JP7219404B2 - ゲームプログラム、コンピュータ、及びゲームシステム - Google Patents
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Description
本発明のゲームプログラムは、表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置とにより実行されるゲームプログラムであって、前記ゲーム装置を、ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、前記進行制御手段により制御された前記ゲーム進行に基づいた表示を前記表示部に表示させる描画手段として機能させ、前記表示部は、前記車両の装備から車内外が直接的に視認される際に、車内外の状況とゲーム画像とを重畳して視認可能とし、車内装備の状態を取得し、イベントで描画される前記ゲーム画像の描画に用いるゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のコンピュータは、前記ゲームプログラムを記憶した記憶部と、前記ゲームプログラムを実行する制御部とを備えるコンピュータであることを特徴とする。
本発明のゲームシステムは、表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置と、前記ゲーム装置と接続可能なサーバ装置とを備えるゲームシステムであって、ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、前記進行制御手段により前記ゲーム進行が制御されたゲームのゲーム画面を前記表示部に表示させる描画手段とを備え、前記表示部は、前記車両の装備から車内外が直接的に視認される際に、車内外の状況とゲーム画像とを重畳して視認可能とし、前記描画手段は、前記車両の自動運転によって動作する車両装備の操作に関するゲーム画像を描画するゲームシステムであることを特徴とする。
本発明のゲームシステムは、表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置と、前記ゲーム装置と接続可能なサーバ装置とを備えるゲームシステムであって、ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、前記進行制御手段により前記ゲーム進行が制御されたゲームのゲーム画面を前記表示部に表示させる描画手段とを備え、前記表示部は、前記車両の装備から車内外が直接的に視認される際に、車内外の状況とゲーム画像とを重畳して視認可能とし、車内装備の状態を取得し、イベントで描画される前記ゲーム画像の描画に用いるゲームシステムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置とにより実行されるゲームプログラムであって、前記ゲーム装置を、ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、前記進行制御手段により制御された前記ゲーム進行に基づいた表示を前記表示部に表示させる描画手段として機能させ、前記進行制御手段は、前記車両の自動運転のレベルに応じてゲームを制御するゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明のゲームプログラムは、表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置とにより実行されるゲームプログラムであって、前記ゲーム装置を、ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、前記進行制御手段により制御された前記ゲーム進行に基づいた表示を前記表示部に表示させる描画手段と、ゲームのイベントを発生させる特定条件に対応する地図上の位置を含むように前記走行ルートを設定するルート設定手段として機能させるゲームプログラムであることを特徴とする。
本発明の実施形態に係るゲームシステムXについて、図面を参照して説明する。
図1(a)によると、本実施形態のゲームシステムXは、サーバ装置1及び複数のゲーム装置2にて構成される。
ゲームシステムXでは、例えば、自動運転等が可能な自動車(車両)と対応づけて使用する、車載(ビルトイン)装置、スマートフォン、ゲーム専用機、VR(Virtual Reality)ゴーグル型装置、AR(Augmented Reality)ゴーグル型装置、眼鏡等に取り付けてレンズや網膜に投影するタイプの他装着型AR装置、MR(Mixed Reality)装置、SR(Substitutional Reality)装置を含む「XR」装置(以下、「XRゴーグル」という。)、カーナビゲーション装置等のゲーム装置2(コンピュータ)にインストールされるアプリケーションソフトウェア(Application Software、ネイティブ(Native)アプリ、以下、単に「アプリ」という。)を実行することで、PC(Personal Computer)サーバ等のサーバ装置1との間で通信を行い、ユーザにゲームを実行(プレイ)させるゲームシステムXを実現する。
サーバ装置1と各ゲーム装置2との間は、携帯電話網、インターネット(登録商標)等のWAN(Wide Area Network)、又は、Wifi(登録商標)や無線LAN等のLAN(Local Area Network)等のIPネットワーク等のネットワーク3で接続されている。ネットワーク3は、携帯電話網の場合には、4G(4th Generation)や5G(5th Generation)等の規格の低レイテンシーで高速な通信ネットワークであってもよい。
なお、ゲーム装置2は、ゲームシステムXを実現するアプリがインストール可能な装置であれば、任意の装置を用いることが可能である。
本実施形態のゲームシステムXのハードウェア構成について説明する。
ここでは、サーバ装置1のハードウェア構成、及び、このサーバ装置1とインターネット回線等のネットワーク3を介して互いに通信接続される複数のゲーム装置2のハードウェア構成について説明する。
サーバ装置1は、制御部10、記憶部11、及び接続部12を備える。
記憶部11及び接続部12は、それぞれ、専用のバス及びインターフェイス等を介して、サーバ装置1の制御部10に接続される。
本実施形態では、ゲーム装置2が自動運転可能な車両に含まれ、乗車したユーザが目的地312までゲームをプレイ可能な車載(ビルトイン)装置である際の一例について記載する。
このゲーム装置2は、ゲームプログラム210(図2)及び各種データに基づいてゲームを進行させる。
ゲーム装置2は、他のゲーム装置2及びサーバ装置1との間で、ネットワーク3又は近距離無線通信等を介して、互いにデータ通信をすることが可能である。
記憶部21、接続部22、画像処理部23、音声処理部24、操作部25、加速度センサ部28、位置取得部29、及び撮像部30は、専用のバス及びインターフェイス等を介して、制御部20に接続される。
表示部26は、運転席、助手席、後部座席、及び車外に対応するゲーム画像を、周辺の様子を視認可能に表示可能である。
さらに、本実施形態の表示部26は、車両に備え付けられた周辺確認のためのルームミラーやサイドミラー等のミラー類、バックモニターやアラウンドビューモニター等のモニター類等(以下、「ミラー等」という。)を含む。すなわち、ミラー等は、車内外を確認可能にする機能や目的を備える手段である。このため、モニター類は、後述する撮像部30で撮像された車外画像の車両の外部の画像(外部画像)及び内部の画像(内部画像)を、適宜、表示可能である。
加えて、表示部26は、ユーザのXRゴーグルを含んでいてもよい。このXRゴーグルも、外部画像及び内部画像を、適宜表示可能である。
このため、これらのミラー類を表示部26として用い、プレイヤキャラクタやモンスター等を、シースルー型ディスプレイの表示、及び/又は外部画像及び内部画像に含まれる現実の風景と合わせて表示可能である。このプレイヤキャラクタは、各種仮想キャラクタとして、自動運転の車両を運転する仮想運転手のキャラクタ(以下、「ドライバー」という。)、助手席や後部座席に搭乗する仮想人物等のキャラクタ(以下、「同乗者」という。)等を含む。
同様に、XRゴーグルにおいても、ドライバーや同乗者を外部画像及び内部画像に含まれる現実の風景と合わせて表示可能である。
本実施形態において、音声入出力部27は、車両に設けられたスピーカ及びマイクロフォンと、XRゴーグルに設けられたヘッドセットのスピーカ及びマイクロフォンとを含む。
具体的に、本実施形態においては、加速度センサ部28は、車両がバックしたり、停止したりした場合に、検出可能である。
次に、図2により、ゲームシステムXを実現するサーバ装置1及びゲーム装置2における、ゲーム実行時の制御の流れについて説明する。
そして、サーバ装置1において、各ユーザには、それぞれ異なるアカウント情報211が付与される。元々、ユーザがアカウント情報211を付与されていた場合は、そのアカウント情報211を設定することも可能である。このアカウント情報211は、例えば、ID(識別符号)を含む固有の識別情報である。サーバ装置1は、各アカウントに対応付けられた、ゲームのプレイ上に必要なデータであるゲームデータ212を作成し、アカウント情報211に含ませて、ゲーム装置2へ送信する。
その後、ゲーム装置2は、ゲームプログラム210及びゲームデータ212に基づいて、ゲーム進行を行う。
この際、ゲーム装置2は、操作部25によりユーザの指示を取得してゲームを実行する。そして、ゲーム装置2は、ゲーム進行に伴うゲーム演出として、ゲーム画像を表示部26に、ゲーム音声を音声入出力部27に、それぞれ出力等する。
次に、ゲームシステムXを実現するサーバ装置1の制御部10及びゲーム装置2の制御部20の機能的構成、及びデータの詳細構成について説明する。
サーバ装置1の制御部10は、記憶部11に格納されたゲームプログラム110を実行することにより、ログイン手段100、及びゲーム情報処理手段101として機能する。
サーバ装置1は、記憶部11に、本発明のゲームシステムXを実現するためのゲームプログラム110及びアカウントDB111を格納している。
このうち、ログイン情報は、ユーザの電子メールアドレス、パスワード、その他のログイン時のユーザ認証に必要な情報である。これに加え、ログイン情報は、ユーザがアプリを起動した日時及び時間を示すプレイ時間情報を含んでいる。
再び図2に戻ると、ゲーム装置2の制御部20は、記憶部21に格納されたゲームプログラム210を実行することにより、状況把握手段200、ルート設定手段201、進行制御手段202、運転連動手段203、及び描画手段204として機能する。
ルート設定手段201は、進行制御手段202により設定されたイベントに応じて、車両の走行ルート313を設定する。ルート設定手段201は、例えば、イベントの開始指示位置311、目的地312、及び、開始指示位置311から目的地312までの走行ルート313を、操作部25から取得し、又は、再設定することが可能である。この際、ルート設定手段201は、走行ルート313の少なくとも一部を自動運転のルートとして設定することが可能である。
さらに、ルート設定手段201は、行き止まり及び/又はバックが可能な走行ルート313を設定することも可能である。すなわち、走行ルート313は、イベントを優先した、遠回りのルートであってもよい。加えて、ルート設定手段201により設定された走行ルート313は、最適又最短距離のルートでなくてもよい。
具体的には、進行制御手段202は、車両の自動運転中に、ゲーム進行を制御することが可能である。この際、進行制御手段202は、車両の自動運転のレベルに応じてゲームを制御することも可能である。
加えて、描画手段204は、車両の自動運転の結果、動作する車内装備に対応してゲーム画像を動作させる。描画手段204は、例えば、動作する車内装備の少なくとも一部の回転や位置変化等に合わせて、ゲーム画像を動作させる。
本実施形態においては、描画手段204は、走行中の外部画像及び/又は位置情報314(図3)に基づいて、表示部26にイベントのゲーム画像を表示させる。
描画手段204は、傾斜及び/又は加速度に基づいて、オブジェクトとは別の画像を生成し、ゲーム画像に含めることも可能である。
ゲーム装置2は、記憶部21に、本発明のゲームシステムXを実現するためのゲームプログラム210、アカウント情報211、及びゲームデータ212を格納している。
ゲームデータ212の詳細については後述する。
ゲームデータ212は、地図データ310、開始指示位置311、目的地312、走行ルート313、位置情報314、到着予定時刻315、イベントデータ316、オブジェクトデータ317、及び進行状況データ318等を含んでいる。
なお、目的地312は、走行中に再設定可能であってもよく、走行ルート313の再設定等によっても変更することが可能であってもよい。
なお、走行ルート313は、ゲーム中で、位置情報314の現在の位置等に応じて、再設定、再指定されてもよい。さらに、走行ルート313は、一回にひとまとまりとしてプレイされるゲームの単位であるステージを構成してもよい。
この設定位置は、イベントの発生条件となるフラグを取得できる位置であってもよい。さらに、この設定位置は、地図データ310上のランドマークとなるような箇所の位置が設定されていてもよい。このランドマークは、例えば、特定の建造物、特徴ある地点、通り、信号、その他、ユーザに認識されやすい地図上の位置等を含む。
さらに、本実施形態では、走行ルート313上で、イベントに合わせて修正された行き止まりや停止の位置が設定位置として設定される。
これに加えて、本実施形態のイベントデータ316は、ドライバーのキャラクタ等を含むプレイヤキャラクタ、ノンプレイヤキャラクタ(NPC)のオブジェクトや台詞、動作、表情の変化等のイベント動作データを含む。このイベント動作データは、イベントの種類に応じて、設定可能である。
ここで、本実施形態のイベントは、特定のタイミング及び出現頻度で発生するもの、及び、設定位置に到達した場合に実行されるもの、及び常時実行されるものを含む。さらに、本実施形態のイベントは、後述するボスキャラとの戦いやエンディングのような特別なものを含む。
これに加え、本実施形態において、イベントデータ316は、各イベントにおける車両の動きを指定する動き指定データを含んでいる。
進行状況データ318は、ユーザが所有するオブジェクトのデータ、プレイヤの各種データ、ステージのデータ、イベントのデータ等を含んでいる。
次に、図4~図5を用いて、本実施形態のゲームシステムXにより実行されるゲーム進行処理について説明する。
まず、ルート設定手段201は、ルート設定処理を行う。
ルート設定手段201は、ゲームのイベントを発生させるための特定条件に対応する地図上の位置を含む走行ルート313を設定する。
このため、まず、ルート設定手段201は、地図データ310上の位置情報314を利用して、目的地312を設定する。
ルート設定手段201は、例えば、自動運転の車両が停車位置まで到着し、ユーザが搭乗し、目的地312まで手持ち無沙汰なユーザがゲームを開始する指示を行ったことを検知する。
この指示は、車載パネル端末、XRゴーグル等のコントローラ、車窓の表示部26に表示されるメニュー等から行うことが可能である。具体的には、例えば、操作部25のタッチパネルを用いて、アプリ一覧やショートカット等から起動するタッチ、スワイプ等により行われた指示を取得可能である。
図5(a)によると、例えば、位置取得部29から取得された位置を中心とした地図データ310(図3)において、イベントの開始指示位置311を丸印に「S」のアイコン、目的地312を丸印に「E」のアイコンで示している。
この上で、ルート設定手段201は、この修正した箇所を、走行ルート313中の設定位置としてイベントデータ316に設定する。
ここで、サーバ装置1のログイン手段100が、ログイン処理を行う。
ログイン手段100は、送信されたアカウント情報211に基づいて、アカウント設定300を参照してユーザの認証を行う。これにより、ユーザをログインさせる。
ログイン後、ログイン手段100は、アカウント設定300からゲームデータ212を作成して、ゲーム装置2に送信する。
この際、ログイン手段100は、車両の周囲の地図データ310等もゲームデータ212に含めて送信することが可能である。さらに、ゲームデータ212は、ゲーム全体のデータではなく、前回送信した差分のデータを含む差分データであってもよい。
次に、進行制御手段202が、イベント設定処理を行う。
進行制御手段202は、ゲーム進行の制御の一例として、ゲームのプレイ中に発生させるイベントを設定する。
進行制御手段202は、例えば、特定のタイミングで、モンスター等のオブジェクトが発生するような種類のイベントを、走行ルート313中の設定位置を指定して、イベントデータ316に設定する。進行制御手段202は、通常の自動運転では行わないような、車両がバックするようなイベントを実行可能とするよう、動き指定データに設定することも可能である。さらに、進行制御手段202は、車両が停止(駐車)するように、動き指定データに設定することも可能である。この際に、進行制御手段202は、動き指定データに対応するイベント動作データを、イベントデータ316に設定することが可能である。
この他にも、進行制御手段202は、走行ルート313の途中に出現させる通常のモンスター(以下、「通常モンスター」という。)の出現頻度、特別なモンスター(以下、「中ボス」という。)の出現頻度、取得可能なアイテムの種類や出現頻度等も設定可能である。
ここで、状況把握手段200が、状況把握処理を行う。
状況把握手段200は、ユーザの車両への乗車中に車両内及び/又は車両外の状況を把握する。
そして、状況把握手段200は、車両の内部画像により、乗車しているユーザ、同乗者等を認識し、これらの人物の状態、例えば、退屈しているか、起きているか、寝ているか、驚いているか、不機嫌(イライラしている)か、機嫌が良いか等を、車両内の状況として把握可能である。
さらに、状況把握手段200は、車両の外部画像等から、車両の周囲に他の車両やヒトがいるか認識し、ユーザの注意を喚起する必要性があるかどうか等を把握可能である。すなわち、状況把握手段200は、ユーザが確認したい状況、確認する必要がある状況等についても把握することが可能である。具体的には、状況把握手段200は、例えば、車両の周囲に他の車両やヒトがいて、自車両と接触、衝突等する可能性があり、自動運転のレベルが3以下の場合、ユーザの注意を喚起する状況であると把握する。
図5(a)の例では、地図データ310中で、位置情報314に設定される現在の位置を、車のマークのアイコンで示している。
次に、進行制御手段202が、イベント発生等の特定条件に合致したか否かを判断する。
進行制御手段202は、上述したように、状況把握手段200により把握された状況によりイベントを発生させる。
まず、本実施形態においては、進行制御手段202は、状況として、ユーザが起きていて、退屈していたり、イライラしていたりすると考えられる場合に、イベントを発生させるための特定条件になったと判断可能である。この場合、ゲーム上のイベントの他に、単にプレイヤキャラクタのオブジェクトが会話したり、ミニゲームをしたりといったイベントの特定条件を設定してもよい。
イベントを発生させる場合、本実施形態において、進行制御手段202は、例えば、現在の位置が走行ルート313上である場合、乱数値を取得し、イベントデータ316に含まれるイベントの発生頻度に対応した確率で、イベント発生条件となる特定条件に合致したと判断する。
具体的には、車両の自動運転のレベル、ユーザの注意を喚起する必要性等に応じてイベントを発生させるかどうか制御することも可能である。たとえば、進行制御手段202は、低い自動運転のレベルで、ドライバーが自ら操縦したり注意したりする必要がある場合には、特定条件でないとして、イベント自体を発生しないようにしてもよい。逆に、進行制御手段202は、自動運転のレベルが高く、ユーザの注意を喚起する必要性が低い場合には、特定条件になりやすくするように制御することも可能である。
加えて、進行制御手段202は、常時実行されるイベントの場合、当該イベントについては、走行ルート313上では常に特定条件に合致したと判断することが可能である。
Yesの場合、進行制御手段202は、処理をステップS104に進める。
Noの場合、進行制御手段202は、処理をステップS105に進める。
特定条件に合致した場合、進行制御手段202が、進行制御処理を行う。
進行制御手段202は、状況把握手段200により把握された状況、車両の走行ルート313、及び/又は車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する。
本実施形態において、進行制御手段202は、ゲーム進行として、後述する描画手段204でのプレイヤオブジェクト等の動作等を含むゲーム画像の描画等の指示を行う。
進行制御手段202は、例えば、上述の確率でモンスターを出現させてプレイヤキャラクタとの戦闘を行わせるイベントを発生させることが可能である。
後述するように、車両がこの行き止まりDまで走行すると、バックで後戻りするイベントが発生する。具体的には、進行制御手段202は、行き止まりの道の先からモンスターが現れて、追いかけられ、バックするようなイベントを発生可能である。
加えて、進行制御手段202は、車両がバックした場合にフロントガラスにモンスターが落ちてきたりするようなイベントの種類を設定することが可能である。
加えて、進行制御手段202は、バックや急カーブを曲がる等をすることで、モンスターが振り落とされて、車両と関連づけられていたオブジェクトの関連付けが解除されるようなイベント等も発生可能である。
さらに加えて、進行制御手段202は、手動運転の運転操作に合わせて、イベントを変化させることも可能である。たとえば、手動運転の場合、急ブレーキをかけたり、バックや急なハンドル操作をした場合に、前方にモンスターが現れたり、張り付いたモンスターが振り落とされたりといったイベントを発生させることも可能である。
さらに、進行制御手段202は、他にも、取得したゲームデータ212に基づいて、ゲーム進行を制御することが可能である。
ここで、描画手段204が、描画処理を行う。
描画手段204は、進行制御手段202により制御された前記ゲーム進行に基づいた
ゲーム進行に基づいたゲーム画像を表示部26に表示させる。
ここで、描画手段204は、イベント発生手段により発生されたイベントに応じた、オブジェクトの動作を含むゲーム画像を、車両の内外の様子に対応させるよう描画し、表示部に表示させることが可能である。
このため、本実施形態では、描画手段204は、車両内及び/又は車両外の状況に応じたゲーム画像を生成する。
また、描画手段204は、ユーザに注意を喚起する必要がある状況の場合、このための描画を行う。この注意の喚起は、表示部26のミラー等に表示される。
さらに、描画手段204は、加速度情報及び/又は姿勢情報から把握された状況に対応したイベントの描画も行う。
この際、描画手段204は、例えば、車両の自動運転のレベルが高い場合、ユーザが乗車中に、ゲームの進行に応じて、運転動作に対応したプレイヤキャラクタ等のオブジェクトを表示させる。
描画手段204は、例えば、車内空間を把握しておき、ARのようにゲーム画像を作成することが可能である。本実施形態では、描画手段204は、例えば、車両の運転席、助手席、後部座席、及び車外のいずれか又は任意の組み合わせに、ゲームの進行に応じたオブジェクトを配置し、ゲーム画像として描画可能である。
描画手段204は、例えば、これらのオブジェクトが描画されたゲーム画面を、表示部26のミラー等に、それぞれに表示することが可能である。
図5(b)の画面例500は、表示部26のうち、車両のバックミラー(ルームミラー)に、プレイヤキャラクタのオブジェクトが表示された例を示す。この例では、スマートルームミラーや半透明液晶を備えたルームミラーに、プレイヤキャラクタのオブジェクトBが後部座席に着席しているように表示されている。
この際、描画手段204は、ゲーム進行の制御として、「オブジェクトを動かさない、又は椅子におとなしく座っている」等の制御に基づいた表示を行うことも可能である。
同様に、シースルーディスプレイを介して、有人の車両を外部から見せることも可能である。この場合、描画手段204は、ユーザのARグラスや身体の箇所を、仮想キャラクタの画像データに変換して描画してもよい。この画像も車両の動きに合わせて動くように見せることが可能である。
または、描画手段204は、ユーザが音声認識でカーナビゲーション装置に指示をすると、プレイヤオブジェクトがカーナビゲーション装置を操作したり、ユーザの指示により音楽をセレクトしたりするようなゲーム画像を描画し、表示部26に表示させることが可能である。
または、描画手段204は、急ブレーキのときに安全を確保するような指示を描画したり、渋滞中にイライラして何かミニゲームを提案したりする等のゲーム画像を描画してもよい。
この背景画像は、自動運転のレベルの高さに応じて、より詳細で現実の風景を覆い隠すような画像を描くように構成してもよい。すなわち、自動運転のレベルが低い場合には背景画像を描画しないか描画を少なくし、逆に、自動運転のレベルが高い場合には背景画像をより詳細に現実と異なる描画をするようにしてもよい。これにより、イベントに対応して、外を晴天からおどろおどろしい曇天に変化させたり、まったく別の風景を投影したり、建物を変化させたりすることも可能である。
さらに、描画手段204は、このように描画された背景画像内で、プレイヤキャラクタ以外のオブジェクトが動作するようなゲーム画像を描画してもよい。
加えて、描画手段204は、ゲーム画像自体を表示させないような制御を行うことも可能である。たとえば、自動運転が解除され、手動運転になった場合、描画手段204は、ゲーム画像の表示を停止し、注意を喚起する画像だけを表示するようにしてもよい。
ここで、サーバ装置1のゲーム情報処理手段101が、ゲーム情報処理を行う。
ゲーム情報処理手段101は、ゲーム装置2から差分データを受信する。そして、ゲーム情報処理手段101は、アカウントDB111のアカウント設定300に、差分データを設定する。これにより、次回ログインした際に、この差分データを基にしたゲームを実行可能となる。
次に、運転連動手段203が、運転連動処理を行う。
運転連動手段203は、ゲーム画像の動作と、車両の運転の制御とを連動させることが可能である。
本実施形態では、運転連動手段203は、イベント等によりプレイヤキャラクタが動作する車内装備を操作した場合、これに対応して、可能な限り車両の自動運転上の動作を制御する。すなわち、上述の例のように、実際の車両の動きに連動してゲーム画像が変化するのではなく、ゲーム画像の変化に合わせて車両の動作を制御することも可能である。
なお、上述のゲーム画像及び運転の制御の処理は、どちらを優先して実行してもよい。たとえば、行き止まりに行ってしまいバックで後戻りするイベントを発生させたいとき、車両をバックさせる必要がある。この場合、バックができる通行ルートに入ったら、プレイヤキャラクタにバックさせる表示をして、これに合わせて運転の制御を行ってもよい。または、バックさせる運転の制御を行って、これに伴ってプレイヤキャラクタがシフトレバーを操作する表示をしてもよい。
ここで、ゲーム装置2の描画手段204が、目的地312に到着したか否かを判断する。
描画手段204は、現在の位置が走行ルート313上で目的地312に到着した場合、Yesと判断する。描画手段204は、それ以外の場合には、Noと判断する。
Yesの場合、描画手段204は、処理をステップS108に進める。
Noの場合、描画手段204は、処理をステップS101に戻して、ゲームの進行を続ける。
目的地312に到着した場合、描画手段204は、終了処理を行う。
描画手段204は、例えば、ボスキャラとの戦闘を終了させ、ステージの終了の処理を行い、ゲームデータ212に設定する。
この上で、描画手段204は、エンディングの演出を表示部26に表示し、音声入出力部27から音声出力する。
この上で、描画手段204は、プレイヤキャラクタのオブジェクトに、「僕達は、到着したよ」等と会話させるような表示を行うことも可能である。
サーバ装置1のゲーム情報処理手段101は、この差分データを受信して、アカウントDB111のアカウント設定300に格納する。
以上により、本発明の実施形態に係るゲーム進行処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、特許文献1に記載されたようなゲームでは、単純に、ゲーム装置の移動した位置情報314によりイベントを発生させるだけであった。
このため、車両等の中でゲームをプレイする場合であっても、特に、ゲーム進行と車両の様子とが連動するようなことはないため、臨場感に乏しくなるという問題があった。
このように構成することで、表示部26のミラー等に、外部画像に含まれたり、シースルーディスプレイの鏡に映ったりする車外の風景と、ゲーム画像とを同時に表示することが可能となる。さらに、ミラー等に、内部画像に含まれたり、シースルーディスプレイの鏡に映ったりする車内の様子と、プレイヤキャラクタ等のオブジェクトを含むゲーム画像とを表示することも可能となる。これにより、まるで、ゲームのイベントが車両の外部で実際に起こっていたり、プレイヤキャラクタ等が本当に同乗していたりするように、ユーザに感じさせることができる。よって、ゲームをプレイしたい、車両に乗りたいという他のユーザの気分を高めることができる。
このように構成することで、プレイヤキャラクタ等のオブジェクトを含むゲーム画像を、ゲームの進行に合わせて動作させることができる。具体的には、ゲームの進行に合わせて、ドライバーや同乗者等を描画することができる。よって、ユーザのゲームプレイの意欲を惹起することができる。
このように構成することで、ゲーム画像に含まれるプレイヤキャラクタ等のオブジェクトの動作に対応して、自動運転の車両を実際に制御することもできる。これにより、ゲームの進行と合わせて運転等の様子を変化させることができ、より臨場感を高めることができる。
このように構成することで、車両の自動運転中に、ゲーム進行に応じた演出を行うことができ、自動運転中の退屈を紛らわせることができ、臨場感を高めることができる。逆に、例えば、手動運転中は、ゲームの進行をさせないこともでき、安全に手動運転を行わせることができる。
このように構成することで、ゲームの進行に応じて、例えば、プレイヤキャラクタ等のオブジェクトが、アクセルを踏む、ブレーキを踏む、ハンドルを回す、バックするときに助手席に手をかける、カーナビゲーション装置を設定する、音楽をセレクトする、急ブレーキのときに安全を確保してくれる等の各種の動作をするといった演出が可能となる。これにより、臨場感を高めることができる。
このように構成することで、ユーザが運転に集中する必要がある低いレベルの際には、ゲームの進行を送らせたり、背景やプレイヤオブジェクトの表示をさせなかったりすることができ、安全に手動運転を行わせることができる。逆に、完全自動運転のようなレベルの際には、高度な演出を行うことができ、ゲームの臨場感を高めることができる。
このように構成することで、例えば、行き止まりの道をバックするようなルートを走行ルート313として設定し、この設定位置に合わせたイベントを発生させることが可能となる。このため、イベントと車両の移動とを連動させ、より臨場感を高めることが可能となる。
さらに、目的地312を設定した上で、ゲーム性の高いゲームをプレイさせることが可能となる。加えて、自動運転の自動車等の車両について、ゲームに合わせた自動運転のルートを設定することが可能である。これにより、単に自動運転の自動車に乗ってゲームをするのではなく、ゲーム自体と自動運転とを連動させることができ、より臨場感を高めることが可能となる。
図2~図5において説明した制御手段及び処理手順は一例であり、本発明の実施形態はこれらには限られない。処理手順等は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
しかしながら、本発明の他の実施形態のゲームは、仮想キャラクタとのコミュニケーションを中心としたゲームとして構成されてもよい。
たとえば、恋愛シミュレーションゲームのように、仮想キャラクタがドライバーとして運転をナビゲートしてくれるようなゲームの場合、ユーザのルートの選択や会話の受け答えにより好意度が変化するようにしてもよい。または、人型ロボットや動物を模した仮想キャラクタが、ドライバーとして運転したり、マスコットとしてミニゲームを提供したり、楽しい雰囲気を盛り上げてくれたりするように構成してもよい。
これらのゲームの変更やイベントの設定変更は、ゲームデータ212の特にイベントデータ316を差し換えること当業者に実現可能である。
しかしながら、走行ルート313を設定してから、その走行ルート313に合わせてイベントを設定するように構成することも可能である。
加えて、ルート設定手段201は、地図上の位置情報314を利用して、走行ルート313に対応した目的地312を設定することも可能である。これに対応して、ルート設定手段201は、ルート設定手段201に、走行ルート313に合わせて、目的地312を再設定させることも可能である。
しかしながら、ゲームの実行時に、既に目的地312が決まっていてもよい。
このように構成することで、シャトルバス、テーマパークの車両、アーケードゲーム機器等、ユーザが目的地312を設定できないような車両にも適用でき、柔軟な構成に対応できる。
しかしながら、これらのイベントが重なった場合、描画手段204は、どちらかを優先しても良いし、同時に発生させてもよい。これらのイベントのいずれかを優先する場合、描画手段204は、片方のイベントを発生させなくするような演出を行うことも可能である。たとえば、描画手段204は、ゾンビに襲われていたが、巨大な骸骨にゾンビが踏みつぶされて対戦相手が代わる、といった演出を行うことが可能である。
これに対して、車両やゲーム装置2の状態と連動して開始指示位置311が設定されてもよい。たとえば、高速道路で自動運転のレベルが上がり、ユーザの手放しでの自動運転が可能となる場合、この高速道路に入った位置を開始指示位置311として設定することが可能である。逆に、ユーザの乗車時に自動運転のレベルが下がるような道路について走行ルート313が設定された場合、そのような道路に到着する箇所を開始指示位置311として設定し、その位置に着くまでイベントが発生しないようにすることも可能である。
これらの場合、ルート設定手段201は、自動運転の終了する箇所を、目的地312として設定可能である。
しかしながら、ルート設定手段201は、ルート設定手段201により設定された走行ルート313に対応した目的地312を設定することも可能である。
この際、ルート設定手段201は、イベント内容に応じて走行ルート313を設定することが可能である。たとえば、バックするイベントであれば、ルート設定手段201は、まずバックできる地図データ310上の場所を検知し、バックするイベントを発生させうる走行ルート313を設定する。これに対応して、ルート設定手段201は、設定された走行ルート313に対応した目的地312を設定することが可能である。すなわち、走行ルート313に合わせて、目的地312を設定することが可能である。この場合、走行ルート313の設定より先にユーザに指示された位置に近い箇所を、目的地312として設定可能である。または、ユーザの指示を取得し、ルート設定手段201により目的地312を再設定したり、そもそも走行ルート313や目的地312を秘密にして、車両を走行させたりするような構成も可能である。
たとえば、自動運転や手動運転にて、特定エリアを周回したり、ゲームプレイに適した走行ルート313を走行したりする等の条件でも、描画手段204によりイベントを派生させることが可能である。すなわち、描画手段204により走行ルート313は設定するものの、目的地312が不要な場合でも、上述のように運転中の車両の動きを伴うイベントを発生させることが可能である。
すなわち、描画手段204は、カーブやバック等でモンスターに力が加わると、モンスターの張り付き値やヒットポイントを減少させ、この値が閾値以下になると振り落とされ、車両とモンスターとの関連付けが解除されるように、ゲーム演出することが可能である。
さらに、描画手段204は、車両の揺動に応じて、モンスターから攻撃を受けるように調整を行うことも可能である。すなわち、描画手段204は、実際の道路の段差等による車両の揺動に応じて、モンスターから攻撃を受けてもよい。
しかしながら、撮像部30により撮像された車両の外部画像及び/又は内部画像から、画像認識プロセッサ等で認識された結果を基に、イベントを発生させることも可能である。たとえば、車両の外に人が多い場合は、それらの人がゾンビになるようなイベントを発生可能である。さらに、車内が乱雑であったり食べ残しが多かったりする場合、「もったいないお化け(付喪神)」「キノコおばけ」のような特定のモンスターが出現するといったイベントを発生させてもよい。
しかしながら、表示部26に表示されるゲーム画像は、車両の外にいるときに、車内に見えてもよい。すなわち、ユーザが車両に乗り込むときには、既にゲーム画像が見えていてもよい。この場合、例えば、ゴーグル型装置、ARゴーグル型装置、他装着型AR装置等の表示部26、シースルー型のディスプレイ等に、プレイヤキャラクタや敵キャラクタ等の各オブジェクトを含むゲーム画像が表示される。
この際のゲーム画像は、例えば、デモ用の画像であってもよい。または、ユーザが車両に乗る前に、サーバ等を通じてゲームの開始を設定することで、プレイ開始やプレイ中に対応するゲーム画像を表示してもよい。
しかしながら、走行中ずっと、描画手段204は、仮想キャラクタ等のオブジェクトが外部から見えるように描画することも可能である。または、描画手段204は、例えば、目的地312に手動運転で到着後、駐車だけ自動運転に任せる際に、仮想キャラクタ等のオブジェクトが外部から見えるように描画するように構成することも可能である。
このように構成することで、仮想キャラクタと一緒にドライブしているように演出することができ、ゲームをプレイしたい、車両に乗りたいという他のユーザの気分を高めることができる。
なお、制御部10、20は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Processor、特定用途向けプロセッサ)等を含む情報処理部であってもよい。
また、制御部10、制御部20、及び画像処理部23は、RAMやROMやフラッシュメモリ等を内蔵していてもよい。
上述の実施形態では、図1に示すように、サーバ装置1とゲーム装置2とで構成されるゲームシステムXにてゲームプログラム210を実行させる例について記載した。
しかしながら、図6を参照すると、単独のゲーム装置2bにより、本発明のゲームプログラム210を実行することも可能である。この場合、ゲーム装置2bには、ゲームデータ212内に、カーナビゲーションのように広範囲の地図データ310を格納しておくことも可能である。この図において、上述の各図と同じ符号は同種の構成であることを示している。
逆に、ゲーム装置2は単なるデータの送受信と、画像音声出力のみの機能を実行して、サーバ装置1のゲームプログラム110を実行することで、上述のルート設定手段201、進行制御手段202、ルート設定手段201、状況把握手段200、及び描画手段204として機能させてもよい。この図においては、上述の図6の処理を行うように、進行制御手段202とルート設定手段201とが図2とは逆に接続されている例を示す。
さらに、上述の各手段は、サーバ装置1及びゲーム装置2のいずれかで任意に実行しても、それぞれの機能を分担して一部又は任意の組み合わせで実行してもよい。
これについて、本実施形態のゲーム装置2が車両の場合、アミューズメントパーク等の乗り物、ジェットコースター、電車、運転手が運転するタクシー、バス、その他の車両を用いることが可能である。加えて、ゲームセンター等に提供されるアーケードゲーム筐体を用いて本発明を実現することもできる。または、ゲーム装置2は、仮想空間上の地図データ310上を動作する仮想の車両であってもよい。
さらに加えて、ゲーム装置2は、車両に限らず、ユーザが直接操縦しない乗り物、例えば、飛行機やドローン等に設けることも可能である。加えて、ゲーム装置2を用いて徒歩でゲームを行うことも可能である。
このように構成することで、車両以外のゲーム装置2においても、ゲーム性を高めたゲームを実行することが可能となる。さらに、姿勢や目線のトラッキング等を備えたゲーム装置2の場合、ゲーム装置2やユーザの姿勢や目線に合わせたイベントを発生させ、よりゲームでの臨場感を高めることができる。
この場合、プレイヤの身体の位置や向きを検知して、身体に重ならないようにモンスターを描画してもよいし、逆に、プレイヤの位置や向きも含めた情報で敵の位置や向きや行動が変化してもよい。
しかしながら、表示部26は、シースルー型のディスプレイ及びARゴーグルでなくてもよい。たとえば、表示部26として、上述のVRゴーグル型装置のディスプレイを用いることも可能である。このVRにおいても、撮像部30から撮像された画像と、ゲーム画像とを重ねてVRとして表示することが可能である。加えて、表示部26がプロジェクタである場合、霧(ミスト)や、ユーザの眼鏡や網膜にゲーム画像を投影することが可能である。
さらに、ゲーム装置2がスマートフォン、ゲーム専用機、カーナビゲーション装置等の携帯型や据置型装置であった場合に、これらのディスプレイを表示部26として用いることも可能である。この場合も、撮像部30から撮像された外部の画像とゲーム画像とを、ARにより表示することが可能である。加えると、ゲーム装置2が車両の場合、窓をなくして、外部を撮像する撮像部30の画像と、ゲーム画像とを、窓代わりの表示部26に表示するように構成することも可能である。
このように構成することで、様々な構成に対応することができる。
さらに、上述の実施形態では、ゲーム装置2において、ゲームプログラム210自体が既にインストールされている例について記載した。この場合、ゲームプログラム210は、ゲーム装置2において、光学記録媒体やその他の記録媒体から読み込まれ、記憶部21にインストールされてもよい。加えて、ゲームプログラム210を、サーバ装置1からダウンロードするようにしてもよい。
2、2b ゲーム装置
3 ネットワーク
10、20 制御部
11、21 記憶部
12、22 接続部
23 画像処理部
24 音声処理部
25 操作部
26 表示部
27 音声入出力部
28 加速度センサ部
29 位置取得部
30 撮像部
100 ログイン手段
101 ゲーム情報処理手段
110、210 ゲームプログラム
111 アカウントDB
200 状況把握手段
201 ルート設定手段
202 進行制御手段
203 運転連動手段
204 描画手段
211 アカウント情報
212 ゲームデータ
300 アカウント設定
310 地図データ
311 開始指示位置
312 目的地
313 走行ルート
314 位置情報
315 到着予定時刻
316 イベントデータ
317 オブジェクトデータ
318 進行状況データ
500、501、502 画面例
D 行き止まり
X ゲームシステム
Claims (7)
- 表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置とにより実行されるゲームプログラムであって、前記ゲーム装置を、
ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、
前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、
前記進行制御手段により制御された前記ゲーム進行に基づいた表示を前記表示部に表示させる描画手段として機能させ、
前記表示部は、前記車両の装備から車内外が直接的に視認される際に、車内外の状況とゲーム画像とを重畳して視認可能とし、
前記描画手段は、
前記車両の自動運転によって動作する車両装備の操作に関するゲーム画像を描画する
ゲームプログラム。 - 表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置とにより実行されるゲームプログラムであって、前記ゲーム装置を、
ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、
前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、
前記進行制御手段により制御された前記ゲーム進行に基づいた表示を前記表示部に表示させる描画手段として機能させ、
前記表示部は、前記車両の装備から車内外が直接的に視認される際に、車内外の状況とゲーム画像とを重畳して視認可能とし、
車内装備の状態を取得し、イベントで描画される前記ゲーム画像の描画に用いる
ゲームプログラム。 - 請求項1又は2に記載のゲームプログラムを記憶した記憶部と、
前記ゲームプログラムを実行する制御部とを備える
コンピュータ。 - 表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置と、前記ゲーム装置と接続可能なサーバ装置とを備えるゲームシステムであって、
ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、
前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、
前記進行制御手段により前記ゲーム進行が制御されたゲームのゲーム画面を前記表示部に表示させる描画手段とを備え、
前記表示部は、前記車両の装備から車内外が直接的に視認される際に、車内外の状況とゲーム画像とを重畳して視認可能とし、
前記描画手段は、
前記車両の自動運転によって動作する車両装備の操作に関するゲーム画像を描画する
ゲームシステム。 - 表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置と、前記ゲーム装置と接続可能なサーバ装置とを備えるゲームシステムであって、
ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、
前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、
前記進行制御手段により前記ゲーム進行が制御されたゲームのゲーム画面を前記表示部に表示させる描画手段とを備え、
前記表示部は、前記車両の装備から車内外が直接的に視認される際に、車内外の状況とゲーム画像とを重畳して視認可能とし、
車内装備の状態を取得し、イベントで描画される前記ゲーム画像の描画に用いる
ゲームシステム。 - 表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置とにより実行されるゲームプログラムであって、前記ゲーム装置を、
ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、
前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、
前記進行制御手段により制御された前記ゲーム進行に基づいた表示を前記表示部に表示させる描画手段として機能させ、
前記進行制御手段は、前記車両の自動運転のレベルに応じてゲームを制御する
ゲームプログラム。 - 表示部と、車両と対応づけられたゲーム装置とにより実行されるゲームプログラムであって、前記ゲーム装置を、
ユーザの前記車両への乗車中に、車両内及び/又は車両外の状況を把握する状況把握手段と、
前記状況把握手段により把握された前記状況、前記車両の走行ルート、及び/又は前記車両の現在位置のいずれか又は任意の組み合わせによりゲーム進行を制御する進行制御手段と、
前記進行制御手段により制御された前記ゲーム進行に基づいた表示を前記表示部に表示させる描画手段と、
ゲームのイベントを発生させる特定条件に対応する地図上の位置を含むように前記走行ルートを設定するルート設定手段として機能させる
ゲームプログラム。
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