JP7224845B2 - 電子ミラー - Google Patents

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Description

本発明は、電子ミラーに関する。
車両には、車両後方の様子を乗員に視認させる反射鏡として、ルームミラーが搭載されている。近年、ルームミラーに代えて、電子ミラーを用いる技術が開発されている。このような電子ミラーにおいては、例えば車載カメラによって撮像された車両後方の様子などを電子ミラーの表示部に表示して、乗員に視認させる。
例えば、特許文献1には、映像を表示する表示器と、表示器に表示された映像を反射させる反射部と、反射部で反射された映像を反射させる凹面鏡とを備え、反射部は、凹面鏡で反射された映像を透過し、凹面鏡は、曲率中心が表示器と車両の乗員の視点との間の光軸上に配置されていることを特徴とする車両用表示装置についての技術が開示されている。特許文献1の技術によると、後方の視認を容易にすることができる、とされている。
特開2017-210229号公報
ところで、電子ミラーにおいて、表示部から出射された表示光がアイポイントに到達するまでの間の表示光の輝度損失を低減させることが望まれている。
本発明の目的は、表示光の輝度損失を低減できる電子ミラーを提供することである。
本発明の電子ミラーは、車室内に搭載され、アイポイントに向けた開口を有する筐体と、前記開口を閉塞する透過部と、前記筐体内に配置され、前記アイポイントと対向する非透光性の凹面鏡と、前記筐体内に配置され、前記透過部と前記凹面鏡との間に位置し、車両に搭載された撮像装置が撮像した映像を表示光として、前記透過部から前記凹面鏡に向かう方向に対して交差する方向に出射する表示部と、前記筐体内に配置され、前記透過部と前記凹面鏡との間に位置し、前記表示部から出射された前記表示光を前記凹面鏡に向けて反射する非透光性の反射部と、を含み、前記凹面鏡は、前記反射部から入射する前記表示光を前記アイポイントに向けて反射し、前記凹面鏡によって反射された前記表示光は、前記表示部と前記反射部との間の空間および前記透過部を介して前記アイポイントに到達する。
本発明に係る電子ミラーにおいて、表示部から出射された表示光は、非透光性の反射部によって非透光性の凹面鏡に向けて反射される。凹面鏡は、反射部から入射する表示光を、アイポイントに向けて反射する。この構成によって、本発明に係る電子ミラーは、表示部から出射された表示光の輝度損失を低減できるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る電子ミラーを示す模式図である。 図2は、第一実施形態に係る電子ミラーを示す概略構成図である。 図3は、第一実施形態の変形例に係る電子ミラーの概略構成図である。 図4は、第二実施形態に係る電子ミラーの概略構成図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子ミラーにつき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第一実施形態]
図1および図2を参照して、第一実施形態について説明する。本実施形態は、電子ミラーに関する。図1は、第一実施形態に係る電子ミラーを示す模式図である。図2は、第一実施形態に係る電子ミラーを示す概略構成図である。
以下の説明において、図示の「前後方向」は、電子ミラー1が搭載された車両100の前後方向である。「車両上方向」は、車両100の上方向であり、「車両下方向」は、車両100の下方向である。なお、「幅方向」は、車両100の車幅方向である。
図1に示すように、実施形態に係る電子ミラー1は、車両100に搭載される。実施形態に係る電子ミラー1は、いわゆる電子ルームミラーである。電子ミラー1は、車両100のルームミラー取付位置RPに取り付けられている。電子ミラー1は、例えば、ルームミラー取付位置RPに予め設けられている取付部に電子ミラー1を取り付けるための接続アーム等を有している。電子ミラー1は、接続アームを介して車両100に取り付けられる。本実施形態のルームミラー取付位置RPは、ウインドシールドWSにおける車両上方向側の縁部UEのうちの車両100の幅方向における中央に設けられている。電子ミラー1は、運転者Dの前方であって運転者Dに対して車両上方向側に配置されている。電子ミラー1は、ウインドシールドWSにおける車両上方向側の縁部UEのうちの車両100の幅方向における中央近傍に位置している。
車両100には、第一撮像装置2Aおよび第二撮像装置2Bが搭載されている。第一撮像装置2Aは、車両100の後部ドアに配置されている。第一撮像装置2Aは、車外を撮像する。本実施形態の第一撮像装置2Aは、車外後方を撮像する。第二撮像装置2Bは、車両100のルーフ101に配置されている。第二撮像装置2Bは、車室内を撮像する。本実施形態においての第二撮像装置2Bは、車室内の後部座席LSを撮像する。電子ミラー1は、第一撮像装置2Aおよび第二撮像装置2Bの撮像情報を取得し、撮像情報に基づいた映像を虚像として表示する。
第一撮像装置2Aおよび第二撮像装置2Bは、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)型のイメージセンサ、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサなどの撮像素子を有するデジタルカメラである。撮像素子は、撮像された映像を撮像情報に光電変換する。この撮像情報は、無線通信または有線通信によって電子ミラー1に送信される。電子ミラー1は、撮像装置(第一撮像装置2A、第二撮像装置2B)から送信された撮像情報を受信し、受信した撮像情報に基づいた映像を表示する。
図2は、実施形態に係る電子ミラー1における車両上下方向の断面図である。図2に示すように、電子ミラー1は、筐体10、表示部11、反射部12、凹面鏡13、および透過部14を含む。
筐体10は、箱状の部材である。筐体10は、幅方向を長手方向とする略直方体状の形状を有している。筐体10は、樹脂材料を用いて形成されている。筐体10は、実質的に光を透過しない。筐体10は、車両100の車室内に搭載され、アイポイントEPに向けた開口10hを有する。開口10hは、筐体10におけるアイポイントEP側の壁部に形成されている。開口10hは、アイポイントEPから見て、幅方向を長手方向とする略長方形状に形成されている。
なお、図2に示す断面は、電子ミラー1における凹面鏡13の中心を通り、アイポイントEPと凹面鏡13の中心とを結ぶ仮想直線および車両上下方向に対して平行な断面である。また、アイポイントEPは、運転席DSに着座している運転者Dの視点位置として予め定められている(図1参照)。
凹面鏡13は、筐体10内に配置されている。凹面鏡13は、アイポイントEPに対向している。凹面鏡13は、アイポイントEPから見て、筐体10内の奥(車両100における前方側)に配置されている。凹面鏡13は、光反射性を有する非透光性の部材である。本実施形態の凹面鏡13は、非球面ミラー(自由曲面ミラー)である。車両100の後方側から凹面鏡13を見たときに、凹面鏡13は、凹面鏡13の外周端全体から中心にかけて凹状に形成されている。
透過部14は、開口10hを閉塞している。透過部14は、平面板状の部材である。透過部14は、開口10hの形状に対応した形状を有している。本実施形態では、透過部14は、幅方向を長手方向とする略長方形状を有している。透過部14は、車両100におけるアイポイントEPと凹面鏡13との間に配置されている。透過部14は、車両下方向側から車両上方向側に向かうにしたがって、凹面鏡側(車両100の前方側)に向かうように傾斜して設けられている。透過部14は、筐体10の内側から筐体10の外側へ光を透過させる部材である。つまり、透過部14は、透光性を有する部材である。実施形態の透過部14は、透明樹脂を用いて形成される。
表示部11は、筐体10内に配置されている。本実施形態において、表示部11は、筐体10における車両上方向側の壁部に配置されている。また、表示部11は、前後方向において、凹面鏡13と透過部14との間に配置されている。表示部11は、撮像素子によって光電変換された撮像情報を受信し、受信した撮像情報に基づいた映像を表示光DL1として出射する。つまり、表示部11は、第一撮像装置2Aによって撮像された車外の映像、および第二撮像装置2Bによって撮像された車室内の映像を表示光DL1として出射する。表示部11は、表示光DL1を凹面鏡13から透過部14に向かう方向(前後方向)に対して交差する方向に向けて出射する。本実施形態では、表示部11は、表示光DL1を筐体10における車両下方向側に向けて出射する。表示部11は、映像ごとに表示範囲が分割されるように表示光DL1を出射する。表示部11は、運転者Dの操作などによって、車外の映像または車室内の映像の何れか一方を表示光DL1として出射してもよい。
表示部11は、液晶パネルおよびバックライトを含んで構成されている。液晶パネルは、透光型または半透光型のTFT液晶(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)を含んで構成されている。液晶パネルは、裏面側から照明されることで表面側の表示面が発光する。バックライトユニットは、液晶パネルを裏面側から照明するものである。バックライトユニットは、例えば、車両100内のバッテリー(図示せず)などから得られる電力により駆動される。
実施形態の表示部11は、撮像情報取得部および表示制御部を有している。撮像情報取得部は、撮像装置(第一撮像装置2A、第二撮像装置2B)からの撮像情報を取得する通信回路である。表示制御部は、撮像情報取得部が取得した撮像情報に基づいて、液晶パネルおよびバックライトユニットを制御する。この制御によって、表示部11は、撮像情報に基づいた映像を表示光DL1として出射する。なお、撮像情報取得部および表示制御部は、表示部11に含まれていなくてもよい。この場合、撮像情報取得部および表示制御部は、筐体10の外部に設けられ、表示部11は、筐体10の外部から表示制御部によって制御される。
反射部12は、筐体10内に設けられている。反射部12は、筐体10における車両下方向側の壁部に配置されている。また、反射部12は、前後方向において、凹面鏡13と透過部14との間に配置されている。反射部12は、光反射性を有する非透光性の部材である。本実施形態の反射部12は、平面形状のミラーである。本実施形態において、表示部11は、表示光DL1を凹面鏡13側(車両100の前方側)に向けて傾斜させて車両下方向に沿って出射する。反射部12は、表示部11から出射された表示光DL1を透過させることなく、表示光DL2として凹面鏡13に向けて反射させる。
凹面鏡13は、反射部12によって反射された表示光DL2を透過させることなく、表示光DL3としてアイポイントEPに向けて反射させる。凹面鏡13によって反射された表示光DL3は、表示部11と反射部12との間の空間SPを介して透過部14に到達する。透過部14は、表示光DL3を表示光DL4としてアイポイントEPに向けて透過させる。透過部14は、凹面鏡13から入射した表示光DL3を実質的に反射させることなく透過させる。透過部14を透過した表示光DL4は、アイポイントEPに到達する。運転席DSの運転者D(図1参照)が電子ミラー1を見た場合に、表示光DL4は、凹面鏡13よりも前方側の位置で結像する虚像として視認される。
本実施形態において、表示光DL1は、反射部12および凹面鏡13を透過することなく、反射部12および凹面鏡13によってアイポイントEPに向けて反射される。この構成によって、表示光DL1におけるアイポイントEPに到達するまでの間の輝度損失を低減することができる。
ここで、参考例に係る電子ミラーとして、開口10hにハーフミラーが設けられた構成について説明する。例えば、特許文献1(特開2017-210229号公報)に記載の車両用表示装置では、表示部から発せられた光は、ハーフミラーに入射する。ハーフミラーに入射した光の一部は凹面鏡に向けて反射され、他の一部はハーフミラーを透過する。そして、ハーフミラーから凹面鏡へ入射した光は、ハーフミラーに向けて反射される。凹面鏡からハーフミラーに入射した光は、一部が反射され、他の一部がハーフミラーを透過して乗員に到達する。
特許文献1のハーフミラーは、透過率が50パーセントのハーフミラーである。したがって、光のうちの50パーセントが、ハーフミラーによって、凹面鏡に向けて反射される。そして、光のうちの残りの50パーセントが、ハーフミラーを透過する。したがって、表示部からの光は、凹面鏡に到達するまでに、50パーセントの輝度を損失する。
また、ハーフミラーは、凹面鏡からの光のうちの50パーセントを乗員に向けて透過させ、残りの50パーセントを反射させる。したがって、凹面鏡からの光は、乗員に到達するまでに、50パーセントの輝度を損失する。つまり、特許文献1の構成においては、表示部が出射した光は、乗員に到達するまでに、75パーセントの輝度を損失することになる。
一方で、本実施形態に係る電子ミラー1においては、ハーフミラーを表示光の反射に用いないため、表示部11から出射される表示光DL1がアイポイントEPに到達するまでの輝度損失を低減できる。また、本実施形態に係る電子ミラー1においては、表示部11が凹面鏡13と透過部14との間のスペースに設けられているため、筐体10の形状が車両上下方向に突き出た形状となることを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態に係る電子ミラー1は、車室内に搭載され、アイポイントEPに向けた開口10hを有する筐体10と、開口10hを閉塞する透過部14と、筐体10内に配置され、アイポイントEPと対向する非透光性の凹面鏡13と、筐体10内に配置され、透過部14と凹面鏡13との間に位置し、車両100に搭載された撮像装置(第一撮像装置2A、第二撮像装置2B)が撮像した映像を表示光DL1として、透過部14から凹面鏡13に向かう方向に対して交差する方向に出射する表示部11と、筐体10内に配置され、透過部14と凹面鏡13との間に位置し、表示部11から出射された表示光DL2を凹面鏡に向けて反射する非透光性の反射部12と、を含み、凹面鏡13は、反射部12から入射する表示光DL2をアイポイントEPに向けて反射し、凹面鏡13によって反射された表示光DL1は、表示部11と反射部12との間の空間SPおよび透過部14を介してアイポイントEPに到達する。
本実施形態に係る電子ミラー1においては、表示光を反射する部材として非透光性の部材(反射部12および凹面鏡13)を用いることで、表示部11から出射される表示光DL1の輝度損失を抑制することができる。例えば、表示部11からの表示光DL1を効率的にアイポイントEPに到達させることができるため、表示部11の消費電力を低減することができる。
また、例えば、ルームミラーの代替として、表示光をアイポイントEPに向けて直接出射する表示装置を設けた場合、アイポイントEPから表示装置までの距離が近いため、運転者Dが焦点を合わせ難くなる場合がある。このような場合、運転者Dが表示映像を認知するまでに時間を要する場合がある。本実施形態の電子ミラー1においては、表示部11から出射された表示光DL1を反射部12および凹面鏡13によってアイポイントEPに向けて反射する。この構成により、表示部11によって表示された映像は、運転者Dに虚像として視認される。したがって、実際の凹面鏡13の位置よりも遠視点で映像を表示させることができるため、運転者Dが映像(虚像)に焦点を合わせ易くなる。
また、表示部11からの表示光DL1を反射部12によって反射させて、凹面鏡13に入射させることで、筐体10内において、表示部11から凹面鏡13までの光路長を長く設定することができる。
本実施形態に係る電子ミラー1において、表示部11は、反射部12に対して車両上方向側に配置されており、透過部14は、車両下方向側から車両上方向側に向かうにしたがって凹面鏡13に近づくように配置されており、表示部11は、表示光DL1を表示部11から反射部12に向かうにしたがって凹面鏡13に近づくように車両下方向に沿って出射する。
透過部14が車両下方向側から車両上方向側に向かうにしたがって凹面鏡13に近づくように配置されることで、電子ミラー1は、車両下方向側から車両上方向側に窄まった形状となる。この形状により、例えば、電子ミラー1を小型化することができる。また、車両100に搭載された際に運転席DSに向けて張り出す部分が削減されることで、運転者Dに対する圧迫感を軽減することができる。
本実施形態に係る電子ミラー1において、筐体10は、車両100に設けられたウインドシールドWSにおける車両上方向側の縁部UEのうちの車両の幅方向における中央近傍に位置している。
この配置により、運転者Dは、通常のルームミラーと同様の視線移動で車両後方を確認することができる。この場合、電子ミラー1は、第一撮像装置2Aによって撮像された映像を表示光としてアイポイントEPに到達させる。運転者Dは、アイポイントEPに到達した表示光を視認することで車両後方を確認することができる。したがって、運転者Dは、後部座席LSの乗員や車室内後方の荷室に積み込まれた荷物などによって視線を遮られることなく、車両後方を確認することができる。なお、ここで「通常のルームミラー」とは、車両後方の視野をミラーで反射させることで運転者に視認させるタイプのルームミラーを指す。
なお、第一実施形態においては、透過部14を透明樹脂によって形成された部材として説明したが、これに限られない。例えば、透過部14は、透明なガラス製の部材でもよい。また、表面に防眩フィルムなどを設けるなどの防眩処理が施されていてもよい。
なお、第一撮像装置2Aは、複数設けられていてもよい。例えば、第一撮像装置2Aは、後部ドアおよび車両100の両側サイドドアに1つずつ設けられていてもよい。複数の第一撮像装置2Aで撮像された車外後方の映像は、映像毎に表示領域を分割して表示部11によって表示される。この場合、電子ミラー1は、車室内のルームミラーの代わりとしての機能に加えて、車室外のサイドミラーの代わりとしても機能する。
[第一実施形態の変形例]
図3を参照して、第一実施形態の変形例について説明する。第一実施形態の変形例は、電子ミラーに関する。図3は、第一実施形態の変形例に係る電子ミラーを示す概略構成図である。
実施形態の変形例に係る電子ミラー1では、図3に示すように、透過部14が、第一偏光板14a、第二偏光板14b、液晶層14c、第一基板14d、および第二基板14eを含んで構成されている。この点で、変形例に係る電子ミラー1は、実施形態に係る電子ミラー1と異なる。その他の構成は、上述の実施形態と同様である。
図3に示すように、第一偏光板14aおよび第二偏光板14bは、板状の偏光板である。第一偏光板14aと第二偏光板14bとは、一方の主面を互いに対向させた状態で配置されている。第二偏光板14bは、第一偏光板14aに対してアイポイントEP側に配置されている。
液晶層14cは、第一偏光板14aと第二偏光板14bとの間に配置されている。第一基板14dおよび第二基板14eは板状のガラス基板を含んで構成されている。第一基板14dは、第一透明電極を含んで構成されている。第二基板14eは第二透明電極を含んで構成されている。
液晶層14cは、第一基板14dと第二基板14eとに挟まれて配置されている。液晶層14cの結晶配向は、第一透明電極と第二透明電極との間の電位差に応じて変化する。透過部14は、液晶層14cの結晶配向に応じて光の透過率を可変に制御される。例えば、透過部14は、透過状態のときに凹面鏡13からの表示光DL3の輝度の70~90%程度を透過する。そして、透過部14は、非透過状態のときに凹面鏡13からの表示光DL3を実質的に遮断する。なお、透過部14は、透過状態と非透過状態との間の状態(半透過状態)で透過率を制御されてもよい。
変形例に係る電子ミラー1においては、第一透明電極と第二透明電極との間の電位差を制御するための制御部15が設けられる。制御部15は、筐体10の外に設けられていてもよく、筐体10内に設けられていてもよい。
例えば、太陽光などの外乱光が透過部14から凹面鏡13に入射し、凹面鏡13に入射した外乱光がアイポイントEPに反射される場合、透過部14の透過率を下げることで、アイポイントEPに反射される外乱光を制限することができる。この場合、制御部15は、アイポイントEPに外乱光が反射しているかを判定する判定部を含んで構成される。例えば、判定部は、車両に搭載され、アイポイントEPを撮像する撮像装置(図示せず)からの情報を基にアイポイントEPにどの程度の輝度で外乱光が反射しているかを判定する。
制御部15は、判定部において、外乱光が所定の閾値以上の輝度でアイポイントEPに反射されていると判定された場合に、第一透明電極と第二透明電極との間の電位差を制御することで、透過部14の光の透過率を下げる。この制御によって、電子ミラー1は、電子ミラー1によって反射された外乱光が運転者Dの視野を制限することを抑制することができる。つまり、電子ミラー1は、透過部14の光の透過率を制御することで、防眩機能を発揮する。なお、外乱光は、運転者Dの目に照射されると運転者Dが眩しく感じる光であれば、太陽光に限られるものではない。
透過部14は、非透過状態で反射鏡としても使用することもできる。つまり、変形例に係る電子ミラー1は、透過部14における光の透過率を下げることで、通常のルームミラーと同様に車両後方の視野を反射させて運転者Dに視認させるができる。
以上説明したように、本変形例に係る電子ミラー1は、透過部14が、光の透過率を可変に制御する液晶層14cを有する。
本変形例に係る電子ミラー1において、透過部14の透過率を可変に制御することで、例えば、電子ミラー1によって反射された外乱光が運転者の視野を制限することを抑制できる。つまり、本変形例に係る電子ミラー1は、防眩機能を発揮することができる。また、透過部14の透過率を下げることにより、透過部14を反射鏡として使用することができる。
[第二実施形態]
図4を参照して、第二実施形態について説明する。第二実施形態は、電子ミラーに関する。図4は、第二実施形態に係る電子ミラーを示す概略構成図である。本実施形態に係る電子ミラー1は、反射部12が設けられていない点で第一実施形態に係る電子ミラー1と異なる。また、本実施形態においては、表示部11から出射された表示光DL1が、凹面鏡13に直接入射する。この点でも第一実施形態に係る電子ミラー1と異なる。その他の構成は、第一実施形態に係る電子ミラー1と同様である。
図4に示すように、第二実施形態に係る電子ミラー1において、表示部11は、筐体10における車両上方向側の壁部に設けられている。表示部11は、車両上下方向においては、凹面鏡13に対して、車両上方向側に位置している。また、表示部11は、前後方向においては、凹面鏡13に対して、後方側に位置している。表示部11は、凹面鏡13に向けて表示光DL1を出射する。凹面鏡13は、表示光DL1から入射する表示光DL1を表示光DL2としてアイポイントEPに向けて反射する。表示光DL2は、透過部14を介して表示光DL4としてアイポイントEPに到達する。
以上説明したように、本実施形態に係る電子ミラー1は、車室内に搭載され、アイポイントEPに向けた開口10hを有する筐体10と、開口10hを閉塞する透過部14と、筐体10内に配置され、アイポイントEPと対向する非透光性の凹面鏡13と、筐体10内に配置され、車両100に搭載された撮像装置(第一撮像装置2A、第二撮像装置2B)が撮像した映像を表示光DL1として凹面鏡13に向けて出射する表示部DL1と、を含み、凹面鏡13は、表示部11から出射された表示光DL1をアイポイントEPに向けて反射する。
本実施形態の電子ミラー1においては、表示部11から出射された表示光DL1を凹面鏡13によってアイポイントEPに向けて反射する。この構成により、表示部11によって表示された映像は、運転者Dに虚像として視認される。したがって、実際の凹面鏡13の位置よりも遠視点で映像を表示させることができるため、運転者Dが映像(虚像)に焦点を合わせ易くなる。
本実施形態に係る電子ミラー1においては、表示部11からの表示光をアイポイントEPへ向けて反射する部材として非透光性の凹面鏡13を用いることで、表示部11から出射される表示光DL1の輝度損失を抑制することができる。例えば、表示部11からの表示光DL1を効率的にアイポイントEPに到達させることができるため、表示部11の消費電力を低減することができる。
本実施形態に係る電子ミラー1においては、表示部11からの表示光を凹面鏡13に直接入射させて、アイポイントEPに向けて反射させる。例えば、表示部11からの表示光DL1を複数の反射部材を介してアイポイントEPに向けて反射させる場合と比較して部品点数を削減することができる。また、部品点数を削減できるため、電子ミラー1を小型化することが可能となる。
なお、本実施形態に係る電子ミラー1は、透過部14として、上述の第一実施形態の変形例の透過部14を含んでいてもよい。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 電子ミラー
2A 第一撮像装置(後方カメラ)
2B 第二撮像装置(車室内カメラ)
10 筐体
11 表示部
12 反射部
13 凹面鏡
14 透過部
14a 第一偏光板
14b 第二偏光板
14c 液晶層
14d 第一基板
14e 第二基板
15 制御部
100 車両
D 運転者
DL1、DL2、DL3、DL4 表示光
DS 運転席
EP アイポイント
RP ルームミラー取付位置
WS ウインドシールド

Claims (3)

  1. 車室内に搭載され、アイポイントに向けた開口を有する筐体と、
    前記開口を閉塞する透過部であって、前記透過部における光の透過率を可変に制御する液晶層を有する前記透過部と、
    前記筐体内に配置され、前記アイポイントと対向する非透光性の凹面鏡と、
    前記筐体内に配置され、前記透過部と前記凹面鏡との間に位置し、車両に搭載された撮像装置が撮像した映像を表示光として、前記透過部から前記凹面鏡に向かう方向に対して交差する方向に出射する表示部と、
    前記筐体内に配置され、前記透過部と前記凹面鏡との間に位置し、前記表示部から出射された前記表示光を前記凹面鏡に向けて反射する非透光性の反射部と、
    前記車両の運転者を撮像する撮像装置からの情報を基に、前記透過部から前記凹面鏡に入射した外乱光が前記アイポイントにどの程度の輝度で反射しているかを判定する判定部と、
    前記判定部において前記外乱光が所定の閾値以上の輝度で前記アイポイントに反射されていると判定された場合、前記液晶層における光の透過率を制御することにより、前記外乱光が所定の閾値よりも低い輝度で前記アイポイントに反射されていると判定された場合よりも前記透過部の光の透過率を下げる制御部と、
    を備え、
    前記凹面鏡は、前記反射部から入射する前記表示光を前記アイポイントに向けて反射し、
    前記凹面鏡によって反射された前記表示光は、前記表示部と前記反射部との間の空間および前記透過部を介して前記アイポイントに到達する
    ことを特徴とする電子ミラー。
  2. 前記表示部は、前記反射部に対して車両上方向側に配置されており、
    前記透過部は、車両下方向側から前記車両上方向側に向かうにしたがって前記凹面鏡に近づくように配置されており、
    前記表示部は、前記表示光を前記表示部から前記反射部に向かうにしたがって前記凹面鏡に近づくように前記車両下方向に沿って出射する
    請求項1に記載の電子ミラー。
  3. 前記筐体は、前記車両に設けられたウインドシールドにおける車両上方向側の縁部のうちの前記車両の幅方向における中央近傍に位置している
    請求項1又は2に記載の電子ミラー。
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