JP7223074B2 - 容器入り飲食料品 - Google Patents
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Description
本実施形態のガラス容器の製造(成形)には、ガラス成形用再生材料が用いられる。ガラス成形用再生材料は、ガラス以外の材料から再生される再生材料が配合され、飲料や食料等の飲食料品を収容することが可能なガラス容器の製造(成形)に用いられるものである。ガラス成形用再生材料は、ケイ素成分の総量、カルシウム成分、及びカーボン(炭素)成分の総量が所定の調合比となるように配合されたものとされている。また、ガラス成形用再生材料は、生物由来再生材料、成型物由来再生材料、及び樹脂素材由来再生材料を含むものとされている。
生物由来再生材料は、ケイ素成分を含む生物、又は当該生物に由来する生物由来物を加熱処理することにより、生物又は生物由来物に含まれているケイ素成分を生物由来ケイ素成分として含む再生材料である。前記生物は、例えば穀物や藻類、珪藻類等の植物系のもの、鶏等の鳥類、牛、豚等の哺乳類、魚類、貝類等の動物系のもの等とすることができる。生物由来再生材料は、ガラス成形用再生材料において、ケイ素成分の全部をなすもの、あるいは他のケイ素成分(例えば、珪砂や酸化ケイ素の試薬など)と共にガラス成形用再生材料におけるケイ素成分の一部をなすものとすることができる。生物由来再生材料は、生物に由来する炭素成分を含むもの、あるいは熱処理等によって炭素成分を除去したものとすることができる。
成型物由来再生材料は、カルシウム成分を含む無機物質を用いて作成された成型物に由来するカルシウム成分を成型物由来カルシウム成分として含む再生材料である。成型物由来再生材料は、ガラス成形用再生材料において、カルシウム成分の全部をなすもの、あるいは他のカルシウム成分(例えば、石灰石や炭酸カルシウム試薬、酸化カルシウム試薬など)と共にガラス成形用再生材料におけるカルシウム成分の一部をなすものとすることができる。
樹脂素材由来再生材料は、ペットボトル等の樹脂製品(PET:ペット、PP:ポリプロピレン、PE:ポリエチレン)を加熱処理等することにより得られた樹脂素材由来のカーボン(炭素)成分を含む再生材料である。言い換えると、樹脂素材由来再生材料は、PET系廃棄物からカーボン(炭素)成分が得られる再生材料である。樹脂素材由来再生材料は、ガラス成形用再生材料において、カーボン成分の全部をなすもの、あるいは他のカーボン成分と共にガラス成形用再生材料におけるカーボン成分の一部をなすものとすることができる。
ガラス成形用再生材料は、生物由来のケイ素成分をケイ素成分の一部又は全部として含む生物由来再生材料単体からなるものや、成型物由来カルシウム成分をカルシウム成分の一部又は全部として含む成型物由来再生材料単体からなるものや、樹脂素材由来カーボン成分をカーボン成分の一部又は全部として含む樹脂素材由来再生材料単体からなるものとすることができる。また、ガラス成形用再生材料は、生物由来再生材料、成型物由来再生材料、及び樹脂素材由来再生材料を混合することにより、生物由来ケイ素成分をケイ素成分の一部又は全部として含むと共に、成型物由来カルシウム成分をカルシウム成分の一部又は全部として含むと共に、樹脂素材由来カーボン成分をカーボン成分の一部又は全部として含んだ混合再生材料とすることも可能である。
続いて、上述したガラス成形用再生材料を製造するための製造方法について説明する。上述したガラス成形用再生材料は、ケイ素成分を含む生物又は当該生物に由来する生物由来物を原料(当該原料を以下「生物系原料」とも称す)として生物由来再生材料からなるガラス成形用再生材料を製造する製造方法、カルシウム成分を含む成型物を原料(当該原料を以下「成型物系原料」とも称す)として成型物由来再生材料からなるガラス成形用再生材料を製造する製造方法、及びカーボン成分を含む樹脂素材に由来する樹脂素材由来物を原料(当該原料を以下「樹脂素材系原料」とも称す)として樹脂素材由来再生材料からなるガラス成形用再生材料を製造する製造方法のように、生物由来再生材料、成型物由来再生材料、及び樹脂素材由来再生材料を個別に製造する製造方法によりガラス成形用再生材料を製造できる。
生物由来再生材料製造法は、生物系原料を加熱処理等することにより、生物系原料に含まれているケイ素成分を生物由来ケイ素成分として含む生物由来再生材料を取得する工程(生物由来再生材料取得工程)を製造工程の一部又は全部として含む製造方法である。
成型物由来再生材料製造法は、カルシウム成分を含む成型物(成型物系原料)を加熱処理することにより、成型物由来カルシウム成分を含む成型物由来再生材料を取得する工程(成型物由来再生材料取得工程)を製造工程の一部又は全部として含む製造方法である。
樹脂素材由来再生材料製造法は、カーボン成分を含むペットボトル等の樹脂素材(樹脂素材系原料)を加熱処理することにより、樹脂素材由来カーボン成分を含む樹脂素材由来再生材料を取得する工程(樹脂素材由来再生材料取得工程)を製造工程の一部又は全部として含む製造方法である。
混合再生材料製造法は、生物由来原料と成型物由来原料と樹脂素材由来原料とを混合した混合物(混合原料)を熱処理対象物として直接加熱あるいは間接加熱して熱分解することにより、ケイ素成分を含む生物由来再生材料、カルシウム成分を含む成型物由来再生材料、及びカーボン成分を含む樹脂素材由来再生材料を含む混合再生材料をガラス成形用再生材料として形成する工程(混合再生材料取得工程)を製造工程の一部又は全部として含む製造方法である。
上述したガラス成形用再生材料の製造方法等により製造されたガラス成形用再生材料を用いることにより、珪砂や石灰石等を用いた場合と同様にして、ガラス製品(ガラス容器)を製造することができる。本実施形態のガラス容器は、シリカ成分とカルシウム成分とカーボン成分との少なくともいずれかを含む素材によって構成されている。具体的には、ガラス成形用再生材料を用いてガラス製品を製造する場合には、先ず酸化ケイ素の重量を100としたときに、炭酸カルシウムが重量比で27、炭酸ナトリウムが重量比で28、硫酸ナトリウムが重量比で1.5、炭素(カーボン)が重量比で0.1となる調合比を標準的な調合比とし、製造するガラスの特性(例えば粘性等)に応じて各成分の調合比率を変動させることにより、原料の調合を行う。このようにして原料の調合を行う際に、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、及び炭素(カーボン)の少なくともいずれかについて、その一部又は全部として、上述したガラス成形用再生材料を配合する。
Claims (8)
- 飲食料品をガラス容器に収容した容器入り飲食料品であって、
前記ガラス容器が、
生物に由来するシリカ成分と、
カルシウム成分を含む無機物質粉末、熱可塑性樹脂、補助剤を所定の配合率で配合して成形した成型物に由来するカルシウム成分と、
樹脂素材に由来するカーボン成分と、の少なくともいずれかを含む素材によって構成されており、
前記ガラス容器が、前記飲食料品の製造過程において副次的に発生する副産物を原料の一部又は全部として製造されるガラス製造用素材によって構成されていること、を特徴とする容器入り飲食料品。 - 前記飲食料品が、穀物を原材料として製造されるものであること、を特徴とする請求項1に記載の容器入り飲食料品。
- 前記飲食料品が、稲を原材料として製造されるものであり、
前記副産物が、もみがらであり、
前記ガラス製造用素材が、前記もみがらを原料の一部又は全部として製造されるシリカ成分を含むものであること、を特徴とする請求項2に記載の容器入り飲食料品。 - 前記飲食料品が、トウモロコシを原材料として製造されるものであり、
前記副産物が、前記トウモロコシの軸であり、
前記ガラス製造用素材が、前記トウモロコシの軸を原料の一部又は全部として製造されるシリカ成分を含むものであること、を特徴とする請求項2または3に記載の容器入り飲食料品。 - 前記飲食料品が、サトウキビを原材料として製造されるものであり、
前記副産物が、前記サトウキビにおける製造後の残渣であり、
前記ガラス製造用素材が、前記サトウキビの残渣を原料の一部又は全部として製造されるシリカ成分を含むものであること、を特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の容器入り飲食料品。 - 前記飲食料品が、被子植物の種を原材料として製造されるものであり、
前記副産物が、前記被子植物の種における製造後の残渣であり、
前記ガラス製造用素材が、前記被子植物の種における残渣を原料の一部又は全部として製造されるカルシウム成分を含むものであること、を特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の容器入り飲食料品。 - 前記飲食料品が、貝類を原材料として製造されるものであり、
前記副産物が、貝殻であり、
前記ガラス製造用素材が、前記貝殻を原料の一部又は全部として製造されるカルシウム成分を含むものであること、を特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の容器入り飲食料品。 - 前記飲食料品が、生物を原材料として製造されるものであり、
前記副産物が、前記生物由来のものであり、
前記ガラス製造用素材が、前記副産物を原料の一部又は全部として製造されるカルシウム成分を含むものであること、を特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の容器入り飲食料品。
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JP2022150734A (ja) | 2021-03-26 | 2022-10-07 | 石塚硝子株式会社 | 生物由来のCa源を用いたガラスの製造方法 |
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