JP7227780B2 - 制震装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷物を収納可能なラックに設けられる制震装置に関する。
複数のラックと、各ラックに荷物を出し入れするためのスタッカークレーンとを備える自動ラック倉庫が知られている。自動ラック倉庫では、ラックに収納された荷物が地震時に落下する被害が多く報告されており、この被害を防ぐことが課題となっている。この被害を防ぐための手法としては、例えば特許文献1,2に開示のものを挙げることができる。
特許文献1は、複数のラックからなるラック棚の制震構造を開示している。この制震構造はラック棚の上方空間に配置されており、取付フレームとダンパとを備えている。取付フレームは、ラックの頂部に取り付けられて、ラックの上方に配置されている。ダンパは、取付フレームと、取付フレームに隣接するラックの頂部との間に鉛直又は斜め方向に設けられている。
特許文献2は、TMD(Tuned Mass Damper)と呼ばれる同調質量ダンパをラックの上部に設置することを開示している。
特開2014-196188号公報 特開2003-165602号公報
しかしながら、倉庫の建屋によっては、ラックの上方にスペースが無い場合があり、その場合には、特許文献1に開示の取付フレームが設置できないという問題があった。
また、特許文献2に開示の技術では、TMDの設置スペースをラックに確保しなければならない。このため、ラックにおける荷物の収納量が、TMDの設置スペース分だけ減少してしまうので、倉庫における荷物の保管効率が低下するという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑み、限られた設置スペースで済むコンパクトな制震装置を提供することを目的とする。
そのため本発明に係る制震装置は、荷物を収納可能なラックに設けられるものである。ここで、ラックは、水平に延びて荷物を下方から支持可能な支持部材を有する。制震装置は、支持部材上に配置されて支持部材と平行に延び、かつ、支持部材に固定されるベース部材と、ベース部材上に配置されて、上面に荷物を載置可能であり、ベース部材に対してベース部材と平行な方向に摺動可能なスライド部材と、支持部材と平行な方向に伸縮可能に延びるダンパ装置と、支持部材と平行な方向に伸縮可能に延びるばね部材と、を有する。ダンパ装置は、その一端部がベース部材に連結されて、他端部がスライド部材に連結される。ばね部材は、その一端部がベース部材に固定されて、他端部がスライド部材に連結される。
本発明の第1態様では、複数の支持部材のそれぞれに対して個別に制震装置が設けられる。そして、ダンパ装置とばね部材とは支持部材の側方に配置され、ダンパ装置とばね部材とは、支持部材と平行な方向に一直線上に並んでいる。
本発明の第2態様において、ダンパ装置とばね部材とは、支持部材の一側面側に配置され、かつ、支持部材の他側面側に配置されていない。そして、ダンパ装置とばね部材とは、支持部材と平行な方向に一直線上に並んでいる。
本発明の第3態様では、複数の支持部材のそれぞれに対して個別に制震装置が設けられる。そして、支持部材は矩形状の断面形状を有し、ベース部材は、下面開放のコ字状の断面形状を有して支持部材と平行に延び、かつ、支持部材を外方から囲み、スライド部材は、下面開放のコ字状の断面形状を有して支持部材と平行に延び、かつ、ベース部材を外方から囲む。
本発明によれば、ばね部材及びダンパ装置を支持部材に沿わせて配置することができるので、支持部材周りの限られたスペースに設置可能なコンパクトな制震装置とすることができる。
本発明の第1実施形態における自動ラック倉庫の概略構成を示す図 前記第1実施形態におけるラックの正面図 前記第1実施形態におけるラックの部分拡大斜視図 前記第1実施形態における制震装置の作動状態を示す図 図4(ア)のA-A断面図 前記第1実施形態におけるベース部材の斜視図 前記第1実施形態におけるスライド部材の斜視図 前記第1実施形態におけるベース部材にスライド部材を装着した状態を示す斜視図 前記第1実施形態におけるラックに荷物を収納する手法の一例を示す図 本発明の第2実施形態における制震装置の左側面図 前記第2実施形態における制震装置の右側面図 図10のB-B断面図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における自動ラック倉庫の概略構成を示す図である。図2は、本実施形態におけるラック2の正面図である。図3は、本実施形態におけるラック2の部分拡大斜視図である。ここで、図3は、例えば図2の部分αに対応し得る。
自動ラック倉庫は、その建屋である構造物1と、その内部に設置される複数のラック2とを含んで構成される。複数のラック2は、構造物1内で互いに平行に並んでいる。相対するラック2同士の間に位置する通路3は、自動で荷物4の搬入出を行うスタッカークレーン(図示せず)の走行に用いられる。ここで、通路3は、荷物4を搬送するためのものである。尚、図3では、荷物4を点線の直方体状で示しているが、荷物4の形状は直方体状に限らない。荷物4は、例えば、1辺が1m程度の立方体状の範囲内に含まれ得る任意の形状とすることができる。本実施形態では、荷物4は、例えば、パレットと、その上に載置される荷物本体とにより構成され得る。荷物4の重量は、例えば、数百kg程度(例えば400kg~700kg程度)である。
ラック2は、荷物4を出し入れするための開口部5を、上下方向に複数段、かつ、横方向に複数列、備える。ここで、本実施形態では、ラック2は、開口部5を、上下方向に15段、かつ、横方向に15列、備えているとして以下説明するが、ラック2の開口部5の段数及び列数はこれに限らず任意である。
ラック2は、複数本の柱部材6と、複数本の腕木7と、複数本の腕木支持部材8とを含んで構成される。
ラック2は、各開口部5に対応するように、荷物4の収納室9を有する。また、各開口部5は通路3に面している。換言すれば、各収納室9の開口部5は、それぞれ、通路3に面している。
ここで、ラック2のうち、通路3に面している方を「前」とし、その反対の方を「後」とし、ラック2の横方向を「左右方向」として以下説明する(図2及び図3参照)。
1つの収納室9については、その周囲に左右2本ずつの柱部材6が位置しており、各柱部材6には、それぞれ、左右方向に延びる腕木支持部材8が取り付けられている。1つの収納室9において、左側の腕木7(7L)は、左側の2本の柱部材6に取り付けられた2本の腕木支持部材8によって支持されている。一方、右側の腕木7(7R)は、右側の2本の柱部材6に取り付けられた2本の腕木支持部材8によって支持されている。腕木7は、ラック2の前後方向に延びている。換言すれば、腕木7は、ラック2の左右方向(横方向)に直交する方向に延びている。
ここで、腕木7は、本発明の「支持部材」に対応するものであり、水平に延びて荷物4を下方から支持可能である。
本実施形態では、腕木7は、矩形状の断面形状を有する金属製の管状部材である。しかしながら、腕木7の断面形状は矩形状に限らない。また、腕木7は金属製に限らない。更に、腕木7は、管状部材に限らず、中実の棒状部材であってもよい。
ラック2には、前後方向で隣り合う柱部材6に両端が連結されるように、ラチス材10が設けられている。また、ラック2の背面(後面)部分にはブレース(図示せず)が設けられている。
ラック2の腕木7には、後述する制震装置20が装着され得る。本実施形態では、制震装置20が、ラック2の上層部Uに位置する各腕木7(例えば、ラック2における上3分の1の領域に位置する各腕木7(例えば、ラック2における上から1~3段目の収納室9の各腕木7))に装着されている。尚、ラック2において、制震装置20が装着される領域はこれに限らない。例えば、制震装置20が、ラック2における上半分の領域に位置する各腕木7に装着されてもよい。
制震装置20は、例えば、図3に示す部分βに設けられ得る。
次に、制震装置20の詳細をについて、図4~図8を用いて説明する。
図4は、本実施形態における制震装置20の作動状態を示す図である。詳しくは、図4(ア)は、制震装置20のスライド部材22が基準位置に位置している状態(中立状態)を示し、図4(イ)は、スライド部材22が最前進位置に位置している状態を示し、図4(ウ)は、スライド部材22が最後退位置に位置している状態を示す。ここで、図4(ア)~(ウ)は、それぞれ、制震装置20をその上方から見た図(上面図)である。図5は、図4(ア)のA-A断面図である。図6は、本実施形態におけるベース部材21の斜視図である。図7は、本実施形態におけるスライド部材22の斜視図である。図8は、本実施形態におけるベース部材21にスライド部材22を装着した状態を示す斜視図である。
尚、以下の説明では、図4~図8に示すように前後左右を規定して、制震装置20の詳細について説明するが、図4~図8において、前後を入れ替えてもよいこと、及び、左右を入れ替えてもよいことは言うまでもない。しかしながら、図4~図8における前後方向は、常に、腕木7の延在方向(長手方向)に一致し得る。また、図4~図8における左右方向は、常に、ラック2の横方向に一致し得る。
制震装置20は、ベース部材21と、スライド部材22と、ダンパ装置23と、ばね部材24とを含んで構成される。
ベース部材21は、下面開放のコ字状の断面形状を有して前後方向に延びている(すなわち、腕木7と平行に延びている)。ベース部材21の上面部21aは、腕木7上に配置されている。ベース部材21の左側面部21bは、腕木7の左方に配置されている。ベース部材21の右側面部21cは、腕木7の右方に配置されている。ベース部材21は、腕木7を、その外方(上方、左側方、及び右側方)から囲み得る。
ベース部材21の上面部21aの外面(上面)、すなわち、ベース部材21の上面部21a上には、摩擦係数が小さい摺動材(滑り促進材)25が設けられている。摺動材25は板状であり、例えば、テフロン(登録商標)などのフッ素樹脂、又は、ナイロン樹脂からなる。
尚、本実施形態では、ベース部材21の上面部21a上に設けられた摺動材25の個数が1つであるが、当該個数は1つに限らず、2つ以上であってもよい。摺動材25の個数が2つ以上である場合には、これら摺動材25が前後方向に互いに間隔を空けて1列に並んで配置され得る。
ベース部材21の前端部及び後端部には、それぞれ、外方(上方及び左側方)に張り出す張出部26が形成されている。この張出部26は、本発明の「摺動規制部」に対応するものであり、ベース部材21に対するスライド部材22の摺動範囲を規制する機能を実現し得る。特に、張出部26は、ベース部材21に対するスライド部材22の前後方向での摺動範囲を規制するストッパーとしての機能を実現し得る。
尚、ベース部材21の前後方向での長さ(換言すれば、張出部26,26間の距離)は、スライド部材22の前後方向での長さよりも長い。
ベース部材21の左側面部21bには、左方に突出する前後2つの突出部27,28が設けられている。突出部27,28は、前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。前側の突出部27には、ダンパ装置23の後端部(一端部)23aが連結される。後側の突出部28には、ばね部材24の前端部(一端部)24aが連結される。
ベース部材21の右側面部21cには、左右方向に貫通する複数(本実施形態では3つ)の貫通孔(図示せず)が、前後方向に互いに間隔を空けて形成されている。尚、本実施形態では、当該貫通孔が3つ形成されているが、当該貫通孔の形成される個数は3つに限らず任意である。各貫通孔には雌ねじが切ってあり、各雌ねじ部の外側(右側)には、ナット30が溶接固定されている。前述の雌ねじ部及びナット30には、ボルト31の雄ねじ部が螺合している。ボルト31の雄ねじ部の先端には板状の押圧部32が取り付けられている。
断面コ字状のベース部材21内に腕木7を収容し、押圧部32を腕木7の右側面に当接させた状態でボルト31を締め込むことで、ベース部材21が腕木7に固定される。
スライド部材22は、下面開放のコ字状の断面形状を有して前後方向に延びている(すなわち、腕木7及びベース部材21と平行に延びている)。スライド部材22の上面部22aは、ベース部材21の上面部21a上に摺動材25を介して配置されている。すなわち、摺動材25は、ベース部材21の上面部21aとスライド部材22の上面部22aとの間に介装されている。
スライド部材22の上面部22aには荷物4を載置可能である。スライド部材22の上面部22a上には、荷物4用の滑り止め材(例えばゴム製のシートなど)を貼付してもよい。
スライド部材22の左側面部22bは、ベース部材21の左方に配置されている。スライド部材22の右側面部22cは、ベース部材21の右方に配置されている。スライド部材22は、ベース部材21を、その外方(上方、左側方、及び右側方)から囲み得る。
スライド部材22の左側面部22bには、切欠部35が形成されている。この切欠部35は、前後方向に延びており、ベース部材21に対するスライド部材22の前後方向での摺動時に、スライド部材22の左側面部22bが突出部27,28に接触しないように形成されている。
スライド部材22の左側面部22bの内面(右側面)には、複数(本実施形態では2つ)の、摩擦係数が小さい摺動材(滑り促進材)36が設けられている。尚、本実施形態では、スライド部材22の左側面部22bの内面(右側面)に設けられた摺動材36の個数が2つであるが、当該個数は2つに限らず任意である。
本実施形態では、2つの摺動材36が、前後方向に互いに間隔を空けて並んでいる。摺動材36は板状であり、例えば、テフロン(登録商標)などのフッ素樹脂、又は、ナイロン樹脂からなる。
ゆえに、スライド部材22の左側面部22bは、ベース部材21の左側面部21bの左側方に摺動材36を介して配置されている。すなわち、摺動材36は、ベース部材21の左側面部21bとスライド部材22の左側面部22bとの間に介装されている。
スライド部材22の右側面部22cには、複数(本実施形態では3つ)の切欠部37が形成されている。ここで、切欠部37の個数は、前述のボルト31の個数に対応する。これら切欠部37は、前後方向に互いに間隔を空けて並んでいる。切欠部37は、ベース部材21に対するスライド部材22の前後方向での摺動時に、スライド部材22の右側面部22cがナット30及びボルト31に接触しないように形成されている。
スライド部材22の右側面部22cの内面(左側面)には、複数(本実施形態では2つ)の、摩擦係数が小さい摺動材(滑り促進材)38が設けられている。尚、本実施形態では、スライド部材22の右側面部22cの内面(左側面)に設けられた摺動材38の個数が2つであるが、当該個数は2つに限らず任意である。
本実施形態では、2つの摺動材38が、前後方向に互いに間隔を空けて並んでいる。摺動材38は板状であり、例えば、テフロン(登録商標)などのフッ素樹脂、又は、ナイロン樹脂からなる。
ゆえに、スライド部材22の右側面部22cは、ベース部材21の右側面部21cの右側方に摺動材38を介して配置されている。すなわち、摺動材38は、ベース部材21の右側面部21cとスライド部材22の右側面部22cとの間に介装されている。
尚、本実施形態では、摺動材25がベース部材21の上面部21aの外面(上面)に設けられているが、これに代えて、スライド部材22の上面部22aの内面(下面)に設けられてもよい。
本実施形態では、摺動材36がスライド部材22の左側面部22bの内面(右側面)に設けられているが、これに代えて、ベース部材21の左側面部21bの外面(左側面)に設けられてもよい。
本実施形態では、摺動材38がスライド部材22の右側面部22cの内面(左側面)に設けられているが、これに代えて、ベース部材21の右側面部21cの外面(右側面)に設けられてもよい。
スライド部材22の左側面部22bには、左方に突出する前後2つの突出部41,42が設けられている。突出部41,42は、前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。前側の突出部41には、ダンパ装置23の前端部(他端部)23bが連結される。後側の突出部42には、ばね部材24の後端部(他端部)24bが連結される。
ここで、突出部41の後方に突出部27が位置し、突出部28の後方に突出部42が位置する。前から後に向かって、突出部41、突出部27、突出部28、突出部42の順に並んでいる。
制震ダンパであるダンパ装置23は、腕木7、ベース部材21、及びスライド部材22の各々の延在方向(長手方向)と平行な方向に伸縮可能に延びている。本実施形態では、ダンパ装置23はオイルダンパであり、ダンパオイルが充填されたシリンダ23cに、オリフィスなどを有するピストン及びピストンロッド23dを可摺動的に嵌装して構成され得る。本実施形態では、ダンパ装置23はオイルダンパであるが、ダンパ装置23はこれに限らない。ダンパ装置23は、その伸縮動作により、減衰力を発生させ得る。
ダンパ装置23は、その後端部(一端部)23aが突出部27を介してベース部材21に連結され、前端部(他端部)23bが突出部41を介してスライド部材22に連結される。
本実施形態では、ベース部材21の左側面部21bの下端部にオイル受け部(オイルパン)29が設けられている。オイル受け部29は、ダンパ装置23から漏出したオイル(ダンパオイル)を受けるためのものであり、ダンパ装置23の直下に配置されている。オイル受け部29は、上面開放の皿状である。尚、本実施形態では、オイル受け部29の一部(前壁部及び後壁部)が、前述の張出部26と一体的に形成されている。
本実施形態では、ばね部材24がコイルばねであるが、ばね部材24はこれに限らない。ばね部材24は、腕木7、ベース部材21、及びスライド部材22の各々の延在方向(長手方向)と平行な方向に伸縮可能に延びている。ばね部材24は、その前端部(一端部)24aが突出部28を介してベース部材21に連結され、後端部(他端部)24bが突出部42を介してスライド部材22に連結される。
本実施形態では、ダンパ装置23及びばね部材24は、腕木7、ベース部材21、及びスライド部材22の側方(具体的には左側方)に配置されている。ダンパ装置23とばね部材24とは、腕木7の左側面側(一側面側)に配置され、かつ、腕木7の右側面側(他側面側)に配置されていない。ダンパ装置23とばね部材24とは、腕木7、ベース部材21、及びスライド部材22の各々の延在方向(長手方向)と平行な方向に一直線上に並んでいる。
制震装置20については、ベース部材21と、スライド部材22と、ダンパ装置23と、ばね部材24とが、互いに組み立てられて一体化された状態で、腕木7に装着可能であり、また、腕木7から脱離可能である。すなわち、制震装置20は、腕木7に着脱可能に設置される。
例えば地震等により、スライド部材22上の荷物4が、腕木7及びベース部材21に対して前方(通路3側)に揺れると、それに伴って、スライド部材22が腕木7及びベース部材21に対して前方(通路3側)に摺動する(図4(ア)及び(イ)参照)。このときに、ばね部材24が短縮動作し、これにより、弾性復元力が発生する。また、このときに、ダンパ装置23が伸長動作し、これにより、減衰力が発生する。
一方、スライド部材22上の荷物4が、腕木7及びベース部材21に対して後方(通路3から離れる側)に揺れると、それに伴って、スライド部材22が腕木7及びベース部材21に対して後方(通路3から離れる側)に摺動する(図4(ア)及び(ウ)参照)。このときに、ばね部材24が伸長動作し、これにより、弾性復元力が発生する。また、このときに、ダンパ装置23が短縮動作し、これにより、減衰力が発生する。
スライド部材22が基準位置に位置する状態(中立状態)から最前進位置に位置する状態までの、スライド部材22の摺動距離L1は、数十mm程度(例えば、50mm~70mm程度)であることが好ましい。また、スライド部材22が基準位置に位置する状態(中立状態)から最後退位置に位置する状態までの、スライド部材22の摺動距離L2は、数十mm程度(例えば、50mm~70mm程度)であることが好ましい。
本実施形態では、ばね部材24を調整することによりラック2の骨組みの周期調整が可能である。ゆえに、ダンパ装置23及びばね部材24を備える制震装置20と、制震装置20のスライド部材22上に載置された荷物4とによって、荷物4を錘(質量:mass)とするTMD制震を実現することができる。従って、荷物4と制震装置20とによるTMD制震によって、荷物4がラック2から通路3に落下することを防ぐことができると共に、ラック2の骨組みの損傷も防ぐことができる。ここで、ラック2の骨組みは、柱部材6、腕木7、及び腕木支持部材8を含む。また、1個当たり数百kg程度である荷物4がラック2から通路3に落下することを防ぐことができることにより、地震発生後の復旧作業などを大幅に軽減することができる。
図9は、本実施形態におけるラック2に荷物4を収納する手法の一例を示す図である。
本実施形態では、制震装置20がラック2の上層部U(例えば、ラック2における上から1~3段目の収納室9の各腕木7)に設けられている。ここにおいて、ラック2の上層部Uの荷物4(錘)の有無に偏りが生じると、十分な制震効果が発揮できない。そのため、スタッカークレーンのオペレーションを組み、荷物4の配置に偏りがないようにプログラムするとよい。例えば、図9に示すように、制震装置20が設けられているラック2の上層部Uに優先的に荷物4を配置し、当該上層部Uの収納室9の全てに荷物4が収納された後に、それより下方の収納室9に荷物4を配置するようにしてもよい。
本実施形態によれば、制震装置20は、荷物4を収納可能なラック2に設けられる。ラック2は、水平に延びて荷物4を下方から支持可能な腕木(支持部材)7を有する。制震装置20は、腕木7上に配置されて腕木7と平行に延び、かつ、腕木7に固定されるベース部材21と、ベース部材21上に配置されて、上面に荷物4を載置可能であり、ベース部材21に対してベース部材21と平行な方向に摺動可能なスライド部材22と、腕木7と平行な方向に伸縮可能に延びるダンパ装置23と、腕木7と平行な方向に伸縮可能に延びるばね部材24と、を有する。ダンパ装置23は、その後端部(一端部)23aがベース部材21に連結されて、前端部(他端部)23bがスライド部材22に連結される。ばね部材24は、その前端部(一端部)24aがベース部材21に固定されて、他端部24bがスライド部材22に連結される。これにより、ダンパ装置23及びばね部材24を腕木7に沿わせて配置することができるので、腕木7周りの限られたスペースに設置可能なコンパクトな制震装置20とすることができる。
また本実施形態によれば、ダンパ装置23とばね部材24とは腕木(支持部材)7の左側方(側方)に配置される。ダンパ装置23とばね部材24とは、腕木7の左側面側(一側面側)に配置され、かつ、腕木7の右側面側(他側面側)に配置されていない。ダンパ装置23とばね部材24とは、腕木7と平行な方向に一直線上に並んでいる。従って、ダンパ装置23及びばね部材24を腕木7の一側面側にまとめてコンパクトに配置することができるので、腕木7周りの荷物4が配置されないデッドスペースをダンパ装置23及びばね部材24の設置スペースとして有効に活用することができると共に、簡素な構成でコンパクトな制震装置20とすることができる。
また本実施形態によれば、腕木(支持部材)7は矩形状の断面形状を有する。ベース部材21は、下面開放のコ字状の断面形状を有して腕木7と平行に延び、かつ、腕木7を外方から囲む。スライド部材22は、下面開放のコ字状の断面形状を有して腕木7と平行に延び、かつ、ベース部材21を外方から囲む。ゆえに、ベース部材21及びスライド部材22を腕木7に沿わせて配置することができるので、腕木7周りの限られたスペースに設置可能なコンパクトな制震装置20とすることができる。
また本実施形態によれば、制震装置20は、ベース部材21とスライド部材22との間に介装される、摩擦係数の小さい摺動材25,36,38を有する。これにより、スライド部材22はベース部材21に対してスムーズに摺動することができる。
また本実施形態によれば、ベース部材21は、ベース部材21に対するスライド部材22の摺動範囲を規制する張出部(摺動規制部)26を備える。この張出部26は、過度な揺れによりスライド部材22が大きく摺動した際のストッパーとして機能し得る。
また本実施形態によれば、ダンパ装置23はオイルダンパであり、ベース部材21は、このオイルダンパから漏出したオイルを受けるためのオイル受け部29を備える。これにより、オイルの漏出をオイル受け部29で食い止めることができる。
また本実施形態によれば、ラック2は、荷物4を出し入れするための開口部5を、上下方向に複数段、かつ、横方向に複数列、備える。腕木(支持部材)7は、ラック2の横方向に直交する方向に延びる。開口部5は、荷物4を搬送するための通路3に面している。このようなラック2に制震装置20を設けることで、荷物4と制震装置20とによるTMD制震を実現することができる。それゆえ、荷物4がラック2から通路3に落下することを防ぐことができると共に、ラック2の骨組みの損傷も防ぐことができる。
また本実施形態によれば、制震装置20がラック2の上層部U(例えば、ラック2における上3分の1の領域)に設けられる。これにより、荷物4と制震装置20との組み合わせによる制震効果を十分に得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図10~図12を用いて説明する。
図10及び図11は、本実施形態における制震装置50の左側面図及び右側面図である。図12は、図10のB-B断面図である。
前述の第1実施形態と異なる点について説明する。
尚、以下の説明では、図10~図12に示すように前後左右を規定して、制震装置50の詳細について説明するが、図10~図12において、前後を入れ替えてもよいこと、及び、左右を入れ替えてもよいことは言うまでもない。しかしながら、図10~図12における前後方向は、常に、腕木7の延在方向(長手方向)に一致し得る。また、図10~図12における左右方向は、常に、ラック2の横方向に一致し得る。
制震装置50は、ベース部材51と、スライド部材52と、ダンパ装置53と、2つのばね部材54,55とを含んで構成される。
ベース部材51は、下面開放のコ字状の断面形状を有して前後方向に延びている(すなわち、腕木7と平行に延びている)。ベース部材51の上面部51aは、腕木7上に配置されている。ベース部材51の左側面部51bは、腕木7の左方に配置されている。ベース部材51の右側面部51cは、腕木7の右方に配置されている。ベース部材51は、腕木7を、その外方(上方、左側方、及び右側方)から囲み得る。
ベース部材51の上面部51aの外面(上面)の左側部分と左側面部51bの外面(左側面)の上部とに跨るように、L字形断面を有する複数の、摩擦係数が小さい摺動材56が設けられている。本実施形態では、例えば3つの摺動材56が、前後方向に互いに間隔を空けて1列に並んでいる。摺動材56は、L字形断面を有する板状であり、例えば、テフロン(登録商標)などのフッ素樹脂、又は、ナイロン樹脂からなる。
ベース部材51の上面部51aの外面(上面)の右側部分と右側面部51cの外面(右側面)の上部とに跨るように、L字形断面を有する複数の、摩擦係数が小さい摺動材57が設けられている。本実施形態では、例えば3つの摺動材57が、前後方向に互いに間隔を空けて1列に並んでいる。摺動材57は、L字形断面を有する板状であり、例えば、テフロン(登録商標)などのフッ素樹脂、又は、ナイロン樹脂からなる。
ベース部材51の左側面部51bの内面(右側面)と腕木7の左側面との間には緩衝材58が介装されている。ベース部材51の右側面部51cの内面(左側面)と腕木7の右側面との間には緩衝材59が介装されている。
ベース部材51の前端部及び後端部には、それぞれ、外方(上方、左側方、及び右側方の少なくとも1つ)に張り出す張出部(図示せず)が形成されてもよい。この張出部は、本発明の「摺動規制部」に対応するものであり、ベース部材51に対するスライド部材52の摺動範囲を規制する機能を実現し得る。特に、この張出部は、ベース部材51に対するスライド部材52の前後方向での摺動範囲を規制するストッパーとしての機能を実現し得る。
尚、ベース部材51の前後方向での長さ(例えば、前述の張出部間の距離)は、スライド部材52の前後方向での長さよりも長い。
ベース部材51の左側面部51bには、左方に突出する突出部61が設けられている。突出部61には、ダンパ装置53の前端部(一端部)53aが連結される。
ベース部材51の右側面部51cには、右方に突出する前後2つの突出部62,63が設けられている。突出部62,63は、前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。前側の突出部62には、ばね部材54の前端部(一端部)54aが連結される。後側の突出部63には、ばね部材55の後端部(一端部)55aが連結される。
ベース部材51の左側面部51bの下端部には、左右方向に貫通する複数の貫通孔65が、前後方向に互いに間隔を空けて形成されている。ベース部材51の右側面部51cの下端部には、左右方向に貫通する複数の貫通孔66が、前後方向に互いに間隔を空けて形成されている。左右方向で相対する貫通孔65,66を通るように、当該貫通孔65,66に長ねじ67が挿入されており、長ねじ67の左右両側には、締め付け用のナット68,69が螺合している。
断面コ字状のベース部材51内に腕木7を収容し、前述のように緩衝材58,59を介装した状態でナット68,69を長ねじ67に対して締め込むことで、ベース部材51が腕木7に固定される。
スライド部材52は、下面開放のコ字状の断面形状を有して前後方向に延びている(すなわち、腕木7及びベース部材51と平行に延びている)。スライド部材52の上面部52aは、ベース部材51の上面部51a上に摺動材56,57を介して配置されている。すなわち、摺動材56,57は、ベース部材51の上面部51aとスライド部材52の上面部52aとの間に介装されている。
スライド部材52の上面部52aには荷物4を載置可能である。スライド部材52の上面部52a上には、荷物4用の滑り止め材(例えばゴム製のシートなど)を貼付してもよい。
スライド部材52の左側面部52bは、ベース部材51の左方に配置されている。スライド部材52の右側面部52cは、ベース部材51の右方に配置されている。スライド部材52は、ベース部材51を、その外方(上方、左側方、及び右側方)から囲み得る。
スライド部材52の左側面部52bには、切欠部71が形成されている。この切欠部71は、前後方向に延びており、ベース部材51に対するスライド部材52の前後方向での摺動時に、スライド部材52の左側面部52bが突出部61に接触しないように形成されている。
スライド部材52の左側面部52bは、ベース部材51の左側面部51bの左側方に摺動材56を介して配置されている。すなわち、摺動材56は、ベース部材51の左側面部51bとスライド部材52の左側面部52bとの間に介装されている。
スライド部材52の右側面部52cには、2つの切欠部72,72が形成されている。これら切欠部72は、前後方向に互いに間隔を空けて並んでいる。切欠部72は、ベース部材51に対するスライド部材52の前後方向での摺動時に、スライド部材52の右側面部52cが突出部62,63に接触しないように形成されている。
スライド部材52の右側面部52cは、ベース部材51の右側面部51cの右側方に摺動材57を介して配置されている。すなわち、摺動材57は、ベース部材51の右側面部51cとスライド部材52の右側面部52cとの間に介装されている。
尚、本実施形態では、摺動材56,57がベース部材21の外面に設けられているが、これに代えて、スライド部材22の内面に設けられてもよい。
スライド部材52の左側面部52bには、左方に突出する突出部73が設けられている。突出部73には、ダンパ装置53の後端部(他端部)53bが連結される。
ここで、突出部61の後方に突出部73が位置する。
制震ダンパであるダンパ装置53は、腕木7、ベース部材51、及びスライド部材52の各々の延在方向(長手方向)と平行な方向に伸縮可能に延びている。本実施形態では、ダンパ装置53はオイルダンパであり、ダンパオイルが充填されたシリンダ53cに、オリフィスなどを有するピストン及びピストンロッド53dを可摺動的に嵌装して構成され得る。本実施形態では、ダンパ装置53はオイルダンパであるが、ダンパ装置53はこれに限らない。ダンパ装置53は、その伸縮動作により、減衰力を発生させ得る。
ダンパ装置53は、その前端部(一端部)53aが突出部61を介してベース部材51に連結され、後端部(他端部)53bが突出部73を介してスライド部材52に連結される。
本実施形態では、ベース部材51の左側面部51bの下端部にオイル受け部(オイルパン)77が設けられている。オイル受け部77は、ダンパ装置53から漏出したオイル(ダンパオイル)を受けるためのものであり、ダンパ装置53の直下に配置されている。オイル受け部77は、上面開放の皿状である。尚、本実施形態において、オイル受け部77の一部(前壁部及び後壁部)が、前述の張出部と一体的に形成されてもよい。
スライド部材52の右側面部52cには、右方に突出する前後2つの突出部74,75が設けられている。突出部74,75は、前後方向に互いに間隔を空けて配置されている。前側の突出部74には、ばね部材54の後端部(他端部)54bが連結される。後側の突出部75には、ばね部材55の前端部(他端部)55bが連結される。
ここで、突出部62の後方に突出部74が位置し、突出部75の後方に突出部63が位置する。前から後に向かって、突出部62、突出部74、突出部75、突出部63の順に並んでいる。
本実施形態では、ばね部材54,55がコイルばねであるが、ばね部材54,55はコイルばねに限らない。ばね部材54,55は、腕木7、ベース部材51、及びスライド部材52の各々の延在方向(長手方向)と平行な方向に伸縮可能に延びている。ばね部材54は、その前端部(一端部)54aが突出部62を介してベース部材51に連結され、後端部(他端部)54bが突出部74を介してスライド部材52に連結される。ばね部材55は、その後端部(一端部)55aが突出部63を介してベース部材51に連結され、前端部(他端部)55bが突出部75を介してスライド部材52に連結される。
本実施形態では、ダンパ装置53及びばね部材54,55は、腕木7、ベース部材51、及びスライド部材52の側方(具体的には左右両側方)に配置されている。ダンパ装置53は、腕木7の左側面側(一側面側)に配置され、ばね部材54,55は、腕木7の右側面側(他側面側)に配置される。ばね部材54,55は、腕木7、ベース部材51、及びスライド部材52の各々の延在方向(長手方向)と平行な方向に一直線上に並んでいる。
制震装置50については、ベース部材51と、スライド部材52と、ダンパ装置53と、ばね部材54,55とが、互いに組み立てられて一体化された状態で、腕木7に装着可能であり、また、腕木7から脱離可能である。すなわち、制震装置50は、腕木7に着脱可能に設置される。
例えば地震等により、スライド部材52上の荷物4が、腕木7及びベース部材51に対して前方(通路3側)に揺れると、それに伴って、スライド部材52が腕木7及びベース部材51に対して前方(通路3側)に摺動する。このときに、ばね部材54が短縮動作すると共にばね部材55が伸長動作し、これにより、弾性復元力が発生する。また、このときに、ダンパ装置53が短縮動作し、これにより、減衰力が発生する。
一方、スライド部材52上の荷物4が、腕木7及びベース部材51に対して後方(通路3から離れる側)に揺れると、それに伴って、スライド部材52が腕木7及びベース部材51に対して後方(通路3から離れる側)に摺動する。このときに、ばね部材54が伸長動作すると共にばね部材55が短縮動作し、これにより、弾性復元力が発生する。また、このときに、ダンパ装置53が伸長動作し、これにより、減衰力が発生する。
本実施形態では、ばね部材54,55を調整することによりラック2の骨組みの周期調整が可能である。ゆえに、ダンパ装置53及びばね部材54,55を備える制震装置50と、制震装置50のスライド部材52上に載置された荷物4とによって、荷物4を錘(質量:mass)とするTMD制震を実現することができる。従って、荷物4と制震装置50とによるTMD制震によって、荷物4がラック2から通路3に落下することを防ぐことができると共に、ラック2の骨組みの損傷も防ぐことができる。
特に本実施形態によれば、ダンパ装置53は腕木(支持部材)7の左側面側(一側面側)に配置され、ばね部材54,55は腕木7の右側面側(他側面側)に配置される。ばね部材54,55は、腕木7と平行な方向に一直線上に並んでいる。従って、ダンパ装置53及びばね部材54,55を腕木7の周辺にまとめてコンパクトに配置することができるので、腕木7周りの荷物4が配置されないデッドスペースをダンパ装置53及びばね部材54,55の設置スペースとして有効に活用することができると共に、簡素な構成でコンパクトな制震装置50とすることができる。
尚、本実施形態では、制震装置50が2つのばね部材54,55を有しているが、これらばね部材のいずれか一方を省略してもよい。
前述の第1及び第2実施形態の構成に加えて、又は前述の第1及び第2実施形態の構成に代えて、ベース部材及びスライド部材が腕木7の下面を覆うようにベース部材及びスライド部材を形成し、ダンパ装置とばね部材との少なくとも一方が腕木7の下方に配置されるようにしてもよい。つまり、ダンパ装置とばね部材との少なくとも一方が腕木7の下方に配置されてもよい。この場合においても、ダンパ装置の一端部がベース部材に連結されて他端部がスライド部材に連結され得る。また、ばね部材の一端部がベース部材に固定されて他端部がスライド部材に連結され得る。
前述の第1及び第2実施形態において、ダンパ装置とばね部材とが、腕木7と平行な方向に上下2列に並んで配置されてもよい。
前述の第1及び第2実施形態において、制震装置が複数のダンパ装置と複数のばね部材とを備えてもよい。
前述の第1及び第2実施形態において、ダンパ装置をオイルダンパとし、ばね部材24をコイルばねとすることが好適であり、要求される摺動距離(ストローク)や荷重レベルを実現するのに最適である。
前述の第1及び第2実施形態では、ラック2が構造物1の内部に独立して設置される例を挙げて説明したが、この他、ラック2が構造物1の構造部分を兼ねてもよい。
図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1…構造物、2…ラック、3…通路、4…荷物、5…開口部、6…柱部材、7,7L,7R…腕木、8…腕木支持部材、9…収納室、10…ラチス材、20…制震装置、21…ベース部材、21a…上面部、21b…左側面部、21c…右側面部、22…スライド部材、22a…上面部、22b…左側面部、22c…右側面部、23…ダンパ装置、23a…後端部(一端部)、23b…前端部(他端部)、23c…シリンダ、23d…ピストンロッド、24…ばね部材、24a…前端部(一端部)、24b…後端部(他端部)、25…摺動材、26…張出部、27,28…突出部、29…オイル受け部、30…ナット、31…ボルト、32…押圧部、35…切欠部、36…摺動材、37…切欠部、38…摺動材、41,42…突出部、50…制震装置、51…ベース部材、51a…上面部、51b…左側面部、51c…右側面部、52…スライド部材、52a…上面部、52b…左側面部、52c…右側面部、53…ダンパ装置、53a…前端部(一端部)、53b…後端部(他端部)、53c…シリンダ、53d…ピストンロッド、54…ばね部材、54a…前端部(一端部)、54b…後端部(他端部)、55…ばね部材、55a…後端部(一端部)、55b…前端部(他端部)、56,57…摺動材、58,59…緩衝材、61,62,63…突出部、65,66…貫通孔、67…長ねじ、68,69…ナット、71,72…切欠部、73,74,75…突出部、77…オイル受け部、U…上層部

Claims (3)

  1. 荷物を収納可能なラックに設けられる制震装置であって、
    前記ラックは、水平に延びて前記荷物を下方から支持可能な支持部材を有し、
    複数の前記支持部材のそれぞれに対して個別に前記制震装置が設けられ、
    前記制震装置は、
    前記支持部材上に配置されて前記支持部材と平行に延び、かつ、前記支持部材に固定されるベース部材と、
    前記ベース部材上に配置されて、上面に前記荷物を載置可能であり、前記ベース部材に対して前記ベース部材と平行な方向に摺動可能なスライド部材と、
    前記支持部材と平行な方向に伸縮可能に延びるダンパ装置と、
    前記支持部材と平行な方向に伸縮可能に延びるばね部材と、
    を有し、
    前記ダンパ装置は、その一端部が前記ベース部材に連結されて、他端部が前記スライド部材に連結され、
    前記ばね部材は、その一端部が前記ベース部材に固定されて、他端部が前記スライド部材に連結され、
    前記ダンパ装置と前記ばね部材とは前記支持部材の側方に配置され、
    前記ダンパ装置と前記ばね部材とは、前記支持部材と平行な方向に一直線上に並んでいる、制震装置。
  2. 荷物を収納可能なラックに設けられる制震装置であって、
    前記ラックは、水平に延びて前記荷物を下方から支持可能な支持部材を有し、
    前記制震装置は、
    前記支持部材上に配置されて前記支持部材と平行に延び、かつ、前記支持部材に固定されるベース部材と、
    前記ベース部材上に配置されて、上面に前記荷物を載置可能であり、前記ベース部材に対して前記ベース部材と平行な方向に摺動可能なスライド部材と、
    前記支持部材と平行な方向に伸縮可能に延びるダンパ装置と、
    前記支持部材と平行な方向に伸縮可能に延びるばね部材と、
    を有し、
    前記ダンパ装置は、その一端部が前記ベース部材に連結されて、他端部が前記スライド部材に連結され、
    前記ばね部材は、その一端部が前記ベース部材に固定されて、他端部が前記スライド部材に連結され、
    前記ダンパ装置と前記ばね部材とは、前記支持部材の一側面側に配置され、かつ、前記支持部材の他側面側に配置されておらず、
    前記ダンパ装置と前記ばね部材とは、前記支持部材と平行な方向に一直線上に並んでいる、制震装置。
  3. 荷物を収納可能なラックに設けられる制震装置であって、
    前記ラックは、水平に延びて前記荷物を下方から支持可能な支持部材を有し、
    複数の前記支持部材のそれぞれに対して個別に前記制震装置が設けられ、
    前記制震装置は、
    前記支持部材上に配置されて前記支持部材と平行に延び、かつ、前記支持部材に固定されるベース部材と、
    前記ベース部材上に配置されて、上面に前記荷物を載置可能であり、前記ベース部材に対して前記ベース部材と平行な方向に摺動可能なスライド部材と、
    前記支持部材と平行な方向に伸縮可能に延びるダンパ装置と、
    前記支持部材と平行な方向に伸縮可能に延びるばね部材と、
    を有し、
    前記ダンパ装置は、その一端部が前記ベース部材に連結されて、他端部が前記スライド部材に連結され、
    前記ばね部材は、その一端部が前記ベース部材に固定されて、他端部が前記スライド部材に連結され、
    前記支持部材は矩形状の断面形状を有し、
    前記ベース部材は、下面開放のコ字状の断面形状を有して前記支持部材と平行に延び、かつ、前記支持部材を外方から囲み、
    前記スライド部材は、下面開放のコ字状の断面形状を有して前記支持部材と平行に延び、かつ、前記ベース部材を外方から囲む、制震装置。
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