JP7224394B2 - 出庫経路生成装置及び自動出庫システム - Google Patents

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Description

本願は、出庫経路生成装置及び自動出庫システムに関する。
従来の出庫経路生成装置では、例えば、駐車スペースから出庫する場合において、自車両が自動で出庫走行するための走行経路を事前に生成するには、入庫時、つまり、入庫開始から入庫終了までの期間に自車両が走行した軌跡を走行軌跡として記憶し、記憶された走行軌跡を自車両の出庫のための走行経路に適用していた(特許文献1)。
特開2007-62625号公報
従来の出庫経路生成装置では、入庫時に自車両が走行した軌跡を走行軌跡として記憶し、出庫時には記憶された走行軌跡を逆行しようとするため、例えば、走行軌跡上に他車両が駐車する等により駐車後の時間経過とともに周辺環境が変化した場合には、出庫時の際に走行軌跡上の障害物等の存在により出庫できなくなる可能性があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、自車両が駐車スペースへ入庫した後に周囲環境が変化した場合でも、効率の良い出庫経路を生成及び選択する出庫経路生成装置を提供し、さらに、生成及び選択された出庫経路に沿って自動運転で出庫できる自動出庫システムを提供することにある。
本願に開示される出庫経路生成装置は、
自車両の位置を特定する自車両位置特定部と、
前記自車両を駐車スペースにおける駐車位置から走行路スペースへと出庫させる際の目標出庫状態を設定する出庫状態設定部と、
前記駐車位置から前記目標出庫状態に至るまでの周囲地図を生成する周囲地図生成部と、
前記周囲地図生成部により生成された前記周囲地図に基づき、前記自車両の走行が禁止される走行禁止領域を特定する走行禁止領域特定部と、
前記自車両が前記走行禁止領域を回避しつつ前記駐車位置から出庫して前記目標出庫状態に至る際に切り返しが必要と判定された場合に、前記駐車スペースに繋がった前記走行路スペースと前記駐車スペースにおける前記走行路スペース側の一部とからなる第1のスペースを用いて切り返しを行って前記目標出庫状態に至る第1の出庫経路と、前記走行路スペースと前記駐車スペースとからなる第2のスペースを用いて切り返しを行って前記目標出庫状態に至る第2の出庫経路と、をそれぞれ生成する出庫経路生成部と、
前記第1の出庫経路と前記第2の出庫経路とを前記自車両が前記目標出庫状態に達するまでの走行距離、切り返し回数、操舵量及び所要時間の少なくとも一つをパラメータとして含む評価関数でそれぞれ評価し、評価値の小さい方の出庫経路を選択する出庫経路評価選択部と、
を備える。



本願に開示される自動出庫システムは、
上述の出庫経路生成装置と、
前記選択された出庫経路に沿って前記自車両を前記目標出庫状態まで自動で出庫させる自動運転制御部と、
を備える。
本願に開示される出庫経路生成装置及び自動出庫システムによれば、自車両が駐車スペースへ入庫した後に周囲環境が変化した場合でも、効率の良い出庫経路を生成及び選択する出庫経路生成装置を得ることが可能であり、さらに、生成及び選択された出庫経路に沿って自動運転で出庫することが可能となる。
実施の形態1による出庫経路生成装置の概略ブロック図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の機能ブロック図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の概略ハードウェア構成図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の別例の概略ハードウェア構成図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の動作を示すフローチャート図である。 第1の出庫経路及び第2の出庫経路を評価するに当たっての各パラメータを示す図である。 第1の出庫経路及び第2の出庫経路を評価関数で評価した結果を模式的に示す図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態1による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態2による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態2による出庫経路生成装置における幅寄せ距離と車路幅の関係を示す図である。 実施の形態3による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態4による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。 実施の形態4による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。
実施の形態1.
実施の形態1による出庫経路生成装置100及び自動出庫システム200の概略ブロック図を図1に示す。出庫経路生成装置100及び自動出庫システム200は車両に搭載される。
出庫経路生成装置100は、自車両位置特定部101、周囲地図生成部102、走行禁止領域特定部103、出庫状態設定部104、出庫経路生成部105及び出庫経路評価選択部106、を備えている。
自動出庫システム200は、上述の出庫経路生成装置100と、出庫経路表示部122、自動運転制御部121、センサ情報取得部151、画像取得部152及び操作入力部153を備えている。
<出庫経路生成装置100>
自車両位置特定部101は、自車両1の位置及び向きを特定する。また、駐車スペースにおける自車両1の駐車位置P及び駐車位置Pにおける自車両1の向きを特定する。さらに、自車両1が駐車スペース6から出庫して目的とする出庫状態、つまり、目標出庫状態Qに自車両1が存在していることを確認するため、あるいは、自車両1の移動中における位置及び向きの特定にも用いられる。要するに、出庫経路生成装置100の動作時には、自車両位置特定部101は、常に自車両1の位置及び向きを出力し続ける。自車両1の位置を特定するには、後述のセンサ情報取得部151あるいは画像取得部152から得られる情報を処理すること等によって実現できる。なお、GPS(Global Positioning System)信号等の測位衛星システムの信号を利用して、自車両1の位置を特定するものであってもよい。
周囲地図生成部102は、自車両1からのセンサ情報取得部151あるいは画像取得部152から得られる情報、インターネットを通して得られる地図データ等を使って作成される。地図データは車外のサーバに蓄積された地図データを利用してもよいが、自車両1内の記憶装置に事前に記憶されたものでも良い。なお、周囲地図の作成には、自車両1の駐車位置Pからの情報だけでなく、駐車するために走行している間に得られた駐車スペース6の周囲の情報も使うことが可能である。
走行禁止領域特定部103は、センサ情報取得部151あるいは画像取得部152から得られる情報のうち、特に障害物が存在する場合は、自車両1が走行できない走行禁止領域12と判断して、特定する。また、空間的には障害物は無いものの、自車両が進入した場合、交通規則等によって定められた車両の走行方向とは逆方向になるような場合も走行禁止領域12と認識される。なお、走行禁止領域12は、自車両1の大きさ、最小回転半径と自車両1以外の駐車車両等の障害物の位置関係等も考慮して決定される。
出庫状態設定部104は、駐車スペース6内の自車両1の駐車位置Pから走行路スペース5の側に出庫して、最終的に到達すべき目標となる位置、すなわち、目標出庫状態Qを設定する。目標出庫状態Qは、後述する第1の出庫経路及び第2の出庫経路における共通の終着点である。目標出庫状態Qは後述の操作入力部153を通して乗員が入力することが可能である。ただし、出庫経路生成装置100内で自動的に目標出庫状態Qを設定させるようにしても良い。
なお、目標出庫状態は基本的には目標出庫位置を意味するが、目標となる状態が目標出庫位置である以外にも、例えば、目標となる自車両1の向き(姿勢角)、車速(基本的には0km/h)およびタイヤ角等の自車両1の状態も含めて、目標出庫状態と総称する。
出庫経路生成部105は、自車両1が走行禁止領域特定部103によって設定された走行禁止領域12を回避しつつ、駐車スペース6内の自車両1の駐車位置Pから出庫して目標出庫状態Qに至る際に切り返しが必要と判定された場合に、自車両1が駐車位置Pから出庫した後に切り返しを行って目標出庫状態Qに至る経路を第1の出庫経路として、自車両1が駐車位置Pにおいて幅寄せを行った後に出庫して目標出庫状態Qに至る経路を第2の出庫経路として、それぞれ生成する。なお、上述の出庫経路は出庫経路生成装置100が生成する出庫経路の一態様であって、後述するように様々な出庫経路があり得る。出庫経路の生成については後述する。
出庫経路評価選択部106は、出庫経路生成部105で生成した第1の出庫経路と第2の出庫経路とをそれぞれ評価関数で評価し、評価値の小さい方を出庫経路として選択する。評価関数については後述する。
<自動出庫システム200>
出庫経路表示部122は、周囲地図生成部102によって作成された自車両1の周囲地図上に出庫経路評価選択部106において選択された出庫経路を重ねて表示する。駐車スペース6における自車両1の駐車位置P及び出庫状態設定部104において設定された目標出庫状態Qも自車両1の周囲地図上に併せて表示する。
自動運転制御部121は、出庫経路評価選択部106において選択された出庫経路に沿って自動運転で走行するように自車両1を制御する。自動運転制御部121は、例えば、目標速度、目標ステアリング角、方向指示器の操作指令等を決定し、決定した各指令値を、動力制御装置、ブレーキ制御装置、自動ステアリング制御装置、ライト制御装置等の駆動制御装置(いずれも図示せず)に伝達する。
センサ情報取得部151は、自車両1に載置された各種センサにより、自車両1の周囲の情報を取得する。例えば、障害物を検知するレーザレーダ、超音波センサ、ミリ波レーダ、自車両1の前進時及び後退時の車速を測定する車速センサ、ハンドルの操舵角を測定する操舵角センサ、車体の向きを測定するためのジャイロセンサ等が挙げられる。各種センサの信号は、出庫経路生成装置100に出力される。
画像取得部152は、カメラあるいはCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサといった撮像装置により自車両1の周囲を撮像した画像を取得する。取得した画像を解析して、自車両1が走行する上での障害物を検知することにより、走行禁止領域特定部103による走行禁止領域12の特定に必要な情報を提供する。
操作入力部153は入力装置(図示せず)に対してなされた乗員もしくは車外にいるユーザの操作による操作信号を入力装置から受信し、出庫経路生成装置100に出力される。例えば、乗員が目標出庫状態Qを設定する場合には、操作入力部153を介して目標出庫状態Qを入力し、入力された目標出庫状態Qは出庫経路生成装置100に出力される。
<出庫経路生成装置100の各部の機能>
以下に、出庫経路生成装置100の各部の機能の典型的な一例を説明するが、出庫経路生成装置100の各部の機能は一例のみに限定されるものではない。
図2は、実施の形態1による出庫経路生成装置100の機能ブロック図である。センサ情報取得部151あるいは画像取得部152によって取得された自車両1の周囲の情報が出庫経路生成装置100の周囲地図生成部102及び自車両位置特定部101に出力される。
一方、操作入力部153からは、乗員によって目標出庫状態Qを設定するために必要な情報が入力され、入力された目標出庫状態Qは出庫経路生成装置100の出庫状態設定部104へと出力される。なお、操作入力部153において、乗員が目標出庫状態Qを特定しなくても、例えば、出庫完了時の自車両1の向き(姿勢角)のみを設定するだけでも出庫経路の生成は可能である。
周囲地図生成部102は、センサ情報取得部151及び画像取得部152から入力された情報に基づき、さらに、インターネットを通して得られる地図データ等も利用して、自車両1の周囲地図を作成し、走行禁止領域特定部103に出力する。
走行禁止領域特定部103では、入力された周囲地図に対して走行禁止領域12を特定して、出庫経路生成部105に出力する。走行禁止領域12の情報は、出庫経路を生成する際に用いられる。
出庫経路生成部105は、出庫状態設定部104から出庫経路の終着点となる目標出庫状態Q等の情報を得る。なお、出庫経路生成装置100の外部からもたらされる目標出庫状態Qではなく、出庫状態設定部104で独自に目標出庫状態Qを設定して、出庫経路生成部105に出力しても良い。
出庫経路生成部105は、上述の各入力情報に基づき、第1の出庫経路生成部105aにおいて第1の出庫経路を、第2の出庫経路生成部105bにおいて第2の出庫経路を、それぞれ生成する。生成された第1の出庫経路及び第2の出庫経路の情報は、出庫経路評価選択部106に出力される。
なお、出庫経路を生成する前提として駐車スペース6内の自車両1の駐車位置Pから出庫して走行禁止領域12を回避しつつ目標出庫状態Qに至る際に、切り返しが必要か否かを判定し、切り返しが必要な場合に第1の出庫経路及び第2の出庫経路を生成する。自車両1が駐車位置Pから目標出庫状態Qへと1度も切り返すことなく出庫することが可能な場合は、第1の出庫経路及び第2の出庫経路を検討する必要はないからである。ただし、後述するように、一度も切り返すことのない出庫経路の態様も場合によってはあり得る。
出庫経路評価選択部106では、入力された第1の出庫経路及び第2の出庫経路をそれぞれ評価関数で評価する。評価関数については後述する。第1の出庫経路及び第2の出庫経路のうち、評価値が小さい方の出庫経路を選択して、出庫経路生成装置100の外部の自動運転制御部121に出力する。
以上が、出庫経路生成装置100の各部の機能の説明である。
出庫経路生成装置100の各機能は、出庫経路生成装置100が備えた処理回路により実現される。具体的には、図3に示すように、出庫経路生成装置100は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置90、記憶装置91、演算処理装置90に外部の信号を入出力する入出力装置92等を備えている。
演算処理装置90として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、IC(Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、AI(Artificial Intelligence)チップ、各種の論理回路、及び各種の信号処理回路等が備えられてもよい。また、演算処理装置90として、同じ種類のもの又は異なる種類のものが複数備えられ、各処理が分担して実行されてもよい。記憶装置91として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ハードディスク、DVD装置等の各種の記憶装置が用いられる。
入出力装置92には、通信装置、A/D変換器、入出力ポート、駆動回路等(いずれも図示せず)が備えられる。入出力装置92は、センサ情報取得部151、画像取得部152、操作入力部153、出庫経路表示部122及び自動運転制御部121等に接続され、これらと電気信号のやり取りを行う。
そして、出庫経路生成装置100が備える各機能部等の各機能は、演算処理装置90が、記憶装置91に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行し、記憶装置91及び入出力装置92等の出庫経路生成装置100の他のハードウェアと協働することにより実現される。なお、各機能部等が用いる出庫経路、地図データ等の各種データは、ソフトウェア(プログラム)の一部として、ROM等の記憶装置91に記憶されている。
あるいは、出庫経路生成装置100は、処理回路として、図4に示すように、専用のハードウェア93、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化されたプロセッサ、ASIC、FPGA、GPU、AIチップ、又はこれらを組み合わせた回路等が備えられてもよい。
<出庫経路生成装置100の動作>
以下に、出庫経路生成装置100の動作の典型的な一例を説明するが、出庫経路生成装置100の動作は一例のみに限定されるものではない。
出庫経路生成装置100の動作について、図5のフローチャート図に基づき、説明する。
まず、ステップST101で、駐車スペース6における自車両1の駐車位置Pを特定する。ステップST102で、駐車スペース6における自車両1の駐車位置Pの周囲地図を生成する。ステップST103で、生成された周囲地図に基づき、自車両1の走行が禁止される走行禁止領域12を特定する。
ステップST104で、自車両1の駐車位置Pから走行路スペース5へと出庫させる際の目標出庫状態を設定する。設定は乗員が操作入力部153を介して入力しても良いし、あるいは、出庫経路生成装置100内で自動的に設定しても良い。
ステップST105で、自車両1が走行禁止領域12を回避しつつ、自車両1の駐車位置Pから出庫して目標出庫状態に至る際に切り返しが必要か否かを判定する。ステップST105で、切り返しが必要と判定された場合には、ステップST106で、自車両1の駐車位置Pから出庫した後に切り返しを行って目標出庫状態に至る第1の出庫経路と、自車両1の駐車位置Pにおいて幅寄せを行った後に出庫して目標出庫状態に至る第2の出庫経路と、をそれぞれ生成する。一方、ステップST105で、切り返しが必要でないと判定された場合は、出庫経路生成装置100の動作を終了する。
ステップST107で、前記第1の出庫経路と前記第2の出庫経路とをそれぞれ評価関数で評価し、評価値の小さい方を出庫経路として選択する。
以上が、出庫経路生成装置100の主な動作である。
<自動出庫システム200の動作>
自動出庫システム200の動作について、以下に説明する。
自動運転制御部121は、出庫経路生成装置100の出庫経路評価選択部106において選択された出庫経路に関する出力信号を受信する。
自動運転制御部121は、選択された出庫経路に沿って目標出庫状態Qに至るまで自動運転で走行するように自車両1を制御する。自動運転制御部121は、自車両1の自動運転の制御に必要となる、目標速度、目標ステアリング角、方向指示器の操作指令等を決定し、決定した各指令値を、動力制御装置、ブレーキ制御装置、自動ステアリング制御装置、ライト制御装置等の駆動制御装置(いずれも図示せず)に伝達する。
以上が、自動出庫システム200の主な動作である。
<評価関数>
以下、評価関数について説明する。
上述したように、評価関数は、出庫経路評価選択部106において、第1の出庫経路及び第2の出庫経路をそれぞれ評価するのに用いられる。評価関数は、一例として、J(L,N)という関数で表される。ここで、Lは走行距離、Nは切り返し回数である。J(L,N)の一例として、下記の式(1)が挙げられる。
Figure 0007224394000001
式(1)中、Lは規格化走行距離係数、Nは規格化切り返し回数係数、wは走行距離Lの重みづけ係数、wは切り返し回数Nの重みづけ係数をそれぞれ表す。
規格化走行距離係数Lは走行距離Lを規格化するための係数で、一例を挙げると、目標出庫状態Qまでの平均的な走行距離Lを用いれば良い。また、規格化切り返し回数Nは切り返し回数Nを規格化するための係数で、一例を挙げると、目標出庫状態Qまでの平均的な切り返し回数Nを用いれば良い。
走行距離Lの重みづけ係数wは、規格化された走行距離(L/L)を重みづけし、切り返し回数Nの重みづけ係数wは、規格化された切り返し回数(N/N)を重みづけする。評価関数J(L,N)において、例えば、切り返し回数Nよりも走行距離Lが短いことを優先する場合は、走行距離Lの重みづけ係数wを、切り返し回数Nの重みづけ係数wに対して、相対的に大きくすれば良い。
評価関数J(L,N)の第1の出庫経路及び第2の出庫経路への適用を以下に説明する。
図6に、第1の出庫経路及び第2の出庫経路を評価するに当たっての各パラメータを示す。なお、操舵量SAと所要時間Tも併せて示している。
第1の出庫経路における自車両1の駐車位置Pから目標出庫状態Qまでの走行距離をL、切り返し回数をN、操舵量をSA、所要時間をTとする。また、第2の出庫経路における自車両1の駐車位置Pから目標出庫状態Qまでの走行距離をL、切り返し回数をN、操舵量をSA、所要時間をTとする。
第1の出庫経路の評価値をJ、第2の出庫経路の評価値をJとすると、Jは下記の式(2)、Jは下記の式(3)、とそれぞれ表される。
Figure 0007224394000002
第1の出庫経路の評価値Jと第2の出庫経路の評価値Jを式(2)及び(3)より算出し、評価値Jと評価値Jを比較する。例えば、評価値Jが評価値Jよりも小さい値、すなわち、下記の不等式(4)が成立する場合、出庫経路評価選択部106は、自車両1の出庫経路として、第2の出庫経路を選択する。
Figure 0007224394000003
評価関数の評価値の小さい出庫経路を選択して、自車両1を駐車位置Pから目標出庫状態Qまで出庫させることが、総合的観点からより効率的であるからである。
なお、評価関数は式(1)に限定されるわけではない。例えば、評価関数J(L,N)として、下記の式(5)を適用しても良い。
Figure 0007224394000004
式(5)では、それぞれ、(L/L)のn乗、(N/N)のn乗となっている。nを大きくすることにより、走行距離Lあるいは切り返し回数Nの変化に対して評価値がより大きく影響を受けるため、第1の出庫経路及び第2の出庫経路の評価値の間で有意差をつけやすくなる。
図7は、第1の出庫経路及び第2の出庫経路を評価関数で評価した結果を模式的に示したものである。図7の縦軸は評価値、横軸は切り返し回数Nをそれぞれ表している。なお、評価関数J(L,N)は式(5)を用い、n=2に設定している。
図7から分かるように、第1の出庫経路の評価値Jよりも第2の出庫経路の評価値Jの方が小さい。すなわち、不等式(4)の関係が成立している。したがって、出庫経路評価選択部106は、自車両1の出庫経路として、第2の出庫経路を選択する。
以上、評価関数について説明したが、評価関数として、単に、走行距離Lあるいは切り返し回数Nのみで第1の出庫経路及び第2の出庫経路を評価しても良い。この場合は、評価関数が簡素化されるので、出庫経路生成装置100の構成を簡略化できるという効果を奏する。
一方、評価関数の評価項目を、上述の走行距離Lと切り返し回数Nだけでなく、図6に示す操舵量SA及び所要時間Tを加え、評価関数の精度を一層向上させることも可能である。
また、上述の走行距離L、切り返し回数N、操舵量SA及び所要時間Tの4つのパラメータのうち、いずれか1つ、あるいは2つ以上といったように、任意の組み合わせを用いて評価関数の最適化を図っても良い。
評価関数は、上述の式(1)及び式(5)に限定されるものではない。例えば、以下の式(6)のように、切り返し間の移動量および操舵量SAを用いた評価関数Jでも良い。
Figure 0007224394000005
式(6)において、s、ρ、w、wρ、Nは、以下のとおりである。
: i-1回目の切返しからi回目の切返しまでの移動距離
ρ : i-1回目の切返しからi回目の切返しまでの曲率(操舵量)
: 移動距離siの重みづけ係数
ρ : 曲率(操舵量)ρの重みづけ係数
N : 切り返し回数
<出庫経路生成装置100の第1の適用例>
以下に、出庫経路生成装置100の適用例を説明するが、出庫経路生成装置100の適用例は下記の第1から第4までの適用例のみに限定されるものではない。
出庫経路生成装置100の第1の適用例について、図8及び図9に基づき説明する。
図8(a)は、自車両1が走行路スペース5から駐車スペース6へと入庫する経路を示し、図8(b)は自車両1の入庫後、走行路スペース5に他車両2が駐車して、自車両1の出庫に支障をきたす状態を示す図である。自車両1上の黒丸は、自車両1の位置を示す印である。また、黒丸の近傍のPは、駐車スペース6における自車両1の駐車位置Pを表している。なお、図9以下の模式図では煩雑さを避けるため、走行路スペース5と駐車スペース6は図示していない場合もあるが、図8と同様な位置にあるものとする。
図8(a)には、自車両1が走行路スペース5から駐車スペース6へと入庫する経路が示されている。なお、図8(a)には、走行路スペース5に沿って、建物などの非道路領域11も示されている。自車両1の入庫時には、走行路スペース5には他車両2など経路上に障害物となるようなものは無い。
しかしながら、自車両1の駐車スペース6からの出庫時には、図8(b)に示すように、自車両1の前方の走行路スペース5上に他車両2が2台停車あるいは駐車して、自車両1が入庫時と同じ経路で出庫しようとしても、他車両2が障害物となって出庫が不可能な状態となっている。なお、図8(b)には、自車両1が出庫する際に出庫経路として使える出庫経路スペース、すなわち、第1のスペース7a及び自車両1が他車両2等の障害物によって走行が禁止されている走行禁止領域12をそれぞれ示している。
自車両1に搭載された出庫経路生成装置100は、以上のような状態に際して、第1の出庫経路及び第2の出庫経路を生成する。すなわち、自車両1の入庫後に、走行路スペース5内に他車両2が駐車する等の周囲環境の変化により、駐車スペース6内の自車両1の駐車位置Pから目標出庫状態Qへと出庫する際に、切り返しが必要と判定された場合は、出庫経路生成装置100の出庫経路生成部105は、第1の出庫経路及び第2の出庫経路を生成する。なお、黒丸の近傍のQは、走行路スペース5における自車両1の目標出庫状態Qを表している。
図9(a)は、出庫経路生成装置100の出庫経路生成部105によって生成された第1の出庫経路を示し、図9(b)は、同じく出庫経路生成部105によって生成された第2の出庫経路を示す。自車両1上の白丸は経路上で自車両1が切り返しを行った際の自車両1の位置、つまり、自車両位置を示している。なお、自車両1上の白丸は、自車両1が経路上での過渡的な位置を示す場合もある。
図9(a)に示す第1の出庫経路は、駐車スペース6の駐車位置Pに駐車している自車両1が、入庫後に駐車した他車両2により事後的に走行禁止領域12が形成された領域に入らないように、白丸で表される自車両位置で切り返しを繰り返しながら目標出庫状態Qへと移動する経路である。
なお、第1の出庫経路の場合は、自車両1は駐車スペース6内での幅方向の移動はしない。したがって、図9(a)における出庫経路スペース、すなわち、第1のスペース7aは、自車両1の前輪より前方の領域と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。なお、自車両1が第1の出庫経路に基づき切り返しを繰り返す際に、駐車位置Pにおける前輪より前方の領域よりもさらに後退する場合もあり得るため、第1のスペース7aはかかる後退時に利用する駐車スペース6の部分も含む。
図9(a)に示す第1の出庫経路では、自車両1はまず前方に進行し、一旦、右側に向かう。しかしながら、最大の操舵角で右側に旋回しても、前方の走行禁止領域12に入ってしまうので、予め設定した距離まで走行禁止領域12に接近した時点で、一旦停止して、後方側に後退、つまり、切り返す。自車両1が後退可能な距離は自車両1の後方が駐車スペース6の両側に駐車している他車両2によって形成される後方側の走行禁止領域12に入らない地点までである。
自車両1の後方が走行禁止領域12に対して予め設定した距離まで接近した時点で停車して、再度、前進する。以後、前進と後退を繰り返して切り返しを重ねることにより、最終的に目標出庫状態Qに到達する。すなわち、第1の出庫経路では、駐車スペース6に繋がった走行路スペース5と駐車スペース6における走行路スペース5側の一部とからなる第1のスペース7aを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。
図9(a)に示す第1の出庫経路では、合計7回の切り返しが行われる。自車両1の駐車位置Pから第1の切り返し位置までの距離をd11、第1の切り返し位置から第2の切り返し位置までの距離をd12、と設定し、以降の各切り返し点までの距離を同様に設定していくと、第1の出庫経路における走行距離Lは、下記の式(7)で表される。なお、各位置間の距離は、公知の方法によって算出される。
Figure 0007224394000006
したがって、第1の出庫経路の評価関数による評価値Jは、下記の式(8)で表される。
Figure 0007224394000007
図9(b)に示す第2の出庫経路は、駐車スペース6の駐車位置Pに駐車している自車両1が、入庫後に駐車した他車両2により事後的に走行禁止領域12が形成された領域に入らないように、白丸で表される位置で切り返しを行いながら目標出庫状態Qへと移動する経路である点では第1の出庫経路と同じであるが、第2の出庫経路の場合は、自車両1は駐車スペース6内で一旦、幅寄せしてから出庫する点が第1の出庫経路とは相違する。
したがって、図9(b)における出庫経路スペース、すなわち、第2のスペース7bは、自車両1の駐車スペース6と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。なお、自車両1が駐車スペース6内で幅寄せした後の自車両位置を、斜線で塗りつぶした丸で示し、Rと表記する。
自車両1の駐車スペース6内における幅寄せ距離dは、幅寄せ方向で隣接する走行禁止領域12に対して予め設定された離間距離である。
また、自車両1を幅寄せする方向は、自車両1の駐車位置Pから走行路スペース5の右側にある目標出庫状態Qへと向かう場合は、駐車スペース6において自車両1の駐車位置Pから左側に幅寄せして、幅寄せ後の自車両位置Rに移動する。一方、自車両1の駐車位置Pから走行路スペース5の左側にある目標出庫状態Qへと向かう場合は、駐車スペース6において自車両1の駐車位置Pから右側に幅寄せして、幅寄せ後の自車両位置Rに移動する。
すなわち、第2の出庫経路は、自車両1の駐車位置Pから走行路スペース5の一方側にある目標出庫状態Qへと向かう場合は、駐車スペース6において自車両1の駐車位置Pから他方側に幅寄せした自車両位置Rから出庫する経路となる。つまり、第2の出庫経路では、走行路スペース5と駐車スペース6とからなる第2のスペース7bを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。出庫する方向と反対側に幅寄せすると、操舵量を多くとることが可能だからである。
図9(b)に示す第2の出庫経路では、幅寄せのための切り返しを含めて合計3回の切り返しが行われる。自車両1の駐車位置Pから第1の切り返し位置までの距離をd21、第1の切り返し位置から第2の切り返し位置、つまり、幅寄せ後の自車両位置Rまでの距離をd22、とそれぞれ設定し、以降の切り返し点までの距離を同様に設定していくと、第2の出庫経路における走行距離Lは、下記の式(9)で表される。なお、各位置間の距離は、公知の方法によって算出される。
Figure 0007224394000008
したがって、第2の出庫経路の評価関数による評価値Jは、下記の式(10)で表される。
Figure 0007224394000009
第1の出庫経路の評価値Jと前記第2の出庫経路の評価値Jとを比較し、評価値の小さい方の出庫経路を選択する。
以上が、図9(a)及び(b)に基づく、出庫経路生成装置100の適用例である。
図9(a)及び(b)にそれぞれ模式的に示す第1の出庫経路と第2の出庫経路では、第1の出庫経路では切り返し回数Nが7回であるのに対して、第2の出庫経路では切り返し回数Nが3回で済み、切り返し回数Nが減少すると走行距離Lも減少する傾向にあるので、第2の出庫経路が選択される可能性が高くなる。
図9(a)及び(b)において選択された出庫経路は、出庫経路生成装置100から出力され、出庫経路表示部122によって乗員が目視できるように表示される。また、自動運転制御部121では、入力された出庫経路に沿って、自車両1を駐車位置Pから目標出庫状態Qまで自動で運転するように制御する。
<出庫経路生成装置100の第2の適用例>
出庫経路生成装置100の第2の適用例について、図10及び図11に基づき説明する。図10(a)は、自車両1が走行路スペース5から駐車スペース6へと縦列駐車するように入庫する経路を示し、図10(b)は自車両1の入庫後、走行路スペース5に他車両2が駐車して、自車両1の出庫に支障をきたす状態を示す図である。
図10(a)には、自車両1が走行路スペース5から駐車スペース6へと縦列駐車するように入庫する経路が示されている。自車両1の入庫時には、走行路スペース5には他車両2など経路上に障害物となるようなものは無い。
しかしながら、自車両1の駐車スペース6からの出庫時には、図10(b)に示すように、自車両1の駐車位置Pと反対側の走行路スペース5上に他車両2が2台停車あるいは駐車して、自車両1が入庫時と同じ経路で出庫しようとしても、他車両2が障害物となって出庫が不可能な状態となっている。
図11(a)は、出庫経路生成装置100の出庫経路生成部105によって生成された第1の出庫経路を示し、図11(b)は、同じく出庫経路生成部105によって生成された第2の出庫経路を示す。
図11(a)に示す第1の出庫経路は、駐車スペース6の駐車位置Pに縦列駐車している自車両1が、入庫後に駐車した他車両2により事後的に走行禁止領域12が形成された領域に入らないように切り返しを繰り返しながら目標出庫状態Qへと移動する経路である。
なお、第1の出庫経路の場合は、自車両1は駐車スペース6内での車体の前後方向の移動はしない。したがって、図11(a)における出庫経路スペース、すなわち、第1のスペース7aは、自車両1の走行路スペース5側の車体の約半分の領域と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。すなわち、第1の出庫経路では、駐車スペース6に繋がった走行路スペース5と駐車スペース6における走行路スペース5側の一部とからなる第1のスペース7aを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。なお、自車両1が第1の出庫経路に基づき切り返しを繰り返す際に、駐車位置Pにおける車体の約半分の領域よりもさらに駐車スペース6内に進入する場合もあり得るため、第1のスペース7aはかかる後退時に利用する駐車スペース6の部分も含む。
図11(b)に示す第2の出庫経路では、自車両1は駐車スペース6内で一旦、車体を後方側に幅寄せしてから出庫する点が第1の出庫経路とは相違する。したがって、図11(b)における出庫経路スペース、すなわち、第2のスペース7bは、自車両1の駐車スペース6と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。つまり、第2の出庫経路では、走行路スペース5と駐車スペース6とからなる第2のスペース7bを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。
第1の出庫経路及び第2の出庫経路の評価関数による評価及び評価結果に基づく出庫経路の選択は第1の適用例と同一なので省略する。
図11(a)及び(b)にそれぞれ模式的に示す第1の出庫経路と第2の出庫経路では、第1の出庫経路では切り返し回数Nが4回であるのに対して、第2の出庫経路では切り返し回数Nが2回で済み、切り返し回数Nが減少すると走行距離Lも減少する傾向にあるので、第2の出庫経路が選択される可能性が高くなる。
<出庫経路生成装置100の第3の適用例>
出庫経路生成装置100の第3の適用例について、図12及び図13に基づき説明する。図12(a)は、自車両1が走行路スペース5から駐車スペース6へと駐車するように入庫する経路を示し、図12(b)は自車両1の入庫後、走行路スペース5に他車両2が駐車して、自車両1の出庫に支障をきたす状態を示す図である。なお、駐車スペース6に駐車した自車両1の左側には、駐車禁止領域20が存在するので、駐車スペース6の左側には切り返すことはできない。なお、駐車禁止領域20も走行禁止領域12の一部に含まれる。
図12(a)には、自車両1が走行路スペース5から駐車スペース6へと駐車するように入庫する経路が示されている。自車両1の入庫時には、走行路スペース5には他車両2など経路上に障害物となるようなものは無い。
しかしながら、自車両1の駐車スペース6からの出庫時には、図12(b)に示すように、自車両1の駐車位置Pの右側に他車両2が1台駐車して、自車両1が入庫時と同じ経路で出庫しようとしても、他車両2が障害物となって出庫が不可能な状態となっている。
図13(a)は、出庫経路生成装置100の出庫経路生成部105によって生成された第1の出庫経路を示し、図13(b)は、同じく出庫経路生成部105によって生成された第2の出庫経路を示す。
図13(a)に示す第1の出庫経路は、駐車スペース6の駐車位置Pに駐車している自車両1が、入庫後に駐車した右側の他車両2によって事後的に走行禁止領域12が形成された領域に入らないように、切り返しを繰り返しながら目標出庫状態Qへと移動する経路である。
なお、第1の出庫経路の場合は、自車両1は駐車スペース6内での幅方向の移動はしない。したがって、図13(a)における出庫経路スペース、すなわち、第1のスペース7aは、自車両1の後輪より後方の領域と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。つまり、第1の出庫経路では、駐車スペース6に繋がった走行路スペース5と駐車スペース6における走行路スペース5側の一部とからなる第1のスペース7aを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。なお、自車両1が第1の出庫経路に基づき切り返しを繰り返す際に、駐車位置Pにおける後輪より後方の領域よりもさらに前進する場合もあり得るため、第1のスペース7aはかかる後退時に利用する駐車スペース6の部分も含む。
図13(b)に示す第2の出庫経路では、自車両1は駐車スペース6内で一旦、車体を右側に幅寄せしてから出庫する点が第1の出庫経路とは相違する。したがって、図13(b)における出庫経路スペース、すなわち、第2のスペース7bは、自車両1の駐車スペース6と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。つまり、第2の出庫経路では、走行路スペース5と駐車スペース6とからなる第2のスペース7bを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。
第3の適用例において第1の適用例とは異なり、第2の出庫経路で自車両1を駐車スペース6内で車体を右側に幅寄せしてから出庫する理由は、第3の適用例では、駐車スペース6に駐車した自車両1の左側には、駐車禁止領域20が存在するので、駐車スペース6の左側では、十分に切り返すことができないからである。
第1の出庫経路及び第2の出庫経路の評価関数による評価及び評価結果に基づく出庫経路の選択は第1の適用例と同一なので省略する。
図13(a)及び(b)にそれぞれ模式的に示す第1の出庫経路と第2の出庫経路では、第1の出庫経路では切り返し回数Nが7回であるのに対して、第2の出庫経路では切り返し回数Nが5回で済み、切り返し回数Nが減少すると走行距離Lも減少する傾向にあるので、第2の出庫経路が選択される可能性が高くなる。
<出庫経路生成装置100の第4の適用例>
出庫経路生成装置100の第4の適用例について、図14及び図15に基づき説明する。図14(a)は、自車両1が走行路スペース5から後方駐車した2台の他車両2の間の駐車スペース6へと駐車するように入庫する経路を示し、図14(b)は自車両1の入庫後、走行路スペース5に2台の他車両2が駐車して、さらに、後方駐車した2台の他車両2の車体の向きが走行路スペース5に対して斜め方向に変わって、自車両1の出庫に支障をきたす状態を示す図である。
図14(a)には、自車両1が走行路スペース5から駐車スペース6へと駐車するように入庫する経路が示されている。自車両1の入庫時には、後方駐車した2台の他車両2の間の駐車スペース6は十分に広く、また、経路上に障害物となるようなものは無い。
しかしながら、自車両1の駐車スペース6からの出庫時には、図14(b)に示すような周囲環境となり、自車両1が入庫時と同じ経路で出庫しようとしても、他車両2が障害物となって出庫が不可能な状態となっている。
図15(a)は、出庫経路生成装置100の出庫経路生成部105によって生成された第1の出庫経路を示し、図15(b)は、同じく出庫経路生成部105によって生成された第2の出庫経路を示す。
図15(a)に示す第1の出庫経路は、駐車スペース6の駐車位置Pに駐車している自車両1が、入庫後に駐車した他車両2により事後的に走行禁止領域12が形成された領域に入らないように、切り返しを繰り返しながら目標出庫状態Qへと移動する経路である。
なお、第1の出庫経路の場合は、自車両1は駐車スペース6内での幅方向の移動はしない。したがって、図15(a)における出庫経路スペース、すなわち、第1のスペース7aは、自車両1の後輪より後方の領域と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。つまり、第1の出庫経路では、駐車スペース6に繋がった走行路スペース5と駐車スペース6における走行路スペース5側の一部とからなる第1のスペース7aを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。なお、自車両1が第1の出庫経路に基づき切り返しを繰り返す際に、駐車位置Pにおける後輪より後方の領域よりもさらに前進する場合もあり得るため、第1のスペース7aはかかる後退時に利用する駐車スペース6の部分も含む。
第2の出庫経路においては、図15(b)に示すように、駐車スペース6が走行路スペース5に対して平面視において傾斜している場合は、自車両1の向きを傾斜方向に沿うように幅寄せする。したがって、図15(b)における出庫経路スペース、すなわち、第2のスペース7bは、自車両1の駐車スペース6と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。つまり、第2の出庫経路では、走行路スペース5と駐車スペース6とからなる第2のスペース7bを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。
第1の出庫経路及び第2の出庫経路の評価関数による評価及び評価結果に基づく出庫経路の選択は第1の適用例と同一なので省略する。
図15(a)及び(b)にそれぞれ模式的に示す第1の出庫経路と第2の出庫経路では、第1の出庫経路では切り返し回数Nが4回であるのに対して、第2の出庫経路では切り返し回数Nが3回で済み、切り返し回数Nが減少すると走行距離Lも減少する傾向にあるので、第2の出庫経路が選択される可能性が高くなる。
以上、実施の形態1による出庫経路生成装置及び自動出庫システムでは、入庫後に周囲環境が変化した場合でも、効率の良い出庫経路を生成及び選択することが可能であり、さらに、生成及び選択された出庫経路に沿って自動運転で出庫することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1による出庫経路生成装置では、第2の出庫経路の幅寄せ距離dは予め設定された距離であったが、実施の形態2による出庫経路生成装置では、自車両1の駐車位置Pからの幅寄せ距離dを走行禁止領域12との距離に対して段階的に変えてそれぞれ評価関数で評価して、最も評価値の小さい出庫経路を第2の出庫経路として選択する点に特徴がある。
図16は、実施の形態2による出庫経路生成装置の適用例の一例を示す模式図である。
駐車スペース6における自車両1と走行禁止領域12との距離の間で、段階的に幅寄せ距離dを変えて、評価関数によってそれぞれ評価することにより、最適な第2の出庫経路を見出すことができる。
図17は幅寄せ距離と車路幅の関係を示した図である。ここで、車路幅とは、自車両1が出庫経路として走行する道路の幅を指し、駐車スペース6の幅及び走行路スペース5の幅を総称したものである。車路幅が広くなるほど、幅寄せ可能な距離も増大する。図17から分かるように、幅寄せ距離dは、出庫時の自車両1の車幅より大きく、走行禁止領域12との距離より小さい範囲内で、段階的に変えることが可能である。
上述のように、幅寄せ距離dを段階的に変えた場合の第2の出庫経路の最適化をするだけでなく、さらに、以下のようにパラメータを設定しても良い。第2の出庫経路において、自車両1の出庫経路における走行距離L、切り返し回数N、操舵量SA、所要時間T及び走行禁止領域12との距離並びに走行路スペース(車路)の幅の少なくとも一つをパラメータとして、自車両1の駐車位置Pからの幅寄せ距離dを段階的に変えて、それぞれ評価関数で評価して、最も評価値の小さい出庫経路を選択するようにしても良い。
自動運転制御部121は、出庫経路生成装置100の出庫経路評価選択部106において、第1の出庫経路が選択されない場合には、上述のような方法によって選択された最適な第2の出庫経路に関する出力信号を受信する。
自動運転制御部121は、最適な第2の出庫経路に沿って目標出庫状態Qに至るまで自動運転で走行するように自車両1を制御する。自動運転制御部121は、自車両1の自動運転の制御に必要となる、目標速度、目標ステアリング角、方向指示器の操作指令等を決定し、決定した各指令値を、動力制御装置、ブレーキ制御装置、自動ステアリング制御装置、ライト制御装置等の駆動制御装置(いずれも図示せず)に伝達する。
以上、実施の形態2による出庫経路生成装置及び自動出庫システムでは、第2の出庫経路の生成において段階的に幅寄せ距離を変えて、評価関数によってそれぞれ評価することにより、最適な第2の出庫経路を見出すことができるという効果を奏し、さらに、最適な第2の出庫経路に沿って自動運転で出庫することが可能となるという効果も奏する。
実施の形態3.
実施の形態3に係る出庫経路生成装置及び自動出庫システムについて、図18を用いて説明する。図18(a)は、自車両1が駐車スペース6から走行路スペース5に出庫する際の第1の出庫経路を示す図である。自車両1の駐車スペース6への入庫後、走行路スペース5に他車両2が駐車して、自車両1の出庫に支障をきたす状態となっている。
第1の出庫経路の場合は、自車両1は駐車スペース6内で、一旦幅寄せするような幅方向の移動はしない。したがって、図18(a)における出庫経路スペース、すなわち、第1のスペース7aは、自車両1の前輪より前方の領域と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。つまり、第1の出庫経路では、駐車スペース6に繋がった走行路スペース5と駐車スペース6における走行路スペース5側の一部とからなる第1のスペース7aを用いて切り返しを行って目標出庫状態Qに至る。なお、自車両1が第1の出庫経路に基づき切り返しを繰り返す際に、駐車位置Pにおける前輪より前方の領域よりもさらに後退する場合もあり得るため、第1のスペース7aはかかる後退時に利用する駐車スペース6の部分も含む。
一方、図18(b)に示す実施の形態3に係る出庫経路生成装置100及び自動出庫システム200における第2の出庫経路では、出庫経路スペース、すなわち、第2のスペース7bは、自車両1の駐車スペース6と走行路スペース5の全体を合わせた領域になる。つまり、第2の出庫経路では、走行路スペース5と駐車スペース6とからなる第2のスペース7bを用いて目標出庫状態Qに至る。
実施の形態3に係る出庫経路生成装置100が生成する第2の出庫経路では、自車両1は駐車スペース6内から走行路スペース5側に移動する。そして、走行路スペース5側から駐車スペース6内の元の駐車位置Pに一旦戻る。この際、自車両1の車体の向きを、図18(b)の自車両1aで示されるように、走行路スペース5の目標出庫状態Qがある側に向ける。つまり、自車両1が元の駐車位置Pに一旦戻る際には、自車両1の車体は平面視で目標出庫状態Qのある側に傾斜して、自車両1aの状態となっている。なお、最初の駐車位置Pと一旦戻った際の駐車位置Pは厳密に一致する必要は無い。
上述のように、駐車スペース6内で自車両1の車体の向きを変えて、自車両1aのような向きとすることにより、より切り返しが少ない回数で目標出庫状態Qへと出庫することが可能となる。なお、自車両1の車体の向きを変えるのは一例であって、自車両1の最初の駐車位置Pでの状態から、自車両1を他の状態に変えるような態様であっても良い。
以上、実施の形態3による出庫経路生成装置及び自動出庫システムでは、第2の出庫経路の生成において、駐車スペース内で自車両の車体の向きを変えるようにするので、より最適な第2の出庫経路を見出すことができるという効果を奏し、さらに、最適な第2の出庫経路に沿って自動運転で出庫することが可能となるという効果も奏する。
実施の形態4.
実施の形態4に係る出庫経路生成装置及び自動出庫システムについて、図19及び20を用いて説明する。図19(a)は、自車両1が駐車スペース6から走行路スペース5への出庫する際の第1の出庫経路、すなわち、一般的な出庫経路を示す図である。実施の形態3の図18(a)で示す場合と同様なので、説明は省略する。
実施の形態4に係る出庫経路生成装置100及び自動出庫システム200では、図19(b)に示すように、自車両1は、先ず、第2のスペース7bの駐車スペース6から走行路スペース5の側に直進する。自車両1の駐車位置P内での車体の方向によって、前進あるいは後退動作となる。この際、自車両1に取り付けられた各種センサによって、自車両1の駐車位置Pから直進後の停車位置に至るまでの間に、自車両1の周囲の走行禁止領域12に関する情報を取得する。つまり、自車両1を、駐車スペース6内の駐車位置Pから走行路スペース5の間を往復させることにより、周囲地図の作成に必要な情報を取得する。
各種センサから得られる情報は、自動出庫システム200のセンサ情報取得部151によって取得され、走行禁止領域特定部103によって走行禁止領域12が生成される。出庫経路生成装置100が上述の動作を行った場合は、自車両1の駐車位置Pのみから得られる情報と比べて出庫経路に関する情報量が多いので、より正確に走行禁止領域12を特定することが可能となる。
図20を用いて、実施の形態4に係る出庫経路生成装置100及び自動出庫システム200の動作をさらに詳しく説明する。図20(a)に示すように、自車両1の駐車位置Pにおいて、自車両1に取り付けられた各種センサによるセンサ検知領域25によって、自車両1の周囲に存在するセンサ検知走行禁止領域27が感知される。かかるセンサ検知走行禁止領域27の特定によって、自車両1のセンサ検知走行可能領域29が特定される。
図20(b)に示すように、自車両1の駐車位置Pから直進後の停車位置に至るまでの間に、各種センサによる検知によって、自車両1のセンサ検知走行可能領域29がさらに拡大かつ正確に特定することが可能となる。すなわち、走行路スペース5の幅、他車両2のコーナー部などの周囲環境を正確に把握することが可能となるので、より安全で、かつ、効率的な出庫経路を生成することができる。
以上、実施の形態4による出庫経路生成装置及び自動出庫システムでは、先ず、第2のスペース7b内である駐車スペース6から走行路スペース5の側に直進して、各種センサにより周囲環境を正確に把握するので、より安全で、かつ、効率的な出庫経路を生成することができるという効果を奏する。
実施の形態5.
実施の形態5に係る出庫経路生成装置100及び自動出庫システム200では、周囲地図生成部102は、駐車するために走行している間に得られた駐車スペース6の周囲の情報及び自車両1の駐車位置Pからの情報に加えて、駐車スペース6から出庫のために移動する際にも各位置において、自車両1からのセンサ情報取得部151あるいは画像取得部152から得られる情報によって、周囲地図が作成される。したがって、自車両1の移動の経過とともに、周囲地図も変化する。
周囲地図が自車両1の移動にともない変化すると、走行禁止領域12も同様に変化する。実施の形態5に係る出庫経路生成装置100及び自動出庫システム200では走行禁止領域12の情報の変化に合わせて、出庫経路生成部105が、自車両1が走行禁止領域特定部103によって設定された走行禁止領域12を回避しつつ、第1の出庫経路及び第2の出庫経路を、それぞれ生成する。そして、出庫経路評価選択部106によって、出庫経路生成部105で生成した第1の出庫経路及び第2の出庫経路とをそれぞれ評価関数で評価し、評価値の小さい方を出庫経路として選択する。
したがって、自車両1の出庫動作中に、周囲状況の変化に応じて、出庫経路生成部105は第1の出庫経路及び第2の出庫経路を出力し続けるので、より最適な出庫経路を選択できるという効果を奏する。
以上、実施の形態1から5に係る出庫経路生成装置に関して、自車両を自動運転する場合について説明した。しかしながら、実施の形態1から5に係る出庫経路生成装置は自動運転のみならず、半自動運転、あるいは、手動運転における出庫支援の場合にも適用可能である。
本開示は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1、1a 自車両、2 他車両、5 走行路スペース、6 駐車スペース、7a 第1のスペース、7b 第2のスペース、11 非道路領域、12 走行禁止領域、20 駐車禁止領域、25 センサ検知領域、27 センサ検知走行禁止領域、29 センサ検知走行可能領域、100 出庫経路生成装置、101 自車両位置特定部、102 周囲地図生成部、103 走行禁止領域特定部、104 出庫状態設定部、105 出庫経路生成部、106 出庫経路評価選択部、122 出庫経路表示部、121 自動運転制御部、151 センサ情報取得部、152 画像取得部、153 操作入力部、200 自動出庫システム

Claims (11)

  1. 自車両の位置を特定する自車両位置特定部と、
    前記自車両を駐車スペースにおける駐車位置から走行路スペースへと出庫させる際の目標出庫状態を設定する出庫状態設定部と、
    前記駐車位置から前記目標出庫状態に至るまでの周囲地図を生成する周囲地図生成部と、
    前記周囲地図生成部により生成された前記周囲地図に基づき、前記自車両の走行が禁止される走行禁止領域を特定する走行禁止領域特定部と、
    前記自車両が前記走行禁止領域を回避しつつ前記駐車位置から出庫して前記目標出庫状態に至る際に切り返しが必要と判定された場合に、前記駐車スペースに繋がった前記走行路スペースと前記駐車スペースにおける前記走行路スペース側の一部とからなる第1のスペースを用いて切り返しを行って前記目標出庫状態に至る第1の出庫経路と、前記走行路スペースと前記駐車スペースとからなる第2のスペースを用いて切り返しを行って前記目標出庫状態に至る第2の出庫経路と、をそれぞれ生成する出庫経路生成部と、
    前記第1の出庫経路と前記第2の出庫経路とを前記自車両が前記目標出庫状態に達するまでの走行距離、切り返し回数、操舵量及び所要時間の少なくとも一つをパラメータとして含む評価関数でそれぞれ評価し、評価値の小さい方の出庫経路を選択する出庫経路評価選択部と、
    を備える出庫経路生成装置。
  2. 前記出庫経路生成部は、前記駐車位置から移動した後、前記第1のスペース内で切り返しを行って前記目標出庫状態に至る前記第1の出庫経路と、前記第2のスペースを利用し、前記駐車位置から移動した後に切り返しを行い、前記駐車スペースに戻った後に前記目標出庫状態に至る前記第2の出庫経路と、をそれぞれ生成することを特徴とする請求項1に記載の出庫経路生成装置。
  3. 前記出庫経路生成部は、前記駐車位置から出庫した後に切り返しを行って前記目標出庫状態に至る第1の出庫経路と、前記駐車スペース内で一旦幅寄せを行った後に出庫して前記目標出庫状態に至る第2の出庫経路と、をそれぞれ生成することを特徴とする請求項に記載の出庫経路生成装置。
  4. 前記出庫経路生成部は、前記駐車位置から出庫した後に切り返しを行って前記目標出庫状態に至る第1の出庫経路と、前記駐車スペース内で車体の向きを変えた後に出庫して前記目標出庫状態に至る第2の出庫経路と、をそれぞれ生成することを特徴とする請求項1または2に記載の出庫経路生成装置。
  5. 前記第2の出庫経路は、前記駐車位置から前記走行路スペースの一方側にある前記目標出庫状態へと向かう場合は、前記駐車スペースにおいて前記駐車位置から他方側に幅寄せした自車両位置から出庫する経路であることを特徴とする請求項に記載の出庫経路生成装置。
  6. 前記自車両の幅方向において前記駐車スペース及び前記走行路スペースの一方側に前記走行禁止領域が存在する場合は、前記第2の出庫経路は、前記駐車スペースにおいて前記駐車位置から他方側に幅寄せした自車両位置から他方側へ出庫する経路であることを特徴とする請求項に記載の出庫経路生成装置。
  7. 前記駐車スペースが前記走行路スペースに対して平面視において傾斜している場合は、前記自車両の向きを傾斜方向に沿うように幅寄せすることを特徴とする請求項、6のいずれか1項に記載の出庫経路生成装置。
  8. 前記第2の出庫経路において、前記自車両の出庫経路における走行距離、切り返し回数、操舵量、所要時間及び前記走行禁止領域との距離並びに前記走行路スペースの幅の少なくとも一つをパラメータとして、前記駐車位置からの幅寄せ距離を段階的に変えてそれぞれ評価関数で評価して、最も評価値の小さい出庫経路を選択することを特徴とする請求項、6のいずれか1項に記載の出庫経路生成装置。
  9. 周囲地図生成部は、前記自車両を前記駐車スペース内の駐車位置から前記走行路スペースの間を往復させることにより、周囲地図を生成することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の出庫経路生成装置。
  10. 請求項1からのいずれか1項に記載の出庫経路生成装置と、
    前記選択された出庫経路に沿って前記自車両を前記目標出庫状態まで自動で出庫させる自動運転制御部と、
    を備える自動出庫システム。
  11. 前記周囲地図上に前記選択された出庫経路を重ねて表示する出庫経路表示部をさらに備える請求項10に記載の自動出庫システム。
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