JP7221751B2 - 磁性材料、および積層チップ部品 - Google Patents

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本発明は磁性材料、および積層チップ部品に関する。
積層インダクタなどの積層チップ部品には、電気絶縁性の磁性層と、電極パターンが形成された電極層とが層状に積層された構造を有するものがある。この種の積層チップ部品は、厚膜技術を用いて磁性層となるペースト状の磁性材料からなるシート上に電極層となる電極パターンが形成されたものを順次積層して得た積層体を焼成し、その焼成によって得られた焼結体の表面に外部電極用ペーストを形成することで製造される。
電極パターンを形成する導電体には、融点が962℃のAg(銀)を用いるのが一般的である。そのため、磁性層には、以下の特許文献1に記載の磁性材料のように、低温での焼成が可能なNi系フェライト(Ni-Zn系、Ni-Zn-Cu系など)を主成分とした磁性材料が用いられる。なお、以下の特許文献2には、本発明に関連する技術として、高周波領域でもコアロス(損失)が少ない磁性材料について記載されている。
特開2013-60361号公報 特開平10―256024号公報
電子機器を構成する電子部品には、より高い周波数で動作することが求められている。したがって、積層インダクタなどの積層チップ部品の磁性層には、高周波領域でもコアロスが低い磁性材料を用いる必要がある。例えば、周知のスネーク(Snoek)の限界を考慮しながら磁性材料の高周波領域でのコアロスを低減させるために、磁性材料中のFe(鉄)の量を少なくして、透磁率μを小さくすることが考えられる。そして、上記特許文献2に記載の磁性材料では、高周波領域におけるコアロスを低くするためにCoOが添加されている。
しかし、磁性材料は、CoOを添加すると焼結性が悪化し、積層チップ部品の導体パターンに使用されているAgの融点以下で焼成することが困難となる。そして、特許文献2に記載の磁性材料では1000℃~1130℃の温度で焼成することで焼結体にしている。
そこで本発明は、低温焼成が可能であるとともに、高周波領域でのコアロス特性に優れた磁性材料、およびその磁性材料を用いた積層チップ部品を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、Fe換算でxmol%のFe、ZnO換算でymol%のZn、CuO換算でzmol%のCu、およびNiO換算で(100-x-y-z)mol%のNiを含む主成分に、副成分として、前記主成分に対してawt%のCoO、bwt%のBi、cwt%のSiO、dwt%のAl、およびewt%のPr11が添加されてなり、
40≦x≦45、0≦y≦10、5≦z≦15、
0<a≦0.3、0<b≦1.0、0<c≦0.2、0<d<0.4、0<e<0.1
であることを特徴とする磁性材料としている。0<e≦0.05である磁性材料とすればより好ましい。
本発明のその他の態様は、前記磁性材料からなる焼結体で形成される電気絶縁性の磁性層と、導電体からなる電極パターンが形成された電極層とが層状に積層されてなる積層チップ部品であって、前記導電体が銀であることを特徴としている。
本発明によれば、低温焼成が可能であるとともに、高周波領域でのコアロス特性に優れた磁性材料、およびその磁性材料を用いた積層チップ部品が提供される。なお、その他の効果については以下の記載で明らかにする。
本発明の実施例に係る磁性材料の特性を評価するためのサンプルの作製手順を示す図である。
===本発明の実施例に想到する過程===
磁性材料には、主成分となるフェライトに、副成分として、焼結性や特定の特性を向上させるための添加剤が添加されてなる。主成分として、Fe、NiO、CuO、およびZnOを含むNi系フェライトでは、高周波領域でのコアロスを低減させるために、磁性材料中のFeの量をFe換算で40~45mol%程度としている。それによって、磁性材料の透磁率μが小さくなり、鉄損が低減する。また、焼結性を向上させるCuOは、銅損によるコアロスの劣化を抑制するために、5~15mol%程度としている。
なお、透磁率μは、磁性材料中のZnを少なくすることでも低減させることができる。しかし、透磁率μを過度に低下させれば、磁性材料が、本来の磁性体として機能しなくなるため、一般的には、磁性材料中にZnO換算で10mol%以下のZnを含ませている。磁性材料中にZnを全く含ませない場合もある。なお、透磁率μは、1MHzでの比透磁率μ’でμ’≦100であればよい。下限については、普通、μ’≒20であれば問題はない。
いずれにしても、高周波領域での使用が想定される積層チップ部品の磁性層にNi系フェライトを主成分とした磁性材料を用いる場合、その磁性材料には、高周波領域でのコアロスが小さいこと(高周波特性)と、1000℃以下での焼結性(低温焼結性)が求められている。
高周波特性については、上述したように、主成分にCoOを添加することで向上させることができる。しかし、CoOの添加量が多いと、磁性材料の焼結性が悪化する。そこで、Ni系フェライトにCoOが添加されてなる磁性材料において、低温焼結性を得るために焼結助剤であるBiを添加することがある。しかし、Biを添加すると、磁性材料の結晶が大きくなり、渦電流損失が増大したり、非磁性材料の含有量が相対的に増大したりすることにより、高周波領域でのコアロスが大きくなる。
そこで、Biに起因する異常結晶成長の増加による渦電流損失や、高周波特性の悪化を抑制するために、SiO、Alを添加することが考えられる。SiO、AlOは、その一部が磁性体中でガラス化されて磁性材料の焼結性を改善させる。また、ガラスの絶縁性によって抵抗が大きくなり高周波特性が改善する。しかし、その一方で、SiOやAlは、透磁率μを低下させる原因となる。
このように、低温焼成が可能で、高周波領域でのコアロスが小さな磁性材料を得るという目的を達成するために、主成分の組成を鉄損や銅損を考慮して調整するとともに、その主成分にCoO、Bi、さらにはSiO、Alを添加したとしても、互いに特性を相殺させる要素が複雑に存在することになり、上記の目的を達成することが難しくなる。
そこで、全く新規な添加剤として、希土類を用いることを考えた。そして、特定の希土類に限って特性を特異的に改善できることを知見した。そして、本発明者は、このような知見に基づいて鋭意研究を重ねた結果、本発明の実施例に係る磁性材料を得ることができた。
===実施例===
本発明の実施例に係る磁性材料は、Fe、Cu、Znを所定の割合(mol%)で含むとともに残部がNiとなるNi系フェライトを主成分としつつ、副成分として、Co、Bi、SiO、Alが含まれているともに、SiO、Alを添加することによるμの低下を補完するためにPr11が適量添加されている。それによって、実施例に係る磁性材料は、低温での焼成が可能で、かつ高周波領域におけるコアロス特性の劣化が抑制されたものとなっている。
<サンプルの作製手順>
本発明の実施例に係る磁性材料の特性を評価するために、主成分の組成、副成分となる添加剤の種類や添加量が異なる各種磁性材料をサンプルとして作製した。図1に、サンプルの作製手順を示した。まず主成分であるNi系フェライトの原料となるFe、ZnO、CuO、NiOを秤量、混合する(s1)。秤量に際しては、基準となる主成分の組成を、Feを41mol%、ZnOを2mol%、NiOを48mol%、CuOを9mol%とし、サンプルに応じてFe、ZnO、CuO、NiOのそれぞれの割合を調整した。
そして、秤量した主成分の原料を、ボールミルなどを用いて混合した。なお、以下の記載において、主成分に含まれるFe、Ni、Zn、およびCuの各元素の割合(mol%)が示されている場合、Fe、Ni、Zn、およびCuの割合は、それぞれ、Fe、NiO、ZnO、およびCuOで換算しているものとする。
次に、上記主成分の原料の混合物を750℃で仮焼成した(s2)。さらに、仮焼成によって得られた粉体をボールミルにて平均粒子径が0.5μmになるまで粉砕し(s3)、その粉砕後の粉体に対し、副成分となる各種添加剤を添加した(s4)。ここでは、サンプルに応じ、CoO、Bi、SiO、Al、Pr11、La、BeOを添加した。
次に、仮焼成後の主成分の原料に副成分が添加された粉体材料にPVA水溶液などのバインダーを加えて適宜な大きさの粒子径となるように造粒する(s5)。そして、その造粒物を所定の形状に成形する。ここでは、外径15mm、内径10mm、厚さ2mmのリング状に成形した(s6)。そして、そのリング状の成形体をAgの融点以下である900℃の温度で5時間焼成し(s7)、サンプルとなるリングコアを得た。
<特性評価方法>
上記の手順によって作製したサンプルについて、各種磁気特性を周知のBHアナライザを用いて測定した。ここでは、磁気特性として、周波数1MHzにおける比透磁率μ’、飽和磁束密度Bm(mT)、サンプルを4000A/mの磁界強度で磁化させた際の残留磁界強度(以下、保磁力とも言う)Hc(A/m)、共振周波数fr(MHz)および、コアロスPcv(kW/m)を測定した。コアロスPcvを測定する際には、各サンプルを所定の巻線数(例えば巻線数3)のトロイダルリングコアの状態にした。そして、測定時の最大磁気飽和密度Bmを20mTとし、1MHzの周波数にてコアロスPcvを測定した。なお、高周波領域での使用を想定した積層インダクタの磁性層を構成する磁性材料では、特に、低いコアロスPcvと高い共振周波数とが求められている。ここでは、コアロスPcv<3000で、かつ共振周波数fr≧50MHzを目標とした。
<主成分の組成>
まず、主成分の最適な組成を求めるために、副成分の種類と添加量が同じで、主成分の組成が異なるサンプルの特性を評価した。添加した副成分はCoOとBiであり、CoOを主成分に対して0.2wt%添加し、Biを主成分に対して0.7wt%添加した。
以下の表1に、主成分の組成が異なるサンプルの作製条件と磁気特性とを示した。
Figure 0007221751000001
表1において、Fe、Zn、Cu、およびNiの割合は、それぞれFe、ZnO、CuO、およびNiO換算での割合である。また、サンプル1は、基準となるサンプルであり、サンプル2~6では、このサンプル1におけるFe、Zn、Ni、Cuのそれぞれの割合を基準にして、Fe、Zn、Cuのうちの一つの元素の割合を増減させつつ、その元素の増減分をNiの割合を変化させて補償している。
表1に示したように、Feの割合が39mol%のサンプル2では、コアロスPcvがサンプル1に対して劣化しており、Feの割合が46mol%のサンプル3では、共振周波数frが低下している。したがって、コアロスPcvを低減させるために、主成分中のFeの割合を40mol%以上45mol%以下にすることが、妥当であることが確認できた。
また、Znの割合が11mol%のサンプル3では、コアロスPcvが悪化していることから、Znの割合は10mol%以下であることが必要となる。なお、上述したように主成分中にZnは必ずしも含まれていなくてもよいことから、主成分中のZnの割合は、0mol%以上10mol%以下にすればよい。
サンプル4、5は、サンプル1に対し、Cuの量が増減されており、主成分中のCuの割合が4mol%のサンプル4、および16mol%のサンプル5では、ともにサンプル1に対してコアロスPcvが悪化している。したがって、主成分中のCuの割合は、5mol%以上15mol%以下であることが望ましい。
<CoO、Biの添加量>
上述したように、磁性材料において、CoOは、焼結性が確保されていれば、添加量が多いほど、高周波特性を向上させる。しかし、添加量が多すぎると焼結性が悪化する。焼結性が悪化すれば、結局、コアロスPcvも増大することになる。また、Biは、多く添加するほど焼結性を向上させる一方で、添加量が多すぎるとコアロスを増大させる。そこで、CoOとBiの添加量の上限を調べるために、表1に示したサンプル1の磁性材料に対し、CoO、あるいはBiの添加量を変えたサンプルを作製した。
表2に、CoO、あるいはBiの添加量を変えたサンプルの特性を示した。
Figure 0007221751000002
表2では、表1に記載したサンプル1の特性も合わせて示している。そして、表2に示したように、主成分に対してCoOが0.4wt%添加されているサンプル7では、コアロスPcvが大きく増大した。主成分に対してBiが1.1wt%添加されているサンプル8では、コアロスPcvが増大した。したがって、CoOとBiは、いずれも添加されるべきものであるが、サンプル1におけるCoOとBiの添加量が、それぞれ、0.2wt%と0.7wt%であること、後述するSiO、Al、およびPr11を添加することによる効果とを鑑みれば、CoO、およびBiの主成分に対する添加量は、それぞれ、0.3wt%以下、および1.0wt%以下とすることが望ましい。
<SiO、Alの添加量>
上述したように、SiO、Alは、磁性材料の焼結性を向上させる。しかし、多量に添加すれば、磁気特性を悪化させるため、SiO、Alの最適添加量を求める必要がある。そこで、基準となるサンプル1の磁性材料に対し、SiOとAlを添加した各種サンプルを作製した。
表3に、SiOとAlの添加量が異なる各種サンプルの特性を示した。
Figure 0007221751000003
表3では、表1に記載したサンプル1の特性も示した。そして、表3に示したサンプル9~16のうち、SiOの添加量を主成分に対して0.3wt%とし、Alの添加量を0.3wt%としたサンプル12と、SiOの添加量を主成分に対して0.3wt%とし、Alの添加量を0.4wt%としたサンプル15とにおいてコアロスPcvが増大した。SiOの添加量を主成分に対して0.01wt%としつつ、Alの添加量を0.4wt%としたサンプル13、およびSiOの添加量を主成分に対して0.2wt%としつつ、Alの添加量を0.4wt%としたサンプル14では、サンプル9よりもコアロスPcvが低下した。したがって、SiO、およびAlの主成分に対する添加量は、それぞれ、0.2wt%以下、および0.4wt%以下であることが望ましい。
<Pr11の添加量>
本発明の実施例に係る磁性材料は、適正な組成を有するNiフェライトを主成分とするとともに、副成分として、CoO、Bi、SiO、およびAlが適量添加された磁性材料に対し、さらにPr11が適量添加されて、低温焼結性が確保されつつ、高周波領域でのコアロスPcvが低減されたものである。そこで、Pr11の適正な添加量を求めるために、表3に示したサンプル16に対し、Pr11を添加した各種サンプルを作製した。
表4に、Pr11の添加量が異なる各種サンプルの特性を示した。
Figure 0007221751000004
表4では、表3に記載したサンプル16の特性も示した。そして、表4に示したように、サンプル16~18は、いずれも、主成分におけるFe、Zn、Ni、およびCuのそれぞれの組成が、Fe換算で41mol%、ZnO換算で2mol%、NiO換算で48mol%、およびCuO換算で9mol%であるとともに、主成分に対し、CoO、Bi、SiO、およびAlが、それぞれ、0.2wt%、0.7wt%、0.2wt%、および0.2wt%で共通である。そして、Pr11の添加量が各サンプルで異なっている。
そして、Pr11を添加していないサンプル16に対し、主成分に対しPr11を添加したサンプル17~20の特性をみると、Pr11の添加量が極めて微量な0.01wt%のサンプル17でコアロスPcvの低減が確認された。そして、サンプル18の0.05wt%の添加量におけるコアロスPcvを極小値として、Pr11の添加量が増加していくのにしたがって、コアロスPcvも増加する傾向が確認できる。そして、Pr11の添加量が0.2wt%のサンプル20のコアロスPcvは、基準となるサンプル1のコアロスPcv=2727よりも大きかった。また、Pr11の添加量が0.1wt%のサンプル19は、コアロスPcvが、サンプル16のコアロスPcv=2335よりも大きくなったものの、サンプル1のコアロスPcvよりも小さかった。したがって、サンプル17~20におけるコアロスPcvの増減傾向を考慮すれば、Pr11の添加量は、0.1wt%未満であることが望ましい。より好ましくは、Pr11の添加量を0.05wt%以下とすることである。
<希土類、アルカリ土類金属を含む添加剤>
ところで、Prは希土類であり、一般的に、希土類に属する元素やその化合物は物性が類似している。そこで、Pr以外の希土類としてLaを含む化合物(例えば、La)を添加剤とした磁性材料をサンプルとして作製した。また、希土類に特性が近似する元素として、アルカリ土類金属のBeを含む化合物(例えば、BeO)を添加物とした磁性材料もサンプルとして作製した。そして、各サンプルの特性を評価した。
以下の表5に、Pr、La、Beの酸化物を添加物としたサンプルの特性を示した。
Figure 0007221751000005
表5では、表4に記載したサンプル18の特性も示した。表5に示したサンプル21、22は、Pr11以外は、サンプル18と同じ組成であり、表5に示したように、添加剤としてPr11を用いたサンプル18に対し、添加剤にLaを用いたサンプル21では、コアロスPcvが大きく増大し、添加剤にBeOを用いたサンプル22では、共振周波数が50MHzを下回った。したがって、高周波特性を向上させるためには、Pr11を添加剤として用いることが特に有効であることが分かった。
以上より実施例に係る磁性材料は、主成分となるNiフェライトに副成分としてCoO、Bi、SiO、Al、およびPr11が添加されてなる。そして、主成分中のFe、Zn、Cu、Niの割合が、それぞれ、40mol%以上45mol%以下、0mol%以上10mol%以下、5mol%以上15mol%以下、残部がNiであり、かつ、CoO、Bi、SiO、Al、およびPr11の主成分に対する添加量a、b、c、d、およびeが、それぞれ0wt%<a≦0.4wt%、0wt%<b≦0.4wt%、0wt%<c≦0.2wt%、0wt%<d≦0.4wt%、および0wt%<e<0.1wt%となるものである。そして、より好ましくは、0wt%<e≦0.05wt%となるものである。
s1 主成分原料秤量・混合工程、s2 仮焼成工程、s3 粉砕工程、
s4 副成分添加工程、s5 造粒工程、s6 成形工程、s7 焼成工程

Claims (3)

  1. Fe換算でxmol%のFe、ZnO換算でymol%のZn、CuO換算でzmol%のCu、およびNiO換算で(100-x-y-z)mol%のNiを含む主成分に、副成分として、前記主成分に対してawt%のCoO、bwt%のBi、cwt%のSiO、dwt%のAl、およびewt%のPr11が添加されてなり、
    40≦x≦45、0≦y≦10、5≦z≦15、
    0<a≦0.3、0<b≦1.0、0<c≦0.2、0<d<0.4、0<e<0.1
    であることを特徴とする磁性材料。
  2. 請求項1に記載の磁性材料であって、0<e≦0.05であることを特徴とする磁性材料。
  3. 請求項1又は2に記載の磁性材料からなる焼結体で形成される電気絶縁性の磁性層と、導電体からなる電極パターンが形成された電極層とが層状に積層されてなる積層チップ部品であって、
    前記導電体は銀である
    ことを特徴とする積層チップ部品。
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