JP7219644B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるデファレンシャル装置に関する。
自動車等の車両には、左右や前後の駆動輪に動力を分配するデファレンシャル装置が設けられている。また、デファレンシャル装置には差動歯車を収容するデフケースが設けられており、デフケースは軸受によって回転自在に支持されている。なお、デフケース等の回転体を支持する軸受として、テーパーベアリングやボールベアリング等の軸受が開発されている(特許文献1~4参照)。
特開2004-108572号公報 特開2000-291651号公報 特開2008-106914号公報 特開平5-138407号公報
ところで、デフケースを支持する軸受には大きな荷重が作用することから、軸受に対して十分にオイルを供給することが重要である。このため、デファレンシャル装置のハウジングにはオイルが貯留されており、デフケース等によって掻き上げられたオイルが軸受に供給されている。しかしながら、デフケース等が回転し始める走行開始直後においては、オイルが十分に掻き上げられていないことから、軸受を適切に潤滑することが困難となっていた。
本発明の目的は、デファレンシャル装置の軸受を適切に潤滑することにある。
本発明のデファレンシャル装置は、車両に搭載されるデファレンシャル装置であって、ハウジングに収容され、差動歯車が組み込まれるデフケースと、前記デフケースに取り付けられ、前記デフケースを回転自在に支持する軸受と、を有し、前記軸受は、前記デフケースに取り付けられる内輪と、前記内輪の径方向外方に配置される中間輪と、前記中間輪の径方向外方に配置される外輪と、前記内輪と前記中間輪との間に配置される内側転動体と、前記中間輪と前記外輪との間に配置される外側転動体と、前記内輪の外周部に取り付けられ、前記中間輪に接する係合位置と前記中間輪から離れる解除位置とに回動するスプラグと、を備え、前記スプラグは、前記内輪の低速回転時に前記係合位置に回動し、前記内輪の高速回転時に前記解除位置に回動する。
本発明によれば、軸受を構成する内輪には、中間輪に接する係合位置と中間輪から離れる解除位置とに回動するスプラグが取り付けられる。このスプラグは、内輪の低速回転時に係合位置に回動し、内輪の高速回転時に解除位置に回動する。これにより、軸受を適切に潤滑することができる。
本発明の一実施の形態であるデファレンシャル装置を示す図である。 図1の矢印A方向から軸受の一部を示した図である。 (A)は図2のA-A線に沿う断面図であり、(B)は図2のB-B線に沿う断面図である。 図1の矢印A方向から軸受の一部を示した図である。 車両停止時のデファレンシャル装置を示す図である。 車両走行時のデファレンシャル装置を示す図である。 デフケースが低速回転する際の軸受を示す図である。 デフケースが高速回転する際の軸受を示す図である。 比較例としてのデファレンシャル装置を示す図である。 車両停止時のデファレンシャル装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[デファレンシャル装置]
図1は本発明の一実施の形態であるデファレンシャル装置10を示す図である。図示するデファレンシャル装置10は自動車等の車両に搭載される装置であり、このデファレンシャル装置10によって図示しない左右の車輪が駆動される。
図1に示すように、デファレンシャル装置10は、モータハウジング11に収容される電動モータ12からなるモータ部13と、ギアハウジング14に収容される減速ギア列15,16および差動機構17からなる減速部18と、を有している。減速部18のギアハウジング14には、電動モータ12のロータ20に連結される中空のモータ軸21と、モータ軸21に平行に配置される中間軸22と、中間軸22に平行に配置されるデフケース23と、が収容されている。なお、モータ軸21の回転中心とデフケース23の回転中心とは互いに一致している。また、デファレンシャル装置10の駆動源である電動モータ12は、ロータ20と、ロータ20の径方向外方に配置されるステータ24と、によって構成されている。
電動モータ12のロータ20と差動機構17のデフケース23とは、2段の減速ギア列15,16を介して連結されている。つまり、モータ軸21には駆動ギア15aが設けられており、中間軸22には駆動ギア15aに噛み合って減速ギア列15を構成する従動ギア15bが設けられている。また、中間軸22には駆動ギア16aが設けられており、デフケース23には駆動ギア16aに噛み合って減速ギア列16を構成する従動ギア16bが設けられている。
減速部18に設けられる差動機構17は、デフケース23と、これに収容される複数の差動歯車30~32と、を有している。デフケース23に組み込まれる差動歯車として、デフケース23と一体に回転するピニオン30があり、ピニオン30を介して互いに噛み合う一対のサイドギア31,32がある。一方のサイドギア31には出力軸33およびジョイント34を介してドライブ軸35が連結されており、このドライブ軸35には図示しない車輪が連結される。同様に、他方のサイドギア32には出力軸36およびジョイント37を介してドライブ軸38が連結されており、このドライブ軸38には図示しない車輪が連結される。なお、差動機構17から延びる出力軸36は、電動モータ12の中央を貫通するように中空のモータ軸21内に配置されている。
[デフケース支持構造]
図1に示すように、ギアハウジング14に収容されるデフケース23は、一対の軸受40,60によって回転自在に支持されている。つまり、出力軸33が貫通するデフケース23の中空軸部23aには軸受40の内輪41が取り付けられており、ギアハウジング14の環状凹部14aには軸受40の外輪42が取り付けられている。また、出力軸36が貫通するデフケース23の中空軸部23bには軸受60の内輪41が取り付けられており、ギアハウジング14の環状凹部14bには軸受60の外輪42が取り付けられている。
ここで、図2は図1の矢印A方向から軸受40の一部を示した図である。図3(A)は図2のA-A線に沿う断面図であり、図3(B)は図2のB-B線に沿う断面図である。なお、図2においては、中間輪43の一部が切り欠かれて図示されており、図2および図3においては、内側ローラ44や外側ローラ45を保持する保持器が省略して図示されている。また、以下の説明では、軸受40の構造について説明するが、軸受40,60の構造は互いに同一であることから、軸受60の構造についてはその説明を省略する。
図2および図3(A)に示すように、軸受40は、デフケース23に取り付けられる内輪41と、内輪41の径方向外方に配置される中間輪43と、中間輪43の径方向外方に配置される外輪42と、を有している。また、軸受40は、内輪41と中間輪43との間に配置される複数の内側ローラ(内側転動体)44と、中間輪43と外輪42との間に配置される複数の外側ローラ(外側転動体)45と、を有している。軸受40を構成する内側ローラ44および外側ローラ45は、その外周面が円錐面によって構成される円錐ころである。
図2および図3(B)に示すように、内輪41の外周部41oには、複数のスプラグ46が周方向に所定間隔で取り付けられている。内輪41の外周部41oには支持壁47が設けられており、この支持壁47にはピン部材48を介してスプラグ46が支持されている。つまり、内輪41の外周部41oには、複数のスプラグ46が回動自在に取り付けられている。図2の拡大部分に示すように、スプラグ46の一端側には係合部(先端部)49が設けられており、スプラグ46の他端側にはマス部50が設けられている。このように、スプラグ46に対してマス部50を設けることにより、スプラグ46の重心はピン部材48つまり回動中心Csよりもマス部50側に位置している。
また、内輪41の外周部41oとスプラグ46のマス部50との間にはスプリング51が設けられており、スプリング51のバネ力によってマス部50は内輪41に引き付けられている。つまり、ピン部材48を中心に回動するスプラグ46は、図2に矢印a1で示すように、バネ力によってマス部50が引き付けられるため、矢印b1で示すように、先端の係合部49は中間輪43の内周面43iに押し付けられている。このように、図2には、スプラグ46が係合位置に回動した状態、つまりスプラグ46の係合部49が中間輪43に接することにより、内輪41と中間輪43とが互いに連結された状態が示されている。
また、スプリング51によって係合位置に付勢されるスプラグ46は、内輪41の回転速度が上昇してマス部50に作用する遠心力が増大すると、係合部49を中間輪43から離す解除位置に向けて回動する。ここで、図4は図1の矢印A方向から軸受40の一部を示した図であり、図4にはデフケース23と共に内輪41が高速回転した状況が示されている。
図4に矢印c1で示すように、デフケース23と共に回転する内輪41の回転速度が上昇すると、スプラグ46のマス部50に作用する遠心力が増大する。そして、内輪41の回転速度が上昇して遠心力が所定値を上回ると、矢印a2で示すように、遠心力によってスプラグ46のマス部50が中間輪43に向けて移動するため、矢印b2で示すように、スプラグ46の係合部49は中間輪43の内周面43iから離れる方向に移動する。このように、図4には、スプラグ46が解除位置に回動した状態、つまりスプラグ46の係合部49が中間輪43から離れることにより、内輪41と中間輪43とが互いに切り離された状態が示されている。
すなわち、図2に示すように、デフケース23が低速回転している場合には、スプラグ46のマス部50に作用する遠心力が小さいことから、マス部50に作用するバネ力によってスプラグ46が係合位置に回動する。これにより、内輪41と中間輪43とは互いに連結されるため、内輪41と中間輪43とは一体に回転することになる。一方、図4に示すように、デフケース23が高速回転している場合には、スプラグ46のマス部50に作用する遠心力が大きいことから、マス部50に作用する遠心力によってスプラグ46が解除位置に回動する。これにより、内輪41と中間輪43とは互いに切り離されるため、内輪41と中間輪43とは別個に回転することになる。
また、図4に示すように、スプラグ46の係合部49は、車両の前進走行時の回転方向(矢印c1方向)において、スプラグ46のピン部材48つまり回動中心Csよりも後方に位置している。これにより、内輪41からスプラグ46を介して中間輪43に回転力を伝達する際に、中間輪43に対してスプラグ46が強固に噛み込んでしまうことがなく、スプラグ46を適切に係合位置から解除位置に回動させることができる。
[オイルレベル]
続いて、デファレンシャル装置10のオイルレベルについて説明する。図5は車両停止時のデファレンシャル装置10を示す図であり、図6は車両走行時のデファレンシャル装置10を示す図である。図5に示すように、デファレンシャル装置10は、モータハウジング11およびギアハウジング14によって構成されるハウジング70を有している。ハウジング70の下部には潤滑用のオイルXが貯留されており、このオイルXを減速ギア列15,16等によって掻き上げることで各摺動部が潤滑されている。
ここで、ハウジング70内の油面高さであるオイルレベルOL1は、軸受40,60を構成する外側ローラ45の一部が溜まったオイルXに触れる位置に設定されている。つまり、軸受40,60を構成する外輪42の内周面42iの下端42xは、ハウジング70内のオイルレベルOL1よりも下方に位置している。また、ハウジング70内のオイルレベルOL1は、軸受40,60を構成する内側ローラ44が溜まったオイルXに触れない位置に設定されている。つまり、軸受40,60を構成する中間輪43の内周面43iの下端43xは、ハウジング70内のオイルレベルOL1よりも上方に位置している。さらに、ハウジング70内のオイルレベルOL1は、電動モータ12のロータ20が溜まったオイルXに触れない位置に設定されている。つまり、電動モータ12が備えるロータ20の下端20xは、ハウジング70内のオイルレベルOL1よりも上方に位置している。
図6に示すように、デファレンシャル装置10が作動する車両走行時においては、電動モータ12によって減速ギア列15,16およびデフケース23が回転駆動される。これにより、図6に矢印X1で示すように、減速ギア列15,16等によってオイルXが上方に掻き上げられ、ギアハウジング14内の各摺動部に対して飛散したオイルXが供給される。また、減速ギア列15,16等によって掻き上げられたオイルXの一部は、矢印X2,X3で示すように、モータハウジング11側のキャッチタンク71に供給され、キャッチタンク71から軸受72,73等に供給される。
なお、電動モータ12が駆動される車両走行時には、オイルXが上方に掻き上げられるため、ハウジング70の下部に溜まるオイルXは一時的に減少する。つまり、デファレンシャル装置10が停止する車両停止時のオイルレベルOL1に比べて、デファレンシャル装置10が作動する車両走行時のオイルレベルOL2は低下することになる。
[軸受の作動状況]
以下、デフケース23を支持する軸受40,60の作動状況について説明する。図7はデフケース23が低速回転する際の軸受40,60を示す図であり、図8はデフケース23が高速回転する際の軸受40,60を示す図である。
図7に示すように、デフケース23が低速で回転する場合、つまり内輪41が低速で回転する場合には、スプラグ46が係合位置に回動しているため、内輪41と中間輪43とは一体に回転する。このため、軸受40,60の回転状況としては、ハッチングを付した外側ローラ45が自転しながら公転し、内輪41および中間輪43が回転して外輪42が停止する状況である。
ここで、前述したように、車両停止時におけるハウジング70内のオイルレベルOL1は、外側ローラ45の一部が溜まったオイルXに触れるように設定される。つまり、軸受40,60を構成する外輪42の内周面42iの下端42xは、ハウジング70内のオイルレベルOL1よりも下方に位置している。これにより、自転する外側ローラ45にオイルXを供給することができ、軸受40,60を適切に潤滑することができる。デフケース23を支持する軸受40,60、つまり大きな荷重が作用する軸受40,60を適切に潤滑するためには、回転開始直後から外側ローラ45に対して十分にオイルXを供給する必要があるが、下方の外側ローラ45はオイルXに浸かった状態であることから、軸受40,60を適切に潤滑することが可能である。
続いて、図8に示すように、デフケース23が高速で回転する場合、つまり内輪41が高速で回転する場合には、スプラグ46が解除位置に回動することから、内輪41と中間輪43とは互いに切り離され、内側ローラ44の自転が許容される。この場合には、内側ローラ44および外側ローラ45の自転が共に許容されることになるが、外側ローラ45よりも内側ローラ44の回転抵抗が小さいことから、自転していた外側ローラ45が停止して内側ローラ44が自転することになる。
すなわち、図8に示すように、軸受40,60の回転状況としては、ハッチングを付した内側ローラ44が自転しながら公転し、内輪41が回転して中間輪43および外輪42が停止する状況である。ここで、前述したように、車両走行時においては、減速ギア列15,16等によってオイルXが掻き上げられるため、自転する内側ローラ44に対して十分にオイルXを供給することができ、軸受40,60を適切に潤滑することができる。
ここで、図9は比較例としてのデファレンシャル装置100を示す図である。図9に示すように、デファレンシャル装置100は、一対の軸受101,102によって支持されるデフケース23を有している。デフケース23を支持する軸受101,102は、内輪103、外輪104およびローラ105によって構成されている。これらの軸受101,102を適切に潤滑するためには、回転開始からローラ105にオイルを供給する必要があるため、ハウジング70内のオイルレベルαを高く設定する必要がある。このことは、ハウジング70内に注入するオイル量を大幅に増加させる要因であるため、デファレンシャル装置100の重量増加を招くだけでなく、ロータ20、デフケース23および減速ギア列15,16等の回転抵抗を増加させる要因であった。
これに対し、デファレンシャル装置10においては、デフケース23を支持する軸受40,60が、内輪41、内側ローラ44、スプラグ46、中間輪43、外側ローラ45および外輪42によって構成される。これにより、図5に示すように、回転する軸受40,60を適切に潤滑しつつ、ハウジング70内のオイルレベルOL1を低く設定することができ、ハウジング70内に注入するオイル量を大幅に減少させることができる。延いては、デファレンシャル装置10の重量を低減することができ、ロータ20、デフケース23および減速ギア列15,16等の回転抵抗を低下させることができる。
すなわち、デフケース23と共に内輪41が低速回転する場合には、スプラグ46が係合位置に回動して内輪41と中間輪43とを連結するため、外側ローラ45が自転しながら公転し、内輪41および中間輪43が回転して外輪42が停止する。このように、オイルXの掻き上げ量が少ない低速回転時においては、内側ローラ44に対するオイル供給が不要になることから、ハウジング70内のオイルレベルOL1を低下させることができ、ハウジング70内に注入するオイル量を削減することができる。
一方、デフケース23と共に内輪41が高速回転する場合には、スプラグ46が解除位置に回動して内輪41と中間輪43とが分離されるため、内側ローラ44が自転しながら公転し、内輪41が回転して中間輪43および外輪42が停止する。このように、オイルXの掻き上げ量が多い高速回転時には、内側ローラ44にオイルXを供給しつつ内側ローラ44を自転させている。これにより、高速回転時には中間輪43の回転を停止させることができ、高速回転時における軸受40,60の回転抵抗を低減することができる。
[オイルレベルの他の例]
図5に示した例では、デファレンシャル装置10の停止状態において、ハウジング70内のオイルレベルOL1を、電動モータ12のロータ20が溜まったオイルXに触れない位置に設定しているが、これに限られることはない。
ここで、図10は車両停止時のデファレンシャル装置10を示す図である。図10に示すように、デファレンシャル装置10の停止状態において、ハウジング70内のオイルレベルOL3を、電動モータ12のロータ20が溜まったオイルXに触れる位置に設定しても良い。この場合であっても、デファレンシャル装置10が作動する車両走行時においては、減速ギア列15,16等によってオイルXが上方に掻き上げられるため、ロータ20の下端20xよりもオイルレベルOL4を下げることができる。すなわち、車両走行時にはロータ20によるオイルの撹拌を回避することができるため、ロータ20等の回転抵抗を低下させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、左右の車輪に動力を分配するデファレンシャル装置10、つまりフロントデファレンシャル装置やリアデファレンシャル装置に本発明を適用しているが、これに限られることはなく、前後の車輪に動力を分配するセンターデファレンシャル装置に本発明を適用しても良い。また、前述の説明では、デファレンシャル装置10に電動モータ12を組み込んでいるが、これに限られることはなく、デファレンシャル装置10から電動モータ12を削減しても良い。
前述の説明では、デフケース23を支持する軸受40,60の双方が、内輪41、内側ローラ44、スプラグ46、中間輪43、外側ローラ45および外輪42によって構成されているが、これに限られることはない。例えば、デフケース23を支持する軸受40,60の一方を、内輪41、内側ローラ44、スプラグ46、中間輪43、外側ローラ45および外輪42によって構成しても良い。また、前述の説明では、内側転動体や外側転動体として円錐ころを用いているが、これに限られることはなく、内側転動体や外側転動体として玉を用いても良い。また、前述の説明では、内輪回転時にスプラグ46に作用する遠心力によって、スプラグ46を係合位置から解除位置に回動させているが、これに限られることはなく、例えば、アクチュエータを用いてスプラグ46を係合位置と解除位置とに回動させても良い。
10 デファレンシャル装置
12 電動モータ
20 ロータ
20x 下端
23 デフケース
30 ピニオン(差動歯車)
31 サイドギア(差動歯車)
32 サイドギア(差動歯車)
40 軸受
41 内輪
41o 外周部
42 外輪
42i 内周面
42x 下端
43 中間輪
43i 内周面
43x 下端
44 内側ローラ(内側転動体,円錐ころ)
45 外側ローラ(外側転動体,円錐ころ)
46 スプラグ
49 係合部(先端部)
60 軸受
70 ハウジング
OL1 オイルレベル
Cs 回動中心

Claims (8)

  1. 車両に搭載されるデファレンシャル装置であって、
    ハウジングに収容され、差動歯車が組み込まれるデフケースと、
    前記デフケースに取り付けられ、前記デフケースを回転自在に支持する軸受と、
    を有し、
    前記軸受は、
    前記デフケースに取り付けられる内輪と、
    前記内輪の径方向外方に配置される中間輪と、
    前記中間輪の径方向外方に配置される外輪と、
    前記内輪と前記中間輪との間に配置される内側転動体と、
    前記中間輪と前記外輪との間に配置される外側転動体と、
    前記内輪の外周部に取り付けられ、前記中間輪に接する係合位置と前記中間輪から離れる解除位置とに回動するスプラグと、
    を備え、
    前記スプラグは、前記内輪の低速回転時に前記係合位置に回動し、前記内輪の高速回転時に前記解除位置に回動する、
    デファレンシャル装置。
  2. 請求項1に記載のデファレンシャル装置において、
    前記スプラグは、内輪回転時の遠心力によって前記解除位置に回動する、
    デファレンシャル装置。
  3. 請求項1または2に記載のデファレンシャル装置において、
    前記外輪の内周面の下端は、前記ハウジング内のオイルレベルよりも下方に位置する、
    デファレンシャル装置。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載のデファレンシャル装置において、
    前記中間輪の内周面の下端は、前記ハウジング内のオイルレベルよりも上方に位置する、
    デファレンシャル装置。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載のデファレンシャル装置において、
    前記デフケースを駆動する電動モータ、を有し、
    前記電動モータが備えるロータの下端は、前記ハウジング内のオイルレベルよりも上方に位置する、
    デファレンシャル装置。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載のデファレンシャル装置において、
    前記中間輪に接する前記スプラグの先端部は、前進走行時の回転方向において前記スプラグの回動中心よりも後方に位置する、
    デファレンシャル装置。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載のデファレンシャル装置において、
    前記内側転動体は、円錐ころである、
    デファレンシャル装置。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載のデファレンシャル装置において、
    前記外側転動体は、円錐ころである、
    デファレンシャル装置。
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