JP7238607B2 - 電子部品の製造方法および導電性ペースト塗布装置 - Google Patents

電子部品の製造方法および導電性ペースト塗布装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品素体の側面に側面電極を形成する工程を備えた、電子部品の製造方法に関する。また、本発明は、本発明の電子部品の製造方法を実施するときに使用するのに適した、導電性ペースト塗布装置に関する。
特許文献1(特公平7-82974号公報)に、電子部品素体の側面に側面電極を形成する工程を備えた、電子部品の製造方法が開示されている。
特許文献1に開示された電子部品の製造方法では、まず、1対の主面と、1対の側面と、1対の端面とを備えた電子部品素体を準備する。また、導電性ペースト収容部と、導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、板材の両主面間に形成されたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置を準備する。
次に、導電性ペースト収容部に、導電性ペーストを収容する。また、側面を板材に対向させて、かつ、一方の端面をスリットの一方側に配置し、他方の端面をスリットの他方側に配置して、電子部品素体を板材上に載置する。
次に、導電性ペースト収容部に圧力を加え、導電性ペーストをスリットから板材上に吐出させて、導電性ペーストを電子部品素体の側面に塗布して、側面電極を形成する。特許文献1に開示された電子部品の製造方法において製造される電子部品は、側面電極の少なくとも一方の端部が、電子部品素体の側面から主面に延びた部分を備えている。側面電極の主面に延びた部分は、電子部品を表面実装するときに必要であるため、形成されている。
特公平7-82974号公報
電子部品においては、1つの側面に複数の側面電極が形成され、それらの側面電極の幅が相互に異なる場合がある。そのような電子部品を、特許文献1に開示された電子部品の製造方法によって製造した場合、幅の大きい側面電極の主面に延びた部分の長さが、幅の小さい側面電極の主面に延びた部分の長さよりも、大きくなってしまう場合があった。
すなわち、幅の大きい側面電極を形成するスリットは、板材の主面に対して垂直な方向から見た断面積を大きくし、幅の小さい側面電極を形成するスリットは、板材の主面に対して垂直な方向から見た断面積を小さくする必要があるが、一般的に、スリットの断面積が大きいほど、導電性ペーストがスリットを通過する際に発生する圧力損失が小さくなるため、同一の面積あたりを比較した場合、断面積の大きなスリットから吐出される導電性ペーストの量が、断面積の小さなスリットから吐出される導電性ペーストの量よりも多くなる。そのため、幅の大きい側面電極の主面に延びた部分の長さが、幅の小さい側面電極の主面に延びた部分の長さよりも、大きくなってしまう場合があった。
そして、幅の大きい側面電極の主面に延びた部分の長さが大きくなることにより、一方の側面に形成された幅の大きい側面電極の主面に延びた部分と、他方の側面に形成された幅の大きい側面電極の主面に延びた部分とが、同一の主面上において近接してしまい、短絡してしまったり、信頼性が低下してしまったりするという問題があった。
また、工業的な電子部品の製造ラインにおいて、特許文献1に開示された電子部品の製造方法によって電子部品を製造する場合には、生産性を高めるために、導電性ペースト塗布装置の板材に複数のスリットを形成しておき、各々のスリットを使用して、一度の導電性ペーストの吐出によって、それぞれ別々の電子部品素体に同時に側面電極を形成する場合がある。
この場合において、板材の主面に対して垂直な方向から見たスリットの断面積が同じであっても、導電性ペースト塗布装置の板材のどの位置に形成されるかによって、スリットから吐出される導電性ペーストの量にばらつきが発生する場合があった。たとえば、板材の中央部に形成されたスリットからは多くの導電性ペーストが吐出されるが、板材の外周近傍に形成されたスリットからは少ない導電性ペーストが吐出される場合があった。あるいは、逆に、板材の外周近傍に形成されたスリットからは多くの導電性ペーストが吐出されるが、板材の中央部に形成されたスリットからは少ない導電性ペーストが吐出される場合があった。なお、どの部分に形成されたスリットから多くの導電性ペーストが吐出され、どの部分に形成されたスリットから少ない導電性ペーストが吐出されるかは、導電性ペースト塗布装置の構造や、使用する導電性ペーストの粘度などの諸条件に依存して変化する。
この結果、多くの導電性ペーストが吐出されるスリットを使用して形成された側面電極は、主面に延びた部分の長さが大きくなり、少ない導電性ペーストが吐出されるスリットを使用して形成された側面電極は、主面に延びた部分の長さが小さくなり、同時に側面電極が形成された電子部品同士であるにもかかわらず、側面電極の主面に延びた部分の長さにばらつきが発生するという問題があった。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたものであり、本発明の一実施態様にかかる電子部品の製造方法は、高さ方向において相対する1対の主面と、高さ方向に直行する幅方向において相対する1対の側面と、高さ方向および幅方向に直行する長さ方向において相対する1対の端面とを備えた電子部品素体を準備し、導電性ペースト収容部と、導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、板材の両主面間に形成された電子部品素体の高さよりも大きい長さを備えたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置を準備し、導電性ペースト収容部に、導電性ペーストを収容し、側面を板材に対向させて、かつ、一方の端面をスリットの一方側に配置し、他方の端面をスリットの他方側に配置して、電子部品素体を板材上に載置し、導電性ペースト収容部に圧力を加え、導電性ペーストをスリットから板材上に吐出させて、導電性ペーストを電子部品素体の側面に塗布して、少なくとも一方の端部が側面から主面に延びた側面電極を形成する工程を備えた、電子部品の製造方法であって、スリットは、板材の導電性ペースト収容部側に開いた内側開口と、板材の外側に開いた外側開口と、内側開口と外側開口とを繋ぐ流路と、を備え、板材には、少なくとも、第1スリットと第2スリットとが設けられ、一度の導電性ペーストの吐出により、同時に、1つの電子部品素体の1つの側面に、少なくとも、第1スリットによって第1側面電極が形成され、第2スリットによって第2側面電極が形成され、第2側面電極の幅は第1側面電極の幅よりも大きく、板材の主面に対して垂直な方向から見たとき、第2スリットの外側開口の断面積は、第1スリットの外側開口の断面積よりも大きく、第2スリットの流路は、第2スリットの外側開口の断面積よりも断面積の小さな部分を有し、第2スリットの流路における最も断面積が小さな部分の断面積は、第1スリットの内側開口、流路、外側開口における最も断面積が小さな部分の断面積よりも大きいものとする。
また、本発明の別の実施態様にかかる電子部品の製造方法は、高さ方向において相対する1対の主面と、高さ方向に直行する幅方向において相対する1対の側面と、高さ方向および幅方向に直行する長さ方向において相対する1対の端面とを備えた電子部品素体を準備し、導電性ペースト収容部と、導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、板材の両主面間に形成された電子部品素体の高さよりも大きい長さを備えたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置を準備し、導電性ペースト収容部に、導電性ペーストを収容し、側面を板材に対向させて、かつ、一方の端面をスリットの一方側に配置し、他方の端面をスリットの他方側に配置して、電子部品素体を板材上に載置し、導電性ペースト収容部に圧力を加え、導電性ペーストをスリットから板材上に吐出させて、導電性ペーストを電子部品素体の側面に塗布して、少なくとも一方の端部が側面から主面に延びた側面電極を形成する工程を備えた、電子部品の製造方法であって、スリットは、板材の導電性ペースト収容部側に開いた内側開口と、板材の外側に開いた外側開口と、内側開口と外側開口とを繋ぐ流路と、を備え、板材には、少なくとも、第3スリットと第4スリットとが設けられ、電子部品素体として、第3電子部品素体と第4電子部品素体とが準備され、一度の導電性ペーストの吐出により、同時に、第3電子部品素体の側面に第3スリットによって第3側面電極が形成され、第4電子部品素体の側面に第4スリットによって第4側面電極が形成され、第3側面電極の幅は、第4側面電極の幅と等しく、板材の主面に対して垂直な方向から見たとき、第3スリットの外側開口の断面積は、第4スリットの外側開口の断面積と等しく、第4スリットの流路は、第4スリットの外側開口の断面積よりも断面積の小さな部分を有し、第4スリットの流路における最も断面積が小さな部分の断面積は、第3スリットの内側開口、流路、外側開口における最も断面積が小さな部分の断面積よりも小さいものとする。
また、本発明の一実施態様にかかる導電性ペースト塗布装置は、導電性ペースト収容部と、導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、板材の両主面間に形成されたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置であって、スリットは、板材の導電性ペースト収容部側に開いた内側開口と、板材の外側に開いた外側開口と、内側開口と外側開口とを繋ぐ流路と、を備え、板材には、少なくとも、第1スリットと第2スリットとが設けられ、板材の主面に対して垂直な方向から見たとき、第2スリットの外側開口の断面積は、第1スリットの外側開口の断面積よりも大きく、第2スリットの流路は、第2スリットの外側開口の断面積よりも断面積の小さな部分を有し、第2スリットの流路における最も断面積が小さな部分の断面積は、第1スリットの内側開口、流路、外側開口における最も断面積が小さな部分の断面積よりも大きいものとする。
また、本発明の別の実施態様にかかる導電性ペースト塗布装置は、導電性ペースト収容部と、導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、板材の両主面間に形成されたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置であって、スリットは、板材の導電性ペースト収容部側に開いた内側開口と、板材の外側に開いた外側開口と、内側開口と外側開口とを繋ぐ流路と、を備え、板材には、少なくとも、第3スリットと第4スリットとが設けられ、板材の主面に対して垂直な方向から見たとき、第3スリットの外側開口の断面積は、第4スリットの外側開口の断面積と等しく、第4スリットの流路は、第4スリットの外側開口の断面積よりも断面積の小さな部分を有し、第4スリットの流路における最も断面積が小さな部分の断面積は、第3スリットの内側開口、流路、外側開口における最も断面積が小さな部分の断面積よりも小さいものとする。
本発明の一実施態様にかかる電子部品の製造方法によれば、電子部品素体の側面に形成された、幅の大きい側面電極の主面の延びた部分の長さが、必要以上に大きくなることが抑制される。
また、本発明の別の実施態様にかかる電子部品の製造方法によれば、同時に側面電極が形成された別々の電子部品間において、側面電極の主面に延びた部分の長さのばらつきが抑制される。
また、本発明の一実施態様にかかる導電性ペースト塗布装置を使用すれば、上述した本発明の一実施態様にかかる電子部品の製造方法を容易に実施することができる。
また、本発明の別の実施態様にかかる導電性ペースト塗布装置を使用すれば、上述した本発明の別の実施態様にかかる電子部品の製造方法を容易に実施することができる。
第1実施形態において製造する電子部品100を示す斜視図である。 第1実施形態において使用する導電性ペースト塗布装置1000の平面図である。 導電性ペースト塗布装置1000の断面図である。 図4(A)、(B)は、それぞれ、第1実施形態において実施する工程を示す斜視図である。 図5(C)~(E)は、図4(B)の続きであり、それぞれ、第1実施形態において実施する工程を示す斜視図である。 比較例において使用する導電性ペースト塗布装置5000の断面図である。 図7(A)は、比較例において実施する工程を示す斜視図である。図7(B)は、比較例において製造した電子部品500を示す斜視図である。 第2実施形態において製造する電子部品200を示す斜視図である。 図9(A)、(B)は、それぞれ、第2実施形態において使用する導電性ペースト塗布装置2000の平面図である。 導電性ペースト塗布装置2000の断面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態にかかる電子部品の製造方法によって製造する電子部品100を示す。なお、図1は、完成した電子部品100斜視図である。また、図1中に、電子部品100の高さ方向T、幅方向W、長さ方向Lを示しており、以下の説明において、これらの方向に言及する場合がある。
本実施形態において製造する電子部品の種類は任意であり、種々の電子部品を製造することができる。
電子部品100は、直方体形状の電子部品素体1を備えている。電子部品素体1の材質は任意であるが、たとえば、セラミックからなる。電子部品素体1は、高さ方向Tにおいて相対する1対の主面1Mと、幅方向Wにおいて相対する1対の側面1Sと、長さ方向Lにおいて相対する1対の端面1Eとを備えている。
電子部品素体1の両方の側面1Sに、それぞれ、2つの第1側面電極2と、1つの第2側面電極3とが形成されている。第1側面電極2、第2側面電極3は、電子部品素体1に、導電性ペーストを塗布し、焼付けて形成したものである。なお、電子部品100は、両方の側面1Sに、それぞれ、第1側面電極2、第2側面電極3が形成されているが、製造する電子部品は、一方の側面1Sにのみ、第1側面電極2、第2側面電極3が形成されたものであってもよい。
本実施形態においては、1つの側面1Sに、3つの側面電極が、第1側面電極2、第2側面電極3、第1側面電極2の順番に並べて形成されている。
第1側面電極2は、側面1Sにおいて高さ方向Tに延び、第2側面電極3に比べて小さな幅を備えている。第2側面電極3は、側面1Sにおいて高さ方向Tに延び、第1側面電極2に比べて大きな幅を備えている。なお、第1側面電極2の幅の大きさ、および、側面電極の3の幅の大きさは、電子部品100の機能などに基づいて、それぞれの大きさに設計されたものである。第1側面電極2の具体的な幅の大きさ、および、第2側面電極3の具体的な幅の大きさは、それぞれ任意であるが、本実施形態においては、一例として。第1側面電極2の幅を0.69mm、第2側面電極3の幅を0.92mmとした。
第1側面電極2には、両方の端部に、それぞれ、側面1Sから、側面1Sと主面1Mとが接する辺を超えて、主面1Mに延びた部分2aが形成されている。同様に、第2側面電極3にも、両方の端部に、それぞれ、側面1Sから、側面1Sと主面1Mとが接する辺を超えて、主面1Mに延びた部分3aが形成されている。主面1Mに延びた部分2a、3aは、電子部品100を、基板などに形成された電極に表面実装するときに必要であるため、形成されている。
電子部品100は、第1側面電極2の側面1Sから主面1Mに延びた部分2aの長さと、第2側面電極3の側面1Sから主面1Mに延びた部分3aの長さとが、ほぼ等しくなっている。なお、主面1Mに延びた部分2a、3aの長さとは、電子部品素体1の幅方向Wにおける、主面1Mに延びた部分2a、3aの寸法である。
次に、本実施形態にかかる電子部品の製造方法において使用する、導電性ペースト塗布装置1000について説明する。図2に、導電性ペースト塗布装置1000の平面図を示す。また、図3に、導電性ペースト塗布装置1000の断面図を示す。なお、図3は、図2の一点鎖線矢印で示すX-X部分を示している。また、図3においては、要部(板材53)を別に抜き出して拡大して示している。
導電性ペースト塗布装置1000は、導電性ペースト収容部51を備えている。導電性ペースト収容部51には、導電性ペースト52が収容される。
導電性ペースト収容部51の天井部分には、板材53が設けられている。板材53には、両主面間を貫通して、2つの第1スリット54と、1つの第2スリット55とからなる、3つのスリットが形成されている。3つのスリットは、相互に平行に、第1スリット54、第2スリット55、第1スリット54の順番に並べて形成されている。本実施形態においては、第1スリット54の長さと、第2スリット55の長さとを同一にしている。なお、板材53は、導電性ペースト収容部51と別体であってもよいし、導電性ペースト収容部51と一体的に作製されたものであってもよい。
第1スリット54は、電子部品100に第1側面電極2を形成するのに使用される。第2スリット55は、電子部品100に第2側面電極3を形成するのに使用される。
第1スリット54は、板材53の導電性ペースト収容部51側に開いた内側開口54aと、流路54bと、板材53の外側に開いた外側開口54cとを備えている。同様に、第2スリット55は、板材53の導電性ペースト収容部51側に開いた内側開口55aと、流路55bと、板材53の外側に開いた外側開口55cとを備えている。
本実施形態における、第1スリット54の内側開口54aの幅X1、流路54bの最も幅が小さい部分の幅Y1、外側開口54cの幅Z1、および、第2スリット55の内側開口55aの幅X2、流路55bの最も幅が小さい部分の幅Y2、外側開口55cの幅Z2の各大きさを、表1に示す。なお、第1スリット54の外側開口54cの幅Z1は、電子部品100の第1側面電極2の幅と同じ大きさである。同様に、第2スリット55の外側開口55cの幅Z2は、電子部品100の第2側面電極3の幅と同じ大きさである。
Figure 0007238607000001
導電性ペースト塗布装置1000は、第2スリット55の外側開口55cの幅Z2が、第1スリット54の外側開口54cの幅Z1よりも大きい。これは、電子部品100の第2側面電極3の幅が、第1側面電極2の幅よりも大きいからである。なお、導電性ペースト塗布装置1000は、第1スリット54の長さと第2スリット55の長さとが同一であるため、板材53の主面に対して垂直な方向から見たとき、第2スリット55の外側開口55cの断面積が、第1スリット54の外側開口54cの断面積よりも大きいことになる。
また、導電性ペースト塗布装置1000は、第2スリット55の流路55bに、幅Y2からなる、外側開口55cの幅Z2よりも幅の小さな部分を設けている。すなわち、導電性ペースト塗布装置1000は、板材53の主面に対して垂直な方向から見たとき、第2スリット55の流路55bに、外側開口55cの断面積よりも断面積の小さな部分を設けている。
導電性ペースト塗布装置1000において、第2スリット55の流路55bに、外側開口55cの断面積よりも断面積の小さな部分を設けた(第2スリット55の流路55bに、幅Y2からなる幅の小さな部分を設けた)のは、第2スリット55から吐出される導電性ペースト52の量を抑制するためである。すなわち、第2スリット55において、内側開口55aの断面積や流路55bの断面積を、外側開口55cの断面積に合せて大きく形成すれば、導電性ペースト52が流路55bを通過する際に発生する圧力損失が小さくなってしまい、同一の面積あたりにおける、第2スリット55からの導電性ペースト52の吐出量が、第1スリット54からの導電性ペースト52の吐出量よりも多くなってしまう。そこで、第2スリット55の流路55bに、外側開口55cの断面積よりも断面積の小さな部分を設けて、第2スリット55から吐出される導電性ペースト52の量を抑制したのである。
また、導電性ペースト塗布装置1000は、第2スリット55の流路55bにおける最も幅が小さな部分の幅Y2を、第1スリット54の内側開口54aの幅X1、流路54bの幅Y1、外側開口54cの幅Z1のうち、最も小さなものよりも大きくしている。なお、導電性ペースト塗布装置1000は、第1スリット54の長さと第2スリット55の長さとが同一であるため、板材53の主面に対して垂直な方向から見たとき、第2スリット55の流路55bにおける最も断面積が小さな部分の断面積を、第1スリット54の内側開口54aの断面積、流路54bの断面積、外側開口54cの断面積のうち、最も小さなものよりも大きくしていることになる。
導電性ペースト塗布装置1000において、第2スリット55の流路55bにおける最も断面積が小さな部分の断面積を、第1スリット54の内側開口54aの断面積、流路54bの断面積、外側開口54cの断面積のうち、最も小さなものよりも大きくした(第2スリット55の流路55bにおける最も幅が小さな部分の幅Y2を、第1スリット54の内側開口54aの幅X1、流路54bの幅Y1、外側開口54cの幅Z1のうち、最も小さなものよりも大きくした)のは、第2スリット55から吐出される導電性ペースト52の量を抑制し過ぎないようにするためである。すなわち、流路55bにおける最も断面積が小さな部分の断面積を、第1スリット54の内側開口54aの断面積、流路54bの断面積、外側開口54cの断面積のうち、最も小さなものよりも小さくすると、第1スリット54と第2スリット55とにおいて、同一の面積あたりにおける導電性ペースト52の吐出量が等しくならず、逆に、第2スリット55の吐出量が第1スリット54の吐出量よりも少なくなってしまう。そこで、第2スリット55の流路55bにおける最も断面積が小さな部分の断面積を、第1スリット54の内側開口54aの断面積、流路54bの断面積、外側開口54cの断面積のうち、最も小さなものよりも大きくすることによって、第2スリット55から吐出される導電性ペースト52の量を抑制し過ぎないようにしたのである。すなわち、第2スリット55の流路55bにおける最も幅が小さな部分の幅Y2を、第1スリット54の内側開口54aの幅X1、流路54bの幅Y1、外側開口54cの幅Z1のうち、最も小さなものよりも大きくすることによって、第2スリット55から吐出される導電性ペースト52の量を抑制し過ぎないようにしたのである。
導電性ペースト塗布装置1000は、導電性ペースト収容部51に圧力を加える加圧手段56を備えている。加圧手段56は、押圧板56aを備えており、押圧板56aを押し下げることによって、導電性ペースト収容部51に収容された導電性ペースト52を、第1スリット54および第2スリット55から外部に吐出することができる。
次に、図4(A)~図5(E)を参照して、本実施形態にかかる電子部品の製造方法について説明する。本実施形態においては、図1に示した電子部品100を製造する。なお、図4(A)~図5(C)に示す導電性ペースト塗布装置1000は、板材53のみを図示し、導電性ペースト収容部51や加圧手段56の図示を省略している。
まず、図4(A)に示すように、電子部品素体1と、導電性ペースト塗布装置1000とを準備する。
次に、図4(B)に示すように、一方の側面1Sを板材53に対向させて、かつ、一方の端面1Eを3つのスリット(第1スリット54、第2スリット55、第1スリット54)の一方側に配置し、他方の端面1Eを3つのスリットの他方側に配置して、電子部品素体1を導電性ペースト塗布装置1000の板材53上に載置する。
次に、導電性ペースト塗布装置1000の導電性ペースト収容部51に導電性ペースト52を収容したうえ、図5(C)に示すように、加圧手段56によって導電性ペースト収容部51に圧力を加え、導電性ペースト52を第1スリット54および第2スリット55から吐出させ、導電性ペースト52を電子部品素体1の一方の側面1Sに塗布する。第1スリット54および第2スリット55から吐出された導電性ペースト52は、それぞれ、電子部品素体1の両方の主面1Mにも塗布される。
次に、図5(D)に示すように、電子部品素体1を板材53上から取り外す。取り外された電子部品素体1の一方の側面1Sには、塗布された導電性ペースト52によって、2つの第1側面電極2と、1つの第2側面電極3とが形成されている。第1側面電極2は、両方の端部に、それぞれ、主面1Mに延びた部分2aが形成されている。同様に、第2側面電極3は、両方の端部に、それぞれ、主面1Mに延びた部分3aが形成されている。
次に、図4(B)、図5(C)に示した工程を、電子部品素体1の他方の側面1Sに対しても実施する。この結果、図5(E)に示すように、電子部品素体1の他方の側面1Sにも、2つの第1側面電極2と、1つの第2側面電極3とが形成される。
最後に、図示しないが、電子部品素体1を加熱し、塗布された導電性ペースト52を電子部品素体1の表面に焼付けて、図1に示す電子部品100を完成させる。なお、更に、第1側面電極2および第2側面電極3の表面に、それぞれ、めっき層を形成してもよい。
本実施形態においては、導電性ペースト52を電子部品素体1に塗布する工程において、第2スリット55から吐出される導電性ペースト52の量を抑制したため、製造された電子部品100は、第1側面電極2の側面1Sから主面1Mに延びた部分2aの長さと、第2側面電極3の側面1Sから主面1Mに延びた部分3aの長さとが、ほぼ等しくなっている。
(比較例)
本発明の有効性を確認するため、次の比較例にかかる実験をおこなった。比較例にかかる実験においては、比較例にかかる電子部品500を製造する。
比較例においては、第1実施形態において使用した導電性ペースト塗布装置1000に代えて、図6に示す導電性ペースト塗布装置5000を使用した。導電性ペースト塗布装置5000は、導電性ペースト塗布装置1000の第2スリット55を、形状および寸法が異なる第2スリット105に変更した。なお、導電性ペースト塗布装置5000においても、第1スリット54の長さと、第2スリット105の長さとを同一にしている。導電性ペースト塗布装置5000の他の事項は、導電性ペースト塗布装置1000と同じにした。
導電性ペースト塗布装置5000における、第2スリット105の内側開口105aの幅X2、流路105bの最も幅が小さい部分の幅Y2、外側開口105cの幅Z2の各大きさを、表2に示す。なお、表2には、変更しなかった、第1スリット54の内側開口54aの幅X1、流路54bの最も幅が小さい部分の幅Y1、外側開口54cの幅Z1の各大きさを、併せて示している。
Figure 0007238607000002
表2に示すように、導電性ペースト塗布装置5000では、第2スリット105の内側開口105aの幅X2、流路105bの最も幅が小さい部分の幅Y2、外側開口105cの幅Z2の大きさが、いずれも0.92mmであり、等しくなっている。すなわち、第2スリット105は、第1スリット54と同様に、途中で変化しない単一の幅を備えている。したがって、第2スリット105は、第1スリット54と同様に、板材の主面に対して垂直な方向から見て、途中で変化しない単一の断面積を備えている。
導電性ペースト塗布装置5000を使って、第1実施形態において実施した工程に準じて、比較例にかかる電子部品500を作製した。
図7(A)に、導電性ペースト52を第1スリット54および第2スリット105から吐出させ、導電性ペースト52を電子部品素体1の側面1Sに塗布する工程を示す。図から分かるように、比較例においては、第2スリット105が導電性ペースト52の吐出量を抑制する構造になっていないため、第2スリット105から大量の導電性ペースト52が吐出されている。
図7(B)に、完成した電子部品500を示す。比較例にかかる電子部品500は、図から分かるように、第2側面電極3の主面1Mに延びた部分3aの長さが、第1側面電極2の主面1Mに延びた部分2aの長さに比べて大きい。そして、一方の側面1Sに形成された第2側面電極3の主面1Mに延びた部分3aと、他方の側面1Sに形成された第2側面電極3の主面1Mに延びた部分3aとが、主面1M上において近接しており、両者は短絡する虞がある。また、両者が短絡しなかったとしても、電子部品500は信頼性が低い。
これに対し、図1に示した、第1実施形態において製造された電子部品100は、一方の側面1Sに形成された第2側面電極3の主面1Mに延びた部分3aと、他方の側面1Sに形成された第2側面電極3の主面1Mに延びた部分3aとが、主面1M上において十分に離れており、高い信頼性を備えている。以上の結果から、本発明の有効性を確認することができた。
[第2実施形態]
図8に、第2実施形態にかかる電子部品の製造方法によって製造する電子部品200を示す。図8は、完成した電子部品200斜視図である。図9(A)に、第2実施形態にかかる電子部品の製造方法において使用する、導電性ペースト塗布装置2000の平面図を示す。図9(B)に、1つの工程を実施している途中における、導電性ペースト塗布装置2000の平面図を示す。図10に、導電性ペースト塗布装置2000の断面図を示す。なお、図10は、図9(A)の一点鎖線矢印で示すY-Y部分を示している。
電子部品200は、電子部品素体21を備えている。電子部品素体21の1対の側面21Sに、それぞれ、側面電極22が形成されている。側面電極22には、両方の端部に、それぞれ、側面21Sから、側面21Sと主面21Mとが接する辺を超えて、主面21Mに延びた部分22aが形成されている。
第2実施形態においては、複数の電子部品素体21に対して、一度の導電性ペーストの吐出によって、同時に、それぞれ、側面電極22を形成する。なお、図9(B)には一例として3個の電子部品素体21に側面電極22を形成するところを示しているが、同時に側面電極22を形成する電子部品素体21の個数は任意であり、3個には限られない。
第2実施形態においては、第1実施形態において使用した導電性ペースト塗布装置1000に代えて、図9(A)、(B)、図10に示す導電性ペースト塗布装置2000を使用する。導電性ペースト塗布装置1000では、板材53に、2つの第1スリット54と、1つの第2スリット55が形成されていた。導電性ペースト塗布装置2000では、板材53に、2つの第3スリット64と、1つの第4スリット65が形成されている。具体的には、板材53の中央部に第4スリット65が形成され、板材53の外周近傍に2つの第3スリット64が形成されている。なお、本実施形態においては、第3スリット64の長さと、第4スリット65の長さとを同一にしている。
導電性ペースト塗布装置2000は、同じ形状で、同じ大きさのスリットを形成した場合、板材53の中央部に形成されたスリットが、板材53の外周近傍に形成されたスリットよりも、多量の導電性ペースト52を吐出する傾向にある。そこで、導電性ペースト塗布装置2000は、第4スリット65を、第3スリット64に比べて、導電性ペースト52の吐出量が抑制された形状および大きさにした。ここに記載した以外の事項については、導電性ペースト塗布装置2000は、導電性ペースト塗布装置1000と同じにした。
なお、導電性ペースト塗布装置2000においては、板材53の中央部に形成されたスリットが、板材53の外周近傍に形成されたスリットよりも、多量の導電性ペースト52を吐出する傾向にあるが、他の導電性ペースト塗布装置においては、板材53の外周近傍に形成されたスリットが、板材53の中央部に形成されたスリットよりも、多量の導電性ペースト52を吐出する傾向にある場合もある。その場合には、板材53の外周近傍に形成するスリットを、導電性ペースト52の吐出量を抑制する形状および大きさにすればよい。
導電性ペースト塗布装置2000における、第3スリット64の内側開口64aの幅X3、流路64bの最も幅が小さい部分の幅Y3、外側開口64cの幅Z3、および、第4スリット65の内側開口65aの幅X4、流路65bの最も幅が小さい部分の幅Y4、外側開口65cの幅Z4の各大きさを、表3に示す。
Figure 0007238607000003
図9(B)に、導電性ペースト52を塗布して電子部品素体21に側面電極22を形成するために、板材53に形成された第3スリット64および第4スリット65の上に、それぞれ、電子部品素体21を載置した状態を示す。
導電性ペースト塗布装置2000は、第3スリット64の外側開口64cの幅Z3と、第4スリット65の外側開口65cの幅Z4とが等しい。これは、電子部品200の側面電極22の幅が、個体間で均一だからである。なお、導電性ペースト塗布装置2000は、第3スリット64の長さと第4スリット65の長さとが同一であるため、板材53の主面に対して垂直な方向から見たとき、第3スリット64の外側開口64cの断面積と、第4スリット65の外側開口65cの断面積とが等しいことになる。
また、導電性ペースト塗布装置2000は、第4スリット65の流路65bに、幅Y4からなる、外側開口65cの幅Z4よりも幅の小さな部分を設けている。すなわち、導電性ペースト塗布装置2000は、板材53の主面に対して垂直な方向から見たとき、第4スリット65の流路65bに、外側開口65cの断面積よりも断面積の小さな部分を設けている。これは、第4スリット65からの導電性ペースト52の吐出量を抑制するためである。
第2実施形態においては、多量の導電性ペースト52を吐出する傾向にある板材53の中央部に形成された第4スリット65を、板材53の外周近傍に形成された第3スリット64に比べて、導電性ペースト52を吐出しにくい形状および大きさにした。その結果、第3スリット64を使用して電子部品素体21に形成した側面電極22(第3側面電極)の側面21Sから主面21Mに延びた部分22aの長さと、第4スリット65を使用して別の電子部品素体21に形成した側面電極22(第4側面電極)の側面21Sから主面21Mに延びた部分22aの長さとが、等しい大きさになる。
第2実施形態によれば、均質な形状、大きさからなる側面電極22を備えた電子部品200を、高い生産性で製造することができる。
以上、第1実施形態、第2実施形態にかかる電子部品の製造方法について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って種々の変更をなすことができる。
たとえば、導電性ペースト塗布装置1000では、第1スリット54において、外側開口54cの幅Z1と、流路54bの最も幅が小さい部分の幅Y1を同じ大きさにしたが、流路54bの最も幅が小さい部分の幅Y1を外側開口54cの幅Z1よりも小さくしてもよい。また、導電性ペースト塗布装置2000では、第3スリット64において、外側開口64cの幅Z3と流路64bの最も幅が小さい部分の幅Y3を同じ大きさにしたが、流路64bの最も幅が小さい部分の幅Y3を外側開口64cの幅Z3よりも小さくしてもよい。
また、導電性ペースト塗布装置1000では、第1スリット54の長さと第2スリット55の長さを同一にしたが、第1スリット54の長さと第2スリット55の長さは異なっていてもよい。また、導電性ペースト塗布装置2000では、第3スリット64の長さと第4スリット65の長さを同一にしたが、第3スリット64の長さと第4スリット65の長さは異なっていてもよい。
また、第1実施形態で製造した電子部品100は、1つの側面1Sに2つの第1側面電極2と1つの第2側面電極3とが形成され、第2実施形態で製造した電子部品200は、1つの側面21Sに1つの側面電極22が形成されていたが、側面電極の数は任意であり、これらには限られない。
また、電子部品100の端面1Eや、電子部品200の端面21Eに、端面電極を追加で形成してもよい。
1、21・・・電子部品素体
1M、21M・・・主面
1S、21S・・・側面
1E、21E・・・端面
2・・・第1側面電極
2a・・・主面1Mに延びた部分
3・・・第2側面電極
3a・・・主面1Mに延びた部分
22・・・側面電極
22a・・・主面1Mに延びた部分
51・・・導電性ペースト収容部
52・・・導電性ペースト
53・・・板材
54・・・第1スリット
54a・・・内側開口
54b・・・流路
54c・・・外側開口
55・・・第2スリット
55a・・・内側開口
55b・・・流路
55c・・・外側開口
64・・・第3スリット
64a・・・内側開口
64b・・・流路
64c・・・外側開口
65・・・第4スリット
65a・・・内側開口
65b・・・流路
65c・・・外側開口
100、200・・・電子部品
1000、2000・・・導電性ペースト塗布装置

Claims (5)

  1. 高さ方向において相対する1対の主面と、前記高さ方向に直行する幅方向において相対する1対の側面と、前記高さ方向および前記幅方向に直行する長さ方向において相対する1対の端面とを備えた電子部品素体を準備し、
    導電性ペースト収容部と、前記導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、前記板材の両主面間に形成された前記電子部品素体の高さよりも大きい長さを備えたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置を準備し、
    前記導電性ペースト収容部に、導電性ペーストを収容し、
    前記側面を前記板材に対向させて、かつ、一方の前記端面を前記スリットの一方側に配置し、他方の前記端面を前記スリットの他方側に配置して、前記電子部品素体を前記板材上に載置し、
    前記導電性ペースト収容部に圧力を加え、前記導電性ペーストを前記スリットから前記板材上に吐出させて、前記導電性ペーストを前記電子部品素体の前記側面に塗布して、少なくとも一方の端部が前記側面から前記主面に延びた側面電極を形成する工程を備えた、電子部品の製造方法であって、
    前記スリットは、前記板材の前記導電性ペースト収容部側に開いた内側開口と、前記板材の外側に開いた外側開口と、前記内側開口と前記外側開口とを繋ぐ流路と、を備え、
    前記板材には、少なくとも、第1スリットと第2スリットとが設けられ、
    一度の前記導電性ペーストの吐出により、同時に、1つの前記電子部品素体の1つの前記側面に、少なくとも、前記第1スリットによって第1側面電極が形成され、前記第2スリットによって第2側面電極が形成され、
    前記第2側面電極の幅は前記第1側面電極の幅よりも大きく、
    前記板材の主面に対して垂直な方向から見たとき、
    前記第2スリットの前記外側開口の断面積は、前記第1スリットの前記外側開口の断面積よりも大きく、
    前記第2スリットの前記流路は、前記第2スリットの前記外側開口の断面積よりも断面積の小さな部分を有し、
    前記第2スリットの前記流路における最も断面積が小さな部分の断面積は、前記第1スリットの前記内側開口、前記流路、前記外側開口における最も断面積が小さな部分の断面積よりも大きい、電子部品の製造方法。
  2. 高さ方向において相対する1対の主面と、前記高さ方向に直行する幅方向において相対する1対の側面と、前記高さ方向および前記幅方向に直行する長さ方向において相対する1対の端面とを備えた電子部品素体を準備し、
    導電性ペースト収容部と、前記導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、前記板材の両主面間に形成された前記電子部品素体の高さよりも大きい長さを備えたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置を準備し、
    前記導電性ペースト収容部に、導電性ペーストを収容し、
    前記側面を前記板材に対向させて、かつ、一方の前記端面を前記スリットの一方側に配置し、他方の前記端面を前記スリットの他方側に配置して、前記電子部品素体を前記板材上に載置し、
    前記導電性ペースト収容部に圧力を加え、前記導電性ペーストを前記スリットから前記板材上に吐出させて、前記導電性ペーストを前記電子部品素体の前記側面に塗布して、少なくとも一方の端部が前記側面から前記主面に延びた側面電極を形成する工程を備えた、電子部品の製造方法であって、
    前記スリットは、前記板材の前記導電性ペースト収容部側に開いた内側開口と、前記板材の外側に開いた外側開口と、前記内側開口と前記外側開口とを繋ぐ流路と、を備え、
    前記板材には、少なくとも、第3スリットと第4スリットとが設けられ、
    前記電子部品素体として、第3電子部品素体と第4電子部品素体とが準備され、
    一度の前記導電性ペーストの吐出により、同時に、前記第3電子部品素体の前記側面に前記第3スリットによって第3側面電極が形成され、前記第4電子部品素体の前記側面に前記第4スリットによって第4側面電極が形成され、
    前記第3側面電極の幅は、前記第4側面電極の幅と等しく、
    前記板材の主面に対して垂直な方向から見たとき、
    前記第3スリットの前記外側開口の断面積は、前記第4スリットの前記外側開口の断面積と等しく、
    前記第4スリットの前記流路は、前記第4スリットの前記外側開口の断面積よりも断面積の小さな部分を有し、
    前記第4スリットの前記流路における最も断面積が小さな部分の断面積は、前記第3スリットの前記内側開口、前記流路、前記外側開口における最も断面積が小さな部分の断面積よりも小さい、電子部品の製造方法。
  3. 導電性ペースト収容部と、前記導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、前記板材の両主面間に形成されたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置であって、
    前記スリットは、前記板材の前記導電性ペースト収容部側に開いた内側開口と、前記板材の外側に開いた外側開口と、前記内側開口と前記外側開口とを繋ぐ流路と、を備え、
    前記板材には、少なくとも、第1スリットと第2スリットとが設けられ、
    前記板材の主面に対して垂直な方向から見たとき、
    前記第2スリットの前記外側開口の断面積は、前記第1スリットの前記外側開口の断面積よりも大きく、
    前記第2スリットの前記流路は、前記第2スリットの前記外側開口の断面積よりも断面積の小さな部分を有し、
    前記第2スリットの前記流路における最も断面積が小さな部分の断面積は、前記第1スリットの前記内側開口、前記流路、前記外側開口における最も断面積が小さな部分の断面積よりも大きい、導電性ペースト塗布装置。
  4. 導電性ペースト収容部と、前記導電性ペースト収容部の天井部分に設けられた板材と、前記板材の両主面間に形成されたスリットと、を備えた導電性ペースト塗布装置であって、
    前記スリットは、前記板材の前記導電性ペースト収容部側に開いた内側開口と、前記板材の外側に開いた外側開口と、前記内側開口と前記外側開口とを繋ぐ流路と、を備え、
    前記板材には、少なくとも、第3スリットと第4スリットとが設けられ、
    前記板材の主面に対して垂直な方向から見たとき、
    前記第3スリットの前記外側開口の断面積は、前記第4スリットの前記外側開口の断面積と等しく、
    前記第4スリットの前記流路は、前記第4スリットの前記外側開口の断面積よりも断面積の小さな部分を有し、
    前記第4スリットの前記流路における最も断面積が小さな部分の断面積は、前記第3スリットの前記内側開口、前記流路、前記外側開口における最も断面積が小さな部分の断面積よりも小さい、導電性ペースト塗布装置。
  5. 前記導電性ペースト収容部に圧力を加え、前記導電性ペースト収容部に収容された導電性ペーストを前記スリットの前記外側開口から外部に吐出させる加圧手段を備えた、請求項3または4に記載された導電性ペースト塗布装置。

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