JP7216497B2 - 減圧弁 - Google Patents

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Description

本発明は、一次圧を有する流体の圧力を二次圧に減圧する減圧弁に関する。
従来から一次圧を有する流体の圧力を二次圧に減圧する減圧弁が知られている。例えば特許文献1に開示されている減圧弁は、一次側の管路から流体が流入する一次室とこの一次室に連通孔を介して連通されると共に二次側の管路に流体を流出させる二次室とを有するケーシング(特許文献1ではハウジング本体と称呼)を備えている。
ケーシングには、一次圧の流体が流れる燃料ガス管路が接続され、一次側ポートを形成する一次側ポート部材が設けられている。特許文献1には図示されていないが、上記一次側ポート部材とケーシングとの間には、一次圧の流体の漏出を抑制するシール部材(高圧シール部材)が設けられていると思われる。また、上記ケーシングと上記カバーとの間には、二次圧の流体の漏出を抑制するシール部材(低圧シール部材)が設けられている。
特開2010-244362号公報
しかしながら、従来の減圧弁におけるケーシングにおいては、一次圧の流体が通過する部分、即ち一次圧の流体が作用する部分が存在するので、ケーシングの強度が要求される。ただし、ケーシングの材料費の低コスト化の観点から、高強度かつ高コストの材料を使って薄い肉厚のケーシングを作製することは難しい。そのため、低コストの材料を使ってケーシングの肉厚を増大させることで上記低コスト化に対応している。その結果、減圧弁全体が大型化してしまう傾向がある。
そこで、本発明は、高圧である一次圧の流体がケーシングに作用することがなく、大型化することのない減圧弁を提供することを目的とする。
本発明の減圧弁は、外部配管から流入する一次圧の流体の圧力を二次圧に減圧する減圧弁であって、前記外部配管に連通する一次側通路と、前記一次側通路の下流側に形成されたバルブシート部と、を有するシートピースと、前記バルブシート部に着座する閉位置と前記バルブシート部から離間する開位置との間で移動する弁体と、二次側通路、及び前記一次側通路と前記二次側通路との間に形成され前記弁体が配置される弁体空間を有するケーシングと、前記ケーシングと前記シートピースとの間に設けられた二次圧シール部材とを備えているものである。
本発明に従えば、一次圧の流体が作用する部分がケーシングに存在しないように構成したので、ケーシングに高い強度は要求されない。したがって、ケーシングの肉厚を増大させる必要がないため、減圧弁全体が大型化することがない。
上記発明において、前記シートピースは、前記一次側通路の上流側に形成された配管用接続部を有し、外部配管と前記シートピースの前記配管用接続部とが接続されることによって一次圧の流体の漏出が防止されることが望ましい。
上記構成に従えば、配管用接続部において一次圧シール部材(高圧シール部材)を要さずに一次圧の流体の漏出が防止される。
上記発明において、前記シートピースは、内側底部に前記外部配管と接続される前記配管用接続部が形成された凹型のシート本体部を備えており、前記外部配管は、前記一次側通路に連通する配管通路が設けられた配管部と、前記シート本体部が挿入されて螺合される筒部と、を備えており、前記シート本体部が前記外部配管の前記筒部に挿入されて螺合された状態で、前記配管部の下流端は前記シート本体部の前記配管用接続部に押圧されるように構成されていることが望ましい。
上記構成に従えば、一次圧の流体の漏出を抑制する一次圧シール部材(高圧シール部材)を設けなくて済む。これにより、高圧シール部材を用いた場合の流体の漏出のリスクがない。また、シート本体部が外部配管の筒部に挿入されて螺合された状態で配管部の下流端がシート本体部の底部の配管用接続部に押圧されていることによりメタルシールが実現されている。さらに、後述のフィルタが設けられる態様に比べて部品点数を少なくすることができる。
上記発明において、減圧弁は、前記シートピースの一次側通路に設けられたフィルタと、上流端が前記外部配管との接続部を構成し下流端が前記シートピースの一次側通路に連通する接続通路を有するインレットハウジングと、前記シートピースと前記インレットハウジングとの間に設けられた一次圧シール部材とをさらに備えもよい。
上記構成に従えば、フィルタを設けない上述の態様に比べて部品点数が増えかつシートピースとインレットハウジングとの間に一次圧シール部材(高圧シール部材)が必要であるものの、フィルタを内蔵させることができる。これにより、フィルタが設けられていない外部配管にも対応することができる。
上記発明において、前記インレットハウジングは、前記接続通路の上流側に形成された配管用接続部を有し、外部配管と前記インレットハウジングの前記配管用接続部とが接続されることによって一次圧の流体の漏出が防止されることが望ましい。
上記構成に従えば、配管用接続部において一次圧シール部材(高圧シール部材)を要さずに一次圧の流体の漏出が防止される。
上記発明において、前記インレットハウジングは、内側底部に前記外部配管と接続される前記配管用接続部が形成された凹型のインレット本体部を備えており、前記外部配管は、前記接続通路に連通する配管通路が設けられた配管部と、前記インレット本体部が挿入されて螺合される筒部と、を備えており、前記インレット本体部が前記外部配管の前記筒部に挿入されて螺合された状態で、前記配管部の下流端は前記インレット本体部の前記配管用接続部に押圧されるように構成されていることが望ましい。
上記構成に従えば、インレット本体部が外部配管の筒部に挿入されて螺合された状態で配管部の下流端がインレット本体部の配管用接続部に押圧されていることによりメタルシールが実現されている。
本発明によれば、高圧である一次圧の流体がケーシングに作用することがなく、大型化することのない減圧弁を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る減圧弁を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る減圧弁を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る減圧弁について図面を参照して説明する。以下に説明する減圧弁は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除及び変更が可能である。
(第1実施形態)
本実施形態に係る減圧弁1は、例えば高圧ガス等である流体を使用圧や大気圧にまで減圧する場合に用いられる弁装置であり、高圧タンク等のガス供給源につながる供給流路や大気に繋がる排出流路等に介在させて使用される。図1に示すように、減圧弁1は、ケーシング2と、弁体3と、筒状補強体4と、転がり軸受5と、ばね部材6と、カバー12と、ホルダ13と、シートピース65とを備えている。ただし、流体は液体であってもよい。
ケーシング2には、挿入孔14及び二次側通路41が形成されている。また、ケーシング2には、減圧弁1の軸線L1を中心に上下方向に沿って形成された一次側通路15を有するシートピース65が取り付けられている。詳しく説明する。ケーシング2には、軸線L1を中心として形成された孔部50が設けられている。孔部50は後述の弁体空間24に連通する。
シートピース65は、ケーシング2の孔部50に挿入されて接合され後記のシート本体部62から上方に突出して形成された接合部60と、水平方向に延在するフランジ部66を有すると共に断面凹型(図1では下方に凹)に形成されたシート本体部62とを備えている。換言すれば、シート本体部62は有底筒状に形成されることで筒部67及び内側底部67aを有している。このような構成のシートピース65の接合部60及びシート本体部62に亘って、軸線L1を中心として上下方向に沿って一次側通路15が形成されている。一次側通路15の上流端の開口部は外部配管75が接続される配管用接続部(一次ポート)16を構成する。また、フランジ部66がボルト68によりケーシング2に固定されていることで、シートピース65がケーシング2に取り付けられている。なお、フランジ部66の外周面とケーシング2の外周面とは略面一となっている。
外部配管75は、一次圧(高圧)の流体が流れ、下流端がシートピース65の配管用接続部16に接続される配管通路71を有する配管部70と、この配管部70を保持する断面凹型の保持部74とを備えている。換言すれば、保持部74は筒部72及びこの筒部72を保持する底部73を有している。保持部74の底部73には軸線L1を中心に挿入孔73aが形成されており、この挿入孔73aに配管部70が挿入されている。また、配管部70の先端は半球状に形成されており、配管通路71の下流端が配管用接続部16に連通している。シート本体部62の筒部67は外部配管75の筒部72に挿入されて螺合されている。このように、シート本体部62の筒部67が外部配管75の筒部72に挿入されて螺合された状態で、配管部70の下流端(先端)がシート本体部62の内側底部67aに押圧されていることによってメタルシールが実現されており、メタルシールができた状態で配管通路71と一次側通路15とが連通されている。
ケーシング2とシートピース65との間には、二次圧の流体の漏出を抑制する第1シール部材(二次圧シール部材)63が設けられている。詳しくは、シートピース65の接合部60の外周面には、周方向全周に亘ってシール溝64が形成されている。このシール溝64にOリング等の第1シール部材63が嵌め込まれている。第1シール部材63は、シートピース65の接合部60とケーシング2の孔部50の内周面との間を封止している。これにより、弁体空間24の二次圧の流体が外部に漏出することが抑制されている。
ケーシング2の挿入孔14は、後述の凹部11aの上面から下方に向けて形成され、当該上面に開口14aを有している。挿入孔14は有底の孔であり、挿入孔14を規定する側壁部に二次側通路41が形成されている。シートピース65に形成された一次側通路15は、流体が流入する配管用接続部16に繋がっている。二次側通路41は、一次側通路15から半径方向外側に離れた位置に形成されており、水平方向に延在している。二次側通路41は二次ポート42に繋がっている。また、ケーシング2の開口14aの周りには、円環状の凹部11aが形成されている。この凹部11aの半径方向外側の部分には、凹部11aよりも高く位置する円環状の段上部分11bが形成されている。段上部分11bには、開口14aを覆うようにカバー12が設けられている。
カバー12は、有底円筒状に形成されており、下側に開口されている。カバー12は、その内径がケーシング2の凹部11aの口径と略一致するように形成されている。また、カバー12の開口端部12aには、その周方向全周に亘って半径方向外方に延在するフランジ12bが形成されている。フランジ12bは、ケーシング2の段上部分11b上に載せられており、図示しないボルト等の締結部材によってケーシング2に固定されている。カバー12は、弁体3及び後述のホルダ13を覆うようにケーシング2上に設けられている。
ホルダ13は、円筒状に形成されており、その先端部分13aが挿入孔14に挿入されて螺合されている。ホルダ13は弁体3が軸線L1に沿って摺動可能となるよう弁体3を保持する。ホルダ13には、その中間部分において挿入孔14から半径方向外方に延在すると共にホルダ13に一体となったフランジ13bが設けられている。このフランジ13bは、その外径がケーシング2の凹部11aの口径と略一致するように形成されており、フランジ13bの一部分が凹部11aに嵌合されている。また、フランジ13bの上側部分は上方に突出しており、その上側部分の外周面がカバー12の内周面に接触するようにカバー12に嵌合されている。ホルダ13は軸線L1を中心として上下方向に貫通された貫通孔を有しており、この貫通孔に弁体3が上下方向に往復動可能に挿通されている。
弁体3は、アルミニウム合金等の軟質材料から成り、円柱状に形成されている。弁体3の基部3aは、弁体3を構成する残余部分よりも半径方向外方に出ている。弁体3の上記残余部分はホルダ13に挿通されており、その先端部3bがホルダ13の先端部分13aからさらに下側に突出している。ホルダ13が挿入孔14に挿入され、弁体3がホルダ13に挿通された状態で弁体3の周り及び弁体3の下方に弁体空間24が形成されている。先端部3bは、一次側通路15の下流端に対向配置されており、この下流端の周囲に円環状のバルブシート部20が形成されている。また、弁体3はバルブシート部20に対向する先端部3bの部分にシート部21を有している。弁体3のシート部21は、バルブシート部20に着座する閉位置とバルブシート部20から離間する開位置との間で移動する。シート部21が開位置にあるときに、シート部21とバルブシート部20との間にオリフィス22が形成され、一次側通路15からの高圧の流体がオリフィス22によって減圧されるようになっている。
弁体3の中間部分にはブッシュと呼ばれる筒状補強体4が外装されている。この筒状補強体4は、弁体3の材料より硬質の材料、例えばガス浸炭焼き入れが施されたクロムモリブデン鋼鋼材から成る薄肉の円筒状の部材である。筒状補強体4は、弁体3の中間部分に圧入によって弁体3周りに外装され固定されている。なお、外装する方法については、圧入に限定されない。弁体3の中間部分は、筒状補強体4が取り付けられることによって補強され、筒状補強体4が取り付けられた状態でホルダ13に挿入されている。また、ホルダ13には、弁体3の中間部分の辺りに大略円筒状の空間である軸受収容空間25が形成されている。詳細には、ホルダ13の内周面は、その中間部分に周方向全周にわたって形成される内向きフランジ13cを有しており、中間部分が残余の部分に比べて半径方向内方に突出している。これにより、ホルダ13の基端側においてホルダ13と弁体3との間に大略円筒状の空間である軸受収容空間25が形成されており、軸受収容空間25には、転がり軸受5が収容されている。
転がり軸受5は、いわゆる直動型のボールガイドであり、大略円筒状に構成されている。転がり軸受5は、軸受収容空間25に収容されるようにホルダ13の内周部に嵌挿され固定されている。また、転がり軸受5内には、弁体3が筒状補強体4を介在させた状態で挿通されている。即ち、転がり軸受5は、弁体3の中間部分に取付けられた筒状補強体4に外装されている。これにより、弁体3は、筒状補強体4を介して転がり軸受5によって支持され、軸線L1に沿って上下方向に円滑に往復運動できるようになっている。なお、従来、弁体3の表面に転がり軸受5のボール5aを当接させて弁体3を転がり軸受5によって直接支持させているので、軟質材料から成る弁体3の母材の表面にメッキ処理が施されて硬質化が図られている。しかし、弁体3の母材が転がり軸受5のボール5aから受ける面圧に耐えられずに凹んだり、表面に形成されたメッキ層が剥がれて母材が損傷したりすることがある。筒状補強体4を介在させることによって、転がり軸受5のボール5aを筒状補強体4の外表面上で転がすことができ、且つボール5aによる面圧を硬質材料から成る筒状補強体4によって受けることができる。それ故、弁体3の母材が変形することを抑えることができ、弁体3の耐久性を向上させることができる。
このように、弁体3の中間部分は、筒状補強体4を介して転がり軸受5によって往復運動可能に支持されている。また、弁体3において、筒状補強体4より先端側の部分(先端部3bを除く)である先端側部分3cは、ホルダ13の内向きフランジ13cにより形成される孔部に挿通されている。弁体3の先端側部分3cの外周面には、周方向全周にわたってシール溝26が形成されている。
シール溝26には、Oリング等の弁体用シール27が嵌め込まれている。弁体用シール27は、内向きフランジ13cに当接して先端側部分3cと内向きフランジ13cとの間を封止している。これにより、弁体3の先端側部分3cは、シールされた状態で内向きフランジ13cに挿通され、軸線L1に沿って動くように内向きフランジ13cによりガイドされている。
また、弁体3において筒状補強体4より基端側の部分である基部3aは、ホルダ13から外側に突出しており、その外径がカバー12の内径と略一致している。それ故、基部3aの外周面は、カバー12の内周面に面しており、基部3aの外周面には周方向全周にわたってシール溝28が形成されている。シール溝28には、Oリング等の弁体用シール29が嵌め込まれており、弁体用シール29は、カバー12の内周面に当接して弁体3の基部3aとカバー12との間を封止している。これにより、弁体3の基部3aは、シールされた状態でカバー12の内周面に嵌まり込み、軸線L1に沿って往復運動するようにカバー12によりガイドされている。
また、弁体3の基部3aにはばね受け部3dが形成されている。ばね受け部3dは、基部3aの下面の外周縁部に形成されており、ホルダ13のフランジ13bの上面に対向して配置されている。ばね受け部3dとフランジ13bとの間には、ホルダ13とカバー12とによって囲まれた円筒形状のばね収容空間30が形成されており、ばね収容空間30にはばね部材6が収容されている。ばね部材6は、例えば圧縮コイルばねであり、ばね部材6の上端部及び下端部の各々は、基部3aのばね受け部3d及びホルダ13の上面であるばね受け部13dに支持されている。また、ばね部材6は、圧縮された状態でばね収容空間30に収容されており、弁体3を開位置の方へと付勢している。また、弁体3には、ばね部材6の付勢力に抗する(即ち、弁体3を閉位置の方に移動させるような)二次圧が作用するようになっており、二次圧を受圧させるべく弁体3の基部3aには、凹所31が形成されている。
凹所31は、弁体3の基部3a内に形成されており、軸線L1に沿って延在している。凹所31は、カバー12の天井部分12cに向かって開口されており、弁体3の基部3aとカバー12の天井部分12cとの間には、凹所31を含む二次圧力室32が形成されている。二次圧力室32は、弁体用シール29によってばね収容空間30と隔離されており、弁体3の連通孔33を介して弁体空間24に繋がっている。
連通孔33は、連通部33a及び接続部33bで構成される。連通部33aは、凹所31を規定する底部から弁体3の先端部3bに向かって軸線L1に沿うように延在している。連通部33aの先端は、先端部3bの手前まで延在し、接続部33bに繋がっている。接続部33bは、弁体3を半径方向に貫通するように延在している。弁体3の先端側部分3cより先端部3b側の部分は、先端側部分3cに比べて小径に形成されている。このような構成において、弁体空間24は連通孔33によって二次圧力室32と連通しており、弁体空間24に導かれた作動ガスが連通孔33を介して二次圧力室32に導かれる。
弁体3の基端は、二次圧力室32に導かれた流体の圧力(即ち、二次圧)を受圧する受圧面3eを成しており、二次圧の流体により弁体3が閉位置に向かって押される。このように弁体3は二次圧力室32に導かれた二次圧の流体を受圧面3eで受圧し、ばね部材6の付勢力と二次圧とが互いに抗するように弁体3に作用するようになっている。
このような減圧弁1においては、ばね収容空間30が弁体用シール27により弁体空間24と隔離され、弁体用シール29により二次圧力室32と隔離されている。それ故、弁体3が動くことによってばね収容空間30の気体(即ち、空気)が膨収縮するので、それを防ぐべくカバー12に大気連通孔35が形成されている。大気連通孔35は、ばね収容空間30を大気に開放するようになっており、ばね収容空間30の空気を大気に放出し且つ大気からばね収容空間30に空気を吸引できるようになっている。また、大気連通孔35には、キャップ部材36が嵌合されて固定されている。キャップ部材36は、空気等の気体の通過を許容しつつ、雨等の液体の通過を防ぐようになっている。これにより、ばね収容空間30に雨等の液体が侵入することを防ぐことができる。
また、ケーシング2にはガス用シール37及び防水用シール38が設けられている。ガス用シール37は、流体がカバー12や大気等に流出することを抑制するためのものである。ガス用シール37は、例えば合成ゴム等から成るOリングによって構成されており、ホルダ13の先端部分13aに外装されている。詳細には、ガス用シール37は、ホルダ13のフランジ13bの下面に当接させた状態で先端部分13aに外装されている。ガス用シール37によって弁体空間24をばね収容空間30及び大気と隔離することができ、弁体空間24の流体がばね収容空間30及び大気に流出することが抑制される。また、防水用シール38は、雨等の液体が減圧弁1内に侵入することを防ぐためのものであり、例えば合成ゴムから成るOリングによって構成される。ケーシング2には、防水用シール38を配置すべくシール収容空間39が形成されている。
続いて、本実施形態の減圧弁1の動作について説明する。以下では、外部配管75から配管用接続部16に導かれた流体を減圧するときの動作について、図1を参照しながら説明する。減圧弁1は、弁体3がばね部材6により開方向に向かって付勢されているので、ノーマルオープンとなっており、配管用接続部16に導かれた流体(高圧である一次圧の流体)は、オリフィス22を通って弁体空間24に導かれる。流体は、オリフィス22を通る際に一次圧から低圧の二次圧に減圧されて弁体空間24に導かれ、二次側通路41及び二次ポート42を通って下流側の機器に供給されるようになっている。
減圧された低圧(二次圧)の流体は、二次側通路41だけでなく弁体3の連通孔33を介して二次圧力室32にも導かれる。これにより弁体3の受圧面3eに二次圧の流体が作用し、二次圧の流体により弁体3が閉位置に向かって押される。これにより、弁体3は、オリフィス22を閉じる方向に移動し、受圧面3eで受圧する二次圧による作用力、ばね部材6による付勢力、及びその他の弁体3に作用する力が釣り合う位置まで移動する。例えば、二次圧が減少した場合、受圧面3eに作用する作用力が低下し、ばね部材6による付勢力が受圧面3eに作用する作用力を上回る。すると、弁体3は、受圧面3eに作用する作用力とばね部材6による付勢力との力の釣り合いを保つべく開位置に向かって移動してオリフィス22を開く。これにより、二次圧が増加して設定圧にて維持される。
以上のように、本実施形態の減圧弁1によれば、一次圧である高圧の流体が作用する部分がケーシング2に存在しないように構成したので、ケーシング2に高い強度は要求されない。したがって、ケーシング2の肉厚を増大させる必要がないため、減圧弁1全体が大型化することがない。また、減圧弁1において、一次圧の流体の漏出を抑制するシール部材(高圧シール部材)を設けなくて済む。これにより、高圧シール部材を用いた場合の流体の漏出のリスクがない。さらに、後述の第2実施形態のフィルタが設けられる態様に比べて部品点数を少なくすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る減圧弁1aについて図面を参照して説明する。なお、第2実施形態では、上述の第1実施形態と同一の構成部材には同一の符号を付与し、特に説明する場合を除いて説明を省略する。
図2に示すように、第2実施形態に係る減圧弁1aにおいては、シートピース65aは、第1実施形態と同様の接合部60と、この接合部60の下方に略円筒状に形成されたシート本体部62aとを備えている。シートピース65aには、減圧弁1aの軸線L1を中心に上下方向に沿って形成された一次側通路15a,15b,15cが設けられている。一次側通路15aの上流端には、シート本体部62a内に形成され、上流側に向かうほど口径が大きく形成された一次側通路15bが接続されている。また、一次側通路15bの上流端には、シート本体部62a内に形成され一次側通路15aよりも大径な一次側通路15cが接続されている。これにより、一次側通路15aが一次側通路15bを介して一次側通路15cと連通している。一次側通路15cの上部には、構成物品の着脱時に生じる鉄粉などが下流側に流れ込むことを防ぐフィルタ81が嵌合され設けられている。
本実施形態においては、シートピース65aにはインレットハウジング90が取り付けられている。詳細には、インレットハウジング90は、下流端が上述の一次側通路15cに連通し、上流端が外部配管75の配管通路71に連通する接続通路92が形成されたインレット本体部95と、このインレット本体部95の上部に設けられた筒部91と、インレット本体部95の下部に設けられ内側底部94aを規定する筒部94とを備えている。
接続通路92の上流端の開口部は外部配管75が接続される配管用接続部(一次ポート)93を構成する。配管通路71の下流端は配管用接続部93に連通している。シート本体部62aはインレットハウジング90の筒部91に挿入されて螺合されており、インレットハウジング90の筒部94は外部配管75の筒部72に挿入されて螺合されている。このように、インレットハウジング90の筒部94が外部配管75の筒部72に挿入されて螺合された状態で、配管部70の下流端(先端)がインレット本体部95の内側底部94aに押圧されていることによってメタルシールが実現されており、メタルシールができた状態で配管通路71と接続通路92とが連通されている。
シートピース65aとインレットハウジング90との間には、一次圧の流体の漏出を抑制する第2シール部材69が設けられている。詳しくは、シート本体部62aの軸線L1に垂直な外周面(即ち、下面)には、内側に凹型の円環状のシール溝80が形成されている。このシール溝80にOリング等の第2シール部材69が嵌め込まれている。第2シール部材69は、シート本体部62aとインレット本体部95との間を封止している。これにより、一次圧の流体が外部に漏出することが抑制されている。
以上のように、第2実施形態の減圧弁1aによれば、第1実施形態と同様に、一次圧の流体が作用する部分がケーシング2に存在しないように構成したので、ケーシング2に高い強度は要求されない。したがって、ケーシング2の肉厚を増大させる必要がないため、ケーシング2の増大化に起因して減圧弁1a全体が大型化することがない。また、フィルタ81を設けない上述の第1実施形態に比べて部品点数が増えかつシートピース65aとインレットハウジング90との間に第2シール部材69が必要であるものの、フィルタ81を内蔵させることができる。これにより、フィルタが設けられていない外部配管75にも対応することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば以下の通りである。
上記第1及び第2実施形態において、外部配管75の配管部70の先端で配管通路71の下流端の周囲にOリングを設けてもよい。これにより、配管通路71と接続通路92との間の封止の信頼性をさらに向上することができる。
また、上記第1及び第2実施形態においては、ケーシング2に形成された孔部50にシートピース65の接合部60を挿入し接合するように構成したが、これに限らず、接合部60を孔部50に挿入して螺合するように構成してもよい。この場合、ケーシング2の下面とシート本体部62の上面との間に第1シール部材を設けることができる。
さらに、上記第1及び第2実施形態において、ホルダ13にフランジ13bが設けられているが、このフランジ13bを省略してもよい。この場合、ホルダ13の外周面がカバー12の内周面に嵌合され、ホルダ13の上端とこの上端に対向配置されている弁体3の部分との間にばね部材6を設けることができる。これにより、カバー12の径を小さくすることができる。
1,1a 減圧弁
2 ケーシング
3 弁体
15,15a,15b,15c 一次側通路
16 配管用接続部
20 バルブシート部
24 弁体空間
41 二次側通路
62,62a シート本体部
63 第1シール部材(二次圧シール部材)
65,65a シートピース
67a 内側底部
69 第2シール部材(一次圧シール部材)
70 配管部
71 配管通路
72 筒部
73 底部
74 保持部
75 外部配管
81 フィルタ
90 インレットハウジング
92 接続通路
93 配管用接続部
94a 内側底部
95 インレット本体部

Claims (6)

  1. 外部配管から流入する一次圧の流体の圧力を二次圧に減圧する減圧弁であって、
    前記外部配管に連通する一次側通路と、前記一次側通路の下流側に形成されたバルブシート部と、を有するシートピースと、
    前記バルブシート部に着座する閉位置と前記バルブシート部から離間する開位置との間で移動する弁体と、
    二次側通路、及び前記一次側通路と前記二次側通路との間に形成され前記弁体が配置される弁体空間を有するケーシングと、
    前記ケーシングと前記シートピースとの間に設けられ、かつ、前記流体の流れる方向において前記バルブシート部よりも下流側に設けられた二次圧シール部材とを備えている、減圧弁。
  2. 前記シートピースは、前記一次側通路の上流側に形成された配管用接続部を有し、
    外部配管と前記シートピースの前記配管用接続部とが接続されることによって一次圧の流体の漏出が防止される、請求項1に記載の減圧弁。
  3. 前記シートピースは、内側底部に前記外部配管と接続される前記配管用接続部が形成された凹型のシート本体部を備えており、
    前記外部配管は、前記一次側通路に連通する配管通路が設けられた配管部と、前記シート本体部が挿入されて螺合される筒部と、を備えており、
    前記シート本体部が前記外部配管の前記筒部に挿入されて螺合された状態で、前記配管部の下流端は前記シート本体部の前記配管用接続部に押圧されるように構成されている、請求項2に記載の減圧弁。
  4. 前記シートピースの一次側通路に設けられたフィルタと、
    上流端が前記外部配管との接続部を構成し下流端が前記シートピースの一次側通路に連通する接続通路を有するインレットハウジングと、
    前記シートピースと前記インレットハウジングとの間に設けられた一次圧シール部材とをさらに備える、請求項1に記載の減圧弁。
  5. 前記インレットハウジングは、前記接続通路の上流側に形成された配管用接続部を有し、
    外部配管と前記インレットハウジングの前記配管用接続部とが接続されることによって一次圧の流体の漏出が防止される、請求項4に記載の減圧弁。
  6. 前記インレットハウジングは、内側底部に前記外部配管と接続される前記配管用接続部が形成された凹型のインレット本体部を備えており、
    前記外部配管は、前記接続通路に連通する配管通路が設けられた配管部と、前記インレット本体部が挿入されて螺合される筒部と、を備えており、
    前記インレット本体部が前記外部配管の前記筒部に挿入されて螺合された状態で、前記配管部の下流端は前記インレット本体部の前記配管用接続部に押圧されるように構成されている、請求項5に記載の減圧弁。
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