JP7232504B2 - 光スイッチング素子 - Google Patents

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Description

本発明は、光軸を高速で変化させる光スイッチング素子に関する。
近年では、自動車の自動運転技術の開発が進められており、その中でも自動車の周囲の障害物等を検出するセンサ技術の開発が重要となっている。また、ロボット分野における把持対象物の検出や、障害物の検出においてもセンサ技術の開発が重要となっている。
このようなセンサ技術の一環として、レーザー光等の光ビームを用いてセンシングを行うLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging:ライダー)の開発に注目が集まっている。LIDARでは、光ビームを外部に出射して、その光ビームが障害物等に当たって反射された際に、その反射光を受光して出射光と反射光との位相差等を利用して障害物の検出を行っている。
本願発明者は、このLIDARに用いることができる光スイッチ及び光シャッターを提案している(特許文献1)。この特許文献1における光スイッチでは、ポリマー安定化ブルー相液晶を用いた液晶パネルと、断面が三角形のシリコンウェッジとを組み合わせて液晶位相パネルとしている。また、この液晶位相パネルにおける一方のシリコンウェッジの表面に偏光グレーティングプレートを貼り合わせ、光スイッチとしている。
特許文献1における液晶位相パネルは、液晶パネルが、2枚のガラス基板の表面に薄膜状の透明電極を形成し、その透明電極の間にポリマー安定化ブルー相液晶を充填し、光照射により安定化させたものとなっている。
図2は、ポリマー安定化ブルー相液晶を用いた液晶パネルの断面図であり、符号11はポリマー安定化ブルー相液晶、12はダイレクター、9,10は透明電極、7,8はガラス製の液晶基板を示す。図2のように平板状の透明電極9,10においては、電極間に発生する電界は電極に対して垂直方向となる。
透明電極9,10間に電圧が印加されていない状態では、図2(A)に示すように、ダイレクター12は側面視で球状の屈折率楕円体となり、光学的にアイソトロピック(等方性)な媒質となる。この状態では、液晶基板7,8に垂直に光ビームLが照射されると、ダイレクター12によって光ビームLにはリターデーション(位相差)が生じることなく液晶パネル2を通過する。
透明電極9,10間に電圧が印加された状態では、図2(B)に示すように、ダイレクター12が側面視で楕円形の屈折率楕円体となり、液晶基板7,8に垂直に向いた状態となるため、液晶基板7,8に垂直に光ビームLが照射されるとリターデーションを生じることなく通過する。従って、この図2(B)に示す状態では、この液晶パネルを半波長板として用いることはできない。
そこで、本願発明者は、図2に示す液晶パネル2の表裏に傾斜部材であるシリコンウェッジを点対称となるように張り付け、液晶基板7,8に入射される光ビームLに角度を生じさせることにより、図2(B)の状態のダイレクター12に対して斜めに光ビームLを照射し、リターデーションを生じさせるようにした。当該構成により、液晶素材としてポリマー安定化ブルー相液晶11を用いた液晶パネルを、波長板として用いることができるようにしている。
国際公開第2018/173813号
また、本願発明者は、特許文献1に記載の光スイッチ及び光シャッターにおいて、シリコンウェッジの出射面に、偏光グレーティングプレートを貼り合わせることで、入射した1本の光ビームが2本の光ビームとなる1×2光スイッチを実現している。また、この光スイッチを多段に接続することにより、1本の光ビームをn本(nは2のべき指数)の光ビームにすることができる1×n光スイッチを実現している。
一方で、本願発明者は、光スイッチにおいてさらに改良すべく種々検証を行った結果、光スイッチを構成する部材について、ある条件で回折効率が向上することを知見した。
本発明は、LIDAR、或いはロボット等のセンサ等に好適に用いることができる光スイッチであって、従来よりも回折効率を向上させた光スイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光スイッチング素子は、透明な板状の素材で形成された一対の液晶基板と、前記一対の液晶基板の内面に装着された薄膜状の一対の透明電極と、前記一対の透明電極の間にポリマー安定化ブルー相液晶が保持されてなる液晶パネルと、前記液晶パネルの一方の面に装着された透過型の回折部材と、基準面と、前記基準面に対して傾斜する傾斜面とを有する一対の傾斜部材とを備え、前記回折部材は、板状であり、複屈折率媒体を構成するダイレクター面内方向に延びる複屈折軸に沿って所定の回転周期で回転したものであり、一方の前記傾斜部材は、前記傾斜面の面内方向で前記回折部材の前記複屈折軸が傾斜方向に対して80°~100°の範囲となるように前記回折部材の表面に装着され、他方の前記傾斜部材は、一方の前記傾斜部材に対して前記傾斜面の面内方向で170°~190°の範囲となるように回転され、前記傾斜面が前記液晶パネルの他方の面に装着されていることを特徴とする。
本発明の光スイッチング素子は、回折部材の複屈折率媒体の複屈折軸が、回折部材の表面に装着される傾斜部材の傾斜面の傾斜方向に対して90°を中心としてプラスマイナス10°の範囲となるように形成されている。当該構成により、回折効率のよい光スイッチング素子を提供することができる。
また、本発明の光スイッチング素子において、前記ダイレクターは、前記複屈折率媒体が厚さ方向の複屈折軸に沿って回転するカイラル構造であってもよい。当該構成によれば、他の構成の回折部材に比べて効率よく光ビームの回折を行うことができる。
また、本発明の光スイッチング素子において、前記液晶基板の屈折率と前記傾斜部材の屈折率とを実質的に同一としてもよい。当該構成によれば、光ビームが傾斜部材及び液晶基板を通過する際の反射による損失を防ぐことができる。
また、本発明の光スイッチング素子において、前記傾斜部材の前記基準面に反射防止部を形成してもよい。当該構成によれば、光スイッチング素子の周囲の媒質、例えば空気から傾斜部材に光ビームが入射する際の反射による損失を防ぐことができる。
また、本発明の光スイッチング素子においては、前記傾斜部材の屈折率が前記液晶基板の屈折率よりも高い素材で形成され、前記傾斜部材の前記基準面と前記傾斜面に反射防止部が形成されていてもよい。前記基準面の反射防止部により、光スイッチング素子の周囲の媒質(主に空気)から傾斜部材に光ビームが入射する際の反射による損失を防ぐことができる。また、前記傾斜面の反射防止部により、傾斜部材と液晶基板との間での光ビームの反射による損失を防ぐことができる。
また、本発明の光スイッチング素子において、前記回折部材が装着されている側の前記傾斜部材の基準面を出射面とし、他方の傾斜部材の基準面を入射面とした場合に、前記光スイッチング素子を2個用いて、1個目の前記光スイッチング素子の前記出射面に、2個目の前記光スイッチング素子の前記入射面を面内方向で80°~100°角度をずらして装着するようにしてもよい。当該構成によれば、容易に1×n(nは2のべき指数)光スイッチを容易に甲形成することができる。
また、本発明の光スイッチング素子において、前記液晶パネルが複数の領域で前記透明電極が分割されそれぞれ別個に電圧の制御が可能であり、分割された前記領域に前記回転周期の異なる回折部材が装着されていてもよい。当該構成によれば、1枚の液晶パネルにおいて複数の領域で異なる回折結果を得ることができる。
また、本発明の光スイッチング素子において、温度調節部材により前記液晶パネルの温度調節を行ってもよい。当該構成によれば、ポリマー安定化ブルー相液晶の作動を安定させることができるので、周囲の温度が変化しても安定した光スイッチング動作が可能となる。
本発明の実施形態の一例である光スイッチング素子を示す説明図であり、(A)はその斜視図、(B)はその分解図、(C)は(B)の一部拡大図である。 ポリマー安定化ブルー相液晶の作動を示す説明的断面図であり、(A)は電界が発生していない状態、(B)は電界が発生している状態を示す説明図である。 本実施形態の光スイッチング素子に用いられている回折部材を示す説明図であり、(A)は左回りの円偏光の回折状態、(B)は右回りの円偏光の回折状態、(C)及び(D)は回折部材のカイラル構造を示す説明図、(E)は波長がΛ/2である回折部材の構成を示す説明図である。 本実施形態の光スイッチング素子に用いられている回折部材の説明図であり、(A)はX-Z平面における光ビームの入射角を示す説明図、(B)はY-Z平面における光ビームの入射角を示す説明図、(C)は(A)及び(B)の入射角と回折効率との関係を示す説明図である。 (A)は本発明の実施形態の一例である1×4光スイッチング素子を示す説明図、(B)はその分解図である。 (A)は本発明の実施形態の一例である1×16光スイッチング素子を示す説明図、(B)は(A)のB方向矢視図、(C)は(A)のC方向矢視図である。 本発明の実施形態の一例である電極を分割してそれぞれ異なる回折部材を配置させた光スイッチング素子を示す説明図である。 本実施形態の光スイッチング素子を温度制御可能とした状態を示す説明図である。
次に、図1~図8を参照して、本発明の実施形態である光スイッチング素子について説明する。図1は、本発明の実施形態の一例である光スイッチング素子1を示す説明図であり、(A)はその斜視図、(B)はその分解図、(C)は(B)の一部拡大図である。
本実施形態の光スイッチング素子1は、図1(A)及び(B)に示すように、液晶パネル2の一方の面に透過型の回折部材である偏光グレーティング3が装着され、その両面に傾斜部材であるガラスウェッジ4,5が装着された構成となっている。本実施形態においては、液晶パネル2と偏光グレーティング3とを合わせて1×2エレメント6とする。
液晶パネル2は、図1(C)に示すように、透明な板状の素材であるガラス製の一対の液晶基板7,8と、液晶基板7,8の内面に設けられた薄膜状の一対の透明電極9,10と、一対の透明電極9,10の間に保持されているポリマー安定化ブルー相液晶(以下「ブルー相液晶」と省略する。)11から構成されている。ここで、保持とは、透明電極9,10の間にブルー相液晶11を充填する場合の他、他の手法を用いて透明電極9,10の間にブルー相液晶11を存在させることをいう。
液晶基板7,8は、本実施形態ではガラス製であり、一般のガラスと同様の屈折率を有する。また、透明電極9,10は、本実施形態では酸化インジウムスズ(ITO)を用いており、その屈折率は液晶基板7,8と実質的に同一となるものを用いている。
ここで、図2を参照して、ブルー相液晶11を用いた液晶パネル2の作動について説明する。図2は、ポリマー安定化ブルー相液晶の作動を示す説明的断面図であり、(A)は電界が発生していない状態、(B)は電界が発生している状態を示す説明図である。
ブルー相液晶11は、透明電極9,10に電圧が印加されていない状態では、図2(A)に示すように、ダイレクター12は側面視で球状の屈折率楕円体となり、光学的にアイソトロピック(等方性)な媒質となる。この状態では、液晶基板7,8に垂直に光ビームLが照射されると、ダイレクター12によって光ビームLにはリターデーションが生じないため、光ビームLはそのまま液晶パネル2を通過する。
透明電極9,10間に電圧が印加された状態では、図2(B)に示すように、ダイレクター12が側面視で楕円形の屈折率楕円体となり、液晶基板7,8に垂直に向いた状態となる。このため、液晶基板7,8に垂直に光ビームLが照射されるとリターデーションを生じることなく通過する。
一方で、図2(B)の状態で、液晶基板7,8に斜めに光ビームLが照射されると、光ビームLは屈折率楕円体であるダイレクター12に斜めに照射される。この場合、光ビームLの進行方向に対して垂直の面でダイレクター12を切断すると、切断面は楕円形となる。光ビームLがこのような状態のダイレクター12に照射されると、光ビームLがダイレクター12の影響を受けるため、リターデーションが生じる。
偏光グレーティング3は、液晶ポリマーなど複屈折を持つ材料から構成される。本実施形態では、図1(A)に示すように長方形状の板状の部材であり、複屈折率媒体であるダイレクター13が、複屈折軸Aに沿って周期Λで回転したものとなっている。この偏光グレーティング3は、本実施形態では光ビームLの波長に対して半波長板となる厚さに形成されている。本実施形態では、光ビームLは、レーザー光を使用しており、その波長は0.3μm~1.6μmとなっている。また、ダイレクター13の回転周期Λは、1μm~10,000μmとなっている。
図3は、本実施形態の光スイッチング素子に用いられている回折部材を示す説明図であり、(A)は左回りの円偏光の回折状態、(B)は右回りの円偏光の回折状態、(C)及び(D)は回折部材のカイラル構造を示す説明図、(E)は(A)の場合の周期Λの半分の周期、Λ/2である回折部材の構成を示す説明図である。
偏光グレーティング3は、図3(A)に示すように、左回りの円偏光の光ビームL(L)が照射されると、回折角θを伴って回折すると共に、右回りの円偏光の光ビームL(R)となる。また、図3(B)に示すように、右回りの円偏光の光ビームL(R)が照射されると、X-Z平面において図3(A)とは逆方向に回折角θを伴って回折すると共に、左回りの円偏光の光ビームL(L)となる。この回折角θは、次の式(1)で求められる。
sinθ=±λ/Λ+sinθo(1)
ここで、λは光ビームLの波長、Λはダイレクター13の回転の周期、θoは光ビームLの入射角度である。この式(1)から、ダイレクター13の回転周期Λが短いほど、光ビームLは大きな角度で回折することがわかる。
また、本実施形態の偏光グレーティング3は、図3(C)及び(D)に示すように、光ビームLの進行方向(Z方向)である板厚方向にもダイレクター13が回転しているカイラル構造を有している。図3(D)における中央部分のダイレクター13を見ると、偏光グレーティング3の左側の表面に位置するものは回転角度が0°であり、中央部分が90°、右側の表面に位置するものは回転角度が180°となっている。
また、図3(E)に示すように、偏光グレーティング3は、幅方向に対してダイレクター13の回転周期が1/2であるΛ/2とすることもできる。このように回転周期Λが短いものは、光ビームLの回折角度を大きくすることができる。
また、図4を参照して、本実施形態の偏光グレーティング3の性質について説明する。本実施形態の光スイッチング素子に用いられている回折部材の説明図であり、(A)はX-Z平面における光ビームの入射角を示す説明図、(B)はY-Z平面における光ビームの入射角を示す説明図、(C)は(A)及び(B)の入射角と回折効率との関係を示す説明図である。
図4(A)は、光ビームLの進行方向であるZ軸に対して、X-Z平面で入射光の角度を変更させた場合の説明図である。X-Z平面で入射光の角度を変更させると、図4(C)における曲線(A)のように、入射角度の変更度合いによって回折効率が大きく変化することがわかる。なお、本実施形態の偏光グレーティング3は、Imagine Optix社製の「Polarization Grating」を用いることができる。
図4(B)は、光ビームLの進行方向であるZ軸に対して、Y-Z平面で入射光の角度を変更させた場合の説明図である。Y-Z平面で入射光の角度を変更させると、図4(C)における曲線(B)のように、入射角度の変更度合いによって回折効率がさほど変化しないことがわかる。
ガラスウェッジ4,5は、光ビームLを屈折させることができる傾斜部材であり、図1(B)に示すように、基準面4a,5aと、この基準面4a,5aに対して角度θaで傾斜する傾斜面4b,5bを有している。本実施形態では、このガラスウェッジ4,5は、X方向から見た側面視で直角三角形状に形成されている。
また、図1(A)及び(B)に示すように、図において左側に位置する一方のガラスウェッジ5は、傾斜面5bを、傾斜方向5cが偏光グレーティング3のダイレクター13の複屈折軸Aと、傾斜面5bの面内で直交するように装着されている。この両者の角度は、プラスマイナス10°、即ち80°~100°にすればよい。好ましくは、プラスマイナス5°が実用的な許容範囲であり、具体的には85°~95°の範囲となるように装着すればよい。
また、図1(A)及び(B)において右側に位置する他方のガラスウェッジ4は、左側に位置する一方のガラスウェッジ5に対して、Z方向に対して回転対称となるように取り付けられている。この両者の位置関係においても、180°回転した関係となることが好ましいが、プラスマイナス10°、さらに好ましくはプラスマイナス5°までが実用的な許容範囲である。具体的には、両者の角度を傾斜面4b,5bの面内方向で170°~190°、好ましくは175°~185°の範囲となるように回転させればよい。
また、ガラスウェッジ4,5の屈折率は、液晶パネル2の液晶基板7,8と実質的に同一の屈折率を有している。ここで、実質的に同一とは、屈折率としてプラスマイナス10%の範囲をいう。
また、ガラスウェッジ4,5の基準面4a,5aには、無反射コーティング(反射防止部)が施されている(図示省略)。この無反射コーティングは、例えば、フッ化マグネシウム、シリコン、二酸化ケイ素等の素材を、真空蒸着、スパッタリング、或いはWETコーティング等の処理を行ったものを用いることができるが、特にこれらには限定されない。
また、本実施形態においては、液晶パネル2の表面と偏光グレーティング3、液晶パネル2の裏面とガラスウェッジ4,5の傾斜面4b,5b、偏光グレーティング3とガラスウェッジ4,5の傾斜面とは、実質的に同一の屈折率を有する接着剤を用いて接着している。
なお、本実施形態においては、液晶パネル2の透明電極9,10には図示しない電源回路が接続されており、一対の透明電極9,10に印加される電圧のオンオフの制御が行われる。
次に、本実施形態の光スイッチング素子1の作動について説明する。図1(A)に示すように、図の右側から光ビームLが照射されたときは、まずは傾斜部材であるガラスウェッジ4の内部を通過する。ここで、ガラスウェッジ4の基準面4aには無反射コーティングが施されているので、ガラスウェッジ4の基準面4aでの反射はほぼ生じない。
次に、ガラスウェッジ4内を通過した光ビームLは、液晶パネル2の液晶基板7の裏面から入射して液晶基板7内を進行する。ここで、図1(A)に示すように、液晶パネル2は、傾斜部材であるガラスウェッジ4,5により光ビームLに対して傾斜して保持されている。従って、光ビームLが基準面4aに対して垂直に入射したときは、図1(C)に示すように、液晶パネル2の厚さ方向に対して、ガラスウェッジ4の傾斜角のθaで液晶パネル2に入射される。
また、液晶パネル2に入射された光ビームLは、液晶基板7、ガラスウェッジ4、及び両者を接着している図示しない接着剤層の屈折率のわずかな相違(誤差の範囲)によって、傾斜角θaがθ’となって液晶基板7の内部を進行する。
また、光ビームLは、図1(C)に示すように、透明電極9,10によって印加された電圧によって、ダイレクター12が液晶基板7,8に垂直に向いた状態となっているブルー相液晶11内を進行する。その際、光ビームLは、ダイレクター12を斜めに通過することにより、リターデーションを生じる。
このように、リターデーションが生じた光ビームLは、図において左側の液晶基板8内を通過し、その表面から偏光グレーティング3内に進行する。偏光グレーティング3では、光ビームLの波長の半波長板としての機能を有しているため、リターデーションがπとなる。このように偏光された光ビームLは、図において左側のガラスウェッジ5内を通過して、ガラスウェッジ5の基準面5aから外部に照射される。
このとき、入射する光ビームLの円偏光が左回りであったとすると、出射する光ビームLの円偏光は右回りとなる。一方で、透明電極9,10に電圧が印加されていないときは、液晶パネル2においてリターデーションが生じないので、入射する光ビームLの円偏光が左回りであったとすると、出射する光ビームLの円偏光も左回りとなる。
本実施形態の光スイッチング素子1では、ブルー相液晶11を用いた液晶パネル2と、偏光グレーティング3とを組み合わせた1×2エレメント6により、1本の入射光である光ビームLを2本の光ビームとして出力することができる。図1(B)においては、偏光グレーティング3から出射される2本の光ビームLは、それぞれZ軸に対して角度α°偏光されて出射される。なお、1×2エレメント6を実現するにあたり、液晶パネル2は必ずしも1枚である必要はなく、2枚以上用いて、電圧を印加した場合リターデーションがπとなるように構成しても良い。
また、本実施形態の光スイッチング素子1では、回折部材として偏光グレーティング3を用いており、この偏光グレーティング3は、板厚方向にもダイレクター13が回転しているカイラル構造を有している。回折部材としては、このようなダイレクター13を有する偏光グレーティング以外にも、広く一般に用いられている回折格子を採用することができるが、本実施形態の偏光グレーティング3によれば、他の回折格子に比べて回折効率が高い。なお、偏光グレーティング3を構成するダイレクターとしては、1軸結晶の他2軸結晶の材料でも良い。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態である光スイッチング素子21について説明する。(A)は本発明の実施形態の一例である1×4光スイッチング素子を示す説明図、(B)はその分解図である。第2の実施形態の光スイッチング素子21は、図5(A)に示すように、入射する光ビームLを4本のビームに偏光させる1×4光スイッチング素子である。
図5(B)は、光スイッチング素子21の分解図であり、1×2エレメント6と、もう1枚の1×2エレメント6aを2枚重ねたものとなっている。図において右側の1×2エレメント6は第1の実施形態で用いた1×2エレメント6と同一である。図において左側の1×2エレメント6aは、偏光グレーティング3のダイレクター13の回転周期がΛ/2となっている。
また、第2の実施形態の光スイッチング素子21では、傾斜部材が第1の実施形態と異なっている。第2の実施形態においては、傾斜部材として、素材にシリコン(Si)を用いたシリコンウェッジ22,23を用いている。
このシリコンウェッジ22,23は、ガラスに比べて屈折率が高くなっている。シリコンウェッジ22,23は、光ビームLを屈折させるために用いられる傾斜部材であり、図5(B)に示すように、基準面22a,23aと、この基準面22a,23aに対して角度θaで傾斜する傾斜面22b,23bを有している。本実施形態では、このシリコンウェッジ22,23は、X方向から見た側面視で直角三角形状に形成されている。また、シリコンウェッジ22,23の基準面22a,23a及び傾斜面22b,23bには、無反射コーティングが施されている(図示省略)。
ここで、シリコンウェッジ22,23の傾斜角度θaは、次の式(2)~(5)の条件を満たすことが必要である。また、Nは周囲の屈折率(例えば空気)、N1はシリコンウェッジ22,23の屈折率、N2は液晶基板7,8の屈折率、θは光ビームLの入射角度とする。
θa<sin-1(N2/N1)-θb (2)
θb=sin-1(N×sinθ/N1) (3)
N1×sinθa=N2×sinθ’ (4)
θa<sin-1(N2/N1) (5)
例えば、ブルー相液晶11における液晶基板7,8の素材がガラスであるときは、屈折率N2=1.5となる。また、シリコンウェッジ22,23の素材がシリコンであるときは、屈折率N1=3.5となる。ここで、角度θaが20°の場合を考える。図5において、光スイッチング素子21に右側から光ビームLを垂直に入射すると、上記式(1)より、θ’=53°となる(図1(C)参照)。
仮に、シリコンウェッジ22,23ではなく、空気から直接液晶パネル2に入射する場合は、入射角は最大でも40°であり、53°のような角度を実現することはできない。その理由は、液晶パネル2をθ’=53°で伝搬する光は、周囲が空気の場合は、その境界で全反射となり、外部からは励起できないためである。
このように、入力に屈折率N1の大きな材質(ここではシリコン)を用いることにより、周囲が空気では実現することができない角度での光ビームLの入射を実現することができる。シリコンウェッジ22,23の材質であるシリコンは、光の波長のうち、1.2μmから6μmまでの吸収が少ないため、この波長域で本実施形態におけるシリコンウェッジ22,23として使用可能である。
光ビームLが1.2μmより短波長では、高屈折率ガラス(例えば、オハラ製のS-LAH79(屈折率2.00)、HOYA製のTAFD40(屈折率2.00))や高屈折率の樹脂が使用できる。
なお、傾斜角度θaは、式(5)を満たす必要がある。その理由は、シリコンウェッジ22,23と液晶パネル2の境界で全反射が生じ、左の面から光が出力しなくなるためである。また、式(5)は式(2)においてθb=0の特別な場合である。この場合、シリコンウェッジ22,23の傾斜角度θaに対する条件は、式(4)を満たす必要がある。
第2の実施形態の光スイッチング素子21は、上記構成であるので、図5において、右から基準面22aに対して垂直の角度で入射された光ビームLは、シリコンウェッジ22によって屈折されてブルー相液晶11に対して斜め(角度θ’、図1(C)参照。)に入射される。これにより、光ビームLがダイレクター12を通過する際にダイレクター12の影響を受けてリターデーションが生じる。
また、第2の実施形態では、1×2エレメント6及び1×2エレメント6aを重ねているため、1本の光ビームLが4本に偏光され、1×4光スイッチング素子として動作する。また、1×2エレメントをさらに重ねることにより、N組重ねた場合、X-Z平面内で動作する1×n(nは2のべき指数。2,4,8,16・・・)光スイッチング素子を実現することができる。
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施形態である光スイッチング素子31について説明する。(A)は本発明の実施形態の一例である1×16光スイッチング素子を示す説明図、(B)は(A)のB方向矢視図、(C)は(A)のC方向矢視図である。第3の実施形態の光スイッチング素子31は、第2の実施形態の光スイッチング素子21を90°ずらして2個用いたものとなっている。
図6(A)における右側に配置された1個目の光スイッチング素子21は、X-Z平面において1×4光スイッチング素子として作動する。この1個目の光スイッチング素子21は、光ビームLが入射される基準面22aが入射面となり、2個目の光スイッチング素子21と接触している基準面23aが出射面となる。
また、左側に配置された2個目の光スイッチング素子21は、Y-Z平面において1×4光スイッチング素子として作動する。この2個目の光スイッチング素子21は、光ビームLが出射される基準面23aが出射面となり、1個目の光スイッチング素子21と接触している基準面22aが入射面となる。
このように、これらの2個の光スイッチング素子21の組み合わせにより、X-Y平面で動作する2次元の1×16光スイッチング素子31を実現することができる。
この光スイッチング素子31においては、図6(B)及び(C)に示すように、図の右側から光ビームLが入射されると、図の右側に配置された1×4エレメント24aによって4本のビームに偏光される。さらに、この4本に偏光されたビームが、図の左側に配置された1×4エレメント24bによって16本のビームに偏光される。
このように、本発明の光スイッチング素子では、複数の1×N光スイッチング素子を組み合わせることにより所望のN×N光スイッチング素子を構築することができる。その際、前段に配置する光スイッチング素子については、最大偏光角を小さくすることにより、いわゆるウォークオフを小さくすることができる。
なお、この第3の実施形態である光スイッチング素子31において、1個目の光スイッチング素子21と2個目の光スイッチング素子21との結合の角度を、それぞれの基準面4a,5aの面内方向で80°~100°の間で任意に定めてもよい。
次に、図7を参照して、本発明の第4の実施形態である光スイッチング素子41について説明する。本発明の実施形態の一例である電極を分割してそれぞれ異なる回折部材を配置させた光スイッチング素子を示す説明図である。第4の実施形態の光スイッチング素子41は、液晶パネル2の透明電極9,10を複数の領域に分割し(図7では4分割)、それぞれの透明電極9,10で別個に独立して電圧のオンオフ制御ができるようにしたものである。
また、光スイッチング素子41においては、4分割された透明電極9,10の表面に、それぞれ偏光グレーティング3a~3dを装着している。この偏光グレーティング3a~3dは、ダイレクター13の回転周期を異なるものとするか、厚さを異なるものとすることにより、特性の異なる偏光グレーティングを採用することができる。
次に、図8を参照して、本発明の第4の実施形態の応用例について説明する。本実施形態の光スイッチング素子を温度制御可能とした状態を示す説明図である。図8に示す光スイッチング素子41aは、第4の実施形態の光スイッチング素子41の周囲に、ペルツエ素子を用いた温度調節部材42を設けたものである。このように、温度調節部材42を用いることにより、光スイッチング素子41aの温度を一定に保つことができるので、周囲の温度変化が激しい設置場所にも設置が可能となる。
この温度調節部材42は、光スイッチング素子41aのみならず、光スイッチング素子1及び光スイッチング素子21、31にも設けることができる。なお、温度調節部材42は、ペルツエ素子を利用したものを例に挙げたが、これに限らず、温度調節が可能であれば、冷媒等の他の手段を用いて温度調節を行うものであってもよい。
なお、本願発明において、「装着」という概念は、隣接する部材を所定位置に配置してその状態を保つこと、及び接着剤等により隣接する部材を固定することを含む概念である。また、上記実施形態においては、傾斜部材としてガラスウェッジ4,5及びシリコンウェッジ22,23を用いているが、ガラスやシリコンという素材には限定されず、透明な部材であれば適宜採用することが可能である。
また、上記実施形態では、ガラスウェッジ4,5及びシリコンウェッジ22,23は、側面視で直角三角形の形状としているが、これに限らず、基準面及び傾斜面の角度を保てる形状であればよい。例えば、側面視で基準面及び傾斜面の上下をそれぞれ直線で結んだ四角形(台形を含む)のような形状としてもよい。
また、上記各実施形態で、液晶パネル又は偏光グレーティングを半波長板として用いられるようにしているが、その特性は半波長板に限らず、1/4波長板としてもよく、他の波長板としてもよい。
1,21,31,41,41a…光スイッチング素子
2…液晶パネル
3,3a,3b,3c,3d…偏光グレーティング
4…ガラスウェッジ
4a…基準面
4b…傾斜面
4c…傾斜方向
5…ガラスウェッジ
5a…基準面
5b…傾斜面
5c…傾斜方向
6,6a…1×2エレメント
7,8…液晶基板
9,10…透明電極
11…ポリマー安定化ブルー相液晶
12…ダイレクター(ブルー相液晶)
13…ダイレクター(偏光グレーティング)
22…シリコンウェッジ
22a…基準面
22b…傾斜面
23…シリコンウェッジ
23a…基準面
23b…傾斜面
24a,24b…1×4エレメント
42…温度調節部材

Claims (8)

  1. 透明な板状の素材で形成された一対の液晶基板と、前記一対の液晶基板の内面に装着された薄膜状の一対の透明電極と、前記一対の透明電極の間にポリマー安定化ブルー相液晶が保持されてなる液晶パネルと、
    前記液晶パネルの一方の面に装着された透過型の回折部材と、
    基準面と、前記基準面に対して傾斜する傾斜面とを有する一対の傾斜部材とを備え、
    前記回折部材は、板状であり、複屈折率媒体を構成するダイレクター面内方向に延びる複屈折軸に沿って所定の回転周期で回転したものであり、
    一方の前記傾斜部材は、前記傾斜面の面内方向で前記回折部材の前記複屈折軸が傾斜方向に対して80°~100°の範囲となるように前記回折部材の表面に装着され、
    他方の前記傾斜部材は、一方の前記傾斜部材に対して前記傾斜面の面内方向で170°~190°の範囲となるように回転され、前記傾斜面が前記液晶パネルの他方の面に装着されていることを特徴とする光スイッチング素子。
  2. 請求項1に記載の光スイッチング素子であって、
    前記回折部材は、前記ダイレクターが厚さ方向の複屈折軸に沿って回転するカイラル構造であることを特徴とする光スイッチング素子。
  3. 請求項1又は2に記載の光スイッチング素子であって、
    前記液晶基板の屈折率と前記傾斜部材の屈折率とが実質的に同一であることを特徴とする光スイッチング素子。
  4. 請求項3に記載の光スイッチング素子であって、
    前記傾斜部材の前記基準面に反射防止部が形成されていることを特徴とする光スイッチング素子。
  5. 請求項1又は2に記載の光スイッチング素子であって、
    前記傾斜部材の屈折率が前記液晶基板の屈折率よりも高い素材で形成され、
    前記傾斜部材の前記基準面と前記傾斜面に反射防止部が形成されていることを特徴とする光スイッチング素子。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光スイッチング素子において、
    前記回折部材が装着されている側の前記傾斜部材の基準面が出射面であり、他方の傾斜部材の基準面が入射面であり、
    前記光スイッチング素子を2個用いて、1個目の前記光スイッチング素子の前記出射面に、2個目の前記光スイッチング素子の前記入射面を面内方向で80°~100°角度をずらして装着してなることを特徴とする光スイッチング素子。
  7. 請求項6に記載の光スイッチング素子において、
    前記液晶パネルが複数の領域で前記透明電極が分割されそれぞれ別個に電圧の制御が可能であり、分割された前記領域に前記回転周期の異なる回折部材が装着されていることを特徴とする光スイッチング素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光スイッチング素子において、
    温度調節部材により前記液晶パネルの温度調節を可能としたことを特徴とする光スイッチング素子。


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