JP7236650B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本開示は、照明装置に関する。
従来、照明装置としては、特許文献1に記載されているものがある。この照明装置は、所謂ユニバーサルダウンライトであり、光源からの出射光の光軸の鉛直方向に対する傾斜角度を所望の角度に調整できる。詳しくは、この照明装置は、筐体、枠体、筐体内に配置される光源、及び光軸角度調整部材を備え、光軸角度調整部材は、長孔を含む平板状の第1固定部、及び枠体に相対移動不可能に固定される第2固定部を含む。ねじの軸部を、長孔を通過させた後、筐体の所定位置に締め込むことで、光軸角度調整部材を、筐体に固定する。このことから、筐体に対する光軸角度調整部材の固定位置を変動させれば、筐体に対する光軸角度調整部材の傾斜角度を変更できる。したがって、光軸角度調整部材は、枠体に相対移動不可能に固定されて、枠体に対して静止しているため、筐体に対する光軸角度調整部材の固定位置を変動させることで、枠体に対する筐体の傾斜角度を調整できる。よって、枠体の軸方向に対する上記光軸の傾斜角度を調整でき、その結果、鉛直方向に対する光軸の傾斜角度を調整できる。
特開2018-180127号公報(第1図)
上記ダウンライトは、枠体を建物の天井等に設けられた取付孔等に固定した状態で、ユーザが第1固定部に対するねじの締付力に起因して生じる静止摩擦力以上の力を筐体に付与することで、ねじを長孔内を移動させて筐体を枠体に対して傾斜させる。
このような背景において、筐体が枠体に対して所望の角度傾斜している状態で筐体を枠体に対して静止させるのに十分な摩擦力を生成するようにすると、ねじを長孔内を移動させる操作性が低下することがある。そして、ねじが長孔内の端側に存在する規定の箇所まで移動しにくくなって、枠体に対して筐体を規定の最大傾斜角まで傾斜させにくくなることがある。他方、筐体を枠体に対して静止させる摩擦力が小さいと、筐体を枠体に確実に係止しにくくなる。
そこで、本開示の目的は、筐体を枠体に対して静止させるのに十分な摩擦力を確保し易く、ねじを長孔内の端側に存在する規定の箇所まで移動させ易い照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示に係る照明装置は、筐体と、枠体と、筐体内に配置される光源と、少なくとも一方側の端部に延在方向の外側に窪む窪みを有する長孔を含む平板状の第1固定部、及び枠体に固定される第2固定部を有する光軸角度調整部材と、第1固定部の厚さ方向の少なくとも一方側に第1固定部に接触するように配置され、樹脂で構成される円環状の樹脂ワッシャーと、第1固定部の厚さ方向の筐体側とは反対側に配置され、樹脂ワッシャーを第1固定部に押圧すると共に第1固定部を筐体側に押圧する付勢部材と、筐体に螺合する雄ねじ部を有して長孔及び樹脂ワッシャーの貫通孔を通過する軸部、及び付勢部材を第1固定部側に押圧する座面を有するねじと、を備える。なお、上記長孔は、ねじを固定する位置を変動させることができる構成であればよく、その延在方向の全てが湾曲してもよく、又はその延在方向の一部が湾曲する一方、その延在方向の他の一部が直線に平行でもよい。
本開示に係る照明装置によれば、筐体を枠体に対して静止させるのに十分な摩擦力を確保し易く、ねじを長孔内の端側に存在する規定の箇所まで移動させ易い。
本開示の一実施形態に係る照明装置の斜視図である。 光軸角度調整部材の斜視図である。 筐体に対する光軸角度調整部材の固定構造について説明する照明装置の一部の斜視図である。 図1のA-A線模式断面図であり、照明装置においてねじの中心軸と長孔の幅方向を含む切断での模式断面図である。 図4に示す固定構造に含まれるばね座金の斜視図である。 (a)は、上側筐体固定部の厚さ方向の外側から見た、上側筐体固定部、第2樹脂ワッシャー、及びばね座金の位置関係を示す平面図であって、現実に起こり得る3つの部位の位置関係を示す平面図であり、(b)は、(a)のB-B線模式断面図である。 照明装置の主要構成の分解斜視図である 照明装置の筐体の主面に配置されている状態の光源モジュールを示す斜視図である。 枠体の中心軸が光軸方向に略一致している状態における照明装置の一断面図である。 レンズホルダとそれに保持されたレンズとで構成される光学ブロックの斜視図である。 レンズホルダの斜視図である。 レンズの斜視図である。 回転部材の斜視図である。 光学ブロックと回転部材が一体に統合された回転部材アッセンブリの斜視図である。 筐体の第1部材の斜視図である。 図1と異なる角度から見たときの照明装置の斜視図である。 照明装置を下から見たときの斜視図である。 (a)は、変形例の照明装置における図4に対応する模式断面図であり、(b)は、他の変形例の照明装置における図4に対応する模式断面図である。 (a)は、ウエーブワッシャの側面図であり、(b)は、ウエーブワッシャの平面図である。 (a)は、皿ばね座金の側面図であり、(b)は、皿ばね座金平面図である。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、図面、及び以下の説明において、R方向は、筐体10の径方向であり、θ方向は、筐体10の周方向である。また、Z方向は、光軸方向であり、筐体10の高さ方向に一致し、また、レンズ30の中心軸の延在方向にも一致する。R方向、θ方向、及びZ方向は、互いに直交する。また、以下の説明で、上側とは、光軸方向における光出射側とは反対側を指し、下側とは、光軸方向の光出射側を指す。また、以下で説明する傾斜溝を、Z方向に対して傾斜すると共に互いに対向する一対の内側壁面を有する構造であって、一対の内側壁面の間に位置する嵌合部の少なくとも一部を一対の内側壁面でガイドすることで、嵌合部が、一対の内側壁面の延在方向に沿って移動することを可能とする構造として定義する。したがって、傾斜溝は、底部が存在する構造でもよいが、以下で説明する傾斜溝51のように、光軸方向に対して傾斜する細長い長孔形状を有する貫通孔の構造を有して、回転部材若しくは光学ブロック(レンズアッセンブリ)の側壁を厚さ方向に貫通してもよい。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。
図1は、本開示の一実施形態に係る照明装置1の斜視図である。図1に示すように、照明装置1は、埋込型ユニバーサルダウンライトであり、ホール等の建物の天井に埋め込み配置され、下方に出射される出射光の光軸方向を変動させることができる。より詳しくは、図1に示すように、照明装置1は、筐体10を備える。筐体10は、有底円筒状部11を有する。筐体10は、有底円筒状部11内に光源62(図8参照)を取り付ける取付台として機能し、光源62に対して静止する第1静止部に含まれる。筐体10は、上方に突出する複数のフィン12を有し、筐体全体が、光源62で発生する熱を放散させるヒートシンクとしても機能し、特にフィン12が光源62からの熱を外気に放熱する。このため、筐体10は、金属材料等の熱伝導率の高い材料によって構成されると好ましい。筐体10は、例えば、アルミダイカスト等で、有底円筒状部11とフィン12を一体成形することで構成される。なお、筐体は、有底円筒状部とフィンを接合する構成でもよい。この場合、例えば、有底円筒状部に設けた突起を、フィンに設けられた孔に挿入した後に塑性変形させることで、有底円筒状部とフィンを接続してもよい。なお、筐体は、フィンを有さなくてもよい。
照明装置1は、更に、バネ取付部材15、光軸角度調整部材17、及び枠体20を備える。バネ取付部材15、光軸角度調整部材17、及び枠体20の夫々は、アルミニウム等の金属材料、又はポリブチレンテレフタレート等の樹脂材料によって好適に形成される。筐体10、バネ取付部材15、光軸角度調整部材17、及び枠体20は、次に示す如く一体化される。詳しくは、図1に示すように、バネ取付部材15は、環状平板部15aと、2つのバネ取付部15bを含み、2つのバネ取付部15bは、環状平板部15aの周方向に間隔をおいた状態で環状平板部15aから下側に突出する。また、枠体20は、筒状部材であり、環状円板状の上側端面(図示せず)を含む。また、図2、すなわち、光軸角度調整部材17の斜視図に示すように、光軸角度調整部材17は、環状平板部17a、第1固定部としての板状の上側筐体固定部17b、及び第2固定部としての板状の下側筐体固定部17cを含み、上側筐体固定部17bは、環状平板部17aから上側に突出する一方、下側筐体固定部17cは、環状平板部17aから下側に突出する。光軸角度調整部材17は、金属で構成され、例えば、板金を折り曲げ加工して構成される。
再度、図1を参照して、バネ取付部材15の環状平板部15aと枠体20の上側端面とで光軸角度調整部材17の環状平板部17aを挟持した状態で、環状平板部15aを枠体20の上側端面にねじ27で固定する。この固定で、バネ取付部材15、光軸角度調整部材17、及び枠体20が一体化される。
図2に示すように、上側筐体固定部17bは、長孔17dを有し、下側筐体固定部17cは、円筒孔17eを有する。また、長孔17dは、その延在方向の両端部に該延在方向の外側に窪む窪み17f,17gを有する。また、図示はしないが、筐体10は、光軸角度調整部材17をねじ止めするための第1及び第2ねじ孔を有する。図3は、筐体10に対する光軸角度調整部材17の固定構造について説明する照明装置1の一部の斜視図である。図3に示すように、光軸角度調整部材17は、長孔17d及び上記第1ねじ孔を用いてねじ21で筐体10にねじ止めされると共に、円筒孔17e(図2参照)及び第2ねじ孔を用いてねじ25で筐体10にねじ止めされる。
再度、図1を参照して、照明装置1は、更に、2つの取付バネ23を備える。2つの取付バネ23は、枠体外側にその中心軸を挟んで枠体20の径方向に対向するように配置され、各取付バネ23は、バネ取付部15bに固定される。取付バネ23は、例えば、屈曲部を有する金属板によって構成され、板バネ構造を有する。取付バネ23を歪ませて、取付バネ23を埋め込み孔の周囲に当接させる。上述のように、バネ取付部15bは枠体20に固定されている。したがって、枠体20は、取付バネ23が埋め込み孔内面から受ける水平方向の力で天井の埋め込み孔内面に略相対移動不可能に固定される。取付バネ23は、枠体20に取り付けられるので、枠体20に対して静止し、天井の埋め込み孔にも静止する。なお、取付バネは3以上設けられてもよい。また、照明装置の天井への取付構造は、照明装置を天井に固定できる構造であれば如何なる構造でもよく、取付バネを含まなくてもよい。
図1に示すように、本実施形態では、枠体20の中心軸の延在方向がZ方向に略一致している状態では、筐体10は、ねじ21で紙面における長孔17dの右端に固定される。枠体20を、取付バネ23を用いて埋め込み孔に固定した状態で、ユーザが上側筐体固定部17bに対するねじ21の締付力に起因して生じる静止摩擦力以上の力を筐体10に付与したとする。すると、筐体10が、円筒孔17e及び筐体10に締め込まれたねじ25(図3参照)を支点として、ねじ21が長孔17d内を図1の左側に移動するように光軸角度調整部材17に対して回転する。換言すると、上述のように、枠体20が埋め込み孔内面に略相対移動不可能に固定され、光軸角度調整部材17が枠体20に対して相対移動不可能に固定されているので、筐体10が枠体20に対して傾斜し、ひいては、埋め込み孔に対して傾斜する。したがって、ユーザは、照明装置1が埋め込み孔に固定された後、筐体10が埋め込み孔に対して所望の角度傾斜するように調整でき、筐体10に固定された光源62(図8参照)からの出射光の光軸を鉛直方向に対して所望の角度だけ傾斜させることができる。よって、照射領域の自由度を格段に高くできる。
次に、筐体10に対する光軸角度調整部材17の固定構造を更に詳細に説明する。図4は、図1のA-A線模式断面図であり、照明装置1においてねじ21の中心軸と長孔17dの幅方向を含む切断での模式断面図である。また、図5は、当該構造に含まれるばね座金56の斜視図である。図4に示すように、照明装置1は、円環状の第1樹脂ワッシャー46、円環状の第2樹脂ワッシャー53、円環状の金属ワッシャー54、筒状の金属スペーサ55、及び付勢部材の一例としてのばね座金56を備える。第1樹脂ワッシャー46、第2樹脂ワッシャー53、金属ワッシャー54の夫々は、押圧力を分散させる機能を含み、金属スペーサ55は、距離を確保する機能を含む。
図4に示すように、筐体10は、円筒内周面10cと環状の段部10dを含む凹部10eを有し、段部10dは、円筒内周面10cからその径方向内方側に広がる。金属スペーサ55は、一方側端面55aが段部10dに当接するまで凹部10eに内嵌される。第1樹脂ワッシャー46、第2樹脂ワッシャー53、及び金属ワッシャー54の夫々は、金属スペーサ55の外径と同一又はその外径よりも僅かに大きい内径を有する円筒孔を含む。なお、第1樹脂ワッシャー46、第2樹脂ワッシャー53、及び金属ワッシャー54は、同一の外径を有すると好ましい。しかし、第1樹脂ワッシャー46、第2樹脂ワッシャー53、及び金属ワッシャー54に、外径が異なる2以上のワッシャーが含まれてもよい。
第1樹脂ワッシャー46は、その貫通孔46aの円筒内周面が金属スペーサ55に外嵌されている状態で筐体10の外面と上側筐体固定部17bとで挟持される。また、第2樹脂ワッシャー53は、その貫通孔53aの円筒内周面が金属スペーサ55に外嵌されている状態で上側筐体固定部17bの厚さ方向の第1樹脂ワッシャー46側とは反対側の表面に接触し、金属ワッシャー54は、その貫通孔54aの円筒内周面が金属スペーサ55に外嵌されている状態で第2樹脂ワッシャー53の厚さ方向の上側筐体固定部17b側とは反対側の表面に接触している。
図5に示すように、ばね座金56は、環状の平座金の1か所が周方向の所定範囲に亘って切れて捻じれた構造を有している。また、ばね座金56は、一端部56aが重心よりも厚さ方向の一方側に変位する一方、他端部56bが重心よりも厚さ方向の他方側に変位した構造を有する。図4に示すように、ばね座金56は、金属ワッシャー54の厚さ方向の第2樹脂ワッシャー53側とは反対側に金属スペーサ55を取り囲むように配置される。ねじ21の軸部21aは、金属スペーサ55の円筒孔に内嵌され、軸部21aの先端側に設けられた雄ねじ部21bは、筐体10に設けられたねじ孔10fに締め込まれる。この締め込みで、ねじ21の座面21cと、金属ワッシャー54の厚さ方向の第2樹脂ワッシャー53側とは反対側の面とで、ばね座金56が挟持され、ばね座金56が厚さ方向に圧縮される。
この圧縮で、ばね座金56が弾性変形し、ばね座金56の一端部56aと他端部56bが、ばね座金56の同じ厚さ方向位置に位置する。この弾性変形後、ばね座金56の一端部56aは、図5に矢印F1で示すばね座金56の厚さ方向の一方側に力を付与し、他端部56bは、図5に矢印F2で示すばね座金56の厚さ方向の他方側に力を付与する。したがって、圧縮された後、ばね座金56は、一端部56a及び他端部56bの周辺で付勢力(押圧力)が最も大きくなる。
図4に示す光軸角度調整部材17の固定構造を採用し、更に長孔17dに窪み17f,17gを設けたことで、優れた作用効果が導かれる。次に、その作用効果を、それを導出する構成に基づいて詳細に説明する。
上述のように、照明装置1は、筐体10、枠体20、筐体10内に配置される光源62を備える。また、照明装置1は、少なくとも一方側の端部に延在方向の外側に窪む窪み17f,17gを有する長孔17dを含む平板状の上側筐体固定部(第1固定部)17b、及び枠体20に固定される下側筐体固定部(第2固定部)17cを有する光軸角度調整部材17を備える。また、照明装置1は、上側筐体固定部17bの厚さ方向の少なくとも一方側に上側筐体固定部17bに接触するように配置され、樹脂で構成される円環状の第1及び第2樹脂ワッシャー46,53を備える。また、照明装置1は、上側筐体固定部17bの厚さ方向の筐体10側とは反対側に配置され、第1及び第2樹脂ワッシャー46,53を上側筐体固定部17bに押圧すると共に上側筐体固定部17bを筐体10側に押圧するばね座金(付勢部材)56を備える。また、照明装置1は、筐体10に螺合する雄ねじ部21bを有して長孔17d及び第1及び第2樹脂ワッシャー46,53の貫通孔を通過する軸部21a、及びばね座金56を上側筐体固定部17b側に押圧する座面21cを有するねじ21を備える。
したがって、柔らかい樹脂製の第1及び第2樹脂ワッシャー46,53が金属板状の上側筐体固定部17bに接触した状態で上側筐体固定部17bを押圧するので、第1及び第2樹脂ワッシャー46,53と上側筐体固定部17bとの間に十分な静止摩擦力を確保し易い。よって、枠体20に対する筐体10の傾斜角度が選択されて、筐体10が上側筐体固定部17bに対して静止した際に、上側筐体固定部17bに対する筐体10の静止摩擦力を大きくでき、筐体10を上側筐体固定部17bに確実に静止させることができる。
更には、長孔17dが、少なくとも一方側の端部に延在方向の外側に窪む窪み17f,17gを有するので、上側筐体固定部17bに対する筐体10の相対移動の操作性も円滑にできる。次にこの理由について説明する。
図6(a)は、上側筐体固定部17bの厚さ方向の外側から見た、上側筐体固定部17b、第2樹脂ワッシャー53、及びばね座金56の位置関係を示す平面図であり、現実に起こり得る3つの部位の位置関係を示す平面図である。
本実施形態では、十分な摩擦力を確保し易くて柔らかい第2樹脂ワッシャー53を使用している。したがって、図6(a)に示すように、ばね座金56において押圧力が大きい切れ目周辺56cが厚さ方向から見たときに長孔17dに重なる配置となったとき、柔らかい第2樹脂ワッシャー53の一部が切れ目周辺56cからの押圧力で上側筐体固定部17b側に変形し易い。
そして、図6(b)、すなわち、図6(a)のB-B線模式断面図に示すように、第2樹脂ワッシャー53の一部53bが、当該押圧力で長孔17d内に入り込み易い。したがって、上側筐体固定部の長孔に図2に示す窪み17f,17gが存在しない場合、ねじ21(図3参照)を長孔の規定の端位置まで移動させようとしても、当該一部53bが、ねじ21の軸部21aと長孔の延在方向の端面との間に入り込んで噛み込み、ねじ21が規定の端位置に到達しにくくなることがあり、筐体10が規定の傾斜角度に到達しにくいことがある。
これに対し、本照明装置1では、長孔17dが、延在方向の両端部に外側に窪む窪み17f,17gを有するので、上記一部53bを窪み17f,17gに押し込むことができ、当該一部53bを窪み17f,17gに逃がすことができる。よって、ねじ21を規定の端位置まで円滑かつ容易に移動させることができるので、枠体20に対する筐体10の傾斜角度調整の操作性を良好なものにでき、枠体20に対する筐体10の規定の最大傾斜角度を容易に実現できる。
また、照明装置1が、ねじ21の軸部21aが挿入され、座面21cで筐体10側に押圧される筒状の金属スペーサ55を備えてもよい。
本構成によれば、金属スペーサ55の軸方向長さを調整することで、ばね座金56の厚さ方向の圧縮長さ(ばね座金56の厚さ方向のつぶし量)を調整できる。したがって、筐体10と上側筐体固定部17bとの間に所望の大きさの静止摩擦力を生成し易い。
更には、筒状の金属スペーサ55が、長孔17dにおいて窪み17f,17gに繋がる延在方向の両端面17h,17i(図2参照)に接触する位置を、枠体20に対する筐体10の傾斜角度の上限や下限とすることができる。よって、ねじ21の軸部21aよりも外径が大きい筒状の金属スペーサ55を、傾斜角度の上限や下限を決定する部材とできるので、枠体20に対する筐体10の精度高い傾斜角度範囲を実現し易い。なお、本実施例では、筒状の金属スペーサ55を採用したが、筒状で樹脂製のスペーサを採用してもよい。
また、照明装置1は、上側筐体固定部17bの厚さ方向の筐体10側とは反対側に配置される第2樹脂ワッシャー53、及び第2樹脂ワッシャー53とばね座金56との間に配置され、金属で構成される円環状の金属ワッシャー54を備えてもよい。また、ねじ21の軸部21aが、金属ワッシャー54の貫通孔を通過してもよい。
本構成によれば、第2樹脂ワッシャー53が金属ワッシャー54と上側筐体固定部17bとで挟持されることになるので、金属ワッシャー54で第2樹脂ワッシャー53の撓みを抑制できる。したがって、第2樹脂ワッシャー53の一部53bの上記噛み込みを抑制できるので、長孔17d内でのねじ21の移動性を更に円滑にでき、枠体20に対する筐体10の傾斜角の角度調整の操作性を更に円滑なものにできる。
また、第1及び第2樹脂ワッシャー46,53を上側筐体固定部17bに押圧する付勢部材が、環状の平座金の1か所が切れて捻じれた構造を有するばね座金56でもよい。すなわち、ばね座金56は、一端部56aが重心よりも厚さ方向の一方側に変位する一方、他端部56bが重心よりも厚さ方向の他方側に変位してもよい。また、ねじ21の軸部21aが、ばね座金56の中央に設けられたスペース71(図5)を通過してもよい。
ばね座金56は付勢力が大きいので、一般的には、ばね座金56を用いると枠体に対する筐体の角度調整の操作性が低下し易い。しかしながら、本開示によれば、長孔17dが上述の窪み17f,17gを有するので、当該操作性も良好なものにできる。したがって、本構成によれば、筐体10と上側筐体固定部17bとの間に十分な静止摩擦力を生成できるだけでなく、枠体に対する筐体の角度調整の操作性も良好なものにできる。
なお、筐体10は、Z方向に対して片側のみに傾斜可能な構成でもよく、Z方向に対して両側に傾斜可能な構成でもよい。また、最大傾斜角度は、筐体10がZ方向に対して片側のみに傾斜可能な構成の場合、Z方向に対する片側の傾斜角度が90°よりも小さい角度であればよい。また、最大傾斜角度は、筐体10がZ方向に対して両側に傾斜可能な構成の場合、Z方向に対する片側の傾斜角度が90°よりも小さい角度であればよく、Z方向に対する両側の傾斜角度が180°よりも小さい角度であればよい。また、筐体10が、Z方向に対して両側に傾斜可能な場合を例に説明を行うと、最大傾斜角度は、例えば、Z方向に対して片側80°で両側160°でもよく、Z方向に対して片側70°で両側140°でもよい。又は、最大傾斜角度は、Z方向に対して片側60°で両側120°でもよく、Z方向に対して片側50°で両側100°でもよい。又は、最大傾斜角度は、Z方向に対して片側45°で両側90°でもよい。
次に、光源62に対するレンズ30のZ方向位置の変動を可能とし、出射光の狭角制御を可能にする照明装置1の構造について説明する。図7は、照明装置1の主要構成の分解斜視図である。また、図8は、筐体10の主面24に配置されている状態の光源モジュール60を示す斜視図であり、図9は、枠体20の中心軸がZ方向に略一致している状態における照明装置1の断面図である。
図7に示すように、照明装置1は、筐体10及び枠体20に加えて、レンズ30、レンズホルダ40、及び回転部材50を備える。また、図8に示すように、照明装置1は、筐体10の主面に固定される光源モジュール60を備え、光源モジュール60は、基板61と、光源62を有する。基板61は、平面視で略矩形の形状を有し、光源62は、円板状の形状を有し、基板61の下面(実装面)の略中央に配設される。光源モジュール60は、例えば、COB(Chip On Board)構造を有し、光源62は、基板61に実装された複数のLED(light emitting diode)と、複数のLEDを封止する封止部材を含む。
基板61は、例えば、セラミックス基板、樹脂基板、又はメタルベース基板等で構成される。詳述しないが、基板61には、一対の電極端子と、所定パターンの金属配線が形成される。一対の電極端子は、LEDを発光させるための直流電力を外部から受電するために設けられる。また、所定パターンの金属配線は、LED同士を電気的に接続するために設けられる。
LEDは、発光素子の一例である。LEDは、例えば、単色の可視光を発するベアチップで構成され、通電されれば青色光を発する青色LEDチップで構成される。複数のLEDは、例えば基板61にマトリクス状に配置される。なお、LEDは、基板に1つのみ実装されてもよい。封止部材は、例えば、透光性樹脂で構成され、蛍光体を含む。蛍光体は、LEDからの光を波長変換する役割を果たす。封止部材は、例えば、シリコーン樹脂に蛍光体粒子を分散させた蛍光体含有樹脂で構成される。光源モジュール60が白色光を出射し、LEDが青色光を発光する青色LEDチップである場合、蛍光体粒子は、例えばYAG系の黄色蛍光体で構成される。
なお、封止部材は、例えば、全てのLEDを一括封止してもよく、複数のLEDを列ごとにライン状に封止してもよく、各LEDを1つずつ個別に封止してもよい。また、光源は、LED以外の発光素子で構成されてもよく、半導体レーザ素子や、有機EL(Electro Luminescence)素子若しくは無機EL素子等の固体発光素子等で構成されてもよい。又は、光源は、白熱灯や蛍光灯で構成されてもよい。
図8に示すように、基板61は、例えば、筐体10の主面24に設けられた凹部64に収容される。また、照明装置1は、図示しない2つの基板ホルダを有し、2つの基板ホルダは、基板61の下側かつ長手方向又は幅方向の両側に配置される。基板ホルダは、例えば、筐体10に固定された状態でZ方向から見たときに基板の長手方向又は幅方向の両側端部61eに重なる基板受部(図示せず)を有する。基板ホルダは、図示しないねじを用いて筐体10の主面24にねじ孔65を用いて締め込み固定され、基板61は、基板受部で主面24側に押圧されることで筐体10に固定される。なお、基板を保持する取付板(図示せず)を設け、取付板を基板ホルダとねじを用いて筐体の主面に固定してもよい。
図9を参照して、レンズ30は、Z方向に関して、光源62(図8参照)よりも光出射側に配置される。より正確には、レンズ30におけるZ方向の光出射側の端面96は、光源62よりもZ方向の光出射側に位置する。また、レンズホルダ40は、レンズ30を取り囲むように配置され、回転部材50は、レンズホルダ40を取り囲むように配置される。
図10は、レンズホルダ40とそれに保持されたレンズ30とで構成される光学ブロック70の斜視図であり、図11は、レンズホルダ40の斜視図であり、図12は、レンズ30の斜視図である。図10に示すように、レンズホルダ40は、環状部材であり、レンズ30を取り囲むように配置される。レンズホルダ40は、アルミニウム等の金属材料、又はポリブチレンテレフタレート等の樹脂材料によって好適に形成される。また、レンズ30は、透光性を有する透光性材料によって構成され、アクリル、ポリカーボネート、シリコーン等の透明樹脂材料、又は、ガラス材料によって形成されると好ましい。
図11に示すように、レンズホルダ40は、周方向に間隔をおいて配置される3つのホルダ係止部41を有し、各ホルダ係止部41は、Z方向に延在する。ホルダ係止部41は、R方向内方に凸の凹面41aを含み、凹面41aはR方向外方を向き、Z方向に延在する。ホルダ係止部41の役割については後で説明する。また、レンズホルダ40は、3つのレンズ嵌合部42を有し、3つのレンズ嵌合部42は、θ方向に略等間隔に配置されて内周側に配置される。レンズ嵌合部42は、R方向内方に突出する突出部で構成される。図12に示すように、レンズ30は、Z方向下側に行くにしたがって末広がりとなる形状を有する。レンズ30は、外周側の下側端部にθ方向に略等間隔に配置される3つのホルダ嵌合部31を有する。ホルダ嵌合部31は、レンズ嵌合部42(図11参照)の形状に対応する形状を有して、R方向内側に窪む凹部で構成される。レンズ嵌合部42をホルダ嵌合部31に圧入で嵌合させることで、レンズ30がレンズホルダ40に固定され、その結果、図10に示す光学ブロック70が構成される。
次に、回転部材50に対する光学ブロック70の相対移動可能な統合構造について説明する。図11に示すように、レンズホルダ40は、外周側に2つの嵌合爪48を有する。嵌合爪48は、嵌合部の一例である。2つの嵌合爪48は、R方向に対向するように配置され、各嵌合爪48は、一対の傾斜面48a,48bを有する板形状を有する。各傾斜面48a,48bは、Z方向に対して傾斜する方向に延在する。
図13は、回転部材50の斜視図である。回転部材50は、ポリカーボネート等のばね性を有する樹脂材料で構成されると好ましいが、硬い樹脂材料や金属材料で構成されてもよい。図13に示すように、回転部材50は、略円筒状の部材であり、θ方向に間隔をおいて配置される2つの傾斜溝51を有する。傾斜溝51は、螺旋溝の一部からなる形状を有する。傾斜溝51は、Z方向に対して傾斜し、θ方向一方側に行くにしたがって回転部材50のZ方向下側からZ方向上側まで延在する。傾斜溝51は、回転部材50を厚さ方向に貫通する細長い長孔形状の貫通孔の構造を有し、Z方向に対向する一対の内壁面(傾斜面)51a,51bを含む。
図14に示すように、光学ブロック70においてR方向外方に突出する嵌合爪48を、回転部材50の傾斜溝51に嵌合させることで、光学ブロック70と回転部材50が一体に統合され、回転部材アッセンブリ80が構成される。嵌合爪48は、傾斜溝51内を傾斜溝51の延在方向に移動可能になっている。光学ブロック70が、図14に示す状態から回転部材50に対して図14にθ1に示す方向に相対回転すると、レンズ30が回転部材50に対してZ方向上側に移動する。このように、傾斜溝51内における嵌合爪48の存在位置を調整することで、回転部材50に対するレンズ30のZ方向位置を調整できる。
次に、筐体10に対する回転部材アッセンブリ80の取付構造について説明する。図7に示すように、筐体10は、2分割構造を有し、第1部材10aと第2部材10bを含む。図15は、筐体10の第1部材10aの斜視図である。図15に示すように、筐体10は、主面24側からZ方向下側に延在する複数の柱状部(リブ)18を有する。柱状部18は、光源62に対して静止する第1静止部に設けられ、第1静止部側係止部を構成する。柱状部18の先端面は、R方向内方側に凸の凸面18aとなっている。本実施例では、図15に示す第1部材10aが、2つの柱状部18を有し、第2部材10bが、1つの柱状部(図示せず)を有する。
3つの柱状部18の凸面18aは、回転部材アッセンブリ80に含まれるレンズホルダ40の3つのホルダ係止部41の凹面41a(図14参照)に係止される。その後、図16、すなわち、図1と異なる角度から見たときの照明装置1の斜視図に示すように、ねじ88で第1部材10aと第2部材10bを一体化することで、回転部材アッセンブリ80が筐体10に取り付けられ、筐体10と一体化される。
図9に示すように、回転部材50は、第1環状フランジ部57と、それよりもZ方向下側に位置する第2環状フランジ部58を有し、Z方向におけるそれらのフランジ部57,58の間には、環状溝59が設けられる。また、筐体10は、Z方向下側にR方向内方側に突出する環状突出部19を有する。第1部材10aと第2部材10bが一体化されて、筐体10と回転部材アッセンブリ80が統合された状態で、環状突出部19は環状溝59内に配置される。Z方向から見たとき、第1環状フランジ部57は、環状突出部19に重なる部分を有し、筐体10においてZ方向下側に位置する環状端面14は、第2環状フランジ部58に重なる部分を有する。図9に示すように、第1環状フランジ部57の下面が環状突出部19の上面に接触している状態で、環状端面14は、第2環状フランジ部58の上面に僅かな隙間を介してZ方向に対向する。筐体10に対する回転部材50の下側移動は、環状突出部19で規制され、筐体10に対する回転部材50の上側移動は、筐体10の環状端面14で規制される。その結果、回転部材50は、筐体10に対してZ方向位置が略変化しない状態で筐体10に対して相対回転可能となる。また、上記僅かな隙間が存在するため、回転部材50を筐体10に対して円滑に回転させることができる。筐体10に対する回転部材50のZ方向位置は、その僅かな隙間のZ方向長さだけ変動する。よって、繰り返しになるが、筐体10に対する回転部材50のZ方向位置は略変動しない。
再度、図13を参照して、回転部材50は、人がそれをつかんで回転させるための環状の把持部52をZ方向下側に有する。図17、すなわち、照明装置1を下から見たときの斜視図に示すように、筐体10と回転部材50との間には隙間が存在する。したがって、人が、指をその隙間に挿入して回転部材50の把持部52を回転させることができ、筐体10に対して回転部材50をθ方向の双方向に自在に回転させることができる。
上記構成において、人が把持部52を用いて筐体10に対して回転部材50を回転させたとする。すると、光学ブロック70が、そのホルダ係止部41の柱状部18への係止によって筐体10に対して回転できない状態となっているため、回転部材50の回転と共に連れ回りすることがなく、回転部材50が、光学ブロック70に対して相対回転する。したがって、この相対回転によって、嵌合爪48が、傾斜溝51内を移動し、その結果、光学ブロック70が回転部材50に対してZ方向に相対移動する。よって、上述のように、回転部材50が回転しても、回転部材50のZ方向位置が殆ど変化しないので、光学ブロック70のZ方向位置を自在に変動させることができ、それに含まれるレンズ30のZ方向位置も自在に変動させることができる。
なお、本開示は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、ばね座金56と第2樹脂ワッシャー53との間に円環状の金属ワッシャー54が存在する場合について説明した。しかし、図18(a)、すなわち、変形例の照明装置101における図4に対応する模式断面図に示すように、円環状の金属ワッシャーを省略して、ばね座金56が第2樹脂ワッシャー53を直接上側筐体固定部17bに押圧する構成でもよい。
また、照明装置1が、ねじ21の軸部21aが内嵌される筒状の金属スペーサ55を有し、ばね座金56のつぶし量を精密に設定できる場合について説明した。しかし、図18(b)、すなわち、他の変形例の照明装置201における図4に対応する模式断面図に示すように、照明装置201は、ねじ21の軸部21aが内嵌される筒状のスペーサを有さなくてもよい。
また、付勢部材が、環状の平座金の1か所が切れて捻じれた構造を有するばね座金56である場合について説明した。しかし、付勢部材は、図19(a)に側面図を示し、図19(b)に平面図を示すウエーブワッシャ356でもよい。又は、付勢部材は、図20(a)に側面図を示し、図20(b)に平面図を示す皿ばね座金456でもよい。又は、付勢部材は、歯付き座金、球面座金、ロックワッシャー、又はテーパーワッシャー等でもよい。
また、窪み17f,17gを、長孔17dの延在方向の両側に設ける場合について説明したが、窪みを、長孔の延在方向の片側のみに設けてもよい。又は、円環状の第1樹脂ワッシャー46が上側筐体固定部17bよりも筐体10側に設けられ、円環状の第2樹脂ワッシャー53が上側筐体固定部17bよりも付勢部材側に設けられる場合について説明した。しかし、樹脂ワッシャーは、第1固定部の厚さ方向の少なくとも一方側に第1固定部に接触するように設けられればよく、円環状の第1樹脂ワッシャー46と円環状の第2樹脂ワッシャー53のどちらか一方を省略してもよい。
また、回転部材50が傾斜溝51を有し、光学ブロック70が嵌合爪48を有する場合について説明した。しかし、光学ブロックが外周面に光軸方向に対して傾斜する傾斜溝を有してもよく、回転部材が、傾斜溝に嵌り込んで回転部材が回転すると傾斜溝内における存在位置が変動する嵌合部を有してもよい。
また、光学ブロック70をレンズホルダ40及びレンズ30で構成する場合について説明した。しかし、光学ブロックは、レンズのみで構成されてもよい。
また、傾斜溝51が、回転部材50を厚さ方向に貫通する場合について説明した。しかし、傾斜溝は、回転部材又は光学ブロックの側壁部を厚さ方向に貫通しなくてもよく、一対の側壁部の間を連結する底部を有してもよい。但し、傾斜溝が、それが形成される部材を厚さ方向に貫通する貫通孔の構造を有している場合、嵌合爪の該厚さ方向の寸法を大きくできて嵌合爪の体積を大きくできる。よって、嵌合爪の強度を大きくできて好ましい。
また、傾斜溝51に嵌り込む嵌合部が、板形状の嵌合爪48である場合について説明した。しかし、傾斜溝に嵌り込む嵌合部は、板形状以外の如何なる形状でもよく、例えば、ピン形状等を有してもよい。また、この場合、回転部材の内側に光学ブロックを配置した状態で先端部に雄ねじを有するピンを回転部材の外側から回転部材の傾斜溝を通過するように光学ブロックの側面の雌ねじに締め込むことで回転部材と光学ブロックを一体化してもよい。
また、レンズ嵌合部42が、R方向内方に突出する突出部で構成され、ホルダ嵌合部31が、R方向内側に窪む凹部で構成される場合について説明した。しかし、レンズ嵌合部が、R方向外側に窪む凹部で構成され、ホルダ嵌合部が、R方向外方に突出すると共にその凹部に嵌合する突出部で構成されてもよい。
また、レンズホルダ40が、θ方向に互いに間隔をおいて配置される3つのホルダ係止部41を有していたが、レンズホルダは、1以上のホルダ係止部を有してもよく、θ方向に互いに間隔をおいて配置される2以上のホルダ係止部を有してもよい。また、筐体10が、θ方向に互いに間隔をおいて配置される3つの柱状部18(第1静止部側係止部)を有していたが、筐体10が、1以上の第1静止部側係止部を有してもよく、θ方向に互いに間隔をおいて配置される2以上の第1静止部側係止部を有してもよい。
また、レンズホルダ40が、θ方向に互いに間隔をおいて配置される3つのレンズ嵌合部42を有し、レンズ30が、θ方向に互いに間隔をおいて配置される3つのホルダ嵌合部31を有する場合について説明した。しかし、レンズホルダは、1以上のレンズ嵌合部を有してもよく、θ方向に互いに間隔をおいて配置される2以上のレンズ嵌合部を有してもよい。また、レンズも、1以上のホルダ嵌合部を有してもよく、θ方向に互いに間隔をおいて配置される2以上のホルダ嵌合部を有してもよい。また、照明装置1が、θ方向に互いに間隔をおいて配置される2つの傾斜溝51を有する場合について説明した。しかし、照明装置1は、1つのみの傾斜溝を有してもよく、θ方向に互いに間隔をおいて配置される3以上の傾斜溝を有してもよい。なお、照明装置が、N(Nは、いずれかの自然数)の傾斜溝を有する場合、回転部材が、筐体に対して(360/N)°回転すればよく、例えば、照明装置が、2以上の傾斜溝を有する場合、回転部材が筐体に対して360°回転する必要はない。
また、レンズホルダ40が、Z方向に延在するホルダ係止部41を有する場合について説明した。しかし、筐体に対するレンズホルダの連れ回り防止を、それ以外の如何なる構造で行ってもよい。例えば、レンズホルダの高さ方向上側に径方向外方に延びる突出部を設け、この突出部の径方向外方側の先端部を、筐体の内面に設けられた凹部に収容することでレンズホルダの筐体に対する連れ回り防止を行ってもよい。そのような係止は、本実施例のように筐体を分割構造にすることで実現できる。
また、光学ブロック70が、そのホルダ係止部41の柱状部18への係止によって筐体10に対して回転できない状態となる場合について説明した。しかし、光学ブロックは、光源に対して静止する静止部に対して周方向の狭い所定領域のみ周方向に回転可能になっていてもよく、回転部材が回転したとき、光学ブロックが周方向の僅かな範囲のみ回転部材に連れ回る構成でもよい。光源に対して静止している静止部に対する光学ブロックの相対回転を許容する構成を採用しても、相対回転の範囲を所定の周方向領域に制限することで光学ブロックの光軸方向の移動を円滑に実行できる。
また、回転部材50に、第1環状フランジ部57と、それよりもZ方向下側に位置する第2環状フランジ部58を設け、筐体10の環状突出部19を、第1環状フランジ部57と第2環状フランジ部58の間に配置する場合について説明した。そして、回転部材50を、筐体10に対するZ方向位置が略変わらない状態で回転可能にする構成を実現する場合について説明した。
しかし、実施例で説明した構成と異なる構成で、回転部材が、Z方向位置が略変わらない状態で筐体に対して回転可能となるようにしてもよい。例えば、回転部材の第1環状フランジ部、回転部材の第2環状フランジ部、及び筐体の環状突出部のうちの1以上は、環状構造でなくてもよく、非環状でもよい。
また、回転部材50が、2つの環状フランジ部を有し、筐体10が、径方向内方に突出する1つの環状突出部19を有する場合について説明した。しかし、回転部材が、径方向外方に突出する1つのみの環状突出部を有し、筐体が、径方向内方に突出すると共に光軸方向位置が異なる2つの環状フランジ部を有する構成でもよい。そして、照明装置が組み立てられた際、光軸方向から見たときに環状突出部の径方向外方の先端が2つの環状フランジ部の両方に重なる状態で、環状突出部が2つの環状フランジ部の間に位置してもよい。要は、照明装置は、回転部材がそのZ方向位置が略変わらない状態で筐体に対して回転可能となる如何なる構造を有してもよい。
また、レンズ30の光軸方向の位置が変動しても、照明装置1の筐体10のZ方向寸法が変化しなくて、照明装置1が美観に優れる場合について説明した。しかし、レンズの光軸方向の位置が変動すると、筐体のZ方向寸法が変動する構成でもよい。また、照明装置1が、レンズ30の光軸方向の位置を変動させることができる場合について説明したが、照明装置は、レンズ30の光軸方向の位置を変動させることができなくてもよい。
また、ダウンライトやスポットライトは多種多様な構造が存在するが、本開示の技術は、それらの多種多様のダウンライトやスポットライトのうちのいずれの構造が基本となっていてもよい。要は、照明装置は、筐体と、枠体と、筐体内に配置される光源と、少なくとも一方側の端部に延在方向の外側に窪む窪みを有する長孔を含む平板状の第1固定部、及び枠体に固定される第2固定部を有する光軸角度調整部材と、第1固定部の厚さ方向の少なくとも一方側に第1固定部に接触するように配置され、樹脂で構成される円環状の樹脂ワッシャーと、第1固定部の厚さ方向の筐体側とは反対側に配置され、樹脂ワッシャーを第1固定部に押圧すると共に第1固定部を筐体側に押圧する付勢部材と、筐体に螺合する雄ねじ部を有して長孔及び樹脂ワッシャーの貫通孔を通過する軸部、及び付勢部材を第1固定部側に押圧する座面を有するねじと、を備える構成を有すれば、如何なる構造の照明装置でもよい。
1,101,201 照明装置、 10 筐体、 17 光軸角度調整部材、 17b 上側筐体固定部(第1固定部)、 17c 下側筐体固定部(第2固定部)、 17d 長孔、 17f,17g 窪み、 20 枠体、 21 ねじ、 21a ねじの軸部、 21b ねじの雄ねじ部、 21c ねじの座面、 46 円環状の第1樹脂ワッシャー、 53 円環状の第2樹脂ワッシャー、 54 円環状の金属ワッシャー、 55 筒状の金属スペーサ、 56 ばね座金(付勢部材)、 56a ばね座金の一端部、 56b ばね座金の他端部、 62 光源、 71 ばね座金の中央に設けられたスペース、356 ウエーブワッシャ(付勢部材)、 456 皿ばね座金(付勢部材)。

Claims (4)

  1. 筐体と、
    枠体と、
    前記筐体内に配置される光源と、
    少なくとも一方側の端部に延在方向の外側に窪む窪みを有する長孔を含む平板状の第1固定部、及び前記枠体に固定される第2固定部を有する光軸角度調整部材と、
    前記第1固定部の厚さ方向の少なくとも一方側に前記第1固定部に接触するように配置され、樹脂で構成される円環状の樹脂ワッシャーと、
    前記第1固定部の前記厚さ方向の前記筐体側とは反対側に配置され、前記樹脂ワッシャーを前記第1固定部に押圧すると共に前記第1固定部を前記筐体側に押圧する付勢部材と、
    前記筐体に螺合する雄ねじ部を有して前記長孔及び前記樹脂ワッシャーの貫通孔を通過する軸部、及び前記付勢部材を前記第1固定部側に押圧する座面を有するねじと、
    を備える、照明装置。
  2. 前記軸部が挿入され、前記座面で前記筐体側に押圧される筒状のスペーサを備える、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1固定部の前記厚さ方向の前記筐体側とは反対側に配置される前記樹脂ワッシャーと、
    前記樹脂ワッシャーと前記付勢部材との間に配置され、金属で構成される円環状の金属ワッシャーと、を備え、
    前記軸部が、前記金属ワッシャーの貫通孔を通過する、請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記付勢部材が、環状の平座金の1か所が切れて捻じれた構造を有するばね座金であり、
    前記ばね座金は、一端部が重心よりも前記厚さ方向の一方側に変位する一方、他端部が前記重心よりも前記厚さ方向の他方側に変位し、
    前記軸部が、前記ばね座金の中央に設けられたスペースを通過している、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の照明装置。
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