JP7229370B2 - AlMgSc系合金製品を製造する方法 - Google Patents

AlMgSc系合金製品を製造する方法 Download PDF

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Description

本発明は、AlMgSc系アルミニウム合金製品を製造する方法に関する。得られる製品は、耐食性の改善を示す。上記アルミニウム合金製品は、圧延製品(シートまたはプレート)、押出製品、鍛造製品または粉末冶金製品の形態であり得る。
任意選択で、または必須でScを合金元素として有し得るAlMg系アルミニウム合金は、当技術分野で、例えば次の文献から公知である:
US-6,695,935-B1(Corus/Aleris)は、圧延または押出製品の形態であり、かつMg3.5~6.0%、Mn0.4~1.2%、Zn0.4~1.5%、Zr最大0.25%、Cr最大0.3%、Ti最大0.2%、Fe最大0.5%、Si最大0.5%、Cu最大0.4%、(Bi0.005~0.1%、Pb0.005~0.1%、Sn0.01~0.1%、Ag0.01~0.5%、Sc0.01~0.5%、Li0.01~0.5%、V0.01~0.3%、Ce0.01~0.3%、Y0.01~0.3%、Ni0.01~0.3%)の群から選択される1種または複数、その他それぞれ0.05%、合計0.15%、残分のアルミニウムの組成を有する合金を開示している。この合金は、標準的なAA5454合金のものと比較するとソフトテンパー(Oテンパー)及び加工-またはひずみ-硬化テンパー(Hテンパー)の両方において長期耐食性の改善を提示すると言われている。
EP-1917373-B1(Aleris)は、Mg3.5~6.0%、Mn0.4~1.2%、Fe最大0.5%、Si最大0.5%、Cu最大0.15%、Zr0.05~0.25%、Cr0.03~0.15%、Ti0.03~0.2%、Sc0.1~0.3%、Zn最大1.7%、Ag最大0.4%、Li最大0.4%、任意選択で(Er、Y、Hf、V)からなる群から選択される1種または複数の分散質形成元素それぞれ最大0.5%、不純物または付随的元素それぞれ<0.05%、合計<0.15%、及び残分のアルミニウムを有するアルミニウム合金製品を開示している。
RU-2280705-C1は、Mg4.2~6.5%、Mn0.5~1.2%、Zn最大0.2%、Cr最大0.2%、Ti最大0.15%、Si最大0.25%、Fe最大0.30%、Cu最大0.1%、Zr0.05~0.3%、(Sc0.05~0.3%、Be0.0001~0.01%、Y0.001~0.1%、Nd0.001~0.1%、Ce0.001~0.1%)からなる群から選択される少なくとも1種の元素、残分のアルミニウムを含有する合金を開示している。このアルミニウム合金は、改善された衝撃特性を有すると言われている。溶接性を改善し、かつアルミニウム合金の耐食性を上昇させるために、Zn及びSi含有率を低下させている。
RU-2268319-C1は、Mg5.5~6.5%、Sc0.10~0.20%、Mn0.5~1.0%、Cr0.10~0.25%、Zr0.05~0.20%、Ti0.02~0.15%、Zn0.1~1.0%、B0.003~0.015%、Be0.0002~0.005%、残分のアルミニウムを含有し、Sc+Mn+Crの合計が少なくとも0.85%である合金を開示している。
WO-01/12869-A(Kaiser Aluminum)は、Mg4.0~8.0%、Sc0.05~0.6%、Mn0.1~0.8%、CuまたはZn0.5~2.0%、HfまたはZr0.05~0.20%、ならびに残分のアルミニウム及び付随的な不純物を含む合金を開示している。
WO-98/35068(Alcoa)は、Mg3~7%、Zr0.03~0.2%、Mn0.2~1.2%、Si最大0.15%、及び(Sc、Er、Y、Ga、Ho、Hf)からなる群から選択される分散質形成元素0.05~0.5%を含み、残分がアルミニウムならびに付随的元素及び不純物であり、かつそのアルミニウム合金製品が好ましくはZn非含有かつLi非含有であるアルミニウム合金製品を開示している。
WO-2018/073533-A1(Constellium)は、Mg:3.8~4.2%、Mn:0.3~0.8%、Sc:0.1~0.3%、Zn:0.1~0.4%、Ti:0.01~0.05%、Zr:0.07~0.15%、Cr:<0.01%、Fe:<0.15%、Si:<0.1%から構成されるアルミニウム合金から製造される熱間加工製品、特に12mm未満の厚さを有するシート製品を生産する方法を開示しており、その際、均質化は370℃~450℃の温度で、2~50時間にわたって実施されて、400℃での等価時間が5~100時間であるようにし、かつ熱変形は350℃~450℃の当初温度で実施される。この製品は、機械的強度、靭性及び熱間成形性の点において、より良好な折衷を提示するので、有利であると言われている。
本明細書において下記で分かるであろうとおり、別段に示さない限り、アルミニウム合金及びテンパーの名称は、2018年にアルミニウム協会により刊行されたAluminum Standards and Data and Registration Recordsにおけるアルミニウム協会の名称に関し、それらは、当業者には周知である。
合金組成または好ましい合金組成のいずれの説明についても、パーセンテージについての言及はすべて、別段に示されていない限り、重量パーセントによる。
「最大」及び「最大約」という用語は、本明細書で使用される場合、これに限定されないが、言及している特定の合金構成成分のゼロ重量パーセントの可能性も明らかに含む。例えば、Zn最大0.10%は、Znを含まない合金を含み得る。
本発明の目的は、腐食性能の改善を有するAlMgSc系アルミニウム合金製品を製造する方法を提供することである。
本発明の目的は、耐層状腐食性の改善を、耐粒界腐食性の改善との組み合わせで有するAlMgSc系アルミニウム合金製品を製造する方法を提供することである。
これら及び他の目的及びさらなる利点は、AlMgSc系アルミニウム合金製品を製造する方法を提供する本発明により満たされるか、または乗り超えられ、上記方法は、上記AlMgSc系アルミニウム合金製品を最終アニーリング温度または設定アニーリング温度から150℃未満に冷却するステップを含み、その際、約250℃~約200℃の第1の温度範囲での冷却は、4時間よりも長い、好ましくは6.5時間よりも長い、より好ましくは26時間よりも長い等価時間においてであり、かつ約200℃~約150℃の第2の温度範囲での冷却は、0.2時間よりも長い、好ましくは0.4時間よりも長い、より好ましくは0.8時間よりも長い等価時間においてであり、上記等価時間(t(eq))は、

Figure 0007229370000001

と定義され、式中、T(ケルビン度)は、時間t(時)にわたって変化する熱処理の温度を示し、かつTref(ケルビン度)は、473K(200℃)で選択された基準温度である。
本発明による方法は、良好な強度、好ましくはRp>200MPaを、良好な耐食性との組み合わせで、特に、良好な耐層状腐食性を良好な耐粒界腐食性との組み合わせで有するAlMgSc系アルミニウム合金製品を提供する。適用される冷却速度は、AlMgSc系アルミニウム合金製品を製造する工業環境において経済的に実行可能である。
本発明に従って製造されたAlMgSc系アルミニウム合金製品は、層状腐食に対して耐性がある。「層状腐食に対して耐性がある」とは、上記アルミニウム合金製品が「Standard Test Method for Visual Assessment of Exfoliation Corrosion Susceptibility of 5XXX Series Aluminium Alloys(ASSET Test)」と標題されたASTM規格G66-99(2013)に合格することを意味する。N、PA、PB、PC及びPDは、ASSET試験の結果を示しており、その際、Nが最良の結果を表す。本発明に従って製造されたアルミニウム合金製品は、鋭敏化される前後に、PBの結果またはそれ以上の結果を達成する。
本発明に従って製造されたAlMgSc系アルミニウム合金製品はまた、粒界腐食に対して耐性がある。「粒界腐食に対して耐性がある」とは、上記AlMgSc系アルミニウム合金が鋭敏化される前後の両方で、上記アルミニウム合金製品が、「Standard Test Method for Determining the Susceptibility to Intergranular Corrosion of 5XXX Series Aluminium Alloys by Mass Loss After Exposure to Nitric Acid(NAMLT Test)」と標題されたASTM規格G67-13に合格することを意味する。ASTM G67-13に従って測定された腐食減量が15mg/cmよりも大きくなければ、そのサンプルは、粒界腐食しにくいと判断される。腐食減量が25mg/cmよりも大きければ、そのサンプルは、粒界腐食しやすいと判断される。測定された腐食減量が15mg/cm~25mg/cmであれば、侵食の種類及び深度を決定するために、さらなるチェックが顕微鏡法による行われて、その結果、当業者は、顕微鏡結果を介して、粒界腐食が存在するかどうかを決定することができる。本発明に従って製造されたAlMgSc系アルミニウム合金製品は、鋭敏化される前後の両方で、15mg/cm以下のASTM G67-13に従って測定された腐食減量を達成する。好ましくは、測定された腐食減量は、12mg/cm以下、より好ましくは9mg/cm以下である。「鋭敏化」とは、上記AlMgScアルミニウム合金製品が少なくとも20年の耐用寿命に代表的な条件にアニールされていることを意味する。例えば、上記アルミニウム合金製品を、数日間にわたって連続的に高温に暴露することができる(例えば、約7日間/168時間の期間にわたって100℃~120℃の範囲の温度)。
上記AlMgSc系アルミニウム合金製品は、結晶粒界のβ相粒子の連続皮膜の不在の結果としての、少なくとも一部では、それによる応力腐食割れ及び粒界腐食に対する耐性を実現し得る。アルミニウム合金製品は多結晶質である。「粒」は、上記アルミニウム合金の多結晶質構造の結晶であり、かつ「粒界」は、上記アルミニウム合金の多結晶質構造の粒を連接する境界であり、「β相」は、AlMgであり、かつ「β相の連続皮膜」は、β相粒子の連続量が大部分の粒界に存在することを意味する。β相の連続性は、例えば、適切な解像度(例えば、少なくとも200倍の倍率)での顕微鏡法を介して決定することができる。
本発明では、例えば、最終アニーリング温度から150℃未満へと急冷する手段による非常に急速な冷却速度は、AlMgSc系アルミニウム合金製品の耐食性に対して、特に、鋭敏化された後にNAMLT試験に従って試験される耐食性に対して悪影響を有することが見い出されている。より低速での冷却速度が、耐粒界腐食性の向上をもたらす。
最終アニーリング温度から約150℃への冷却では、さらに特に、約250℃~約200℃の第1の温度範囲では、上記等価時間は、4時間よりも長く、好ましくは6.5時間よりも長く、より好ましくは26時間よりも長く、かつ約200℃~約150℃の第2の温度範囲では、上記等価時間は、0.2時間よりも長く、好ましくは0.4時間よりも長く、より好ましくは0.8時間よりも長くあるべきである。相対的に低速での冷却速度は、周囲温度への冷却後と、上記Al-Mg-Sc合金が鋭敏化された後との両方で、粒界での不連続β相粒子の析出に、かつβ相粒子の連続皮膜の析出を回避するために重要である。上記冷却を好ましくは、連続モードで行って、上記金属温度が経時的に連続的に低下するようにする。
最終アニーリング温度から、約250℃から出発する上記第1の温度範囲への冷却は厳密ではない。本発明による方法を工業規模で使用する場合、第1の温度範囲とほぼ同じ冷却速度を適用することが有用であるか、または簡便であり得る。
約150℃から約85℃未満へのさらなる冷却は、あまり厳密ではなく、析出物の粗大化を最小化するために、より速い冷却速度で行うことができる。約85℃から周囲温度へと冷却するための冷却速度は、厳密ではない。
一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム合金製品は、圧延製品(シートまたはプレート)、押出製品、鍛造製品及び粉末冶金製品からなる群から選択される形態である。さらなる一実施形態では、これらの製品のいずれも、溶接された状態または成形された状態である。
特定の一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム合金製品は、圧延製品の形態である。さらなる一実施形態では、上記圧延製品は、溶接されているか、または成形されている。
一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム合金圧延製品の厚さは、最大25.4mm(1インチ)、好ましくは最大12mm(0.47インチ)、より好ましくは6mm(0.24インチ)、最も好ましくは4.5mm(0.18インチ)である。一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム圧延製品の厚さは、少なくとも1.2mm(0.047インチ)である。
特定の一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム合金製品は、押出製品の形態である。
一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム合金圧延製品を鋳造し、続いて、最終ゲージに圧延し、アニールする。上記合金を、鋳造製品のために当技術分野で通例の鋳造技術、例えば、Direct Chill DC鋳造を使用して、好ましくは約220mm以上、例えば、400mm、500mmまたは600mmの範囲のインゴット厚を有する、圧延用供給原料へと加工するためのインゴットまたはスラブとして得ることができる。別の実施形態では、連続鋳造、例えば、ベルト連続鋳造機またはロール連続鋳造機から生じる薄いゲージのスラブも使用することができ、最大約40mmの厚さを有する。圧延用供給原料を鋳造した後に、厚い鋳放しインゴットを通常、そのインゴットの鋳造表面付近の偏析帯域を除去するためにスカルプする。
好ましくは、適用される圧延プロセスは、熱間圧延を含み、かつ任意選択で、熱間圧延、続く、最終ゲージへの冷間圧延を含み、かつ適用可能であれば、中間アニーリングを冷間圧延作業前、または中間冷間圧延ゲージでの冷間圧延作業中のいずれかに適用する。
熱間圧延前に、上記AlMgSc系アルミニウム合金製品を均質化するか、または最大約50時間、好ましくは最大約24時間にわたって、約320℃~470℃、好ましくは約320℃~450℃の範囲の温度で予熱する。
一実施形態では、熱間圧延作業後に、上記熱間圧延製品は、圧延製品の平面度を改善するために約1%未満、好ましくは約0.5%未満の縮小を伴う非常に穏やかな冷間圧延ステップ(スキンローリングまたはスキンパス)を受ける。代替の一実施形態では、上記熱間圧延製品を伸展させることができる。この伸展ステップは、熱間圧延製品の平面度を改善するために最大3%、好ましくは約0.5%~1%の縮小で実施することができる。
最終ゲージでの最終アニーリングまたはアニーリング熱処理は、微細構造を回復するためのものであり、典型的には、250℃~400℃の範囲、好ましくは260℃~375℃の範囲、より好ましくは約280℃~350℃の範囲の設定アニーリング温度で、約0.5時間~20時間、好ましくは約0.5時間~10時間の範囲の時間にわたって行う。
一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム合金押出製品を、(a)例えば、DC鋳造の手段により、本明細書に記載されている、及び特許請求されているとおりのアルミニウム合金の押出インゴットを得るステップと;(b)好ましくは、上記圧延用供給原料についてと同様の温度及び時間で上記押出インゴットを予熱及び/または均質化するステップと;(c)上記インゴットを、1mm~約20mm、好ましくは1mm~約15mmの範囲の断面または肉厚を有する押出プロファイルに熱間押出するステップと(上記押出プロセスの開始時のビレット温度は典型的には約400℃~約500℃の範囲である);任意選択で、上記押出プロファイルを伸展させて、製品真直度を上昇させるステップと、(d)上記押出プロファイルを最終アニーリング温度でアニールし、本発明に従った冷却手順を続けるステップとを、この順序で含む方法により生産する。
本発明の一実施形態では、上記アルミニウム合金製品を冷却する方法を、上記AlMgSc系アルミニウム合金製品を単曲線または複曲線成形製品に成形するための高温成形作業の直後に適用する。上記高温成形作業は180℃~500℃の範囲、好ましくは250℃~400℃の範囲、より好ましくは260℃~375℃の範囲、最も好ましくは280℃~350℃の範囲、例えば、約300℃または約325℃の最終アニーリング温度で行う。上記最終アニーリング温度でのそのような高温成形作業の特定の好ましい実施形態は、クリープ成形作業または緩和成形作業による。クリープ成形は、熱間処理中に構成部品を特異的な形状に拘束して、上記構成部品が外形、例えば、二重曲率を有する胴体外板に対して応力及びクリープを解放することができるようにするプロセスまたは作業である。このクリープ成形プロセスは例えば、ICAS-2002会議の機会に出版されたS.Jambu et al.による学術論文、「Creep forming of AlMgSc alloys for aeronautic and space applications」において説明されている。
単曲線または複曲線成形製品への最終アニーリング温度での高温成形作業の好ましい一実施形態では、圧延AlMgSc系アルミニウム合金製品を使用している。上記AlMgSc系アルミニウム合金製品は、本発明による方法により製造されてもいるアニールされた状態で得ることができる。
任意選択で、押出AlMgSc系アルミニウム合金製品も、例えば、胴体パネルの部材としての押出ストリンガーとして使用されている。
本発明の一実施形態では、上記アルミニウム合金製品を冷却する方法を、上記AlMgSc系アルミニウム合金製品が組み込まれている溶接製品またはパネルに、溶接後熱処理の直後に適用して、特にAlScZr分散質の再析出により強度を多少回復する。溶接後熱処理を、最終アニール熱処理のためと同様の温度で行い、それは、250℃~400℃の範囲、好ましくは260℃~375℃の範囲、より好ましくは約260℃~350℃の範囲で、約0.5時間~20時間、好ましくは約0.5時間~10時間の範囲の時間にわたる。
本発明の一実施形態では、上記アルミニウム合金製品を冷却する方法を、上記AlMgSc系アルミニウム合金からの冷間成形及び形成製品に適用し、その際、アニーリング熱処理を、冷間成形及び形成製品の残留応力を減少させるために、またはある種の工学特性、例えば、伸長もしくは損傷許容性を回復するために行う。そのようなアニーリング熱処理は、最終アニール熱処理のためと同じ温度で行い、それは、250℃~400℃の範囲、好ましくは260℃~375℃の範囲、より好ましくは約280℃~350℃の範囲で、約0.5時間~20時間、好ましくは約0.5時間~10時間の範囲の時間にわたる。
一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム合金は、重量%で、
Mg 3.0%~6.0%、好ましくは3.2%~4.8%、より好ましくは3.5%~4.5%、
Sc 0.02%~0.5%、好ましくは0.02%~0.40%、より好ましくは0.05%~0.3%、
Mn 最大1%、好ましくは0.3%~1.0%、より好ましくは0.3%~0.8%、
Zr 最大0.3%、好ましくは0.05%~0.3%、より好ましくは0.07%~0.15%、
Cr 最大0.3%、好ましくは0.02%~0.2%、
Ti 最大0.2%、好ましくは0.01%~0.2%、
Cu 最大0.2%、好ましくは最大0.1%、より好ましくは最大0.05%、
Zn 最大1.5%、好ましくは最大0.8%、より好ましくは0.1%~0.8%、
Fe 最大0.4%、好ましくは最大0.3%、より好ましくは最大0.20%、
Si 最大0.3%、好ましくは最大0.2%、より好ましくは最大0.1%、
不純物及び残分のアルミニウム
を含む組成を有する。典型的には、そのような不純物はそれぞれ<0.05%及び合計<0.15%で存在する。
Mgが、上記AlMgSc系合金における主要な合金元素であり、本発明による方法では、3.0%~6.0%の範囲であるべきである。Mg含有率の好ましい下限は、約3.2%、より好ましくは約3.8%である。Mg含有率の好ましい上限は約4.8%である。一実施形態では、Mg含有率の上限は約4.5%である。
Scは、別の重要な合金元素であり、0.02%~0.5%の範囲で存在すべきである。Sc含有率の好ましい下限は約0.05%、より好ましくは約0.1%である。一実施形態では、Sc含有率は最大約0.4%、好ましくは最大約0.3%である。
MnをAlMgSc系アルミニウム合金に添加してよく、これは最大約1%の範囲で存在してよい。一実施形態では、Mn含有率は、約0.3%~1%、好ましくは約0.3%~0.8%の範囲である。
Scをより有効なものにするためには、Zrも最大約0.3%の範囲で添加することが好ましい。一実施形態では、Zrは、0.05%~0.30%の範囲、好ましくは約0.05%~0.25%の範囲で存在し、より好ましくは、約0.07%~0.15%の範囲で存在する。
Crは、最大約0.3%の範囲で存在し得る。目的に沿って添加する場合、これは、好ましくは約0.02%~0.3%の範囲、より好ましくは約0.05%~0.15%の範囲である。一実施形態では、目的に沿ったCrの添加はなく、これは、最大0.05%で存在し得、好ましくは、0.02%未満に維持される。
Tiを最大約0.2%まで、上記AlMgSc合金に、補強元素として、または耐食性を改善するために、または結晶微細化目的のために添加してよい。Tiの好ましい添加は、約0.01%~0.2%の範囲、好ましくは約0.01%~0.10%の範囲である。
一実施形態では、Zr+Cr+Tiを目的に沿って組み合わせ添加する。この実施形態では、上記組み合わせ添加は、十分な強度を達成するためには少なくとも0.15%であり、好ましくは、大きすぎる析出物の形成を回避するために、0.30%を上回らない。
別の実施形態では、Zr及びTiを目的に沿って組み合わせ添加するが、Crの目的に沿った添加はない。この実施形態では、Zr+Tiの上記組み合わせ添加は、少なくとも0.08%であり、好ましくは0.25%を上回らず、その際、Crは最大0.02%、好ましくは最大0.01%だけである。
最大1.5%の範囲の亜鉛(Zn)を、上記アルミニウム合金製品における強度をさらに増強するために、目的に沿って添加することができる。上記目的に沿ったZn添加のための好ましい下限は、0.1%であろう。強度及び耐食性のバランスを得るために、好ましい上限は、約0.8%、より好ましくは0.5%であろう。
一実施形態では、Znは、許容される不純物元素であり、最大0.15%、好ましくは最大0.10%で存在し得る。
Cuは、上記AlMgSc合金中に、強化元素として最大約2%の範囲で存在し得る。しかしながら、耐食性が非常に重要な工学特性である製品の用途では、Cuを約0.2%以下の低レベル、好ましくは約0.1%以下のレベル、より好ましくは0.05%以下のレベルに維持することが好ましい。一実施形態では、Cu含有率は0.01%以下である。
Feは、アルミニウム合金における通常の不純物であり、約0.4%まで許容され得る。好ましくはこれは、最大約0.3%、より好ましくは最大約0.20%のレベルに維持される。
Siも、アルミニウム合金における通常の不純物であり、約0.3%まで許容され得る。好ましくはこれは、最大0.2%、より好ましくは最大0.10%のレベルに維持される。
一実施形態では、上記AlMgSc系アルミニウム合金は、重量%で、Mg3.0%~6.0%、Sc0.02%~0.5%、Mn最大1%、Zr最大0.3%、Cr最大0.3%、Ti最大0.2%、Cu最大0.2%、Zn最大1.5%、Fe最大0.4%、Si最大0.3%、残分のアルミニウム及び不純物それぞれ<0.05%及び合計<0.15%からなる組成を有し、本明細書に記載されており、特許請求されているとおりの、より狭い好ましい組成範囲を含む。
本発明により、上記方法を広範なAlMgSc系アルミニウム合金に対して使用することができることが見い出されている。上記アルミニウム合金中のCu含有率が上昇するにつれて、上記最終アニーリング温度からの規定の第1及び第2の温度範囲では、より遅い冷却速度、したがって、より長い等価時間が好ましいことが見い出されている。そのような非常に遅い冷却速度は、非常に低いCu含有率、例えば、0.05%未満、またはさらに0.01%未満を有するAlMgSc系アルミニウム合金の腐食性能に対して悪影響を有さない。
一実施形態では、上記アルミニウム合金製品は、単または複曲線パネル、殊に単または複曲線航空機胴体パネルである。
次いで、本発明を、次の本発明による非限定的実施例及び比較例の両方を参照して例示する。
4.5mmのシート製品を工業規模で、圧延用インゴットのDC鋳造、スカルピング、ミリング、400℃~450℃の熱間圧延温度への予熱、熱間圧延、冷間圧延作業中に中間アニーリングを伴う4.5mmへの冷間圧延、及び2時間にわたる325℃(598K)の設定温度での最終アニーリング、続く、表1による種々の制御冷却速度のステップを含んで製造し、この際、試料A、B及びCは本発明により、試料Dは比較用である。
上記AlMgScアルミニウム合金鋳物は、重量%で、次の組成:Mg4.0%、Mn0.55%、Sc0.2%、Zn0.3%、Zr0.1%、Cr0.07%、Ti0.07%、Si0.02%、Fe0.02%、Cu0.006%、残分のアルミニウム及び不可避の不純物を有する。
表1に、168時間にわたる120℃での鋭敏化後に、最終アニーリング温度からの種々の冷却レジームを有する各試料について、ASTM G67-13に従って測定された腐食減量を列挙する。
Figure 0007229370000002
本発明に従って製造されたAlMgSc系アルミニウム合金圧延製品は、粒界腐食に対して耐性がある。「粒界腐食に対して耐性がある」とは、上記AlMgSc系アルミニウム合金が鋭敏化された前後の両方で、上記アルミニウム合金製品が、ASTM規格G67-13(NAMLT試験)に合格することを意味する。すべての鋭敏化試料がPA性能を有し、すべての非鋭敏化試料もPA性能を有した。
表1の結果から、本発明に従って製造されたAlMgSc系アルミニウム合金圧延製品が、鋭敏化された後に、15mg/cm以下のASTM G67-13従って測定された腐食減量を達成することが分かり得る。より良好な実施例は、9mg/cm以下の腐食減量を有する。規定の温度範囲で、より遅い冷却速度またはより長時間の等価時間を用いると、上記腐食減量はさらに減少する。試料Dは、473K~423Kの温度で、本発明外の速すぎる冷却速度を有し、ASTM G67-13によると腐食減量の増加をもたらした。
したがって、本発明による方法は、良好な耐粒界腐食性を、良好な耐層状腐食性との組み合わせで有するアルミニウム合金製品をもたらす。
上記アルミニウム合金製品の同様の腐食性能は、最終アニーリング温度で行われる高温成形作業、例えば、310℃または325℃で行われるクリープ成形作業からの冷却において達成されるであろう。
本発明は、上記の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲により定義されるとおり、本発明の範囲内で広く変化し得る。

Claims (11)

  1. AlMgSc系アルミニウム合金製品を製造する方法であって、前記AlMgSc系アルミニウム合金製品を最終アニーリング温度から150℃未満に冷却するステップを含み、その際、250℃~200℃の第1の温度範囲での冷却は、4時間よりも長い等価時間においてであり、かつ200℃~150℃の第2の温度範囲での冷却は、0.2時間よりも長い等価時間においてであり、前記等価時間(t(eq))は、
    Figure 0007229370000003
    と定義され、式中、T(ケルビン度)は、時間t(時)にわたって変化する熱処理の温度を示し、かつTref(ケルビン度)は、473K(200℃)で選択された基準温度であり、
    前記AlMgSc系アルミニウム合金製品が、重量%で、
    Mg 3.0%~6.0%、
    Sc 0.02%~0.5%、
    Mn 最大1%、
    Zr 最大0.3%、
    Cr 最大0.3%、
    Ti 最大0.2%、
    Cu 最大0.2%、
    Zn 最大1.5%、
    Fe 最大0.4%、
    Si 最大0.3%、
    不純物及び残分のアルミニウム
    から成る組成を有する、前記方法。
  2. 前記第1の温度範囲における等価時間が6.5時間よりも長い、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の温度範囲における等価時間が0.4時間よりも長い、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記最終アニーリング温度が250℃~400℃の範囲である、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記AlMgSc系アルミニウム合金製品が、圧延製品、押出製品、鍛造製品、粉末冶金製品からなる群から選択される形態である、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記AlMgSc系アルミニウム合金製品が圧延製品である、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記圧延製品が最大25.4mmの厚さを有する、請求項5または6に記載の方法。
  8. AlMgSc系アルミニウム合金インゴットを鋳造するステップと、前記インゴットを最終ゲージに圧延して圧延製品にするステップと、前記圧延製品を前記最終アニーリング温度でアニールすることにより熱処理するステップと、続いて、前記圧延製品を前記最終アニーリング温度から150℃未満に冷却する前記ステップとを含む、請求項17のいずれか1項に記載の方法。
  9. AlMgSc系アルミニウム合金製品を前記最終アニーリング温度で単曲線または複曲線成形製品に高温成形作業するステップと、続いて、前記成形製品を前記最終アニーリング温度から150℃未満に冷却する前記ステップとを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記最終アニーリング温度での高温成形作業が、クリープ成形作業または緩和成形作業による、請求項9に記載の方法。
  11. 本発明に従って製造された前記AlMgSc系アルミニウム合金製品が、鋭敏化される前後の両方で、ASTM G67-13従って測定される15mg/cm 以下の腐食減量を達成る、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
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