JP7234191B2 - サージ検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サージ検知装置に関する。
特許文献1には、雷サージを検出する電流センサの構成例が記載されている。特許文献1に記載されている電流センサは、サージ電流を検知する変流器(カレントトランス(CT))と、変流器の出力を直流に変換する整流回路と、整流回路の出力に接続された可変抵抗器とフォトカプラの1次側発光ダイオードとの直列回路と、同じく整流回路の出力に接続されたコンデンサとを備える。
特許文献1に記載されている電流センサでは、変流器が出力した交流電流が整流回路によって直流電流に変換され、整流回路が出力した直流電流が、可変抵抗器と1次側発光ダイオードとの直列回路と、コンデンサとからなる並列回路に通電する。そして、この電流センサは、1次側発光ダイオードに流れる順電流がフォトカプラの2次側フォトトランジスタをオンさせる電流となったとき、2次側フォトトランジスタをオンさせることでサージ電流を検出したことを出力する。
特開2014-48188号公報
上述したように、特許文献1に記載されている電流センサでは、2次側フォトトランジスタをオンさせることができる順電流が1次側発光ダイオードに流れているか否かということに基づいてサージ電流が検出される。変流器が出力した交流電流を整流回路で変換した直流電流の直流及び低周波成分のほとんどは1次側発光ダイオードに通電する。そのため、直流及び低周波成分については、1次側発光ダイオードに流れる順電流の値は変流器が検知したサージ電流の値にほぼ比例することになる。ここで、2次側フォトトランジスタをオンさせる順電流の値は、フォトカプラの電流伝達率(CTR)や、2次側フォトトランジスタの負荷回路(負荷抵抗等)の構成に依存する。例えば、電流伝達率は、製品バラツキが大きく、最大値が最小値の2倍以上になる場合がある。この場合、例えば、フォトカプラがオンする順電流の設定値を10mAにしたとき、ある製品では7mAでオンし、他のある製品では14mAでオンするといったことが発生する。特許文献1に記載されている電流センサでは、直流及び低周波成分については、順電流の値がサージ電流の値にほぼ比例するので、製品毎にサージ電流の検出値がバラツキ、サージ電流の検出精度を高くすることが困難であるという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、サージ電流の検出精度を高めることができるサージ検知装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、交流電流センサの出力を終端する終端抵抗と、前記終端抵抗に並列に接続される直列接続回路とを備え、前記直列接続回路は、交流側を入力とし、交流を整流して出力するブリッジ型の整流器であって、前記終端抵抗に前記入力が並列に接続される整流器と、抵抵抗と、フォトカプラの1次側の発光ダイオードと、ツェナーダイオードとを備え、前記整流器の第1出力には、前記抵抗の第1ノードが接続され、前記抵抗の第2ノードには、前記フォトカプラの1次側の発光ダイオードの陽極が接続され、前記フォトカプラの1次側の発光ダイオードの陰極には、前記ツェナーダイオードの陰極が接続され、前記ツェナーダイオードの陽極が前記整流器の第2出力に接続されていて、前記フォトカプラの2次側に、リレーと、前記リレーの励磁回路とを含む出力回路を備え、前記励磁回路は、MOS-FETと、サイリスタと、コンデンサとを備えるサージ検知装置である。
また、本発明の一態様は、前記交流電流センサが所望の大きさのサージ電流を検出したときに、前記整流器と前記発光ダイオードの順電圧Vfと、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧Vzとの和以上の電圧が前記終端抵抗の両端に発生するように、前記終端抵抗の値が決定されている。
また、本発明の一態様は、前記出力回路は、前記フォトカプラが応答することに応じて、前記コンデンサの大きさを用いて決定されたパルス幅の接点信号を出力する。
また、本発明の一態様は、前記直列接続回路は、第1直列接続回路と第2直列接続回路とを含み、前記第1直列接続回路は、前記整流器としての順方向のダイオードを含むことで第1方向のサージ電流を検出し、前記第2直列接続回路は、前記整流器としての逆方向のダイオードを含むことで第2方向のサージ電流を検出する。
また、本発明の一態様は、前記終端抵抗に並列に接続されるサージ防護素子を備える。
本発明の各態様によれば、サージ電流の検出精度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係るサージ検知装置の構成例を示す回路図である。 図1に示すサージ検出回路11の動作例を説明するための回路図である。 図1に示すサージ検出回路11の動作例を説明するための特性図である。 図1に示すサージ検出回路11の変形例を示す回路図である。 図1に示すサージ検出回路11の他の変形例を示す回路図である。 図1に示すサージ検出回路12の他の構成例を示す回路図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において同一又は対応する構成には同一の符号を用いて説明を適宜省略する。
(サージ検知装置の構成及び動作例)
図1は本発明の一実施形態に係るサージ検知装置の構成例を示す回路図である。図2は図1に示すサージ検出回路11の動作例を説明するための回路図である。図3は図1に示すサージ検出回路11の動作例を説明するための特性図である。
図1に示すサージ検知装置1は、交流電流センサ2の出力を入力し、交流電流センサ2で所定の大きさのサージ電流が検知された場合に、所定の接点信号を出力する装置である。サージ検知装置1は、交流電流センサ2の出力が入力されるサージ検出回路11と、フォトカプラPH1を用いて交流電流センサ2と絶縁されたイベント接点出力回路(出力回路)12とを備える。
交流電流センサ2は、クランプ型変流器(CT)であり、クランプ部21に通された測定導体(不図示)に流れる交流電流(被測定電流)に比例した交流電流(出力電流)を1対の電線からなる出力線22に出力する。なお、交流電流センサ2は、クランプ型変流器に限らず、貫通型変流器や、交流ゼロフラックス方式の電流センサ、フラックスゲート方式の電流センサ等の被測定電流に比例する交流電流を出力する他のセンサであってもよい。
サージ検出回路11は、端子31と、端子32と、バリスタMOV1と、終端抵抗R1と、アバランシブレークダウンダイオードABD1と、4個のダイオードD1~D4と、抵抗R2と、フォトカプラPH1の1次側の発光ダイオードLED1と、ツェナーダイオードZD1とを含む。
端子31は、交流電流センサ2の出力線22の一方の電線に接続されるとともに、バリスタMOV1の一方の端子、終端抵抗R1の一方の端子、アバランシブレークダウンダイオードABD1の一方の端子、ダイオードD1のカソード、及びダイオードD2のアノードに接続されている。端子32は、交流電流センサ2の出力線22の他方の電線に接続されるとともに、バリスタMOV1の他方の端子、終端抵抗R1の他方の端子、アバランシブレークダウンダイオードABD1の他方の端子、ダイオードD4のカソード、及びダイオードD3のアノードに接続されている。
ダイオードD2のカソードとダイオードD3のカソードは、抵抗R2の一方の端子に接続されている。抵抗R2の他方の端子は、発光ダイオードLED1のアノードに接続されている。発光ダイオードLED1のカソードは、ツェナーダイオードZD1のカソードに接続されている。ツェナーダイオードZD1のアノードは、ダイオードD1のアノードとダイオードD4のアノードに接続されている。
終端抵抗R1は、端子31及び端子32に接続された交流電流センサ2の出力線22(出力)を終端する。終端抵抗R1の両端子間には、交流電流センサ2の出力電流に応じた交流電圧が発生する。バリスタMOV1とアバランシブレークダウンダイオードABD1は、サージ防護素子として、端子31と端子32間の電圧が所定値以上の過電圧となることを防止する。4個のダイオードD1~D4は、整流器(ダイオードフルブリッジ)40を構成し、交流電流センサ2が出力した交流電流を直流電流に変換する。
4個のダイオードD1~D4(整流器40)と、抵抗R2と、発光ダイオードLED1と、ツェナーダイオードZD1は、終端抵抗R1に並列に接続される直列接続回路41を構成する。図2に電圧及び電流を示すように、終端抵抗R1の端子間電圧V1の絶対値|V1|が、ダイオードD1~D4の順電圧(順方向電圧)Vf1の2つ分と発光ダイオードLED1の順電圧Vf2とツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzとの和を超えているとき、直列接続回路41には、抵抗R2で制限された順電流Ifが通電する。そして、抵抗R2に印加される電圧値VR2が、フォトトランジスタPT1をオンさせる順電流Ifの値と抵抗R2の値とで決まる電圧降下の値以上となったとき、フォトカプラPH1がオンする。
すなわち、交流電流センサ2が所望の大きさのサージ電流を検出したときに、交流電流センサ2の出力電流によって終端抵抗R1の両端に発生する電圧の絶対値が、終端抵抗R1に並列に接続される直列接続回路41でフォトカプラPH1をオンさせるときに生じる電圧降下と等しくなるように、終端抵抗R1の値を選定することで、サージ電流の検出値をその所望の大きさに設定することができる。なお、整流器40と発光ダイオードLED1の順電圧Vf(=2×Vf1+Vf2)とツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzとの和の値に対する抵抗R2での電圧降下の値VR2の割合(VR2/(Vf+Vz))を、要求される検出精度より小さい値とした場合、交流電流センサ2が所望の大きさのサージ電流を検出したときに、整流器40と発光ダイオードLED1の順電圧VfとツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzとの和以上の電圧が終端抵抗R1の両端に発生するように、終端抵抗R1の値を決定することで、サージ電流の検出値をおおむねその所望の大きさとすることができる。上記の構成によれば、検出電流の設定値は、順電圧Vfとツェナー電圧Vzと抵抗R2での電圧降下VR2との和の値で決定され、そのうちフォトカプラの電流伝達率や2次側負荷回路に依存する電圧は抵抗R2での電圧降下VR2の部分となる。したがって、例えば特許文献1に記載されているようにフォトカプラの1次側発光ダイオードに流れる順電流の値に基づいてサージ電流の検出値を設定する構成と比較して、サージ電流の検出精度を容易に高めることができる。
図3は、図2に示すサージ検出回路11から直列接続回路41を除いた場合の、交流電流センサ2の被測定電流I1と、終端抵抗R1の端子間電圧V1の絶対値|V1|との関係について、終端抵抗R1を20Ωと200Ωとしたときの例を表す。図3に示す例では、終端抵抗R1を200Ωとすることで、サージ電流(ピーク値)の検出最低値をおおむね100Aとすることができる。また、終端抵抗R1を20Ωとすることで、サージ電流(ピーク値)の検出最低値をおおむね1000Aとすることができる。
一方、図1に示すイベント接点出力回路12は、フォトカプラPH1の2次側のフォトトランジスタPT1と、nチャネルMOS-EFT(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)FET1(以下、FET1という)と、電磁リレーRY1と、サイリスタSCR1と、ダイオードD5と、抵抗R3~R5と、コンデンサC1及びC2と、端子33~35とを含む。なお、イベント接点出力回路12へは外部から直流5Vの電源が供給され、0Vがグランド(GND)レベルである。電磁リレーRY1は、2個のC接点を有する。2個のC接点の一方は共通端子com1と常開端子A1と常閉端子B1を持ち、他方は共通端子com2と常開端子A2と常閉端子B2を持つ。なお、抵抗R5は電磁コイルの抵抗である。
フォトトランジスタPT1のコレクタと、FET1のドレインと、共通端子com1と、コンデンサC1の一方の端子は電源5Vに接続されている。コンデンサC1の他方の端子はグランドに接続されている。フォトトランジスタPT1のエミッタは抵抗R3の一方の端子とFET1のゲートに接続されている。抵抗R3の他方の端子はグランドに接続されている。FET1のソースは抵抗R4の一方の端子に接続されている。抵抗R4の他方の端子はサイリスタSCR1のゲートに接続されている。サイリスタSCR1のカソードはグランドに接続されている。サイリスタSCR1のアノードは抵抗R5の一方の端子とダイオードD5のアノードとコンデンサC2の一方の端子に接続されている。抵抗R5の他方の端子とダイオードD5のカソードとコンデンサC2の他方の端子は常閉端子B1に接続されている。常開端子A2は端子33に接続され、共通端子com2は端子34に接続され、常閉端子B2は端子35に接続されている。なお、電磁リレーRY1の励磁回路は、FET1とサイリスタSCR1とコンデンサC2を含む。また、ダイオードD5は、電磁コイル(抵抗R5)によるコイルサージの吸収用(コイル逆起電圧防止用ダイオード)である。コンデンサC1は電源電圧の変動を抑制するためのものである。
端子33と端子34間は、サージ電流が検出されたときに所定時間、オンする。端子33と端子34は、イベント記録ロガー装置3の図示していない入力端子に接続されている。イベント記録ロガー装置3は、端子33と端子34間がオンした時刻や回数等を記録する。
イベント接点出力回路12においては、電源5Vが供給された後、フォトトランジスタPT1がオフしている状態では、FET1とサイリスタSCR1はオフしている。サイリスタSCR1がオフしているとき、電磁リレーRY1の電磁コイル(抵抗R5)には電流が流れないので、共通端子com1と常閉端子B1が接続された状態が維持されるとともに、共通端子com2と常閉端子B2が接続された状態が維持される。
一方、サージ検出回路11で所望のサージ電流が検出され、フォトトランジスタPT1が短時間(例えば数10~100μs程度の時間)オンすると、FET1がオンしてからオフし、次いでサイリスタSCR1がオンする。サイリスタSCR1がオンすると、電源5Vから抵抗R5とサイリスタSCR1を介してグランドへ電流が流れるとともに、コンデンサC2が5VからサイリスタSCR1のオン電圧を減じた電圧で充電される。抵抗R5に電流が流れると、接点の動作時間経過後に電磁リレーRY1の接点が切り替わり、共通端子com1と常開端子A1がオンして常閉端子B1がオフするとともに、共通端子com2と常開端子A2がオンして常閉端子B2がオフする。共通端子com1と常閉端子B1がオフすると抵抗R5は電源5Vから切り離されるが、コンデンサC2が放電を開始し、コンデンサC2の端子電圧が電磁リレーRY1の復帰電圧以下となるまで共通端子com1と常開端子A1のオン状態が維持される。このオン状態が維持される時間は、抵抗R5の抵抗値とコンデンサC2の容量とに応じて設定することができ、例えば数100ms程度の時間とすることができる。なお、サイリスタSCR1は常閉端子B2がオフしたときにオフする。
サージ検出回路11がサージ電流を検出した場合、フォトトランジスタPT1が短時間(例えば数10~100μs程度の時間)オンするので、イベント接点出力回路12は、例えば、数100ms程度の時間、端子33と端子34の間をオンさせる。
(サージ検知装置の作用・効果)
図1に示すサージ検知装置1は、交流電流センサ2の出力を終端する終端抵抗R1と、終端抵抗R1に並列に接続される直列接続回路41とを備え、直列接続回路41は、直列に接続される回路素子として、整流器40と、抵抗R2と、フォトカプラPH1の1次側の発光ダイオードLED1と、ツェナーダイオードZD1とを含む。この構成によれば、サージ電流の検出を交流電流センサ2で行い、交流電流センサ2の出力によって終端抵抗R1の両端で発生する電圧で、フォトカプラPH1の発光ダイオードLED1に電流を流し、二次側のフォトトランジスタPT1で、絶縁されたサージ信号を出力することができる。
また、交流電流センサ2が所望の大きさのサージ電流を検出したときに、整流器40と発光ダイオードLED1の順電圧Vfと、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzとの和以上の電圧が終端抵抗R1の両端に発生するように、終端抵抗R1の値が決定されている。この場合、終端抵抗R1に、並列接続される、抵抗R2と発光ダイオードLED1とツェナーダイオードZD1と整流器40(ダイオードブリッジ)との直列接続において、発光ダイオードLED1と整流器40の順電圧VfとツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzの和を目安とし、検出したいサージ電流レベルで、これ以上の電圧が発生するよう終端抵抗R1を選定することができる。
また、サージ検知装置1は、フォトカプラPH1の2次側に、電磁リレー(リレー)RY1と、電磁リレーRY1の励磁回路51とを含むイベント接点出力回路(出力回路)12を備え、励磁回路51は、MOS-FET(FET1)と、サイリスタSCR1と、コンデンサC2とを備える。この構成によれば、数10~100μsオーダのイベント発生事象を、マイコンや市販のカウンタで検知しやすいよう、数100msオーダの接点信号に変換することができる。また、イベント接点出力回路12は、フォトカプラPH1が応答することに応じて、コンデンサC2の大きさを用いて決定されたパルス幅の接点信号を出力する。
また、サージ検知装置1は、終端抵抗R1に並列に接続されるバリスタMOV1とアバランシブレークダウンダイオードABD1(サージ防護素子)を備えることで、サージ耐性を高めている。バリスタMOV1とアバランシブレークダウンダイオードABD1の制限電圧は、発光ダイオードLED1が過電圧又は過電流で破損することを制限するものであるが、発光ダイオードLED1と整流器40の順電圧VfとツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzの和よりも大きな電圧に設定されている。
本実施形態によれば、サージ電流の検出精度を容易に高めることができる。
(サージ検出回路の変形例1)
次に、図4を参照して、図1に示すサージ検出回路11の変形例1(サージ検出回路11aとする)について説明する。図4は、図1に示すサージ検出回路11の変形例を示す回路図である。
図4に示すサージ検出回路11aは、図1に示すサージ検出回路11に対して次の点が異なる。すなわち、図4に示すサージ検出回路11aは、図1に示す終端抵抗R1に代えて、3個の終端抵抗R101、R102及びR103とディップ(DIP)スイッチDS1を備えている点が異なる。ディップスイッチDS1は3個のスイッチを有し、各スイッチの一方の各一端を端子31に接続するとともに、他方の各一端を終端抵抗R101、R102及びR103の一方の各一端に接続している。終端抵抗R101、R102及びR103の他方の各一端は端子32に接続されている。各終端抵抗R101、R102及びR103、又は終端抵抗R101、R102及びR103の複数を並列接続したものは、図1に示す終端抵抗R1と同様に、端子31及び端子32に接続された交流電流センサ2の出力線22(出力)を終端する。ディップスイッチDS1は、3個のスイッチの1又は複数をオンすることで、1又は複数の終端抵抗R101~R103を選択して端子31及び端子32間に接続する。
サージ検出回路11aによれば、終端抵抗の値をディップスイッチDS1で切り替えることができるので、検出したいサージ電流レベルを容易に変更することができる。
なお、終端抵抗R101~R103を選択する回路は、ディップスイッチDS1に限らず、例えばジャンパ線を用いた回路等としてもよい。
(サージ検出回路の変形例2)
次に、図5を参照して、図1に示すサージ検出回路11の変形例2(サージ検出回路11bとする)について説明する。図5は、図1に示すサージ検出回路11の変形例を示す回路図である。
サージ検出回路11bは、サージ電流I2の大きさに加えて向き(正極性か負極性か)を判定できる回路構成を有する。サージ検出回路11bは、終端抵抗R1に並列接続される直列接続回路41が、1組の第1直列接続回路411と第2直列接続回路412とを含む。
第1直列接続回路411は、整流器401を構成する2個のダイオードD2及びD4と、抵抗R2と、フォトカプラPH1の発光ダイオードLED1と、ツェナーダイオードZD1を含む。ダイオードD2のアノードが端子31に接続され、カソードが抵抗R2の一方の端子に接続されている。抵抗R2の他方の端子は発光ダイオードLED1のアノードに接続されている。発光ダイオードLED1のカソードはツェナーダイオードZD1のカソードに接続されている。ツェナーダイオードZD1のアノードはダイオードD4のアノードに接続されている。ダイオードD4のカソードは端子32に接続されている。
また、第2直列接続回路412は、整流器402を構成する2個のダイオードD1b及びD3bと、抵抗R2bと、フォトカプラPH1bの発光ダイオードLED1bと、ツェナーダイオードZD1bを含む。ダイオードD3bのアノードが端子32に接続され、カソードが抵抗R2bの一方の端子に接続されている。抵抗R2bの他方の端子は発光ダイオードLED1bのアノードに接続されている。発光ダイオードLED1bのカソードはツェナーダイオードZD1bのカソードに接続されている。ツェナーダイオードZD1bのアノードはダイオードD1bのアノードに接続されている。ダイオードD1bのカソードは端子31に接続されている。
第1直列接続回路411は、整流器401としての順方向のダイオードD2及びD4を含むことで正極性(第1方向)のサージ電流を検出する。また、第2直列接続回路412は、整流器402としての逆方向のダイオードD1b及びD3bを含むことで負極性(第2方向)のサージ電流を検出する。
サージ検出回路11bは、サージ検出回路11において整流器40を構成するダイオードブリッジを逆流防止ダイオードに変更するとともに、フォトカプラPH1bを新たに備え、フォトカプラPH1で正極性方向のサージ電流を検出し、フォトカプラPH1bで負極性方向のサージ電流を検出する。サージ検出回路11bによれば、例えば、雷雲から大地に向けて流れる負極性のサージ電流と、大地から雷雲に向けて流れる正極性のサージ電流の発生回数を区別して検出(記録)することができる。なお、サージ検出回路11bを備えるサージ検知装置1bは、図示していないが、例えば、図1に示すイベント接点出力回路12を、フォトカプラPH1用とフォトカプラPH1b用の2個備えることで構成することができる。
以上のように、サージ検出回路11bは、サージ検出回路11からダイオードブリッジ(整流器40)を取り外し、順方向のダイオードD2及びD4と抵抗R2と発光ダイオードLED1とツェナーダイオードZD1の第1直列接続回路411を終端抵抗R1に並列接続するとともに、逆方向のダイオードD1及びD3と抵抗R2bと発光ダイオードLED1bとツェナーダイオードZD1bの第2直列接続回路412を終端抵抗R1に並列接続することで、サージ電流の大きさに加えて、サージ電流の向きも判定することができる。
また、サージ検出回路11bは、サージ検出回路11と同様にして、サージ電流の検出精度を容易に高めることができる。
(イベント接点出力回路の他の構成例)
次に、図6を参照して、図1に示すイベント接点出力回路12の他の構成例(イベント接点出力回路12aとする)について説明する。図6は、図1に示すイベント接点出力回路12の他の構成例を示す回路図である。
イベント接点出力回路12aは、サージ検出回路11との組み合わせに限らず、単体でイベント発生時に接点信号を出力する回路(装置)として構成されている。そのため、イベント接点出力回路12aは、図1のイベント接点出力回路12に対して、新たに端子36と端子37を備え、また、フォトカプラPH1の発光ダイオードLED1と抵抗R2とを含む。端子36は抵抗R2の一方の端子に接続されている。抵抗R2の他方の端子は発光ダイオードLED1のアノードに接続されている。発光ダイオードLED1のカソードは端子37に接続されている。イベント接点出力回路12aは、通常時に端子34と端子35の間をオンして端子34と端子33の間をオフするとともに、端子36と端子37の間に所定のパルス状の電圧が印加されたときに、電圧の立ち上がりから所定時間、端子34と端子35の間をオフして端子34と端子33の間をオンする接点信号を出力する。
イベント接点出力回路12aは、例えば、所定のイベント発生により、端子36と端子37間に過渡的に数μsオーダの電圧信号が入力されたときに、数100ms時間継続する接点信号を出力する。イベント接点出力回路12aは、例えば、サンプリング周波数が低いカウンタや、並列処理の多いマイコンなどで、確実にイベントの発生を検出するために用いることができる。
なお、イベント接点出力回路12aでは、電圧信号が端子36と端子37間に入力されると、FET1とサイリスタSCR1がオンになり、サイリスタSCR1は電磁リレーRY1の常閉端子B1がオフするまでオン状態を保持する。ここで、電磁リレーRY1が励磁される直前にコンデンサC2が充電され、励磁後はサイリスタSCR1はオフになり、コンデンサC2に充電された電力で抵抗R5(電磁コイル)の励磁が継続され、オフ→オン→オフの接点信号が端子33と端子34間に出力される。電磁リレーRY1の抵抗R5とコンデンサC2の時定数で接点信号が出力される時間オーダを調整することができる。
(補足説明、他の変形例等)
なお、サージ検知装置1は、サージ検出回路11とイベント接点出力回路12をユニットとして一体化し、交流電流センサ2(CT)へ内蔵もしくは、直近に配置することができる。この場合、サージ信号を接点で検出することでノイズによる誤動作を防止することができる。
また、サージ検知装置1によれば、例えばサージカウンターのサージ電流検知回路と、内部の制御回路をフォトカプラで絶縁できるため、サージ耐圧が数V、数10Vから、2kV以上に向上することで、装置の過電圧による故障が防止できる。
また、交流電流センサ2(CT)の微弱電流で数10μsしか継続しない事象を、数100ms継続する安定した接点信号に変更することで、マイコンや市販のカウンタで簡単に検出できるようになる。
また、交流電流センサ2(CT)を終端する抵抗の値を、ディップスイッチで変更できることで、簡単に検出可能な最小電流値の変更ができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して説明してきたが、具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1、1b…サージ検知装置、2…交流電流センサ、11、11a、11b…サージ検出回路、12、12a…イベント接点出力回路(出力回路)、40、401、402…整流器、41…直列接続回路、51…励磁回路、411…第1直列接続回路、412…第2直列接続回路、R1、R101、R102、R103…終端抵抗、PH1、PH1b…フォトカプラ、R2…抵抗、RY1…電磁リレー(リレー)、LED1、LED1b…発光ダイオード、PT1…フォトトランジスタ、MOV1…バリスタ(サージ防護素子)、ABD1…アバランシブレークダウンダイオード(サージ防護素子)、FET1…MOS-FET、ZD1…ツェナーダイオード、C2…コンデンサ、R2…抵抗、SCR1…サイリスタ

Claims (5)

  1. 交流電流センサの出力を終端する終端抵抗と、
    前記終端抵抗に並列に接続される直列接続回路と
    を備え、
    前記直列接続回路は、
    交流側を入力とし、交流を整流して出力するブリッジ型の整流器であって、前記終端抵抗に前記入力が並列に接続される整流器と、
    抗と、フォトカプラの1次側の発光ダイオードと、ツェナーダイオードと
    を備え、
    前記整流器の第1出力には、前記抵抗の第1ノードが接続され、
    前記抵抗の第2ノードには、前記フォトカプラの1次側の発光ダイオードの陽極が接続され、
    前記フォトカプラの1次側の発光ダイオードの陰極には、前記ツェナーダイオードの陰極が接続され、
    前記ツェナーダイオードの陽極が前記整流器の第2出力に接続されていて、
    前記フォトカプラの2次側に、リレーと、前記リレーの励磁回路とを含む出力回路を
    備え、
    前記励磁回路は、
    MOS-FETと、サイリスタと、コンデンサとを備える
    サージ検知装置。
  2. 前記交流電流センサが所望の大きさのサージ電流を検出したときに、
    前記整流器と前記発光ダイオードの順電圧Vfと、前記ツェナーダイオードのツェナー電圧Vzとの和以上の電圧が前記終端抵抗の両端に発生するように、前記終端抵抗の値が決定されている、
    請求項1に記載のサージ検知装置。
  3. 前記出力回路は、
    前記フォトカプラが応答することに応じて、前記コンデンサの大きさを用いて決定されたパルス幅の接点信号を出力する
    請求項1に記載のサージ検知装置。
  4. 前記直列接続回路は、第1直列接続回路と第2直列接続回路とを含み、
    前記第1直列接続回路は、前記整流器としての順方向のダイオードを含むことで第1方向のサージ電流を検出し、
    前記第2直列接続回路は、前記整流器としての逆方向のダイオードを含むことで第2方向のサージ電流を検出する、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載のサージ検知装置。
  5. 前記終端抵抗に並列に接続されるサージ防護素子
    を備える請求項1から請求項4の何れか1項に記載のサージ検知装置。
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