JP7230879B2 - ウォレットサーバ、ウォレットプログラム、ウォレットシステムおよび報奨提供方法 - Google Patents

Description

本開示は、ウォレットサーバ、ウォレットプログラム、ウォレットシステムおよび報奨提供方法に関する。

特許文献１には、サービス供給の平準化が可能な家事代行サービス予約方法が開示されている。

特開２０１３－１９０８６１号公報

例えば知り合い同士等の予め定められたメンバー間で家事や仕事等を依頼し合う場合に、直接的な金銭のやり取りを行う必要のない方法が求められていた。

本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、予め定められたメンバー間で、直接的な金銭のやり取りを行うことなく、家事や仕事等を気兼ねなく依頼することができるウォレットサーバ、ウォレットプログラム、ウォレットシステムおよび報奨提供方法を提供することを目的とする。

本開示に係るウォレットサーバは、ハードウェアを有するプロセッサを備え、前記プロセッサが、予め設定された複数の端末から、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を取得し、前記評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、前記報奨金額に相当する電子マネーを、各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する。

本開示に係るウォレットプログラムは、ハードウェアを有するプロセッサに、予め設定された複数の端末から、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を取得し、前記評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、前記報奨金額に相当する電子マネーを、各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する、ことを実行させる。

本開示に係るウォレットシステムは、ハードウェアを有する第一のプロセッサを有するウォレットサーバと、ハードウェアを有する第二のプロセッサを有する複数の端末と、を備え、前記第二のプロセッサが、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を前記ウォレットサーバに出力し、前記第一のプロセッサが、前記評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、前記報奨金額に相当する電子マネーを、各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する。

本開示に係る報奨提供方法は、ハードウェアを有するプロセッサが、予め設定された複数の端末から、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を取得し、前記評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、前記報奨金額に相当する電子マネーを、各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する。

本開示によれば、予め定められたメンバー間で、直接的な金銭のやり取りを行うことなく、家事や仕事等を気兼ねなく依頼することができる。

図１は、実施形態に係るウォレットシステムの構成を概略的に示す図である。 図２は、実施形態に係るウォレットシステムの各構成要素の詳細を示すブロック図である。 図３は、実施形態に係るウォレットシステムにおいて、端末に表示させる供託金額および報奨金額に関する情報の第一の例を示す図である。 図４は、実施形態に係るウォレットシステムにおいて、端末に表示させる供託金額および報奨金額に関する情報の第二の例を示す図である。 図５は、実施形態に係るウォレットシステムが実行する報奨提供方法の一例を示すフローチャートである。

本開示の実施形態に係るウォレットサーバ、ウォレットプログラム、ウォレットシステムおよび報奨提供方法について、図面を参照しながら説明する。なお、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。

（ウォレットシステム）
実施形態に係るウォレットシステムの構成について、図１および図２を参照しながら説明する。ウォレットシステムは、図１に示すように、ウォレットサーバ１と、第一の端末２と、第二の端末３と、を有している。ウォレットシステムにおいて、ウォレットサーバ１、第一の端末２および第二の端末３は、ネットワークＮＷを通じて相互に通信可能に構成されている。このネットワークＮＷは、例えばインターネット回線網、携帯電話回線網等から構成される。なお、同図では、ユーザが用いる端末を二つ（第一の端末２、第二の端末３）のみ図示しているが、端末が三つ以上あってもよい。なお、以下の説明では、第一の端末２および第二の端末３を総称する場合は、「各端末」と表記する。

（ウォレットサーバ）
ウォレットサーバ１は、実施形態に係るウォレットシステムを管理するためのサーバである。このウォレットサーバ１は、ワークステーションやパソコン等の汎用コンピュータによって実現される。また、ウォレットサーバ１は、ウォレットシステムの管理者（提供者）が管理している。ウォレットサーバ１は、図２に示すように、制御部１１と、通信部１２と、記憶部１３と、を備えている。

制御部１１は、具体的には、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＤＳＰ（Digital Signal Processor）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）等からなるプロセッサと、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）等からなるメモリ（主記憶部）と、を備えている。制御部１１は、記憶部１３に格納されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等を制御することにより、所定の目的に合致した機能を実現する。制御部１１は、具体的には、プログラムの実行を通じて、報奨部１１１として機能する。

報奨部１１１は、各端末に対して、所定の基準に基づいて決定した報奨を提供するためのものである。この「報奨を提供」とは、例えば、各端末に対応付けられた電子ウォレット（以下、「ウォレット」という）の残高を増額させることを意味している。また、「ウォレット」とは、電子マネーの仮想的な入出金口座を示している。

報奨部１１１は、各端末から、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を取得する。この評価情報は、各端末の評価処理部２１４，３１４が、操作・表示部２４，３４に表示させた評価ボタン（例えば「いいねボタン」）を、各ユーザがタッチ操作した場合に生成され、ウォレットサーバ１に入力される。また、「端末に対する評価」とは、具体的には端末を利用するユーザに対する評価のことを意味している。

そして、報奨部１１１は、各端末から取得した評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、算出した報奨金額に相当する電子マネーを、各端末に対応付けられたウォレットに入金する。その際、報奨部１１１は、予め設定された期間（例えば一か月）、各端末から評価情報を収集し、当該期間ごとに、各端末に対する報奨金額を算出する。

ここで、報奨部１１１は、例えば各端末のウォレットの残高から予め供託された電子マネー（以下、「供託金」という）を利用して、報奨金額に相当する電子マネーを、各端末のウォレットに入金してもよい。この場合、報奨部１１１は、各端末から、当該各端末のウォレットの残高から供託された供託金に関する情報を取得する。

そして、報奨部１１１は、評価情報に基づいて報奨金額を算出し、当該報奨金額に相当する電子マネーを、供託金から各端末のウォレットへと入金する。すなわち、報奨部１１１は、報奨金額に相当する金額分だけ各端末のウォレットの残高が増額するようにウォレット情報１３２を更新し、かつ各端末の報奨金額の合計分だけ供託金額が減額するように供託情報１３４を更新する。このように、供託金額の範囲内で各ユーザに対して報奨金に相当する電子マネーを付与することにより、例えば家事や仕事等を請け負ってくれたことに対するお礼の気持ちを、直接的な金銭のやり取りを行うことなく、相手側に伝えることができる。

供託金を利用して、各端末のウォレットに報奨金に相当する電子マネーを入金する場合、各端末に対する報奨金額の算出方法としては、（１）供託金の全額を分配する方法と、（２）供託金の全額を分配しない方法と、が挙げられる。

上記（１）の場合、報奨部１１１は、評価情報に含まれる各端末の評価の数の割合に応じて、供託金を配分することにより、各端末に対する報奨金額を算出する。この算出方法によって報奨金額を算出した場合、報奨部１１１は、第一の端末２および第二の端末３を通じて、例えば図３に示すような画面を操作・表示部２４，３４に表示させる。

図３の例では、二人のユーザ（Ａさん、Ｂさん）がそれぞれ１，０００円ずつ、合計２，０００円の供託を行っている。また、Ａさんの評価は「１いいね（＝１評価）」であり、Ｂさんの評価は「３いいね（＝３評価）」である。このような場合、同図に示すように、供託金額を１：３で分配した金額が、各ユーザに対する報奨金額となる。なお、この方法では、ユーザ間で供託金を全額分配するため、供託金の残りは０円となる。このように、ユーザ間で供託金を全額分配することにより、例えば家事や仕事等で貢献のあったユーザに対してより多くの報奨を提供することができる。

上記（２）の場合、報奨部１１１は、供託金の範囲内において、評価情報に含まれる各端末の評価の数に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じることにより、報奨金額を算出する。この算出方法によって報奨金額を算出した場合、報奨部１１１は、第一の端末２および第二の端末３を通じて、例えば図４に示すような画面を操作・表示部２４，３４に表示させる。

図４の例では、二人のユーザ（Ａさん、Ｂさん）がそれぞれ１，０００円ずつ、合計２，０００円の供託を行っている。また、１いいね（＝１評価）ごとの金額は３００円であり、Ａさんの評価は「１いいね（＝１評価）」であり、Ｂさんの評価は「３いいね（＝３評価）」である。このような場合、同図に示すように、「１×３００＝３００円」がＡさんに対する報奨金額となり、「３×３００＝９００円」がＢさんに対する報奨金額となる。なお、この方法では、ユーザ間で供託金を全額分配しないため、供託金の残りは８００円となる。このように、供託金の中から、評価の数に応じた額の報奨金を各端末のウォレットに対して付与することにより、供託金の残りを次回に繰り越すことができる。

また、報奨部１１１は、供託金を利用せずに、各端末のウォレットに報奨金額に相当する電子マネーを入金してもよい。この場合、報奨部１１１は、各端末から取得した評価情報に含まれる、各端末の評価の差分の絶対値に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じることにより、報奨金額を算出する。

例えば、二人のユーザがそれぞれ１，０００円ずつ、合計２，０００円の供託を行っており、１いいね（＝１評価）ごとの金額が３００円であり、第一の端末２に対する評価が１いいね（＝１評価）であり、第二の端末３に対する評価が３いいね（＝３評価）である場合を考える。この場合、報奨部１１１は、第一の端末２の評価と第二の端末３の評価の差分の絶対値「２」に対して、３００円を乗じた「６００円」を報奨金額として算出する。

そして、報奨部１１１は、評価の数が少ない端末に対応付けられたウォレットから、評価の数が多い端末に対応付けられたウォレットに対して、報奨金額（例えば６００円）に相当する電子マネーを送金することにより、報奨金額に相当する電子マネーを、各端末のウォレットに入金する。すなわち、報奨部１１１は、報奨金額に相当する金額分だけ、評価の数が少ない端末のウォレットの残高が減額し、かつ評価の数が多い端末のウォレットの残高が増額するようにウォレット情報１３２を更新する。これにより、各端末から予め供託を行うことなく、各端末に報奨を提供することができる。

なお、報奨部１１１は、供託金を利用せずに、各端末のウォレットに報奨金額に相当する電子マネーを入金する場合において、予め設定された金額（以下、「報奨上限金額」という）の範囲内で報奨金額を算出することが好ましい。

例えば、二人のユーザがそれぞれ１，０００円ずつ、合計２，０００円の供託を行っており、１いいね（＝１評価）ごとの金額が３００円であり、報奨上限金額が５００円であり、第一の端末２に対する評価が１いいね（＝１評価）であり、第二の端末３に対する評価が３いいね（＝３評価）である場合を考える。この場合、報奨部１１１は、第一の端末２の評価と第二の端末３の評価の差分の絶対値「２」に対して、３００円を乗じた金額「６００円」のうち、報奨上限金額に含まれる「５００円」を報奨金額として算出する。これにより、各端末間において評価（＝いいね）を過剰に送り合うことにより、報奨金額が高額となってしまうことを抑制することができる。

通信部１２は、例えばＬＡＮ（Local Area Network）インターフェースボード、無線通信のための無線通信回路等から構成される。通信部１２は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークＮＷに接続されている。そして、通信部１２は、当該ネットワークＮＷに接続することにより、第一の端末２および第二の端末３との間で通信を行う。

記憶部１３は、ＥＰＲＯＭ（Erasable Programmable ROM）、ハードディスクドライブ（Hard Disk Drive：ＨＤＤ）およびリムーバブルメディア等の記録媒体から構成される。リムーバブルメディアとしては、例えばＵＳＢ（Universal Serial Bus）メモリ、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＢＤ（Blu-ray（登録商標） Disc）のようなディスク記録媒体が挙げられる。記憶部１３には、オペレーティングシステム（Operating System：ＯＳ）、各種プログラム、各種テーブル、各種データベース等が格納可能である。また、記憶部１３には、ウォレットシステムのユーザごとの、ユーザ情報１３１、ウォレット情報１３２、決済情報１３３および供託情報１３４が格納されている。

ユーザ情報１３１は、ウォレットシステムを利用するユーザに関する情報である。ユーザ情報１３１としては、例えば予めウォレットシステムの利用登録を行ったユーザの氏名、連絡先（例えば住所、電話番号、メールアドレス等）、ユーザがウォレットシステムを利用する際のユーザＩＤ、パスワード、各ユーザ間で送り合った評価に関する情報等が挙げられる。なお、ユーザＩＤおよびパスワードは、具体的には、ウォレットサーバ１へのログイン等の認証処理に用いられる。

ウォレット情報１３２は、ウォレットシステムにおける各端末に対応付けられたウォレットに関する情報である。ウォレット情報１３２には、例えばユーザＩＤ、電子マネーの残高、電子マネーのチャージ履歴、電子マネーの使用履歴等が含まれる。

決済情報１３３は、ウォレットシステムの決済に関する情報である。決済情報１３３には、例えばユーザＩＤ、決済で利用した決済手段（例えば電子マネー支払い（非接触決済）、スキャン支払い、コード支払い等）、商品の購入履歴等が含まれる。また、「商品の購入履歴」には、例えば店舗名、店舗の住所、購入した商品名、購入した商品の価格、購入日時等が含まれる。

供託情報１３４は、各端末に対応付けられたウォレットの残高から予め供託された供託金に関する情報である。供託情報１３４には、例えば供託に参加しているユーザのユーザＩＤ、ユーザごとの供託金額、合計の供託金額等が含まれる。

（第一の端末）
第一の端末２は、第一のユーザが所持する携帯端末である。本開示における「第一のユーザ」とは、ウォレットシステムを利用する者であって、例えば第二の端末３を利用する第二のユーザとの間で、家事や仕事等を依頼し合う者のことを示している。第一のユーザは、第一の端末２を通じて、電子マネーの入金（以下、「チャージ」という）および電子マネーを利用した決済を行うことができる。また、第一のユーザは、第二のユーザに対して家事や仕事等を依頼した際に、第一の端末２を通じて、第二の端末３に対して評価（例えば「いいね！」）を送信することができる。第一の端末２としては、例えば第一のユーザが所有するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルコンピュータ等が挙げられる。

第一の端末２は、図２に示すように、制御部２１と、通信部２２と、記憶部２３と、操作・表示部２４と、を備えている。制御部２１、通信部２２および記憶部２３は、制御部１１、通信部１２および記憶部１３と同様である。制御部２１は、プログラムの実行を通じて、表示制御部２１１、チャージ処理部２１２、決済処理部２１３および評価処理部２１４として機能する。

表示制御部２１１は、操作・表示部２４における表示内容を制御する。表示制御部２１１は、第一のユーザの操作（タッチ操作、フリック操作等）に基づいて、所定の情報を操作・表示部２４に表示させる。表示制御部２１１が操作・表示部２４に表示させる情報としては、例えば第一のユーザがウォレットシステムの会員登録を行う際の会員登録画面、ウォレットシステムにログインする際のログイン画面、ウォレットへの電子マネーのチャージを行う際のチャージ画面、各ユーザの供託金額および報奨金額に関する一覧画面等が挙げられる。

チャージ処理部２１２は、ウォレットに電子マネーをチャージ（入金）する。チャージ処理部２１２は、第一のユーザの操作に基づいて、予め登録された（紐付けられた）チャージ手段によって、ウォレットに電子マネーをチャージさせるためのチャージ要求をウォレットサーバ１に出力する。なお、「チャージ手段」とは、仮想的な入出金口座であるウォレットに電子マネーをチャージするための手段のことを示している。このチャージ手段としては、例えば銀行口座、クレジットカード等が挙げられる。また、チャージ手段は、複数登録可能であり、いずれのチャージ手段からも電子マネーをチャージすることが可能である。

第一のユーザの操作に基づいて、チャージ処理部２１２からチャージ要求を取得したウォレットサーバ１の制御部１１は、チャージ要求に含まれるチャージ金額情報に基づいて、第一のユーザのウォレット内の電子マネーの残高を増額させる。すなわち、制御部１１は、第一のユーザのウォレット内の電子マネーの残高の増額分に応じて、記憶部１３に格納された第一のユーザのウォレット情報１３２を更新する。そして、制御部１１は、ウォレットへのチャージが完了した旨の情報（以下、「チャージ完了情報」という）を、第一の端末２に出力する。

決済処理部２１３は、例えばウォレットにチャージされた電子マネーを利用して決済させるための決済要求を、店舗等に設けられたサーバ（以下、「店舗サーバ」という）に出力する。第一の端末２から決済要求を取得した店舗サーバは、決済金額を含む決済要求を、ネットワークＮＷを介してウォレットサーバ１に出力する。店舗サーバから決済要求を取得したウォレットサーバ１の制御部１１は、決済要求に含まれる決済金額に基づいて、第一のユーザのウォレット内の電子マネーの残高を減額させ、更新したウォレット情報１３２および決済情報１３３を、第一の端末２に出力する。また、制御部１１は、決済が完了した旨の情報（以下、「決済完了情報」という）を、店舗サーバに出力する。

評価処理部２１４は、他の端末（例えば第二の端末３）を所有するユーザに対する評価を行うための評価ボタン（例えば「いいねボタン」）を操作・表示部２４に表示させる。そして、評価処理部２１４は、第一のユーザが評価ボタンをタッチ操作した際に、評価情報を生成し、生成した評価情報をウォレットサーバ１に出力する。

記憶部２３には、表示制御部２１１および評価処理部２１４が操作・表示部２４に表示させる各種画面のデータが格納されている。また、記憶部２３には、ユーザ情報１３１、ウォレット情報１３２、決済情報１３３、供託情報１３４等が必要に応じて格納される。

操作・表示部２４は、例えばタッチパネルディスプレイにより構成されており、第一のユーザの指やペン等による操作を受け付ける入力機能と、表示制御部２１１の制御に基づいて各種情報を表示する表示機能と、を有している。

（第二の端末）
第二の端末３は、第二のユーザが所持する携帯端末である。本開示における「第二のユーザ」とは、ウォレットシステムを利用する者であって、例えば第一の端末２を利用する第一のユーザとの間で、家事や仕事等を依頼し合う者のことを示している。第二のユーザは、第二の端末３を通じて、電子マネーのチャージおよび電子マネーを利用した決済を行うことができる。また、第二のユーザは、第一のユーザに対して家事や仕事等を依頼した際に、第二の端末３を通じて、第一の端末２に対して評価（例えば「いいね！」）を送信することができる。第二の端末３としては、例えば第二のユーザが所有するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルコンピュータ等が挙げられる。

第二の端末３は、図２に示すように、制御部３１と、通信部３２と、記憶部３３と、操作・表示部３４と、を備えている。制御部３１、通信部３２、記憶部３３および操作・表示部３４は、制御部２１、通信部２２、記憶部２３および操作・表示部２４と同様である。制御部３１は、プログラムの実行を通じて、表示制御部３１１、チャージ処理部３１２、決済処理部３１３および評価処理部３１４として機能する。表示制御部３１１、チャージ処理部３１２、決済処理部３１３および評価処理部３１４の機能は、表示制御部２１１、チャージ処理部２１２、決済処理部２１３および評価処理部２１４と同様であるため、説明を省略する。

（報奨提供方法）
以下、実施形態に係るウォレットシステムが実行する報奨提供方法の一例について、図５を参照しながら説明する。ここでは、第一のユーザおよび第二のユーザが互いに家事や仕事等を依頼し、それに対する評価を送り合う場合について説明する。

まず、第一の端末２の制御部２１は、第二のユーザに対する評価をウォレットサーバ１に送信する（ステップＳ１）。また、第二の端末３の制御部３１は、第一のユーザに対する評価をウォレットサーバ１に送信する（ステップＳ２）。なお、ステップＳ１とステップＳ２は、順序が反対であってもよい。

続いて、ウォレットサーバ１の報奨部１１１は、予め設定された時期が到来したか否かを判定する（ステップＳ３）。なお、「予め設定された時期」とは、例えば一か月の特定の日（例えば初日、末日等）のことを示している。

予め設定された時期が到来していないと判定した場合（ステップＳ３でＮｏ）、報奨部１１１は、ステップＳ３に戻る。一方、予め設定された時期が到来したと判定した場合（ステップＳ３でＹｅｓ）、報奨部１１１は、各端末から送信された評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出する（ステップＳ４）。なお、報奨金額の算出方法は特に限定されず、例えば各端末の評価の数の割合に応じて、予め供託した供託金を配分して算出してもよく、供託金の範囲内において、各端末の評価の数に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じて算出してもよく、供託金を用いずに、各端末の評価の差分の絶対値に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じて算出してもよい。

続いて、報奨部１１１は、ステップＳ４で算出した報奨金額に基づいて、第一の端末２および第二の端末３のウォレット内の電子マネーの残高を増額または減額させ、その増額分または減額分に応じてウォレット情報１３２を更新する（ステップＳ５）。続いて、報奨部１１１は、ウォレット情報１３２の更新が完了した旨の情報を示すウォレット更新完了情報を、第一の端末２および第二の端末３に出力する（ステップＳ６）。これにより、本フローは終了する。

以上説明したように、実施形態に係るウォレットサーバ、ウォレットプログラム、ウォレットシステムおよび報奨提供方法によれば、知り合い同士等の予め定められたメンバー間で、直接的な金銭のやり取りを行うことなく、家事や仕事等を気兼ねなく依頼することができる。

さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表わしかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付のクレームおよびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。

例えば、実施形態では、各端末に提供する報奨の一例として、金銭的な報奨（電子マネー）を提供する場合について、金銭的な報奨ではなく、電子的な商品券、割引券またはクーポン等を報奨として提供してもよい。

１ ウォレットサーバ
１１ 制御部
１１１ 報奨部
１２ 通信部
１３ 記憶部
１３１ ユーザ情報
１３２ ウォレット情報
１３３ 決済情報
１３４ 供託情報
２ 第一の端末
２１ 制御部
２１１ 表示制御部
２１２ チャージ処理部
２１３ 決済処理部
２１４ 評価処理部
２２ 通信部
２３ 記憶部
２４ 操作・表示部
３ 第二の端末
３１ 制御部
３１１ 表示制御部
３１２ チャージ処理部
３１３ 決済処理部
３１４ 評価処理部
３２ 通信部
３３ 記憶部
３４ 操作・表示部
ＮＷ ネットワーク

Claims (18)

1. ハードウェアを有するプロセッサを備え、
   前記プロセッサは、
   予め設定された複数の端末から、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を取得し、
   前記複数の端末から、各端末の電子ウォレットの残高から供託された供託金に関する情報を取得し、
   前記評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、
   前記報奨金額に相当する電子マネーを、前記供託金から各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する、
   ウォレットサーバ。
2. 前記プロセッサは、前記評価情報に含まれる各端末の評価の数の割合に応じて、前記供託金を配分することにより、前記報奨金額を算出する、
   請求項１に記載のウォレットサーバ。
3. 前記プロセッサは、前記供託金の範囲内において、前記評価情報に含まれる各端末の評価の数に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じることにより、前記報奨金額を算出する、
   請求項１に記載のウォレットサーバ。
4. 前記プロセッサは、
   前記評価情報に含まれる各端末の評価の差分の絶対値に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じることにより、前記報奨金額を算出し、
   評価の数が少ない端末の電子ウォレットから、評価の数が多い端末の電子ウォレットに対して、前記報奨金額に相当する電子マネーを送金することにより、前記報奨金額に相当する電子マネーを、各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する、
   請求項１に記載のウォレットサーバ。
5. 前記プロセッサは、予め設定された金額の範囲内で前記報奨金額を算出する、
   請求項４に記載のウォレットサーバ。
6. 前記プロセッサは、予め設定された期間ごとに前記報奨金額を算出する、
   請求項１から請求項５のいずれか一項に記載のウォレットサーバ。
7. ハードウェアを有するプロセッサに、
   予め設定された複数の端末から、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を取得し、
   前記複数の端末から、各端末の電子ウォレットの残高から供託された供託金に関する情報を取得し、
   前記評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、
   前記報奨金額に相当する電子マネーを、前記供託金から各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する、
   ことを実行させるウォレットプログラム。
8. 前記プロセッサに、前記評価情報に含まれる各端末の評価の数の割合に応じて、前記供託金を配分することにより、前記報奨金額を算出する、
   ことを実行させる請求項７に記載のウォレットプログラム。
9. 前記プロセッサに、前記供託金の範囲内において、前記評価情報に含まれる各端末の評価の数に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じることにより、前記報奨金額を算出する、
   ことを実行させる請求項７に記載のウォレットプログラム。
10. 前記プロセッサに、
    前記評価情報に含まれる各端末の評価の差分の絶対値に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じることにより、前記報奨金額を算出し、
    評価の数が少ない端末の電子ウォレットから、評価の数が多い端末の電子ウォレットに対して、前記報奨金額に相当する電子マネーを送金することにより、前記報奨金額に相当する電子マネーを、各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する、
    ことを実行させる請求項７に記載のウォレットプログラム。
11. 前記プロセッサに、予め設定された金額の範囲内で前記報奨金額を算出する、
    ことを実行させる請求項１０に記載のウォレットプログラム。
12. 前記プロセッサに、予め設定された期間ごとに前記報奨金額を算出する、
    ことを実行させる請求項７から請求項１１のいずれか一項に記載のウォレットプログラム。
13. ハードウェアを有する第一のプロセッサを有するウォレットサーバと、
    ハードウェアを有する第二のプロセッサを有する複数の端末と、
    を備え、
    前記第二のプロセッサは、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を前記ウォレットサーバに出力し、
    前記第二のプロセッサは、各端末の電子ウォレットの残高から供託された供託金に関する情報を前記ウォレットサーバに出力し、
    前記第一のプロセッサは、
    前記評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、
    前記報奨金額に相当する電子マネーを、前記供託金から各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する、
    ウォレットシステム。
14. 前記第一のプロセッサは、前記評価情報に含まれる各端末の評価の数の割合に応じて、前記供託金を配分することにより、前記報奨金額を算出する、
    請求項１３に記載のウォレットシステム。
15. 前記第一のプロセッサは、前記供託金の範囲内において、前記評価情報に含まれる各端末の評価の数に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じることにより、前記報奨金額を算出する、
    請求項１３に記載のウォレットシステム。
16. 前記第一のプロセッサは、
    前記評価情報に含まれる各端末の評価の差分の絶対値に対して、予め設定された１評価ごとの金額を乗じることにより、前記報奨金額を算出し、
    評価の数が少ない端末の電子ウォレットから、評価の数が多い端末の電子ウォレットに対して、前記報奨金額に相当する電子マネーを送金することにより、前記報奨金額に相当する電子マネーを、各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する、
    請求項１３に記載のウォレットシステム。
17. 前記第一のプロセッサは、予め設定された金額の範囲内で前記報奨金額を算出する、
    請求項１６に記載のウォレットシステム。
18. ハードウェアを有するプロセッサが、
    予め設定された複数の端末から、自端末以外の端末に対する評価を示す評価情報を取得し、
    前記複数の端末から、各端末の電子ウォレットの残高から供託された供託金に関する情報を取得し、
    前記評価情報に基づいて、各端末に対する報奨金額を算出し、
    前記報奨金額に相当する電子マネーを、前記供託金から各端末に対応付けられた電子ウォレットに入金する、
    報奨提供方法。

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