添付の図面に関して以下に記載する発明を実施するための形態は、様々な構成について説明するものであり、本明細書で説明する概念が実践され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を可能にすることを目的として具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にするのを回避する目的で、周知の構造および構成要素がブロック図の形式で示されている。
いくつかの例に対する例証によって本出願で態様および実施形態が説明されるが、多くの異なる構成およびシナリオにおいて追加の実装形態および使用事例が生じ得ることを当業者は理解されよう。本明細書で説明する革新は、多くの異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、パッケージング配置にわたって実装され得る。たとえば、実施形態および/または使用は、統合チップ実施形態および他の非モジュール構成要素ベースデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売/購入デバイス、医療デバイス、AI対応デバイスなど)を介して生じ得る。いくつかの例は、特に使用事例または適用例を対象とすることもまたはしないこともあるが、説明される革新の幅広い種類の適用可能性が生じ得る。実装形態は、チップレベルまたはモジュール式構成要素から非モジュール式で非チップレベルの実装形態までの、またさらには、説明する革新の1つまたは複数の態様を組み込む、集約された、分散された、またはOEMのデバイスまたはシステムまでのスペクトルの範囲に及ぶことがある。いくつかの実際的な設定では、説明する態様および特徴を組み込むデバイスはまた、特許請求および説明する実施形態の実装および実践のために、追加の構成要素および特徴を必然的に含んでよい。たとえば、ワイヤレス信号の送信および受信は、アナログ用途およびデジタル用途のためのいくつかの構成要素(たとえば、アンテナ、RFチェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ、インターリーバ、加算器(adder)/加算器(summer)などを含む、ハードウェア構成要素)を必然的に含む。本明細書で説明する革新が、様々なサイズ、形状、および構造の、多種多様なデバイス、チップレベル構成要素、システム、分散型配置、エンドユーザデバイスなどにおいて実践され得ることが意図される。
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、広範な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。ここで図1を参照すると、限定ではなく例示的な例として、ワイヤレス通信システム100に関して、本開示の様々な態様が示されている。ワイヤレス通信システム100は、コアネットワーク102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、およびユーザ機器(UE)106という3つの対話するドメインを含む。ワイヤレス通信システム100のおかげで、UE106は、インターネットなどの(ただし、それに限定されない)外部データネットワーク110とのデータ通信を実践することを可能にされ得る。
RAN104は、UE106への無線アクセスを提供するための、どの1つの適切なワイヤレス通信技術または複数の技術を実装することもできる。一例として、RAN104は、しばしば5Gと呼ばれる、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ニューラジオ(NR)仕様に従って動作し得る。別の例として、RAN104は、5G NRと、しばしばLTEと呼ばれる進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(eUTRAN)規格との混成の下で動作し得る。3GPPは、このハイブリッドRANを、次世代RAN、またはNG-RANと呼ぶ。当然ながら、本開示の範囲内で、多くの他の例が利用され得る。
図示されるように、RAN104は複数の基地局108を含む。概して、基地局は、1つまたは複数のセルからUEへ/UEから1つまたは複数のセルへの無線送信および無線受信を担当する、無線アクセスネットワークの中のネットワーク要素である。異なる技術、規格、またはコンテキストにおいて、基地局は、当業者によって、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、ノードB(NB)、eノードB(eNB)、gノードB(gNB)、または何らかの他の好適な用語で様々に呼ばれることがある。
無線アクセスネットワーク104は、複数のモバイル装置のためのワイヤレス通信をサポートするようにさらに図示される。モバイル装置は、3GPP規格ではユーザ機器(UE)と呼ばれ得るが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。UEは、ネットワークサービスへのアクセスをユーザに提供する装置であってよい。
本文書内では、「モバイル」装置は、必ずしも移動するための能力を有するとは限らず、固定であってよい。モバイル装置またはモバイルデバイスという用語は、多種多様なデバイスおよび技術を広く指す。UEは、通信の助けとなるようにサイズ決定、成形、かつ配置されたいくつかのハードウェア構造構成要素を備えてよく、そのような構成要素は、互いに電気的に結合されたアンテナ、アンテナアレイ、RFチェーン、増幅器、1つまたは複数のプロセッサなどを含むことができる。たとえば、モバイル装置のいくつかの非限定的な例は、モバイル、セルラー(セル)フォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートブック、ネットブック、スマートブック、タブレット、携帯情報端末(PDA)、および、たとえば、「モノのインターネット」(IoT)に対応する、広範囲の組込みシステムを含む。モバイル装置は、追加として、自動車または他の輸送車両、遠隔センサーまたは遠隔アクチュエータ、ロボットまたはロボティクスデバイス、衛星無線、全地球測位システム(GPS)デバイス、オブジェクトトラッキングデバイス、ドローン、マルチコプター、クアッドコプター、遠隔制御デバイス、アイウェア、装着型カメラ、仮想現実デバイス、スマートウォッチ、ヘルストラッカーまたはフィットネストラッカー、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機などのコンシューマデバイスおよび/または装着型デバイスであってもよい。モバイル装置は、追加として、ホームオーディオ、ビデオ、および/またはマルチメディアデバイスなどのデジタルホームデバイスまたはスマートホームデバイス、家庭用電化製品、自動販売機、インテリジェント照明、ホームセキュリティシステム、スマートメーターなどであり得る。モバイル装置は、追加として、スマートエネルギーデバイス、セキュリティデバイス、ソーラーパネルまたはソーラーアレイ、電力(たとえば、スマートグリッド)、照明、水道などを制御する自治体インフラストラクチャデバイス、工業オートメーションおよびエンタープライズデバイス、ロジスティックスコントローラ、農業機器、軍事防御機器、車両、航空機、船舶、および兵器類などであり得る。またさらに、モバイル装置は、コネクテッド医療または遠隔医療サポート、すなわち、遠方における健康管理を実現する場合がある。テレヘルスデバイスは、テレヘルス監視デバイスおよびテレヘルス管理デバイスを含んでもよく、その通信には、たとえば、クリティカルサービスデータのトランスポートに対する優先アクセスおよび/またはクリティカルサービスデータのトランスポートに対する関連QoSの観点から、他のタイプの情報にまさる優遇措置または優先アクセスが与えられ得る。
RAN104とUE106との間のワイヤレス通信は、エアインターフェースを使用するものとして記述され得る。基地局(たとえば、基地局108)から1つまたは複数のUE(たとえば、UE106)へのエアインターフェースを介した送信は、ダウンリンク(DL)送信と呼ばれ得る。本開示のいくつかの態様によれば、ダウンリンクという用語は、スケジューリングエンティティ(さらに後で説明するが、たとえば基地局108)において発信するポイントツーマルチポイント送信を指す場合がある。この方式について説明する別の方法は、ブロードキャストチャネル多重化という用語を使用することであり得る。UE(たとえば、UE106)から基地局(たとえば、基地局108)への送信は、アップリンク(UL)送信と呼ばれ得る。本開示のさらなる態様によると、アップリンクという用語は、スケジュールドエンティティ(さらに後で説明するが、たとえばUE106)において発信するポイントツーポイント送信を指す場合がある。
いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされてよく、スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局108)は、そのサービスエリアまたはセル内のいくつかのまたはすべてのデバイスおよび機器の間で通信のためのリソースを割り振る。本開示内では、以下でさらに説明するように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のスケジュールドエンティティに対してリソースをスケジュールすること、割り当てること、再構成すること、および解放することを担当し得る。すなわち、スケジュールされた通信のために、スケジュールドエンティティであってよいUE106は、スケジューリングエンティティ108によって割り振られたリソースを使用し得る。
基地局108は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEが、1つまたは複数のスケジュールドエンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためにリソースをスケジュールするスケジューリングエンティティとして機能し得る。
図1に示すように、スケジューリングエンティティ108は、1つまたは複数のスケジュールドエンティティ106にダウンリンクトラフィック112をブロードキャストすることができる。概して、スケジューリングエンティティ108は、ダウンリンクトラフィック112と、いくつかの例では、1つまたは複数のスケジュールドエンティティ106からスケジューリングエンティティ108へのアップリンクトラフィック116とを含む、ワイヤレス通信ネットワークの中のトラフィックをスケジュールすることを担当するノードまたはデバイスである。他方では、スケジュールドエンティティ106は、限定はしないが、スケジューリングエンティティ108などのワイヤレス通信ネットワークの中の別のエンティティからの、スケジューリング情報(たとえば、許可)、同期もしくはタイミング情報、または他の制御情報を含む、ダウンリンク制御情報114を受信するノードまたはデバイスである。
加えて、アップリンクおよび/またはダウンリンクの制御情報および/またはトラフィック情報は、フレーム、サブフレーム、スロット、および/またはシンボルに時分割されてもよい。本明細書で使用するシンボルとは、直交周波数分割多重(OFDM)波形において、サブキャリア当たり1つのリソース要素(RE)を搬送する時間の単位を指すことがある。スロットは、7個または14個のOFDMシンボルを搬送してもよい。サブフレームとは、1msの持続時間を指すことがある。複数のサブフレームまたはスロットは、単一のフレームまたは無線フレームを形成するようにグループ化されてもよい。もちろん、これらの定義は必須ではなく、波形を構成するための任意の好適な方式が利用されてもよく、波形の様々な時分割は、任意の好適な持続時間を有してもよい。
一般に、基地局108は、ワイヤレス通信システムのバックホール部分120との通信用のバックホールインターフェースを含み得る。バックホール120は、基地局108とコアネットワーク102との間のリンクを提供し得る。さらに、いくつかの例では、バックホールネットワークが、それぞれの基地局108の間の相互接続を提供し得る。任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインターフェースが採用され得る。
コアネットワーク102は、ワイヤレス通信システム100の一部であってよく、RAN104において使われる無線アクセス技術とは無関係であってよい。いくつかの例では、コアネットワーク102は、5G規格(たとえば、5GC)に従って構成され得る。他の例では、コアネットワーク102は、4G発展型パケットコア(EPC)、またはどの他の適切な規格もしくは構成に従って構成されてもよい。
次に図2を参照すると、限定ではなく例として、RAN200の概略図が示されている。いくつかの例では、RAN200は、上述され図1に示されたRAN104と同じであってよい。RAN200によってカバーされる地理的エリアは、1つのアクセスポイントまたは基地局からブロードキャストされた識別情報に基づいて、ユーザ機器(UE)によって一意に識別され得るセルラー領域(セル)に分割され得る。図2は、マクロセル202、204、および206、ならびにスモールセル208を示し、その各々は、1つまたは複数のセクタ(図示せず)を含み得る。セクタは、セルのサブエリアである。1つのセル内のすべてのセクタは、同じ基地局によってサービスされる。セクタ内の無線リンクは、そのセクタに属する単一の論理識別情報によって識別することができる。セクタに分割されるセルでは、セル内の複数のセクタはアンテナのグループによって形成されてもよく、各アンテナがセルの一部分の中のUEとの通信を担当する。
図2では、2つの基地局210および212がセル202および204の中に示されており、第3の基地局214がセル206の中のリモートラジオヘッド(RRH)216を制御することが示されている。すなわち、基地局は、統合アンテナを有し得るか、またはフィーダケーブルによってアンテナもしくはRRHに接続され得る。図示の例では、基地局210、212、および214は大きいサイズを有するセルをサポートするので、セル202、204、および126はマクロセルと呼ばれることがある。さらに、基地局218が、1つまたは複数のマクロセルとオーバーラップし得るスモールセル208(たとえば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル、ホーム基地局、ホームノードB、ホームeノードBなど)の中に示される。この例では、基地局218は比較的小さいサイズを有するセルをサポートするので、セル208はスモールセルと呼ばれることがある。セルサイズ決定は、システム設計ならびに構成要素制約に従って行われ得る。
無線アクセスネットワーク200が任意の数のワイヤレス基地局およびセルを含んでよいことを理解されたい。さらに、所与のセルのサイズまたはカバレージエリアを拡張するために、中継ノードが展開されてよい。基地局210、212、214、218は、コアネットワークへのワイヤレスアクセスポイントを任意の数のモバイル装置に提供する。いくつかの例では、基地局210、212、214、および/または218は、上述し、図1に示した基地局/スケジューリングエンティティ108と同じであってよい。
RAN200内では、セルは、各セルの1つまたは複数のセクタと通信している場合があるUEを含み得る。さらに、各基地局210、212、214および218は、それぞれのセル内のすべてのUEにコアネットワーク102(図1参照)へのアクセスポイントを提供するように構成され得る。たとえば、UE222および224は、基地局210と通信していてよく、UE226および228は、基地局212と通信していてよく、UE230および232は、RRH216を経由して基地局214と通信していてよく、UE234は、基地局218と通信していてよい。いくつかの例では、UE222、224、226、228、230、232、234、238、240、および/または242は、上述し、図1に示したUE/スケジュールドエンティティ106と同じであってよい。
いくつかの例では、ドローンまたはクワッドコプターであってもよい無人航空機(UAV)220は、モバイルネットワークノードであり得、UEとして機能するように構成され得る。たとえば、UAV220は、基地局210と通信することによってセル202内で動作してもよい。
RAN200のさらなる態様では、必ずしも基地局からのスケジューリングまたは制御情報に依拠することなく、サイドリンク信号がUE間で使用され得る。たとえば、2つ以上のUE(たとえば、UE226および228)は、基地局(たとえば、基地局212)を通してその通信を中継することなく、ピアツーピア(P2P)またはサイドリンク信号227を使用して互いと通信し得る。さらなる例では、UE238は、UE240および242と通信するように示されている。ここで、UE238は、スケジューリングエンティティまたは1次サイドリンクデバイスとして機能することができ、UE240および242は、スケジュールドエンティティまたは非1次(たとえば、2次)サイドリンクデバイスとして機能し得る。さらに別の例では、UEは、デバイス間(D2D)、ピアツーピア(P2P)、または車両間(V2V)ネットワークにおいて、および/またはメッシュネットワークにおいて、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワーク例では、UE240および242は、スケジューリングエンティティ238と通信することに加えて、任意選択で互いと直接通信し得る。したがって、時間周波数リソースへのスケジュール型アクセスを伴い、セルラー構成、P2P構成、またはメッシュ構成を有するワイヤレス通信システムにおいて、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数のスケジュールドエンティティは、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。いくつかの例では、サイドリンク信号227は、サイドリンクトラフィックおよびサイドリンク制御を含む。サイドリンク制御情報は、いくつかの例では、送信要求(RTS:request-to-send)、ソース送信信号(STS:source transmit signal)、および/または方向選択信号(DSS:direction selection signal)など、要求信号を含み得る。要求信号は、スケジュールドエンティティが、サイドリンク信号のために利用可能なサイドリンクチャネルを保持すべき持続時間を要求することをもたらし得る。サイドリンク制御情報は、送信可(CTS:clear-to-send)および/または宛先受信信号(DRS:destination receive signal)など、応答信号をさらに含み得る。応答信号は、スケジュールドエンティティが、たとえば、要求された持続時間にわたる、サイドリンクチャネルの利用可能性を示すことをもたらし得る。要求信号および応答信号の交換(たとえば、ハンドシェイク)は、サイドリンク通信を実行する異なるスケジュールドエンティティが、サイドリンクトラフィック情報の通信の前にサイドリンクチャネルの利用可能性を折衝することを可能にし得る。
無線アクセスネットワーク200において、UEのロケーションに依拠しない、UEが移動しながら通信するための能力は、モビリティと呼ばれる。UEと無線アクセスネットワークとの間の様々な物理チャネルは、概して、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF、図示せず、図1のコアネットワーク102の一部)の制御下でセットアップされ、維持され、解放され、AMFは、制御プレーンとユーザプレーンの両方の機能性のためのセキュリティコンテキストを管理するセキュリティコンテキスト管理機能(SCMF)と、認証を実行するセキュリティアンカー機能(SEAF)とを含み得る。
無線アクセスネットワーク200は、モビリティおよびハンドオーバ(すなわち、ある無線チャネルから別の無線チャネルへのUEの接続の移転)を可能にするために、DLベースのモビリティまたはULベースのモビリティを使用し得る。DLベースのモビリティのために構成されたネットワークでは、スケジューリングエンティティを用いた呼出しの間、または任意の他の時間において、UEは、そのサービングセルからの信号の様々なパラメータ、ならびに近隣セルの様々なパラメータを監視し得る。これらのパラメータの品質に応じて、UEは、近隣セルのうちの1つまたは複数との通信を維持し得る。この時間の間、あるセルから別のセルにUEが移動する場合、または近隣セルからの信号品質が所与の時間量にわたってサービングセルからの信号品質を上回る場合、UEは、サービングセルから近隣(ターゲット)セルへのハンドオフまたはハンドオーバに取りかかってよい。たとえば、UE224(車両として示されているが、任意の適切な形態のUEが使用されてもよい)は、そのサービングセル202に対応する地理的エリアから近隣セル206に対応する地理的エリアに移動することがある。所与の時間量にわたって近隣セル206からの信号強度または信号品質がそのサービングセル202の信号強度または信号品質を上回るとき、UE224は、この状態を示す報告メッセージをそのサービング基地局210へ送信し得る。それに応答して、UE224は、ハンドオーバコマンドを受信してよく、UEは、セル206へのハンドオーバを受けてよい。
ULベースのモビリティ用に構成されたネットワークでは、各UEからのUL基準信号は、UEごとにサービングセルを選択するために、ネットワークによって使用され得る。いくつかの例では、基地局210、212、および214/216は、統合同期信号(たとえば、統合1次同期信号(PSS)、統合2次同期信号(SSS)および統合物理ブロードキャストチャネル(PBCH))をブロードキャストし得る。UE222、224、226、228、230、および232は、統合同期信号を受信し、同期信号からキャリア周波数およびスロットタイミングを導出し、タイミングの導出に応答して、アップリンクパイロット信号または基準信号を送信し得る。UE(たとえば、UE224)によって送信されたアップリンクパイロット信号は、無線アクセスネットワーク200内の2つ以上のセル(たとえば、基地局210および214/216)によって並行して受信され得る。セルの各々は、パイロット信号の強度を測定し得、無線アクセスネットワーク(たとえば、基地局210および214/216のうちの1つまたは複数、ならびに/あるいはコアネットワーク内の中央ノード)は、UE224のためのサービングセルを決定し得る。UE224が無線アクセスネットワーク200内を移動するとき、ネットワークは、UE224によって送信されたアップリンクパイロット信号を監視し続けることができる。近隣セルによって測定されたパイロット信号の信号強度または信号品質がサービングセルによって測定された信号強度または信号品質を超えるとき、ネットワーク200は、UE224への通知の有無にかかわらず、UE224をサービングセルから近隣セルにハンドオーバし得る。
基地局210、212、および214/216によって送信される同期信号は統合される場合があるが、同期信号は、特定のセルを識別しないことがあり、同じ周波数上および/または同じタイミングで動作する複数のセルのゾーンを識別する場合がある。5Gネットワークまたは他の次世代通信ネットワークにおけるゾーンの使用は、アップリンクベースモビリティフレームワークを可能にし、UEとネットワークとの間で交換される必要があるモビリティメッセージの数が低減される場合があるのでUEとネットワークの両方の効率を改善する。
様々な実装形態では、無線アクセスネットワーク200におけるエアインターフェースは、認可スペクトル、無認可スペクトル、または共有スペクトルを使用してよい。認可スペクトルは、一般に、モバイルネットワーク事業者が政府規制機関からライセンスを購入することによって、スペクトルの一部分の独占的な使用を提供する。無認可スペクトルは、政府が許可するライセンスの必要なしに、スペクトルの一部分の共有された使用を提供する。一般に、無認可スペクトルにアクセスするために、いくつかの技術規則の遵守がやはり必要とされるが、一般に、いかなる事業者またはデバイスもアクセスを得てよい。共有スペクトルは、認可スペクトルと無認可スペクトルとの間にあってよく、スペクトルにアクセスするために技術規則または制限が必要とされ得るが、スペクトルは、やはり複数の事業者および/または複数のRATによって共有され得る。たとえば、認可スペクトルの一部分に対するライセンスの保有者は、たとえば、アクセスを得るためにライセンシーによって決定された好適な条件を伴ってそのスペクトルを他の当事者と共有するために、認可された共有アクセス(LSA:licensed shared access)を提供し得る。
低ブロック誤り率(BLER)を取得しながら依然として非常に高いデータレートを達成するために無線アクセスネットワーク200上で送信するために、チャネルコーディングが使用され得る。すなわち、ワイヤレス通信は、一般に、適切な誤り訂正ブロック符号を利用し得る。典型的なブロック符号では、情報メッセージまたは情報シーケンスが符号ブロック(CB)に分割され、送信デバイスにおけるエンコーダ(たとえば、コーデック)が、次いで、数学的に冗長性を情報メッセージに加える。符号化された情報メッセージにおけるこの冗長性の活用は、メッセージの信頼性を改善することができ、雑音に起因して発生することがある任意のビット誤りに対する訂正を可能にする。
初期の5G NR仕様では、ユーザデータトラフィックは、大きい符号ブロックおよび/または高符号化率に対して一方のベースグラフが使用されるが、そうでない場合に他方のベースグラフが使用される、2つの異なるベースグラフを用いる疑似巡回低密度パリティチェック(LDPC)を使用してコード化される。制御情報および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、ネストされたシーケンスに基づいてポーラ符号化を使用してコード化される。これらのチャネルに対して、パンクチャリング、短縮、および反復が、レートマッチングのために使用される。
しかしながら、本開示の態様は、任意の好適なチャネルコードを利用して実装され得ることは、当業者には理解されよう。スケジューリングエンティティ108およびスケジュールドエンティティ106の様々な実装形態は、ワイヤレス通信用のこれらのチャネルコードのうちの1つまたは複数を利用するための適切なハードウェアおよび能力(たとえば、エンコーダ、デコーダ、および/またはコーデック)を含み得る。
無線アクセスネットワーク200におけるエアインターフェースは、様々なデバイスの同時通信を可能にするための、1つまたは複数の多重化アルゴリズムおよび多元接続アルゴリズムを使用し得る。たとえば、5G NR仕様が、UE222および224から基地局210へのUL送信用に、ならびに、サイクリックプレフィックス(CP)を用いる直交周波数分割多重化(OFDM)を使用して、基地局210から1つまたは複数のUE222および224へのDL送信用の多重化のために、多元接続を提供する。さらに、UL送信用に、5G NR仕様は、CPを用いる離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)(シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)とも呼ばれる)のためのサポートを提供する。ただし、本開示の範囲において、多重化および多元接続は、上記方式には限定されず、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、スパースコード多元接続(SCMA)、リソーススプレッド多元接続(RSMA)、または他の適切な多元接続方式を使用して提供され得る。さらに、基地局210からUE222および224へのDL送信を多重化することは、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、スパースコード多重化(SCM)、または他の適切な多重化方式を利用して提供され得る。
無線アクセスネットワーク200におけるエアインターフェースは、1つまたは複数の複信アルゴリズムをさらに利用し得る。複信とは、両方の端点が両方向で互いに通信できるポイントツーポイント通信リンクを指す。全複信とは、両方の端点が互いに同時に通信できることを意味する。半二重とは、一度に一方の端点しか情報を他方へ送ることができないことを意味する。ワイヤレスリンクでは、全複信チャネルは、概して、送信機と受信機との物理的な分離、および好適な干渉消去技術に依拠する。周波数分割複信(FDD)または時分割複信(TDD)を使用することによって、ワイヤレスリンクに対して全複信エミュレーションが頻繁に実装される。FDDでは、異なる方向での送信は、異なるキャリア周波数において動作する。TDDでは、所与のチャネル上の異なる方向における送信は、時分割多重化を使って、互いから分離される。すなわち、ある時間には、チャネルは一方の方向における送信専用であるが、他の時間には、チャネルは他方の方向における送信専用であり、その場合、方向は、非常に急速に、たとえば、スロット当たり数回、変化し得る。
本開示の様々な態様が、図3に概略的に示すOFDM波形を参照しながら説明される。本開示の様々な態様が、本明細書で以下に説明するものと実質的に同様にSC-FDMA波形に適用され得ることを、当業者は理解されたい。すなわち、本開示のいくつかの例は、明快さのためにOFDMリンクに焦点を当てることがあるが、同じ原理がSC-FDMA波形にも同様に適用され得ることを理解されたい。
ここで図3を参照すると、例示的なDLサブフレーム302の拡大図が図示され、OFDMリソースグリッドを示す。ただし、当業者が容易に諒解するように、任意の特定の適用例のためのPHY送信構造は、任意の数の要因に応じて、ここで説明する例から変わることがある。ここで、OFDMシンボルを単位として水平方向に時間があり、サブキャリアを単位として垂直方向に周波数がある。
リソースグリッド304は、所与のアンテナポート用の時間周波数リソースを概略的に表すのに使うことができる。すなわち、利用可能な複数のアンテナポートを用いる多入力多出力(MIMO)実装形態では、対応する複数個のリソースグリッド304が通信のために利用可能であり得る。リソースグリッド304は、複数のリソース要素(RE)306に分割される。1サブキャリア×1シンボルであるREは、時間周波数グリッドの最小の個別部分であり、物理チャネルまたは信号からのデータを表す単一の複素数値を含む。特定の実装形態において利用される変調に応じて、各REは情報の1つまたは複数のビットを表し得る。
いくつかの例では、REのブロックは、周波数ドメイン中に任意の適切な数の連続サブキャリアを含む、物理リソースブロック(PRB)またはより簡単にはリソースブロック(RB)308と呼ばれ得る。一例では、RBは、使われるヌメロロジーに依存しない数である、12個のサブキャリアを含み得る。いくつかの例では、ヌメロロジーによっては、RBは、時間ドメイン中に任意の適切な数の連続OFDMシンボルを含み得る。本開示内では、RB308などの単一のRBは、通信の単一の方向(所与のデバイスのための送信または受信のいずれか)に完全に対応すると仮定される。
連続的または非連続的リソースブロックのセットは、本明細書では、リソースブロックグループ(RBG)またはサブバンドと呼ばれることがある。サブバンドのセットは、全帯域幅に及ぶ場合がある。ダウンリンク送信またはアップリンク送信に対するUE(スケジュールドエンティティ)のスケジューリングは、一般的に、1つまたは複数のサブバンド内の1つまたは複数のリソース要素306をスケジュールすることを伴う。したがって、UEは概して、リソースグリッド304のサブセットのみを使用する。RBは、UEに割り振ることができるリソースの最小単位であってもよい。したがって、UEのためにスケジュールされたRBが多いほど、かつエアインターフェースのために選ばれた変調方式が高いほど、UEのためのデータレートは高くなる。
この図では、RB308は、サブフレーム302の帯域幅全体よりも小さい帯域幅を占有するものとして示されており、いくつかのサブキャリアは、RB308の上および下に示されている。所与の実装形態では、サブフレーム302は、任意の数の1つまたは複数のRB308に対応する帯域幅を有し得る。さらに、この図では、RB308は、サブフレーム302の持続時間全体よりも小さい持続時間を占有するものとして示されているが、これは1つの可能な例にすぎない。
各1msサブフレーム302は、1つまたは複数の隣接スロットからなり得る。図3に示す例では、1つのサブフレーム302が、説明のための例として、4つのスロット310を含む。いくつかの例では、スロットは、所与のサイクリックプレフィックス(CP)長をもつ、指定された数のOFDMシンボルに従って定義され得る。たとえば、スロットは、ノーマルCPをもつ7または14個のOFDMシンボルを含み得る。追加例は、より短い持続時間(たとえば、1つまたは2つのOFDMシンボル)を有するミニスロットを含み得る。これらのミニスロットは、いくつかのケースでは、同じまたは異なるUEのための、進行中のスロット送信用にスケジュールされたリソースを占有しながら送信され得る。任意の数のリソースブロックまたはリソースブロックグループ(たとえば、サブキャリアおよびOFDMシンボルのグループ)が、サブフレームまたはスロット内で利用され得る。
スロット310のうちの1つの、拡大図が、制御領域312およびデータ領域314を含むスロット310を示している。概して、制御領域312は制御チャネル(たとえば、PDCCH)を搬送することができ、データ領域314はデータチャネル(たとえば、PDSCHまたはPUSCH)を搬送することができる。もちろん、スロットは、すべてのDL、すべてのUL、または少なくとも1つのDL部分および少なくとも1つのUL部分を含んでよい。図3に示す単純な構造は、本質的に例示にすぎず、異なるスロット構造が使用されてよく、制御領域およびデータ領域の各々の1つまたは複数を含み得る。
図3には示されていないが、RB308内の様々なRE306は、制御チャネル、共有チャネル、データチャネルなどを含む、1つまたは複数の物理チャネルを搬送するようにスケジュールされ得る。RB308内の他のRE306も、限定はしないが、復調基準信号(DMRS)、制御基準信号(CRS)、またはサウンディング基準信号(SRS)を含む、パイロットまたは基準信号を搬送し得る。これらのパイロットまたは基準信号は、受信デバイスが対応するチャネルのチャネル推定を実施することを実現することができ、このことは、RB308内の制御チャネルおよび/またはデータチャネルのコヒーレントな復調/検出を可能にすることができる。たとえば、ダウンリンク基準信号(DL-RS)は、MIMOシステム内の最大4レイヤの空間多重方式に対するセル固有のRS(CRS)またはMIMOシステム内の4レイヤ超の空間多重方式に対するチャネル状態情報RS(CSI-RS)を、UE固有のRS(UE-RS)とともに含み得る。
DL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジューリングエンティティ108)は、PBCH、PSS、SSS、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、および/または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの1つまたは複数のDL制御チャネルを含むDL制御情報を1つまたは複数のスケジュールドエンティティに搬送するために、1つまたは複数のRE306(たとえば、制御領域312内)を割り振ることができる。PCFICHは、受信デバイスがPDCCHを受信および復号するのを支援するための情報を提供する。PDCCHは、限定はしないが、DL送信およびUL送信のための電力制御コマンド、スケジューリング情報、許可、および/またはREの割当てを含む、ダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する。PHICHは、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)などのHARQフィードバック送信を搬送する。HARQは、当業者によく知られている技法であり、正確を期すために、たとえば、チェックサムまたは巡回冗長検査(CRC)などの任意の適切な完全性検査機構を利用して、受信側においてパケット送信の完全性が検査されてよい。送信の完全性が確認された場合、ACKが送信されてよいが、確認されなかった場合、NACKが送信されてよい。NACKに応答して、送信デバイスは、チェイス合成、インクリメンタル冗長などを実装し得るHARQ再送信を送ってよい。
UL送信では、送信デバイス(たとえば、スケジュールドエンティティ106)は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)などの1つまたは複数のUL制御チャネルを含むUL制御情報をスケジューリングエンティティに搬送するために、1つまたは複数のRE306を利用し得る。UL制御情報は、パイロット、基準信号、およびアップリンクデータ送信を復号することを可能にするかまたは支援するように構成された情報を含む、様々なパケットタイプおよびカテゴリーを含み得る。いくつかの例では、制御情報は、スケジューリング要求(SR:scheduling request)、すなわち、スケジューリングエンティティがアップリンク送信をスケジュールすることを求める要求を含み得る。ここで、制御チャネル上で送信されたSRに応答して、スケジューリングエンティティは、アップリンクパケット送信用のリソースをスケジュールし得るダウンリンク制御情報を送信してよい。UL制御情報はまた、HARQフィードバック、チャネル状態フィードバック(CSF:channel state feedback)、または任意の他の好適なUL制御情報を含み得る。
制御情報に加えて、(たとえば、データ領域314内の)1つまたは複数のRE306がユーザデータトラフィックのために割り振られてよい。そのようなトラフィックは、DL送信のために、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、またはUL送信のために、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)など、1つまたは複数のトラフィックチャネル上で搬送され得る。いくつかの例では、データ領域314内の1つまたは複数のRE306は、所与のセルへのアクセスを可能にし得る情報を搬送するシステム情報ブロック(SIB:system information block)を搬送するように構成され得る。
上記で説明したこれらの物理チャネルは、一般に、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおける処理のために多重化され、トランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルは、トランスポートブロック(TB)と呼ばれる情報のブロックを搬送する。情報のビット数に対応し得るトランスポートブロックサイズ(TBS)は、所与の送信における変調およびコーディング方式(MCS)ならびにRBの数に基づく、被制御パラメータであり得る。
図3に示すチャネルまたはキャリアは、必ずしもスケジューリングエンティティとスケジュールドエンティティとの間で利用されることがあるチャネルまたはキャリアのすべてであるとは限らず、図示したものに加えて、他のトラフィックチャネル、制御チャネル、およびフィードバックチャネルなどの他のチャネルまたはキャリアが利用される場合があることを、当業者は認識されよう。
図4は、MIMO技術をサポートするワイヤレス通信システム400の一例を示す。MIMOシステムでは、送信機402は複数の送信アンテナ404(たとえば、N個の送信アンテナ)を含み、受信機406は複数の受信アンテナ408(たとえば、M個の受信アンテナ)を含む。したがって、送信アンテナ404から受信アンテナ408へのN×M個の信号経路410がある。送信機402および受信機406の各々は、たとえば、スケジュールドエンティティ、スケジューリングエンティティ、または他のワイヤレス通信デバイス内で実装され得る。
MIMO技術の使用により、ワイヤレス通信システムは空間領域を活用して、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートすることが可能になる。空間多重化は、レイヤとも呼ばれる、データの異なるストリームを同じ時間周波数リソース上で同時に送信するために使用され得る。トラフィックストリームは、データレートを上げるために単一のスケジュールドエンティティもしくはUEに送信されてもよく、または全体的なシステム容量を増大させるために複数のスケジュールドエンティティもしくはUEに送信されてもよく、後者は、マルチユーザMIMO(MU-MIMO)と呼ばれる。このことは、各トラフィックストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いで、空間的にプリコーディングされた各ストリームをダウンリンク上で複数の送信アンテナを通じて送信することによって実現される。空間的にプリコーディングされたトラフィックストリームは、異なる空間シグネチャとともにUEに到着し、これにより、UEの各々は、そのUEに宛てられた1つまたは複数のトラフィックストリームを復元することができる。アップリンク上では、各スケジュールドエンティティまたはUEは、空間的にプリコーディングされたトラフィックストリームを送信し、これにより、スケジューリングエンティティは、空間的にプリコーディングされた各トラフィックストリームのソースを識別することができる。
トラフィックストリームまたはレイヤの数は、送信のランクに対応する。一般に、MIMOシステム400のランクは、少ないほうの送信アンテナ404または受信アンテナ408の数によって制限される。加えて、スケジュールドエンティティにおけるチャネル状態、ならびに、スケジューリングエンティティにおける利用可能なリソースなどの他の考慮事項も、送信ランクに影響を及ぼし得る。たとえば、ダウンリンク上の特定のスケジュールドエンティティに割り当てられるランク(したがって、トラフィックストリームの数)は、スケジュールドエンティティからスケジューリングエンティティに送信されるランクインジケータ(RI)に基づいて決定され得る。RIは、アンテナ構成(たとえば、送信アンテナおよび受信アンテナの数)と受信アンテナの各々の上の信号対干渉雑音比(SINR)とに基づいて決定され得る。RIは、たとえば、現在のチャネル状態の下でサポートされ得るレイヤの数を示し得る。スケジューリングエンティティは、送信ランクをスケジュールドエンティティに割り当てるために、リソース情報(たとえば、利用可能なリソースおよびスケジュールドエンティティのためにスケジュールされるべきデータの量)とともに、RIを使用し得る。
時分割複信(TDD)システムでは、アップリンクおよびダウンリンクは、各々が同じ周波数帯域幅の異なるタイムスロットを使用するという点で、相互的である。そのため、TDDシステムでは、スケジューリングエンティティは、アップリンクSINR測定値に基づいて(たとえば、スケジュールドエンティティから送信されるサウンディング基準信号(SRS)または他のパイロット信号に基づいて)ランクを割り当て得る。割り当てられたランクに基づいて、スケジューリングエンティティは次いで、マルチレイヤチャネル推定を行うために、レイヤごとの別個のC-RSシーケンスを有するCSI-RSを送信し得る。CSI-RSから、スケジュールドエンティティは、レイヤおよびリソースブロックにわたるチャネル品質を測定し、たとえばチャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インデックス(PMI)およびランクインジケータ(RI)を含むチャネル状態情報を、今後のダウンリンク送信のためにランクを更新してリソース要素を割り当てることに使用するためにスケジューリングエンティティにフィードバックし得る。
いくつかの例では、スケジュールドエンティティまたはUEは、全ダウンリンク帯域幅にわたってチャネル品質(たとえば、SINR)を測定して、広帯域CQIをスケジューリングエンティティに提供し得る。他の例では、スケジュールドエンティティまたはUEは、スケジュールドエンティティがデータをスケジュールしたサブバンドに対してのみチャネル品質を測定し、スケジュールされたサブバンドの各々に対するそれぞれのCQI値をスケジューリングエンティティに与え得る。CQIは、たとえば、解析されているチャネルのブロック誤り率(BLER)が10%を超えない、最も高い変調およびコードレートを示す変調およびコーディング方式(MCS)インデックスを含み得る。いくつかの例では、サブバンドCQI値は、レイヤ(たとえば、MIMOシステムにおけるトラフィックストリーム)にわたるチャネル品質測定値(SINR)とリソースブロックとを組み合わせて総MCSインデックスを導出することによって決定されてもよく、総MCSインデックスは次いで、レイヤの数によって正規化されてもよく、得られたMCSインデックスはスケジューリングエンティティにフィードバックされる。
最も単純な場合、図4に示すように、2×2 MIMOアンテナ構成でのランク-2の空間多重化送信は、各送信アンテナ404から1つのトラフィックストリームを送信することになる。各トラフィックストリームは、異なる信号経路410に沿って各受信アンテナ408に到着する。次いで、受信機406は、各受信アンテナ408からの受信信号を使用してトラフィックストリームを再構成し得る。
以下の発明を実施するための形態では、無線アクセスネットワークの様々な態様が、MU-MIMOおよび/または大規模MIMOをサポートする(たとえば、スケジューリングエンティティにおいて少なくとも32個の送信アンテナまたは数百に至る送信アンテナをサポートする)ニューラジオ(NR)ワイヤレスシステムを参照しながら説明される。本開示の様々な態様では、各スケジュールドエンティティは、スケジューリングエンティティからのMIMOストリームをそこから受信するための1つまたは複数の送信アンテナ(本明細書ではポートとも呼ばれる)を割り当てられてもよい。特定のスケジュールドエンティティに割り当てられるポートの数は、たとえば、スケジュールドエンティティによってサポートされる最大ランクに依存する場合がある。一般的に、スケジュールドエンティティによってサポートされる最大ランクは、4または8である。
ポートをスケジュールドエンティティに効率的に割り振るために、ポートは、2つ以上のポートのセットに分割されてもよく、各スケジュールドエンティティは、2つ以上のポートの特定のセットに関連付けられてもよい。次いで、スケジュールドエンティティは、関連付けられたポートのセット上でスケジューリングエンティティから送信されたCSI-RSパイロットを受信し、受信されたCSI-RSパイロットからチャネル状態情報(CQI、RIおよびPMIの値)を推定し得る。
スケジューリングエンティティおよびスケジュールドエンティティは、さらに、CSI-RSパイロットを利用して実行されるべき、ビーム掃引測定値またはトラッキング測定値などの異なるタイプの報告または測定値をサポートし得る。加えて、異なる報告/測定値構成は、スケジューリングエンティティおよびスケジュールドエンティティによってサポートされ得る。たとえば、自己完結型CSI(たとえば、CSIは、CSI-RSがスケジューリングエンティティから送信されるのと同じスロット内でスケジューリングエンティティに返信される)または非自己完結型CSI(たとえば、CSIは、CSI-RSがスケジューリングエンティティから送信されるスロットより後のスロット内でスケジューリングエンティティに返信される)がサポートされ得る。異なる報告/測定値タイプおよび測定値構成を区別するために、CSI-RSパイロットは、報告/測定値タイプおよび報告/測定値構成の各々に対する特定のリソース要素(RE)およびポートにマッピングされ得る。
図5は、異なる報告/測定値タイプ、報告/測定値構成、およびポートのセットをサポートするための例示的なCSI-RSリソースマッピングを示す。CSI-RSリソースマッピングは、CSI-RSリソースセッティング502、CSI-RSリソースセット506、およびCSI-RSリソース508を含む。各CSI-RSリソースセッティング502は1つまたは複数のCSI-RSリソースセット506を含み、各CSI-RSリソースセット506は1つまたは複数のCSI-RSリソース508を含む。図5に示す例では、単一のCSI-RSリソースセッティング(たとえば、CSI-RSリソースセッティング0)が示されている。しかしながら、任意の適切な数のCSI-RSリソースセッティング502が、サポートされ得ることを理解されたい。
各CSI-RSリソースセッティング502は、特定のCSI-RS報告セッティング504に対応する。CSI-RS報告セッティング504は、CSI-RSリソースセッティング502に関連付けられた報告の特定のタイプの報告および周期を含む。たとえば、CSI-RS報告セッティング504は、CSI報告、ビーム掃引報告、時間-周波数トラッキング報告、または他の適切な報告が生成されるべきであることを示し得る。加えて、CSI-RS報告セッティング504は、報告が、周期的に、非周期的に、または半静的に生成されるべきであることを示し得る。それゆえ、各CSI-RS報告セッティング504は、CSI-RSリソースセッティング502に対する特定の測定値セッティングを示す。たとえば、CSI報告が半静的に生成されるべきであることをCSI-RS報告セッティング504が示す場合、CSI-RSリソースセッティング502は、CSI測定がCSI-RSパイロットを利用してスケジュールドエンティティによって半静的に実行されるべきであることを示す。
各CSI-RSリソースセッティング502は、1つまたは複数のCSI-RSリソースセット506を含んでもよく、各CSI-RSリソースセット506は、CSI-RSリソースセッティング502に関連付けられた報告/測定値の特定の構成を示す。たとえば、CSI-RSリソースセットのうちの1つは、自己完結型CSIに関連付けられてもよく、一方で、別のCSI-RSリソースセットは、非自己完結型CSIに関連付けられてもよい。別の例として、CSI-RSリソースセットのうちの1つは特定のポートのセットに関連付けられてもよく、一方で、別のCSI-RSリソースセットは、スロット内の特定の時間-周波数リソースロケーションに関連付けられてもよい。図5に示す例では、CSI-RSリソースセッティング0は、4つのCSI-RSリソースセット(CSI-RSリソースセット0.0、CSI-RSリソースセット0.1、CSI-RSリソースセット0.2およびCSI-RSリソースセット0.3)を含む。いくつかの例では、特定のスケジュールドエンティティのために選択されたCSI-RSリソースセッティング502およびCSI-RSリソースセット506は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して半静的にシグナリングされ得る。
各CSI-RSリソースセット506は、1つまたは複数のCSI-RSリソース508を含んでもよく、各CSI-RSリソース508は、特定のリソース要素(RE)と、CSI-RSパイロットがスケジュールドエンティティによってその上で測定され得る特定のポート(たとえば、ポートのセット)と、多重化オプションとを示す。たとえば、CSI-RSリソース508は、特定のポートから送信されたCSI-RSパイロットがその上で測定され得るREを示し得る。図5に示す例では、CSI-RSリソースセット0.1は、4つのCSI-RSリソース(CSI-RSリソース0.10、CSI-RSリソース0.11、CSI-RSリソース0.12およびCSI-RSリソース0.13)を含む。
異なるCSI-RSリソース508は、CSI-RSパイロットがスロット内の異なるロケーションにおいて送信されることおよび/またはスロット内で異なる密度で送信されることを、CSI-RSリソースセット506の各々が可能にするために利用可能であり得る。加えて、異なるCSI-RSリソース508は、CSI-RSパイロットが、スロットの始端において1つのポートまたはポートのセットから、およびスロットの終端において別のポートまたはポートのセットから送信されることを可能にするために利用可能であり得る。特定のスケジュールドエンティティに割り当てられる異なるCSI-RSリソース508は、CSI-RSリソースセット506および/またはCSI-RSリソース508が最良の性能に至るCSI-RSリソース指示(CRI)を報告し返すことを可能にし得る。いくつかの例では、特定のスケジュールドエンティティは、スロット内のCSI-RSリソース508のうちの1つまたは複数を割り当てられ得る。特定のスケジュールドエンティティに割り当てられたCSI-RSリソース508は、たとえば、PDCCH内のダウンリンク制御情報(DCI)を介してシグナリングされ得る。
いくつかの例では、スケジュールドエンティティは、CSI-RSを受信してチャネルを推定するためにポートのセット内のポートの各々を割り当てられてもよく、それにより、スケジュールドエンティティは、後でそれらのポート上でスケジューリングエンティティからMIMOトラフィックストリームを受信し得る。しかしながら、他の例では、スケジュールドエンティティは、ポートのセット内のポートの一部のみを割り当てられる場合がある。この例では、スケジュールドエンティティは、割り当てられたポート上で受信されたCSI-RSからチャネルを推定し得るばかりでなく、割り当てられていないポート上で受信されたCSI-RSから非ゼロ電力(NZP)干渉を推定し得る。いくつかの例では、NZP干渉は、受信された合計のCSI-RSパイロット信号からチャネル推定を減算することによって推定され得る。割り当てられていないポートは、別のスケジュールドエンティティに割り当てられてもよく、または割り当てられなくてもよい。
本開示の様々な態様では、ポートのセット内のどのポートがMIMOトラフィック送信のために特定のスケジュールドエンティティに割り当てられるか、それゆえどのポートがチャネル推定のために利用され得るかを示すために、ポートグループが定義されて、スケジュールドエンティティにシグナリングされ得る。図6は、ポートグループ指示を用いるCSI-RSリソースマッピングの一例を示す。したがって、各CSI-RSリソース508は、1つまたは複数のポートグループ510を含んでもよく、各ポートグループ510は、スケジュールドエンティティがその上でチャネルを測定すべきCSI-RSリソース508に関連付けられたポートのセット内の1つまたは複数のポートの特定のグループを示す。ポートグループ内に含まれないポートのセット内のその他のポートは、スケジュールドエンティティによってチャネル測定のためではなく干渉測定のために利用されるものと見なされ得る。その他のポート上の干渉測定は、依然として、その他のポートのチャネルの推定と見なされてもよいことに留意されたい。しかしながら、測定されたその他のポートのチャネルは、ユーザデータトラフィック送信のために使用されるのではなく、ポートグループ内のポート上でスケジュールドエンティティへのユーザデータトラフィック送信と干渉するにすぎないことになる。いくつかの例では、割り当てられたポートも、干渉測定のために使用され得る。たとえば、スケジュールドエンティティは、セル間干渉を測定し得る。図6に示す例では、CSI-RSリソース0.10は、4つのポートグループ(ポートグループ1、ポートグループ2、ポートグループ3、およびポートグループ4)を含む。
たとえば、CSI-RSリソース508(たとえば、CSI-RSリソース0.10)はX個のポートを有すると仮定する。各ポートグループ510はK個のポートを含んでもよく、ここでK≦Xである。したがって、各ポートグループ510はポートを2つのプールに分割し、ここでX個のポートのうちのK個はチャネル測定のために使用され、残りのX-K個のポートは干渉測定のために使用される。X-K個のポートは、実際には、他のスケジュールドエンティティへの送信のために利用されないことに留意されたい。いくつかの例では、X-K個のポートは、空であってもよい。この例では、スケジュールドエンティティは、干渉または干渉するチャネルをブラインド推定して、X-K個のポート上に他のスケジュールドエンティティへの送信が存在するかどうかを決定し得る。
ポートグループ510は、たとえば、半静的に構成され得る。たとえば、CSI-RSリソース508の各々の中のポートグループ510の各々は、RRCシグナリングを介してシグナリングされ得る。スケジュールドエンティティのために選択された特定のポートグループ510は、たとえば、PDCCH内のダウンリンク制御情報(DCI)を介してシグナリングされ得る。いくつかの例では、スケジュールドエンティティのために選択された特定のポートグループは、DCIのUE固有の部分の中でシグナリングされ得る。これは、MU-MIMOとのセル内干渉のシナリオにおいて有益である場合があり、ここで各スケジュールドエンティティのポートペアリングは、各スロットを動的に変更し得る。次いで、スケジューリングエンティティは、チャネル測定および干渉測定のために、どのポートが構成されたCSI-RSリソース508の中で利用されるべきであるかを、UE固有のDCIを介して各UEに動的にシグナリングしてもよい。
いくつかの例では、DCIオーバーヘッドを最小化するために、ポートグループの組合せのサブセットのみが許可され得る。たとえば、ポートグループ510は、連続的ポート番号のみが、各ポートグループに割り当てられ得るように構成され得る。加えて、ポートグループ510は、より大きいポートの数に対するポートグループ割当てに基づいて特定のポートの数に対するポートグループ510内に含まれ得る特定のポートが制限されるように、ネストされた特性を有するように構成され得る。したがって、第1のポートの数に対して許可されたポートグループは、第1のポートの数より大きい第2のポートの数に対して許可されたポートグループのサブセットである。
半永続的CSI-RSリソースに対して、特定のスケジュールドエンティティのために選択された特定のCSI-RSリソースは、たとえば、DCIよりも多くの情報を搬送し得る、RRCシグナリングまたはMAC CE(MACレイヤ制御要素)シグナリングを介してシグナリングされ得る。したがって、半永続的スケジューリングに対して、より多くのポート組合せ(ポートグループ)が、各CSI-RSリソースに対して許可され得る。半永続的スケジューリングに対するポートグループオプションは、上記で説明した連続的および/またはネストされた規則に従ってもよく、またはポートグループの任意の組合せを含んでもよい。いくつかの例では、MAC CEシグナリングは、さらに、MAC CEを通してポートグループ510のサブセットを構成するためにDCIとともに利用されてもよく、次いでポートグループのサブセット内の特定のポートグループをシグナリングするためにDCIを利用してもよい。
図7は、処理システム714を採用する例示的なスケジューリングエンティティ700用のハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。たとえば、スケジューリングエンティティ700は、図1および図2のうちの任意の1つまたは複数の中に示されるユーザ機器(UE)であり得る。別の例では、スケジューリングエンティティ600は、図1および図2のうちの任意の1つまたは複数の中に示される基地局であり得る。たとえば、スケジューリングエンティティ700は、MU-MIMOまたは大規模MIMOのセルをサービスする次世代(5G)スケジューリングエンティティであり得る。
スケジューリングエンティティ700は、1つまたは複数プロセッサ704を含む処理システム714を用いて実装され得る。プロセッサ704の例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、ディスクリートハードウェア回路、および本開示を通して説明する様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアが含まれる。様々な例では、スケジューリングエンティティ700は、本明細書で説明する機能のうちの任意の1つまたは複数を実行するように構成され得る。すなわち、スケジューリングエンティティ700内で利用されるプロセッサ704は、以下で説明するプロセスのうちの任意の1つまたは複数を実装するために使用され得る。いくつかの例では、プロセッサ704はベースバンドチップまたはモデムチップを介して実装されてもよく、他の実装形態では、プロセッサ704は、それ自体、ベースバンドチップまたはモデムチップとは別個で異なるいくつかのデバイスを備えてもよい(たとえば、そのようなシナリオでは、それは本明細書で説明する実施形態を達成するために協働して働いてもよい)。上述のように、ベースバンドモデムプロセッサの外の様々なハードウェア構成および構成要素は、RFチェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、インターリーバ、加算器(adder)/加算器(summer)、などを含む実装形態において使用され得る。
この例では、処理システム714は、バス702によって概略的に表されるバスアーキテクチャとともに実装され得る。バス702は、処理システム714の特定のアプリケーションおよび全体的な設計制約に応じて任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス702は、1つまたは複数プロセッサ(プロセッサ704によって概略的に表される)、メモリ705、およびコンピュータ可読媒体(コンピュータ可読媒体706によって概略的に表される)を含む様々な回路を、互いに通信可能に結合する。バス702はまた、タイミング源、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクさせてもよく、それらの回路は当技術分野でよく知られているので、これ以上説明しない。バスインターフェース708は、バス702とトランシーバ710との間のインターフェースを提供する。トランシーバ710は、伝送媒体(たとえば、エアインターフェース)を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース712(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も提供され得る。
プロセッサ704は、バス702と、コンピュータ可読媒体706に記憶されたソフトウェアの実行を含む全体的な処理とを管理する役目を果たす。ソフトウェアは、プロセッサ704によって実行されるとき、いずれかの特定の装置に対して以下で説明する様々な機能を処理システム714に実行させる。コンピュータ可読媒体706およびメモリ705もまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ704によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
処理システム内の1つまたは複数のプロセッサ704は、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他を指すとしても、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体706上に常駐してもよい。
コンピュータ可読媒体706は、非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体には、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、およびコンピュータによってアクセスされかつ読み出され得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体にはまた、例として、搬送波、伝送線路、およびコンピュータによってアクセスされかつ読み出され得るソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体706は、処理システム714の中に、処理システム714の外に、または処理システム714を含む複数のエンティティにわたって分散して、存在してもよい。コンピュータ可読媒体706は、コンピュータプログラム製品内に具体化されてもよい。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内にコンピュータ可読媒体を含んでもよい。特定の適用例および全体的なシステムに課された全体的な設計制約に応じて、本開示を通して提示される上述の機能をいかにして最適に実装するかを、当業者は認識するであろう。
本開示のいくつかの態様では、プロセッサ704は、様々な機能のために構成される回路を含み得る。たとえば、プロセッサ704は、1つまたは複数のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースセッティング、CSI-RSリソースセッティングの各々の中の1つまたは複数のCSI-RSセット、およびCSI-RSリソースセットの各々の中の1つまたは複数のCSI-RSリソース715を構成するように構成されたCSI-RSリソースマッピング回路741を含み得る。各CSI-RSリソースセッティングは、CSI-RSの測定値に基づいて生成されるべき報告のタイプおよび周期を示すそれぞれの報告セッティングに関連付けられ得る。CSI-RSリソースセッティング内の各CSI-RSリソースセットは、CSI-RSリソースセッティングに関連付けられた報告または測定値の特定の構成を示し得る。CSI-RSリソースセット内の各CSI-RSリソース715は、CSI-RSをその上で送信するための1つまたは複数のリソース要素(RE)のセットと、CSI-RSをそこから送信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別し得る。
本開示の様々な態様では、CSI-RSリソースマッピング回路741は、CSI-RSリソース715の各々の中に1つまたは複数のポートグループ718のセットをさらに構成し得る。CSI-RSリソース715内のポートグループ718の各々は、チャネルに関連付けられる(たとえば、スケジューリングエンティティ700とスケジュールドエンティティとの間にチャネルを形成するためにスケジュールドエンティティに割り当てられ得る)CSI-RSリソース715のそれぞれのポートのセット内のポートのグループを識別する。たとえば、スケジュールドエンティティは、チャネルに対するチャネル状態情報(CSI)を測定するためにポートグループ718によって示されるポートを利用してもよく、非ゼロ電力(NZP)干渉を測定するためにポートグループ718の外にあるポートのセット内のその他のポートを利用してもよい。
いくつかの例では、CSI-RSリソース715の各々に対するポートグループ718の各々は、連続番号を付されたポート(consecutive numbered)を含み得る。いくつかの例では、CSI-RSリソース715のうちの1つまたは複数に対して、ポートグループ718のセットは、各ポートグループ内に含まれるポートの数に基づいてネストされたポートグループを含み得る。たとえば、CSI-RSリソース内の第1のポートグループは第1のポートのグループを含んでもよく、CSI-RSリソース内の第2のポートグループは第2のポートのグループを含んでもよい。加えて、第2のポートグループは、第1のポートグループより少ない数のポートを含んでもよい。第1および第2のポートグループは、第1のポートグループが、第2のポートグループと同じポートのすべてに加えて1つまたは複数の追加のポートを含むとき、ネストされていると見なされ得る。したがって、第2のポートグループは、第1のポートグループのサブセットである。
いくつかの例では、CSI-RSリソースマッピング回路741は、各CSI-RSリソース715に対するポートグループ718の各セット内のポートグループサブセットを識別するように、およびポートグループサブセットの各々の中のポートグループ718をさらに識別するように、さらに構成され得る。CSI-RSリソースマッピング回路741は、CSI-RSリソースマッピングソフトウェア751と協調して動作し得る。
プロセッサ704は、リソース割当てまたは時間-周波数リソースの許可を生成し、スケジュールし、修正するように構成された、リソース割当ておよびスケジューリング回路742をさらに含み得る。たとえば、リソース割当ておよびスケジューリング回路742は、ユーザデータトラフィックおよび/または制御情報を複数のスケジュールドエンティティにおよび/またはそれらのエンティティから搬送するために、1つまたは複数の時分割複信(TDD)および/または周波数分割複信(FDD)のサブフレームもしくはスロットの複数のサブバンド内の時間-周波数リソースをスケジュールし得る。
本開示の様々な態様では、リソース割当ておよびスケジューリング回路742は、CSI-RSリソースセッティングと、選択されたCSI-RSリソースセッティングの下のCSI-RSリソースセットと、選択されたCSI-RSリソースセットの下のCSI-RSリソース715と、スケジュールドエンティティに対する選択されたCSI-RSリソース715の下のポートグループ718(またはポートグループサブセットおよびポートグループ)とを選択することと、リソース要素(RE)のセットと選択されたCSI-RSリソースに関連付けられたポートのセットとの上でスケジュールドエンティティに送信されるべきCSI基準信号(CSI-RS)をスケジュールすることとを行うようにさらに構成され得る。CSI-RSは、スケジュールドエンティティがマルチレイヤチャネル推定を実行し、マルチレイヤチャネル推定に基づいて計算されたCSIを戻すことを可能にするために、スケジュールドエンティティに割り当てられた各レイヤ(トラフィックストリーム)に対する個別のセル固有の基準信号(C-RS)シーケンスを含み得る。いくつかの例では、リソース割当ておよびスケジューリング回路742は、スケジュールドエンティティによってサポートされるポートの数に基づいて、特定のスケジュールドエンティティに対するポートグループを選択し得る。
リソース割当ておよびスケジューリング回路742は、さらに、CSI-RSを利用して測定されたチャネル状態情報(CSI)をスケジュールドエンティティから受信して、CSIに基づいてスケジュールドエンティティにランクを割り当て得る。いくつかの例では、スケジュールドエンティティから受信されたCSIは、チャネル品質インジケータ(CQI)と、プリコーディング行列インデックス(PMI)と、ランクインジケータ(RI)とを含み得る。CQIは、広帯域CQI値および/または複数のサブバンドCQI値を含んでもよく、各値は、変調およびコーディング方式(MCS)情報(たとえば、MCSインデックス)を含む。
リソース割当ておよびスケジューリング回路742は、CQIおよびPMIそれぞれに基づいて各スケジュールドエンティティへのダウンリンク送信のための変調およびコーディング方式(MCS)およびプリコーディング行列を選択し、それぞれのRI(および利用可能なリソースの数などの他の要因)に基づいて各スケジュールドエンティティにランクを割り当て得る。MCS、プリコーディング行列およびランクを使用して、リソース割当ておよびスケジューリング回路742は、スケジュールドエンティティのうちの1つまたは複数に対するサブフレームまたはスロットの1つまたは複数サブバンド内の時間-周波数リソース(たとえば、リソース要素)をスケジュールし得る。いくつかの例では、リソース割当ておよびスケジューリング回路742は、サブフレームまたはスロットの1つまたは複数サブバンド内で、スケジュールドエンティティに対して空間多重化されるべき複数個のトラフィックストリーム(ランクに対応する)をスケジュールし得る。リソース割当ておよびスケジューリング回路742は、リソース割当ておよびスケジューリングソフトウェア752と協調して動作し得る。
プロセッサ704は、ダウンリンクサブフレームまたはスロット内でダウンリンクトラフィックおよび制御チャネルを生成して送信するように構成された、ダウンリンク(DL)トラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743をさらに含み得る。DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、DLユーザデータトラフィックおよび/または制御情報に割り当てられたリソースに従ってサブフレームまたはスロットの1つまたは複数サブバンド内にDLユーザデータトラフィックおよび/または制御情報を含めることによって、時分割複信(TDD)または周波数分割複信(FDD)のキャリア上にDLユーザデータトラフィックおよび/または制御情報を置くために、リソース割当ておよびスケジューリング回路742と協調して動作し得る。たとえば、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、サブフレームまたはスロットの各サブバンド内でスケジュールドエンティティに割り当てられたダウンリンクリソースに基づいて、サブフレームまたはスロットの1つまたは複数サブバンド内に1つまたは複数のトラフィックストリームを生成してスケジュールドエンティティに送信し得る。
本開示の様々な態様では、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、さらに、リソース割当ておよびスケジューリング回路742によって選択されたCSI-RSリソース715によって示されるリソース要素のセットおよびポートのセットの上で、CSI-RSを生成してスケジュールドエンティティに送信し得る。DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、無線リソース制御(RRC)メッセージ内でスケジュールドエンティティに対する選択されたCSI-RSリソースセッティングおよびCSI-RSリソースセットの指示を生成して送信するようにさらに構成され得る。加えて、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)(または拡張PDCCH(EPDCCH))のダウンリンク制御情報(DCI)内でスケジュールドエンティティに対する選択されたCSI-RSリソース715およびポートグループ718の指示を生成して送信するようにさらに構成され得る。
いくつかの例では、半永続的にスケジュールされたCSI-RSに対して、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、RRCメッセージまたはメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)内でスケジュールドエンティティに対する選択されたCSI-RSリソースおよび選択されたポートグループの指示を送信するように構成され得る。いくつかの例では、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、ポートグループサブセット指示をMAC CE内でスケジュールドエンティティに送信することと、ポートグループサブセット内のポートグループの指示をPDCCHのDCI内でスケジュールドエンティティにさらに送信することとを行うように構成され得る。
いくつかの例では、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、各CSI-RSリソースに対するポートグループオプション(たとえば、利用可能なポートグループのセット)をRRCメッセージ内でスケジュールドエンティティに送信するようにさらに構成され得る。DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、さらに、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信ソフトウェア753と協調して動作し得る。
プロセッサ704は、1つまたは複数のスケジュールドエンティティからアップリンク制御チャネルおよびアップリンクトラフィックチャネル受信して処理するように構成された、アップリンク(UL)トラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路744をさらに含み得る。たとえば、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路744は、スケジュールドエンティティからCSI(たとえば、CQI/PMI/RI)を受信することと、MCS、プリコーディング行列および/またはランクを選択/調整するためにリソース割当ておよびスケジューリング回路742にCSIを提供することと、選択/調整されたMCS、プリコーディング行列、およびランクに基づいてスケジュールドエンティティへの次のダウンリンク送信(たとえば、ダウンリンクフレーム、サブフレームおよび/またはスロット)をスケジュールすることとを行うように構成され得る。
ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路744は、1つまたは複数のスケジュールドエンティティからスケジューリング要求を受信するようにさらに構成されてもよく、スケジューリング要求は、アップリンクユーザデータトラフィック送信に対する時間-周波数リソース許可を要求するように構成される。他の例では、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路744は、1つまたは複数のスケジュールドエンティティから確認応答情報(たとえば、肯定応答/否定応答パケット)を受信して処理するように構成され得る。
概して、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路744は、受信されたUL制御チャネル情報に従ってULユーザデータトラフィック送信、1つのDLユーザデータトラフィック送信および/または複数のDLユーザデータトラフィック再送信をスケジュールするために、リソース割当ておよびスケジューリング回路742と協調して動作し得る。ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路744は、さらに、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理ソフトウェア754と協調して動作し得る。
図8は、処理システム814を採用する例示的なスケジュールドエンティティ800用のハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の一部、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサ804を含む処理システム814を用いて実装され得る。たとえば、スケジュールドエンティティ800は、図1および図2のうちの任意の1つまたは複数の中に示されるユーザ機器(UE)であり得る。
処理システム814は、図7に示す処理システム714と実質的に同じであり、バスインターフェース808、バス802、メモリ805、プロセッサ804、およびコンピュータ可読媒体806を含み得る。さらに、スケジュールドエンティティ800は、図7で上述したものと実質的に同様のユーザインターフェース812およびトランシーバ810を含み得る。すなわち、スケジュールドエンティティ800内で利用されるプロセッサ804は、以下で説明するプロセスのうちの任意の1つまたは複数を実装するために使用され得る。
本開示のいくつかの態様では、プロセッサ804は、ULトラフィックチャネル上でアップリンクユーザデータトラフィックを生成して送信することと、UL制御チャネル上でアップリンク制御/フィードバック/確認応答の情報を生成して送信することとを行うように構成された、アップリンク(UL)トラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路842を含み得る。たとえば、ULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路842は、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列インデックス(PMI)、およびランクインジケータ(RI)などのチャネル状態情報(CSI)を含むアップリンク制御チャネル(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH))を生成して送信するように構成され得る。ULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路842は、ULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信ソフトウェア852と協調して動作し得る。
プロセッサ804は、トラフィックチャネル上でダウンリンクユーザデータトラフィックを受信して処理するために構成され、1つまたは複数のダウンリンク制御チャネル上で制御情報を受信して処理するように構成された、ダウンリンク(DL)トラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844をさらに含み得る。たとえば、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844は、CSI-RSがその上で受信され得るリソース要素およびポートを識別する特定のCSI-RSリソース818およびチャネル推定をその上で実行するためのCSI-RS内のポートを識別するポートグループ820の指示を含む、ダウンリンク制御情報(DCI)(たとえば、PDCCHまたはEPDCCH内)またはRRCメッセージを受信するように構成され得る。識別されたCSI-RSリソース818およびポートグループ820は、たとえば、メモリ805内に記憶され得る。次いで、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844は、CSI-RSリソース指示を使用して、トランシーバ710を介してCSI-RSを受信し得る。いくつかの例では、受信されたダウンリンクユーザデータトラフィックおよび/または制御情報は、メモリ805内のデータバッファ815内に一時的に記憶され得る。DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844は、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理ソフトウェア854と協調して動作し得る。
プロセッサ804は、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844からCSI-RSリソースおよびポートグループ指示を受信することと、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844からトランシーバ810を介してCSI-RSを受信することと、ポートグループ情報に基づいてCSIを計算することとを行うように構成された、チャネル状態情報(CSI)処理回路846をさらに含み得る。たとえば、CSI処理回路846は、ポートグループ指示を利用して、示されたポート上のCSIを測定し得る。CSI処理回路846は、CSI-RSリソース内に含まれるがポートグループの外にあるポート上のNZP干渉を測定するようにさらに構成され得る。
いくつかの例では、CSI-RSは、スケジュールドエンティティに割り当てられた各レイヤ(トラフィックストリーム)に対する個別のセル固有の基準信号(C-RS)シーケンスを含み得る。そのために、CSI-RSから、CSI処理回路846は、マルチレイヤチャネル推定を実行し、マルチレイヤチャネル推定に基づいてCSI(たとえば、CQI、PMI、およびRI)を計算し得る。CSI処理回路846は、CSI処理ソフトウェア856と協調して動作し得る。
図9は、本開示のいくつかの態様による、6つのポートを有するCSI-RSリソースに対するポートグループの一例を示す図である。図9に示す例では、各ポートは、ビットフィールド内のビットによって連続的に表され、第1のポートはビットフィールド内の第1のロケーションに対応し、第6のポートはビットフィールド内の第6のロケーションに対応する。ここで、「1」は、ポートが特定のUE(スケジュールドエンティティ)に割り当てられていることを意味し、「0」は、ポートがその特定のUEに割り当てられていないことを意味する。
図9に示す例では、可能なビットフィールド値の中から、いくつかの値だけが、DCIオーバーヘッドを最小化するために許可され得る。特に、単一のポートのみが割り当てられるときを除いて、各ポートの数に対するビットフィールド値のサブセットだけが許可され得る。その場合、ポート(たとえば、ポート1~ポート6)のうちのいずれかが、UEに割り当てられ得る。いくつかの例では、図9に示すように、連続番号を付されたポートだけが、UEに割り当てられ得る。たとえば、2つのポートがUEに割り当てられる場合、2つのポートは、連続していなければならない(たとえば、第1および第2のポートまたは第5および第6のポート)。加えて、図9に示すように、ポートグループはネストされ得る。たとえば、5つのポートを有するポートグループ内に含まれるポートは、必然的に、4つのポートを有するポートグループ内に含まれるポートのすべてを含む。図9に示す例では、4つのポートを有する第1のポートグループはポート1~4を含み、それは、ポート1~5を含む5つのポートを有する第1のポートグループのネストされたポートグループである。したがって、4つのポートを有する第1のポートグループは、5つのポートを有する第1のポートグループのサブセットである。
したがって、可能なビットフィールド値(ポートグループオプション)の中から、図9に示す例は、UEに割り当てられた1つのポートに対する6つのオプション、UEに割り当てられた2つのポートに対する2つのオプション、UEに割り当てられた3つのポートに対する2つのオプション、UEに割り当てられた4つのポートに対する2つのオプション、UEに割り当てられた5つのポートに対する2つのオプション、およびUEに割り当てられた6つのポートに対する1つのオプションの、15個のポートグループオプションだけを許可する。次いで、15個のポートグループオプションのうちのどれが特定のUEのために選択されるかを伝達するために、DCI内に4ビットフィールドが必要になる。UEが、5つ以上のポートをサポートしない場合、5つのポートおよび6つのポートのオプションは不要であることに留意されたい。
上記で説明したように、DCIオーバーヘッドをさらに低減するために、ポートグループサブセットが構成されてMAC CE内でシグナリングされてもよく、次いで、UEのために選択されたポートグループサブセット内の特定のポートグループが、DCI内でシグナリングされてもよい。たとえば、ポートグループサブセットが、図6からの以下のポートグループオプション、{100000, 110000, 111000, 111100}を含むものと仮定する。このポートグループサブセット内のポートグループのうちのどれがUEに割り当てられるかをシグナリングするために、DCI内の2ビットフィールドだけが必要である。
図10は、本開示のいくつかの態様による、12個のポートを有するCSI-RSリソースに対するポートグループの一例を示す図である。CSI-RSリソース内に12個の直交ポートを含むことによって、UEは、割り当てられたポート上のチャネルと割り当てられないポート上の干渉の両方を測定し得る。特に、12個のポートの中から、最大ランク(たとえば、UE能力に応じて4つまたは8つのポート)までがチャネルを測定するために利用され、残りのポートが、干渉を測定するために利用され得る。したがって、最大の8つのポートがUEに割り当てられ得るので、9つ以上のポートを含むポートグループは考慮されない。
図10に示す例では、1つのポートだけがUEに割り当てられる場合、12個のポートのうちのいずれかが割り当てられてもよく、したがって、単一のポートに対して12のポートグループオプションが与えられる。2つのポートだけがUEに割り当てられる場合、6つのポートグループオプションがあり、各々は、連続番号を付されたポートを含む。3つのポートがUEに割り当てられる場合、図10は、2つの異なるシナリオを提供する。1つのシナリオでは、2つのポートグループオプションが3つのポートに対して許可され得る一方で、別のシナリオでは、4つのポートグループオプションが3つのポートに対して許可され得る。2つのポートグループオプションが許可され得る例では、ポートグループオプションは、端のポートグループオプション(111000000000, 000000000111)を含み得る。4つのポートグループオプションのすべてが許可され得る例では、中央の2つのポートグループオプション(111000000000, 000000000111)は、ネストされたポートグループオプションではない(たとえば、中央の2つのポートグループオプションは、より大きいポートの数を有する、許可されたいずれのポートグループオプションのサブセットも表さない)。
同様に、4つのポートに対して、2つのポートグループオプションまたは3つのポートグループオプションのいずれかが許可されてもよく、ここで第3の(中央の)ポートグループオプション(000011110000)はネストされない。2つのポートグループオプションが許可され得る例では、ポートグループオプションは、端のポートグループオプション(111100000000, 000000001111)を含み得る。
2つのポートグループオプションは、5つ、6つ、7つ、または8つのポートの各々に対して許可され、ポートグループオプションの総数は最高で33個のポートグループオプションになる。しかしながら、DCIを5ビットフィールドに保つために、最大32個のポートグループオプションが許可され得る。したがって、いくつかの例では、4つのポートグループオプションが3つのポートに対して許可される場合、2つのポートグループオプションだけが、4つのポートに対して許可され得る。同様に、いくつかの例では、3つのポートグループオプションが4つのポートに対して許可される場合、2つのポートグループオプションだけが、3つのポートに対して許可され得る。
図11は、本開示のいくつかの態様による、8つのポートを有するCSI-RSリソースに対するポートグループの一例を示す図である。図11に示すポートグループオプションは、連続番号が付され、ネストされている。かさねて、1つのポートだけがUEに割り当てられる場合、8個のポートのうちのいずれかが割り当てられてもよく、したがって、単一のポートに対して8つのポートグループオプションが与えられる。2つのポートだけがUEに割り当てられる場合、4つのポートグループオプションがあり、各々は、連続番号を付されたポートを含む。3つのポートがUEに割り当てられる場合、図11は、2つのポートオプションを与える。同様に4つ、5つ、6つ、または7つのポートがUEに割り当てられる場合、同様に、各々に対して2つのポートオプションが存在する。加えて、8つのポートがUEに割り当てられる場合、1つだけのポートオプションが存在し、ポートオプションの総数は23個のオプションになり、したがってDCIにおいて5ビットフィールドが必要になる。
図12は、本開示のいくつかの態様による、スケジューリングエンティティ1202とスケジュールドエンティティ1204との間の例示的なCSI-RSシグナリングを示す図である。スケジューリングエンティティ1202は、図1、図2および図7のうちの任意の1つまたは複数の中に示されるUEまたは基地局であり得る。スケジュールドエンティティ1204は、図1、図2および図8のうちの任意の1つまたは複数の中に示されるUEであり得る。図12に示す例では、1206において、スケジューリングエンティティ1202は、各CSI-RSリソースに対する利用可能なポートグループのそれぞれのセットを生成して、スケジュールドエンティティ1204に送信し得る。各CSI-RSリソースに対する利用可能なポートグループは、たとえば、RRCメッセージ内でスケジュールドエンティティ1204に送信され得る。
1208において、スケジューリングエンティティ1202は、スケジュールドエンティティ1204に対するCSI-RSリソースセッティングおよびCSI-RSリソースセットを選択し得る。各CSI-RSリソースセッティングは、CSI-RSの測定値に基づいて生成されるべき報告のタイプおよび周期を示すそれぞれの報告セッティングに関連付けられ得る。CSI-RSリソースセッティング内の各CSI-RSリソースセットは、CSI-RSリソースセッティングに関連付けられた報告または測定値の特定の構成を示し得る。1210において、スケジューリングエンティティ1202は、さらに、スケジュールドエンティティ1204に対するCSI-RSリソースおよびポートグループを選択し得る。CSI-RSリソースセット内の各CSI-RSリソースは、CSI-RSをその上で送信するための1つまたは複数のリソース要素(RE)のセットと、CSI-RSをそこから送信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別し得る。
1212において、スケジューリングエンティティ1202は、スケジュールドエンティティ1204に対する選択されたCSI-RSリソースセッティングおよびCSI-RSリソースセットの指示を生成して、たとえばRRCメッセージ内でスケジュールドエンティティ1204に送信し得る。加えて、1214において、スケジューリングエンティティ1202は、CSI-RSがその上で受信され得るリソース要素およびポート、およびチャネル推定をその上で実行するためのCSI-RS内のポートを識別する選択されたポートグループの指示を生成して、スケジュールドエンティティ1204に送信し得る。いくつかの例では、選択されたCSI-RSリソースおよび選択されたポートグループの指示は、PDCCHのDCI内で送信され得る。半永続的にスケジュールされたCSI-RSに対して、選択されたCSI-RSリソースおよび選択されたポートグループの指示は、RRCメッセージまたはMAC CE内で送信され得る。いくつかの例では、スケジューリングエンティティ1202は、ポートグループサブセット指示を生成してMAC CE内でスケジュールドエンティティ1204に送信してもよく、ポートグループサブセット内の選択されたポートグループの指示をPDCCHのDCI内でスケジュールドエンティティ1204にさらに送信してもよい。
1216において、スケジューリングエンティティ1202は、CSI-RSを生成して、CSI-RSリソースによって示されるリソース要素のセットおよびポートのセット上でスケジュールドエンティティ1204に送信し得る。1218において、スケジュールドエンティティ1204は、ポートグループ情報に基づいてCSIおよびNZP干渉を測定し得る。たとえば、スケジュールドエンティティ1204は、ポートグループ指示を利用して、示されたポート上のCSIを測定し得る。スケジュールドエンティティ1204は、さらに、CSI-RSリソース内に含まれるが選択されたポートグループの外にあるポート上でNZP干渉を測定し得る。1220において、スケジュールドエンティティ1204は、CSIおよび干渉の測定値をスケジューリングエンティティ1202に送信し得る。
図13は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースに対するポートグループを構成するための例示的プロセス1300を示すフローチャートである。以下で説明するように、示される特徴の一部または全部は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略される場合があり、示される特徴の一部は、すべての実施形態の実装形態に対して必要でない場合がある。いくつかの例では、プロセス1300は、図7に示すスケジューリングエンティティ700によって遂行され得る。いくつかの例では、プロセス1300は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを遂行するための任意の適切な装置または手段によって遂行され得る。
ブロック1302において、スケジューリングエンティティは、複数のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースを構成してもよく、各CSI-RSリソースは、CSI-RSをその上で送信するための1つまたは複数のリソース要素のセットと、CSI-RSをそこから送信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別する。各CSI-RSリソースは、さらに、CSI-RSに対する多重化オプションを識別し得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741が、CSI-RSリソースを構成し得る。
ブロック1304において、複数のCSI-RSリソースのうちの1つのCSI-RSリソースに対して、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のポートグループのセットを構成してもよく、各ポートグループは、チャネルに関連付けられたそれぞれのポートのセット内のポートのグループを識別する。いくつかの例では、ポートグループ内のポートは、CSIを測定するためにスケジュールドエンティティによって利用されてもよく、ポートグループの外のその他のポートは、干渉を測定するためにスケジュールドエンティティによって利用されてもよい。いくつかの例では、CSI-RSリソースに対する1つまたは複数のポートグループのセット内の各ポートグループは、連続番号を付されたポートを含み得る。いくつかの例では、CSI-RSリソースに対する1つまたは複数のポートグループのセットは、各ポートグループ内に含まれるポートの数に基づいてネストされたポートグループを含み得る。たとえば、第1のネストされたポートグループは、第2のネストされたポートグループ内のポートのすべてを含んでもよいが、第2のネストされたポートグループは、第1のネストされたポートグループより少ない数のポートを含んでもよい。
ブロック1306において、スケジューリングエンティティは、より多くのCSI-RSリソースがあるかどうかを決定し得る。より多くのCSI-RSリソースがある場合(ブロック1306のY分岐)、プロセスはブロック1304に戻り、そこで、スケジューリングエンティティは、次のCSI-RSリソースに対するポートグループを構成する。いくつかの例では、ポートグループのすべてが構成された後、スケジューリングエンティティは、CSI-RSリソースの各々に対する1つまたは複数のポートグループのセットを、スケジューリングエンティティによってサービスされるスケジュールドエンティティのセットに送信し得る。たとえば、CSI-RSリソースの各々に対するポートグループのセットは、無線リソース制御(RRC)メッセージ内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741が、各CSI-RSリソースに対するポートグループを構成し得る。
ポートグループのすべてがCSI-RSリソースの各々に対して構成されると(ブロック1306のN分岐)、ブロック1308において、スケジューリングエンティティは、特定のスケジュールドエンティティに対して、複数のCSI-RSリソースからのCSI-RSリソースとCSI-RSリソースの1つまたは複数のポートグループのセットからのポートグループとを選択し得る。いくつかの例では、ポートグループは、スケジュールドエンティティによってサポートされる最大のポートの数に基づいて選択され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したリソース割当ておよびスケジューリング回路742が、スケジュールドエンティティに対するCSI-RSリソースおよびポートグループを選択し得る。
ブロック1310において、スケジューリングエンティティは、スケジュールドエンティティのために選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。いくつかの例では、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示は、PDCCHのDCI内で送信され得る。他の例では、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示は、RRCメッセージまたはMAC CE内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。
ブロック1312において、スケジューリングエンティティは、選択されたCSI-RSリソースに関連付けられた1つまたは複数のリソース要素のセットおよび1つまたは複数のポートのセットを利用して、CSI-RSをスケジュールドエンティティに送信し得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、CSI-RSをスケジュールドエンティティに送信し得る。
図14は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースに対するポートグループを構成するための例示的プロセス1400を示すフローチャートである。以下で説明するように、示される特徴の一部または全部は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略される場合があり、示される特徴の一部は、すべての実施形態の実装形態に対して必要でない場合がある。いくつかの例では、プロセス1400は、図7に示すスケジューリングエンティティ700によって遂行され得る。いくつかの例では、プロセス1400は、以下で説明する関数またはアルゴリズムを遂行するための任意の適切な装置または手段によって遂行され得る。
ブロック1402において、スケジューリングエンティティは、複数のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースを構成してもよく、各CSI-RSリソースは、CSI-RSをその上で送信するための1つまたは複数のリソース要素のセットと、CSI-RSをそこから送信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別する。各CSI-RSリソースは、さらに、CSI-RSに対する多重化オプションを識別し得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741が、CSI-RSリソースを構成し得る。
ブロック1404において、複数のCSI-RSリソースのうちの1つのCSI-RSリソースに対して、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のポートグループのセットを構成してもよく、各ポートグループは、チャネルに関連付けられたそれぞれのポートのセット内のポートのグループを識別する。いくつかの例では、ポートグループ内のポートは、CSIを測定するためにスケジュールドエンティティによって利用されてもよく、ポートグループの外のその他のポートは、干渉を測定するためにスケジュールドエンティティによって利用されてもよい。いくつかの例では、CSI-RSリソースに対する1つまたは複数のポートグループのセット内の各ポートグループは、連続番号を付されたポートを含み得る。いくつかの例では、CSI-RSリソースに対する1つまたは複数のポートグループのセットは、各ポートグループ内に含まれるポートの数に基づいてネストされたポートグループを含み得る。たとえば、第1のネストされたポートグループは、第2のネストされたポートグループ内のポートのすべてを含んでもよいが、第2のネストされたポートグループは、第1のネストされたポートグループより少ない数のポートを含んでもよい。
ブロック1406において、スケジューリングエンティティは、より多くのCSI-RSリソースがあるかどうかを決定し得る。より多くのCSI-RSリソースがある場合(ブロック1406のY分岐)、プロセスはブロック1404に戻り、そこで、スケジューリングエンティティは、次のCSI-RSリソースに対するポートグループを構成する。いくつかの例では、ポートグループのすべてが構成された後、スケジューリングエンティティは、CSI-RSリソースの各々に対する1つまたは複数のポートグループのセットを、スケジューリングエンティティによってサービスされるスケジュールドエンティティのセットに送信し得る。たとえば、CSI-RSリソースの各々に対するポートグループのセットは、無線リソース制御(RRC)メッセージ内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741が、各CSI-RSリソースに対するポートグループを構成し得る。
ポートグループのすべてがCSI-RSリソースの各々に対する構成されると(ブロック1406のN分岐)ブロック1408において、スケジューリングエンティティは、特定のスケジュールドエンティティに対して複数のCSI-RSリソースからのCSI-RSリソースとCSI-RSリソースの1つまたは複数のポートグループのセットからのポートグループとを選択し得る。いくつかの例では、ポートグループは、スケジュールドエンティティによってサポートされる最大のポートの数に基づいて選択され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したリソース割当ておよびスケジューリング回路742が、スケジュールドエンティティに対するCSI-RSリソースおよびポートグループを選択し得る。
ブロック1410において、スケジューリングエンティティは、スケジュールドエンティティのために選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。いくつかの例では、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示は、PDCCHのDCI内で送信され得る。他の例では、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示は、RRCメッセージまたはMAC CE内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。
ブロック1412において、スケジューリングエンティティは、選択されたCSI-RSリソースに関連付けられた1つまたは複数のリソース要素のセットおよび1つまたは複数のポートのセットを利用して、CSI-RSをスケジュールドエンティティに送信し得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、CSI-RSをスケジュールドエンティティに送信し得る。
ブロック1414において、スケジューリングエンティティは、チャネル状態情報(CSI)をスケジュールドエンティティから受信し得る。いくつかの例では、CSIは、選択されたポートグループによって示されるポートのグループ上で測定され得る。ブロック1416において、スケジューリングエンティティは、干渉測定値をスケジュールドエンティティから受信し得る。いくつかの例では、干渉測定値は、選択されたポートグループ内のポートのグループの外にある選択されたCSI-RSリソースに関連付けられたポートのセット内の他のポート上で少なくとも一部測定され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路744は、CSIおよび干渉測定値をスケジュールドエンティティから受信し得る。
図15は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースに対するポートグループを構成するための例示的プロセス1500を示すフローチャートである。以下で説明するように、示される特徴の一部または全部は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略される場合があり、示される特徴の一部は、すべての実施形態の実装形態に対して必要でない場合がある。いくつかの例では、プロセス1500は、図7に示すスケジューリングエンティティ700によって遂行され得る。いくつかの例では、プロセス1500は、以下で説明する関数またはアルゴリズムを遂行するための任意の適切な装置または手段によって遂行され得る。
ブロック1502において、スケジューリングエンティティは、複数のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースを構成してもよく、各CSI-RSリソースは、CSI-RSをその上で送信するための1つまたは複数のリソース要素のセットと、CSI-RSをそこから送信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別する。各CSI-RSリソースは、さらに、CSI-RSに対する多重化オプションを識別し得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741が、CSI-RSリソースを構成し得る。
ブロック1504において、複数のCSI-RSリソースのうちの1つのCSI-RSリソースに対して、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のポートグループのセットを構成してもよく、各ポートグループは、チャネルに関連付けられたそれぞれのポートのセット内のポートのグループを識別する。いくつかの例では、ポートグループ内のポートは、CSIを測定するためにスケジュールドエンティティによって利用されてもよく、ポートグループの外のその他のポートは、干渉を測定するためにスケジュールドエンティティによって利用されてもよい。いくつかの例では、CSI-RSリソースに対する1つまたは複数のポートグループのセット内の各ポートグループは、連続番号を付されたポートを含み得る。いくつかの例では、CSI-RSリソースに対する1つまたは複数のポートグループのセットは、各ポートグループ内に含まれるポートの数に基づいてネストされたポートグループを含み得る。たとえば、第1のネストされたポートグループは、第2のネストされたポートグループ内のポートのすべてを含んでもよいが、第2のネストされたポートグループは、第1のネストされたポートグループより少ない数のポートを含んでもよい。
ブロック1506において、スケジューリングエンティティは、より多くのCSI-RSリソースがあるかどうかを決定し得る。より多くのCSI-RSリソースがある場合(ブロック1506のY分岐)、プロセスはブロック1504に戻り、そこで、スケジューリングエンティティは、次のCSI-RSリソースに対するポートグループを構成する。いくつかの例では、ポートグループのすべてが構成された後、スケジューリングエンティティは、CSI-RSリソースの各々に対する1つまたは複数のポートグループのセットを、スケジューリングエンティティによってサービスされるスケジュールドエンティティのセットに送信し得る。たとえば、CSI-RSリソースの各々に対するポートグループのセットは、無線リソース制御(RRC)メッセージ内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741が、各CSI-RSリソースに対するポートグループを構成し得る。
ポートグループのすべてがCSI-RSリソースの各々に対する構成されると(ブロック1506のN分岐)ブロック1508において、スケジューリングエンティティは、特定のスケジュールドエンティティに対して複数のCSI-RSリソースからのCSI-RSリソースとCSI-RSリソースの1つまたは複数のポートグループのセットからのポートグループとを選択し得る。いくつかの例では、ポートグループは、スケジュールドエンティティによってサポートされる最大のポートの数に基づいて選択され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したリソース割当ておよびスケジューリング回路742が、スケジュールドエンティティに対するCSI-RSリソースおよびポートグループを選択し得る。
ブロック1510において、スケジューリングエンティティは、選択されたポートグループを含むポートグループサブセットを識別し得る。各ポートグループサブセットは、CSI-RSリソースに対して構成されたポートグループのすべてのサブセットを含み得る。たとえば、CSI-RSリソースに対して構成された8つのポートグループがある場合、第1のポートグループサブセットはポートグループのうちの4つを含んでもよく、第2のポートグループサブセットはその他の4つのポートグループを含んでもよい。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したリソース割当ておよびスケジューリング回路742が、選択されたポートグループを含むポートグループサブセットを識別し得る。
ブロック1512において、スケジューリングエンティティは、スケジュールドエンティティのために選択されたCSI-RSリソースの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。いくつかの例では、選択されたCSI-RSリソースの指示は、PDCCHのDCI内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、選択されたCSI-RSリソースの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。
ブロック1514において、スケジューリングエンティティは、選択されたポートグループを含むポートグループサブセットを示すポートグループサブセット指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。いくつかの例では、ポートグループサブセット指示は、MAC CE内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、ポートグループサブセットの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。
ブロック1516において、スケジューリングエンティティは、選択されたポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。いくつかの例では、選択されたポートグループ指示は、PDCCHのDCI内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、選択されたポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。
ブロック1518において、スケジューリングエンティティは、選択されたCSI-RSリソースに関連付けられた1つまたは複数のリソース要素のセットおよび1つまたは複数のポートのセットを利用して、CSI-RSをスケジュールドエンティティに送信し得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、CSI-RSをスケジュールドエンティティに送信し得る。
図16は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースに対するポートグループを構成するための例示的プロセス1600を示すフローチャートである。以下で説明するように、示される特徴の一部または全部は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略される場合があり、示される特徴の一部は、すべての実施形態の実装形態に対して必要でない場合がある。いくつかの例では、プロセス1600は、図7に示すスケジューリングエンティティ700によって遂行され得る。いくつかの例では、プロセス1600は、以下で説明する関数またはアルゴリズムを遂行するための任意の適切な装置または手段によって遂行され得る。
ブロック1602において、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のCSI-RSリソースセッティングのセットを構成してもよく、各CSI-RSリソースセッティングは、CSI-RSの測定値に基づいて生成されるべき報告のタイプおよび周期を示すそれぞれの報告セッティングに関連付けられ得る。ブロック1604において、各CSI-RSリソースセッティングに対して、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のCSI-RSリソースセットを構成してもよく、各CSI-RSリソースセットは、CSI-RSリソースセッティングに関連付けられた報告または測定値の構成を示す。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741は、CSI-RSリソースセッティングおよびCSI-RSリソースセットを構成し得る。
ブロック1606において、スケジューリングエンティティは、複数のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースを構成してもよく、各CSI-RSリソースは、CSI-RSをその上で送信するための1つまたは複数のリソース要素のセットと、CSI-RSをそこから送信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別する。各CSI-RSリソースは、さらに、CSI-RSに対する多重化オプションを識別し得る。いくつかの例では、CSI-RSリソースは、CSI-RSリソースセットの間で分割され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741が、CSI-RSリソースを構成し得る。
ブロック1608において、複数のCSI-RSリソースのうちの1つのCSI-RSリソースに対して、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のポートグループのセットを構成してもよく、各ポートグループは、チャネルに関連付けられたそれぞれのポートのセット内のポートのグループを識別する。いくつかの例では、ポートグループ内のポートは、CSIを測定するためにスケジュールドエンティティによって利用されてもよく、ポートグループの外のその他のポートは、干渉を測定するためにスケジュールドエンティティによって利用されてもよい。いくつかの例では、CSI-RSリソースに対する1つまたは複数のポートグループのセット内の各ポートグループは、連続番号を付されたポートを含み得る。いくつかの例では、CSI-RSリソースに対する1つまたは複数のポートグループのセットは、各ポートグループ内に含まれるポートの数に基づいてネストされたポートグループを含み得る。たとえば、第1のネストされたポートグループは、第2のネストされたポートグループ内のポートのすべてを含んでもよいが、第2のネストされたポートグループは、第1のネストされたポートグループより少ない数のポートグループを含んでもよい。
ブロック1610において、スケジューリングエンティティは、より多くのCSI-RSリソースがあるかどうかを決定し得る。より多くのCSI-RSリソースがある場合(ブロック1610のY分岐)、プロセスはブロック1608に戻り、そこで、スケジューリングエンティティは、次のCSI-RSリソースに対するポートグループを構成する。いくつかの例では、ポートグループのすべてが構成された後、スケジューリングエンティティは、CSI-RSリソースの各々に対する1つまたは複数のポートグループのセットを、スケジューリングエンティティによってサービスされるスケジュールドエンティティのセットに送信し得る。たとえば、CSI-RSリソースの各々に対するポートグループのセットは、無線リソース制御(RRC)メッセージ内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したCSI-RSリソースマッピング回路741が、各CSI-RSリソースに対するポートグループを構成し得る。
ポートグループのすべてがCSI-RSリソースの各々に対する構成されると(ブロック1610のN分岐)、ブロック1612において、スケジューリングエンティティは、特定のスケジュールドエンティティに対して複数のCSI-RSリソースからのCSI-RSリソースとCSI-RSリソースの1つまたは複数のポートグループのセットからのポートグループとを選択し得る。いくつかの例では、ポートグループは、スケジュールドエンティティによってサポートされる最大のポートの数に基づいて選択され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したリソース割当ておよびスケジューリング回路742が、スケジュールドエンティティに対するCSI-RSリソースおよびポートグループを選択し得る。
ブロック1614において、スケジューリングエンティティは、スケジュールドエンティティのために選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。いくつかの例では、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示は、PDCCHのDCI内で送信され得る。他の例では、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示は、RRCメッセージまたはMAC CE内で送信され得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信し得る。
ブロック1616において、スケジューリングエンティティは、選択されたCSI-RSリソースに関連付けられた1つまたは複数のリソース要素のセットおよび1つまたは複数のポートのセットを利用して、CSI-RSをスケジュールドエンティティに送信し得る。たとえば、図7に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743は、CSI-RSをスケジュールドエンティティに送信し得る。
図17は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるCSI-RSリソースのためのポートグループを利用してチャネル状態情報を計算するための例示的プロセス1700を示すフローチャートである。以下で説明するように、示される特徴の一部または全部は、本開示の範囲内の特定の実装形態において省略される場合があり、示される特徴の一部は、すべての実施形態の実装形態に対して必要でない場合がある。いくつかの例では、プロセス1700は、図8に示すスケジュールドエンティティ800によって遂行され得る。いくつかの例では、プロセス1700は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを遂行するための任意の適切な装置または手段によって遂行され得る。
ブロック1702において、スケジュールドエンティティは、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)をその上で受信するための1つまたは複数のリソース要素のセットと、スケジューリングエンティティからのCSI-RSをそこから受信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別するCSI-RSリソースの指示を受信し得る。いくつかの例では、選択されたCSI-RSリソースの指示は、PDCCHのDCI内で受信され得る。他の例では、選択されたCSI-RSリソースの指示は、RRCメッセージまたはMAC CE内で受信され得る。たとえば、図8に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844は、CSI-RSリソースの指示を受信し得る。
ブロック1704において、スケジュールドエンティティは、チャネルのチャネル推定をその上で実行するためのCSI-RSリソースのポートのセット内のポートのグループを含むポートグループのポートグループ指示を受信し得る。いくつかの例では、ポートグループは、PDCCHのDCI内で受信され得る。他の例では、ポートグループは、RRCメッセージまたはMAC CE内で受信され得る。さらに他の例では、ポートグループを含むCSI-RSリソースに対するポートグループのセット内のポートグループサブセットは、MAC CE内で受信され得る一方で、ポートグループの指示は、PDCCHのDCI内で受信され得る。たとえば、図8に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844は、CSI-RSリソースの指示を受信し得る。
ブロック1706において、スケジュールドエンティティは、1つまたは複数のリソース要素のセット、およびCSI-RSリソースに関連付けられた1つまたは複数のポートのセットの上でCSI-RSを受信し得る。たとえば、図8に関して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844は、CSI-RSを受信し得る。
ブロック1708において、スケジュールドエンティティは、ポートグループ指示に基づいてチャネル状態情報(CSI)を計算し得る。たとえば、スケジュールドエンティティは、ポートグループ指示によって示されるポートグループ内のポートのグループ上のCSIを計算し得る。いくつかの例では、スケジュールドエンティティは、さらに、ポートのグループの外のポートのセット内の少なくともその他のポート上の非ゼロ電力 (NZP)干渉測定値を測定し得る。たとえば、図8に関して上記で図示および説明したチャネル状態情報処理回路846は、CSIを計算し得る。
ブロック1710において、スケジュールドエンティティは、CSIをスケジューリングエンティティに送信し得る。いくつかの例では、スケジュールドエンティティは、さらに、NZP干渉測定値をスケジューリングエンティティに送信し得る。たとえば、図8に関して上記で図示および説明したULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路842とトランシーバ810は一緒に、CSIをスケジュールドエンティティに送信し得る。
一構成では、ワイヤレス通信ネットワークにおいて1つまたは複数のスケジュールドエンティティ(たとえば、UE)のセットとワイヤレス通信しているスケジューリングエンティティ(たとえば、基地局)は、複数のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)リソースを構成するための手段を含み、各CSI-RSリソースは、CSI-RSをその上で送信するための1つまたは複数のリソース要素のセットと、CSI-RSをそこから送信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別する。スケジューリングエンティティは、複数のCSI-RSリソースの各々に対して、1つまたは複数のポートグループのセットを構成するための手段をさらに含み、各ポートグループは、チャネルに関連付けられたそれぞれのポートのセット内のポートのグループを識別する。スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のスケジュールドエンティティのセットのうちのスケジュールドエンティティに対して複数のCSI-RSリソースからのCSI-RSリソースおよびCSI-RSリソースの1つまたは複数のポートグループのセットからのポートグループを選択するための手段と、スケジュールドエンティティのために選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信するための手段と、1つまたは複数のリソース要素のセットおよびCSI-RSリソースに関連付けられた1つまたは複数のポートのセットを利用してCSI-RSをスケジュールドエンティティに送信するための手段とをさらに含む。
一態様では、CSI-RSリソースおよびCSI-RSリソースの各々に対する1つまたは複数のポートグループのそれぞれのセットを構成するための前述の手段は、前述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された、図7に示すプロセッサ704であり得る。たとえば、CSI-RSリソースおよびCSI-RSリソースの各々に対する1つまたは複数のポートグループのそれぞれのセットを構成するための前述の手段は、図7に示すCSI-RSリソースマッピング回路741を含み得る。別の態様では、スケジュールドエンティティに対するCSI-RSリソースおよびポートグループを選択するための前述の手段は、前述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された、図7に示すプロセッサ704であり得る。たとえば、スケジュールドエンティティに対するCSI-RSリソースおよびポートグループを選択するための前述の手段は、図7に示すリソース割当ておよびスケジューリング回路742を含み得る。別の態様では、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信するための前述の手段は、前述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された、図7に示すトランシーバ710およびプロセッサ704であり得る。たとえば、選択されたCSI-RSリソースおよびポートグループの指示をスケジュールドエンティティに送信するための前述の手段は、図7に示すDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路743を含み得る。さらに別の態様では、前述の手段は、前述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された回路または任意の装置であってよい。
別の構成では、ワイヤレス通信ネットワークにおけるスケジューリングエンティティ(たとえば、基地局)とワイヤレス通信しているスケジュールドエンティティ(たとえば、UE)は、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)をその上で受信するための1つまたは複数のリソース要素のセットと、CSI-RSをそこから受信するための1つまたは複数のポートのセットとを識別するCSI-RSリソースの指示を受信するための手段と、チャネルのチャネル推定をその上で実行するためのCSI-RSリソースの1つまたは複数のポートのセット内のポートのグループを含むポートグループのポートグループ指示を受信するための手段と、1つまたは複数のリソース要素のセット、およびCSI-RSリソースに関連付けられた1つまたは複数のポートのセットの上でCSI-RSを受信するための手段とを含む。スケジュールドエンティティは、ポートグループ指示によって示されるポートのグループ上のチャネル状態情報(CSI)を計算するための手段と、CSIをスケジューリングエンティティに送信するための手段とをさらに含む。
一態様では、CSI-RSリソース指示、ポートグループ指示、およびCSI-RSを受信するための前述の手段は、前述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された、図8に示すトランシーバ810およびプロセッサ804であり得る。たとえば、CSI-RSリソース指示、ポートグループ指示、およびCSI-RSを受信するための前述の手段は、図8に示すDLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路844を含み得る。別の態様では、CSIを計算するための前述の手段は、前述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された、図8に示すプロセッサ804であり得る。たとえば、CSIを計算するための前述の手段は、図8に示すチャネル状態情報処理回路846を含み得る。別の態様では、CSIをスケジューリングエンティティに送信するための前述の手段は、前述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された、図8に示すトランシーバ810およびプロセッサ804を含み得る。たとえば、CSIを送信するための上述の手段は、図8に示すULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路842を含み得る。さらに別の態様では、前述の手段は、前述の手段によって列挙される機能を実行するように構成された回路または任意の装置であってよい。
ワイヤレス通信ネットワークのいくつかの態様を例示的な実装形態を参照しながら提示した。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明した様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張されてもよい。
例として、様々な態様は、ロングタームエボリューション(LTE)、発展型パケットシステム(EPS)、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)、および/またはモバイル用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの、3GPPによって規定された他のシステム内で実装されてもよい。様々な態様はまた、CDMA2000および/またはエボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)などの、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって規定されたシステムに拡張されてもよい。他の例は、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の好適なシステムを採用するシステム内で実装されてもよい。採用される実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存する。
本開示では、「例示的」という言葉は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味するために使われる。「例示的」として本明細書で説明したいかなる実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきでない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明した特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。「結合される」という用語は、2つの物体間の直接的または間接的な結合を指すために本明細書において使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aおよび物体Cは、直接物理的に互いに接触しない場合であっても、やはり互いに結合されると見なされてよい。たとえば、第1の物体が第2の物体と直接物理的にまったく接触していなくても、第1の物体は第2の物体に結合されてよい。「回路(circuit)」および「回路構成(circuitry)」という用語は広く使用され、電子回路のタイプに関して限定はしないが、接続および構成されたとき、本開示で説明した機能の実行を可能にする電気デバイスのハードウェア実装と導体の両方、ならびにプロセッサによって実行されたとき、本開示で説明した機能の実行を可能にする情報および命令のソフトウェア実装を含むものとする。
図1~図17に示される構成要素、ステップ、特徴、および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ステップ、特徴、または機能に再構成され、かつ/または組み合わされ、あるいは、いくつかの構成要素、ステップ、または機能で実施され得る。本明細書で開示した新規の特徴から逸脱することなく、さらなる要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加されることもある。図1、図2、図7、および/または図8に示された装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明した方法、特徴、またはステップのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。また、本明細書で説明した新規のアルゴリズムは、ソフトウェアにおいて効率的に実装され、かつ/またはハードウェアに組み込まれ得る。
開示した方法におけるステップの特定の順序または階層は例示的な処理を示していることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層は再構成可能であることを理解されたい。添付の方法クレームは、サンプルの順序で様々なステップの要素を提示しており、その中に特に列挙されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
前述の説明は、いかなる当業者も、本明細書で説明した様々な態様を実践することが可能になるように提供される。これらの態様の様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は本明細書で示した態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と一致する完全な範囲を与えられるべきであり、単数形での要素への言及は、そのように具体的に明記されていない限り「唯一無二の」ではなく、むしろ「1つまたは複数の」を意味することを意図する。別段に具体的に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は、1つまたは複数を指す。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcを包含することを意図している。当業者に知られているか、または後に知られることになる、本開示を通じて説明した様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的同等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることが意図される。その上、本明細書に開示したものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではない。請求項のいかなる要素も、「のための手段」という句を使用して要素が明示的に列挙されていない限り、または方法クレームの場合、「のためのステップ」という句を使用して要素が列挙されていない限り、米国特許法第112条(f)の規定の下で解釈されるべきではない。