刻tに近い第2の時刻が時刻t_startとして選択される確率の方が高くなる又は同一になる(つまり、低くならない)ように時刻t_startを選択してもよい。確率条件を満たすように時刻t_startを選択するために、学習情報抽出部113は、一の時刻が現在の時刻tに近ければ近いほど当該一の時刻が時刻t_startとして選択される確率が高くなるように、時刻t_startを選択してもよい。
尚、上述したように時刻t_startを選択する場合には、学習情報抽出部113は、現在の時刻tから時刻t-(S-2)Dまでの時刻は、時刻t_startとして選択しなくてもよい。なぜならば、現在の時刻tから時刻t-(S-2)Dまでの時刻が時刻t_startとして選択されると、学習情報抽出部113は、時刻t_startから時刻t_start+(S-1)Dに夫々対応するS個のサンプル情報を過去情報121から抽出することができなくなる可能性があるからである。つまり、学習情報抽出部113は、学習情報として、S個未満のサンプル情報しか過去情報121から抽出することができなくなる可能性があるからである。
再び図8において、その後、モデル学習部114は、ステップS31で抽出された学習情報に基づいて、予測モデルPD2を学習する(ステップS32)。尚、継続学習動作におけるステップS32の動作は、上述した初期学習動作におけるステップS12の動作と同一であってもよいため、その詳細な説明は省略する。
その後、モデル更新部115は、予測モデルPD1を更新するべきか否かを判定する(ステップS33)。ステップS33における判定の結果、予測モデルPD1を更新するべきであると判定された場合には(ステップS33:Yes)、モデル更新部115は、ステップS32におけるモデル学習部114の学習結果(つまり、学習されたパラメータ)を用いて、予測モデルPD1を更新する(ステップS34)。更に、モデル更新部115は、ステップS34で更新された予測モデルPD1を初期化する(ステップS35)。尚、継続学習動作におけるステップS34及びS35の動作は、夫々、上述した初期学習動作におけるステップS14及びS15の動作と同一であってもよいため、その詳細な説明は省略する。他方で、ステップS33における判定の結果、予測モデルPD1を更新するべきでないと判定された場合には(ステップS33:Yes)、モデル学習部114は、ステップS31及びS32の動作を再度行う。つまり、モデル学習部114は、過去情報121から新たにS個のサンプル情報を学習情報として抽出し、新たに抽出された学習情報に基づいて予測モデルPD2を学習する。
本実施形態では、ステップS33において、モデル更新部115は、所定の更新頻度情報に基づいて、予測モデルPD1を更新するべきか否かを判定する。更新頻度情報は、予測モデルPD2の学習結果を用いて予測モデルPD1を更新するべき頻度(以下、“更新頻度”と称する)を指定する情報である。
更新頻度が少なくなるほど、予測モデルPD1を前回更新してから予測モデルPD1を新たに更新するまでに経過するべき更新期間は長くなる。このため、更新頻度情報は、実質的には、予測モデルPD1を前回更新してから予測モデルPD1を新たに更新するまでに経過するべき更新期間を更新頻度として指定する情報であってもよい。この場合、予測モデルPD1を前回更新してからの実際の経過時間が、更新頻度情報が指定する更新期間を下回っている場合には、モデル更新部115は、予測モデルPD1を未だ更新するべきでないと判定してもよい。他方で、予測モデルPD1を前回更新してからの経過時間が、更新頻度条件が指定する更新頻度に基づいて定まる更新期間を上回っている場合には、モデル更新部115は、予測モデルPD1を更新するべきであると判定してもよい。
更新頻度が長くなるほど、単位期間当たりの予測モデルPD1の更新回数が少なくなる。このため、更新頻度情報は、実質的には、単位期間当たりの予測モデルPD1の更新回数を更新頻度として指定する情報であってもよい。この場合、単位期間当たりに予測モデルPD1を実際に更新した回数が、更新頻度情報が指定する更新回数を上回っている場合には、モデル更新部115は、予測モデルPD1を更新するべきでないと判定してもよい。他方で、単位期間当たりに予測モデルPD1を実際に更新した回数が、更新頻度情報が指定する更新回数未満である場合には、モデル更新部115は、予測モデルPD1を更新するべきであると判定してもよい。
以下、図10(a)から図12(d)を参照しながら、更新頻度情報の一例について説明する。図10(a)から図12(d)の夫々は、更新頻度情報が指定する予測モデルPD1の更新頻度を示すグラフである。
図10(a)から図10(b)に示すように、更新頻度情報は、通信速度予測装置1の処理性能に基づいて更新頻度を指定する情報であってもよい。つまり、更新頻度情報は、通信速度予測装置1の処理性能と更新頻度との関係を示す情報であってもよい。具体的には、更新頻度情報は、通信速度予測装置1の処理性能が第1の性能である場合の更新頻度よりも、通信速度予測装置1の処理性能が第1の性能よりも低い第2の性能である場合の更新頻度の方が低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図10(a)に示すように、更新頻度情報は、通信速度予測装置1の処理性能が低くなるほど更新頻度が連続的に低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図10(b)に示すように、更新頻度情報は、通信速度予測装置1の処理性能が低くなるほど更新頻度が段階的に低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。
この場合、モデル更新部115は、通信速度予測装置1の処理性能を特定し、特定した処理性能に基づいて更新頻度を決定し、決定した更新頻度に基づいて、予測モデルPD1を更新するべきか否かを判定する。つまり、モデル更新部115は、通信速度予測装置1の処理性能に基づいて、予測モデルPD1の更新頻度を変更する。その結果、通信速度予測装置1の処理性能が低くなるほど、予測モデルPD1が更新されにくくなる。例えば、通信速度予測装置1の処理性能が低くなるほど、予測モデルPD1が更新されるまでに経過するべき更新期間が長くなる及び/又は単位期間当たりの予測モデルPD1の更新回数が少なくなる。更には、通信速度予測装置1の処理性能が低くなるほど、予測モデルPD1の更新に伴って行うべき予測モデルPD1の初期化もまた行われにくくなる。つまり、処理性能が相対的に低い通信速度予測装置1は、処理負荷が相対的に高い予測モデルPD1の初期化を相対的に高い頻度で行わなくてもよくなる。その結果、ドローンDRのように相対的に処理性能が低いCPUしか搭載できない通信装置であっても、処理負荷が相対的に高い予測モデルPD1の初期化を相対的に高い頻度で行わなくてもよくなるがゆえに、継続学習動作を適切に行うことができる。また、処理性能が相対的に低い通信速度予測装置1は、処理負荷が相対的に高い予測モデルPD1の初期化よりも、予測モデルPD2の学習を優先することができるとも言える。つまり、処理性能が相対的に低い通信速度予測装置1は、予測モデルPD2の学習を進めることで予測モデルPD1の将来的な予測精度の向上を優先することができる。
図11(a)から図11(d)に示すように、更新頻度情報は、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測精度に基づいて更新頻度を指定する情報であってもよい。つまり、更新頻度情報は、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測精度と更新頻度との関係を示す情報であってもよい。具体的には、更新頻度情報は、予測精度が第1の精度である場合の更新頻度よりも、予測精度が第1の精度よりも高い第2の精度である場合の更新頻度の方が低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図11(a)に示すように、更新頻度情報は、予測精度が高くなるほど更新頻度が連続的に低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図11(b)に示すように、更新頻度情報は、予測精度が高くなるほど更新頻度が段階的に低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図11(c)に示すように、更新頻度情報は、予測精度が所定精度よりも低い場合には、一定の更新頻度で予測モデルPD1を更新する一方で、予測精度が所定精度よりも高い場合には予測モデルPD1を更新しないという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図11(d)に示すように、更新頻度情報は、予測精度が所定精度よりも低い場合には、予測精度が高くなるほど連続的に(或いは、段階的に)低くなる更新頻度で予測モデルPD1を更新する一方で、予測精度が所定精度よりも高い場合には予測モデルPD1を更新しないという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。
この場合、モデル更新部115は、予測モデルPD1の予測精度を算出し、算出した予測精度に基づいて更新頻度を決定し、決定した更新頻度に基づいて、予測モデルPD1を更新するべきか否かを判定する。つまり、モデル更新部115は、予測モデルPD1の予測精度に基づいて、予測モデルPD1の更新頻度を変更する。その結果、予測精度が高くなるほど、予測モデルPD1が更新されにくくなる。例えば、予測精度が高くなるほど、予測モデルPD1が更新されるまでに経過するべき更新期間が長くなる及び/又は単位期間当たりの予測モデルPD1の更新回数が少なくなる。このため、予測精度が高くなるほど、通信速度予測部112が今使用している予測モデルPD1をそのまま使用し続ける可能性が高くなる。このため、モデル更新部115は、予測精度が相対的に高いがゆえに更新する必要性が相対的に小さい(つまり、そのまま使用し続けても問題がない)予測モデルPD1を更新しなくてもよくなる。つまり、モデル更新部115は、必要以上に予測モデルPD1を更新しなくてもよくなる。このため、予測モデルPD1の更新に要するCPU11の処理負荷が低減される。また、予測モデルPD1の予測精度が相対的に高い場合には、通信速度予測装置1は、処理負荷が相対的に高い予測モデルPD1の初期化よりも、予測モデルPD2の学習を優先することができるとも言える。つまり、通信速度予測装置1は、予測モデルPD2の学習を進めることで予測モデルPD1の将来的な予測精度の向上を優先することができる。
モデル更新部115は、予測モデルPD1が予測したある時刻の通信速度と、情報収集部116が収集した同じ時刻の通信速度との差分を、予測モデルPD1の予測精度として算出してもよい。具体的には、通信速度予測部112が予測モデルPD1を用いて現在の時刻tから未来の時刻t+(E-1)Dまでの間の通信速度を予測した場合には、時間の経過に従って、情報収集部116は、ドローンDR及び地上基地局BSの少なくとも一方から、時刻tから時刻t+(E-1)Dまでの間の実際の通信速度を示す速度データyを収集することができる。このため、モデル更新部115は、予測モデルPD1が予測したある時刻の通信速度と、情報収集部116が収集した同じ時刻の通信速度との差分を適切に算出することができる。この差分が小さくなるほど、予測モデルPD1の予測精度は高いと言える。
尚、通信速度予測装置1の処理性能及び通信速度予測装置1による予測モデルPD1を用いた予測精度は、いずれも、通信速度予測装置1の状態を示しているとも言える。このため、更新頻度情報は、通信速度予測装置1の状態に基づいて更新頻度を指定する情報であってもよい。つまり、更新頻度情報は、通信速度予測装置1の状態と更新頻度との関係を示す情報であってもよい。
図12(a)から図12(d)に示すように、更新頻度情報は、予測モデルPD1を前回更新してからのドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係の変動量に基づいて更新頻度を指定する情報であってもよい。つまり、更新頻度情報は、予測モデルPD1を前回更新してからのドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係の変動量と更新頻度との関係を示す情報であってもよい。具体的には、更新頻度情報は、変動量が第1の量である場合の更新頻度よりも、変動量が第1の量よりも少ない第2の量である場合の更新頻度の方が低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図12(a)に示すように、更新頻度情報は、変動量が所定量よりも多い場合には、一定の更新頻度で予測モデルPD1を更新する一方で、変動量が所定量よりも少ない場合には予測モデルPD1を更新しないという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図12(b)に示すように、更新頻度情報は、変動量が所定量よりも多い場合には、変動量が少なくなるほど連続的に(或いは、段階的に)低くなる更新頻度で予測モデルPD1を更新する一方で、変動量が所定量よりも少ない場合には予測モデルPD1を更新しないという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図12(c)に示すように、更新頻度情報は、変動量が少なくなるほど更新頻度が連続的に低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。例えば、図12(d)に示すように、更新頻度情報は、変動量が少なくなるほど更新頻度が段階的に低くなるという条件を満たす更新頻度を指定する情報であってもよい。尚、ドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係の変動量として、例えば、ドローンDRと地上基地局BSとの間の距離の変動量が用いられてもよい。
この場合、モデル更新部115は、予測モデルPD1を前回更新してからのドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係の変動量を算出し、算出した変動量に基づいて更新頻度を決定し、決定した更新頻度に基づいて、予測モデルPD1を更新するべきか否かを判定する。つまり、モデル更新部115は、予測モデルPD1を前回更新してからのドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係の変動量に基づいて、予測モデルPD1の更新頻度を変更する。その結果、変動量が少なくなるほど、予測モデルPD1が更新されにくくなる。例えば、変動量が少なくなるほど、予測モデルPD1が更新されるまでに経過するべき更新時間が長くなる及び/又は単位期間当たりの予測モデルPD1の更新回数が少なくなる。このため、変動量が少なくなるほど、通信速度予測部112が今使用している予測モデルPD1をそのまま使用し続ける可能性が高くなる。ここで、ドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係がそれほど変動していない場合には、通信速度予測部112が今使用している予測モデルPD1をそのまま使用し続けたとしても、予測モデルPD1を用いた通信速度の予測精度が悪化する可能性は相対的に低い。なぜならば、ドローンDRと地上基地局BSとの間の通信速度は、ドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係(特に、ドローンDRと地上基地局BSとの間の距離)に依存するからである。このため、モデル更新部115は、変動量が相対的に少ないがゆえに更新する必要性が相対的に小さい(つまり、そのまま使用し続けても問題がない)予測モデルPD1を更新しなくてもよくなる。つまり、モデル更新部115は、必要以上に予測モデルPD1を更新しなくてもよくなる。このため、予測モデルPD1の更新に要するCPU11の処理負荷が低減される。また、変動量が相対的に少ない場合には、通信速度予測装置1は、処理負荷が相対的に高い予測モデルPD1の初期化よりも、予測モデルPD2の学習を優先することができるとも言える。つまり、通信速度予測装置1は、予測モデルPD2の学習を進めることで予測モデルPD1の将来的な予測精度の向上を優先することができる。
尚、ドローンDRと地上基地局BSとの相対的な位置関係は、ドローンDR及び地上基地局BSの状態を示しているとも言える。このため、更新頻度情報は、ドローンDR及び地上基地局BSの状態に基づいて更新頻度を指定する情報であってもよい。つまり、更新頻度情報は、ドローンDR及び地上基地局BSの状態と更新頻度との関係を示す情報であってもよい。
(3)通信速度予測装置1の技術的効果
以上説明したように、本実施形態の通信速度予測装置1は、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を適切に予測することができる。特に、通信速度予測装置1は、以下に説明するように、通信速度の予測に用いる予測モデルPDを適切に更新することができ、その結果、通信速度の高精度な予測が可能となる。
具体的には、通信速度予測装置1は、未来の通信速度を実際に予測する前に、実際に飛行しているドローンDRの位置を示す位置データx及びドローンDRと地上基地局BSとの間の実際の通信速度を示す速度データyとに基づいて、予測モデルPD2を学習する初期学習動作を行う。このため、通信速度予測装置1は、予測モデルPD1を用いて予測動作を開始する前に、初期学習動作による予測モデルPD2の学習結果を用いて、予測モデルPD1を適切に更新することができる。その結果、通信速度予測装置1は、初期学習動作によって予測精度が相対的に高められた予測モデルPD1を用いて、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する予測動作を行うことができる。このため、実際の通信速度から大きく乖離した未来の通信速度を通信速度予測装置1が予測してしまう可能性は相対的に低くなる。
また、通信速度予測装置1は、予測動作を開始した後においても、予測モデルPD2を学習する継続学習動作(いわゆる、オンライン学習)を行う。このため、通信速度予測装置1は、実際のドローンDRと地上基地局BSとの間の最新の通信速度の状況を予測モデルPD1に適宜反映させるように、予測モデルPD1を適切に更新することができる。このため、予測動作が開始された後に予測モデルPD2が学習されない(つまり、予測モデルPD1が更新されない)場合と比較して、通信速度予測装置1は、未来の通信速度の予測精度を相対的に高い精度のまま維持することができる。
また、継続学習動作における学習情報の抽出方法は、初期学習動作における学習情報の抽出方法とは異なる。具体的には、継続学習動作では、サンプル情報が収集された時刻が現在の時刻tに近ければ近いほど当該サンプル情報が学習情報として収集される確率が高くなる。このため、通信速度予測装置1は、相対的に新しい時刻に収集されたサンプル情報を用いて、予測モデルPD2を学習することができる。ここで、予測モデルPDがRNNを用いている場合には、その特性上、相対的に古い時刻に収集されたサンプル情報を用いて学習された予測モデルPDによる未来の通信速度の予測精度よりも、相対的に新しい時刻に収集されたサンプル情報を用いて学習された予測モデルPDによる未来の通信速度の予測精度の方が高くなる。なぜならば、現在の時刻tよりも未来の時刻の通信速度は、現在の時刻tに相対的に近い時刻の通信速度に依存する可能性が相対的に高いからである。このため、相対的に古い時刻に収集されたサンプル情報を用いて予測モデルPD2が学習される場合と比較して、通信速度予測装置1は、未来の通信速度の予測精度を相対的に高い精度のまま維持することができる。つまり、通信速度予測装置1は、未来の通信速度の予測精度を相対的に高い精度のまま維持するように、予測モデルPD1を適切に更新することができる。
尚、図13は、相対的に新しい時刻に収集されたサンプル情報を用いた学習結果を用いて更新される本実施形態の予測モデルPD1の予測精度を、未来の通信速度を予測する既存の方法における予測精度と共に示す箱ひげ図である。図13に示すように、本実施形態の予測モデルPD1の予測精度が、未来の通信速度を予測する五つの既存の方法における予測精度よりも高いことが分かる。尚、OR(Online Regresson)方式を用いて未来の通信速度を予測する既存の方法は、「M.Asadpour et al.、“Route or carry: Motion-driven packet forwarding in microaerial vehicle networks”、IEEE Trans.Mobile Comput.、Vol.16,no.3,pp.843-856、2016年」に記載されている。SVR(Support Vector Regression)方式を用いて未来の通信速度を予測する既存の方法は、「M.Mirza et al.、“A machine learning approach to TCP throughput prediction”、in ACM SIGMETRICS Perf. Eval. Rev.、vol.35,no.1,pp.97-108、2007年」に記載されている。SM(Stochastic Modeling)方式を用いて未来の通信速度を予測する既存の方法は、「H.Yoshida et al.、“Constructing Stochastic model of TCP throughput on basis of stationarity analysis”、in Proc. IEEE Blobal Commun. Conf. (GLOBECOM)、pp.1544-1550、2013年」に記載されている。MAM(Moving Arithmetic Mean)方式及びMGM(Moving Geometric Mean)方式の夫々を用いて未来の通信速度を予測する既存の方法は、「Y.Liu et al.、“An empirical study of throughput predictin in mobile data networks”、Proc. IEEE Blobal Commun. Conf. (GLOBECOM)、pp.1-6、2015年」に記載されている。
更に、通信速度予測装置1は、予測モデルPD2の学習結果を用いて予測モデルPD1を更新する頻度を変更することができる。このため、通信速度予測装置1は、上述したように、通信速度予測装置1の状態とドローンDR及び地上基地局BSの状態との少なくとも一方に応じて定まる適切な更新頻度で予測モデルPD1を更新することができる。
また、予測モデルPDが備える中間層Hの数(つまり、階層数)及び中間ノードHNの数(つまり、隠れ状態数)に上限が設定される場合には、中間層Hの数及び/又は中間ノードHNの数が上限を超える予測モデルと比較して、予測モデルPDの構造が簡略化される。このため、予測モデルPD1を用いた通信速度の予測に要する処理負荷、予測モデルPD2の学習に要する処理負荷、及び、予測モデルPD1の更新に要する処理負荷もまた低減される。このため、処理性能が相対的に低い通信速度予測装置1であっても、予測モデルPD1を用いて通信速度を適切に予測し、予測モデルPD2を適切に学習し、予測モデルPD1を適切に更新することができる。その結果、ドローンDRのように相対的に処理性能が低いCPUしか搭載できない通信装置であっても、通信速度予測動作を適切に行うことができる。
(4)変形例
続いて、通信速度予測装置1の変形例について説明する。
(4-1)第1変形例
第1変形例では、予測動作において、通信速度予測部112は、上述した予測モデルPD1を用いてドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測することに加えて、過去情報121に含まれる過去の通信速度の時系列変化に基づいて、未来の通信速度の確率分布(確率密度関数)を予測可能である。尚、通信速度予測装置1は、未来の通信速度の確率分布を予測する方法として、既存の方法を用いてもよい。既存の方法の一例が、上述した特許文献4に記載されている。このため、未来の通信速度の確率分布を予測する方法の詳細な説明は省略する。
更に、第1変形例では、予測動作において、通信速度予測部112は、その予測結果として、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測結果及び未来の通信速度の確率分布のいずれか一方を出力する。つまり、通信速度予測部112の状態は、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測結果を出力する状態と、未来の通信速度の確率分布を出力する状態とのいずれか一方に設定される。
以下、このような第1変形例の予測動作について、図14を参照しながら説明する。図14は、第1変形例の予測動作の流れを示すフローチャートである。
図14に示すように、第1変形例においても、位置予測部111は、ドローンDRの未来の位置を予測し(ステップS21)、通信速度予測部112は、ステップS21で予測されたドローンDRの未来の位置と、予測モデルPD1とを用いて、ドローンDRと地上基地局BSとの間の未来の通信速度を予測する(ステップS22)。更に、通信速度予測部112は、ステップS21及びS22の動作と並行して又は相前後して、過去情報121に含まれる過去の通信速度の時系列変化に基づいて、未来の通信速度の確率分布を予測する。
その後、通信速度予測部112は、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測結果と未来の通信速度の確率分布の予測結果との乖離度を算出する(ステップS42)。例えば、通信速度予測部112は、予測モデルPD1を用いて予測された未来の時刻t_futureの通信速度と未来の通信速度の確率分布が示す時刻t_futureの通信速度(例えば、確率分布が示す通信速度の上限値、中央値又は下限値等)との差分を、乖離度として算出してもよい。例えば、通信速度予測部112は、予測モデルPD1を用いて予測された未来の時刻t_futureの通信速度と未来の通信速度の確率分布が示す時刻t_futureの通信速度との差分を、通信速度が予測された未来の時刻の全てにおいて算出し、当該算出した差分の絶対値の総和又は算出した差分の絶対値のべき乗の総和を、乖離度として算出してもよい。
その後、通信速度予測部112は、ステップS42で算出した乖離度が所定の閾値TH1よりも低い(或いは、小さい)か否かを判定する(ステップS42)。
ステップS42における判定の結果、ステップS42で算出した乖離度が閾値TH1よりも高い(或いは、大きい)と判定された場合には(ステップS42:No)、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測結果が、未来の通信速度の確率分布の予測結果とは相対的に大きく異なっている。この場合には、通信速度予測部112は、予測モデルPD1の予測精度が十分に高くないと判定する。なぜならば、予測モデルPD1の予測精度が十分に高ければ、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測結果が、未来の通信速度の確率分布の予測結果とは相対的に大きく異なることはないからである。このため、閾値TH1は、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測精度が相対的に高い状態と、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測精度が相対的に低い状態とを、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測結果と未来の通信速度の確率分布の予測結果との乖離度に基づいて適切に区別可能な所望値に設定される。この場合、通信速度予測部112は、未来の通信速度の確率分布を、通信速度予測部112の予測結果として出力する(ステップS45)。つまり、通信速度予測部112の状態は、未来の通信速度の確率分布を出力する状態に設定される。
他方で、ステップS42で算出した乖離度が閾値TH1よりも低い(或いは、小さい)と判定された場合には(ステップS42:Yes)、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測結果が、未来の通信速度の確率分布の予測結果に近い。この場合には、通信速度予測部112は、予測モデルPD1の予測精度が十分に高いと判定する。このため、通信速度予測部112は、予測モデルPD1を用いて予測された未来の通信速度を、通信速度予測部112の予測結果として出力する(ステップS44)。つまり、通信速度予測部112の状態は、予測モデルPD1を用いて予測された未来の通信速度を出力する状態に設定される。
但し、ステップS42で算出した乖離度が閾値TH1よりも低いと判定された場合であっても、予測モデルPD1の予測精度が相対的に悪い可能性がある。この場合、通信速度予測部112は、相対的に低い予測精度の予測モデルPD1を用いて予測された未来の通信速度を、通信速度予測部112の予測結果として出力してしまう可能性がある。そこで、通信速度予測部112は、ステップS42で算出した乖離度が閾値TH1よりも低いと判定された場合であっても、予測モデルPD1を用いて予測された未来の通信速度を実際に出力する前に、予測モデルPD1が予測した通信速度と、情報収集部116が収集した実際の通信速度との乖離度を算出してもよい(ステップS43)。例えば、通信速度予測部112は、予測モデルPD1を用いて予測された時刻t’の通信速度と情報収集部116が収集した時刻t’の通信速度との差分を、乖離度として算出してもよい。例えば、通信速度予測部112は、予測モデルPD1を用いて予測された時刻t’の通信速度と情報収集部116が収集した時刻t’の通信速度との差分を、通信速度が予測された未来の時刻の全てにおいて算出し、当該算出した差分の絶対値の総和又は算出した差分の絶対値のべき乗の総和を、乖離度として算出してもよい。
その後、通信速度予測部112は、ステップS43で算出した乖離度が所定の閾値TH2よりも低い(或いは、小さい)か否かを判定する(ステップS43)。
ステップS43における判定の結果、ステップS43で算出した乖離度が閾値TH2よりも高い(或いは、大きい)と判定された場合には(ステップS43:No)、予測モデルPD1を用いて予測された通信速度が、実際の通信速度とは相対的に大きく異なっていると想定される。この場合には、通信速度予測部112は、予測モデルPD1の予測精度が十分に高くないと判定する。なぜならば、予測モデルPD1の予測精度が十分に高ければ、予測モデルPD1を用いて予測された通信速度が、実際の通信速度とは相対的に大きく異なることはないからである。このため、閾値TH2は、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測精度が相対的に高い状態と、予測モデルPD1を用いた未来の通信速度の予測精度が相対的に低い状態とを、予測モデルPD1を用いて予測された通信速度と実際の通信速度との乖離度に基づいて適切に区別可能な所望値に設定される。この場合、通信速度予測部112は、未来の通信速度の確率分布を、通信速度予測部112の予測結果として出力する(ステップS45)。
他方で、ステップS43で算出した乖離度が閾値TH1よりも低いと判定された場合には(ステップS43:Yes)、予測モデルPD1を用いて予測された通信速度が、実際の通信速度に近い。この場合には、通信速度予測部112は、予測モデルPD1の予測精度が十分に高いと判定する。このため、通信速度予測部112は、予測モデルPD1を用いて予測された未来の通信速度を、通信速度予測部112の予測結果として出力する(ステップS44)。つまり、通信速度予測部112の状態は、予測モデルPD1を用いて予測された未来の通信速度を出力する状態に設定される。
但し、通信速度予測部112は、ステップS43の動作を行わなくてもよい。つまり、通信速度予測部112は、ステップS42で算出した乖離度が閾値TH1よりも低いと判定された場合には、予測モデルPD1を用いて予測された未来の通信速度を、通信速度予測部112の予測結果として出力してもよい。
以上説明した第1変形例では、上述した通信速度予測装置1が享受可能な効果と同様の効果が享受可能である。更に、第1変形例では、通信速度予測装置1は、予測モデルPD1の予測精度が相対的に低い場合であっても、過去情報121に基づいて予測した未来の通信速度の確率分布を、通信速度予測部112の予測結果として出力することができる。特に、未来の通信速度の確率分布を予測する方法を用いる場合には、通信速度予測部112は、概ね過去数秒から十数秒程度の期間の通信速度を示す速度データyが取得できれば、相対的に高い精度で未来の通信速度の確率分布を予測することができる。従って、通信速度予測部112は、ドローンDRが飛行を開始してからそれほど遅れることなく、相対的に高い精度で未来の通信速度の確率分布を予測することができる。一方で、予測モデルPD1を用いて未来の通信速度を予測する方法を用いる場合は、通信速度予測部112は、予測モデルPD1の学習のために数分から十数分程度の時間を要する。これが理由で、通信速度予測部112は、通信速度予測動作を開始してから所定時間が経過するまでは、予測動作を行うことなく初期学習動作を行っている。しかるに、第1変形例では、通信速度予測部112は、初期学習動作を行っている期間中に、過去情報121に基づいて予測した未来の通信速度の確率分布を、通信速度予測部112の予測結果として出力することができる。つまり、通信速度予測部112は、通信速度予測動作を開始してから所定時間が経過する前に、過去情報121に基づいて予測した未来の通信速度の確率分布を、通信速度予測部112の予測結果として出力することができる。このため、未来の通信速度の予測結果が出力されるまでに必要な時間が短縮される。一方で、初期学習動作が完了した後には(つまり、通信速度予測動作を開始してから所定時間が経過した場合には)、予測モデルPD1が十分に学習されたと想定される。このため、通信速度予測部112は、初期学習動作が完了した後には(つまり、通信速度予測動作を開始してから所定時間が経過した場合には)、予測モデルPD1を用いて予測された未来の通信速度を、通信速度予測部112の予測結果として出力することができる。つまり、通信速度予測部112は、確率分布と比較して未来の通信速度を的確に又は明確に示している予測結果を出力することができる。
(4-2)その他の変形例
上述した説明では、継続学習動作における学習情報の抽出方法は、初期学習動作における学習情報の抽出方法とは異なる。しかしながら、継続学習動作における学習情報の抽出方法と、初期学習動作における学習情報の抽出方法とが同じであってもよい。初期学習動作において、学習情報抽出部113は、過去情報121に含まれる各サンプル情報が学習情報として抽出される確率が、サンプル情報に対応する時刻によって変わるという条件に基づいて、S個のサンプル情報を抽出してもよい。継続学習動作において、学習情報抽出部113は、過去情報121に含まれる各サンプル情報が学習情報として抽出される確率が、サンプル情報に対応する時刻に関わらず一定である(或いは、ランダムである)という条件に基づいて、S個のサンプル情報を抽出してもよい。
上述した説明では、継続学習動作において、モデル更新部115は、更新頻度情報に基づいて、予測モデルPD1を更新するべきか否かを判定している。しかしながら、モデル更新部115は、更新頻度情報に基づいて、予測モデルPD1を更新するべきか否かを判定しなくてもよい。モデル更新部115は、更新頻度情報とは異なる情報に基づいて、予測モデルPD1を更新するべきか否かを判定してもよい。モデル更新部115は、予測モデルPD2が学習されるたびに、予測モデルPD1を更新してもよい。モデル更新部115は、予測モデルPD1の更新頻度を変更しなくてもよい。
(5)付記
以上説明した実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
[付記1]
第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測装置であって、
前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測する位置予測手段と、
前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測する速度予測手段と、
前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出する抽出手段と、
前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習する学習手段と、
前記学習手段が学習した前記パラメータを用いて、前記速度予測手段が使用している前記予測モデルを更新するモデル更新手段と
を備え、
前記モデル更新手段は、前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更する
通信速度予測装置。
[付記2]
前記通信速度予測装置の状態は、前記通信速度予測装置の処理性能を含む
付記1に記載の通信速度予測装置。
[付記3]
前記モデル更新手段は、前記処理性能が第1の性能である場合の前記更新頻度よりも、前記処理性能が前記第1の性能よりも低い第2の性能である場合の前記更新頻度の方が低くなるように、前記更新頻度を変更する
付記2に記載の通信速度予測装置。
[付記4]
前記通信速度予測装置の状態は、前記通信速度予測装置による前記予測モデルを用いた前記通信速度の予測精度を含む
付記1から3のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
[付記5]
前記モデル更新手段は、前記予測精度が第1の精度である場合の前記更新頻度よりも、前記予測精度が前記第1の精度よりも高い第2の精度である場合の前記更新頻度の方が低くなるように、前記更新頻度を変更する
付記4に記載の通信速度予測装置。
[付記6]
前記モデル更新手段は、前記予測精度が所定精度より高い場合には前記予測モデルを更新しないように、前記更新頻度を変更する
付記4又は5に記載の通信速度予測装置。
[付記7]
前記第1及び第2通信装置の状態は、前記予測モデルが前回更新されてからの前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係の変動量を含む
付記1から6のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
[付記8]
前記モデル更新手段は、前記変動量が所定量よりも小さい場合には前記予測モデルを更新せず、前記変動量が前記所定量よりも大きい場合には前記予測モデルを更新するように、前記更新頻度を変更する
付記7に記載の通信速度予測装置。
[付記9]
第1の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習する一方で、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測せず、
前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習し、且つ、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測し、
前記第1期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法とが異なる
付記1から8のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
[付記10]
第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測装置であって、
前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測する位置予測手段と、
前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測する速度予測手段と、
前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出する抽出手段と、
前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習する学習手段と、
前記学習手段が学習した前記パラメータを用いて、前記速度予測手段が使用している前記予測モデルを更新するモデル更新手段と
を備え、
第1の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習する一方で、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測せず、
前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習し、且つ、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測し、
前記第1期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法とが異なる
通信速度予測装置。
[付記11]
前記第1の期間には、前記抽出手段は、ランダムに抽出される少なくとも一つのサンプル情報を、前記学習情報として抽出し、
前記第2の期間には、前記抽出手段は、第1の時刻に収集されたサンプル情報が前記学習情報の少なくとも一部として抽出される確率よりも、前記第1の時刻よりも現在の時刻に近い第2の時刻に収集されたサンプル情報が前記学習情報の少なくとも一部として抽出される確率の方が高くなる又は同一になるという条件に基づいて、前記学習情報を抽出する
付記9又は10に記載の通信速度予測装置。
[付記12]
前記第1の期間には、前記抽出手段はランダムに抽出される少なくとも一つのサンプル情報を、前記学習情報として抽出し、
前記第2の期間には、前記抽出手段は、現在の時刻に近い時刻に収集されたサンプル情報ほど前記学習情報の少なくとも一部として抽出される確率が高くなる又は同一になるという条件に基づいて、前記学習情報を抽出する
付記9から11のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
[付記13]
前記速度予測手段は、前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の通信速度を用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度の確率分布を予測可能であり、
前記速度予測手段の状態は、前記予測モデルを用いて予測された未来の通信速度を予測結果として出力する第1状態又は前記確率分布を予測結果として出力する第2状態に設定される
付記1から12のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
[付記14]
前記速度予測手段の状態は、前記予測モデルの予測精度に関する精度情報に基づいて、前記第1状態又は前記第2状態に設定される
付記13に記載の通信速度予測装置。
[付記15]
前記精度情報は、前記予測モデルを用いて予測された通信速度と実際の通信速度との乖離度に関する情報、及び、前記予測モデルを用いて予測された通信速度と前記確率分布が示す通信速度との乖離度に関する情報の少なくとも一方を含む
付記14に記載の通信速度予測装置。
[付記16]
前記速度予測手段の状態は、前記精度情報が示す前記乖離度が所定閾値よりも低い場合に前記第1状態に設定され、
前記速度予測手段の状態は、前記精度情報が示す前記乖離度が前記所定閾値よりも高い場合に前記第2状態に設定される
付記15に記載の通信速度予測装置。
[付記17]
前記速度予測手段の状態は、第1期間に前記第1状態に設定され、前記第1期間とは異なる第2期間に前記第2状態に設定される
付記13から16のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
[付記18]
前記第1期間は、前記学習手段が前記パラメータを学習し始めてから所定時間が経過するまでの期間であり、
前記第2期間は、前記学習手段が前記パラメータを学習し始めてから前記所定時間が経過した後の期間である
付記9から12及び17のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
[付記19]
前記通信速度予測装置は、前記第1及び第2通信装置の少なくとも一方に内蔵されている
付記1から18のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
[付記20]
第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法であって、
前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと、
前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更することと
を含む通信速度予測方法。
[付記21]
第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法であって、
前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと
を含み、
第1の期間には、前記パラメータが学習される一方で、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測されず、
前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記パラメータが学習され、且つ、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測され、
前記第1期間における前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記学習情報の抽出方法とが異なる
通信速度予測方法。
[付記22]
第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記通信速度予測方法は、
前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと、
前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更することと
を含むコンピュータプログラム。
[付記23]
第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記通信速度予測方法は、
前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと
を含み、
第1の期間には、前記パラメータが学習される一方で、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測されず、
前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記パラメータが学習され、且つ、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測され、
前記第1期間における前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記学習情報の抽出方法とが異なる
コンピュータプログラム。
[付記24]
第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、
前記通信速度予測方法は、
前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと、
前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更することと
を含む記録媒体。
[付記25]
第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、
前記通信速度予測方法は、
前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと
を含み、
第1の期間には、前記パラメータが学習される一方で、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測されず、
前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記パラメータが学習され、且つ、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測され、
前記第1期間における前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記学習情報の抽出方法とが異なる
記録媒体。
本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う通信速度予測装置、通信速度予測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 通信速度予測装置
11 CPU
111 位置予測部
112 通信速度予測部
113 学習情報抽出部
114 モデル学習部
115 モデル更新部
12 記憶装置
121 過去情報
DR ドローン
BS 地上基地局

Claims (23)

  1. 第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測装置であって、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測する位置予測手段と、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測する速度予測手段と、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出する抽出手段と、
    前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習する学習手段と、
    前記学習手段が学習した前記パラメータを用いて、前記速度予測手段が使用している前記予測モデルを更新するモデル更新手段と
    を備え、
    前記モデル更新手段は、前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更する
    通信速度予測装置。
  2. 前記通信速度予測装置の状態は、前記通信速度予測装置の処理性能を含む
    請求項1に記載の通信速度予測装置。
  3. 前記モデル更新手段は、前記処理性能が第1の性能である場合の前記更新頻度よりも、前記処理性能が前記第1の性能よりも低い第2の性能である場合の前記更新頻度の方が低くなるように、前記更新頻度を変更する
    請求項2に記載の通信速度予測装置。
  4. 前記通信速度予測装置の状態は、前記通信速度予測装置による前記予測モデルを用いた前記通信速度の予測精度を含む
    請求項1から3のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
  5. 前記モデル更新手段は、前記予測精度が第1の精度である場合の前記更新頻度よりも、前記予測精度が前記第1の精度よりも高い第2の精度である場合の前記更新頻度の方が低くなるように、前記更新頻度を変更する
    請求項4に記載の通信速度予測装置。
  6. 前記モデル更新手段は、前記予測精度が所定精度より高い場合には前記予測モデルを更新しないように、前記更新頻度を変更する
    請求項4又は5に記載の通信速度予測装置。
  7. 前記第1及び第2通信装置の状態は、前記予測モデルが前回更新されてからの前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係の変動量を含む
    請求項1から6のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
  8. 前記モデル更新手段は、前記変動量が所定量よりも小さい場合には前記予測モデルを更新せず、前記変動量が前記所定量よりも大きい場合には前記予測モデルを更新するように、前記更新頻度を変更する
    請求項7に記載の通信速度予測装置。
  9. 第1の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習する一方で、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測せず、
    前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習し、且つ、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測し、
    前記第1期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法とが異なる
    請求項1から8のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
  10. 第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測装置であって、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測する位置予測手段と、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記位置予測手段の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測する速度予測手段と、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出する抽出手段と、
    前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習する学習手段と、
    前記学習手段が学習した前記パラメータを用いて、前記速度予測手段が使用している前記予測モデルを更新するモデル更新手段と
    を備え、
    第1の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習する一方で、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測せず、
    前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記学習手段が前記パラメータを学習し、且つ、前記速度予測手段が前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測し、
    前記第1期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記抽出手段による前記学習情報の抽出方法とが異なる
    通信速度予測装置。
  11. 前記第1の期間には、前記抽出手段は、ランダムに抽出される少なくとも一つのサンプル情報を、前記学習情報として抽出し、
    前記第2の期間には、前記抽出手段は、第1の時刻に収集されたサンプル情報が前記学習情報の少なくとも一部として抽出される確率よりも、前記第1の時刻よりも現在の時刻に近い第2の時刻に収集されたサンプル情報が前記学習情報の少なくとも一部として抽出される確率の方が高くなる又は同一になるという条件に基づいて、前記学習情報を抽出する
    請求項9又は10に記載の通信速度予測装置。
  12. 前記第1の期間には、前記抽出手段はランダムに抽出される少なくとも一つのサンプル情報を、前記学習情報として抽出し、
    前記第2の期間には、前記抽出手段は、現在の時刻に近い時刻に収集されたサンプル情報ほど前記学習情報の少なくとも一部として抽出される確率が高くなるという条件に基づいて、前記学習情報を抽出する
    請求項9から11のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
  13. 前記速度予測手段は、前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の通信速度を用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度の確率分布を予測可能であり、
    前記速度予測手段の状態は、前記予測モデルを用いて予測された未来の通信速度を予測結果として出力する第1状態又は前記確率分布を予測結果として出力する第2状態に設定される
    請求項1から12のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
  14. 前記速度予測手段の状態は、前記予測モデルの予測精度に関する精度情報に基づいて、前記第1状態又は前記第2状態に設定される
    請求項13に記載の通信速度予測装置。
  15. 前記精度情報は、前記予測モデルを用いて予測された通信速度と実際の通信速度との乖離度に関する情報、及び、前記予測モデルを用いて予測された通信速度と前記確率分布が示す通信速度との乖離度に関する情報の少なくとも一方を含む
    請求項14に記載の通信速度予測装置。
  16. 前記速度予測手段の状態は、前記精度情報が示す前記乖離度が所定閾値よりも低い場合に前記第1状態に設定され、
    前記速度予測手段の状態は、前記精度情報が示す前記乖離度が前記所定閾値よりも高い場合に前記第2状態に設定される
    請求項15に記載の通信速度予測装置。
  17. 前記速度予測手段の状態は、第1期間に前記第1状態に設定され、前記第1期間とは異なる第2期間に前記第2状態に設定される
    請求項13から16のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
  18. 前記第1期間は、前記学習手段が前記パラメータを学習し始めてから所定時間が経過するまでの期間であり、
    前記第2期間は、前記学習手段が前記パラメータを学習し始めてから前記所定時間が経過した後の期間である
    請求項9から12及び17のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
  19. 前記通信速度予測装置は、前記第1及び第2通信装置の少なくとも一方に内蔵されている
    請求項1から18のいずれか一項に記載の通信速度予測装置。
  20. 第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測装置を用いた通信速度予測方法であって、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記未来の相対的な位置関係の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
    前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
    前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと、
    前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更することと
    を含む通信速度予測方法。
  21. 第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法であって、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記未来の相対的な位置関係の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
    前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
    前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと
    を含み、
    第1の期間には、前記パラメータが学習される一方で、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測されず、
    前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記パラメータが学習され、且つ、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測され、
    前記第1期間における前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記学習情報の抽出方法とが異なる
    通信速度予測方法。
  22. 第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法を、通信速度予測装置として機能可能なコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記通信速度予測方法は、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記未来の相対的な位置関係の予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
    前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
    前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと、
    前記通信速度予測装置の状態と前記第1及び第2通信装置の状態との少なくとも一方に基づいて、前記予測モデルを更新する更新頻度を変更することと
    を含むコンピュータプログラム。
  23. 第1通信装置と前記第1通信装置に対して相対的に移動可能な第2通信装置との間の未来の通信速度を予測する通信速度予測方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記通信速度予測方法は、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の未来の相対的な位置関係を予測することと、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の相対的な位置関係に基づいて前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するための予測モデルと、前記未来の相対的な位置関係予測結果とを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測することと、
    前記第1及び前記第2通信装置の間の過去の相対的な位置関係に関する過去位置情報と前記第1及び第2通信装置の間の過去の通信速度に関する過去速度情報とが関連付けられたサンプル情報を複数含む情報源から、前記予測モデルを学習するための学習情報として少なくとも一つのサンプル情報を抽出することと、
    前記学習情報を用いて前記予測モデルのパラメータを学習することと、
    前記学習された前記パラメータを用いて、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度を予測するために使用されている前記予測モデルを更新することと
    を含み、
    第1の期間には、前記パラメータが学習される一方で、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測されず、
    前記第1の期間とは異なる第2の期間には、前記パラメータが学習され、且つ、前記第1及び第2通信装置の間の未来の通信速度が予測され、
    前記第1期間における前記学習情報の抽出方法と、前記第2期間における前記学習情報の抽出方法とが異なる
    コンピュータプログラム。
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