JP7224471B2 - 回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7224471B2
JP7224471B2 JP2021537561A JP2021537561A JP7224471B2 JP 7224471 B2 JP7224471 B2 JP 7224471B2 JP 2021537561 A JP2021537561 A JP 2021537561A JP 2021537561 A JP2021537561 A JP 2021537561A JP 7224471 B2 JP7224471 B2 JP 7224471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
core
electric machine
core forming
forming body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021537561A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021024517A1 (ja
Inventor
貴浩 三澤
将司 石川
興起 仲
一弘 庄野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2021024517A1 publication Critical patent/JPWO2021024517A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7224471B2 publication Critical patent/JP7224471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/28Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures
    • H02K1/30Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures using intermediate parts, e.g. spiders
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本願は、回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法に関するものである。
従来より、圧縮機、電気自動車などに搭載される回転電機として、低コスト化、省資源化等を目的として、リラクタンストルクを利用して永久磁石を不要とした回転子を用いるリラクタンスモータが用いられている。
このリラクタンスモータは、回転子鉄心において、リラクタンス(磁気抵抗)が小さく磁束の通りやすい部分と、リラクタンスが大きく磁束の通り難い部分とを、極数と同数交互に形成する。そして、回転子鉄心におけるこれらの各部分と、固定子との間の空隙磁束密度の差を利用してリラクタンストルクを発生させる。
このように、リラクタンスモータは、永久磁石を使用せずにリラクタンストルクのみを利用して回転子を回転させるため、永久磁石型のモータに比べて出力トルクが小さいという問題があり、出力トルクを大きくすることが要求される。
しかしながらリラクタンスモータの回転子鉄心は、一般的に回転子鉄心の周縁部に設けられたブリッジ部において磁束の短絡が生じるという欠点がある。そこで、磁束短絡を抑制するための構造として、ブリッジ部分を小さくした以下のような構成のリラクタンスモータが開示されている。
即ち、従来のリラクタンスモータの回転子鉄心は、第1の打ち抜き板と、第2の打ち抜き板とから構成される。第1の打ち抜き板は、複数の孔からなるフラックスバリアが、円周方向に沿って等間隔に4つ設けられている。各孔の両端部は、第1の打ち抜き板の外周に接近しており、当該両端部の外側には幅の狭いブリッジ部(橋絡部)がそれぞれ形成される。第2の打ち抜き板は、第1の打ち抜き板と略同様の形状をなしており、第1の打ち抜き板の孔と略同様に形成された複数の離間空隙部からなるフラックスバリアが、円周方向に沿って等間隔に4つ設けられている。これら離間空隙部は、それぞれの両端部が第2の打ち抜き板の外周まで延びている。すなわち、離間空隙部は、第1の打ち抜き板の孔のそれぞれの両端部を、そのまま延長してブリッジ部をなくして第2の打ち抜き板の径方向外周に開放させた形態になっている。そして、回転子鉄心の軸方向における両端には第1の打ち抜き板が配置され、それらの中間には、第1打ち抜き板が配置される(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-22672号公報(段落[0009]~[0026]、図1~図6)
上記特許文献1のような従来のリラクタンスモータでは、ブリッジ部をなくした構造の第2打ち抜き板を、ブリッジ部を有する第1打ち抜き板の間に挟み込むこむことで、回転子鉄心のブリッジ部分を小さくし、回転子鉄心の磁束効率を高めている。しかしながら、第1打ち抜き板は、磁気抵抗の低いブリッジ部分を有する以上、磁束の漏洩を十分には低減できないという課題がある。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、磁束の漏洩を低減可能な、回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
本願に開示される回転電機の回転子は、
周方向に間隔を隔てて複数の突極を有する回転子コアを備えた回転電機の回転子であって、
前記回転子コアは、設定された離間幅分、径方向に離間して配置される複数のコア形成体を備え、複数の前記コア形成体により、該回転子コアの外周面に向かって前記離間幅を有して延び、前記回転子コアの中心に向かって凸となる円弧状の離間領域が形成され、
軸方向の長さが前記回転子コアの軸方向の長さ以下に構成される非磁性の結合体が、前記離間領域内に配設され、
前記コア形成体あるいは前記結合体の一方に、前記離間幅方向に突出する突出部が形成され、他方に前記突出部に係合する溝部が形成され、該突出部と該溝部との係合により、各前記コア形成体が径方向に固定保持され、
前記溝部は、該溝部に働く遠心力の方向から設定角度分傾斜する方向に延びる第1面が形成され、前記突出部は、前記第1面に当接する第2面が形成され、
前記突極間には、複数の前記離間領域が径方向に形成され、
前記突極間において、それぞれの離間領域に配設された前記結合体は、前記回転子コアの径方向上に並んで配設され、
前記コア形成体は、方向性の電磁鋼板を軸方向に積層して構成され、
前記コア形成体の軸方向に垂直な方向側であって、前記コア形成体における、前記回転子の外周面側の端部同士を結ぶ直線の方向が、該コア形成体を構成する前記電磁鋼板の圧延方向に沿うように構成される、
ようにしたものである。
また、本願に開示される回転電機の回転子は、
周方向に間隔を隔てて複数の突極を有する回転子コアを備えた回転電機の回転子であって、
前記回転子コアは、設定された離間幅分、径方向に離間して配置される複数のコア形成体を備え、複数の前記コア形成体により、該回転子コアの外周面に向かって前記離間幅を有して延びる離間領域が形成され、
軸方向の長さが前記回転子コアの軸方向の長さ以下に構成される非磁性の結合体が、前記離間領域内に配設され、
前記コア形成体あるいは前記結合体の一方に、前記離間幅方向に突出する突出部が形成され、他方に前記突出部に係合する溝部が形成され、該突出部と該溝部との係合により、各前記コア形成体が径方向に固定保持され、
前記溝部は、該溝部に働く遠心力の方向から設定角度分傾斜する方向に延びる第1面が形成され、前記突出部は、前記第1面に当接する第2面が形成され、
前記突極間には、複数の前記離間領域が径方向に形成され、
前記突極間において、複数の前記離間領域に配設される複数の前記結合体は、
それぞれの離間領域において前記回転子コアの径方向上に並んで配設される結合体群と、
前記結合体が設けられた前記コア形成体の内、最も径方向外側に位置する前記コア形成体に設けられた前記結合体における径方向内側端面の、前記回転子コアの外周面から径方向内側への距離以内に位置するようにそれぞれの離間領域において配設される結合体群と、を備える、
ようにしたものである。
また、本願に開示される回転電機は、
上記のように構成された回転電機の回転子を用いて構成される、
ようにしたものである。
また、本願に開示される回転電機の回転子の製造方法は、
各前記コア形成体の、軸方向に垂直な方向側であって、端部同士を結ぶ直線の方向が、電磁鋼板の圧延方向に沿うように、前記電磁鋼板から各前記コア形成体を打ち抜く、
ようにしたものである。
また、本願に開示される回転電機の製造方法は、
上記回転電機の回転子の製造方法を用いて製造された回転子と同軸上に固定子を配置するようにしたものである。
本願に開示される回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法によれば、磁束の漏洩を低減可能となる。
実施の形態1による回転子を、軸方向から見た時の全体形状を示す平面図である。 実施の形態1による回転子の一極部分を拡大した要部拡大図である。 実施の形態1による回転子の断面図である。 実施の形態1によるリラクタンスモータの概略構成を示す断面図である。 比較例の回転子を軸方向から見た時の全体形状を示す平面図である。 実施の形態1による回転子の一極部分を拡大した要部拡大図である。 実施の形態1による回転子の一極部分を拡大した要部拡大図である。 実施の形態2による回転子の一極部分を拡大した要部拡大図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるリラクタンスモータ100に用いられる回転子50を、軸方向から見た時の全体形状を示す平面図である。
図2は、図1に示す回転子50の一極部分を拡大した要部拡大図である。
図3は、図1のA-A線矢視による回転子50の断面図である。
図4は、実施の形態1による回転子50を用いたリラクタンスモータ100の概略構成を示す断面図である。
なお、図において、環状の回転子50における各方向を、周方向S、径方向X、径方向内側X1、径方向外側X2、回転子50の回転軸の軸心方向を軸方向Yとし、他の図も当該方向を基準としてそれぞれを示す。
先ず、本実施の形態のリラクタンスモータ100の概略構成を図4を用いて説明する。
図4に示すように、回転電機としてのリラクタンスモータ100は、回転子50と、固定子80と、シャフト81と、フレーム82とを備える。
固定子80は、フレーム82の内側に固着される。回転子50は、リラクタンスモータ100の軸心位置に貫通されたシャフト81に固着されて、固定子80の径方向内側X1においてこのシャフト81を軸心として回転可能に配設される。
次に、上記リラクタンスモータ100に用いられる回転子50の構成について説明する。
図1、図2に示すように、本実施の形態の回転子50は、磁性体材料により構成される円環状の回転子コア20と、この回転子コア20に取り付けられる非磁性体材料により構成される結合体30(30a、30b、30c)と、を備える。
回転子コア20は、コア形成体としての複数の外側コア21(21a、21b、21c)と、コア主部としての内側コア22とを備える。
外側コア21a、21b、21cは、回転子50の外周円とは逆向きの円弧状の外周をなして形成され、その各円弧の外周の頂点が回転子50の半径上にそれぞれ位置する同心円状に、径方向Xに設定された離間幅D1、D2、D3分、互いに離間して配置される。
内側コア22は、これら外側コア21a、21b、21cよりも径方向内側X1において、外側コア21aから設定された離間幅D1分、径方向Xに離間して配置される。
こうして、内側コア22と外側コア21aの相互間、外側コア21aと外側コア21bの相互間、外側コア21bと外側コア21cの相互間には、離間幅D1、D2、D3を有して回転子コア20の外周面に向かって伸びる、離間領域としてのスリット10(10a、10b、10c)がそれぞれ確保される。このようにして確保されたこれらスリット10a、10b、10cの形状は、回転子コア20の外周円とは逆向きの円弧状であり、その各円弧の頂点が回転子コア20の半径上にそれぞれ位置する同心円状である。このように、スリット10a、10b、10cの円弧の頂点は、回転子50の極中心となる。
スリット10a、10b、10c内の極中心付近には、外側コア21a、21b、21cを固定保持するため、軸方向Yに延びる結合体30a、30b、30cがそれぞれ配設される。
なお、本実施の形態では、離間幅D1、D2、D3はそれぞれ同じ幅のものを示したが、それぞれ幅が異なるものでもよい。また、離間幅D1、D2、D3は、例えば、その幅が回転子コア20の外周面に向かって延びるにつれて変化してもよい。
また内側コア22は、その中央部にシャフト孔23が形成されている。このシャフト孔23には、図4に示したシャフト81が挿入されて固着される。
回転子コア20は、上記スリット10a、10b、10cからなるスリット群11を備える。回転子コア20は、このスリット群11を磁極1極分として、4極分が回転子コア20の周方向Sに沿って等間隔に配列される。このスリット群11がフラックスバリア(磁束障壁)として機能することで、磁束の通り易いリラクタンス(磁気抵抗)の小さい部分と、磁束の通り難いリラクタンスの大きい部分とが形成され、回転子コア20の内側コア22に磁気的な突極性が付与される。そしてこの回転子コア20が有する、周方向に間隔を隔てた各突極と固定子80との間の空隙磁束密度と、フラックスバリアの形成された部分と固定子80との間の空隙磁束密度と、の差を利用してリラクタンストルクを発生させる。
また、図3に示すように回転子コア20は、薄板状の電磁鋼板1を抜きカシメにより複数枚軸方向Yに積層して構成される。
なお、回転子コア20は、このように電磁鋼板1を積層して構成するものに限定するものではなく、積層構成でない塊状のバルク品でもよいが、電磁鋼板1を積層する構成とすると渦電流を小さくできるメリットがある。
以下、結合体30による各外側コア21を固定保持する構成について説明する。
図2に示すように、各外側コア21および内側コア22には、スリット10に相対する面から径方向X(離間幅D1、D2、D3方向)に窪み、軸方向Yに延在する溝部としての切欠部25が形成される。
各切欠部25の周方向Sの両端には、回転子50の回転による遠心力の方向F1から設定角度分θ分傾斜する方向に延びる第1面25Sが形成される。
また、結合体30には、この切欠部25に係合するように突出する、突起部としてのアンカー部31が形成される。
この結合体30のアンカー部31の周方向Sの両端には、切欠部25の第1面25Sに当接するように形成された第2面31Sが形成される。
この結合体30のアンカー部31と切欠部25とが係合することで、各外側コア21が径方向Xに機械的に固定保持される。こうして、回転子50の回転時の遠心力による各外側コア21の径方向外側X2への飛散と、周方向Sへの横ずれの防止が可能となる。
またこのような非磁性材料の結合体30による内側コア22と外側コア21との接続は、外側コア21に遠心力による耐力を付与すると同時に、各外側コア21と内側コア22とを磁気的に断絶する役割を果たす。
また、本実施の形態では、各結合体30a、30b、30cは、回転子コア20の径方向上、即ち、結合体30a、30b、30cに働く遠心力の方向F1上に沿って、並んで配設される。これにより各外側コア21において遠心力に対する更なる耐力を確保できる。
また、図3に示すように、結合体30a、30b、30cの軸方向Yの長さは、回転子コア20の軸方向Yの長さと略同一に形成されており、結合体30a、30b、30cの軸方向Yの端部は、回転子コア20の軸方向Yの端面から外側へは突出しない。これにより、回転子50およびリラクタンスモータ100の小型化が可能になる。
なお、結合体30a、30b、30cの軸方向Yの長さは、回転子コア20の軸方向Yの長さと略同一に限定するものではなく、回転子コア20の軸方向Yの長さ以下であればよい。
ここで、本実施の形態の回転子50における磁気的な突極性について、比較例を用いて説明する。
図5は、比較例の回転子を軸方向から見た時の全体形状を示す平面図である。
この比較例の回転子コアでは、各スリット90a、90b、90cの両端部が、回転子鉄心の外周面に近接しており、当該両端部の、回転子鉄心の外周面側には、幅の狭いブリッジ部91が夫々形成されている。このブリッジ部91の径方向Xの幅が広いほど遠心力に対する強度は高く、回転子の回転による遠心力が作用しても、ブリッジ部91が破壊されずに回転子の強度を維持できる。しかしながら、一般的にはブリッジ部91は、回転子コアと同じ磁気抵抗の低い磁性体材料で構成されるため、このブリッジ部91を介した磁路が形成されて、この磁路を通過する漏れ磁束M1が発生する。
前述のように、リラクタンスモータは、回転子コアが備えるリラクタンス(磁気抵抗)が小さく、磁束の通り易い方向G1とリラクタンスが大きく磁束の通り難い方向G2とを極数と同数交互に形成し、回転子コアにおけるこれら各部分と図示しない固定子との間の空隙磁束密度の差を利用してリラクタンストルクを発生させるものである。そのため回転子コア内で短絡する漏れ磁束M1の存在はリラクタンストルクを減少させ、高効率な回転電機を目指す上で好ましくない。
本実施の形態の回転子50は、回転子コア20を構成する外側コア21a、21b、21c、内側コア22はそれぞれ独立しており、その径方向外側X2の外周部にはブリッジ部は存在しない。そのため、漏れ磁束を低減することができ、リラクタンスモータの高トルク化が可能となる。
また、回転子50は、上記のように、内側コア22と外側コア21とがそれぞれ独立して分離した構造であるため、電磁鋼板をプレス金型で打ち抜く際は、内側コア22と外側コア21とを別々に、しかも電磁鋼板上において任意の配置で打ち抜くことが可能となる。例えば、電磁鋼板における各外側コア間の打ち抜き幅を、回転子のスリット幅よりも小さく構成する。これにより、電磁鋼板からスリット10の空間を省いて、内側コア22および外側コア21を打ち抜けるため、このスリット10の空間分の電磁鋼板の端材の量を削減し、材料費を低減できる。
更に、本実施の形態の回転子コア20では、上記のように内側コア22と外側コア21とは独立して分離した構造であるため、内側コア22と外側コア21とを、それぞれ異なる電磁鋼板から打ち抜き、積層後に組み合わせることが可能である。
例えば、外側コア21を構成する電磁鋼板には方向性電磁鋼板を使用し、図2に示すように、外側コア21の外周方向を、方向性電磁鋼板の長手方向に合わせるように、すなわち外側コア21の磁路方向P1aを、方向性電磁鋼板の圧延方向P2に合わせるように配置して打ち抜く。一方で内側コア22には無方向性電磁鋼板を使用する。
このようにして形成された内側コア22と外側コア21とを組み合わせることで、回転子50の磁気的な突極性を更に向上させるメリットがある。
なお、図2に示すように、外側コア21の磁路方向P1aを、方向性電磁鋼板の圧延方向P2に合わせるということは、外側コア21の軸方向Yに垂直な方向側であって、回転子50の外周面側の端部同士を結ぶ直線P1bの方向を、方向性電磁鋼板の圧延方向P2に合わせることと同義である。
以下、上記に示した回転子50と異なる構成の回転子50A、50Bについて図を用いて説明する。
図6は、本実施の形態の回転子50Aの一極部分を拡大した要部拡大図である。
図7は、本実施の形態の回転子50Bの一極部分を拡大した要部拡大図である。
回転子50Aでは、切欠部を外側コア側ではなく、結合体側に備え、且つ、アンカー部を外側コア側に備えている点が特徴である。
図6に示すように回転子50Aは、外側コア21および内側コア22が、離間幅D1、D2、D3方向側に突出する突起部としてのアンカー部26を備える。そして、結合体30が、このアンカー部26に係合する溝部としての切欠部35を備える。そして、切欠部35の周方向Sの両端には、遠心力の方向F1から設定角度分θ分傾斜する方向に延びる第1面35Sが形成される。
また、外側コア21および内側コア22のアンカー部26の周方向Sの両端には、切欠部35の第1面35Sに当接するように形成された第2面26Sが形成される。
こうして、結合体30に形成された各切欠部35と、外側コア21および内側コア22に形成されたアンカー部26とがそれぞれ係合して、各外側コア21が径方向Xに機械的に固定保持される。こうして、前述の回転子50と同様に、遠心力による各外側コア21の径方向外側X2への飛散と、周方向Sへの横ずれの防止が可能となる。
更に、外側コア21側には、その幅を局所的に狭める切欠部が形成されていない。そのため、外側コア21および内側コア22を通る磁路の磁気抵抗が切欠部により低下してトルクが低下することがない。そのため有効に利用できる磁束が増加し、回転子の磁気特性が向上する。
図7に示す回転子50Bでは、上記回転子50Aに示す構成と同様の結合体30が、一つのスリット10において複配設される。
このように、必要に応じて一つのスリット10において複数個の結合体30を配置しても良く、これにより大きな遠心力への耐力を付与することも可能である。
回転子コア20の半径上に配設された結合体30に加えて、回転子コア20の外周面から径方向内側X1に設定距離E以内の範囲において配設された結合体30を備える。これにより、例えば、回転子50Bの回転始動時において、応力が付加される回転子50の外周面近傍における剛性を確保でき、回転子コア20の半径上に配設された結合体30にかかる負荷を軽減できる。そのため、結合体30は外周面近傍に配置するのが効果的であり、前記距離Eは回転子コア20の構造上可能な限り小さく設定する。例えば、各結合体30a、30b、30cは、当該結合体30a、30b、30cが設けられた複数のコア形成体21(外側コア21a、21b、21c)の内、最も径方向外側X2に位置するコア形成体21(外側コア21c)に設けられた結合体30cにおける径方向内側端面30c-inの、回転子コア20の外周面から径方向内側への距離E以内に位置するようにそれぞれ配置される。
また、結合体30により係合される、径方向Xに隣り合うコア形成体21のアンカー部26は、スリット10内において互いに対向するように配置される。これにより、例えば、回転子50Bに遠心力が作用する際、結合体30に作用する曲げモーメントを最小に抑えることができるので、結合体30の変形、破壊等を低減できる。
なお、結合体30は、インサート成形により例えばPPS(Poly Phenylene Sulfide)樹脂のような熱可塑性材料、BMC(Bulk Molding Compound)のような熱硬化性樹脂材料をスリット10内に充填して硬化させることで得られる。
しかしながら、このようなフィラを含んだ熱可塑性樹脂のPPSに限定するものではなく、それ以外の樹脂材料、例えば他の熱可塑性樹脂、さらには熱硬化性樹脂の利用も考えられ、回転子コア20のサイズ、形状等に応じて使い分けられる。
なお、前述の通り、結合体30の軸方向Yの長さは、回転子コア20の軸方向Yの長さ以下であるので、樹脂充填の際に回転子50を構成する結合体30の相互間が、回転子コア20の最上段および最下段である軸方向両端面で互いに繋がるような端板は形成されない。即ち、結合体30は、回転子コア20の軸方向両端面において、当該結合体30の相互間を互いに接続しない構成に形成される。
また、本実施の形態は、結合体を回転子コアの切欠き部へ圧入することでも達成できるため、インサート成形を不要とすることもでき、設備費および加工費の低減が期待できる。
また圧入による構造形成は、インサート成形では形成できないSUS鋼(stainless steel)、銅のようなアルミニウム以外の非磁性体金属の利用を可能とし、結合体の材料選択の幅を広げるメリットがある。
また、成形方法に関しても、射出成形、ダイカスト、圧入など、回転子コアと非磁性部材の形状の関係に応じて使い分け可能である。
また、樹脂が充填される切欠部25の形状は、本実施の形態に示した形状に限定するものではない。各切欠部25は、遠心力の方向F1から設定角度分θ分傾斜する方向に延び、遠心力に対抗できる第1面25Sが形成されていれば良く、この他に、磁束短絡の低減効果、機械強度、およびプレス加工性のバランス等を考慮して形状を設定すればよい。
また、回転子コア20の形状として磁極数が4極のものを例示したが、6極、8極など、異なる極数のものにも適用できる。
さらに、本実施の形態に示した回転電機としてのリラクタンスモータは、圧縮機、電気自動車に搭載される回転電機を想定しているが、それ以外の用途の回転電機でも良く、更には、磁石を回転子鉄心内に挿入する形態をとるものでも、全てにおいて有効であることは言うまでもない。
上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
周方向に間隔を隔てて複数の突極を有する回転子コアを備えた回転電機の回転子であって、
前記回転子コアは、設定された離間幅分、径方向に離間して配置される複数のコア形成体を備え、複数の前記コア形成体により、該回転子コアの外周面に向かって前記離間幅を有して延びる離間領域が形成され、
軸方向の長さが前記回転子コアの軸方向の長さ以下に構成される非磁性の結合体が、前記離間領域内に配設され、
前記コア形成体あるいは前記結合体の一方に、前記離間幅方向に突出する突出部が形成され、他方に前記突出部に係合する溝部が形成され、該突出部と該溝部との係合により、各前記コア形成体が径方向に固定保持され、
前記溝部は、該溝部に働く遠心力の方向から設定角度分傾斜する方向に延びる第1面が形成され、前記突出部は、前記第1面に当接する第2面が形成される、
ものである。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
前記結合体は、前記回転子コアの軸方向両端面において、該結合体の相互間を互いに接続しない構成に形成される、
ものである。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機は、
上記のように構成された回転電機の回転子を用いて構成される、
ものである。
このように、回転子コアを形成する各外側コアは、それぞれ径方向に離間して配置される。このように、回転子コアの軸方向両端面において、各外側コアの端部を互いに繋ぐブリッジ部分を備えない構成とし、代わりにスリット内に挿入され、非磁性体材料で構成される結合体により各外側コアが互いに径方向に固定保持される。
このように、磁気抵抗が小さい電磁鋼板により構成されるブリッジ部分を設けない構成とすることでトルクに寄与しない短絡磁束を減らし、高トルクの回転電機を得られる。
また、結合体および大気の磁気抵抗は、磁性材料である比較例のブリッジ部分と比較して極めて大きいので、短絡磁束は比較例の回転電機の回転子より大幅に低減される。
また、外側コアあるいは結合体の一方に形成される溝部は、この溝部に働く遠心力の方向から設定角度分傾斜する方向に延びる第1面が形成され、突出部は、この第1面に当接する第2面が形成される。このように遠心力に対抗するように形成された第1面と、この第1面に当接する第2面を備える構成とすることで、回転子の回転時において大きな遠心力が付加される場合においても、外側コアの飛散を防止し、回転子の高い剛性を確保できる。
また、このように外側コアと結合体とは、第1面と第2面とにより互いに強固に固定保持されている。よって、遠心力に対抗するために、各スリット内に配設された結合体同士を回転子の外側で繋ぐ構造部を不要とできるため、結合体は、その軸方向の長さを回転子コアの軸方向の長さ以下に構成できる。この構造により、結合体の材料の使用量を低減できるだけでなく、回転電機を小型化できる。
こうして、漏れ磁束が低減されて高特性で、回転子の高速回転に耐える高い剛性が確保され、小型で、且つ、低コストの回転電機の提供が可能となる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
径方向に複数の前記離間領域が形成された構成において、
前記結合体は、前記回転子コアの径方向に沿って配設される、
ものである。
このように、結合体を、回転子の径方向、即ち遠心力の方向上に並ぶように配設させることで、遠心力に対しての耐力を更に向上できる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
前記突出部は、前記コア形成体に形成され、前記溝部は、前記結合体に形成される、
ものである。
このような構成とすることで、外側コアにおいて、その幅を局所的に狭める箇所が形成されない。そのため、外側コアを通る磁路の磁気抵抗が低下してトルクが低下することがない。これにより有効に利用できる磁束が増加し、回転子の磁気特性が向上できる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
一つの前記離間領域において複数の前記結合体が配設される、
ものである。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
径方向に隣合う前記コア形成体にそれぞれ形成された前記突出部が、前記離間領域において互いに対向するように配置される、
ものである。
このような構成とすることで、回転子の遠心力に対しての耐力を向上でき、高い剛性を確保できる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
各前記結合体は、
前記結合体が設けられた前記コア形成体の内、最も径方向外側に位置する前記コア形成体に設けられた前記結合体における径方向内側端面の、前記回転子コアの外周面から径方向内側への距離以内に位置するようにそれぞれ配置される、
ものである。
これにより、例えば、回転子の回転始動時において、強い応力が付加される回転子の外周面近傍における、回転子の高い剛性を確保できる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
前記回転子コアは、
前記コア形成体よりも径方向内側に前記離間幅分離間して配置され、前記突極が付与されるコア主部を備え、
前記コア主部と前記コア形成体との間の前記離間領域内に前記結合体が配設され、
前記コア形成体あるいは前記結合体の一方に、前記突出部が形成され、他方に前記溝部が形成され、該突出部と該溝部との係合により、前記コア形成体と前記コア主部とが固定保持される、
ものである。
このように、回転子コアは、内側コアと外側とをつなぐ回転子コアの周縁部のブリッジ部分を有さず、非磁性の結合体により、外側コアと内側コアとが直接触れないような相対的な位置が確保された状態で固定保持され、かつ遠心力に対して各外側コアを保持できる。これにより、磁束の漏れを低減することができ、回転電機の更なる高トルク化が可能となる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
前記コア形成体は、方向性の電磁鋼板を軸方向に積層して構成され、
前記コア形成体の、軸方向に垂直な方向側であって、前記回転子の外周面側の端部同士を結ぶ直線の方向が、該コア形成体を構成する前記電磁鋼板の圧延方向に沿うように構成される、
ものである。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子の製造方法は、
各前記コア形成体の、軸方向に垂直な方向側であって、前記回転子の外周面側の端部同士を結ぶ直線の方向が、電磁鋼板の圧延方向に沿うように、前記電磁鋼板から各前記コア形成体を打ち抜く、
ものである。
このように、外側コアに方向性電磁鋼板を使用し、外側コアの端部同士を結ぶ直線の方向、即ち、外側コアの磁路方向が圧延方向に沿うように電磁鋼板を打ち抜いて回転子コアを構成する。方向性電磁鋼板は圧延方向に優れた磁気特性を発揮するため、このような構成とすることで、回転子の磁気的な突極性を更に向上させ、回転電機を高効率化できる。
更に、比較例に示す回転子では、内側コア、外側コアがそれぞれ分離されておらず、ブリッジ部分により一体に接続されている。このような構成では、方向性電磁鋼板を打ち抜く際に、それぞれの外側コアの磁路方向を、方向性電磁鋼板の圧延方向沿うように打ち抜くことができない。そのため、回転子コアの磁気的特性が放射方向に不均一になり、回転子の効率を著しく損なうため利用が困難となる。
本実施の形態では、上記のように外側コアが分離されているため、全ての外側コアの磁路方向を、電磁鋼板の圧延方向にそうように打ち抜いて回転子コアを構成できる。これにより、回転電機を更に高効率化できる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子は、
前記コア主部は、無方向性の電磁鋼板を軸方向に積層して構成される、
ものである。
このように、すべての方向にほぼ均一な磁気特性が得られる無方向性の電磁鋼板を内側コアに用いて、外側コアには方向性電磁鋼板を用いることで、回転子の磁気的な突極性向上を更に向上できる。
また、さらに内側コアと外側コアとを分離してプレス打抜き、積層後に組み合わせられる。これによりプレス装置を小型化できる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の回転子の製造方法は、
前記電磁鋼板における前記コア形成体間の打ち抜き幅は、前記離間幅より小さく構成される、
ものである。
外側コアはそれぞれ独立した構成であるため、回転子が構成された際のスリット幅よりも小さい打ち抜き幅で、各外側コアを電磁鋼板から打ち抜ける。これにより、スリットの幅分の電磁鋼板の端材の量を削減し、材料費を低減できる。
また、上記のように構成された本実施の形態の回転電機の製造方法は、
上記の回転電機の回転子の製造方法を用いて製造された回転子と同軸上に固定子を配置する、
ものである。
これにより、回転電機の製造において、これによりプレス装置を小型化できると共に、スリットの幅分の電磁鋼板の端材の量を削減し、材料費を低減できる。
さらに、以下に説明するように、回転子コアの幾何学的な形状に着目すると、内側コアおよび外側コアのプレス金型による打ち抜きの生産性を一層向上できる。
比較例の回転子コアの形状では、内側コアと外側コアはブリッジでつながっていたため、打ち抜かれる電磁鋼板のプレス穴は環状になり、隣接する打ち抜き穴間に多くの端材が発生していた。これに対し、本実施の形態に示す手法では、内側コアまたは外側コアの形状をそれぞれ集約して電磁鋼板から打ち抜ける。例えば図1の回転子コアを例にとると、内径側コアは四角形に近い形状をしているので、内径側コアの形状のみを集約して格子状に打ち抜くことで、端材の量を削減できる。例示した4極以外の回転子でも、多角形であれば同様の効果が得られる。例えば6極の場合では、打ち抜き穴を蜂の巣状に配置することで歩留まり改善が期待できる。
実施の形態2.
以下、本願の実施の形態2を、上記実施の形態1と異なる箇所を中心に図を用いて説明する。上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
図8は、実施の形態2による回転子250の一極部分を拡大した要部拡大図である。
本実施の形態の回転子250の構造は、インサート成形により例えばPPS樹脂のような熱可塑性材料、BMCのような熱硬化性樹脂材料を、スリット10a、10b、10cに充填し、固化させることで得られる。これにより、スリット10a、10b、10c内を全て埋める形状の結合体230a、230b、230cが形成される。
上記のように構成された本実施の形態の回転子は、
前記結合体は、前記離間領域を全て埋める形状に構成される、
ものである。
このように結合体はスリット内を全て埋める構成であるため、回転子の剛性を更に向上できる。また、結合体を内側コアおよび外側コアとの間のスリット内に充填することで、回転時の振動が抑制され、振動による騒音が低減される効果を奏する。
以上、上記実施の形態1、2においては、結合体の配置は上記実施の形態に限定されるものではなく、結合体の個数も例示したものに限定されるものではない。例えば、本実施の形態では主に結合体の配置が極中心である場合を示して説明したが、磁極の両端、あるいは、極間に配置しても同様の効果を得られる。
同様に、結合体の形状も上記に示した形状に限定されるものではなく、上記に示した形状以外であってもよい。外側コアと内側コアとが直接触れないような回転子コアの構造において、結合体は、外側コア、内側コア、の相対的な位置関係を保持する形状であって、遠心力に対して外側コア、内側コアを保持できるように、遠心力に対抗できる第1面、第2斜面を備えたアンカー部と溝部が形成されていればよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 電磁鋼板、10,10a,10b,10c スリット(離間領域)、20 回転子コア、21,21a,21b,21c 外側コア(コア形成体)、22 内側コア(コア主部)、25 切欠部(溝部)、25S 第1面、30,30a,30b,30c 結合体、31 アンカー部(突出部)、31S 第2面、50 回転子、100 リラクタンスモータ(回転電機)。

Claims (12)

  1. 周方向に間隔を隔てて複数の突極を有する回転子コアを備えた回転電機の回転子であって、
    前記回転子コアは、設定された離間幅分、径方向に離間して配置される複数のコア形成体を備え、複数の前記コア形成体により、該回転子コアの外周面に向かって前記離間幅を有して延び、前記回転子コアの中心に向かって凸となる円弧状の離間領域が形成され、
    軸方向の長さが前記回転子コアの軸方向の長さ以下に構成される非磁性の結合体が、前記離間領域内に配設され、
    前記コア形成体あるいは前記結合体の一方に、前記離間幅方向に突出する突出部が形成され、他方に前記突出部に係合する溝部が形成され、該突出部と該溝部との係合により、各前記コア形成体が径方向に固定保持され、
    前記溝部は、該溝部に働く遠心力の方向から設定角度分傾斜する方向に延びる第1面が形成され、前記突出部は、前記第1面に当接する第2面が形成され、
    前記突極間には、複数の前記離間領域が径方向に形成され、
    前記突極間において、それぞれの離間領域に配設された前記結合体は、前記回転子コアの径方向上に並んで配設され、
    前記コア形成体は、方向性の電磁鋼板を軸方向に積層して構成され、
    前記コア形成体の軸方向に垂直な方向側であって、前記コア形成体における、前記回転子の外周面側の端部同士を結ぶ直線の方向が、該コア形成体を構成する前記電磁鋼板の圧延方向に沿うように構成される、
    回転電機の回転子。
  2. 周方向に間隔を隔てて複数の突極を有する回転子コアを備えた回転電機の回転子であって、
    前記回転子コアは、設定された離間幅分、径方向に離間して配置される複数のコア形成体を備え、複数の前記コア形成体により、該回転子コアの外周面に向かって前記離間幅を有して延びる離間領域が形成され、
    軸方向の長さが前記回転子コアの軸方向の長さ以下に構成される非磁性の結合体が、前記離間領域内に配設され、
    前記コア形成体あるいは前記結合体の一方に、前記離間幅方向に突出する突出部が形成され、他方に前記突出部に係合する溝部が形成され、該突出部と該溝部との係合により、各前記コア形成体が径方向に固定保持され、
    前記溝部は、該溝部に働く遠心力の方向から設定角度分傾斜する方向に延びる第1面が形成され、前記突出部は、前記第1面に当接する第2面が形成され、
    前記突極間には、複数の前記離間領域が径方向に形成され、
    前記突極間において、複数の前記離間領域に配設される複数の前記結合体は、
    それぞれの離間領域において前記回転子コアの径方向上に並んで配設される結合体群と、
    前記結合体が設けられた前記コア形成体の内、最も径方向外側に位置する前記コア形成体に設けられた前記結合体における径方向内側端面の、前記回転子コアの外周面から径方向内側への距離以内に位置するようにそれぞれの離間領域において配設される結合体群と、を備える、
    回転電機の回転子。
  3. 前記結合体は、前記回転子コアの軸方向両端面において、該結合体の相互間を互いに接続しない構成に形成される、
    請求項1または請求項2に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記突出部は、前記コア形成体に形成され、前記溝部は、前記結合体に形成される、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  5. 一つの前記離間領域において複数の前記結合体が配設される、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  6. 径方向に隣合う前記コア形成体にそれぞれ形成された前記突出部が、前記離間領域において互いに対向するように配置される、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記回転子コアは、
    前記コア形成体よりも径方向内側に前記離間幅分離間して配置され、前記突極が付与されるコア主部を備え、
    前記コア主部と前記コア形成体との間の前記離間領域内に前記結合体が配設され、
    前記コア形成体あるいは前記結合体の一方に、前記突出部が形成され、他方に前記溝部が形成され、該突出部と該溝部との係合により、前記コア形成体と前記コア主部とが固定保持される、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  8. 前記コア主部は、無方向性の電磁鋼板を軸方向に積層して構成される、
    請求項7に記載の回転電機の回転子。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機の回転子を用いて構成される回転電機。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機の回転子の製造方法であって、
    各前記コア形成体の、軸方向に垂直な方向側であって、前記回転子の外周面側の端部同士を結ぶ直線の方向が、電磁鋼板の圧延方向に沿うように、前記電磁鋼板から各前記コア形成体を打ち抜く、
    回転電機の回転子の製造方法。
  11. 前記電磁鋼板における前記コア形成体間の打ち抜き幅は、前記回転子の前記離間幅よりも小さく構成される、
    請求項10に記載の回転電機の回転子の製造方法。
  12. 請求項10または請求項11に記載の回転電機の回転子の製造方法を用いて製造された回転子と同軸上に固定子を配置する、
    回転電機の製造方法。
JP2021537561A 2019-08-05 2020-01-30 回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法 Active JP7224471B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019143456 2019-08-05
JP2019143456 2019-08-05
PCT/JP2020/003336 WO2021024517A1 (ja) 2019-08-05 2020-01-30 回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021024517A1 JPWO2021024517A1 (ja) 2021-11-25
JP7224471B2 true JP7224471B2 (ja) 2023-02-17

Family

ID=74503394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021537561A Active JP7224471B2 (ja) 2019-08-05 2020-01-30 回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7224471B2 (ja)
WO (1) WO2021024517A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003125567A (ja) 2001-10-11 2003-04-25 Mitsubishi Electric Corp 同期誘導電動機のロータ及び同期誘導電動機及びファンモータ及び圧縮機及び空気調和機及び冷蔵庫

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09289762A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Toshiba Mach Co Ltd リラクタンス同期モータ用ロータおよびその製造方法
JP3530336B2 (ja) * 1997-03-24 2004-05-24 オークマ株式会社 同期電動機のロータ
JP5039482B2 (ja) * 2007-08-31 2012-10-03 株式会社三井ハイテック リラクタンスモータ用回転子積層鉄心

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003125567A (ja) 2001-10-11 2003-04-25 Mitsubishi Electric Corp 同期誘導電動機のロータ及び同期誘導電動機及びファンモータ及び圧縮機及び空気調和機及び冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021024517A1 (ja) 2021-02-11
JPWO2021024517A1 (ja) 2021-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1734639B1 (en) Rotor of flux barrier type synchronous reluctance motor and flux barrier type synchronous motor having the same
JP6305651B1 (ja) 永久磁石式同期機および永久磁石式同期機の固定子の製造方法
CN108292866B (zh) 马达和马达的制造方法
CN107408852B (zh) 转子、旋转电机以及转子的制造方法
US20120139382A1 (en) End plate, and rotor for rotary electric machine which employs the end plate
US11621621B2 (en) Magnets, pole shoes, and slot openings of axial flux motor
US20130285500A1 (en) Rotor for a motor and a motor
JP2010220288A (ja) コアブロック及び該コアブロックを用いたモータ用の磁極コア
WO2017141361A1 (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
CN110462984B (zh) 转子和马达
WO2017061305A1 (ja) 回転子および回転電機
JP6026021B2 (ja) 磁気誘導子型電動機およびその製造方法
WO2017195498A1 (ja) 回転子および回転電機
JP4515236B2 (ja) 埋め込み磁石型のロータ
JP6545387B2 (ja) コンシクエントポール型の回転子、電動機および空気調和機
JP2008022672A (ja) リラクタンスモータ
CN113169596B (zh) 转子及包括该转子的旋转电机
JP6112970B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP7224471B2 (ja) 回転電機の回転子、回転電機、回転電機の回転子の製造方法、および回転電機の製造方法
JP2011199947A (ja) 回転電機の永久磁石埋設型回転子及び回転電機
JP2013240207A (ja) ロータ
JP2012125111A (ja) アウターロータ型回転機のロータ
WO2011120564A1 (en) Rotor disc, rotor assembly, synchronous machine, and method of producing thereof
WO2018138806A1 (ja) 回転子及び回転電機
WO2023053366A1 (ja) モータのロータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210629

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230207

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7224471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151