JP7231125B1 - 切削工具 - Google Patents

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Abstract

切削工具は、被加工物に接触することによって被加工物を切削する切削工具である。この切削工具は、電池を収容する収容空間を有する本体部と、収容空間を閉塞するように本体部に取り付け可能な蓋部材と、本体部に設置され、本体部の物理量を検知するセンサと、本体部に設置され、センサが検知した物理量の情報を含む信号を外部に送信する無線通信部と、を備える。蓋部材は、電池を保持する保持部を含む。本体部は、収容空間を規定する壁面に設置され、電池と電気的に接続される端子を含む。

Description

本開示は、切削工具に関するものである。
切削工具による加工中に、センサによって切削工具の物理量、たとえばひずみを測定することにより、切削工具の状態を把握する技術が知られている(たとえば、特開2020-62746号公報(特許文献1)、欧州特許出願公開第3292929号(特許文献2)、欧州特許出願公開第3292930号(特許文献3)、特開2019-166600号公報(特許文献4)、国際公開第2014/154593号(特許文献5)、特開2007-30138号公報(特許文献6)、国際公開第2007/088197号(特許文献7)、特開平3-294150号公報(特許文献8)、特開2012-20359号公報(特許文献9)、特開2019-130635号公報(特許文献10)、特開2019-209420号公報(特許文献11)、特開2018-54612号公報(特許文献12)、国際公開第2016/202569号(特許文献13)、特開2009-285804号公報(特許文献14)および国際公開第2018/047834号(特許文献15)参照)。
特開2020-62746号公報 欧州特許出願公開第3292929号 欧州特許出願公開第3292930号 特開2019-166600号公報 国際公開第2014/154593号 特開2007-30138号公報 国際公開第2007/088197号 特開平3-294150号公報 特開2012-20359号公報 特開2019-130635号公報 特開2019-209420号公報 特開2018-54612号公報 国際公開第2016/202569号 特開2009-285804号公報 国際公開第2018/047834号
本開示に従った切削工具は、被加工物に接触することによって被加工物を切削する切削工具である。この切削工具は、電池を収容する収容空間を有する本体部と、収容空間を閉塞するように本体部に取り付け可能な蓋部材と、本体部に設置され、本体部の物理量を検知するセンサと、本体部に設置され、センサが検知した物理量の情報を含む信号を外部に送信する無線通信部と、を備える。蓋部材は、電池を保持する保持部を含む。本体部は、収容空間を規定する壁面に設置され、電池と電気的に接続される端子を含む。
図1は、切削工具の構造を示す概略斜視図である。 図2は、蓋を取り外した状態における切削工具の構造を示す概略斜視図である。 図3は、第1の端部側から見た切削工具の構造を示す概略平面図である。 図4は、第2の端部側から見た切削工具の構造を示す概略平面図である。 図5は、図2の線分V-Vに沿う概略断面図である。 図6は、図1の線分VI-VIに沿う概略断面図である。 図7は、電池が取り外された状態の蓋部材を示す概略斜視図である。 図8は、電池が取り付けられた状態の蓋部材を示す概略斜視図である。 図9は、蓋部材の構造を示す概略平面図である。 図10は、蓋部材の構造を示す概略正面図である。 図11は、蓋部材の構造を示す概略底面図である。 図12は、蓋部材の構造を示す概略側面図である。 図13は、図12とは反対側から見た蓋部材の構造を示す概略側面図である。 図14は、図9の線分XIV-XIVに沿う概略断面図である。 図15は、本体部の収容空間内およびその周辺の構造を示す概略平面図である。 図16は、本体部の収容空間内およびその周辺の構造を示す概略正面図である。 図17は、図15の線分XVII-XVIIに沿う概略断面図である。 図18は、図15の線分XVIII-XVIIIに沿う概略断面図である。 図19は、液密状態での固定が解除された切削工具を示す概略斜視図である。 図20は、図19の線分XX-XXに沿う概略断面図である。 図21は、図19の線分XXI-XXIに沿う概略断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
加工中における切削工具の状態を把握するためには、切削工具にセンサを設置し、センサが検知した物理量の情報を無線通信部によって外部へと送信する構造を採用することができる。この場合、無線通信部に駆動のための電力を供給する電池を切削工具に設置する必要がある。そして、電池の交換または充電は、切削工具を工作機械のチャックなどの固定装置から取り外して容易に実施することができる。しかし、切削工具は、厳密な位置合わせをして固定装置により固定されている。そのため、電池の交換または充電のたびに固定を解除して、再度位置合わせを行うことは、工作機械の稼働率の低下を招く。固定装置による切削工具の固定を解除することなく電池を取り外すためには、切削工具からの電池の取り出しを容易にする必要がある。切削工具からの電池の取り出しを容易にすることが、本開示の目的の1つである。
[本開示の効果]
本開示の切削工具によれば、切削工具からの電池の取り出しを容易にすることができる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示の切削工具は、被加工物に接触することによって被加工物を切削する切削工具である。この切削工具は、電池を収容する収容空間を有する本体部と、収容空間を閉塞するように本体部に取り付け可能な蓋部材と、本体部に設置され、本体部の物理量を検知するセンサと、本体部に設置され、センサが検知した物理量の情報を含む信号を外部に送信する無線通信部と、を備える。蓋部材は、電池を保持する保持部を含む。本体部は、収容空間を規定する壁面に設置され、電池と電気的に接続される端子を含む。
本開示の切削工具では、蓋部材が、電池を保持する保持部を含んでいる。そのため、蓋部材を本体部から取り外すことにより、本体部から電池を取り出すことができる。その結果、本開示の切削工具によれば、切削工具からの電池の取り出しを容易にすることができる。
上記切削工具は、蓋部材を本体部に液密状態で固定する固定部材をさらに備えていてもよい。蓋部材および本体部の少なくとも一方は、蓋部材と本体部との間の液密状態を確保する液密部材と、固定部材による液密状態での固定の解除に伴って蓋部材と本体部とを互いに離間させる方向に付勢する付勢部材と、をさらに含んでいてもよい。この構成により、固定部材による固定の解除に伴って蓋部材と本体部との間に間隔が形成されるため、蓋部材の保持が容易となる。その結果、切削工具からの電池の取り出しが一層容易となる。
上記切削工具において、固定部材は、蓋部材からの分離を阻害する分離阻害部を含んでいてもよい。この構成により、蓋部材を本体部から取り外す際に、固定部材が蓋部材から脱落することを抑制することができる。その結果、切削工具からの電池の取り出しが一層容易となる。
上記切削工具において、付勢部材は、ばねを含んでいてもよい。この構成により、付勢部材により蓋部材と本体部とを互いに離間させる構造を容易に達成することができる。
上記切削工具において、付勢部材は、ばねの伸長に伴って蓋部材と本体部とを互いに離間させる押圧部材をさらに含んでいてもよい。この構成により、付勢部材により蓋部材と本体部とを互いに離間させる構造を一層容易に達成することができる。
上記切削工具において、保持部は、電池の正極と負極とを通る正負方向に交差する方向において電池を挟むように保持してもよい。この構成により、電池の正極および負極に接触する端子と干渉しない位置に保持部を配置する構造を容易に達成することができる。
上記切削工具において、本体部は、第1端部から第1端部とは反対側の端部である第2端部まで延びる棒状の形状を有していてもよい。収容空間は、本体部の外周面において開口していてもよい。工作機械の固定装置による切削工具の固定では、棒状の形状を有する本体部の外周面の一部が露出する状態で切削工具が固定される場合が多い。そのため、この構成により、工作機械の固定装置による切削工具の固定を解除することなく電池を取り外すことが容易となる。
上記切削工具において、本体部は、蓋部材の保持部に保持される電池の正極が、電池の負極に電気的に接続されるべき負極側端子に接触することを阻害する突起部をさらに含んでいてもよい。この構成により、電池の正極が誤って負極側端子に接触することを抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本開示にかかる切削工具の実施の形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(1)本体部の概略構造
図1は、切削工具の構造を示す概略斜視図である。図2は、蓋を取り外した状態における切削工具の構造を示す概略斜視図である。図3は、第1の端部側からX軸方向に見た切削工具の構造を示す概略平面図である。図4は、第2の端部側からX軸方向に見た切削工具の構造を示す概略平面図である。図5は、図2の線分V-Vに沿うY-Z平面における概略断面図である。図6は、図1の線分VI-VIに沿うY-Z平面における概略断面図である。
図1~図4を参照して、本実施の形態の切削工具1は、第1の端部10Aから第2の端部10Bまで延びる棒状の本体部10を備えている。本開示の本体部の形状は、特に限定されるものではないが、たとえば本実施の形態における本体部10は、直方体状の形状を有している。本願において、本体部10の長手方向をX軸方向、X軸方向に直交する本体部10の幅方向をY軸方向、X軸方向およびY軸方向に直交する本体部の高さ方向をZ軸方向として、以下の説明を進める。
本体部10の表面は、第1の面11と、第2の面12と、第3の面13と、第4の面14と、第5の面15と、第6の面16とを含んでいる。第1の面11は、第1領域11Aと、第1領域11Aの第1の端部10A側に配置される第3領域11Cと、第1領域11Aと第3領域11Cとを接続する段差部である第2領域11Bとを含んでいる。本体部10の第1の端部10Aには、切削チップ90を保持するための凹部である保持部19が形成されている。保持部19は、第1の面11の第3領域11C、第4の面14および第5の面15において開口している。保持部19には、切削チップ90および敷板81が配置されている。切削チップ90は、敷板81上に積み重ねて配置されている。第1の端部10A付近の第4の面14上には、切削チップ90を固定するための固定部82が配置されている。切削チップ90は、敷板81と固定部82とに挟まれることにより保持されている。切削チップ90は、回動可能な固定部82により着脱可能に固定されている。切削工具1は、回転する被加工物に切削チップ90が接触することによって被加工物を切削する切削工具である。すなわち、切削工具1は、旋削加工に用いられる切削工具である。
図2を参照して、本体部10の第1の面11には、第1領域11A、第2領域11Bおよび第3領域11Cにわたって第1の凹部11Eが形成されている。第2の面12には、第2の凹部12Eが形成されている。第1の面11の第1領域11Aの、第1の凹部11Eから見て第2の端部10B側には、電池61を収容するための凹部である収容空間11Fが形成されている。収容空間11F内に、電池61が収容される。
(2)センサ部の構造
図2に示すように、第1の凹部11E内には、第1の基板51が配置されている。第1の基板51は、第1領域11Aに位置する第1の凹部11E内に配置されている。第2の凹部12E内には、第2の基板52が配置されている。第3領域11Cに位置する第1の凹部11E内に、第3の基板53が配置されている。第1の基板51、第2の基板52および第3の基板53のそれぞれは、樹脂などの絶縁体からなる基板本体と、基板本体の表面に形成される銅などの導電体製の回路パターン(図示しない)とを含む。
図2および図5を参照して、第1の凹部11Eと第2の凹部12Eとは、第1の貫通孔10Dにより接続されている。本体部10には、第1の面11と第2の面12とを接続する第1の貫通孔10Dが形成されている。その結果、本体部10の長手方向(X軸方向)において、本体部10は、第1の面11と第2の面12とを含むように第1の貫通孔10Dの両側を繋ぐ柱部10Eを含んでいる。
図2および図5を参照して、第1の基板51と第2の基板52とは、フレキシブルケーブル54により電気的に接続されている。第1の基板51、第2の基板52およびフレキシブルケーブル54は、基板モジュール50を構成する。第1の基板51は、基板モジュール50の第1部分である。第2の基板52は、基板モジュール50の第2部分である。フレキシブルケーブル54は、基板モジュール50の接続部である。接続部として、フレキシブルケーブル54に代えて、フレキシブル基板を採用してもよい。フレキシブルケーブル54は、第1の貫通孔10Dを通って第1の基板51と第2の基板52とを電気的に接続している。また、接続部として、フレキシブルケーブルおよびフレキシブル基板以外のケーブルまたは基板が採用されてもよい。
図2を参照して、第1の面11には、第1のひずみセンサ42が配置されている。第1のひずみセンサ42は、第1の面11の第1領域11Aに位置する第1の凹部11E内に配置されている。第2の面12には、第2のひずみセンサ45が配置されている。第2のひずみセンサ45は、第2の面12の第2の凹部12E内に配置されている。第1の面11の第3領域11Cには、加速度センサ29が配置されている。加速度センサ29は、第3領域11Cに位置する第1の凹部11E内に配置されている。加速度センサ29に代えて、または加速度センサ29に加えて、温度センサが第3領域11C(凹部11E内の第3の基板53上)に配置されてもよい。温度センサは、第1のひずみセンサ42および第2のひずみセンサ45よりも第1の端部10Aの近くに配置される。
第1のひずみセンサ42には、第1配線としての配線43が接続されている。第1のひずみセンサ42および配線43は、第1のひずみセンサ部品41を構成する。第2のひずみセンサ45には、第2配線としての配線46が接続されている。第2のひずみセンサ45および配線46は、第2のひずみセンサ部品44を構成する。
第1の基板51上(第1の基板51の回路パターン上)には、ADコンバータ31、無線通信部32、コネクタ33、コネクタ35、コネクタ37およびコネクタ38が搭載されている。コネクタ35、コネクタ38、ADコンバータ31、無線通信部32、コネクタ33およびコネクタ37は、X軸方向において第1の端部10Aから第2の端部10Bに向かう向きにこの順で配置されている。第2の基板52上(第2の基板52の回路パターン上)には、コネクタ36と、コネクタ34とが搭載されている。コネクタ36およびコネクタ34は、X軸方向において第1の端部10Aから第2の端部10Bに向かう向きにこの順で配置されている。
配線46は、コネクタ36に接続されている。これにより、第2のひずみセンサ45は、第2の基板52と電気的に接続されている。コネクタ34とコネクタ33とが、フレキシブルケーブル54により接続されている。これにより、第2の基板52と第1の基板51とが電気的に接続されている。配線43は、コネクタ35に接続されている。これにより、第1のひずみセンサ42は、第1の基板51に電気的に接続されている。コネクタ39とコネクタ38とは、配線55により接続されている。これにより、第3の基板53と第1の基板51とは電気的に接続されている。
コネクタ37と収容空間11F内の端子とは、配線62により接続されている。これにより、収容空間11F内に配置される電池61は、第1の基板51と電気的に接続される。電池61は、ADコンバータ31、無線通信部32、第1のひずみセンサ42、第2のひずみセンサ45および加速度センサ29に電力を供給する。本体部10の収容空間11F付近の構造および収容空間11Fを閉じ、電池61を保持する蓋部材200の構造の詳細については後述する。
本体部10の表面に配置された第1~第3の基板51,52,53およびこれらに搭載されたADコンバータ31、無線通信部32およびコネクタ33~39、第1のひずみセンサ部品41、第2のひずみセンサ部品44、加速度センサ29および配線55は、センサ部20を構成する。
(3)蓋の設置状態
図1および図2を参照して、切削工具1は、第1の蓋71と、第2の蓋72とを備えている。第1の蓋71は、第1の凹部11Eを覆っている。第2の蓋72は、第2の凹部12Eを覆っている。第1の蓋71は、全体が樹脂、ゴムまたはセラミックス製であってもよいし、一部のみが樹脂、ゴムまたはセラミックス製であってもよい。一部のみが樹脂、ゴムまたはセラミックス製である場合、第1の蓋71の他の部分は金属製であってもよい。第2の蓋72は、全体が樹脂、ゴムまたはセラミックス製であってもよいし、全体が金属製であってもよい。第2の蓋72は、一部のみが樹脂、ゴムまたはセラミックス製であり、他の部分が金属製であってもよい。
図2および図6を参照して、本体部10は、第1の底壁111と、第2の底壁112と、を含む。第1の底壁111および第2の底壁112は、第1の凹部11Eを規定する壁面を構成する。第2の底壁112は、第1の底壁111よりも第1の凹部11Eの開口からの距離が小さい。第1の凹部11Eを深さ方向(Z軸方向)に見て、第2の底壁112は、第1の底壁111を取り囲む。第1のひずみセンサ42および第1の基板51は、第1の底壁111上に配置されている。第1の蓋71は、第2の底壁112上に配置されるとともに、第1の凹部11E内に収容されている。第1の蓋71は、本体部10に対して接着されていてもよい。
本体部10は、第3の底壁121と、第4の底壁122と、を含む。第3の底壁121および第4の底壁122は、第2の凹部12Eを規定する壁面を構成する。第4の底壁122は、第3の底壁121よりも第2の凹部12Eの開口からの距離が小さい。第2の凹部12Eを深さ方向(Y軸方向)に見て、第4の底壁122は、第3の底壁121を取り囲む。第2のひずみセンサ45および第2の基板52は、第3の底壁121上に配置されている。第2の蓋72は、第4の底壁122上に配置されるとともに、第2の凹部12E内に収容されている。第2の蓋72は、本体部10に対して接着されていてもよい。
(4)蓋部材の構造
図1および図2を参照して、切削工具1は、収容空間11Fを閉塞するように本体部10に取り付け可能な蓋部材200を含んでいる。図7は、電池が取り外された状態の蓋部材を示す概略斜視図である。図8は、電池が取り付けられた状態の蓋部材を示す概略斜視図である。図9は、Z軸方向に見た蓋部材の構造を示す概略平面図である。図10は、Y軸方向に見た蓋部材の構造を示す概略正面図である。図11は、Z軸方向に見た蓋部材の構造を示す概略底面図である。図12は、X軸方向に見た蓋部材の構造を示す概略側面図である。図13は、X軸方向において図12とは反対側から見た蓋部材の構造を示す概略側面図である。図14は、図9の線分XIV-XIVに沿うY-Z平面における概略断面図である。
図7~図14を参照して、蓋部材200は、ベース部201と、保持部204と、第1突起部207と、第2突起部208とを含んでいる。また、蓋部材200には、固定部材としての固定ねじ202が取り付けられている。
ベース部201は、Z軸方向に見て長方形状の形状を有する板状の部材である(図9参照)。ベース部201の4つの角部のそれぞれには、他の部分に比べて厚みが小さい凹部201Aが形成されている。凹部201Aは、ベース部201の厚み方向(Z軸方向)において保持部204が配置される側とは反対側である表(おもて)面側から裏面側(保持部204が配置される側)に向けて凹んだ部分である。凹部201Aに対応するベース部201の領域のそれぞれには、ベース部201を厚み方向に貫通する円筒状の雌ねじ部201Bが形成されている(図14参照)。また、Z軸方向に見てベース部201の中央部にも、ベース部201を厚み方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に圧力調整弁205が設置されている。圧力調整弁205は、蓋部材200が本体部10に取り付けられた状態において、収容空間11F内と外部との圧力差が予め設定された値以上となった場合に、気体の通過を許容して、圧力差を小さくする機能を有する。
ベース部201の裏面には、Y軸方向の中央部であってX軸方向において圧力調整弁205を挟むように、正極表示210Aおよび負極表示210Bが配置されている(図11参照)。正極表示210Aおよび負極表示210Bは、蓋部材200に保持される電池61の向きを示す。長方形状の形状を有するベース部201の短辺のうち、X軸方向において正極表示210Aが配置される側の短辺の中央部には、切欠き206が形成されている。この切欠き206が電池61の正極61A側を示すため、蓋部材200をベース部201の表(おもて)面側から見た場合でも、電池61の正極61Aおよび負極61Bの向きを把握することができる。
固定ねじ202は、ベース部201の各雌ねじ部201Bに挿入されて配置される。図10および図12~図14に示すように、固定ねじ202は、頭部202Aと、軸部202Bと、ねじ部202Cとを含む。図14を参照して、頭部202Aは、雌ねじ部201Bよりも径の大きい円盤状の形状を有している。頭部202Aは、ベース部201の表面側に配置される。Z軸方向における頭部202Aの厚みは、凹部201Aの深さと略同じまたはわずかに小さく設定されている。その結果、固定ねじ202をベース部201の表面側から裏面側に向けて押し込むことにより、頭部202Aの頂面とベース部201の表面とは、面一または頭部202Aの頂面がわずかに凹んだ状態となる。
軸部202Bは、頭部202Aに接続され、雌ねじ部201Bを貫通する棒状の形状を有する。軸部202Bの外径は、雌ねじ部201Bの内径よりも小さい。ねじ部202Cは、軸部202Bの頭部202Aに接続される側とは反対側の端部に配置される円筒状の部分である。ねじ部202Cの外周面には、らせん状のねじ山が形成されている。ねじ部202Cは、雄ねじ部である。ねじ部202Cは、雌ねじ部201Bと螺合可能となっている。そのため、ねじ部202Cと雌ねじ部201Bとを螺合させた状態で固定ねじ202を回転させることで固定ねじ202を蓋部材200から取り外すことは可能であるものの、意図的にこのような動作を行わない限り、固定ねじ202は蓋部材200から分離されない。このように、頭部202Aの径が雌ねじ部201Bよりも大きく設定され、かつねじ部202Cが雌ねじ部201Bと螺合可能であることにより、固定ねじ202が蓋部材200のベース部201から脱落することが防止されている。すなわち、固定ねじ202は、蓋部材200からの分離を阻害する分離阻害部としての頭部202Aおよびねじ部202Cを含んでいる。
図7および図8を参照して、保持部204は、電池61を保持するための部材である。保持部204は、電池61の正極61Aと負極61Bとを通る正負方向(X軸方向)に交差する方向(Y軸方向)において電池61を挟むように保持する。保持部204は、Y軸方向に互いに離れて一対配置される。保持部204は、ベース部201に接続され、ベース部201の裏面からZ軸方向に沿って互いに平行に立ち上がる一対の第1部分204Aと、X軸方向に延び、一対の第1部分204Aの、ベース部201に接続される側とは反対側の端部同士を接続する第2部分204Bとを含む。保持部204は、弾性を有する材料、たとえば樹脂、金属などから構成される。また、一対の保持部204は、Y軸方向における電池61の幅よりもわずかに狭い距離だけ離れて配置される。そして、電池61が一対の保持部204の間に挿入されると、一対の保持部204はY軸方向に撓むとともに、その弾性によって電池61を保持する。
第1突起部207および第2突起部208は、電池61の正極61Aと負極61Bとを通る正負方向(X軸方向)において、電池61の正極61Aの突起を除く長さに対応する距離だけ離れて配置される。第1突起部207および第2突起部208は、ベース部201に接続され、ベース部201の裏面から立ち上がる。第1突起部207および第2突起部208は、板状の形状を有し、互いに向かい合うように配置されている。第1突起部207には、正極側切欠き207Aが形成されている。第2突起部208には、負極側切欠き208Aが形成されている。図7に示すように、Y軸方向において、電池61の正極61Aの幅wは、正極側切欠き207Aの幅wより小さく、負極側切欠き208Aの幅wより大きい。そのため、保持部204に保持される電池61が正しい向きとは逆に、誤って正極61Aが第2突起部208となるように保持されようとしても、正極61Aが負極側切欠き208Aに進入することができない。すわなち、第2突起部208は、電池61が正しい向きに配置されることをサポートし、蓋部材200の保持部204に保持される電池61の正極61Aが、電池61の負極61Bに電気的に接続されるべき負極側端子223に接触することを阻害する。
ベース部201の裏面には、Z軸方向に見て、保持部204、第1突起部207および第2突起部208を取り囲む2つの環状突起209,209が形成されている。2つの環状突起209,209のうち、一方の環状突起209が他方の環状突起209の外周に沿って延び、他方の環状突起209を取り囲んでいる。2つの環状突起209,209は、互いに一定の間隔をもって延びる畝状の突起である。後述するように、2つの環状突起209,209は、本体部10の液密部材としてのゴムパッキン119に押し付けられることにより、液密状態を形成する。
(5)本体部の収容空間内およびその周辺の構造
次に、本体部10の収容空間11F内およびその周辺の構造について説明する。図15は、Z軸方向に見た本体部10の収容空間11F内およびその周辺の構造を示す概略平面図である。図16は、Y軸方向に見た本体部10の収容空間11F内およびその周辺の構造を示す概略正面図である。図17は、図15の線分XVII-XVIIに沿うX-Z平面で切断した概略断面図である。図18は、図15の線分XVIII-XVIIIに沿うX-Z平面で切断した概略断面図である。
図15~図18を参照して、第1の面11は、Z軸方向に見て(図15の視点において)、収容空間11Fを取り囲むように、隣接する第1の面11の他の領域に比べてZ軸方向における高さが小さい第4領域113を含んでいる。第4領域113は、Z軸方向に見て、長方形状の形状を有している。本体部10は、第4領域113の短辺のうち第2の端部10B側の短辺に対応する領域に、隣接する第1の面11の他の領域と同じ高さを有する突出部11Hを有している(図15参照)。突出部11Hは、蓋部材200のベース部201に形成された切欠き206に対応する位置に対応する形状で形成されている。これにより、電池61を保持する蓋部材200を誤った向きに取り付けることが回避される。
図16~図18を参照して、本体部10は、液密部材としてのゴムパッキン119を含んでいる。ゴムパッキン119の表面が、第4領域113を構成する。ゴムパッキン119は、Z軸方向に見て、収容空間11Fを取り囲む環状の形状を有する。ゴムパッキン119は、ゴム製のシート状部材である。
隣接する第1の面11の他の領域と第4領域113との高さの差は、蓋部材200のベース部201の厚みに対応する大きさとなっている。これにより、蓋部材200を本体部10に設置すると、蓋部材200の表面と本体部10の表面とが面一となる。収容空間11Fは、本体部10の外周面である第4領域113において開口している。
第4領域113には、複数の(具体的には4つの)円筒状の凹部222が形成されている。凹部222は、蓋部材200に設置された固定ねじ202の配置に対応する位置に配置されている。凹部222の内壁面には、固定ねじ202のねじ部202Cの外周面に形成されたねじ山に対応するねじ溝が形成されている。凹部222は、ねじ部202Cと螺合可能な雌ねじ部を含んでいる。蓋部材200を本体部10の第4領域113上に載置し、固定ねじ202のねじ部202Cと凹部222の雌ねじ部とを螺合させることにより、蓋部材200と本体部10の第4領域113に位置する液密部材としてのゴムパッキン119とが接触する。このとき、蓋部材200の2つの環状突起209,209がゴムパッキン119に押し付けられ、ゴムパッキン119が弾性変形するとともに2つの環状突起209,209がゴムパッキン119に押し込まれる。これにより、蓋部材200と本体部10とが液密状態で接触する。その結果、外部から収容空間11Fへの液体(たとえば切削液)の侵入が阻害される。固定ねじ202は、蓋部材200を本体部10に液密状態で固定する固定部材である。ゴムパッキン119は、蓋部材200と本体部10との間の液密状態を確保する液密部材である。なお、本実施の形態においては、液密部材としてのゴムパッキン119が本体部10に含まれる場合について説明したが、液密部材は、これに代えて、またはこれに加えて、蓋部材200に配置されてもよい。
図17および図18を参照して、本体部10は、収容空間11Fを規定する内壁カバー225を含んでいる。内壁カバー225は、たとえば樹脂などの絶縁体から構成される。内壁カバー225は、収容空間11Fの底壁を規定する底壁部225Aと、底壁部225Aの外周から立ち上がり、収容空間11Fの側壁を規定する側壁部225Bとを含む。本体部10は、収容空間11Fを規定する壁面に設置され、電池61の正極61Aおよび負極61Bとそれぞれ電気的に接続される正極側端子224および負極側端子223を含んでいる。正極側端子224と負極側端子223とは、内壁カバー225の側壁部225Bに保持され、配線62(図2参照)と電気的に接続されている。正極側端子224および負極側端子223は、X軸方向において互いに向かい合う内壁カバー225に設置されている。
図15を参照して、Z軸方向に見て、本体部10は、収容空間11Fを挟んで向かい合う一対の付勢部材221をY軸方向に並べて複数組(ここでは2組)含んでいる。本実施の形態では、本体部10は、4つの付勢部材221を含んでいる。図18に示すように、付勢部材221は、内壁カバー225の側壁部225Bにより保持されている。付勢部材221は、軸方向がZ方向に沿うように配置されたばね(つるまきばね)227と、押圧部材としてのピン226とを含んでいる。ピン226は、他の部分に比べて径が大きい拡径部226Aを含んでいる。ばね227のZ方向先端(内壁カバー225の底壁部225Aとは反対側の端部)と拡径部226Aとが連結されている。その結果、ピン226は、ばね227の軸方向における伸縮に伴ってZ軸方向において往復可能となっている。また、ばね227が自然長の状態において、ピン226のばね227とは反対側の先端は、Z軸方向において本体部10の第4領域113よりもばね227とは反対側に突出してる。一方、蓋部材200が本体部10に設置され、蓋部材200と本体部10との間の液密状態が確保されている状態では、ばね227が圧縮され、ピン226の先端と蓋部材200のベース部201の裏面とが接触した状態となる。
(6)切削工具の動作
図1および図2を参照して、切削工具1の動作時においては、切削工具1は、回転する被加工物に切削チップ90にて接触することにより、被加工物を加工する。このとき、本体部10のひずみが、第1のひずみセンサ42および第2のひずみセンサ45により検知される。また、本体部10の加速度が、加速度センサ29により検知される。ひずみセンサ42,45および加速度センサ29が検知するひずみおよび加速度の情報を含む信号は、アナログ信号である。アナログ信号であるひずみおよび加速度の情報は、ADコンバータ31においてデジタル信号に変換された後、無線通信部32により外部へと送信される。ここで、第1の蓋71の全体または一部が樹脂、ゴムまたはセラミックス製であるため、無線通信部32は、第1の蓋71を通して外部へと信号を送信することができる。この信号は、外部において受信され、分析されることにより、本体部10の状態が把握される。
(7)電池の着脱および本実施の形態の効果
次に、電池61の着脱および本実施の形態の効果について説明する。電池61は、乾電池であってもよいし、充電可能な二次電池であってもよい。上記(6)の切削工具1の動作において、電池61がADコンバータ31および無線通信部32に電力を供給し、交換または充電が必要になると、電池61を収容空間11Fから取り出す必要が生じる。
図19は、液密状態での固定が解除された切削工具を示す概略斜視図である。図20は、図19の線分XX-XXに沿う概略断面図である。図21は、図19の線分XXI-XXIに沿う概略断面図である。図1および図19を参照して、電池61を収容空間11Fから取り出す際には、図1のように、蓋部材200が本体部10に設置され、蓋部材200と本体部10との間の液密状態が確保されている状態から、締め付けられた固定ねじ202が緩められ、蓋部材200と本体部10との固定ねじ202による液密状態での固定が解除される。そうすると、圧縮されていたばね227が自然長へと戻ることに伴って(図18参照)、ピン226が蓋部材200のベース部201を押圧する。これにより、図19に示すように、蓋部材200のベース部201と本体部10の第4領域113とが離れる。付勢部材221は、固定ねじ202による液密状態での固定の解除に伴って蓋部材200と本体部10とを互いに離間させる方向に付勢する。ピン226は、ばね227の伸長に伴って蓋部材200と本体部10とを互いに離間させる押圧部材である。これにより、蓋部材200と本体部10との間に間隔が形成されるため、作業者は蓋部材200を本体部10から容易に取り外すことができる。さらに、蓋部材200には、電池61が保持されているため、電池61の交換や充電も容易である。
交換または充電後の電池61の本体部10への取り付けも、上記取り外しとは逆の手順にて容易に実施することができる。本実施の形態においては、交換または充電後の電池61が保持された状態の蓋部材200を本体部10の第4領域113上に載置し、固定ねじ202を容易に締め付けることができる。図20を参照して、凹部222は、雌ねじ部222Aと、雌ねじ部222Aよりも凹部222の開口に近い側(凹部222の深さ方向において雌ねじ部222Aよりも浅い側)に配置された拡径部222Bとを含む。雌ねじ部222Aは、空間としての凹部222を取り囲む内壁に、固定ねじ202のねじ部202Cと螺合可能なねじ溝が形成された領域である。拡径部222Bは、固定ねじ202のねじ部202Cの外径よりも大きい内径を有する領域である。
図20および図21を参照して、蓋部材200を本体部10の第4領域113上に載置し、固定ねじ202が凹部222に進入すると、蓋部材200のベース部201と付勢部材221のピン226とが接触し、蓋部材200が付勢部材221によって支持された状態となる。この状態において、固定ねじ202のねじ部202Cが凹部222の雌ねじ部222Aに届くように、固定ねじ202の長さが設定されている。そのため、作業者は、蓋部材200を付勢部材221のばね227の弾性に抗して押し下げることなく、固定ねじ202を締め付ける方向に回転させることで、固定ねじ202のねじ部202Cと凹部222の雌ねじ部222Aとが螺合する。その結果、固定ねじ202を締め付ける方向にさらに回転させることにより、蓋部材200と本体部10とが近づき、接触する。一方、固定ねじ202を緩める方向に回転させると、ばね227の弾性により蓋部材200がピン226によって押し上げられる。そして、固定ねじ202を緩める方向にさらに回転させると、固定ねじ202のねじ部202Cと凹部222の雌ねじ部222Aとの螺合が解除され、ねじ部202Cが拡径部222Bに到達する。これにより、蓋部材200の取り外しが可能となる。なお、本実施の形態においては、付勢部材221が本体部10に含まれる場合について説明したが、これに代えて、またはこれに加えて、付勢部材221が蓋部材200に設置されてもよい。
このように、本実施の形態の切削工具1では、蓋部材200が、電池61を保持する保持部204を含んでいる。そのため、蓋部材200を本体部10から取り外すことにより、本体部10から電池61を取り出すことができる。その結果、切削工具1からの電池61の取り出しが容易となっている。
また、切削工具1は、蓋部材200を本体部10に液密状態で固定する固定ねじ202を含んでいる。本体部10は、蓋部材200と本体部10との間の液密状態を確保するゴムパッキン119と、固定ねじ202による液密状態での固定の解除に伴って蓋部材200と本体部10とを互いに離間させる方向に付勢する付勢部材221とを含んでいる。その結果、固定ねじ202による固定の解除に伴って蓋部材200と本体部10との間に間隔が形成されるため、蓋部材200の作業者による保持が容易となっている。
さらに、固定ねじ202は、蓋部材200からの分離を阻害する分離阻害部としての頭部202Aおよびねじ部202Cを含んでいる。これにより、蓋部材200を本体部10から取り外す際に、固定ねじ202が蓋部材200から脱落することを抑制されている。
また、付勢部材221としてばね227と、ばね227の伸長に伴って蓋部材200と本体部10とを互いに離間させるピン226と、を含む構造体を採用することにより、蓋部材200と本体部10とを互いに離間させる構造が容易に達成されている。
さらに、保持部204は、電池61の正極61Aと負極61Bとを通る正負方向(X軸方向)に交差する方向(Y軸方向)において電池61を挟むように保持する。これにより、電池61の正極61Aおよび負極61Bに接触する端子(正極側端子224および負極側端子223)と干渉しない位置に保持部204を配置する構造が容易に達成されている。
また、収容空間11Fは、本体部10の外周面において開口している。工作機械の固定装置による切削工具1の固定では、棒状の形状を有する本体部10の外周面の一部が露出する状態で固定される場合が多い。そのため、この構成により、工作機械の固定装置による切削工具1の固定を解除することなく電池61を取り外すことが容易となっている。
さらに、本体部10は、蓋部材200の保持部204に保持される電池61の正極61Aが、電池61の負極61Bに電気的に接続されるべき負極側端子223に接触することを阻害する第3突起部225Cを含んでいる。第3突起部225Cは、内壁カバー225の側壁部225BにおいてX軸方向(本体部10の長手方向)に沿って突出する部分である。これにより、電池61の正極61Aが誤って負極側端子223に接触することを抑制することが可能となっている。
(変形例)
上記実施の形態では、加速度センサ29が第1の面11上に配置される場合について説明した。しかし、加速度センサ29は、第1の面11のほか、第2の面12、第3の面13および第4の面14のうち1つ以上の面に配置されていてもよく、全ての面に配置されていてもよい。上記実施の形態では、ひずみセンサが第1の面11および第2の面12に設置される場合について説明した。しかし、ひずみセンサは、第1~第4の面のうち、任意の1以上の面に配置されていればよく、全ての面に配置されていてもよい。また、基板モジュールを構成する基板(第1部分等)も、第1~第4の面のうち、任意の1以上の面に配置されていればよく、全ての面に配置されていてもよい。また、上記実施の形態においては、基板モジュールが第1~第4の面のうち2つの面に配置される場合について説明したが、基板モジュールが第1~第4の面のうち1の面のみに配置されていてもよい。これらのセンサの配置と基板モジュールの構成とは、任意に組み合わせることができる。たとえば、基板モジュールを構成する基板(第1部分等)およびひずみセンサが1つずつ、第1~第4の面のうち3つの面に配置されていてもよいし、4つの面(全ての面)に配置されていてもよい。また、本体部10の表面に形成された第1の凹部11E、第2の凹部12Eなどの凹部は、充填材(たとえば樹脂製の充填材)によって埋められていてもよい。
(付記)
上記本開示の切削工具において、上記ばねの弾性に抗して作業者が上記蓋部材を押し下げることなく、蓋部材を本体部に液密状態で固定可能なように固定部材、蓋部材および付勢部材は構成されていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、請求の範囲によって規定され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 切削工具、10 本体部、10A 第1の端部、10B 第2の端部、10D 第1の貫通孔、10E 柱部、11 第1の面、11A 第1領域、11B 第2領域、11C 第3領域、11E 第1の凹部、11F 収容空間、11H 突出部、12 第2の面、12E 第2の凹部、13 第3の面、14 第4の面、15 第5の面、16 第6の面、19 保持部、20 センサ部、29 加速度センサ、31 ADコンバータ、32 無線通信部、33~39 コネクタ、41 第1のひずみセンサ部品、42 第1のひずみセンサ、43 配線、44 第2のひずみセンサ部品、45 第2のひずみセンサ、46 配線、50 基板モジュール、51 第1の基板、52 第2の基板、53 第3の基板、54 フレキシブルケーブル、55 配線、61 電池、61A 正極、61B 負極、62 配線、71 第1の蓋、72 第2の蓋、81 敷板、82 固定部、90 切削チップ、111 第1の底壁、112 第2の底壁、113 第4領域、119 ゴムパッキン、121 第3の底壁、122 第4の底壁、200 蓋部材、201 ベース部、201A 凹部、201B 雌ねじ部、202 固定ねじ、202A 頭部、202B 軸部、202C ねじ部、204 保持部、204A 第1部分、204B 第2部分、205 圧力調整弁、206 切欠き、207 第1突起部、207A 正極側切欠き、208 第2突起部、208A 負極側切欠き、209 環状突起、210A 正極表示、210B 負極表示、221 付勢部材、222 凹部、222A 雌ねじ部、222B 拡径部、223 負極側端子、224 正極側端子、225 内壁カバー、225A 底壁部、225B 側壁部、225C 第3突起部、226 ピン、226A 拡径部、227 ばね。

Claims (8)

  1. 被加工物に接触することによって前記被加工物を切削する切削工具であって、
    電池を収容する収容空間を有する本体部と、
    前記収容空間を閉塞するように前記本体部に取り付け可能な蓋部材と、
    前記本体部に設置され、前記本体部の物理量を検知するセンサと、
    前記本体部に設置され、前記センサが検知した物理量の情報を含む信号を外部に送信する無線通信部と、を備え、
    前記蓋部材は、
    前記電池を保持する保持部を含み、
    前記本体部は、
    前記収容空間を規定する壁面に設置され、前記電池と電気的に接続される端子を含み、
    前記蓋部材を前記本体部から取り外すことにより、前記蓋部材の前記保持部に保持された状態で前記電池が前記本体部から取り出され
    前記本体部は、第1端部から前記第1端部とは反対側の端部である第2端部まで延びる棒状の形状を有し、
    前記本体部の表面は、前記第1端部と前記第2端部とを繋ぐように延びる面である外周面を含み、
    前記収容空間は、前記本体部の前記外周面において開口する、切削工具。
  2. 前記本体部は、前記外周面において前記収容空間が開口する領域が露出するように工作機械に固定される、請求項1に記載の切削工具。
  3. 被加工物に接触することによって前記被加工物を切削する切削工具であって、
    電池を収容する収容空間を有する本体部と、
    前記収容空間を閉塞するように前記本体部に取り付け可能な蓋部材と、
    前記本体部に設置され、前記本体部の物理量を検知するセンサと、
    前記本体部に設置され、前記センサが検知した物理量の情報を含む信号を外部に送信する無線通信部と、を備え、
    前記蓋部材は、
    前記電池を保持する保持部を含み、
    前記本体部は、
    前記収容空間を規定する壁面に設置され、前記電池と電気的に接続される端子を含み、
    前記蓋部材を前記本体部から取り外すことにより、前記蓋部材の前記保持部に保持された状態で前記電池が前記本体部から取り出され、
    前記切削工具は、
    前記蓋部材を前記本体部に液密状態で固定する固定部材をさらに備え、
    前記蓋部材および前記本体部の少なくとも一方は、
    前記蓋部材と前記本体部との間の液密状態を確保する液密部材と、
    前記固定部材による液密状態での固定の解除に伴って前記蓋部材と前記本体部とを互いに離間させる方向に付勢する付勢部材と、をさらに含む、切削工具。
  4. 前記固定部材は、前記蓋部材からの分離を阻害する分離阻害部を含む、請求項に記載の切削工具。
  5. 前記付勢部材は、ばねを含む、請求項または請求項に記載の切削工具。
  6. 前記付勢部材は、前記ばねの伸長に伴って前記蓋部材と前記本体部とを互いに離間させる押圧部材をさらに含む、請求項に記載の切削工具。
  7. 前記保持部は、前記電池の正極と負極とを通る正負方向に交差する方向において前記電池を挟むように保持する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の切削工具。
  8. 前記本体部は、前記蓋部材の前記保持部に保持される前記電池の正極が、前記電池の負極に電気的に接続されるべき負極側端子に接触することを阻害する突起部をさらに含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の切削工具。
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