JP7215482B2 - サイクロン式分級装置の排出機構、サイクロン式分級装置及び研磨加工システム - Google Patents

サイクロン式分級装置の排出機構、サイクロン式分級装置及び研磨加工システム Download PDF

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Description

本発明は、サイクロン式分級装置から粉体を排出する排出機構、サイクロン式分級装置及び研磨加工システムに関する。
従来から、サイクロン式分級装置は、ブラスト加工装置、粉砕システム等、広い分野で利用されている。例えば、ブラスト加工装置は、被加工物に研磨材(研磨粒子)を噴射して研磨加工を行うと共に、研磨加工に使用した研磨材を含む粉体を吸引して回収する。回収された研磨材は循環使用するが、この回収した粉体には、再使用可能な研磨材だけでなく、被加工物の切削粉や損耗して再使用できなくなった研磨材といった粉塵も含まれている。サイクロン式分級装置は、サイクロン本体の内部に旋回気流を生じさせて研磨材と粉塵とに分級し、再使用可能な研磨材をサイクロン本体下部に設けられたホッパに供給する。
ここで、ホッパとサイクロン本体とが連通している場合には、ホッパからサイクロン本体方向に向かう気流が発生する。この気流によって、ホッパに貯留されている研磨材がサイクロン本体に逆流すると、分級精度が低下する恐れがある。
特許文献1には、サイクロン本体から研磨材タンクへ向かう経路上にサイクロン本体と研磨材タンクとの連通を遮断する電磁弁を設けることで、研磨材がサイクロン本体に逆流することを防止する技術が開示されている。
特開2009-762号公報
特許文献1の電磁弁として、バタフライバルブのような公知の粉体バルブを用いた場合には、粉体バルブを開閉するための機構が必要となるので、装置が複雑化する。そのため、装置の大型化やメンテナンス性が低くなる。また、粉体バルブは精密部品であるので、粉体が通過することにより粉体バルブが摩耗して故障する恐れがある。
したがって、シンプルな構成で高いメンテナンス性を有する排出機構、サイクロン式分級装置及び研磨加工システムが求められている。
一態様では、粉体の分級を行うサイクロン式分級装置に設けられ、サイクロン式分級装置の貯留部に貯留された粉体を排出する排出機構が提供される。この排出機構は、貯留部に形成された排出口を開閉するための開閉部材と、貯留部に貯留された粉体に対してパルス状に圧縮気体を噴射する噴射器と、を備えている。開閉部材は、噴射器から圧縮気体が噴射されたときには、圧縮気体による押圧力を受けて排出口を開放するように構成されている。そして、噴射器から圧縮気体が噴射されていないときには、貯留部の負圧により貯留部側に付勢され排出口を閉鎖するように構成されている。
上記態様に係る排出機構では、噴射器から圧縮気体が噴射されていないときには開閉部材により排出口が閉鎖され、噴射器から圧縮気体が噴射されているときには圧縮気体による押圧力により排出口が開放される。このように、圧縮気体の圧力により排出口の開閉を制御することにより、電磁弁のような精密機器を用いることなく、シンプルな構成でサイクロン式分級装置から粉体を排出することができる。したがって、サイクロン式分級装置の排出機構のメンテナンス性を向上させることができる。
一実施形態では、開閉部材が貯留部の負圧により排出口を閉鎖できるように、排出口に対する開閉部材の変位量を所定の範囲に制限する制限部材を更に備えていてもよい。
開閉部材の排出口に対する変位量が過大になると、貯留部の負圧によって開閉部材を排出口側へ移動させることができなくなり、排出口を適切に閉鎖できなくなる。上記実施形態では、制限部材により開閉部材の変位量が所定の範囲に制限されるので、排出口が閉鎖できなくなることを防止することができる。
一実施形態では、噴射器は、粉体に圧縮気体を噴射したときに、該粉体が飛散することがない位置に配設されていてもよい。
上記実施形態では、圧縮気体の噴射により粉体がサイクロン本体内で舞うことがないので、分級精度の低下を抑制することができる。
一実施形態では、サイクロン式分級装置は、その内部に旋回気流を生成する筒状のサイクロン本体を含み、貯留部はサイクロン本体の下部に設けられ、噴射器は、サイクロン本体の中心軸線に沿って延び、その端部から圧縮気体を噴射する噴射管を有してもよい。
上記実施形態では、噴射管の延在方向が、旋回気流の中心に一致しているので、サイクロン本体内の旋回気流が乱れにくくなり、分級精度の低下を抑制することができる。
一実施形態では、貯留部に取り付けられ、開閉部材が排出口を閉鎖したときに、開閉部材と当接して貯留部内の空間を封止する密閉部材を更に備えてもよい。
このような密閉部材を備えることによって、貯留部内部とホッパ内部との連通をより確実に遮断することができる。
一態様に係るサイクロン式分級装置は、上述の排出機構を備えている。
上記実施形態に係るサイクロン式分級装置によれば、高いメンテナンス性を有する排出機構を用いて粉体の排出しつつ、高い分級精度を維持することができる。
一実施形態では、排出口は、下方に向かうにつれて開口幅が狭くなるように貯留部の傾斜面に形成されていてもよい。
上記実施形態よれば、下方に向かうにつれて開口幅が狭くなるように排出口を形成することによって、サイクロン本体で発生する負圧を開閉部材に効率的に作用させることができる。
一態様では、上述のサイクロン式分級装置と、研磨材を被加工物に衝突又は擦過させて研磨加工を行う研磨加工機構と、を備えた研磨加工システムが提供される。この研磨加工システムは、被加工物に衝突又は擦過させた研磨材を含む粉体から再使用可能な研磨材を分級する。
上記態様に係る研磨加工システムによれば、サイクロン式分級装置を用いて効率的に再使用可能な研磨材を回収することができる。またサイクロン式分級装置の排出機構が簡単な構造であることから、研磨加工システムを省スペース化することができ、またメンテナンス性を向上させることができる。
一実施形態では、集塵機を更に備え、集塵機は、集塵フィルタと、集塵フィルタ回収部材を備える。集塵フィルタ回収部材は、両端に開口部を有する筒状に形成されており、集塵フィルタが集塵機に取り付けられた状態では、集塵フィルタ回収部材は蛇腹状に折りたたまれて配置されている。また、集塵フィルタを集塵機から取り外すときに、両端の開口部を閉止して集塵フィルタを包んだ状態で集塵フィルタを集塵機から取り外すことが可能に構成されていてもよい。
上記実施形態によれば、集塵フィルタにより捕捉した粉塵を外部に放出することなく、集塵フィルタを回収し、交換することができる。
本発明の一態様及び種々の実施形態によれば、シンプルな構成で高いメンテナンス性を有する排出機構、サイクロン式分級装置及び研磨加工システムを提供することができる。
研磨加工システムの構成を模式的に示す図である。 サイクロン式分級装置用排出機構の構成を示す説明図である。図2(A)はサイクロン式分級装置の研磨材の排出口側から見た平面説明図であり、図2(B)は断面説明図及び一部拡大図である。 サイクロン式分級装置用排出機構の動作を示す説明図である。 集塵フィルタ回収部材の構成及び集塵フィルタの回収方法を示す説明図である。
以下、一実施形態のサイクロン式分級装置用排出機構、サイクロン式分級装置及び研磨加工システムについて、図を参照して説明する。
図1に示すように、研磨加工システムSは、研磨材供給機構1、研磨加工機構2、吸引管3、集塵機4及びサイクロン式分級装置用排出機構5(以下、「排出機構5」という)を備えている。
本実施形態では、研磨加工機構2を研磨加工装置とし、サイクロン式分級装置10を研磨加工装置の分離手段として説明する。この研磨加工機構2は、被加工物Wに研磨材Gを衝突又は擦過させて研磨加工をし、研磨加工に使用した研磨材Gを含む粉体を吸引して回収する。この回収された粉体には、再使用可能な研磨材Gだけでなく、被加工物Wから生じる切削粉や研磨加工時の損耗により再使用できない研磨材を含む粉塵が併せて回収される。サイクロン式分級装置10は、回収した粉体から粉塵を分離除去して再利用可能な研磨材Gを取り出す機能を有している。
図1及び図2に示すように、研磨材供給機構1は、サイクロン式分級装置10、ホッパ12及び定量供給装置13を備えている。
サイクロン式分級装置10は、加工に用いた研磨材G、及び、加工において発生した粉塵を含む粉体から、再使用可能な研磨材Gを選別するための装置である。
サイクロン式分級装置10は、サイクロン本体11と、研磨材G及び粉塵をサイクロン本体11の内部に投入するための投入部10aと、吸引部10bと、を備えている。
サイクロン本体11は、直胴部11a、縮径部11b及び貯留部11cを有している。直胴部11aは、中心軸線AXを中心軸線とする略円筒形状を呈しており、中心軸線AX方向において略一定の径を有している。縮径部11bは、直胴部11aから下方に連続して設けられている。縮径部11bは、中心軸線AXを中心軸線とし、下方に向かうにつれて縮径する略円筒形状を呈している。貯留部11cは、筒状を呈しており、縮径部11bの下方に連続して設けられている。この貯留部11cは、回収された再使用可能な研磨材Gを貯留する。
貯留部11cは、下方に向かうにつれてサイクロン本体11の中心軸線AXに近づくように傾斜する傾斜面11eを有している。この傾斜面11eには、ホッパ12に対して研磨材Gを排出するための排出口11dが形成されている。
一実施形態では、排出口11dは、負圧を効率的に作用させるために下方に向かって開口幅が小さくなる形状を有していてもよい。例えば、排出口11dは、後述する傾斜面11eに対する平面視において、下端が短辺となる台形形状を有していてもよい(図2(A)参照)。
投入部10aは、サイクロン本体11の上部、より詳細には直胴部11aの側面に設けられている。投入部10aには、吸引管3の一端部が接続されている。
投入部10aは、後述する撹拌機構20からの研磨材G及び粉塵を含む粉体を受けてサイクロン本体11の内部に投入する。
吸引部10bは、サイクロン本体11の上端部に設けられている。吸引部10bは、集塵管4aを介して集塵機4に接続されている。吸引部10bは、集塵機4の吸引力によりサイクロン本体11の内部に中心軸線AX周りに旋回する上昇気流を発生させる。
投入部10aからサイクロン本体11の内部に粉体が投入されると、サイクロン本体11内で旋回する上昇気流により研磨材G及び粉塵が分級される。粉体のうち相対的に軽量な粉塵は、集塵管4aを介して集塵機4に送られる。粉塵のうち粒子径の大きく重い再利用可能な研磨材Gは重力により落下し、貯留部11cに貯留される。
サイクロン本体11の寸法は、導入される研磨材Gの種類や量、後述の集塵機4の風量、分級点等に応じて適宜設計される。本実施形態では、以下の構成のサイクロン本体11を用いた場合について説明する。
・直胴部11a:内径186mm、高さ302mm
・縮径部11b:上部内径186mm、下部内径100mm、高さ280mm
・排出口11d:上辺90mm、下辺80mm、高さ40mm
ホッパ12は、サイクロン式分級装置10で選別された再使用可能な研磨材Gを一時的に貯留する容器であり、サイクロン本体11の下方に設けられている。図1に示すように、ホッパ12の内部にはサイクロン本体11の貯留部11cが配置されており、貯留部11cに形成された排出口11dを通じてホッパ12と貯留部11cとが互いに連通している。
定量供給装置13は、ホッパ12から研磨材Gを受け、定量の研磨材Gを研磨加工機構2(撹拌機構20)に対して供給する装置である。定量供給装置13は、ホッパ12の下方に配置されている。定量供給装置13としては、公知の構成の装置を適宜選択して採用することができるが、例えば、内蔵する搬送スクリュの回転により研磨材Gを図中左方向に一定速度で前進させて、研磨材Gを一定量ずつ撹拌機構20に送る構成を採用することができる。
定量供給装置13は、撹拌機構20の上方に設けられ、ホッパ12からの研磨材Gが撹拌機構20内の被加工物Wに向けて落下するように研磨材Gを供給する。
研磨加工機構2は、被加工物Wに研磨材Gを衝突又は擦過させることによって、被加工物Wの研磨加工を行う装置である。本実施形態の研磨加工機構2は、撹拌機構20を備えている。
撹拌機構20は、複数の被加工物Wを流動化させて撹拌するための装置であり、複数の被加工物Wを収容する加工容器21と、加工容器21を回転させる回転手段22と、を備えている。
加工容器21は、壁面21a及び載置盤21bを有している。壁面21aは、円筒形状を呈している。載置盤21bは、円盤形状を呈しており、壁面21aの底部を覆うように設けられている。加工容器21は、載置盤21bが傾斜した状態で回転手段22に支持されている。
載置盤21bは、網状又は格子状をなしており、その開口部(網目又は格子)は、研磨材Gが通過可能であるが被加工物Wは通過できない大きさに形成されている。このような加工容器21は、研磨材Gを通過させると共に、載置盤21b上に被加工物Wをその上に滞留させることができる。
回転手段22は、加工容器21を水平面に対して所定の角度だけ傾斜させた状態で、載置盤21bの中心を軸心として回転させるものである。回転手段22としては、モータ、回転伝達部材などからなる公知の駆動装置を採用することができる。
回転手段22は、加工容器21を傾けた状態で回転させることにより、被加工物Wを加工容器21内で流動化させ撹拌させる。
加工容器21の下方には、吸引管3の他端部が配置されている。より詳細には、吸引管3の他端部は、加工容器21の載置盤21b上で流動する被加工物Wの下方において、載置盤21bに対して隙間を設けるようにして配置されている。この吸引管3は、加工容器21を通過した研磨材Gを吸引するダクトである。上述のように、吸引管3の一端部は、サイクロン式分級装置10の投入部10aに接続されている。
吸引管3は、サイクロン本体11の負圧によって、加工容器21の載置盤21bの裏面側から被加工物Wが存在する領域を吸引することにより、研磨材Gが加工容器21の載置盤21bを通過する方向、即ち、定量供給装置13から吸引管3へ向かう気流を発生させる。
定量供給装置13から排出された研磨材Gは、加工容器21に向けて落下する。落下した研磨材は、吸引管3の作動により発生した気流により加速される。そして、研磨材Gは被加工物Wに衝突又は擦過し、被加工物Wを研磨する。被加工物Wの研磨後に加工容器21を通過した研磨材G及び粉塵は、吸引管3に吸引され、サイクロン本体11に搬送される。
集塵機4は、除塵部40と、清浄部41と、集塵フィルタ42と、集塵フィルタ回収部材43とを備えている。除塵部40は、上部に開口40bが形成された箱体であり、集塵管4aを介してサイクロン式分級装置10の吸引部10bと連通している。清浄部41は、除塵部40の開口40bを閉鎖するように除塵部40上に支持されている。一実施形態では、除塵部40と清浄部41との間にはヒンジが設けられており、図4(B)に示すように、清浄部41が、当該ヒンジを介して除塵部40に対して開閉可能に連結されていてもよい。
集塵フィルタ42は、開口40bから除塵部40内に挿入された状態で清浄部41に保持されている。集塵フィルタ回収部材43は、清浄部41において集塵フィルタ42を取り囲むように設けられている。この集塵フィルタ回収部材43は、集塵フィルタ42の交換時に、粉塵が飛散しないように集塵フィルタ42を収容して回収するために利用されるものであり、両端に開口部を有した袋状(筒状)に形成されている。一方の開口部は、集塵機4に取り付けられた状態の集塵フィルタ42を覆って集塵機4に着脱可能な図示しない着脱手段(例えば、弾性バンド)を備えており、集塵フィルタ42が集塵機4に取り付けられた状態では、集塵フィルタ回収部材43は蛇腹状に折りたたまれて配置されている。
集塵機4は、サイクロン式分級装置10によって分級された粉塵を吸引する。吸引された粉塵のうち比較的粒径の大きな粉体は、除塵部40下部に設けられた排出部40aに貯留され、集塵機4の底部から下方に排出される。粒径の小さな粉塵は集塵フィルタ42により捕捉される。粉塵が除去された清浄な気流は清浄部41に送られて、その後外部に放出される。
次に、一実施形態の排出機構5について詳細に説明する。排出機構5は、貯留部11c内の研磨材Gをホッパ12に向けて排出するために貯留部11cに設けられている。図2及び図3に示すように、排出機構5は、開閉部材50、制限部材51及び噴射器52を備えている。
開閉部材50は、貯留部11cに形成された排出口11dを開閉するためのものであり、開閉板50a及び支持部材50bを有している。開閉板50aは、排出口11dを覆うように傾斜面11eの外面に沿って設けられている。
開閉部材50の開閉板50aは、貯留部11cの内外の圧力差に基づいて、その下端部の位置が変位することによって排出口11dを開閉する。後述するように、開閉板50aは、噴射器52から圧縮気体が噴射されたときに、当該圧縮気体による押圧力を受けて排出口11dを開放し、噴射器52から圧縮気体が噴射されていないときに、貯留部11cの負圧により貯留部11c側に付勢され排出口11dを閉鎖するように構成されている。開閉部材50は、このように動作することにより、貯留部11cとホッパ12とが連通した状態と、貯留部11cとホッパ12との連通が遮断された状態とを切り換えることができる。
図2(B)に示すように、一実施形態では、開閉板50aは、低硬度樹脂からなる主開閉板50cと、高硬度の樹脂からなるバックアップ部材50dとを含んでいる。主開閉板50cは、排出口11d側に設けられており、バックアップ部材50dは、主開閉板50cの背面(排出口11dに離間した側の面)側に設けられている。主開閉板50cは、例えばデュロメータ硬さA15°(JIS K6253:2012)を有する耐摩耗性のウレタン板によって構成され、バックアップ部材50dは、例えばMCナイロン(登録商標)によって構成されている。弾性を有する低硬度樹脂によって主開閉板50cを構成することにより、主開閉板50cと排出口11dとの間の密着性を向上させることができる。また、バックアップ部材50dを高硬度樹脂によって構成することにより、主開閉板50cが大きく変形することを防止し、密閉性が低下することを防止することができる。これにより、より確実に排出口11dを閉鎖することができる。
なお、バックアップ部材50dの形状は、主開閉板50cが大きく変形することを防ぐことができれば板状に限定されるものではない。主開閉板50cの材料としては、例えばゴム板(デュロメータ硬さA70°)を用いてもよい。また、バックアップ部材50dの材料としては、超高分子量ポリエチレン板(分子量を100~700万に高めたポリエチレン)を用いてもよい。
支持部材50bは、貯留部11cの外面に取り付けられ、開閉板50aの上部を傾斜面11eに固定している。一実施形態では、支持部材50bは、主開閉板50cのみを傾斜面11eに固定しており、バックアップ部材50dは支持部材50bによって固定されていない。これにより、支持部材50bの剛性を小さくすることができるので、排出口11dの開閉を容易に行うことができる。
なお、支持部材50bは、板バネなどの付勢部材を備え、開閉板50aを支持部材50bを中心として揺動可能に支持するとともに、開閉板50aを排出口11dに付勢する構成としてもよい。支持部材50bがこのような付勢部材を備えている場合には、開閉板50aを弾性部材によって構成する必要はなく、軽量の金属板などによって構成してもよい。
また、貯留部11cの密閉性を向上させるために、排出機構5は、開閉部材50が排出口11dを閉鎖したときに、開閉部材50と当接して貯留部11c内の空間を封止する密閉部材50eを更に備えていてもよい。密閉部材50eは、環状を呈し、貯留部11cの傾斜面11eと開閉板50aとの間に設けられている。密閉部材50eは、排出口11dが閉鎖されているときに開閉板50aに当接して、貯留部11cを気密に封止する。図2(B)に示す実施形態では、密閉部材50eは、排出口11dの縁を覆うように延在する環状の突起部材(幅2mm、高さ1mm)として形成されている。なお、密閉部材50eは、シリコンゴムなどの弾性材料から構成されていてもよく、開閉板50a側に設けられていてもよい。
また、制限部材51は、開閉板50aの裏面側(排出口11dと反対側)に設けられている。制限部材51は、開閉部材50が貯留部11cの負圧により排出口11dを閉鎖できるように、排出口11dに対する開閉部材50の変位量を所定の範囲に制限する。本実施形態では、制限部材51は板状をなしており、サイクロン本体11の外側面に取り付けられている。
制限部材51は、開閉板50aの下端部が外側に変位して排出口11dが開放された後に、サイクロン本体11の負圧によって排出口11dが閉鎖された状態に復帰するように、開閉板50aの変位量を制限する。より具体的には、制限部材51は、開閉板50aの排出口11dに対する変位角度θが3~20°になったとき、或いは、開閉板50aと傾斜面11eとの間の隙間dが2.5~20mmになったときに、開閉板50aに当接して開閉部材50のより大きな変位を規制するように開閉板50aの外側に設けられている。例えば、制限部材51は、開閉部材50の変位角度θが5°となったとき、或いは、隙間dが4.5mmとなったときに開閉板50aに当接するように構成されていてもよい。なお、制限部材51は、例えば、傾斜面11eの傾斜が小さく、開閉板50aがサイクロン本体11の負圧により排出口11dを閉止する状態に復帰できるときには設けられなくてもよい。
噴射器52は、コンプレッサーなどの圧縮気体の供給源に接続された噴射管52aを備えている。噴射管52aは、サイクロン本体11の内部の旋回気流を乱すことがないように、サイクロン本体の中心軸線AX(旋回気流の中心)に沿って下方に延在している。
噴射器52は、サイクロン本体11の貯留部11cに貯留された研磨材Gの上方から研磨材Gに対して噴射管52aを介して圧縮気体をパルス状(間欠的)に噴射し、研磨材Gを下方に押圧する。圧縮気体の噴射は、研磨材Gの供給量に応じて適宜設定する。例えば、研磨材Gの供給量が180g/minのときには、噴射器52は、パルス間隔1回/10秒、パルス圧力0.2MPaの圧縮気体を噴射する。この圧縮気体によって研磨材Gが下方に押圧されると、開閉板50aが弾性変形して開閉板50aの下端が支持部材50bを中心として回動し、開閉板50aと排出口11dとの間に隙間が生じる。これにより、排出口11dが開放され、開閉板50aと排出口11dとの間の隙間を通って、再利用可能な研磨材Gが貯留部11cからホッパ12へ供給される。
このとき、噴射器52からの圧縮気体が、貯留部11c内の研磨材Gの上部の一部に局所的に噴射されると、研磨材Gが舞い上がることとなる。研磨材Gが舞い上がることを抑制するため、圧縮気体が研磨材Gの上部の広い範囲、望ましくは全体を押圧し、研磨材Gが舞うことがないように、噴射器52の配置する高さ、圧縮気体の広がりなどを適宜設定することができる。これにより、圧縮気体の噴射による再利用可能な研磨材Gの分級精度の低下を防ぐことができる。例えば、噴射器52は、φ8mmの噴射管52aを備え、噴射管52aの開口部から排出口11dの下端までの距離を266mmとすることができる。
圧縮気体の噴射が終了すると、開閉板50aは、サイクロン本体11に生じている負圧及び開閉板50aの弾性により貯留部11c側に付勢され、排出口11dを閉鎖する。これにより、ホッパ12とサイクロン本体11との連通が遮断される。
これにより、ホッパ12内の研磨材Gがサイクロン式分級装置10内の気流やホッパ12とサイクロン本体11との差圧(例えば、-数kPa)により舞い上げられてサイクロン本体11側に逆流して吸引されることを防ぐことができる。
次に、図1及び図3を参照して、研磨加工システムSによる研磨加工方法について、排出機構5の動作を中心に説明する。
まず、加工に必要な研磨材Gをホッパ12に投入する。このとき、サイクロン本体11に負圧は生じていないため、開閉板50aは排出口11dに対して離間しており、排出口11dは開放されている(図3(A))。
次に、加工容器21に被加工物Wを投入し、被加工物Wを載置盤21b上に載置する。
続いて、集塵機4を起動する。集塵機4が作動すると、サイクロン式分級装置10を介して吸引管3から吸引が行われ、載置盤21b近傍で定量供給装置13側から吸引管3の他端部に向かう気流が発生する。このとき、サイクロン本体11が減圧され、図3(B)に示すように、開閉板50aが貯留部11c側に付勢され、排出口11dが閉鎖される。つまり、ホッパ12とサイクロン本体11との連通が遮断される。
続いて、撹拌機構20を起動し、回転手段22により加工容器21を回転させる。これにより、加工容器21内の被加工物Wが流動し、撹拌される。
続いて、定量供給装置13を作動させ、研磨材Gを加工容器21内に向けて定量供給する。
定量供給装置13から加工容器21内に供給された研磨材Gは、気流に乗って流動している被加工物Wに向けて落下する。このとき、研磨材Gと被加工物Wとが擦れあうことで被加工物Wが研磨される。
研磨材G及び研磨によって生じた粉塵を含む粉体は、気流により載置盤21bを通過し、吸引管3を通ってサイクロン式分級装置10に供給される。この粉体は、サイクロン式分級装置10で再利用可能な研磨材Gと粉塵に分級され、粉塵は吸引部10bを介して集塵機4に送られる。一方、再利用可能な研磨材Gはサイクロン本体11の貯留部11cに落下する。
図3(C)に示すように、再利用可能な研磨材Gが貯留部11cに一定量溜まると、再度研磨加工に用いるために研磨材Gがホッパ12に送られる。
貯留部11cからホッパ12への研磨材Gの供給は、排出機構5の開閉部材50により排出口11dを開放することにより行われる。一実施形態では、研磨加工条件に応じて設定される時間間隔で排出口11dを開閉することで、ホッパ12へ研磨材Gを供給してもよい。
図3(D)に示すように、排出機構5は、噴射器52から貯留部11c内の研磨材Gに対してパルス状、例えば、0.1~0.2秒の時間間隔で圧縮気体を間欠的に噴射する。この圧縮気体よって研磨材Gが下方に押圧されることで開閉板50aが下方に回動して変位し、開閉板50aと排出口11dとの間に隙間が生じる。この隙間を通して再利用可能な研磨材Gが貯留部11cからホッパ12へ供給される。
圧縮気体の噴射が終了すると、開閉板50aは、サイクロン本体11内の負圧と当該開閉板50aの弾性により貯留部11c側に付勢され、排出口11dを閉鎖する(図3(B)の状態)。これにより、サイクロン本体11からホッパ12への研磨材Gの供給が停止される。
このように、開閉板50aにより排出口11dが閉鎖されることによって、ホッパ12内の研磨材Gがサイクロン式分級装置10内の気流やホッパ12とサイクロン本体11との差圧により舞い上げられてサイクロン本体11側に逆流することを防ぐことができるので、高い分級精度を維持して、サイクロン式分級装置10から研磨材Gを排出することができる。
以上の工程で、被加工物Wを研磨することができる。そして、研磨が完了した後に各部の動作を停止し、研磨済みの被加工物Wを回収する。
上記のように、排出機構5は、噴射器52から圧縮気体が噴射されたときに圧縮気体の圧力によって排出口11dが開放され、圧縮気体の噴射が停止されたときにホッパ12と貯留部11cとの圧力差により排出口11dが閉鎖される。したがって、このような排出機構5によれば、電磁弁や粉体バルブといった複雑な装置を用いることなく、シンプルな構成で研磨材Gの供給を制御することが可能となる。したがって、サイクロン式分級装置10の故障を減少させ、メンテナンス性を向上させることが可能である。
また、研磨加工システムSを停止し、集塵機4の集塵フィルタ42を交換する場合には、集塵フィルタ回収部材43に集塵フィルタ42を収容して回収する。集塵フィルタ42を集塵機4から取り外すときには、まず図4(A)、(B)に示すように清浄部41を開放する。次いで、図4(C)に示すように、集塵フィルタ回収部材43を取出し方向(本実施形態では、上方)に引き出して、上方の開口部を結束する。続いて、図4(D)に示すように、集塵フィルタ42を包んだ状態で集塵フィルタ42を集塵機4から取り出す。そして、図4(E)に示すように、集塵フィルタ回収部材43の下端側の開口部を結束して集塵フィルタ42を集塵フィルタ回収部材43に収容する。続いて、図4(F)に示すように、集塵フィルタ回収部材43を集塵機4から取り外し回収する。このように集塵フィルタ回収部材43を用いることにより、集塵フィルタ42により捕捉した粉塵を外部に放出することなく、集塵フィルタ42を回収することができる。その後、新しい集塵フィルタ42を集塵機4に取り付け、集塵フィルタ回収部材43を所定の位置に配置する。
研磨加工システムSでは、研磨材Gが定量供給装置13から撹拌機構20の加工容器21に向けて自由落下すると、吸引管3に向けて加速され、全量が吸引管3から吸引される。したがって、定量供給装置13から撹拌機構20に供給された研磨材Gが周囲に飛散することを防止することができる。また、集塵フィルタ回収部材43を用いて集塵機4で捕集された粉塵を回収することで、集塵フィルタ42に付着した粉塵が周囲に飛散することを防止することができる。したがって、この研磨加工システムSによれば、周囲に研磨材G及び粉塵を放出することを抑制しつつ、研磨加工を行うことができる。
以上、種々の実施形態に係る排出機構、サイクロン式分級装置及び研磨加工システムについて説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。
例えば、上記実施形態では、サイクロン式分級装置10が、研磨加工機構2で使用された研磨材Gを含む粉体を分級しているが、エアブラスト装置や遠心ブラスト装置といった他の加工装置で使用された研磨材Gを含む粉体の分級に利用されてもよい。また、サイクロン式分級装置10は、粉砕物や造粒物の分級や工場等で発生する粉塵の分級など、各種粉体の分級に用いることができる。
また、上記実施形態では、排出口11dが貯留部11cの傾斜面11eに形成されているが、傾斜面11eとは異なる位置、例えば貯留部11cの底部に排出口11dが形成されていてもよい。また、排出口11dの形状は、台形に限定されず、矩形や円形等の各種形状を採用することができる。また、貯留部11cの側面が傾斜面と垂直面とを含むときに、当該垂直面に排出口11dを形成することも可能である。
さらに、集塵機4が備えている逆洗用のパルス機構を分岐させ、排出機構5の噴射器52として併用してもよい。
(実施形態の効果)
上記実施形態の排出機構5によれば、噴射器52から圧縮気体が噴射されたときに圧縮気体の圧力によって排出口11dが開放され、圧縮気体の噴射が停止されたときにホッパ12と貯留部11cとの圧力差により排出口11dが閉鎖される。これにより、ホッパ12からサイクロン本体11に研磨材Gが逆流することを防止することができるので、再使用可能な研磨材Gの高い分級精度を維持しながら、サイクロン式分級装置10から粉体を排出することができる。
排出機構5を備えるサイクロン式分級装置10は、研磨材Gの分級精度が高いサイクロン式分級装置とすることができる。更に、サイクロン式分級装置10を含んだ研磨加工システムSは、研磨材Gの分級精度が高い研磨加工システムとして構築することができる。
(実施例)
以下、サイクロン式分級装置10の分級精度について実施例により確認した。
本実施例では、被加工物Wを用いず、定量供給装置13からサイクロン式分級装置10までの間で粒度分布の変動がない条件で、研磨加工システムSを作動させ、再使用可能な寸法の粒子が集塵機4側に移送されることなく良好に分級できていることを確認する。
装置構成は実施形態と同様とした。試験条件は以下の通りである。
・研磨材 :WA♯1000(新東工業株式会社製)
・供給量 :100g/min
・稼働時間 :10分間
・パルスエア(圧力気体)の噴射間隔:10秒
評価は捕集率によりおこなった。捕集率は、集塵機4で捕集された粉体の割合であり、総供給量と集塵機4で捕集された量に基づいて、以下に示す計算式から導出した。この捕集率Cは、小さいほど再使用可能な寸法の粒子が集塵機側に移送されることなく良好に分級できていることを示している。
Figure 0007215482000001
粉体の供給量を変化させたときの捕集率を表1に示す。
Figure 0007215482000002
表1に示す結果から、集塵機4での捕集率は3%以下であり、再使用可能な寸法の粒子が必要以上に集塵機4側に移送されていないことが確認された。したがって、サイクロン式分級装置10により、粉体が良好に分級できていることが確認された。
2…研磨加工機構(撹拌機構20)、4…集塵機、5…排出機構、10…サイクロン式分級装置、11c…貯留部、11d…排出口、11e…傾斜面、42…集塵フィルタ、43…集塵フィルタ回収部材、50…開閉部材、50e…密閉部材、51…制限部材、52…噴射器、52a…噴射管、AX…中心軸線(旋回気流の中心)、G…研磨材、S…研磨加工システム、W…被加工物。

Claims (8)

  1. 粉体の分級を行うサイクロン式分級装置に設けられ、前記サイクロン式分級装置の貯留部に貯留された粉体を排出する排出機構であって、
    前記貯留部に形成された排出口を開閉するための開閉部材と、
    前記貯留部に貯留された前記粉体に対してパルス状に圧縮気体を噴射する噴射器と、を備え、
    前記開閉部材は、
    前記噴射器から前記圧縮気体が噴射されたときに、前記圧縮気体による押圧力を受けて前記排出口を開放し、
    前記噴射器から前記圧縮気体が噴射されていないときに、前記貯留部の負圧により前記貯留部側に付勢され前記排出口を閉鎖するように構成され
    前記サイクロン式分級装置は、その内部に旋回気流を生成する筒状のサイクロン本体を含み、前記貯留部は前記サイクロン本体の下部に設けられ、
    前記噴射器は、前記サイクロン本体の中心軸線に沿って延び、その端部から前記圧縮気体を噴射する噴射管を有している、排出機構。
  2. 前記開閉部材が前記貯留部の負圧により前記排出口を閉鎖できるように、前記排出口に対する前記開閉部材の変位量を所定の範囲に制限する制限部材を更に備える、請求項1に記載の排出機構。
  3. 前記噴射器は、前記粉体に前記圧縮気体を噴射したときに、該粉体が飛散することがない位置に配設されている、請求項1又は請求項2に記載の排出機構。
  4. 前記貯留部に取り付けられ、前記開閉部材が前記排出口を閉鎖したときに、前記開閉部材と当接して前記貯留部内の空間を封止する密閉部材を更に備える、請求項1~の何れか一項に記載の排出機構。
  5. 請求項1~の何れか一項に記載の排出機構を備えるサイクロン式分級装置。
  6. 前記排出口は、下方に向かうにつれて開口幅が狭くなるように前記貯留部の傾斜面に形成されている、請求項に記載のサイクロン式分級装置。
  7. 請求項又はに記載のサイクロン式分級装置と、研磨材を用いて被加工物を研磨する研磨加工機構と、を備えた研磨加工システムであって、
    前記サイクロン式分級装置は、前記被加工物の研磨に用いた前記研磨材を含む粉体から再使用可能な研磨材を分級する、研磨加工システム。
  8. 集塵機を更に備え、
    前記集塵機は、集塵フィルタと、集塵フィルタ回収部材を備え、
    前記集塵フィルタ回収部材は、両端に開口部を有する筒状に形成されており、
    前記集塵フィルタが前記集塵機に取り付けられた状態では、前記集塵フィルタ回収部材は蛇腹状に折りたたまれて配置されており、
    前記集塵フィルタを前記集塵機から取り外すときに、両端の開口部を閉止して前記集塵フィルタを包んだ状態で前記集塵フィルタを前記集塵機から取り外すことが可能に構成されている、請求項に記載の研磨加工システム。
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